JPH1187919A - マルチワイヤ配線板 - Google Patents
マルチワイヤ配線板Info
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- JPH1187919A JPH1187919A JP24629197A JP24629197A JPH1187919A JP H1187919 A JPH1187919 A JP H1187919A JP 24629197 A JP24629197 A JP 24629197A JP 24629197 A JP24629197 A JP 24629197A JP H1187919 A JPH1187919 A JP H1187919A
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Landscapes
- Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ワイヤスイミングが生じても接続不良を生じさ
せず、かつ配線密度の増加を可能とするマルチワイヤ配
線板を提供する。 【解決手段】絶縁層と、複数の導体パターン層と、導体
パターン層間を電気的に接続するバイアホールとを有
し、導体パターン層の少なくとも1層が絶縁被覆ワイヤ
で形成されたマルチワイヤ配線板であり、少なくとも1
カ所のバイアホールの平面形状が、図1に示すように、
短軸3と長軸2とを併せ持つマルチワイヤ配線板。
せず、かつ配線密度の増加を可能とするマルチワイヤ配
線板を提供する。 【解決手段】絶縁層と、複数の導体パターン層と、導体
パターン層間を電気的に接続するバイアホールとを有
し、導体パターン層の少なくとも1層が絶縁被覆ワイヤ
で形成されたマルチワイヤ配線板であり、少なくとも1
カ所のバイアホールの平面形状が、図1に示すように、
短軸3と長軸2とを併せ持つマルチワイヤ配線板。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチワイヤ配線
板に関する。
板に関する。
【0002】
【従来の技術】各種電子部品におけるサイズの小型化、
端子密度の増大化の傾向は、近年、特に著しい。例え
ば、LSIパッケージの端子はクワッドフラットパッケ
ージ(以下、QFPという。)のように1直線に並んで
いるものから、ボールグリッドアレイ(以下、BGAと
いう。)やチップサイズパッケージング(以下、CSP
という。)等の縦横に並んでいるものへと移り変わって
おり、その端子ピッチも、1.27mmから、1.0m
m、0.8mmさらには0.5mmと狭小化の一途を辿
っている。このような部品を実装するためには、プリン
ト配線板も配線密度の一層の増大化を図る必要がある。
端子密度の増大化の傾向は、近年、特に著しい。例え
ば、LSIパッケージの端子はクワッドフラットパッケ
ージ(以下、QFPという。)のように1直線に並んで
いるものから、ボールグリッドアレイ(以下、BGAと
いう。)やチップサイズパッケージング(以下、CSP
という。)等の縦横に並んでいるものへと移り変わって
おり、その端子ピッチも、1.27mmから、1.0m
m、0.8mmさらには0.5mmと狭小化の一途を辿
っている。このような部品を実装するためには、プリン
ト配線板も配線密度の一層の増大化を図る必要がある。
【0003】ところで、高密度配線のプリント配線板と
して、米国特許第4,097,684号公報、米国特許
第3,646,572号公報、及び米国特許第3,67
4,914号公報に、必要な配線に絶縁被覆ワイヤを用
いたマルチワイヤ配線板が開示されている。このマルチ
ワイヤ配線板は、絶縁基板や内層回路基板の上に接着絶
縁層を形成し、その上に絶縁被覆ワイヤを固定し、接続
する箇所の絶縁被覆ワイヤを切断するように穴をあけ、
穴内壁にめっき金属を形成するので、絶縁被覆ワイヤを
交差して配線することが可能であり、また、接着絶縁層
の厚さや固定するときの条件などを制御して、内層回路
と絶縁被覆ワイヤとの距離を制御することができるの
で、特性インピーダンスやクロストークといった電気的
な特性をも満足させることができる。
して、米国特許第4,097,684号公報、米国特許
第3,646,572号公報、及び米国特許第3,67
4,914号公報に、必要な配線に絶縁被覆ワイヤを用
いたマルチワイヤ配線板が開示されている。このマルチ
ワイヤ配線板は、絶縁基板や内層回路基板の上に接着絶
縁層を形成し、その上に絶縁被覆ワイヤを固定し、接続
する箇所の絶縁被覆ワイヤを切断するように穴をあけ、
穴内壁にめっき金属を形成するので、絶縁被覆ワイヤを
交差して配線することが可能であり、また、接着絶縁層
の厚さや固定するときの条件などを制御して、内層回路
と絶縁被覆ワイヤとの距離を制御することができるの
で、特性インピーダンスやクロストークといった電気的
な特性をも満足させることができる。
【0004】このマルチワイヤ配線板の配線密度を更に
増大させるため、特開昭62−92495号、特開昭6
2−92495号、米国特許第4,500,389号公
報、米国特許第4,541,882号公報、米国特許第
4,544,442号公報、及び米国特許第4,60
2,318号公報には、内層回路基板に接着絶縁層を形
成し、絶縁被覆ワイヤを固定した後に、レーザー光のよ
うな高エネルギービームにより、バイアホールとなる穴
加工と、そのバイアホールで接続される絶縁被覆ワイヤ
周囲の絶縁被覆を剥離した後、めっきを行うことが記載
されている。これにより、微小径の非貫通バイアホール
を容易に形成でき、平面(xy)方向及び板厚(z)方
向の配線密度を一層増大させることが可能となった。
増大させるため、特開昭62−92495号、特開昭6
2−92495号、米国特許第4,500,389号公
報、米国特許第4,541,882号公報、米国特許第
4,544,442号公報、及び米国特許第4,60
2,318号公報には、内層回路基板に接着絶縁層を形
成し、絶縁被覆ワイヤを固定した後に、レーザー光のよ
うな高エネルギービームにより、バイアホールとなる穴
加工と、そのバイアホールで接続される絶縁被覆ワイヤ
周囲の絶縁被覆を剥離した後、めっきを行うことが記載
されている。これにより、微小径の非貫通バイアホール
を容易に形成でき、平面(xy)方向及び板厚(z)方
向の配線密度を一層増大させることが可能となった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、バイアホール
の径を小さくするに従い、ワイヤスイミングという現象
を無視することができなくなってきた。ワイヤスイミン
グとは、主に成形一体化の工程で発生する絶縁被覆ワイ
ヤの移動現象であり、マルチワイヤ配線板に特有の現象
である。このワイヤスイミングは、絶縁被覆ワイヤとバ
イアホールとの未接続(オープン)や、絶縁被覆ワイヤ
と隣接バイアホールとの短絡(ショート)といった接続
不良を引き起こすこともある。移動の方向は、ランダム
に発生し、ワイヤ毎に異なるので、常に一定の移動量を
補正するオフセットや一定の率の伸縮率で補正するスケ
ーリング等の方法が使えない。従って、バイアホール径
は、例えば、図5に示すように、直径の小さいバイアホ
ール1bを必要としても、ワイヤスイミングで最大に移
動しても確実に接続できるように、直径の大きいバイア
ホール1aを形成しなければならず、このことによっ
て、周縁に布線できる絶縁被覆ワイヤが少なくなり、配
線密度の増加の妨げになっていた。
の径を小さくするに従い、ワイヤスイミングという現象
を無視することができなくなってきた。ワイヤスイミン
グとは、主に成形一体化の工程で発生する絶縁被覆ワイ
ヤの移動現象であり、マルチワイヤ配線板に特有の現象
である。このワイヤスイミングは、絶縁被覆ワイヤとバ
イアホールとの未接続(オープン)や、絶縁被覆ワイヤ
と隣接バイアホールとの短絡(ショート)といった接続
不良を引き起こすこともある。移動の方向は、ランダム
に発生し、ワイヤ毎に異なるので、常に一定の移動量を
補正するオフセットや一定の率の伸縮率で補正するスケ
ーリング等の方法が使えない。従って、バイアホール径
は、例えば、図5に示すように、直径の小さいバイアホ
ール1bを必要としても、ワイヤスイミングで最大に移
動しても確実に接続できるように、直径の大きいバイア
ホール1aを形成しなければならず、このことによっ
て、周縁に布線できる絶縁被覆ワイヤが少なくなり、配
線密度の増加の妨げになっていた。
【0006】本発明は、ワイヤスイミングが生じても接
続不良を生じさせず、かつ配線密度の増加を可能とする
マルチワイヤ配線板を提供することを目的とする。
続不良を生じさせず、かつ配線密度の増加を可能とする
マルチワイヤ配線板を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のマルチワイヤ配
線板は、絶縁層と、複数の導体パターン層と、導体パタ
ーン層間を電気的に接続するバイアホールとを有し、導
体パターン層の少なくとも1層が絶縁被覆ワイヤで形成
されたマルチワイヤ配線板であり、少なくとも1カ所の
バイアホールの平面形状が、図1に示すように、短軸3
と長軸2とを併せ持つことを特徴とする。
線板は、絶縁層と、複数の導体パターン層と、導体パタ
ーン層間を電気的に接続するバイアホールとを有し、導
体パターン層の少なくとも1層が絶縁被覆ワイヤで形成
されたマルチワイヤ配線板であり、少なくとも1カ所の
バイアホールの平面形状が、図1に示すように、短軸3
と長軸2とを併せ持つことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において、絶縁被覆ワイヤ
に接続されたバイアホールの平面形状を、短軸と長軸を
併せ持つものとすることが、ワイヤスイミングがあって
も接続を確実に行うことができ、好ましい。また、バイ
アホールに接続された絶縁被覆ワイヤの布線方向と該バ
イアホールの平面形状の長軸方向とが、45°あるいは
90°の角度をなすことが、さらに、接続を確実にで
き、好ましい。
に接続されたバイアホールの平面形状を、短軸と長軸を
併せ持つものとすることが、ワイヤスイミングがあって
も接続を確実に行うことができ、好ましい。また、バイ
アホールに接続された絶縁被覆ワイヤの布線方向と該バ
イアホールの平面形状の長軸方向とが、45°あるいは
90°の角度をなすことが、さらに、接続を確実にで
き、好ましい。
【0009】バイアホールに隣接して布線された絶縁被
覆ワイヤの布線方向と、該バイアホールの長軸の方向と
が平行であれば、バイアホールとバイアホールとの間隔
が大きくなり、布線できる絶縁被覆ワイヤの密度を高め
ることができ、好ましい。
覆ワイヤの布線方向と、該バイアホールの長軸の方向と
が平行であれば、バイアホールとバイアホールとの間隔
が大きくなり、布線できる絶縁被覆ワイヤの密度を高め
ることができ、好ましい。
【0010】長軸と短軸とを併せ持つ平面形状として
は、図1に示すように、長円等が好適である。このよう
な平面形状のバイアホールの加工は、レーザー光のよう
な高エネルギービームやドリルによって行うことができ
る。高エネルギービームによる加工の場合は、予め穴加
工を施す箇所の銅箔に、長軸と短軸とを併せ持った該形
状の開口部をフォトリソグラフィーにより形成し、その
上方から長軸より大きい径の高エネルギービームを照射
するという方法が適する。ドリルによって穴明けを行う
場合は、通常の穴加工動作を一方向に繰り返し移動させ
ることで形成することができる。
は、図1に示すように、長円等が好適である。このよう
な平面形状のバイアホールの加工は、レーザー光のよう
な高エネルギービームやドリルによって行うことができ
る。高エネルギービームによる加工の場合は、予め穴加
工を施す箇所の銅箔に、長軸と短軸とを併せ持った該形
状の開口部をフォトリソグラフィーにより形成し、その
上方から長軸より大きい径の高エネルギービームを照射
するという方法が適する。ドリルによって穴明けを行う
場合は、通常の穴加工動作を一方向に繰り返し移動させ
ることで形成することができる。
【0011】バイアホールの導体形成には、穴の壁面や
底面に銅、ニッケル、金、はんだ等の金属薄膜を形成す
るめっき等の方法や、穴の内部を導電性樹脂で充填する
方法等を使用することができる。導電性樹脂の充填は、
スクリーン印刷法、カーテンコート法、ディップ法等と
いった方法で行うことができる。導電性樹脂は、樹脂に
導電性粒子を含んだものである。その樹脂は多層プリン
ト板の絶縁層と同等の特性を有するものが好ましく、例
えばエポキシ樹脂やポリイミド樹脂等が適する。導電性
粒子としては、金属粒子表面に金属薄膜をコートしたも
の用いることができる。
底面に銅、ニッケル、金、はんだ等の金属薄膜を形成す
るめっき等の方法や、穴の内部を導電性樹脂で充填する
方法等を使用することができる。導電性樹脂の充填は、
スクリーン印刷法、カーテンコート法、ディップ法等と
いった方法で行うことができる。導電性樹脂は、樹脂に
導電性粒子を含んだものである。その樹脂は多層プリン
ト板の絶縁層と同等の特性を有するものが好ましく、例
えばエポキシ樹脂やポリイミド樹脂等が適する。導電性
粒子としては、金属粒子表面に金属薄膜をコートしたも
の用いることができる。
【0012】長軸及び短軸の絶対値は任意に設定してよ
い。なお、本発明者らは、検討の結果、長軸の長さは接
続する導体パターン層間の距離より長い方が好ましく、
接続する導体パターン層間の距離以下の長さでは、接続
信頼性が低下する、という知見を得ている。
い。なお、本発明者らは、検討の結果、長軸の長さは接
続する導体パターン層間の距離より長い方が好ましく、
接続する導体パターン層間の距離以下の長さでは、接続
信頼性が低下する、という知見を得ている。
【0013】ワイヤの引き出し方向と長軸の方向との成
す角度は、任意に設定してよい。正方格子14上に端子
を有したエリアアレイ部品の例を図2に示した。長円形
状のバイアホール1の長軸方向が実装端子格子の対角方
向と一致し、ワイヤ4の引き出し方向が格子方向、或い
は他の対角方向と一致する。従って、この場合のワイヤ
の引き出し方向と長軸方向との成す角度は、45°或い
は90°となる。
す角度は、任意に設定してよい。正方格子14上に端子
を有したエリアアレイ部品の例を図2に示した。長円形
状のバイアホール1の長軸方向が実装端子格子の対角方
向と一致し、ワイヤ4の引き出し方向が格子方向、或い
は他の対角方向と一致する。従って、この場合のワイヤ
の引き出し方向と長軸方向との成す角度は、45°或い
は90°となる。
【0014】本発明のマルチワイヤ配線板に用いる絶縁
材料は、多層プリント板用として、一般に入手できる樹
脂を使用することができ、エポキシ樹脂、ポリイミド樹
脂、BT(ビスマレイミドトリアジン)樹脂、ポリアミ
ドイミド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂等が好適で
ある。これらの絶縁材料は、誘電率や誘電正接等の電気
的特性、熱伝導率や熱容量等の熱的特性、あるいは弾性
係数や熱膨張係数等の機械的特性等の諸特性をコントロ
ールする各種の添加剤や強化材を含んでよい。また、絶
縁材の種類、そこに内含する添加剤や強化材の種類は、
目的に応じて層毎で設定してよい。
材料は、多層プリント板用として、一般に入手できる樹
脂を使用することができ、エポキシ樹脂、ポリイミド樹
脂、BT(ビスマレイミドトリアジン)樹脂、ポリアミ
ドイミド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂等が好適で
ある。これらの絶縁材料は、誘電率や誘電正接等の電気
的特性、熱伝導率や熱容量等の熱的特性、あるいは弾性
係数や熱膨張係数等の機械的特性等の諸特性をコントロ
ールする各種の添加剤や強化材を含んでよい。また、絶
縁材の種類、そこに内含する添加剤や強化材の種類は、
目的に応じて層毎で設定してよい。
【0015】導体パターン層を形成する絶縁被覆ワイヤ
は、金属線の周囲に樹脂の皮膜を形成した絶縁被覆ワイ
ヤを用いなければならない。金属線の材質は銅が好まし
い。伸び率や破断強度等の特性をコントロールする各種
の金属を添加しても良い。絶縁被覆に用いる樹脂皮膜の
材質は、多層プリント配線板の接着絶縁層と同等の特性
を有するものが好ましく、エポキシ樹脂、ポリイミド樹
脂、ポリアミドイミド樹脂等が好適である。これらは添
加材や強化材等を含んで良い。また、樹脂皮膜は、目的
に応じて複層の構造とすることができる。
は、金属線の周囲に樹脂の皮膜を形成した絶縁被覆ワイ
ヤを用いなければならない。金属線の材質は銅が好まし
い。伸び率や破断強度等の特性をコントロールする各種
の金属を添加しても良い。絶縁被覆に用いる樹脂皮膜の
材質は、多層プリント配線板の接着絶縁層と同等の特性
を有するものが好ましく、エポキシ樹脂、ポリイミド樹
脂、ポリアミドイミド樹脂等が好適である。これらは添
加材や強化材等を含んで良い。また、樹脂皮膜は、目的
に応じて複層の構造とすることができる。
【0016】
【実施例】本発明のマルチワイヤ配線板の一例を図3に
示す。このマルチワイヤ配線板は、表面に銅箔12μm
とめっき銅12μmで形成した導体パターン層9と、そ
の内側に厚さ100μmのポリアミドイミド樹脂フィル
ム2層で形成した接着絶縁層11と、その間に絶縁被覆
ワイヤで形成した導体パターン層4と、絶縁層11の内
側に銅箔35μmとめっき銅24μmで形成した導体パ
ターン層10と、その内側にガラス繊維布ポリイミド樹
脂により形成したコアの絶縁層12を設け、導体パター
ン層10間を接続するバイアホール13と、導体パター
ン4と9間を接続するバイアホール1を有している。バ
イアホール13の内部は、エポキシ樹脂で封止してあ
る。表面には0.6mmピッチで並べられた縦8個横8
個の計64個の端子を有するCSPを実装するための端
子パターン(図2にパターンの1/4を示す。)が形成
されている。バイアホールの平面形状の長軸の長さは
0.3mm、短軸の長さは0.1mmである。このマル
チワイヤ配線板は、図4に示す手順で作製した。 a.図4(a)に示すように、厚さ35μmの銅箔を両
面に有した厚さ0.8mmのポリイミド樹脂銅張積層板
101であるMCL−I−671(日立化成工業株式会
社製、商品名)の必要な箇所にNC穴明け機で貫通穴1
02を形成し、無電解銅めっきにより12μmのめっき
銅膜を穴内及び全面に形成した。 b.図4(b)に示すように、スクリーン印刷によりエ
ポキシ樹脂製のインク103を穴内へ充填し乾燥硬化さ
せた後、無電解めっきにより12μmのめっき銅膜を全
面に形成した。 c.図4(c)に示すように、両面の銅を必要な形状に
パターンニングして、内層回路板104とした。 d.図4(d)に示すように、内層回路板104の両面
に厚さ100μmのポリアミドイミド樹脂フィルムをラ
ミネートし、その上に直径0.06mmの絶縁被覆ワイ
ヤ105である0HAW−1IMW(日立電線株式会社
製、商品名)をNC布線機で接着、固定し、導体パター
ンを形成した。 e.図4(e)に示すように、絶縁被覆ワイヤを固定し
た内層回路板の両側に、12μmの銅箔106を片面に
形成した厚さ80μmのポリアミドイミド樹脂銅張フィ
ルム107を、銅箔面が外側になるように配して重ね合
わせ、2MPa、180℃、60分の条件で加熱加圧し
て成形一体化した。 f.図4(f)に示すように、銅箔106に、エッチン
グレジストH−K450(日立化成工業株式会社製、商
品名)をラミネートし、必要な箇所にバイアホール1の
形状(長軸長0.3mm、短軸長0.1mm)に、銅箔
のみが露出するようにレジストパターンを形成し、エッ
チングで該箇所の銅箔を除去し、レジストを剥離した。
バイアホール1の箇所の上方から、出力21kV、アパ
ーチャ径0.3mm、ショット数6の条件で、レーザー
光を照射し、穴108を形成した。 g.図4(g)に示すように、無電解銅めっき109を
12μm行った。 h.図4(h)に示すように、エッチングレジストH−
K450(日立化成工業株式会社、商品名)をラミネー
トし、必要な箇所に導体パターンの形状のレジストパタ
ーンを形成し、エッチングで回路パターンを形成し、レ
ジストを剥離した。
示す。このマルチワイヤ配線板は、表面に銅箔12μm
とめっき銅12μmで形成した導体パターン層9と、そ
の内側に厚さ100μmのポリアミドイミド樹脂フィル
ム2層で形成した接着絶縁層11と、その間に絶縁被覆
ワイヤで形成した導体パターン層4と、絶縁層11の内
側に銅箔35μmとめっき銅24μmで形成した導体パ
ターン層10と、その内側にガラス繊維布ポリイミド樹
脂により形成したコアの絶縁層12を設け、導体パター
ン層10間を接続するバイアホール13と、導体パター
ン4と9間を接続するバイアホール1を有している。バ
イアホール13の内部は、エポキシ樹脂で封止してあ
る。表面には0.6mmピッチで並べられた縦8個横8
個の計64個の端子を有するCSPを実装するための端
子パターン(図2にパターンの1/4を示す。)が形成
されている。バイアホールの平面形状の長軸の長さは
0.3mm、短軸の長さは0.1mmである。このマル
チワイヤ配線板は、図4に示す手順で作製した。 a.図4(a)に示すように、厚さ35μmの銅箔を両
面に有した厚さ0.8mmのポリイミド樹脂銅張積層板
101であるMCL−I−671(日立化成工業株式会
社製、商品名)の必要な箇所にNC穴明け機で貫通穴1
02を形成し、無電解銅めっきにより12μmのめっき
銅膜を穴内及び全面に形成した。 b.図4(b)に示すように、スクリーン印刷によりエ
ポキシ樹脂製のインク103を穴内へ充填し乾燥硬化さ
せた後、無電解めっきにより12μmのめっき銅膜を全
面に形成した。 c.図4(c)に示すように、両面の銅を必要な形状に
パターンニングして、内層回路板104とした。 d.図4(d)に示すように、内層回路板104の両面
に厚さ100μmのポリアミドイミド樹脂フィルムをラ
ミネートし、その上に直径0.06mmの絶縁被覆ワイ
ヤ105である0HAW−1IMW(日立電線株式会社
製、商品名)をNC布線機で接着、固定し、導体パター
ンを形成した。 e.図4(e)に示すように、絶縁被覆ワイヤを固定し
た内層回路板の両側に、12μmの銅箔106を片面に
形成した厚さ80μmのポリアミドイミド樹脂銅張フィ
ルム107を、銅箔面が外側になるように配して重ね合
わせ、2MPa、180℃、60分の条件で加熱加圧し
て成形一体化した。 f.図4(f)に示すように、銅箔106に、エッチン
グレジストH−K450(日立化成工業株式会社製、商
品名)をラミネートし、必要な箇所にバイアホール1の
形状(長軸長0.3mm、短軸長0.1mm)に、銅箔
のみが露出するようにレジストパターンを形成し、エッ
チングで該箇所の銅箔を除去し、レジストを剥離した。
バイアホール1の箇所の上方から、出力21kV、アパ
ーチャ径0.3mm、ショット数6の条件で、レーザー
光を照射し、穴108を形成した。 g.図4(g)に示すように、無電解銅めっき109を
12μm行った。 h.図4(h)に示すように、エッチングレジストH−
K450(日立化成工業株式会社、商品名)をラミネー
トし、必要な箇所に導体パターンの形状のレジストパタ
ーンを形成し、エッチングで回路パターンを形成し、レ
ジストを剥離した。
【0017】このマルチワイヤ配線板に、耐電圧試験
(MIL−STD−202 METHOD 301)及
び直流抵抗試験(MIL−STD−202 METHO
D 303)を行った。その結果、不具合の発生は一切
認められなかった。
(MIL−STD−202 METHOD 301)及
び直流抵抗試験(MIL−STD−202 METHO
D 303)を行った。その結果、不具合の発生は一切
認められなかった。
【0018】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のマルチ
ワイヤ配線板により、バイアホール径やバイアホールと
ワイヤとの間隙を小さくしても接続不良が発生しないの
で、配線板密度をより一層高くすることが可能となる。
ワイヤ配線板により、バイアホール径やバイアホールと
ワイヤとの間隙を小さくしても接続不良が発生しないの
で、配線板密度をより一層高くすることが可能となる。
【図1】本発明の一実施例を示す上面図である。
【図2】本発明の一実施例の絶縁被覆ワイヤとバイアホ
ールの配置例を示す上面図である。
ールの配置例を示す上面図である。
【図3】本発明の一実施例のマルチワイヤ配線板を示す
断面図である。
断面図である。
【図4】(a)〜(h)はそれぞれ、本発明の一実施例
の工程を説明するための各工程における断面図である。
の工程を説明するための各工程における断面図である。
【図5】従来例である絶縁被覆ワイヤとバイアホールの
配置例を示す上面図である。
配置例を示す上面図である。
1.バイアホール 1a、1b.
バイアホール 2.長軸 3.短軸 4.絶縁被覆ワイヤ 9.表面の導
体パターン 10.内層の導体パターン 11.接着絶
縁層 12.絶縁層 13.バイア
ホール 14.正方格子 101.銅張
積層板 102.貫通穴 103.イン
ク 104.内層回路板 105.絶縁
被覆ワイヤ 106.銅箔 107.ポリアミドイミド樹脂銅張フィルム 108.穴 109.めっ
き銅
バイアホール 2.長軸 3.短軸 4.絶縁被覆ワイヤ 9.表面の導
体パターン 10.内層の導体パターン 11.接着絶
縁層 12.絶縁層 13.バイア
ホール 14.正方格子 101.銅張
積層板 102.貫通穴 103.イン
ク 104.内層回路板 105.絶縁
被覆ワイヤ 106.銅箔 107.ポリアミドイミド樹脂銅張フィルム 108.穴 109.めっ
き銅
Claims (5)
- 【請求項1】絶縁層と、複数の導体パターン層と、導体
パターン層間を電気的に接続するバイアホールとを有
し、導体パターン層の少なくとも1層が絶縁被覆ワイヤ
で形成されたマルチワイヤ配線板であり、少なくとも1
カ所のバイアホールの平面形状が、短軸と長軸とを併せ
持つことを特徴とするマルチワイヤ配線板。 - 【請求項2】絶縁被覆ワイヤに接続されたバイアホール
の平面形状が、短軸と長軸を併せ持つことを特徴とする
請求項1に記載のマルチワイヤ配線板。 - 【請求項3】バイアホールに接続された絶縁被覆ワイヤ
の布線方向と該バイアホールの平面形状の長軸方向と
が、45°あるいは90°の角度をなすことを特徴とす
る請求項2に記載のマルチワイヤ配線板。 - 【請求項4】バイアホールに隣接して布線された絶縁被
覆ワイヤの布線方向と、該バイアホールの長軸の方向と
が平行であることを特徴とする請求項1〜4のうちいず
れかに記載のマルチワイヤ配線板。 - 【請求項5】短軸と長軸とを持つ形状が、長円であるこ
とを特徴とする請求項1〜4のうちいずれかに記載のマ
ルチワイヤ配線板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24629197A JPH1187919A (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | マルチワイヤ配線板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24629197A JPH1187919A (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | マルチワイヤ配線板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1187919A true JPH1187919A (ja) | 1999-03-30 |
Family
ID=17146373
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24629197A Pending JPH1187919A (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | マルチワイヤ配線板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1187919A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2004091268A1 (ja) * | 2003-04-07 | 2006-07-06 | イビデン株式会社 | 多層プリント配線板 |
-
1997
- 1997-09-11 JP JP24629197A patent/JPH1187919A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2004091268A1 (ja) * | 2003-04-07 | 2006-07-06 | イビデン株式会社 | 多層プリント配線板 |
US8129625B2 (en) | 2003-04-07 | 2012-03-06 | Ibiden Co., Ltd. | Multilayer printed wiring board |
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