JPH1175573A - 農業用ハウス - Google Patents
農業用ハウスInfo
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- JPH1175573A JPH1175573A JP9252784A JP25278497A JPH1175573A JP H1175573 A JPH1175573 A JP H1175573A JP 9252784 A JP9252784 A JP 9252784A JP 25278497 A JP25278497 A JP 25278497A JP H1175573 A JPH1175573 A JP H1175573A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/25—Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P60/00—Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
- Y02P60/14—Measures for saving energy, e.g. in green houses
Abstract
(57)【要約】
【課題】 密閉空間内の空気層によりハウス室内を外気
温から遮断し、また密閉空間には地中から蒸発する水分
が浸入しないので、空気の対流もない断熱層として機能
することにより、ハウス室内の急激な温度変化を防止で
きる。 【解決手段】 地盤上に立設するフレーム３は略半円状
の外側枠体４と内側枠体５とから２重に構成してある。
フレーム３を覆う被覆シート６のうち外側シート部６Ａ
は外側枠体４に、内側シート部６Ｂは内側枠体５に展着
してあり、外側シート部６Ａと内側シート部６Ｂ間は地
盤下に埋設する連結シート部６Ｃにより連結してある。
これにより。外側シート部６Ａと内側シート部６Ｂ間は
略馬蹄形の密閉空間Ａに形成になっており、内側シート
部６Ｂの下側はハウス室Ｂになっている。
温から遮断し、また密閉空間には地中から蒸発する水分
が浸入しないので、空気の対流もない断熱層として機能
することにより、ハウス室内の急激な温度変化を防止で
きる。 【解決手段】 地盤上に立設するフレーム３は略半円状
の外側枠体４と内側枠体５とから２重に構成してある。
フレーム３を覆う被覆シート６のうち外側シート部６Ａ
は外側枠体４に、内側シート部６Ｂは内側枠体５に展着
してあり、外側シート部６Ａと内側シート部６Ｂ間は地
盤下に埋設する連結シート部６Ｃにより連結してある。
これにより。外側シート部６Ａと内側シート部６Ｂ間は
略馬蹄形の密閉空間Ａに形成になっており、内側シート
部６Ｂの下側はハウス室Ｂになっている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜、花、果実等
の植物の育成、あるいは水耕栽培に使用する農業用ハウ
スに関し、特に断熱効果に優れた農業用ハウスに関す
る。
の植物の育成、あるいは水耕栽培に使用する農業用ハウ
スに関し、特に断熱効果に優れた農業用ハウスに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来の農業用ハウスは、地上に立設する
フレームと、該フレームに展着し、両下端を地中に埋め
込んだ一層の被覆シートとから全体を蒲鉾型に構成した
一層型農業用ハウスが広く使用されている。また、被覆
シートを二層状態でフレームに展着した構成の二層型農
業用ハウスも知られている。
フレームと、該フレームに展着し、両下端を地中に埋め
込んだ一層の被覆シートとから全体を蒲鉾型に構成した
一層型農業用ハウスが広く使用されている。また、被覆
シートを二層状態でフレームに展着した構成の二層型農
業用ハウスも知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の一層型
農業用ハウスは被覆シートが１枚で覆っているだけであ
るために断熱性が十分でなく、夏季にはハウス内の温度
が高くなり過ぎるという欠点があり、被覆シートの外側
を更に断熱シートで覆う、或は被覆シートの裾を捲り上
げて内外の通気を調整する等の対策が必要とされてい
る。また、逆に冬季には放熱し易いためにハウス内の温
度が下り過ぎることから温水ボイラ等の暖房装置が必要
であるが、温度管理が極めて面倒であるという欠点があ
る。また、従来の冷暖房手段は冷風および熱風をハウス
内に吹込んでいるため、一部の植物に冷風あるいは熱風
が直接吹付けられて成育に悪影響を受けるという欠点が
ある。
農業用ハウスは被覆シートが１枚で覆っているだけであ
るために断熱性が十分でなく、夏季にはハウス内の温度
が高くなり過ぎるという欠点があり、被覆シートの外側
を更に断熱シートで覆う、或は被覆シートの裾を捲り上
げて内外の通気を調整する等の対策が必要とされてい
る。また、逆に冬季には放熱し易いためにハウス内の温
度が下り過ぎることから温水ボイラ等の暖房装置が必要
であるが、温度管理が極めて面倒であるという欠点があ
る。また、従来の冷暖房手段は冷風および熱風をハウス
内に吹込んでいるため、一部の植物に冷風あるいは熱風
が直接吹付けられて成育に悪影響を受けるという欠点が
ある。
【０００４】他方、二層型農業用ハウスは、被覆シート
の両下端を地中に埋め込んでいるだけであるため、シー
ト間に地中の水分が蒸発して滞留したり、湿度の高い空
気が外気熱により対流する結果、断熱効果を殆ど得られ
ないという欠点がある。
の両下端を地中に埋め込んでいるだけであるため、シー
ト間に地中の水分が蒸発して滞留したり、湿度の高い空
気が外気熱により対流する結果、断熱効果を殆ど得られ
ないという欠点がある。
【０００５】本発明は上述した従来技術の諸欠点に鑑み
なされたもので、密閉空間内の空気層によりハウス室内
を外気温から遮断し、また密閉空間には地中から蒸発す
る水分が浸入しない構成にしてあるので、密閉空間内は
空気の対流もない断熱層として機能することにより、ハ
ウス室の室温の急激な変化を防止し、植物の成育に好適
な環境を保つことができる農業用ハウスを提供すること
を目的とする。
なされたもので、密閉空間内の空気層によりハウス室内
を外気温から遮断し、また密閉空間には地中から蒸発す
る水分が浸入しない構成にしてあるので、密閉空間内は
空気の対流もない断熱層として機能することにより、ハ
ウス室の室温の急激な変化を防止し、植物の成育に好適
な環境を保つことができる農業用ハウスを提供すること
を目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために構成された本発明の手段は、外側枠体および内側
枠体の二重に構成し、地盤上に立設するフレームと、前
記外側枠体に展着する外側シート部、前記内側枠体に展
着する内側シート部および該内側シート部と外側シート
部間を連結し、前記地盤下に埋設する連結シート部から
なり、該外側シート部および内側シート部との間に密閉
空間を形成すると共に、該内側シート部の内側はハウス
室としてなる被覆シートとからなる。
ために構成された本発明の手段は、外側枠体および内側
枠体の二重に構成し、地盤上に立設するフレームと、前
記外側枠体に展着する外側シート部、前記内側枠体に展
着する内側シート部および該内側シート部と外側シート
部間を連結し、前記地盤下に埋設する連結シート部から
なり、該外側シート部および内側シート部との間に密閉
空間を形成すると共に、該内側シート部の内側はハウス
室としてなる被覆シートとからなる。
【０００７】そして、前記ハウス室内には冷暖房装置か
ら冷・熱媒が循環供給される透明中空筒体からなる冷・
熱媒循環体を前記内側シート部の下面側に沿って配設し
た構成にするとよい。
ら冷・熱媒が循環供給される透明中空筒体からなる冷・
熱媒循環体を前記内側シート部の下面側に沿って配設し
た構成にするとよい。
【０００８】また、前記ハウス室のハウス床に立設する
骨組体と、該骨組体に展着され、該ハウス室の長手方向
に育成室を形成する被覆シートと、前記支持体に支持さ
れ、該育成室内に散水する散水管とから構成してなる育
成ハウスを、前記ハウス室に設置する構成にできる。
骨組体と、該骨組体に展着され、該ハウス室の長手方向
に育成室を形成する被覆シートと、前記支持体に支持さ
れ、該育成室内に散水する散水管とから構成してなる育
成ハウスを、前記ハウス室に設置する構成にできる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳述する。図において、１は農業用ハウスを示
す。２、２は該農業用ハウス１を構成し、地盤Ｇに所定
の間隔で打設した長尺のコンクリート製土台で、３は該
土台２、２に立設したフレームを示す。４は該フレーム
３を構成する外側枠体で、該外側枠体４は線状鋼材を略
円弧状に成形した複数本の外側支骨４Ａ、４Ａ、・・・
と、直線状の線状鋼材からなる外側横材４Ｂ、４Ｂ、・
・・と、下端側の一対のシートガイド材４Ｃ、４Ｃとか
ら構成してある。そして、各外側支骨４Ａの両端側を土
台２、２に埋設することによって外側支骨４Ａ、４Ａ、
・・・を所定の間隔で列設し、外側横柱４Ｂ、４Ｂ、・
・・を外側支骨４Ａ、４Ａ、・・・の外側に周方向に離
間して架設し、各シートガイド材４Ｃも各外側支骨４Ａ
と連結することにより、外側枠体４は略半円筒状の枠体
に構成してある。
に基づき詳述する。図において、１は農業用ハウスを示
す。２、２は該農業用ハウス１を構成し、地盤Ｇに所定
の間隔で打設した長尺のコンクリート製土台で、３は該
土台２、２に立設したフレームを示す。４は該フレーム
３を構成する外側枠体で、該外側枠体４は線状鋼材を略
円弧状に成形した複数本の外側支骨４Ａ、４Ａ、・・・
と、直線状の線状鋼材からなる外側横材４Ｂ、４Ｂ、・
・・と、下端側の一対のシートガイド材４Ｃ、４Ｃとか
ら構成してある。そして、各外側支骨４Ａの両端側を土
台２、２に埋設することによって外側支骨４Ａ、４Ａ、
・・・を所定の間隔で列設し、外側横柱４Ｂ、４Ｂ、・
・・を外側支骨４Ａ、４Ａ、・・・の外側に周方向に離
間して架設し、各シートガイド材４Ｃも各外側支骨４Ａ
と連結することにより、外側枠体４は略半円筒状の枠体
に構成してある。
【００１０】また、５は前記外側枠体４から離間して内
側に配置した内側枠体を示す。該内側枠体５は外側枠体
４と同様に線状鋼材を略円弧状に形成した複数本の内側
支骨５Ａ、５Ａ、・・・と、直線状の複数本の内側横柱
５Ｂ、５Ｂ、・・・と、下端側のシートガイド材５Ｃ、
５Ｃとから構成してあり、両端側を土台２、２に立設し
て所定の間隔で列設した内側支骨５Ａの上側に周方向に
離間して内側横柱５Ｂを架設することにより、内側枠体
５も略半円筒状の枠体に構成してある。
側に配置した内側枠体を示す。該内側枠体５は外側枠体
４と同様に線状鋼材を略円弧状に形成した複数本の内側
支骨５Ａ、５Ａ、・・・と、直線状の複数本の内側横柱
５Ｂ、５Ｂ、・・・と、下端側のシートガイド材５Ｃ、
５Ｃとから構成してあり、両端側を土台２、２に立設し
て所定の間隔で列設した内側支骨５Ａの上側に周方向に
離間して内側横柱５Ｂを架設することにより、内側枠体
５も略半円筒状の枠体に構成してある。
【００１１】６はフレーム３に展着した例えば塩化ビニ
ルシート等からなる被覆シートで、該被覆シート６は外
側枠体４の全体を覆う外側シート部６Ａと、該外側シー
ト部６Ａとの間に所定の間隔を存して内側枠体５の全体
を覆うように設けた内側シート部６Ｂと、該内側シート
部６Ｂと外側シート部６Ａを略凵状に連結する連結シー
ト部６Ｃとからなっている。７は前記被覆シート６の前
端を閉塞する略半円状の前側シートで、該前側シート７
には出入り用スリット（但し、図示せず。）が形成して
ある。また被覆シート６の後端側は図示しない後側シー
トで閉塞してある。そして、各外側支骨４Ａおよび内側
支骨５Ａが挿通する連結シート部６Ｃの穴縁はシール剤
によって封止し、外側シート部６Ａ、内側シート部６
Ｂ、前側シート７および後側シートを密着することによ
り、被覆シート６は全体として半円筒状に形成してあ
り、外側シート部６Ａと内側シート部６Ｂの間は略馬蹄
形の密閉空間Ａになり、内側シート部６Ｂの下方の半円
状空間はハウス室Ｂになっている。なお、被覆シート６
の連結シート部６Ｃ側は凍結深度の深さにまで地盤Ｇ内
に埋設してあり、地表温度や地表側の凍結等の影響を受
けないようにしてある。
ルシート等からなる被覆シートで、該被覆シート６は外
側枠体４の全体を覆う外側シート部６Ａと、該外側シー
ト部６Ａとの間に所定の間隔を存して内側枠体５の全体
を覆うように設けた内側シート部６Ｂと、該内側シート
部６Ｂと外側シート部６Ａを略凵状に連結する連結シー
ト部６Ｃとからなっている。７は前記被覆シート６の前
端を閉塞する略半円状の前側シートで、該前側シート７
には出入り用スリット（但し、図示せず。）が形成して
ある。また被覆シート６の後端側は図示しない後側シー
トで閉塞してある。そして、各外側支骨４Ａおよび内側
支骨５Ａが挿通する連結シート部６Ｃの穴縁はシール剤
によって封止し、外側シート部６Ａ、内側シート部６
Ｂ、前側シート７および後側シートを密着することによ
り、被覆シート６は全体として半円筒状に形成してあ
り、外側シート部６Ａと内側シート部６Ｂの間は略馬蹄
形の密閉空間Ａになり、内側シート部６Ｂの下方の半円
状空間はハウス室Ｂになっている。なお、被覆シート６
の連結シート部６Ｃ側は凍結深度の深さにまで地盤Ｇ内
に埋設してあり、地表温度や地表側の凍結等の影響を受
けないようにしてある。
【００１２】また、８は前側シート７に連設して設けた
出入口形成体を示し、該出入口形成体８は図示しない枠
体にシート材９を被着した構成からなっており、ハウス
室Ｂ内に外気が流入し難いように、前面９Ａ側は合わせ
型式にしてある。
出入口形成体を示し、該出入口形成体８は図示しない枠
体にシート材９を被着した構成からなっており、ハウス
室Ｂ内に外気が流入し難いように、前面９Ａ側は合わせ
型式にしてある。
【００１３】次に、１１はハウス室Ｂ内に内側シート部
６Ｂに沿って略円弧状に配設した冷・熱媒循環体を示
す。１２、１２、・・・は該冷・熱媒循環体１１を構成
し、冷媒および熱媒の往路とした冷・熱媒流入筒１２
で、該各冷・熱媒流入筒１２は太陽光線が通過するよう
に透明シートによって略扁平楕円状をなし、長手方向両
端を閉塞した筒体に形成してある。１３、１３、・・・
は該冷・熱媒流入筒１２と同じ材料で同形に形成し、冷
・熱媒の復路とした冷・熱媒還流筒で、その長手方向一
端側が該冷・熱媒流入筒１２と連通することにより、１
の冷・熱媒流入筒１２と１の冷・熱媒還流筒１３を１組
としてある。これら冷・熱媒流入筒１２と冷・熱媒還流
筒１３はエネルギー損失を考慮して図３に示すように、
冷・熱媒流入筒１２同志および冷・熱媒還流筒１３同志
が隣接するように列設し、内側支骨５Ａ、５Ａ、・・・
に取着してある。そして、各組の冷・熱媒流入筒１２お
よび冷・熱媒還流筒１３には農業用ハウス１の外側に設
置した公知の冷暖房機（図示せず。）が接続してあり、
冷暖房機から冷・熱媒流入筒１２に供給された冷媒およ
び熱媒は冷・熱媒還流筒１３を介して冷暖房機に戻るよ
うになっている。
６Ｂに沿って略円弧状に配設した冷・熱媒循環体を示
す。１２、１２、・・・は該冷・熱媒循環体１１を構成
し、冷媒および熱媒の往路とした冷・熱媒流入筒１２
で、該各冷・熱媒流入筒１２は太陽光線が通過するよう
に透明シートによって略扁平楕円状をなし、長手方向両
端を閉塞した筒体に形成してある。１３、１３、・・・
は該冷・熱媒流入筒１２と同じ材料で同形に形成し、冷
・熱媒の復路とした冷・熱媒還流筒で、その長手方向一
端側が該冷・熱媒流入筒１２と連通することにより、１
の冷・熱媒流入筒１２と１の冷・熱媒還流筒１３を１組
としてある。これら冷・熱媒流入筒１２と冷・熱媒還流
筒１３はエネルギー損失を考慮して図３に示すように、
冷・熱媒流入筒１２同志および冷・熱媒還流筒１３同志
が隣接するように列設し、内側支骨５Ａ、５Ａ、・・・
に取着してある。そして、各組の冷・熱媒流入筒１２お
よび冷・熱媒還流筒１３には農業用ハウス１の外側に設
置した公知の冷暖房機（図示せず。）が接続してあり、
冷暖房機から冷・熱媒流入筒１２に供給された冷媒およ
び熱媒は冷・熱媒還流筒１３を介して冷暖房機に戻るよ
うになっている。
【００１４】本実施の形態に係る農業用ハウス１は上述
の構成からなるが、更に２１、２１、２１はハウス室Ｂ
内に位置してハウス床Ｃに設置した３列の育成ハウスを
示す。該各育成ハウス２１はハウス床Ｃに両端側を差込
むことにより所定の間隔で立設した複数のアーチ状枠材
２２Ａ、２２Ａ、・・・、および該アーチ状枠材２２
Ａ、２２Ａ、・・・に架設した複数の横材２２Ｂ、２２
Ｂ、・・・からなる骨組体２２と、ハウス床Ｃおよび３
組の骨組体２２を一体に覆うように展着した塩化ビニル
シート等からなる遮蔽シート２３とから略半円筒状に形
成してあり、両端には遮蔽シートが引き上げ自在に設け
てある。そして、遮蔽シート２３のうち各育成ハウス２
１の両側に位置する部分２３Ａ、２３Ａ、・・は覆土
Ｅ、Ｅによって覆うことにより、遮蔽シート２３を安定
させてある。２４は各育成ハウス２１の長手方向に沿っ
て骨組体２２の内側頂部に配設した散水管である。
の構成からなるが、更に２１、２１、２１はハウス室Ｂ
内に位置してハウス床Ｃに設置した３列の育成ハウスを
示す。該各育成ハウス２１はハウス床Ｃに両端側を差込
むことにより所定の間隔で立設した複数のアーチ状枠材
２２Ａ、２２Ａ、・・・、および該アーチ状枠材２２
Ａ、２２Ａ、・・・に架設した複数の横材２２Ｂ、２２
Ｂ、・・・からなる骨組体２２と、ハウス床Ｃおよび３
組の骨組体２２を一体に覆うように展着した塩化ビニル
シート等からなる遮蔽シート２３とから略半円筒状に形
成してあり、両端には遮蔽シートが引き上げ自在に設け
てある。そして、遮蔽シート２３のうち各育成ハウス２
１の両側に位置する部分２３Ａ、２３Ａ、・・は覆土
Ｅ、Ｅによって覆うことにより、遮蔽シート２３を安定
させてある。２４は各育成ハウス２１の長手方向に沿っ
て骨組体２２の内側頂部に配設した散水管である。
【００１５】次に、上述の構成からなる農業用ハウス１
および育成ハウス２１の作用について説明する。本実施
の形態において被覆シート６により形成してある密閉空
間Ａ内は連結シート部６Ｃによって地盤Ｇから蒸発した
水分が浸入するのを遮断することにより、密閉空間Ａ内
の結露を完全に防止し、また空気の対流が起きないよう
にしたから断熱性が極めて高い。従って、外気温度の変
化によるハウス室Ｂの影響は可及的に小さくできる結
果、冬季の暖房費および夏季の冷房費を従来技術と比較
して大幅に低減することができるし、冬季にも夏季にも
ハウス室Ｂの温度は外気温度に影響されないので、温度
管理が容易である。
および育成ハウス２１の作用について説明する。本実施
の形態において被覆シート６により形成してある密閉空
間Ａ内は連結シート部６Ｃによって地盤Ｇから蒸発した
水分が浸入するのを遮断することにより、密閉空間Ａ内
の結露を完全に防止し、また空気の対流が起きないよう
にしたから断熱性が極めて高い。従って、外気温度の変
化によるハウス室Ｂの影響は可及的に小さくできる結
果、冬季の暖房費および夏季の冷房費を従来技術と比較
して大幅に低減することができるし、冬季にも夏季にも
ハウス室Ｂの温度は外気温度に影響されないので、温度
管理が容易である。
【００１６】また、本実施の形態において、ハウス室Ｂ
には冷・熱媒循環体１１を設置し、冬季および夏季の外
気温度が大きく変化した場合には各冷・熱熱媒循環体１
１に熱媒または冷媒を循環させることにより、ハウス室
Ｂ内を所望の温度に保持することができる。この場合、
冷・熱媒循環体１１はハウス室Ｂ内の空気を加温あるい
は冷却するものであり、従来技術のようにハウス室Ｂ内
に冷風または熱風を吹込むことによって成育する植物に
直接これら冷風や熱風が吹き掛かることがないようにし
たから、一部の植物が冷風や熱風により影響を受ける現
象を解消することができる。
には冷・熱媒循環体１１を設置し、冬季および夏季の外
気温度が大きく変化した場合には各冷・熱熱媒循環体１
１に熱媒または冷媒を循環させることにより、ハウス室
Ｂ内を所望の温度に保持することができる。この場合、
冷・熱媒循環体１１はハウス室Ｂ内の空気を加温あるい
は冷却するものであり、従来技術のようにハウス室Ｂ内
に冷風または熱風を吹込むことによって成育する植物に
直接これら冷風や熱風が吹き掛かることがないようにし
たから、一部の植物が冷風や熱風により影響を受ける現
象を解消することができる。
【００１７】しかも、冷・熱媒流入筒１２および冷・熱
媒還流筒１３は透光性材料により形成し、光合成のため
の太陽光線を取入れると共に、植物の枯れ防止のために
ハウス室Ｂ内の冷却も可能なように構成してある。
媒還流筒１３は透光性材料により形成し、光合成のため
の太陽光線を取入れると共に、植物の枯れ防止のために
ハウス室Ｂ内の冷却も可能なように構成してある。
【００１８】また、ハウス室Ｂに設置した各育成ハウス
２１は遮蔽シート２３によってハウス床Ｃおよび３組の
骨組体２２を一体に覆った構成にすることにより、ハウ
ス床Ｄからの地熱の全てを各育成室Ｄに導入し、かつハ
ウス室Ｂから遮断してある。従って、外気温度の低下に
伴ってハウス室Ｂ内の温度が低下する場合でも、各育成
室Ｄ内の温度はほぼ一定に保持することができ、成育初
期段階の植物に好適な成育条件にできる。また、育成ハ
ウス２１内には散水管２４が設置してあり、必要に応じ
て植物に水を補給することができる。
２１は遮蔽シート２３によってハウス床Ｃおよび３組の
骨組体２２を一体に覆った構成にすることにより、ハウ
ス床Ｄからの地熱の全てを各育成室Ｄに導入し、かつハ
ウス室Ｂから遮断してある。従って、外気温度の低下に
伴ってハウス室Ｂ内の温度が低下する場合でも、各育成
室Ｄ内の温度はほぼ一定に保持することができ、成育初
期段階の植物に好適な成育条件にできる。また、育成ハ
ウス２１内には散水管２４が設置してあり、必要に応じ
て植物に水を補給することができる。
【００１９】なお、本実施の形態では長尺のコンクリー
ト製土台６を設けたが、コンクリート製ブロックを用い
てもよいものである。
ト製土台６を設けたが、コンクリート製ブロックを用い
てもよいものである。
【００２０】
【発明の効果】本発明は以上詳述した如く構成したか
ら、下記の諸効果を奏する。 （１）ハウス室の外側には、被覆シートにより外気温度
や地中から蒸発する水分により影響を受けない密閉空間
を形成したから、断熱性に優れておりハウス室内を冬季
にも夏季にも外気温度の変化を可及的に受けない状態に
保つことができる。従って、冬季の暖房費および夏季の
冷房費を大幅に低減することができるし、寒冷地におい
ても通年収穫が可能である。 （２）ハウス室に冷・熱媒循環体を設置することによ
り、外気温度が大幅に変化した場合でも、ハウス室内を
所望の温度に保持できる。しかも、ハウス室に冷風およ
び熱風を直接吹込まないから、植物に優しい環境を維持
することができる。 （３）更に、ハウス室に該ハウス室から遮断した育成ハ
ウスを設置し、外気温が低下した場合でも成育初期段階
の植物は地熱で育成し、外気温度による影響を可及的に
小さくできるようにしたから、植物の成育に好適な環境
を保持することができる。
ら、下記の諸効果を奏する。 （１）ハウス室の外側には、被覆シートにより外気温度
や地中から蒸発する水分により影響を受けない密閉空間
を形成したから、断熱性に優れておりハウス室内を冬季
にも夏季にも外気温度の変化を可及的に受けない状態に
保つことができる。従って、冬季の暖房費および夏季の
冷房費を大幅に低減することができるし、寒冷地におい
ても通年収穫が可能である。 （２）ハウス室に冷・熱媒循環体を設置することによ
り、外気温度が大幅に変化した場合でも、ハウス室内を
所望の温度に保持できる。しかも、ハウス室に冷風およ
び熱風を直接吹込まないから、植物に優しい環境を維持
することができる。 （３）更に、ハウス室に該ハウス室から遮断した育成ハ
ウスを設置し、外気温が低下した場合でも成育初期段階
の植物は地熱で育成し、外気温度による影響を可及的に
小さくできるようにしたから、植物の成育に好適な環境
を保持することができる。
【図１】本発明の実施の形態に係る農業用ハウスの部分
外観斜視図である。
外観斜視図である。
【図２】農業用ハウスを一部を破断にして示す斜視図で
ある。
ある。
【図３】農業用ハウスの縦断面図である。
３ フレーム ４ 外側枠体 ５ 内側枠体 ６ 被覆シート ６Ａ 外側シート部 ６Ｂ 内側シート部 ６Ｃ 連結シート部 １１ 冷・熱媒循環体 ２１ 育成ハウス ２２ 骨組体 ２３ 被覆シート ２４ 散水管 Ａ 密閉空間 Ｂ ハウス室 Ｃ ハウス床 Ｄ 育成室
Claims (3)
- 【請求項１】 外側枠体および内側枠体の二重に構成
し、地盤上に立設するフレームと、前記外側枠体に展着
する外側シート部、前記内側枠体に展着する内側シート
部および該内側シート部と外側シート部間を連結し、前
記地盤下に埋設する連結シート部からなり、該外側シー
ト部および内側シート部との間に密閉空間を形成すると
共に、該内側シート部の内側はハウス室としてなる被覆
シートとから構成してなる農業用ハウス。 - 【請求項２】 前記ハウス室内には冷暖房装置から冷・
熱媒が循環供給される透明中空筒体からなる冷・熱媒循
環体を前記内側シート部の下面側に沿って配設したこと
を特徴とする請求項１記載の農業用ハウス。 - 【請求項３】 前記ハウス室のハウス床に立設する骨組
体と、該骨組体に展着され、該ハウス室の長手方向に育
成室を形成する被覆シートと、前記骨組体に支持され、
該育成室内に散水する散水管とから構成してなる育成ハ
ウスを、前記ハウス室に設置したことを特徴とする請求
項１記載の農業用ハウス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25278497A JP3388337B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 農業用ハウス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25278497A JP3388337B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 農業用ハウス |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1175573A true JPH1175573A (ja) | 1999-03-23 |
| JP3388337B2 JP3388337B2 (ja) | 2003-03-17 |
Family
ID=17242227
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25278497A Expired - Fee Related JP3388337B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 農業用ハウス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3388337B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009207365A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-17 | Tetsuya Kudo | 農業用ハウス |
| JP2010161966A (ja) * | 2009-01-15 | 2010-07-29 | Green System:Kk | 農業用ハウス |
| KR101255127B1 (ko) | 2011-04-27 | 2013-04-16 | 송병은 | 설치 및 개폐가 용이한 소형비닐하우스 |
| JP2015002741A (ja) * | 2013-05-23 | 2015-01-08 | 聡 長嶺 | 野菜の栽培方法 |
| CN107155732A (zh) * | 2017-06-27 | 2017-09-15 | 哈尔滨佳美温室设施有限公司 | 寒地温室二层骨架集热循环土壤加热系统及加热方法 |
| JP2020068731A (ja) * | 2018-11-01 | 2020-05-07 | 戸田建設株式会社 | 園芸施設における潅水チューブの配設並びに環境制御方法 |
-
1997
- 1997-09-01 JP JP25278497A patent/JP3388337B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|---|---|---|
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| JP2010161966A (ja) * | 2009-01-15 | 2010-07-29 | Green System:Kk | 農業用ハウス |
| KR101255127B1 (ko) | 2011-04-27 | 2013-04-16 | 송병은 | 설치 및 개폐가 용이한 소형비닐하우스 |
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| CN107155732A (zh) * | 2017-06-27 | 2017-09-15 | 哈尔滨佳美温室设施有限公司 | 寒地温室二层骨架集热循环土壤加热系统及加热方法 |
| JP2020068731A (ja) * | 2018-11-01 | 2020-05-07 | 戸田建設株式会社 | 園芸施設における潅水チューブの配設並びに環境制御方法 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3388337B2 (ja) | 2003-03-17 |
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