JPH1182860A - 流動量増大流路 - Google Patents

流動量増大流路

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JPH1182860A
JPH1182860A JP24936997A JP24936997A JPH1182860A JP H1182860 A JPH1182860 A JP H1182860A JP 24936997 A JP24936997 A JP 24936997A JP 24936997 A JP24936997 A JP 24936997A JP H1182860 A JPH1182860 A JP H1182860A
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flow path
pipe
fluid
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JP24936997A
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Junichi Hirata
純一 平田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水や油等の液体、ガス等の気体、セメントの
粉体等が移動し易くし、各種の流体の流量の上限を向上
できるパイプ、側溝、ダクト等の流動量増大流路を提供
する。 【解決手段】 パイプ1の内面2に所定形状の複数の凸
部3を備え、内部を水や油等の液体、ガス等の気体、セ
メントの粉体等の流体が移動する場合に、内面2に接す
る流体の流れが複数の凸部3によって乱れ、内面2近傍
を流れる流体の流れが乱流となり、内面が滑面からなる
内断面の面積が同じ他のパイプに比べて流体の流量が増
大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流動量増大流路に
関するものであり、特に、液体、気体、粉体等が移動す
るパイプ、側溝、ダクト等の流路において、液体、気
体、粉体等の流動量が増大する流動量増大流路に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、水道水の流路には水道管等の
パイプ、下水の流路には下水管、雨水等の排水、農業用
水の潅漑には側溝という具合に、目的に合わせて各種の
水路が使用されている。特殊なものでは、消火栓より火
災現場までの区間の水路となる消防用ホースがある。
【0003】また、ガス等の気体の流路には、各種建築
物、トンネル等の空調を行なうダクトがある。
【0004】さらに、パイプの中には、水や油等の液
体、ガス等の気体以外に家畜飼料、セメント等の各種粉
体を移送させるものもある。
【0005】通常、これらの流路は、極力、流体が流動
し易いようにとの考えから、内壁面が滑らかな滑面とな
っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、流路の断面積
が一定である場合には、流動量には限界があり、内壁面
が滑面であるからといって、必しも最大流動量が得られ
るとは限らなかった。特に、各種流路を流れる流体の量
は常に一定であるとは限らず増減することがあるため、
充分な流量を確保できないことがあった。
【0007】このために、例えば、至急ある程度の量の
水道水が必要な場合、水道の水圧が充分であるにも拘ら
ず水道水の流路である水道管等のパイプ内を高速で大量
の水道水が流れないために、必要な時間内に必要量の水
道水が得られない場合があった。
【0008】また、雨水等の排水を目的とする側溝は、
集中豪雨等で短時間に極めて大量の雨が降った場合、排
水速度が間に合わなくなることがあった。
【0009】さらに、各種建築物、トンネル等の空調を
行なうダクトの場合、ダクト内を移動する空気は、ダク
ト内壁面との摩擦により内壁面近傍では中央付近よりも
流速が小さくなり滞留していた。このようにして滞留す
る空気は冷暖房時にダクトの外部との熱の出入りを増大
させ、冷暖房効率を低減させていた。その他に、ダクト
内壁面近傍で空気が滞留することは、換気効率を低減さ
せるばかりか、騒音の原因にもなっていた。
【0010】また、パイプの中を家畜飼料、セメント等
の各種粉体を空気等で移送させる場合には、各種粉体
は、液体、気体に比べて流路の内壁面との接触抵抗が大
きく、内壁面の状態が流動量の増減に大きく関係し、移
送効率の増減に影響を与えていた。
【0011】その他に、火災時においては、一刻も早く
消火活動を行なうために、消火栓より流出した水が消防
用ホースの先端から吹き出すまでの時間をより短くする
ことが求められていた。
【0012】そこで、本発明は、水や油等の液体、ガス
等の気体、セメントの粉体等が移動し易くし、各種の流
体の流量の上限を向上できるパイプ、側溝、ダクト等の
流動量増大流路の提供を課題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
流動量増大流路は、内面に所定形状の複数の凹凸部を具
備するものである。
【0014】請求項2の発明にかかる流動量増大流路
は、内面に所定形状の複数の凸部を備えたものである。
【0015】請求項3の発明にかかる流動量増大流路
は、内面に所定形状の複数の凹部を備えたものである。
【0016】ここで、内面に所定形状の複数の凹凸部、
凸部、または凹部を備える方法には、流路を成形すると
きに内面に一体で凹凸部、凸部、または凹部を形成して
もよいが、その他に、凹凸部、凸部、または凹部を備え
た部材を内面に貼設してもよい。
【0017】したがって、請求項1乃至請求項3の発明
の流動量増大流路によれば、内部を液体、気体、粉体等
の流体が移動する場合に、内面に接する流体及び内面近
傍を流れる流体の流れが複数の凹凸部、凸部、または凹
部により乱流となり、流路内を流れる流体の流動量が増
大する。
【0018】請求項4の発明にかかる流動量増大流路
は、内面に長さ方向に沿って複数本の帯状の凸部を備え
たものである。
【0019】請求項5の発明にかかる流動量増大流路
は、内面に長さ方向に沿って複数本の溝状の凹部を備え
たものである。
【0020】ここで、内面に長さ方向に沿って複数本の
帯状の凸部または溝状の凹部を備える方法には、流路を
成形するときに内面に一体で長さ方向に沿って複数本の
帯状の凸部または溝状の凹部を形成してもよいが、その
他に、複数本の帯状の凸部または溝状の凹部を備えた部
材を内面に貼設してもよい。
【0021】したがって、請求項4及び請求項5の発明
の流動量増大流路によれば、内部を液体、気体、粉体等
の流体が移動する場合に、内面に接する流体及び内面近
傍を流れる流体の流れが複数本の帯状の凸部または溝状
の凹部に沿って流れ、流路内を流れる流体の流動量が増
大する。また、引抜加工や押出加工等によって長尺の流
路を製造できる。
【0022】請求項6の発明にかかる流動量増大流路
は、内面に長さ方向に対して直角に複数本の帯状の凸部
を備えたものである。
【0023】請求項7の発明にかかる流動量増大流路
は、内面に長さ方向に対して直角に複数本の溝状の凹部
を備えたものである。
【0024】したがって、請求項6及び請求項7の発明
の流動量増大流路によれば、請求項1乃至請求項3の流
動量増大流路の作用と同様に、内部を液体、気体、粉体
等の流体が移動する場合に、内面に接する流体及び内面
近傍を流れる流体の流れが乱流となり、流路内を流れる
流体の流動量が増大する。
【0025】請求項8の発明にかかる流動量増大流路
は、請求項1乃至請求項7のいずれか1つの流動量増大
流路をパイプとしたものである。
【0026】ここで、パイプの種類には、各種金属パイ
プ、塩化ビニルパイプ等がある。また、パイプ内を移動
する流体には水や油等の液体、ガス等の気体があるが、
家畜飼料、セメント等の各種粉体でもよい。
【0027】したがって、請求項8の発明の流動量増大
流路によれば、請求項1乃至請求項7のいずれかの流動
量増大流路の作用に加えて、パイプが水道管であれば、
同じ内径の内面に起伏のない滑面からなる水道管を用い
た場合に比べて水道水の流動量が増大する。また、パイ
プが家畜飼料、セメント等の各種粉体を空気流等を利用
して移送させるものであっても、同様に流動量が増大す
る。
【0028】請求項9の発明にかかる流動量増大流路
は、請求項1乃至請求項7のいずれか1つの流動量増大
流路をホースとしたものである。
【0029】したがって、請求項9の発明の流動量増大
流路によれば、請求項1乃至請求項7のいずれかの流動
量増大流路の作用に加えて、ホース内を流れる気体、液
体、粉体の流動量が増大し、消防用ホースに使用すれ
ば、消火栓より流出した水が消防用ホースの先端から吹
き出すまでの時間が短くなる。
【0030】請求項10の発明にかかる流動量増大流路
は、請求項1乃至請求項7のいずれか1つの流動量増大
流路を側溝としたものである。ここで、側溝の用途に
は、雨水等の排水、農業用水の潅漑等がある。
【0031】したがって、請求項10の発明の流動量増
大流路によれば、請求項1乃至請求項7のいずれかの流
動量増大流路の作用に加えて、側溝の用途が雨水等の排
水であれば、単位時間あたりの排水量の上限が向上す
る。また、側溝の用途が農業用水の潅漑であれば、単位
時間あたりの給水量の上限が向上する。
【0032】請求項11の発明にかかる流動量増大流路
は、請求項1乃至請求項7のいずれか1つの流動量増大
流路をダクトとしたものである。ここで、ダクトの用途
は、各種建築物、トンネル等の空調がある。
【0033】したがって、請求項11の発明の流動量増
大流路によれば、請求項1乃至請求項7のいずれかの流
動量増大流路の作用に加えて、内部を移動する空気が内
壁面近傍で滞留しにくくなる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一実施形態につ
いて説明をする。図1は本発明の第一実施形態であるパ
イプを示す斜視図である。
【0035】本実施形態のパイプ1は、水や油等の液
体、ガス等の気体、または、家畜飼料、セメント等の各
種粉体の流路として利用可能な流動量増大流路であり、
図1に示すように、内面2に複数の略半球状の凸部3を
有するものである。これらの凸部3は、パイプ1の素材
に応じてパイプ1の内面2に型押し、流込み、削出し等
の適当な技法によって形成されており、内面2全体に亘
って略均一な状態で配設されている。各凸部3の大きさ
及び形状は略均一であり、略均等に配列されている。
【0036】なお、凸部3の形状は、必ずしも略半球状
である必要はなく、その他の形状であっても構わない。
また、各凸部3の大きさは、必ずしも均一である必要は
なく、異なった大きさ及び形状のものが点在していても
構わないし、或程度不均等に配列されていてもよい。
【0037】また、パイプ1の種類には、各種金属パイ
プ、塩化ビニルパイプ等がある。
【0038】上記のように、内面2に複数の凸部3が設
けられていることにより、内部を液体、気体、粉体等の
流体が移動する場合に、内面2に接する流体の流れが乱
れ、内面2近傍を流れる流体の流れが乱流となり、内面
が滑面からなる内断面の面積が同じ他のパイプに比べて
流体の流量が増大する。
【0039】このように、本実施形態のパイプ1は、内
面2に所定形状の複数の凸部3を備えている。
【0040】したがって、本実施形態のパイプ1は、内
部を液体、粉体等の流体が移動する場合に、内面が滑面
からなる内断面の面積が同じ他のパイプに比べてパイプ
1内を流れる流体の流動量が増大するので、流動効率が
向上する。
【0041】続いて、本発明の第二実施形態について説
明をする。上記第一実施形態のパイプ1では、内面2に
複数の凸部3を有するものについて説明したが、凸部3
を凹部としてもよい。図2は本発明の第二実施形態であ
るパイプを示す斜視図である。
【0042】図2に示すように、本実施形態のパイプ1
1は、内面12に複数の略半球状の凹部13を有するも
のである。これらの凹部13は、パイプ11の素材に応
じてパイプ11の内面12に型押し、流込み、削出し等
の適当な技法によって形成されており、内面12全体に
亘って略均一な状態で配設されている。各凹部13の大
きさ及び形状は略均一であり、略均等に配列されてい
る。
【0043】なお、凹部13の形状は、必ずしも略半球
状である必要はなく、その他の形状であっても構わな
い。また、各凹部13の大きさは、必ずしも均一である
必要はなく、異なった大きさ及び形状のものが点在して
いても構わないし、或程度不均等に配列されていてもよ
い。
【0044】また、パイプ11の種類には、各種金属パ
イプ、塩化ビニルパイプ等がある。
【0045】上記のように、内面12に複数の凹部13
が設けられていることにより、内部を液体、気体、粉体
等の流体が移動する場合に、内面12に接する流体の流
れが乱れ、内面12近傍を流れる流体の流れが乱流とな
り、内面が滑面からなる内断面の面積が同じ他のパイプ
に比べて流体の流量が増大する。
【0046】このように、本実施形態のパイプ11は、
内面12に所定形状の複数の凹部13を備えている。
【0047】したがって、本実施形態のパイプ11も、
上記第一実施形態のパイプ1と同様に、内部を液体、粉
体等の流体が移動する場合に、内面が滑面からなる内断
面の面積が同じ他のパイプに比べてパイプ11内を流れ
る流体の流動量が増大するので、流動効率が向上する。
【0048】上記各実施形態のパイプでは、内面にスポ
ット状の点在する複数の凸部3或いは凹部13を有する
ものについて説明したが、スポット状の凸部3或いは凹
部13を1本の直線状に繋がった凸部或いは凹部として
もよい。つまり、長さ方向に沿う複数本の帯状の凸部、
或いは長さ方向に沿う複数本の溝状の凹部を内面に形成
しても構わない。
【0049】図3は本発明の第三実施形態であるパイプ
を示す斜視図である。
【0050】図3に示すように、本実施形態のパイプ2
1は、内面22に長さ方向に沿う複数本の帯状の凸部2
3を有するものである。これらの凸部23は、パイプ2
1の素材に応じてパイプ21の内面22に型押し、流込
み、削出し、盛上げ等の適当な技法によって形成されて
おり、内面22全体に亘って略均一な状態で配設されて
いる。各凸部23の断面の大きさ及び形状は略均一であ
り、略均等に配列されている。
【0051】図4は本発明の第四実施形態であるパイプ
を示す斜視図である。
【0052】図4に示すように、本実施形態のパイプ3
1は、内面32に長さ方向に沿う複数本の溝状の凹部3
3を有するものである。これらの凹部33は、パイプ3
1の素材に応じてパイプ31の内面32に型押し、流込
み、削出し等の適当な技法によって形成されており、内
面32全体に亘って略均一な状態で配設されている。各
凹部33の断面の大きさ及び形状は略均一であり、略均
等に配列されている。
【0053】なお、上記第三実施形態及び第四実施形態
のパイプ21,31の凸部23、凹部33の断面の大き
さ及び形状は、必ずしも均一である必要はなく、異なっ
た大きさ及び形状のものが混在していても構わない。ま
た、凸部23と凹部33が混在していても構わないし、
或程度不均等に配列されていてもよい。
【0054】上記のように、内面22,32に長さ方向
に沿う複数本の帯状の凸部23、或いは長さ方向に沿う
複数本の溝状の凹部33が設けられていることにより、
内部を液体、気体、粉体等の流体が移動する場合に、内
面22,32に接する流体及び内面22,32近傍を流
れる流体の流れが複数本の帯状の凸部23または溝状の
凹部33に沿って流れ、流路内を流れる流体の流動量が
増大し、内面が滑面からなる内断面の面積が同じ他のパ
イプに比べて流体の流量が増大する。また、凸部23、
凹部33はいずれもパイプの長さ方向に沿って略均一に
形成されているので、引抜加工や押出加工等によって長
尺のパイプ21,31を容易に製造でき、製造効率がよ
い。
【0055】このように、第三実施形態のパイプ21
は、内面22に長さ方向に沿って複数本の帯状の凸部2
3を備えている。
【0056】また、第四実施形態のパイプ31は、内面
32に長さ方向に沿って複数本の溝状の凹部33を備え
ている。
【0057】したがって、これら第三実施形態のパイプ
21、及び第四実施形態のパイプ31は、内部を液体、
気体、粉体等の流体が移動する場合に、内面が滑面から
なる内断面の面積が同じ他のパイプに比べて流路内を流
れる流体の流動量が増大するので、流動効率が向上す
る。しかも、凸部23、凹部33はいずれもパイプの長
さ方向に沿って略均一に形成されており、引抜加工や押
出加工等によって長尺のパイプ21,31を容易に製造
できるので、製造効率がよい。
【0058】また、上記第三実施形態及び第四実施形態
では、パイプの長さ方向に沿う複数本の帯状の凸部、或
いは長さ方向に沿う複数本の溝状の凹部を内面に形成し
たパイプについて説明したが、パイプの長さ方向に対し
て直角に複数本の帯状の凸部または凹部を内面に形成し
てもよい。
【0059】図5は本発明の第五実施形態であるパイプ
を示す斜視図、図6は本発明の第五実施形態であるパイ
プを示す断面図である。
【0060】図5及び図6に示すように、本実施形態の
パイプ35は、内面36に長さ方向に対して直角に複数
本の帯状の凸部37及び溝状の凹部38を有するもので
ある。これらの凸部37及び凹部38は、パイプ35の
素材に応じてパイプ35の内面36に型押し、流込み、
削出し、盛上げ等の適当な技法によって形成されてお
り、内面36全体に亘って略均一な状態で配設されてい
る。各凸部37及び凹部38の断面の大きさ及び形状は
略均一であり、略均等に配列されている。
【0061】なお、上記第五実施形態のパイプ35の凸
部37、凹部38の断面の大きさ及び形状は、必ずしも
均一である必要はなく、異なった大きさ及び形状のもの
が混在していても構わない。また、凸部37と凹部38
が混在していても構わないし、或程度不均等に配列され
ていてもよい。
【0062】上記のように、内面36に長さ方向に対し
て直角に複数本の帯状の凸部37または溝状の凹部38
が設けられていることにより、内部を液体、気体、粉体
等の流体が移動する場合に、内面36に接する流体の流
れが乱れ、内面36近傍を流れる流体の流れが乱流とな
り、内面が滑面からなる内断面の面積が同じ他のパイプ
に比べて流体の流量が増大する。
【0063】このように、第五実施形態のパイプ35
は、内面36に長さ方向に対して直角に複数本の帯状の
凸部37または溝状の凹部38を備えている。
【0064】したがって、これら第三実施形態のパイプ
35は、内部を液体、気体、粉体等の流体が移動する場
合に、内面が滑面からなる内断面の面積が同じ他のパイ
プに比べて流路内を流れる流体の流動量が増大するの
で、流動効率が向上する。
【0065】ところで、上記各実施形態のパイプ1,1
1,21,31,35は、水や油等の液体、ガス等の気
体、または、家畜飼料、セメント等の各種粉体の流路で
あるが、いずれのパイプも水道管であれば、水の供給量
が同じ内径の内面に起伏のない滑面からなる水道管を用
いた場合に比べて増大するので、吐水口によって充分に
満足のいく量の水を得られなくなる頻度が低減する。ま
た、いずれのパイプも家畜飼料、セメント等の各種粉体
を移送させるものであっても、同様に流動量が増大する
ので、各種粉体の移送効率が大幅に向上する。
【0066】上記各実施形態では流動量増大流路がパイ
プである場合について説明したが、流動量増大の対象と
なる流路にはその他に、雨水等の排水、農業用水の潅漑
等に利用される側溝がある。
【0067】図7は本発明の第六実施形態である側溝を
示す斜視図である。
【0068】図7に示すように、本実施形態の側溝41
は、雨水等の排水、農業用水の潅漑等に利用される側溝
において流動抵抗を低減させた流動量増大流路であり、
内面42に複数の略半球状の凸部43を有するものであ
る。これらの凸部43は、側溝41の素材に応じて側溝
41の内面42に型押し、流込み、削出し、一体成形等
の適当な技法によって形成されており、内面42全体に
亘って略均一な状態で配設されている。各凸部43の大
きさ及び形状は略均一であり、略均等に配列されてい
る。
【0069】図8は本発明の第七実施形態である側溝を
示す斜視図である。
【0070】図8に示すように、本実施形態の側溝51
は、雨水等の排水、農業用水の潅漑等に利用される側溝
において流動抵抗を低減させた流動量増大流路であり、
内面52に複数の略半球状の凹部53を有するものであ
る。これらの凹部53は、側溝51の素材に応じて側溝
51の内面52に型押し、流込み、削出し、一体成形等
の適当な技法によって形成されており、内面52全体に
亘って略均一な状態で配設されている。各凹部53の大
きさ及び形状は略均一であり、略均等に配列されてい
る。
【0071】図9は本発明の第八実施形態である側溝を
示す斜視図である。
【0072】図9に示すように、本実施形態の側溝61
は、内面62に長さ方向に沿う複数本の帯状の凸部63
を有するものである。これらの凸部63は、側溝61の
素材に応じて側溝61の内面62に型押し、流込み、削
出し、盛上げ、一体成形等の適当な技法によって形成さ
れており、内面62全体に亘って略均一な状態で配設さ
れている。各凸部63の断面の大きさ及び形状は略均一
であり、略均等に配列されている。
【0073】図10は本発明の第九実施形態である側溝
を示す斜視図である。
【0074】図10に示すように、本実施形態の側溝7
1は、内面72に長さ方向に沿う複数本の溝状の凹部7
3を有するものである。これらの凹部73は、側溝71
の素材に応じて側溝71の内面72に型押し、流込み、
削出し、一体成形等の適当な技法によって形成されてお
り、内面72全体に亘って略均一な状態で配設されてい
る。各凹部73の断面の大きさ及び形状は略均一であ
り、略均等に配列されている。
【0075】図11は本発明の第十実施形態である側溝
を示す斜視図である。
【0076】図11に示すように、本実施形態の側溝6
5は、内面66に長さ方向に対して直角に複数本の帯状
の凸部67を有するものである。これらの凸部67は、
側溝65の素材に応じて側溝65の内面66に型押し、
流込み、削出し、盛上げ、一体成形等の適当な技法によ
って形成されており、内面66全体に亘って略均一な状
態で配設されている。各凸部67の断面の大きさ及び形
状は略均一であり、略均等に配列されている。
【0077】図12は本発明の第十一実施形態である側
溝を示す斜視図である。
【0078】図12に示すように、本実施形態の側溝7
5は、内面76に長さ方向に対して直角に複数本の溝状
の凹部77を有するものである。これらの凹部77は、
側溝75の素材に応じて側溝75の内面76に型押し、
流込み、削出し、盛上げ、一体成形等の適当な技法によ
って形成されており、内面76全体に亘って略均一な状
態で配設されている。各凹部77の断面の大きさ及び形
状は略均一であり、略均等に配列されている。
【0079】なお、上記第六実施形態の側溝41の凸部
43の形状、及び第七実施形態の側溝51の凹部53の
形状は、必ずしも略半球状である必要はなく、その他の
形状であっても構わない。また、各凸部43、凹部53
の大きさは、必ずしも均一である必要はなく、異なった
大きさ及び形状のものが点在していても構わないし、或
程度不均等に配列されていてもよく、凸部43、凹部5
3が混在していても構わない。
【0080】また、上記第八実施形態乃至第十一実施形
態の側溝61,71,65,75の凸部63,67、凹
部73,77の断面の大きさ及び形状は、必ずしも均一
である必要はなく、異なった大きさ及び形状のものが混
在していても構わない。また、凸部63,67と凹部7
3,77とが混在していても構わないし、或程度不均等
に配列されていてもよい。
【0081】上記のように、側溝41,51,65,7
5の内面42,52,66,76に複数の凸部43、複
数の凹部53、長さ方向に対して直角に複数本の帯状の
凸部67、或いは長さ方向に対して直角に複数本の溝状
の凹部77が設けられていることにより、内部を雨水、
農業用水等の水が移動する場合に、内面42,52,6
6,76に接する流体の流れが乱れ、内面42,52,
66,76近傍を流れる流体の流れが乱流となり、内面
が滑面からなる内断面の面積が同じ他の側溝に比べて流
体の流量が増大する。
【0082】また、側溝61,71の内面62,72に
長さ方向に沿う複数本の帯状の凸部63、或いは長さ方
向に沿う複数本の溝状の凹部73が設けられていること
により、内部を雨水、農業用水等の水が移動する場合
に、内面62,72に接する流体及び内面62,72近
傍を流れる流体の流れが複数本の帯状の凸部63または
溝状の凹部73に沿って流れ、側溝61,71内を流れ
る流体の流動量が増大し、内面が滑面からなる内断面の
面積が同じ他の側溝に比べて流体の流量が増大する。
【0083】このように、第六実施形態の側溝41は、
内面42に所定形状の複数の凸部43を備えており、第
七実施形態の側溝51は、内面52に所定形状の複数の
凹部53を備えている。また、第八実施形態の側溝61
は、内面62に長さ方向に沿って複数本の帯状の凸部6
3を備えており、第九実施形態の側溝71は、内面72
に長さ方向に沿って複数本の溝状の凹部73を備えてい
る。さらに、第十実施形態の側溝65は、内面66に長
さ方向に対して直角に複数本の帯状の凸部67を備えて
おり、第十一実施形態の側溝75は、内面76に長さ方
向に対して直角に複数本の溝状の凹部77を備えてい
る。
【0084】したがって、これら第六実施形態乃至第十
一実施形態の側溝41,51,61,65,71,75
は、いずれも内部を雨水、農業用水等の水が移動する場
合に、内面が滑面からなる内断面の面積が同じ他の側溝
に比べて側溝内を流れる流体の流動量が増大するので、
流動効率が向上する。
【0085】特に、側溝41,51,61,65,7
1,75の用途が雨水等の排水であれば、単位時間あた
りの排水量の上限が向上するので、集中豪雨等のときに
も排水効率がよい。また、側溝41,51,61,6
5,71,75の用途が農業用水の潅漑であれば、単位
時間あたりの給水量の上限が向上するので、将来的な農
地面積の拡大に伴う農業用水の需要の増大に適応でき
る。
【0086】ところで、上記各実施形態のパイプ1,1
1,21,31,35、側溝41,51,61,65,
71,75は、流体が液体である場合の流動量増大流路
であるが,流体が液体である場合の流路には、その他
に、消防用ホースも含まれる。消防用ホースにおいて
も、上記各実施形態のパイプ及び側溝の場合と同様に内
面に複数の凸部、複数の凹部、長さ方向に沿う複数本の
帯状の凸部、或いは長さ方向に沿う複数本の溝状の凹
部、長さ方向に対して直角に複数本の帯状の凸部、或い
は長さ方向に対して直角に複数本の溝状の凹部を設ける
ことによって、内部を消火栓より送られてくる水が移動
する場合に、内面が滑面からなる内断面の面積が同じ他
の消防用ホースに比べてホース溝内を流れる水の流動量
が増大する。しかも、消火栓より流出した水が消防用ホ
ースの先端から吹き出すまでの時間が短くなるので、よ
り早く消火活動を行なうことができる。
【0087】上記各実施形態では流動量増大流路がパイ
プ、側溝、或いは消防用ホースである場合について説明
したが、流動量増大の対象となる流路にはその他に、各
種建築物、トンネル等の空調を行なうダクトがある。
【0088】図13は本発明の第十二実施形態であるダ
クトを示す斜視図である。
【0089】図13に示すように、本実施形態のダクト
81は、各種建築物、トンネル等の空調を行なうダクト
であり、内面82に複数の略半球状の凸部83を有する
ものである。これらの凸部83は、ダクト81の素材に
応じてダクト81の内面82に型押し、流込み、削出
し、一体成形等の適当な技法によって形成されており、
内面82全体に亘って略均一な状態で配設されている。
各凸部83の大きさ及び形状は略均一であり、略均等に
配列されている。
【0090】図14は本発明の第十三実施形態であるダ
クトを示す斜視図である。
【0091】図14に示すように、本実施形態のダクト
91は、各種建築物、トンネル等の空調を行なうダクト
において流動抵抗を低減させた流動量増大流路であり、
内面92に複数の略半球状の凹部93を有するものであ
る。これらの凹部93は、ダクト91の素材に応じてダ
クト91の内面92に型押し、流込み、削出し等の適当
な技法によって形成されており、内面92全体に亘って
略均一な状態で配設されている。各凹部93の大きさ及
び形状は略均一であり、略均等に配列されている。
【0092】図15は本発明の第十四実施形態であるダ
クトを示す斜視図である。
【0093】図15に示すように、本実施形態のダクト
101は、内面102に長さ方向に沿う複数本の帯状の
凸部103を有するものである。これらの凸部103
は、ダクト101の素材に応じてダクト101の内面1
02に型押し、流込み、削出し、盛上げ等の適当な技法
によって形成されており、内面102全体に亘って略均
一な状態で配設されている。各凸部103の断面の大き
さ及び形状は略均一であり、略均等に配列されている。
【0094】図16は本発明の第十五実施形態であるダ
クトを示す斜視図である。
【0095】図16に示すように、本実施形態のダクト
111は、内面112に長さ方向に沿う複数本の溝状の
凹部113を有するものである。これらの凹部113
は、ダクト111の素材に応じてダクト111の内面1
12に型押し、流込み、削出し等の適当な技法によって
形成されており、内面112全体に亘って略均一な状態
で配設されている。各凹部113の断面の大きさ及び形
状は略均一であり、略均等に配列されている。
【0096】図17は本発明の第十六実施形態であるダ
クトを示す斜視図であり、図18は本発明の第十六実施
形態であるダクトを示す断面図である。
【0097】図17及び図18に示すように、本実施形
態のダクト121は、内面122に長さ方向に対して直
角に複数本の帯状の凸部123及び溝状の凹部124を
有するものである。これらの凸部123及び凹部124
は、ダクト121の素材に応じてダクト121の内面1
22に型押し、流込み、削出し、盛上げ等の適当な技法
によって形成されており、内面122全体に亘って略均
一な状態で配設されている。各凸部123及び凹部12
4の断面の大きさ及び形状は略均一であり、略均等に配
列されている。
【0098】なお、上記第十二実施形態のダクト81の
凸部83の形状、及び第十三実施形態のダクト91の形
状は、必ずしも略半球状である必要はなく、その他の形
状であっても構わない。また、各凸部83、凹部93の
大きさは、必ずしも均一である必要はなく、異なった大
きさ及び形状のものが点在していても構わないし、或程
度不均等に配列されていてもよく、凸部83、凹部93
が混在していても構わない。
【0099】また、上記第十四実施形態乃至第十六実施
形態のダクト101,111,121の凸部103,1
23、凹部113,124の断面の大きさ及び形状は、
必ずしも均一である必要はなく、異なった大きさ及び形
状のものが混在していても構わない。また、凸部10
3,123と凹部113,124とが混在していても構
わないし、或程度不均等に配列されていてもよい。
【0100】上記のように、ダクト81,91,121
の内面82,92,122に複数の凸部83、複数の凹
部93、長さ方向に対して直角に複数本の帯状の凸部1
23または溝状の凹部124が設けられていることによ
り、内部を外気、或いは所定温度に制御された空気が移
動する場合に、内面82,92,122に接する空気等
の流れが乱れ、内面82,92,122近傍を流れる空
気等の流れが乱流となり、内面が滑面からなる内断面の
面積が同じ他のダクトに比べて空気等の流量が増大す
る。
【0101】また、ダクト101,111の内面10
2,112に長さ方向に沿う複数本の帯状の凸部10
3、或いは長さ方向に沿う複数本の溝状の凹部113が
設けられていることにより、内部を外気、或いは所定温
度に制御された空気が移動する場合に、内面102,1
12に接する空気等及び内面102,112近傍を流れ
る空気等の流れが複数本の帯状の凸部103または溝状
の凹部113に沿って流れ、ダクト101,111内を
流れる空気等の流動量が増大し、内面が滑面からなる内
断面の面積が同じ他のダクトに比べて空気等の流量が増
大する。特に、凸部103、凹部113はいずれもダク
ト101,111の長さ方向に沿って略均一に形成され
ているので、引抜加工や押出加工等によって長尺のダク
ト101,111を容易に製造でき、製造効率がよい。
【0102】このように、第十二実施形態のダクト81
は、内面82に所定形状の複数の凸部83を備えてお
り、第十三実施形態のダクト91は、内面92に所定形
状の複数の凹部93を備えている。また、第十四実施形
態のダクト101は、内面102に長さ方向に沿って複
数本の帯状の凸部103を備えており、第十五実施形態
のダクト111は、内面112に長さ方向に沿って複数
本の溝状の凹部113を備えている。さらに、第十六実
施形態のダクト121は、内面122に長さ方向に対し
て直角に複数本の帯状の凸部123及び溝状の凹部12
4を備えている。
【0103】したがって、これら第十二実施形態及び第
十六実施形態のダクト81,91,101,111,1
21は、いずれも内部を外気、或いは所定温度に制御さ
れた空気が移動する場合に、内面が滑面からなる内断面
の面積が同じ他のダクトに比べてダクト内を流れる空気
等の流動量が増大するので、流動効率が向上する。
【0104】特に、内部を移動する空気が内壁面近傍で
滞留しにくくなるので、内壁面近傍で滞留する空気によ
るダクト81,91,101,111,121の外部と
の熱の出入りが減少し、冷暖房効率の低減を防止でき
る。また、換気効率が向上し、騒音も低減する。
【0105】また、第十四実施形態及び第十五実施形態
の凸部103、凹部113は、各々にダクト101,1
11の長さ方向に沿って略均一に形成されているので、
引抜加工や押出加工等によって長尺のダクト101,1
11を容易に製造でき、製造効率がよい。
【0106】ところで、上記各実施形態では、流動量増
大流路であるパイプ1,11,21,31,35、側溝
41,51,61,65,71,75、ダクト81,9
1,101,111,121の内面に各種形状の複数の
凹部または凸部を備える方法として、各種流動量増大流
路そのものを成形するときに内面に一体で凹部または凸
部を形成してもよいが、その他に、凹部または凸部を備
えた部材を内面に貼設してもよく、かかる場合にも、内
断面の面積が同じ他の流路に比べて流体の流量を増大で
きる。また、流体との摩擦により発生する騒音等を低減
できる。
【0107】特に、通常の内面が滑らかな流路に凹部ま
たは凸部を備えた部材を貼設する場合は、加工前の流路
の材質に関係なく流動量増大流路を形成できる。つま
り、内面に凹凸形成する等の複雑な形状の加工が困難な
材質からなる流路にも応用できる。また、当然のことな
がら、既に設置されている既存の流路であっても交換す
ることなく、流動量増大流路とすることができる。
【0108】さらに、流動量増大流路の内面において、
スポット状に点在する凸部、同じくスポット状に点在す
る凹部、帯状の凸部、及び溝状の凹部が適宜組合わさっ
て混在していてもよく、この場合にも、内断面の面積が
同じ他の流路に比べて流体の流量を増大でき、流体との
摩擦により発生する騒音等を低減できる。
【0109】
【発明の効果】以上のように、請求項1乃至請求項3の
発明の流動量増大流路は、内部を液体、気体、粉体等の
流体が移動する場合に、内面に接する流体及び内面近傍
を流れる流体の流れが複数の凹凸部、凸部、または凹部
により乱流となり、流路内を流れる流体の流動量が増大
するので、流動効率が向上する。
【0110】請求項4及び請求項5の発明の流動量増大
流路は、内部を液体、気体、粉体等の流体が移動する場
合に、内面に接する流体及び内面近傍を流れる流体の流
れが複数本の帯状の凸部または溝状の凹部に沿って流
れ、流路内を流れる流体の流動量が増大するので、流動
効率が向上する。また、引抜加工や押出加工等によって
長尺の流路を製造できるので、製造効率がよい。
【0111】請求項6及び請求項7の発明の流動量増大
流路は、請求項1乃至請求項3の流動量増大流路と同様
に、内部を液体、気体、粉体等の流体が移動する場合
に、内面に接する流体及び内面近傍を流れる流体の流れ
が乱流となり、流路内を流れる流体の流動量が増大する
ので、流動効率が向上する。
【0112】請求項8の発明の流動量増大流路は、請求
項1乃至請求項7のいずれかの流動量増大流路の効果に
加えて、パイプが水道管であれば、同じ内径の内面に起
伏のない滑面からなる水道管を用いた場合に比べて水道
水の流動量が増大するので、充分に満足のいく量の水を
得られなくなる頻度が低減する。また、パイプが家畜飼
料、セメント等の各種粉体を空気流等を利用して移送さ
せるものであっても、同様に流動量が増大するので、各
種粉体の移送効率が大幅に向上する。
【0113】請求項9の発明の流動量増大流路は、請求
項1乃至請求項7のいずれかの流動量増大流路の効果に
加えて、ホース内を流れる気体、液体、粉体の流動量が
増大し、消防用ホースに使用すれば、消火栓より流出し
た水が消防用ホースの先端から吹き出すまでの時間が短
くなるので、より早く消火活動を行なうことができる。
【0114】請求項10の発明の流動量増大流路は、請
求項1乃至請求項7のいずれかの流動量増大流路の効果
に加えて、側溝の用途が雨水等の排水であれば、単位時
間あたりの排水量の上限が向上するので、集中豪雨等の
ときにも排水効率がよい。また、側溝の用途が農業用水
の潅漑であれば、単位時間あたりの給水量の上限が向上
するので、農地面積の拡大に伴う農業用水の需要の増大
に適応できる。
【0115】請求項11の発明の流動量増大流路は、請
求項1乃至請求項7のいずれかの流動量増大流路の効果
に加えて、内部を移動する空気が内壁面近傍で滞留しに
くくなるので、内壁面近傍で滞留する空気によるダクト
の外部との熱の出入りが減少し、冷暖房効率の低減を防
止できる。また、換気効率が向上し、騒音も低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態であるパイプを示す斜視
図である。
【図2】本発明の第二実施形態であるパイプを示す斜視
図である。
【図3】本発明の第三実施形態であるパイプを示す斜視
図である。
【図4】本発明の第四実施形態であるパイプを示す斜視
図である。
【図5】本発明の第五実施形態であるパイプを示す斜視
図である。
【図6】本発明の第五実施形態であるパイプを示す断面
図である。
【図7】本発明の第六実施形態である側溝を示す斜視図
である。
【図8】本発明の第七実施形態である側溝を示す斜視図
である。
【図9】本発明の第八実施形態である側溝を示す斜視図
である。
【図10】本発明の第九実施形態である側溝を示す斜視
図である。
【図11】本発明の第十実施形態である側溝を示す斜視
図である。
【図12】本発明の第十一実施形態である側溝を示す斜
視図である。
【図13】本発明の第十二実施形態であるダクトを示す
斜視図である。
【図14】本発明の第十三実施形態であるダクトを示す
斜視図である。
【図15】本発明の第十四実施形態であるダクトを示す
斜視図である。
【図16】本発明の第十五実施形態であるダクトを示す
斜視図である。
【図17】本発明の第十六実施形態であるダクトを示す
斜視図である。
【図18】本発明の第十六実施形態であるダクトを示す
断面図である。
【符号の説明】
1,11,21,31,35 パイプ 2,12,22,32,36 内面 3,23,37 凸部 13,33,38 凹部 41,51,61,65,71,75 側溝 42,52,62,66,72,76 内面 43,63,67 凸部 53,73,77 凹部 81,91,101,111,121 ダクト 82,92,102,112,122 内面 83,103,123 凸部 93,113,124 凹部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面に所定形状の複数の凹凸部を具備す
    ることを特徴とする流動量増大流路。
  2. 【請求項2】 内面に所定形状の複数の凸部を具備する
    ことを特徴とする流動量増大流路。
  3. 【請求項3】 内面に所定形状の複数の凹部を具備する
    ことを特徴とする流動量増大流路。
  4. 【請求項4】 内面に長さ方向に沿って複数本の帯状の
    凸部を具備することを特徴とする流動量増大流路。
  5. 【請求項5】 内面に長さ方向に沿って複数本の溝状の
    凹部を具備することを特徴とする流動量増大流路。
  6. 【請求項6】 内面に長さ方向に対して直角に複数本の
    帯状の凸部を具備することを特徴とする流動量増大流
    路。
  7. 【請求項7】 内面に長さ方向に対して直角に複数本の
    溝状の凹部を具備することを特徴とする流動量増大流
    路。
  8. 【請求項8】 前記流動量増大流路は、パイプであるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1つに
    記載の流動量増大流路。
  9. 【請求項9】 前記流動量増大流路は、ホースであるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに
    記載の流動量増大流路。
  10. 【請求項10】 前記流動量増大流路は、側溝であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1つに
    記載の流動量増大流路。
  11. 【請求項11】 前記流動量増大流路は、ダクトである
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1つ
    に記載の流動量増大流路。
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