JPH118240A - 半導体装置の製造方法及び半導体装置の製造装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法及び半導体装置の製造装置

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JPH118240A
JPH118240A JP15862197A JP15862197A JPH118240A JP H118240 A JPH118240 A JP H118240A JP 15862197 A JP15862197 A JP 15862197A JP 15862197 A JP15862197 A JP 15862197A JP H118240 A JPH118240 A JP H118240A
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JP
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thin film
pressing member
semiconductor wafer
semiconductor device
pressing
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JP15862197A
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Yoshihiro Mori
義弘 森
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 イオンの除去、表面の傷及び悪いスループッ
ト等のCMP法が持つ問題点を招くことなく、また、半
導体ウェハを850℃以上の温度に晒すことなく、半導
体ウェハの上に形成された薄膜を平坦化できるようにす
る。 【解決手段】 高圧チャンバー100の底部に設けら
れ、内部に加熱手段を有する保持台101の上には半導
体ウェハ10が載置されている。半導体ウェハ10に形
成された薄膜11の上には可撓性を有する押圧部材が設
けられている。保持台101の加熱手段により半導体ウ
ェハ10を加熱して薄膜を軟化させると共に、ガス導入
部102から高圧の不活性ガスを導入すると、不活性ガ
スの圧力により、押圧部材は半導体ウェハ10の反った
形状に馴染むように変形した後、薄膜11の表面の凹凸
を平坦化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェハの上
に形成されている薄膜の表面を平坦化する技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体基板上に形成される集積回路の大
規模化を受け、トランジスタの寸法や配線パターンの微
細化が進展している。この微細化に対応するため、リソ
グラフィー技術の分野においては、露光に使われる光の
短波長化とレンズの開口数の向上とが図られており、こ
れに伴って、露光光の焦点深度が浅くなってくる。一
方、半導体基板の上に形成された配線金属膜及び該配線
金属膜を覆う絶縁膜の表面には小さい凹凸ができてい
る。このため、トランジスタの寸法や配線パターンの微
細化が進むと、配線金属膜や絶縁膜の表面に形成される
凹凸の高さと露光光の焦点深度とが同程度になってしま
うため、焦点合わせのマージンが極めて小さくなってし
まうので、半導体基板の上に形成されている薄膜の平坦
化が必要になってくる。
【0003】従来、ウエハ状の半導体基板(以下、半導
体ウェハと称する。)の表面に形成されている薄膜の平
坦化方法としては、オゾンTEOS等を用いる自己平坦
化CVD法、レジストエッチバック法又はBPSGリフ
ロー法等が用いられてきたが、従来の平坦化方法では、
0.25μm以下のデザインルールの半導体ウェハに対
しては、平坦化の程度という点で不十分になってきた。
すなわち、0.5μmのデザインルールのデバイスでは
配線層が2層程度であったが、0.25μm以下、特に
0.18〜0.13μmのデザインルールになると、配
線層が5層程度になっているので、配線層又は絶縁膜よ
りなる薄膜には一層の平坦性が求められている。このた
め、従来の平坦化方法では、半導体装置におけるデザイ
ンルールの微細化及び配線層の多層化には対応できなく
なってきた。
【0004】そこで、化学機械研磨法(以下、CMP法
と称する。)と呼ばれる平坦化手法が提案され、実用化
された(参考文献:月刊Semiconductor
World 1994年1月号58頁〜62頁)。とこ
ろが、CMP法には、研磨剤に含まれるKOH等のイオ
ンを除去するのに手間がかかること、被研磨膜の表面に
細かい傷が形成されてしまうこと、研磨パッドが目詰ま
りするため研磨パッドの頻繁な交換が必要になること及
びスループットが悪いこと等の課題がある。
【0005】そこで、CMP法の課題を改善するため
に、従来のリフロー技術の改善が提案されている。この
改善されたリフロー技術とは、融点を下げるためにホウ
素及び燐が混入された二酸化珪素膜を不活性ガス中で高
温に晒して軟化させた後、高い圧力を加えて二酸化珪素
膜をリフローさせることにより、二酸化珪素膜の表面の
凹凸を緩和するものである。
【0006】また、改善されたリフロー技術として、半
導体ウェハに振動を加えて薄膜の表面の平坦化を促進す
るもの(特開平5−304140)、風圧を加えて薄膜
の平坦化を促進するもの(特開平2−47854)、又
は遠心力を加えて薄膜の平坦化を促進するもの(特開平
6−224189)等が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記の改善
されたリフロー技術によると、前述したイオンの除去、
表面の傷及び悪いスループット等のCMP法が持つ課題
は解決されるが、半導体ウェハの上に形成された薄膜の
表面の凹凸の平坦化の程度としては、CMP法を上回る
ことは難しい。その理由は、薄膜の表面の凹凸が或る程
度まで小さくなった段階で、表面張力のために平坦化が
停止してしまうからである。また、風圧や遠心力を利用
する方法では、薄膜の面内において圧力の加わり方が均
一になり難いので、平坦度の均一性の確保という点で問
題がある。
【0008】もっとも、改善されたリフロー法におい
て、半導体ウェハをより高温、例えば850℃を越える
温度に晒すと、半導体ウェハ上の薄膜の表面は平坦化さ
れるが、半導体ウェハをより高温に晒すと、半導体ウェ
ハ上に形成されているトランジスタの特性が劣化すると
いう問題がある。
【0009】前記に鑑み、本発明は、イオンの除去、表
面の傷及び悪いスループット等のCMP法が持つ問題点
を招くことなく、また、半導体ウェハを850℃以上の
温度に晒すことなく、0.25μm以下のデザインルー
ルの半導体ウェハ上に形成されている薄膜の表面を平坦
化できるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、表面に凹凸を持ち且つ軟化している薄膜
を、可撓性を有する押圧部材により押圧することによ
り、薄膜の表面を平坦化するものである。
【0011】本発明に係る第1の半導体装置の製造方法
は、半導体ウェハ上に形成されており、表面に凹凸を持
ち軟化している薄膜を、可撓性を有する押圧部材により
押圧することによって、薄膜の表面を平坦化する工程を
備えている。
【0012】第1の半導体装置の製造方法によると、半
導体ウェハは、密な配線パターンと疎な配線パターンと
が混在して形成されていると共に複数の熱処理工程を経
ることにより複雑に反っているが、半導体ウェハ上に形
成された薄膜を可撓性を有する押圧部材により押圧する
ため、押圧部材は複雑に沿っている半導体ウェハの形状
に沿って馴染みながら変形するので、押圧部材は薄膜の
凸部と全面的に接するようになる。また、表面に凹凸を
持ち軟化している薄膜が押圧部材により押圧されると、
薄膜の凸部を構成する材料は凹部の方に流動する。この
場合、押圧部材は薄膜の凸部と全面的に接しているた
め、薄膜のほぼ全ての凸部を構成する材料が凹部の方に
流動する。
【0013】本発明に係る第2の半導体装置の製造方法
は、半導体ウェハ上に形成されており表面に凹凸を持つ
薄膜を加熱して薄膜を軟化させる軟化工程と、加熱され
た薄膜を可撓性を有する押圧部材により押圧して記薄膜
の表面を平坦化する平坦化工程とを備えている。
【0014】第2の半導体装置の製造方法によると、半
導体ウェハ上に形成されており表面に凹凸を持つ薄膜を
加熱して薄膜を軟化させるため、薄膜が確実に軟化する
ので、薄膜の凸部を構成する材料は凹部に向かって確実
に流動する。
【0015】第1又は第2の半導体装置の製造方法にお
いて、薄膜は絶縁膜又は金属膜であることが好ましい。
【0016】第1又は第2の半導体装置の製造方法にお
いて、押圧部材は薄膜に対して濡れ性を有しない材質よ
りなることが好ましい。
【0017】第2の半導体装置の製造方法において、平
坦化工程は、加熱された薄膜を、可撓性を有する押圧部
材を振動させながら押圧する工程を含むことが好まし
い。
【0018】第2の半導体装置の製造方法において、平
坦化工程は、加熱された薄膜を、真空状態において可撓
性を有する押圧部材により押圧する工程を含むことが好
ましい。
【0019】本発明に係る半導体装置の製造装置は、半
導体ウェハを保持する保持台と、保持台に保持される半
導体ウェハの上に形成されており表面に凹凸を有する薄
膜を加熱して軟化させる加熱手段と、薄膜の上方に配置
される可撓性を有する押圧部材と、押圧部材を薄膜に対
して押圧する押圧手段とを備えている。
【0020】本発明に係る半導体装置の製造装置による
と、保持台に保持される半導体ウェハの上に形成されて
いる薄膜を加熱して軟化させる加熱手段を備えているた
め、薄膜を確実に軟化させることができる。また、薄膜
の上方に配置される可撓性を有する押圧部材と、該押圧
部材を薄膜に対して押圧する押圧手段とを備えているた
め、押圧部材は複雑に沿っている半導体ウェハの形状に
沿って馴染みながら変形するので、押圧部材は薄膜の凸
部と全面的に接する。
【0021】本発明の半導体装置の製造装置において、
押圧部材は、回転可能且つ半導体ウェハの表面に沿って
平行移動可能に設けられたローラ本体の表面に設けられ
ている。
【0022】本発明の半導体装置の製造装置において、
押圧部材は、平面状の薄板よりなることが好ましい。
【0023】本発明の半導体装置の製造装置において、
押圧部材は、緩衝部材を介して剛体に保持されているこ
とが好ましい。
【0024】本発明の半導体装置の製造装置において、
押圧手段は、押圧部材を振動させる手段を有しているこ
とが好ましい。
【0025】本発明の半導体装置の製造装置は、保持台
及び押圧部材を収納しているチャンバーをさらに備えて
おり、押圧部材は平面状の薄板よりなり、押圧手段はチ
ャンバー内に導入される高圧気体であることが好まし
い。
【0026】本発明の半導体装置の製造装置は、保持台
及び押圧部材を収納しているチャンバーと、チャンバー
の内部を減圧する減圧手段とをさらに備えていることが
好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態に係る
半導体装置の製造装置について図面を参照しながら説明
する。
【0028】(第1の実施形態)図1は、第1の実施形
態に係る半導体装置の製造装置を示しており、図1に示
すように、内部が高圧に保持される高圧チャンバー10
0の底部には、内部に加熱手段を有する保持台101が
設けられている。保持台101の上にはシリコンよりな
る半導体ウェハ10が載置されている。また、高圧チャ
ンバー100の上部には、該高圧チャンバー100の内
部に窒素やアルゴン等よりなる高圧の不活性ガスを導入
するガス導入部102が設けられている。
【0029】半導体ウェハ10の上には、表面に凹凸を
有する薄膜11が形成されている。薄膜11の種類は、
特に問わないが、例えば、SiO2 を主成分とする絶縁
膜や銅、アルミニウムを主成分とする金属膜等が挙げら
れる。
【0030】薄膜11の上には、可撓性を有する押圧部
材103が載置されている。可撓性を有する押圧部材1
03としては、例えば白金、タンタル、タングステン等
の高融点金属やサファイヤ等の耐熱性誘電体よりなり、
0.2〜0.5mm程度の厚さを有する平面状の薄板を
用いることができる。
【0031】第1の実施形態に係る半導体装置の製造装
置において、保持台101の内部に設けられている加熱
手段により半導体ウェハ10を加熱すると共に、ガス導
入部102から高圧の不活性ガスを導入すると、押圧部
材103は高圧の不活性ガスにより板面内において均一
に上方から加圧される。押圧部材103が不活性ガスに
より加圧されると、押圧部材103は、可撓性を有して
いるので、密な配線パターンと疎な配線パターンとが混
在して形成されていると共に複数の熱処理工程を経るこ
とにより複雑に反っている(うねっている)半導体ウェ
ハ10の形状に沿って馴染むように変形した後、半導体
ウェハ10上の薄膜11を押圧して平坦化する。
【0032】尚、図示は省略しているが、ガス導入部1
02に上下方向に移動するピストンを配置して、高圧チ
ャンバー100の内部に導入される高圧の不活性ガスに
上下方向の振動を加えるようにしてもよい。
【0033】(第2の実施形態)図2(a)は、第2の
実施形態に係る半導体装置の製造装置を示しており、図
2に示すように、内部が真空に保持される真空チャンバ
ー200の底部には、内部に加熱手段を有する保持台2
01が設けられている。保持台201の上にはシリコン
よりなる半導体ウェハ10が載置されている。尚、真空
チャンバー200の内部を減圧する減圧手段としては、
周知のものを採用できるので、図示は省略している。
【0034】半導体ウェハ10の上方には、可撓性を有
する押圧部材203が配置されており、該押圧部材20
3は緩衝部材204を介して剛性の加圧板205に保持
されている。加圧板205は上下方向へ移動可能に設け
られたシャフト206に固定されており、該シャフト2
06の途中には振動発生部材207が設けられている。
また、シャフト206と真空チャンバー200の壁部と
の間にはOリング208が設けられており、真空チャン
バー200の内部の機密性が確保されている。
【0035】可撓性を有する押圧部材203としては、
例えば白金、タンタル、タングステン等の高融点金属や
サファイヤ等の耐熱性誘電体よりなる厚さが0.2〜
0.5mm程度の薄板を用いることができる。
【0036】緩衝部材204としては、多数の金属繊維
が機械的に絡まることにより形成された金属繊維よりな
る不織布や耐熱性の弾性材等を用いることができる。
【0037】振動発生部材207は、半導体ウェハ10
の表面に対して垂直な方向の振動((振幅としては特に
限定されないが1μm程度が好ましい。)を加圧板20
5に与えるものであって、具体的には、ピエゾ素子や超
音波発生器を用いることができる。
【0038】第2の実施形態に係る半導体装置の製造装
置において、保持台201の内部に設けられている加熱
手段により半導体ウェハ10を加熱すると共に、シャフ
ト206を降下させると、押圧部材203は緩衝部材2
04を介して加圧板205により加圧される。この場
合、押圧部材203と加圧板205との間に緩衝部材2
04が介在しているため、可撓性を有している押圧部材
203は、緩衝部材204によって面内において均一に
上方から加圧されるので、複雑に反っている半導体ウェ
ハ10の形状に沿って馴染むように変形した後、半導体
ウェハ10上の薄膜11を押圧して平坦化する。
【0039】図2(b)は、第2の実施形態の変形例に
係る半導体装置の製造装置におけるシャフト206の構
造を示しており、図2(a)とは異なり、互いに平行に
上下方向へ延びる2本1組のシャフト206における連
結部にピエゾ素子や超音波発生器よりなる振動発生部材
207が組み込まれている。これにより、振動発生部材
207は加圧板205ひいては押圧部材203に対して
水平方向の振動を与えることができる。
【0040】(第3の実施形態)図3は、第3の実施形
態に係る半導体装置の製造装置を示しており、図3に示
すように、内部が真空に保持される真空チャンバー30
0の底部には、内部に加熱手段を有する保持台301が
設けられている。保持台301の上にはシリコンよりな
る半導体ウェハ10が載置されている。
【0041】半導体ウェハ10の上方には、可撓性を有
する押圧部材303が配置されており、該押圧部材30
3は、内部に液体を収納した耐熱性の袋よりなる緩衝部
材304を介して剛性の加圧板305に保持されてい
る。加圧板305は上下方向に移動可能に設けられたシ
ャフト306に固定されており、該シャフト306の途
中には振動発生部材307が設けられている。また、シ
ャフト306と真空チャンバー300の壁部との間には
Oリング308が設けられており、真空チャンバー30
0の内部の機密性が確保されている。
【0042】可撓性を有する押圧部材303としては、
例えば白金、タンタル、タングステン等の高融点金属や
サファイヤ等の耐熱性誘電体よりなる厚さが0.2〜
0.5mm程度の薄板を用いることができる。
【0043】尚、緩衝部材304を構成する耐熱性の袋
の内部には、液体に代えて高圧の気体を収納してもよ
い。
【0044】第3の実施形態に係る半導体装置の製造装
置において、保持台301の内部に設けられている加熱
手段により半導体ウェハ10を加熱すると共にシャフト
306を降下させると、可撓性を有している押圧部材3
03は、緩衝部材304を介して加圧板205により加
圧され、面内において均一に上方から加圧されるので、
複雑に反っている半導体ウェハ10の形状に沿って馴染
むように変形した後、半導体ウェハ10上の薄膜11を
押圧して平坦化する。
【0045】(第4の実施形態)図4は、第4の実施形
態に係る半導体装置の製造装置を示しており、図4に示
すように、内部に加熱手段を有する保持台401の上に
はシリコンよりなる半導体ウェハ10が載置されてい
る。
【0046】半導体ウェハ10の上方には、保持台40
1の表面に沿って平行移動可能で且つ回転可能に設けら
れたローラ402が設けられている。ローラ402は、
平行移動且つ回転可能に設けられたシャフト403と、
該シャフト403の周囲に設けられた緩衝部材404
と、該緩衝部材404の周面に沿って設けられた可撓性
を有する押圧部材405とから構成されている。
【0047】可撓性を有する押圧部材405としては、
例えば白金、タンタル、タングステン等の高融点金属や
サファイヤ等の耐熱性誘電体よりなる厚さが0.2〜
0.5mm程度の薄板を用いることができる。
【0048】緩衝部材404としては、第2又は第3の
半導体装置の製造装置と同様、金属繊維が機械的に絡ま
ってなる不織布、耐熱性の弾性材又は内部に液体を収納
した耐熱性の袋等を用いることができる。
【0049】第4の実施形態に係る半導体装置の製造装
置において、保持台401の内部に設けられている加熱
手段により半導体ウェハ10を加熱すると共に、ローラ
402を回転させながら該ローラ402により半導体ウ
ェハ10の上に形成されている薄膜11を押圧すると、
シャフト403と押圧部材405との間に緩衝部材40
4が介在しているため、可撓性を有する押圧部材405
は、複雑に反っている半導体ウェハ10の形状に沿って
馴染むように変形しながら、半導体ウェハ10上の薄膜
11を押圧して平坦化する。
【0050】第4の実施形態によると、ローラ402の
表面に設けられた押圧部材405により押圧するため、
半導体ウェハ10のサイズが大きくなっても容易に対応
することができる。
【0051】以下、本発明の各実施形態に係る半導体装
置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
【0052】(第1の実施形態)第1の実施形態に係る
半導体装置の製造方法として、図1に示す半導体装置の
製造装置を用いる場合について説明する。
【0053】半導体ウェハ10を保持台101の内部に
設けられている加熱手段により、半導体ウェハ10を薄
膜11が軟化する程度の温度例えば500〜600℃の
温度に加熱すると共に、ガス導入部102から例えば5
0〜100気圧の高圧の不活性ガスをチャンバー100
の内部に導入する。
【0054】このようにすると、可撓性を有する押圧部
材103は、半導体ウェハ10の反っている形状に馴染
むように変形した後、図5に示すように、薄膜11の表
面の凸部11aを押圧する。このため、薄膜11の凸部
11aを構成する材料は押圧されて凹部11bの方に流
動するので、薄膜11の表面は平坦化される。
【0055】第1の実施形態に係る半導体装置の製造方
法によると、可撓性を有する押圧部材103により薄膜
11を押圧するため、押圧部材103が半導体ウェハ1
0の形状に良く馴染むと共に、リフロー法のような高温
(例えば800〜900℃)でなくても、薄膜11の表
面は平坦化される。このように、従来のリフロー法より
も低い温度で薄膜11を平坦化できるため、半導体ウェ
ハ10に注入されている不純物の再拡散を防止できるの
で、トランジスタ特性の劣化を回避することができる。
【0056】半導体ウェハ10を加熱する温度として
は、薄膜11が軟化する程度の温度が好ましく、薄膜1
1を構成する材料、例えば二酸化珪素等の絶縁性材料、
又はアルミニウムや銅等の導電性材料の種類に応じて、
また、絶縁性材料や導電性材料に添加されている物質の
種類に応じて適宜選択することが好ましい。例えば、薄
膜11として、ホウ素及びリンが添加された二酸化珪素
よりなる絶縁膜を用いる場合には、500〜600℃の
温度に加熱することが好ましい。
【0057】可撓性の押圧部材103に対する加圧力と
しては、押圧部材103の材質や厚さ又は薄膜11を構
成する材料に応じて適宜選択することが好ましい。
【0058】尚、第1の実施形態においては、保持台1
01の内部に設けられている加熱手段により半導体ウェ
ハ10を加熱したが、保持台101からの加熱に代え
て、又は、保持台101からの加熱に加えて、半導体ウ
ェハ10を上方から図示しないランプ等により加熱した
り、ガス導入部102から高温で且つ高圧の不活性ガス
を導入することにより加熱してもよい。このようにし
て、保持台101からの加熱を低減すると、半導体ウェ
ハ10に形成されているトランジスタが受けるダメージ
が低減する。
【0059】(第2の実施形態)第2の実施形態に係る
半導体装置の製造方法として、図2(a)又は図3に示
す半導体装置の製造装置を用いる場合について説明す
る。
【0060】保持台201,301の内部に設けられて
いる加熱手段により半導体ウェハ10を例えば500〜
600℃の温度に加熱すると共に、振動発生部材20
7,307により上下方向の振動を発生させながらシャ
フト206,306を降下させて、可撓性の押圧部材2
03,303により半導体ウェハ10の上に形成されて
いる薄膜11を押圧する。
【0061】このようにすると、可撓性を有する押圧部
材203,303は、半導体ウェハ10の反っている形
状に馴染んだ後、図6に示すように、上下方向に振動し
ながら薄膜11の表面の凸部11aを押圧する。このた
め、薄膜11の凸部11aを構成する材料は、半導体ウ
ェハ10の表面に垂直な方向の振動を与えられながら押
圧されるので、薄膜11の凹部11bの方に流動し、薄
膜11の表面は平坦化される。
【0062】第2の実施形態に係る半導体装置の製造方
法によると、可撓性を有する押圧部材203,303に
より薄膜11を押圧するため、押圧部材203,303
が半導体ウェハ10の形状に良く馴染むと共に、薄膜1
1の表面は平坦化される。このように、従来のリフロー
法よりも低い温度で薄膜11を平坦化できるため、半導
体ウェハ10に注入されている不純物の再拡散を防止で
きるので、トランジスタ特性の劣化を回避することがで
きる。
【0063】(第3の実施形態)第3の実施形態に係る
半導体装置の製造方法として、図2(a)、(b)に示
す半導体装置の製造装置を用いる場合について説明す
る。
【0064】第3の実施形態は、押圧部材203の振動
方向が水平方向である点を除いて、第2の実施形態と同
様である。
【0065】保持台201の内部に設けられている加熱
手段により半導体ウェハ10を加熱すると共に、振動発
生部材207により押圧部材203に水平方向の振動を
発生させながらシャフト206を降下させて、可撓性の
押圧部材203により半導体ウェハ10の上に形成され
ている薄膜11を押圧する。
【0066】このようにすると、可撓性を有する押圧部
材203は、半導体ウェハ10の反っている形状に馴染
んだ後、図7に示すように、水平方向に振動しながら薄
膜11の表面の凸部11aを押圧する。
【0067】第3の実施形態に係る半導体装置の製造方
法によると、可撓性を有する押圧部材203が半導体ウ
ェハ10の形状に良く馴染むと共に、薄膜11の表面は
従来のリフロー法よりも低い温度で平坦化される。
【0068】第3の実施形態においては、押圧部材20
3に水平方向の振動を加えるため、薄膜11を構成する
材料は、押圧部材103との間の静止摩擦力によって半
導体ウェハ10の表面と平行な方向に押圧されるので、
薄膜11の表面に沿って流動しやすくなる。この場合、
押圧部材103と薄膜11とが相対移動することなく、
押圧部材103が薄膜11に対して半導体ウェハ10の
表面に平行な方向の応力を与える程度の振動を加えるこ
とが好ましい。このようにすると、押圧部材103と薄
膜11とが互いに擦れ合わないので、薄膜11の表面に
は擦り傷や欠陥が形成されないと共に、平坦化処理後の
薄膜11の平坦性が一層向上する。
【0069】(第4の実施形態)第4の実施形態に係る
半導体装置の製造方法として、図4に示す半導体装置の
製造装置を用いる場合について説明する。
【0070】保持台401の内部に設けられている加熱
手段により半導体ウェハ10を加熱すると共に、ローラ
402を回転させながら半導体ウェハ10の表面に沿っ
て移動させることにより、半導体ウェハ10の上に形成
されている薄膜11を押圧する。この場合、ローラ40
2を半導体ウェハ10の表面に沿って複数回往復運動さ
せることが好ましい。このようにすると、薄膜11の凸
部はローラ402の進行方向に、つまり前後方向に複数
回押圧されて薄膜11の凹部に流動するので、薄膜11
の表面は平坦化される。
【0071】第4の実施形態に係る半導体装置の製造方
法によると、可撓性を有する押圧部材405が半導体ウ
ェハ10の形状に良く馴染むと共に、薄膜11の表面は
従来のリフロー法よりも低い温度で平坦化される。
【0072】尚、保持台401又はローラ402を上下
方向又は水平方向に振動させながら、該ローラ402に
より薄膜11を押圧してもよい。このようにすると、第
2又は第3の実施形態と同様、薄膜11の平坦度が向上
する。
【0073】また、保持台401による加熱に代えて、
又は、保持台401による加熱に加えて、ローラ402
により薄膜11を加熱してもよい。このようにすると、
薄膜11に対して表面から加熱できるので、薄膜11の
加熱に要する総熱量を低減できると共に半導体ウェハ1
0に形成されているトランジスタの特性の劣化を防止で
きる。
【0074】以下、本発明に係る薄膜の平坦化技術が実
際の半導体装置のプロセスに適用される場合について図
面を参照しながら説明する。
【0075】図8(a)、(b)は、絶縁膜よりなる薄
膜11が、半導体ウェハ10の上に形成された0.25
μm以下のデザインルールを持つ金属配線12の上に全
面に亘って堆積されている場合についての平坦化プロセ
スを示している。
【0076】まず、図8(a)に示すように、金属配線
12が形成された半導体ウェハ10の上に全面に亘って
絶縁膜よりなる薄膜11を堆積すると、金属配線12が
密に配置されたパターン領域においては、薄膜11の表
面に小さい凹凸部が形成される一方、金属配線12が疎
に配置されたパターン領域においては、金属配線12の
上側のみが凸状になり他の部分には緩やかで且つ大きい
凹部が形成される。
【0077】次に、第1〜第4の実施形態の方法を用い
て薄膜11を平坦化すると、図8((b)に示すよう
に、密な配線パターン領域においては全体に亘って平坦
になるが、疎な配線パターン領域においては金属配線1
2同士の間に浅く且つ大きい凹状部が形成される。とこ
ろが、剛性を有する押圧部材により薄膜11を押圧する
と、疎な配線パターン領域においては薄膜11に押圧部
材により押圧されない部分が生じてしまうため、薄膜1
1に対する精度の高い平坦化が困難であるが、可撓性を
有する押圧部材により薄膜11を押圧すると、疎な配線
パターン領域においても薄膜11は確実に平坦化され
る。従って、本発明に係る半導体装置の製造方法による
と、0.25μm以下のデザインルールを持つ配線パタ
ーンの上に形成された絶縁膜に対しても高精度に平坦化
できる。
【0078】図9(a)〜(c)は、半導体ウェハ10
の上に形成された絶縁膜13に埋め込み配線を形成する
プロセスを示している。
【0079】まず、図9(a)に示すように、金属配線
形成領域に開口部を有する絶縁膜13が形成された半導
体ウェハ10の上に全面に亘って金属膜よりなる薄膜1
1を堆積した後、第1〜第4の実施形態の方法を用いて
薄膜11を平坦化すると、図9(b)に示すように、薄
膜11は平坦化される。
【0080】次に、薄膜11に対して全面エッチバック
を行なうと、図9(c)に示すように、絶縁膜13内に
金属膜よりなる埋め込み金属配線14が形成される。
【0081】尚、第1〜第3の実施形態に係る半導体装
置の製造方法においては、押圧部材103,203,3
03の大きさは半導体ウェハ10の大きさよりもひとま
わり大きかったが、これに代えて、押圧部材103,2
03,303を半導体ウェハ10よりも小さく設けてお
き、押圧する部位を変えながら複数回押圧するようにし
てもよい。
【0082】以下、本発明に係る半導体装置の製造方法
の特徴について、図面を参照しながら説明する。
【0083】図10(a)、(b)は、本発明に係る半
導体装置の製造方法の比較例を示しており、剛性を有す
る押圧部材110を用いて薄膜11を押圧して平坦化す
る状態を示している。前述したように、半導体ウェハ1
0の上には密な配線パターンと疎な配線パターンとが形
成されていたり、複数の熱処理工程を経たりすることに
より、半導体ウェハ10の形状はうねるように複雑に反
っている。このため、図10(a)に示すように、剛性
を有する押圧部材110を用いて薄膜11を押圧する
と、薄膜11には、押圧部材110と接する部位と接し
ない部位とができる。このため、図10(b)に示すよ
うに、押圧後の薄膜11には、膜厚の小さい部位と大き
い部位とができてしまう。
【0084】図11(a)、(b)は、可撓性を有する
押圧部材103を用いて薄膜11を押圧する状態を示し
ている。押圧部材103が可撓性を有していると、押圧
部材103は半導体ウェハ10の形状に沿って変形し全
面に亘って薄膜11に接した状態で薄膜11を押圧す
る。このため、図11(b)に示すように、押圧後の薄
膜11は半導体ウェハ10の形状に沿って平坦になる。
従って、本発明に係る半導体装置の製造方法によると、
薄膜11は1μmを大きく下回る寸法で平坦化される。
【0085】図12(a)〜(c)は、第2又は第3の
実施形態のように、真空チャンバー200,300の内
部において可撓性を有する押圧部材203,303を用
いて薄膜11を押圧する状態を示している。
【0086】まず、図12(a)に示すように、表面に
凹部を有する薄膜11を可撓性を有する押圧部材20
3,303により押圧すると、図12(b)に示すよう
に、薄膜11の凹部は球状部に変化する。ところが、真
空チャンバー200,300の内部において真空状態で
押圧部材203,303により薄膜11を押圧するた
め、図12(c)に示すように、薄膜11の球状部は消
えて無くなるので、薄膜11にはボイドが形成されな
い。
【0087】以下、本発明に係る半導体装置の製造方法
の特徴について、従来から知られている他の技術分野に
おける平坦化技術と比較しながら説明する。
【0088】例えば、特開平2−199790号公報に
は、エレクトロルミネセンス表示素子の製造方法とし
て、グリーンシートが軟化する温度下で互いに平行な一
対の加圧板により内部パターン電極を平坦化する技術が
示されているが、剛性の加圧板を用いて押圧する点及び
軟化する対象がグリーンシートである点において、本発
明と異なる。また、特開平5−93806号公報には、
カラーフィルターの製造方法として、透明基板の上に形
成されたオーバーコート層を押さえ板により押圧して平
坦化する技術が示されているが、剛性の押さえ板を用い
て押圧する点及び軟化する対象が透明基板である点にお
いて、本発明と異なる。また、これらの公報に示されて
いる方法では、薄膜を1μm以下の程度に平坦化するこ
とは不可能である。
【0089】また、特開平8−227887号公報に
は、半導体装置の製造方法として、軟化したPSG膜を
ローラにより平坦化する技術が示されているが、剛性の
ローラを用いて押圧する点において本発明と異なる。
【0090】
【発明の効果】本発明に係る第1の半導体装置の製造方
法によると、可撓性を有する押圧部材が複雑に反ってい
る半導体ウェハの形状に沿って馴染みながら変形するた
め、押圧部材は薄膜の凸部と全面的に接するので、薄膜
のほぼ全ての凸部を構成する材料が凹部の方に流動し
て、薄膜の表面は極めて平坦な状態に平坦化される。
【0091】また、軟化している薄膜を押圧部材により
押圧するため、押圧部材により押圧しない場合に比べ
て、薄膜の温度は低くてよいので、半導体ウェハ上に形
成されているトランジスタの特性が劣化する事態を防止
できる。
【0092】本発明に係る第2の半導体装置の製造方法
によると、半導体ウェハ上に形成されており表面に凹凸
を持つ薄膜を加熱して薄膜を軟化させるため、薄膜が確
実に軟化し、薄膜のほぼ全ての凸部を構成する材料が凹
部の方へ確実に流動するので、薄膜の表面は一層平坦な
状態に平坦化される。
【0093】第1又は第2の半導体装置の製造方法にお
いて、薄膜が絶縁膜又は金属膜であると、半導体ウェハ
上に形成されている絶縁膜又は金属膜の表面を、半導体
ウェハ上に形成されているトランジスタの特性を劣化さ
せることなく、極めて平坦な状態に平坦化することがで
きる。
【0094】第1又は第2の半導体装置の製造方法にお
いて、押圧部材が薄膜に対して濡れ性を有しない材質よ
りなると、押圧部材は薄膜と接しても薄膜に付着しない
ので、薄膜の凸部を構成する材料を凹部の方に確実に流
動させることができる。
【0095】第2の半導体装置の製造方法において、押
圧部材を振動させながら薄膜を押圧すると、押圧部材の
質量に基く慣性力が薄膜の凸部に作用するため、薄膜の
凸部の凹部への流動が促進されるので、平坦化の程度が
向上すると共に平坦化に要する時間を短縮できる。
【0096】第2の半導体装置の製造方法において、薄
膜を真空状態において押圧部材により押圧すると、薄膜
の凸部を構成する材料が凹部の方に流動する際に周囲の
気体を巻き込まないので、薄膜中にボイドが形成される
事態を防止できる。
【0097】本発明に係る半導体装置の製造装置による
と、加熱手段により半導体ウェハの上に形成されている
薄膜を加熱して軟化させた状態で、押圧手段により可撓
性を有する押圧部材を薄膜に対して押圧できるため、押
圧部材は複雑に反っている半導体ウェハの形状に沿って
馴染みながら変形して軟化している薄膜を押圧するの
で、薄膜のほぼ全ての凸部を構成する材料が凹部の方へ
流動し、薄膜の表面は極めて平坦な状態に平坦化され
る。
【0098】本発明の半導体装置の製造装置において、
押圧部材が、回転可能且つ半導体ウェハの表面に沿って
平行移動可能に設けられたローラ本体の表面に設けられ
ていると、ローラ本体を回転させながら半導体ウェハの
表面に沿って平行移動させることにより、薄膜を押圧で
きるため、薄膜の凸部を構成ずる材料をローラ本体の移
動方向に流動させることができるので平坦化に要する時
間を短縮できると共に、半導体ウェハが大型化しても対
応することができる。
【0099】本発明の半導体装置の製造装置において、
押圧部材が平面状の薄板よりなると、薄膜の表面を同時
に押圧することが可能になる。
【0100】本発明の半導体装置の製造装置において、
押圧部材が緩衝部材を介して剛体に保持されていると、
剛体を薄膜の方に移動させて押圧部材により薄膜を押圧
することができると共に、緩衝部材が可撓性を有する押
圧部材の変形に追従して変形するので押圧部材には均等
に押圧力が作用する。
【0101】本発明の半導体装置の製造装置において、
押圧手段が押圧部材を振動させる手段を有していると、
押圧部材を振動させながら薄膜に対して押圧できるた
め、押圧部材の質量に基く慣性力が薄膜の凸部に作用す
るので、薄膜の凸部の凹部への流動が促進され、平坦化
の程度が向上すると共に平坦化に要する時間を短縮でき
る。
【0102】本発明の半導体装置の製造装置が、保持台
及び押圧部材を収納しているチャンバーを備え、該チャ
ンバー内に導入される高圧気体により可撓性を有する平
面状の押圧部材を押圧すると、簡易且つ確実に可撓性を
有する押圧部材に対して均等に押圧力を加えることがで
きる。
【0103】本発明の半導体装置の製造装置が、保持台
及び押圧部材を収納しているチャンバーと、チャンバー
の内部を減圧する減圧手段とを備えていると、薄膜を真
空状態において押圧部材により押圧できるため、薄膜の
凸部を構成する材料が凹部の方に流動する際に周囲の気
体を巻き込まないので、薄膜中にボイドが形成される事
態を防止できる。
【0104】従って、本発明によると、イオンの除去、
表面の傷及び悪いスループット等のCMP法が持つ問題
点を招くことなく、また、半導体ウェハを850℃以上
の高温に晒すことなく、0.25μm以下のデザインル
ールの半導体ウェハの上に形成されている薄膜の表面を
確実に平坦化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製
造装置の断面図である。
【図2】(a)は本発明の第2の実施形態に係る半導体
装置の製造装置の断面図であり、(b)は第2の実施形
態の変形例に係る半導体装置の製造装置のシャフト近傍
を示す断面図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製
造装置の断面図である。
【図4】本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製
造装置の断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製
造方法の平坦化工程を示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製
造方法の平坦化工程を示す断面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製
造方法の平坦化工程を示す断面図である。
【図8】(a)、(b)は、本発明に係る半導体装置の
製造方法を、0.25μm以下のデザインルールの金属
配線の上に形成された絶縁膜を平坦化するプロセスに適
用した場合の断面図である。
【図9】(a)〜(c)は、本発明に係る半導体装置の
製造方法を、絶縁膜に埋め込み配線を形成するプロセス
に適用した場合の断面図である。
【図10】(a)、(b)は、本発明に係る半導体装置
の製造方法の比較例を示す断面図である。
【図11】(a)、(b)は、本発明に係る半導体装置
の製造方法の作用を示す断面図である。
【図12】(a)〜(c)は、本発明に係る半導体装置
の製造方法の作用を示す断面図である。
【符号の説明】
10 半導体ウェハ 11 薄膜 11a 凸部 11b 凹部 12 金属配線 13 絶縁膜 14 埋め込み配線 100 高圧チャンバー 101 保持台 102 ガス導入部 103 押圧部材 200 真空チャンバー 201 保持台 203 押圧部材 204 緩衝部材 205 加圧板 206 シャフト 207 振動発生部材 208 Oリング 300 真空チャンバー 301 保持台 303 押圧部材 304 緩衝部材 305 加圧板 306 シャフト 307 振動発生部材 308 Oリング 401 保持板 402 ローラ 403 シャフト 404 緩衝部材 405 押圧部材

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウェハ上に形成されており、表面
    に凹凸を持ち軟化している薄膜を、可撓性を有する押圧
    部材により押圧することによって、前記薄膜の表面を平
    坦化する工程を備えていることを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体ウェハ上に形成されており表面に
    凹凸を持つ薄膜を加熱して、前記薄膜を軟化させる軟化
    工程と、 加熱された前記薄膜を可撓性を有する押圧部材により押
    圧して、前記薄膜の表面を平坦化する平坦化工程とを備
    えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記薄膜は絶縁膜又は金属膜であること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記押圧部材は前記薄膜に対して濡れ性
    を有しない材質よりなることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記平坦化工程は、加熱された前記薄膜
    を、可撓性を有する押圧部材を振動させながら押圧する
    工程を含むことを特徴とする請求項2に記載の半導体装
    置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記平坦化工程は、加熱された前記薄膜
    を、真空状態において可撓性を有する押圧部材により押
    圧する工程を含むことを特徴とする請求項2に記載の半
    導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 半導体ウェハを保持する保持台と、 前記保持台に保持される半導体ウェハの上に形成されて
    おり表面に凹凸を有する薄膜を加熱して軟化させる加熱
    手段と、 前記薄膜の上方に配置される可撓性を有する押圧部材
    と、 前記押圧部材を前記薄膜に対して押圧する押圧手段とを
    備えていることを特徴とする半導体装置の製造装置。
  8. 【請求項8】 前記押圧部材は、回転可能且つ前記半導
    体ウェハの表面に沿って平行移動可能に設けられたロー
    ラ本体の表面に設けられていることを特徴とする請求項
    7に記載の半導体装置の製造装置。
  9. 【請求項9】 前記押圧部材は、平面状の薄板よりなる
    ことを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造装
    置。
  10. 【請求項10】 前記押圧部材は、緩衝部材を介して剛
    体に保持されていることを特徴とする請求項7に記載の
    半導体装置の製造装置。
  11. 【請求項11】 前記押圧手段は、前記押圧部材を振動
    させる手段を有していることを特徴とする請求項7に記
    載の半導体装置の製造装置。
  12. 【請求項12】 前記保持台及び押圧部材を収納してい
    るチャンバーをさらに備えており、 前記押圧部材は、平面状の薄板よりなり、 前記押圧手段は、前記チャンバー内に導入される高圧気
    体であることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置
    の製造装置。
  13. 【請求項13】 前記保持台及び押圧部材を収納してい
    るチャンバーと、 前記チャンバーの内部を減圧する減圧手段とをさらに備
    えていることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置
    の製造装置。
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