JPH1176149A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JPH1176149A
JPH1176149A JP9248942A JP24894297A JPH1176149A JP H1176149 A JPH1176149 A JP H1176149A JP 9248942 A JP9248942 A JP 9248942A JP 24894297 A JP24894297 A JP 24894297A JP H1176149 A JPH1176149 A JP H1176149A
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endoscope
optical system
fiber bundle
light guide
light
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JP9248942A
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Hitoshi Karasawa
均 唐沢
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、内視鏡本体に接続したTVカメラの
ズーム機能を利用して倍率を変えたときにモニター上で
観察できる範囲に応じて内視鏡に最適な照明を行えるよ
うにした内視鏡装置を提供することを目的とする。 【解決手段】本発明は、照明光学系と観察光学系を有
し、ズーム機能を有するTVカメラ7を組み付けてTV
モニター上で観察するようにした内視鏡装置において、
照明光学系の途中に集光率が異なる複数の円錐型ファィ
バー素子31a〜31dを設け、これを選択することに
よりモニター上で観察できる範囲に応じて内視鏡に最適
な照明を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、照明光学系と観察
光学系を有し、特にズーム機能を有するTVカメラを組
み付けてTVモニター上で内視鏡の像を観察するように
した内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
(従来技術)従来の内視鏡として実公昭39−3433
9号公報及び実開昭60−135715号公報に記載さ
れたものを挙げることができる。前者のものは内視鏡の
照明光学系を構成するファイバーバンドルの手元側部位
に集光レンズを設け、その集光レンズで、外部から導く
照明光を集光して、ファイバーバンドルの入射端に入射
させることにより、ファイバーバンドルの先端から内視
鏡の前方へ一定の幅で均一に照明光を出射させようとし
たものである。
【0003】後者のものは内視鏡に着脱自在に取り付け
られるライトガイドケーブルの先端に集光レンズを設け
ることにより、そのライトガイドケーブルを内視鏡に接
続すると共に、ライトガイドケーブルの中のファイバー
バンドルを通って導かれる照明光を集光レンズで集光
し、内視鏡の中のファイバーバンドルの入射端に入射さ
せるようにしたものである。
【0004】両者とも、内視鏡の中の照明用ファイバー
バンドルの手前に集光レンズを配置するものであり、外
部から導かれる照明光を集光レンズによって集光するこ
とにより内視鏡の中の照明用ファイバーバンドルの入射
端への入射角度が決まり、これに応じて照明光が内視鏡
の先端から一定の幅で均一に術野に照射される。そし
て、集光レンズの集光率は照明光が内視鏡の対物レンズ
の画角に応じた最適な広がりと明るさの分布が得られる
一定の値になるように固定的に設定されていた。
【0005】(従来技術の問題点)しかし、内視鏡の接
眼部にTVカメラを接続し、内視鏡の像をTVモニター
上に写し出して観察することがある。また、TVカメラ
にはモニター上の内視鏡像の大きさを変えられるズーム
機能を有するものがあり、内視鏡像を大きくして病変部
を拡大観察したり、逆に像を小さくして広い範囲を見渡
すような観察が選択できるようになってきている。
【0006】しかし、前述した従来の内視鏡では内視鏡
本体あるいはそのライトガイドケーブルに設けた集光レ
ンズの集光率が一定の値になるように固定的に設定され
ているため、その固定的な集光率に応じて、内視鏡の先
端より出射される照明光の広がりと明るさの分布は一義
的に決まってしまう。このため、TVカメラのズーム機
構を動かして観察像の大きさを変え、モニター上で観察
できる範囲を変えると次のような不具合が生じることが
あった。
【0007】すなわち、観察像をモニター上に小さく写
し出して広い範囲を見渡せるようにしたときに観察像の
中心部のみしか明るく照らしていないために観察像の周
辺部分が暗くて全体を明瞭に観察することができないと
いう事態になったり、逆にモニター上での内視鏡像を拡
大し、一部分のみを拡大観察している時に、観察してな
い周辺部分も含めて広い範囲を照明しているために、拡
大観察している部分の照明量が足りなくなり観察像が暗
く不明瞭になるという事態が起こることがあった。
【0008】(目的)本発明は前記問題点に着目してな
されたもので、その目的とするところは従来のように、
内視鏡本体に接続したTVカメラのズーム機能を利用し
て倍率を変えたときにもモニター上で観察できる範囲に
応じて内視鏡に最適な照明を行えるようにして、これに
より、常に観察し易い内視鏡像が得られるようにした内
視鏡装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】
(手段)本発明は、照明光学系と観察光学系を有した内
視鏡装置において、照明光学系の途中に集光率を選択的
に変える切換え手段を設けたものである。前記集光率切
換え手段は例えば照明光学系の光路途中に集光率の異な
る複数の光学素子と、これらの光学素子を照明光学系の
光路中に選択的に入れ替える手段とを設けて構成する。 (作用)前記切換え手段により照明光学系の途中の光学
素子の集光率を選択的に変更して、例えばTVカメラの
倍率に応じて最適な照明状態を選定する。
【0010】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]図1、図2、図3を参照して、本発明
の第1実施形態を説明する。 (構成)本実施形態は硬性の内視鏡1を用いた内視鏡装
置に係るものであり、図1に示すように、内視鏡1は直
管状の挿入部2と手元部3によって内視鏡本体4が構成
されている。手元部3には接眼部5とライトガイドケー
ブル接続部(以下、LG接続部と呼ぶ。)6が設けられ
ている。接眼部5にはTV撮影が必要なときにTVカメ
ラ7が装着されるようになっている。LG接続部6には
ライトガイドケーブル8が接続されている。ライトガイ
ドケーブル8の中には内視鏡用光源装置9から照明光を
内視鏡本体4まで導くための照明光学系のファイバーバ
ンドル10が内装さている。TVカメラ7とライトガイ
ドケーブル8はいずれも内視鏡本体4の手元部3に対し
て着脱自在である。
【0011】前記内視鏡本体4の中には観察光学系11
と照明光学系12とが設けられている。観察光学系11
は挿入部2の先端部に組み込まれて外部に臨む対物光学
系13と、前記接眼部5に組み込まれて外部に臨む接眼
光学系14と、対物光学系13と接眼光学系14を接続
する像伝達用リレーレンズ15を有して構成されてい
る。前記照明光学系12は内視鏡本体4の挿入部2の先
端から手元部3まで長く伸びて配置されたライトガイド
ファイバーバンドル16を有して構成されており、ライ
トガイドファイバーバンドル16の出射端17は挿入部
2の先端面に臨んで配置され、ライトガイドファイバー
バンドル16の入射端18は前記LG接続部6に臨んで
配置されている。
【0012】前記LG接続部6にはライトガイドケーブ
ル接続用装着リング22をねじ込む筒状部からなる接続
口金用ハウジング23が設けられている。そして、図1
で示すように、装着リング22にライトガイドケーブル
8の先端コネクタ24を係止してその装着リング22を
接続口金用ハウジング23の外周にねじ込むことによ
り、LG接続部6にはライトガイドケーブル8の先端コ
ネクタ24が接続固定される。ライトガイドケーブル8
の先端コネクタ24をLG接続部6に接続固定したと
き、そのファイバーバンドル10の出射端28の光軸中
心と、内視鏡本体4の照明光学系12におけるライトガ
イドファイバーバンドル16の入射端18の光軸中心と
は同軸上で一致して位置決めされるようになっている。
【0013】前記LG接続部6内には図3で示すような
円柱形状の回転体25が、そのLG接続部6の中心軸に
対して垂直な面上で回転するように設けられている。回
転体25の下端周縁には抜止め用つば26が形成されて
おり、この抜止め用つば26はハウジング23の内周に
形成した周回溝27に嵌まり込んで係合している。回転
体25の回転中心軸は内視鏡本体4の照明光学系12に
おけるライトガイドファイバーバンドル16の入射端1
8の光軸中心に対して平行で偏心しており、このため、
ライトガイドケーブル8におけるファイバーバンドル1
0の出射端28の中心が回転体25の周部に位置するよ
うに配置されている。
【0014】また、回転体25には抜止め用つば26の
部分から操作レバー29が突設されており、この操作レ
バー29はハウジング23の側壁に形成したスリット孔
30を貫いて外に突き出している。そして、操作レバー
29により回転体25を回転操作するようになってい
る。
【0015】前記回転体25の周部にはそれぞれ集光率
の異なる光学素子として複数の円錐型ファィバー素子3
1a〜31dが同軸的に配置して設けられている。各円
錐型ファイバー素子31a〜31dは操作レバー29に
よる回転体25の回転に伴い、代わる代わる何れか一つ
のものが、前記LG接続部6に接続したファイバーバン
ドル10の出射端28の中心軸に一致して位置する。つ
まり、円錐型ファイバー素子31a〜31dの何れか一
つのものが、ライトガイドケーブル8のファイバーバン
ドル10における出射端28と、内視鏡本体4の照明光
学系12におけるライトガイドファイバーバンドル16
の入射端18との間に形成される光路上に介挿して位置
するように設けられている。
【0016】また、各円錐型ファイバー素子31a〜3
1dはその入射端32に比べてその出射端33の直径
(面積)が同じか小さい円錐形の単光学繊維または光学
繊維束である。その円錐型ファイバー素子31a〜31
dの出射端33の直径はお互いに異なるように決めら
れ、かつ内視鏡本体4の照明光学系12におけるライト
ガイドファイバーバンドル16の入射端18の直径より
も小さいか、同じか、または大きくなるように適宜決め
られている。また、円錐型ファイバー素子31a〜31
dの入射端32は全てほぼ同じであり、ライトガイドケ
ーブル8のファイバーバンドル10における出射端28
とほぼ同じ直径に形成されている。そして、以上の構成
により操作レバー29による回転体25の回転に伴い、
円錐型ファイバー素子31a〜31dの何れか一つのも
のが代わる代わる照明光学系の光路中に位置してこれに
より集光率を選択的に変える切換え手段を構成してい
る。
【0017】TVカメラ7の撮像光学系35はズーム機
構36を組み込んでおり、そのズーム機構36により撮
影する内視鏡像の倍率を変更できるズーム機能を有す
る。TVカメラ7の手元側端には図示しない信号コード
が接続され、信号コードは同じく図示しないTVモニタ
ーに接続されている。
【0018】(作用)図1で示す如く、内視鏡1にTV
カメラ7および光源装置9を接続した使用状態におい
て、光源装置9で発生した照明光はライトガイドケーブ
ル8のファイバーバンドル10を通り、その出射端28
から回転体25の中に設けられた円錐型ファイバー素子
31a〜31dの中の1つのものの入射端32からそれ
の中に入り、その出射端33から内視鏡本体4の照明光
学系12のライトガイドファイバーバンドル16の入射
端18に向けて出射され、そのライトガイドファイバー
バンドル16内に入射する。さらに、照明光はライトガ
イドファイバーバンドル16の中を通りその出射端17
より出射して術野を照らし出す。
【0019】一方、照明光で照らされた術野の像は観察
光学系11の対物光学系13より取り込まれ、その観察
光学系11のリレーレンズ15を通って接眼光学系14
へと導かれ、TVカメラ7の中に取り込まれる。術野の
像はTVカメラ7の撮像光学系35のズーム機構36を
通り、任意の倍率に拡大されて撮像され、図示しないモ
ニターに写し出される。
【0020】前記内視鏡1のLG接続部6の中の回転体
25は操作レバー29の操作により回転され、これによ
りライトガイドケーブル8のファイバーバンドル10と
内視鏡本体4の照明光学系12におけるライトガイドフ
ァイバーバンドル16との間に円錐型ファイバー素子3
1a〜31dのいずれか1つを選択的に配置させること
ができる。
【0021】ここで、円錐型ファイバー素子31a〜3
1dの、入射端32に対する出射端33の直径の比率が
違うために、その出射端28から照明光学系12におけ
るライトガイドファイバーバンドル16の入射端18へ
の入射の角度がそれぞれ異なる。このため、選択された
円錐型ファイバー素子31a〜31dに応じてその照明
光学系12におけるライトガイドファイバーバンドル1
6の出射端17から術野に照射される照明光の強度分布
が、例えば図2(a)や図2(b)に示すように変化す
る。
【0022】すなわち、図2(a)ではその円錐型ファ
イバー素子31a〜31dの入射端32に対する出射端
33の直径が小さく、かつ照明光学系12におけるライ
トガイドファイバーバンドル16の入射端18の直径よ
りも小さくした場合であり、内視鏡に接続したTVカメ
ラのズーム機能によって広い範囲を観察できるようにし
た場合、すなわち観察範囲をAとした場合でも周辺まで
幅広くほぼ均一の分布が得られる。一方、図2(b)は
その円錐型ファイバー素子31a〜31dの入射端19
に対する出射端33の直径があまり小さくないか、ほぼ
同じであって、かつ照明光学系12におけるライトガイ
ドファイバーバンドル16の入射端32の直径とほぼ同
じか、それよりより大きくした場合であり、TVカメラ
のズーム機能によって狭い範囲を観察できるようにした
場合、すなわち観察範囲をBとした場合、その観察範囲
内である中心部は明るいものの、観察範囲外である周辺
部において急に暗くなる分布になっている。
【0023】(効果)この実施形態によれば、回転体2
5を回転させて、集光率の異なったタイプの円錐型ファ
イバー素子31a〜31dの1つを選択的に、ライトガ
イドケーブル8のファイバーバンドル10における出射
端28と、内視鏡本体4の照明光学系12におけるライ
トガイドファイバーバンドル16の入射端18との間に
形成される光路上に位置させることができるようにした
ので、内視鏡1の照明光学系12の出射端17から出射
される照明光の分布を任意に変化させられ、それのいず
れかを選択することができる。これによりTVカメラ7
のズーム機構36で術野の中心部のみを拡大観察する場
合やズーム機構36の拡大率を小さくして術野の広い範
囲の観察をする場合のいずれでも、それぞれに応じた最
適な照明光の分布を得られるようになった。すなわち、
術野の中心部のみを拡大観察する場合は図2(b)に示
す照明光の分布が得られる円錐型ファイバー素子31a
〜31dのいずれかを選択することで明るい観察像が得
られ、また、術野の広い範囲の観察をする場合は図2
(a)に示す照明光の分布が得られる円錐型ファイバー
素子31a〜31dのいずれかを選択して周辺部まで均
ーに明るい観察像が得られる。また、その選択が操作レ
バー29により簡単な操作で選ぶことができる。
【0024】[第1実施形態の変形例]第1実施形態で
は回転体25を用いて円錐型ファイバー素子31a〜3
1dの選択を行う構成であったが、その回転体25の代
わりに前後に直線的に移動する部材を用いてもよい。図
4はその一例を示すものである。LG接続部6のハウジ
ング23の中には、内視鏡本体4の長軸方向にスライド
可能なスライド体38が設けられている。スライド体3
8にはハウジング23の側壁を貫いて外に突出する操作
レバー29と複数の円錐型ファイバー素子31a〜31
cが設けられている。集光率の異なる光学素子としての
円錐型ファイバー素子31a〜31cはスライド体38
の移動方向に沿って一列に配列されている。
【0025】操作レバー29によりハウジング23の中
でスライド体38を前後に摺動させることにより円錐型
ファイバー素子31a〜31cのいずれか1つを内視鏡
本体4の中のファイバーバンドル16の入射端18とL
G接続部6の間に選択的に位置させることができる。こ
のスライド体38を用いればこの中に設けられる複数の
円錐型ファイバー素子31a〜31cを内視鏡1の長軸
方向に並べて配置できるので、比較的横幅の狭い範囲に
配置できることから内視鏡本体4の外観を細身でスマー
トなものにすることができる。
【0026】[第2実施形態]図5を参照して、本発明
の第2実施形態を説明する。 (構成)この第2実施形態のライトガイドケーブル8の
先端コネクタ41は同図5中点線で示す内視鏡本体4の
LG接続部6の接続口金42の外周に直接にねじ込まれ
て装着されるように構成されている。先端コネクタ41
がLG接続部6の接続口金42に螺合して接続されたと
き、ライトガイドケーブル8のファイバーバンドル10
の出射端28の光軸中心と内視鏡本体4の照明光学系1
2におけるライトガイドファイバーバンドル16の入射
端18の光軸中心とが一直線上に並ぶ同軸上に位置決め
されるようになっている。
【0027】ライトガイドケーブル8の先端コネクタ4
1にはハウジング43が形成されており、ハウジング4
3の中には回転体44がファイバーバンドル10の中心
軸に対して垂直な面上で回転可能に設けられている。こ
の回転体44にはその周部に対称的に位置して複数のコ
ンデンサレンズ45a,45bなどが組み込まれ、さら
に回転体44の側壁にはハウジング43の壁部を貫いて
その外に突き出す操作ノブ46が設けられている。コン
デンサレンズ45a,45bはそれぞれ表面の曲率がお
互いに異なるように設定されている。また、回転体44
の回転中心軸はファイバーバンドル10の中心軸に対し
偏心しており、回転体44に設けられたコンデンサレン
ズ45a,45bはその回転体44の回転に伴っていず
れか1つがファイバーバンドル10の出射端28の正面
に位置するように組み込まれており、これにより照明光
学系の途中に集光率を選択的に変える切換え手段を構成
している。その他の構造は前述した第1実施形態のもの
と同様である。
【0028】(作用)ライトガイドケーブル8の先端コ
ネクタ41におけるハウジング43から外へ突き出す操
作ノブ46により回転体44を回転操作することができ
る。そして、回転体44に取り付けられた複数のコンデ
ンサレンズ45a,45bなどのうちいずれか一つのも
のを任意にファイバーバンドル10の出射端28と内視
鏡本体4側のファイバーバンドル16の入射端18の間
に配置させる。ライトガイドケーブル8側のファィバー
バンドル10から内視鏡本体4側のファイバーバンドル
16への照明光の入射の角度はコンデンサレンズ45
a,45bなどの表面の曲率に応じて一義的に決まる
が、集光率が異なるコンデンサレンズ45a,45bな
どに交換することで任意に変えることが可能となる。こ
れにより前述した第1実施形態と同様、内視鏡本体4の
先端より出射される照明光の分布が変わることになる。
【0029】(効果)複数のコンデンサレンズ45a,
45bを組み込んだ回転体44をライトガイドケーブル
8の先端コネクタ41に設けたので、内視鏡本体4側は
従来と同じ構造で良く、従来通りの耐性が確保できる。
万一、コンデンサレンズ45a,45bを組み込んだ回
転体44が破損したり劣化してもライトガイドケーブル
8側を交換するだけで済むので経済的である。
【0030】[第3実施形態]図6を参照して、本発明
の第3実施形態を説明する。 (構成)この第3実施形態では内視鏡1のLG接続部6
の接続口金42に、ライトガイドケーブル8の先端コネ
クタ41を接続するにあたり両者に着脱自在なアダプタ
ー51を用いてその両者を接続するようにしたものであ
る。
【0031】アダプター51はその一端にライトガイド
ケーブル用取付け部52を設け、他端には内視鏡1のL
G接続部6における接続口金42に接続するスコープ用
取付け部53が設けられている。各取付け部52,53
はいずれも螺合によりライトガイドケーブル8の先端コ
ネクタ41と内視鏡1のLG接続部6における接続口金
42にそれぞれ着脱可能な状態で接続されるようになっ
ている。また、アダプター51は前記両者を接続したと
き、ライトガイドケーブル8のファイバーバンドル10
の出射端28の光軸中心と内視鏡本体4の照明光学系1
2におけるライトガイドファイバーバンドル16の入射
端18の光軸中心とが一直線に並ぶ同軸上に位置決めさ
れるように接続されるようになっている。
【0032】前記アダプター51は2つの取付け部5
2,53の間に位置して、ハウジング54が形成されて
おり、このハウジング54の中には2つの取付け部5
2,53を結ぶ中心軸に対して垂直な面上で回転する回
転体55が設けられている。回転体55には表面の曲率
の異なる複数のコンデンサレンズ56a,56b…と、
そのハウジング54を貫いて外に突出する操作ノブ57
が設けられている。そして回転体55を回転させること
により、コンデンサレンズ56a,56bなどのいずれ
か1つが2つの取付け部52,53と一直線に並ぶよう
な配置の位置を選択できるようになっている。
【0033】(作用)操作ノブ57を操作して回転体5
5を回転させると、ライトガイドケーブル8のファイバ
ーバンドル10の出射端28の光軸中心と内視鏡本体4
の照明光学系12におけるライトガイドファイバーバン
ドル16の入射端18の光軸中心を結ぶ光軸上に選択し
たコンデンサレンズ56a,56b…のいずれか一つを
配置させることができる。コンデンサレンズ56a,5
6b…の曲率の違いにより、前述した第1、第2実施形
態と同様に内視鏡1の先端から出る出射光の光の分布を
変えることができる。
【0034】(効果)本実施形態ではライトガイドケー
ブル8及び内視鏡1に対して着脱自在なアダプター51
の中に回転体55を設けたので、回転体55やコンデン
サレンズ56a,56b…の寿命が来た場合は、アダプ
ター51を交換するだけで済み、第1実施形態や第2実
施形態のものに比べて経済的である。
【0035】[第4実施形態]図7を参照して、本発明
の第4実施形態を説明する。 (構成)この第4実施形態ではその内視鏡装置61が内
視鏡62とTVカメラ63とで構成されている。内視鏡
62は内視鏡本体64を有し、内視鏡本体64は直管状
の挿入部65と手元部66を備える。内視鏡本体64に
は観察光学系68と照明光学系69が設けられている。
観察光学系68は前述した第1実施形態と同様、対物光
学系71、リレーレンズ72、及び接眼光学系73を有
する構成である。また、照明光学系69も前述した第1
実施形態と同様、内視鏡本体64の挿入部65の先端か
ら手元部66まで長く伸びて配置されたライトガイドフ
ァイバーバンドル74を有する構成になっている。
【0036】内視鏡62の手元部66には照明光学系6
9のライトガイドファイバーバンドル74の入射端76
に臨む回転体77を回転自在に収納するハウジング66
aが形成されている。回転体77はライトガイドファイ
バーバンドル74の入射端76の中心軸に対して垂直な
面上で回転自在に設けられている。さらに回転体77の
回転中心軸はその入射端76の中心軸に対して平行で偏
心している。回転体77には手元部66の外に突き出す
操作レバー78が設けられている。
【0037】前記回転体77の周部には複数の円錐型光
学系の素子、例えば両端面(入射口と出射口)の直径の
比率が異なることによりそれぞれの集光率を異ならせた
複数の円錐型ファィバー素子79a〜79dが同軸的に
配置して設けられている。各円錐型ファイバー素子79
a〜79dは操作レバー78による回転体77の回転に
伴い、代わる代わる何れか一つのものが、前記ライトガ
イドファイバーバンドル74の入射端76の中心軸上に
一致して位置することができるようになっている。これ
により照明光学系の途中に集光率を選択的に変える切換
え手段を構成している。
【0038】一方、TVカメラ63にはこれを内視鏡6
2の手元部66に装着したとき、前記ライトガイドファ
イバーバンドル74の入射端76の中心軸に一致するよ
うに、照明光伝達光学系80のファイバーバンドル81
における出射端82が配置されている。すなわち、回転
体77の周部に設けられた円錐型ファイバー素子79a
〜79dの何れか一つのものが、TVカメラ63側のフ
ァイバーバンドル81における出射端82と、内視鏡6
2の手元部66側の前記ライトファイバーバンドル74
の入射端76の中心軸との間の光路中に位置するように
設けられている。
【0039】さらに、TVカメラ63の中にはズーム機
構84を含む撮像光学系85が設けられている。図示は
しないが、撮像光学系85の手元側には撮像手段が配置
されており、撮像手段は図示しないTVモニターに接続
されている。また、照明光学系80の手元側は図示しな
い光源装置に接続されている。そして、TVカメラ63
が内視鏡の後端部に接続されると、撮像光学系85が内
視鏡61の接眼光学系73と向かい合う位置に配置さ
れ、また、ファイバーバンドル81の出射端82が内視
鏡62の中の回転体77の円錐型光学系を挟んで内視鏡
62の中のファイバーバンドル81の入射端82に向か
い合う位置に配置される。
【0040】(作用)内視鏡62の対物光学系71から
取り込んだ術野の像はその内視鏡62の観察光学系68
を介して接眼光学系73へと導かれ、さらに接眼光学系
73に向かい合ったTVカメラ63の撮像光学系85へ
と導かれた後、ズーム機構84を介して図示しない撮像
手段で撮像され、その像がTVモニター上に表示され
る。
【0041】一方、図示しない光源で発生した照明光
は、TVカメラ63のファイバーバンドル81を通って
導かれ、回転体77の円錐型ファィバー素子79a〜7
9dのいずれか1つを介して内視鏡62の中のライトガ
イドファイバーバンドル74の入射端76へと導かれ、
さらに、ライトガイドファイバーバンドル74を通って
先端へと導かれ、その出射端75より術野に向かって出
射され、術野を照らし出す。
【0042】操作レバー78を操作して回転体77を回
転させて、複数の円錐型ファィバー素子79a〜79d
のいずれかを1つを任意に内視鏡62側のライトガイド
ファイバーバンドル74の入射端76と、TVカメラ6
3側のファイバーバンドル81における出射端82の間
に配置することができ、選択された円錐型光学系の素子
の両端面(入口と出口)の直径の比率に応じて、内視鏡
62の出射端75から照射される照明光の分布を第1実
施形態で説明したのと同様に任意に設定することができ
る。
【0043】(効果)TVカメラ63に照明光学系と撮
像光学系を組み込んだことにより、従来の内視鏡に取り
付けていたライトガイドケーブルが不要になり、内視鏡
装置の組立準備が簡単になると共に、術者の手元がすっ
きりして操作性および取扱い性がよくなった。
【0044】[第5実施形態]図8を参照して、本発明
の第5実施形態を説明する。 (構成)この実施形態ではTVカメラ63側に、集光率
の異なる複数の円錐型光学系の素子としてのファィバー
素子79a〜79dを備えた回転体77を組み込むよう
にしたものである。TVカメラ63側に組み込まれる回
転体77は内視鏡62の照明光学系69のライトガイド
ファイバーバンドル74の入射端76に臨む位置に設け
られている。また、内視鏡62の手元部66に対してT
Vカメラ63を装着したとき、内視鏡62の照明光学系
69におけるライトガイドファイバーバンドル74の入
射端76の中心軸と、TVカメラ63側に組み込まれる
ファイバーバンドル81の出射端82の中心軸とが同軸
的に一致して互いに向き合う関係にある。
【0045】前記回転体77はファイバーバンドル81
の入射端82の中心軸に対して垂直な面上で回転自在に
設けられ、さらに回転体77の回転中心軸はその入射端
82の中心軸に対して平行で偏心して位置している。そ
して、前記実施例と同様、回転体77の周部には複数の
円錐型光学系の素子、例えば両端面(入射口と出射口)
の直径の比率が異なることによりそれぞれの集光率を異
ならせた複数の円錐型ファィバー素子79a〜79dが
同軸的に配置して設けられている。各円錐型ファイバー
素子79a〜79dは回転体77の回転に伴い、代わる
代わる何れか一つのものが前記ライトガイドファイバー
バンドル74の入射端76の中心軸上に一致して位置さ
せることができるようになっている。
【0046】さらに前記回転体77の回転軸にはギア9
5が形成され、このギア95には駆動源、例えばステッ
ピング・モーター96が連結されている。このステッピ
ング・モーター96と前記ズーム機構84は同期回路9
7を介して電気的に接続され、両者は連動して駆動され
るようになっている。その他の構成は前述した第4実施
形態のものと同様である。
【0047】(作用)内視鏡62の観察光学系68を通
って手元に導かれる術野の像はTVカメラ63の、ズー
ム機構84を有する撮像光学系85を通って撮像され、
TVモニターへと導かれ、表示される。一方、図示しな
い光源装置の照明光はTVカメラ63のファイバーバン
ドル81を通って回転体77の円錐型ファィバー素子7
9a〜79dのうちのいずれか一つを経由して内視鏡6
2のライトガイドファイバーバンドル74へと導かれ
る。
【0048】ここで、ズーム機構84を動作させて一定
の倍率に設定すると、その信号が同期回路97を介して
ステッピング・モーター96へと伝えられ、ズーム機構
84の倍率に応じて円錐型ファィバー素子79a〜79
dのうちのいずれか一つが選択され、ファイバーバンド
ル81の入射端82と内視鏡62のライトガイドファイ
バーバンドル74の入射端との間に位置するようにステ
ッピング・モーター96が回転体77を回転駆動する。
各円錐型ファィバー素子79a〜79dの特性は第1実
施形態で説明したものと同じであり、ズーム機構84で
選択された倍率に応じて最適な円錐型光学系が選択使用
される。
【0049】(効果)術者は自分の好みに合わせてズー
ム機構84の倍率を選択すると、最適な円錐型光学系の
ものが、自動的にファイバーバンドル81の出射端とラ
イトガイドファイバーバンドル74の入射端の間に配置
され、最適な照明光分布を得られる。従って、術者は回
転体の操作をする必要はなく、ズーム機構84の操作に
専念すれば良いので、手術に熱中することができる。
【0050】[第6実施形態]図9ないし図12を参照
して、本発明の第6実施形態を説明する。 (構成)本実施形態は前述した本発明の内視鏡装置にも
適用できる内視鏡装置に係るものである。図10で示す
ように、内視鏡装置100は内視鏡(スコープ)101
と、この内視鏡101の手元部102から挿入部103
にわたり外装されるブリッジ104と、このブリッジ1
04の先端側に接続されると共に内視鏡101の挿入部
103に外装されるシース105によって構成されてい
る。
【0051】前記シース105は管状の挿入部111
と、この基端に設けられた手元部112と、この手元部
112に設けられた送水ポート113と排水ポート11
4を有して構成されている。シース105の挿入部11
1内には内視鏡101の挿入部103の外周との間によ
って形成される隙間によりチャンネル116が形成され
ている。
【0052】前記ブリッジ104には図11で示す如く
複数の鉗子ポート117,118が設けられている。前
記チャンネル116にはシース105の送水ポート11
3と排水ポート114、及びブリッジ104の各鉗子ポ
ート117,118がそれぞれ連通している。また、内
視鏡101に設けられた本体ポート119も前記チャン
ネル116に連通している。
【0053】前記本体ポート119およびチャンネル1
16にわたり内視鏡101の後端側からシース105の
挿入部111の先端まで達するように細長い吸引管12
1が挿入されている。吸引管121は図12に示すよう
な断面形状のものである。つまり、吸引管121は断面
形状が扇状の細長い管状部122とそのかなめ部に連設
された細長い板部123から成っている。管状部122
はその吸引管121の手元から先端まで伸びており、そ
の後端にはバルブ125を介して吸引チューブ126が
接続されている。吸引チューブ126の手元側には図9
で示す吸引源127が接続されている。吸引源127に
は吸引ポンプ128と排液タンク129が設けられてい
る。
【0054】さらに、図12で示すように、チャンネル
116内は吸引管121の細長い管状部122と細長い
板部123、及び内視鏡101の挿入部103によって
左右2つの小スペース131,132の領域を形成する
ように分割され、それぞれの小スペース131,132
は前記ブリッジ104内で前記鉗子ポート117,11
8に別々に連通している。尚、バルブ125には吸引チ
ューブ126に連絡する管路134aと大気に連絡する
管路134bとが設けられている。そして、バルブ12
5はいずれかの管路134a,134bを選択するよう
に切り換えられるようになっている。
【0055】(作用)図9で示すように、内視鏡101
にブリッジ104及びシース105を装着した状態で、
その内視鏡101の挿入部103が患者135の体腔1
36内に挿入される。また、内視鏡装置100のチャン
ネル116には外部の送水源137が接続され、チャン
ネル116は排水ポート114を通じて外部の大気と連
通している。チャンネル116には手元から先端まで伸
びる細長い吸引管121が挿入され、その吸引管121
の手元側はバルブ125を介して吸引源127に接続す
る。
【0056】送水源137の灌流液は重力による自然落
下によりシース105の送水ポート113及びチャンネ
ル116を通してそのシース105の先端から体腔13
6内へ流れ、体腔136内の余分な灌流液はシース10
5の先端からチャンネル116内を通ってシース105
の排水ポート114からシース外に溢れ出るように流れ
出る。これにより体腔136内にはシース105の先端
と排水ポート114の高さの差(h)に応じた静水圧が
かかり、体腔136は拡張される。
【0057】また、吸引管121に取り付けたバルブ1
25を操作して管路134aを接続すると体腔136内
の汚れた液や不要な組織が吸引管121の先端から吸引
源127へと排出、除去される。また、バルブ125の
管路134bを開くと吸引管121内の陰圧を大気圧に
戻すことができる。
【0058】一方、チャンネル116は細長い管状部1
22と細長い板部123、および内視鏡101の挿入部
103によって2つの小スペース131,132の領域
を形成し、それぞれの小スペース131,132には別
々に鉗子138,139を挿入して使用する。
【0059】(効果)送水源137の中の灌流液は送水
ポート113よりチャンネル116を通って体腔136
内に流れ込み、同じくチャンネル116を通って排水ポ
ート114より外部に流れ出る。これにより体腔136
内には少なくともシース先端と排水ポートの高さの差
(h)に応じた静水圧がかかるので、体腔136を一定
の圧力で拡張し、観察や処置のためのスペースを確保す
ることができる。
【0060】体腔136に灌流液を満たした状態でバル
ブ125の管路134aを開くことにより吸引管121
の先端から体腔136の中の液体を吸引しても、排水ポ
ート114が開いているので、体腔内が過剰な陰圧にさ
らされることがなく、患者へのダメージを防ぐことがで
きる。また、吸引管121の先端が組織にくっついてし
まった場合は、バルブ125の管路134bを開くこと
により、吸引管内は大気圧に戻るので、くっついた組織
を離すことができる。
【0061】また、吸引管121と内視鏡101の挿入
部103で、挿通チャンネル116を2つの小スペース
131,132に分割したので、シース105の挿入部
111を太らせることなく、鉗子ポート117,118
から挿入される2つの鉗子138,139がそれぞれチ
ャンネル116の中で交差させずに2つの小スペース1
31,132を経てシース111の先端まで導くことが
できる。
【0062】[第7実施形態]図13及び図14を参照
して本発明の第7実施形態を説明する。 (構成)本実施形態は前述した第6実施形態の変形例で
ある。この内視鏡装置140はその内視鏡101の手元
部102から挿入部103の先端まで伸びる挿通チャン
ネル143の中には吸引管144が挿入して位置決め固
定されるようになっている。この吸引管144の挿入部
145は先端に長く伸びて内視鏡装置140のチャンネ
ル116にその全長にわたり挿入配置されている。吸引
管144の手元本体部146は内視鏡101の後端部に
固定的に取着される。また、吸引管144の手元本体部
146の手元端部分には鉗子ポート147と吸引ポート
148が設けられている。吸引ポート148には吸引チ
ューブ149が接続され、この吸引チューブ149の手
元側は図示しない吸引源に接続されている。鉗子ポート
147からは鉗子151が挿入され、内視鏡101の挿
入部103の先端、及びシース105の先端より先にそ
の鉗子151の先端152が突き出ることができるよう
になっている。その他の構成は前述した第6実施形態の
ものと同様である。
【0063】(作用)鉗子ポート147から吸引管14
4の中に挿入した鉗子151が吸引管144の先端から
突き出し、処置するが、その鉗子151の先端近傍の汚
れた灌流液や不要な組織などはその鉗子151の極近傍
で吸引管144で吸引、除去することができる。
【0064】(効果)鉗子151の先端近傍の汚れた血
液や灌流液および不要な組織などを周囲に拡散する前に
吸引管144で直ちに吸引、除去できるようになった。
さらに吸引管144の中に鉗子151を位置付けたの
で、内視鏡101の視野を妨げることもなく、処置と吸
引の両方を行える。
【0065】[第8実施形態]図15を参照して本発明
の第8実施形態を説明する。 (構成)本実施形態は前述したような内視鏡装置の構成
において、さらに病変部に高周波などの電流を流して治
療を行う手段を組み込んだものである。すなわち、内視
鏡装置160のシース161内のチャンネル162を通
じて処置用電極163を挿入するようにする一方、内視
鏡装置160のシース161の先端近傍の外表面に処置
用電極163の処置先端部分より面積の広い電極板16
4を取着し、前記シース161の中に組み込んだ電線1
65により手元側の電源装置166に接続するようにし
ている。
【0066】一方、同じ電源装置166に接続された処
置用電極163はシース161の中に形成されているチ
ャンネル162内を通ってそのシース161の先端より
外に突き出せるようになっている。
【0067】そして、この処置用電極163によって体
腔167内の病変部168に高周波などの治療用電気を
流すと、処置用電極163から流れた電流は面積の広い
電極板164に流れ込み、電源装置166へ戻る。
【0068】(効果)シース161の先端に、処置用電
極163の処置先端部分より面積の広い電極板164を
設けたことにより、処置用電極163から流れ出た治療
用電流は直ちに近傍に位置するシース161の先端から
回収される。このことにより患者の組織内に電気が極
力、拡散させることなく治療が行えるようになった。
【0069】[第9実施形態]図16を参照して本発明
の第9実施形態を説明する。 (構成)本実施形態は前述した第6実施形態での内視鏡
装置の構成において、その挿入先端の圧力を検知する手
段を組み込んだ例である。すなわち本実施形態の内視鏡
装置171はそのシース172内にその手元から先端ま
で伸びるチャンネル173を形成し、このチャンネル1
73の手元側はシース172に設けられた送水ポート1
74と内視鏡本体175に設けられた排水ポート176
に連通している。また、シース172の手元部には前記
チャンネル173に連通するように圧力検知管路177
が設けられ、この圧力検知管路177には透明で略鉛直
に上方に向かって伸びる透明な細管178が接続されて
いる。送水ポート174には送水源179から伸びる送
水チューブ180が接続されている。
【0070】(作用)重力により送水源179から流れ
出る透明な灌流液は送水ポート174からチャンネル1
73へ流れ込み、内視鏡本体175の先端へと導かれ
る。また、余った灌流液はシース172の先端からチャ
ンネル173内に流れ込み、内視鏡本体175の排水ポ
ート176より流れ出る。これにより少なくとも体腔内
にはシース172の先端と排水ポート176の高さの差
(h)に応じた静水圧がかかり、体腔136は拡張され
る。
【0071】また、前記チャンネル173内と患者の中
に溜まった灌流液の圧力に応じ、灌流液の一部は圧力検
知管路177内へ流れ込み、さらに透明な細管178を
上の方に流れて灌流液の圧力に応じた水位181まで溜
まる。
【0072】(効果)本実施形態によれば透明な細管1
78の中に溜まっている灌流液の水位181の変化で内
視鏡本体175の先端の圧力の変化を確認することがで
きる。
【0073】尚、本発明は前述した実施形態のものに限
られるものではない。また、前述した記述によれば、付
記欄に列記するような各事項のものが得られる。付記の
各事項のものの任意の組み合わせも可能なものである。
【0074】<付記> 1.照明光学系と観察光学系を有した内視鏡装置におい
て、照明光学系の途中に集光率を選択的に変える切換え
手段を設けたことを特徴とする内視鏡装置。 2.第1項のものにおいて、切換え手段は内視鏡本体に
組み込まれた照明光学系の光路途中に集光率の異なる複
数の光学素子と、これらの光学素子を照明光学系の光路
中に選択的に入れ替える手段とを設けて構成したもので
あることを特徴とする内視鏡装置。 3.照明光学系と観察光学系を有する内視鏡本体と、こ
の内視鏡本体に着脱自在に接続されるライトガイドケー
ブルとから成る内視鏡装置において、前記ライトガイド
ケーブルの中の照明光学系の光路中に集光率を選択的に
変える切換え手段を設けたことを特徴とする内視鏡装
置。
【0075】4.第3項のものにおいて、ライトガイド
ケーブルの中に設けたファイバーバンドルの出射端の近
傍に複数の集光率の異なる複数の光学素子と、前記ファ
イバーバンドルの出射光路中に前記光学素子を選択的に
入れ替える手段とを設けたことを特徴とする内視鏡装
置。 5.照明光学系と観察光学系を有する内視鏡本体と、こ
の内視鏡本体に着脱自在に接続されるライトガイドケー
ブルとから成る内視鏡装置において、内視鏡本体とライ
トガイドケーブルとの間の光路中に集光率の違う複数の
光学素子と、その光路中に前記光学素子を選択的に入れ
替える手段とを有するアダプターを着脱自在に設けたこ
とを特徴とする内視鏡装置。
【0076】6.観察光学系と照明光学系を有する内視
鏡本体と、前記内視鏡本体に接続されるTVカメラと、
内視鏡本体またはTVカメラのいずれかに接続されるラ
イトガイドケーブルとから成る内視鏡装置において、前
記TVカメラの中にズーム機構を設けると共に、前記内
視鏡本体の照明光学系と、内視鏡本体またはTVカメラ
のライトガイドケーブルのいずれかに集光率の違う複数
の光学素子と、この光路中に前記光学素子の入れ替える
手段と、前記ズーム機構の動作と、前記光学素子の入れ
換え手段の動作を連動させる手段とを設けたことを特徴
とする内視鏡装置。
【0077】第6項のものの目的は本発明の目的に加え
て、TVカメラの倍率を変えるとそれに応じて自動的に
照明状態が切り替わって最適な照明が得られるようにす
ることによって、面倒な操作を不用とし、術者が手術に
集中できる内視鏡あるいは内視鏡装置を提供することに
ある。第6項のものは本発明の作用に加え、TVカメラ
のズーム機構の動作と複数の光学素子を切り替える手段
の動作とを連動させる手段を設けることによりTVカメ
ラの倍率を変化させるとそれに応じて自動的に光学素子
が切り換わる作用がある。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、照明光学系の途中に集
光率を選択的に変える切換え手段を設けたことにより例
えばTVカメラの倍率を変えてモニター上で観察できる
範囲を変えてもその観察範囲に応じた良好な照明の広が
りと分布が得られるようになるため、術者は観察し易い
内視鏡像を見ながら手術に専念できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る内視鏡装置の概略的な構成
の説明図。
【図2】同第1実施形態に係る内視鏡装置においての術
野に照射される照明光の強度分布及び観察範囲の説明
図。
【図3】同第1実施形態に係る内視鏡装置の回転体の斜
視図。
【図4】同第1実施形態における切換え手段の変形例の
説明図。
【図5】第2実施形態における切換え手段の説明図。
【図6】第3実施形態における切換え手段の説明図。
【図7】(a)は第4実施形態に係る内視鏡装置の概略
的な構成の説明図、(b)は同第4実施形態の切換え手
段の説明図。
【図8】第5実施形態に係る内視鏡装置の概略的な構成
の説明図。
【図9】第6実施形態に係る内視鏡装置の概略的な構成
の説明図。
【図10】同第6実施形態に係る内視鏡装置の縦断面
図。
【図11】図12中、C−C線に沿う部分の断面図。
【図12】図10中、B−B線に沿う部分の断面図。
【図13】第7実施形態に係る内視鏡装置の縦断面図。
【図14】図13中、D−D線に沿う部分の断面図。
【図15】第8実施形態に係る内視鏡装置の説明図。
【図16】第9実施形態に係る内視鏡装置の説明図。
【符号の説明】
1…内視鏡、2…挿入部、3…手元部、4…内視鏡本
体、6…LG接続部、7…TVカメラ、8…ライトガイ
ドケーブル、9…内視鏡用光源装置、10…照明光学系
のファイバーバンドル、11…観察光学系、12…照明
光学系、16…ライトガイドファイバーバンドル、25
…回転体、31a〜31d…複数の円錐型ファィバー素
子31a〜31d、35…撮像光学系、36…ズーム機
構。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】照明光学系と観察光学系を有した内視鏡装
    置において、照明光学系の途中に集光率を選択的に変え
    る切換え手段を設けたことを特徴とする内視鏡装置。
JP9248942A 1997-09-12 1997-09-12 内視鏡 Withdrawn JPH1176149A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002369796A (ja) * 2001-06-15 2002-12-24 Pentax Corp 電子内視鏡装置
JP2015136468A (ja) * 2014-01-22 2015-07-30 Hoya株式会社 内視鏡用光源装置
WO2017159046A1 (ja) * 2016-03-18 2017-09-21 ソニー株式会社 内視鏡用光源、内視鏡用光源の制御方法及び内視鏡装置

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WO2017159046A1 (ja) * 2016-03-18 2017-09-21 ソニー株式会社 内視鏡用光源、内視鏡用光源の制御方法及び内視鏡装置

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