JPH118489A - 電波吸収体 - Google Patents

電波吸収体

Info

Publication number
JPH118489A
JPH118489A JP7495498A JP7495498A JPH118489A JP H118489 A JPH118489 A JP H118489A JP 7495498 A JP7495498 A JP 7495498A JP 7495498 A JP7495498 A JP 7495498A JP H118489 A JPH118489 A JP H118489A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon black
radio wave
measured
wave absorber
black particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7495498A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Futagawa
佳央 二川
Masaru Chino
勝 千野
Shinichi Kitahata
慎一 北畑
Keiko Kurata
桂子 倉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Maxell Ltd filed Critical Hitachi Maxell Ltd
Priority to JP7495498A priority Critical patent/JPH118489A/ja
Publication of JPH118489A publication Critical patent/JPH118489A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Aerials With Secondary Devices (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で柔軟性を有し、マイクロ波帯域で電波
吸収特性に優れた電波吸収体を提供する。 【解決手段】 絶縁性マトリックス中に、結晶質のグラ
ファイトと非晶質のカーボンブラックから成る複合カー
ボンブラック粒子を分散させてなる電波吸収体におい
て、直流で測定した体積電気抵抗率Rと、30、100、500
kHzの各周波数で測定した体積電気抵抗率ρの比(ρ/
R)が一定範囲内に収まるように、複合カーボンブラッ
ク粒子の分散を調整し、10nm〜200nmの範囲内
の粒径を有する複合カーボンブラック粒子の全複合カー
ボンブラック粒子に対する体積割合を5%〜95%の範
囲内にすることによって、吸収特性の優れた電波吸収体
を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器の電磁波
放射特性評価あるいは電磁波障害防止等に用いる軽量で
柔軟な電波吸収体に関する。更に詳細には、本発明は、
絶縁性マトリックス中に複合カーボンブラック粒子より
成る一次粒子を分散させたことを特徴とする電波吸収体
に関する。
【0002】
【従来の技術】エレクトロニクスを応用した機器の増加
に伴い、これらの機器より発せられる電磁ノイズによる
障害の報告が近年急増しており、これらの機器の発する
電磁波を正確に評価するために使用する電波暗箱として
や、電子機器からの不用な輻射電磁波を減衰させる目的
で電磁波吸収パネルが開発されている。
【0003】良く知られている例としては、テレビのゴ
ースト防止を目的とした高層ビルの壁面に施行されてい
る電波吸収能を有するフェライトタイルを挙げることが
できる。また、室内で無線によるデータのやりとりを行
う無線LANでのエラー低減および盗聴防止を目的として
電波吸収ボードが開発されている。さらに、無線機器の
発する電磁波を評価するための電波暗室用として、カー
ボンブラックを発泡ウレタンに含浸させた電波吸収体等
が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フェラ
イトタイルや電波吸収ボードは、いずれも比重が大き
く、折り曲げることができないため、建材等の用途にし
か適用できない。また、パネル状で開発されている、フ
ェライトあるいはカルボニル鉄を、ゴムあるいは合成樹
脂に分散したタイプのものは、フェライトおよびカルボ
ニル鉄の比重が大きいため重く、また基材となるゴムあ
るいは合成樹脂中に多量に充填しているために割れやす
いといった問題があり、曲面や電子機器内部への使用に
は適さない。
【0005】一方、カーボンブラックをゴムあるいは合
成樹脂に分散したものはフェライトやカルボニル鉄など
を用いたものに比べ軽量で柔軟性を有しているが、適用
できる周波数帯は、X帯(8〜12.5GHz)が中心であ
る。このため、近年急速に普及している移動体通信など
に用いられているL帯(1〜2GHz)やS帯(2〜4GH
z)においては十分な特性が得られていないのが現状で
ある。
【0006】従って、本発明の目的は軽量で柔軟性を有
し、広帯域で優れた電磁波吸収特性を有する電波吸収体
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題は、絶縁性マト
リックス中に、結晶質のグラファイトと非晶質のカーボ
ンブラックから成る複合カーボンブラック粒子を分散さ
せてなる電波吸収体において、直流で測定した体積電気
抵抗率Rが1×102Ω・cmから1×105Ω・cmの範囲であり
かつ、30kHzあるいは100kHzあるいは500kHzの各周波数
で測定した体積電気抵抗率ρ30、ρ100、ρ500のRに対
する割合(ρ/R)を特定の範囲に制御した電波吸収体
により解決される。更に、絶縁性マトリックス中に、結
晶質のグラファイトと非晶質のカーボンブラックから成
る複合カーボンブラック粒子を分散させてなる電波吸収
体において、前記複合カーボンブラック粒子の粒径をX
線小角散乱法により測定した場合、10nm〜200n
mの範囲内の粒径を有する複合カーボンブラック粒子の
全複合カーボンブラック粒子に対する体積比率が5%〜
95%の範囲内であることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明により、マイクロ波帯にお
いて優れた電波吸収性能を発揮する、軽量で柔軟性を有
する電波吸収体が提供される。
【0009】本発明の電波吸収体は、カーボンブラック
を絶縁性マトリックス中に分散した構造を特徴としてい
る。絶縁性マトリックスとしては、用途に応じた強度、
耐熱性、成形性などの特性を有する有機高分子が主に用
いられる。例えば、クロロプレンゴム、アクリロニトリ
ルーブタジエンゴム、スチレンーブタジエンゴム、天然
ゴム、ポリイソプレンゴムなどの各種エラストマー、ポ
リオレフィン樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリエーテルケトン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエ
ステル樹脂、アルキド樹脂、フェノール樹脂、エポキシ
樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、
セルロース系樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリカーボネート
樹脂などがあげられ、これらは必要に応じて混合して使
用してもよい。また、必要であれば溶剤、分散剤、可塑
剤、架橋剤、老化防止剤、加硫促進剤などを添加しても
よい。
【0010】本発明で言う絶縁性マトリックスとは、目
的とする電磁波の周波数において、複素比誘電率の実数
部および虚数部をそれぞれεr’、εr”とした場合の
εr”が小さく絶縁体として好ましく使用される物質と
いう意味である。上に述べたような有機高分子が代表的
であるが、上に述べた以外の有機物質、無機物質、ある
いはこれらの複合体であっても全く差し支えなく使用で
きる。
【0011】次に、カーボンブラックの分散形態につい
て述べる。一般にカーボンブラックは、導電性とその比
表面積の大きい特長を生かしてゴム、プラスチック等に
電気伝導性を付与する目的で添加されることが多く、こ
のような目的で作製された帯電防止シートや電気的シー
ルドを目的とした導電性シートが広く使用されているの
は周知である。
【0012】このようなシートにおいては、絶縁性のマ
トリックス中においてカーボンブラック粒子がその電気
伝導性を失わないように分散している。このようなシー
トに電磁波を照射した場合について考えてみると、電磁
波に対しては金属板と同じように振る舞い、電磁波を反
射することとなる。一方、電波吸収体を目的とする場合
について言えば、絶縁性マトリックス中にカーボンブラ
ックを分散した場合において、目的とする周波数につい
てtanδ(tanδ=εr”/εr’)の値が適正で
ある場合に限り電波吸収体となる。
【0013】絶縁性マトリックス中に、同一種類のカー
ボンブラックを同一量含有させたとしても、その作製方
法の違いにより大きく特性が異なることに本発明者は着
目した。これは、カーボンブラックの絶縁性マトリック
ス中における分散状態が異なり、これが電磁波に対する
応答特性の差として現れているのである。このために、
電波吸収体としての特性を使用している材料および含有
量等のみで特性づけるのは困難であり、その分散形態を
明らかにしておかなければ十分その特性を把握したこと
にはならない。
【0014】さて、カーボンブラック粒子の分散形態を
調べる手段であるが、SEM観察等により調べる方法では
粒子の重なりの影響を取り除くことが困難であるため、
カーボンブラックの分散形態を定量的に評価することは
困難である。そこで本発明者らは、試料の体積電気抵抗
率による評価を行った。単に直流での測定だけではな
く、交流での測定も行い、数多くの試料に対する体積電
気抵抗率と、電波吸収特性との関係を調べた結果、電波
吸収特性を直流で測定した体積電気抵抗率R、および30
kHz、100kHz、500kHzの各周波数で測定した体積電気抵
抗率ρ30、ρ100、ρ500それぞれのRに対する割合(ρ
/R)で表すことができることを見いだした。
【0015】すなわち、Rが1×102Ω・cmから1×105Ω
・cmの範囲でありかつ、ρ30のRに対する割合(ρ30/
R)が0.2から0.8である場合、あるいは、Rが1×102Ω
・cmから1×105Ω・cmの範囲でありかつ、ρ100のRに
対する割合(ρ100/R)が0.05から0.4である場合、ある
いは、Rが1×102Ω・cmから1×105Ω・cmの範囲であり
かつ、ρ500のRに対する割合(ρ500/R)が0.03から0.3
である場合に優れた電波吸収体を得られることを見いだ
し本発明をなすに到った。
【0016】カーボンブラックの分散形態と電気抵抗と
の関係に関しては、一般に、カーボンブラックのサイズ
が大きくその存在がマトリックス中でまばらな場合には
電気抵抗が高く、カーボンブラックを微細にすれば電気
抵抗は減少し、さらに微細にすると電気抵抗は逆に増加
する傾向を示すことが知られている。体積電気抵抗率で
直接カーボンブラックの分散形態を確定できるわけでは
なく、また、カーボンブラックを用いた電波吸収体にお
いてその電波吸収メカニズムを完全に明らかにするには
到っていないが、そのマイクロ波領域における誘電体と
しての性質には低い周波数で測定した導電体としての性
質が影響していると考えられる。このため、本発明で行
ったような体積電気抵抗率をマイクロ波帯における電波
吸収特性に関連づけられたものと考えている。
【0017】更に、電気抵抗以外の分散形態に関する評
価手段として、X線小角散乱法が知られている。X線小
角散乱法では、固体又は液体中に分散した数百オングス
トローム以下の異種の微細粒子について、粒子の大きさ
や形、分散、凝集の状態を知ることができる。この方法
によれば、本発明の電波吸収体の場合、電波吸収体試料
にX線を照射し、試料により散乱されたX線を解析する
ことでX線に対する試料の密度分布、すなわち、試料中
における特定の複合カーボンブラック粒子の粒径及び体
積割合を定量的に評価できるという特徴を有する。一般
的に、X線小角散乱法により検出できる粒径範囲は約2
nm〜300nm程度である。
【0018】本発明の電波吸収体では、X線小角散乱法
により測定される粒径が10nm〜200nmの範囲内
である複合カーボンブラック粒子の全複合カーボンブラ
ック粒子に対する体積比率が5〜95%の範囲内である
場合に、優れた電波吸収特性を示すことが確認された。
粒径が10nm〜200nmの範囲内である複合カーボ
ンブラック粒子は、単独粒子の状態と複数の粒子が凝集
した凝集体状粒子の両方を含む。これ以外の範囲では電
波吸収体として好ましい誘電率の範囲内にすることがで
きない。X線小角散乱法により測定される粒径が10n
m〜200nmの範囲内である複合カーボンブラック粒
子の全複合カーボンブラック粒子に対する体積比率が2
0〜70%の範囲内であることが好ましく、40〜60
%の範囲内であることが一層好ましい。
【0019】次に、本発明で用いたカーボンブラックに
ついて述べる。本発明で用いたカーボンブラックは、結
晶質のグラファイトと非晶質のカーボンブラックから成
る複合カーボンブラック粒子である。この複合カーボン
ブラック粒子は、カーボンブラックを高温で処理し、粒
子表面から徐々にグラファイトへと結晶化させることに
よって得られる。そのため、非晶質から結晶質への結晶
化の過程で体積減少が生じ、一般的に粒子の中心部に空
隙が存在するのが特徴である。
【0020】この複合カーボンブラック粒子を特長づけ
る値として、エックス線回折図における(002)面の
ピーク面積より算出した結晶質のグラファイトの存在比
率(グラファイト化率)を用いるが、本発明において
は、グラファイト化率が10%〜70%であることが好
ましい。グラファイト化率をこの範囲内に規定したカー
ボンブラックを使用した場合には、吸収特性に優れた電
波吸収体が得られた。現在のところ明確に理由を説明す
ることはできないが、10%〜70%範囲外のグラファ
イト化率では、電波吸収体を特性づけるtanδの値に、
使用しているカーボンブラック粒子の構造、およびこの
カーボンブラック粒子よりなるカーボンブラックの絶縁
性マトリックス中での分散状態の双方の特性が影響を及
ぼしているため、電波吸収体として好ましいtanδの値
にならなかったと推察される。
【0021】本発明に用いる複合カーボンブラック粒子
の粒径は10nmから10μmの間にあるのが望ましい。
粒径を10nm以上にすれば、現用の混練、分散機等を使
用して容易に本発明の分散状態にすることができる。ま
た粒径を10μm以下にすれば、粉砕又は凝集させるこ
とで、これを好ましいサイズのカーボンブラックにする
ことができる。
【0022】次に、前記樹脂にカーボンブラックとなる
複合カーボンブラック粒子を分散する方法について述べ
る。
【0023】一般に、カーボンブラックをゴムあるいは
合成樹脂に分散させる方法としては、揮発溶剤成分を含
まない場合にはロールミル等が一般的であり、溶剤成分
を含む場合にはボールミル、サンドミル等を用いる場合
が多い。ロールミル等を用いる場合には、ゴムあるいは
合成樹脂をあらかじめ混練しておき、ここへカーボンブ
ラック成分を添加し、分散を行う。
【0024】このような方法ではカーボンブラックに強
力なせん断力を作用させようとしても、ゴムあるいは合
成樹脂成分の粘性により強いせん断力を作用させること
ができず、十分な分散を行えない。また、溶剤成分を含
有させボールミル、サンドミル等により分散させる場合
では、溶剤成分を最終的に揮発させる際にこれを制御す
ることは不可能に近くカーボンブラックの均質な分散状
態を実現することは困難である。
【0025】本発明で用いた分散機の一例は、ニーダー
と呼ばれるタイプの装置であり、強力な圧縮、せん断力
等を作用させることを特長とする装置である。あらかじ
め、カーボンブラック成分を仕込み、数分間解砕を行
う。この後、樹脂成分を、カーボンブラック成分が均一
ペーストとなるのに必要な最低限の重量部のみ添加し初
期混練を行う。この方法により極めて高い圧縮、せん断
力等を作用させることができる。30分から2時間この
ような混練を行う。初期混練において必要以上の樹脂成
分を添加するとペーストの粘度が低下し必要な圧縮、せ
ん断力等を作用させられない。また、樹脂成分が少なす
ぎる場合には、ペースト全体に均一な圧縮、せん断力等
を作用させられないため均質なペーストとすることがで
きない。初期混練の終了したペーストはこの後、ニーダ
ー、ミキサー等の任意の手段により、追加の樹脂成分を
添加し所定の組成のペーストを作製する。樹脂の追加の
目的には、高いせん断力等は必要ではないので汎用のミ
キサー等を使用できる。
【0026】さらに、硬化剤等が必要であれば、初期混
練の終了した状態で添加し、圧延ロールあるいはプレス
成形器等を用いてシート状に成形する。
【0027】本発明の電波吸収体における複合カーボン
ブラック粒子の含有量であるが、これは目標とする吸収
特性に合わせて適宜設定できるが、2重量%から20重
量%であるのが適している。2重量%以上にすれば電波
吸収体を適切な厚さに設定できる。また、20重量%以
下であれば、カーボンブラックの分散を適切な状態に制
御できる。
【0028】本発明の電波吸収体では、複合カーボンブ
ラック粒子のグラファイト化率、含有量、成形体の厚さ
等を制御することで電波吸収特性における中心周波数、
反射減衰量および吸収帯域を調整することができる。
【0029】本発明の電波吸収体の形態としては、各種
成形体、シート状、塗料などがあげられるが特に限定す
るものではなく、必要に応じて各種形態に加工すること
ができる。さらに、2層以上積層したり、他の電波吸収
体や金属板抵抗体などと積層して用いることもできる。
【0030】
【実施例】本発明の電波吸収体の電波吸収能を下記の実
施例により例証する。
【0031】下記の実施例において、体積電気抵抗率の
測定には市販のインピーダンスアナライザーを用いて測
定した。本発明においては、HEWLETT PACKARD社製4192A
LFIMPEDANCE ANALYZER(16047A TEST FIXTURE使用)を使
用した。厚さ1mm、一辺1cm×1cmの形状に試料を成形
し、両面に電極を取り付け各周波数における電気抵抗を
測定し、これから体積電気抵抗率を求めた。
【0032】更に、試料中における複合カーボンブラッ
ク粒子(単独粒子又は凝集体状粒子の両方を含む)の粒
径及び体積割合の測定を、理学電気製X線回折装置(RIN
TI 500)に小角散乱アタッチメントを取付け、ターゲッ
トをCuとし、加速電圧50kV、電流100mAで2
θを0.03゜から5゜まで変化させてX線小角散乱測
定を行うことにより行った。
【0033】カーボンブラックのグラファイト化率は、
理学電機製エックス線回折装置RINT1500を用い、タ
ーゲットをCuとし、加速電圧50kV、電流100mAで2θを10
゜から100゜まで変化させてエックス線回折測定を行
い、得られた回折図における(002)面に対応するピ
ーク面積より結晶質のグラファイトの存在比率(グラフ
ァイト化率)を算出した。
【0034】実施例1 電波吸収体の作製を各工程に分けて述べる。 1.解砕 複合カーボンブラック粒子(グラファイト化率31%、
平均粒径30nm)6.6gをニーダー(入江商会製卓上ニー
ダーPBV-01型)に投入し10分間運転し解砕を行う。 2.初期混練 これにシリコン樹脂(東芝シリコン製TSE3032、主剤)2
3.4gを添加しニーダーを水冷しながら初期混練を2時間
行う。 3.二次混練 得られた初期混練物から8.9gを取り分け、シリコン樹脂
(東芝シリコン製TSE3032、主剤)50.4gを添加し、ニー
ダーを用いて、30分間混合する。 4.硬化剤添加 次に、得られた二次混練物から45.5gを取り分け、これ
にシリコン樹脂(東芝シリコン製TSE3032、硬化剤)4.4
1gを添加し、脱泡ミキサーを用いて5分間混合する。 5.成形 得られた混練物をテストプレスを用いて120℃で1分
加熱し、所定の厚さの電波吸収体シートを得た。以上の
工程を経て、カーボンブラック含有量が3.0重量%の電
波吸収体を作製した。
【0035】実施例2 実施例1における、二次混練に使用する初期混練物量8.
9gにかえて10.3gにすること、二次混練おけるシリコン
樹脂添加量50.4gにかえて49.0gにすること、硬化剤添加
に使用する二次混練物量45.5gにかえて45.6gにするこ
と、シリコン樹脂(硬化剤)添加量4.41gにかえて4.39g
にすること、以外は同様にしてカーボンブラック含有量
が3.5重量%の電波吸収体を作製した。
【0036】実施例3 実施例1における、二次混練に使用する初期混練物量8.
9gにかえて13.3gにすること、二次混練おけるシリコン
樹脂添加量50.4gにかえて46.10gにすること、硬化剤添
加に使用する二次混練物量45.5gにかえて45.7gにするこ
と、シリコン樹脂(硬化剤)添加量4.41gにかえて4.31g
にすること、以外は同様にしてカーボンブラック含有量
が4.5重量%の電波吸収体を作製した。
【0037】実施例4 実施例1における、二次混練に使用する初期混練物量8.
9gにかえて14.83gにすること、二次混練おけるシリコン
樹脂添加量50.4gにかえて44.6gにすること、硬化剤添加
に使用する二次混練物量45.5gにかえて45.7gにするこ
と、シリコン樹脂(硬化剤)添加量4.41gにかえて4.32g
にすること、以外は同様にしてカーボンブラック含有量
が5.0重量%の電波吸収体を作製した。
【0038】実施例5 実施例1における、二次混練に使用する初期混練物量8.
9gにかえて23.6gにすること、二次混練おけるシリコン
樹脂添加量50.4gにかえて35.9gにすること、硬化剤添加
に使用する二次混練物量45.5gにかえて45.8gにするこ
と、シリコン樹脂(硬化剤)添加量4.41gにかえて4.18g
にすること、以外は同様にしてカーボンブラック含有量
が8.0重量%の電波吸収体を作製した。
【0039】実施例6 実施例1で用いたカーボンブラックにかえて複合カーボ
ンブラック粒子(グラファイト化率40%、平均粒径3
5nm)を使用し、実施例1における、解砕時に使用する
カーボンブラック量6.6gにかえて7.2gにすること、初期
混練時に使用するシリコン樹脂量23.4gにかえて22.8gに
すること、二次混練に使用する初期混練物量8.9gにかえ
て40.6gにすること、二次混練おけるシリコン樹脂添加
量50.4gにかえて19.4gにすること、硬化剤添加に使用す
る二次混練物量45.5gにかえて46.1gにすること、シリコ
ン樹脂(硬化剤)添加量4.41gにかえて3.86gにするこ
と、以外は同様にしてカーボンブラック含有量が15.0重
量%の電波吸収体を作製した。
【0040】比較例1 実施例1における、二次混練に使用する初期混練物量8.
9gにかえて3.0gにすること、二次混練おけるシリコン樹
脂添加量50.4gにかえて56.2gにすること、硬化剤添加に
おけるシリコン樹脂(硬化剤)添加量4.41gにかえて4.5
0gにすること、以外は同様にしてカーボンブラック含有
量が1.0重量%の電波吸収体を作製した。
【0041】比較例2 実施例1における、解砕時に使用するカーボンブラック
量6.6gにかえて7.5gにすること、初期混練時に使用する
シリコン樹脂量23.4gにかえて20.5gにすること以外は同
様にして初期混練を行った。この初期混練を2回行っ
た。次に、初期混練物46.6gを取り分け、シリコン樹脂
(硬化剤)3.41gをニーダーを用いて添加混合した。得
られた混練物を用いて実施例1と同様の成形を行い、カ
ーボンブラック含有量が25.0重量%の電波吸収体を作製
した。
【0042】比較例3 カーボンブラックの分散をロールミル(入江商会製卓上
型3本ロール式ミルRMH-1型)を用いて行い、電波吸収
体を作製した。まず、シリコンゴム(東芝シリコン製TS
E221-3U)56.7gをロールミルを用いて30分間練る。
【0043】次に、複合カーボンブラック粒子(グラフ
ァイト化率31%、平均粒径30nm)3.0gをロールミル
に添加し80℃の温度で混練を2時間行う。硬化剤(東
芝シリコン製TC-8)0.28gを添加しさらに20分間混練を
行う。得られた混練物をテストプレスを用いて170℃
10分加熱し、さらに200℃で4時間加熱しカーボン
ブラック含有量が5.0重量%の電波吸収体を作製した。
【0044】比較例4 カーボンブラックの分散をニーダーで行う際、シリコン
樹脂を投入後、カーボンブラックを添加し混練を行っ
た。すなわち、シリコン樹脂(東芝シリコン製TSE303
2、主剤)43.2gをニーダーに投入し、10分間運転を行
う。次に、複合カーボンブラック粒子(グラファイト化
率31%、平均粒径30nm)2.5gを添加し混練を2時間
行う。
【0045】次に、得られた混練物45.7gにシリコン樹
脂(東芝シリコン製TSE3032、硬化剤)4.32gを添加し、
これを脱泡ミキサーを用いて混合する。さらに、実施例
1と同様に得られた混練物をテストプレスを用いて12
0℃1分加熱し、カーボンブラック含有量が5.0重量%
の電波吸収体を作製した。
【0046】比較例5 実施例1における、カーボンブラックの種類を、複合カ
ーボンブラック粒子(グラファイト化率31%、平均粒
径30nm)にかえてグラファイト化率100%、平均粒
径30nmのカーボンブラック粒子に代えたこと、解砕時
に使用するカーボンブラック量6.6gにかえて9.6gにする
こと、初期混練時に使用するシリコン樹脂量23.4gにか
えて20.4gにすること、二次混練に使用する初期混練物
量8.9gにかえて10.2gにすること、二次混練おけるシリ
コン樹脂添加量50.4gにかえて49.2gにすること、硬化剤
添加に使用する二次混練物量45.5gにかえて45.7gにする
こと、シリコン樹脂(硬化剤)添加量4.41gにかえて4.3
2gにすること、以外は同様にしてカーボンブラック含有
量が5.0重量%の電波吸収体を作製した。
【0047】比較例6 実施例1における、カーボンブラックの種類を、複合カ
ーボンブラック粒子(グラファイト化率31%、平均粒
径30nm)にかえてグラファイト化率0%、平均粒径3
0nm (Valkan XC-72)のカーボンブラック粒子に代えた
こと、解砕時に使用するカーボンブラック量6.6gにかえ
て5.4gにすること、初期混練時に使用するシリコン樹脂
量23.4gにかえて24.6gにすること、二次混練に使用する
初期混練物量8.9gにかえて18.1gにすること、二次混練
におけるシリコン樹脂添加量50.4gにかえて41.3gにする
こと、硬化剤添加に使用する二次混練物量45.5gにかえ
て45.7gにすること、シリコン樹脂(硬化剤)添加量4.4
1gにかえて4.32gにすること、以外は同様にしてカーボ
ンブラック含有量が5.0重量%の電波吸収体を作製し
た。
【0048】上記実施例および比較例で作製した試料の
0.05GHz〜20GHzにおける反射減衰量をHEWLETT PA
CKARD社製HP8720Cネットワークアナライザーを用いて測
定した。
【0049】以上、実施例、比較例で得られた各試料の
反射減衰特性一覧を表1に示す。また、表2には、実施
例、比較例で得られた各試料の体積電気抵抗率の測定結
果を示す。更に、表3には、実施例、比較例で得られた
各試料中の複合カーボンブラック粒子の粒径測定結果及
び体積割合を示す。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】 (注)(1)前記表2において、「実」は実施例を、「比」は比較例をそれぞれ 示す。 (2)前記表2において、「ニーダー*」は樹脂を先入れし、ニーダーで混練し たことを意味する。
【0052】
【表3】
【0053】表2に示された結果から明らかなように、
本発明による試料はいずれもマイクロ波の領域で20dB以
上の反射減衰量があり、優れた電波吸収特性を示す。一
方、比較例1の試料は、カーボンブラック含有量が1%
の例であり、電波吸収特性を示すものの中心周波数2.4G
Hzの場合、厚さが60mmと厚く実用には適さない。比較例
2の試料は、カーボンブラック含有量が25%の例であ
り、測定周波数範囲において電波吸収特性を示さなかっ
た。比較例3の試料は、実施例4の試料と同一組成であ
るが、分散にロールミルを用いたため直流での体積電気
抵抗率Rは178Ω・cmであるものの体積電気抵抗率の周
波数依存性において本発明の範囲を逸脱しており、電波
吸収体としても、測定周波数範囲において電波吸収特性
を示さなかった。比較例4の試料は、実施例4の試料と
同一組成であるが、分散時のカーボンブラックとシリコ
ン樹脂の投入順序を逆にした場合であり、直流での測定
値は71Ω・cmと低く、測定周波数範囲において電波吸収
特性を示さなかった。比較例5の試料は、実施例4の試
料とカーボンブラックの含有量は同一であるが、グラフ
ァイト化率が100%のカーボンブラックを使用した場
合であり、直流での測定値が2×107Ω・cm以上と高く、
測定周波数範囲において電波吸収特性を示さなかった。
比較例6の試料は、実施例4の試料とカーボンブラック
の含有量は同一であるが、グラファイト化率が0%のカ
ーボンブラックを使用した場合であり、直流での体積電
気抵抗率Rが2×107Ω・cm以上と高く、測定周波数範囲
において電波吸収特性を示さなかった。
【0054】粒径及び体積割合の観点からは、各実施例
の試料は、何れも10nm〜200nmの範囲内の粒径
を有する粒子の体積割合が5%以上である。これに対
し、比較例1の試料は、粒径及び体積割合の点からは条
件を満たすが、カーボンブラック含有量が1重量%しか
なく、電波吸収特性は示すものの、中心周波数2.4G
Hzの場合、厚さが60mmと厚くなりすぎ、実用には
適さない。比較例2〜4の試料では、10nm〜200
nmの範囲内の粒径を有する粒子の体積割合が5%未満
であり、電波吸収特性を示さなかった。更に、比較例5
及び6の試料は、粒径及び体積割合の点からは条件を満
たすが、グラファイト化率が10%及び0%のカーボン
ブラックを使用した場合であり、測定周波数範囲におい
て電波吸収特性を示さなかった。
【0055】図1は、実施例4で作製した電波吸収体の
複素比誘電率の周波数特性を示す。作製したシートが電
波吸収体となる条件は、テレビジョン学会技術報告,千
野ら,ITEJ Technical Report, Vol. 12, No. 31, pp.
13 - 18, RE '88-26 (AUG. 1988)に記載された以下の
式、 Zin={1/√(εr’−jεr”)}tanh{j(2
πl/λ0)√(εr’−jεr”)} (ここで、lは吸収体の厚さ、λ0は入射電波の波長、
εr’及びεr”は複素比誘電率の実部と虚部をそれぞれ
示す)で表される吸収体の入力インピーダンスがZin
1を満たすことである。上式に図1から得られたεr
及びεr”は及び周波数の値を代入し、Zin=1となり
得る電波吸収体の最適厚みを算出する。この結果に基づ
き、試料の厚さを変えた試料を作製した。厚さの異なる
試料について測定した反射減衰量の周波数依存性を図2
に示す。図2に示された結果から、それぞれの試料につ
いて最大20dB以上の優れた減衰特性を示すことが理解で
きる。
【0056】以上、実施例に示したような柔軟な樹脂を
配合することにより、本発明の構成によれば、柔軟性に
優れ、曲面など従来品では設置できなかった場所にも設
置可能な軽量な電波吸収体を作製することができる。
【0057】
【発明の効果】本発明の電波吸収体は、絶縁性マトリッ
クス中に、結晶質のグラファイトと非晶質のカーボンブ
ラックから成る複合カーボンブラック粒子を分散させた
ことを特長とするものであり、体積電気抵抗率を特定の
範囲に制御することにより、マイクロ波の周波数帯で使
用できる柔軟で軽量な電波吸収体を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例4で得られた電波吸収体試料の0.5GHzか
ら12GHzにおける、複素誘電率の周波数特性を示すグラ
フ図である。
【図2】実施例4で得られた電波吸収体試料の電波吸収
能の例を示すグラフ図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二川 佳央 神奈川県横浜市戸塚区上倉田町884番地1 戸塚ハイライズ229 (72)発明者 千野 勝 神奈川県横須賀市林1丁目2番3号 (72)発明者 北畑 慎一 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 倉田 桂子 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性マトリックス中に、結晶質のグラ
    ファイトと非晶質のカーボンブラックから成る複合カー
    ボンブラック粒子を分散させてなる電波吸収体におい
    て、直流で測定した体積電気抵抗率Rが1×102Ω・cmか
    ら1×105Ω・cmの範囲にありかつ、30kHzの周波数で測
    定した体積電気抵抗率ρ30のRに対する割合(ρ30 /
    R)が0.2から0.8であることを特徴とする電波吸収体。
  2. 【請求項2】 絶縁性マトリックス中に、結晶質のグラ
    ファイトと非晶質のカーボンブラックから成る複合カー
    ボンブラック粒子を分散させてなる電波吸収体におい
    て、直流で測定した体積電気抵抗率Rが1×102Ω・cmか
    ら1×105Ω・cmの範囲にありかつ、100kHzの周波数で測
    定した体積電気抵抗率ρ100のRに対する割合(ρ100 /
    R)が0.05から0.4であることを特徴とする電波吸収体。
  3. 【請求項3】 絶縁性マトリックス中に、結晶質のグラ
    ファイトと非晶質のカーボンブラックから成る複合カー
    ボンブラック粒子を分散させてなる電波吸収体におい
    て、直流で測定した体積電気抵抗率Rが1×102Ω・cmか
    ら1×105Ω・cmの範囲にありかつ、500kHzの周波数で測
    定した体積電気抵抗率ρ500のRに対する割合(ρ500 /
    R)が0.03から0.3であることを特徴とする電波吸収体。
  4. 【請求項4】 絶縁性マトリックス中に、結晶質のグラ
    ファイトと非晶質のカーボンブラックから成る複合カー
    ボンブラック粒子を分散させてなる電波吸収体におい
    て、前記複合カーボンブラック粒子の粒径は10nm〜
    10μmの範囲内であり、X線小角散乱法により測定さ
    れる粒径が10nm〜200nmの範囲内である複合カ
    ーボンブラック粒子の全複合カーボンブラック粒子に対
    する体積比率が5〜95%の範囲内であることを特徴と
    する請求項1、2又は3に記載の電波吸収体。
  5. 【請求項5】 前記複合カーボンブラック粒子としてエ
    ックス線回折法における(002)面のピーク面積割合
    から求めたグラファイト化率が10%から70%のもの
    を使用し、かつ絶縁性マトリックス中に前記複合カーボ
    ンブラック粒子を2重量%から20重量%含有すること
    を特徴とする請求項1、2、3又は4記載の電波吸収
    体。
JP7495498A 1997-03-14 1998-03-09 電波吸収体 Withdrawn JPH118489A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7495498A JPH118489A (ja) 1997-03-14 1998-03-09 電波吸収体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8209497 1997-03-14
JP9-82094 1997-03-14
JP7495498A JPH118489A (ja) 1997-03-14 1998-03-09 電波吸収体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH118489A true JPH118489A (ja) 1999-01-12

Family

ID=26416114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7495498A Withdrawn JPH118489A (ja) 1997-03-14 1998-03-09 電波吸収体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH118489A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005093908A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Fine Rubber Kenkyusho:Kk 電磁波制御体、その製造方法及び携帯電話機
JP2009278137A (ja) * 2003-04-18 2009-11-26 Nitta Ind Corp 電磁波吸収材料

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009278137A (ja) * 2003-04-18 2009-11-26 Nitta Ind Corp 電磁波吸収材料
JP2005093908A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Fine Rubber Kenkyusho:Kk 電磁波制御体、その製造方法及び携帯電話機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Sohi et al. Dielectric property and electromagnetic interference shielding effectiveness of ethylene vinyl acetate‐based conductive composites: Effect of different type of carbon fillers
Das et al. Electromagnetic interference shielding effectiveness of carbon black and carbon fibre filled EVA and NR based composites
AU2020201098A1 (en) Composite material for shielding electromagnetic radiation, raw material for additive manufacturing methods and a product comprising the composite material as well as a method of manufacturing the product
KR920007431B1 (ko) 전파 흡수재
US20100311866A1 (en) Heirarchial polymer-based nanocomposites for emi shielding
TW410542B (en) Wave absorber
CN112812660B (zh) 一种具有高热导率和高吸波性能的涂料及其制备方法
CN108092006B (zh) 层状宽带雷达吸波片及其制备方法
Mahapatra et al. Impedance analysis and electromagnetic interference shielding effectiveness of conductive carbon black reinforced microcellular EPDM rubber vulcanizates
Jani et al. Tuning of microwave absorption properties and electromagnetic interference (EMI) shielding effectiveness of nanosize conducting black-silicone rubber composites over 8-18 GHz
US6037400A (en) Composition for prevention of electric wave in wide range and electric wave absorber coping with all directions using same
JP5043082B2 (ja) 電磁波吸収材料
DE3539509A1 (de) Emi-abschirmungszusammensetzungen
KR20040078002A (ko) 전자파 차폐용 탄소 나노 복합재료 및 그것의 제조방법
JP2004336028A (ja) 電磁波吸収材料
Wang et al. High electromagnetic interference shielding effectiveness in MgO composites reinforced by aligned graphene platelets
JP2003105108A (ja) 熱伝導性シート
JPH118489A (ja) 電波吸収体
Srivastava et al. Advanced nanostructured materials in electromagnetic interference shielding
JP2000244167A (ja) 電磁波障害防止材
CN115988861A (zh) 宽频吸波材料、宽频吸波片及制备方法
JP2000244173A (ja) 液状電波干渉防止組成物
KR20030019527A (ko) 탄소 나노복합재를 이용한 전자파 차폐재 및 이의 제조방법
KR20110095448A (ko) 비할로겐계 전자파 흡수-수평 열전도 복합 시트 및 이의 제조방법
JP2003243877A (ja) 防磁性組成物、防磁性シート及び電源ケーブル

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050510