JPH1179584A - エレベータ用ホールランタン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、視認性及び装飾性を向上させるこ
とを目的とするものである。 【解決手段】 光源３からの光を透過する第１及び第２
の表示体１１ａ，１１ｂをケース１の前面に互いに間隔
をおいて設け、側面に光通過穴１２ａを有する囲い板１
２を表示体１１ａ，１１ｂ間の空間を囲むように設け、
この囲い板１２の内側に、光源３からの光を光通過穴１
２ａへ向けて反射する反射体１３を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、エレベータの乗
場壁に設置されるエレベータ用ホールランタンに関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】図７は従来のエレベータ用ホールランタ
ンの一例を示す正面図、図８は図７のＶＩＩＩ−ＶＩＩ
Ｉ線断面図である。図において、１はエレベータの乗場
に設置されるケース、２はケース１の前面に設けられて
いるカバーであり、このカバー２には、正方形の開口部
２ａが設けられている。３はケース１内の底部に設けら
れている光源（ランプ）、４は光源３に電力を供給する
電線、５は開口部２ａを塞ぐようにカバー２に固定さ
れ、光源３からの光を前方へ透過する直方体状の表示
体、６は表示体５の前面に固定され、エレベータの運転
方向を示す三角形の矢印板である。

【０００３】このようなホールランタンでは、かごが乗
場に到着する間際に光源３が点灯され、表示体５を透過
した光が乗場側に照射される。乗場には、図７のような
上向きの矢印板６を有するホールランタンと、下向きの
矢印板を有するホールランタンとが１つずつ設置されて
おり、表示体５からの光の照射によりかごの到着及び運
転方向が表示される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従って、上記のような
エレベータ用ホールランタンには、かごの到着をより確
実に乗客に伝えるために、視認性の向上が望まれるとと
もに、乗降口近傍の目立つ位置に設置されるため、装飾
性の向上も望まれている。これに対し、従来のエレベー
タ用ホールランタンは、表示体５のみが照光するもので
あるため、表示体５の形状や設置環境によっては、外光
の影響を受け、十分な視認性が確保できなくなる恐れが
あった。また、カバー２や表示体５の形状を変えるだけ
では、デザインの変化の幅が狭く、装飾性の向上を十分
に図ることができなかった。

【０００５】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、視認性及び装
飾性を向上させることができるエレベータ用ホールラン
タンを得ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明に係るエ
レベータ用ホールランタンは、エレベータの乗場に設置
されるケースと、このケース内に設けられている光源
と、ケースの前面に互いに間隔をおいて設けられ、光源
からの光を透過する第１及び第２の表示体と、これら表
示体間の空間を囲むように設けられ、側面に光通過穴が
設けられている囲い板と、この囲い板の内側に設けら
れ、光源からの光を光通過穴へ向けて反射する反射体と
を備えたものである。

【０００７】請求項２の発明に係るエレベータ用ホール
ランタンは、エレベータの乗場に設置されるケースと、
このケース内に設けられている第１の光源と、ケースの
前面に互いに間隔をおいて設けられ、第１の光源からの
光を透過する第１及び第２の表示体と、これら表示体間
の空間を囲むように設けられ、側面に光通過穴が設けら
れている囲い板と、この囲い板の内側に設けられ、光通
過穴へ向けて光を照射する第２の光源とを備えたもので
ある。

【０００８】請求項３の発明に係るエレベータ用ホール
ランタンは、エレベータの乗場に設置されるケースと、
このケース内に設けられている光源と、ケースの前面に
設けられ、かつ光源に対向する入射面、この入射面に対
して傾斜している傾斜面、及び外部に露出している出射
面を有しており、入射面から入射された光源からの光を
傾斜面で内部へ反射し、出射面から出射する反射体と、
ケースの前面に設けられ、光源からの光を前方へ透過す
る表示体とを備えたものである。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態１．図１はこの発明の実施の形態１によるエ
レベータ用ホールランタンを示す正面図、図２は図１の
ＩＩ−ＩＩ線断面図、図３は図１のＩＩＩ−ＩＩＩ線断
面図である。

【００１０】図において、１はエレベータの乗場に設置
されるケース、２はケース１の前面に設けられているカ
バーであり、このカバー２には、正方形の開口部２ａが
設けられている。３はケース１内の底部に設けられてい
る光源（ランプ）、４は光源３に電力を供給する電線で
ある。

【００１１】１１ａ，１１ｂは開口部２ａから前方へ突
出するようにカバー２に互いに間隔をおいて取り付けら
れ、光源３からの光を透過する直方体状の第１及び第２
の表示体、１２は一対の表示体１１ａ，１１ｂ間の空間
を囲むように設けられ、上方の側面に複数の光通過穴
（スリット）１２ａが設けられている囲い板であり、こ
の囲い板１２は、光非透過性の薄板材を、表示体１１
ａ，１１ｂの前面及び上下の側面に沿うようにコの字形
に折り曲げて形成されている。また、囲い板１２の前面
には、かごの運転方向を示す矢印１２ｂがシルク印刷さ
れている。１３は囲い板１２の内側に設けられ、光源３
からの光を光通過穴１２ａへ向けて反射する反射体であ
る。

【００１２】このようなホールランタンでは、かごが乗
場に到着する間際に光源３が点灯され、一対の表示体１
１ａ，１１ｂを透過した光が乗場側に照射される。ま
た、光源３から照射された光の一部は、反射体１３で反
射され、光通過穴１２ａを通して上方へ照射される。こ
の例では、４本の細い光通過穴１２ａが設けられている
ため、乗場側からは、４条の放射状の光が上方へ向けて
照射されているように見える。

【００１３】乗場には、このような上向きの矢印１２ｂ
を有するホールランタンと、下向きの矢印を有するホー
ルランタンとが１つずつ設置されており、表示体１１
ａ，１１ｂ及び光通過穴１２ａからの光の照射によりか
ごの到着及び運転方向が表示される。また、矢印１２ｂ
の方向と光通過穴１２ａを設ける方向とは一致してい
る。即ち、下向きの矢印を設ける場合、囲い板１２及び
反射体１３は上下逆向きに取り付けられる。

【００１４】上記のように構成されたエレベータ用ホー
ルランタンにおいては、表示体１１ａ，１１ｂを透過し
た光よりも明るい光が光通過穴１２ａから上方又は下方
へ向けて照射されるため、かごの到着及び運転方法をよ
り確実に乗客に伝えることができ、視認性を向上させる
ことができる。また、照射方向や明るさの異なる光を照
射することができるため、装飾性も向上させることがで
きる。

【００１５】なお、光通過穴１２ａの形状や数は上記の
例に限定されるものではなく、種々変更することにより
デザインの幅を広げることができる。また、表示体１１
ａ，１１ｂの形状や色についても、種々の変更が可能で
ある。さらに、表示体１１ａ，１１ｂを上下に配置し、
光通過穴１２ａからの光を左右へ照射することも可能で
ある。

【００１６】実施の形態２．次に、図４はこの発明の実
施の形態２によるエレベータ用ホールランタンの断面図
である。この例では、実施の形態１における反射体１３
が省略され、第１の光源３に加えて、囲い板１２の内側
にハロゲンランプ等の第２の光源１４が設けられてい
る。

【００１７】このようなホールランタンでは、かごの到
着間際に第１及び第２の光源３，１４が同時に点灯さ
れ、囲い板１２の光通過穴１２ａからは、より強い光が
上方（又は下方）へ向けて照射される。従って、視認性
をさらに向上させることができる。

【００１８】実施の形態３．次に、図５はこの発明の実
施の形態３によるエレベータ用ホールランタンを示す正
面図、図６は図５のＶＩ−ＶＩ線断面図である。図にお
いて、２１は開口部２ａを塞ぐようにカバー２に取り付
けられ、光源３からの光を前方へ透過する表示体であ
り、この表示体２１の幅方向中央部には、光源３側の後
面から上側の側面にかけて溝２１ａが設けられている。

【００１９】２２はカバー２に取り付けられているとと
もに溝２１ａ内に挿入されている反射体であり、この反
射体２２は、表示体２１と同様の材料で構成されてい
る。また、反射体２２は、光源３に対向する入射面２２
ａ、この入射面２２ａに対して平坦で磨かれた傾斜面２
２ｂ、及び外部に露出している出射面２２ｃを有してお
り、入射面２２ａから内部に入射された光源３からの光
を傾斜面２２ｂで内部へ反射し、出射面２２ｃから上方
へ出射する。

【００２０】このようなホールランタンでは、光源３か
らの光が表示体２１の溝２１ａ以外の部分を透過して前
方へ出射される。また、光源３からの光の一部は、入射
面２２ａから反射体２２内に入射され、傾斜面２２ｂで
反射されて出射面２２ｃから上方へ出射される。従っ
て、実施の形態１と同様に視認性及び装飾性を向上させ
ることができる。また、表示体２１と反射体２２とを同
じ材料で構成することができる。

【００２１】なお、上記の例において、反射体２２が透
明プラスチックの磨き加工品である場合、入射面２２ａ
に対する傾斜面２２ｂの傾斜角度θを約４２°以上にす
れば蒸着めっきを施すことなく傾斜面２２ｂで光を反射
させることができるが、蒸着めっきを施せば傾斜角度θ
を小さくしても反射させることができる。

【００２２】また、表示体２１及び反射体２２の形状や
色については種々の変更が可能であり、表示体２１と反
射体２２の色を異なるものとしたり、反射体２２を複数
設けることもできる。さらに、反射体２２からの出射光
を上下方向ではなく、左右方向へ向けて出射させること
もできる。

【００２３】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１の発明の
エレベータ用ホールランタンは、光源からの光を透過す
る第１及び第２の表示体をケースの前面に互いに間隔を
おいて設け、側面に光通過穴を有する囲い板を表示体間
の空間を囲むように設け、この囲い板の内側に、光源か
らの光を光通過穴へ向けて反射する反射体を設けたの
で、表示体を透過した光に加えて、光通過穴から強い光
が側方へ向けて照射されるため、視認性を向上させるこ
とができる。また、照射方向や明るさの異なる光を照射
することができるため、装飾性も向上させることができ
る。

【００２４】請求項２の発明のエレベータ用ホールラン
タンは、第１の光源からの光を透過する第１及び第２の
表示体をケースの前面に互いに間隔をおいて設け、側面
に光通過穴を有する囲い板を表示体間の空間を囲むよう
に設け、この囲い板の内側に第２の光源を設けたので、
表示体を透過した光に加えて、光通過穴から強い光が側
方へ向けて照射されるため、視認性を向上させることが
できる。また、照射方向や明るさの異なる光を照射する
ことができるため、装飾性も向上させることができる。

【００２５】請求項３の発明のエレベータ用ホールラン
タンは、入射面から入射された光源からの光を傾斜面で
内部へ反射し、出射面から出射する反射体と、光源から
の光を前方へ透過する表示体とを、ケースの前面にそれ
ぞれ設けたので、表示体を透過した光に加えて、反射体
からも側方へ向けて光が照射されるため、視認性を向上
させることができる。また、照射方向や明るさの異なる
光を照射することができるため、装飾性も向上させるこ
とができる。さらに、表示体と反射体とを同様の材料で
構成することもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の実施の形態１によるエレベータ用
ホールランタンを示す正面図である。

【図２】 図１のＩＩ−ＩＩ線断面図である。

【図３】 図１のＩＩＩ−ＩＩＩ線断面図である。

【図４】 この発明の実施の形態２によるエレベータ用
ホールランタンの断面図である。

【図５】 この発明の実施の形態３によるエレベータ用
ホールランタンを示す正面図である。

【図６】 図５のＶＩ−ＶＩ線断面図である。

【図７】 従来のエレベータ用ホールランタンの一例を
示す正面図である。

【図８】 図７のＶＩＩＩ−ＶＩＩＩ線断面図である。

【符号の説明】

１ ケース、３ 光源（第１の光源）、１１ａ 第１の
表示体、１１ｂ 第２の表示体、１２ 囲い板、１２ａ
光通過穴、１３ 反射体、１４ 第２の光源、２１
表示体、２２ 反射体、２２ａ 入射面、２２ｂ 傾斜
面、２２ｃ 出射面。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 エレベータの乗場に設置されるケース
   と、 このケース内に設けられている光源と、 上記ケースの前面に互いに間隔をおいて設けられ、上記
   光源からの光を透過する第１及び第２の表示体と、 これら表示体間の空間を囲むように設けられ、側面に光
   通過穴が設けられている囲い板と、 この囲い板の内側に設けられ、上記光源からの光を上記
   光通過穴へ向けて反射する反射体とを備えていることを
   特徴とするエレベータ用ホールランタン。
2. 【請求項２】 エレベータの乗場に設置されるケース
   と、 このケース内に設けられている第１の光源と、 上記ケースの前面に互いに間隔をおいて設けられ、上記
   第１の光源からの光を透過する第１及び第２の表示体
   と、 これら表示体間の空間を囲むように設けられ、側面に光
   通過穴が設けられている囲い板と、 この囲い板の内側に設けられ、上記光通過穴へ向けて光
   を照射する第２の光源とを備えていることを特徴とする
   エレベータ用ホールランタン。
3. 【請求項３】 エレベータの乗場に設置されるケース
   と、 このケース内に設けられている光源と、 上記ケースの前面に設けられ、かつ上記光源に対向する
   入射面、この入射面に対して傾斜している傾斜面、及び
   外部に露出している出射面を有しており、上記入射面か
   ら入射された上記光源からの光を上記傾斜面で内部へ反
   射し、上記出射面から出射する反射体と、 上記ケースの前面に設けられ、上記光源からの光を前方
   へ透過する表示体とを備えていることを特徴とするエレ
   ベータ用ホールランタン。