JPH1184051A - 原子炉格納容器 - Google Patents

原子炉格納容器

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Publication number
JPH1184051A
JPH1184051A JP9248145A JP24814597A JPH1184051A JP H1184051 A JPH1184051 A JP H1184051A JP 9248145 A JP9248145 A JP 9248145A JP 24814597 A JP24814597 A JP 24814597A JP H1184051 A JPH1184051 A JP H1184051A
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JP
Japan
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water
reactor
pipe
water pool
space
Prior art date
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Pending
Application number
JP9248145A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Sato
憲一 佐藤
Yoshifumi Nagata
好文 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH1184051A publication Critical patent/JPH1184051A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】静的な手段でこの高融点物質を冷却する手段を
提供し、以てこの高融点物質の量を低減することが目的
である。 【解決手段】配管内には常時水が内包されている。高融
点物質の保護層の温度が上昇するような事態に至った場
合、配管内の水が沸騰して一方の蒸気と流出するため、
配管内には循環流が生じ、高融点物質の保護層の除熱が
可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉を格納する
原子炉格納容器の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電施設は、運転中に想定される
様々な異常・故障に対して、これらの発生を防止すると
ともに、発生した場合の影響を緩和するように工学的安
全施設を設置しており、炉心の損傷に至ることは殆ど考
えられないが、深層防護の観点から、これらの安全設備
の機能が失われ、万が一、炉心の損傷に至る事故の発生
を仮定した場合についても、損傷した炉心が格納容器に
放出された場合においても格納容器の健全性を確保する
ための設備が設置されている場合がある。
【0003】このような設備を具備した格納容器の例と
しては、米国官報62FR25800,“10CFR Part 52,Standa
rd Design Certification for the U.S.Advanced Boili
ngWater Reactor Design,Final Rule”,May 12,199
7、において設計証明が交付されたGeneral Electric 社
Advanced Boiling Water Reactor Standard SafetyAna
lysis Report(以下、ABWR SSARという)で
は、前記事故に対応するための設備として、隣接する圧
力抑制プールに常時貯蔵されている水を、原子炉圧力容
器の下部空間に注水する手段を具備している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ABWR SSARに
記載の従来技術は、コンクリートで構成した原子炉圧力
容器下部の格納容器床面に損傷炉心が落下してきた場合
を想定して、隣接する貯水槽との連通配管を予め複数本
設けておき、高温の溶融物が落下したことにより雰囲気
温度が高温状態になった場合に溶融弁を開放すること
で、前記貯水槽の水を格納容器床面上の損傷炉心に供給
する方式を採用しており、格納容器床面に高温の溶融物
が接触する点については特段の考慮はしていない。
【0005】したがって、損傷炉心の上表面は水に接す
ることとなるが、損傷炉心の下表面は格納容器床面と直
接的に接触することとなり、何らかの理由により損傷炉
心の上表面からの除熱が十分行われない場合には、下表
面では高温の損傷炉心がコンクリート表面の温度を上昇
させ、いずれコンクリート分解温度に到達し、コンクリ
ートが分解されてしまうという問題点があった。この点
については、原子炉下部空間の床面の表面を炉心燃料よ
りも融点の高い物質で構成することで、コンクリートへ
の熱負荷を減少させることができるが、これを達成する
ためには高い融点の物質の厚さが著しく厚くなり、格納
容器の構造を根本的に変更する必要が生じるという問題
点があった。
【0006】本発明の目的は、損傷炉心が原子炉格納容
器下部空間に落下するような事態が発生した場合に、損
傷炉心の上面における除熱の有無に係わらず、原子炉格
納容器下部空間床面を保護する手段を格納容器の構造に
対する変更を伴わない方法で提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、原子炉下部空間の床面の表面を損傷炉
心の温度では溶融しない高い融点の物質で構成するとと
もに、この高い融点の物質の中に、原子炉下部空間と隣
接する水プールと相互に連通する配管を設け、この配管
の開口の一端を水プールの水面上に配置し、配管のもう
一方の開口を水プールの水中に配置する構造とした。
【0008】このような構造とすることにより、万が
一、炉心損傷に至るような事態に至り、損傷炉心が原子
炉下部空間に落下した場合において、原子炉下部空間床
面の材料の温度が上昇したとしても、床面の温度上昇よ
り床面内部に設置した隣接する水プールの水を内包した
配管の水の温度が上昇し、この温度上昇が継続すること
によって配管内の水は沸騰する。
【0009】沸騰した蒸気は配管の水プールの水面上に
設けた一端の開口部から流出し、配管内の水が蒸気とな
って流出することにより、配管のもう一端の開口部を介
して水プールから配管内部に水が流入するため、配管内
の水の温度は低下する。
【0010】このようにして、原子炉下部空間床面に内
包した配管の中には水プールの水が常に流入するため、
原子炉下部空間床面の熱負荷を逃がすことができるの
で、高い融点の物質の量を低減することができるのであ
り、この結果格納容器の構造の変更を伴うことなく、か
つ何等の動力を用いない静的な手段で原子炉格納容器の
床面を保護することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態を図1を用いて説明す
る。図1はABWR型の原子炉格納容器の例を示してお
り、原子炉格納容器10の内部には、原子炉20と、原
子炉下部空間30と、原子炉下部空間30に隣接する水
プール40が設けられている。原子炉下部空間30の床
面31の表面を高融点物質32で構成し、水プール40
と高融点物質32の内部を連通する配管50を設け、配
管50の開口の一端である上部開口端51を水プール4
0の水面上の空間41に設置し、配管50のもう一方の
開口の一端である下部開口端52を水プール40の水中
に設置している。
【0012】万が一、原子炉20の炉心が損傷し原子炉
20から損傷炉心が放出された場合を想定すると、原子
炉下部空間30の床面に損傷炉心60が放出される。一
般に炉心が損傷した場合の温度は2000〜3000℃
であり、床面31の表面を覆う高融点物質32は、高温
の損傷炉心と接触することにより温度が上昇する。
【0013】このとき、配管5の内部には水プール40
の水が常時蓄えられており、高融点物質の温度が上昇す
ると配管内の水の温度が上昇しいずれ沸騰状態となる。
配管50の上部開口端51は水プール40の水面上の空
間41に設置されているため、配管50の中で沸騰した
配管内の水は水プールの水頭に影響されることなく上部
開口端51から水面上の空間41に放出される。
【0014】配管50の中の水が蒸気となり空間41に
放出されると配管50のもう一方の開放端である下部開
口端52から水プール40の水頭により水が流入する。
このようにして、配管50における配管内の水の蒸発量
とバランスする水が配管50内に流入することとなり、
配管50は配管50の周囲の高融点物質32の内部エネ
ルギを水プール上部空間41に移動する機能を持つ。
【0015】実施の第二の形態を図2を用いて説明す
る。構成は第一の実施の形態と同様であり、配管50の
構成を図2に示す。図2の例では、原子炉下部空間30
の床面31の表面に設けた高融点物質32の内部の全面
に、下部開口端52から上部開口端51に向かって上昇
勾配を持たせて配管50を設置している。
【0016】このように構成することで、床面31に損
傷炉心が落下した場合において、配管50の内部で発生
した蒸気は上部開口端に向かって上昇しやすくなり、ま
た、下部開口端52から水プール40の水が流入しやす
くなり、結果として配管50の内部の水の循環が促進さ
れることで、高融点物質32の全体から効率的に熱を除
去することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、原子炉下部空間に高融
点物質によって保護する場合に、該高融点物質の量が少
ない状態で、原子炉下部空間床面の熱負荷を逃がすこと
ができる。
【0018】また、本発明によれば、原子炉下部空間床
面の熱負荷を逃がす機能を動力を用いない静的な手段で
達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原子炉格納容器の第1の実施例を示す
図である。
【図2】本発明の原子炉格納容器の第2の実施例を示す
図である。
【符号の説明】
10…原子炉格納容器、20…原子炉、30…原子炉下
部空間、31…原子炉下部空間床面、32…高融点物
質、40…水プール、41…水プール水面上部空間、5
0…配管、51…配管上部開放端、52…配管下部開放
端、60…損傷炉心。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子炉を内包する原子炉格納容器におい
    て、原子炉の下部に位置する下部空間の床面の表面を炉
    心燃料の融点よりも高い融点の物質で構成した原子炉下
    部空間と、前記原子炉下部空間と隣接する水プールと、
    2つの開口端を持ち前記原子炉下部空間床面表面に設け
    られた高い融点の物質の内部に設けられて前記2つの開
    口端を前記水プールと相連通し一方の開口端を前記水プ
    ールの水面上に設け一方の開口端を前記水プール内に設
    けて該水プール内の水を常時保有する配管から構成する
    ことを特徴とする原子炉格納容器。
  2. 【請求項2】請求項1の原子炉格納容器において、高い
    融点の物質の配管の2つの開口端は水プール内の開口端
    から水面上に設けた開口端に対して常に昇り勾配となっ
    ていることを特徴とする原子炉格納容器。
JP9248145A 1997-09-12 1997-09-12 原子炉格納容器 Pending JPH1184051A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005337733A (ja) * 2004-05-24 2005-12-08 Toshiba Corp 原子炉格納容器
JP2007225356A (ja) * 2006-02-22 2007-09-06 Toshiba Corp コアキャッチャーおよびその製造方法、並びに、原子炉格納容器およびその改造方法
JP2008241657A (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Toshiba Corp 原子炉格納容器

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