JPH1183289A - 冷凍機ユニット - Google Patents

冷凍機ユニット

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JPH1183289A
JPH1183289A JP26515197A JP26515197A JPH1183289A JP H1183289 A JPH1183289 A JP H1183289A JP 26515197 A JP26515197 A JP 26515197A JP 26515197 A JP26515197 A JP 26515197A JP H1183289 A JPH1183289 A JP H1183289A
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JP
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refrigerator
unit
compressors
base
showcase
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JP26515197A
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English (en)
Inventor
Kensuke Oka
健助 岡
Setsu Hasegawa
説 長谷川
Yoshio Ida
芳夫 井田
Kazuhiko Mihara
一彦 三原
Tomoyuki Shiomi
朋之 塩見
Eiichi Shimizu
栄一 清水
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 系統分けしたショーケース群等の全系統を大
出力の大型冷凍機1台で冷却するようにする際に、大型
冷凍機の搬出入や設置工事の簡略化、輸送の効率化等を
図れる冷凍機ユニットを提供する。 【解決手段】 圧縮機等の機械類を載置するための台座
(ユニットベース202)と、台座に固定される直方体
形状の筺体と、筺体内を上下に区画して上部を熱交換
室、下部を機械室とする仕切板を備える冷凍機ユニット
であって、当該冷凍機ユニットの固定部(固定金具20
2f)を、筺体より突出させて台座(ユニットベース2
02)の短辺側端部に設けた。さらに、その吊下部(吊
下げ孔202c)を、筺体から突出させずに台座(ユニ
ットベース202)の長辺側端部に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷凍機ユニットに係
わり、特にスーパーマーケットのように商品によって冷
却温度の異なる複数のショーケースや冷蔵庫を冷凍機を
用いて冷却する冷凍装置に適用して好適な冷凍機ユニッ
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スーパーマーケットなどで、冷凍
機と、冷凍・冷蔵用ショーケースやプレハブ冷蔵庫など
の冷却器からなる冷凍装置により、大規模な冷凍系統を
構成する場合、上記ショーケース等の冷却器を冷凍機の
所要能力とその必要能力に合わせて系統化し、それを必
要系統分だけ複数設置するようにしている。
【0003】一般的なスーパーマーケットでは、アイス
キャンディ等の冷凍商品を除くと、日配・乳製品(冷却
温度:3〜7℃)、青果・果物(5〜10℃)、精肉・
鮮魚(−5〜2℃)の3つの冷蔵系統がある。蒸発温度
から見ると、日配・乳製品と青果・果物用のショーケー
ス等は−10℃であるが、精肉・鮮魚用ショーケースは
−17℃である。
【0004】例えば、図7はスーパーマーケットにおけ
るショーケース群や冷蔵庫と冷凍機のレイアウトと運転
状態の従来例を示す概略図である。ここでは、ショーケ
ース群1a〜1iと冷蔵庫1jを上述した3つの系統に
分けて、それぞれに第1〜第3冷凍機2a〜2cを配置
して冷媒配管3a〜3cで接続し、1系統内の各ショー
ケースやショーケース群1a〜1i、冷蔵庫1j毎に電
磁弁4a〜4jを設けている。各冷凍機2a〜2cは、
一般的な10馬力(HP)、15馬力、20馬力の3種
類の圧縮機(コンプレッサ)の中から2〜3台の圧縮機
を組み合わせることにより、25〜45馬力の出力が得
られるようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の冷蔵
システムの機器選定において、負荷見積計算を行う場
合、必要な機器から導かれる冷凍能力に対して、安全率
(余裕率)30%を加えて、システムの冷凍機出力の選
定を行っている。
【0006】例えば、上述した3種類の系統のショーケ
ース群1a〜1iや冷蔵庫1jのそれぞれの必要冷凍能
力を(A)kcal/h,(B)kcal/h,(C)
kcal/hとすると、冷凍機能力は(A+B+C)×
1.3以上必要となる。なお、安全率(余裕率)30%
の内訳は、配管圧力損失:10%、外気温度補正:10
%、デフロフト後プルダウン対応(霜取り後の負荷上
昇):10%となっている。霜取り(デフロスト)後の
負荷上昇分として10%を見込んでいるのは次のような
理由による。
【0007】従来の冷凍装置における蒸発器の霜取り
は、まず霜取りを行う系統の冷凍機を停止し、その系統
の各蒸発器に付着した霜を溶解させた後、再びその系統
の冷凍機を運転する方式が一般的である。この方式で
は、霜取終了後の冷凍機の負荷が一時的に大きくなって
しまう。
【0008】すなわち、上述した図7では、第1冷凍機
2aに接続されたショーケース群1a〜1dをデフロス
ト中で、第1冷凍機2aは停止し、その冷媒配管3a中
の各電磁弁4a〜4dは閉じられている。このデフロス
ト後に最大負荷が生じる。即ち、第1冷凍機2aに接続
された全てのショーケース群1a〜1dが一度に負荷上
昇するので、第1冷凍機2aにとって大きな負荷上昇と
なる。
【0009】さて、上記各冷凍機2a〜2cは、複数台
の圧縮機(コンプレッサ)と、凝縮器(コンデンサ)等
の他の要素部品からなり、それらの出力は上述したよう
に25〜45馬力であり、全系統で45馬力を超える冷
凍能力を必要とする冷蔵システムのために選定を行う
と、その組み合わせによっては、必要以上の出力選定を
せざるを得ない。
【0010】すなわち、従来のこの種の冷凍機の出力構
成は、25、30、35、45馬力であり、この出力構
成では、ショーケース群1系統に対して、無駄な出力の
冷凍機の選定が多く発生した。そのため、各系統毎の設
備費の増加や運転効率の低下を招き、更にショーケース
群の系統の数だけ無駄な出力(消費電力)が増加してし
まう。
【0011】例えば、ショーケース群の必要冷凍能力を
青果・果物用が20馬力、精肉・鮮魚用が17馬力、日
配・乳製品用が24馬力とすると、上述した安全率30
%を加えた冷凍能力は、青果・果物用が26馬力、精肉
・鮮魚用が22.1馬力、日配・乳製品用が31.2馬
力となる。従って、青果・果物用は30馬力の冷凍機が
必要となり、精肉・鮮魚用が25馬力の冷凍機、日配・
乳製品用が35馬力の冷凍機がそれぞれ必要となる。
【0012】すなわち、安全率30%を見てトータルで
79.3馬力で良いところを、3台の冷凍機のトータル
で90馬力となり、必要以上の出力選定となる。ちなみ
に、冷媒量も冷凍能力にほぼ比例し、おおよそ30馬力
で95kg、25馬力で80kg、35馬力で115k
g必要となり、合計で290kgとなる。
【0013】また、図8に示すように、あるスーパーマ
ーケットで実測した1日あたりのショーケース負荷を調
べると、開店時間中の負荷率は60%から100%の間
を推移するが、ショーケースがカバーで覆われる閉店後
の夜間の負荷率は太線で示すようにほぼ20%となる。
従って、消費電力低減のためには、この夜間20%負荷
への対応ができるワイドな容量制御範囲を持つ冷凍機が
必要となる。
【0014】なお、あるスーパーマーケットの年間経費
を調べたところ、電気代が人件費についで第二位のウエ
ートを占めており、冷凍装置は照明やレジスター等の弱
電設備に比べて消費電力がかなり大きいことから、冷凍
装置の電気代の削減がスーパーマーケットの収益向上に
大きく貢献することが分かる。
【0015】さらに、上記の例では、3系統分の冷凍機
2a〜2cの設置工事とそれぞれの配管工事が必要とな
り、それだけ手間や時間がかかっていた。
【0016】上記のような問題に対する対策としては、
系統分けしたショーケース群等の全系統を、圧縮機台数
を増やした大出力の大型冷凍機1台で冷却することが考
えられる。
【0017】一般に、冷凍機は、下部側に圧縮機等を収
納する機械室を有し、仕切板で区画された上部側に凝縮
器やその冷却用ファンが取り付けられる熱交換室を有す
るユニットケース(筺体)に収納されている。圧縮機等
の機械類が載置されるユニットベース(台座)は長方形
形状をしており、ユニット吊下げ時や設置時の安定性を
考慮して、長方形形状のユニットベースの長辺側両端部
にユニット吊下げ時に使用されるユニット吊下げ孔(吊
下部)やユニット設置時に使用されるユニット固定金具
(固定部)が取り付けられている。この固定金具は、設
置工事の簡略化等を考慮して、ユニットベースから外側
に張り出すように取り付けられる。
【0018】ところが、冷凍機を大型化する場合、ユニ
ットベースの短辺側も幅広となるが、上述したように長
辺側に張り出すようにして取り付けられるユニット固定
金具があると、その分、短辺側が更に幅広となる。従っ
て、輸送効率の良い4トントラックを使おうとすると、
4トントラックは荷台幅が狭いので、ユニット固定金具
が邪魔になって乗らないか、乗せ難くなって、ユニット
固定金具を取り外ししなければならなくなる。
【0019】そこで、本発明はこのような問題点を解決
するためになされたものであり、系統分けしたショーケ
ース群等の全系統を大出力の大型冷凍機1台で冷却する
ようにする際に、大型冷凍機の搬出入や設置工事の簡略
化、輸送の効率化等を図れる冷凍機ユニットを提供する
ことを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明は、圧縮機等の機械類を載置するための台
座と、前記台座に固定される直方体形状の筺体と、前記
筺体内を上下に区画して上部を熱交換室、下部を機械室
とする仕切板を備える冷凍機ユニットであって、当該冷
凍機ユニットの固定部を、前記筺体より突出させて前記
台座の短辺側端部に設けたことを特徴とするものであ
る。
【0021】さらに、当該冷凍機ユニットの吊下部を、
前記筺体から突出させずに前記台座の長辺側端部に設け
たことを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0023】図1は、本願発明の実施形態に係る冷凍装
置におけるショーケース等の冷却器群と冷凍機のレイア
ウト及びその運転状態を示す概略図である。
【0024】図に示すように、ショーケース群1a〜1
iと冷蔵庫1jを前述したのとほぼ同様に3つの系統に
分け、大出力の1台の冷凍機2を配置して冷媒配管3を
接続し、各系統内の各ショーケースやショーケース群1
a〜1i、冷蔵庫1j毎に電磁弁4a〜4jを設けてい
る。図では、1系統内を更に細かくブロック化した1つ
のショーケース群1aをデフロスト中で、その電磁弁4
aは閉じられているが、他のショーケース群1b〜1i
及び冷蔵庫1jの電磁弁4b〜4jは開放されたまま
で、冷凍機2は停止せずに運転している。
【0025】上記冷凍機2は、複数の圧縮機を備えて前
記3系統の冷却器群1a〜1jの全系統の最低負荷相当
から最高負荷相当までの容量制御機能を有するもので、
後述する新たな霜取り方式とそれに基づく負荷見積方法
により、最適出力の冷凍機2を選定している。
【0026】また、冷凍機1台を用いることによって蒸
発温度が同一となる各系統の冷却器群1a〜1jの冷却
温度を、それらに備えられた蒸発器の熱交換効率を異な
らせることにより必要冷却温度が得られるようにしてい
る。具体的には、蒸発温度を従来の日配・乳製品や青果
・果物用のショーケース等の−10℃に統一し、従来−
17℃であった精肉・鮮魚用ショーケースは、蒸発器を
大型化,すなわちフィンの表面積を大きくする等して蒸
発器の熱交換効率を良くして、必要冷却温度である−5
℃〜2℃が得られるようにしている。
【0027】また、図示はしていないが、上記電磁弁4
a〜4j以外に、各ショーケース1a〜1iや冷蔵庫1
jに接続される冷媒配管の途中の主要部分には作業がし
やすいようサービス用の弁が取り付けられている。これ
により、1台の冷凍機2から全系統に接続された冷媒配
管3の一部にリーク等が生じても、その部分の冷凍機2
側に設けられたサービス弁を閉じて冷凍機2は動作させ
たまま修理することができ、一部の補修のために全系統
が停止するのを防げるようにしている。
【0028】また、各冷却器毎に霜取り用タイマが備え
られており、動作時間をずらした各霜取用タイマによ
り、各ブロック毎に設けられた電磁弁4a〜4jを開閉
することで、冷凍機2の運転は継続させたまま各ブロッ
ク毎の冷却器群1a〜1jの霜取り動作を順次(シーケ
ンシャルに)行うようにしている。これにより、冷凍機
2の負荷変動が小さくなって安定し、ショーケースや冷
蔵庫の庫内温度も安定する。すなわち、冷凍機2にかか
る負荷が安定することにより、冷凍機2の消費電力量が
減少し、かつショーケースや冷蔵庫などの冷却器の霜取
り後の温度回復も早くなるので、温度制御性も向上す
る。
【0029】このような新しい霜取り方式を採用し、そ
のブロック化を適切に行うことにより、霜取り後の負荷
上昇が分散され、全体としてみると非常に小さくなる。
従って、容量制御機能を有する大出力の冷凍機2にとっ
てほとんど無視できるくらいになり、負荷見積計算時に
用いる安全率を従来の30%からほぼ20%にしても問
題がない。
【0030】図2は本実施形態の冷凍機2の冷媒回路図
である。この冷凍機2は、夜間20%負荷時に対応する
ための15馬力1台と20馬力3台の計4台(75馬
力)の圧縮機20a〜20dが並列配置され、2台づつ
共通配管で接続されている。すなわち、第1圧縮機20
aと第2圧縮機20bの吐出管にマフラー21a,21
bを介して接続された冷媒配管22a,22bが途中で
合流して、第1,第2圧縮機用のオイルセパレータ(油
分離器)23aに接続されている。同様に、第3圧縮機
20cと第4圧縮機20dの吐出管にマフラー21c,
21dを介して接続された冷媒配管22c,22dが途
中で合流して、第3,第4圧縮機用のオイルセパレータ
23bに接続されている。
【0031】また、第1圧縮機20aと第2圧縮機20
bの吸入管に接続された冷媒配管24a,24bが途中
で合流して、第1,第2圧縮機用のアキュムレータ(気
液分離器)25aに接続されている。同様に、第3圧縮
機20cと第4圧縮機20dの吸入管に接続された冷媒
配管24c,24dが途中で合流して、第3,第4圧縮
機用のアキュムレータ25bに接続されている。各圧縮
機20a〜20dの吐出管と吸入管には保守用のサービ
ス弁26a〜26d,27a〜27dが備えられてい
る。
【0032】上記各オイルセパレータ23a,23bを
出た冷媒配管28a,28bは合流して、2つ1組で合
計3組備えられ、それぞれ複数のファン29による空冷
式のコンデンサ(凝縮器)30a〜30fに分配接続さ
れている。各コンデンサ30a〜30fの入力側には、
ユニット毎にサービス弁31a〜31cが備えられ、出
力側には個々にサービス弁32a〜32fが備えられて
いる。また、各ユニットの出力の一方側には、ファンモ
ータ制御用温度センサのバックアップ用の高圧圧力スイ
ッチ33a〜33cが取り付けられている。
【0033】各コンデンサ30a〜30fを出た冷媒配
管は合流してレシーバタンク(受液器)34に接続され
る。レシーバタンク34には、その冷媒配管入口側と出
口側にサービス弁35,36が備えられると共に、安全
弁37、可溶栓38、及び逆止弁38とキャピュラリー
チューブ39を介して高圧圧力計40が取り付けられて
いる。
【0034】レシーバタンク34を出た冷媒配管は、フ
ィルタドライヤ41やモイスチャインジケータ42を介
して、高圧液管43として冷凍機2外に引き出され、前
記図1に示したように、共通配管3が分岐されて電磁弁
4a〜4jを介し各ショーケース群1a〜1iや冷蔵庫
1jに接続される。
【0035】各ショーケース群1a〜1i及び冷蔵庫1
jからの冷媒配管は合流して一本の共通配管3となって
冷凍機2の吸入管44に接続され、第1,第2圧縮機用
のアキュムレータ25aと第3,第4圧縮機用のアキュ
ムレータ25bに入力される。この吸入管44には、サ
ービス用止弁46が接続されると共に、低圧圧力計4
7、第1,第2圧縮機用の低圧圧力スイッチ48a及び
第3,第4圧縮機用の低圧圧力スイッチ48bが取り付
けられている。
【0036】上記第1,第2圧縮機用の低圧圧力スイッ
チ48a及び第3,第4圧縮機用の低圧圧力スイッチ4
8bは、それぞれ異なる2種類のON/OFF圧力を設
定可能なデジタル式の圧力スイッチで、圧縮機20a〜
20dの容量制御用に設けられている。すなわち、2つ
の低圧圧力スイッチ48a,48bでそれぞれ異なる4
種類のON/OFF圧力が設定可能で、圧縮器1台運転
(夜間20%負荷対応)から圧縮器4台運転(昼間10
0%負荷対応)までのワイドな容量制御が可能となって
いる。
【0037】一方、上記第1,第2圧縮機用のアキュム
レータ25aから出た冷媒配管49aは分岐して第1圧
縮機20aと第2圧縮機20bの吸入管に接続され、第
3,第4圧縮機用のアキュムレータ25bから出た冷媒
配管49bは分岐して第3圧縮機20cと第4圧縮機2
0dの吸入管に接続される。
【0038】また、上記モイスチャインジケータ42の
下流側の高圧液管43には、高圧液冷媒を各圧縮機20
a〜20dに戻して蒸発させることにより、蒸発熱で各
圧縮機20a〜20dを冷却するためのリキッドインジ
ェクション用パイプ(L/I用パイプ)50が接続され
ている。このL/I用パイプ50は途中で各圧縮機用の
4本に分岐され、それぞれサービス用止弁51a〜51
d、電磁弁52a〜52d及び減圧蒸発用のキャピュラ
リーチューブ53a〜53dを介して各圧縮機20a〜
20dの低圧側に入力されている。
【0039】一方、前記第1,第2圧縮機用オイルセパ
レータ23aと第3,第4圧縮機用オイルセパレータ2
3bには、分離した潤滑油を貯留するためのオイルタン
ク54が接続されている。このオイルタンク54の入口
側と出口側にはサービス弁55,56が備えられてい
る。このオイルタンク出口のサービス弁56に接続され
た配管は途中で、各圧縮機用の4本に分岐され、それぞ
れサービス用止弁57a〜57d、オイルレギュレータ
58a〜58dを介して各圧縮機20a〜20dに接続
されている。また、このオイルタンク54は、オイルタ
ンク均圧配管サービス弁59を介して当該冷凍機2の吸
入管44に接続されている。
【0040】また、各圧縮機20a〜20dの高圧側と
低圧側に、その異常高圧や異常低圧を検出して圧縮機2
0a〜20dを保護するための高低圧圧力スイッチ60
a〜60dが圧力安定化用のキャピュラリーチューブ6
1a〜61dを介して接続されている。
【0041】本実施形態では、冷凍機2内にも上述した
主要部分に各種のサービス弁が設けられているので、冷
媒配管等の一部にリーク等が生じても、その部分の両側
に設けられたサービス弁を閉じて、冷凍機は動作させた
まま修理することにより、一部の補修のために全系統が
停止するのを防ぐことができるようになっている。
【0042】以上のように構成された本実施形態の冷凍
機2は屋外に設置され、その高圧液管43と吸入管44
が、前記図1に示したように、スーパーマーケット内の
ショーケース群1a〜1iや冷蔵庫1jと冷媒配管3で
接続される。この場合、冷凍機1台の設置工事とその配
管工事で済むので、設置工事の簡略化を図ることができ
る。
【0043】本実施形態の冷凍機2は、4台の圧縮機2
0a〜20dが前述したように第1,第2圧縮機用低圧
スイッチ48aと第3,第4圧縮機用低圧スイッチ48
bとによって自動的に容量制御運転され、例えばショー
ケースにカバーが掛けられる夜間20%負荷時には15
馬力の圧縮機1台運転となり、開店後の昼間の100%
負荷時には圧縮機4台運転となる。
【0044】各圧縮機20a〜20dで圧縮された高圧
高温冷媒は合流して、オイルセパレータ23a,23b
で冷媒に混じった潤滑油が分離され、分離された潤滑油
はオイルタンク54に一旦貯留され、オイルレギュレー
タ58a〜58dの作用により必要に応じて各圧縮機2
0a〜20dに戻される。
【0045】各オイルセパレータ23a,23bを経た
高圧高温冷媒は合流すると共に、3ユニットの空冷コン
デンサ30a〜30fに分割供給され、ここでファン2
9による強制空冷により凝縮液化し、レシーバタンク3
4に溜められる。
【0046】レシーバータンク34からは、フィルタド
ライヤ41及びモイスチャインジケータ42を介して高
圧液冷媒が当該冷凍機2に配管接続されたショーケース
群1a〜1iや冷蔵庫1jに安定して供給される。ショ
ーケース群1a〜1iや冷蔵庫1jに供給される高圧液
冷媒はその膨張弁を通ることにより減圧膨張されて、蒸
発器(エバポレータ)に供給される。蒸発器では、減圧
膨張された液冷媒の気化熱により庫内を冷却し、その熱
交換効率に応じた冷却温度に維持する。
【0047】本実施形態では、上述したように、1台の
冷凍機2を用いることによって蒸発温度が同一となる各
系統のショーケース群1a〜1i及び冷蔵庫1jの冷却
温度を、それらに備えられた蒸発器の熱交換効率を異な
らせることにより必要冷却温度が得られるようにしてい
る。ここでは、蒸発温度を日配・乳製品や青果・果物用
のショーケース等の−10℃に統一し、従来−17℃で
あった精肉・鮮魚用ショーケースは、蒸発器を大型化,
すなわちフィンの表面積を大きくする等して蒸発器の熱
交換効率を良くすることにより、必要冷却温度である−
5℃〜2℃が得られるようにしている。
【0048】このようにして、各系統のショーケース群
1a〜1iや冷蔵庫1jを冷却して低圧となった冷媒ガ
スは冷媒配管3を介して冷凍機2の吸入管44に戻さ
れ、アキュムレータ25a,25bを介して気液分離さ
れた後、気体分のみが各圧縮機20a〜20dに戻さて
再圧縮され、上記の冷凍サイクルを繰り返す。
【0049】この間、各圧縮機20a〜20dは、開閉
店や昼夜におけるショーケース群1a〜1iや冷蔵庫1
jの負荷変動に応じて、第1,第2圧縮機用低圧スイッ
チ48aと第3,第4圧縮機用低圧スイッチ48bとに
よって自動的に容量制御運転される。よって、冷凍機の
運転状態は、ショーケース群1a〜1iや冷蔵庫1jの
それぞれの必要冷却温度を維持するために必要最小限の
出力に維持される。
【0050】ここで、従来のシステムでは、前述したよ
うに3系統の3台の冷凍機2a〜2cの総出力が、全系
統の必要冷凍能力61馬力に対して個々に安全率30%
を加味してそれ以上の冷凍機を選定しなければならない
ため合計90馬力となり、必要な冷媒量も290kgと
なったが、本実施形態のシステムでは、同じ全系統必要
冷凍能力61馬力に対し、前述した新たな霜取り方式
(シーケンシャルデフロスト方式)により霜取り後の負
荷上昇を抑えた安全率20%を加味した値が73.2馬
力となることから、75馬力1台でよくなり、冷媒量も
240kgとなった。結果として、馬力は17%削減、
冷媒量も17%削減を達成できたことになる。
【0051】次に、本実施形態の冷凍装置による消費電
力量の低減について説明する。図3のグラフは1日の電
力変化を示している。点線は本実施形態の冷凍装置、実
線は従来の冷凍装置である。夜間20%負荷の時間帯に
おいて、本実施形態おける冷凍装置の容量制御性で対応
した結果、大幅な電力量の低減が達成されている。ま
た、出力最適化の効果、シーケンシャルデフロストの効
果によっても、大きな電力量の低減が達成されている。
このデータを解析した結果、年間を通じて約18.5%
の消費電力低減が見込まれる。
【0052】ところで、最適出力冷凍機として、スーパ
ーマーケットについてのさまざまな情報収集の結果、冷
凍機には、5馬力刻みで45から95馬力までのシリー
ズ構成(11機種)が必要であるとが分かった。
【0053】そのため、本願発明では、夜間20%負荷
に対応したワイドな容量制御範囲を持つ冷凍機を開発す
るために、図4に示すように、5馬力刻みで45〜95
馬力(HP)の冷凍機に、10、15、20馬力の圧縮
機(コンプレッサ)を組み合わせた最大5台のマルチコ
ンプレッサ方式を採用し、5馬力刻みで45から95馬
力までの11機種を実現できるようにした。
【0054】図5は、上記11機種の内、圧縮機を5台
備えた大型冷凍機の外観図であり、(a)は上面図、
(b)は正面図、(c)は側面図である。
【0055】冷凍機2のユニットケース(筺体)200
は仕切板201により上下2段に仕切られており、下側
は5台の圧縮機20a〜20eやレシーバタンク34や
電装ボックス70などが収納される機械室200aとな
り、上側は2つ1組でV字状に設置されたコンデンサユ
ニット30ab,30cd,30efが3ユニット配置
され、各ユニット30ab〜30efのV字状の上部に
冷却用ファン29が3個ずつ計9個取り付けられた熱交
換室200bとなる。なお、このユニットケース200
の大きさは、横幅(B寸法)が3m、奥行き(A寸法)
が2.33m、高さが2.3mである。ユニットケース
200の外形寸法の決定に際して、A<BとなるA寸法
(奥行き)を4トントラックの荷台幅(2.35m)に
合わせて2.33mとし、大型トラック(11トン等)
を使わずに、普通免許でも運転可能で運送効率もよい4
トントラックで運搬できるようにしている。
【0056】上記機械室200aの前後面と両側面は鉄
板等で覆われており、また、各コンデンサユニット30
ab〜30efのV字状部は前後が鉄板等で覆われ、そ
の外側の前後面と両側面及び上面は格子状の金網で覆わ
れている。コンデンサ冷却用ファン29が回転すると、
V字状部が鉄板等で塞がれているので、それ以外の前後
面及び側面側から外気が吸込まれて、各コンデンサ30
a〜30fを通過して、上方に吹出されるようになって
いる。
【0057】一方、圧縮機等の機械類が載置されるユニ
ットベース(台座)202は、図6に示すように構成さ
れている。同図(a)は上面図、(b)は正面図、
(c)は側面図であり、丸で囲んだ要部は別途拡大図示
している。
【0058】このユニットベース202は図示のように
枠体を組んで構成されており、前後の枠体202aは外
側に向いた溝202bが形成されており、両端側の溝内
には吊下げ用の孔(吊下部)202cが形成された部材
202dが溶接されている。これは、吊下げ時のユニッ
ト安定性を考慮し、吊下げ孔202cが長辺である前後
枠体202aの4隅にくるように設けている。吊下げ時
には、この4箇所の吊下げ孔202cに吊下げワイヤの
吊下げ具を引っ掛けて、クレーンで吊り上げる。
【0059】一方、両側辺,すなわち短辺側の枠体20
2eには、その両端部に、外側に張り出したユニット固
定金具(固定部)202fが取り付けられている。この
ユニット固定金具202fには、アンカーボルトを通す
孔202gが形成されており、ユニット設置後にアンカ
ーボルトを設置面に打つため、ユニット外に張り出すよ
うに設けられている。具体的には、ユニットを設置面に
置いた後に、ユニット固定金具202fの孔202gを
介してドリルで設置面に穴をあけ、この穴にアンカーボ
ルトを立設固定してから、ナットで締め付けて固定す
る。
【0060】上記のように、ユニット吊下げ孔202c
はユニットベース202の長辺側の両端部に形成する一
方、外側に張り出させるユニット固定金具202fは短
辺側の両端部に設けることにより、ユニット吊下げ時の
安定性を確保できるとともに、ユニットの奥行き(短辺
側)をユニット固定金具がない分、4トントラックの荷
台幅一杯まで確保することができる。すなわち、上記の
ような大型冷凍機を4トントラックを使って、搬出から
運送、搬入までできるので、ユニット搬出入や設置工事
の簡略化、及びユニット輸送の効率化を図ることができ
る。
【0061】なお、従来、ユニット固定金具をユニット
ベースの長辺側両端部に外側に張り出すように設けてい
たのは、その分だけ短辺側を幅広にしてユニット設置時
の安定性を図る意味もあったが、本実施形態のような大
型冷凍機の場合、短辺側も十分に幅広となるので、ユニ
ット固定金具202fを長辺側ではなく短辺側に外側に
張り出して設けても安定性の面での問題は生じない。
【0062】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、圧縮機
等の機械類を載置するための台座と、この台座に固定さ
れる直方体形状の筺体と、この筺体内を上下に区画して
上部を熱交換室、下部を機械室とする仕切板を備える冷
凍機ユニットであって、当該冷凍機ユニットの固定部
を、筺体より突出させて台座の短辺側端部に設けたの
で、大型冷凍機の搬出入や設置工事の簡略化、輸送の効
率化等を図ることができる。
【0063】さらに、当該冷凍機ユニットの吊下部を、
筺体から突出させずに台座の長辺側端部に設けたので、
上記の効果に加えて、ユニット吊下げ時の安定性を確保
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態に係る冷凍装置におけるシ
ョーケース等の冷却器群と冷凍機のレイアウト及びその
運転状態を示す概略図。
【図2】上記実施形態の冷凍機の冷媒回路図。
【図3】上記実施形態と従来例のスーパーマーケットに
おける1日の電力変化量を示す図。
【図4】本願発明による機種構成を示す図。
【図5】圧縮機を5台備えた大型冷凍機の外観図で、
(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図。
【図6】上記図5のユニットベースの外観図で、(a)
は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図。
【図7】スーパーマーケットにおけるショーケース群や
冷蔵庫と冷凍機のレイアウトと運転状態の従来例を示す
概略図。
【図8】ショーケース1日あたりの負荷推移を示す図。
【符号の説明】
1a〜1i ショーケース 1j 冷蔵庫 2 冷凍機 3,22a〜22d,24a〜24d,28a,28
b,49a,49b 冷媒配管 4a〜4j,52a〜52d 電磁弁 20a〜20e 圧縮機 23a,23b オイルセパレータ 25a,25b アキュムレータ 26a〜26d,27a〜27d,31a〜31c,3
2a〜32f,35,36,51a〜51d,55,5
6 サービス弁 54 オイルタンク 34 レシーバタンク 30a〜30f コンデンサ 30ab,30cd,30ef コンデンサユニット 48a,48b 低圧圧力スイッチ 200 ユニットケース 200a 機械室 200b 熱交換室 201 仕切板 202 ユニットベース 202a 長辺側枠体 202c ユニット吊下げ孔 202e 短辺側枠体 202f ユニット固定金具
フロントページの続き (72)発明者 三原 一彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 塩見 朋之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 清水 栄一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機等の機械類を載置するための台座
    と、 前記台座に固定される直方体形状の筺体と、 前記筺体内を上下に区画して上部を熱交換室、下部を機
    械室とする仕切板を備える冷凍機ユニットであって、 当該冷凍機ユニットの固定部を、前記筺体より突出させ
    て前記台座の短辺側端部に設けたことを特徴とする冷凍
    機ユニット。
  2. 【請求項2】 当該冷凍機ユニットの吊下部を、前記筺
    体から突出させずに前記台座の長辺側端部に設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の冷凍機ユニット。
JP26515197A 1997-09-12 1997-09-12 冷凍機ユニット Pending JPH1183289A (ja)

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JP26515197A JPH1183289A (ja) 1997-09-12 1997-09-12 冷凍機ユニット

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JPH1183289A true JPH1183289A (ja) 1999-03-26

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ID=17413347

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