JPH1188005A - 誘電体フィルタ及びそれを有する電子機器 - Google Patents
誘電体フィルタ及びそれを有する電子機器Info
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- JPH1188005A JPH1188005A JP25015597A JP25015597A JPH1188005A JP H1188005 A JPH1188005 A JP H1188005A JP 25015597 A JP25015597 A JP 25015597A JP 25015597 A JP25015597 A JP 25015597A JP H1188005 A JPH1188005 A JP H1188005A
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- resonator
- dielectric
- dielectric resonator
- helical
- dielectric filter
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の誘電体フィルタでは、入力コネクタ3
4aから入力された信号は、入力側の結合ループ40a
に伝送されるが、結合ループには、所望の信号と共振す
る機能は、備えていない。よって、結合ループでは所望
の信号と充分な磁界結合を得ることが出来ず、信号を効
率よく伝搬できないという問題がある。 【解決手段】 一個の誘電体共振器を有し、入力端子2
及び出力端子3の少なくとも一方にヘリカル共振器5を
接続し、該ヘリカル共振器と前記誘電体共振器6とを磁
界結合させたことである。
4aから入力された信号は、入力側の結合ループ40a
に伝送されるが、結合ループには、所望の信号と共振す
る機能は、備えていない。よって、結合ループでは所望
の信号と充分な磁界結合を得ることが出来ず、信号を効
率よく伝搬できないという問題がある。 【解決手段】 一個の誘電体共振器を有し、入力端子2
及び出力端子3の少なくとも一方にヘリカル共振器5を
接続し、該ヘリカル共振器と前記誘電体共振器6とを磁
界結合させたことである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルラ基地局用の
送信信号・受信信号切換器(Duplexer) などの電子機器
に使用して好適な誘電体フィルタ、並びにその誘電体フ
ィルタを用いた電子機器に関する。
送信信号・受信信号切換器(Duplexer) などの電子機器
に使用して好適な誘電体フィルタ、並びにその誘電体フ
ィルタを用いた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の誘電体フィルタ31は、図6、図
7に示すように、金属ケース本体32内の底壁上に、セ
ラミック製からなり、円柱状である誘電体共振器33を
固定するとともに、該金属ケース本体32の開口に電磁
界エネルギーを閉じ込めるためのケース蓋32aを配設
して構成されている。
7に示すように、金属ケース本体32内の底壁上に、セ
ラミック製からなり、円柱状である誘電体共振器33を
固定するとともに、該金属ケース本体32の開口に電磁
界エネルギーを閉じ込めるためのケース蓋32aを配設
して構成されている。
【0003】また、上記金属ケース本体32の例えば左
側壁には入力コネクタ34aが取付け板32bをビスで
固定することによって取付けられている。また、右側壁
には、出力コネクタ34bが取付け板32cをビスで固
定することによって取付けられている。さらに、上記
入、出力コネクタ34a、34bの中心導体35a、3
5bの先端部は、上記左、右側壁を貫通して金属ケース
本体32内に突出して構成されている。
側壁には入力コネクタ34aが取付け板32bをビスで
固定することによって取付けられている。また、右側壁
には、出力コネクタ34bが取付け板32cをビスで固
定することによって取付けられている。さらに、上記
入、出力コネクタ34a、34bの中心導体35a、3
5bの先端部は、上記左、右側壁を貫通して金属ケース
本体32内に突出して構成されている。
【0004】そして、上記各中心導体35a、35bの
先端部には、コイル状に形成された入力側と出力側の結
合ループ40a、40bの一端が半田付け接続されてお
り、該結合ループ40a、40bの他端は、金属ケース
本体32の内周壁に半田付け接続されている。これによ
り上記結合ループ40a、40bを介して誘電体共振器
33と磁界結合させるよう構成されている。
先端部には、コイル状に形成された入力側と出力側の結
合ループ40a、40bの一端が半田付け接続されてお
り、該結合ループ40a、40bの他端は、金属ケース
本体32の内周壁に半田付け接続されている。これによ
り上記結合ループ40a、40bを介して誘電体共振器
33と磁界結合させるよう構成されている。
【0005】また、従来の誘電体フィルタでは、図示し
ていないが略直線状のプローブの一端を、前記中心導体
35a、35bの先端部に接続し、他端を金属ケース本
体32の内周壁に沿って配設して誘電体共振器33と磁
界結合させているものがある。
ていないが略直線状のプローブの一端を、前記中心導体
35a、35bの先端部に接続し、他端を金属ケース本
体32の内周壁に沿って配設して誘電体共振器33と磁
界結合させているものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
誘電体フィルタ31では、入力側の入力コネクタ34a
から入力された信号は、入力側の結合ループ40aやプ
ローブ(図示せず)に伝送されるが、入力された信号は
微弱であり、結合ループ40aやプローブで発生する磁
気エネルギーは大きくない。従って、結合ループ40a
やプローブと誘電体共振器33間で充分な磁界結合を得
ることが出来ず、所望の信号を効率よく伝搬出来ないと
いう問題がある。また、出力側の出力コネクタ34bに
出力された信号も同様に、誘電体共振器33と出力側の
結合ループ40bやプローブとの間では、所望な信号と
充分な磁界結合を得ることが出来ないという問題があ
る。
誘電体フィルタ31では、入力側の入力コネクタ34a
から入力された信号は、入力側の結合ループ40aやプ
ローブ(図示せず)に伝送されるが、入力された信号は
微弱であり、結合ループ40aやプローブで発生する磁
気エネルギーは大きくない。従って、結合ループ40a
やプローブと誘電体共振器33間で充分な磁界結合を得
ることが出来ず、所望の信号を効率よく伝搬出来ないと
いう問題がある。また、出力側の出力コネクタ34bに
出力された信号も同様に、誘電体共振器33と出力側の
結合ループ40bやプローブとの間では、所望な信号と
充分な磁界結合を得ることが出来ないという問題があ
る。
【0007】また、従来の誘電体フィルタ31では、電
気的な特性を調整する場合には、入力側の結合ループ4
0aと出力側の結合ループ40bとのコイルピッチを調
整するのであるが、このコイルピッチの調整では、調整
できる範囲が狭く、さらに細かな調整が出来ないととも
に、手間がかかるいう問題がある。また、このような誘
電体フィルタ31を電子機器に適用した場合は、所定の
安定した電気的な特性が得られず、不良品が発生すると
いう問題がある。
気的な特性を調整する場合には、入力側の結合ループ4
0aと出力側の結合ループ40bとのコイルピッチを調
整するのであるが、このコイルピッチの調整では、調整
できる範囲が狭く、さらに細かな調整が出来ないととも
に、手間がかかるいう問題がある。また、このような誘
電体フィルタ31を電子機器に適用した場合は、所定の
安定した電気的な特性が得られず、不良品が発生すると
いう問題がある。
【0008】本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされ
たもので、誘電体フィルタの結合特性を向上させること
のできる誘電体フィルタと、その誘電体フィルタを用い
た電子機器を提供することを目的としている。
たもので、誘電体フィルタの結合特性を向上させること
のできる誘電体フィルタと、その誘電体フィルタを用い
た電子機器を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の誘電体フィルタ
は、一個の誘電体共振器を有し、入力端子及び出力端子
の少なくとも一方にヘリカル共振器を接続し、該ヘリカ
ル共振器と前記誘電体共振器とを磁界結合させたもので
ある。本発明によれば、所望の信号がヘリカル共振器に
て共振され、この共振によって発生する磁界を介して入
力端子又は出力端子と誘電体共振器とが磁界結合されて
いるので、誘電体共振器と入力端子又は出力端子とは充
分な結合が確保できる。従って、損失が少なく、選択性
が優れた誘電体フィルタが実現できる。
は、一個の誘電体共振器を有し、入力端子及び出力端子
の少なくとも一方にヘリカル共振器を接続し、該ヘリカ
ル共振器と前記誘電体共振器とを磁界結合させたもので
ある。本発明によれば、所望の信号がヘリカル共振器に
て共振され、この共振によって発生する磁界を介して入
力端子又は出力端子と誘電体共振器とが磁界結合されて
いるので、誘電体共振器と入力端子又は出力端子とは充
分な結合が確保できる。従って、損失が少なく、選択性
が優れた誘電体フィルタが実現できる。
【0010】また、本発明の誘電体フィルタは、入力端
子と出力端子との間に複数の誘電体共振器を並設し、前
記入力端子及び出力端子の少なくとも一方にヘリカル共
振器を接続し、該ヘリカル共振器と隣接する誘電体共振
器とを磁界結合させたものである。本発明によれば、所
望の信号がヘリカル共振器にて共振され、この共振によ
って発生する磁界を介して入力端子又は出力端子と隣接
する誘電体共振器とが磁界結合されているので、誘電体
共振器と入力端子又は出力端子とは充分な結合が確保で
きる。従って、損失が少なく、多段型で選択性が優れた
誘電体フィルタが実現できる。
子と出力端子との間に複数の誘電体共振器を並設し、前
記入力端子及び出力端子の少なくとも一方にヘリカル共
振器を接続し、該ヘリカル共振器と隣接する誘電体共振
器とを磁界結合させたものである。本発明によれば、所
望の信号がヘリカル共振器にて共振され、この共振によ
って発生する磁界を介して入力端子又は出力端子と隣接
する誘電体共振器とが磁界結合されているので、誘電体
共振器と入力端子又は出力端子とは充分な結合が確保で
きる。従って、損失が少なく、多段型で選択性が優れた
誘電体フィルタが実現できる。
【0011】また、本発明は、電子機器にこれら誘電体
フィルタを用いたものである。本発明によれば、入力端
子又は出力端子と誘電体共振器ととの間に充分な結合を
有する誘電体フィルタを用いているので、損失が少な
く、選択性が優れた電子機器が実現できる。
フィルタを用いたものである。本発明によれば、入力端
子又は出力端子と誘電体共振器ととの間に充分な結合を
有する誘電体フィルタを用いているので、損失が少な
く、選択性が優れた電子機器が実現できる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の誘電体フィルタの第一の
実施の形態を説明する。図1、図2、図3に示すように
誘電体フィルタの枠体1は、アルミニウム(Al)など
の導電材料などから成り、四方を囲む側壁1a、1bを
有し、枠体1の内部には、長手方向の側壁1aから内方
に延びた2組の対向する仕切壁1c、1cが設けられ、
仕切壁1c、1cによって、枠体1の内部は第一、第二
及び第三の区画室1j、1k、1mに区分けされる。対
向する1組の仕切壁1c、1cの間には、窓部1iが設
けられている。
実施の形態を説明する。図1、図2、図3に示すように
誘電体フィルタの枠体1は、アルミニウム(Al)など
の導電材料などから成り、四方を囲む側壁1a、1bを
有し、枠体1の内部には、長手方向の側壁1aから内方
に延びた2組の対向する仕切壁1c、1cが設けられ、
仕切壁1c、1cによって、枠体1の内部は第一、第二
及び第三の区画室1j、1k、1mに区分けされる。対
向する1組の仕切壁1c、1cの間には、窓部1iが設
けられている。
【0013】側壁1aの一方(図2の手前側)には、下
端面から上方に向かって形成された複数個(例えば6
個)の溝1dと、複数個(例えば2個)のネジ孔1eが
形成されている。溝1dは、第一、第二及び第三の区画
室1j、1k、1mを形成する側壁1aに2個づつ設け
られている。ネジ孔1eは、枠体1の左右に位置する第
一、第三の区画室1j、1mの側壁1aにそれぞれ設け
られている。短手方向の側壁1bのほぼ中央部には、貫
通する孔1fと、該孔1fの両側に設けられた複数個
(例えば2個)のネジ孔(図示せず)とが形成されてい
る。側壁1a、1bの上端面1hには、側壁1a、1b
を貫通する複数個(例えば12個)のネジ孔1gが設け
られている。
端面から上方に向かって形成された複数個(例えば6
個)の溝1dと、複数個(例えば2個)のネジ孔1eが
形成されている。溝1dは、第一、第二及び第三の区画
室1j、1k、1mを形成する側壁1aに2個づつ設け
られている。ネジ孔1eは、枠体1の左右に位置する第
一、第三の区画室1j、1mの側壁1aにそれぞれ設け
られている。短手方向の側壁1bのほぼ中央部には、貫
通する孔1fと、該孔1fの両側に設けられた複数個
(例えば2個)のネジ孔(図示せず)とが形成されてい
る。側壁1a、1bの上端面1hには、側壁1a、1b
を貫通する複数個(例えば12個)のネジ孔1gが設け
られている。
【0014】入力コネクタ2と出力コネクタ3とは、中
心部に中心導体2a、3aを備え、中央部分には、鍔状
の取付板2b、3bを備えている。そして、入力コネク
タ2と出力コネクタ3とは、中心導体2a、3aが側壁
1bの孔1fに挿通されるとともに、コネクタ2、3の
一部が側壁1bから外方に突出するように、側壁1bに
ネジ15などで固定されている。この固定された状態で
は、中心導体2a、3aは、枠体1の内方に突出するよ
うに配置されている。
心部に中心導体2a、3aを備え、中央部分には、鍔状
の取付板2b、3bを備えている。そして、入力コネク
タ2と出力コネクタ3とは、中心導体2a、3aが側壁
1bの孔1fに挿通されるとともに、コネクタ2、3の
一部が側壁1bから外方に突出するように、側壁1bに
ネジ15などで固定されている。この固定された状態で
は、中心導体2a、3aは、枠体1の内方に突出するよ
うに配置されている。
【0015】鋼板に銀メッキを被着した底板4は、厚さ
が約1mmの長方形の平板からなる。また、底板4の周
縁には、側壁1a、1bに設けられたネジ孔1gに対応
する位置に複数個(例えば12個)の孔(図示せず)が
形成されている。底板4は、枠体1の下面を塞ぐように
配置して、ネジ(図示せず)によって、枠体1の下面に
固着されて、底板4と枠体1とで箱体を構成し、この状
態では、底板4は、箱体の底壁を構成する。なお、底板
4は、枠体1と別部材として構成したが、これに限定さ
れず、底板4と枠体1とをダイカスト成形加工などで一
体化して、有底の箱体としても良いことは勿論である。
が約1mmの長方形の平板からなる。また、底板4の周
縁には、側壁1a、1bに設けられたネジ孔1gに対応
する位置に複数個(例えば12個)の孔(図示せず)が
形成されている。底板4は、枠体1の下面を塞ぐように
配置して、ネジ(図示せず)によって、枠体1の下面に
固着されて、底板4と枠体1とで箱体を構成し、この状
態では、底板4は、箱体の底壁を構成する。なお、底板
4は、枠体1と別部材として構成したが、これに限定さ
れず、底板4と枠体1とをダイカスト成形加工などで一
体化して、有底の箱体としても良いことは勿論である。
【0016】枠体1の第一、第三の区画室1j、1mに
配設したヘリカル共振器5は、螺旋状に設けられたコイ
ル部5aを備えている。コイル部5aの螺旋の全長は、
共振する所望の信号の波長:λに対してλ/4の長さよ
りも僅かに短く形成されている。ヘリカル共振器5のコ
イル部5aは、枠体1の短手方向の側壁1bに略平行に
配置され、コイル部5aの中間部は、入力・出力コネク
タ2、3の中心導体2a、3aと半田(図示せず)など
によって、いわゆるタップ接続がされている。このタッ
プ接続はインピーダンスを合わせるために行っている。
配設したヘリカル共振器5は、螺旋状に設けられたコイ
ル部5aを備えている。コイル部5aの螺旋の全長は、
共振する所望の信号の波長:λに対してλ/4の長さよ
りも僅かに短く形成されている。ヘリカル共振器5のコ
イル部5aは、枠体1の短手方向の側壁1bに略平行に
配置され、コイル部5aの中間部は、入力・出力コネク
タ2、3の中心導体2a、3aと半田(図示せず)など
によって、いわゆるタップ接続がされている。このタッ
プ接続はインピーダンスを合わせるために行っている。
【0017】コイル部5aの一端5bは、一方の側壁1
aの内壁に半田(図示せず)などによって接地接続され
ており、他端5cは、開放された開放端を形成してい
る。この開放端を構成する他端5cの近傍であって、他
端5cと対向する位置に、他方の側壁1aのネジ孔1e
が配置されている。このネジ孔1eには、ナット13を
介して容量値調整ネジ12がねじ込まれており、容量値
調整ネジ12の先端と他端5cとでコンデンサを形成し
ている。そして、この容量値調整ネジ12のねじ込み量
を調整することによって、容量値調整ネジ12の先端と
他端5cとの間の距離が可変され、この距離の可変によ
って、ここで形成されるコンデンサの容量値を変化させ
ることができる。即ちヘリカル共振器5は、コイル部5
aと該コイル部5aの開放端を構成する他端5cの近傍
に形成される容量値が可変できるコンデンサ部とから成
る。
aの内壁に半田(図示せず)などによって接地接続され
ており、他端5cは、開放された開放端を形成してい
る。この開放端を構成する他端5cの近傍であって、他
端5cと対向する位置に、他方の側壁1aのネジ孔1e
が配置されている。このネジ孔1eには、ナット13を
介して容量値調整ネジ12がねじ込まれており、容量値
調整ネジ12の先端と他端5cとでコンデンサを形成し
ている。そして、この容量値調整ネジ12のねじ込み量
を調整することによって、容量値調整ネジ12の先端と
他端5cとの間の距離が可変され、この距離の可変によ
って、ここで形成されるコンデンサの容量値を変化させ
ることができる。即ちヘリカル共振器5は、コイル部5
aと該コイル部5aの開放端を構成する他端5cの近傍
に形成される容量値が可変できるコンデンサ部とから成
る。
【0018】また、BaO−TiO2-Nd2O3系(比
誘電率:εr=90)などの誘電体材料から成るセラミ
ック製の誘電体共振器6は、円柱状であって上面6a
と、下面6bと、上面6aと下面6bとに挟まれた柱状
部6cとから成り、上面6aと下面6bとには、導電体
ペーストを塗布して焼き付けるか、無電解メッキなどの
方法で形成された導電体7が形成されている。また、誘
電体共振器6の高さ寸法L1は、枠体1の側壁1a、1
bの高さ寸法L2よりも高い寸法(L1>L2:図3参
照)に形成されている。
誘電率:εr=90)などの誘電体材料から成るセラミ
ック製の誘電体共振器6は、円柱状であって上面6a
と、下面6bと、上面6aと下面6bとに挟まれた柱状
部6cとから成り、上面6aと下面6bとには、導電体
ペーストを塗布して焼き付けるか、無電解メッキなどの
方法で形成された導電体7が形成されている。また、誘
電体共振器6の高さ寸法L1は、枠体1の側壁1a、1
bの高さ寸法L2よりも高い寸法(L1>L2:図3参
照)に形成されている。
【0019】また、この誘電体共振器6は、底板4に、
誘電体共振器6の下面6bに形成された導電体7を半田
付けなどによって固着されている。このとき誘電体共振
器6の上面6aは、枠体1の側壁1a、1bの上端面1
hから外方に突出するように配置されている。そして、
底板4に固着された誘電体共振器6は、枠体1の第一、
第二及び第三の区画室1j、1k、1mのほぼ中央部に
それぞれ配置される。また、第一、第二及び第三の区画
室1j、1k、1mに配置されたそれぞれの誘電体共振
器6は、仕切壁1c、1cによって形成された窓部1i
によって電磁気的に結合されている。
誘電体共振器6の下面6bに形成された導電体7を半田
付けなどによって固着されている。このとき誘電体共振
器6の上面6aは、枠体1の側壁1a、1bの上端面1
hから外方に突出するように配置されている。そして、
底板4に固着された誘電体共振器6は、枠体1の第一、
第二及び第三の区画室1j、1k、1mのほぼ中央部に
それぞれ配置される。また、第一、第二及び第三の区画
室1j、1k、1mに配置されたそれぞれの誘電体共振
器6は、仕切壁1c、1cによって形成された窓部1i
によって電磁気的に結合されている。
【0020】誘電体共振器6の中心軸とヘリカル共振器
5のコイル部5aの中心軸とは直交するように配置され
ている。この直交するように配置されていることによっ
て、コイル部5aにて生じる磁界は、誘電体共振器6の
中心軸を横切ることになり、誘電体共振器6とヘリカル
共振器5との磁界結合の結合度が増加して、信号の伝搬
ロスが減少する。
5のコイル部5aの中心軸とは直交するように配置され
ている。この直交するように配置されていることによっ
て、コイル部5aにて生じる磁界は、誘電体共振器6の
中心軸を横切ることになり、誘電体共振器6とヘリカル
共振器5との磁界結合の結合度が増加して、信号の伝搬
ロスが減少する。
【0021】板バネ8はリン青銅などの金属材料から成
り、厚さが約0.1mm位で、平板状であって、表面に
は銀メッキが被着されている。板バネ8の周縁には、側
壁1a、1bに設けられたネジ孔1gに対応する位置に
複数個(例えば12個)の孔8aが形成されている。こ
の板バネ8は、枠体1の上面を塞ぐように載置される。
この載置された状態では、板バネ8の周縁より誘電体共
振器の上面6aが、板バネ8の弾性に抗して突出し、誘
電体共振器6の上面6aに形成された導電体7と板バネ
8の下面とが確実に当接する。
り、厚さが約0.1mm位で、平板状であって、表面に
は銀メッキが被着されている。板バネ8の周縁には、側
壁1a、1bに設けられたネジ孔1gに対応する位置に
複数個(例えば12個)の孔8aが形成されている。こ
の板バネ8は、枠体1の上面を塞ぐように載置される。
この載置された状態では、板バネ8の周縁より誘電体共
振器の上面6aが、板バネ8の弾性に抗して突出し、誘
電体共振器6の上面6aに形成された導電体7と板バネ
8の下面とが確実に当接する。
【0022】枠状のスペーサ9は、リン青銅などの金属
材料から成り、厚さが約0.1〜0.5mm位で、平板
状である。スペーサ9の周縁には、側壁1a、1bに設
けられたネジ孔1gに対応する位置に複数個(例えば1
2個)の孔9aが形成されている。また、スペーサ9の
中央部には、比較的大きな矩形の孔9bが形成されてい
る。このスペーサ9は、板バネ8の上に載置される。ま
た、このスペーサ9の厚さは、誘電体共振器6が枠体1
の側壁1a、1bから外方に突出する寸法よりも厚い寸
法に設けられている。
材料から成り、厚さが約0.1〜0.5mm位で、平板
状である。スペーサ9の周縁には、側壁1a、1bに設
けられたネジ孔1gに対応する位置に複数個(例えば1
2個)の孔9aが形成されている。また、スペーサ9の
中央部には、比較的大きな矩形の孔9bが形成されてい
る。このスペーサ9は、板バネ8の上に載置される。ま
た、このスペーサ9の厚さは、誘電体共振器6が枠体1
の側壁1a、1bから外方に突出する寸法よりも厚い寸
法に設けられている。
【0023】蓋体10は、アルミニウム(Al)や銅
(Cu)などの金属材料から成り、平板状である。蓋体
10には、長手方向の中心線上に三つの比較的大きな径
のネジ孔10aが設けられ、周縁には、側壁1a、1b
の上端面1hに設けられたネジ孔1gに対応する位置に
複数個(例えば12個)の孔10bが設けられている。
この蓋体10は、前記スペーサ9の孔9bを塞ぐように
載置される。
(Cu)などの金属材料から成り、平板状である。蓋体
10には、長手方向の中心線上に三つの比較的大きな径
のネジ孔10aが設けられ、周縁には、側壁1a、1b
の上端面1hに設けられたネジ孔1gに対応する位置に
複数個(例えば12個)の孔10bが設けられている。
この蓋体10は、前記スペーサ9の孔9bを塞ぐように
載置される。
【0024】押さえネジ11は、アルミニウム(Al)
や銅(Cu)などの金属材料から成り、円板状であっ
て、周縁の端部にはネジ山11aが設けられている。押
さえネジ11は、蓋体10のネジ孔10aにねじ込まれ
る。そして、ねじ込まれた押さえネジ11の下面は、板
バネ8の上面を下方に押し下げて、板バネ8の下面が誘
電体共振器6の上面6aの導電体7に当接する。この状
態では、板バネ8と誘電体共振器6の上面6aの導電体
7とを当接させるための押さえネジ11が蓋体10に螺
合されていることによって、板バネ8と導電体7とが確
実に当接されることから安定した電気的な接続が得られ
る。
や銅(Cu)などの金属材料から成り、円板状であっ
て、周縁の端部にはネジ山11aが設けられている。押
さえネジ11は、蓋体10のネジ孔10aにねじ込まれ
る。そして、ねじ込まれた押さえネジ11の下面は、板
バネ8の上面を下方に押し下げて、板バネ8の下面が誘
電体共振器6の上面6aの導電体7に当接する。この状
態では、板バネ8と誘電体共振器6の上面6aの導電体
7とを当接させるための押さえネジ11が蓋体10に螺
合されていることによって、板バネ8と導電体7とが確
実に当接されることから安定した電気的な接続が得られ
る。
【0025】周波数調整板14は、鋼板などの金属材料
から成り、厚さが約0.8mm位で、平板状であって、
表面には銀メッキが被着されている。また、周波数調整
板14の高さ寸法L3は、側壁1aの高さ寸法L2より
も小さい(L3<L2)が、側壁1aの高さ寸法L2に
近似する寸法に形成されている。この周波数調整板14
は、枠体1の溝1dに挿通されて、枠体1の内方に突出
させ、所望の位置に半田(図示せず)などによって固定
されている。また、周波数調整板14は、枠体1の内方
への突出量によって、誘電体共振器6の共振周波数f1
を調整することが出来る。この調整は、誘電体共振器6
の柱状部6cの周囲に同心円状に生じる磁界を周波数調
整板14が遮る量を可変することによってなされ、実質
的に誘電体共振器6を設けた区画室の容積を変えたこと
と等価になる。この誘電体共振器6の共振周波数の調整
は、第一、第二及び第三の区画室1j、1k、1mのそ
れぞれの誘電体共振器6毎に行うことができる。
から成り、厚さが約0.8mm位で、平板状であって、
表面には銀メッキが被着されている。また、周波数調整
板14の高さ寸法L3は、側壁1aの高さ寸法L2より
も小さい(L3<L2)が、側壁1aの高さ寸法L2に
近似する寸法に形成されている。この周波数調整板14
は、枠体1の溝1dに挿通されて、枠体1の内方に突出
させ、所望の位置に半田(図示せず)などによって固定
されている。また、周波数調整板14は、枠体1の内方
への突出量によって、誘電体共振器6の共振周波数f1
を調整することが出来る。この調整は、誘電体共振器6
の柱状部6cの周囲に同心円状に生じる磁界を周波数調
整板14が遮る量を可変することによってなされ、実質
的に誘電体共振器6を設けた区画室の容積を変えたこと
と等価になる。この誘電体共振器6の共振周波数の調整
は、第一、第二及び第三の区画室1j、1k、1mのそ
れぞれの誘電体共振器6毎に行うことができる。
【0026】上述の如き構成の本発明の誘電体フィルタ
は、3個の誘電体共振器6を備えた3段の誘電体フィル
タであり、枠体1と、底板4と、板バネ8と、スペーサ
9と、蓋体10とは図示していないネジによって積層・
固着され、一体化される。
は、3個の誘電体共振器6を備えた3段の誘電体フィル
タであり、枠体1と、底板4と、板バネ8と、スペーサ
9と、蓋体10とは図示していないネジによって積層・
固着され、一体化される。
【0027】図4は、上述の本発明の誘電体フィルタの
等価回路を示す回路図である。図4に示すように、この
誘電体フィルタは、3段の構成の誘電体フィルタであ
る。この誘電体フィルタは、入力端子21と、入力段2
2と、中間段23と、出力段24と、出力端子25とか
ら構成されている。そして、入力段22は、ヘリカルコ
イル22aと可変コンデンサ22bとからなる入力側の
ヘリカル共振器22cと、並列接続されたコイル22
d、22dとコンデンサ22eとからなる第一の誘電体
共振器22fとで構成され、中間段23は、並列接続さ
れたコイル23a、23aとコンデンサ23bとからな
る第二の誘電体共振器23cとで構成され、出力段24
は、並列接続されたコイル24a、24aとコンデンサ
24bとからなる第三の誘電体共振器24cと、ヘリカ
ルコイル24dと可変コンデンサ24eとからなる出力
側のヘリカル共振器24fとで構成されている。
等価回路を示す回路図である。図4に示すように、この
誘電体フィルタは、3段の構成の誘電体フィルタであ
る。この誘電体フィルタは、入力端子21と、入力段2
2と、中間段23と、出力段24と、出力端子25とか
ら構成されている。そして、入力段22は、ヘリカルコ
イル22aと可変コンデンサ22bとからなる入力側の
ヘリカル共振器22cと、並列接続されたコイル22
d、22dとコンデンサ22eとからなる第一の誘電体
共振器22fとで構成され、中間段23は、並列接続さ
れたコイル23a、23aとコンデンサ23bとからな
る第二の誘電体共振器23cとで構成され、出力段24
は、並列接続されたコイル24a、24aとコンデンサ
24bとからなる第三の誘電体共振器24cと、ヘリカ
ルコイル24dと可変コンデンサ24eとからなる出力
側のヘリカル共振器24fとで構成されている。
【0028】上述の如き構成の誘電体フィルタは、ま
ず、入力端子21から入力された信号は、外部回路との
インピーダンス整合を取るよう位置設定したタップを介
してヘリカル共振器22cに入力され、ヘリカル共振器
22cに入力された信号は、予め選択された所望の周波
数で共振される。この共振により、ヘリカルコイル22
aで発生する磁気エネルギーは共振回路のQ値に比例し
て大きくなり、第一の誘電体共振器22fと充分な磁界
結合をもたらす。このときヘリカル共振器22cを構成
する可変コンデンサ22bの容量値を調整することで、
共振周波数f1を容易に広い帯域で調整できる。また、
この調整で、必要に応じて他の所望の共振周波数f2を
得ることも出来る。
ず、入力端子21から入力された信号は、外部回路との
インピーダンス整合を取るよう位置設定したタップを介
してヘリカル共振器22cに入力され、ヘリカル共振器
22cに入力された信号は、予め選択された所望の周波
数で共振される。この共振により、ヘリカルコイル22
aで発生する磁気エネルギーは共振回路のQ値に比例し
て大きくなり、第一の誘電体共振器22fと充分な磁界
結合をもたらす。このときヘリカル共振器22cを構成
する可変コンデンサ22bの容量値を調整することで、
共振周波数f1を容易に広い帯域で調整できる。また、
この調整で、必要に応じて他の所望の共振周波数f2を
得ることも出来る。
【0029】また、この共振周波数f1で共振する入力
側のヘリカル共振器22cは、第一の誘電体共振器22
fと磁界結合している。同様に、第一の誘電体共振器2
2fと第二の誘電体共振器23cとは磁界結合し、第二
の誘電体共振器23cと第三の誘電体共振器24cとは
磁界結合し、さらに第三の誘電体共振器24cと出力側
のヘリカル共振器24fとは磁界結合しており、全体と
して例えば所望の信号のみを通過させる3段の誘電体フ
ィルタを構成する。
側のヘリカル共振器22cは、第一の誘電体共振器22
fと磁界結合している。同様に、第一の誘電体共振器2
2fと第二の誘電体共振器23cとは磁界結合し、第二
の誘電体共振器23cと第三の誘電体共振器24cとは
磁界結合し、さらに第三の誘電体共振器24cと出力側
のヘリカル共振器24fとは磁界結合しており、全体と
して例えば所望の信号のみを通過させる3段の誘電体フ
ィルタを構成する。
【0030】図5は、本発明の誘電体フィルタをセルラ
基地局用の送信信号・受信信号切り換え器(Duplexer)
に適用した電子機器を説明するための概略構成図であ
る。図5に示すように、送信信号・受信信号切り換え器
(Duplexer)は、少なくともアンテナ50と、誘電体フ
ィルタからなる送信信号用のバンドパスフィルタ51
と、同様に誘電体フィルタからなる受信信号用のバンド
パスフィルタ52と、送信信号用のバンドパスフィルタ
51と受信信号用のバンドパスフィルタ52との接続部
分に配置されるとともに前記アンテナ50に接続された
整合回路53と、アンテナ50と整合回路53との間に
配置されたローパスフィルタ56と、送信信号用のバン
ドパスフィルタ51に送信信号を入力するための入力端
子54と、受信信号用のバンドパスフィルタ52からの
受信信号を出力するための出力端子55とを備えてい
る。
基地局用の送信信号・受信信号切り換え器(Duplexer)
に適用した電子機器を説明するための概略構成図であ
る。図5に示すように、送信信号・受信信号切り換え器
(Duplexer)は、少なくともアンテナ50と、誘電体フ
ィルタからなる送信信号用のバンドパスフィルタ51
と、同様に誘電体フィルタからなる受信信号用のバンド
パスフィルタ52と、送信信号用のバンドパスフィルタ
51と受信信号用のバンドパスフィルタ52との接続部
分に配置されるとともに前記アンテナ50に接続された
整合回路53と、アンテナ50と整合回路53との間に
配置されたローパスフィルタ56と、送信信号用のバン
ドパスフィルタ51に送信信号を入力するための入力端
子54と、受信信号用のバンドパスフィルタ52からの
受信信号を出力するための出力端子55とを備えてい
る。
【0031】送信信号用のバンドパスフィルタ51と受
信信号用のバンドパスフィルタ52とは、本発明の実施
の形態では、それぞれに3段のバンドパスフィルタを構
成している。上述の如き構成の送信信号・受信信号切り
換え器は、アンテナ50にて受信した信号をローパスフ
ィルタ56を介して整合回路53に入力し、整合回路5
3からの受信した信号を受信信号用のバンドパスフィル
タ52に入力し、受信信号用のバンドパスフィルタ52
にて、880〜915MHzの信号のみを通過させて、
出力端子55から図示していない受信回路に供給する。
信信号用のバンドパスフィルタ52とは、本発明の実施
の形態では、それぞれに3段のバンドパスフィルタを構
成している。上述の如き構成の送信信号・受信信号切り
換え器は、アンテナ50にて受信した信号をローパスフ
ィルタ56を介して整合回路53に入力し、整合回路5
3からの受信した信号を受信信号用のバンドパスフィル
タ52に入力し、受信信号用のバンドパスフィルタ52
にて、880〜915MHzの信号のみを通過させて、
出力端子55から図示していない受信回路に供給する。
【0032】また、図示していない送信回路からの送信
信号が入力端子54に入力されると、この入力された送
信信号は、送信信号用のバンドパスフィルタ51に入力
され、送信信号用のバンドパスフィルタ51にて、92
5〜960MHzの送信信号のみを通過させて、この送
信信号を整合回路53に入力し、整合回路53からロー
パスフィルタ56を介してアンテナ50に送信信号を供
給して、アンテナ50から送信をするように構成されて
いる。上述の如く、誘電体フィルタを複数個連設して電
子機器である送信信号・受信信号切り換え器に適用し
て、所定の送信信号と受信信号とを切り換える電子機器
を提供する。
信号が入力端子54に入力されると、この入力された送
信信号は、送信信号用のバンドパスフィルタ51に入力
され、送信信号用のバンドパスフィルタ51にて、92
5〜960MHzの送信信号のみを通過させて、この送
信信号を整合回路53に入力し、整合回路53からロー
パスフィルタ56を介してアンテナ50に送信信号を供
給して、アンテナ50から送信をするように構成されて
いる。上述の如く、誘電体フィルタを複数個連設して電
子機器である送信信号・受信信号切り換え器に適用し
て、所定の送信信号と受信信号とを切り換える電子機器
を提供する。
【0033】なお、本発明の実施の形態の誘電体共振器
は、円柱状に形成したが、これに限定されることなく、
例えば四角形や多角形などであっても良く柱状であれば
よい。なお、本発明の実施の形態の誘電体フィルタで
は、3段の誘電体フィルタについて説明したが、これに
限定されず、1段の誘電体フィルタや4個以上の誘電体
共振器を枠体内に収納してなる4段以上の誘電体フィル
タに適用できることは勿論である。
は、円柱状に形成したが、これに限定されることなく、
例えば四角形や多角形などであっても良く柱状であれば
よい。なお、本発明の実施の形態の誘電体フィルタで
は、3段の誘電体フィルタについて説明したが、これに
限定されず、1段の誘電体フィルタや4個以上の誘電体
共振器を枠体内に収納してなる4段以上の誘電体フィル
タに適用できることは勿論である。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明の誘電体フィルタ
は、一個の誘電体共振器をもち、入力端子及び出力端子
の少なくとも一方にヘリカル共振器を接続し、該ヘリカ
ル共振器と前記誘電体共振器とを磁界結合させたもので
ある。本発明によれば、所望の信号がヘリカル共振器に
て共振され、この共振によって発生する磁界を介して入
力端子又は出力端子と誘電体共振器とが磁界結合されて
いるので、誘電体共振器と入力端子又は出力端子とは充
分な結合が確保できる。従って、損失が少なく、選択性
が優れた誘電体フィルタが実現できる。
は、一個の誘電体共振器をもち、入力端子及び出力端子
の少なくとも一方にヘリカル共振器を接続し、該ヘリカ
ル共振器と前記誘電体共振器とを磁界結合させたもので
ある。本発明によれば、所望の信号がヘリカル共振器に
て共振され、この共振によって発生する磁界を介して入
力端子又は出力端子と誘電体共振器とが磁界結合されて
いるので、誘電体共振器と入力端子又は出力端子とは充
分な結合が確保できる。従って、損失が少なく、選択性
が優れた誘電体フィルタが実現できる。
【0035】また、本発明の誘電体フィルタは、入力端
子と出力端子との間に、複数の誘電体共振器を並設し、
前記入力端子及び出力端子の少なくとも一方にヘリカル
共振器を接続し、該ヘリカル共振器と隣接する誘電体共
振器とを磁界結合させたものである。本発明によれば、
所望の信号がヘリカル共振器にて共振され、この共振に
よって発生する磁界を介して入力端子又は出力端子と隣
接する誘電体共振器とが磁界結合されているので、誘電
体共振器と入力端子又は出力端子とは充分な結合が確保
できる。従って、損失が少なく、多段型で選択性が優れ
た誘電体フィルタが実現できる。
子と出力端子との間に、複数の誘電体共振器を並設し、
前記入力端子及び出力端子の少なくとも一方にヘリカル
共振器を接続し、該ヘリカル共振器と隣接する誘電体共
振器とを磁界結合させたものである。本発明によれば、
所望の信号がヘリカル共振器にて共振され、この共振に
よって発生する磁界を介して入力端子又は出力端子と隣
接する誘電体共振器とが磁界結合されているので、誘電
体共振器と入力端子又は出力端子とは充分な結合が確保
できる。従って、損失が少なく、多段型で選択性が優れ
た誘電体フィルタが実現できる。
【図1】本発明の第一の実施の形態の誘電体フィルタを
示す分解斜視図である。
示す分解斜視図である。
【図2】図1に示した誘電体フィルタから蓋体とスペー
サと板バネとを外した状態を示す平面図である。
サと板バネとを外した状態を示す平面図である。
【図3】図1に示した誘電体フィルタを説明するための
断面斜視図である。
断面斜視図である。
【図4】図1に示した誘電体フィルタの等価回路を示す
回路図である。
回路図である。
【図5】本発明の実施の形態の誘電体フィルタをセルラ
基地局用の送信信号・受信信号切り換え器(Duplexer)
に適用した電子機器を説明するための概略構成図であ
る。
基地局用の送信信号・受信信号切り換え器(Duplexer)
に適用した電子機器を説明するための概略構成図であ
る。
【図6】従来の誘電体フィルタを説明するための平面図
である。
である。
【図7】従来の誘電体フィルタを説明するための断面側
面図である。
面図である。
1 枠体 1a、1b 側壁 1c 仕切板 1d 溝 1i 窓部 2 入力コネクタ 3 出力コネクタ 4 底板 5 ヘリカル共振器 6 誘電体共振器 8 板バネ 9 スペーサ 10 蓋体 11 押さえネジ 12 容量値調整ネジ 14 周波数調整板
Claims (3)
- 【請求項1】 一個の誘電体共振器を有し、入力端子及
び出力端子の少なくとも一方にヘリカル共振器を接続
し、該ヘリカル共振器と前記誘電体共振器とを磁界結合
させたことを特徴とする誘電体フィルタ。 - 【請求項2】 入力端子と出力端子との間に複数の誘電
体共振器を並設し、前記入力端子及び出力端子の少なく
とも一方にヘリカル共振器を接続し、該ヘリカル共振器
と隣接する誘電体共振器とを磁界結合させたことを特徴
とする多段型誘電体フィルタ。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の誘電体フィルタを
有することを特徴とする電子機器。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25015597A JPH1188005A (ja) | 1997-09-16 | 1997-09-16 | 誘電体フィルタ及びそれを有する電子機器 |
DE1998142040 DE19842040B4 (de) | 1997-09-16 | 1998-09-14 | Dielektrisches Filter |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25015597A JPH1188005A (ja) | 1997-09-16 | 1997-09-16 | 誘電体フィルタ及びそれを有する電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1188005A true JPH1188005A (ja) | 1999-03-30 |
Family
ID=17203649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25015597A Withdrawn JPH1188005A (ja) | 1997-09-16 | 1997-09-16 | 誘電体フィルタ及びそれを有する電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1188005A (ja) |
-
1997
- 1997-09-16 JP JP25015597A patent/JPH1188005A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20031211 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040121 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20040224 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |