JPH1181405A - 混合水栓固定用アダプター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 混合水栓の給水管と給湯管との取り付け間隔
と、天板の取付面に設けられた水側と湯側との取付孔の
間隔とが異なっていても、混合水栓を前記天板の取付面
に固定することができる、混合水栓固定用アダプターを
提供する。 【解決手段】 混合水栓固定用アダプター１は、アダプ
ター本体８と、水側および湯側のジョイント部材９、１
０とを備え、それらのジョイント部材９、１０を、アダ
プター本体８の下面側８ｂから挿入し、かつ、混合水栓
５の下面側５ａに形成された給水路６および給湯路７に
ねじ込んで、アダプター本体８と混合水栓５とを連結す
る。アダプター本体８の下面側８ａに取り付けられた水
側および湯側の接続管１９、２０を、天板２の取付面に
設けられた水側および湯側の取付孔３、４にそれぞれ挿
入し、その取付面にアダプター本体８を固定した後、前
記水側および湯側の接続管１９、２０に、給水管２２お
よび給湯管２３を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、混合水栓を、洗
面化粧台とか流し台等の天板、あるいは、壁面パネル等
の取付面に固定するための混合水栓固定用アダプターに
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、洗面化粧台等の天板の取付面に混
合水栓を固定するには、その取付面に所定の間隔で設け
られた水側および湯側の取付孔に、混合水栓の本体下部
に前記所定の間隔と同じ取付間隔で取り付けられている
給水管および給湯管を挿入して、固定してきた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、混合水栓の
下面に取り付けられた給水管と給湯管との取付間隔は、
標準で１０２ｍｍ、それ以上のものは１５５ｍｍ、２０
０ｍｍ等というように、何種類もの取付間隔があった。
また、混合水栓の給水管および給湯管の直径は、前記取
付間隔の種類によって違っていたり、あるいは、同じ取
付間隔であっても違っていたりした。したがって、給水
管と給湯管との取付間隔の違い、あるいは、給水管およ
び給湯管の直径の違いにより、洗面化粧台も、それに合
った取付孔を有するものを何種類も製造する必要があっ
た。このように、洗面化粧台の種類が増えると、製造の
管理、在庫の管理が非常に面倒である。

【０００４】この発明は、上記した従来の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、混合水栓を洗面化粧台等の天板とか壁面パネル等の
取付面に固定するとき、混合水栓の給水管と給湯管との
取付間隔と、前記取付面に設けられた水側と湯側との取
付孔の間隔とが異なっていても、混合水栓を前記取付面
に取り付け固定させることができる、混合水栓固定用ア
ダプターを提供することにある。また、その他の目的と
しては、前記取付面の水側および湯側の取付孔の直径の
大きさに関係なく、混合水栓を前記取付面に取り付け固
定させることができる混合水栓固定用アダプターを提供
することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明に係る混合水栓
固定用アダプターは、前記目的を達成するために、次の
構成からなる。すなわち、請求項１に記載の発明は、混
合水栓と、その混合水栓が固定される天板等の取付面と
の間に取り付けられる混合水栓固定用アダプターであっ
て、水側流路および湯側流路を内部に有するとともに、
それらの水側流路および湯側流路にそれぞれ個別でつな
がり、かつ、給水管側および給湯管側に接続される水側
および湯側の接続管を、前記天板等の取付面に設けられ
た水側および湯側の取付孔の間隔と同じ取付間隔で取り
付けるための水側および湯側の取付部を下面側に有する
アダプター本体と、前記混合水栓の下面側に所定の間隔
で開口するように形成されている給水路および給湯路に
対して、前記アダプター本体の水側流路および湯側流路
をそれぞれ個別に連通させるための水側および湯側のジ
ョイント部材と、を備える。

【０００６】これにより、混合水栓は、水側および湯側
のジョイント部材によって、アダプター本体に取り付け
られる。そして、このアダプター本体の下面側に取り付
けられた水側および湯側の接続管が、前記天板等の取付
面に設けられた水側および湯側の取付孔にそれぞれ挿入
されて、前記天板等の取付面にアダプター本体が固定さ
れ、その後、前記水側および湯側の接続管に、給水管お
よび給湯管が、それぞれ接続される。このとき、アダプ
ター本体の水側流路および湯側流路と、混合水栓の給水
路および給湯路は、前記水側および湯側のジョイント部
材を介して、それぞれ個別に連通される。

【０００７】また、請求項２に記載の発明のように、前
記水側および湯側のジョイント部材は、アダプター本体
の下面側から挿入されて取り付けられるとともに、その
先端部は、アダプター本体の上面側から突き出て、前記
混合水栓の下面側に形成されている給水路および給湯路
に連結されるのが好ましい。

【０００８】これにより、水側および湯側のジョイント
部材は、アダプター本体の下面側から挿入されて取り付
けられるとともに、その先端部は、アダプター本体の上
面側から突き出て、前記混合水栓の下面側に形成されて
いる給水路および給湯路に連結される。したがって、前
記混合水栓は、水側および湯側のジョイント部材によっ
て、アダプター本体に固定される。

【０００９】また、請求項３に記載の発明のように、前
記水側および湯側の接続管は、前記アダプター本体の水
側および湯側の取付部に対して着脱できて、取り外し交
換可能に取り付けられるのが好ましい。

【００１０】これにより、前記水側および湯側の接続管
は、前記アダプター本体の水側および湯側の取付部に対
して着脱できて、取り外し交換可能に取り付けることが
できる。

【００１１】また、請求項４に記載の発明のように、前
記アダプター本体の下面側には、前記水側および湯側の
接続管を取り付けるための水側および湯側の取付部が、
取付間隔を異なるようにして、二対以上設けられるとと
もに、それら水側および湯側の取付部の一対に対して、
水側および湯側の接続管が着脱可能に取り付けられるの
が好ましい。

【００１２】これにより、前記アダプター本体の下面側
に取り付けられる水側と湯側との接続管の取付間隔を、
２種類以上の異なった取付間隔に変えることができる。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の実施の形態について説明する。

【００１４】図１は、混合水栓が固定される天板等の取
付面としての、たとえば、洗面化粧台の天板２の取付面
と、混合水栓５との間に取り付けられる混合水栓固定用
アダプター１の第一の実施の形態を示す。この図に示す
ように、混合水栓固定用アダプター１は、前記天板２の
取付面に設けられた水側の取付孔３と湯側の取付孔４と
の間隔Ｆよりも、たとえば、シングルレバー式の混合水
栓５の下面側５ａに開口するように形成されている給水
路６と給湯路７との所定の間隔Ｇが短いときに用いられ
るものである。この混合水栓固定用アダプター１は、角
錐台状のアダプター本体８と、このアダプター本体８の
上面側８ａに突き出るように、アダプター本体８の下面
側８ｂから挿入されて、混合水栓５の下面側５ａにねじ
込まれる、着脱可能の円柱状の水側のジョイント部材９
および湯側のジョイント部材１０と、を備える。

【００１５】アダプター本体８は、水側流路１１および
湯側流路１２を内側に有し、その下面側８ｂには、前記
水側のジョイント部材９を取り付けるための水側の第一
の開孔１３が、前記アダプター本体８の水側流路１１と
連通するように設けられている。また同様に、前記湯側
のジョイント部材１０を取り付けるための湯側の第一の
開孔１４が、前記アダプター本体８の湯側流路１２と連
通するように設けられている。そして、アダプター本体
８の上面側８ａには、水側流路１１を挟むようにして、
水側の第二の開孔１３ａが、前記水側の第一の開孔１３
と対向位置して設けられている。また同様に、アダプタ
ー本体８の上面側８ａには、湯側流路１２を挟むように
して、湯側の第二の開孔１４ａが、前記湯側の第一の開
孔１４と対向位置して設けられている。このとき、それ
らの水側の第一の開孔１３と湯側の第一の開孔１４との
間隔は、前記混合水栓５の下面側５ａに開口するように
形成されている給水路６と給湯路７との所定の間隔Ｇと
同じ間隔で設けられている。

【００１６】そして、アダプター本体８の下面側８ｂに
は、一対の水側の第一の取付部１５および湯側の第一の
取付部１６が、前記水側の第一の開孔１３および湯側の
第一の開孔１４よりも外側の位置で設けられている。し
かも、この水側の第一の取付部１５と湯側の第一の取付
部１６との間隔は、前記天板２の取付面に設けられた水
側の取付孔３と湯側の取付孔４との間隔Ｆと同じ間隔で
設けられている。さらに、それらの水側の第一の取付部
１５および湯側の第一の取付部１６よりも外側の位置
で、一対の水側の第二の取付部１５ａおよび湯側の第二
の取付部１６ａが設けられている。そして、前記水側の
第一の取付部１５および湯側の第一の取付部１６と、前
記水側の第二の取付部１５ａおよび湯側の第二の取付部
１６ａとの内周には、それぞれ雌ねじ部が設けられてい
る。

【００１７】次に、水側のジョイント部材９および湯側
のジョイント部材１０について説明する。これらの水側
のジョイント部材９および湯側のジョイント部材１０の
先端部には、雄ねじ部が設けられており、この雄ねじ部
は、前記混合水栓５に形成された給水路６および給湯路
７の内周に設けられている雌ねじ部にねじ込むためのも
のである。また、前記水側のジョイント部材９および湯
側のジョイント部材１０の内側には、上方に開口する連
通路１７が形成されており、かつ、この連通路１７は、
前記水側のジョイント部材９および湯側のジョイント部
材１０の基部周囲に開口形成された、複数の連通開孔１
７ａと連通している。

【００１８】そして、前記混合水栓５は、水側のジョイ
ント部材９および湯側のジョイント部材１０によって、
アダプター本体８に取り付けられる。ここで、混合水栓
５とアダプター本体８との接続について触れると、ま
ず、アダプター本体８の上面側８ａに、前記混合水栓５
が載せられる。このとき、その混合水栓５の下面側５ａ
に形成されている給水路６および給湯路７と、アダプタ
ー本体８の上面側８ａに設けられた水側の第二の開孔１
３ａおよび湯側の第二の開孔１４ａとが、それぞれ同心
位置するように載せられる。そして、アダプター本体８
の下面側８ｂに設けられた前記水側の第一の開孔１３お
よび湯側の第一の開孔１４に、前記水側のジョイント部
材９および湯側のジョイント部材１０が、アダプター本
体８の下面側８ｂから挿入されて取り付けられるととも
に、それらの先端部は、アダプター本体８の上面側８ａ
に設けられた、水側の第二の開孔１３ａおよび湯側の第
二の開孔１４ａから突き出て、前記混合水栓５の下面側
５ａに所定の間隔Ｇで形成されている給水路６および給
湯路７の、それらの内側に設けられた雌ねじ部にねじ込
まれて連結される。そして、このようにして連結される
と、それらの水側のジョイント部材９および湯側のジョ
イント部材１０の内側の連通路１７を介して、アダプタ
ー本体８の水側流路１１および湯側流路１２と、混合水
栓５の給水路６および給湯路７とが、それぞれ個別に連
通される。

【００１９】また、前記アダプター本体８の下面側８ｂ
に設けられている一対の水側の第二の取付部１５ａおよ
び湯側の第二の取付部１６ａには、それらの雌ねじ部と
螺合する雄ねじ部を備える蓋部材１８、１８がねじ込ま
れる。そして、前記アダプター本体８の下面側８ｂに設
けられている他の一対の水側の第一の取付部１５および
湯側の第一の取付部１６には、それらの雌ねじ部と螺合
する雄ねじ部を小径からなる一端部に備える水側の第一
の接続管１９および湯側の第一の接続管２０が着脱でき
て、好ましくは取り外し交換可能にねじ込まれる。これ
らの水側の第一の接続管１９および湯側の第一の接続管
２０は、両端部を除いた中間部が拡径となっており、そ
の中間部の外径は、前記水側の取付孔３および湯側の取
付孔４の直径よりも小さめになって、それら水側の取付
孔３および湯側の取付孔４を挿通可能となっている。そ
して、それらの水側の第一の接続管１９および湯側の第
一の接続管２０の前記中間部の外周には、固定ナット２
１に設けられている雌ねじ部に螺合する雄ねじ部が設け
られている。

【００２０】なお、図示の例とは異なり、前記水側の第
二の取付部１５ａおよび湯側の第二の取付部１６ａに、
前記水側の第一の接続管１９および湯側の第一の接続管
２０をねじ込み、また、前記水側の第一の取付部１５お
よび湯側の第一の取付部１６に、前記蓋部材１８、１８
をねじ込むことも可能である。

【００２１】そして、このように混合水栓５を接続した
アダプター本体８を、前記天板２の取付面に取り付け
る。その取り付け方は、まず、アダプター本体８の下面
側８ｂに着脱できて、取り外し交換可能にねじ込まれた
水側の第一の接続管１９および湯側の第一の接続管２０
を、前記天板２の取付面に設けられた水側の取付孔３お
よび湯側の取付孔４に挿入する。そして、前記天板２の
下面側２ａから、それらの水側の第一の接続管１９およ
び湯側の第一の接続管２０に固定ナット２１、２１をね
じ込み、アダプター本体８と固定ナット２１、２１との
間に、前記天板２を挟んで固定する。その後、水側の第
一の接続管１９および湯側の第一の接続管２０の小径か
らなる他端部に、逆止弁部Ｗを介して、給水管２２およ
び給湯管２３を取り付け接続する。

【００２２】さて、このようにして固定された前記混合
水栓５が有するシングルレバー５ｂを操作すれば、給水
管２２および給湯管２３から供給される水または湯は、
接続管１９、２０からアダプター本体８の水側流路１１
および湯側流路１２に供給され、さらに、水側のジョイ
ント部材９および湯側のジョイント部材１０を介して、
混合水栓５の給水路６および給湯路７にそれぞれ個別に
供給される。

【００２３】この第一の実施の形態に示す混合水栓固定
用アダプター１によれば、図１に示すように、前記天板
２の取付面に設けられた水側の取付孔３と湯側の取付孔
４との間隔Ｆよりも、混合水栓５の下面側５ａに開口す
るように形成されている給水路６と給湯路７との所定の
間隔Ｇ、すなわち、混合水栓５の取り付け間隔が短いと
きでも、前記天板２の取付面と前記混合水栓５との間に
前記混合水栓固定用アダプター１を取り付けることで、
前記天板２の取付面に前記混合水栓５を容易に取り付け
固定することができる。しかも、水側のジョイント部材
９および湯側のジョイント部材１０は、アダプター本体
８の下面側８ｂからに挿入されて取り付けられるととも
に、その先端部は、アダプター本体８の上面側８ａから
突き出て、前記混合水栓５の下面側５ａの給水路６およ
び給湯路７にねじ込まれて連結されるので、混合水栓５
の給水路６および給湯路７をそのまま利用して、水側の
ジョイント部材９および湯側のジョイント部材１０を取
り付けることができる。よって、アダプター本体８に、
前記混合水栓５を取り付けるための複雑な機構を設ける
必要がないので、アダプター本体８の構造を簡素化する
ことができる。また、前記アダプター本体８の下面側８
ｂには、一対の水側の第一の取付部１５および湯側の第
一の取付部１６と、他の一対の水側の第二の取付部１５
ａおよび湯側の第二の取付部１６ａとが、取付間隔を異
なるようにして設けられているので、前記水側の第一の
接続管１９と湯側の第一の接続管２０との取付間隔を、
二種類の異なった取付間隔にすることができる。したが
って、混合水栓固定用アダプター１の種類を少なくする
ことができる。また、水側の取付部および湯側の取付部
を、取付間隔を異なるようにして三対以上設けることに
より、混合水栓固定用アダプター１の種類をさらに少な
くすることができる。なお、前記水側の第一の開孔１３
および湯側の第一の開孔１４よりも内側の位置に、他の
水側の取付部および湯側の取付部を設けてもよい。

【００２４】図２は、本発明に係る混合水栓固定用アダ
プターの第二の実施の形態を示すものである。混合水栓
固定用アダプター２５は、混合水栓が固定される天板等
の取付面としての、たとえば、洗面化粧台の天板２６の
取付面に設けられた水側の取付孔２７と湯側の取付孔２
８との間隔Ｆ１よりも、シングルレバー式の混合水栓２
９の下面側２９ａに開口するように形成されている給水
路６と給湯路７との所定の間隔Ｇ、すなわち、前記混合
水栓２９の取り付け間隔が長いときに用いられるもので
ある。以下、第一の実施の形態と異なる点のみを説明す
る。

【００２５】前記天板２６の取付面には、第一の実施の
形態で示した天板２の取付面に設けられた水側の取付孔
３と湯側の取付孔４との間隔Ｆよりも短い間隔Ｆ１で、
水側の取付孔２７と湯側の取付孔２８とが設けられてお
り、しかも、これらの水側の取付孔２７および湯側の取
付孔２８の直径は、第一の実施の形態で示した水側の取
付孔３および湯側の取付孔４の直径よりも小となってい
る。また、前記混合水栓２９の下面側２９ａには、第一
の実施の形態で示した混合水栓５の下面側５ａに開口す
るように形成されている給水路６と給湯路７との所定の
間隔Ｇよりも長い所定の間隔Ｇ１で、給水路６ａと給湯
路７ａとが開口するように形成されている。

【００２６】次に、前記混合水栓固定用アダプター２５
について説明する。アダプター本体３０の下面側３０ａ
には、一対の水側の第一の取付部１５および湯側の第一
の取付部１６が設けられ、しかも、それらの水側の第一
の取付部１５および湯側の第一の取付部１６は、水側の
第一の開孔１３および湯側の第一の開孔１４よりも内側
の位置で設けられている。さらに、前記水側の第一の取
付部１５および湯側の第一の取付部１６には、それらの
雌ねじ部と螺合する雄ねじ部を一端部に備える水側の第
二の接続管３１および湯側の第二の接続管３２が着脱で
きて、取り外し交換可能にねじ込まれている。これらの
水側の第二の接続管３１および湯側の第二の接続管３２
の外径は、第一の実施の形態で示した、水側の第一の接
続管１９および湯側の第一の接続管２０の中間部の外径
よりも小さく、かつ、前記天板２６の取付面に設けられ
た水側の取付孔２７および湯側の取付孔２８の直径より
も小さめになって、それら水側の取付孔２７および湯側
の取付孔２８を挿通可能となっている。また、前記水側
の第二の接続管３１および湯側の第二の接続管３２の外
周には、固定ナット３３に設けられている雌ねじ部に螺
合する雄ねじ部が設けられている。そして、この第二の
実施の形態においては、前記水側の第二の接続管３１お
よび湯側の第二の接続管３２の一端部に、第一の実施の
形態の前記水側の第一の接続管１９および湯側の第一の
接続管２０の一端部と同一の外径寸法からなる雌ねじ部
を設けて、前記水側の第一の接続管１９および湯側の第
一の接続管２０と、前記水側の第二の接続管３１および
湯側の第二の接続管３２との間に互換性を与えることが
できるようになっている。

【００２７】この第二の実施の形態に示す、混合水栓固
定用アダプター２５を用いて、前記天板２６の取付面に
前記混合水栓２９を固定する方法は、上述した第一の実
施の形態とほぼ同様であるので、説明を省略する。

【００２８】このように構成された第二の実施の形態の
混合水栓固定用アダプター２５によれば、前記天板２６
の取付面に設けられた水側の取付孔２７と湯側の取付孔
２８との間隔Ｆ１よりも、前記混合水栓２９の下面側２
９ａに開口するように形成されている給水路６と給湯路
７との所定の間隔Ｇ１、すなわち、前記混合水栓２９の
取り付け間隔が長いときでも、前記天板２６の取付面と
前記混合水栓２９との間に混合水栓固定用アダプター２
５を取り付けることで、前記天板２６の取付面に前記混
合水栓２９を固定することができる。

【００２９】また、前記天板２６の取付面に設けられた
水側の取付孔２７および湯側の取付孔２８の直径が、第
一の実施の形態で示した前記天板２の取付面に設けられ
た水側の取付孔３および湯側の取付孔４と同じ直径であ
る場合でも、前記アダプター本体３０から、水側の第二
の接続管３１および湯側の第二の接続管３２を取り外
し、第一の実施の形態で示した前記水側の第一の接続管
１９および湯側の第一の接続管２０をねじ込み交換する
ことで、前記アダプター本体３０を、前記天板２６の取
付面に取り付け固定することができる。したがって、交
換可能な各種外径からなる水側および湯側の接続管を別
途用意しておけば、水側の接続管および湯側の接続管を
取り外して交換することにより、天板の取付面に設けら
れた取付孔の直径の大きさに関係なく、アダプター本体
３０（８）を天板２６（２）の取付面に固定することも
可能となる。

【００３０】また、前記アダプター本体３０の下面側３
０ａには、一対の水側の第一の取付部１５および湯側の
第一の取付部１６が設けられているが、それらの水側の
第一の取付部１５および湯側の第一の取付部１６よりも
内側もしくは外側の位置で、取付間隔を異にする他の一
対以上の水側の取付部および湯側の取付部を設けてもよ
い。

【００３１】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるわけではなく、その他種々の変更が可能であ
る。例えば、水側のジョイント部材９および湯側のジョ
イント部材１０は、前記混合水栓５、２９に形成されて
いる給水路６、６ａおよび給湯路７、７ａに対して、前
記アダプター本体８、３０の水側流路１１および湯側流
路１２をそれぞれ個別に連通させるものであれば、アダ
プター本体８、３０に、一体的に設けられたものであっ
てもよい。

【００３２】また、アダプター本体８、３０に取り付け
られる混合水栓５は、シングルレバー式の混合水栓５、
２９以外の、たとえば、２ハンドル式の混合水栓や、湯
水あるいは浄水も吐出することができる複合混合水栓で
あってもよい。複合混合水栓の場合、アダプター本体の
内部には、浄水側流路も有することとなる。

【００３３】また、上述した実施の形態では、アダプタ
ー１、２５を用いて、混合水栓５、２９を洗面化粧台等
の天板の取付面に取り付け固定する例を示したが、この
他にも、例えば、壁面パネルのような壁面とか、浴槽の
天板部、あるいは浴室のカウンター部等の取付面に取り
付け固定してもよい。

【００３４】

【発明の効果】以上、詳述したところから明らかなよう
に、この発明に係る混合水栓固定用アダプターによれ
ば、次の効果がある。

【００３５】請求項１に記載された混合水栓固定用アダ
プターによれば、混合水栓の下面側に形成されている給
水路および給湯路の所定の間隔と、前記天板等の取付面
に設けられている水側および湯側の取付孔の間隔とが異
なるときでも、前記混合水栓を前記天板等の取付面に容
易に取り付け固定することができる。

【００３６】また、請求項２に記載された混合水栓固定
用アダプターによれば、請求項１の効果に加えて、水側
および湯側のジョイント部材の先端部は、アダプター本
体から突き出て、混合水栓の給水路および給湯路に連結
されるので、その混合水栓の給水路および給湯路をその
まま利用して、水側および湯側のジョイント部材を取り
付けることができる。よって、アダプター本体に、前記
混合水栓を取り付けるための複雑な機構を設ける必要が
ないので、アダプター本体の構造を簡素化することがで
きる。

【００３７】また、請求項３に記載された混合水栓固定
用アダプターによれば、請求項１の効果に加えて、水側
および湯側の接続管を取り外して、それらの水側および
湯側の接続管と外径の異なる水側および湯側の接続管に
交換することにより、天板等の取付面に設けられた取付
孔の直径の大きさに関係なく、混合水栓固定用アダプタ
ーを天板等の取付面に取り付け固定することができる。

【００３８】また、請求項４に記載された混合水栓固定
用アダプターによれば、請求項１の効果に加えて、水側
および湯側の接続管の間隔を、２種類以上の異なった取
付間隔に変えることができるので、混合水栓固定用アダ
プターの種類を少なくすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る混合水栓固定用アダプターの第
一の実施の形態の破断正面図である。

【図２】この発明に係る混合水栓固定用アダプターの第
二の実施の形態の破断正面図である。

【符号の説明】

１、２５ 混合水栓固定用アダプター ２、２６ 天板 ３、２７ 水側の取付孔 ４、２８ 湯側の取付孔 ５、２９ シングルレバー式の混合水栓（混合水栓） ５ａ、２９ａ 混合水栓の下面側 ６、６ａ 給水路 ７、７ａ 給湯路 ８、３０ アダプター本体 ８ｂ、３０ａ アダプター本体の下面側 ９ 水側のジョイント部材 １０ 湯側のジョイント部材 １１ 水側流路 １２ 湯側流路 １５ 水側の第一の取付部（水側の取付部） １５ａ 水側の第一の取付部（水側の取付部） １６ 湯側の第一の取付部（湯側の取付部） １６ａ 湯側の第一の取付部（湯側の取付部） １９ 水側の第一の接続管（水側の接続管） ２０ 湯側の第一の接続管（湯側の接続管） ３１ 水側の第二の接続管（水側の接続管） ３２ 湯側の第二の接続管（湯側の接続管） Ｆ、Ｆ１ 水側の取付孔と湯側との取付孔の間隔 Ｇ、Ｇ１ 給水路と給湯路との所定の間隔

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 混合水栓と、その混合水栓が固定される
   天板等の取付面との間に取り付けられる混合水栓固定用
   アダプターであって、 水側流路および湯側流路を内部に有するとともに、それ
   らの水側流路および湯側流路にそれぞれ個別でつなが
   り、かつ、給水管側および給湯管側に接続される水側お
   よび湯側の接続管を、前記天板等の取付面に設けられた
   水側と湯側との取付孔の間隔と同じ取付間隔で取り付け
   るための水側および湯側の取付部を下面側に有するアダ
   プター本体と、 前記混合水栓の下面側に所定の間隔で開口するように形
   成されている給水路および給湯路に対して、前記アダプ
   ター本体の水側流路および湯側流路をそれぞれ個別に連
   通させるための水側および湯側のジョイント部材と、 を備えた混合水栓固定用アダプター。
2. 【請求項２】 前記水側および湯側のジョイント部材
   は、アダプター本体の下面側から挿入されて取り付けら
   れるとともに、その先端部は、アダプター本体の上面側
   から突き出て、前記混合水栓の下面側に形成されている
   給水路および給湯路に連結される請求項１に記載の混合
   水栓固定用アダプター。
3. 【請求項３】 前記水側および湯側の接続管は、前記ア
   ダプター本体の水側および湯側の取付部に対して着脱で
   きて、取り外し交換可能に取り付けられる請求項１また
   は２に記載の混合水栓固定用アダプター。
4. 【請求項４】 前記アダプター本体の下面側には、前記
   水側および湯側の接続管を取り付けるための水側および
   湯側の取付部が、取付間隔を異なるようにして、二対以
   上設けられるとともに、それら水側および湯側の取付部
   の一対に対して、水側および湯側の接続管が着脱可能に
   取り付けられる請求項１または２に記載の混合水栓固定
   用アダプター。