JPH04309330A - 核磁気共鳴撮像装置 - Google Patents

核磁気共鳴撮像装置

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JPH04309330A
JPH04309330A JP3074934A JP7493491A JPH04309330A JP H04309330 A JPH04309330 A JP H04309330A JP 3074934 A JP3074934 A JP 3074934A JP 7493491 A JP7493491 A JP 7493491A JP H04309330 A JPH04309330 A JP H04309330A
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JP
Japan
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pulse
magnetic field
magnetization
period
time
Prior art date
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Application number
JP3074934A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Yamazaki
山崎 達男
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Siemens KK
Original Assignee
Siemens Asahi Medical Technologies Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プリパレーションパ
ルスを被検体に与えた後、複数回読取りパルスを被検体
に与えて、その各読取りパルスごとに、被検体から放射
される核磁気共鳴信号を収集して画像情報又はスペクト
ル情報などの核磁気共鳴情報を得る核磁気共鳴撮像装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】核磁気共鳴(以下NMRと記す)法によ
る画像形成装置は例えば特開昭57−6347号公報、
昭和57年1月秀潤社発行雑誌「画像診断」12巻1号
20〜42頁などに示されている。NMR法による画像
形成装置は例えば図5に示すように静磁場発生手段11
によりZ軸と平行した静磁場が発生され、傾斜磁場発生
手段12によりX軸、Y軸、Z軸方向においてそれぞれ
磁界強度が傾斜し、それぞれ向きがZ軸方向の傾斜磁場
GR 、GS 、GP が発生され、これら静磁場及び
傾斜磁場が発生される空間に被検体13が配される。な
お三つの傾斜磁場はその磁界強度の傾斜方向が同一平面
以外で互いに交差すればよく、必ずしも直交する必要は
ない。 このようにして被検体13からの空間情報を弁別できる
ようにされている。
【0003】送受信用コイル14に高周波のパルス電流
を与えてZ軸と垂直の方向の高周波磁場を被検体13に
与える。その時発生する被検体13からのNMR信号は
コイル14で受信され、その受信出力は高周波信号送受
信部15で増幅検波され、その検波出力はサンプリング
されてAD変換器16でデジタル信号に変換され、電子
計算機よりなる信号処理装置17に入力される。
【0004】ところで、NMRはある原子核を磁場中に
置いた時これらが磁場の強さに比例した周波数で、磁場
の印加方向を軸としてそのまわりを歳差運動するという
事実に依るものである。この周波数は、ラーモアの周波
数として知られており、ω0 =γH0 により与えら
れる。但し、γは原子核の磁気回転比、H0 は磁気の
強さである。ある特定の方向に沿って強さが変化する磁
場、いわゆる傾斜磁場を印加すると、その方向の各位置
にある原子核(以下、核スピン)は異なった周波数で歳
差運動をする。
【0005】この性質を用いて共鳴した核スピンの位置
情報、つまり被検体13中の何れの位置からのNMR信
号であるかを示す情報を得るには、大別して2つの方法
が存在する。その1つは、ある軸に傾斜磁場を加えた状
態でその強度を時間的に一定に保持し、その間にNMR
信号のデータを収集して、周波数エンコーディングによ
り、直接この軸に沿った核スピンの位置情報を得る方法
である。もう1つは、ある軸に傾斜磁場を加え、その強
度の時間積分値を逐次的に変化させた後に、つまり歳差
運動の初期位相を変化させた後、NMR信号のデータを
収集して、位相エンコーディングにより、この軸に沿っ
た核スピンの位置情報を得る方法である。どちらの場合
も、信号のデータから位置情報を得る計算処理にいくつ
かの方法が考えられるが、今日、最も一般的にはフーリ
エ変換法が用いられているので、これを例にして以下の
説明を行なう。フーリエ変換法の場合、基本的には時間
軸から周波数軸へのデータ変換であるから、計算処理前
のデータは、時間的に順序正しい信号系列でなくては意
味がない。この為、周波数エンコーディングの場合には
、ある軸に加える傾斜磁場強度を信号データ収集の間一
定に保持する事が行なわれ、位相エンコーディングの場
合には、ある軸に加える傾斜磁場強度の時間積分値を逐
次的に変化させる事が行われている。すなわち周波数エ
ンコーディング及び位相エンコーディングの何れでもサ
ンプリング時点までの傾斜磁場の強さと、その磁場印加
時間との積分値はサンプリングごとに逐次的に変化する
様になされている。この様なデータ処理を行なうならば
得られた信号データ系列を直接フーリエ変換する事によ
り、ある軸に沿った核スピンの位置情報が、従ってNM
R信号より得られた情報、例えば核スピンの密度、緩和
時間などの空間分布が得られる事は容易に理解できる。 信号処理装置17内の演算処理部17aでこのような空
間分布、つまり画像情報を得る演算処理を行い、得られ
た画像情報を表示器18に画像として表示する。
【0006】核スピンの位置情報を求めることができる
NMR信号を得る手法としてスピンワープ法がある(例
えば前記雑誌参照)。スピンワープ法により例えばX−
Z平面内の2次元画像を得るには、図6に示すように期
間5(期間1〜4については後述する)でY軸に沿って
傾斜したスライス(切断面)選択用傾斜磁場GS を掛
けておいて読取り用高周波磁場パルスを与え、その読取
りパルスの搬送周波数に応じて決る、Y軸上の位置で被
検体13を断面した被検体13の断面13a(図7)内
の特定の原子核を選択的に励起し(スライス選択用傾斜
磁場GS は断面13aの位置を選択する)、この励起
に続いて期間6でスラスイ選択用傾斜磁場GS と逆方
向のリフェーズ用磁場GSrを与え、かつ読取り用傾斜
磁場GR と逆方向のデフェーズ用磁場GRdを与え、
期間7にX軸に沿って傾斜した読取り用傾斜磁場GR 
を加え、この時のNMR信号を受信し、これを例えば2
56回一定周期でサンプリングし、そのサンプリング時
系列を周波数デコーディングすることにより、つまり2
56点フーリエ変換することにより、断面13a内のX
軸に沿った核スピン位置情報(周波数がX軸上の位置を
、その位置での振幅が核スピンのZ方向におけるベクト
ル総和を表わす)を得る。
【0007】前記選択的励起と読取りとの間、すなわち
期間6にZ軸に沿って傾斜した位相用傾斜磁場GP を
パルス的に与え、かつ1回のサンプリング時系列を得る
ごとにその振幅をその都度順次等間隔で(段階的に)変
化させる。例えばこの振幅変化を256段階とすると、
つまり、256回のサンプリングによる受信を256回
繰返し、かつ、画像視野が−a<=x<a、−a<=z
<aの場合に、z=aの核スピンの位相が、z=0の核
スピンの位相に対してn回目の読取りパルスの送受信時
に、(n−129)π進むような強度の磁界GP を与
える。このようにして256個のGP パルスはそれぞ
れ256の各空間周波数(X軸上の位置と対応したもの
)についてZ軸方向における各位置でレスポンスを最大
にする。
【0008】以上のようにして得られた信号を2次元フ
ーリエ変換して256×256画素の画像を得ることが
できる。このようにZ軸方向における各位置と位相との
対応ずけのためにはGP パルスの振幅を逐次的(段階
的)に変化させることなく、GP パルスの幅を逐次的
に変化させてもよいし、さらに、GP パルスの振幅と
幅の両方をその積が逐次的に変化するようにしてもよい
、つまりGP パルスの振幅の時間積分を逐次的に変化
させればよい。なお、選択用傾斜磁場GS 、読取り用
傾斜磁場GR 、位相用傾斜磁場GP 、の各傾斜軸は
X、Y、Z軸と無関係に決めてもよい。
【0009】核スピンの横緩和時間(以下、T2 とい
う)を強調した情報を得るには、つまり原子核の周囲の
状態により核スピンの横緩和時間T2 が異なり、これ
を検出して被検体13の組織の性質などを知るための情
報を得るには、図6においてまず期間1に高周波の90
°パルスを被検体13に与えて静磁場の方向(Z軸方向
)に向いていた核スピンの合成ベクトル(以下磁化と記
す)の方向をZ軸に対し90°倒し(図8A)、この倒
れた核スピンは磁場の不均一性によりその各核スピンの
方向がZ軸と垂直な面内でばらばらになろうとし、つま
り、デフェーズする(図8B)。期間2に高周波の18
0°パルスを被検体13に与えて、磁化方向を180°
回転させる(図8C)、この時、Z軸と垂直面内でばら
ばらになろうとしていた各核スピンの方向が一方向に集
まるように作用し、つまりリフェーズし、各核スピンの
方向がそろった状態(図8D)で期間3に高周波の90
°パルスを被検体13に与えて核スピンの方向をZ軸方
向に戻す(図8E)。この戻された磁化の大きさは、期
間1の直前にZ軸方向に向いていた磁化(図8A)の大
きさより小さくなり、この差は、第1の90°パルス直
後から第2の90°パルス直前までの間における核スピ
ンの横緩和現象(横緩和時間T2 )と対応している。 期間4でスポイラ磁界を印加して不均一磁界などによる
影響を除去した後に、前述した期間5以降のシーケンス
に入り、横緩和を強調した情報を得る。
【0010】期間5以降の空間情報を含むNMR信号を
読取るシーケンスの前処理、つまり期間1〜3に被検体
13に与える高周波パルスはプリパレーションパルスと
呼ばれている。位相エンコード用の位相用傾斜磁場GP
 の大きさを変化するごとにプリパレーションパルスを
与えてNMR信号を収集する場合、つまり図6のシーケ
ンスを繰返す場合は、1画面分の情報を得るには長い時
間がかかる。この点から、図9に示すように1回のプリ
パレーションパルスの印加の後に、n回読取りパルスを
印加し、各読取りパルスごとに位相用傾斜磁場GP を
変化させてNMR信号を収集して1画面分のNMR信号
を得ることが提案されている。これはスナップショット
フラッシュ法(Mag  Res  Med  誌13
巻p77〜(1990))又はターボフラッシュ法(S
MRMニューヨーク大会Abstractp85(19
90))と呼ばれている。
【0011】この方法の他にNMR信号を収集する方法
としてスティミュレーテッドエコー法がある。これは、
図10に示すようにまず期間1に高周波の90°パルス
を被検体13に与えて静磁場の方向(Z軸方向)に向い
ていた核スピンの磁化の方向をX軸を中心にZ軸に対し
90°倒す(図11A)。この倒れた核スピンは磁場の
不均一性によりその各核スピンの方向がZ軸と垂直な面
内でばらばらになろうとするが、このデフェーズは後述
のようにすることでキャンセルされるので、ここでは9
0°倒れたままの状態で説明をする。次に期間2にステ
ィミュレーテッドエコーを発生させるための傾斜磁場G
STを加える。傾斜磁場GSTの傾斜軸は任意に選ぶこ
とができる。図11Aではイ、ロ、ハの順に1画素内の
磁化の位置に応じて強い磁場がGSTにより印加された
場合を示し、傾斜磁場GSTにより1画素内の複数の磁
化がねじれるようになされる(図11B)。次いで期間
3に高周波の90°パルスを被検体13に与えて核スピ
ンの磁化の方向をX軸を中心に90°倒す(図11C)
。これにより核スピンの磁化のうちZ軸方向の磁化のベ
クトル成分がZ軸に保存されることになる。ここまでの
過程をスティミュレイテッドエコー準備過程と呼ぶこと
にする。 さらに、期間4において上記の磁化のZ軸に垂直なベク
トル成分の磁化をスポイリングパルスGSPによってキ
ャンセルする(図11D)。その後に、期間5以降の繰
り返しシーケンスに入る。期間5ではZ軸に保存されて
いる磁化をα°倒し、期間6にリフェーズ用傾斜磁場G
RRを加え、期間2の傾斜磁場GSTでねじれた状態に
なっている磁化を再び元に戻し、測定可能として読取り
磁場を加えて、期間7に必要な核磁気共鳴信号を得る。
【0012】また、前述したように期間1から期間3ま
でに発生するデフェーズは、期間1の90°RFパルス
から期間3の90°RFパルスまでの時間τ3 と期間
5の読取りパルスから期間7のNMR信号のピークまで
の時間τ4 を等しくすることによってキャンセルされ
る。 このスティミュレーテッドエコー法により磁場の不均一
性を打消すことができる。
【0013】図5中の信号処理装置17内のスキャン条
件決定部17bで図10に示したパルスシーケンスの発
生制御などを行う信号を、傾斜磁場発生手段12、高周
波信号送受信部15へ送出する。信号処理装置17は一
般に電子計算機を含み、これにより処理制御を行う。図
5では信号処理装置17の機能の一部を機能的に示して
いる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】スティミュレ−テッド
エコー法では磁場の不均一性を打消すことができるが、
同時にT2 強調画像を得ることは困難であった。すな
わち、期間1の90°パルスから期間3の90°パルス
までの時間τ3 、及び期間5の読取りパルスから期間
7の核磁気共鳴信号が発生するまでの時間τ4 の総和
であるエコータイムTE にT2 強調が行われるが、
充分なT2 緩和を得るには時間τ3 を長くする必要
がある。一方スティミュレ−テッドエコー法により磁場
不均一の影響を打ち消すためにはτ3 =τ4 とする
必要があり、時間τ3 を長くし、かつτ3 =τ4 
とすると、τ3 を長くするばかりでなく、繰り返しシ
ーケンス中のτ4 も長くする必要があり、データ収集
時間が大きくなり、時間効率が悪かった。
【0015】これを避けるためにτ4 を短縮するとス
ティミュレ−テッドエコー法の利益が得られず、磁場不
均一の影響を受け、画質が悪化してしまう。そこで、こ
の発明は強いT2 強調効果が得られ、しかも磁場不均
一の影響を少なくするようにし、かつデータ収集時間を
短縮できるようにしたスティミュレ−テッドエコー法に
よる核磁気共鳴信号を得ることができる核磁気共鳴撮像
装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明は、静磁場中に
被検体を設置し、その被検体の核スピンによる磁化を9
0°RFパルスによって静磁場方向と垂直な平面に倒し
、その磁化に傾斜磁場を印加した後、前記磁化をRFパ
ルスによって90°回転させるプリパレーションパルス
列を被検体に与えた後、複数回読取りパルスを前記被検
体に与えて、その各読取りパルスごとに前記被検体から
スティミュレイテッドエコーによる核磁気共鳴情報を得
る核磁気共鳴撮像装置において、前記プリパレーション
パルス列には、更に90°RFパルスによって磁化を静
磁場方向と垂直な平面に倒した後に180°RFパルス
によって磁化を180°回転させ、次いで90°RFパ
ルスによって前記磁化を静磁場方向に戻す横緩和強調パ
ルス列が付加されてなることを特徴とするものである。
【0017】プリパレーションパルスのシーケンスによ
っては、前記プリパレーションパルス列の90°RFパ
ルスと付加された横緩和強調パルス列の90°RFパル
スとを全部または一部を共用して、全体のプリパレーシ
ョンパルス列のパルス数を減少させる。
【0018】
【作用】この発明によれば、T2 強調効果を得るため
に、前記横緩和強調過程、つまり横緩和強調パルス列の
時間を長くするだけでよく、スティミュレイテッドエコ
ー法による磁場不均一の影響を打ち消すためにデータ収
集期間でのエコー時間を延長する必要がないので、デー
タ収集時間を短縮でき、スティミュレイテッドエコーを
プリパレーションパルスに用いた高速映像法においても
効率よくT2 強調画像を得ることができる。
【0019】
【実施例】以下、実施例に基づいてこの発明を詳細に説
明する。図2はこの発明の実施例を示す図である。まず
図9と同様に90°パルス−180°パルス−90°パ
ルスを被検体に印加してT2 強調し、次いで90°パ
ルス−傾斜磁場GST−90°パルスを被検体に印加し
てスピンをスティミュレイテッドエコーが発生するよう
な状態にする。このプリパレーションパルスを印加した
後、n回の読取りを行って1画面分のNMR信号の収集
を行う。ここで、τ1 =τ2 、τ3 =τ4 とす
れば磁場の不均一をキャンセルすることができる。また
、90°パルス−180°パルス−90°パルスの時間
τ1 及びτ2 を長くするだけでT2 強調効果を大
きくすることができ、90°パルス−傾斜磁場GST−
90°パルスの時間τ3 及びn回の読取りの時間τ4
を長くする必要はない。従って、スティミュレイテッド
エコー法においてデータ収集時間はほとんど変化しない
でT2 強調画像を得ることができる。
【0020】図3は他の実施例を示す図であって、図2
の90°パルス−180°パルス−90°パルスと90
°パルス−傾斜磁場GST−90°パルスの順序を逆に
したものであり、このようにしてもパルスの時間τ1 
及びτ2 を長くするだけで同様にパルス収集時間を長
くすることなくT2 強調画像を得ることができる。図
1は更に他の実施例を示す図であって、スティミュレイ
テッドエコー法のための2つの90°パルスとT2強調
のための2つの90°パルスとを兼用させて上記のプリ
パレーションパルスに比べパルス数を少なくすることが
できる。 すなわち、期間1に90°パルスを被検体に印加してZ
軸に平行に揃っているスピンを90°倒す。倒されたス
ピンはデフェーズされるが、τ1 後の期間2に180
°パルスを印加するとτ2 後(τ2 =τ1 とする
)に再び、スピンがZ軸に垂直な方向に揃う。180°
パルスからτ2 後の期間3に傾斜磁場GSTを印加し
、さらにτ3 後(τ3 =τ4 とする)の期間4に
90°パルスを印加して、スティミュレイテッドエコー
を発生させるための準備を行う。Z軸以外の方向に向い
ているスピンはスポイリングパルスGSPによって分散
され、信号が発生しないようにする。以上のようなプリ
パレーションパルスを被検体に加えた後に、n回の読取
りを行って1画面分のNMR信号の収集を行う。この実
施例においても期間1から期間3までの時間(τ1 +
τ2 )の間にT2 強調効果を得ることができ、この
(τ1 +τ2 )を長くするだけで、T2 強調効果
を大きくすることができる。なお、期間2と3を入れ換
え、期間2に傾斜磁場GSTを与え、期間3に180°
パルスを与えてもよい。その場合は、期間1の90°パ
ルスとGSTの間をτ3 とし、GSTと180°パル
スとの間をτ1 、180°パルスと期間4の90°パ
ルスとの間をτ2 とする。
【0021】図4はこの発明の他の実施例であって、期
間1から期間3までのパルスシーケンは図3における実
施例と同じように90°パルス−傾斜磁場GST−90
°パルスを被検体に印加する。つまり、傾斜磁場GST
によってスピンはZ軸に垂直な平面上でデフェーズして
おり、期間3における90°パルスが印加されることに
よって、磁化はZ軸方向のベクトル成分とZ軸に垂直の
ベクトル成分に分かれる。この実施例では、このZ軸に
垂直方向に向いているスピンの情報を検出するものであ
る。期間3に印加された90°パルスによって、Z軸に
垂直方向に向いているスピンは、τ1 後の期間4にお
ける180°パルスによって反転され、τ2 後の期間
5の90°パルスで、Z軸に向けられる。期間5の90
°パルスの回転軸は期間1から4までのRFパルスの回
転軸と90°ずれており、例えば期間1から期間4まで
のRFパルスによる回転軸がX軸の場合には、期間5の
90°パルスによる回転軸はY軸が用いられる。RFパ
ルスによる回転軸は位相によって簡単に変えるこができ
る。
【0022】この実施例においても、期間1から期間3
までの90°パルス−傾斜磁場GST−90°パルスに
よって、スピンはスティミュレイテッドエコーが発生す
るような状態になり、次のτ1 +τ2 の間にT2 
強調効果を得ることができる。なお、期間3に90°パ
ルスによってZ軸に向けられたスピンは、期間5の90
°パルスによって、Z軸に垂直方向に向けられるが、ス
ポイリングパルスGSPによって分散され、信号が発生
しないようにすることができる。
【0023】上述において読取りパルスにより核スピン
をα°傾けるためにZ軸方向の磁化は読取りパルス印加
前のCOSα°倍となり、読取りパルスごとに得られる
NMR信号が徐々に小さくなる。このため読取りパルス
ごとに徐々にパルスにより傾ける角度α°を徐々に大き
くしてもよい。また上述ではプリパレイションパルスご
とに1画面分のNMR信号を収集したが、1画面分のN
MR信号を複数に分けて収集し、それぞれの収集にプリ
パレイションパルスを設ける、すなわち複数のプリパレ
イションパルスで1画面分のNMR信号を収集するよう
にしてもよい。更に緩和回復の待時間を利用して、他の
スライス面におけるNMR信号の収集を行う、いわゆる
マルチスライス法にもこの発明を適用できる。位相エン
コーディングのための傾斜磁場GP の強度の変化は、
交互に正と負とをとるようにするなど、必ずしも徐々に
変化させる必要はない。3次元画像データの収集にも適
用でき、画像データのみならずスペクトル情報の収集に
もこの発明を適用できる。
【0024】
【発明の効果】この発明によれば、プリパレーションパ
ルスを用いた核磁気共鳴撮像装置においてスティミュレ
イテッドエコー法によって不均一磁場の影響を打ち消し
、しかも十分なT2 強調画像を得ることができる。そ
の際、繰り返しの読取りシーケンスの時間は延長する必
要なく時間効率が悪化することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例におけるNMR信号の収集シ
ーケンス例を示す図である。
【図2】この発明の他の実施例におけるNMR信号の収
集シーケンス例を示す図である。
【図3】この発明の更に他の実施例におけるNMR信号
の収集シーケンス例を示す図である。
【図4】この発明の更に他の実施例におけるNMR信号
の収集シーケンス例を示す図である。
【図5】核磁気共鳴画像情報収集装置の一般的構成例を
示すブロック図である。
【図6】従来の横緩和強調のNMR信号の収集シーケン
スを示す図である。
【図7】被検体のスライス面と周波数エンコード、位相
エンコードを説明するための図である。
【図8】横緩和強調のプリパレーションパルスによる核
スピン合成ベクルトの挙動を示す図である。
【図9】従来のプリパレーションパルスを用いたフラッ
シュ法のシーケンスを示す図である。
【図10】従来のスティミュレイテッドエコー法におけ
るプリパレーションパルスを用いたNMR信号収集シー
ケンスを示す図である。
【図11】従来のスティミュレイテッドエコー法におけ
るプリパレーションパルスによる核スピン合成ベクトル
の挙動を示す図である。
【符号の説明】
GST    スティミュレイテッドエコー用傾斜磁場
GSP    スポイリング用傾斜磁場GRR    
リフェーズ用傾斜磁場 Gs     スライス選択用傾斜磁場GSR    
リフェーズ用傾斜磁場 GR     読取り用傾斜磁場 GRd    デフェーズ用傾斜磁場 GP     位相用傾斜磁場

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  静磁場中に被検体を設置し、その被検
    体の核スピンによる磁化を90°RFパルスによって前
    記静磁場方向に垂直な平面に倒し、その倒された磁化に
    傾斜磁場を印加した後、前記磁化をRFパルスによって
    90°回転させるプリパレーションパルス列を前記被検
    体に与える手段と、そのプリパレーションパルス列を与
    えた後に、複数回読取りパルスを前記被検体に与えて、
    その各読取りパルスごとに前記被検体からスティミュレ
    イテッドエコーによる核磁気共鳴情報を得る手段とを備
    えた核磁気共鳴撮像装置において、前記プリパレーショ
    ンパルス列に、90°RFパルスによって前記磁化を前
    記静磁場方向と垂直な平面に倒し、その後方の倒された
    磁化を180°RFパルスにより180°回転させ、次
    いで90°RFパルスによって前記磁化を前記静磁場方
    向に戻す横緩和強調パルス列を付加する手段を設けたこ
    とを特徴とする核磁気共鳴撮像装置。
  2. 【請求項2】  前記スティミュレイテッドエコーを得
    るための2つの90°RFパルスと、前記横緩和強調パ
    ルス列の2つの90°RFパルスとを兼用し、これら両
    90°RFパルスの間に前記傾斜磁場印加と、前記18
    0°RFパルスとを間隔おいて位置させたことを特徴と
    する請求項1記載の核磁気共鳴撮像装置。
  3. 【請求項3】  前記スティミュレイテッドエコーを得
    るためのパルス列と、前記横緩和強調パルス列との一方
    を時間的に先にし、その時間的に先のパルス列における
    後の90°RFパルスと、時間的に後のパルス列におけ
    る前の90°RFパルスとを兼用させることを特徴とす
    る請求項1記載の核磁気共鳴撮像装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08774A (ja) * 1994-06-23 1996-01-09 Sumitomo Rubber Ind Ltd アイアンクラブセット
JP2008154741A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 磁気共鳴イメージング装置
JP2015525604A (ja) * 2012-07-02 2015-09-07 シンセティックエムアール・エイビイ 改善された磁気共鳴収集のための方法およびシステム
US10073156B2 (en) 2012-07-02 2018-09-11 Syntheticmr Ab Methods and systems for improved magnetic resonance acquisition

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