JPH1177236A - ロストワックス鋳造鋳型及びそれを用いた鋳造方法 - Google Patents
ロストワックス鋳造鋳型及びそれを用いた鋳造方法Info
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- JPH1177236A JPH1177236A JP24072797A JP24072797A JPH1177236A JP H1177236 A JPH1177236 A JP H1177236A JP 24072797 A JP24072797 A JP 24072797A JP 24072797 A JP24072797 A JP 24072797A JP H1177236 A JPH1177236 A JP H1177236A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- casting
- casting mold
- glass powder
- powder slurry
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- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ロストワックス鋳造方法により、肌荒れ、浸
炭等の生じない質の良好な鋳物を得る。 【解決手段】 1000°C以上で軟化、溶融するガラ
ス粉末スラリーを外表面に塗布してあるセラミックス製
鋳型を1000°C程度に予熱し、当該鋳型内に溶融金
属を注入する。鋳型表面のガラス粉末スラリーは溶け
て、鋳型表面をコーティングし、鋳型内への空気の侵入
を阻止する。
炭等の生じない質の良好な鋳物を得る。 【解決手段】 1000°C以上で軟化、溶融するガラ
ス粉末スラリーを外表面に塗布してあるセラミックス製
鋳型を1000°C程度に予熱し、当該鋳型内に溶融金
属を注入する。鋳型表面のガラス粉末スラリーは溶け
て、鋳型表面をコーティングし、鋳型内への空気の侵入
を阻止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロストワックス鋳造
鋳型及びそれを用いた鋳造方法に関する。
鋳型及びそれを用いた鋳造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ロストワックス鋳造の手順の一例を図3
に示す。先ず、ワックスを射出成形してワックス模型
(ろう型)を作製し、これを組み立てる(工程1)。次
に、ワックス模型の周囲にシリカゾル、ジルコン等を塗
布し、セラミック鋳型を作製する(工程2)。セラミッ
ク鋳型を加熱し、中のワックス型を溶出させる(工程
3)。次に、セラミック鋳型に強度を持たせるためにセ
ラミック鋳型を焼成する(工程4)。次に、鋳型加熱用
炉内においてセラミック鋳型を予熱する(工程5)。こ
の予熱工程では、例えば1000°C程度に加熱する。
1000°C程度へ予熱したら、次に、セラミック鋳型
に溶湯を注入する(工程6)。その後、凝固を確認し、
型ばらしにより鋳物(製品)を取り出す(工程7)。
に示す。先ず、ワックスを射出成形してワックス模型
(ろう型)を作製し、これを組み立てる(工程1)。次
に、ワックス模型の周囲にシリカゾル、ジルコン等を塗
布し、セラミック鋳型を作製する(工程2)。セラミッ
ク鋳型を加熱し、中のワックス型を溶出させる(工程
3)。次に、セラミック鋳型に強度を持たせるためにセ
ラミック鋳型を焼成する(工程4)。次に、鋳型加熱用
炉内においてセラミック鋳型を予熱する(工程5)。こ
の予熱工程では、例えば1000°C程度に加熱する。
1000°C程度へ予熱したら、次に、セラミック鋳型
に溶湯を注入する(工程6)。その後、凝固を確認し、
型ばらしにより鋳物(製品)を取り出す(工程7)。
【0003】上記工程において、セラミックの鋳型はけ
い砂、アルミナ、ジルコンあるいはムライト等セラミッ
クで作製され、溶湯の注入は大気中あるいは真空中にて
なされ、凝固される。
い砂、アルミナ、ジルコンあるいはムライト等セラミッ
クで作製され、溶湯の注入は大気中あるいは真空中にて
なされ、凝固される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、大気中で鋳造
する場合、溶湯金属の凝固過程において鋳物表面がセラ
ク鋳型の気孔を通じて侵入する空気と反応し、酸化され
る。その結果、肌荒れが生じ、溶湯金属が炭素鋼や低合
金鋼である場合には脱炭が生じてしまう。
する場合、溶湯金属の凝固過程において鋳物表面がセラ
ク鋳型の気孔を通じて侵入する空気と反応し、酸化され
る。その結果、肌荒れが生じ、溶湯金属が炭素鋼や低合
金鋼である場合には脱炭が生じてしまう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願に係る発明は、ロス
トワックス鋳造における上記のような課題を解決し、ロ
ストワックス鋳造による鋳物製品の質の向上を図ること
を目的としてなされたものである。
トワックス鋳造における上記のような課題を解決し、ロ
ストワックス鋳造による鋳物製品の質の向上を図ること
を目的としてなされたものである。
【0006】上記課題を解決する第一の発明に係るロス
トワックス鋳造鋳型は、セラミックス製鋳型の外表面
に、高温で軟化、溶融するガラス粉末スラリーを塗布し
てなることを特徴とする。
トワックス鋳造鋳型は、セラミックス製鋳型の外表面
に、高温で軟化、溶融するガラス粉末スラリーを塗布し
てなることを特徴とする。
【0007】上記課題を解決する第二の発明に係るロス
トワックス鋳造鋳型は、セラミックス製鋳型の外表面
に、1000°C以上で軟化、溶融するガラス粉末スラ
リーを塗布してなることを特徴とする。
トワックス鋳造鋳型は、セラミックス製鋳型の外表面
に、1000°C以上で軟化、溶融するガラス粉末スラ
リーを塗布してなることを特徴とする。
【0008】上記課題を解決する第三の発明に係るロス
トワックス鋳造鋳型は、前記ガラス粉末スラリーが、5
5〜80重量%の二酸化けい素、10〜25重量%の酸
化アルミニウム、2〜5重量%の酸化カリウム、0.1
〜5重量%の酸化ナトリウム、0.1〜8重量%の酸化
カルシウム、15重量%以下の酸化バリウム、3重量%
以下の酸化マグネシウム、3重量%以下の酸化第2鉄を
含有するものであることを特徴とする。
トワックス鋳造鋳型は、前記ガラス粉末スラリーが、5
5〜80重量%の二酸化けい素、10〜25重量%の酸
化アルミニウム、2〜5重量%の酸化カリウム、0.1
〜5重量%の酸化ナトリウム、0.1〜8重量%の酸化
カルシウム、15重量%以下の酸化バリウム、3重量%
以下の酸化マグネシウム、3重量%以下の酸化第2鉄を
含有するものであることを特徴とする。
【0009】上記課題を解決する第四の発明に係るロス
トワックス鋳造方法は、第一又は第二又は第三の発明に
係るロストワックス鋳造鋳型を所定の高温又は1000
°C程度に加熱した後、当該ロストワックス鋳造鋳型内
に溶湯を注入することを特徴とする。
トワックス鋳造方法は、第一又は第二又は第三の発明に
係るロストワックス鋳造鋳型を所定の高温又は1000
°C程度に加熱した後、当該ロストワックス鋳造鋳型内
に溶湯を注入することを特徴とする。
【0010】上記各発明において、ロストワックス鋳造
鋳型を加熱することにより、ガラス粉末スラリーが軟
化、溶融し鋳型の外表面をコーティングする。このコー
ティング層により大気中の空気の侵入が遮断される。従
って、鋳型内に注入された溶湯が凝固する際、鋳物表面
の酸化、脱炭は防止される。
鋳型を加熱することにより、ガラス粉末スラリーが軟
化、溶融し鋳型の外表面をコーティングする。このコー
ティング層により大気中の空気の侵入が遮断される。従
って、鋳型内に注入された溶湯が凝固する際、鋳物表面
の酸化、脱炭は防止される。
【0011】
【発明の実施の形態】図1には実施の一形態に係るロス
トワックス鋳造方法のフローチャートを示す。先ず、ワ
ックスを射出成形してワックス模型(ろう型)を作製
し、これを組み立てる(工程1)。ワックス模型は、一
つでもよいが、いくつかを組み合わせ度同様に、ろうに
より作製された湯道、湯口などがつけられ、組み立て体
とされる。
トワックス鋳造方法のフローチャートを示す。先ず、ワ
ックスを射出成形してワックス模型(ろう型)を作製
し、これを組み立てる(工程1)。ワックス模型は、一
つでもよいが、いくつかを組み合わせ度同様に、ろうに
より作製された湯道、湯口などがつけられ、組み立て体
とされる。
【0012】次に、ワックス模型の周囲にシリカゾル
(コロイダルシリカ)をバインダとしてジルコン及びム
ライトを骨材とした耐熱材料(インベストメント)の皮
を作製する。この皮の作製手順を繰り返すことにより、
皮が積層され、所望の厚さのセラミック鋳型が作製され
る(工程2)。
(コロイダルシリカ)をバインダとしてジルコン及びム
ライトを骨材とした耐熱材料(インベストメント)の皮
を作製する。この皮の作製手順を繰り返すことにより、
皮が積層され、所望の厚さのセラミック鋳型が作製され
る(工程2)。
【0013】次に、セラミック鋳型を加熱し、中のワッ
クス型を溶出させる(工程3)。
クス型を溶出させる(工程3)。
【0014】次に、セラミック鋳型に強度を持たせるた
めにセラミック鋳型を焼成する(工程4)。この焼成
は、例えば1000°C程度の温度下でなされる。焼成
を行うことにより、骨材及びバインダが高温変化し、注
湯の応力に耐えるシェル強度が発現するのである。尚、
ここで使用している耐熱材料は、コロイダルシリカ系と
呼ばれる材料であり、1050°C前後で焼成すると最
高強度が発現されるものである。それよりも高くても低
くても強度は低下する。従って、鋳型を1000°C前
後で焼成しているのである。
めにセラミック鋳型を焼成する(工程4)。この焼成
は、例えば1000°C程度の温度下でなされる。焼成
を行うことにより、骨材及びバインダが高温変化し、注
湯の応力に耐えるシェル強度が発現するのである。尚、
ここで使用している耐熱材料は、コロイダルシリカ系と
呼ばれる材料であり、1050°C前後で焼成すると最
高強度が発現されるものである。それよりも高くても低
くても強度は低下する。従って、鋳型を1000°C前
後で焼成しているのである。
【0015】次に、セラミック鋳型の外表面(溶融金属
が接触しない面)にガラス粉末スラリーを刷毛、スプレ
ーあるいは浸漬により塗布する(工程5)。ガラス粉末
スラリーとしては、例えば、55〜80重量%の二酸化
けい素(SiO2 )、10〜25重量%の酸化アルミニ
ウム(Al2 O3 )、2〜5重量%の酸化カリウム(K
2 O)、0.1〜5重量%の酸化ナトリウム(Na
2 O)、0.1〜8重量%の酸化カルシウム(Ca
O)、15重量%以下の酸化バリウム(Ba2 O3 )、
3重量%以下の酸化マグネシウム(MgO)、3重量%
以下の酸化第2鉄(Fe 2 O3 )、残部が不可避的な不
純物であり、1000°C以上で軟化溶融するものが使
われる。
が接触しない面)にガラス粉末スラリーを刷毛、スプレ
ーあるいは浸漬により塗布する(工程5)。ガラス粉末
スラリーとしては、例えば、55〜80重量%の二酸化
けい素(SiO2 )、10〜25重量%の酸化アルミニ
ウム(Al2 O3 )、2〜5重量%の酸化カリウム(K
2 O)、0.1〜5重量%の酸化ナトリウム(Na
2 O)、0.1〜8重量%の酸化カルシウム(Ca
O)、15重量%以下の酸化バリウム(Ba2 O3 )、
3重量%以下の酸化マグネシウム(MgO)、3重量%
以下の酸化第2鉄(Fe 2 O3 )、残部が不可避的な不
純物であり、1000°C以上で軟化溶融するものが使
われる。
【0016】図2には、このようにして製作されたロス
トワックス鋳造鋳型の一例の断面を示す。図2におい
て、1がセラミック鋳型(セラミック殻)、2がガラス
粉末スラリー層であり、3が溶湯が注入される空洞部、
4は湯道である。湯道4は複数のセラミック鋳型1をつ
ないで設けられる。
トワックス鋳造鋳型の一例の断面を示す。図2におい
て、1がセラミック鋳型(セラミック殻)、2がガラス
粉末スラリー層であり、3が溶湯が注入される空洞部、
4は湯道である。湯道4は複数のセラミック鋳型1をつ
ないで設けられる。
【0017】次に、このロストワックス鋳造鋳型を鋳型
加熱用炉内に設置し、1000°C程度に予熱する(工
程6)。予熱をせずに常温で鋳込みを実施すると、鋳込
み時に溶湯の冷却(凝固)が必要以上に早くなり、鋳物
表面にしわ状の欠陥が発生したり、鋳型内への溶湯の充
填が不十分になったりすることがある。それを防ぐため
には、鋳型の予熱温度は高温であることが望ましいが、
前述の如く李1050°Cを超えると鋳型強度が低下し
てしまうため、1000°C程度に予熱するのである。
加熱用炉内に設置し、1000°C程度に予熱する(工
程6)。予熱をせずに常温で鋳込みを実施すると、鋳込
み時に溶湯の冷却(凝固)が必要以上に早くなり、鋳物
表面にしわ状の欠陥が発生したり、鋳型内への溶湯の充
填が不十分になったりすることがある。それを防ぐため
には、鋳型の予熱温度は高温であることが望ましいが、
前述の如く李1050°Cを超えると鋳型強度が低下し
てしまうため、1000°C程度に予熱するのである。
【0018】次に、加熱されたロストワックス鋳造鋳型
内に、大気中で溶湯を注入する(工程7)。実際には、
ステンレス鋼鋳鋼品(SCSITI)とする溶融金属、
高温高圧用鋳鋼品(SCPHI)とする溶融金属を注入
した。溶湯の温度は1580°Cとした。尚、1580
°Cの溶鋼を1000°C程度に予熱した鋳型内に注入
する際には、一時的かつ部分的に鋳型温度は1000°
Cを超えて上昇するが、その程度の一次的、部分的な温
度上昇では、鋳型の強度不足による不具合は発生しな
い。
内に、大気中で溶湯を注入する(工程7)。実際には、
ステンレス鋼鋳鋼品(SCSITI)とする溶融金属、
高温高圧用鋳鋼品(SCPHI)とする溶融金属を注入
した。溶湯の温度は1580°Cとした。尚、1580
°Cの溶鋼を1000°C程度に予熱した鋳型内に注入
する際には、一時的かつ部分的に鋳型温度は1000°
Cを超えて上昇するが、その程度の一次的、部分的な温
度上昇では、鋳型の強度不足による不具合は発生しな
い。
【0019】加熱されたロストワックス鋳造鋳型表面の
ガラス粉末スラリー層2は溶融し、セラミック鋳型1の
表面をコーティングする。このガラス質コーティング層
により大気中の空気のセラミック鋳型内への侵入は遮断
あるいは減少される。よって、空洞部3に充填された溶
融金属が凝固する過程における、鋳物と空気のとの接触
が回避あるいは減少されるのである。
ガラス粉末スラリー層2は溶融し、セラミック鋳型1の
表面をコーティングする。このガラス質コーティング層
により大気中の空気のセラミック鋳型内への侵入は遮断
あるいは減少される。よって、空洞部3に充填された溶
融金属が凝固する過程における、鋳物と空気のとの接触
が回避あるいは減少されるのである。
【0020】注入した金属の凝固を確認した後、ロスト
ワックス鋳造鋳型を壊し(型ばらし)、製品である鋳物
を取り出す(工程8)。
ワックス鋳造鋳型を壊し(型ばらし)、製品である鋳物
を取り出す(工程8)。
【0021】鋳物の表面及び断面を調査した結果、肌荒
れ及び脱炭が存在しないことが確認された。つまり、ガ
ラス質コーティング層が空気の侵入阻止機能を果たし、
健全な鋳物が得られることが確認された。
れ及び脱炭が存在しないことが確認された。つまり、ガ
ラス質コーティング層が空気の侵入阻止機能を果たし、
健全な鋳物が得られることが確認された。
【0022】上記実施の形態では、溶湯がステンレス鋼
等であることから、ロストワックス鋳造鋳型の焼成温度
を1000°C程度としたが、溶湯金属が別のものであ
れば、その溶融温度に合わせた耐熱材料及びその焼成温
度が選択される。それに合わせて、予熱温度も変更され
る。
等であることから、ロストワックス鋳造鋳型の焼成温度
を1000°C程度としたが、溶湯金属が別のものであ
れば、その溶融温度に合わせた耐熱材料及びその焼成温
度が選択される。それに合わせて、予熱温度も変更され
る。
【0023】
【発明の効果】第一の発明に係るロストワックス鋳造鋳
型によれば、セラミック製の鋳型の外表面に高温で軟
化、溶融するガラス粉末スラリーを塗布してなるので、
鋳型内に注入された溶融金属の凝固時、溶けたガラス粉
末スラリーが鋳型表面を覆って鋳型内への空気の侵入を
阻止あるいは減少させる。よって、鋳物表面の酸化が防
止され、肌荒れ、脱炭のない良好な鋳物を得ることがで
きる。
型によれば、セラミック製の鋳型の外表面に高温で軟
化、溶融するガラス粉末スラリーを塗布してなるので、
鋳型内に注入された溶融金属の凝固時、溶けたガラス粉
末スラリーが鋳型表面を覆って鋳型内への空気の侵入を
阻止あるいは減少させる。よって、鋳物表面の酸化が防
止され、肌荒れ、脱炭のない良好な鋳物を得ることがで
きる。
【0024】第二の発明に係るロストワックス鋳造鋳型
によれば、セラミック製の鋳型の外表面に1000°C
以上で軟化、溶融するガラス粉末スラリーを塗布してな
るので、1000°C程度に予熱された鋳型内に注入さ
れた溶融金属の凝固時、溶けたガラス粉末スラリーが鋳
型表面を覆って鋳型内への空気の侵入を阻止あるいは減
少させる。よって、鋳物表面の酸化が防止され、肌荒
れ、脱炭のない良好な鋳物を得ることができる。
によれば、セラミック製の鋳型の外表面に1000°C
以上で軟化、溶融するガラス粉末スラリーを塗布してな
るので、1000°C程度に予熱された鋳型内に注入さ
れた溶融金属の凝固時、溶けたガラス粉末スラリーが鋳
型表面を覆って鋳型内への空気の侵入を阻止あるいは減
少させる。よって、鋳物表面の酸化が防止され、肌荒
れ、脱炭のない良好な鋳物を得ることができる。
【0025】第三の発明に係るロストワックス鋳造鋳型
は、前記粉末スラリーが、55〜80重量%の二酸化け
い素、10〜25重量%の酸化アルミニウム、2〜5重
量%の酸化カリウム、0.1〜5重量%の酸化ナトリウ
ム、0.1〜8重量%の酸化カルシウム、15重量%以
下の酸化バリウム、3重量%以下の酸化マグネシウム、
3重量%以下の酸化第2鉄を含有するものであることを
特徴とするものであり、このロストワックス鋳造鋳型に
よれば、1000°C程度に予熱された鋳型内に注入さ
れた溶融金属の凝固時、上記ガラス粉末スラリーが溶け
て鋳型表面を覆って鋳型内への空気の侵入を阻止あるい
は減少させる。よって、鋳物表面の酸化が防止され、肌
荒れ、脱炭のない良好な鋳物を得ることができる。
は、前記粉末スラリーが、55〜80重量%の二酸化け
い素、10〜25重量%の酸化アルミニウム、2〜5重
量%の酸化カリウム、0.1〜5重量%の酸化ナトリウ
ム、0.1〜8重量%の酸化カルシウム、15重量%以
下の酸化バリウム、3重量%以下の酸化マグネシウム、
3重量%以下の酸化第2鉄を含有するものであることを
特徴とするものであり、このロストワックス鋳造鋳型に
よれば、1000°C程度に予熱された鋳型内に注入さ
れた溶融金属の凝固時、上記ガラス粉末スラリーが溶け
て鋳型表面を覆って鋳型内への空気の侵入を阻止あるい
は減少させる。よって、鋳物表面の酸化が防止され、肌
荒れ、脱炭のない良好な鋳物を得ることができる。
【0026】上記第一から第三の各発明に係るロストワ
ックス鋳造鋳型を用い、それを、1000°C程度に加
熱した後、当該ロストワックス鋳造鋳型内に溶湯を注入
する第四の発明に係るロストワックス鋳造方法によれ
ば、上記ガラス粉末スラリーが溶けて鋳型表面を覆って
鋳型内への空気の侵入を阻止あるいは減少させるので、
鋳物表面の酸化が防止され、肌荒れ、脱炭のない良好な
鋳物を得ることができる。
ックス鋳造鋳型を用い、それを、1000°C程度に加
熱した後、当該ロストワックス鋳造鋳型内に溶湯を注入
する第四の発明に係るロストワックス鋳造方法によれ
ば、上記ガラス粉末スラリーが溶けて鋳型表面を覆って
鋳型内への空気の侵入を阻止あるいは減少させるので、
鋳物表面の酸化が防止され、肌荒れ、脱炭のない良好な
鋳物を得ることができる。
【図1】本発明の実施の一形態に係るロストワックス鋳
造方法のフローチャートである。
造方法のフローチャートである。
【図2】本発明の実施の一形態に係るロストワックス鋳
造鋳型の断面図である。
造鋳型の断面図である。
【図3】従来のロストワックス鋳造方法の手順の一例を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
1 セラミック鋳型 2 ガラス粉末スラリー層 3 空洞部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 粥川 愛仁 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内
Claims (4)
- 【請求項1】 セラミックス製鋳型の外表面に、高温で
軟化、溶融するガラス粉末スラリーを塗布してなること
を特徴とするロストワックス鋳造鋳型。 - 【請求項2】 セラミックス製鋳型の外表面に、100
0°C以上で軟化、溶融するガラス粉末スラリーを塗布
してなることを特徴とするロストワックス鋳造鋳型。 - 【請求項3】 前記ガラス粉末スラリーが、55〜80
重量%の二酸化けい素、10〜25重量%の酸化アルミ
ニウム、2〜5重量%の酸化カリウム、0.1〜5重量
%の酸化ナトリウム、0.1〜8重量%の酸化カルシウ
ム、15重量%以下の酸化バリウム、3重量%以下の酸
化マグネシウム、3重量%以下の酸化第2鉄を含有する
ものであることを特徴とするロストワックス鋳造鋳型。 - 【請求項4】 請求項2又は3に記載のロストワックス
鋳造鋳型を1000°C程度に加熱した後、当該ロスト
ワックス鋳型内に溶湯を注入することを特徴とするロス
トワックス鋳造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24072797A JPH1177236A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | ロストワックス鋳造鋳型及びそれを用いた鋳造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24072797A JPH1177236A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | ロストワックス鋳造鋳型及びそれを用いた鋳造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1177236A true JPH1177236A (ja) | 1999-03-23 |
Family
ID=17063814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24072797A Withdrawn JPH1177236A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | ロストワックス鋳造鋳型及びそれを用いた鋳造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1177236A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102806309A (zh) * | 2012-08-30 | 2012-12-05 | 贵州安吉航空精密铸造有限责任公司 | 一种熔模铸造过程中分体蜡模组合拼接的修补方法 |
JP2014046332A (ja) * | 2012-08-31 | 2014-03-17 | Blayson Japan Co Ltd | 鋳型製造方法及び樹脂模型内蔵鋳型 |
CN105728644A (zh) * | 2016-04-19 | 2016-07-06 | 温州索尔特铸业有限公司 | 复杂精净型熔模铸件的制作方法 |
-
1997
- 1997-09-05 JP JP24072797A patent/JPH1177236A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102806309A (zh) * | 2012-08-30 | 2012-12-05 | 贵州安吉航空精密铸造有限责任公司 | 一种熔模铸造过程中分体蜡模组合拼接的修补方法 |
JP2014046332A (ja) * | 2012-08-31 | 2014-03-17 | Blayson Japan Co Ltd | 鋳型製造方法及び樹脂模型内蔵鋳型 |
CN105728644A (zh) * | 2016-04-19 | 2016-07-06 | 温州索尔特铸业有限公司 | 复杂精净型熔模铸件的制作方法 |
CN105728644B (zh) * | 2016-04-19 | 2017-09-12 | 温州索尔特铸业有限公司 | 复杂精净型熔模铸件的制作方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041207 |