JPH1185992A - 画像登録検索装置、方法及びプログラム記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】所望の画像の検索を正確かつ容易に行うことが
できるようにする。 【解決手段】特徴量抽出機能１１及び登録機能１２を有
する制御部６を備えた。特徴量抽出機能１１は、カメラ
２により撮像した操作者の顔画像データの入力を受け、
入力された顔画像データから顔部品を抽出する処理、抽
出した顔部品の特徴量データを測定する処理、及び、測
定した特徴量データに基づいて特徴量を決定する処理を
実行する。登録機能１２は、カメラ２が撮像した顔画像
データ、特徴量抽出機能１１において決定された特徴
量、及び、入力装置４において操作者が設定した個人デ
ータの入力を受け、顔画像データを固有のファイル名を
付して画像データベースに登録するとともに、特徴量、
個人データ及びファイル名をテキストデータベースに登
録する。制御部６は、検索条件として入力された特徴量
に基づいて顔画像データを検索する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、入力された顔画
像等の対象物の画像を登録しておき、検索条件に該当す
る特徴量の画像を検索する画像登録検索装置、画像登録
検索方法及び画像登録検索プログラム記録媒体に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、予め登録された複数の顔画像等の
対象物の画像の中から検索条件に該当する画像を検索す
る画像登録検索装置として、対象物の画像のそれぞれに
テキストデータを付加して登録しておき、テキストデー
タを検索条件として所望の画像を検索するようにしたも
のがある。

【０００３】このテキストデータは、例えば、対象物の
画像が人物の顔画像である場合、名前、性別、年齢及び
血液型等の個人情報である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像登録検索装置では、テキストデータを検索条件とし
て対象物の画像を選択するようにしていたため、対象物
の画像における特徴を検索条件として検索することが困
難であった。したがって、従来の画像登録検索装置にお
いて対象物の画像の特徴に基づいて所望の画像を検索す
るためには、テキストデータで構成された検索条件によ
って検索対象の画像の絞り込みを行った後、絞り込んだ
画像を１画像ずつ視認する必要があり、所望の画像の検
索に長時間を必要とする問題があった。特に、複数の画
像登録検索装置によりネットワークを構成した場合に
は、検索対象の画像が多数化し、この問題はさらに深刻
化する。

【０００５】また、人物の顔画像を検索対象とする場合
に、写真画像をそのまま登録するとプライバシーの侵害
や犯罪目的等に悪用される可能性が高くなる。

【０００６】この発明の目的は、対象物の画像から抽出
した特徴量に基づいて画像を検索することにより、所望
の画像の検索を正確かつ容易に行うことができるように
するとともに、近似画像による登録及び検索を可能にし
て悪用を防止できる画像登録検索装置、画像登録検索方
法及び画像登録検索プログラム記録媒体を提供すること
にある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１、５及び９に記
載した発明は、対象物の画像の入力を受け付け、入力さ
れた対象物の画像から特徴量を抽出し、入力された対象
物の画像を特徴量とともに記憶しておき、検索対象の特
徴量の入力を受け付け、検索対象の特徴量に一致する特
徴量の対象物の画像を読み出すことを特徴とする。

【０００８】請求項１、５及び９に記載した発明におい
ては、対象物の画像から抽出した特徴量を検索条件とし
て画像が検索される。したがって、画像そのものの特徴
に基づいて所望の画像が直接的に検索される。

【０００９】請求項２、６及び１０に記載した発明は、
前記対象物の画像から抽出した特徴量に基づいて対象物
の画像の近似画像を作成し、作成した近似画像を記憶す
ることを特徴とする。

【００１０】請求項２、６及び１０に記載した発明にお
いては、対象物の画像が、その画像から抽出された特徴
量に基づいて作成された近似画像に置き換えられて記憶
される。したがって、写真画像がそのまま検索されるこ
とがなく、特に、人物の顔画像についての検索結果から
特定の個人が割り出されてしまうことがない。

【００１１】請求項３、７及び１１に記載した発明は、
前記特徴量が、対象物の画像の複数の構成部分のそれぞ
れについて個別に抽出した特徴量の組合せであることを
特徴とする。

【００１２】請求項３、７及び１１に記載した発明にお
いては、１つの対象物の画像について、複数の構成部分
のそれぞれから複数の特徴量が抽出される。したがっ
て、対象物の形状が複雑な場合でも、画像の検索精度が
向上する。また、対象物の画像の複数の構成部分のそれ
ぞれについて個別に抽出した特徴量に対応する近似部分
画像を組み合わせて対象物の画像の近似画像が容易に作
成されるとともに、近似部分画像に基づいて所望の画像
の検索が容易になる。

【００１３】請求項４、８及び１２に記載した発明は、
対象物の画像の複数の構成部分のそれぞれについて特徴
量に対応する複数の近似部分画像を予め記憶しておき、
対象物の画像の各構成部分のそれぞれについて特徴量に
基づいて選択した近似部分画像を組み合わせて近似画像
を作成するとともに、各構成部分のそれぞれについての
近似部分画像の選択により検索対象の特徴量の設定入力
を受け付けることを特徴とする。

【００１４】請求項４、８及び１２に記載した発明にお
いては、予め記憶された複数の近似部分画像により近似
画像の作成及び検索対象の特徴量の設定入力が行われ
る。したがって、近似画像の作成及び検索対象の特徴量
の設定入力がさらに容易になる。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施形態を、人
物の顔画像又は似顔絵の登録及び検索を行う顔画像登録
検索装置に適用した場合を例にあげて説明する。

【００１６】図１は、この発明の実施形態に係る顔画像
登録検索装置の構成を示すブロック図である。顔画像登
録検索装置１は、ＣＣＤカメラ等によって構成されるこ
の発明の画像入力部であるカメラ２、ＬＣＤ等によって
構成されるディスプレイ３、キーボード又はディスプレ
イ３の表面に配置されたタッチパネル等により構成され
るこの発明の検索条件入力部である入力装置４、ＨＤＤ
等によって構成される顔画像データベース５、及び、マ
イクロコンピュータによって構成されるこの発明の特徴
量抽出部を含む制御部６を備えている。

【００１７】カメラ２は、顔画像登録検索装置１の正面
に対向する操作者の顔画像を撮像する。ディスプレイ３
は、操作者に対する操作指示のガイダンスや顔画像の検
索結果を表示する。入力装置４は、操作者の個人データ
や検索条件等の設定入力を受け付ける。顔画像データベ
ース５は、カメラ３が撮像した顔画像を入力装置４から
入力された個人データととともに記憶する。制御部６
は、カメラ２、ディスプレイ３、入力装置４及び顔画像
データベース５を統括して制御する。

【００１８】なお、複数の顔画像登録検索装置１を、公
衆電話回線等のネットワークを介して相互に接続し、そ
れぞれの顔画像登録検索装置１が備える顔画像データベ
ース５の記憶内容を相互に共有する顔画像登録検索シス
テムを構成することもできる。即ち、ネットワークに接
続された１つの顔画像登録検索装置１における顔画像の
検索時に、ネットワークに接続された他の顔画像登録検
索装置１が有する顔画像データベース５に記憶されてい
る顔画像も検索対象に含めることができる。

【００１９】図２は、上記顔画像登録検索装置の顔画像
登録時における機能を示す機能ブロック図である。顔画
像登録検索装置１の制御部６は、顔画像の登録処理時に
おいて有効にされる特徴量抽出機能１１及び登録機能１
２を備えている。特徴量抽出機能１１は、この発明の特
徴量抽出部の機能であり、操作者の顔画像を撮像したカ
メラ２から顔画像データの入力を受け、入力された顔画
像データから特徴量を抽出する。登録機能１２は、顔画
像データ、顔画像の特徴量及び個人データを顔画像デー
タベース５に格納する。

【００２０】図３は、上記顔画像登録検索装置の制御部
の顔画像の登録処理時の処理手順を示すフローチャート
である。操作者の顔画像の登録処理時において制御部６
は、先ず、カメラ２を動作させて操作者の顔画像を撮像
し、カメラ２から出力される顔画像データを読み込む
（ｓ１）。次いで、制御部６は、特徴量抽出機能１１に
より、顔画像データから髪、目、鼻、口、輪郭及び眉等
の顔部品の画像を抽出し、各顔部品について他人との対
比時に特徴を表現することができる特徴量データを測定
し、さらに、測定した特徴量データに基づいて各顔部品
の特徴量を決定する（ｓ２）。

【００２１】例えば、図４（Ａ）に示すように、制御部
６は、目について目の幅ｘ、目の高さｙ、目の傾きθ、
目の間隔ｄ及び目の高さｈを特徴量データとして測定
し、測定した特徴量データを図４（Ｂ）に示すルールに
当てはめて目の大きさについての特徴量を決定する。制
御部６は、特徴量抽出機能１１により、特徴量データの
測定及び特徴量の決定を顔画像データから抽出した全て
の顔部品について同様に実行し、各顔部品の特徴量を決
定する。

【００２２】この後、制御部６は、登録機能１２によ
り、入力装置４を介して操作者の個人データの入力を受
け付け、入力装置４から入力された個人データを読み取
る（ｓ３）。この個人データは、操作者の氏名、年齢、
性別、趣味及び連絡先等のテキストデータである。制御
部６は、この個人データを操作者の顔画像データ、及
び、特徴量抽出機能１１により決定された特徴量ととも
に顔画像データベース５に格納する（ｓ４）。

【００２３】顔画像データベース５は、画像データベー
ス５ａとテキストデータベース５ｂとによって構成され
ている。制御部６は、顔画像データを特定のファイル名
を付して画像データベース５ａに格納するとともに、操
作者の個人データ、顔画像データファイル名及び特徴量
を図５に示す状態でテキストデータベース５ｂに格納す
る。

【００２４】なお、制御部６は、ｓ４におけるデータの
格納処理に際して、ディスプレイ３に、一例として図６
に示すような確認画面を表示し、操作者による登録可否
の指示を受け付ける。

【００２５】図７は、上記顔画像登録検索装置の顔画像
検索時における機能を示す機能ブロック図である。顔画
像登録検索装置１の制御部６は、顔画像の検索処理時に
おいて有効にされる検索機能１３を備えている。検索機
能１３は、操作者による入力装置４の操作によって検索
条件の入力を受け、入力された検索条件に該当する顔画
像データを顔画像データベース５において検索し、その
検索結果をディスプレイ３に表示する。

【００２６】図８は、上記顔画像登録検索装置の制御部
の顔画像の登録処理時の処理手順を示すフローチャート
である。顔画像の検索処理時において制御部６は、入力
装置４において操作者による検索条件の設定入力を受け
付け（ｓ１１）、操作者が設定した検索条件を読み込む
（ｓ１２）。この検索条件の設定に際して制御部６は、
各顔部品の特徴量の設定入力を個別に受け付けるだけで
なく、各顔部品の特徴量の組合せが異なる複数の検索タ
イプを予め図９に示す状態で設定しておき、予め設定し
た複数の検索タイプをディスプレイ３に表示し、操作者
によるいずれかの検索タイプの選択入力を受け付けるよ
うにしてもよい。

【００２７】この後、制御部６は、操作者が設定した検
索条件に該当する顔画像データを顔画像データベース５
において検索し（ｓ１３）、この検索結果を、例えば、
図１０に示す状態でディスプレイ３に表示する（ｓ１
４）。この検索結果の表示処理において検索条件に該当
する複数の顔画像データが存在する場合、制御部６は、
先ず、検索条件に該当する顔画像のみをディスプレイに
表示して操作者に単一の顔画像データの選択を促し、操
作者が単一の顔画像を選択した時に、その顔画像データ
に付与されている個人データをディスプレイ３に表示す
るようにしてもよい。

【００２８】また、複数の顔画像登録検索装置１により
ネットワークを介して顔画像登録検索システムを構成し
た場合、操作者が設定入力する検索条件に検索対象地区
名を含め、設定入力された検索対象地区に設置された顔
画像登録検索装置１に対して研削対象地区名以外の検索
条件を送信し、検索対象地区の顔画像登録検索装置１に
おける検索結果を受信して、操作者が操作中の顔画像登
録検索装置１のディスプレイ３に表示するようにしても
よい。

【００２９】以上の処理により、この実施形態に係る顔
画像登録検索装置１によれば、カメラ２が撮像した顔画
像データを各顔部品の特徴量とともに顔画像データベー
ス５に格納しておき、検索条件として設定された顔部品
の特徴量に該当する顔画像データを顔画像データベース
５において検索してディスプレイ３に表示する。したが
って、各顔部品の特徴量を検索条件として設定入力する
ことにより、所望の特徴を備えた顔画像を正確かつ容易
に検索することができる。

【００３０】なお、上述した実施形態に係る顔画像登録
検索装置１は操作者の顔画像を撮像するカメラ２を備え
ていることとしたが、顔画像登録検索装置１に対して外
部装置において取り込まれた顔画像データを入力し、外
部装置から入力された顔画像データについて顔部品の抽
出、特徴量データの測定、及び、特徴量の決定を行うこ
とにより、顔画像登録検索装置１がカメラ２を備えてい
ない場合にも、この発明を同様に実施することができ
る。

【００３１】また、操作者の顔画像を撮像するカメラを
備えること、又は、外部装置から顔画像データが入力さ
れることを前提として、図３及び図８に示した処理プロ
グラムをＣＤＲＯＭ等の記録媒体に記録することによ
り、汎用のコンピュータ装置においてこの発明を同様に
実施することができる。

【００３２】さらに、この発明は、顔画像の検索にのみ
適用されるものではなく、農作物や工業製品等において
１又は２以上の特徴量を抽出することができる物品の検
索処理に用いることができる。例えば、全体の大きさ及
び色等を特徴量として収穫された農作物の中から特定種
類の作物を検索する場合、全体の大きさ、色、目の大き
さ及び目の位置等を特徴量として水揚げされた多数種類
の魚の中から特定種類の魚を検索する場合、並びに、軸
間距離、全長及び全高等を特徴量として走行中の車両か
ら特定の車種を検索する場合等にも、この発明を適用す
ることができる。

【００３３】図１１は、この発明の別の実施形態に係る
顔画像登録検索装置の顔画像登録処理時の機能ブロック
図である。この実施形態に係る画像登録検索装置２１
は、図２に示した制御部６に代えて制御部２２を備えて
いる。制御部２２は、図２に示した制御部６の特徴量抽
出機能１１及び登録機能１２に加えて、似顔絵描画機能
２３を備えている。この似顔絵描画機能２３は、特徴量
抽出機能１１により決定した特徴量に基づいて顔画像デ
ータの似顔絵を作成する。

【００３４】より詳細には、制御部２２は、図１２
（Ａ）に示すように、似顔絵の輪郭、目、鼻、口及び耳
等の各顔部品のそれぞれについて特徴量の異なる複数の
顔部品画像データを記憶した顔部品データベースを備え
ている。制御部２２は、特徴量抽出機能１１により顔画
像データから抽出した各顔部品について測定した特徴量
データに基づいて、顔部品データベースから似顔絵を構
成すべき各顔部品の画像データを選択し、選択した顔部
品画像データを合成することにより似顔絵を作成する。

【００３５】例えば、目については、図４（Ａ）に示し
た状態で顔画像データから測定した特徴量データを図４
（Ｂ）に示した目の大きさルール、及び、図１２（Ｂ）
に示す目の傾きルールに当てはめ、目の大きさ及び傾き
についての特徴量を決定し、決定した特徴量に基づいて
図１２（Ｃ）に示す目の顔部品データベースから似顔絵
を構成するための顔部品画像データを選択する。ここ
に、図４（Ｂ）及び図１２（Ｂ）に示すθ１、θ２、ａ
及びｂは、予め設定された閾値である。

【００３６】また、制御部２２は、目の変形ルールを予
め記憶しており、目の特徴量データのうち、目の幅ｘ及
び目の高さｙを目の変形ルールに当てはめて目の変形状
態を決定する。制御部２２は、決定した目の大きさに基
づいて、画像データ群から選択した似顔絵の目の画像デ
ータを拡大又は縮小する。

【００３７】さらに、制御部２２は、配置ルールとして
の目の高さルール及び目の間隔ルールを予め記憶してお
り、目の特徴量データのうち、顎の位置から目の中心ま
での高さｈを目の高さルールに当てはめて目の高さを決
定するとともに、両目の間隔ｄを目の間隔ルールに当て
はめて目の間隔を決定する。制御部２２は、決定した目
の高さ、及び、目の間隔に基づいて、変形後の目の画像
データを似顔絵の輪郭の画像データ内に配置する。

【００３８】制御部２２は、上述した画像データの選
択、変形及び配置処理を各顔部品について実行すること
により、入力された顔画像データの特徴を反映した似顔
絵を作成する。但し、画像データの変形及び配置処理に
ついては、必ずしも全ての顔部品について行う必要はな
い。制御部２２は、作成した似顔絵の画像を顔画像デー
タベース５に格納する。

【００３９】なお、制御部２２は、カメラ２により操作
者の顔画像を撮像し、入力装置４において個人データの
入力を受け付けた後、例えば、図１３（Ａ）に示す画像
をディスプレイ３に表示し、似顔絵の作成についての選
択入力を経て似顔絵作成処理を実行しするようにしても
よい。また、制御部２２は、作成した似顔絵を、例え
ば、図１３（Ｂ）に示すようにディスプレイ３に表示
し、作成した似顔絵を顔画像データベース５に格納する
か否かの操作者による選択入力を受け付けるようにして
もよい。

【００４０】図１４は、上記顔画像登録検索装置におけ
る検索処理時のディスプレイの表示画面の一例を示す図
である。上記顔画像登録検索装置２１の制御部２２は、
図７に示した制御部６と同様に、検索処理時に有効にさ
れる検索機能２４を備えている。この検索機能２４によ
り、制御部２２は、操作者による顔画像の検索条件の設
定入力を受け付ける。この時、制御部２２は、図１４に
示すように、各顔部品の特徴量の組合せが異なる複数の
検索タイプのそれぞれについて作成した似顔絵をディス
プレイ３において表示し、似顔絵を介して顔画像の検索
条件の設定入力を受け付ける。

【００４１】なお、図１４に示す画面に表示する検索タ
イプ毎の似顔絵は、カメラ２により撮像した顔画像デー
タから抽出する複数の顔部品のうちの一部の顔部品につ
いて、特徴量を変えて作成したものであってもよい。

【００４２】以上のようにしてこの実施形態に係る顔画
像登録検索装置２１では、カメラ２により撮像した顔画
像データの特徴量に基づいて似顔絵を作成し、作成した
似顔絵を顔画像データベース５に格納しておき、検索条
件の設定入力を特徴量毎に異なる似顔絵の選択によって
受け付け、選択された似顔絵の特徴量と顔部品の一部又
は全部において一致する特徴量の顔画像を顔画像データ
ベース５において検索し、この検索結果をディスプレイ
３に表示する。

【００４３】したがって、この実施形態に係る顔画像登
録検索装置２１では、顔画像として似顔絵を登録するた
め、写真画像をそのまま登録することがなく、プライバ
シーの侵害や犯罪目的等に悪用される可能性がない。ま
た、似顔絵により検索条件を設定入力することができる
ため、顔部品のそれぞれについて検索条件を設定する場
合に比較して検索条件の入力作業を極めて簡略化するこ
とができるとともに、所望の顔画像を正確に検索するこ
とができる。

【００４４】なお、上述した実施形態に係る顔画像登録
検索装置２１も、先の実施形態に係る顔画像登録検索装
置１と同様に、複数の顔画像登録検索装置２１によりネ
ットワークを介して顔画像登録検索システムを構成する
こと、外部装置から顔画像データの入力を受けること、
記録媒体を介して汎用のコンピュータ装置において実施
すること、及び、農作物や工業製品等において１又は２
以上の特徴量が抽出される物品の検索処理に用いること
ができる。

【００４５】

【発明の効果】請求項１、５及び９に記載した発明によ
れば、対象物の画像から抽出した特徴量を検索条件とし
て画像を検索することにより、画像そのものの特徴に基
づいて所望の画像を直接的に検索することができ、所望
の画像を正確かつ容易に検索することができる。

【００４６】請求項２、６及び１０に記載した発明によ
れば、対象物の画像を、その画像から抽出した特徴量に
基づく近似画像に置き換えて記憶することにより、写真
画像がそのまま検索されることがなく、特に、人物の顔
画像についての検索結果から特定の個人が割り出されて
しまうことがないため、検索結果がプライバシーの侵害
や煩雑目的等に使用されることを防止することができ
る。

【００４７】請求項３、７及び１１に記載した発明によ
れば、１つの対象物の画像について、複数の構成部分の
それぞれから複数の特徴量を抽出することにより、対象
物の形状が複雑な場合でも、画像の検索精度を向上する
ことができる。また、対象物の画像の複数の構成部分の
それぞれについて個別に抽出した特徴量に対応する近似
部分画像を組み合わせて対象物の画像の近似画像を容易
に作成できるとともに、近似部分画像に基づいて所望の
画像の検索を容易に行うことができる。

【００４８】請求項４、８及び１２に記載した発明によ
れば、予め記憶された複数の近似部分画像により近似画
像の作成及び検索対象の特徴量の設定入力を行うことに
より、近似画像の作成及び検索条件の設定入力をさらに
容易にすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施形態に係る顔画像登録検索装置
の構成を示すブロック図である。

【図２】上記顔画像登録検索装置の顔画像登録処理時に
おける機能ブロック図である。

【図３】上記顔画像登録検索装置の顔画像登録処理時の
処理手順を示すフローチャートである。

【図４】上記顔画像登録検索装置の特徴量抽出機能の詳
細を説明する図である。

【図５】上記顔画像登録検索装置が有する顔画像データ
ベースの記憶内容を示す図である。

【図６】上記顔画像登録検索装置の登録処理時における
ディスプレイの表示画面の一例を示す図である。

【図７】上記顔画像登録検索装置の顔画像検索処理時に
おける機能ブロック図である。

【図８】上記顔画像登録検索装置の顔画像検索処理時の
処理手順を示すフローチャートである。

【図９】上記顔画像登録検索装置に予め設定された検索
条件の内容を示す図である。

【図１０】上記顔画像登録検索装置における検索結果の
表示状態の一例を示す図である。

【図１１】この発明の別の実施形態に係る顔画像登録検
索装置の顔画像登録時における機能ブロック図である。

【図１２】上記顔画像登録検索装置における似顔絵作成
処理の詳細を説明する図である。

【図１３】上記顔画像登録検索装置の顔画像登録処理時
におけるディスプレイの表示状態の一例を示す図であ
る。

【図１４】上記顔画像登録検索装置における検索結果の
表示状態の一例を示す図である。

【符号の説明】

１，２１−顔画像登録検索装置 ２−カメラ ３−ディスプレイ ４−入力装置 ５−顔画像データベース ６，２２−制御部

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】対象物の画像の入力を受け付ける画像入力
   部と、画像入力部を介して入力された対象物の画像から
   特徴量を抽出する特徴量抽出部と、検索対象の特徴量の
   入力を受け付ける検索条件入力部と、を備え、画像入力
   部から入力された対象物の画像を特徴量抽出部が抽出し
   た特徴量とともに記憶し、検索条件入力部において入力
   された特徴量に一致する特徴量の対象物の画像を読み出
   すことを特徴とする画像登録検索装置。
2. 【請求項２】前記特徴量抽出部が抽出した特徴量に基づ
   いて前記画像入力部から入力された対象物の画像の近似
   画像を作成する近似画像作成部を設け、近似画像作成部
   において作成された近似画像を記憶する請求項１に記載
   の画像登録検索装置。
3. 【請求項３】前記特徴量が、対象物の画像の複数の構成
   部分のそれぞれについて個別に抽出した特徴量の組合せ
   である請求項１又は２に記載の画像登録検索装置。
4. 【請求項４】対象物の画像の複数の構成部分のそれぞれ
   について特徴量に対応する複数の近似部品画像を予め記
   憶した近似部分画像記憶部を設け、前記近似画像作成部
   における近似画像の作成、及び、前記検索条件入力部に
   おける検索対象の特徴量の設定入力を近似部分画像記憶
   部の記憶内容に基づいて実行する請求項３に記載の画像
   登録検索装置。
5. 【請求項５】対象物の画像の入力を受け付け、入力され
   た対象物の画像から特徴量を抽出し、入力された対象物
   の画像を特徴量とともに記憶しておき、検索対象の特徴
   量の入力を受け付け、検索対象の特徴量に一致する特徴
   量の対象物の画像を読み出すことを特徴とする画像登録
   検索方法。
6. 【請求項６】前記対象物の画像から抽出した特徴量に基
   づいて対象物の画像の近似画像を作成し、作成した近似
   画像を記憶する請求項５に記載の画像登録検索方法。
7. 【請求項７】前記特徴量が、対象物の画像の複数の構成
   部分のそれぞれについて個別に抽出した特徴量の組合せ
   である請求項５又は６に記載の画像登録検索方法。
8. 【請求項８】対象物の画像の複数の構成部分のそれぞれ
   について特徴量に対応する複数の近似部品画像を予め記
   憶しておき、対象物の画像の各構成部分のそれぞれにつ
   いて特徴量に基づいて選択した近似部品画像を組み合わ
   せて近似画像を作成するとともに、各構成部分のそれぞ
   れについての近似部品画像の選択により検索対象の特徴
   量の設定入力を受け付ける請求項７に記載の画像登録検
   索方法。
9. 【請求項９】対象物の画像の入力を受け付ける処理と、
   入力された対象物の画像から特徴量を抽出する処理と、
   入力された対象物の画像を特徴量とともに記憶する処理
   と、検索対象の特徴量の入力を受け付ける処理と、検索
   対象の特徴量に一致する特徴量の対象物の画像を読み出
   す処理と、からなるプログラムを記録したことを特徴と
   する画像登録検索プログラム記録媒体。
10. 【請求項１０】前記対象物の画像から抽出した特徴量に
    基づいて対象物の画像の近似画像を作成する処理と、作
    成した近似画像を記憶する処理と、を含むプログラムを
    記録した請求項９に記載の画像登録検索プログラム記録
    媒体。
11. 【請求項１１】前記特徴量が、対象物の画像の複数の構
    成部分のそれぞれについて個別に抽出した特徴量の組合
    せである請求項９又は１０に記載の画像登録検索プログ
    ラム記録媒体。
12. 【請求項１２】対象物の画像の複数の構成部分のそれぞ
    れについて特徴量に対応する複数の近似部品画像を予め
    記憶する処理と、対象物の画像の各構成部分のそれぞれ
    について特徴量に基づいて選択した近似部品画像を組み
    合わせて近似画像を作成する処理と、各構成部分のそれ
    ぞれについての近似部品画像の選択により検索対象の特
    徴量の設定入力を受け付ける処理と、を含むプログラム
    を記録した請求項１１に記載の画像登録検索プログラム
    記録媒体。