JPH1176266A - 歯科用の抗菌印象用トレー - Google Patents
歯科用の抗菌印象用トレーInfo
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Abstract
る照射した際の殺菌効果の優れた歯科用の抗菌印象用ト
レーを得る。 【解決手段】 印象用トレー1を、表層部に高濃度Cu
含有領域を有する抗菌性の高められたCu含有ステンレ
ス鋼から形成し、表面が紫外線殺菌灯の紫外線光を積極
的に反射する反射面に形成した。
Description
鋼で形成された歯科用の印象用トレーに関する。
ために使用される印象用トレーは、患者の口腔内に装着
されるために、紫外線殺菌灯等で十分殺菌され細菌、雑
菌等が発生しないように保管された状態で使用される
が、保管状態が悪い場合は雑菌等が発生するおそれがあ
り衛生上の観点から好ましくない。
出すために、口腔内の雑菌等が多く付着していることが
考えられ、歯科医、看護婦、歯科技工士等にとってもそ
れに接触することにより雑菌等により病気に罹病する危
険が多い。それ故、印象用トレーの衛生的な保管、管理
は十分すぎるくらいの注意が必要である。
来から特に注意が払われている点ではあるが、上記のよ
うに口腔内に直に装着されることを考えれば、さらに一
層十分すぎるぐらいの改善を図るべきである。例えば、
紫外線殺菌灯による殺菌処理を採り上げても、紫外線光
の陰となる部分は十分な殺菌ががなされない可能性も考
えられる。又、印象用トレーはその印象材料から採取さ
れた歯形あるいはその残存物をはがす際等にインスツル
メントが当てられ、その外表面に細かい傷が付き、その
傷内に雑菌等が繁殖する等のおそれもある。
レー自体の材料自体に抗菌作用を奏する材料を使い衛生
上の改善を図る点に着目したものである。
ンレス鋼や、抗菌剤を含むメッキ材料でメッキされたス
テンレス鋼が出現している(特開平5ー228202号
公報、特開平6ー10191号公報参照)。しかしなが
ら、これらはいずれも、使用中に表面が磨耗したり破損
したりすると抗菌剤が消失して抗菌作用が低下したり消
失したりしてしまうので、外部に露出し、鉗子等インス
ツルメントにより歯形をはぎ取ったりして表面に傷をを
つける機会の多い印象用トレーには、これらのステンレ
ス鋼では製造されていない。むしろ、実開平2ー400
46号公報に示されるように歯磨練りチューブの内面
等、外部に露出しない部分に使用されていた。
号に紹介されているように、Cuの殺菌性に着目したス
テンレス鋼が開発されているが、Cu濃度が均一に含有
されているので殺菌効果を高めようとしてCu含有濃度
を高めると熱による変形をもたらす等の機械的な強度に
も問題が残り、この材料でも歯科用の印象用トレーは製
造されていない。
低下せず抗菌性を高めるステンレス鋼が、特開平8ー6
0302号公報で紹介されている。この発明について
は、上記公開公報に詳細に説明されているのでその詳細
な説明はここでは省略するが、概要は、ステンレス鋼の
含有した銅がイオン化すると抗菌効果を有する点に着目
し、Cu含有ステンレス鋼を交番電解処理し、その表層
部のCu濃度を高めたものである。このようなステンレ
ス鋼表面に、水分が僅かでもあると、極微量のCuがイ
オン化し、このイオン化したCuが細胞の呼吸、代謝酵
素中のチオールと効率よく反応し、チオールを不活性化
することにより抗菌性を呈するものと考えられる。
報中に、その用途として医療用機械が開示されている
が、その構成については何等示されてない。
は、口腔内に装着し雑菌等が多数付着する可能性があ
り、しかもインスツルメントによりその外表面に傷等が
つけられ、その内部に雑菌等が繁殖するおそれがある
が、衛生管理上このような特有の問題を有する歯科用印
象用トレーの衛生管理のために、印象用トレー自体に抗
菌性を持たせるとともに、従来の紫外線殺菌灯による殺
菌効果を向上させる手段を提供することが、本発明の課
題である。
決する手段として、表層部に高濃度Cu含有領域を有す
る抗菌性の高められたCu含有ステンレス鋼から形成さ
れ、紫外線殺菌灯付きキャビネット内に装架され殺菌さ
れて使用される歯科用の抗菌印象用トレーにおいて、前
記Cu含有ステンレス鋼の表面は、紫外線光を積極的に
反射させ得るような反射面に形成されており、前記紫外
線殺菌灯付きキャビネット内に前記抗菌印象用トレーを
装架した場合、紫外線光に対して陰となる前記抗菌印象
用トレーの部分を、前記反射面からの紫外線光の反射光
により積極的に照射し、殺菌可能な構成とした歯科用の
抗菌印象用トレーを提供することである。
もに図面で説明する。歯科用の抗菌印象用トレーは、そ
の用途に応じていろいろなタイプがある。例えば、印象
採取位置に応じて上顎用、下顎用、局部用等があり、印
象採取対象目的に応じてその他有歯顎用、無歯顎用、義
歯用等があり、印象材料に応じて寒天印象用、シリコン
印象用等があり、抗菌印象用トレーの構造では穴等あい
ていない通常のトレー、穴あきトレー、メッシュトレー
等があり、さらにそれらの組み合わせで有(無)歯上顎
用、有(無)歯下顎用等がある。本発明は、このような
全てのタイプの歯科用の抗菌印象用トレーに適用され
る。
トレー1を示す図である。抗菌印象用トレー1には、抗
菌印象用トレー本体2に取っ手3が一体又は溶着されて
設けられている。
4を示す図である。この抗菌印象用トレー4にも抗菌印
象用トレー本体5に取っ手6が一体あるいは溶着されて
設けられており、小孔7が多数形成されている。
性の高いステンレス鋼をプレス加工して形成される。上
記抗菌性の高いステンレス鋼は、特開平8ー60302
号公報に記載されているので詳細な説明は省略するが、
Cuを含むステンレス鋼の表面の表層部にCuの高濃度
領域を形成して抗菌性を高めたものであり、その抗菌性
発揮のメカニズムは、このステンレス鋼表面にある僅か
な水分で、高濃度領域の極微量のCuがイオン化し、こ
のイオン化したCuが細胞の呼吸、代謝酵素中のチオー
ルと効率よく反応し、チオールを不活性化することによ
り抗菌性を呈するものと考えられる。
のような抗菌性の高いステンレス鋼の表面を加工して積
極的に反射面となした材料から形成した。即ち、その材
料は、このステンレス鋼の表面を、バフなどにより研磨
仕上げしたり、前記高濃度Cu含有によるステンレス鋼
の抗菌作用が消失しない程度に薄くメッキ仕上げして反
射面が形成されている。Cuメッキ仕上げの場合、傷が
付いてメッキの一部がはがれても、上記従来例のように
ステンレス鋼自体の抗菌作用は消失しない。
る。抗菌印象用トレー1、4に、印象材料をつけて患者
の口腔内に装着して成形すべき歯形の印象採取を行って
から、口から取り出して抗菌印象用トレー1、4だけを
手あるいはインスツルメントを使用して取り外す。その
後、抗菌印象用トレー1、4に残存している印象材料を
適宜インスツルメント等を使用して掻き取り水洗い等で
洗浄して、熱湯消毒や蒸気滅菌をしてから、紫外線殺菌
灯付きキャビネット内で殺菌して保管を行う。図3は、
抗菌印象用トレー1、4を紫外線殺菌灯付きキャビネッ
ト8内の吊り杆9に吊持させて保管した状態を示し、吊
持された抗菌印象用トレー1、4は、紫外線殺菌灯10
により照射し、殺菌される。
示すように凹凸を多く含み複雑な形状であり、特に穴あ
き抗菌印象用トレー4の場合は小孔7が多数形成されて
いるので、使用後十分に洗浄しにくく、雑菌等が残りや
すい。又、印象材料で歯型採取後印象材料やその残存物
を、インスツルメントを使用してはぎ取ったりする際
に、印象用トレーの表面を傷つけて微細のくぼみが形成
されることもあり、この内部に雑菌等がはびこって衛生
上好ましくない。しかしながら、本発明の歯科用の抗菌
印象用トレーは抗菌印象用トレー自体が抗菌性の高い材
料で形成されているために、上記のような従来の抗菌印
象用トレーの問題が解決できる。
紫外線殺菌灯付きキャビネット8内に装架して殺菌する
場合、抗菌印象用トレー1、4のうちを紫外線光により
直接照射される部分は十分殺菌されるが、抗菌印象用ト
レー1、4のうち紫外線光に対して陰となってしまう部
分は紫外線光が直接照射されないので殺菌は不十分にな
ってしまう。特に抗菌印象用トレー1、4は上記のとお
りその形状が複雑なために陰となる部分が微妙に多くで
きてしまう傾向がある。
1、4は、抗菌性の高いステンレス鋼で形成されている
ので、表面はもちろん表面の微細な傷内あるいは紫外線
光の陰となる部分まで材料自体の抗菌作用により、雑菌
等の繁殖が抑えられる。図4は、紫外線殺菌灯付きキャ
ビネット8内に装架された抗菌印象用トレー1、4に、
紫外線光が照射、分殺菌される状態を示す。抗菌印象用
トレー1、4は、その表面が研磨仕上げされて反射面に
形成されているので、紫外線光の直射光Dにより直射さ
れる部分11は十分照射し、殺菌されるが、抗菌印象用
トレー1、4うち上記陰となる部分12まで紫外線光の
反射光Rの照射により効率的に殺菌される。
仕上げしても、表層部の表面のみが研磨されるだけなの
で、高濃度のCuによる抗菌性は何等阻害されることな
く反射面が形成される。又、Cuがイオン化して溶出可
能な程度に薄いか、あるいは微細孔を多数有する、しか
も傷の付きにくいメッキ、反射膜を塗布して反射面を形
成してもよい。
Cuを含むステンレス鋼の表面の表層部にCuの高濃度
領域を有する抗菌性が高められたステンレス鋼から形成
されているので、まず、材料自体の有する抗菌作用によ
り、抗菌印象用トレーの表面、くぼみ、微少な表面傷等
に付着した雑菌等の殺菌や繁殖を抑えられる。
は保持しながらも積極的に反射面となし、紫外線殺菌灯
付きキャビネット内に装架した場合に、抗菌印象用トレ
ーは紫外線光の直接照射だけでなく、研磨仕上げされた
抗菌印象用トレーにより反射された紫外線光が、陰とな
っている部分をも照射し、殺菌して雑菌の繁殖を抑える
効果が大きい。
高いステンレス鋼で形成し、その表面を反射面に形成す
ることによる、抗菌及び殺菌における相乗的な効果は極
めて大きい。
る。
である。
キャビネット内に装架して殺する状態を示す。
架された抗菌印象用トレーに紫外線光が照射し、殺菌さ
れる状態を示す平面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】表層部に高濃度Cu含有領域を有する抗菌
性の高められたCu含有ステンレス鋼から形成され、紫
外線殺菌灯付きキャビネット内に装架され殺菌されて使
用される歯科用の抗菌印象用トレーにおいて、 前記Cu含有ステンレス鋼の表面は、紫外線光を積極的
に反射させ得るような反射面に形成されており、前記紫
外線殺菌灯付きキャビネット内に前記抗菌印象用トレー
を装架した場合、紫外線光に対して陰となる前記抗菌印
象用トレーの部分を、前記反射面からの紫外線光の反射
光により積極的に照射し、殺菌可能な構成としたことを
特徴とする歯科用の抗菌印象用トレー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25292397A JP3057036B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 歯科用の抗菌印象用トレー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP25292397A JP3057036B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 歯科用の抗菌印象用トレー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1176266A true JPH1176266A (ja) | 1999-03-23 |
JP3057036B2 JP3057036B2 (ja) | 2000-06-26 |
Family
ID=17244057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP25292397A Expired - Fee Related JP3057036B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 歯科用の抗菌印象用トレー |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3057036B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020065882A (ko) * | 2002-07-22 | 2002-08-14 | 남영희 | 치아인상채득방법 |
KR100578822B1 (ko) * | 2002-07-22 | 2006-05-11 | 최대균 | 무치악 인상채득용 트레이 |
GB2427113A (en) * | 2005-06-06 | 2006-12-13 | Medi Uv Hold Ltd | UV virus deactivation chamber |
-
1997
- 1997-09-01 JP JP25292397A patent/JP3057036B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR20020065882A (ko) * | 2002-07-22 | 2002-08-14 | 남영희 | 치아인상채득방법 |
KR100578822B1 (ko) * | 2002-07-22 | 2006-05-11 | 최대균 | 무치악 인상채득용 트레이 |
GB2427113A (en) * | 2005-06-06 | 2006-12-13 | Medi Uv Hold Ltd | UV virus deactivation chamber |
GB2427113B (en) * | 2005-06-06 | 2011-02-23 | Medi Uv Hold Ltd | Virus deactivation unit |
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---|---|
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