JPH1187478A - 静電チャック及びこれを用いた真空処理装置 - Google Patents
静電チャック及びこれを用いた真空処理装置Info
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- JPH1187478A JPH1187478A JP25130397A JP25130397A JPH1187478A JP H1187478 A JPH1187478 A JP H1187478A JP 25130397 A JP25130397 A JP 25130397A JP 25130397 A JP25130397 A JP 25130397A JP H1187478 A JPH1187478 A JP H1187478A
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Abstract
脱の際における被吸着物の振動及び位置ずれによる搬送
不良を低減しうる静電チャックを提供する。 【解決手段】本発明の静電チャック7は、誘電体からな
る静電チャックプレート8中に複数の吸着電極9a、9
b、10a、10bが設けられる。静電チャックプレー
ト8には、リフトピン14の支持部14aが貫通可能な
複数の貫通孔13a、13b、13c、13dが設けら
れる。各貫通孔13a、13b、13c、13dは、正
の電圧が印加される吸着電極9a、9bを貫通する位置
に配設される。また、各貫通孔13a、13b、13
c、13dは、吸着電極9、10のパターンの半径r0
の約1/2の半径r1を有する同心円A上に配置され、
その重心部が、静電チャックプレート8上における基板
5の重心部と重なるようになっている。
Description
内において基板を吸着保持するための静電チャックに関
し、特に、双極型の静電チャックの吸着終了後に静電チ
ャック本体に生ずる残留吸着力に起因する基板の振動、
位置ずれを低減させる技術に関するものである。
上に成膜等の処理を行う装置においては、静電気力によ
って基板を吸着保持する静電チャックが広く用いられて
いる。このような静電チャックとしては、吸着電極に対
して単一の極性の電圧を印加する単極型のものと、吸着
電極に対して極性の異なる電圧を印加する双極型のもの
とが知られている。
チャックの構成を示す。この静電チャック100は、図
示しない真空処理槽内のサセプタの上部に固定されるも
ので、図5(a)(b)に示すように、円盤状の誘電体
からなる静電チャックプレート101中に2つの吸着電
極102、103が設けられる。そして、各吸着電極1
02、103に対して直流電源104、105から異な
る極性の電圧を印加するように構成され、これにより成
膜等の処理時において基板106を静電チャックプレー
ト101上に吸着保持できるようになっている。
了した後、基板106を静電チャックプレートから離脱
させるには、基板106の搬送機構を簡便にするという
理由から、通常の場合、図5(a)に示すように、上下
動可能なリフトピン108の先端の支持部108aを静
電チャックプレート101に形成した貫通孔107(1
07a〜107d)から突出させることによって基板1
06を裏面側から押し上げるようにしている。
るためには、リフトピン108の支持部108aの重心
部が基板106の重心部と一致していることが望ましい
ことから、図5(b)に示すように、各貫通孔107a
〜107dは、吸着電極102、103によって形成さ
れる円形のパターンに対する同心円Q上に配設されるよ
うになっている。
の静電チャック100においては、吸着電極103への
印加電圧を切った後にも静電チャックプレート101に
電荷が滞留するため、基板106との間に残留吸着力が
発生し、これによって次のような問題が生じている。
のプラズマ処理を行う半導体製造装置において、上述の
双極型の静電チャック100を用いた場合には、正又は
負の各吸着電極102、103上で、吸着動作の終了後
の残留吸着力に差が生じることが知られているが、その
ような状態で上記リフトピン108を上昇させて基板1
06を押し上げると、残留吸着力の差により基板106
が傾いた状態で押し上げられ、その結果、基板106が
大きく振動して飛び跳ねたり、場合によっては基板10
6の位置がずれてリフトピン108の支持部108aか
ら滑落してしまうという問題があった。
収や基板106の搬送位置調整を行うべく真空処理槽の
メンテナンスが必要となっていた。半導体装置のプロセ
スラインにおけるこのような任意のメンテナンスは、生
産量の低下と半導体製造装置の信頼性を欠く原因とな
り、その改善が望まれていた。
ばリフトピン108の支持部108aの本数を増やすこ
とによって離脱の際に基板106を傾きにくくすること
も考えられる。しかし、リフトピン108の支持部10
8aの本数を増やした場合には、静電チャックプレート
101を貫通させるための貫通孔107の数も増やさな
ければならず、静電チャックプレート101の表面と基
板106との接触面積が小さくなるため、静電チャック
100の本来の目的である基板106の温度制御能力が
低下してしまうという問題が生ずる。
解決するためになされたもので、静電チャックの本来の
能力を損なうことなく、離脱の際における被吸着物の振
動及び位置ずれに起因する搬送不良を低減しうる静電チ
ャックを提供することを目的とするものである。
になされた請求項1記載の発明は、誘電体からなる静電
チャック本体中に複数の吸着電極が設けられ、被吸着物
を支持して昇降させる昇降支持部材の支持部が貫通可能
な複数の貫通孔を有する静電チャックであって、上記各
貫通孔が、上記吸着電極のうち同一極性の電圧が印加さ
れる吸着電極を貫通する位置に配設されていることを特
徴とする静電チャックである。
圧が印加される吸着電極を貫通する位置に各貫通孔が形
成されていることから、静電チャック本体の残留吸着力
が同等の部分においてリフトピン等の昇降支持部材を突
出させ、これにより被吸着物を支持することが可能にな
る。その結果、請求項1記載の発明によれば、被吸着物
はバランス良く支持されるため被吸着物を離脱させる際
に傾いてしまうことはなく、被吸着物に振動や位置ずれ
が生ずることがない。
降支持部材の支持部の数を増やすために静電チャック本
体に多くの貫通孔を設ける必要がなく、静電チャック本
体の表面と被吸着物との接触面積は変わらないため、静
電チャックの本来の目的である被吸着物の温度制御能力
を従来通りの能力に維持することができる。
請求項1記載の発明において、各貫通孔が、正の電圧が
印加される吸着電極を貫通する位置に配設されているこ
とも効果的である。
ャックに吸着保持された被吸着物は負に帯電することが
よく知られているが、このため静電チャック本体は、負
の吸着電極上の領域より正の吸着電極上の領域の方が残
留吸着力が大きい。したがって、請求項2記載の発明の
ように、上記各貫通孔を正の電圧が印加される吸着電極
を貫通する位置に配設し、この位置において被吸着物を
昇降支持部材で支持するように構成すれば、被吸着物に
対して昇降支持部材を突き当てる際の被吸着物のたわみ
が負の吸着電極の位置を支持する場合に比べて小さく、
その結果、被吸着物を静電チャックから離脱させる際の
振動がより一層低減される。
項2記載の発明において、各貫通孔が、当該複数の貫通
孔の重心部が静電チャック本体上における被吸着物の重
心部と重なる位置に配設されていることも効果的であ
る。
昇降支持部材に支持された状態において被吸着物の重心
部と昇降支持部材の支持部の重心部とが一致するため、
被吸着物は昇降支持部材によってバランス良く支持さ
れ、その結果、被吸着物を静電チャックから離脱させる
際の振動がより一層低減される。
求項2又は3のいずれか1項記載の発明において、吸着
電極が円形のパターンを分割した形状に形成され、各貫
通孔が、上記パターンの半径のほぼ1/2の半径を有す
る上記パターンの同心円上に配置されていることも効果
的である。
て支持する際、被吸着物に対して昇降支持部材の支持部
の位置が被吸着物の端部に集中していると、数mm程度
のわずかな位置ずれによって被吸着物が滑落してしまう
が、請求項5記載の発明のように構成すれば、被吸着物
を静電チャック本体から離脱させる際に被吸着物の位置
が多少ずれても被吸着物が滑落してしまうことはなく、
しかも、被吸着物を支持した際に被吸着物のバランスが
悪くなることもない。
内に請求項1乃至4のいずれか1項記載の静電チャック
が設けられ、この静電チャックに吸着保持される基体に
対して所定の処理を行うように構成されていることを特
徴とする真空処理装置である。
チャック本体から離脱させる際に振動や位置ずれが生じ
ないため、従来行っていた基体(基板)の回収作業や基
体の搬送位置調整作業等の真空処理槽のメンテナンスが
必要なくなる。
及びこれを用いた真空処理装置の好ましい実施の形態を
図面を参照して詳細に説明する。図1(a)は、本発明
に係る真空処理装置の一実施の形態であるプラズマCV
D装置の概略構成を示す概略構成図であり、図1(b)
は、本発明に係る静電チャックの第1の実施の形態の電
極パターンを示す説明図である。
プラズマCVD装置1は、図示しない真空排気系に接続
された真空処理槽2を有し、この真空処理槽2内の上部
に放電手段3が設けられる。この放電手段3は、真空処
理槽2の外部に設けられた高周波電源4に接続された放
電電極3aを有し、真空処理槽2内に反応ガスGを導入
するように構成されている。
るSiウェハー等の基板(基体)5を支持するためのサ
セプタ6が設けられ、このサセプタ6の上部には、後述
する静電チャック7が固定されている。
ック7は、被吸着物である基板5と同等の大きさの円盤
形状に形成された静電チャックプレート8中に吸着電極
9が形成されて構成される。本発明の静電チャック7
は、いわゆる双極型のもので、誘電体からなる静電チャ
ックプレート8中に、正又は負の極性に帯電する2種類
の吸着電極9、10が設けられている。そして、一方の
吸着電極9は、真空処理槽2の外部に設けられた直流電
源11の負の端子に接続され、もう一方の吸着電極10
は、同様に真空処理槽2の外部に設けられた直流電源1
2の正の端子に接続されている。
するように所定の位置に貫通孔13が形成されている。
そして、サセプタ6の内部には、基板5を静電チャック
プレート8上に載せ(リフトダウン)又は静電チャック
プレート8から基板5を押し上げる(リフトアップ)た
めの昇降支持部材としてのリフトピン14が設けられ、
その先端の支持部14aが上記静電チャックプレート8
の貫通孔13内に挿入されるようになっている。このリ
フトピン14は、真空処理槽2の外部に設けられた昇降
機構15に連結されている。そして、昇降機構15の駆
動によるリフトピン14の上下動に伴ってその支持部1
4aが静電チャックプレート8の貫通孔13から突出す
るように構成されている。
静電チャック7においては、円形の電極パターンに対
し、その中心点OからX軸又はY軸方向に延びる境界線
16X、16Yを形成すること、すなわち、同方向に延
びるようにパターンを形成しないことによって、それぞ
れの中心角が90°の扇形状に4分割された吸着電極9
a、9b、10a、10bが形成されている。
合、静電吸着力の不均一を防ぐためには、隣り合う吸着
電極に対して逆極性の電圧を印加することが好ましいこ
とから、本実施の形態の場合は、静電チャックプレート
8の中心点Oに対して点対称の位置に形成された吸着電
極9a、9bに正の電圧を印加するとともに、静電チャ
ックプレート8の中心点Oに対して点対称の位置に形成
された吸着電極10a、10bに負の電圧を印加するよ
うに構成している。
場合は、正に帯電する吸着電極9a、9bを貫通する位
置に、リフトピン14の先端部14が貫通可能な貫通孔
13が設けられている。この場合、吸着電極9aを貫通
する位置に2つの貫通孔13a、13bが設けられると
ともに、吸着電極9bを貫通する位置に2つの貫通孔1
3c、13dが設けられている。
a、13b、13c、13dは、吸着電極9a、9b、
10a、10bによって形成される円形のパターンに対
する同心円A上に配設されている。ここで、この同心円
Aの半径r1は、吸着電極9a、9b、10a、10b
の半径r0の約1/2となっている。
静電チャックプレート8の中心点Oに対して点対称の位
置に設けられ、また、貫通孔13bと貫通孔13cは、
静電チャックプレート8の中心点Oに対して点対称の位
置に設けられている。ここで、中心点Oを通って貫通孔
13aと貫通孔13bとを結ぶ線分Lと、中心点Oを通
って貫通孔13bと貫通孔13cとを結ぶ線分Mがなす
角度θ1は、例えば60°に設定される。また、この線
分LのY軸方向の境界線16Yに対する角度θ2と、上
記線分MのX軸方向の境界線16Xに対する角度θ
3は、ともに等しく(本実施の形態の場合はθ2=θ3=1
5°)なるように設定されている。
13b、13c、13dを配設することにより、本実施
の形態においては、貫通孔13a、13b、13c、1
3dの重心部(図示せず)が、静電チャックプレート8
の中心点Oと重なるようになっている。そして、通常の
場合、基板5は静電チャックプレート8の中央部に載置
されるものであり、静電チャックプレート8上に載置さ
れた状態では基板5の重心部は静電チャックプレート8
の中心点Oと重なっている。その結果、本実施の形態の
場合、貫通孔13a、13b、13c、13dの重心部
は、静電チャックプレート8上における基板5の重心部
(図示せず)と重なるようになっている。
ャック7によれば、同一極性の電圧が印加される吸着電
極9a、9bを貫通する位置に各貫通孔13a、13
b、13c、13dが形成されていることから、静電チ
ャックプレート8の残留吸着力が同等の部分においてリ
フトピン14の支持部14aを突出させ、これにより基
板5を支持することが可能になる。その結果、基板5は
バランス良く支持されるため基板5を離脱させる際に傾
いてしまうことはなく、基板5の振動や位置ずれによる
滑落等の搬送不良を防止することができる。
合は、正の電圧が印加される吸着電極9a、9bを貫通
する位置に各貫通孔13a、13b、13c、13dを
配設し、この位置において基板5をリフトピンで支持す
るように構成したことにより、基板5に対して昇降支持
部材14を突き当てる際の基板5のたわみが負の吸着電
極10a、10bの位置を支持する場合に比べて小さ
く、基板5を静電チャックプレート8から離脱させる際
の振動をより一層低減することができる。
おいては、吸着電極9、10のパターンの半径r0の約
1/2の半径r1を有する同心円A上に各貫通孔13
a、13b、13c、13dが配置されていることか
ら、基板5を支持する際のバランスを維持しつつ、基板
5を静電チャックプレート8から離脱させる際の基板5
の位置ずれによる基板5の滑落を防止することができ
る。
7によれば、リフトピン14の支持部14aの数を増や
すために静電チャックプレート8に多くの貫通孔13を
設ける必要がなく、静電チャックプレート8の表面と基
板5との接触面積は変わらないため、静電チャック7の
本来の目的である基板5の温度制御能力を従来通りの能
力に維持することができる。
る本実施の形態のプラズマCVD装置1によれば、基板
5を静電チャックプレート8から離脱させる際に振動や
位置ずれが生じないため、従来行っていた基板5の回収
作業や基板5の搬送位置調整作業等の真空処理槽2の任
意のメンテナンスが必要なくなり、半導体装置のプロセ
スラインを中断させることがない。その結果、本実施の
形態によれば、生産効率の高い高信頼性のプラズマCV
D装置1を得ることができる。
の他の実施の形態の電極パターンを示す説明図であり、
以下、上記第1の実施の形態と対応する部分には同一の
符号を付して説明する。
の実施の形態の電極パターンを示すものである。図2に
示すように、本実施の形態の静電チャック7Aにおいて
は、それぞれの中心角が60°の扇形状に6分割された
吸着電極9c、9d、9e、10c、10d、10eが
形成されている。ここで、本実施の形態の場合も、静電
吸着力を均一にするため、図中斜線を描いた正の電圧が
印加される吸着電極9c、9d、9eと、負の電圧が印
加される吸着電極10c、10d、10eとを交互に配
置するようにされている。
の場合も、上記実施の形態と同様、正に帯電する吸着電
極9c、9d、9eを貫通する位置に、リフトピン14
の先端部14が貫通可能な貫通孔13a、13b、13
cが設けられている。また、各貫通孔13a、13b、
13cは、吸着電極9c、9d、9e、10c、10
d、10eによって形成される円形のパターンに対して
同心的に形成され、その半径r0の約1/2の半径r1を
有する同心円A上に配設されている。
は、各吸着電極9c、9d、9eの周方向の中央部に配
設され、また、各貫通孔13a、13b、13cの間隔
は等間隔になっている。すなわち、図2に示すように、
例えば貫通孔13a、13bを例にとると、中心点Oと
貫通孔13aとを結ぶ線分Lと、中心点Oと貫通孔13
bとを結ぶ線分Mがなす角度θ1 が120°となるよう
に設定されている。そして、このような構成により、貫
通孔13a、13b、13cの重心部は、静電チャック
プレート8上における基板5の重心部と重なるようにな
っている。
ック7Aによれば、上記実施の形態と同様に静電チャッ
クプレート8から基板5を離脱させる際の振動や位置ず
れを防止することができるが、本実施の形態の場合は貫
通孔13が3つで済むため、より大きい静電吸着力が得
られるものである。その他の構成及び作用効果について
は上記実施の形態と同一であるのでその詳細な説明を省
略する。
の実施の形態の電極パターンを示すものである。図3に
示すように、本実施の形態の静電チャック7Bにおいて
は、いわゆる入れ子型と呼ばれる電極パターンが形成さ
れている。すなわち、静電チャックプレート8中に、そ
れぞれ櫛歯状に形成された吸着電極9f、10fが入れ
子状に噛み合わように配設されている。ここで、図中斜
線を描いた吸着電極9fには正の電圧が印加され、他方
の吸着電極10fには負の電圧が印加されるように構成
されている。
の場合も、上記実施の形態と同様、正に帯電する吸着電
極9fを貫通する位置に、リフトピン14の支持部14
aが貫通可能な貫通孔13a、13b、13cが設けら
れている。この場合、各貫通孔13a、13b、13c
は、吸着電極9f、10fによって形成される円形のパ
ターンに対して同心的に形成され、その半径r0の約1
/2の半径r1を有する同心円A上に配設されている。
の間隔は等間隔に配設される。例えば、図3に示すよう
に、貫通孔13a、13bを例にとると、中心点Oと貫
通孔13aとを結ぶ線分Lと、中心点Oと貫通孔13b
とを結ぶ線分Mがなす角度θ1が120°となるように
設定されている。そして、このような構成により、貫通
孔13a、13b、13cの重心部は、静電チャックプ
レート8上における基板5の重心部と重なるようになっ
ている。
ック7Bの場合は、それぞれの吸着電極9f、10fが
近接しているため静電吸着力の偏りは小さいが、上述の
構成を採用することにより、静電チャックプレート8か
ら基板5を離脱させる際の振動や位置ずれを確実に防止
することができる。その他の構成及び作用効果について
は上記実施の形態と同一であるのでその詳細な説明を省
略する。
の実施の形態の電極パターンを示すものである。図4に
示すように、本実施の形態の静電チャック7Cにおいて
は、いわゆる同心円型と呼ばれる電極パターンが形成さ
れている。すなわち、静電チャックプレート8中に、静
電チャックプレート8と同心円的に4つの吸着電極9
g、9h、10g、10hが配設されている。ここで、
図中斜線を描いた吸着電極9g、9hには正の電圧が印
加され、他方の吸着電極10g、10hには負の電圧が
印加されるようになっている。
の場合も、正に帯電する外周側の吸着電極9gを貫通す
る位置に、リフトピン14の支持部14aが貫通可能な
貫通孔13a、13b、13cが設けられている。この
場合、各貫通孔13a、13b、13cは、最外周の吸
着電極10gのパターンに対して同心的に形成され、そ
の半径r0の約1/2の半径r1を有する同心円A上に配
設されている。
の間隔は等間隔に配設される。例えば、図4に示すよう
に、貫通孔13a、13bを例にとると、中心点Oと貫
通孔13aとを結ぶ線分Lと、中心点Oと貫通孔13b
とを結ぶ線分Mがなす角度θ1が120°となるように
設定されている。そして、このような構成により、貫通
孔13a、13b、13cの重心部は、静電チャックプ
レート8上における基板5の重心部と重なるようになっ
ている。
ック7Cによれば、上記実施の形態と同様に静電チャッ
クプレート8から基板5を離脱させる際の振動や位置ず
れを防止することができるが、本実施の形態の場合は吸
着電極9gが円形に形成されているため、各貫通孔13
a、13b、13cの重心部と静電チャックプレート8
上における基板5の重心部とを容易に重ねることができ
るものである。その他の構成及び作用効果については上
記実施の形態と同一であるのでその詳細な説明を省略す
る。
ることなく、種々の変更を行うことができる。例えば、
吸着電極に設ける貫通孔の位置、数、形状は、本発明の
範囲内である限り、任意のものとすることができる。
施の形態のように電極パターンの半径の1/2の半径を
有する同心円上に配設する場合には限られない。ただ
し、上記実施の形態のように構成すれば、昇降支持部材
の支持部の重心部を容易に被吸着物の重心部に一致させ
ることができ、被吸着物の滑落をより効果的に防止する
ことができるという利点がある。
電圧が印加される吸着電極を貫通する位置に各貫通孔を
配設するようにしたが、負の電圧が印加される吸着電極
を貫通する位置に各貫通孔を配設することも可能であ
る。ただし、被吸着物を静電チャック本体から離脱させ
る際の振動をより確実に防止するためには、上記実施の
形態のように正に帯電する吸着電極を貫通する位置に各
貫通孔を配設することが好ましい。
ラズマCVD装置を例にとって説明したが、本発明はこ
れに限られず、静電チャック機構を具備する全ての装置
に搭載することができるものである。もっとも、本発明
はプラズマを用いて処理を行うPVD装置、CVD装
置、エッチング装置等の真空処理装置に搭載するとより
効果的になるものである。
チャックの本来の能力を損なうことなく被吸着物の振動
や位置ずれによる滑落等の搬送不良を防止することがで
きる。また、このような静電チャックを有する本発明の
真空処理装置によれば、生産効率の高い高信頼性の真空
処理装置を得ることができる。
形態であるプラズマCVD装置の概略構成図 (b):
本発明に係る静電チャックの第1の実施の形態の電極パ
ターンを示す説明図
の電極パターンを示す説明図
の電極パターンを示す説明図
の電極パターンを示す説明図
示す説明図で、基板を静電チャックプレートから離脱さ
せる動作を示す図 (b):従来の静電チャックの電極
パターンを示す説明図
理槽 3…放電手段 5…基板(基体、被吸着物) 6
…サセプタ 7…静電チャック 8…静電チャックプレ
ート(静電チャック本体) 9(9a、9b)…吸着電
極 10(10a、10b)…吸着電極 13(13
a、13b、13c、13d)…貫通孔 14…昇降支
持部材 14a…支持部 A…同心円 O…中心点
Claims (5)
- 【請求項1】誘電体からなる静電チャック本体中に複数
の吸着電極が設けられ、被吸着物を支持して昇降させる
昇降支持部材の支持部が貫通可能な複数の貫通孔を有す
る静電チャックであって、 上記貫通孔が、上記吸着電極のうち同一極性の電圧が印
加される吸着電極を貫通する位置に配設されていること
を特徴とする静電チャック。 - 【請求項2】各貫通孔は、正の電圧が印加される吸着電
極を貫通する位置に配設されていることを特徴とする請
求項1記載の静電チャック。 - 【請求項3】各貫通孔は、当該複数の貫通孔の重心部が
静電チャック本体上における被吸着物の重心部と重なる
位置に配設されていることを特徴とする請求項2記載の
静電チャック。 - 【請求項4】吸着電極が円形のパターンを分割した形状
に形成され、各貫通孔は、上記パターンの半径のほぼ1
/2の半径を有する上記パターンの同心円上に配設され
ていることを特徴とする請求項2又は3のいずれか1項
記載の静電チャック。 - 【請求項5】真空処理槽内に請求項1乃至4のいずれか
1項記載の静電チャックが設けられ、 該静電チャックに吸着保持される基体に対して所定の処
理を行うように構成されていることを特徴とする真空処
理装置。
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JP25130397A JP3850527B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 静電チャック及びこれを用いた真空処理装置 |
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JP25130397A Expired - Lifetime JP3850527B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 静電チャック及びこれを用いた真空処理装置 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000349139A (ja) * | 1999-06-03 | 2000-12-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 真空処理装置の基板取り外し方法および真空処理装置 |
JP2013539913A (ja) * | 2010-09-17 | 2013-10-28 | ラム リサーチ コーポレーション | リフトピンを用いた静電デチャックのための極性領域 |
WO2022086724A1 (en) * | 2020-10-21 | 2022-04-28 | Applied Materials, Inc. | High temperature bipolar electrostatic chuck |
WO2024158600A1 (en) * | 2023-01-23 | 2024-08-02 | Applied Materials, Inc. | Bipolar electrostatic chuck electrode designs |
-
1997
- 1997-09-01 JP JP25130397A patent/JP3850527B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000349139A (ja) * | 1999-06-03 | 2000-12-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 真空処理装置の基板取り外し方法および真空処理装置 |
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WO2022086724A1 (en) * | 2020-10-21 | 2022-04-28 | Applied Materials, Inc. | High temperature bipolar electrostatic chuck |
US11587817B2 (en) | 2020-10-21 | 2023-02-21 | Applied Materials, Inc. | High temperature bipolar electrostatic chuck |
TWI831061B (zh) * | 2020-10-21 | 2024-02-01 | 美商應用材料股份有限公司 | 高溫雙極靜電卡盤 |
WO2024158600A1 (en) * | 2023-01-23 | 2024-08-02 | Applied Materials, Inc. | Bipolar electrostatic chuck electrode designs |
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