JPH1181084A - レピア織機における緯入れ装置 - Google Patents

レピア織機における緯入れ装置

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JPH1181084A
JPH1181084A JP23274897A JP23274897A JPH1181084A JP H1181084 A JPH1181084 A JP H1181084A JP 23274897 A JP23274897 A JP 23274897A JP 23274897 A JP23274897 A JP 23274897A JP H1181084 A JPH1181084 A JP H1181084A
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JP
Japan
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rapier
regulating
band
wheel
rapier band
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JP23274897A
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English (en)
Inventor
Shinji Takagi
信次 高木
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レピアバンドの走行安定性を向上する。 【解決手段】支持板16には一対の位置規制ローラ1
7,18が筒形状の偏心軸19,20を介して回転可能
に支持されている。偏心軸19,20の大径部191,
201の中心軸線L1と小径部192,202の中心軸
線L2とがずらしてある。偏心軸19,20の大径部1
91,201は支持板16上の支持凹部161,162
内に回動可能に嵌入されており、偏心軸19,20の小
径部192,202には位置規制ローラ17,18のベ
アリング29,30が支持されている。偏心軸19,2
0の筒内に挿通されたボルト31,32は支持板16に
貫通螺合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レピア織機におけ
る緯入れ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開昭59−21740号公報、特開平
8−209494号公報に開示されるように、レピア織
機における緯入れ装置には、レピアヘッドを止着したレ
ピアバンドと、レピアバンドを巻き掛けたレピアホイー
ルとからなる機構がある。レピアバンドのように剛性が
あって撓み変形可能なバンドを駆動する場合には、この
ようなバンドを巻き掛けるレピアホイールが用いられ
る。レピアホイールは往復回動され、レピアバンドに止
着されたレピアヘッドが経糸開口内へ進入すると共に、
経糸開口内から退避して緯糸の緯入れが行われる。
【0003】特開昭59−21740号公報の装置で
は、動力伝達歯のあるレピアホイールに巻き掛けられた
レピアバンドが押さえベルトによってレピアホイールの
周面に押さえつけられている。押さえベルトには溝孔が
設けられており、レピアバンドの動力受承孔から突出す
るレピアホイールの動力伝達歯が前記溝孔に入り込むよ
うになっている。レピアホイールの回転力は動力伝達歯
及び溝孔を介して押さえベルトに伝達される。
【0004】特開平8−209494号公報の装置で
は、一対の押さえローラがばね力によってレピアバンド
を直接レピアホイールの周面に押さえ付けている。レピ
アホイールの回転力を押さえローラに伝達するベルトは
レピアホイールの周面に直接巻き掛けられている。
【0005】特開昭59−21740号公報、特開平8
−209494号公報のレピアホイールの周面には動力
伝達歯が周方向に列設されており、レピアバンドには動
力受承孔がバンドの長さ方向に列設されている。レピア
ホイールの往復回動は動力伝達歯と動力受承孔との嵌合
に基づいてレピアバンドに伝達される。レピアバンドは
レピアホイールの全周の一部にのみ巻き掛け係合してい
る。従って、レピアホイールの小径化が可能となり、こ
の動力伝達構成はレピア織機の高速化の上で有利であ
る。
【0006】しかし、押さえベルトでレピアバンドを押
さえる特開昭59−21740号公報の装置では、レピ
アホイールの周面にレピアバンドをしっかりと規制する
ために押さえベルトに極めて高い張力を付与する必要が
ある。そのため、押さえベルトとして伸び難く、かつ切
れ難い高張力用ベルトを用いる必要があるが、このよう
な高張力用ベルトの採用はコストに関して不利である。
又、高張力を付与された押さえベルトを案内するピンの
軸受け部の寿命が短くなる。
【0007】押さえローラで直接レピアバンドを押さえ
る特開平8−209494号公報の装置では高張力用ベ
ルトを用いる必要はない。押さえローラは、レピアバン
ドが巻き掛け接触するレピアホイールの周面上の巻き掛
け範囲と、レピアバンドが接触しないレピアホイールの
周面上の非巻き掛け範囲との境にレピアバンドを押しつ
けている。レピアバンドがレピアホイールの周面から離
れた後のレピアバンドの移動経路は前記境に接する接線
上にあるが、レピアバンドはレピアホイールの周面から
離れた後には遠心力によって前記接線から浮き上がろう
とする。押さえローラをレピアバンドに押し付けるばね
力は、前記接線からのレピアバンドの浮き上がりに対抗
する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】レピアバンドを巻き掛
けるレピアホイールの幅は軽量化のために小さい方がよ
い。押さえローラはレピアホイールの動力伝達歯の干渉
を避けるためにレピアバンドの幅の中央部を除いた両側
を押さえることになるので、レピアホイールの幅をレピ
アバンドの幅より小さくした場合には、押さえローラか
らの押圧力をレピアホイールの周面で受けることができ
なくなる。しかし、このような押さえ構成はレピアバン
ドを幅方向に撓ませ、幅方向に撓むレピアバンドをレピ
アホイールに高速で繰り返して巻き掛ければ動力受承孔
の孔付近に亀裂が発生し易い。
【0009】押さえローラを不動配置してレピアホイー
ルの経路を規制する構成では、レピアバンドを幅方向に
撓ませないように押さえローラの規制位置を設定するこ
とができる。しかし、レピアホイール、その支持機構、
押さえローラ、その支持機構等の部品の製作誤差、組み
付け誤差のためにレピアバンドに対する押さえローラの
規制位置が適正位置とならない場合もある。レピアバン
ドに対する押さえローラの規制位置が適正でなければ、
レピアバンドの浮き上がりを抑制できなくなるおそれが
ある。レピアバンドの浮き上がりを抑制できなければ、
レピアホイールの周面から離れた後のレピアバンドの走
行が不安定になる。レピアバンドの走行が不安定である
と、受け渡し用レピアヘッドによる緯糸のキャッチ、あ
るいは受け渡し用レピアヘッドから受け取り用レピアヘ
ッドへの緯糸受け渡しに失敗するおそれが大きくなる。
【0010】本発明は、レピアバンドの走行安定性を向
上することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1の発
明では、レピアバンドをレピアホイールの周面に対して
規制する規制体の規制位置を調整する規制位置調整手段
と、前記レピアホイールの周面から前記規制位置よりも
遠くへ離間不能に前記規制体の規制位置を剛的に保持す
る剛的保持手段とを備えた緯入れ装置を構成した。
【0012】前記規制体は、規制位置調整手段によって
調整配置された規制位置に剛的保持手段の規制作用によ
って規制され、規制体は前記規制位置にて前記レピアホ
イールの周面に対してレピアバンドを位置規制する。レ
ピアホイール、規制体等の部品の製作誤差、組み付け誤
差が大きい場合にも、前記規制体は適正な規制位置に配
置される。
【0013】請求項2の発明では、前記規制体を相対回
動可能に支持する偏心軸と、この偏心軸を回動可能に支
持する支持体とを備えた規制位置調整手段を構成し、前
記偏心軸を回動可能に前記支持体に固定する固定手段を
前記剛的保持手段とした。
【0014】偏心軸を用いた規制位置調整手段は、規制
位置の調整に最適である。請求項3の発明では、前記規
制位置調整手段として前記規制体を支持するレバーを採
用し、前記剛的保持手段としてねじ回転によって前記レ
バーを移動する螺合移動手段を採用した。
【0015】レバーを用いた規制位置調整手段は、規制
位置の調整に好適である。請求項4の発明では、前記レ
ピアバンドは動力受承孔を備えていると共に、レピアホ
イールは前記動力受承孔に噛合する動力伝達歯を備えて
おり、前記規制体と前記レピアバンドとの接触位置は、
前記レピアホイールに前記レピアバンドを巻き掛ける巻
き掛け範囲と、前記レピアホイールに前記レピアバンド
を巻き掛けない非巻き掛け範囲との境から前記非巻き掛
け範囲側へ外れた位置に、かつ前記動力伝達歯の歯先の
回動軌跡内に入り込む位置に前記規制体と前記レピアバ
ンドとの接触位置を設定し、前記規制体には前記動力伝
達歯が入り込む逃げ凹部を設けた。
【0016】このような接触位置に配置された規制体
は、レピアホイールから離れる際、及び離れた後の双方
のレピアバンドの浮き上がりを抑制し、レピアバンドの
走行性が安定する。
【0017】請求項5の発明では、前記規制体としてロ
ーラを用い、このローラの周面がレピアバンドに接触す
るようにした。ローラは規制体として最適である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1及び図2に基づいて説明する。
【0019】図1に示す11は緯入れ始端側から経糸
(図示略)の開口内に挿入される受け渡し用レピアヘッ
ドである。受け渡し用レピアヘッド11はレピアバンド
12の先端に止着されており、レピアバンド12はレピ
アホイール13に巻き掛けられている。レピアホイール
13を支持する支軸131は織機の回転に同期して往復
駆動され、レピアホイール13が支軸131を中心に往
復回動する。緯入れ末端側にもレピアバンド(図示略)
が往復回動するレピアホイール(図示略)に巻き掛けら
れている。このレピアバンドの先端には受け取り用レピ
アヘッド(図示略)が止着されている。両レピアホイー
ルの往動回動によって受け渡し用レピアヘッド11及び
受け取り用レピアヘッドが経糸開口内に挿入され、受け
渡し用レピアヘッド11及び受け取り用レピアヘッドが
織幅の中央部で出会う。受け渡し用レピアヘッド11に
よって経糸開口内へ挿入された緯糸は受け取り用レピア
ヘッドに受け渡される。両レピアホイールの復動回動に
よって受け渡し用レピアヘッド11及び受け取り用レピ
アヘッドが経糸開口内から退避し、緯糸が経糸開口内を
通される。
【0020】レピアバンド12を巻き掛けるレピアホイ
ール13の周面には動力伝達歯14が列設されており、
レピアバンド12には動力受承孔15が列設されてい
る。レピアバンド12を巻き掛けるレピアホイール13
の周面上の巻き掛け範囲Eでは動力伝達歯14は動力受
承孔15と噛み合い、レピアホイール13の往復回転が
動力伝達歯14及び動力受承孔15を介してレピアバン
ド12に伝達される。動力伝達歯14の高さはレピアバ
ンド12の厚みよりも大きくしてある。
【0021】図2に示すように、支軸131は支持板1
6上に支持されており、支持板16には一対の位置規制
ローラ17,18が筒形状の偏心軸19,20を介して
回転可能に支持されている。位置規制ローラ17は、巻
き掛け範囲Eとレピアバンド12を巻き掛けない非巻き
掛け範囲Hとの一方の境K1付近でレピアバンド12に
接している。位置規制ローラ18は、巻き掛け範囲Eと
非巻き掛け範囲Hとの他方の境K2付近でレピアバンド
12に接している。位置規制ローラ17,18は境K
1,K2付近でレピアバンド12をレピアホイール13
の周面に対して規制している。
【0022】偏心軸19,20は大径部191,201
と小径部192,202とからなり、大径部191,2
01の中心軸線L1と小径部192,202の中心軸線
L2とがずらしてある。偏心軸19,20の大径部19
1,201は支持板16上の支持凹部161,162内
に回動可能に嵌入されており、偏心軸19,20の小径
部192,202には位置規制ローラ17,18のベア
リング29,30が支持されている。偏心軸19,20
の筒内にはボルト31,32が挿通されている。ボルト
31,32は支持板16に貫通螺合されており、ボルト
31,32の先端部にはロックナット33,34が螺着
されている。ボルト31,32の頭311はベアリング
29,30の内輪291,301に当接しており、ボル
ト31,32及びロックナット33,34の締め付けに
よって内輪291,301及び偏心軸19,20が支持
板16に対して固定される。
【0023】大径部191,201の周面にはスパナを
掛ける掛け止め面193,203が形成されている。ロ
ックナット33,34の締め付けを解除した状態で掛け
止め面193,203にスパナを掛けて偏心軸19,2
0を回動すれば、支持凹部161,162に対する偏心
軸19,20の回動位置を調整することができる。この
回動位置の調整によって小径部192,202の中心軸
線L2が大径部191,201の中心軸線L1の周りに
回動し、中心軸線L1の周りの中心軸線L2の回動位置
を調整することができる。この回動調整により位置規制
ローラ17,18の位置規制周面172,182がレピ
アホイール13の周面に対して接近あるいは離間する。
【0024】レピアホイール13の周面に対してレピア
バンド12を位置規制する位置規制ローラ17,18の
位置規制周面172,182には逃げ溝171,181
が形成されている。レピアバンド12の動力受承孔15
から突出する動力伝達歯14の歯先141は逃げ溝17
1,181に入り込むようになっている。
【0025】図1に示すように、位置規制ローラ17の
回転中心L2は、レピアホイール13の回転中心133
と境K1とを結ぶ半径線R1よりも非巻き掛け範囲H側
に配置設定されている。即ち、位置規制ローラ17の位
置規制周面172とレピアバンド12との接触位置S1
は、境K1よりも非巻き掛け範囲H側へ外れた位置、か
つ動力伝達歯14の歯先141の回動軌跡142内に入
り込む位置に設定されている。同様に、位置規制ローラ
18の回転中心L2は、レピアホイール13の回転中心
133と境K2とを結ぶ半径線R2よりも非巻き掛け範
囲H側に配置設定されている。即ち、位置規制ローラ1
8の位置規制周面182とレピアバンド12との接触位
置S2は、境K2よりも非巻き掛け範囲H側へ外れた位
置、かつ動力伝達歯14の歯先141の回動軌跡142
内に入り込む位置に設定されている。接触位置S1は、
境K1からレピアバンド12の移動経路に沿って距離X
1だけ外れており、接触位置S2は、境K2からレピア
バンド12の移動経路に沿って距離X2だけ外れてい
る。本実施の形態では、外れ距離X1と外れ距離X2と
は等しくしてある。
【0026】位置規制ローラ17,18のレピアバンド
12に対する規制位置は、例えば所定の厚みのシムを介
在して位置規制ローラ17,18の位置規制周面17
2,182をレピアバンド12に押し付けた位置とな
る。シムの厚みは外れ距離X1,X2に応じて設定され
る。
【0027】支持板16にはレバー21が支軸22を介
して回動可能に支持されており、支持板16の先端部に
は張力付与ローラ23が取り付けられている。張力付与
ローラ23は、支軸131に関してレピアバンド12の
巻き掛け側とは反対側に配置されている。位置規制ロー
ラ17,18、張力付与ローラ23及びレピアホイール
13には平ベルト式のベルト24が巻き掛けられてい
る。図2に示すように、ベルト24は、レピアホイール
13の動力伝達歯14の列と並ぶ伝達周面132に接合
されている。ベルト24は、支軸131に関してレピア
バンド12の巻き掛け側とは反対側で伝達周面132に
接している。又、ベルト24は、位置規制ローラ17,
18の位置規制周面172,182と並ぶガイド周面1
73,183に接合されている。レピアホイール13の
往復回転はベルト24を介して位置規制ローラ17,1
8に伝達され、位置規制ローラ17,18はレピアホイ
ール13に連動して往復回動する。位置規制ローラ1
7,18の周速がレピアバンド12の移動速度に一致す
るように、伝達周面132、位置規制周面172,18
2及びガイド周面173,183の各径が設定されてい
る。
【0028】支軸131と張力付与ローラ23との間に
て支持板16には支持ブロック25がねじ26によって
締め付け固定されており、支持ブロック25には位置規
制ねじ27が螺着されている。位置規制ねじ27は支持
板16の平面に略平行に配置されている。位置規制ねじ
27の頭271は張力付与ローラ23側を向いてレバー
21の側縁に当接するようにしてある。位置規制ねじ2
7にはロックナット28が螺合されている。位置規制ね
じ27はロックナット28の締め付けによって支持ブロ
ック25に固定される。支持ブロック25に対する位置
規制ねじ27の螺入量を調整することによってベルト2
4の張力が調整される。
【0029】受け取り用レピアヘッド側のレピアホイー
ルも支持板16と同様の支持板によって支持されてお
り、この支持板上にも支持板16上の構成物と同じもの
が設置されている。
【0030】第1の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (1-1)支持凹部161,162内で偏心軸19,20
を回動することによってレピアホイール13の周面から
小径部192,202の中心軸線L2までの距離を変更
することができる。中心軸線L2は規制体である位置規
制ローラ17,18の回転中心であり、レピアホイール
13の周面からの中心軸線L2の距離の調整は、レピア
バンド12に対する位置規制ローラ17,18の規制位
置の調整を意味する。位置規制ローラ17,18は、偏
心軸19,20の回動操作によって規制位置を調整さ
れ、この規制位置に配置された位置規制ローラ17,1
8は剛的保持手段を構成するボルト31,32及びロッ
クナット33,34によって不動保持される。従って、
レピアホイール13、位置規制ローラ17,18等の部
品の製作誤差、組み付け誤差が大きい場合にも、位置規
制ローラ17,18は適正な規制位置に配置され、レピ
アバンド12の走行性は安定する。 (1-2)偏心軸19,20及び支持体である支持板16
は規制位置調整手段を構成し、ボルト31,32及びロ
ックナット33,34は支持板16に偏心軸19,20
を固定する固定手段を構成する。中心軸線L1,L2間
の間隔を適正設定することによって偏心軸19,20の
回動操作によって微妙な規制位置の調整が可能であり、
偏心軸19,20を用いた規制位置調整手段は、規制位
置の調整に最適である。 (1-3)動力伝達歯14の高さはレピアバンド12の厚
みよりも大きくしてあり、動力伝達歯14の歯先141
は動力受承孔15から突出する。このような突出構成
は、動力受承孔15の壁面の損傷をもらすことなくレピ
アホイール13の回転力をレピアバンド12に円滑に伝
達する上で必要である。動力受承歯14の歯先141は
位置規制ローラ17,18の逃げ凹部となる逃げ溝17
1,181に入り込み、動力伝達歯14と位置規制ロー
ラ17,18とが干渉することはない。境K1,K2か
ら非巻き掛け範囲H側へ外れた位置、かつ回動軌跡14
2に入り込む位置に接触位置S1,S2を設定した構成
は、巻き掛け範囲Eから離れてゆくレピアバンド12の
浮き上がりを適正に抑制する。境K1,K2から非巻き
掛け範囲H側へ外れた位置で歯先141の回動軌跡14
2内に接触位置S1,S2を入り込ませた状態でのレピ
アバンド12の走行は、接触位置S1,S2を半径線R
1上に配置した状態でのレピアバンド12の走行よりも
安定する。しかし、回動軌跡142に入り込まない位置
に接触位置S1,S2を設定した状態では、接触位置S
1,S2が回動軌跡142から離れるにつれて境K1,
K2でレピアバンド12の浮き上がりが生じ、レピアバ
ンド12の走行安定性が段々と悪くなってゆく。従っ
て、位置規制ローラ17,18に干渉しない動力伝達歯
14の歯先141の回動軌跡142は、接触位置S1,
S2の適正な位置設定の目安となる。 (1-4)位置規制ローラ17,18は、干渉によるレピ
アバンド12の摩耗防止の上で規制体として最適であ
る。
【0031】次に、図3及び図4の第2の実施の形態を
説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号
が付してある。この実施の形態では、位置規制ローラ1
7,18の支軸174,184がレバー21によって支
持されており、支持ブロック25、ねじ26及びロック
ナット28を備えた剛的保持手段がレピアホイール13
からの周面からのレバー21の離間を阻止している。支
持ブロック25に対するねじ26の螺合位置を調整する
ことによって位置規制ローラ17,18の規制位置を調
整することができる。従って、レピアホイール13、位
置規制ローラ17,18等の部品の製作誤差、組み付け
誤差が大きい場合にも、位置規制ローラ17,18は適
正な規制位置に配置され、レピアバンド12の走行性は
安定する。
【0032】支持ブロック25、位置規制ねじ27及び
ロックナット28によって構成される螺合移動手段は、
レバー21を剛的に保持する。位置規制ローラ17,1
8をレバー21によって片持ち支持する構成は、レピア
バンド12の経路を規制するための位置規制ローラ1
7,18の規制位置調整を行なう機能をもたらす上で好
適である。
【0033】次に、図5及び図6の第3の実施の形態を
説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号
が付してある。この実施の形態では、偏心軸19の大径
部191にレバー35が止着されており、レバー35の
先端部には止めねじ36が貫通螺合されている。止めね
じ36の先端は止めねじ36の螺入方向の回動によって
支持板16に当接する。位置規制ローラ17の規制位置
の調整のための偏心軸19の回動位置を調整した後に止
めねじ36を締め付ければ偏心軸19の回動位置が固定
される。この状態でボルト31及びロックナット33を
締め付ければ、偏心軸19の回動位置が変わることなく
位置規制ローラ17の規制位置が固定される。従って、
ボルト31及びロックナット33の締め付けの際に偏心
軸19が回動してしまうことはなく、位置規制ローラ1
7の規制位置の調整は正確に行われる。
【0034】本発明では、位置規制ローラ17,18に
代えて非回転体を用いたりしてもよい。又、レピアバン
ド12の巻き掛け範囲と非巻き掛け範囲との境K1,K
2上でレピアバンド12に規制体を接触させたり、巻き
掛け範囲上でレピアバンド12に規制体を接触させた
り、あるいは境K1から動力伝達歯14の歯先141の
回動軌跡142を越えて受け渡し用レピアヘッド11側
へ離れた位置でレピアバンド12に規制体を接触する場
合にも本発明を適用することができる。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、規制位
置調整手段によって規制位置を調整された規制体を前記
レピアホイールの周面から前記規制位置よりも遠くへ離
間不能に剛的保持手段によって保持するようにしたの
で、レピアホイール、規制体等の部品の製作誤差、組み
付け誤差が大きい場合にも、前記規制体を適正な規制位
置に配置してレピアバンドの走行安定性を向上し得ると
いう優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す正面図。
【図2】側面図。
【図3】第2の実施の形態を示す正面図。
【図4】要部正断面図。
【図5】第3の実施の形態を示す要部正面図。
【図6】要部破断側面図。
【符号の説明】
12…レピアバンド、13…レピアホイール、14…動
力伝達歯、141…歯先、16…支持体となる支持板、
17,18…規制体となる位置規制ローラ、171,1
81…逃げ溝、19,20…規制位置調整手段を構成す
る偏心軸、21…レバー、25…螺合移動手段を構成す
る支持ブロック、27…螺合移動手段を構成する位置規
制ねじ、31,32…剛的保持手段を構成するボルト、
E…巻き掛け範囲、H…非巻き掛け範囲、K1,K2…
境、S1,S2…接触位置。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レピアバンドに止着されたレピアヘッドを
    経糸開口内へ挿入すると共に、経糸開口内から退避させ
    て緯糸を緯入れし、レピアホイールに巻き掛けられるレ
    ピアバンドを前記レピアホイールの周面に対して規制す
    る規制体を備えたレピア織機における緯入れ装置におい
    て、 前記規制体の規制位置を調整する規制位置調整手段と、 前記レピアホイールの周面から前記規制位置よりも遠く
    へ離間不能に前記規制体の規制位置を剛的に保持する剛
    的保持手段とを備えたレピア織機における緯入れ装置。
  2. 【請求項2】前記規制位置調整手段は、前記規制体を相
    対回動可能に支持する偏心軸と、この偏心軸を回動可能
    に支持する支持体とを備え、前記剛的保持手段は、前記
    偏心軸を回動可能に前記支持体に固定する固定手段であ
    る請求項1に記載のレピア織機における緯入れ装置。
  3. 【請求項3】前記規制位置調整手段は前記規制体を支持
    するレバーであり、前記剛的保持手段はねじ回転によっ
    て前記レバーを移動する螺合移動手段である請求項1に
    記載のレピア織機における緯入れ装置。
  4. 【請求項4】前記レピアバンドは動力受承孔を備えてい
    ると共に、レピアホイールは前記動力受承孔に噛合する
    動力伝達歯を備えており、前記規制体と前記レピアバン
    ドとの接触位置は、前記レピアホイールに前記レピアバ
    ンドを巻き掛ける巻き掛け範囲と、前記レピアホイール
    に前記レピアバンドを巻き掛けない非巻き掛け範囲との
    境から前記非巻き掛け範囲側へ外れた位置に、かつ前記
    動力伝達歯の歯先の回動軌跡内に入り込む位置に前記規
    制体と前記レピアバンドとの接触位置を設定し、前記規
    制体には前記動力伝達歯が入り込む逃げ凹部を設けた請
    求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のレピア織機
    における緯入れ装置。
  5. 【請求項5】前記規制体はローラであり、このローラの
    周面がレピアバンドに接触する請求項1乃至請求項4の
    いずれか1項に記載のレピア織機における緯入れ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102644146A (zh) * 2012-04-16 2012-08-22 经纬纺织机械股份有限公司 剑杆织机球面曲柄摇杆装配定位装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102644146A (zh) * 2012-04-16 2012-08-22 经纬纺织机械股份有限公司 剑杆织机球面曲柄摇杆装配定位装置

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