JPH1179169A - 液体紙容器 - Google Patents

液体紙容器

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JPH1179169A
JPH1179169A JP9256183A JP25618397A JPH1179169A JP H1179169 A JPH1179169 A JP H1179169A JP 9256183 A JP9256183 A JP 9256183A JP 25618397 A JP25618397 A JP 25618397A JP H1179169 A JPH1179169 A JP H1179169A
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JP
Japan
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panel
top panel
half cut
folded
folding
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Pending
Application number
JP9256183A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Hidaka
和弘 日高
Yasutoyo Komiya
康豊 小宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication of JPH1179169A publication Critical patent/JPH1179169A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D5/00Rigid or semi-rigid containers of polygonal cross-section, e.g. boxes, cartons or trays, formed by folding or erecting one or more blanks made of paper
    • B65D5/02Rigid or semi-rigid containers of polygonal cross-section, e.g. boxes, cartons or trays, formed by folding or erecting one or more blanks made of paper by folding or erecting a single blank to form a tubular body with or without subsequent folding operations, or the addition of separate elements, to close the ends of the body
    • B65D5/06Rigid or semi-rigid containers of polygonal cross-section, e.g. boxes, cartons or trays, formed by folding or erecting one or more blanks made of paper by folding or erecting a single blank to form a tubular body with or without subsequent folding operations, or the addition of separate elements, to close the ends of the body with end-closing or contents-supporting elements formed by folding inwardly a wall extending from, and continuously around, an end of the tubular body
    • B65D5/067Gable-top containers
    • B65D5/068Gable-top containers with supplemental means facilitating the opening, e.g. tear lines, tear tabs

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cartons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】抗ヒートシール剤を使用しないで、トップパネ
ル部の開封性の良好なゲーベルトップカートンタイプの
液体紙容器を提供する。 【解決手段】ゲーベルトップカートンの開口側のトップ
パネル1Tのヒートシール領域内に、略平行な2本のハ
ーフカットH1,H2を位相をずらして、それぞれ表側
と裏側から設ける。また好ましくは、開口側の折り込み
屋根パネル1Gの上部にプルタブPによる引出し手段を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、易開封性のあるゲ
ーベルトップカートンに関する。
【0002】
【従来の技術】牛乳、果汁飲料、乳製飲料、ミネラルウ
オーター等の液体紙容器として定着しているゲーベルト
ップカートン(切妻屋根型カートン)の注出口を開封し
易くするために、注出口を構成するトップパネルの内面
に抗ヒートシール剤が図1のCによって示す部分にパタ
ーンコートされて、対向するトップパネル同志のヒート
シール強度を弱めたゲーベルトップカートンが一般に使
用されている。また、これまでに、抗ヒートシール剤を
使用しないでトップパネル部の開封を容易にしようとす
る提案が多くなされている。実開昭56−175330
号公報では、折り込み屋根パネルの上方をハーフカット
しておき水平に開封する液体紙容器が提案されている。
特公平2−23421号公報では、同じく折り込み屋根
パネルの上方に開口用切線を入れておき、折り込み屋根
パネルに設けられたプルタブによって開封し易くした液
体紙容器が提案されている。実公平7−42985号公
報には、開封側の折り込みトップパネルの内側に中央半
切れ線と横部半切れ線からなるT字状のハーフカットを
予め施しておくことによって折り込みトップパネルの紙
の層間剥離を引き起こし易くし、開封を容易に行おうと
する提案がなされている。またカートンとは別に用意さ
れたプラスチック製のスパウトを屋根部に外側から突き
刺して固定し、中身の液体をスパウトから注出させる方
法も提案されている。さらに屋根部に設けられた開口部
をカバーするようにキャップ付きのプラスチックの注出
口がヒートシールで取り付けられたもの、さらに実公平
3−1380では注出口がワンピースのプラスチック成
形品であって、一体成形されたプルタブを手前に引くと
弱め線から成形品が破れて開口するエコノミータイプの
ものも提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、トップパネ
ル部分に抗ヒートシール剤を設ける場合は、カート内面
のトップパネルの所定の位置に抗ヒートシール剤をパタ
ーンコート(通常裏面印刷によって行う)する手間がか
かり、また抗ヒートシール剤そのものを必要とし、その
分だけコストがかかるだけでなく、所定の位置に正確に
コートされない場合に液漏れの原因となるという問題が
ある。実開昭56−175330号公報、特公平2−2
3421号公報で提案されているものは、トップパネル
からの開封を避けて、ヒートシール部でない折り込み屋
根パネルにハーフカットあるいは切線加工を施して、こ
の部分から開封しようとするものであるが、この部分に
弱め線を加工するのはバリアー性を損ない、また流通の
過程で内容液が漏れる危険性を伴う。実公平7−429
85号公報の提案によれば、開封時に横部半切れ線を下
端としてそれ以上の部分において紙の層間剥離を行う必
要があり、開封にはかなりの力を必要とし、開封後の状
態も綺麗でないという問題がある。また、カートンとは
別に用意されたスパウトを外側から突き刺す方法は、ス
パウトを繰返し使用すればトータルコストは安くなる
が、液体紙容器入り商品の使用時点において必ずスパウ
トがなければならないという不便さがあり、同じスパウ
トを続けて異なる液体飲料にそのまま使用すると中身の
液が混合するという問題があり、またその洗浄なしの繰
返し使用は衛生的にも問題がある。さらに、プラスチッ
クの注出口を個々のゲーベルトップカートンの屋根部に
取り付けたものは、たとえそれがエコノミータイプのも
のであってもコストアップに繋がるという問題があり、
さらに紙とプラスチックの分別廃棄を難しくするという
問題もある。ゲーベルトップカートンは、今日、小売り
業界の要求によって流通段階での液漏れを少なくする為
に、成形充填機におけるトップパネル部のヒートシール
時の圧力を高める傾向にあり、このようにして成形され
たゲーベルトップカートンはエンドユーザーによって開
けにくくなってきている。一方において、エンドユーザ
ー側の容易に、清潔に開封できる液体紙容器への要求は
強まるばかりである。業界はこのような二律背反的問題
をかかえている。本発明はこのような問題に鑑みてなさ
れたもので、抗ヒートシール剤や他の注出口部材の使用
は全く行わず、ゲーベルトップカートンに使用される両
面熱可塑性樹脂コートの板紙加工だけでトップパネル部
に易開口性を持たせたゲーベルトップカートンの提供を
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明では、両面に熱可塑性樹脂をコートした板紙あ
るいは板紙を中心とする積層体からなる一枚のブランク
を用いて成型された4枚の胴部側壁パネルからなる4角
柱状の胴部と、対向する該胴部側壁パネル上端に屋根パ
ネル、トップパネルが、この順に連接され、残りの対向
する胴部側壁パネル上端に折り込み屋根パネル、折り込
みトップパネルが、この順に連接され、前記折り込み屋
根パネルと前記折り込みトップパネルが内側に折り込ま
れると同時に前記屋根パネル、トップパネルが内側に倒
されて、折り込まれた前記折り込みトップパネルを前記
トップパネルが両側から挟むようにヒートシールされて
なる頭部と、前記胴部の下端に連接される下部パネルが
折り畳まれてヒートシールされてなるフラットな底部と
から構成されるゲーベルトップカートンにおいて、少な
くとも一方の前記折り込みトップパネルの幅方向に第1
のハーフカットを内側から設け、第2のハーフカットを
前記第1のハーフカットの上位に位相をずらして略平行
に設けることを特徴としたものである。また、前記ハー
フカットの深さは、少なくともブランク厚みの1/2以
上あることが好ましい。さらに、前記ハーフカットが設
けられる側の前記折り込み屋根パネルに、該折り込み屋
根パネル上部を外側に引き出して開封を容易にする引出
し手段を設けることが好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下,本発明を図面を用いてさら
に詳しく説明する。図1は、本発明が対象とするゲーベ
ルトップカートンのカートンブランクの展開図である。
図1に示すように、ゲーベルトップカートンの胴部は胴
部側壁パネル1〜4と糊代5からなり、それらの上辺に
折り線aを介して、切妻型の屋根を形成する屋根パネル
2G、3G,折り込み屋根パネル1G,4Gが連接さ
れ、折り込み屋根パネル1G,4Gには斜めの折り線c
が左右対象に設けられている。また、それらの上端には
折り線bを介してトップパネル1T〜4Tが連接されて
いる。トップパネル1T,4Tの中央は折り線dによっ
て中折れするようになっている。尚、底部Bは、底部パ
ネルがフラットに液密に折り畳めるようになっている。
【0006】以上のブランク10から本発明による液体
紙容器20を成形するには、まず折線eと折線fによっ
てブランク10を縦に三つ折りし、糊代パネル5と胴部
側壁パネル4、折り込み屋根パネル4G,トップパネル
4Tをヒートシールして筒貼りし、フラットな折り畳み
カートンとする。これを成形充填機に供給して、角柱状
に起こし、まず底部を成形し、内容物を充填後、頭部を
折り畳み、最後にトップパネルをヒートシールして密封
する。この頭部の成型は、まず最初に折り込み屋根パネ
ル1G,4Gが、斜めの折線c,dによって内側に折り
込まれると、その上部のトップパネル1T,4Tは中央
の折り線dで二つに折れ、それと連動して、残るトップ
パネル2T,3Tも同時に内側に倒れ込み、2重に折り
畳まれたトップパネル1T、4Tを間に挟みこんで合掌
シールが行われ、トップシール同志が4重に重合されて
次図の(a)に示すような切妻型の屋根が仕上がる。こ
の場合、重合される4枚のトップパネル間は熱可塑性樹
脂層によって強固に融着される。
【0007】図2は、本発明が対象とするゲーブルトッ
プカートンの開封説明図である。図2(a)は開口前の
状態を示す斜視図である。折り込み屋根パネル1G、2
Gと屋根パネル1G、3Gの2重に折り重なった屋根部
を両手で左右に開いて4重にヒートシールで重合されて
いるトップパネルを中間から剥離すると図2(b)に示
すようにトップパネルはT字型となる。ここまでは、若
干力を要するが、誰にでも容易に開くことできる。次
に、この左右を矢印のように指で押さえ込みながら手前
に引くとトップパネル1Tと折り込み屋根パネル1G間
の5本の折線が交わる点から剥離が始まり、その剥離は
上方と左右に広がって最終的に図2(c)に示すように
注出口Mを開口させることができる。この開封方法は、
抗ヒートシール剤が使われていても、成功率が100%
には決してならず、往々にして少し開いた部分に指をか
けてさらに開く等の方法がとられ、衛生的でないケース
が多い。図2(b)の状態からの開封を抗ヒートシール
剤等の付加的なコーティング剤を使用しないで、如何に
スムーズに成功率を高めて行うかが、本発明の課題であ
り、以下その説明をする。
【0008】図3は、本発明による液体紙容器の一実施
例の開封説明図である。図4は、本発明による液体紙容
器の別の実施例の開封説明図である。本発明のポイント
は、抗ヒートシール剤に代わって、少なくとも開封側の
トップパネル1Tのヒートシール領域内において、トッ
プパネル1Tの幅方向に、図3、図4に示すように、2
本のハーフカットを設けることにある。(以下「ハーフ
カット」なる用語は、カートンブランクを貫通しない範
囲で一方側から深さに関係なくカットする意味で使用す
る。) すなわち、第1のハーフカットH1は、ヒートシール領
域の下側の境界線に近い位置に、ブランクの裏面から設
けられ、それと略平行に第2のハーフカットがブランク
の表面から位相をずらして設けられる。図3(a)の状
態の本発明による液体紙容器20を、前述の従来のゲー
ベルトップカートン30の開封のように、T字状に開い
たトップパネルの2重部分の両端を指で押さえながら手
前に引くようにするか、あるいはプルタブPによる引出
し手段を用いて折り込み屋根パネル1Gの上部を手前に
引き出すことによって、折り線dと第1ハーフカットの
交点Kから起きる紙の層間剥離が縦方向と左右に伝播し
て、トップパネル1Tを横断するように切り離し、図3
(b)に示すように開口部Mを容易に形成することがで
きる。また、図4に示すように、2本の平行なハーフカ
ットH1,H2をトップパネル1Tの両側で上方に湾曲
させてもよく、そ場合は、図4(b)に示すような開口
部Mを形成することができる。
【0009】図5は、本発明による液体紙容器のハーフ
カット形状の説明図である。ハーフカットH1,H2
は、トップパネル1Tの幅方向にヒートシール領域HS
内に設けられるが、その形状は、図5(a)のように水
平でも、図5(b)にように緩い山形でも、あるいは図
5(c)のようにトップパネル1Tの両側で上方に湾曲
していてもよい。この中では、図5(b)が最も望まし
い。それは、充填後のトップシールを水平なヒートシー
ルバーを用いて行っても、実際に得られるヒートシール
領域HSの中央下側の境界線は図5(b)に示すように
山形になるからである。
【0010】図6は、本発明による液体紙容器のハーフ
カットの位置関係説明図である。図6(a)はトップパ
ネル1Tの平面図であり、図6(b)は、図6(a)の
x−x’断面模式図である。内容量1000mlの場合
でブランクの総厚みが0.4〜0.5mmにおける本発
明による液体紙容器20において、ハーフカットH1,
H2の間隔Aは、1乃至4mmの範囲にあることが好ま
しく、望ましくは1.5乃至3.0mmである。また第
1ハーフカットH1とヒートシール領域HSの下側の境
界線との間隔Bは、0.5乃至4.0mmの範囲にある
ことが好ましく、望ましくは2.0乃至3.0mmであ
る。尚、図6(b)に示すように、矢印方向に折り込み
屋根パネル1Gが引き出される場合に第1ハーフカット
の中央部のK点に剪断応力が集中し、ここをきっかけと
して紙の層間剥離が起こり、それはK点の上下とハーフ
カットH1,H2の内側において左右に伝播し拡がる。
この両者の間隔が広すぎると剥離抵抗が大きすぎて開封
しにくくなり、また開口部Mには紙の繊維の毛羽が目立
つようになり外観上好ましくない状態となる。また、こ
の両者の間隔が狭すぎると、内容液が侵入してきた場合
に液漏れの原因を作り易くなる。また第1ハーフカット
H1とヒートシール領域HSの下側の境界線との間隔B
が、広すぎると、最初のK点における剥離抵抗が大きく
なって開封しにくくなり、また小さすぎると液漏れの原
因となり易い。また、第1、第2ハーフカットH1,H
2の深さは、少なくともブランクの総厚みの1/2はあ
ることが好ましく、望ましくは2/3である。
【0011】図7は、本発明による液体紙容器に適用さ
れる引出し手段の説明図である。この引出し手段は、プ
ルタブP(摘まみ)を折り込み屋根パネルの上部に取り
付けることによって開封をさらに容易に、清潔に行うこ
とを可能にするものである。そのプルタブPは、いかな
る種類のものであってもよい。例えば、図7(a)に示
すように、折り込み屋根パネル1Gに、一方が閉じ、一
方が開いた図形のハーフカットfを施して、開いている
方の端をテープ止めしておき、開封時にハーフカットさ
れた部分を剥離して、プルタブPとして利用してもよ
い。また、図7(b)に示すように、ハーフカットfで
形成される図形の開いた方の一端をカールさせ、前記テ
ープ止めと同じストッパー効果を持たせてもよい。さら
に、図7(c)に示すように、ブランク上にポリエチレ
ンテレフタレートフィルムF等を予め貼着させておき、
その上から任意のパターンのハーフカットを施すように
してもよい。あるいは、図示はされていないが、別部材
として用意されたプルタブを所定の位置に粘着させても
よい。以上の引出し手段を用いることにより、老人、子
供、ハンディキャップのある最終ユーザーにとっても開
封し易いゲーベルトップカートン型の液体紙容器を提供
することができる。
【0012】従来の印刷で形成される抗ヒートシール剤
のパターンコートは、印刷見当不良により決められた正
しい位置にパターンコートがなされないと、それが液漏
れに繋がる問題がある。これに対し、以上のハーフカッ
トH1,H2とプルタブPのハーフカットの加工は、別
工程ではなく、カートンブランクの打ち抜き加工時に他
の折線、切れ目線等と同時に行うことができ、打ち抜き
型上で他の罫線、打ち抜きライン等との位置関係を精度
よく保つことができる。従来からあることであるが、利
用する成型/充填/シール機によって、前述のヒートシ
ール領域HSが微妙に異なるので、その領域、特に下側
の境界線の位置を確認した上で、前述のハーフカットH
1,H2の金型における位置を決定すれば、液漏れ対策
は十分である。
【0013】本発明の液体紙容器の基材の積層構成は従
来から使用されている板紙層の両面をポリオレフィン系
樹脂でコートしたものが好適に使用され、ポリオレフィ
ン系樹脂としては低密度ポリエチレン、線状低密度ポリ
エチレン、中密度ポリエチレン、ポリプロピレン、アイ
オノマー、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・
アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル、
エチレン・ビニルアルコール共重合体等の中から選択す
ればよい。さらに,両面をポリオレフィン系樹脂によっ
てコートされる板紙単体に代わって、紙/ポリエチレン
/アルミニウム箔、紙/エチレン・アクリル酸共重合体
/アルミニウム箔、紙/ポリエチレン/アルミニウム箔
/二軸延伸ポリエステルフィルム、紙/ポリエチレン/
酸化珪素蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム等の
積層体を用いてもよい。
【0014】
【実施例】本発明による液体紙容器を内容量1000m
lの牛乳用のゲーベルトップカートンに適用すべく、ブ
ランクが次の層構成からなる実施例サンプルを試作し
た。また、従来通りの抗ヒートシール剤をパターンコー
トした以外は全く同一仕様の比較例サンプルを試作し
た。ポリエチレン17μm/晒クラフト紙337g/m
2 /ポリエチレン27μmなお、総厚みは、0.47m
mである。この積層構成のブランクの打ち抜き工程にお
いて、前記第1ハーフカットH1と第2ハーフカットH
2をそれぞれ裏面と表面から総厚みの1/2と2/3の
2種の深さで設けた。また、両者の間隔Aを2.0mm
とし、第1ハーフカットH1とヒートシール領域HSの
下側の境界線との間隔Bを2.5mmに設定した。ま
た、ハーフカットの形状には、図5(b)に示す山形と
その両端が図5(c)に示す湾曲型の2種の形状を採用
した。さらに、それぞれにプルタブの無いものと有るも
のを用意した。以上のサンプルを仕様ごとにそれぞれ各
10個用意し、無作為に選んだ5人のパネラーによって
開封テストを行った結果、注出口Mに手を触れずに、容
易に開封できる開封成功率は次の如くであった。 実施例1 山形、 1/2、 プルタブ無し 95% 実施例2 山形、 1/2、 プルタブ付き 100 実施例3 山形、 2/3、 プルタブ付き 100 実施例4 湾曲形、1/2、 プルタブ付き 100 実施例5 湾曲形、2/3、 プルタブ付き 100 比較例1 抗ヒートシール剤、プルタブ無し 70 比較例2 抗ヒートシール剤、プルタブ付き 85 以上の結果が、示すように、プルタブ無しの場合でも、
実施例サンプルの方が開封しやすく、プルタブ付きの場
合の実施例サンプルは、いずれの場合も成功率100%
に達している。
【0015】本発明による液体紙容器は上述した実施例
に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内で種々の変形が可能である。たとえば、本実施例のゲ
ーベルトップカートンのブランクはピュアーパック型で
描かれているが他の種類のゲーベルトップカートンにも
有効である。また本発明による液体紙容器の水平断面は
正方形であるが、矩形であってもよい。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、抗ヒートシール剤をパ
ターンコートする代わりに開封側のトップパネルに2本
のハーフカットを略水平に位相を変えてそれぞれ表裏か
ら設けるとにより、トップパネル部における優れた密封
性と開封性を両立させることができ、また抗ヒートシー
ル剤とそのパターンコート工程を省くことができるの
で、抗ヒートシール剤そのもののコスト、製造コストの
削減が可能であり、抗ヒートシール剤と内溶液の接触を
無くすことができる。また、引出し手段として、プルタ
ブPを併用することにより、老人、子供、ハンディキャ
ップのある最終ユーザーにとっても容易に、清潔に開封
可能なゲーベルトップ型の液体紙容器を提供することが
できる。さらに、両面ポリエチレンコートした板紙は、
使用後も、燃えるゴミとして焼却廃棄が容易であり、今
日では、リサイクルも可能であるので環境負荷の低い液
体紙容器包装を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が対象とするゲーベルトップカートンの
カートンブランクの展開図
【図2】本発明が対象とするゲーブルトップカートンの
開封説明図
【図3】本発明による液体紙容器の一実施例の開封説明
【図4】本発明による液体紙容器の別の実施例の開封説
明図
【図5】本発明による液体紙容器のハーフカット形状の
説明図
【図6】本発明による液体紙容器のハーフカットの位置
関係説明図
【図7】本発明による液体紙容器に適用される引出し手
段の説明図
【符号の説明】
1〜4 カートン胴部側壁 5 筒貼り用糊代 10 本発明が対象とするゲーベルトップカートンのブ
ランク 20 本発明による液体紙容器 30 従来のゲーベルトップカートン a〜f 折り線 1G,4G 折り込み屋根パネル 2G,3G 屋根パネル 1T〜4T トップパネル C 抗ヒートシール剤のパターンコート領域 F ポリエチレンテレフタレートフィルム H1 第1ハーフカット H2 第2ハーフカット K 紙の層間剥離が始まる点 M 開口部 P プルタブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両面に熱可塑性樹脂をコートした板紙あ
    るいは板紙を中心とする積層体からなる一枚のブランク
    を用いて成型された4枚の胴部側壁パネルからなる4角
    柱状の胴部と、対向する前記胴部側壁パネル上端に屋根
    パネル、トップパネルが、この順に連接され、残りの対
    向する前記胴部側壁パネル上端に折り込み屋根パネル、
    折り込みトップパネルが、この順に連接され、前記折り
    込み屋根パネルと前記折り込みトップパネルが内側に折
    り込まれると同時に前記屋根パネル、トップパネルが内
    側に倒されて、折り込まれた前記折り込みトップパネル
    を前記トップパネルが両側から挟むようにヒートシール
    されてなる頭部と、前記胴部の下端に連接される下部パ
    ネルが折り畳まれてヒートシールされてなるフラットな
    底部とから構成されるゲーベルトップカートンにおい
    て、 少なくとも一方の前記折り込みトップパネルの幅方向に
    第1のハーフカットが内側から設けられ、第2のハーフ
    カットが、前記第1のハーフカットよりも上位に位相を
    ずらして略平行に設けられていることを特徴とする液体
    紙容器。
  2. 【請求項2】 前記ハーフカットの深さは、少なくとも
    ブランク厚みの1/2以上あることを特徴とする請求項
    1記載の液体紙容器。
  3. 【請求項3】前記ハーフカットが設けられる側の前記折
    り込み屋根パネルに、該折り込み屋根パネル上部を外側
    に引き出して開封を容易にする引出し手段が設けられて
    いることを特徴とする請求項1あるいは2記載の液体紙
    容器。
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