JPH1176196A - 磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージング方法 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージング方法

Info

Publication number
JPH1176196A
JPH1176196A JP9248908A JP24890897A JPH1176196A JP H1176196 A JPH1176196 A JP H1176196A JP 9248908 A JP9248908 A JP 9248908A JP 24890897 A JP24890897 A JP 24890897A JP H1176196 A JPH1176196 A JP H1176196A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spin echo
echo signals
magnetic field
images
resonance imaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9248908A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Tokunaga
裕 徳永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP9248908A priority Critical patent/JPH1176196A/ja
Publication of JPH1176196A publication Critical patent/JPH1176196A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高速SE法に拠って例えばプロトン密度像とT
2 強調像とを同時撮影した場合、プロトン密度像の分解
能及びT2 強調像のS/N比を共に良好に保持。 【解決手段】高速SE法に拠る撮影を行なう磁気共鳴イ
メージング。複数個のスピンエコー信号に基づき例えば
プロトン密度像とT2 強調像との2種類の画像を得る。
この画像を生成する再構成ユニットは、複数個のスピン
エコー信号を異なる数に分けた複数組のスピンエコー信
号を用いて2種類の画像それぞれを生成する。再構成ユ
ニットは、複数個のスピンエコー信号をその数を互いに
異ならせて振り分ける手段と、振分けられたスピンエコ
ー信号を各画像の周波数空間上に位相エンコード量に応
じて配置する手段とを有する。配置手段はスピンエコー
信号が余る場合、信号値を画素毎に加算平均して配置す
る手段を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気共鳴現象を利
用した医療用の磁気共鳴イメージングに係り、とくに、
1回の高周波励起で複数のスピンエコー信号を得ること
ができる高速SE法(マルチエコー法)などの高速イメ
ージング法を用いた磁気イメージング装置および磁気共
鳴イメージング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の高速イメージング法の1
つとして、高速SE(Fast SE )法が知られている。こ
の方法によりSE(スピンエコー)像を高速に得ること
ができる。すなわち、1回の高周波励起とその後に続く
複数回の高周波リフォーカスで得た複数のスピンエコー
信号各々に、互いに異なる量の位相エンコードを施しな
がら複数のエコー信号を順次得て信号処理することによ
り、撮影時間を「1/エコー数」に短縮できる。
【0003】この高速SE法のパルスシーケンスは、異
なるコントラストの複数種の画像を得る場合にも応用さ
れており、その一例を図7に示す。同図に示すスポイラ
ー形の高速SE法は全部で6エコーを得るもので、プロ
トン密度像とT2 強調像とを同時に撮像できる。例えば
図示の如く、前半の3エコーEC1 〜EC3 はプロトン
密度像用に、後半の3エコーEC4 〜E6 はT2 強調像
用に各々使用される。これにより、通常撮像の1/3 の時
間で、プロトン密度像とT2 強調像とが1回の撮影で同
時に得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た高速SE法に拠る複数種のMR画像の同時撮影にあっ
ては、例えばプロトン密度像及びT2 強調像共に3エコ
ーを使うなど、使用するエコー数を同数に設定していた
ため、以下のような未解決の問題があった。
【0005】すなわち、あまり長時間のTE(エコー時
間)を設定した場合、プロトン密度像の空間分解能が低
下し、またエコー数を多く設定しすぎた場合、画質が劣
化するため、エコー信号の間隔を狭めに且つエコー数も
少ない数に限定する必要があった。従来、使用するエコ
ー数はプロトン密度像及びT2 強調像で同一であるか
ら、T2 強調像に対しても例えば3エコーが使われる。
【0006】このようにエコー数を少なくすると、T2
強調像の撮影時間が比較的長くなるとともに、A/D変
換器のサンプリングレートが同じである場合、S/N比
がシングルエコー法のときよりも低下してしまう。サン
プリングレートがプロトン密度像用とT2 強調像用とで
変えられる場合、サンプリングレートを延ばしてエコー
間隔を長くすることも可能ではあるが、そのようにする
とT2 強調像の画質が低下するという問題がある。
【0007】本発明の主な目的は、1回の励起で複数個
のスピンエコー信号を得ることができる高速SE法など
の高速イメージング法を使って、例えばプロトン密度像
とT2 強調像といった、コントラストの異なる複数種の
画像を同時撮影した場合でも、両方の画像の画質を損な
うことが無いようにする、ことである。
【0008】本発明の具体的な目的の一つは、高速SE
法を使って、例えばプロトン密度像とT2 強調像とを同
時撮影した場合、プロトン密度像の分解能及びT2 強調
像のS/N比を共に良好に保持する、ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る磁気共鳴イメージング装置の一態様は
以下のように構成される。静磁場中に置かれた被検体に
スライス用傾斜磁場と共に1個の高周波励起パルスを印
加し、この高周波励起パルスの印加後に複数個の高周波
リフォーカスパルスをスライス用傾斜磁場と共に順次印
加し、この複数個の高周波リフォーカスパルスに付勢さ
れて生じる複数個のスピンエコー信号を位相エンコード
用及び読出し用の傾斜磁場を印加して収集する一連の処
理を含むパルスシーケンスの実行手段を備え、前記複数
個のスピンエコー信号に基づいて複数種のコントラスト
の異なる画像を得る磁気共鳴イメージング装置におい
て、前記複数個のスピンエコー信号を互いに異なる数に
分けた複数組のスピンエコー信号を用いて前記複数種の
画像それぞれを生成する生成手段を備えたことを特徴と
する。
【0010】具体的には、前記生成手段は、前記複数個
のスピンエコー信号をその数が互いに異なる複数組に振
り分ける振分け手段と、この振分け手段により振り分け
られた前記スピンエコー信号を前記複数種の画像それぞ
れに対応した周波数空間上に前記位相エンコード用の傾
斜磁場の量に応じて個別に配置する配置手段とを備え
る。好適には、前記配置手段は、前記パルスシーケンス
の実行により得られる前記複数組それぞれにおける前記
スピンエコー信号の合計が前記周波数空間を満たす位相
エンコード回数を上回る前記画像については前記スピン
エコー信号の信号値を画素毎に加算平均して配置する加
算平均手段を含む。
【0011】前記パルスシーケンスは、例えば、高速ス
ピンエコー法に基づくパルスシーケンスである。
【0012】また前記複数種の画像は例えば、プロトン
密度像とT2 強調像である。その場合、T2 強調像の再
構成に用いる1励起当たりの前記スピンエコー信号の数
は、プロトン密度像の再構成に用いる1励起当たりの前
記スピンエコー信号の数よりも多く(例えば2倍)設定
してある、ことが望ましい。
【0013】本発明に係る磁気共鳴イメージング装置の
別の態様は以下のように構成される。静磁場中に置かれ
た被検体に1回の高周波励起パルスとその後の複数回の
リフォーカス高周波パルスとを含むパルスシーケンスを
印加したときの、前記高周波リフォーカスパルスに応答
して生じる複数個のスピンエコー信号に基づいて複数種
のコントラストの異なる画像を得る磁気共鳴イメージン
グ装置において、前記複数個のスピンエコー信号を互い
に異なる数に分けた複数組のスピンエコー信号を用いて
前記複数種の画像それぞれを再構成する再構成ユニット
を備える。
【0014】一方、本発明に係る磁気共鳴イメージング
方法は以下のように構成される。静磁場中に置かれた被
検体にスライス用傾斜磁場と共に1個の高周波励起パル
スを印加し、この高周波励起パルスの印加後に複数個の
高周波リフォーカスパルスをスライス用傾斜磁場と共に
順次印加し、この複数個の高周波リフォーカスパルスに
付勢されて生じる複数個のスピンエコー信号を位相エン
コード用及び読出し用の傾斜磁場を印加して収集する処
理を含むパルスシーケンスを実行するとともに、前記複
数個のスピンエコー信号に基づいて複数種のコントラス
トの異なる画像を得る磁気共鳴イメージング方法におい
て、前記複数個のスピンエコー信号を互いに異なる数に
分けた複数組のスピンエコー信号を用いて前記複数種の
画像それぞれを生成する処理を含むことを特徴とする。
【0015】このため、本発明の磁気共鳴イメージング
装置および磁気共鳴イメージング方法では、前記パルス
シーケンスの好適な一例として高速SE法が選択され
る。高速SE法で同時撮影する複数種の画像として例え
ばプロトン密度像及びT2 強調像が設定される。そし
て、T2 強調像の再構成に用いるスピンエコー信号の数
及びプロトン密度像の再構成に用いるそれは、例えば6
個対3個、すなわちT2 強調像の方が2倍多く設定され
る。これにより、同一数のシーケンス繰り返しに対して
2 強調像の方が早く収集が終り、未だプロトン密度像
を収集している間の余ったシーケンスでさらに反復収集
される。そして、少なくとも反復収集されたスピンエコ
ー信号は画素毎の加算平均によって周波数空間上に配置
される。これにより、両像共にそのスピンエコー信号を
各々、加算平均処理する場合であっても、T2 強調像の
加算平均処理回数がプロトン密度像よりも増える(例え
ば、2倍になる)。その結果、加算平均が増える分、T
2 強調像のS/N比が良く、またプロトン密度像のエコ
ー間隔及びエコー数を適宜な値に抑制できるので、高分
解能及び高画質を維持できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を、
図1〜図5を参照して説明する。
【0017】この実施形態に係る磁気共鳴イメージング
装置の概略構成を図1に示す。この磁気共鳴イメージン
グ装置は、静磁場発生用の磁石部と、静磁場に位置情報
を付加するための傾斜磁場部と、選択励起用及びMR信
号受信用の送受信部と、システムコントロール及び画像
再構成を担う制御・演算部とを備えている。
【0018】磁石部は、例えば超電導方式の磁石1と、
この磁石1に電流を供給する静磁場電源2とを備え、撮
影対象としての被検体Pが挿入される円筒状の診断空間
のZ軸方向に静磁場H0 を発生させる。
【0019】傾斜磁場部は、磁石1に組み込まれたX,
Y,Z軸方向の3組の傾斜磁場コイル3x〜3zと、こ
の傾斜磁場コイル3x〜3zに電流を供給する傾斜磁場
電源4と、この電源4を制御する傾斜磁場シーケンサ5
とを備える。この傾斜磁場シーケンサ5はコンピュータ
を備え、装置全体のコントローラ6(コンピュータを搭
載)から高速SE法に係る収集シーケンスの指令信号を
受ける。これにより、傾斜磁場シーケンサ5は、指令さ
れたシーケンスにしたがってX,Y,Z軸方向の各傾斜
磁場の印加及びその強度を制御し、それらの傾斜磁場が
静磁場H0 に重畳可能になっている。この実施形態で
は、互いに直交する3軸の内のZ軸方向の傾斜磁場をス
ライス用傾斜磁場GS とし、X軸方向のそれを読出し用
傾斜磁場GR とし、さらにY軸方向のそれを位相エンコ
ード用傾斜磁場GE とする。
【0020】送受信部は、磁石1内の撮影空間にて被検
体Pの近傍に配設される高周波コイル7と、この高周波
コイル7に接続された送信機8T及び受信機8Rと、こ
の送信機8T及び受信機8Rの動作タイミングを制御す
るRFシーケンサ9(コンビュータを搭載)とを備え
る。この送信機8T及び受信機8Rは、RFシーケンサ
9の制御のもと、核磁気共鳴(NMR)を励起させるた
めのラーモア周波数のRR電流パルスを高周波コイル7
に供給する一方、高周波コイル7が受信したMR信号
(高周波信号)に各種の信号処理を施してデジタル量の
エコー信号を形成するようになっている。
【0021】さらに、制御・演算部は、上述したコント
ローラ6のほか、受信機8Rで形成されたエコー信号を
入力してデータをk(フーリエ)空間上に配置し、2次
元フーリエ変換法により画像再構成を行う再構成ユニッ
ト12と、再構成した画像データを保管する記憶ユニッ
ト13と、画像を表示する表示器14と、入力器15と
を備えている。コントローラ6は前述したようにコンピ
ュータを内蔵し、傾斜磁場シーケンサ5及びRFシーケ
ンサ9の同期をとりながら、高速SE法のパルスシーケ
ンス(図2参照)にしたがって両者の動作内容及び動作
タイミングを制御する。再構成ユニット12は図3の処
理を行うCPU12aを有している。
【0022】次に、この実施形態の動作を説明する。
【0023】この磁気共鳴イメージング装置が起動する
と、コントローラ6は高速SE法に係る所定メインプロ
グラム(図示せず)を処理し、その処理の過程で図2に
示すシーケンスの実行開始を開始させるとともに、再構
成ユニット12にその再構成の指令を与える。この指令
に付勢されて、再構成ユニット12は図3に示す複数画
像の同時収集に対するスピンエコー信号振分け及び再構
成の処理を行う。
【0024】なお、本実施形態に係る高速SE法のエコ
ー数は「9」個、コントラストの異なる複数画像として
プロトン密度像とT2 強調像を同時に撮像する場合であ
って、9個のエコー信号の内、前半の3個のエコー信号
をプロトン密度像用に、後半の6個のエコー信号をT2
強調像用に各々割り当てることとする。
【0025】また、本実施形態で使用する高速SE法の
パルスシーケンスは、図2に示すように、疑似エコー
(stimulated echo :STE)の発生を防止して本エコ
ーであるスピンエコー(SE)のみを収集するためのス
ポイラーパルス(成分)を加えた、いわゆるスポイラー
形のシーケンスである。
【0026】コントローラ6から動作指令を受けた傾斜
磁場シーケンサ5は図2に示すシーケンスに基づいてス
ライス用傾斜磁場GS 、読出し用傾斜磁場GR 、及び位
相エンコード用傾斜磁場GE を制御する。これと並行し
て、コントローラ6から高速SE法の指令を受けたRF
シーケンサ9は、図2に示すシーケンスにしたがい、被
検体Pに90゜RFパルス及び180゜RFパルスを印
加させる。
【0027】つまり、最初に、スライス用傾斜磁場GS
が傾斜磁場電源4から傾斜磁場コイル3z、3zを介し
て印加され、この傾斜磁場GS が一定値まで立上がった
時点で送信機8T及び高周波コイル7を介して90゜R
Fパルスが1回だけ印加される。これにより、被検体の
所定スライス幅の領域が選択励起されるとともに、その
面内の原子核スピンがy′軸(回転座標)までフリップ
する。
【0028】次いで、スライス用傾斜磁場GS の反転と
共に、読出し用傾斜磁場GR が傾斜磁場コイル3x、3
xを介して印加される。これはスライス面内のGR 方向
に並んだ原子核スピンの位相が各エコーの中心時刻にお
いて揃うようにするための印加である。
【0029】次いで、スライス用傾斜磁場GS とともに
最初の180゜RFパルスが印加される。これにより、
原子核スピンが180度、y′軸の回りに回転する。さ
らに、最初の位相エンコード用傾斜磁場GE =Aが傾斜
磁場電源4から傾斜磁場コイル3y、3yを介して被検
体Pに印加された後、傾斜磁場コイル3x、3xを介し
て印加される読出し用傾斜磁場GR とともに、最初のス
ピンエコー信号EC1が高周波コイル7を介して収集さ
れる。この読出し用傾斜磁場GR には、疑似エコーの発
生を防止するための、スポイラーパルス成分SPR が図
2に示す如くその印加毎に付加されている。
【0030】この読出し用傾斜磁場GR の印加と一部時
間的に並行した状態で、反転させた位相エンコード用傾
斜磁場GE =−Aを印加させる。これは疑似エコーによ
る画質劣化を避けるため、180゜RFパルスの印加時
にke=0の状態に引き戻すためである。
【0031】次いで、スライス用傾斜磁場GS とともに
2番目の180゜RFパルスを印加する。このスライス
用傾斜磁場GS にも疑似エコーの発生を防止するため
の、スポイラーパルス成分SPS が図2に示す如くその
印加毎に付加されている。このスライス用傾斜磁場GS
に一部時間的に並行した状態で、2番目の位相エンコー
ド用傾斜磁場GE =Bを印加する。そして、2番目のス
ピンエコー信号EC2が、読出し用傾斜磁場GR の印加
とともに、高周波コイル7を介して収集される。
【0032】同様に、3番目〜9番目のスピンエコー信
号EC3〜EC9が収集される。
【0033】この9エコー信号EC1〜EC9の収集
は、所定数の90゜RFパルスによる高周波励起毎に繰
り返される。
【0034】このように収集されたエコー信号EC1〜
EC9は順次、受信機8Rに送られ、そこで増幅、中間
周波変換、位相検波、低周波増幅、ローパスフィルタリ
ングなどの処理を受けた後、A/D変換器10でデジタ
ル量のエコー信号に変換される。このエコー信号は再構
成ユニット12に送られる。
【0035】再構成ユニット12のCPU12aは、上
記のエコー信号収集に並行して図3の処理を繰り返して
いる。なお、この処理は再構成ユニットのCPUではな
く、専用に設けたCPUまたは他のユニットのCPUで
実行させることもできる。
【0036】図3の処理を説明する。まず、CPU12
aは、これから行う収集対象のエコー信号が何番目(本
実施形態では1番目〜9番目の何れか)の信号かについ
ての順番情報を、コントローラ6を介して例えばRFシ
ーケンサ9から入力する(ステップS1)。すなわち、
RFシーケンサ9は90゜RFパルス発生後の180゜
RFパルスの順番を記憶しておいて、この順番情報を再
構成ユニット12に渡す。
【0037】次いで、CPU12aは、入力した順番情
報に基づいて次の収集がプロトン密度像用か又はT2
調像用かを判断する(ステップS2)。順番情報が「1
〜3番目」までのときはプロトン密度像用となるし、
「4〜9番目」までのときはT2 強調像用となる。
【0038】仮にステップS2でプロトン密度像用であ
ると判断された場合、CPU12aはコントローラ6を
介して傾斜磁場シーケンサ5から次の収集に係る位相エ
ンコード量情報を入力する(ステップS3)。すなわ
ち、傾斜磁場シーケンサ5はk(周波数)空間にエコー
信号を配置するために付した位相エンコード量(図2中
のA、B、…Iの傾斜磁場)の情報をその都度再構成ユ
ニット12に送る。
【0039】次いで、CPU12aは、受信機8Rから
送られてきたデジタル量のエコー信号EC1(〜EC
9)を入力し(ステップS4)、同一画素に対して信号
値を加算平均する(ステップS5)。そして、この加算
平均された信号値を、内蔵メモリ上に仮想的に形成され
たk空間に対応する領域であって、その時点の位相エン
コード量に応じたke方向の位置に配置する(ステップ
S6)。例えばエコー信号が1番目の信号EC1なら、
図4(a)に示す如くプロトン密度像用にke方向に3
分割したk空間上の真中の分割領域(零エンコード含
む)に位相エンコード量に応じて配置するし、2番目の
エコー信号EC2なら同図(a)の上側の分割領域に、
3番目のエコー信号EC3なら下側の分割領域に各々配
置する。
【0040】CPU12aはさらにステップS7で収集
完了か否かを判断し、収集継続(NO)ならばステップ
S1の順番情報の入力に戻り、以上の処理を繰り返す。
【0041】前記の処理を繰り返す中で、エコー信号の
収集順番が「3」番目から「4」番目に移行すると、ス
テップS2ではT2 強調像用であると判断される。この
判断によって、今度はステップS8〜S11の処理が行
われる。具体的には次の収集の位相エンコード量情報を
前述と同様に入力し(ステップS8)、その収集に係る
エコー信号を受信機8Rから入力する(ステップS
9)。
【0042】次いでCPU12aは、同一画素に対して
信号値を加算平均(アベレージング)する(ステップS
1O)。なお、ここでの加算平均の処理には、(1)プ
ロトン密度像およびT2 強調像の両方に共通に施す加算
平均処理と、(2)後述するように、プロトン密度像お
よびT2 強調像で使用するスピンエコー信号の数が異な
ることに拠る、余ったスピンエコー信号を利用した加算
平均処理の両方を含んでいる。このため、従来周知の加
算平均処理(上記(1)項の処理)を実施しない場合、
ここで言う加算平均処理は、上述した(2)項の処理の
みとなる。
【0043】本実施形態ではT2 強調像用に使うエコー
数=6はプロトン密度像用のエコー数=3の2倍であ
る。このため、合計9エコー数のシーケンスを1回走ら
せると、プロトン密度像用は3エンコード分、T2 強調
像用は6エンコード分が収集できる。例えば、256エ
ンコード分のエコー信号を収集する場合、プロトン密度
像用には256/3=86回のシーケンスを走らせれば
よい。これに対し、T2強調像用には256/6=43
回のシーケンスで256エンコード分収集できる(端数
は例えば、何れもソフトウエア処理で処理される)。全
体としては86回のシーケンスを実行しなければならな
いので、T2 強調像に対しては86−43=43回のシ
ーケンスが余り、ちょうど、図5(a)(b)に示す如
く、プロトン密度像に対して1回収集する間に、T2
調像に対して2回収集されることになる。そこで、T2
強調像についてはこの2回の収集に対して、各画素毎に
加算平均処理(上記(2)項の処理に相当する)を行
う。
【0044】次いで、この加算平均した信号値を位相エ
ンコード量に応じて、内蔵メモリ上に仮想的に設定した
2 強調像のk空間に配置する(ステップS11)。こ
の配置例を図4(b)に示す。k空間をそのke方向に
6分割した各領域に、エコー信号EC4〜EC9が収集
毎に順次、位相エンコード量に応じて配置される。
【0045】次いで、ステップS7、S1、S2、S8
〜S11の処理を繰り返す。
【0046】この一連の処理を繰り返して収集完了であ
ると判断されると(ステップS7)、CPU12aはそ
の処理をS12に移行させて、それまで各k空間に配置
したプロトン密度像用及びT2 強調像用のエコーデータ
について、2次元フーリエ変換を施し、実空間の画像デ
ータを得る。このプロトン密度像及びT2 強調像の画像
データはその後、ステップS13で記憶ユニット13に
移される。
【0047】この実施形態において、図3のステップS
1、S2の処理が本発明の振分け手段に相当し、同図ス
テップS3〜S6、S8〜S11の処理が本発明の配置
手段に相当する。同図ステップS5、S9は本発明の加
算平均手段を成す。
【0048】このように本実施形態によれば、プロトン
密度像及びT2 強調像の再構成に使用するスピンエコー
信号の数を積極的に異ならせ、とくにそれらの比を
「3:6」とすることで、T2 強調像のエコーデータの
加算平均回数がプロトン密度像のそれに比べて2倍にな
る(すなわち、プロトン密度像を2回の収集で加算平均
する場合、T2 強調像は4回の収集で加算平均できる。
プロトン密度像を加算平均しない場合でも、T2 強調像
は2回の収集で加算平均できる。)これにより、両画像
を従来のように同一エコー数で再構成する場合に比べ
て、S/N比は21/2に改善される。同時にプロトン密
度像については、設定するTEの時間長及びエコー数は
多くしなくても済み、従来と同程度で済むので、高分解
能及び高画質の画像が確保される。また疑似エコーの発
生も防止できる。
【0049】さらに、本発明に適用できる高速SE法と
しては、上述したスポイラ形のものに代えて、疑似エコ
ーを積極的に利用するタイプの高速SE法であってもよ
い。このタイプのパルスシーケンスの一例を図6に示
す。同図に示すパルスシーケンスは、図2のものと同数
の9個のスピンエコーEC1〜EC9を得るもので、そ
の印加処理は図2のものと同様に実施される。この9個
のスピンエコーEC1〜EC9の内、例えば前半の3個
でプロトン密度像を、後半の6個でT2 強調像を使って
前述と同様に再構成される。とくに、このパルスシーケ
ンスにおいて、スライス用傾斜磁場GS には図示の如
く、疑似エコーを積極的に集めるため、疑似エコーを成
すスピンの位相を本エコー(スピンエコー)のそれに合
わせるパルス成分PSTE をその印加毎に付加しているこ
とを特徴とする。これにより、本エコーであるスピンエ
コー信号の信号値が高められ、高画質の画像が得られ
る。
【0050】なお、上記実施形態で用いた高速SE法の
エコー数は「9」の場合を説明したが、本発明に使用可
能な高速SE法のエコー数は他の値であってもよい。ま
た、T2 強調像に用いるエコー数はプロトン密度像に用
いるそれに比べて2倍の場合に限定されず、例えば、5
(T2 強調像)対4(プロトン密度像)の割合であって
もよい。さらに同時撮影に係るコントラストの異なる複
数の画像の種類についても、上述したものに限定される
ものではない。また、例えば3種類の画像を同時撮影す
るようにしてもよい。
【0051】さらに、本発明を適用可能な高速イメージ
ング法は、上述した高速SE法に限定されるものではな
く、例えばGRASE法(例えば米国特許第5,27
0,654号参照)、マルチショットEPI法であって
もよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気共鳴
イメージング装置および磁気共鳴イメージング方法によ
れば、高速イメージング法としての例えば、高速SE法
によって複数種の画像を同時撮影する場合、その複数種
の画像の再構成に用いるスピンエコー信号の数を積極的
に異ならせ、さらに必要に応じて、スピンエコー信号が
重複して収集される画像に対しては信号値を画素毎に加
算平均処理するようにした。このため、増加する加算平
均処理によって、再構成に多くのスピンエコー信号を使
用する画像(例えばT2 強調像)のS/N比を向上させ
るとともに、再構成に使用するスピンエコー信号数が少
ない画像(例えばプロトン密度像)についてはエコー
数、エコー間隔共に抑制できることによって良好な分解
能を保持できる。この結果、両方の画像の画質を高いレ
ベルに維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る磁気共鳴イメージン
グ装置の概略ブロック図。
【図2】実施形態で使用した高速SE法によるパルスシ
ーケンス。
【図3】再構成ユニットで実行される処理例を示すフロ
ーチャート。
【図4】(a),(b)はプロトン密度像及びT2 強調
像のエコーデータ配置を説明する図。
【図5】(a),(b)はプロトン密度像及びT2 強調
像に対する収集回数の違いを説明する図。
【図6】本発明の磁気共鳴イメージング装置で使用でき
る高速SE法の別の例を示すパルスシーケンス。
【図7】従来の高速SE法によるパルスシーケンスとデ
ータ配置を説明する図。
【符号の説明】
1 磁石 2 静磁場電源 3x〜3z 傾斜磁場コイル 4 傾斜磁場電源 5 傾斜磁場シーケンサ 6 コントローラ 7 高周波コイル 8T 送信機 8R 受信機 9 RFシーケンサ 12 再構成ユニット 12a CPU

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静磁場中に置かれた被検体にスライス用
    傾斜磁場と共に1個の高周波励起パルスを印加し、この
    高周波励起パルスの印加後に複数個の高周波リフォーカ
    スパルスをスライス用傾斜磁場と共に順次印加し、この
    複数個の高周波リフォーカスパルスに付勢されて生じる
    複数個のスピンエコー信号を位相エンコード用及び読出
    し用の傾斜磁場を印加して収集する一連の処理を含むパ
    ルスシーケンスの実行手段を備え、前記複数個のスピン
    エコー信号に基づいて複数種のコントラストの異なる画
    像を得る磁気共鳴イメージング装置において、 前記複数個のスピンエコー信号を互いに異なる数に分け
    た複数組のスピンエコー信号を用いて前記複数種の画像
    それぞれを生成する生成手段を備えたことを特徴とする
    磁気共鳴イメージング装置。
  2. 【請求項2】 前記生成手段は、前記複数個のスピンエ
    コー信号をその数が互いに異なる複数組に振り分ける振
    分け手段と、この振分け手段により振り分けられた前記
    スピンエコー信号を前記複数種の画像それぞれに対応し
    た周波数空間上に前記位相エンコード用の傾斜磁場の量
    に応じて個別に配置する配置手段とを備えた請求項1記
    載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 【請求項3】 前記配置手段は、前記パルスシーケンス
    の実行により得られる前記複数組それぞれにおける前記
    スピンエコー信号の合計が前記周波数空間を満たす位相
    エンコード回数を上回る前記画像については前記スピン
    エコー信号の信号値を画素毎に加算平均して配置する加
    算平均手段を含む請求項2記載の磁気共鳴イメージング
    装置。
  4. 【請求項4】 前記パルスシーケンスは、高速スピンエ
    コー法に基づくパルスシーケンスである請求項1乃至3
    のいずれか1項記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 【請求項5】 前記複数種の画像はプロトン密度像とT
    2 強調像である請求項4記載の磁気共鳴イメージング装
    置。
  6. 【請求項6】 前記T2 強調像の再構成に用いる1励起
    当たりの前記スピンエコー信号の数は、前記プロトン密
    度像の再構成に用いる1励起当たりの前記スピンエコー
    信号の数よりも多く設定した請求項5記載の磁気共鳴イ
    メージング装置。
  7. 【請求項7】 前記T2 強調像の再構成に用いる1励起
    当たりの前記スピンエコー信号の数は、前記プロトン密
    度像の再構成に用いる1励起当たりの前記スピンエコー
    信号の数の2倍である請求項6記載の磁気共鳴イメージ
    ング装置。
  8. 【請求項8】 静磁場中に置かれた被検体にスライス用
    傾斜磁場と共に1個の高周波励起パルスを印加し、この
    高周波励起パルスの印加後に複数個の高周波リフォーカ
    スパルスをスライス用傾斜磁場と共に順次印加し、この
    複数個の高周波リフォーカスパルスに付勢されて生じる
    複数個のスピンエコー信号を位相エンコード用及び読出
    し用の傾斜磁場を印加して収集する処理を含むパルスシ
    ーケンスを実行するとともに、前記複数個のスピンエコ
    ー信号に基づいて複数種のコントラストの異なる画像を
    得る磁気共鳴イメージング方法において、 前記複数個のスピンエコー信号を互いに異なる数に分け
    た複数組のスピンエコー信号を用いて前記複数種の画像
    それぞれを生成する処理を含むことを特徴とした磁気共
    鳴イメージング方法。
  9. 【請求項9】 静磁場中に置かれた被検体に1回の高周
    波励起パルスとその後の複数回のリフォーカス高周波パ
    ルスとを含むパルスシーケンスを印加したときの、前記
    高周波リフォーカスパルスに応答して生じる複数個のス
    ピンエコー信号に基づいて複数種のコントラストの異な
    る画像を得る磁気共鳴イメージング装置において、 前記複数個のスピンエコー信号を互いに異なる数に分け
    た複数組のスピンエコー信号を用いて前記複数種の画像
    それぞれを再構成する再構成ユニットを備えたことを特
    徴とする磁気共鳴イメージング装置。
JP9248908A 1997-09-12 1997-09-12 磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージング方法 Pending JPH1176196A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9248908A JPH1176196A (ja) 1997-09-12 1997-09-12 磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9248908A JPH1176196A (ja) 1997-09-12 1997-09-12 磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージング方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1176196A true JPH1176196A (ja) 1999-03-23

Family

ID=17185224

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9248908A Pending JPH1176196A (ja) 1997-09-12 1997-09-12 磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1176196A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019118713A (ja) * 2018-01-10 2019-07-22 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 磁気共鳴イメージング装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019118713A (ja) * 2018-01-10 2019-07-22 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 磁気共鳴イメージング装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2689261B1 (en) Compressed sensing mr image reconstruction using constraint from prior acquisition
EP0529527B1 (en) Method and apparatus for high speed magnetic resonance imaging with improved image quality
US5704357A (en) Method of producing MR image and MRI system
JP3559597B2 (ja) Mri装置
JP4427152B2 (ja) Mriシステムによる画像形成方法及びmriシステム
EP2902794A1 (en) MR imaging using multi-channel rf excitation
CN105005011A (zh) 在三维快速自旋回波中的混合采集的磁共振成像方法
KR20140001159A (ko) Mr 이미지들의 동시 듀얼-슬래브 획득을 위한 시스템
JPH11164821A (ja) Mrデータ取得方法
JPH05269112A (ja) 流れ補償されたssfpパルスシーケンスを使用するnmrイメージング法
US6498485B2 (en) Method and apparatus for preventing artifacts due to magnetic field outside of field of view
US6515477B1 (en) Magnetic resonance random trajectory collection method and apparatus
CN103282790B (zh) 快速双对比度mr成像
CN107548464A (zh) 自旋回波mr成像
JP2023109791A (ja) 並列マルチスライスmr撮像
US4845430A (en) Magnetic resonance imaging system
US6479995B1 (en) Magnetic resonance signal receiving method and apparatus and magnetic resonance imaging apparatus
JP2002248089A (ja) 磁気共鳴イメージング装置および方法
US5349292A (en) Magnetic resonance imaging apparatus
US6075362A (en) Dual contrast fast spin echo with alternating phase-encode
US5865747A (en) Method for reducing fast spin echo motion artifacts by echo selection
JPH1176196A (ja) 磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージング方法
JPH04309330A (ja) 核磁気共鳴撮像装置
JP2004089515A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JPH04141143A (ja) 磁気共鳴アンギオグラフィ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040908

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070213

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070619