JPH1190207A - 造粒装置 - Google Patents

造粒装置

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JPH1190207A
JPH1190207A JP9270583A JP27058397A JPH1190207A JP H1190207 A JPH1190207 A JP H1190207A JP 9270583 A JP9270583 A JP 9270583A JP 27058397 A JP27058397 A JP 27058397A JP H1190207 A JPH1190207 A JP H1190207A
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裕顕 大村
Shigeo Miyazaki
成生 宮崎
Shinya Iwasaki
慎也 岩崎
Shigeo Takayama
茂男 高山
Yoshio Abe
喜夫 阿部
Yasuo Abe
保雄 阿部
Mutsumi Takahashi
睦 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚泥状物質,粉体状物質を対象とし、混練,
造粒,整粒の各機能を備え、且つ装置全体の小型化,多
機能性化を可能とした造粒装置を提供すること。 【解決手段】 ケーシング1の内壁に沿って回転する螺
旋状のトルネードフィン3と、ケーシング1の中心軸部
でトルネードフィン3を保持し且つ回転駆動する主軸4
と、この主軸4に固定保持された複数の混練ブレード
5,6,7と、ケーシング1内の上端部に装備され造粒
対象物を掃き落とす固定バッフルプレート9と、ケーシ
ング1の側面に設けられた造粒物質排出部11と、主軸
駆動用の主軸駆動手段13を装備して成る造粒装置であ
って、前述したトルネードフィン3の螺旋面上の所定箇
所に、造粒された汚泥状物質が当該螺旋面の上方向に転
動するのを阻止し若しくは許容する転動規制手段35,
37を装備したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱水ケーキ化され
た汚泥状物質もしくは粉状物質等に対する造粒装置に係
り、特に、生成物の飛散等による環境汚染の防止及び当
該生成物の可搬性の改善等を図った造粒装置に関する。
【0002】
【従来の技術】汚泥状物質に石灰を加えて水分割合を減
じ、これによって当該汚泥状物質を造粒化する技術は、
すでに特公昭54ー121330号公報および特公平7
−98200号公報等に開示されている。
【0003】この場合、多くは、脱水された汚泥状物質
(以下「ケーキ」という)を顆粒状又は粒状にして可搬
性を改善し、若しくは長期保存に際しての耐久性強化お
よび飛散による環境汚染を有効に防止することを意図し
たものとなっている。
【0004】例えば、下水汚泥(含水率96〜98%程
度)を80%程度に脱水したケーキに石灰を投入して水
分と反応させ、熱と化合物の生成により水分を少なくさ
せ粒状化させ、これを肥料に供することが従来より行わ
れている。
【0005】図23に、汚泥状物質乾燥・造粒装置の一
つであるトルネードフィン型の従来例を示す。この図2
3に示すトルネードフィン型の乾燥・造粒装置は、汚泥
を貯蔵するケーシング101の周囲にヒータ102を装
備し、その内部には、中心部に配置された主軸103
と,これに一体化された螺旋状のトルネードフィン10
4とを装備し、下方には一端部にケーキを送り込む汚泥
搬入部105を備え、他端部に乾燥汚泥を送出する搬出
コンベア106を備えたものとなっている。
【0006】この場合、ケーシング101内の汚泥は、
ケーシング101内の底板部分に沿って配置された短冊
状のレーキ部材(主軸103とトルネードフィン104
に連結一体化されている)によってトルネードフィン1
04の底部分に導かれ、続いて、当該トルネードフィン
104が矢印A方向に回転することにより、当該汚泥に
加えられる遠心力と相まって当該汚泥はトルネードフィ
ン104の螺旋面に沿って順次上方に搬送される。そし
て、この上方への搬送過程においてヒータ102によっ
て加熱される。
【0007】上方に到達した粒状汚泥は、バッフルプレ
ート110によって中央側に掃き落とされる。以下、こ
れを繰り返すことによって、汚泥が乾燥,造粒される。
ここで、符号112は蒸発水分放出部を示す。また、符
号116はトルネードフィン104を回転駆動させるた
めの駆動装置を示す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
従来例にあっては、造粒対象物に対する混練・造粒は比
較的良好に実行されるが、整粒については必ずしも良好
には成し得ないものとなっている。このため、例えば大
量に処理した汚泥の肥料化にあって、粒径が極端に大き
いと肥料として使用する際に機械蒔きができず、同時に
肥料としての効果がきいてくるのが遅くなるという不都
合があった。又、粒径が小さすぎると、風で飛散し易
く、これがため商品価値が大幅に低下するという不都合
があった。
【0009】更に、従来例にあっては、混練のみ、混練
と造粒、造粒のみ、造粒と整拉、又は整粒のみいう単機
能化された装置が多い。そして、特に整粒装置にあって
は、其れ自体が大がかりなものが多い。このため、混練
機能および造粒機能と整粒機能とを順次直列に継ぐシス
テムを構築すると、装置全体的が大型化して占有面積が
大きくなり、又高価となるという不都合があった。
【0010】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、特に汚泥状物質若しくは粉体状物質等を対象
とし、混練,造粒,整粒の各機能を備え、且つ装置全体
の小型化及び多機能性化を可能とした造粒装置を提供す
ることを、その目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、請求項1記載の発明で
は、脱水ケーキ化された汚泥状物質等の所定量を搬入す
る物質搬入部を備えた円筒状のケーシングと、このケー
シングの内壁に沿って回転自在に配設された螺旋状のト
ルネードフィンと、ケーシングの中心軸部分に配置され
トルネードフィンを保持し且つ該トルネードフィンを回
転駆動する主軸と、この主軸に固定保持された複数の混
練ブレードと、ケーシング内の上端部に装備され前述し
たトルネードフィンの螺旋面に沿って上昇してくる粒状
物質を掃き落とす固定バッフルプレートと、ケーシング
の側面の所定箇所に設けられ造粒された汚泥状物質を排
出する造粒物質排出部と、ケーシング内の排ガスを放出
する排ガス放出部と、ケーシング内に装備され前述した
主軸を回転駆動する主軸駆動手段とを備えている。
【0012】そして、トルネードフィンの螺旋面上の所
定箇所に、混練され一部造粒された汚泥状物質(造粒対
象物)が当該螺旋面の上方向に転動するのを阻止すると
共に造粒段階では上方向に転動するのを許容する転動規
制手段を装備する、という構成を採っている。
【0013】このため、この請求項1記載の発明では、
まず、脱水ケーキに適切な石灰量を加えて水和反応が開
始されるが、その後、所定時間が経過して造粒に適した
含水率になると、回転動作中のトルネードフィンの螺旋
面は転動規制手段がはずれて転動面となって造粒が促進
される。
【0014】この場合、例えば、汚泥状物質の含水率が
高い場合には転動規制手段を稼働させてトルネードフィ
ンの螺旋面の長さを実質的に短くして上方への転動を阻
止し、これによって、混練を促進させ、同時に、造粒段
階から転動規制手段の稼働を停止させてトルネードフィ
ンの螺旋面の長さを長い状態にし、これによって造粒お
よび整粒機能を促進させる等、脱水ケーキの含水率に応
じた種々の動作をとり行うことができる。又、この場
合、所定の径(例えば6〔mm〕程度)に徐々に整えら
れトルネードフィンの回転と共に転動しながら上昇し、
粒状化された造粒物質として排出部から排出される。
【0015】請求項2記載の発明では、前述した請求項
1記載の造粒装置において、転動規制手段を、前述した
トルネードフィンの一部を起伏回動自在に形成して成る
フラッパ機構により構成する、という手法を採ってい
る。
【0016】このため、トルネードフィンの一部を切除
してこれを起伏回動自在に形成したことから、トルネー
ドフィンを実質的に短くして混練動作の実効を高め、又
は長くして造粒・整粒動作を実効あるものとする等、過
程に応じた使用方法を選択設定することができる。
【0017】請求項3記載の発明では、前述した請求項
2記載の造粒装置において、フラッパ機構を、トルネー
ドフィンの一部を構成する橋渡しプレートと、この橋渡
しプレートを保持すると共に当該橋渡しプレートに前述
したトルネードフィンの面に沿った方向への起伏回動を
付勢する駆動支軸と、この駆動支軸に所定の動作を付勢
する支軸駆動部とにより構成する、という手法を採って
いる。このため、フラッパ機構の稼働停止を外部から容
易に選択設定することができる点で汎用性をより一層高
めることができる。
【0018】請求項4記載の発明では、前述した請求項
1記載の造粒装置において、転動規制手段を、前述した
トルネードフィンの螺旋面上の所定箇所に退避可能に配
設された可動バッフルプレートを備えた可変バッフルプ
レート機構とする、という構成を採っている。
【0019】このため、トルネードフィンの螺旋面上を
短く使用する場合には、螺旋面上を横切るようにして可
動バッフルプレートを配置し、又トルネードフィンの螺
旋面上を長く使用する場合には、可動バッフルプレート
を回転させて螺旋面上から引き離す操作をすることによ
り、トルネードフィンを再加工することなく前述した請
求項2記載の発明と同等の作用効果を得ることができ、
生産性および保守性が良好となる。
【0020】請求項5記載の発明では、前述した請求項
4記載の造粒装置において、可変バッフルプレート機構
を、トルネードフィンの螺旋面上の所定箇所に配設され
た可動バッフルプレートと、この可動バッフルプレート
を前述したトルネードフィンの内側で回動自在に保持す
ると共に一端部が主軸に固定された固定アームと、この
固定アームにほぼ平行に配設され中心軸に沿った往復移
動によって前述したトルネードフィンに回動力を付勢す
る駆動アームと、この駆動アームにを駆動力を付勢する
カム機構とにより構成すると共に、このカム機構を前述
した主軸内に装備する、という構成を採っている。
【0021】このため、この請求項5記載の発明では、
前述した請求項4記載の発明と同等に機能するほか、外
部からの操作にてトルネードフィンの螺旋面上の所定位
置に可動バッフルプレートを配設することができ、かか
る点において可動バッフルプレートを常に最適位置に配
置することができる点で都合がよい。
【0022】請求項6記載の発明では、前述した請求項
1,2,3,4又は5記載の発明において、複数の混練
ブレードの内、少なくとも一つは、整粒機能を備えた孔
明きブレードとする、という構成を採っている。
【0023】このため、この請求項6記載の発明では、
前述した請求項1,2,3,4又は5記載の発明と同等
に機能するほか、更に、汚泥状物質の造粒過程において
整粒動作を同時に実行することができ、かかる点で粒揃
いの造粒物の生成が可能となる。
【0024】請求項7記載の発明では、前述した請求項
1,2,3,4又は5記載の発明において、前述した複
数の混練ブレードの内、少なくとも一つは、主軸の下部
側面に装備され当該主軸側からトルネードフィン側に向
けて造粒対象物を押し出す機能を備えた押出型混練ブレ
ードとする、という構成を採っている。
【0025】このため、この請求項7記載の発明では、
前述した請求項1,2,3,4又は5記載の発明と同等
に機能するほか、回転中心部に留まりやすい造粒対象物
を、常にトルネードフィン側に向けて押し出すことがで
き、かかる点において混練機能をより一層高めることが
できる。
【0026】請求項8記載の発明では、前述した請求項
1,2,3,4又は5記載の造粒装置において、前述し
た複数の混練ブレードの内、少なくとも一つは、上下に
分割して装備された向きの異なる二枚の混練板とこれを
一体的に固定し保持するアームバーからなり、そして、
上側混練板が造粒対象物をトルネードフィン側に向けて
押し出す機能を備え、下側混練板が造粒対象物を主軸側
に向けて押し出す機能を備えた構造のものとする、とい
う構成を採っている。
【0027】このため、この請求項8記載の発明では、
前述した請求項1,2,3,4又は5記載の発明と同等
に機能するほか、更に、造粒対象物をケーシングの内底
部からトルネードフィン側に向けて押し出すと共に、ト
ルネードフィンの上方から落下する造粒対象物を上側混
練板によって主軸側に押し込むことができ、同時に、主
軸側に押し込まれた造粒された造粒対象物は、遠心力等
によって、再びトルネードフィン側に押し出される。即
ち、かかる動作の過程において、造粒対象物はそ混練と
造粒化とが一気に進行するようになっている。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
1乃至図23に基づいて説明する。
【0029】〔第1の実施形態〕 (全体的な構成)まず、図1乃至図2において、符号1
は円筒状のケーシングを示す。このケーシング1には、
脱水ケーキ化された汚泥状物質を搬入(投入)するため
のフィーダ(物質搬入部)2が、上端部に設けられてい
る。
【0030】ここで、この図1にあってはフィーダ2を
石灰投入口としても使用するようになっているが、図2
に示すようにフィーダ2とは別に石灰投入口(石灰フィ
ーダ)2Aを設けてもよい。また、フィーダ2および石
灰フィーダ2Aの各々には、図2に示すように電磁駆動
の仕切り弁2Sを装備し、必要に応じて迅速に開閉動作
し得るようにしてもよい。
【0031】上記ケーシング1内には、前述した従来例
の場合とほぼ同一構造の螺旋状のトルネードフィン3
が、当該ケーシング1の内壁に沿って回転自在に配設さ
れている。また、ケーシング1の中心軸部分には、前述
したトルネードフィン3を保持し且つ当該トルネードフ
ィン3と一体的に回転駆動する主軸4が回転自在に装備
されている。
【0032】符号3Aは、トルネードフィン3をその下
端部で保持すると共に当該トルネードフィン3を主軸4
に固定するためのフィンアームを示す。このフィンアー
ム3Aは、その下面が、ケーシング1の内底面に平行に
配設され、その隙間g1 は例えば1〔mm〕程度の大き
さに設定されている。
【0033】そして、所定量の脱水ケーキに対して所定
量の生石灰を投入しケーシング内で混練させると、脱水
ケーキ中の水分と生石灰との反応が進んで、汚泥状物質
の粒状化が開始され、同時にトルネードフィン3を回転
させると、粒状化されつつある脱水ケーキは当該トルネ
ードフィン3の螺旋面に沿って上方に向けて転動し、粒
状化が行われる。
【0034】ケーシング1の内壁側上端部には、図1,
図9に示すように、前述したトルネードフィン3の螺旋
面の再上端面に対応してバッフルプレート9が装備され
ている。このバッフルプレート9は、トルネードフィン
3の螺旋面に沿って上昇してくる粒状化された汚泥状物
質を掃き落とす機能を備えている。ここで、図1ではバ
ッフルプレート9を1個装備した場合を例示したが、図
9では180°隔てて二箇所にバッフルプレート9を装
備した場合の例を示す。
【0035】更に、ケーシング1の上端部側には、図
1,図9に示すように、造粒化された汚泥状物質を排出
する排出カバー11Aを備えた造粒物質排出部11が設
けられている(図9参照)。また、ケーシング1の上端
部には、ケーシング1内の排ガスを放出する排ガス放出
部12が設けられている(図1参照)。
【0036】又、図1において、符号13はケーシング
1内の主軸4を駆動する主軸駆動手段を示す。この主軸
駆動手段13は、前述したケーシング1の底面の外部に
固定装備され、後述するコントローラ50に制御されて
所定速度で主軸4を回転駆動する。又符号符号13A
は、主軸4を回転自在に保持する主軸保持部を示す。
【0037】前述したトルネードフィン3は、その螺旋
面裏側で内径側および外径側の面の各角部が連続的に切
除されている。これによって、汚泥状物質がトルネード
フィン3の裏側角部に付着するのが有効に回避されてい
る。
【0038】(混練ブレードについて)主軸4には、図
3乃至図6に示すように、ケーシング1の底面に沿って
配置された第1乃至第3の混練ブレード5,6,7が、
その回転中心部側で固定保持されている。
【0039】この内、第1の混練ブレード5は、図3〜
図4に示すように、主軸4部分から前述したフィンアー
ム3A上に固定された状態で当該フィンアーム3Aと一
体的に半径方向に突設されている。この第1の混練ブレ
ード5は、主軸4部分に留まる汚泥状物質を第2の混練
ブレード6側に押し出す機能を有する。このため、この
第1の混練ブレード5は、回転半径が小さく設定され且
つ高さが比較的高く形成され、これによって、主軸4の
回転と共に一体的に回転し、当該主軸4側に位置する汚
泥状物質を外側のトルネードフィン3側に押しやる押出
型混練ブレードとしての機能を備えたものとなってい
る。
【0040】又、第2の混練ブレード6は、図3,図5
に示すように、前述した混練ブレード5の回転方向で約
150°程度隔てた下流側に配置されている。ここで、
図5は図3において矢印ロの方向から見た第2の混練ブ
レード6の形状を示す。この第2の混練ブレード6は、
その底面が回転方向側に尖端部を有する二等辺三角形状
に形成され、後端面が直立した二等辺三角形状を成し、
この後端面の直立した上尖端と前述した底面の尖端とを
直線状に結んで稜線とし、これによって振り分け面6
a,6bが形成されている。
【0041】この第2の混練ブレード6は、L字状に形
成された保持プレート6Aによってその底面側で保持さ
れている。このL字状の保持プレート6Aは、回動方向
の先端側領域が一様に大きく傾斜面が形成されている。
これによって、この第2の混練ブレード6は、ケーシン
グ1の底面側に位置する汚泥状物質をすくい上げた後
に、左右に(回転中心部側と回転外周側に)振り分ける
ように機能する。
【0042】このため、稼働時にあっては、主軸4が所
定の速度で回転し、同時に、上記第1乃至第2の混練ブ
レード5,6,フィンアーム3A,及び保持プレート6
A,更にはトルネードフィン3等が、一体的な回転動作
に移行する。この場合、同時に固形化促進用の石灰が投
入されると、これによって、汚泥状物質に対する混練
が、主軸4の回転動作の開始と共に円滑に実行される。
【0043】石灰等の投入によって熱の発生と共に汚泥
状物質の固形化が進むが、その過程で、後述するように
所定のタイミングで汚泥状物質の粒状化が開始される。
ここで、汚泥状物質の混練,および固形化,粒状化に際
しては、本実施形態の場合、第3の混練ブレード7も、
所定の機能を発揮する。
【0044】この第3の混練ブレード7は、図3及び図
6に示すように、一端部が前述した主軸4に固定され、
他端部が回転半径方向に延設され、且つ回転端部側が前
述した中心部側よりも幅広に設定された板部材によって
形成されている。ここで、図6は、図3の矢印ハの方向
から見た第3の混練ブレード7を示す。
【0045】この第3の混練ブレード7は、その回転方
向先端部側が幾分立ち上がった状態に設定され、その回
動端部が下方に向けて曲折されている。符号7Aはその
曲折部を示す。更に、この第3の混練ブレード7は、そ
の全面に比較的大きい複数の貫通孔7aが設けられ、こ
の複数の貫通孔7aを通して汚泥状物質の逃げが可能と
なり、これにより、汚泥状物質に対する混練が円滑に成
されるようになっている。
【0046】更に、この第3の混練ブレード7には、前
述した曲折部7Aの下端縁および回転方向後端縁が同一
高さg3 (ケーシング1の底面に対して)に設定され、
且つ当該曲折部7Aの下端縁および回転方向後端縁には
凹凸(ノコギリ刃状のぎざぎざ)が形成されている。こ
れによって、汚泥状物質の固形化が進行する過程で、当
該汚泥状物質を適度に細分化(整粒化)し得る孔明きブ
レードとして機能し得るようになっている。
【0047】この場合、曲折部7Aの下端縁および回転
方向後端縁の高さg3 は、意図する粒径に合わせて、例
えば6〔mm〕に設定されるが、5〔mm〕でも或いは
20〔mm〕であっても、又その中間の大きさに設定し
たものであってもよい。
【0048】(大粒刻み手段について)トルネードフィ
ン3の上端部側には、当該トルネードフィン3の螺旋面
に沿って転動しながら上昇してくる造粒物質を所定の大
きさに刻みこむ大粒刻み手段15が装備されている。
【0049】この大粒刻み手段15は、図1,図7乃至
図8に示すように、前述したトルネードフィン3の螺旋
面に沿って配設され、該トルネードフィン3に相互に所
定間隔を隔てて固定装備された複数(図7では4個)の
カッタ部材(先端部が尖った状態のニードル)C1 ,C
2 ,C3 ,C4 によって構成されている。このカッタ部
材C1 ,C2 ,C3 ,C4 は、前述したトルネードフィ
ン3と共に一体的に回転する。
【0050】このニードル状のカッタ部材C1 ,C2
3 ,C4 は、必要と思われるトルネードフィン3の何
れの箇所に装備してもよいが、実際上はできるだけ上の
方が都合がよい。例えば、後述する転動規制手段(図1
9〜図20におけるフラッパ機構35)を装備したもの
にあっては、当該転動規制手段の上方位に装備するのが
好ましい。そして、この各カッタ部材C1 〜C4 と前述
したケーシング1の側壁との間の間隔は、上方に行くに
従い徐々に小さく設定されている。図7,図8にこれを
示す。
【0051】即ち、最初に大粒に造粒された汚泥状物質
は、まず、カッタ部材C1 によって幾分削られる(図7
参照)。続いて、上方へ転動するに従ってカッタ部材C
2 ,C3 によって少しづつ削られ、最後にカッタ部材C
4 によって最終的な大きさに設定される。
【0052】(小径粒落下排除機構について)大粒刻み
手段15が装備された領域又はその上方側に位置するケ
ーシング1の側壁部分には、図1,図9に示すように、
所定のタイミングで作動する小径粒落下排除機構18が
装備されている。この小径粒落下排除機構18は、例え
ば、後述する転動規制手段(図19〜図20におけるフ
ラッパ機構35)を装備したものにあっては、当該転動
規制手段の上方位に装備される。
【0053】この小径粒落下排除機構18は、図9に示
すように、前述したケーシング1の側壁の一部を切除し
てなる切除穴18Aと、この切除穴18Aに嵌合するよ
うにして配置され当該切除穴18Aと同一形状で同一大
きさの側壁部材18Bと、この側壁部材18Bを前述し
たケーシング1の半径方向の外側に向けて移動させ若し
くは元位置に復帰せしめる側壁部材駆動機構18Cと、
側壁部材18Bの移動を許容すると共に当該側壁部材1
8B及び前述した切除穴18Aの周囲全体を覆う構造の
カバーケース部18Dとを備えた構造となっている。
【0054】そして、この小径粒落下排除機構18が作
動すると、その側壁部材18B部分が側壁部材駆動機構
18Cに付勢されて前述したケーシング1の半径方向に
沿って外側に移行し(図1参照)、これによって前述し
たトルネードフィン3の外周囲とケーシング1の内壁面
との隙間Sが広げられる。
【0055】このため、この広げられた隙間Sから、粒
状物の内の小径のものが落下する。この場合、対象とな
る小径粒は、例えば、最終的に意図した粒状物の直径の
1/4以下のものを対象とする、等の構成が採られてい
る。即ち、この場合、隙間Sは、最終的に意図した粒状
物の直径をDとすると、S=D/4に設定される。
【0056】上述した小径粒落下排除機構18が作動し
て小径粒の造粒物が落下排除されると、続いて、前述し
たケーシング1の上部側面に設けられた造粒物質排出部
11が作動する。
【0057】(造粒物質排出部について)前述した造粒
物質排出部11は、図1,図9に示すように、図1の上
端部側を回動支点として且つ図示しない駆動手段に付勢
されて開閉動作する排出カバー11Aと、この排出カバ
ー11Aが開放状態に設定されて造粒物が排出された場
合にこれらが所定の方向に落下するのを案内する造粒物
ガイド部11Bとを備えた構成となっている。この造粒
物ガイド部11Bは、図1では、前述した排出カバー1
1Aの全体を覆った構造となっている。
【0058】ここで、符号11Baは造粒物ガイド部1
1Bの造粒物排出口を示し、符号11Cは、この造粒物
排出口11Baを開閉する蓋部材を示す(図1参照)。
【0059】そして、この造粒物質排出部11から排出
される造粒物質は、例えば図2に示すように、下方に施
設されたコンベアベルト21によって搬送され、必要な
乾燥部,計量部を経て所定の収納袋に順次収納され梱包
されるようになっている。
【0060】(ケーシングの外装部材等について)ま
た、前述したケーシング1は、保持枠体22によって保
持されている。この保持枠体22は、四隅に設けられた
各脚部22Aが、ロードセルLCを介して床面に装備さ
れている。この場合、ロードセルLCは、保持枠体22
及び当該保持枠体22のケーシング1等の重量全体に対
応した信号を常に後述するコントローラに向けて出力す
る機能を備えている。
【0061】更に、前述したケーシング1の上端部に
は、図2に示すように、所定の空気をケーシング1内に
送り込む圧送ポンプ(例えば容量式の)24と、ケーシ
ング1内の空気を脱臭手段25を介して外部に送出する
空気送出手段26とを備えている。
【0062】ここで、圧送ポンプ24は、石灰等の投入
によって発生した水蒸気を主にケーシング1内から排出
するのに用いられる。この場合、圧送ポンプ24は、熱
気をケーシング1内に送り込むようにしてもよい。ま
た、前述したケーシング1には、必要に応じて、ケーシ
ング1を蒸気又は電熱によって加熱するように構成して
もよい。
【0063】或いは又、前述した脱臭手段25及び空気
送出手段26では、これを圧送ポンプ24を作動させる
ことなく、反応熱によって汚泥状物質中の水分が蒸気化
した場合に生じる蒸気圧で外部に放出するように構成し
てもよい。
【0064】また、図2において、符号27は支持枠を
示す。この支持枠27は、前述した脱水ケーキフィーダ
2,石灰投入口(石灰フィーダ)2A,脱臭手段25を
含む空気送出手段26,および圧送ポンプ24、の全体
を保持するように構成されている。
【0065】ここで、前述した脱水ケーキフィーダ2,
石灰投入口(石灰フィーダ)2A,脱臭手段25を含む
空気送出手段26および圧送ポンプ24等の各々とケー
シング1との間には、図2に示すようにそれぞれゴム製
の蛇腹部材10が介装されている。この蛇腹部材10
は、その内部が周囲から密封されている。
【0066】これにより、重量情報を常時出力するロー
ドセルLCには、余計な重量が印加されるのを有効に回
避し、ケーシング1内部の重量変化が直ちにロードセル
LCによって高精度に検知され得るようになっている。
【0067】また、図1において、符号29aは、水等
の液体結合材を噴射するスプレーノズルを示す。このス
プレーノズル29aには配管29Aを介して所定の水等
の液体結合材を供給する結合材供給手段29(図10参
照)が連結装備されている。そして、必要に応じてコン
トローラ50が作動してスプレーノズル29aを開閉駆
動し、これによって、汚泥状物質等の造粒対象物中の含
水率を調整し得るようになっている。
【0068】(駆動・制御系について)図10におい
て、符号50はコントローラを示す。このコントローラ
50は、前述した主軸駆動手段13を介して主軸4を所
定速度で駆動制御する。また、このコントローラ50
は、ケーシング1内の脱水ケーキに所定量の石灰が加え
られて水和反応が開始された後の所定時間経過後に、前
述した小径粒落下排除機構18を作動状態に設定する小
径粒排除タイミング設定機能を有する。また、このコン
トローラ50は、前述した小径粒落下排除機構18の作
動状態設定後に、図示しない駆動手段を介して前述した
造粒物質排出部11(図9参照)の排出カバー11Aを
開放制御する排除カバー開放制御機能を備えている。
【0069】更に、前述したケーシング1には、当該ケ
ーシング1内の温度を常時測定する槽内温度センサ30
A,ケーシング1内の湿度を常時測定する槽内湿度セン
サ30B,ケーシング1を所定時間の間,所定温度に維
持するヒータ28,が装備されている。この内、槽内温
度センサ30A,槽内湿度センサ30Bおよび槽内圧力
計30Cの出力情報は、コントローラ30内に常時送り
込まれるようになっている。そして、これらの情報に基
づいて、ヒータ28の設定温度が所定の基準に従って算
定される。この場合、混練及び造粒だけを意図した場合
には、上述した小径粒落下排除機構18は特に設けなく
てもよい。
【0070】(全体的作用等)次に、上記実施形態の全
体的な作用・効果等について説明する。ここで、上述し
た汚泥状物質については、説明の便宜上、下水汚泥を脱
水した脱水ケーキに限定して説明する。
【0071】まず、下水汚泥を脱水した脱水ケーキに対
して生石灰を加え、水和反応「Ca0+H2 O=Ca
(OH)2 +15.2〔kcal〕」の発熱による水分
蒸発と化合物生成によって脱水する。この脱水の課程
で、通常は造粒および整粒がなされるが、本実施形態で
は、トルネードフィン3を用い、それに所定寸法より大
きな大粒刻み手段と、小さすぎる小粒用のの落下除去手
段とを有する点に特徴を備えている。また、所定寸法範
囲に納まる粒を所定の造粒適時期に取り出す点について
も特徴を有する。
【0072】又、上記実施形態にあっては、脱水後の含
水率が75〜85%程度に対応しようとしている。脱水
ケーキに対する石灰投入量は、当該脱水ケーキの含水率
および市販生石灰の中のCaOの量等によって変化す
る。
【0073】混練,整粒等の処理を可能とする処理槽
(ケーシング1)内には、前述したようにトルネ一ドフ
ィン3を回転させる主軸4が設けられ、当該処理槽(ケ
ーシング1)の下部に描かれる主軸駆動手段13により
回転力が与えられる。造粒材料であるスラッジ状材料と
石灰は、投入口(脱水ケーキフィーダ2A)から事前又
は回転しながらバッチ的に投入される。ここで、コント
ローラ50は、まずロードセルLCからの情報により、
ケーシング1内の造粒対象物を量を算定する(図11,
ステップS1)。
【0074】トルネードフィン3では、当初は造粒材料
(造粒対象物)をトルネ一ドフィン3により上方へ移動
させて上部にあるバッフルプレート9又は転動規制手段
(例えば、図19〜20におけるフラッパ機構35)に
より主軸4側(中央部)に戻されて落下し、この状態を
操り返すことによって混練を実行する(図11,ステッ
プS2)。ここで、造粒対象物が粉体の場合は、直ちに
結合材供給手段29を作動させてスプレーノズル29a
から水等の結合材を供給し、適当に加水したのち、混練
動作に入る。
【0075】そして、造粒材料の含水率が適切な状態に
なると、混練動作から造粒動作に移行し、トルネードフ
ィン3の螺旋面は転動面となって造粒が促進される(図
11,ステップS3)。この場合、転動規制手段(例え
ば、図19〜20におけるフラッパ機構35)は造粒対
象物が上方に転動するのを橋渡しするように機能する。
【0076】この造粒段階になると、コントローラ50
は、小径粒落下排除機構18を作動させる。これによ
り、所定径より小さいもの(造粒物質)を落下させ、粒
の結合により適切な粒径になるようにする。又、トルネ
ードフィン3の途中にはカッタC1 〜C4 が設けられ、
大きな粒径のものは所定の径(例えば6〔mm〕程度)
に徐々に整えられて上昇していく(図11,ステップS
4)。
【0077】それらは小径粒落下排除機構18を通過
し、整粒されて落下する事なく外部へ排出される。ここ
で、造粒物質排出部11は、その排出カバー11Aの開
閉動作のタイミングがコントローラ50によって制御さ
れ、造粒工程に入った後に開放される(図11,ステッ
プS5)。2排出後は、乾燥工程等を経て袋詰めなどの
後、最終製品となる。これら一連の動作工程を図11に
示す。
【0078】造粒物質が排出されると、再び前述したよ
うにロードセルLCからの情報によって、コントローラ
50はケーシング1内の造粒対象物の重量を演算し、次
に備えて残存する造粒対象物の量を把握する(図11,
ステップS6)。
【0079】この方式は、フィンアーム3A及びトルネ
ードフィン3により、又処理槽(ケーシング1)内の自
浄作用により、長期間のバッチ処理に耐えられるのが特
徴となっている。又、混練ブレード7では、トルネード
フィン3を上昇できない程度の大きなダマを砕く機能
(回転中、下端縁の凹凸部にて切り裂くか又は押しつぶ
す)を有する事も重要な要素となっている。
【0080】造粒時期については、装置全体の重量を計
測するロードセルLCからの重量情報に基づいた判断が
コントローラ50でなされる。即ち、水分蒸発量を監視
し、所定重量減にてその判断を行うことが出来る。また
反応熱を監視し、上昇温度の推移から判断することもで
きる(必要水分蒸発量は発熱量に比例するため)。又単
純に石灰投入からの経過時間のみで良い可能性も十分あ
る。
【0081】更に、この造粒適時期については、例え
ば、80%程度の含水率の脱水ケ一キと生石灰を反応さ
せて撹拌槽(ケーシング1)内の発生蒸気を外部に放出
させた場合に得られる図12に示す情報、即ち反応槽
(ケーシング1)の温度推移等から予め実験により求め
ることができる。そして、これらのデータは図示しない
メモリに記憶され、コントローラ50によって小径粒落
下排除機構18の動作開始のタイミング設定,或いは造
粒物質排出部11の排出動作開始のタイミング設定情報
として使用される。
【0082】造粒を確実に行わせるためには、上述した
手法において、造粒材料(造粒対象物)の含水率と材料
に造粒作用を促す構造、および適切な混練速度、トルネ
ードフィン長さなどのパラメータの選定が重要となる。
造粒材料の含水率については、処理槽(ケーシング1)
の構造により大きな変化がある。即ち、積極的に蒸気を
凝縮する構造か否かにより左右されるので、その構造を
踏まえ、脱水ケーキに適切な石灰量を加え、水和反応開
始後の所定時間経過後に、造粒に適した含水率になるよ
う配慮することが必要である。
【0083】脱水ケーキの含水率にバラツキが大きい場
合は、石灰量を少なめに入れ、水和反応以外に水分を減
じる対策を取ることが重要である。含水率小の材料に合
わせた石灰を投入し、合水率大の材料に対しては、水分
を減少させる対策を直接ヒーティングするか熱風送気に
より行い、同時に前述したロードセルLCを用いて含水
率を計測し、これに基づいて適切な処置を採ることもで
きる。
【0084】又、上述した実施形態にあっては、圧送ポ
ンプにより所定の含水率になるまで内部空気(水蒸気)
の吸引排出を行い、或いは外部からは熱風又は水蒸気を
圧送し、そして、造粒部材が適切な含水率に到達した場
合は圧送または吸引を止めることになる。
【0085】ここで、適正含水率に到達したことはどの
様に判断できるかを説明する。前述したように、図2に
処理槽(ケーシング1)と外部ユニットとの接続例を示
す。ゴム製蛇腹10はその上にあるユニットがロードセ
ルLCの負荷にならないよう重力遮断のためにある。脱
水ケーキ送り込み量DW〔kg〕をロードセルLCで計
測し、それに見合う石灰量SW〔kg〕を加えて、粒排
出口11Baを閉じる。
【0086】一例を述べると、反応熱により生じた蒸気
は圧力上昇を起こし脱臭部12を経て排出され、発生し
た蒸気の一部は処理槽(ケーシング1)内に結露し造粒
すべき材料の含水率を上げる。発生蒸気がこのような状
態になると、ロードセルLCから得られる重量データの
変化より、処理槽内の含水率の算定がコントローラ50
で実行される。そして、適正含水率に到達すると、前述
したように小径粒落下排除機構18の動作開始のタイミ
ング設定,或いは造粒物質排出部11の排出動作開始の
タイミング設定情報として使用される。
【0087】また、上記実施形態にあっては、造粒物質
(造粒材料)がケーキ状の場合と粒状の場合とでは主軸
駆動モータにかかる負荷トルクが著しく変化するため、
例えば石灰との反応開始20分後に,尚造粒材料がケー
キ状の場合は、僅かな所定量の石灰を投入し、更に20
分程,様子をみて、その後に初めてヒータをオン(O
N)するようにしてもよい。
【0088】また、上記実施形態にあっては、被造粒物
質として汚泥物質を対象とした場合を例示したが、例え
ば粉体に適当な水性結合材等を加えてケーキ状としたも
のなど、脱水ケーキ状の物質であれば、汚泥物質以外の
他の物質に対しても、そっくりそのまま適用することが
できるものである。
【0089】このように、上記実施形態にあっては、混
練ブレードおよびトルネードフィン3で混練による造粒
効果を倍加し、また、そのトルネードフィン3の転動面
を粒が転動し上昇中に大粒の破砕等を行うよう構成した
ので、槽内での処理量が多くても脱水ケーキ化された汚
泥状物質(造粒対象物)の混練,およびその造粒・整粒
を効率よく行うことができる。
【0090】また、トルネードフィンに整粒用の大粒刻
み手段15を装備したので、装置全体の大きさを変える
ことなく造粒・整粒が可能となり、かかる点において整
粒装置を併設すると据え付け場所を多く必要とした従来
例に比較して、装置全体の小型化および多機能化が可能
となる。
【0091】このため、農薬,肥料,窯業等にあって粉
体(微粉塵)又は脱水ケーキを穎粒若しくは粒状にし、
これによて、飛散防止(飛散のロスを少なくし作業環境
を汚さない)や、カサ密度の増加(貯蔵,供給,包装,
輸送などで取扱を容易化),凝集,変質や付着の防止,
外観改善,流動性改善(ホッパでの造粒対象物のブリッ
ジ現象が発生しない)等が可能となるという利点があ
る。
【0092】〔第2の実施形態〕次に、第2の実施形態
を図13乃至図15に基づいて説明する。この第2の実
施形態は、前述した混練ブレード(図3乃至図6参照)
の他の例を示すものである。
【0093】まず、図13において、符号31Aは押出
型混練ブレードを示す。また、記号Kは主軸4の回転方
向を示す。ここで、前述した押出型混練ブレード31A
は、フィンアーム3A上で且つ主軸4の下部に連結保持
され主軸4の接線方向に沿って且つ当該主軸4の回転方
向の下流側に向けて延設されている。これにより、主軸
4の下部側面に留まりがちな造粒対象物を、当該主軸4
側からトルネードフィン3側に向けて押し出すように機
能する。そして、この場合、押出型混練ブレード31A
の高さは、搬入される造粒対象物(例えばケーキ状の汚
泥状物質)の搬入高さよりも幾分高い状態に設定されて
いる。
【0094】更に、上記主軸4の下部には、前述した押
出型混練ブレード31Aの先端からα度(ほぼ130
°)隔てた回転方向の下流側に、傾斜面型混練ブレード
32Bが装備されている(図14参照)。この傾斜面型
混練ブレード32Bは、主軸の下部からトルネードフィ
ン3に向けて突設された保持板32Bcと、この保持板
32Bc上の回転方向の全面に立設された混練部材32
Ba,32Bbとを備えている。
【0095】ここで、混練部材32Ba,32Bbの
内、一方の混練部材32Baは、前述した主軸4側に傾
斜面をもって装備されている。他の一つは、回転方向の
先端部の外側が前述した保持板32Bcの先端部に対し
て回転方向Kの下流側に向けて約60°(=θ)の方向
に曲折された状態で立設された立設面32Bbを構成し
ている。この押出型混練ブレード31Aおよび傾斜面型
混練ブレード32Bを除くその他の構成は、前述した図
3の場合と同一となっている。
【0096】このため、この第2の実施形態における混
練ブレード31A,32Bは、主軸4のK方向への回転
と共に、押出型混練ブレード31Aが主軸4側の造粒対
象物を当該主軸4側からトルネードフィン3側に向けて
押し出す。
【0097】続いて、造粒対象物は、混練時にあって
は、その一部が傾斜面型混練ブレード32Bの傾斜面3
2Baに沿って上方に押し上げた後,再び主軸4側に滑
り落ちるように撹拌される。同時に立設面32Bbによ
って、造粒対象物の一部がトルネードフィン3側に向け
て押し出される。その他の構成およびその作用について
は前述した第1の実施形態と同一となっている。
【0098】このため、この第2の実施形態(図13乃
至図15)においても、前述した第1実施形態の場合と
同様の作用効果を有するほか、特に傾斜面型混練ブレー
ド32Bの傾斜面32Baの作用によって造粒対象物を
上下動させながら混練することができ、かかる点におい
て造粒対象物を回転半径方向に沿って移動させつつ混練
をより迅速に且つ効果的に行うことができるという利点
がある。
【0099】〔第3の実施形態〕次に、第3の実施形態
を図16乃至図18に基づいて説明する。この第3の実
施形態は、前述した第1の実施形態における混練ブレー
ド(図3乃至図6参照)の、更に他の例を示すものであ
る。
【0100】まず、図16において、符号33Aは前述
した第2の実施形態における押出型混練ブレード31A
と同様の押出型混練ブレードを示す。また、記号Kは主
軸4の回転方向を示す。
【0101】この第3の実施形態にあっては、前述した
押出型混練ブレード33Aの先端からα度(ほぼ130
°)隔てた下流側に、二枚の混練ブレードを備えた二方
向混練ブレード34が装備されている。この二方向混練
ブレード34は、上下に分割して装備された同一幅の二
枚の混練板34A,34Bと、これを一体的に固定し保
持するL字状の保持アーム34Cとから成る。ここで、
上側混練板34Aは下側混練板34Bに対して、その高
さ寸法がほぼ同一に設定されているが、異なった寸法で
あってもよい。また、幅についても何れか一方を他方よ
りも長く設定してもよい。
【0102】ここで、二方向混練ブレード34を構成す
る上側混練板34Aは、その面がやや主軸4に向けて前
述したL字状の保持アーム34Cに固定装備されてい
る。これにより、主軸4がK方向に回転した場合、上側
混練板34Aは、造粒対象物を強制的に前述した主軸4
側に向けて押し出すように機能する。即ち、稼働時に
は、上側混練板34Aが造粒対象物を主軸4側に向けて
押し出す機能を備えている。
【0103】また、二方向混練ブレード34を構成する
下側混練板34Bは、その面がやや外側のトルネードフ
ィン3側に向けて前述したL字状の保持アーム34Cに
固定装備されている。これにより、主軸4がK方向に回
転した場合、下側混練板34Bは、造粒対象物を強制的
に前述したトルネードフィン3側に向けて押し出すよう
に機能する。即ち、稼働時には、下側混練板34Bが造
粒対象物をトルネードフィン3側に向けて押し出す機能
を備えている。
【0104】このため、本実施形態にあっては、押出型
混練ブレード33Aと二方向混練ブレード34とが同時
に機能して、造粒対象物は有効に混練されると共に造粒
も開始され、トルネードフィン3上の螺旋面上における
上方向への転動および可変バッフルプレート機構37
(図21参照)の可動バッフルプレート37Aの案内に
よる下方への落下によって、当該混練と造粒の工程が効
果的に進行する。図18に示す矢印Rは、この場合の造
粒対象物の移動経路を示す。その他の構成およびその作
用については前述した第1の実施形態(図1乃至図1
2)と同一となっている。
【0105】このため、この第3の実施形態(図16乃
至図18)においても、前述した第1実施形態の場合と
同様の作用効果を有するほか、特に二方向混練ブレード
34の作用により主軸4側とトルネードフィン3との間
の空間全体を利用して造粒対象物を循環移動させること
が可能となり、かかる点において造粒対象物の混練およ
び造粒を、より迅速に且つ効果的に行うことができると
いう利点がある。
【0106】〔第4の実施形態〕次に、第4の実施形態
を図19乃至図20に基づいて説明する。この第4の実
施形態は、前述した第1の実施形態におけるトルネード
フィン3の螺旋面上の所定箇所に装備され、連続した螺
旋面に沿って下方から転動してくる造粒物質が途中で落
下するように工夫した転動規制手段としてのフラッパ機
構35を示すものであり、当該トルネードフィン3の螺
旋面の一部に装備されている点に特徴を備えている。
【0107】この図19乃至図20に示すフラッパ機構
(転動規制手段)35は、前述したトルネードフィン3
の一部を構成する橋渡しプレート(フラップフィン)3
5aと、この橋渡しプレート35aを保持すると共に当
該橋渡しプレート35aにトルネードフィン3の面に沿
った方向への起伏回動を付勢する駆動支軸35Aと、こ
の駆動支軸35Aに所定の動作を付勢する支軸駆動部3
6とにより構成されている。
【0108】符号3Kは、トルネードフィン3の螺旋面
に形成された粒状物落下用の切除部を示す。そして、こ
の切除部3K部分を覆って前述した橋渡しプレート35
aが配置されている。
【0109】これを更に詳述すると、駆動支軸35A
は、その一端部で前述した橋渡しプレート35aの一端
部を(その下面側で)保持し、他端部が前述した管状に
形成された主軸40の側面を貫通して当該主軸40に回
転自在に保持されている。
【0110】又、前述した支軸駆動部36は、主軸40
内の駆動支軸35Aに装備された幅の広いピニオン歯車
36Aと、このピニオン歯車36Aに噛合する丸ラック
36Bとにより構成されている。この内、丸ラック36
Bは、主軸40内での上下動が可能に装備され、その移
動距離を外部操作によって任意に変化させ且つ固定させ
る事が可能となっている。
【0111】図20は橋渡しプレート(フラップフィ
ン)35aの動作を示すもので、支軸駆動部36を作動
させて橋渡しプレート35aを立ち上がらせた場合の状
態を示す。この場合は、トルネードフィン3は、その螺
旋面の長さが短くなり、造粒対象物が転動して上昇した
後の螺旋面からの落下が早くなり、これがため混練ブレ
ードの作用を効果的に受けることとなる。このため、造
粒対象物の混練,造粒化が比較的短時間に行われ、トル
ネードフィン3の螺旋面が実質的に短く設定し得ること
からこれを駆動する動力源の負荷が軽減されることとな
り、従って、多量の材料(造粒対象物)の処理が可能と
なる。
【0112】又、この実施形態におけるフラッパ機構3
5は、トルネードフィン3の一部を切除してこれを起伏
回動自在に形成したことから、トルネードフィン3を実
質的に短くし又は長くしたり、造粒の過程に応じた使用
方法を選択設定することができる。更に、フラッパ機構
35の稼働停止を外部から容易に選択設定することがで
きる点で汎用性をより一層高めることができる。
【0113】即ち、フラッパ機構35では、必要に応じ
て前述したコントローラ50に制御されその橋渡しプレ
ート35a部分が起伏回動するものである。そして、回
動端側が立ち上がった場合には、当該橋渡しプレート3
5aによって造粒物質がトルネードフィン3の螺旋面に
沿って上方向へのすくい上げ(転動)が阻止され、切除
部3Aからケーシング1に落下するようになっている。
【0114】このため、混練・造粒過程における途中の
撹拌時期には、橋渡しプレート35aを上にあげて造粒
時期からパスをつなぐようにし(即ち、フラッパ機構3
5を作動させない状態)で混練・造粒速度を最適な低速
度にし、一方、フラッパ機構35を作動させてトルネー
ドフィン3の螺旋面の長さを短くして(回転負荷を軽減
して)当該トルネードフィン3の回転速度を早め、これ
によって混練・造粒・整粒速度の高速化および装置全体
の小型化を可能とすることができる。その他の構成及び
作用効果は前述した第1の実施形態と同一となってい
る。
【0115】〔第5の実施形態〕次に、第5の実施形態
を図21乃至図22に基づいて説明する。この第5の実
施形態は、前述した第1の実施形態におけるトルネード
フィン3の螺旋面上の所定箇所に、造粒された汚泥状物
質が当該螺旋面の上方向に転動するのを阻止し若しくは
許容する転動規制手段としての可変バッフルプレート機
構37を装備した点に特徴を備えている。符号41はト
ルネードフィン3を回転駆動する管状の主軸を示す。
【0116】この図21乃至図22に示す可変バッフル
プレート機構(転動規制手段)37は、前述したトルネ
ードフィン3の螺旋面上から主軸41側の所定箇所に退
避可能に配設された可動バッフルプレート37Aと、一
端部が主軸41に固定され他端部がトルネードフィン3
の内側に配設され且つ当該他端部で可動バッフルプレー
ト37Aを回動自在に保持する固定アーム37Bと、こ
の固定アーム37Bにほぼ平行に配設されその長さに沿
った方向への往復移動によってトルネードフィン3に回
動力を付勢する駆動アーム37Cと、この駆動アーム3
7Cを駆動するカム機構38とにより構成されている。
そして、このカム機構38は、主軸41内に配設装備さ
れている。
【0117】これを更に詳述すると、可動バッフルプレ
ート37Aは、トルネードフィン3の螺旋面上に近接し
て且つ当該に螺旋面上に立ち上がった状態で配設され、
その後端部(主軸41側)がトルネードフィン3から幾
分離れて主軸41の方向に配置されている。固定アーム
37Bは、その先端部に前述した主軸41のに平行な回
転支軸37Baを備えている。そして、この回転支軸3
7Baを回転中心軸として、可動バッフルプレート37
Aが回動可能に保持されている。
【0118】又、駆動アーム37Cは、一端部が主軸4
1に保持され且つ当該一端部が前述した主軸41のカム
機構38に係合されている。この駆動アーム37Cの他
端部は、可動バッフルプレート37Aの前述した後端部
よりも幾分先端部よりに延設され、前述した回転支軸3
7Baに平行に装備されたピン37Caを介して前述し
た可動バッフルプレート37Aの上端面部分に回動自在
に連結されている。
【0119】このため、駆動アーム37Cがその軸心に
沿って主軸41側へ移動すると、例えば図21に示すよ
うに、可動バッフルプレート37Aはその実線部分から
二点鎖線で示す位置に移動し、これによって、可動バッ
フルプレート37Aはトルネードフィン3の螺旋面上か
ら退避した状態となる。
【0120】前述したカム機構38は、駆動アーム37
Cに対して、その軸心に沿っての移動を付勢する。この
カム機構38は、図22に示すように、厚板状のカムプ
レート38Aと、このカムプレート38Aを主軸41内
で垂下保持すると共に当該カムプレート38Aに対して
上下動の動作を付勢する駆動支軸38Bとを備えてい
る。
【0121】更に、カムプレート38Aには、図22に
示すように、中央部から下側が駆動アーム37Cから離
れる方向に斜め下側に切除されて成る逆く字状のガイド
用貫通長穴38Aaが形成されている。そして、このガ
イド用貫通長穴38Aaに、前述した駆動アーム37C
の一端部に固着されたガイドピン37Caが配設されて
いる。これにより、カムプレート38Aが上下動した場
合はガイド用貫通孔38Aaに案内されてガイドピン3
7Caが移動し、前述した駆動アーム37Cがその軸心
に沿った方向への往復移動が付勢されるようになってい
る。符号37Cfは、ガイドピン37Caを組み込むた
めの作業用貫通穴を示す。
【0122】このため、この第5の実施形態にあって
は、外部からの操作にてトルネードフィン3の螺旋面上
の所定位置に可動バッフルプレート37Aを自在に配設
することができ、かかる点において可動バッフルプレー
ト37Aを常に最適位置に配置することができる点で都
合がよい。
【0123】更に、この第5の実施形態にあっては、前
述した図19〜図20の場合と同様に、トルネードフィ
ン3の螺旋面の長さを実質的に短くして使用することが
でき、これがため、混練を最適な低速度に、そして造粒
・整粒速度を高速にすることも可能にしている。その他
の構成及び作用効果は、前述した第1実施形態と同一と
なっている。
【0124】尚、上記各実施形態において、反応槽(ケ
ーシング1)の外壁部側面周囲にバンドヒータを装備
し、含水率調整に使用するようにしてもよい。又、含水
率調整用として、槽内に向けて水蒸気を送ったり、水を
噴霧したり、熱風又は外部空気を送り込むようにしても
よい。
【0125】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、脱水ケーキ化された汚泥状物質等
の造粒対象物を、混練ブレードおよびトルネードフィン
により転動による造粒効果を倍加することができ、そし
て、例えば汚泥状の物質で含水率が高い物については転
動規制手段を稼働させてトルネードフィンの螺旋面の長
さを実質的に短くして上方への転動を阻止し、これによ
って当該トルネードフィンの回転数を遅くして混練を促
進させ、同時に、途中から転動規制手段を稼働を停止さ
せてトルネードフィンの螺旋面の長さを長い状態にし、
これによって混練及び造粒の機能を促進させる等、脱水
ケーキの含水率に応じた種々の動作をとり行うことがで
き、従って汎用性をより一層高めることができ、かかる
点において装置全体の大きさを変えることなく混練,造
粒および整粒が可能となり、整粒装置を併設することに
よって据え付け場所を多く必要とした従来例に比較し
て、装置全体の小型化および多機能化が可能となり、こ
のため、農薬,肥料,窯業等にあって粉体(微粉塵)又
は脱水ケーキを穎粒若しくは粒状にし、これによて、飛
散防止(飛散のロスを少なくし作業環境を汚さない)
や、カサ密度の増加(貯蔵,供給,包装,輸送などで取
扱を容易化),凝集,変質や付着の防止,外観改善,流
動性改善(ホッパでのフリッジ現象が発生しない)等が
可能となるという従来にない優れた造粒装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す一部省略した概
略縦断面図である。
【図2】図1の第1の実施形態におけるケーシングの外
装例を示す説明図である。
【図3】図1の第1の実施形態におけるケーシング内底
部に装備した各混練ブレードを示す説明図である。
【図4】図3における第1の混練ブレードの形状および
主軸との位置関係を示す説明図である。
【図5】図3における第2の混練ブレードの形状および
主軸との位置関係を示す説明図である。
【図6】図3における第3の混練ブレードの形状および
主軸との位置関係を示す説明図である。
【図7】図1の実施形態におけるケーシング内に装備し
た大粒刻み手段の一例を示す説明図である。
【図8】図7に開示した大粒刻み手段の矢印BーB線の
沿ったカッタの動作を示す説明図である。
【図9】図1における第1の実施形態のケーシング内に
装備した小径粒落下排除機構の構造およびケーシングと
の位置関係を示す説明図である。
【図10】図1における第1の実施形態に装備される各
種センサの例及びそれらとコントローラ等を含む制御系
の例を示すブロック図である。
【図11】図1の動作手順を示す説明図(フローチャー
ト)である。
【図12】脱水ケーキ(脱水汚泥)中に所定量の石灰を
投入した場合の脱水ケーキの温度変化を示す線図(測定
値)である。
【図13】第2の実施形態における混練ブレード部分の
例を示す一部断面した正面図である。
【図14】図13の一部省略した平面図である。
【図15】図14の右方向から見た混練ブレード部分を
示す概略説明図である。
【図16】第3の実施形態における混練ブレード部分の
他の例を示す一部断面した正面図である。
【図17】図16の一部省略した平面図である。
【図18】図16に開示した混練ブレード部分の動作を
示す説明図である。
【図19】第4の実施形態におけるフラッパ機構部分を
示す一部断面した平面図である。
【図20】図19におけるフラッパ機構の動作を示す説
明図である。
【図21】第5の実施形態における可変バッフルプレー
ト機構部分を示す説明図である。
【図22】図21に開示した可変バッフルプレート機構
を示す一部切り欠いた正面図である。
【図23】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 物質搬入部 3 トルネードフィン 3A フィンアーム 4,40,41 主軸 5 押出型混練ブレードとしての第1の混練ブレード 6 第2の混練ブレード 7 孔明きブレードとしての第3の混練ブレード 9,44 バッフルプレート 11 造粒物質排出部 11A 排出カバー 12 排ガス放出部 13 主軸駆動手段 31A,33A 押出型混練ブレード 32B,34 混練ブレード 34A 上側混練板 34B 下側混練板 34C アームバー 35 転動規制手段としてのフラッパ機構 35a 橋渡しプレート 35A 駆動支軸 36 支軸駆動部 37 転動規制手段としての可変バッフルプレート駆動
機構 37A 可動バッフルプレート 37B 固定アーム 37C 駆動アーム 38 カム機構 50 コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 慎也 栃木県宇都宮市氷室町1031番201号 (72)発明者 高山 茂男 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株式 会社トキメック内 (72)発明者 阿部 喜夫 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株式 会社トキメック内 (72)発明者 阿部 保雄 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株式 会社トキメック内 (72)発明者 高橋 睦 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株式 会社トキメック内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱水ケーキ化された汚泥状物質等の所定
    量を搬入する物質搬入部を備えた円筒状のケーシング
    と、このケーシングの内壁に沿って回転自在に配設され
    た螺旋状のトルネードフィンと、前記ケーシングの中心
    軸部分に配置され前記トルネードフィンを保持し且つ当
    該トルネードフィンを回転駆動する主軸と、この主軸に
    固定保持された複数の混練ブレードと、前記ケーシング
    内の上端部に装備され前記トルネードフィンの螺旋面に
    沿って上昇してくる粒状物質を掃き落とす固定バッフル
    プレートと、前記ケーシングの側面の所定箇所に設けら
    れ造粒された汚泥状物質を排出する造粒物質排出部と、
    前記ケーシング内の排ガスを放出する排ガス放出部とを
    備え、 前記ケーシングに、前記主軸を回転駆動する主軸駆動手
    段を装備して成る造粒装置において、 前記トルネードフィンの螺旋面上の所定箇所に、前記造
    粒された汚泥状物質が当該螺旋面の上方向に転動するの
    を阻止し若しくは許容する転動規制手段を装備したこと
    を特徴とする造粒装置。
  2. 【請求項2】 前記転動規制手段を、前記トルネードフ
    ィンの一部を起伏回動自在に形成して成るフラッパ機構
    により構成したことを特徴とする請求項1記載の造粒装
    置。
  3. 【請求項3】 前記フラッパ機構を、前記トルネードフ
    ィンの一部を構成する橋渡しプレートと、この橋渡しプ
    レートを保持すると共に当該橋渡しプレートに前記トル
    ネードフィンの面に沿った方向への起伏回動を付勢する
    駆動支軸と、この駆動支軸に所定の動作を付勢する支軸
    駆動部とにより構成したことを特徴とする請求項2記載
    の造粒装置。
  4. 【請求項4】 前記転動規制手段が、前記トルネードフ
    ィンの螺旋面上の所定箇所に退避可能に配設されたバッ
    フルプレートを有する可変バッフルプレート機構である
    ことを特徴とした請求項1記載の造粒装置。
  5. 【請求項5】 前記可変バッフルプレート機構を、前記
    トルネードフィンの面上の所定箇所に配設された可動バ
    ッフルプレートと、この可動バッフルプレートを前記ト
    ルネードフィンの内側で回動自在に保持すると共に一端
    部が前記主軸に固定された固定アームと、この固定アー
    ムにほぼ平行に配設され中心軸に沿った往復移動によっ
    て前記トルネードフィンに回動力を付勢する駆動アーム
    と、この駆動アームに駆動力を付勢するカム機構とによ
    り構成すると共に、このカム機構を前記主軸内に装備し
    たことを特徴とする請求項4記載の造粒装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の混練ブレードの内、少なくと
    も一つは、整粒機能を備えた孔明きブレードであること
    を特徴とした請求項1,2,3,4又は5記載の造粒装
    置。
  7. 【請求項7】 前記複数の混練ブレードの内、少なくと
    も一つは、前記主軸の下部側面に装備され当該主軸側か
    ら前記トルネードフィン側に向けて造粒対象物を押し出
    す機能を備えた押出型混練ブレードであることを特徴と
    した請求項1,2,3,4又は5記載の造粒装置。
  8. 【請求項8】 前記複数の混練ブレードの内、少なくと
    も一つは、上下若しくは斜めに分割して装備された二枚
    の混練板とこれを一体的に固定し保持するアームバーか
    らなり、上側に位置する上側混練板が造粒対象物を前記
    トルネードフィン側に向けて押し出す機能を備え、下側
    に位置する下側混練板が造粒対象物を前記主軸側に向け
    て押し出す機能を備えた構造のものであることを特徴と
    した請求項1,2,3,4又は5記載の造粒装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001259566A (ja) * 2000-03-17 2001-09-25 Okawara Mfg Co Ltd 食品廃棄物用真空乾燥機
JP2003071263A (ja) * 2001-09-06 2003-03-11 Okawara Mfg Co Ltd 円錐型混合乾燥機
JP2015173994A (ja) * 2014-03-13 2015-10-05 Jfeスチール株式会社 リングダイ式造粒装置
CN114749102A (zh) * 2022-05-25 2022-07-15 青岛浩大生物科技工程有限责任公司 一种具有筛选功能的造粒装置
CN115385543A (zh) * 2022-10-25 2022-11-25 吉林建筑大学 一种带干湿分离功能的粪便收集装置及其收集方法

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