JPH1183007A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JPH1183007A
JPH1183007A JP24130997A JP24130997A JPH1183007A JP H1183007 A JPH1183007 A JP H1183007A JP 24130997 A JP24130997 A JP 24130997A JP 24130997 A JP24130997 A JP 24130997A JP H1183007 A JPH1183007 A JP H1183007A
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JP
Japan
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ignition
upper limit
limit number
burner
combustion
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JP24130997A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Takimoto
浩之 瀧本
Hiroshi Miki
浩 三木
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】温風暖房機等の燃焼装置で、着火失敗時の再着
火動作の回数は一定であったので、着火し難い状況で着
火できないことが想定される。 【解決手段】本燃焼装置としての温風暖房機では、着火
動作として、バーナ5に電磁ポンプ12によって燃料を
供給し、燃料と空気との混合気に電極プラグ23によっ
て点火する。タイマ起動の場合で且つ、室温センサ30
によって検知した室温が予め定める温度T1以下の場合
に、再着火の上限回数N=3とし、確実に着火できる。
また、着火動作時刻がある範囲の時刻内で且つ、室温が
温度T1以下の場合に、上限回数N=3とする。それ以
外はN=2とし、異常の誘発を抑制した。 【効果】着火し難い状況を容易に判断できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】温風暖房機等の、灯油等の燃
料を空気とともに燃焼室内で燃焼させる燃焼装置に関す
る。特に、点火時の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】上述の燃焼装置では、燃料と空気とを混
合して燃焼させるための容器状に密閉された燃焼室にバ
ーナが配置されている。このバーナに、燃焼用空気が給
気ファンによって供給され、また、燃料が送油ポンプに
よって供給される。供給された燃料は、気化され燃焼用
空気と混合される。これらの混合された混合気に、点火
器によって点火される。
【0003】点火によって混合気に着火すると、炎セン
サがこれを検知して、燃焼運転に移行する。一方、着火
しない場合には、再度、混合気に点火する着火動作を行
なう。この着火動作は、予め定めた上限回数まで許容さ
れ、この上限回数は一定に設定されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上限回
数が一定であると、着火動作が実施される状況によって
は、着火できない場合も想定される。例えば、冬の早朝
時には、気温が低いので、長時間停止しているバーナは
冷えきっており、その結果、混合気に着火し難い。この
ため、温風暖房機に、何らの異常が無かったとしても、
一定に設定された上限回数の範囲内の着火動作では、着
火できない場合も想定される。
【0005】また、低温時のような着火し難いときにも
確実に着火できるように、上限回数を単純に多くするの
は好ましくない。というのは、着火し易い状況下であっ
ても着火できない場合には、機器に何らかの異常が発生
している状況も想定され、このような状況下で、上限回
数まで着火動作を繰り返すことは無駄であるばかりか、
機器にさらなる異常を誘発する虞もあるからである。
【0006】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、機器に異常を誘発する無駄な着火動作を抑
制しつつ、着火し難い状況で着火の可能性を高めること
ができる燃焼装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明の燃焼装置は、混合気を生成す
るべくバーナの給気経路に燃料を供給する燃料供給手段
と、バーナに点火する点火手段と、着火を検知する検知
手段と、着火させるために燃料供給手段と点火手段との
動作を制御して着火動作をさせ、着火動作後に上記検知
手段によって着火が検知されなかったときに、再度着火
動作を上限回数まで実施する着火制御手段とを備えた燃
焼装置において、上記着火制御手段は、着火の難易に関
連する条件に応じて、上限回数を異ならせることを特徴
とする。
【0008】この構成によれば、着火の難易に応じた適
切な着火動作を行なうことができる。例えば、着火し難
い状況では、上限回数を相対的に多く実施することによ
って、着火する可能性を高めることができる。また、着
火し易い状況では、上限回数を抑制しておき、無駄な着
火動作によって機器の異常が誘発されることを防止する
ことができる。
【0009】なお、着火動作とは、燃料供給手段および
点火手段等によって、着火させるための動作である。ま
た、着火の難易に関連する条件としては、バーナ周辺が
冷えきった状態であるか否かという条件を例示でき、こ
れを判断するには、長時間の停止後であるか否か、バー
ナ周辺の温度が所定の温度以下であるか否か等の条件を
例示できる。
【0010】請求項2にかかる発明の燃焼装置は、請求
項1に記載の燃焼装置において、上記着火制御手段は、
バーナが冷えきった状態で着火動作が実施されるとき
に、上限回数を多くすることを特徴とする。この構成に
よれば、請求項1にかかる発明の作用に加えて、以下の
作用を奏する。すなわち、運転開始時には、バーナが冷
えきった状態で着火動作が実施され、このとき、混合気
も冷たくて着火し難い傾向にある。この着火し難い運転
開始時であっても、上限回数を多くしたので、着火する
可能性を確実に高めることができる。
【0011】請求項3にかかる発明の燃焼装置は、請求
項2に記載の燃焼装置において、上記着火制御手段は、
予め定める時間の経過後に自動的に運転開始させるため
のタイマ機構を含み、このタイマ機構によって運転開始
されるときに、上限回数を多くすることを特徴とする。
この構成によれば、請求項2にかかる発明の作用に加え
て、以下の作用を奏する。すなわち、タイマ機構によっ
て運転開始される場合には、その前に長時間、装置が停
止していて、バーナが冷えきった状態で着火動作が実施
されることから、上述のように着火し難い傾向にある。
特に、タイマ機構によって運転開始される場合には、予
め気温が低いと予想できる状況、例えば、冬季の早朝が
多く、このような状況では、着火し難い傾向が強い。こ
れらのことから、タイマ機構による運転開始に基づい
て、着火の困難さを簡単に判断することができる。
【0012】請求項4にかかる発明の燃焼装置は、請求
項2または3に記載の燃焼装置において、上記着火制御
手段は、着火動作が予め定める時刻に実施されるとき
に、上限回数を多くすることを特徴とする。この構成に
よれば、請求項2または3にかかる発明の作用に加え
て、以下の作用を奏する。すなわち、機器は夜間に停止
される一方で、朝一番のある範囲内の時刻に運転開始さ
れることが多い。このことから、着火動作の時刻に基づ
いて、その着火動作が長時間の停止後の運転開始時に行
なわれているのか否か、ひいては着火の困難さを判断で
きる。また、気温は時刻に応じて変化する。例えば、早
朝の気温が最も低く、このとき停止状態のバーナは冷え
きっているので、着火し難い傾向にある。これらのこと
から、着火動作時刻に基づいて着火の困難さを簡単に判
断ができる。
【0013】請求項5にかかる発明の燃焼装置は、請求
項2乃至4の何れかに記載の燃焼装置において、燃焼装
置の周囲温度を検知する周囲温度検知手段を備え、上記
着火制御手段は、着火動作時に周囲温度検知手段によっ
て検知される周囲温度が予め定める温度以下のときに、
上限回数を多くすることを特徴とする。この構成によれ
ば、請求項2乃至4の何れかにかかる発明の作用に加え
て、以下の作用を奏する。すなわち、周囲温度が低い状
態で長時間停止していると、バーナ等は確実に冷えきっ
ており、一層着火し難い。従って、着火動作時の周囲温
度を検知することによって、混合気に着火し難い状況を
確実に判断することができる。また、燃焼のための構成
等を利用して、周囲温度を検知することができるので、
構造を簡素化することができる。ここで、周囲温度は、
燃焼装置が設置されている部屋等の室温や、混合気を燃
焼させるための燃焼室の近傍温度を例示できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態を添付
図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の一実施形
態としての燃焼装置としての強制給排気式の温風暖房機
を示す概略図である。本温風暖房機は、温風暖房機本体
1の前面1aの下部に配置された吸込グリル2から室内
の冷たい空気を吸い込んで、温風暖房機本体1の前面1
aの上部に配置された吹出グリル3から温風を吹き出す
ものである。
【0015】温風暖房機本体1の内部には、ガス化され
た液体燃料を燃焼させる燃焼室4が備えられている。こ
の燃焼室4の下方には、バーナ5が配置されており、こ
のバーナ5の円筒状の金網からなる燃焼部6は燃焼室4
内に組み入れられている。図2は、図1のバーナの概略
図である。バーナ5のケーシング内には、上述の燃焼部
6を通して燃焼室4内に連通される気化室7、ファン室
8およびモータ室9が区画されている。気化室7を区画
するケーシングの部分と、気化室7内に配置された攪拌
翼16によって気化器10が構成されている。この気化
器10の壁面等には気化器温度を検出するサーミスタか
らなる気化器温度センサ11が配置されている。電磁ポ
ンプ12により送油管13を介して加圧供給された液体
燃料は、ロータリーコーン14に対して噴射され、ロー
タリーコーン14の回転により生ずる遠心力で霧化され
た後、予め気化器ヒータ15で加熱されている気化室7
内で攪拌翼16により攪拌されてガス化される。
【0016】ファン室8には、屋外からの給気を燃焼用
空気として燃焼室4へ供給する給気ファン17が収容さ
れている。また、モータ室9には、給気ファン17を駆
動するDCモータからなるバーナファンモータ18と、
給気の温度を検出する給気温度センサ19とが収容され
ている。
【0017】図1を参照する。燃焼室4の上方には、燃
焼室4に連通された熱交換器20が配置されている。ま
た、燃焼室4の下方には、吸込グリル2から吸い込まれ
た室内の冷たい空気を上述した燃焼室4および熱交換器
20に吹き付け、吹出グリル3を通して室内に対流させ
る対流ファン21が配置されている。この対流ファン2
1は対流ファンモータ22によって駆動される。
【0018】図1および図2を参照する。燃焼部6の炎
口24に近接して、点火用の電極プラグ23が配置され
ている。この電極プラグ23には、点火器用変圧器25
を介して高電圧が印加されるようになっている。また、
炎口24に近接して、フレームロッド方式の炎センサ2
6が配置されている。
【0019】また、屋外等に設置される燃料タンク(図
示せず)に管路28およびオイルフィルタ29を介し
て、オイルレベラ27が接続されている。このオイルレ
ベラ27の上部には、上述した電磁ポンプ12が配置さ
れている。温風暖房機本体1内において吸込グリル2の
近傍位置には、室温センサ30が配置されている。ま
た、温風暖房機本体1内において燃焼室4の近傍には、
過熱防止サーモ31が配置されている。また、バーナフ
ァンモータ18には、その回転数を検出する回転数セン
サ32が設けられている。また、対流ファンモータ22
には、その回転数を検出する回転数センサ33が設けら
れている。回転数センサ32,33は、例えば、ホール
素子等を用いて構成される。
【0020】上述した熱交換器20に接続された排気管
34、および上述したバーナ5のモータ室9に接続され
た給気管35は、温風暖房機本体1外へ導出されてお
り、ともに給排気筒36(給排気トップとも呼ばれる)
に接続されている。この給排気筒36は壁面に取り付け
られた二重筒からなり、内筒内を排気通路37とし、内
筒と外筒との間の環状の通路を給気通路38としてい
る。
【0021】このような構成の温風暖房機では、電磁ポ
ンプ12により供給されて気化された燃料と、給排気筒
36の給気通路38および給気管35を通して気化室7
内に供給された燃焼用空気とが混合され、この混合気が
燃焼部6の炎口24で燃焼される。燃焼排ガスは熱交換
器20、排気管34および給排気管36の排気通路37
を介して屋外へ排出される。
【0022】また、温風暖房機本体1の前面1aにおい
て吹出グリル3の下方には、各種操作スイッチ39およ
び表示部41を設けた操作パネル40が配置され、この
操作パネル40の裏側には、各種操作スイッチ39によ
る運転条件設定および表示部41の表示に関わる操作・
表示回路50(図3参照)等を含む操作基板42が配置
されている。
【0023】一方、バーナ5の下方近傍位置には、上述
した操作基板42や各種センサ11,19,26,3
0,31,32,33,…からの信号を受けて、電磁ポ
ンプ12、バーナファンモータ18および対流ファンモ
ータ22の動作を制御する制御回路49(図3参照)等
を含む制御基板43が配置されている。次に、本温風暖
房機の主たる電気的構成について図3のブロック図を参
照しつつ説明する。
【0024】制御回路49は、制御基板43に実装され
たCPU46、RAM47、ROM48等を含むマイク
ロコンピュータ等により構成されている。制御回路49
と操作・表示回路50とは、互いに接続されて、両回路
の間で信号をやり取りできるようにされている。制御回
路49は、操作・表示回路50を介して、各種操作スイ
ッチ39からの信号を入力されると共に、表示部41に
対して表示のための信号を出力する。
【0025】制御回路49には、気化器温度センサ1
1、炎センサ26、室温センサ30、過熱防止サーモ3
1等が接続され、これらのセンサからの信号が入力され
るようになっている。また、制御回路49には、電磁ポ
ンプ12、気化器ヒータ15、点火器用変圧器25、バ
ーナファンモータ18等が接続され、これらに対して信
号が出力されるようになっている。
【0026】また、CPU46は、タイマ機構61を含
み、予め定める時間の経過後の所望の時刻にこの温風暖
房機を自動的に運転開始させること(タイマ起動とい
う。)ができる。このために、タイマ機構61は、クロ
ック62を含んでおり、現在の時刻を検知することがで
きる。タイマ機構61は、予め設定された開始時刻が到
来すると、自動的に停止状態から予め設定された運転条
件で動作を開始する。
【0027】また、CPU46は、操作パネル40から
の手動操作によって温風暖房機の運転を開始することが
できる。また、CPU46は、タイマ起動であるか否か
を、RAM47に設定されたフラグ(図示せず)の値に
よって判断することができる。ところで、本実施の形態
の温風暖房機では、混合気を生成するべくバーナ5の
給気経路としての気化室7に燃料を供給する燃料供給手
段としての上述した電磁ポンプ12と、バーナ5に点
火する点火手段としての電極プラグ23と、着火を検
知する検知手段としての炎センサ26と、着火させる
ために燃料供給手段と点火手段との動作を制御して着火
動作をさせ、着火動作後に上記検知手段によって着火が
検知されなかったときに、再度着火動作を上限回数まで
実施する着火制御手段としてのCPU46とを備えてい
る。このCPU46は、着火の難易に関連する条件に応
じて、上限回数を異ならせることができるものである。
【0028】このように、CPU46の制御の下、着火
の難易に応じた適切な着火動作を行なうことができる。
例えば、着火し難い状況では、上限回数を相対的に多く
実施することによって、着火する可能性を高めることが
できる。また、着火し易い状況では、上限回数を抑制し
ておき、無駄な着火動作によって機器の異常が誘発され
ることを防止することができる。
【0029】なお、着火動作とは、燃料供給手段および
点火手段等によって、着火させるための動作である。着
火の難易に関連する条件は、バーナ5が冷えきっている
状態で着火動作が実施される運転開始時であるか否かで
ある。運転開始時には、バーナ5が冷えきった状態で着
火動作が実施されるので、このときの混合気の温度は低
く、その結果着火し難い傾向にある。従って、運転開始
時には、着火し難いと判断でき、また、運転開始時でな
い場合には、着火し易いと判断することができる。
【0030】また、上述の運転開始時、すなわち、バー
ナ5が冷えきっている状態で着火動作が実施されるのか
否かは以下のように判断することができる。すなわち、
タイマ起動であるか否かの条件や、着火動作時刻に基づ
いて、着火動作の実施が長時間の停止後であるか否か
を、間接的に判断することができる。以下、着火動作に
関係する制御内容と、その動作を、図4のフローチャー
トを参照しながら説明する。
【0031】この温風暖房機では、上述したようにタイ
マ起動による運転開始と、手動操作による運転開始との
2通りを選択して実施できる。まず、タイマ起動による
場合を説明する。タイマ起動によって運転開始される
と、上限回数設定処理(ステップS1〜5)が実施さ
れ、ここでは、再度着火動作を実施できる上限回数が設
定される。ステップS1でタイマ起動による運転開始か
否かが判断される。具体的には、CPU46がRAM4
7に設定された上述したフラグの内容に基づいて、タイ
マ起動か否かを判断する。
【0032】タイマ起動の場合には(ステップS1でY
ES)、以下のように着火し難い状態であると判断する
ことができる。すなわち、タイマ機構61によって運転
開始される場合には、その前に長時間、装置が停止して
いて、バーナ5が冷えきった状態で着火動作が実施され
ることから、上述のように着火し難い傾向にある。特
に、タイマ機構61によって運転開始される場合には、
予め気温が低いと予想できる状況、例えば、冬季の早朝
が多く、このような状況では、着火し難い傾向が強い。
これらのことから、タイマ機構61による運転開始に基
づいて、着火の困難さを簡単に判断することができる。
【0033】さらに、本実施の形態では、ステップS3
で、温風暖房機の周囲の温度が予め定めた温度T1以下
か否かを判断する。すなわち、燃焼装置の周囲温度を検
知する周囲温度検知手段としての室温センサ30によっ
て、温風暖房機の設置された部屋の温度が検知され、検
知された温度が温度T1以下であれば(ステップS3で
YES)、着火し難い状態であると確実に判断できるの
で、相対的に多い上限回数N=3とする(ステップS
4)。というのは、周囲温度が低い状態で長時間停止し
ていると、バーナ5等は確実に冷えきっており、着火し
難い傾向がより一層強いからである。
【0034】また、ステップS3で検知された温度が温
度T1以上であれば(ステップS3でNO)、タイマ起
動であっても、比較的に着火し易い状態であると判断で
きるので、相対的に少ない上限回数N=2とする(ステ
ップS5)。次に、着火動作が実施される(ステップS
11)。すなわち、気化器ヒータ15がオンされる。気
化器7の温度が予め定める温度よりも高くなると、バー
ナファンモータ18が駆動されて給気ファン17の運転
が開始され、燃焼用空気がバーナ5に供給される。その
後、点火器用変圧器25がオンされて、さらに、電磁ポ
ンプ12が駆動され燃料が供給される。このようにし
て、燃料と燃焼用空気との混合気に電極プラグ23によ
って点火され、着火する。
【0035】ステップS12では、着火状態の検知が行
なわれる。すなわち、炎センサ26が炎を検知していれ
ば、着火していると判断できる。着火状態では(ステッ
プS12でYES)、燃焼運転が実行される(ステップ
S13)。例えば、点火器用変圧器25が予め定めた所
定時間が経過するまで継続して駆動され、また、電磁ポ
ンプ12およびバーナファンモータ18が所定運転条件
で駆動される。
【0036】なお、燃焼運転が実施され、その後停止さ
れて後に、再度、運転開始される場合には、ステップS
1から実施される。ところで、着火動作後に着火状態を
検知しても着火が検知されなかったときには(ステップ
S12でNO)、一旦、点火器用変圧器25および電磁
ポンプ12はオフされて後(ステップS14)、ステッ
プS15で着火動作を実施した回数が、上述の上限回数
設定処理で設定された上限回数Nに達したか否かが判断
される。
【0037】1回目の着火動作で、着火が失敗の場合に
は、ステップS11の着火動作が再度実施される。2回
目の着火動作で着火が失敗の場合であって、上限回数N
=3の場合には(ステップS15でNO)、ステップS
11の3回目の着火動作が実施される。そして、3回目
の着火動作でも、着火が失敗の場合には(ステップS1
5でYES)、点火器ヒータ15がオフされる等の着火
失敗時動作が行なわれ(ステップS16)、停止され
る。
【0038】また、2回目の着火動作で着火が失敗の場
合であって、上限回数N=2の場合には(ステップS1
5でYES)、着火失敗時動作が行なわれ(ステップS
16)、停止される。次に、手動操作による場合を説明
する。手動操作による運転開始であっても、長時間の停
止後に着火動作が実施されることも想定される。
【0039】手動操作によって運転開始されると、上述
した上限回数設定処理(ステップS1〜5)が実施され
る。手動操作の場合(ステップS1でNO)、ステップ
S2で、着火動作が実施される時刻が判断される。すな
わち、着火動作が実施される際に、クロック62によっ
て現在時刻が予め定める範囲の時刻、例えば、午前5時
〜8時の間であるか否かが判断される。現在時刻が上述
した範囲内にあれば(ステップS2でYES)、通常、
タイマ起動でなくとも、その日の第1回目の運転と判断
できるので、それまでに長時間の停止した後の運転開始
であると判断することができる。
【0040】というのは、機器は夜間に停止される一方
で、朝一番のある範囲内の時刻に運転開始されることが
多い。このことから、着火動作の時刻に基づいて、その
着火動作が長時間の停止後の運転開始時に行なわれてい
るのか否か、ひいては着火の困難さを判断できる。ま
た、気温は時刻に応じて変化する。例えば、早朝の気温
が最も低く、このとき停止状態のバーナ5は冷えきって
いるので、着火し難い傾向にある。これらのことから、
着火動作時刻に基づいて着火の困難さを簡単に判断がで
きる。
【0041】現在時刻が上述した範囲内になければ(ス
テップS2でNO)、実施しようとしている着火動作
は、短時間の停止後の運転開始であると判断することが
できる。このような場合、バーナ5を含む各部は暖めら
れており、バーナ5に供給される混合気の温度も高くな
り易く、着火し易いので、相対的に少ない上限回数N=
2とする(ステップS5)。
【0042】現在時刻が上述した範囲内にあれば(ステ
ップS2でYES)、さらに、本実施の形態では、上述
したようにステップS3で、温風暖房機の周囲の温度が
予め定めた温度T1以下か否かを判断する。周囲の温度
が温度T1以下であれば(ステップS3でYES)、着
火し難い状態であると確実に判断できるので、相対的に
多い上限回数N=3とする(ステップS4)。
【0043】また、ステップS3で検知された温度が温
度T1以上であれば(ステップS3でNO)、長時間停
止後の手動操作による運転開始であっても、着火し易い
状態であると判断できるので、相対的に少ない上限回数
N=2とする(ステップS5)。以下、着火動作以降の
上述した各処理が実施される(ステップS11〜1
6)。
【0044】このように本実施の形態によれば、着火の
難易に応じた適切な着火動作を行なうことができる。例
えば、上限回数N=2として、機器の異常を誘発するお
それのある無駄な着火動作を抑制しつつ、着火し難い状
況では上限回数Nを3回と多くして、着火する可能性を
高くすることができる。また、タイマ起動の場合や、着
火動作時刻が予め定める範囲の時刻である場合のよう
に、バーナ5が冷えきった状態で着火動作が実施される
ときには、バーナが冷えきって着火し難い状態であるの
で、再着火の上限回数Nを相対的に多くして、着火する
可能性を確実に高くすることができる。
【0045】また、ステップS1で、タイマ機構61に
よる運転開始に基づき、バーナ5が冷えきって着火が困
難なことを簡単に判断することができる。また、ステッ
プS2で、クロック62による着火動作時刻に基づい
て、着火の困難さを簡単に判断することができる。ま
た、ステップS3で室温センサ30によって着火動作時
に検知される周囲温度に基づいて、混合気に着火し難い
状況を確実に判断することができる。なお、周囲温度検
知手段としては、上述した室温センサ30に限定され
ず、例えば、燃焼室4の近傍温度を検知する上述した過
熱防止サーモ31を利用してもよい。過熱防止サーモ3
1を利用する場合には、バーナ5の近くで温度を検知で
きるので、より正確に着火の困難さを判断できる。
【0046】また、着火の困難さを判断するために、タ
イマ機構61、クロック62、室温センサ30等の燃焼
のための構成を利用しているので、構造を簡素化するこ
とができる。また、着火し易い場合に上限回数を相対的
に少なくすることによって、着火し易い状況であって
も、何らかの故障があって着火に失敗するような場合
に、着火動作を無駄に繰り返す回数を少なくできる。
【0047】なお、上述の着火の難易の判断は、上述の
実施の形態で説明した方法に限定されない。例えば、図
4のステップS1〜5に代えて、図5のフローチャート
に示すような上限回数設定処理(ステップS31〜3
5)を行なってもよい。この場合には、タイマ起動の場
合であっても(ステップS31でYES)、ステップS
32で着火動作時刻が予め定める時刻の範囲内か否かを
判断される。このようにして、より確実に長時間の停止
後の運転開始を判断することができる。これらの両条件
が成り立つ場合に、さらに、上述したステップS3と同
様に室温が判断され、所定の温度以下の場合に(ステッ
プS33でYES)、着火し難い状況であると判断し
て、上限回数N=3としている。
【0048】また、上述の運転開始時、すなわち、バー
ナ5が冷えきっている状態で着火動作が実施されるのか
否かを判断するには、タイマ起動(図7参照)、着火動
作時刻(図8参照)、および、周囲温度としての室温
(図6参照)の何れか一つに基づいて判断してもよい。
例えば、図6のフローチャートに示すステップS41〜
43をステップS1〜5に代えて実施し、上述したステ
ップS3と同様に検知した周囲温度が予め定める温度T
2よりも低い場合に(ステップS41でYES)、相対
的に多い上限回数N=3とし(ステップS43)、また
は、周囲温度が予め定める温度T2よりも高い場合に
(ステップS41でNO)、相対的に少ない上限回数N
=2とする(ステップS42)。ここでの温度T2は、
混合気に着火し難くくなる室温として設定されている。
【0049】また、図7のフローチャートに示すステッ
プS51〜53をステップS1〜5に代えて実施し、上
述したステップS1と同様にタイマ起動か否かに応じ
て、上限回数を異ならせてもよい。また、図8のフロー
チャートに示すステップS51〜53をステップS1〜
5に代えて実施し、上述したステップS2と同様に着火
動作時刻に応じて、上限回数を異ならせてもよい。ま
た、タイマ起動、着火動作時刻、および、周囲温度の何
れか2つを組み合わせて判断してもよい。
【0050】また、長時間の停止後の運転開始の判断
は、タイマ起動や着火動作時刻に基づく上述の方法に限
定されない。例えば、前回の燃焼運転停止時刻と、今回
の着火動作時刻とから、停止時間を算出し、この停止時
間に基づき着火の困難さを判断してもよい。また、上述
の実施の形態では、着火動作の上限回数は2回または3
回に設定されていたが、これには限定されず、例えば、
4回以上に設定することも考えられる。また、相対的に
多く設定するための条件は、上述のもの以外に設けても
よいし、相対的に少なく設定するための条件を設けても
構わない。
【0051】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことが可能である。
【0052】
【発明の効果】請求項1にかかる発明によれば、機器の
異常を誘発するおそれのある無駄な着火動作を抑制しつ
つ、着火し難い状況では上限回数を多くして、着火する
可能性を高くすることができる。請求項2にかかる発明
によれば、請求項1にかかる発明の効果に加えて、バー
ナが冷えきって着火し難い状態では、再着火の上限回数
を多くして、着火する可能性を確実に高くすることがで
きる。
【0053】請求項3にかかる発明によれば、請求項2
にかかる発明の効果に加えて、タイマ機構による運転開
始に基づき、バーナが冷えきって着火が困難なことを簡
単に判断することができる。請求項4にかかる発明によ
れば、請求項2または3にかかる発明の効果に加えて、
着火動作時刻に基づいて着火の困難さを簡単に判断する
ことができる。
【0054】請求項5にかかる発明によれば、請求項2
乃至4の何れかにかかる発明の効果に加えて、周囲温度
に基づいて着火の困難さをより確実に判断することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる燃焼装置としての
強制給排気式の温風暖房機を示す概略図である。
【図2】図1の温風暖房機のバーナの概略図である。
【図3】図1の温風暖房機の電気的構成のブロック図で
ある。
【図4】図1の温風暖房機の制御内容のフローチャート
である。
【図5】図1の温風暖房機の制御内容の他の実施形態の
フローチャートである。
【図6】図4〜図5と異なる実施形態のフローチャート
である。
【図7】図4〜図6と異なる実施形態のフローチャート
である。
【図8】図4〜図7と異なる実施形態のフローチャート
である。
【符号の説明】
5 バーナ 7 気化室(給気経路) 12 電磁ポンプ(燃料供給手段) 23 電極プラグ(点火手段) 30 室温センサ(周囲温度検知手段) 46 CPU(着火制御手段) 61 タイマ機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】混合気を生成するべくバーナ(5) の給気経
    路(7) に燃料を供給する燃料供給手段(12)と、 バーナ(5) に点火する点火手段(23)と、 着火を検知する検知手段(26)と、 着火させるために燃料供給手段(12)と点火手段(23)との
    動作を制御して着火動作をさせ、着火動作後に上記検知
    手段(26)によって着火が検知されなかったときに、再度
    着火動作を上限回数まで実施する着火制御手段(46)とを
    備えた燃焼装置において、 上記着火制御手段(46)は、着火の難易に関連する条件に
    応じて、上限回数を異ならせることを特徴とする燃焼装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の燃焼装置において、 上記着火制御手段(46)は、バーナ(5) が冷えきった状態
    で着火動作が実施されるときに、上限回数を多くするこ
    とを特徴とする燃焼装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の燃焼装置において、 上記着火制御手段(46)は、予め定める時間の経過後に自
    動的に運転開始させるためのタイマ機構(61)を含み、こ
    のタイマ機構(61)によって運転開始されるときに、上限
    回数を多くすることを特徴とする燃焼装置。
  4. 【請求項4】請求項2または3に記載の燃焼装置におい
    て、 上記着火制御手段(46)は、着火動作が予め定める時刻に
    実施されるときに、上限回数を多くすることを特徴とす
    る燃焼装置。
  5. 【請求項5】請求項2乃至4の何れかに記載の燃焼装置
    において、 燃焼装置の周囲温度を検知する周囲温度検知手段(30)を
    備え、 上記着火制御手段(46)は、着火動作時に周囲温度検知手
    段(30)によって検知される周囲温度が予め定める温度以
    下のときに、上限回数を多くすることを特徴とする燃焼
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012201538A (ja) * 2011-03-24 2012-10-22 Osaka Gas Co Ltd 改質装置およびその制御装置
JP2012211708A (ja) * 2011-03-30 2012-11-01 Sunpot Co Ltd 温風暖房装置の運転制御方法
CN111609460A (zh) * 2019-02-22 2020-09-01 博世热力技术(上海)有限公司 壁挂炉智能点火控制方法和装置

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