JPH1176269A - 義歯用人工歯 - Google Patents

義歯用人工歯

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JPH1176269A
JPH1176269A JP18131398A JP18131398A JPH1176269A JP H1176269 A JPH1176269 A JP H1176269A JP 18131398 A JP18131398 A JP 18131398A JP 18131398 A JP18131398 A JP 18131398A JP H1176269 A JPH1176269 A JP H1176269A
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英世 宇治
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 口腔内に装着した不安定な義歯の咬合関
係がより安定な咬合関係を得ることの出来る義歯用人工
歯。 【解決手段】 義歯用人工歯を形成する断面が基本的に
は咬合面部1と結合部3との間に伸縮自在なる緩衝材か
らなる緩圧層部2を設ける。伸縮自在なる緩衝材からな
る緩圧層部2は咬合圧の大小に対応するために強弱の調
節を可能とし、さらに咬合面部1の上下移動と水平移動
と斜方向移動などの自在なる移動を調節可能とし、咬合
面部1の咬頭傾斜角を調節可能なる義歯用人工歯。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】本発明は歯科における歯牙欠
損補綴である総義歯や部分床義歯に使用する人工歯にお
いて、基本的には人工歯の咬合面部と結合部との間に伸
縮自在なる緩衝材からなる緩圧層部を付与し、咬合圧に
対する緩衝材の強弱の調節を可能としてさらに咬合面部
の上下移動と水平移動と斜方向移動などの自在なる移動
を調節可能とし、さらに咬頭傾斜角も調節可能とした。
またさらに、その調節を歯科医師のみならず患者自身が
調節可能となり、義歯がより安定した噛み合わせになる
構成の義歯用人工歯に関するものである。さらに、クラ
ウンやブリッジにも応用が可能であり、歯科における補
綴治療に属する技術分野である。
【0002】
【従来の技術】従来、総義歯や部分床義歯の人工歯は食
物粉砕のために硬質な素材のみで形成されるレジン歯、
硬質レジン歯、陶歯、金属歯、レービンブレードティー
スを用いて義歯床の歯槽部に植立し咬合圧や咀嚼圧をそ
のまま義歯床に伝えていた。そのため咬合時義歯床の歯
槽部に植立する人工歯が一点のみが、僅かに高いとき咬
み合わせても他の義歯床の歯槽部に植立する人工歯や自
分の歯牙である天然歯も浮き上がってしまい咬合するこ
とが出来ないということを生じて、それは高くて咬めな
いというような咬合の不均衡を生じたり、そのことによ
り床下粘膜が痛く傷つけることを生じやすかった。わず
かな一点の咬合の不均衡が義歯のみならず口腔内全体の
バランスをくずしていた。また、装着後時間の経過とと
もに人工歯が咬耗や磨耗などを生じて咬合面が下がった
ときに生じる咬合の不均衡を修正するときにはレジン歯
などでは便宜的にレジンの添加を行なったり、人工歯を
交換したり最後には義歯全体を新しくしなければならな
くなり、経済的損失とまた新しい義歯に慣れるまでの調
整にも時間を使わなければならなく、患者とともに歯科
医師の負担も大きかった。また個人に合わせた咬頭傾斜
角にする時には、既に設定された人工歯を使用するかも
しくは削るしかなかった。そして義歯の調節には従来か
ら歯科医師による咬合調整に頼らざるを得なく十分な安
定した咬合関係を得るには多くの時間と労力を必要とし
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の総義歯や部分床
義歯の人工歯の欠点としては、硬質な材質で人工歯全体
を形成し義歯床の歯槽部に植立し固着しているために、
ある一点で咬み合わせが少し高いだけですべての咬合関
係を狂わせ高くて咬めないということを生じ易かった。
それはまた総義歯などにおいては一ヶ所咬合が少しだけ
高いだけで義歯全体に波及し総義歯全体が不安定となり
義歯の転覆や床下粘膜の痛みを生じやすかった。また、
装着して時間の経過とともに咬合面が咬耗してしまった
時本来の高さまで戻すにはレジン添加の修正か、人工歯
そのものを交換しなくてはならず、常に最良の咬合状態
を保つことは難しかった。さらに、個人差、対合歯の状
態、欠損の状態により咬頭傾斜角を調整する時にも、削
ったり、レジンを添加したり人工歯を新しいものに交換
せざるをえなかった。また、装着した義歯の咬合調整は
患者自分自身では出来ず歯科医師のみに頼らざるを得な
かった。
【0004】本発明は、装着した義歯が咬合の不均衡を
生じても義歯全体に波及させることなく安定な咬合を得
るとともに、咬耗した咬合面を簡単に回復させ個人に合
った咬合面形態を得るとともに安定した咬合関係を提供
することを目的としている。さらに、義歯用人工歯内に
設けられた咬合圧の大小に対する強弱の調節機能、咬合
面部の上下移動と水平移動と斜方向移動の調節機能、咬
頭傾斜角の調節機能を有し、その調節を義歯用人工歯の
外部より行なうことが出来、歯科医師のみならず患者自
身が自分で咬合の調節を行なえることも目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は主に咬合圧や咀嚼圧を直接受け止める咬合
面部と、義歯床の歯槽部に固着する結合部との間に伸縮
自在なる緩衝材からなる緩圧層部を設け咬合力や咬合圧
を一度伸縮自在なる緩衝材からなる緩圧層部で受けてか
ら義歯床へと伝える構成としている。さらに、咬合面部
の上下移動と水平移動と斜方向移動などの自在なる移動
を調節可能とし咬頭傾斜角の角度の調節と伸縮自在なる
緩衝材からなる緩圧層部の強弱の調節とを調節可能とし
た。その調節を歯科医師のみならず患者自身でも調節可
能とした。前記伸縮自在なる緩衝材からなる緩圧層部と
は、質量要素とバネ要素の機能を有するもをいう。従っ
て本発明の伸縮自在なる緩衝材からなる緩圧層部として
は質量要素としての弾性体と、バネ要素のバネがある。
弾性体とは、体積が変化することによってエネルギーを
蓄積しうるゴム系や合成樹脂製などの非金属バネを意味
する。バネとは、長さなどの形状が変化することによっ
てエネルギーを蓄積しうる機械要素を意味する。皿バ
ネ、コイルバネ、ショックアブソーバ、空気バネ、板バ
ネ、たけのこバネ、トーションバー、棒バネ、渦巻きバ
ネなど。よって、本発明の伸縮自在なる緩衝材からなる
緩圧層部としては、前記機能を有するものであればどの
ようなものでもよく、形態としては弾性体のみのもの、
弾性体とバネなどを組み合わせても使用できる。さら
に、義歯用人工歯の咬合面部が咀嚼圧や咬合圧を受けて
沈下する時に、隣在歯との間に摩擦を生じて咬合面部の
自在に沈下するのを妨げないように隣接面部に伸縮自在
なる緩衝材を設けてある。隣接面の場合には、質量要素
であるゴム系や合成樹脂を設けるか、もしくは沈下移動
する咬合面部が隣接面を避けて形成されている。義歯用
人工歯はさらに咬合面部と結合部との間に伸縮自在なる
緩衝材からなる緩圧層部を設けず咬合面部の上下移動、
水平移動、斜方向移動の少なくとも一つ以上の移動を調
節可能とする義歯用人工歯も作られる。
【0006】技工操作では義歯製作時従来の技工操作を
大きく変える事無く複雑とならず歯科医師や患者自身が
実際に口腔内に装着し使用して咬合調節可能とし課題を
解決したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基づ
き図面を参照して説明する。図1は義歯用人工歯を形成
する断面が、基本的には咀嚼圧や咬合圧を直接受け止め
る咬合面部1と義歯床の歯槽部に固着する結合部3との
間に伸縮自在なる緩衝材からなる緩圧層部2を設け作ら
れた、この発明にかかる好ましい基本となる義歯用人工
歯の断面を示しているが、理解しやすくするために、咬
合面部1と伸縮自在なる緩衝材からなる緩圧層部2を出
来るだけシンプルに強調して示している。
【0008】口腔内に装着した義歯の義歯用人工歯の咬
合面部1が早期接触により過度の咬合圧を受けた時伸縮
自在なる緩衝材からなる緩圧層部2が弾性変形して咬合
面部1が沈下移動し他の残存歯や人工歯が均等に咬合し
た位置で沈下移動が停止する構造となっている。さらに
沈下力の強弱の調節を可能とし、さらに又、大きく狂っ
た咬合面部1の上下と水平と斜方向への移動調節を可能
とする機構を設け又より安定な咬合を得るために咬頭傾
斜角も調節可能とした義歯用人工歯である。
【0009】咬合面部1の材質はレジン、硬質レジン、
陶材、金属のように単一の材質で形成する場合と、レジ
ンと歯科用金属のように複合して形成される場合とに分
けられる。咬合面部1の咬頭傾斜角は各咬頭傾斜角に設
定されて作られた咬合面部と、咬頭傾斜角を外部からの
調節ネジなどにより自由に咬頭傾斜角の調節を行なえる
ものとに分けられる。咬合面部1の形態としては、中央
溝を境に頬舌的、各咬頭別などのように複数に分割した
咬合面が伸縮自在なる緩衝材により結合した咬合面部を
形成する場合と、分割されずに一枚板のように咬合面部
1を形成する。
【0010】緩圧層部2の伸縮自在なる緩衝材として
は、質量要素とバネの要素の機能を有するものをいう。
形態としては質量要素である弾性体としてのゴム系や合
成樹脂製などの非金属バネのみのもの。質量要素である
弾性体とバネ要素のバネなどを組み合わせても使用でき
る。質量要素とバネ要素を組み合わせたときには、バネ
要素の中に咬合圧の大小に応じた咬合圧に対する強弱の
調節を外部から調節可能とするとともに、バネの長さそ
のものも外部からの調節にて変えられるようにしてあ
る。このことは咬合面部の高さを高くしたり低くしたり
する昇降機構を設ける。さらに緩圧層部2の内部に咬合
面部1の前後左右の水平移動の調節を外部から調節可能
とした形態とした水平移動調節機構と斜方向移動調節機
構を設けた形態としている。また、この咬合面部の昇降
機構と前後左右の水平移動の調節を緩圧層部2の内部に
設ける場合と、緩圧層部2とは別にし、咬合面部1と結
合部との間に緩圧層部2と上下移動、水平移動、斜方向
への咬合面部を移動調節のための調節機構部を設ける場
合とに分けられる。
【0011】義歯用人工歯は、一歯のみで独立して作ら
れるが二歯以上の連結した人工歯も作られる。また、咬
合面のみ、咬合面と緩圧層部をばらばらに着脱し、交換
型も作られる。この時人工歯の結合部3は義歯床の歯槽
部4に固着されている人工歯の咬合面部1と緩圧層部2
とが一塊として着脱出来るものと、咬合面部1と緩圧層
部2とが別々に着脱出来るものとがありこの時緩圧層部
2は単体として緩圧装置として機能を十分発揮出来るよ
うに作られる。装着した義歯用人工歯の咬合面部1の咬
耗や磨耗もしくは緩圧層部2の緩衝力の低下した時には
咬合面部1の交換や咬合面部1と緩圧層部2の一塊ごと
の交換や緩圧層部2のみを取り出し新しい緩圧層部2の
交換も可能としている。
【0012】図2に示される実施例では、義歯用人工歯
を形成する断面が、基本的には咬合面部4と、義歯床の
歯槽部に一部が固着する伸縮自在なる緩衝材からなる緩
圧層部5を設けたことを特徴とする義歯用人工歯であ
る。咬合面部4は、各咬頭傾斜角に設定されて作られた
咬合面部と、咬頭傾斜角を外部からの調節ネジなどによ
り自由に咬頭傾斜角の調節を行なえるものとに分けられ
る。咬合面部4の材質はレジン、硬質レジン、陶歯、歯
科用金属、のように単一の材質で形成する場合と、レジ
ンと歯科用金属のように複合して形成される場合とに分
けられる。歯科用金属とは水銀を含まずパラジウム合
金、銀合金、金合金、白金加金、チタンなどをいう。咬
合面部4の形態としては、中央溝を境に頬舌的、各咬頭
別などのように複数に分割した咬合面が伸縮自在なる緩
衝材により結合した咬合面部を形成する場合と、分割さ
れず一枚板のように咬合面部を形成する場合とがある。
【0013】緩圧層部5の一部は義歯床の歯槽部内に固
着し義歯用人工歯を義歯床と一体としている。残りの緩
圧層部は歯槽部の内部に入り込まずに咬合面部が咬合力
や咀嚼圧により外力を受けた時緩圧層部が変形移動を来
し咬合面部が沈下した時に歯槽部と咬合面部が接触しな
いように形成されている。
【0014】緩圧層部5の伸縮自在なる緩衝材として
は、質量要素としての弾性体すなわち体積が変化するこ
とによってエネルギーを蓄積し得るゴム系や合成樹脂製
非金属バネを使用するもの。
【0015】バネ要素であるバネすなわち長さなどの形
状が変化することによってエネルギーを蓄積し得る機械
要素である皿バネやショックアブソーバなど使用する場
合がある。
【0016】さらに、質量要素とバネ要素を組み合わせ
て、緩圧層部を形成する場合とがある。さらにまた、バ
ネ要素の中に例えばショックアブソーバ内部に咬合力の
大小に応じた咬合圧の強弱の調節機構を設け、外部より
強弱を調節可能とし、さらに外部からの調節によりショ
ックアブソーバの長さを調節可能として安静時の咬合状
態において咬合面部の上下調節とさらに水平移動調節や
斜方向移動調節を可能とする機構を設ける。このことに
より、より安定な咬合を得る。
【0017】図3に示される実施例では、咬合面部6、
7が複数に分割し分割した咬合面部が伸縮自在なる緩衝
材により結合して咬合面部を形成している。咬合面部と
結合部の間には伸縮自在なる緩衝材からなる緩圧層部8
を設けたことを特徴とする義歯用人工歯である。咬合面
部が分割し複数になることによってより微妙な咬合関係
に対応する。伸縮自在なる緩衝材からなる緩圧層部8
は、質量要素の弾性体であるゴム系や合成樹脂を使用す
る場合と、バネ要素のバネである皿バネやショックアブ
ソーバを使用する場合と、質量要素とバネ要素を組み合
わせて使用する場合とがある。さらに、バネ要素である
ショックアブソーバなどを使用する時には、咬合圧に対
する強弱の調節を外部からの調節を可能とし、さらに緩
圧力を一定として安静時に咬合面部の上下移動を可能と
し、さらに水平移動と斜方向への咬合面部の移動を可能
とする機構をバネ要素内に設けてある。
【0018】図4に示される実施例では、義歯用人工歯
の断面の咬合面部10は残された咬合面とは伸縮自在な
る緩衝材により結合して結合部との間には伸縮自在なる
緩圧層部を設ける構造となっている。咬合面部10は、
機能咬頭に位置する場合と非機能咬頭に位置する場合と
近心頬側咬頭や遠心頬側咬頭に位置する場合と、近心舌
側咬頭や遠心舌側咬頭に位置する場合とに分けられる。
緩圧層部11は、質量要素、バネ要素、質量要素とバネ
要素、とさらにバネ要素のなかに上下移動、水平移動、
斜方向移動が自在なる調節機構を付与されたものも含ま
れる。
【0019】図5に示される実施例では、義歯用人工歯
の断面が、咬合面が複数に分割しその分割した咬合面が
伸縮自在なる緩衝材により結合し咬合面部を形成し、咬
合面部12と緩圧層部13とからなる義歯用人工歯であ
る。緩圧層部13の一部は義歯床の歯槽部に固着するよ
うになり結合部を形成している。残された緩圧層部13
は、歯槽部より上方に出て、咬合面部12が咬合圧を受
けて沈下するのを助けるようになっている。緩圧層部1
3には質量要素、バネ要素、質量要素とバネ要素、バネ
要素の中に上下調節、水平調節 斜方向調節の可能とな
る機構を含む場合とに分けられる。
【0020】図6に示される実施例では、咬合面部14
と緩圧層部16からなり、咬合面部14の一部が、アン
カー16として緩圧層部15の下方まで伸びるようにし
てある。より強固な結合とアンカーの太さや長さによ
り、沈下率や咬合圧の調節に使用する。
【0021】図7−Aに示される実施例では、咬合面部
の中央がほぼ円形に近く他の咬合面と分割され伸縮自在
なる緩衝材により結合する歯冠内側部17と歯冠外側部
18とからなり、その底部は伸縮自在なる緩衝材からな
る緩圧層部70とからなる。緩圧層部70は一部は義歯
床内部まで入って一体とできるようになっている。咬合
部で受ける咬合力を分割することでより微細に表現出来
るようになっている。図7−Bは、図7−Aを上方より
見た図である。図8−Cは、図7−A,図7−Bの結合
部72を有したものである。図8−Dは、図8−Cを上
方より見た図である。
【0022】図8は、臼歯義歯用人工歯を頬側から見た
図である。近心隣接面に近心隣接面緩圧層部19を設
け、遠心隣接面に遠心隣接面緩圧層部20を設けてあ
る。これは咬合圧を受けて咬合面部が沈下するときに、
近心隣接面及び遠心隣接面に隣接する人工歯と接触して
ひっかかりスムーズに沈下出来ない事態となることを防
ぐために設けてある。この隣接面の緩圧層部があること
により咬合圧を受けてスムーズに人工歯の能力を発揮す
ることが出来る。質量要素である合成樹脂系やゴム系、
緩衝材により形成される場合と、義歯用人工歯の弾性を
有しない結合部の一部が接触点を含む隣接面部分を形成
して伸縮自在なる緩衝材からなる緩圧層部の隣接面部分
が隣接面の接触点を避けて咬合面部側の上方で形成され
咬合圧を受けて沈下する時に咬合面部の隣接面部分が隣
接面の接触点により上方で沈F移動し隣在歯とは接触し
ない構造を有するものとに分けられる。
【0023】図9に示される実施例では、咬合圧により
沈下する時にガイドとなり沈下するように義歯用人工歯
内に凹部21と凸部22を設けてある。咬合の側方運動
時などに咬合面が大きすぎる側方運動するのを防ぐよう
に施してある。
【0024】図10に示される実施例では、義歯用人工
歯の咬合面部24内に咬合面部内保持孔を設け、結合部
28にも結合部内保持孔27を設けて、緩圧層部26の
弾性材を迷入させることにより、結合がより強固にな
り、相互が化学的のみならず、物理的にも強固になるこ
とを目的として設けたものである。
【0025】図11に示される実施例は、前歯部義歯用
人工歯の断面が基本的には義歯床の歯槽部に固着する義
歯用人工歯の結合部30と咀嚼圧や咬合圧を直接受け止
める歯冠部32との間に伸縮自在なる緩衝材からなる緩
圧層部31を設け作られたこの発明にかかる基本となる
前歯部の義歯用人工歯の断面を示しているが、理解しや
すくするために、緩圧層部31を出来るだけシンプルに
強調して示している。
【0026】口腔内に装着した義歯の前歯部の義歯用人
工歯の歯冠部32が早期接触により過度の咬合圧を受け
た時、伸縮自在なる緩衝材からなる緩圧層部31が弾性
変形して、歯冠部32は、移動し、他の残存歯や人工歯
が均等に咬合した位置で歯冠部32は移動を停止する構
造となっている。さらに、沈下力の強弱の調節を可能と
し、さらに安静時に歯冠部32の位置を上下方向、水平
方向、斜方向への移動を自在とする調節を可能とする義
歯用人工歯である。
【0027】歯冠部32の材質はレジン、硬質レジン、
陶歯、金属を単一の材質で形成する場合と、たとえばレ
ジンと歯科用金属のように二つ以上の材質を複合して形
成される場合とに分けられる。
【0028】伸縮自在なる緩衝材からなる緩圧層部31
は、質量要素としての弾性体すなわち体積が変化するこ
とによってエネルギーを蓄積し得るゴム系や合成樹脂な
どの非金属バネのみで形成される場合と、バネ要素であ
るバネすなわち長さなどの形状が変化することによって
エネルギーが蓄積し得る機械要素である皿バネやコイル
バネやショックアブソーバなどで形成される場合と、質
量要素とバネ要素を組み合わせたもの、さらにショック
アブソーバなど機械要素に咬合圧の大小に対応するため
に強弱の調節を可能とし、また安静時に歯冠の上下移
動、水平移動、斜方向への移動調節を可能とする機構を
機械要素の中に設ける場合と、義歯用人工歯の断面で結
合部30と歯冠部32との間に緩圧層部31と上下移
動、水平移動斜方向移動の少なくとも一つ以上の移動調
節を可能とする調節機構部を設けたことを特徴とする義
歯用人工歯である。
【0029】隣在歯や人工歯と接する場合の隣接面部分
は仲縮自在なる緩衝材である合成樹脂やゴム系などの質
量要素により形成される場合と、結合部と一体なる材質
により隣接面部分を形成し沈下移動した歯冠部が唇側と
舌側の主に二面で形成されて伸縮自在なる緩衝材が接触
点を含む隣接面の手前で形成されて沈下する歯冠が隣接
面に接触しない形態となる場合とに分けられる。
【0030】図12に示される実施例では、前歯部の義
歯用人工歯の断面を示しているが義歯床の歯槽部に固着
する結合部35から伸びる唇側部38と舌側部37との
間に伸縮自在なる緩衝材からなる緩圧層部36を設けた
義歯用人工歯である。過大な咬合圧や咀嚼圧を舌側部3
7が受けた時、伸縮自在なる緩衝材からなる緩圧層部3
6は弾性変形して舌側部37は沈下移動し他の残存歯や
他の人工歯が安定した咬合関係を得る。
【0031】緩圧層部36は質量要素であるゴム系や合
成樹脂製の弾性体を使用する場合、バネ要素であるバネ
すなわちショックアブソーバなどを使用する場合、質量
要素とバネ要素の両方を使用する場合、さらにバネ要素
の中に咬合圧の大小に応じた強弱の調節を可能とすると
ともに安静時に舌側部37の位置調整を可能とする機構
を設けてある。この位置調節機構は、緩圧層部36内に
設ける場合と、唇側部38と舌側部37との間に、緩圧
層部36と位置調節機構とを設ける場合とがある。
【0032】図13に示される実施例では、切端歯冠部
43が切端基底部42を有し、義歯床に固定される結合
部40の内部に伸縮自在なる緩衝材からなる緩圧層部4
1を設けたことを特徴とする義歯用人工歯である。
【0033】図14に示される実施例では、前歯の義歯
用人工歯の断面が、結合部46と歯冠部との間に伸縮自
在なる緩衝材からなる緩圧層部47を設けたことを特徴
とする義歯用人工歯である。緩圧層部47は質量要素で
あるゴム系や合成樹脂製で形成される場合、バネ要素で
あるショックアブソーバを使用する場合、バネ要素と質
量要素を組み合わせて使用する場合、バネ要素の中に咬
合圧の大小に対応する強弱の調節を可能としさらに安静
時に歯冠部48の上下移動、水平移動、斜方向移動を外
部から調節可能なる調節機構を設ける。歯冠部48の移
動調節はバネ要素内に設ける場合と結合部46と歯冠部
48との間に緩圧層部47と移動調節機構部として設け
る場合とがある。
【0034】図15に示される実施例では、前歯部義歯
用人工歯の遠心面と近心面に歯冠色と同じ緩衝材を使用
して、近心隣接面緩圧層部49と遠心隣接面緩圧層部5
0とを設ける。このことは、咬合圧がかかって歯冠が移
動する時に隣在歯に影響されずに義歯用人工歯の自在な
る移動が可能となり安定した咬合を得ることが出来る。
【0035】図16で示される実施例では、義歯用人工
歯の伸縮自在なる緩衝材からなる緩圧層部53がより強
靱に結合部52や舌側歯冠部54などと機械的に結合す
るために、保持孔を設けることにより義歯用人工歯が堅
固になる。
【0036】図17で示される実施例では、図1の正面
図である大臼歯義歯用人工歯の正面図である。咬合面部
57と緩圧層部58と結合部59とからなる義歯用人工
歯。咬合面部57で咬合力を受けると、緩圧層部58は
咬合力で僅かに弾性変形し咬合面部57は僅かに沈下移
動する。従って、義歯の人工歯の一部に早期接触がある
場合その義歯用人工歯が始めに沈下移動して全体の残存
歯や人工歯が平均的に咬合しようとする。従って咬合が
安定する。
【0037】図18は、図1の立面図である。
【0038】図19は、図11の立面図である。
【0039】図20は、図11の断面図である。伸縮自
在なる緩衝材からなる緩圧層部68は、歯冠部69と結
合部67との間に介在し一体となっているために、歯冠
部69で受けた咬合力を一旦伸縮自在なる緩圧層部68
で吸収し弾性変形する。このことにより、早期接触があ
る場合、その歯冠は僅かに沈下移動をすることにより、
残存歯や人工歯がバランスのとれた咬合関係となる。
【0040】図21において、義歯用人工歯を形成する
断面を示しているが理解しやすくするために出来る限り
緩圧層部75は強調して示されている。咬合面部74と
結合部73との間に伸縮自在なる緩衝材からなる緩圧層
部75を設けてある。緩圧層部75は、質量要素である
合成樹脂製75aで形成されさらに咬合圧に対する強弱
の調節が可能なるバネ要素である少なくとも一つ以上の
ショックアブソーバ75bなどを設けそのバネ要素から
連続して連なる連接棒(75c)が歯冠外部まで連絡し
ている。連接棒(75c)を右廻り左廻りさせることに
よりショックアブソーバ内に設けられた咬合圧の大小に
対する強弱を調節可能となる義歯用人工歯。
【0041】図22において、義歯用人工歯を形成する
断面を示している。咬合面部76と結合部77との間
に、伸縮自在なる緩衝材からなる緩圧層部78と調節機
構部79を設けた義歯用人工歯。感圧うぶ78は質量要
素、バネ要素、さらに質量要素とバネ要素を組み合わせ
る場合とさらにバネ要素を使用する場合、バネ要素内に
咬合圧の大小に対する強弱の調節を可能となるようにシ
ョックアブソーバ(78b)から連続して連なる連接棒
78aを設け右廻転、左廻転にて強弱の調節を可能とす
る。調節機構部79内に咬合面部76の上下移動調節、
水平移動調節、斜方向移動調節の少なくとも一つ以上の
移動調節を行なうことの出来る移動調節ギア79bが連
接棒79aが歯冠外部からの右廻転、左廻転することに
より調節可能なる調節機構部79を設けた義歯用人工
歯。
【0042】図23において、義歯用人工歯を形成する
断面が、基本的には咬頭傾斜角調節可能なる咬合面部8
0と結合部81との間に伸縮自在なる緩衝材からなる緩
圧層部82を設けたことを特徴とする義歯用人工歯であ
る。咬頭傾斜角調節可能なる咬合面部80の構成は咬合
面部80内に設けられた咬頭傾斜角調節ギア80aから
連続して連なり歯冠表面まで現れる連接棒80bの右廻
転や左廻転することにより咬頭傾斜角の自在なる調節が
可能となっている。咬頭傾斜角の調節は頬側と舌側とが
同角度で調節される場合、頬側と舌側が別々に角度を設
定する場合、各咬頭別に調節可能となる構造に分けて作
られる。緩圧層部82は、質量要素であるゴム系や合成
樹脂製で形成される場合と、バネ要素である少なくとも
一つ以上のショックアブソーバやバネなどで形成される
場合、バネ要素と質量要素を組み合わせた場合すなわち
合成樹脂製とショックアブソーバを組み合わせた場合と
に分けられる。さらに緩圧層部82の咬合圧の大小に対
応するために強弱の調節を可能とする機能を有するバネ
要素であるショックアブソーバ82aなどを設けショッ
クアブソーバ82aから連続して歯冠表面まで連なる連
接棒82bを設けることにより連接棒82bを右廻転、
左廻転することにより咬合圧に対する強弱の調節を可能
とする機能を設けてある。
【0043】図24は、義歯用人工歯の断面を示してい
る。咬頭傾斜角の調節可能なる咬合面部83と、結合部
84との間に、伸縮自在なる緩衝材からなる緩圧層部8
5と、硬質座台86と、咬合面部83の上下移動調節、
水平移動調節、斜方向移動を含む自在な咬合面83の移
動調節を可能とする少なくとも一つ以上の移動調節ギア
87aを設け移動調節ギア87aより歯冠表面まで連続
して連なる移動調節連接棒87bを各機能別に複数設け
る場合と一本で全ての機能を調節可能とする移動調節連
接棒を設けてある。各調節は連続棒を右廻転、左廻転す
ることにより行なうことの出来る調節機構部87を設け
たことを特徴とする義歯用人工歯。
【0044】図25は、請求項25に係る義歯用人工歯
の断面を示している。咬合面部88と結合部89との間
に、咬合面部88の上下移動調節、水平移動調節、斜方
向移動調節を含む少なくとも一つ以上の移動調節を可能
とする移動調節ギア90aを少なくとも一つ以上設け、
移動調節ギア90aから連続して連なる連接棒90bを
設け歯冠表面まで連絡しているその連接棒90bを右廻
転あるいは左廻転することにより上下移動などの調節を
可能としている。連接棒90bは各機能ごとに設ける場
合と一本の連接棒にて複数の機能を調節出来る場合とに
分けられる。
【0045】図26の実施例では、前歯義歯用人工歯の
断面を示している。基本的には義歯床の歯槽部に固着す
る結合部91と歯冠部94との間に、伸縮自在なる緩衝
材からなる緩圧層部92と歯冠部の自在なる移動調節を
行なうことの出来る調節機構部93を設けた義歯用人工
歯である。緩圧層部92は質量要素であるゴム系や合成
樹脂を使用する場合と、バネ要素であるバネを使用する
場合と、質量要素とバネ要素の組み合わせによるもの、
さらにバネ要素内に咬合圧の調節の大小に対応するため
強弱の調節が可能なるショックアブソーバ92aなどを
少なくとも一つ以上設け、そのショックアブソーバから
連続して連なる調節連接棒92が歯冠表面まで現れて、
右廻り左廻りさせることにより強弱の調節を可能として
いる。調節機構部93は歯冠部の上下移動、水平移動、
斜方向移動などの歯冠部の自在なる移動調節を行なうこ
との出来る移動調節ギア93aを少なくとも一つ以上設
けその移動調節ギア93aより連続して連なる連接棒9
3bを少なくとも一つ以上を設け歯冠表面まで現れて、
右廻転左廻転させることにより移動を可能とする機構を
設けている。
【0046】図27に示される実施例では、義歯床の歯
槽部に固着する結合部95と歯冠部96との間に歯冠部
96の上下移動調節、水平移動調節、斜方向調節などの
自在なる歯冠部96の移動調節が可能なる調節機構部9
7を設けた義歯用人工歯である。調節機構部97には移
動調節を行なうことの出来る移動調節ギア97aを少な
くとも一つ以上設け移動調節ギア97aから連続して歯
冠表面まで現れる連接棒97bを設けてありそれを右廻
転左廻転させることにより各調節を行なう。移動調節ギ
アは各調節毎に設ける場合と、すべての機能を一つの移
動調節ギアに設ける場合とがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 義歯用人工歯の実施例を示す臼歯の縦断面図
である。
【図2】 義歯用人工歯の実施例を示す臼歯の縦断面図
である。
【図3】 義歯用人工歯の実施例を示す臼歯の縦断面図
である。
【図4】 義歯用人工歯の実施例を示す臼歯の縦断面図
である。
【図5】 義歯用人工歯の実施例を示す臼歯の縦断面図
である。
【図6】 義歯用人工歯の実施例を示す臼歯の縦断面図
である。
【図7】 義歯用人工歯の実施例を示す臼歯の縦断面図
である。
【図8】 義歯用人工歯の実施例を示す臼歯の頬側正面
図である。
【図9】 義歯用人工歯の実施例を示す臼歯の縦断面図
である。
【図10】義歯用人工歯の実施例を示す臼歯の縦断面図
である。
【図11】義歯用人工歯の実施例を示す前歯の縦断面図
である。
【図12】義歯用人工歯の実施例を示す前歯の縦断面図
である。
【図13】義歯用人工歯の実施例を示す前歯の縦断面図
である。
【図14】義歯用人工歯の実施例を示す前歯の縦断面図
である。
【図15】義歯用人工歯の実施例を示す前歯の唇側面図
である。
【図16】義歯用人工歯の実施例を示す前歯の縦断面図
である。
【図17】義歯用人工歯の実施例を示す臼歯の頬側の正
面図である。
【図18】義歯用人工歯の実施例を示す臼歯の頬側の立
面図である。
【図19】義歯用人工歯の実施例を示す前歯の唇側の正
面図である。
【図20】義歯用人工歯の実施例を示す前歯部図11の
E−Eの横断面図である。
【図21】義歯用人工歯の実施例を示す臼歯の縦断面図
である。
【図22】義歯用人工歯の実施例を示す臼歯の縦断面図
である。
【図23】義歯用人工歯の実施例を示す臼歯の縦断面図
である。
【図24】義歯用人工歯の実施例を示す臼歯の縦断面図
である。
【図25】義歯用人工歯の実施例を示す臼歯の縦断面図
である。
【図26】義歯用人工歯の実施例を示す前歯の縦断面図
である。
【図27】義歯用人工歯の実施例を示す前歯の縦断面図
である。
【符号の説明】
1 咬合面 2、5、8、13、15、23、26、31、36、4
1、44、47、53、58、63、68、70、7
1、75、78、82、8592 緩圧層部 3、9、28、30、35、40、46、52、59、
62、67、72、73、77、81、84、89、9
1、95 結合部 4、6、7、10、12、14、24、57、60、7
4、76、80、83、88 咬合面部 11 緩圧部 16 アンカー 17 歯冠内側部 18 歯冠外側部 19 近心隣接面緩圧層部 20、51 遠心隣接面緩圧層部 21 凹部 22 凸部 25 咬合面部内保持孔 27 結合部内 29、34、39、45 義歯床 32、48、69、94、96歯冠部 33 切端部 37 舌側部 38 唇側部 42 切端基底部 43 切端歯冠部 49 近心隣接面緩圧層部 50 唇側歯冠部 54 舌側歯冠部 55 舌側歯冠部内保持孔 56 結合部内保持孔 61、66 近心隣接面部 64 唇面歯冠 65 遠心隣接面部 75a 合成樹脂製 75b、78b、92a ショックアブソーバ 75c、78a、79a、90b、93b、97b 連
接棒 79、87、90、93、97 調節機構部 79b、87a、90a、93a、97a 移動調節ギ
ア 80、83 咬頭傾斜角の調節可能なる咬合面部 80a 咬頭傾斜角調節ギア 80b 調節ギア連接棒 86 硬質座台 87b 移動調節連接棒

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 義歯用人工歯を形成する断面が、基本
    的には咀嚼圧や咬合圧を直接受け止める咬合面部(1)
    と義歯床の歯槽部に固着する結合部(3)との間に伸縮
    自在なる緩衝材からなる緩圧層部(2)を設けたことを
    特徴とする義歯用人工歯。
  2. 【請求項2】 義歯用人工歯を形成する断面が、基本
    的には咀嚼圧や咬合圧を直接受け止める咬合面部(4)
    と、義歯床の歯槽部に一部分が固着する伸縮自在なる緩
    衝材からなる緩圧層部(5)を設けたことを特徴とする
    義歯用人工歯。
  3. 【請求項3】 義歯用人工歯を形成する断面が、基本
    的には複数に分割した咬合面が伸縮自在なる緩衝材によ
    り結合した咬合面部(6)(7)と義歯床の歯槽部に固
    着する結合部(9)との間に伸縮自在なる緩衝材からな
    る緩圧層部(8)を設けたことを特徴とする義歯用人工
    歯。
  4. 【請求項4】 義歯用人工歯を形成する断面が、基本
    的には義歯床の歯槽部に固着する結合部と咀嚼圧や咬合
    圧を直接受け止める咬合面の一部が他の咬合面と分離し
    その分離した咬合面が伸縮自在なる緩衝材により残され
    た咬合面と結合しその分離した咬合面部(10)と結合
    部との間に伸縮自在なる緩衝材からなる緩圧層部(1
    1)を設けたことを特徴とする義歯用人工歯。
  5. 【請求項5】 義歯用人工歯を形成する断面が、基本
    的には少なくとも二つ以上に分割された咬合面が伸縮自
    在なる緩衝材により結合した咬合面部(12)と、伸縮
    自在なる緩衝材からなる緩圧層部(13)とからなるこ
    とを特徴とする義歯用人工歯。
  6. 【請求項6】 義歯用人工歯を形成する断面が、咀嚼
    圧、咬合圧を直接受け止める咬合面部(14)と伸縮自
    在なる緩衝材からなり一部分が義歯床の歯槽部に固着す
    る結合部の内部に咬合面部(14)から一体となる少な
    くとも一つ以上のアンカー(16)を設けたことを特徴
    とする義歯用人工歯。
  7. 【請求項7】 請求項1および請求項2記載の咬合面
    部を、歯冠内側部(17)と歯冠外側部(18)を分離
    し緩圧層部と一体とした伸縮自在なる弾性材と一体とし
    たことを特徴とする義歯用人工歯。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、6、7記
    載の義歯用人工歯において義歯用人工歯の少なくとも一
    方の隣接面緩圧層部 (近心隣接面緩圧層部19または
    遠心隣接面緩圧層部20)が、伸縮自在なる緩衝材によ
    り形成されていることを特徴とする義歯用人工歯。
  9. 【請求項9】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8記載の義歯用人工歯において、咬合圧により沈下する
    咬合面部の内側面に凹部を設け、対向内側面に相対向し
    て凸部を設けたことを特徴とする義歯用人工歯。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9記載の義歯用人工歯において、咬合面部(24)
    と接する緩圧層部(26)の伸縮自在なる弾性材が歯冠
    部と機械的に強固に結合するために設けた咬合面部内保
    持孔(25)と結合部(28)の緩圧層部(26)との
    接する内側に結合部内保持孔(27)を設けたことを特
    徴とする義歯用人工歯。又は、必要に応じ、その片方に
    設けたことを特徴とする人工歯。
  11. 【請求項11】 伸縮自在なる緩衝材からなる緩圧層部
    (31)を設けた前歯部義歯用人工歯の断面が、基本的
    には義歯床の歯槽部に植立し固着する前歯部義歯用人工
    歯の結合部(30)と前歯部義歯用人工歯の歯冠部(3
    2)との間に伸縮自在なる緩衝材からなる緩圧層部(3
    1)を設けたことを特徴とする義歯用人工歯。
  12. 【請求項12】 伸縮自在なる緩衝材からなる緩圧層部
    (36)を設けた前歯部義歯用人工歯の断面が、基本的
    には義歯床の歯槽部に植立し固着する結合部(35)か
    ら一連となる唇側部(38)と舌側部(37)との間に
    伸縮自在なる緩衝材からなる緩圧層部(36)を設けた
    ことを特徴とする義歯用人工歯。
  13. 【請求項13】 前歯人工歯の義歯床(39)に固着す
    る結合部(40)と切端歯冠部(43)と一体なる切端
    基底部(42)との間に伸縮自在なる弾性材からなる緩
    圧層部(44)を設けたことを特徴とする人工歯。
  14. 【請求項14】 前歯部義歯床(46)に固着する結合
    部(46)と伸縮自在なる弾性材からなる緩圧層部(4
    7)と歯冠部(48)とからなる義歯用人工歯。
  15. 【請求項15】 請求項11、12、13、14記載の
    義歯用人工歯において義歯用人工歯の少なくとも一方の
    隣接面緩圧層部(近心隣接面緩圧層部49又は遠心隣接
    面緩圧層部51)が伸縮自在なる緩衝材により形成され
    ていることを特徴とする義歯用人工歯。
  16. 【請求項16】 義歯床と固着する結合部52の緩圧層
    部53と接する面の内側に結合を強固とするための保持
    孔である結合部内保持孔56を設け、歯冠部の内部の緩
    圧層部53に接する内部に緩圧層部53との結合を強固
    にする保持孔を設けたことを特徴とする、請求項11、
    12、13、14、15の義歯用人工歯。
  17. 【請求項17】 義歯用人工歯を形成する断面が、基本
    的には義歯床の歯槽部に固着する結合部(73)と、咬
    合圧や咀嚼圧を直接受け止める咬合面部(74)との間
    に、質量要素である弾性体としてのゴム系や合成樹脂製
    などの非金属バネとバネ要素であるバネのショックアブ
    ソーバなどからなりさらにそのバネの強弱の調節を可能
    とする緩圧層部(75)を設けたことを特徴とする義歯
    用人工歯。
  18. 【請求項18】 義歯用人工歯の少なくとも一方の隣接
    面緩圧層部(近心隣接面緩圧層部または遠心隣接面緩圧
    層部)が伸縮自在なる緩衝材により形成されることを特
    徴とする請求項17記載の義歯用人工歯。
  19. 【請求項19】 義歯用人工歯を形成する断面が、基本
    的には咬合面部(76)と結合部(77)との間に伸縮
    自在なる緩衝材からなる緩圧層部(78)と歯冠外部か
    らの調節により上下移動とさらに水平移動が調節可能な
    る調節機構部(79)を設けたことを特徴とする義歯用
    人工歯。
  20. 【請求項20】 義歯用人工歯の少なくとも一方の隣接
    面緩圧層部(近心隣接面緩圧層部または遠心隣接面緩圧
    層部)が伸縮自在なる緩衝材により形成されることを特
    徴とする請求項19記載の義歯用人工歯。
  21. 【請求項21】 義歯用人工歯を形成する断面が、基本
    的には咬頭傾斜角の調節可能なる咬合面部(80)と義
    歯床の歯槽部に固着する結合部(81)との間に伸縮自
    在なる緩圧層部(82)を設けたことを特徴とする義歯
    用人工歯。
  22. 【請求項22】 義歯用人工歯の少なくとも一方の隣接
    面緩圧層部(近心隣接面緩圧層部または遠心隣接面緩圧
    層部)が、伸縮自在なる緩衝材により形成されているこ
    とを特徴とする請求項21記載の義歯用人工歯。
  23. 【請求項23】 義歯用人工歯を形成する断面が、基本
    的には咬頭傾斜角の調節可能なる咬合面部(83)と、
    義歯床の歯槽部に固着する結合部(84)との間に伸縮
    自在なる緩衝材からなる緩圧層部(85)と硬質座台
    (86)と上下移動とさらに水平移動の調節可能なる調
    節機構部(87)を設けたことを特徴とする義歯用人工
    歯。
  24. 【請求項24】 義歯用人工歯の少なくとも一方の隣接
    面緩圧層部(近心隣接面緩圧層部または遠心隣接面緩圧
    層部)が、伸縮自在なる緩衝材により形成されているこ
    とを特徴とする請求項23記載の義歯用人工歯。
  25. 【請求項25】 義歯用人工歯を形成する断面が、基本
    的には咀嚼圧や咬合圧を直接受け止める咬合面(88)
    と、義歯床の歯槽部に固着する結合部(89)との間
    に、上下移動とさらに水平移動が調節可能なる調節機構
    部(90)を設けたことを特徴とする義歯用人工歯。
  26. 【請求項26】 義歯用人工歯の少なくとも一方の隣接
    面緩圧層部(近心隣接面緩圧層部または遠心隣接面緩圧
    層部)が、伸縮自在なる緩衝材により形成されているこ
    とを特徴とする請求項25記載の義歯用人工歯。
  27. 【請求項27】 義歯用人工歯を形成する断面が、基本
    的には結合部(91)と歯冠部(94)との間に、伸縮
    自在なる緩衝材からなる緩圧層部(92)と、咬合圧の
    強弱の調節、上下移動調節さらに水平移動調節可能なる
    外部からの調節可能なる調節機構部(93)を設けたこ
    とを特徴とする義歯用人工歯。
  28. 【請求項28】 義歯用人工歯の少なくとも一方の隣接
    面緩圧層部(近心隣接面緩圧層部または遠心隣接面緩圧
    層部)が、伸縮自在なる緩衝材により形成されているこ
    とを特徴とする請求項27記載の義歯用人工歯。
  29. 【請求項29】 義歯用人工歯を形成する断面が、基本
    的には結合部(95)と歯冠部(96)との間に上下移
    動と水平移動が自在に調節可能なる調節機構部(97)
    を設けたことを特徴とする義歯用人工歯。
  30. 【請求項30】 義歯用人工歯の少なくとも一方の隣接
    面緩圧層部(近心隣接面緩圧層部または遠心隣接面緩圧
    層部)が、伸縮自在なる緩衝材により形成されているこ
    とを特徴とする請求項29記載の義歯用人工歯。
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