JPH1181252A - 風船式交通標示体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種工事施工中などの交通標示体を運転者に
目立ちやすく設置し、しかもその設置及び撤去が容易に
行なわれうる風船式交通標示体を提供する。 【解決手段】 風船２を台座ケース１内に収納又は台座
ケース１から立上がり可能に設け、かつその台座ケース
１内に、風船２にエアＡを供給する送風機３を内設する
と共に、風船２の胴部に標示物４を取付可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、主として車両の通
行する道路や工事現場において、車両運転者に、その補
修工事等の通行時の注意事項を目立ちやすく表示し、車
両運転者の注意を喚起するために使用する風船式交通標
示体に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、車両の通行する道路において、そ
の補修工事や、電気、電話、水道工事を行なう際には、
その工事作業中であることを車両運転者に目立ちやすく
表示し、作業者を危険から防ぐと共に、車両が安全に走
行しうるように注意を喚起することが必要である。

【０００３】また、多くの車両の通行する道路の分岐点
や、分離帯のある道路の分離帯の端部にも、車両運転者
の注意を喚起する交通標示体があるが従来使われている
ものではあまり目立ちやすい交通標示が設けられていな
い。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、常時設置さ
れる各種交通標示体としても使用されるほか、各種工事
施工中を表示する交通標示体を運転者に目立ちやすく設
置し、しかもその設置及び撤去が容易に行なわれうる風
船式交通標示体を提供する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の風船式交通標示
体は、布製等の風船を台座ケース内に収納又は台座ケー
スから立ち上がり可能に設け、かつその台座ケース内
に、風船にエアを供給する送風機を内設すると共に、風
船の胴部に標示物を取付可能にすることからなり、ま
た、本発明の風船式交通標示体は、上記風船内に照明用
電球、例えば蛍光電球を内設して標示板を内部から照明
したり、台座ケースに重りを取付けたりすることからな
る。

【０００６】さらに本発明の風船式交通標示体は、上記
台座ケースに回転灯を目立ちやすい位置に設けることか
らなる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の風船
式交通標示体の実施形態につき説明するが、図１はその
一実施形態における一部を取り外した状態を示す風船２
を台座ケース１に収納時の斜視図であり、図２は、図１
の台座ケース１から風船２を立上がらせた時の斜視図
で、また図３は図２の正面図である。

【０００８】まず、図１及び図２において、道路上また
は道路の側部に載置されるバリアー形状の樹脂製の台座
ケース１は、車両運転者に目立ちやすい黄色や、黄色と
黒色とのしま模様に塗装するか、又は着色樹脂で形成す
るものとし、さらに夜間車両の照明で発光する反射シー
トを貼る等の処理を施しておくことも望ましい。次に、
この台座ケース１内には、図１のごとく、収納された
り、図２のごとく台座ケース１から立上がり可能な布製
等の風船２を設け、この風船２内にエアＡを供給してふ
くらませて、立上がらせるための送風機３を台座ケース
１に内設し、この送風機１の送風口は、風船２内にノズ
ル７で連通させてある。

【０００９】さらに図２に示すごとく、風船２の胴部の
正面には標示物４を取付け可能なポケット５を設けてお
り、また、風船２の内部には、上部より吊り下げられた
状態で照明用電球６を内設してあるが、この照明用電球
６としては、発熱を防止するため蛍光電球を使用してい
る。上記の構成からなる風船式交通標示体は、その台座
ケース１の底部に重りを取付けることもできるが、その
場合は、２人の作業員で運搬、設置が可能である。

【００１０】そこで、図１のごとく設置した後、ケース
蓋１０を台座ケース１から取り外し、風船２の立上がる
背面底部に重り８を載置することもできる。なお、ケー
ス蓋１０は樹脂や覆い布等適宜な材料で構成することが
できると共に、重り８は、台座ケース１の中や、風船の
中、又は風船に連結することもできる。

【００１１】また、上記の台座ケース１の上面部には図
示せるごときブラケット１３を設け、このブラケット１
３上に、図４に示すような回転灯１１を取り付け、この
回転灯１１内の電球１２が、電源から通電されること
で、回転灯内の反射鏡が回転しながら、照灯を点滅する
ことにより、車両運転者の注意を喚起させることがで
き、交通標示体として有効である。

【００１２】この回転灯１１としては、一般にパトライ
トと称されている各種のものを用途に合わせて使用する
ものであり、通常防滴型のものを使用する。次に、送風
機３を電源からの通電により駆動して、エアＡをノズル
７を介して風船２内に供給することで、風船２は台座フ
レーム１や重り８上に図２のごとく立上がる。

【００１３】この状態で風船２の胴部のポケット５に必
要な標示板４を取り付けるものとするが、この標示物４
には、図示せるごとき工事中の文字の他、まわり道、通
行止、中央分離帯、電気、ガス、水道、電話、片側交
通、運転注意、徐行等の文字標示の他、各種道路標示、
マーク等を記載したものを用意しておき、その使用目的
に応じて差し替えるものである。

【００１４】上記風船２はビニール製や布製等どのよう
な材料でもよく、その表面も車両運転者に目立つ黄色な
どの着色を施すものとするが、図２のごとく内部に照明
用電球６を内設する場合には、光を通す材料で照明によ
り上記標示物４の文字やマーク等が浮び上がるようにす
ると良い。次に、上記風船式交通標示体を使用しない時
には、送風機３の電源を停止し、風船２の胴部背面中央
に設けられたファスナー９を開けることによりエアＡが
抜け、図１のごとく台座ケース１内に収納することがで
きる。

【００１５】

【発明の効果】以上に説明した本発明の風船式交通標示
体によれば、各種交通標示体として車両運転者にとって
立上がった風船体が目立ちやすく、運転者の注意を喚起
することができ、運転者による交通事故を低減できると
共に、道路またはその側部で工事を行なう作業者を事故
から守ることができる。

【００１６】また、本発明の風船式交通標示体は、昼間
はもとより、夜間においても照明用電球で標示板の文字
やマークを浮かび上らせ運転者の注意を喚起でき、交通
安全上極めて有効である。さらに、本発明の風船式交通
標示体は、その移動も容易であり、移動式交通標示体と
して経済的に使用できる。

【００１７】また、台座ケースは、風船、送風機等の収
納体であると同時に、それらの防護体の役目を果たすも
のである。特に、この風船式交通標示体の前方にある台
座ケースに上回転灯を設ければ、回転灯の電球が回転す
ることにより運転者の注意をより強く喚起するので有効
である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の風船式交通標示体の一実施形態におけ
る一部を取り外した状態で示した風船を台座ケースに収
納時の斜視図である。

【図２】図１の台座ケースから風船を立上がらせた時の
斜視図である。

【図３】図２の正面図である。

【図４】図１の台座ケースに設けられる回転灯の拡大斜
視図である。

【符号の説明】

１ 台座ケース ２ 風船 １ 送風機 ４ 標示物 ６ 照明用電球 ８ 重り １１ 回転灯 Ａ エア

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 風船を台座ケース内に収納又は台座ケー
   スから立上がり可能に設け、かつその台座ケース内に、
   風船にエアを供給する送風機を内設すると共に、風船の
   胴部に標示物を取付可能とした風船式交通標示体。
2. 【請求項２】 風船内に照明用電球を内設した請求項１
   記載の風船式交通標示体。
3. 【請求項３】 台座ケースに重りを設けた請求項１又は
   ２記載の風船式交通標示体。
4. 【請求項４】 台座ケースに回転灯を設けた請求項１，
   ２又は３記載の風船式交通標示体。