JPH118290A - 静電チャック装置及び載置台 - Google Patents

静電チャック装置及び載置台

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JPH118290A
JPH118290A JP15847397A JP15847397A JPH118290A JP H118290 A JPH118290 A JP H118290A JP 15847397 A JP15847397 A JP 15847397A JP 15847397 A JP15847397 A JP 15847397A JP H118290 A JPH118290 A JP H118290A
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石 浩 司 武
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製作時の工程数を減少させることが可能であ
り、生産性を向上させることができる静電チャック装置
及びこの装置を組み込んだ載置台を提供する。 【解決手段】 被処理物を載置する載置台4の表面4a
に付設された静電チャック部16と、載置台4に形成さ
れた載置台貫通孔17に内設された給電部18とを備え
ている。静電チャック部16は、給電部18から電圧が
印加される導電性膜25と、導電性膜25の両面に配置
された絶縁性膜27a、27bとを有する。給電部18
は、載置台貫通孔17に第1のOリング35を介して気
密に嵌合された絶縁性ブッシュ29と、絶縁性ブッシュ
29に形成されたブッシュ貫通孔36に第2のOリング
39を介して気密に嵌合された導電性ピン37とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は静電チャック装置に
係わり、特に、真空処理装置の真空容器の内部において
被処理物を吸着保持するための静電チャック装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程、液晶表示パネル製造工
程、或いは光ディスク製造工程等の各種の工程におい
て、シリコンウエハ、ガラス基板等の円形又は角形の被
処理物の表面処理を行うために真空処理装置が使用され
ている。すなわち、真空処理装置は、その真空容器の内
部に搬入された被処理物に対してスパッタリング、エッ
チング、ベーキング、或いはアッシング等の処理を行
い、被処理物の表面に薄膜を形成したり、被処理物表面
に形成された薄膜に微細加工を施したりするための装置
である。
【0003】真空処理装置の一つにケミカルドライエッ
チング装置(CDE装置)があり、このCDE装置は、
処理室から分離されたプラズマ発生室においてプロセス
ガスを活性化した後、このプロセスガスを処理室の内部
に導入して被処理物の表面に供給し、プロセスガス中の
中性ラジカル(中性活性種)によって被処理物表面の薄
膜をエッチング処理する装置である。ここで、プロセス
ガスには、酸素ガス、CF4 ガス等が使用される。
【0004】また、真空処理装置の他の例として反応性
イオンエッチング装置(RIE装置)があり、このRI
E装置は、処理室の内部に供給されたプロセスガスを高
周波電圧を利用してプラズマ化し、処理室内部に形成さ
れたプラズマを利用して被処理物のエッチング処理を行
う装置である。
【0005】さらに、真空処理装置の他の例としてはマ
イクロ波プラズマエッチング装置があり、この装置は、
処理室の内部に供給されたプロセスガスにマイクロ波を
印加してマイクロ波励起プラズマを生成し、このプラズ
マを利用してエッチングを行う装置である。
【0006】そして、上述した真空処理装置の真空容器
の内部には被処理物を載置するための載置台が設けられ
ており、この載置台の温度は温度制御機構によって調節
される。したがって、載置台に載せられた被処理物は、
温度制御された載置台との熱伝導によってその温度が制
御される。ここで、被処理物の温度制御には加熱制御及
び冷却制御がある。
【0007】また、載置台には被処理物を吸着固定する
ための静電チャック装置が設けられており、この静電チ
ャック装置に直流電圧を印加することによって被処理物
が静電吸着されて載置台に固定される。これによって被
処理物の裏面と載置台の表面とが全面にわたって密着
し、熱伝達の面内均一性及び効率が向上する。さらに、
載置台に吸着固定された被処理物の裏面に熱伝達用のガ
スを導入し、このガスによって被処理物と載置台との間
の熱伝達効率をさらに向上させ、これによって被処理物
の温度を適切に制御できるようにされている。
【0008】次に、従来の静電チャック装置について説
明する。なお、従来の静電チャック装置には、プラス電
極又はマイナス電極のいずれか一方のみを備えた単極型
の装置と、プラス電極及びマイナス電極を一組備えた双
極型の装置と、二組以上のプラス電極及びマイナス電極
を備えた多極型の装置とがある。
【0009】図8は従来の双極型の静電チャック装置の
製造方法を示した工程図であり、図8において符号50
は真空処理装置の真空容器の内部に配置されるアルミニ
ウム金属製の載置台を示している。載置台50には少な
くとも2つの載置台貫通孔51が形成されており、これ
らの載置台貫通孔51には給電部52がそれぞれ填め込
まれている。各給電部52は、1つの絶縁性ブッシュ5
3と1つの導電性ピン54とによって構成されており、
絶縁性ブッシュ53にはブッシュ貫通孔55が形成さ
れ、このブッシュ貫通孔55の内部に導電性ピン54が
設けられている。
【0010】そして、この従来の静電チャック装置を製
造する際には、まず初めに図8(a)に示したように、
載置台50と絶縁性ブッシュ53との間、並びに絶縁性
ブッシュ53と導電性ピン54との間に加熱硬化型エポ
キシ樹脂系等の接着剤56を真空充填し、充填した接着
剤56を加熱硬化処理によって固化させる。すると、絶
縁性ブッシュ53が載置台50に気密に固定されると共
に、導電性ピン54が絶縁性ブッシュ53に気密に固定
される。したがって、載置台50の載置台貫通孔51は
気密に閉鎖され、載置台50の表面50aと裏面50b
との間での気密性が確保される。
【0011】次に、図8(b)に示したように、載置台
50の表面50a或いは裏面50bからはみ出した接着
剤56を機械加工によって処理し、表面50a及び裏面
50bからの接着剤56の飛び出し量を所定値(例えば
5μm)以下に抑える。
【0012】最後に、図8(c)に示したように、載置
台50の表面50aに静電チャック57を絶縁性の接着
剤によって固着する。静電チャック57は、給電部52
から電圧が印加される導電性膜58と、この導電性膜5
8の両面に配置された絶縁性膜59a、59bとから構
成されている。なお、導電性膜58は二分割されて互い
に絶縁されており、各導電性膜58に各給電部52がそ
れぞれ相異なる極性の電圧を印加するようになってい
る。
【0013】また、静電チャック57の下側の絶縁性膜
59bには、導電性ピン54の先端部に対向する位置
に、導電性ピン54の形状に合わせて切り欠き部60が
形成され、これらの切り欠き部60では導電性膜58が
露出している。そして、露出した導電性膜58と導電性
ピン54の先端部とを導電性接着剤等によって電気的に
接続する。ここで、静電チャック57と載置台50の表
面50aとの間は絶縁性の接着剤によって接着されてい
るので、導電性ピン54と金属製の載置台50との間の
絶縁性は確保されている。
【0014】また、図8(b)に示したように載置台5
0の表面50aからの接着剤56の飛び出し量を所定値
以下に抑えた後に静電チャック57を固着するようにし
たので、静電チャック57の表面57aに過度の凹凸が
形成されることがない。このため、静電チャック57a
の上に被処理物を載置して吸着固定し、被処理物の裏面
と静電チャック57の表面57aとの間に熱伝達用ガス
を導入した場合でも、真空処理装置の真空容器内部への
熱伝達用ガスのリーク量を、被処理物の真空処理に悪影
響を与えない程度に抑えることができる。
【0015】以上、プラス電極及びマイナス電極を一組
備えた従来の双極型の静電チャック装置について説明し
たが、二組以上のプラス電極及びマイナス電極を備えた
従来の多極型の静電チャック装置の場合には、その極の
数だけ載置台50に載置台貫通孔51が形成され、形成
された各載置台貫通孔51に各給電部52が設けられ
る。ここで、多極型の場合でも双極型の場合と同様、各
給電部52は1つの絶縁性ブッシュ53と1本の導電性
ピン54とによって構成される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うに従来の静電チャック装置を製作する際には、載置台
50と絶縁性ブッシュ53との間、並びに絶縁性ブッシ
ュ53と導電性ピン54との間に接着剤56を真空充填
する工程と、充填された接着剤56を加熱硬化処理する
工程と、さらに、載置台50の表面50a及び裏面50
bから飛び出した接着剤56を機械加工によって処理す
る工程とが必要となり、製作工程の数が非常に多く、生
産性が低くなってしまうという問題があった。さらに言
えば、双極型にしても多極型にしても、その極の数だけ
載置台貫通孔51及び給電部52が必要となるために製
作工程の数はますます多くなってしまう。
【0017】そこで、本発明の目的は、製作時の工程数
を減少させることが可能であり、生産性を向上させるこ
とができる静電チャック装置及びこの装置を組み込んだ
載置台を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
る静電チャック装置は、被処理物を載置するための載置
台の表面に付設された静電チャック部と、前記載置台を
貫通して形成された載置台貫通孔の内部に設けられた給
電部と、を備え、前記静電チャック部は、前記給電部か
ら電圧が印加される導電性膜と、この導電性膜の両面に
配置された絶縁性膜と、を有し、前記給電部は、前記載
置台貫通孔に第1のOリングを介して気密に嵌合された
絶縁性ブッシュと、前記絶縁性ブッシュを貫通して形成
されたブッシュ貫通孔と、前記ブッシュ貫通孔に第2の
Oリングを介して気密に嵌合された導電性ピンと、を有
する、ことを特徴とする。
【0019】請求項2記載の発明による静電チャック装
置は、少なくとも2つの前記ブッシュ貫通孔を備え、前
記各ブッシュ貫通孔に前記導電性ピンをそれぞれ設けた
ことを特徴とする。
【0020】請求項3記載の発明による静電チャック装
置は、前記絶縁性ブッシュは、頂面を有するベース部
と、前記頂面の一部に突設された突出部と、を備え、前
記ブッシュ貫通孔は、前記ベース部及び前記突出部の両
方を貫通するように形成されており、前記ベース部に
は、前記突出部の形成領域以外の領域に、前記ベース部
を貫通するようにしてベース部貫通孔が形成されてお
り、前記絶縁性ブッシュは、前記ベース部貫通孔に挿通
された取付ボルトによって前記載置台に固定されている
ことを特徴とする。
【0021】請求項4記載の発明による静電チャック装
置は、前記ブッシュ貫通孔には雌ネジが形成されてお
り、前記導電性ピンには雄ネジが形成されており、前記
導電性ピンは前記ブッシュ貫通孔に螺着されていること
を特徴とする。
【0022】請求項5記載の発明による静電チャック装
置は、前記絶縁性ブッシュは、頂面を有するベース部
と、前記頂面の一部に突設された突出部と、を備え、前
記ブッシュ貫通孔は、前記ベース部及び前記突出部の両
方を貫通するように形成されており、前記絶縁性ブッシ
ュの底面に押さえ蓋を当接し、前記押さえ蓋を前記載置
台に固定することによって、前記絶縁性ブッシュを前記
載置台貫通孔の内部に固定すると共に前記導電性ピンを
前記ブッシュ貫通孔の内部に固定するようにしたことを
特徴とする。
【0023】請求項6記載の発明による静電チャック装
置は、前記静電チャック部の表面にフッ素樹脂層が形成
されていることを特徴とする。
【0024】請求項7記載の発明による載置台は、請求
項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の静電チャック
装置が組み込まれたことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
静電チャック装置及びこの装置が組み込まれた載置台に
ついて図1乃至図4を参照して説明する。なお、本実施
形態による静電チャック装置及び載置台は、ダウンフロ
ータイプのケミカルドライエッチング装置(以下、「C
DE装置」と言う。)に使用されるものである。
【0026】図1において符号1はCDE装置の真空容
器を示し、この真空容器1の内部に処理室(エッチング
室)2が形成されており、真空容器1の底部には、シリ
コンウエハである被処理物Wの温度を制御するための水
冷ジャケット3が気密に固定されている。
【0027】水冷ジャケット3の上部には、被処理物W
を載置するためのアルミニウム金属製の載置台4が設け
られており、この載置台4には静電チャック装置5が組
み込まれている。水冷ジャケット3の内部には温度制御
機構の一部を構成する媒体通路6が形成されており、温
度調整された冷却水等の媒体Mが媒体配管7、8を通し
て媒体通路6の内部に導入され、排出されている。
【0028】真空容器1の天板9を貫通するようにして
プロセスガス導入管10が取り付けられており、このプ
ロセスガス導入管10の先端部は、処理室2内に設けら
れたガス分散板11に接続されている。このガス分散板
11はシャワー状のノズルを形成しており、このシャワ
ー状のノズルによって、プロセスガス導入管10を介し
て処理室2の内部に導入されたプロセスガスGが被処理
物Wの表面全体にわたって均一に供給される。
【0029】プロセスガス導入管10の途中には石英管
12が設けられており、この石英管12を取り囲むよう
にしてプラズマ発生装置13が設けられている。そし
て、石英管12の内部に供給されたプロセスガスGに対
してプラズマ発生装置13からマイクロ波が印加され
る。すると、石英管12の内部でグロー放電が生じてプ
ラズマが生成され、プロセスガスGが活性化される。こ
こで、プロセスガスGとしては例えば、CF4 及びO2
を含む混合ガスを使用することができる。
【0030】活性化されたプロセスガスはプロセスガス
導入管10を通して処理室2内に導入され、ガス分散板
11を介して被処理物Wの表面の全体に均一に供給され
る。すると、プロセスガス中の中性ラジカル(中性活性
種)によって被処理物Wの表面の薄膜がエッチング処理
される。ここで、処理室2は排気管14を介して真空ポ
ンプ(図示せず)によって真空排気されており、処理室
2の内部の圧力は圧力計15によって計測されている。
【0031】図2は載置台4及び静電チャック装置5を
示した縦断面図であり、図2に示したように静電チャッ
ク装置5は、載置台4の表面4aに付設された静電チャ
ック部16と、載置台4を貫通して形成された載置台貫
通孔17に嵌合された給電部18と、を備えている。な
お、載置台貫通孔17は段部17aを備えている。
【0032】また、図1に示したようにCDE装置は、
被処理物Wの裏面側に冷却ガスを供給するための冷却ガ
ス供給機構19を備えており、この冷却ガス供給機構1
9は、載置台4及び静電チャック部16を貫通して被処
理物Wの下方に開口している冷却ガス導入管20を有し
ている。この冷却ガス導入管20の途中には圧力計21
及びガス流量コントロールバルブ22が設けられてい
る。
【0033】また、ガス流量コントロールバルブ22よ
りも下流側の冷却ガス導入管20の途中から排出配管2
3が分岐しており、この排出配管23の途中には可変バ
ルブ24が設けられている。そして、通常、圧力計21
の計測値をフィードバックしてガス流量コントロールバ
ルブ22の開度が自動的に調整され、1000Pa前後
の圧力に維持される。
【0034】図3は、載置台4に組み込まれた静電チャ
ック装置5の給電部18及びその周辺の静電チャック部
16を拡大して示した縦断面図であり、図3に示したよ
うに静電チャック部16は複数の薄膜状部材によって多
層構造に構成されている。
【0035】すなわち、静電チャック部16は、金属薄
膜によって形成された一対の導電性膜25を備え、これ
らの導電性膜25は絶縁性の接着剤26によって互いに
絶縁されている。そして、これらの導電性膜25は給電
部18からの電圧が印加される電極板として機能する。
導電性膜25の両面には、ポリイミド樹脂フィルム等の
高分子有機材料によって形成された絶縁性膜27a、2
7bが配置されており、これらの絶縁性膜27a、27
bによって一対の導電性膜25の全面が覆われている。
【0036】下側の絶縁性膜27bは絶縁性の接着剤2
6によって載置台4の表面4aに接着されている。さら
に、上側の絶縁性膜27aの表面、すなわち被処理物W
を載置する面にはフッ素樹脂フィルム28が接着剤を用
いて接着されており、ポリイミド樹脂フィルム等の高分
子有機材料よりなる絶縁性膜27a、27bを保護して
いる。
【0037】また、変形例としては、絶縁性膜27a、
27bをセラミック材料によって形成し、これらのセラ
ミック製の絶縁性膜27a、27bと金属製の導電性膜
25とを、接着剤26を用いることなく焼結によって直
接接合することもできる。この場合には上側の絶縁性膜
27aの表面に保護用のフッ素樹脂フィルム28を設け
る必要がない。
【0038】また、静電チャック装置5の給電部18
は、載置台貫通孔17に嵌合された絶縁材料よりなる絶
縁性ブッシュ29を備えている。図4は絶縁性ブッシュ
29の平面図を示しており、この図4及び図3から分か
るように絶縁性ブッシュ29は、円柱状部材よりなるベ
ース部30と、このベース部30の頂面30aの一部に
突設され、断面楕円形又は小判型の柱状部材よりなる突
出部31と、を備えている。そして、ベース部30の頂
面30aの外周部分、つまり突出部31が形成されてい
ない残余部分は載置台貫通孔17の段部17aに当接さ
れている。
【0039】さらに、図3及び図4に示したように、絶
縁性ブッシュ29のベース部30には、突出部31の形
成領域以外の領域に一対のベース部貫通孔32が形成さ
れており、これらのベース部貫通孔32は突出部31を
挟んで対向する位置に配置されている。そして、図3に
示したようにベース部貫通孔32には六角穴付の取付ボ
ルト33が挿通されており、絶縁性ブッシュ29は二本
の取付ボルト33によって載置台4に固定されている。
【0040】なお、載置台4には取付ボルト33を螺着
するための雌ネジ孔45が切られている。また、取付ボ
ルト33の頭部は絶縁性ブッシュ29の内部に埋め込ま
れており、載置台4の裏面4bから突出しないようにな
っている。
【0041】また、図3に示したように、絶縁性ブッシ
ュ29の突出部31の外面には溝部34が全周にわたっ
て刻設されており、この溝部34には、フッ素系ゴムよ
りなる第1のOリング35が填め込まれている。そし
て、この第1のOリング35によって絶縁性ブッシュ2
9と載置台4との間の気密性が確保されている。
【0042】図3及び図4に示したように、絶縁性ブッ
シュ29にはベース部30及び突出部31の両方を貫通
するようにして一対のブッシュ貫通孔36が形成されて
おり、これらのブッシュ貫通孔36は突出部31の横断
面の長手軸上に並ぶにようにして配置されている。な
お、ブッシュ貫通孔36は段部36aを有している。一
対のブッシュ貫通孔36には導電性ピン37がそれぞれ
設けられており、導電性ピン37はブッシュ貫通孔36
の段部36aに対応する肩部37aを有し、また、導電
性ピン37の一方の端部にはドライバー用の溝37bが
形成されている。
【0043】導電性ピン37の外面には溝部38が全周
にわたって刻設されており、この溝部38にはフッ素系
ゴムよりなる第2のOリング39が填め込まれている。
そして、これらの第2のOリング39によって導電性ピ
ン37と絶縁性ブッシュ29との間の気密性が確保され
ている。
【0044】ブッシュ貫通孔36には雌ネジ40が形成
されており、一方、導電性ピン37には雄ネジ41が形
成されており、これらの雌ネジ40及び雄ネジ41によ
って導電性ピン37がブッシュ貫通孔36に螺着されて
いる。
【0045】また、図3に示したように下側の絶縁性膜
27bには、導電性ピン37の先端部に対向する位置
に、導電性ピン37の形状に合わせて一対の切り欠き部
42が形成され、これらの切り欠き部42では一対の導
電性膜25がそれぞれ露出している。そして、露出した
導電性膜25と導電性ピン37の先端部とが導電性接着
剤等によって電気的に接続されている。ここで、下側の
絶縁性膜27bは絶縁性の接着剤26によって載置台4
の表面4aに接着されており、さらに、導電性ピン37
は絶縁性ブッシュ29を介して載置台4に取り付けられ
ているので、導電性ピン37と金属製の載置台4との間
の絶縁性は確保されている。
【0046】そして、一対の導電性ピン37を介して一
対の導電性膜25のそれぞれに対して、図1に示した直
流電源43が接続されており、この直流電源43によっ
て各導電性膜25に各導電性ピン37を介してそれぞれ
相異なる極性の電圧を印加するようになっている。各導
電性膜25にプラス及びマイナスの電圧が印加される
と、静電気力によって載置台4に被処理物Wが吸着固定
される。また、導電性膜25と直流電源43との間に電
流計44を設けることによって、導電性膜25に流れる
電流を観測することが可能であり、これによって被処理
物Wの有無を検知することができる。
【0047】また、変形例としては、1つの絶縁性ブッ
シュ29に3つ以上のブッシュ貫通孔36を形成し、1
つの絶縁性ブッシュ29に3本以上の導電性ピン37を
設けるようにすることもできる。
【0048】以上述べたように本実施形態による静電チ
ャック装置及び載置台によれば、載置台4と絶縁性ブッ
シュ29との間の気密性を第1のOリング35によって
確保すると共に、絶縁性ブッシュ29と導電性ピン37
との間の気密性を第2のOリング39によって確保する
ようにしたので、従来の静電チャック装置のように気密
性を確保するために加熱硬化性の接着剤を真空充填する
必要がなく、したがって真空充填後の加熱硬化処理及び
飛び出した部分の機械加工処理も不要となり、このた
め、静電チャック装置及び載置台の製作時の工程数が従
来に比して大幅に減少し、生産性が従来よりも大幅に向
上する。
【0049】また、本実施形態による静電チャック装置
及び載置台によれば、1つの絶縁性ブッシュ29に2本
の導電性ピン37を組み込むようにしたので、載置台4
に形成すべき載置台貫通孔17の数が例えば双極型の場
合には1つで済み、静電チャック装置の製作時の工程数
がさらに減少し、生産性がさらに向上する。
【0050】さらに、円柱状部材のベース部30と、こ
のベース部30の頂面30aの一部に突設した突出部3
1とによって絶縁性ブッシュ29を形成するようにした
ので、取付ボルト33を挿通するためのベース部貫通孔
32を形成する部分を確保できるばかりでなく、絶縁性
ブッシュ29と静電チャック部16とが接触する部分の
面積が小さくなり、水冷ジャケット3で冷却された載置
台4による被処理物Wの冷却効果に関して、この冷却効
果の面内均一性へのマイナスの影響を抑制することがで
きる。
【0051】変形例 次に、本実施形態の一変形例について図5乃至図7を参
照して説明する。なお、本変形例は、絶縁性ブッシュ2
9を載置台貫通孔17に固定するための構成、及び導電
性ピン37をブッシュ貫通孔36に固定するための構成
を変更したものである。
【0052】図5に示したように、本変形例による静電
チャック装置の絶縁性ブッシュ29は、そのベース部3
0の底面30bに下側突出部30cが形成されており、
ブッシュ貫通孔36はこの下側突出部30cを貫通して
いる。図6に示したように下側突出部30cは円柱状に
形成されている。
【0053】ベース部30の底面30b及び下側突出部
30cの表面には押さえ蓋46が当接されている。この
押さえ蓋46の上面には、図7に示したように下側突出
部30cが嵌合される凹部47が形成されており、この
凹部47が形成された部分には一対の押さえ蓋貫通孔4
8が形成されている。
【0054】また、導電性ピン37の下端部分には中央
部分よりも小径に形成された小径端部37cが設けられ
ており、この小径端部37cは押さえ蓋貫通孔48に挿
入され、導電性ピン37の下側肩部37dが押さえ蓋4
6の凹部47の表面に当接されている。このように導電
性ピン37の下側肩部37dが押さえ蓋46の凹部47
の表面(押さえ蓋貫通孔48の周辺部)に当接されるこ
とによって、導電性ピン37がブッシュ貫通孔36の内
部に固定される。
【0055】そして、押さえ蓋46の外周部には一対の
ボルト取付孔49が形成されており、このボルト取付孔
49に挿通された取付ボルト33によって押さえ蓋46
が載置台4に固定され、固定された押さえ蓋46を介し
て絶縁性ブッシュ29が載置台貫通孔17の内部に固定
されている。
【0056】以上述べたように本変形例によれば、載置
台4に固定された押さえ蓋46によって導電性ピン37
をブッシュ貫通孔36の内部に固定するようにしたの
で、導電性ピン37をブッシュ貫通孔36にネジ結合に
よって固定する必要がない。したがって本変形例は、絶
縁性ブッシュ29がセラミック等のネジ加工を施しにく
い材料によって形成されている場合に特に有効である。
【0057】なお、上記実施形態及びその変形例におい
てはCDE装置に静電チャック装置及び載置台を組み込
んだ場合を例として説明したが、本発明による静電チャ
ック装置及び載置台はCDE装置以外の各種の真空処理
装置に組み込むことができる。
【0058】
【発明の効果】以上述べたように本発明による静電チャ
ック装置及びこの装置を組み込んだ載置台によれば、載
置台と絶縁性ブッシュとの間の気密性を第1のOリング
によって確保すると共に、絶縁性ブッシュと導電性ピン
との間の気密性を第2のOリングによって確保するよう
にしたので、従来の静電チャック装置のように気密性を
確保するために加熱硬化性の接着剤を真空充填する必要
がなく、したがって真空充填後の加熱硬化処理及び飛び
出した部分の機械加工処理も不要となり、このため、静
電チャック装置及び載置台の製作時の工程数が従来に比
して大幅に減少し、生産性が従来よりも大幅に向上する
という優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による静電チャック装置及
び載置台を組み込んだCDE装置を示した縦断面図。
【図2】同実施形態による静電チャック装置及び載置台
を示した縦断面図。
【図3】同実施形態による静電チャック装置の給電部及
びその周辺の静電チャック部を拡大して示した縦断面
図。
【図4】同実施形態による静電チャック装置の絶縁性ブ
ッシュを示した平面図。
【図5】同実施形態の一変形例による静電チャック装置
の給電部を示した縦断面図。
【図6】同変形例による静電チャック装置の絶縁性ブッ
シュを示した図であり、(a)は斜視図、(b)は平面
図、(c)は底面図。
【図7】同変形例による静電チャック装置の押さえ蓋を
示した図であり、(a)は斜視図、(b)は底面図。
【図8】従来の双極型の静電チャック装置の製造方法を
示した工程図。
【符号の説明】
1 真空容器 2 処理室 4 載置台 4a 載置台の表面 5 静電チャック装置 16 静電チャック部 17 載置台貫通孔 18 給電部 25 導電性膜 26 絶縁性の接着剤 27a、27b 絶縁性膜 28 フッ素樹脂フィルム 29 絶縁性ブッシュ 30 ベース部 30a ベース部の頂面 30b ベース部の底面 31 突出部 32 ベース部貫通孔 33 取付ボルト 35 第1のOリング 36 ブッシュ貫通孔 37 導電性ピン 39 第2のOリング 40 ブッシュ貫通孔の雌ネジ 41 導電性ピンの雄ネジ 46 押さえ蓋 W 被処理物(シリコンウエハ)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被処理物を載置するための載置台の表面に
    付設された静電チャック部と、前記載置台を貫通して形
    成された載置台貫通孔の内部に設けられた給電部と、を
    備え、 前記静電チャック部は、前記給電部から電圧が印加され
    る導電性膜と、前記導電性膜の両面に配置された絶縁性
    膜と、を有し、 前記給電部は、前記載置台貫通孔に第1のOリングを介
    して気密に嵌合された絶縁性ブッシュと、前記絶縁性ブ
    ッシュを貫通して形成されたブッシュ貫通孔と、前記ブ
    ッシュ貫通孔に第2のOリングを介して気密に嵌合され
    た導電性ピンと、を有する、ことを特徴とする静電チャ
    ック装置。
  2. 【請求項2】少なくとも2つの前記ブッシュ貫通孔を備
    え、前記各ブッシュ貫通孔に前記導電性ピンをそれぞれ
    設けたことを特徴とする請求項1記載の静電チャック装
    置。
  3. 【請求項3】前記絶縁性ブッシュは、頂面を有するベー
    ス部と、前記頂面の一部に突設された突出部と、を備
    え、 前記ブッシュ貫通孔は、前記ベース部及び前記突出部の
    両方を貫通するように形成されており、 前記ベース部には、前記突出部の形成領域以外の領域
    に、前記ベース部を貫通するようにしてベース部貫通孔
    が形成されており、 前記絶縁性ブッシュは、前記ベース部貫通孔に挿通され
    た取付ボルトによって前記載置台に固定されていること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の静電チャッ
    ク装置。
  4. 【請求項4】前記ブッシュ貫通孔には雌ネジが形成され
    ており、前記導電性ピンには雄ネジが形成されており、
    前記導電性ピンは前記ブッシュ貫通孔に螺着されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項
    に記載の静電チャック装置。
  5. 【請求項5】前記絶縁性ブッシュは、頂面を有するベー
    ス部と、前記頂面の一部に突設された突出部と、を備
    え、 前記ブッシュ貫通孔は、前記ベース部及び前記突出部の
    両方を貫通するように形成されており、 前記絶縁性ブッシュの底面に押さえ蓋を当接し、前記押
    さえ蓋を前記載置台に固定することによって、前記絶縁
    性ブッシュを前記載置台貫通孔の内部に固定すると共に
    前記導電性ピンを前記ブッシュ貫通孔の内部に固定する
    ようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載の静電チャック装置。
  6. 【請求項6】前記静電チャック部の表面にフッ素樹脂層
    が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項
    5のいずれか一項に記載の静電チャック装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記
    載の静電チャック装置が組み込まれた、被処理物を載置
    するための載置台。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001093321A1 (fr) * 2000-05-30 2001-12-06 Tokyo Electron Limited Systeme d'introduction de gaz permettant de reguler la temperature dun corps traite
JP2013102076A (ja) * 2011-11-09 2013-05-23 Tokyo Electron Ltd 基板載置システム、基板処理装置、静電チャック及び基板冷却方法
US10090176B2 (en) 2014-03-20 2018-10-02 Shinko Electric Industries Co., Ltd. Temperature adjustment device

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