JPH1179098A - 改善された衝撃耐性をもつ逆スラスト装置 - Google Patents

改善された衝撃耐性をもつ逆スラスト装置

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JPH1179098A
JPH1179098A JP10194814A JP19481498A JPH1179098A JP H1179098 A JPH1179098 A JP H1179098A JP 10194814 A JP10194814 A JP 10194814A JP 19481498 A JP19481498 A JP 19481498A JP H1179098 A JPH1179098 A JP H1179098A
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JP
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latch lever
shutter
reverse thrust
latch
thrust device
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JP10194814A
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English (en)
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Patrick Gonidec
パトリツク・ゴニデツク
Pascal Gerard Rouyer
パスカル・ジエラール・ルイエ
Guy Bernard Vauchel
ギイ・ベルナール・ボーシエル
Pierre Andre Marcel Baudu
ピエール・アンドレ・マルセル・ボーデユ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Safran Transmission Systems SAS
Safran Nacelles SAS
Original Assignee
Hispano Suiza Aerostructures
Hispano Suiza SA
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Publication date
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02KJET-PROPULSION PLANTS
    • F02K1/00Plants characterised by the form or arrangement of the jet pipe or nozzle; Jet pipes or nozzles peculiar thereto
    • F02K1/54Nozzles having means for reversing jet thrust
    • F02K1/76Control or regulation of thrust reversers
    • F02K1/766Control or regulation of thrust reversers with blocking systems or locking devices; Arrangement of locking devices for thrust reversers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64DEQUIPMENT FOR FITTING IN OR TO AIRCRAFT; FLIGHT SUITS; PARACHUTES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF POWER PLANTS OR PROPULSION TRANSMISSIONS IN AIRCRAFT
    • B64D29/00Power-plant nacelles, fairings, or cowlings
    • B64D29/06Attaching of nacelles, fairings or cowlings

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Superstructure Of Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスタービンエンジンの周囲に配置された物
体により生じる衝撃、すなわち翼またはディスクの破損
などの逆スラスト装置の環状構造物を変形あるいはその
補強材を破壊しうる衝撃に耐えるように、逆スラスト装
置の環状構造物の変形または補強材の破壊を補う追加機
械結合手段を形成することができる、航空機のガスター
ビンエンジン用逆スラスト装置を提供する。 【解決手段】 非常用鎖錠システム(35)は、一端が
鎖錠接触部(43)を部分的に取り囲むフック(40)
形をした連結ラッチレバー(38)をそれぞれ含み、ラ
ッチレバー(38)は、弾性手段(47)によって自動
的に閉鎖位置に戻される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機のガスター
ビンエンジンの逆スラスト装置に関し、特に、ガスター
ビンエンジンの周囲に配置された物体により生じる衝撃
に耐えるように特別に構成された逆スラスト装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】航空機の逆スラスト装置は、航空機を減
速するために、ガスタービンエンジンによって発生され
る航空機を推進するための推進ガス流の方向を反転する
ことができる既知の装置である。
【0003】逆スラスト装置は、ガスタービンエンジン
を囲む環状構造物を含む。このような環状構造物は、そ
れ自体が、径方向の複数の開口部が横断する第一の部分
または固定構造体と、径方向の開口部を閉じる少なくと
も一つの可動シャッタからなる第二の部分とを含む。径
方向の開口部が閉鎖しているとき、ガスタービンエンジ
ンによって生じる推進ガス流は、後方に導かれて航空機
を推進させる。径方向の開口部が開放されると、推進ガ
ス流は前記開口部を通過して前方に戻され、航空機を減
速させる。閉鎖位置にシャッタを保持することについて
は相当の安全性を確保しなければならない。このような
理由から、各シャッタは、少なくとも一つの主要鎖錠シ
ステムと、主要鎖錠システムが故障してもシャッタを閉
鎖位置に保持する役割をする少なくとも一つの非常用鎖
錠システムとによって閉鎖したまま保持される。「鎖錠
システム(systeme de verrouill
age)」という表現は、環状構造物の一方の部分に取
り付けられるラッチを意味し、前記ラッチは、環状構造
物の他方の部分に取り付けられる鎖錠接触部と協働す
る。必ずしもそうであるというわけではないが一般に、
ラッチは固定構造体に取り付けられ、鎖錠接触部はシャ
ッタに取り付けられる。
【0004】逆スラスト装置は、主に二つの種類に分け
られる。第一の種類では、シャッタが径方向の開口部に
おいて回転するように取り付けられる。第二の種類で
は、単一の環状シャッタが逆スラスト装置の固定構造体
を囲んで径方向の開口部を被覆し、開口部は、前記シャ
ッタの後方への移動によって得られる。
【0005】逆スラスト装置の環状構造物は、上記の推
進ガス流を一定方向に導く内壁と、周囲の空気が流れる
外壁との二つの薄い壁によって径方向の境界が定められ
る。これらの壁は、補強材によって互いに結合されるの
で、その軽量性にもかかわらず逆スラスト装置の剛性と
結合性とを確保することができる。鎖錠システムは通
常、固定構造体およびシャッタの補強材に取り付けられ
る。
【0006】固定構造体の補強材は当然、複雑な構造を
構成する。補強材は、第一の剛性リングまたは前部フレ
ームと、第二の剛性リングまたは後部フレームと、前部
フレームおよび後部フレームの端によって結合される複
数の長手方向ビームとを含み、径方向の開口部は長手方
向ビームの間に配置される。また、後部フレームを含ま
ないために長手方向のドアがその前端によって前部フレ
ームに結合され、後端がフリーである逆スラスト装置も
知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】非常に稀ではあるが、
ガスタービンエンジンの事故によって逆スラスト装置が
危険なまでに損傷することがある。この様にロータの翼
さらにはロータのディスクが破損することがある。する
と回転遠心力の作用で破片が逆スラスト装置に影響を与
える。
【0008】このようにして引き起こされる損傷は、逆
スラスト装置の環状構造物、従ってその補強材の多少と
も局部的な変形に制限され得る。しかしながら、こうし
た変形は、その結果として生じるラッチおよび鎖錠接触
部の相互分離によって鎖錠システムを操作不能にするこ
とがあり、その場合にはシャッタの偶発的な開放を引き
起こすことがある。従って、第一の課題は、逆スラスト
装置の環状構造物が変形しても、シャッタを閉鎖したま
ま保持することである。
【0009】もっとひどい場合には、損傷により補強材
が破壊し、特に前部フレームのみならず長手方向ビーム
または後部フレームが破損するので、逆スラスト装置の
分解(decohesion)を引き起こすことがあ
る。従って、第二の課題は、補強材が破損した場合、逆
スラスト装置の分離を妨げることである。
【0010】さらに、シャッタの適切な鎖錠の制御は、
鎖錠を制御する機械要素と組み合わされた電気検出手段
および電気信号手段に依存する。これは、シャッタが閉
じてはいても鎖錠されていないので、航空機が地上で離
陸準備しているときに、危険でありながら検出不可能な
状況を引き起こしうる。第三の課題は、鎖錠システムの
閉鎖を地上に確実に知らせることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、特にガスター
ビンエンジンを取り囲む環状構造物を含む、航空機用の
逆スラスト装置を提供するものであり、この環状構造物
は、少なくとも一つの径方向の開口部が径方向に通過す
る第一の部分すなわち固定構造体を含み、この環状構造
物はまた、前記径方向の開口部を閉鎖または開放する少
なくとも一つの第二の可動部分すなわちシャッタを含
み、この逆スラスト装置は、複数の主シャッタ鎖錠主段
と、前記シャッタが閉鎖しているときに固定構造体およ
びシャッタを結合する少なくとも一つの非常用の鎖錠シ
ステムとを含み、この鎖錠システムは、環状構造物の一
方の部分に結合するラッチを含み、このラッチは、ヒン
ジを中心に一端で回転するラッチレバーを含み、このラ
ッチレバーは、その自由端によって、他方の部分に結合
する鎖錠接触部と協働し、前記非常用鎖錠システムはま
た開放位置にラッチレバーを作動する手段を含む。
【0012】このような逆スラスト装置は、 a)非常用鎖錠システムのラッチレバーを自動的に閉鎖
位置に戻す弾性手段を含み、 b)ラッチレバーの自由端は、ラッチレバーのヒンジの
垂直面にフックを含み、鎖錠接触部は、シャッタ自体が
閉じてラッチレバーも閉じるとき前記フックの入口部を
通ることができ、 c)フックは、シャッタ自体が閉じる一方でラッチレバ
ーが閉鎖位置にあるとき鎖錠接触部を部分的に取り囲む
ことを特徴とする。
【0013】シャッタが閉じているとき、弾性手段はラ
ッチレバーを鎖錠接触部の近傍に保持し、鎖錠接触部は
フックによって部分的に取り囲まれる。このような構成
は、環状構造物の変形または補強材の破損によって、ラ
ッチレバーのヒンジの垂直面に上記鎖錠接触部が移動し
ようとする方向がいかなる方向であっても、ラッチに対
して鎖錠接触部をラッチレバーにより保持する働きがあ
るが、これは次のような理由による。
【0014】・この保持は、鎖錠接触部の移動方向がラ
ッチレバーのヒンジと反対であって、上記鎖錠接触部と
ヒンジとを結ぶ仮想ラインに対して殆ど傾斜していない
場合、フックの形状によって自然に行われる。
【0015】・この固定は、鎖錠接触部の移動方向が、
鎖錠接触部とラッチレバーのヒンジとを結ぶ仮想ライン
に対して著しく傾斜している場合、ヒンジを中心とした
フックの回転を伴い、しかも、こうした傾斜はフックの
回転のために吸収される傾向がある。
【0016】・極端な場合には、鎖錠接触部がヒンジに
近づくことさえ可能である。しかしながら、弾性手段が
ラッチレバーを鎖錠接触部の近傍に保持するので、フッ
クは、鎖錠接触部が再びヒンジから遠ざかろうとすると
きに鎖錠接触部を引き留め続ける。
【0017】従って本発明は、 ・主鎖錠手段が作動していなくても、 ・また環状構造物の変形または補強材の破損にもかかわ
らず、シャッタを閉じたまま保持することができる。後
者の場合、本発明はまた、ラッチレバーのフックが鎖錠
接触部を保持しているときに固定構造体とシャッタとの
間の追加結合を形成する効果がある。この様に、環状構
造物が変形したり、あるいは補強材が破損したりする場
合、応力を受けるシャッタは固定構造体と協働して逆ス
ラスト装置の結合あるいは結束性(cohesion)
を保持する。
【0018】本発明はまた、高信頼性で簡単に実施可能
であるという利点を有する。
【0019】有利なことに、ラッチレバーのヒンジは、
固定構造体とラッチレバーの近傍にあるシャッタとの間
の境界線にほぼ直交し、この場所でシャッタと固定構造
体とが分離しないようにする。
【0020】有利には、さらに、フックと鎖錠接触部と
の間に遊びEを配置する。これは、ラッチレバーを閉鎖
位置に戻す弾性手段が作用する間、フックと鎖錠接触部
との間のあらゆる摩擦をなくすとともに、その結果とし
てトルクを低減して閉鎖位置にラッチレバーを戻すこと
ができる効果を生み、それによって、閉鎖位置への弾性
的かつ自動的なラッチレバーの戻りを確実なものにする
ことが可能になる。
【0021】有利にはまた、鎖錠接触部は回転ローラか
ら構成され、前記鎖錠接触部が移動しようとするときフ
ックとの摩擦を低減するようにし、それによってヒンジ
を中心とするラッチレバーの回転を容易にし、供給すべ
き引留め力を低減する。
【0022】有利なことに、非常用鎖錠システムは、逆
スラスト装置の環状構造物を径方向に画定する壁に配置
され、ラッチレバーのヒンジおよび鎖錠接触部は、前記
壁にほぼ等分に配置され、すなわちヒンジと鎖錠接触部
とを結ぶ仮想ラインは、シャッタがこの場所で閉じてい
るとき壁にほぼ平行である。これは、この壁のほぼ接線
方向に沿って壁による鎖錠応力を回復し、その結果とし
て、ガスタービンエンジンのディスクが破裂に引き続い
て逆スラスト装置の補強材が変形または破損した場合、
固定構造体を構成する壁部分とシャッタを構成する壁部
分との間で追加結合を形成する効果があるため、この壁
に対して逆スラスト装置の結合性を保持することにより
補強材の脆弱化を補うことができる。非常用鎖錠システ
ムは、壁に直接結合してもよいし、あるいは、それ自体
が壁に結合された補強材に結合してもよいことに留意さ
れたい。
【0023】ヒンジと鎖錠接触部との距離をDとし、ヒ
ンジおよび鎖錠接触部と壁の中立軸との距離をHとする
とき、比D/Hは、構造に課される応力の壁に対する法
線成分を低減するために少なくとも3に等しい。好適に
は、上記法線成分を無視できるようにするために約4〜
6の比を選択する。Hを小さくする、従って比D/Hを
増加することによって、課される前記応力により壁に形
成される曲げモーメントを低減することも可能である。
【0024】有利には、「ドア」型の逆スラスト装置の
場合には、本発明による少なくとも一つの非常用鎖錠シ
ステムをドアの各側に横に配置し、非常用鎖錠システム
全体を、逆スラスト装置の円周に従って配向かつ並べ
る。すなわち非常用鎖錠システム全体は、ガスタービン
エンジンの幾何学的軸線の垂直面にあり、従ってラッチ
レバーのヒンジは前記円周にほぼ直交する。このような
構成により、牽引鎖錠応力をこの円周に沿って位置決め
することができる。逆スラスト装置は、ガスタービンエ
ンジンの周囲にほぼ回転する形状をしていることから、
この構成は、逆スラスト装置を径方向に画定する壁によ
って鎖錠応力を回復するのに特に有効であり、そのため
に環状構造物の変形あるいはその補強材の破損にもかか
わらず逆スラスト装置の結合性を保持することができ
る。
【0025】有利には、またラッチレバーは開放位置
で、逆スラスト装置の環状構造物を径方向に画定すると
ともにラッチレバーが配置される壁から一部突出する。
こうした構成は、ラッチレバーが開いているときに逆ス
ラスト装置の環状構造物の外部からラッチレバーを見え
るようにし、その結果として非常用鎖錠システムの適切
な鎖錠を地上で視覚による制御可能にすることができ
る。本発明は、通常の鎖錠の検出装置や信号装置とは異
なり、全く確実かつ簡単で、しかもエラー信号を発生す
るおそれがない。
【0026】好適な実施形態において、ラッチレバー
は、閉鎖位置にあるときに、逆スラスト装置の環状構造
物を径方向に画定する壁から突出しない。こうした構成
は閉鎖位置でラッチレバーを覆い隠し、有か無かによる
使いやすい視覚による鎖錠制御を可能にする。
【0027】有利には、またラッチは、開放位置にラッ
チレバーを保持する留め具をそれぞれ含み、前記留め具
は、シャッタが閉じる場合、鎖錠接触部によって始動さ
れる。閉鎖位置でラッチレバーの自動復帰弾性手段が前
記留め具と協働するので、こうした構成は、ラッチの外
部手段の補助がなくても前記ラッチの閉鎖をシャッタの
閉鎖に従属あるいは連動させ、対応するシャッタがそれ
自体閉じていない限り、各ラッチの閉鎖を特に確実な方
法で妨げることができる。このような構成はまた、外部
手段の補助がなくても非常に簡単にラッチレバーを開放
位置に保持できるという利点を有する。
【0028】詳細な幾つかの実施形態および添付図面を
検討すれば、本発明は一層理解され、本発明により得ら
れる利点が明らかになるだろう。
【0029】
【発明の実施の形態】最初に図1を参照する。飛行機
(図示せず)の翼1の下でパイロン2は、幾何学的軸線
4を持つガスタービンエンジン(図示せず)を囲むナセ
ル3を保持する。ナセル3の形状は幾何学的軸線4に沿
ってほぼ環状である。また前方方向5および後方方向6
が示されている。逆推力あるいは逆スラスト装置10
は、ナセル3の後部を構成する。
【0030】次に図2を参照する。逆スラスト装置10
は、幾何学的軸線4まわりのほぼ回転体形状を持つ環状
構造物12を含む。環状構造物12は、薄い内壁13お
よび薄い外壁14によって径方向の境界が定められてい
る。内壁13は、ガスタービンエンジン(図示せず)が
発生する推進ガス流15を囲って後方6に案内する。
【0031】環状構造物12は、固定構造体と呼ばれる
第一の部分20を含み、前記固定構造体20は、壁1
3、14の固定部分13a、14aに結合される補強材
21をそれ自体が含み、前記補強材21は、壁13、1
4の前記固定部分13a、14aと協働することによっ
て固定構造体20の剛性ならびに結合性を確保する。一
般に補強材21は、幾何学的軸線4を中心とする輪形あ
るいは環状の前部フレーム21aであり、図6および図
11で示した複数の結合部分、長手方向ビームあるいは
縦梁21bは、幾何学的軸線4にほぼ平行で、それらの
前端が前部フレーム21aに結合される。あるタイプの
逆スラスト装置では、後部フレーム21cが幾何学的軸
線4を中心とする輪形あるいは環状に形成されており、
幾何学的軸線4にほぼ平行に配置されてそれらの前端が
前部フレーム21aに結合された図6および図11の長
手方向ビーム21bは、後部フレーム21cがある場
合、それらの後端がこの後部フレームに結合される。後
部フレーム21cがない場合には、長手方向ビームは、
それらの前端によって前部フレーム21aに固定される
だけである。固定構造体20はまた、前部フレーム21
a、後部フレーム21cおよび長手方向ビームの間に配
置された複数の径方向の開口部22を含む。環状構造物
12は、径方向の開口部22を閉じる可動シャッタから
なる、少なくとも一つの第二の部分25を含む。この実
施形態では、シャッタ25は傾斜式で「ドアあるいは扉
(portes)」と呼ばれている。このようなシャッ
タ25は通常、軸あるいはピボット26に取り付けら
れ、このピボット26上を回転するだけで傾斜(bas
culement)が行われる。シャッタ25はまた一
組のリンクロッド(図示せず)に取り付けてもよく、そ
の場合には、もっと複雑な動きによって傾斜が行われる
が、本発明には支障はない。シャッタ25の前部27お
よび後部28をそれぞれ示す。シャッタは、この例で
は、一端が前部フレーム21aに、他端がシャッタ25
に連結された流体圧、液圧あるいは油圧ジャッキからな
る制御手段29によって、開放位置および閉鎖位置に作
動される。壁13、14の固定構造体20に属する部分
13a、14aを示す。また壁13、14のシャッタ2
5に属する部分13b、14bを同様に示す。シャッタ
25が閉じている場合、シャッタ25における壁部分1
3b、14bは、固定構造体20における壁部分13
a、14aとそれぞれ同一線上にある。逆スラスト装置
10の環状構造物12はまた、制御手段29を使用せず
に閉鎖位置にシャッタ25を保持できるクランプあるい
は鎖錠(verrouillage)手段30を含む。
これらの鎖錠手段30は必ずしもそうというわけではな
いが一般に、シャッタ25の前部27と前部フレーム2
1aとの間に配置される。
【0032】再び図1を参照すると、固定構造体21と
各シャッタ25との間に境界線32が示されている。
【0033】次に図3および図4を同時に参照する。シ
ャッタ25は閉鎖位置にある。この例では、予備あるい
は非常用の鎖錠システム35が前部フレーム21aとシ
ャッタ25の前端27との間の外壁14に配置されてい
る。非常用鎖錠システム35は、それ自体がヨーク(c
hape)37を含むラッチ(verrou)36と、
ヒンジ39を介して一端によりヨーク37に取り付けら
れる細長い形状のラッチレバー38とを含み、一方でラ
ッチレバー38の自由端は、入口部40aを有するフッ
ク40を備え、前記ラッチレバー38はまた、外壁14
に形成された開口部42内に組込み可能なカバー41を
含む。この例では、カバー41は単なるプレートであ
る。非常用鎖錠システム35はまた、この例では、はす
かい44によってシャッタ25の前端27に保持される
軸受けコロあるいはローラ43からなる鎖錠境界面ある
いは接触部(interface de verrou
illage)43を含む。ラッチレバー38の開放方
向45およびラッチレバー38の閉鎖方向46を示す。
自動復帰弾性手段47はラッチレバー38を閉鎖方向4
6に引っ張り、前記ラッチレバー38を自動的に鎖錠接
触部43の近傍に導く。
【0034】自動復帰弾性手段47は、たとえばラッチ
レバー38とヨーク37との間のばね47から構成さ
れ、このばねは、図示されたように引張り作用を及ぼす
ことができ、あるいはばね47がヒンジ39を取り囲む
場合には、ねじり作用を及ぼすことができる。フック4
0の入口部40aは、ヒンジ39に向かって閉鎖方向4
6に回転され、フック40は、遊びEを伴って鎖錠接触
部43を部分的に取り囲む。ラッチレバー38のこうし
た閉鎖位置38aで、カバー41は外壁14の開口部4
2にあり、外壁14と揃えられて、その空気力学的な連
続性を確保する。
【0035】この位置では、フック40と自動復帰弾性
手段47との協働により、ラッチレバー38が鎖錠接触
部43の近傍に留まるため、環状構造物12の変形にも
かかわらず、鎖錠接触部43が遊びEを無くしてヒンジ
39から離れようとする前記鎖錠接触部43を引き留め
続けることができる。
【0036】ラッチレバー38のヒンジ39と、このラ
ッチレバー38と協働する鎖錠接触部43との距離をD
とし、ヒンジ39および鎖錠接触部43が外壁14の
「中立軸」となす平均距離をHとする。「中立軸」とい
う表現は、材料強度の意味で用いられ、外壁14の各面
から等距離にある仮想面にほぼ対応する。比D/Hは、
この例では約5である。この様に前部フレーム21aの
変形または破損によりシャッタ25が偶発的に鎖錠解除
すなわち解錠される場合、外壁14は、寄生トルク(c
ouple parasite)を減少させながら非常
用鎖錠システム35の引留め力の一部を回復(repr
is)する。
【0037】ラッチレバー38は、鎖錠接触部43に直
接固定するようにしてもよいし、たとえばカバー41を
介してシャッタ25の一要素に固定してもよい。従っ
て、いずれの場合にも、ラッチレバー38は閉鎖位置3
8aで、自動復帰弾性手段47の作用により鎖錠接触部
43の移動に従い、閉鎖位置38aにある前記ラッチレ
バーは、鎖錠接触部43がラッチ38から遠ざかろうと
する場合、鎖錠接触部43を引き留め続けることができ
る。
【0038】さらに、シャッタ25の閉鎖および有効な
鎖錠は、外壁14の部分14a、14bが互いに、また
カバー41と揃うあるいは整列することによって外部か
らよく見えるようにされることが分かる。
【0039】次に図5を参照する。シャッタ25が開く
ときラッチ36に対して鎖錠接触部43が従う軌道43
aが示されている。シャッタ25は半ば開いており、ラ
ッチレバー38は開放位置38bにあって、外壁14か
ら一部突出している。この位置では今や、ラッチレバー
38、38bが外部からよく見え、シャッタ25が鎖錠
されていないことを示している。
【0040】次に図6を参照する。このような「ドア」
型の逆スラスト装置は、この場合、「ドア」と呼ばれる
複数の傾斜シャッタ25を含む。幾何学的軸線4を中心
とする外壁14の幾何学的な外周あるいは円周51は、
前記幾何学的軸線4の垂直面に含まれ、前記シャッタ2
5の前端27ならびに前記シャッタ25の側面50を通
過する。長方形のカバー41を持つ非常用鎖錠システム
35は、シャッタ25の側面50で、好適には前記シャ
ッタ25の前部27または後部28側に配置される。前
記非常用鎖錠システム35はまた、幾何学的な円周51
に従ってほぼ一列に並んでいる。「一列に並んでいる
(aligne)」という表現は、各ラッチレバー38
がこの円周51にほぼ沿って配置されていることを意味
する。
【0041】次に図7を参照すると、逆スラスト装置1
0は、図5の幾何学的な円周51に沿って横断面で示さ
れている。固定構造体を構成する長手方向ビーム21は
横断面で示され、21bとされている。この例では、逆
スラスト装置10が、図2〜図4のピボット26の幾何
学的軸線26aに従って回転する四個のシャッタ25を
含み、これらの幾何学的軸線26aは勿論、この図7の
面とは異なる面にある。
【0042】各シャッタ25は、環状構造物12の内部
で外壁14に配置される鎖錠システム35により二個の
側面50の各々に鎖錠される。この八個の非常用鎖錠シ
ステム35は対称的である。
【0043】上記の比D/Hは約5である。この様に固
定構造体20あるいはシャッタ25において環状構造物
12が変形あるいは破損するためにシャッタ25が偶発
的に解錠してしまう場合、シャッタ25の外壁14b
と、固定構造体の外壁14aと、鎖錠システム35との
協働により幾何学的な円周51に従って連続する機械的
な連結が外壁14に形成され、この連結は、たがをはめ
るように作用して、逆スラスト装置10の結合あるいは
結束を保持する。
【0044】外壁14によってこのように回復される力
を前記外壁14にほぼ接するようにし、従って、曲げモ
ーメントと、前記応力の壁14に対する法線成分とを低
減するために、ラッチレバー38のヒンジ39と幾何学
的軸線4と鎖錠接触部43とによって決定される角度α
は15゜を超えてはならない。この例では、角度αは約
8゜である。
【0045】次に図8を参照する。ラッチレバー38を
開放位置に作動する手段48は、非常用鎖錠システム全
体と同期されている。図8〜図11ではラッチレバー3
8だけを示す。これらの開放操作あるいは作動手段48
は、各ラッチレバー38に流体圧、液圧あるいは油圧ジ
ャッキ55を含み、各ジャッキ55は、ラッチレバー3
8の閉鎖側46にあり、各ジャッキ55のピストン56
はヒンジ58を介してロッド57およびラッチレバー3
8に結合され、共通の流体圧、液圧あるいは油圧回路5
9は、ラッチレバー38と反対側のピストン56の側5
6aから各ジャッキ55に供給するとともにラッチレバ
ー38を開放位置45に押すことができる。自動復帰弾
性手段47は、各ジャッキ55の内部にある圧縮コイル
ばねからなり、前記ばね47は、ラッチレバー38側に
向いたピストン56の面56bに作用を及ぼし、油圧回
路59内の流体圧が下がると、ピストン56と、ロッド
57と、ロッド57をラッチレバー38に結合するヒン
ジ58とを介して閉鎖方向46にラッチレバー38を自
動的に引っ張ることができる。換言すれば、ばね47
は、油圧回路59の流体作用に対抗する作用がある。こ
のような構成は、簡単であり、開閉作動手段を単一機構
にまとめられるという利点を有する。
【0046】次に図9を参照する。非常用鎖錠システム
60、61は、図7と同じ長手方向ビーム21b上にあ
り、非常用鎖錠システム61、62は、同じく図7の同
一シャッタ25に作用を及ぼす。
【0047】自動復帰弾性手段47あるいは開放操作手
段48の一要素の故障を補うために、非常用鎖錠システ
ム60、61、62の制御は、追加機械駆動手段を付加
することによって冗長にされており、この追加機械駆動
手段は、ラッチレバー38を相互に結合するとともに隣
接する二個の非常鎖錠システムの少なくとも一方の動き
から故障した非常用鎖錠システムを作動することができ
る。この様に、同一の長手方向ビーム上の二個の非常用
鎖錠システム60、61は、たとえば各ラッチレバー3
8に連結されるリンクロッド63のような追加駆動手段
63によって結合される。同様に、同一シャッタに作用
を及ぼす二個の非常用鎖錠システム61、62を追加駆
動手段64で結合する。第一実施形態では、ラッチレバ
ー38は、ヒンジ39を作動する内部の回転シャフト6
5にそれぞれ結合され、回転シャフト65は、細長棒6
4を介して、シャフトが結合される前部フレームまで延
長される。好適な実施形態では、追加駆動手段64は、
ねじりワイヤあるいはボールケーブル(cable a
billes)からなる。
【0048】次に図10を参照する。この例では、単一
ジャッキ55が、二個のリンクロッド63a、63bを
介して二個の非常用鎖錠システム60、61を同一の長
手方向ビームで制御している。
【0049】次に図11を参照する。この例では、単一
ジャッキ55が、二個の追加駆動手段64a、64bを
介して同一シャッタの各側面に作用を及ぼす二個の非常
用鎖錠システム61、62を制御している。
【0050】次に図12を参照する。この例では、非常
用鎖錠システム35が、シャッタ25の二個の側面50
の各々を隣接する長手方向ビーム21bと結合してお
り、ラッチレバー38はシャッタ25に連結され、また
ラッチレバー38は、幾何学的な円周51にほぼ沿って
配置される。同一シャッタ25に連結される二個のラッ
チレバー38は単一ジャッキ55によって制御され、ジ
ャッキのピストン56は、第一リンク57aによってラ
ッチレバー38の一方に結合され、ジャッキ本体(図示
せず)は、第二リング57bによって他方のラッチレバ
ー38に結合される。ジャッキ55およびリンク57
a、57bはシャッタ25内に収容される。この構成
は、同一シャッタ25に関する二個の非常用鎖錠システ
ム35に対して使用するジャッキ55が一個だけである
こと、また通常は空であるシャッタ25の内部容積を使
用するという利点がある。
【0051】次に図13を参照する。この例では、非常
用鎖錠システム35は、シャッタ25の後端28と、後
部フレーム21cとの間で内壁13に配置され、ラッチ
レバー38は後部フレーム21cに連結され、鎖錠接触
部43はシャッタ25の後端28に配置されている。ラ
ッチレバーが開放位置にあるとき、ラッチレバーは内壁
13から突出し、逆スラスト装置10の後部6からよく
見えることが分かる。
【0052】次に図14を参照する。この例は、図13
の例と反対であり、ラッチレバー38は、シャッタ25
の後端28に連結され、鎖錠接触部43自体が後部フレ
ーム21cに配置されている。
【0053】次に図15を参照する。ラッチレバー38
は、閉鎖位置38aおよび開放位置38bで同時に示さ
れている。本発明の実施形態によれば、ラッチレバー3
8は、ヒンジ39を介してヨーク37に結合され、ヒン
ジ39と反対のラッチレバー38の端にあるフック40
の入口部40aは、このヨーク37側に向いている。閉
鎖位置におけるラッチレバー38の自動復帰弾性手段4
7は、引っ張りコイルばねからなり、ばねの一端67は
ヨーク37に連結され、ばねの他端68は、ラッチレバ
ー38に連結されている。ラッチレバー38が閉じる
と、カバー41は、鎖錠接触部43を支持する環状構造
物12の部分25、20に当たり、環状構造物12を径
方向に画定する壁13、14に揃えられる。ラッチレバ
ー38の開放操作手段48は、ヒンジ58によりレバー
66に結合されるロッド57を介して開放位置45にラ
ッチレバー38を押すジャッキ55からなり、このレバ
ー66は、ラッチレバーを回転駆動可能にするようにラ
ッチレバー38と結合されている。ジャッキ55は、ヨ
ーク37を支持する環状構造物12の部分20、25に
ヒンジ55aによってそれ自体が結合され、あるいは、
このためにジャッキ55まで延長可能なヨーク27自体
に結合される。ジャッキ55、レバー66、ラッチレバ
ー38は、同一平面上で移動する。言い換えれば、ジャ
ッキ55のヒンジ55aおよびリンク57をレバー66
に結合するヒンジ58は、ラッチレバー38をヨーク3
7に結合するヒンジ39に平行である。ジャッキ55が
開放されると、ばね47が、鎖錠接触部43を支持する
環状構造物の部分25、20にラッチレバー38が当た
るまでラッチレバー38を閉鎖方向46に引っ張ること
が分かる。ジャッキ55は油圧式にすることが可能であ
り、ジャッキ55を加圧保持しながらラッチ36を開放
保持する。ジャッキ55はまた電気式にしてもよい。こ
の場合、ジャッキ55に電圧を印加して保持することに
よって、あるいは電気制御装置(図示せず)を用いるこ
とによって、ラッチ36を開放保持し、この電気制御装
置はジャッキ55の内部に配置可能である。
【0054】次に図16を参照する。この例は、ほとん
どの点において図15と同じであるが、次の要素は除
く。すなわち自動復帰弾性手段47は、ラッチレバーが
閉鎖位置38aに近づくとラッチレバー38を閉鎖方向
46に作動しようとする傾斜システムを構成し、前記傾
斜システムは、ラッチレバーが開放位置38bに近づく
とラッチレバー38を開放方向45に作動するようにす
る。この場合、ジャッキ55はダブルアクション方式で
あって、開放方向45または閉鎖方向46にラッチレバ
ー38を作動することができる。このような構成によ
り、ラッチ36は、閉鎖しているとき上記のように作動
するが、その固有の手段によって開放位置に留まるの
で、任意の制動システムを用いなくてもジャッキ55を
解放することができる。当業者は、ラッチレバー38を
ヨーク37に結合するヒンジ39の幾何学的軸線39a
に対してばね47の先端67、68を位置決めすること
により、こうした傾斜作用は簡単に実現される。図16
に示された例では、ばね47の先端68がラッチレバー
38にリンク57を結合するヒンジ58に結合され、前
記ヒンジ58の位置は、このために採り入れられたもの
である。
【0055】次に図17および図18を同時に参照する
と、ラッチ36は、図17では開いており、図18では
閉じている。好適な実施形態では、ラッチ36は、図1
4または図15に示された前述の例のラッチとあらゆる
点で同じであるが、さらに次の要素を含む。すなわちヒ
ンジ76によって引き金あるいは留め具75がヨーク3
7に結合されている。この留め具75は、シャッタ25
が閉じるとき鎖錠接触部43の圧力を受ける支持面77
を有し、前記留め具75は、シャッタ25が閉じると
き、ばね78によって前記鎖錠接触部43の側に押さ
れ、それによって留め具は、鎖錠接触部43が止まるま
で、たとえば留め具75に結合する爪79がヨーク37
に配置される位置決めストッパ80に接触するまで、こ
の鎖錠接触部43の側に自動的に回転することができ、
そのとき留め具75は、この待機位置に固定される。留
め具75はまた引込み式のストッパ81を含み、留め具
75が待機位置にあるとき、またラッチレバー38が開
いていて、ばね47により閉鎖方向46へ引っ張られる
とき、このストッパ81で控え柱85がラッチレバー3
8に結合され、ラッチレバー38を開放して保持する効
果を生む。さらにラッチレバー38は、ラッチレバー3
8に結合されたレバー66と、ジャッキ55のピストン
56に結合されたリンク57とを介してジャッキ55に
よって作動され、ロッド57は、ヒンジ58によってレ
バー66に結合され、ピストン56は、ラッチレバー3
8と反対の面56aにより油圧回路59から圧力を受
け、それによって、前記ラッチレバー38を開放位置に
作動する。ピストン56は、もう一方の面56bによ
り、ラッチレバー38の自動復帰弾性手段47を補うば
ね47aの押圧に従い、リンク57をレバー66に結合
するヒンジ58は、たとえばレバー66の一端に設けら
れた縦長の穴88に前記ヒンジ58を滑動することによ
って生じる遊びをそれ自体が含む。
【0056】非常用鎖錠システム35の作動は、ラッチ
36の「準備完了」位置から始めると次の通りである。
ラッチ36が「準備完了」しているとき、留め具75は
図17に示された待機位置にあり、爪79は位置決めス
トッパ80に支持され、ラッチレバー38は、開放位置
38bで、ばね47の牽引作用により留め具75の引込
み式のストッパ81に控え柱85で支持されている。
【0057】閉鎖操作は次の通りである。シャッタ25
が閉じると、鎖錠接触部43は、留め具75で支持され
るので、留め具75は回転して引込み式のストッパ81
を移動し、このストッパはラッチレバー38の控え柱8
5から離れる。これによって、ラッチレバー38は解放
され、ラッチレバーは、ばね47の作用により閉鎖方向
46に移動して、フック40で鎖錠接触部43を部分的
に囲む。このような自動的な閉鎖動作は、リンク57を
レバー66に結合するヒンジ58が縦長の穴88の内部
を滑動可能であるためにジャッキ55のばね47aがピ
ストン56を既に押し込んでいることから容易に行われ
る。
【0058】開放操作は次の通りである。すなわち、油
圧回路59の圧力の作用により、ピストン56は、開放
位置38bを越えて開放方向45にピストン38を押
す。シャッタ25が開くと、鎖錠接触部43が留め具7
5から離れ、留め具75は、ばね78の押圧作用によっ
て待機位置に向かって回転する。油圧回路59の圧力が
降下すると、ラッチレバー38は、ラッチレバー38の
控え柱85が引込み式のストッパ81に接触するまで閉
鎖方向46に回転する。このときラッチ36は「準備完
了」されて開放し、鎖錠接触部43が留め具75で支持
される位置に来ない限り、自然にこの状態に留まる。
【0059】次に図19を参照する。「格子、グリッド
あるいは翼列(grille)」型の逆スラスト装置1
0は、ここでは閉鎖位置で示された環状シャッタ25を
含み、シャッタは、このために、図3、4、11、1
2、13で示された径方向の開口部22を覆い隠してい
る。上述の傾斜シャッタ25とは異なり、シャッタ25
は、この例では後方6への移動によって開き、前方5へ
の移動によって閉じる。閉鎖は、シャッタの前部27が
前部フレーム21aに当たるまで行われ、鎖錠安全性
は、前部フレーム21aおよびシャッタ25の周囲に配
分された複数の非常用鎖錠システム35によって確保さ
れる。ラッチレバー(図示せず)は、ナセル3の幾何学
的軸線4にほぼ平行である。非常用鎖錠システム35
が、図16、17に示した上記の例に従って留め具を持
つ場合、鎖錠接触部43がこの場合にラッチレバーに対
してほぼ平行な軌道43aに従う一方で、留め具75が
ラッチレバー38の閉鎖を始動可能にするには、支持面
77を90゜ずらすだけで充分である。
【0060】本発明は、記載された実施形態に制限され
るものではなく、発明の範囲および意図を越えることな
くこれらの実施形態にもたらすことができるあらゆる変
形例を含む。
【0061】従って、ラッチ36は通常、固定構造体2
0に配置されるため、一般にラッチレバー38の開放操
作手段48は簡略化されるが、このラッチ36は図11
および図13に示した例のようにシャッタ25に配置す
ることも可能である。
【0062】非常用鎖錠システム35は、逆スラスト装
置10の環状構造物12を径方向に画定する外壁14に
必ずしも配置されるわけではなく、内壁13にも配置す
ることができる。このような配置は、非常用鎖錠システ
ム35が内壁13の幾何学的な円周51に沿ってシャッ
タ25の側面50に配置される場合は、特に好都合でさ
えあり、というのも前記内壁13は、その曲率半径が短
いために引留め力をより適切に回復するからである。
【0063】さらにフック40の入口部40aは、非常
用鎖錠システム35が配置される壁13、14に向ける
こともできる。必ずしもそうというわけではないが、こ
の構成は、非常用鎖錠システム35が回転傾斜シャッタ
25の後部28の外壁14に配置される場合、あるいは
同様のシャッタ25の前部27の内壁13に配置される
場合、特に好ましい。開放位置38aにおけるラッチレ
バー38は、この場合、フック40と反対の端がヒンジ
39を越えて延びることにより外部から見えるようにさ
れる。
【0064】開放操作手段48の実施変形例において、
ジャッキ55は電気式にしてもよく、たとえば周知のタ
イプでは、ボールねじを回転駆動する電気モータを含
み、前記ボールねじは、ピストン56に匹敵するナット
自体を並進駆動し、前記ナットはロッド57に結合し、
前記ロッド57は筒状で、ボールねじを通すのに充分な
直径を有する。ばね47は、同様の方法でジャッキの内
部に配置され、閉鎖方向でナットに支持される。ジャッ
キ55の全体は、油圧回路59に匹敵する電気回路によ
って制御される。このようなばね47および共通電気回
路に組み合わせた電気ジャッキは、同様の結果に対して
ほぼ同じ機能がその手段により確保されるため、同等の
解決法を構成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】「ドア」型の傾斜シャッタを持つ逆スラスト装
置を取り付けた完全なナセルの傾斜図である。
【図2】同一の逆スラスト装置の縦断面図であり、幾何
学的軸線が逆スラスト装置の図示された部分に近接した
場合を示す。
【図3】傾斜シャッタの前部で閉鎖位置における非常用
鎖錠システムの構成を示す図である。
【図4】この同じ鎖錠システムの拡大図である。
【図5】開放位置における同じ鎖錠システムの構成を示
す図であり、傾斜シャッタ自体が半ば開いている。
【図6】非常用鎖錠システムの構成を、ドアの側面と逆
スラスト装置の円周に沿って示す外観図である。
【図7】非常用鎖錠システムの構成を、逆スラスト装置
の円周に沿って示す横断面図である。
【図8】非常用鎖錠システムの同期制御モードを示す図
である。
【図9】非常用鎖錠システムの同期冗長制御モードを示
す図である。
【図10】非常用鎖錠システムの他の同期制御モードを
示す図である。
【図11】非常用鎖錠システムの他の同期冗長制御モー
ドを示す図である。
【図12】ドアの側面における二個の鎖錠システムの構
成および同期制御を示す横断面図である。
【図13】ドアの後方における鎖錠システムの構成を示
す縦断面図であり、ラッチは後部フレームに配置されて
いる。
【図14】同じ鎖錠システムの縦断面図であり、ラッチ
はドアの後方に配置されている。
【図15】閉鎖位置へのラッチレバーの自動復帰弾性手
段を有する鎖錠システムを示す図である。
【図16】同じ鎖錠システムを示す図であり、閉鎖位置
へのラッチレバーの自動復帰弾性手段に傾斜機能が付加
されている。
【図17】シャッタの閉鎖に引外しが組み合わされた、
開放位置における非常用鎖錠システムを示す図である。
【図18】同じ非常用鎖錠システムを閉鎖位置で示す図
である。
【図19】「グリッド」型の逆スラスト装置における非
常用鎖錠システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
4 幾何学的軸線 10 逆スラスト装置 12 環状構造物 13 内壁 14 外壁 20 固定構造体 22 開口部 25 シャッタ 32 境界線 35 非常用鎖錠システム 36 ラッチ 38 ラッチレバー 38a 閉鎖位置 38b 開放位置 39 ヒンジ 40 フック 40a 入口部 41 カバー 43 鎖錠接触部 45 開放方向 46 閉鎖方向 47 自動復帰弾性手段 48 流体圧ジャッキ 50 側面 51 幾何学的円周 56 ピストン 59 流体圧回路 63 リンクロッド 64 細長棒 65 回転シャフト 75 留め具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ギイ・ベルナール・ボーシエル フランス国、76610・ル・アーブル、リ ユ・ピエール・マンデス・フランス、316 (72)発明者 ピエール・アンドレ・マルセル・ボーデユ フランス国、76600・ル・アーブル、アブ ニユ・フオツシユ、41

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービンエンジンを取り囲んでいる
    と共に第一の部分(20)すなわち固定構造体と第二の
    可動部分(25)すなわちシャッタとを含む環状構造物
    (12)を備えており、前記固定構造体(20)には、
    前記シャッタ(25)によって閉鎖される少なくとも一
    つの開口部(22)が径方向に貫通しており、前記シャ
    ッタが、複数の主鎖錠手段および少なくとも一つの非常
    用鎖錠システム(35)によって閉鎖状態に保持され、
    前記非常用鎖錠システム(35)は、環状構造物(1
    2)の一方の部分(20、25)に結合されており、ヒ
    ンジ(39)の位置で回転して前記鎖錠接触部(43)
    と協働するラッチレバー(38)を含むラッチ(36)
    と、環状構造物(12)の他方の部分(25、20)に
    結合された鎖錠接触部(43)と、前記開放位置にラッ
    チレバー(38)を作動する手段(48)とを備えてい
    る、改善された衝撃耐性をもつ航空機用逆スラスト装置
    (10)であって、 a)非常用鎖錠システム(35)のラッチレバー(3
    8)を自動的に閉鎖位置(46)に戻す弾性手段(4
    7)を含み、 b)ラッチレバー(38)の自由端は、ラッチレバー
    (38)のヒンジ(39)の垂直面にフック(40)を
    含み、鎖錠接触部(43)は、対応するシャッタ(2
    5)自体が閉じてラッチレバー(38)も閉じるときフ
    ック(40)の入口部(40a)を通ることができ、 c)フック(40)は、対応するシャッタ(25)自体
    が閉じてラッチレバー(38)が閉鎖位置(38a)に
    あるとき鎖錠接触部(43)を部分的に取り囲み、 ラッチレバー(38)が、そのヒンジ(39)の垂直面
    における前記鎖錠接触部(43)のいかなる方向への移
    動に対しても鎖錠接触部(43)を保持することを特徴
    とする逆スラスト装置。
  2. 【請求項2】 固定構造体(20)およびシャッタ(2
    5)間に境界線(32)があり、ラッチレバー(38)
    のヒンジ(39)は、前記ラッチレバー(38)の近傍
    にある前記境界線(32)にほぼ直交しており、この場
    所で前記シャッタ(25)および前記固定構造体(2
    0)が分離しないように抵抗することを特徴とする請求
    項1に記載の逆スラスト装置。
  3. 【請求項3】 閉鎖位置でラッチレバー(38)の自動
    復帰弾性手段(47)を作動する間、フック(40)と
    鎖錠接触部(43)との摩擦をなくすために、前記フッ
    ク(40)と前記鎖錠接触部(43)との間に遊びEを
    設けることを特徴とする請求項1または2に記載の逆ス
    ラスト装置。
  4. 【請求項4】 鎖錠接触部(43)は、前記鎖錠接触部
    (43)が移動しようとするときのフック(40)との
    摩擦をなくすために、回転ローラを含むことを特徴とす
    る請求項1から3のいずれか一項に記載の逆スラスト装
    置。
  5. 【請求項5】 前記逆スラスト装置(10)の環状構造
    物(12)が、壁(13、14)によって径方向の境界
    が定められており、非常用鎖錠システム(35)が前記
    壁(13、14)の一方に配置されると共に、各非常用
    鎖錠システム(35)のラッチレバー(38)のヒンジ
    と鎖錠接触部(43)とが、前記壁(13、14)にほ
    ぼ等分に配置されており、前記壁(13、14)により
    前記壁(13、14)にほぼ接する方向に鎖錠力を回復
    させることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項
    に記載の逆スラスト装置。
  6. 【請求項6】 ラッチレバー(38)のヒンジ(39)
    と鎖錠接触部(43)との間の距離をDとし、ラッチレ
    バー(38)のヒンジ(39)および鎖錠接触部(4
    3)と壁(13、14)の中立軸との距離をHとすると
    き、D/Hは、曲げモーメントおよび前記壁(13、1
    4)に加わる力の壁(13、14)に対する法線成分を
    低減するために、少なくとも3に等しいことを特徴とす
    る請求項5に記載の逆スラスト装置。
  7. 【請求項7】 開放位置(38b)で外部から前記ラッ
    チレバー(38)を見えるようにするために、ラッチレ
    バー(38)は開放位置(38b)で環状構造物(1
    2)の壁(13、14)から突出することを特徴とする
    請求項5または6に記載の逆スラスト装置。
  8. 【請求項8】 ラッチレバー(38)を閉鎖位置(38
    a)で覆い隠すようにするために、ラッチレバー(3
    8)は閉鎖位置(38a)で環状構造物(12)の壁
    (13、14)から突出しないことを特徴とする請求項
    7に記載の逆スラスト装置。
  9. 【請求項9】 ラッチレバー(38)が、カバー(4
    1)によって被覆されており、前記カバー(41)は、
    前記壁(13、14)の空気力学的な連続性を確保する
    ため、ラッチレバー(38)が閉鎖位置(38a)にあ
    るときに壁(13、14)と同一線上にあることを特徴
    とする請求項8に記載の逆スラスト装置。
  10. 【請求項10】 環状構造物(12)の複数の傾斜シャ
    ッタ(25)は、幾何学的軸線(4)を中心として前記
    幾何学的軸線(4)の垂直面に含まれる少なくとも一つ
    の幾何学的な円周(51)を横断すると共に、各々二つ
    の側面(50)を含んでおり、少なくとも一つの非常用
    鎖錠システム(35)が前記シャッタ(25)の各側面
    (50)に配置され、前記非常用鎖錠システム(35)
    は、円周(51)に沿って連続する機械的な連結を壁
    (13、14)に形成するように、幾何学的な円周(5
    1)上でほぼ並んでいることを特徴とする請求項5から
    9のいずれか一項に記載の逆スラスト装置。
  11. 【請求項11】 それぞれの非常用鎖錠システム(3
    5)は、油圧回路(59)によって供給される流体圧ジ
    ャッキ(48)によって開放位置(45)に作動され、
    自動復帰弾性手段(47)は流体圧ジャッキ(48)の
    内部ばねからなり、前記ばね(47)は、流体圧回路
    (59)の流体作用に対抗する作用を有することを特徴
    とする請求項1から10のいずれか一項に記載の逆スラ
    スト装置。
  12. 【請求項12】 油圧ジャッキ(48)は、逆スラスト
    装置(10)のラッチレバー(38)の動きと同期する
    ように、共通の流体圧回路(59)によって供給される
    ことを特徴とする請求項11に記載の逆スラスト装置。
  13. 【請求項13】 非常用鎖錠システム(35)が傾斜シ
    ャッタ(25)の側面(50)に配置されており、故障
    した非常用鎖錠システム(35)を少なくとも一つの隣
    接する非常用鎖錠システム(35)の動きによって作動
    させるようにラッチレバー(38)を相互に結合する機
    械駆動手段(63、64、65)を含むことを特徴とす
    る請求項12に記載の逆スラスト装置。
  14. 【請求項14】 非常用鎖錠システム(35)が傾斜シ
    ャッタ(25)の側面(50)に配置され、ラッチレバ
    ー(38)がシャッタ(25)に連結されており、同一
    のシャッタ(25)に連結される二つのラッチレバー
    (38)は、ピストン(56)が一つのラッチレバー
    (38)に結合されて本体が他のラッチレバー(38)
    に結合される単一ジャッキ(48)によって制御される
    ことを特徴とする請求項12に記載の逆スラスト装置。
  15. 【請求項15】 ジャッキ(36)は、開放位置(38
    b)にラッチレバー(38)を保持する留め具(75)
    をそれぞれ含み、前記留め具(75)は、シャッタ(2
    5)が閉じるときに鎖錠接触部(43)によって引き外
    され、ラッチ(36)の閉鎖をシャッタ(25)の閉鎖
    と連動させることを特徴とする請求項1から14のいず
    れか一項に記載の逆スラスト装置。
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