JPH1175390A - 統計的位相検知及び始動開始アルゴリズム - Google Patents

統計的位相検知及び始動開始アルゴリズム

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JPH1175390A
JPH1175390A JP10184967A JP18496798A JPH1175390A JP H1175390 A JPH1175390 A JP H1175390A JP 10184967 A JP10184967 A JP 10184967A JP 18496798 A JP18496798 A JP 18496798A JP H1175390 A JPH1175390 A JP H1175390A
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rotor
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JP10184967A
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Baatemara Carlo
バーテマラ カルロ
Paolo Menegoli
メネゴリ パオロ
Massimiliano Brambilla
ブランビッラ マッシミリアーノ
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Original Assignee
ST MICROELECTRON Inc
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/20Arrangements for starting
    • H02P6/21Open loop start

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Motor And Converter Starters (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多相DCモータにおけるロータの回転を開始
させる改良した方法及び装置を提供する。 【解決手段】 本発明によれば、ロータを具備する多相
DCモータを開始させる方法が提供される。ロータの位
置は、モータの位相の各々において電流を開始させ且つ
コイル内の電流の開始と該電流がスレッシュホールドを
超える時刻との間の時間期間を測定することによって検
知される。電流が最も短い時間量でスレッシュホールド
に到達する位相がロータの位置に対して最も近い位相で
ある。ロータの位置に対して最も近い位相は奇数回の試
行の各々において識別され、且つ開始位相が多数回の試
行において識別された位相として選択される。モータ
は、該開始位相へ電流を供給することによって開始され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多相DCモータの
動作に関するものであって、更に詳細には、多相DCモ
ータにおけるロータの回転を開始させる方法及び装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】多相DCモータ、より詳細には、ブラシ
レスセンサレスタイプの三相DCモータは、例えばフロ
ッピーディスク、ハードディスク、CD−ROMドライ
ブなどのコンピュータシステムディスクドライブ及びそ
の他の適用例において広く使用されている。三相DCモ
ータは、Y形態に接続した3個のコイルを具備するステ
ータを有するものとしてモデル化することが可能であ
る。従来の三相DCモータを図1に模式的に示してあ
り、それは、3個のコイル2,3,4の内側に位置させ
たロータ1を有している。該ロータは、NS磁石組5を
有しており且つコイル2,3,4が順番に電流が供給さ
れるに従って回転する。
【0003】典型的に、多数のモータ極と共に多数のス
テータコイルが使用される。従来の適用例においては、
12個のステータ巻線とロータ上の4個のNS磁極組と
を具備する8極モータが使用されており、その結果ロー
タの回転当たり四つの電気サイクルが発生する。12個
のステータ巻線即ちコイルは、4個のグループのコイル
としてモデル化され、各グループは一組の3個のY形態
に接続したコイルとして配設される。Y形態におけるこ
れら3個のコイルの各々は一端部が共通ノード即ちセン
タータップへ接続しており、且つ各コイルの反対側の端
部は高側駆動トランジスタと低側駆動トランジスタとの
間に接続されている。該駆動トランジスタは、典型的
に、NチャンネルMOSトランジスタであるが、その他
のタイプのトランジスタを使用することも可能である。
センタータップは、非接続状態とさせることが可能であ
り、又は、それは制御した電圧源へ接続させることが可
能である。
【0004】三相DCモータは、典型的に、バイポーラ
モードで動作され、それを以下に要約する。3個のY形
態に接続したコイルが順番に電流を受取ってロータを駆
動する。そのシーケンス即ち順番の各部分において、三
つのコイルのうちの二つを介して電流経路が確立され
る。Y形態における3番目のコイルはフローティング状
態とされ、即ち、3番目のコイルを介して電流が流れる
ことが許容されることはない。
【0005】これらのコイルを介しての電流の流れは、
駆動トランジスタを使用して制御される。導通状態にあ
る高側駆動トランジスタ及びそれと関連するコイルを介
して、センタータップを介して、次いで第二コイル及び
その導通状態にある低側駆動トランジスタを介して電流
が流れる。電流経路のシーケンスは、電流経路が変化さ
れる場合に、電流経路におけるコイルのうちの一つがフ
ローティング条件へスイッチされ、且つ前にフローティ
ング状態にあったコイルが電流経路内にスイッチされる
ように選択される。3個のコイルのY形態において、全
部で6個の異なる電流経路(フェーズ又は位相と呼ばれ
る)がロータを駆動するために使用可能である。該シー
ケンスは、更に、前にフローティング状態にあったコイ
ルが電流経路へスイッチされる場合に、前に導通状態に
あったコイル内を流れる電流が新たに導通状態にあるコ
イル内に同一の方向で流れることを確保するように選択
される。
【0006】該位相が変化される度にコミュテーション
即ち転流が発生し、且つその時刻におけるロータの位置
がコミュテーション点である。上述した位相のシーケン
スにおいて、三相DCモータにおける各電気サイクルに
対し6個の異なるコミュテーションイベントが発生す
る。一つの電気的サイクルは該ロータの一つの完全な回
転に対応している。
【0007】モータにおけるロータが回転している場合
に、該ロータの正確な角度位置は、BEMF信号とも呼
ばれる逆EMF信号をモニタすることによって画定さ
れ、尚逆EMF信号は、該ロータの回転磁界によってフ
ローティングコイル内に誘起されるEMFである。フロ
ーティングコイル内のBEMF信号は性質上正弦波的で
あり、且つ規則的な間隔でセンタータップの電圧を交差
する。従来、コミュテーション点は、BEMF信号がセ
ンタータップ電圧を交差する時刻であって、ゼロ交差点
とも呼ばれる点に関連して選択される。
【0008】滑らかなスタートアップ即ち始動を確保す
るために、初期的位相に対するコイルを正確に選択する
ためにロータの位置が知得されねばならない。モータが
休止位置から開始する場合には、ロータの位置を決定す
ることの可能なBEMF信号は存在しない。従って、モ
ータのスタートアップ即ち始動前においてロータの位置
を決定する別の方法が必要である。
【0009】モータをスタート即ち開始させるための初
期的位相の選択は、幾つかの理由によりスタートアップ
即ち始動の滑らかさ及び速度を決定する上で重要であ
る。誤った開始位相が選択されると、初期的電流に応答
して僅かな逆方向の回転が発生する場合がある。初期的
な位相が正しくない場合には、この逆回転が比較的実質
的なものである場合がある。この逆回転はモータ内に小
さな振動を発生させ、それはあるシステムにおいては許
容可能なものであるが、高速のディスクドライブシステ
ムにおいては望ましいものではない。過剰な逆回転は、
ディスクドライブシステムにおける読取ヘッドに損傷を
与える場合もある。初期的に選択された位相が先に進み
過ぎている場合には、それはロータを前方向に回転させ
るが、ロータと初期的位相との間の前方向のステップが
大きすぎて振動を発生させる場合がある。
【0010】従って、休止状態から全速回転状態へ滑ら
かで且つ高速な遷移を確保するためにスタートアップ即
ち始動前にロータの正確な位置を知得することが望まし
い。多相DCモータをスタート即ち開始させるための幾
つかの従来方法が存在している。アラインアンドゴウと
して知られている方法においては、ロータの位置に拘ら
ずに選択された位相が付勢される。ロータは選択した位
相に向かって移動され既知の開始位置を与えるためにそ
こに保持される。このアプローチの欠点は、ロータが短
い時間期間の間該位相の周りで振動することである。該
振動が散逸すると、選択した位相を駆動することによっ
てロータを前方回転方向へ動作される。このアラインア
ンドゴウ方法は電子的には簡単なものであるが、ロータ
の顕著な逆回転を発生する場合があり且つモータの始動
時間が増加される。このアラインアンドゴウ方法は、更
に、かなりの量のパワーを消費する。
【0011】別の方法は開ループ位相ステッピング方法
であり、その場合には、位相が増分的に順番に付勢され
てロータを前方方向へ動作させる。各コミュテーション
間の時間期間は大きく且つロータの速度が増加するに従
い次第に減少される。この開ループ位相ステッピング方
法の欠点は、かなりの逆回転を発生する可能性、始動時
間が長いこと、及びかなりの電力散逸があることなどで
ある。DCモータを開始させる第三の方法は誘導検知方
法であり、その場合には、モータの位相が迅速なシーケ
ンスで電圧源へ結合される。各位相において電流がスレ
ッシュホールドに到達するのに必要とされる時間期間が
測定され、且つ最も短い時間期間がロータの位置に最も
近い位相を表わす。この誘導検知方法の欠点は、数百ナ
ノ秒の増分での時間期間の測定が最も短い時間期間で位
相を信頼性をもって検知するために必要とされることで
ある。数百ナノ秒でのクロック信号を発生するためには
高周波数クロックが必要であり且つディスクドライブシ
ステム内に高周波数ノイズを発生させ、そのことは極め
て望ましいことではない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の点に
鑑みなされたものであって、上述した如き従来技術の欠
点を解消し、多相DCモータにおけるロータの回転を開
始させる改良した方法及び装置を提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の原理によれば、
スタートアップ即ち始動前に休止状態にある間にロータ
の位置を正確に検知するための方法が提供される。ロー
タは、通常、複数個のコイルを具備しており且つ複数個
のフェーズ即ち位相で動作されるDCモータにおいて使
用されるタイプのものである。休止状態において、ロー
タは複数個のフェーズのうちの一つに対してある位置を
有している。多数のトライアル即ち試行の各々に対し、
どの位相がロータの好適な開始位置に対して最も近くに
位置しているかを決定するためのテストが行われる。実
施されるテストは正確な測定を行うものではないので、
該テストは各位相に対して多数回繰返し行われる。好適
には、該テストは奇数回実施される。多数回の試行にお
いてロータの開始位置に最も近いものとして決定された
フェーズ即ち位相がロータの位置に対して最も近い位相
として識別される。
【0014】好適実施例によれば、ロータの位置は以下
のような態様で決定される。6個の位相の各々に対し
て、該位相において電流が開始され且つスレッシュホー
ルドへ向かって上昇すべく駆動される。該電流がスレッ
シュホールドに到達すると、それは終了される。該電流
がスレッシュホールドへ上昇するのにかかった時間が各
位相に対して測定される。最も短い時間期間を有する位
相のID即ち識別が格納される。その時間期間が短けれ
ば短いほど、その位相がロータの正しい開始位相位置に
一層近いことになる。奇数回に亘り測定が繰返し行わ
れ、且つ各試行において、最も短い時間期間を有する位
相のID即ち識別が格納される。最も短い時間期間を有
するものとして多数回の試行において識別された位相が
ロータ開始位置に最も近い位相として選択される。一実
施例によれば、これはロータの回転を開始させるための
電流を受取る最初の位相である。
【0015】多数回の試行を行うことは、ロータの開始
位置に実際に最も近い位相がロータの位置に最も近い位
相として一貫性をもって選択されることを確保すること
の助けとなる。特定の試行においてある位相が最も近い
ものとして誤って識別される場合には、そのエラーは多
数回の試行に亘って再度繰返される蓋然性はない。多数
回の試行を行うことは、時間期間を測定するために例え
ばマイクロ秒などの比較的大きな時間のインクリメント
即ち増分を使用することを可能とする。各位相における
電流がロータにおいて運動を誘発させるようなレベルに
到達しないように低いスレッシュホールドが選択され
る。従って、ロータの位置は、各位相が電流を受取る場
合に乱されることはない。ある位相における電流がスレ
ッシュホールドに到達し且つその時間期間が測定された
後に、コイルは全て接地されて該コイル内の電流を散逸
させ、ロータが検知期間中に移動することがないことを
確保する。
【0016】本方法は、DCモータの一貫性があり且つ
信頼性のあるスタートアップ即ち始動を提供する。本方
法は、更に、逆回転を最小とさせ且つモータをスタート
即ち開始するために必要とされる時間を減少させる。本
方法は、更に、最初のゼロ交差点を検知するためのスタ
ートアップ回転における早期に高いBEMF信号を発生
させる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例に基づく方法
は、図3A及び3Bに示したフローチャートによって表
わされるソフトウエアルーチンに従って図2に示した制
御回路7により実施することが可能である。その中にお
いて、符号X,Y,Zを有する三つの記号は、図3A及
び3Bの間の論理的な接続を表わしている。
【0018】ロータ1を回転させる回路について最初に
説明し、その後に、正しい開始位相を決定する方法につ
いて本発明の原理に基づいて説明する。
【0019】Y接続型三相DCモータ用の制御回路7を
模式的に図2に示してある。3個のコイル8,9,10
がセンタータップ11において共通接続されている。セ
ンタータップ11はフローティング状態、即ち換言する
と、それは電圧源を含む何れの供給源によっても駆動さ
れることはない。コイル8,9,10はスタータ上に位
置されており、それは図1に示したものと同様の態様で
ロータを取囲んでおり、この様なロータ及びコイル組立
体は公知である。
【0020】コイル8,9,10の各々は一対のNチャ
ンネルMOS駆動トランジスタによって駆動され、コイ
ル8,9,10の各々の一端部はパワー段12における
高側駆動用トランジスタと低側駆動用トランジスタとの
間に接続されている。コイル8の一端は高側駆動用トラ
ンジスタ13のソースへ接続すると共に低側駆動用トラ
ンジスタ14のドレインへ接続している。コイル9の一
端は、同様に、高側駆動用トランジスタ15のソースへ
接続すると共に低側駆動用トランジスタ16のドレイン
へ接続している。コイル10の一端は高側駆動用トラン
ジスタ18のソースへ接続すると共に低側駆動用トラン
ジスタ20のドレインへ接続している。高側駆動用トラ
ンジスタ13,15,18の各々は電圧源VCCへ結合さ
れているドレインを有しており、且つ低側駆動用トラン
ジスタ14,16,20の各々は検知抵抗22の第一端
部へ接続しているソースを有している。検知抵抗22の
第二端部は接地へ結合している。検知抵抗22の低側駆
動用トランジスタ14,16,20の各々のソースへの
接続は、コイル8,9,10を介して流れる電流が接地
へ到達する前に検知抵抗22を介して通過することを確
保している。検知抵抗22を横断しての電圧降下はコイ
ル8,9,10における電流の目安である。パワー段1
2における高側及び低側駆動用トランジスタ13,1
4,15,16,18,20の各々は、一組の制御信号
24,26,28,30,32,34のうちの一つによ
って駆動されるゲートを有している。高側駆動用トラン
ジスタ13のゲートは制御信号24によって駆動され
る。低側駆動用トランジスタ14のゲートは制御信号2
6によって駆動される。高側駆動用トランジスタ15の
ゲートは制御信号28によって駆動され、且つ低側駆動
用トランジスタ16のゲートは制御信号30によって駆
動される。高側駆動用トランジスタ18のゲートは制御
信号32によって駆動され、且つ低側駆動用トランジス
タ20のゲートは制御信号34によって駆動される。高
側及び低側駆動用トランジスタ13,14,15,1
6,18,20のゲートは、それぞれ、コイル8,9,
10における電流を制御するために、制御信号24,2
6,28,30,32,34によって選択的に高電圧が
供給される。駆動用トランジスタのうちの一つのゲート
が高電圧制御信号が供給されると、該駆動用トランジス
タは導通状態とされ且つモータにおける電流経路の一部
となる。逆に、駆動用トランジスタのうちの一つのゲー
トが低電圧制御信号が供給されると、それは非導通状態
とされ且つもはや該電流経路の一部ではない。例えば、
代表的な位相において、電流が電圧供給源VCCから高側
駆動用トランジスタ13、コイル8、センタータップ1
1、コイル9を介し、次いで低側駆動用トランジスタ1
6及び検知抵抗22を介して接地へ流れる。この特定の
位相は他の四つの制御信号26,28,32,34に低
電圧を供給しながら、制御信号24及び30に高電圧を
供給して駆動用トランジスタ13及び16を導通状態と
させることによって選択される。高電圧制御信号のうち
の一つを低電圧とさせ且つ同時的に低電圧制御信号のう
ちの一つを高電圧へ駆動することによって、コミュテー
ション即ち転流が実施される。
【0021】三相DCモータの動作はマイクロコントロ
ーラ40によって制御される。マイクロコントローラ4
0はロータの運動、位相の選択、及びモータに対するス
タートアップ動作を支配する。
【0022】ロータは検知抵抗22を横断しての電圧降
下から決定されるコイル8,9,10における駆動電流
に比例した速度で回転する。検知抵抗22の第一端部は
オペアンプ42の非反転入力端へ接続している。抵抗4
4がオペアンプ42の反転入力端と接地との間に接続さ
れており、且つ抵抗46がオペアンプ42の反転入力端
と出力端との間に接続されている。オペアンプ42の出
力端は比較器48の非反転入力端へ接続している。マイ
クロコントローラ40はポート50から比較器48の反
転入力端へ速度制御信号を供給し、且つ比較器48の出
力端はマイクロコントローラ40のポート52へ接続し
ている。検知抵抗22の第一端部からの電圧はオペアン
プ42と抵抗44及び46との結合によって増幅され、
且つその増幅された電圧は比較器48の非反転入力端へ
印加される。その増幅された電圧は比較器48によって
速度制御信号と比較され、且つ比較器48の出力はポー
ト52へ供給され、それはロータの速度が速度制御信号
によって表わされる速度を超える場合に、低電圧から高
電圧へ遷移する。
【0023】マイクロコントローラ40はシリアルイン
ターフェース54,シーケンサ56,プレドライバ回路
58を介してコイル8,9,10における駆動電流を制
御する。マイクロコントローラ40は、ポート60から
シリアルインターフェース54へデータを供給し、且つ
シリアルインターフェース54はデータに基づいて信号
を発生し且つ該信号をシーケンサ56へ供給する。シー
ケンサ56は一組の8ビットレジスタを有しており、各
レジスタは駆動用トランジスタ13,14,15,1
6,18,20を導通状態又は非導通状態の何れかとさ
せるためにプレドライバ回路58へ指示を与えるための
情報を保持している。シーケンサ56におけるレジスタ
のうちの少なくとも6個が、それぞれ、6個の位相の各
々を選択するための情報を有しており、且つ付加的なレ
ジスタがコイル8,9,10を種々の状態とさせるため
の情報を有している。例えば、該レジスタのうちの一つ
は駆動用トランジスタ13,14,15,16,18,
20を非導通状態とさせてコイル8,9,10をトライ
ステート状態とさせるための情報を有している。別のレ
ジスタは、高側駆動用トランジスタ13,15,18を
非導通状態とさせ且つ低側駆動用トランジスタ14,1
6,20を導通状態とさせてコイル8,9,10を検知
抵抗22を介して接地させロータに制動をかけさせるた
めの情報を有している。シリアルインターフェース54
によって発生された信号は、プレドライバ回路58に対
して選択したレジスタ内の情報を供給するシーケンサ5
6内のレジスタを選択するために設けられている。プレ
ドライバ回路58は、選択されたレジスタ内の情報に基
づいて、制御信号24,26,28,30,32,34
を発生させる。制御信号24,26,28,30,3
2,34は、コイル8,9,10における電流を制御す
るために、パワー段12及び駆動用トランジスタ13,
14,15,16,18,20へ供給される。
【0024】本発明の別の実施例においては、シーケン
サ56が6個のフリップフロップからなるリングから形
成されており、各フリップフロップは駆動用トランジス
タ13,14,15,16,18,20のうちの一つに
対応している。
【0025】比較器48の出力端はプレドライバ回路5
8のイネーブル用入力端へ接続している。プレドライバ
回路58は、比較器の出力端が低電圧にある場合に、制
御信号24,26,28,30,32,34を供給する
ためにイネーブル即ち動作可能状態とされる。ロータの
速度が速度制御信号によって表わされる速度を超える場
合には、比較器48の出力は高電圧へ遷移し、そのこと
はプレドライバ回路58をディスエーブル即ち動作不能
状態とさせる。ディスエーブルされたプレドライバ回路
58は駆動用トランジスタ13,14,15,16,1
8,20の全てを非導通状態とさせ、コイル8,9,1
0をトライステート状態とさせる。トライステート状態
とされたコイル8,9,10における電流は散逸し、そ
のことは検知抵抗22の第一端部上の電圧を低下させ、
比較器48の出力を低電圧へ復帰させる。該電流が散逸
された後に、プレドライバ回路58をイネーブルさせて
制御信号24,26,28,30,32,34を供給す
る。
【0026】三相DCモータは、バイポーラモードで動
作させることが可能であり、その場合には、コイル8,
9,10は複数個のフェーズからなるシーケンスに従っ
て電流を受取り、各フェーズは、3番目のコイルをフロ
ーティング状態のままとして、三つのコイルのうちの二
つのコイルによる電流経路によって画定される。第一フ
ェーズは上に説明したが、その場合に、駆動用トランジ
スタ13及び16が導通状態とされて、コイル8及び9
を介して電流経路を発生させている。6個の交互の位相
がY形態のコイルに対して使用可能であり、且つこれら
6個の位相はロータの回転をスタート即ち開始させ且つ
維持するためのシーケンスにおいてコミュテーション点
において選択される。これらの位相のシーケンスは、各
コミュテーションが発生すると、電流経路内のコイルの
うちの一つがフローティング状態へスイッチされ、且つ
前にフローティングしていたコイルが電流経路内にスイ
ッチされるように配列されている。更に、該シーケンス
は、フローティングコイルが電流経路内へスイッチされ
る場合に、前に導通状態にあったコイルにおけるのと同
一の方向に新たに導通状態となったコイル内を電流が流
れるように導通状態にあるコイルのうちの一つを置換さ
せる。例えば、高側駆動用トランジスタ13を介してコ
イル8へ電流が流れており且つコイル8がコイル9によ
って置換される場合には、電流は高側駆動用トランジス
タ15からコイル9へ流れる。
【0027】ロータの一つの全回転は完全な電気的サイ
クルを表わしており、その場合に、ロータは6個の位相
からなる全シーケンスによって駆動される。これら6個
の位相を表Aに示してある。
【0028】 表A位相 コイルからの電流の流れ コイルへ フローティングコイル 1 8 9 10 2 8 10 9 3 9 10 8 4 9 8 10 5 10 8 9 6 10 9 8 位相1において、電流はコイル8からコイル9へ流れ且
つコイル10はフローティング状態にある。位相2にお
いて、電流はコイル8からコイル10へ流れ且つコイル
9はフローティング状態にある。位相1においてコイル
8を介して流れる電流は、更に、位相2においてコイル
8内を流れ、一方フローティングコイルはコイル10か
らコイル9へスイッチされる。これらの位相のうちの残
部は表Aに従って同様に動作する。
【0029】三相DCモータの回転が終了されると、ロ
ータは制動動作において休止位置とされる。該ロータは
以下の態様でブレーキング即ち制動される。制御信号2
4,28,32がプレドライバ回路58によって低電圧
状態とされ、高側駆動用トランジスタ13,15,18
を非導通状態とさせて、コイル8,9,10を電圧供給
源VCCから分離させる。プレドライバ回路58は、更
に、制御信号26,30,34に高電圧を与え、低側駆
動用トランジスタ14,16,20を導通状態とさせて
コイル8,9,10のうちの各々を検知抵抗22を介し
て接地へ結合させる。制動動作の後のロータの休止位置
は未知であるが、ロータは位相のうちの一つの近くに休
止することとなる自然の傾向を有している。
【0030】三相DCモータを動作させる多数の方法が
公知であり、そのうちの幾つかの例は米国特許第5,2
21,881号、第5,294,877号、第5,30
6,988号、第5,317,243号に記載されてお
り、それらを引用によって本明細書に取込む。別の実施
例においては、三相DCモータは6個の位相ではなく3
個の位相からなるシーケンスで動作させることが可能で
ある。
【0031】図2,3A,3Bを参照して本発明を説明
すると、ソフトウエアルーチンに従って、マイクロコン
トローラ40は基準電圧及びバイアス電流を設定するこ
とによってステップ70において制御回路7におけるハ
ードウエアを初期化させる。マイクロコントローラ40
は、更に、ポート50からスレッシュホールド電圧レベ
ルを出力する。該スレッシュホールド電圧は比較器48
への入力として供給され、比較器48への他方の入力は
増幅器42を介して供給される電流検知抵抗22上の電
圧からのものである。比較器48の出力は、選択された
位相における電流がマイクロコントローラ40によって
設定されているスレッシュホールドを超える場合に低電
圧から高電圧へ遷移する。上述したように、このスレッ
シュホールドは、各位相に電流が供給される場合にロー
タにおける運動を発生しないように充分低いものに選択
されている。
【0032】マイクロコントローラ40は、ステップ7
2において、変数PHASEを1へ設定し且つ変数TR
IALを1へ設定する。変数PHASEはどの位相に電
流が供給されるべきかを表わす。変数TRIALはどの
トライアル即ち試行が実行されるべきかを表わす。マイ
クロコントローラ40はステップ74において初期的時
間期間をメモリ内に格納する。一方、マイクロコンピュ
ータはこの段階においてメモリ内に何も格納せず、次い
で初期的時間期間として第一の測定した時間期間を格納
することが可能である。格納した時間期間は次のステッ
プにおいて測定された時間期間と比較される。
【0033】次いで、マイクロコントローラ40は、ど
の位相がロータの適切な開始位置に対して最も近くに位
置しているかを決定するために各試行に対して一連のス
テップ76−98を実行する。ステップ76において
は、マイクロコントローラ40は変数PHASEに対応
する位相を選択し且つポート60からシリアルインター
フェース54へデータを供給してシーケンサ56及びプ
レドライバ回路58に対して選択した位相において電流
を開始させることを指示する。マイクロコントローラ4
0は、更に、ステップ76においてカウンタを開始させ
る。ステップ78において、マイクロコントローラ40
は、選択した位相における電流がスレッシュホールドを
超える場合である比較器48の出力が高電圧へ遷移する
まで、ポート52へ供給される比較器48の出力をモニ
タする。本明細書の他の箇所において記載したように、
プレドライバ回路58は、比較器48の出力が高電圧へ
遷移し、従ってコイル8,9,10がトライステート状
態となる場合にディスエーブルされる。マイクロコント
ローラ40は、該スレッシュホールドを超えた後にステ
ップ80においてカウンタを読取り、且つ選択した位相
における電流の開始と該電流がスレッシュホールドを超
えた時刻との間の経過時間を決定する。マイクロコント
ローラ40は、該電流が最大時間限界内において該スレ
ッシュホールドを超えたか否かをステップ82において
判別する。
【0034】該電流が最大時間限界内において該スレッ
シュホールドを超えたものではない場合には、該スレッ
シュホールドは高すぎ且つ過剰な量の電流がコイル8,
9,10によって引出されている。マイクロコントロー
ラ40は、ステップ84において、該スレッシュホール
ドを減少させ且つコイル8,9,10を接地させること
によってロータにブレーキ即ち制動をかける。該テスト
シーケンスを再度実行し、ステップ72へ復帰する。
【0035】一実施例においては、制動をかけるステッ
プは実施しない。ロータに制動をかけるステップはかな
りの時間がかかる場合があり且つ一実施例によれば本方
法の性能に対して必要なものではない。ステップ78に
おいてスレッシュホールドに到達した後にプレドライバ
回路58によってコイル8,9,10がトライステート
状態とされる場合に充分な量の電流が散逸される。マイ
クロコントローラ40は、ステップ72へ復帰して変数
PHASE及びTRIALを1へ設定し且つステップ7
4乃至82を繰返す。該スレッシュホールドへ到達すべ
き最大時間限界及び該スレッシュホールドの値は、選択
された位相における電流がロータに運動を誘発させるこ
とがないように選択される。選択した時間期間内におい
て該スレッシュホールドに到達しない場合には、該スレ
ッシュホールドを減少させ且つテストを繰返し行う。こ
のことは、電流が該時間限界内において該スレッシュホ
ールドに到達する値となるまで継続して行われる。本発
明の一実施例においては、最大時間限界は1ミリ秒へ選
択される。
【0036】選択した位相へ供給される電流が最大時間
限界内においてスレッシュホールドに到達すると、マイ
クロコントローラ40はステップ80においてカウンタ
を読取ることによって決定される時間期間を格納されて
いる時間期間と比較する。格納されている時間期間は、
ステップ74において格納された初期的時間期間か又は
前の位相に対して格納された時間期間の何れかとするこ
とが可能である。マイクロコントローラ40はステップ
86において選択した位相に対する時間期間が格納され
ている時間期間より小さいか否かを判別し、その場合に
は、選択した位相に対する時間期間がメモリ内に格納さ
れ、格納されている時間期間はステップ88において廃
棄される。変数PHASEもステップ88においてマイ
クロコントローラ40によってメモリ内に格納される。
選択された位相に対する時間期間が格納されている時間
期間より大きいか又は等しい場合には、格納されている
時間期間がマイクロコントローラ40によって維持され
且つ選択された位相に対する時間期間が廃棄される。ス
テップ90において、マイクロコントローラ40はロー
タに制動をかける。再度、本発明による方法の性能のた
めにはブレーキング即ち制動をかける手順は必要なもの
ではない。
【0037】マイクロコントローラ40はステップ92
において変数PHASEが時間期間が6個の位相の各々
に対して測定されたことを表わす数字6に到達したか否
かを判別する。変数PHASEが6未満である場合に
は、マイクロコントローラ40はステップ94において
変数PHASEを1だけインクリメントさせ且つステッ
プ76へ復帰してインクリメントさせた変数PHASE
によって識別される位相に対して電流を供給し且つカウ
ンタを再度開始させる。次いで、マイクロコントローラ
40はインクリメントさせた変数PHASEによって識
別される位相に対してステップ78−84を完了させる
べく進行する。ステップ86において、マイクロコント
ローラ40は最も最近に測定した時間期間を格納されて
いる時間期間と比較する。最も最近に測定されている時
間期間がこれら二つのうちで短いほうのものである場合
には、それはステップ88において変数PHASEと共
にメモリ内に格納され、且つマイクロコントローラ40
はステップ90においてモータに制動をかける。
【0038】変数PHASEが数字6に到達し、変数T
RIALによって識別される特定のトライアル即ち試行
において6個の位相の各々に対して時間期間が測定され
たことを表わす場合には、マイクロコントローラ40は
該試行においてロータの位置に最も近いものとして識別
された位相を表わすメモリ内に格納されている変数PH
ASEを検索し且つステップ96においてメモリ内の異
なる位置において変数PHASEのID即ち識別を維持
する。ステップ98において、マイクロコントローラ4
0は変数TRIALが数字5に到達したか否かを判別す
る。変数TRIALが5未満である場合には、マイクロ
コントローラ40は変数TRIALを1だけインクリメ
ントさせ且つ変数PHASEをステップ100において
1へ設定し、且つステップ74へ復帰して初期的時間期
間をメモリ内に格納する。メモリは、オンボードRA
M、レジスタ、ディスクドライバなどの任意の許容可能
なメモリとすることが可能である。次いで、マイクロコ
ントローラ40は新たな試行に対してステップ76−9
8を繰返す。
【0039】図3A及び3Bに示した本発明の実施例に
おいては、全部で5回の試行を実行する。試行の総数は
任意の奇数とすることが可能であり且つ開始位相の誤っ
た選択の蓋然性は試行回数が増加されるに従い減少す
る。しかしながら、各付加的な試行はモータを開始させ
るために必要な時間期間を長くさせる。5回の試行の選
択は、ロータの位置を検知するために必要な時間の量を
最小とする一方本方法の精度を最大とさせる。一実施例
においては、1又は3の試行のみが使用され、一方他の
実施例においては、7又はそれ以上の試行が使用され
る。別の実施例においては、偶数回の試行を実施するこ
とが可能であるが、この場合には二つの位相が同点とな
る可能性があり、その場合には何らかの同点決勝方法を
採用することにより、開始位相を選択させることが可能
である。
【0040】5回の試行が行われる場合には、変数TR
IALは5の値を有し且つ各々が該試行のうちの一つに
おいてロータの位置に対して最も近いものとして選択さ
れている五つの位相のID即ち識別をメモリ内に格納す
る。最も頻繁に選択された位相がロータの位置に最も近
い位相としてステップ102においてマイクロコントロ
ーラ40によってメモリ内に格納される。
【0041】第一実施例によれば、次いで、以下のステ
ップに従ってモータが開始される。マイクロコントロー
ラ40はステップ104においてスレッシュホールドを
動作レベルへ上昇させ、従って、ポート50から供給さ
れる速度制御信号の値を増加させてロータを所望の速度
で回転させるためにコイル内に充分な電流が流れること
を許容する。マイクロコントローラ40はステップ10
6においてダブルインクリメント開始手順を実施し、そ
の場合に、ステップ102において選択された開始用の
位相に電流が供給され、且つ、引続くコミュテーション
点において、該開始用位相の先の第二位相に電流が供給
される。一実施例においては、該開始用位相のすぐ前の
位相が第二位相を優先させるためにスキップされ、当該
技術分野において公知の所謂ダブルインクリメント開始
手順を実行する。ロータは前方方向へ回転を開始し且つ
BEMF信号がフローティングコイル内において発生さ
れる。最初のゼロ交差がステップ108においてマイク
ロコントローラ40によって検知され、そのことは、そ
の後においてモータをバイポーラモードで動作させる。
【0042】一実施例によれば、マイクロコントローラ
40が外部入力から又は内部ソフトウエアからスタート
アップコマンドを受取ると、スタートアップ即ち始動の
直前においてロータの位置が決定される。
【0043】本発明の第二実施例によれば、ロータが停
止した後で且つ次の開始信号を待機している間において
ロータの位置を決定する本方法が回転期間の終了時に実
施される。特に、公知の如く、ハードディスクドライブ
におけるロータはコンピュータのスタートアップ即ち始
動時において数分間初期的に回転する場合がある。ハー
ドディスクドライブからのデータの読取りが完了する
と、コンピュータが未だに動作中であっても、モータが
シャットダウンされ且つ回転が停止される。このことは
電力節約モード又はその他の動作モードにおいて頻繁に
発生する。ロータが今や静止状態であったとしても、コ
ンピュータはオンであり且つディスクドライブが近い将
来に使用されることが予測される。その時においてはロ
ータの回転を開始させることが必要となる。本発明によ
れば、開始信号が供給される前に、ロータが休止状態に
ある間にロータの位置及び所望の開始位相が決定され
る。このことは、ロータが休止状態となった直後又は選
択した時間の経過後であるがスタートアップ信号が発生
される前のある時間の後において行うことが可能であ
る。この休止期間中においては時間は臨界的なものでは
ないので、開始位相を決定するための試行は比較的長い
時間期間に亘り又は所望により多数回の試行を使用する
ことによって実行することが可能である。試行の回数
は、例えば、15又は25又はそれ以上とすることが可
能である。開始位置に対して最も近い位相を選択するた
めにスタンダードの統計的解析を実行することが可能で
ある。正確なロータ位置をより確かなものとするために
充分な回数の試行を実行することが可能である。次い
で、この位相を格納し且つロータが移動しないようにロ
ータを制動させた位置に保持する。スタートアップ信号
が外部からか又はマイクロコントローラ40内に格納さ
れているような場合にはプログラムソフトウエアから来
ると、本プログラムはメモリをチェックしてロータの位
置、従って適切な開始位相を決定する。コイルへ送られ
る第一電流は適切な位相に対する開始回転電流である。
回転がすぐに開始し、この場合には適切なスタートアッ
プ位相が前もって識別されており且つ格納されているの
で何らテストを行うことはない。従って、適切な位相で
の非常に高速なスタートアップ即ち始動が可能である。
スタートアップ時に、ロータは逆回転又は振動を発生す
ることはない。なぜならば、適切な最初の位相が前もっ
て格納されており且つロータは最後の測定時以来静止状
態にあるからである。
【0044】更に別の実施例によれば、ソフトウエアが
例えばソフトウエアタイミング制御の下で実施すること
が可能であるようなスタートアップ信号を予測すること
が可能である場合には、時間を節約するが未だに適切な
最初の位相でロータが回転することを確保した状態でス
タートアップ信号近くで且つその前にテストを実行する
ことが可能である。
【0045】ロータの位置を決定するためのテストは、
マイクロコントローラ40に対して便利である時間にお
いて行うことが可能であり、例えばそれがアイドル状態
にある場合か又はスタートアップ前のその他の時間など
である。
【0046】一実施例においては、制動動作を完了した
後に多数回の試行を使用してテストを実施する。スター
トさせるための信号が与えられると、各位相を一度テス
トすることによって単一のチェック試行を行うことが可
能である。最も短い位相を識別することが可能である。
この位相が格納されている位相と同一である場合には、
ロータが実際に静止状態にあり且つスタートアップ即ち
始動を開始することが可能であることの良好な確証が存
在する。これは、又、高速のスタートアップルーチンで
ある。異なる位相がこの単一の試行において最も近いも
のとして識別される場合には、複数回の試行において各
位相をチェックする完全なテストを前述したようにして
開始させることが可能である。
【0047】本発明の別の実施例に基づくY接続型三相
DCモータ用の制御回路120を図4に示してある。図
4に示した制御回路120は、図2に示した制御回路7
における対応する要素と同様の幾つかの要素を包含して
おり、且つ制御回路7及び120の両方に対して共通の
要素には同一の参照番号が付してある。
【0048】3個のコイル8,9,10がセンタータッ
プ11において共通接続されており且つパワーステージ
12から電流を受取る。コイル8の一端は高側駆動用ト
ランジスタ13のソースへ接続しており且つ低側駆動用
トランジスタ14のドレインへ接続している。コイル9
の一端は高側駆動用トランジスタ15のソース及び低側
駆動用トランジスタ16のドレインへ接続している。コ
イル10の一端は高側駆動用トランジスタ18のソース
及び低側駆動用トランジスタ20のドレインへ接続して
いる。駆動用トランジスタ13,14,15,16,1
8,20の各々は、ゲートとドレインとソースとを有し
ている。高側駆動用トランジスタ13,15,18のド
レインは電圧源VCCへ接続しており且つ低側駆動用トラ
ンジスタ14,16,20の各々のソースは検知抵抗2
2の第一端部へ接続している。検知抵抗22の第二端部
は接地へ接続している。駆動用トランジスタ13,1
4,15,16,18,20の各々は複数個の制御信号
24,26,28,30,32,34のうちのそれぞれ
の一つによって制御される。
【0049】検知抵抗22の第一端部はオペアンプ42
の非反転入力端へ接続している。オペアンプ42の反転
入力端は抵抗44の第一端部及び抵抗46の第一端部へ
接続している。抵抗44の第二端部は接地へ接続してお
り、且つ抵抗46の第二端部はオペアンプ42の出力端
へ接続している。オペアンプ42の出力端は比較器48
の非反転入力端へ接続している。
【0050】制御回路120はシリアルインターフェー
ス54と、シーケンサ56と、プレドライバ回路58と
を有している。シーケンサ56は一組の8ビットレジス
タを有しており、各レジスタは、制御回路7に関して説
明したシーケンサ56と同様の態様で、駆動トランジス
タ13,14,15,16,18,20を導通状態か又
は非導通状態の何れかとさせるためにプレドライバ回路
58に指示を与えるための情報を保持する。シーケンサ
56におけるレジスタが選択され且つその情報がプレド
ライバ回路58へ供給され、プレドライバ回路58はそ
の情報を、プレドライバ回路58が駆動用トランジスタ
13,14,15,16,18,20へ供給する制御信
号24,26,28,30,32,34に対する情報へ
変換する。制御信号24,26,28,30,32,3
4は、図2に示した制御回路7に関して説明したのと同
一の態様で、コイル8,9,10における電流を制御す
るために駆動トランジスタ13,14,15,16,1
8,20のうちの何れを導通状態又は非導通状態とさせ
るべきかの指示を与える。
【0051】本発明の別の実施例においては、シーケン
サ56が、6個のフリップフロップからなるリングから
構成されており、各フリップフロップは駆動用トランジ
スタ13,14,15,16,18又は20のうちの一
つに対応している。
【0052】制御回路120は、更に、図3A及び3B
に示したソフトウエアルーチンのステップを実施する幾
つかのハードウエア要素を有している。マイクロコント
ローラ(不図示)はライン124上にプログラマブル即
ちプログラム可能なブロック122に信号を供給し、且
つプログラマブルブロック122は比較器48の反転入
力端へ供給されるマイクロプロセサからの信号に基づい
て速度制御信号を発生する。カウンタ126は比較器4
8の出力を受取るべく接続されている。カウンタ126
は、比較器48の出力が低電圧である場合にイネーブル
され、且つ比較器48の出力が高電圧へ遷移する場合に
ディスエーブルされる。カウンタ126はクロック12
8からクロック信号を受取る。比較器48の出力は、更
に、プレドライバ回路58へ供給され、プレドライバ回
路58は、比較器48の出力が低電圧である場合にイネ
ーブルされる。比較器48の出力が高電圧へ遷移する
と、プレドライバ回路58はディスエーブルされ、且つ
駆動用トランジスタ13,14,15,16,18,2
0の各々は非導通状態とされ、従ってコイル8,9,1
0はトライステート状態とされる。比較器48の出力が
低電圧へ遷移すると、プレドライバ回路58がイネーブ
ルされて制御信号24,26,28,30,32,34
を供給する。
【0053】カウンタ126及びプレドライバ回路58
の両方は、ライン130上にマイクロコントローラによ
って発生されるスタート(開始)信号を受取る。該開始
信号は、制御回路120に対して、ロータの駆動回転を
開始することの指示を与える。カウンタ126は、カウ
ントがレジスタ132と通信する論理回路134によっ
てアクセスすることが可能であるように、カウンタ12
6によって発生されるカウントを受取るメモリレジスタ
132からなるブロックへ接続されている出力端を有し
ている。レジスタ132は、更に、論理回路134によ
って使用可能な付加的なメモリレジスタを有している。
【0054】論理回路134は、比較器48の出力を受
取るべく接続されており、且つカウンタ126に対して
カウント動作を開始するための指示を与えるためにカウ
ンタ126へ接続している出力端を有している。論理回
路134は、更に、シーケンサ56及びシリアルインタ
ーフェース54へ信号を供給すべく結合されている出力
端を有している。論理回路134は、プレドライバ回路
58へ供給される情報を包含しているシーケンサ56内
のレジスタを選択するためにシーケンサ56に対して信
号を供給する。論理回路134からの信号は、更に、シ
リアルインターフェース54へ供給され、従ってそれは
マイクロコントローラによってアクセスすることが可能
である。
【0055】制御回路120は、以下の態様で図3A及
び3Bに示したソフトウエアルーチンを実行する。マイ
クロコントローラは、ライン130上に開始信号を供給
して、ロータが開始すべきであることを制御回路120
へ示す。この開始信号に応答して、論理回路134は、
ステップ70において制御回路120において適宜の基
準電圧及びバイアス電流を設定することによってハード
ウエアを初期化させる。論理回路134は、更に、ステ
ップ70においてスレッシュホールドを選択し、次いで
変数PHASEを1へ設定し且つ変数TRIALをステ
ップ172において1に設定する。ステップ74におい
て、論理回路134は初期的時間期間を格納する。ステ
ップ76において、論理回路134はプレドライバ回路
58に対して、シーケンサ56を介して制御信号24,
26,28,30,32,34を発生させて変数PHA
SEによって選択した位相においてコイル8,9,10
へ電流を供給することの指示を与える。論理回路134
は、更に、ステップ76においてカウンタ126を開始
させる。検知抵抗22の第一端部における電圧が、増幅
器42の出力が速度制御信号よりも大きくなり、それに
よって比較器48の出力が高電圧から低電圧へ遷移する
レベルに到達するまで、電流は選択された位相において
増加する。この点において、カウンタ126はディスエ
ーブルされ且つレジスタ132へ供給されたカウントは
選択された位相における電流の開始と選択された位相に
おける電流がスレッシュホールドに到達した時点との間
の時間期間に対応する。比較器48の出力端においての
低電圧から高電圧の遷移は、更に、プレドライバ回路5
8をディスエーブルさせ、そのことは駆動用トランジス
タ13,14,15,16,18,20を非導通状態と
させてコイル8,9,10をトライステート状態とさせ
る。その結果、コイル8,9,10における電流は散逸
する。
【0056】ステップ78及び80において、論理回路
134は比較器48の出力を受取り且つ比較器48の出
力が低電圧から高電圧へ遷移する場合にカウンタ126
によってレジスタ132へ供給されるカウントを読取
る。
【0057】ステップ82において、論理回路134
は、レジスタ132におけるカウントによって示される
時間期間を最大時間限界と比較する。その時間期間が最
大時間限界を超えている場合には、論理回路134はス
テップ84においてスレッシュホールドを低下させ、且
つ信号をシーケンサ56へ送給してプレドライバ回路5
8に対してモータに制動をかけることを指示するレジス
タを選択する。再度、上述したように、モータに制動を
かけるステップは本発明に従って必要なものではない。
次いで、論理回路134は、ステップ72において、変
数PHASEを1へ設定し且つ変数TRIALを1へ設
定し、且つより低いスレッシュホールドでステップ74
乃至82を繰返す。
【0058】選択された位相へ供給された電流が最大時
間限界内においてスレッシュホールドに到達すると、論
理回路134は該選択された位相に対する時間期間をス
テップ86においてレジスタ132内に位置されている
格納されている時間期間と比較する。格納されている時
間期間は、ステップ74において格納された初期的時間
期間であるか又は前の位相に対して格納された時間期間
の何れかとすることが可能である。論理回路134は、
ステップ86において、該選択された位相に対する時間
期間が格納されている時間期間よりも短いか否かを判別
し、その場合に、選択された位相に対する時間期間及び
変数PHASEがレジスタ132内に格納され且つ格納
されている時間期間はステップ88において廃棄され
る。論理回路134が、該時間期間が格納されている時
間期間より大きいか又は等しいものであることを判別す
る場合には、格納されている時間期間はレジスタ132
内に維持される。次いで、論理回路134はシーケンサ
56へ信号を供給してステップ90においてプレドライ
バ回路58をしてロータに制動をかけることを指示する
情報を包含しているレジスタを選択する。上述したよう
に、ロータに制動をかけるステップは本発明の性能のた
めには必ずしも必要なものではない。
【0059】論理回路134は、ステップ92におい
て、変数PHASEが、6個の位相の各々に対して時間
期間を測定したことを表わす数字6に到達したか否かを
判別する。変数PHASEが6未満である場合には、論
理回路134は変数PHASEをステップ94において
1だけインクリメントさせ且つステップ76へ復帰して
シーケンサ56及びプレドライバ回路58に対してイン
クリメントさせた変数PHASEに基づく位相に対して
電流を供給し且つカウンタを再開始することの指示を与
える。次いで、論理回路134はインクリメントさせた
変数PHASEによって識別された位相に対してステッ
プ78乃至84を完了すべく進行する。ステップ86に
おいて、論理回路134は、最も最近に測定した時間期
間をレジスタ132内に格納されている時間期間と比較
する。最も最近に測定した時間期間がこれら二つのうち
で小さいほうのものである場合には、それは、ステップ
88において変数PHASEと共にレジスタ132内に
格納され、且つ論理回路134はステップ90において
ロータに制動をかけるための信号を供給する。
【0060】変数PHASEが数字6に到達すると、論
理回路134はレジスタ内に格納されている変数PHA
SEを検索し、それは識別された位相が変数TRIAL
によって識別された試行におけるロータの位置に対して
最も近いものであることを表わし且つステップ96にお
いてレジスタ132内における異なる位置に変数PHA
SEを維持する。次いで、論理回路134は、変数TR
IALがステップ98において数字5に到達したか否か
を判別する。変数TRIALが5未満である場合には、
論理回路134はステップ100において変数TRIA
Lを1だけインクリメントさせ且つ変数PHASEを1
に設定し、且つステップ74へ復帰してレジスタ132
内に初期的時間期間を格納する。次いで、論理回路13
4は、インクリメントさせた変数TRIALに基づく新
たな試行に対してステップ76乃至98を繰返す。
【0061】変数TRIALが5の値に到達すると、各
々が試行の一つにおいてロータの位置に最も近いものと
して選択されている5個の位相のID即ち識別がレジス
タ132内に格納される。ステップ102において、最
も頻繁に選択された位相がロータの位置に対して最も近
い位相として論理回路134によってレジスタ132に
おける新たな位置に格納される。次いで、論理回路13
4はシーケンサ56へ信号を供給し、ロータの位置に対
して最も近いものとして選択された位相に対応するシー
ケンサにおけるレジスタを選択し、且つ選択されたレジ
スタにおける情報がプレドライバ回路58へ供給され
る。次いで、マイクロコントローラはロータの回転を開
始するための制御を司る。マイクロコントローラは、ラ
イン130上に供給された開始信号を終了させ、且つス
テップ104において、ライン124上に供給された信
号を上昇させてプログラマブルブロック122によって
発生される速度制御信号を上昇させ、ロータにおいて回
転を誘起させるためにコイル内に充分の電流が流れるこ
とを可能とする。次いで、マイクロコントローラはシリ
アルインターフェース54へ信号を供給してシーケンサ
56及びプレドライバ回路58が論理回路134によっ
て選択されたレジスタに基づいてコイルへ電流を供給さ
せる。次いで、電流がロータの位置に対して最も近いも
のとして選択された位相へ供給される。ステップ106
において、後のコミュテーション点において、マイクロ
コントローラはロータの位置に最も近い位相より先の2
番目の位相へ電流を供給するようにシリアルインターフ
ェース54に対して信号を供給することによりダブルイ
ンクリメントを実施する。次いで、マイクロコントロー
ラはバイポーラモードにおいてロータの回転を制御す
る。
【0062】勿論、図4の回路における多くのコンポー
ネントはハードウエア又はソフトウエアとすることが可
能である。論理、クロック、レジスタ、及びカウンタで
さえもソフトウエアか又はハードウエアの何れかとする
ことが可能である。
【0063】上述した本発明の実施例に基づく方法は、
多相DCモータを開始させる公知の方法と比較して幾つ
かの利点を提供している。ロータの休止位置を確立する
ために複数回の試行を行うことは、モータを開始させる
前にロータの位置を正確に決定することを確保してい
る。従って、モータを開始させるために正しい方向にお
いてダブルインクリメントを適用することが可能であ
る。本方法は、逆回転及び振動の発生を最小とさせるこ
とによってモータを開始させるのに必要な時間の量を減
少している。スタートアップ即ち始動期間中においての
逆回転及び振動が最小であるということは、検知するた
めの第一ゼロ交差において高いBEMF信号を使用する
ことが可能であることを確保している。
【0064】本発明の実施例に基づく方法は公知の誘導
性検知方法と比較して改良を与えている。なぜならば、
それは時間期間を測定するためのクロック信号を発生す
るために低周波数のクロックを使用することを可能とし
ているからである。高周波数クロックを排除すること
は、磁気記録媒体へ又はそれからのデータ転送を行う場
合に干渉する場合のある方法を使用するディスクドライ
ブシステムにおいて高周波数ノイズの量を減少させてい
る。本方法は、マイクロ秒での時間期間の分解能を与え
る1メガヘルツのクロック信号に基づいて使用すること
が可能である。本方法の精度は、時間期間の測定の分解
能を増加することによって改善させることが可能であ
る。例えば、半マイクロ秒の分解能を与える2メガヘル
ツのクロック信号は本方法の精度を2倍とさせる。
【0065】多相DCモータを開始させるための方法及
び回路について説明した。ある場合においては、マイク
ロコントローラ及び例えば逆起電力ゼロ交差を検知する
回路のような公知の回路については説明の冗長性を省く
ために詳細に記載していない。更に、理解すべきことで
あるが、本発明の例示として種々の実施例について説明
したが、本発明の範囲を逸脱することなしに種々の変形
例を構成することが可能である。例えば、本発明を三相
DCモータへ適用する場合について説明したが、当業者
にとって明らかなように、本発明は多数の位相を有する
多相DCモータへ適用することが可能であることは勿論
である。又、本発明を6個の位相からなるシーケンスで
バイポーラモードで動作される三相DCモータに関連し
て説明したが、本発明は、単極又は三極モードで動作さ
れる三相DCモータに対しても同様に適用可能であるこ
とは勿論である。
【0066】以上、本発明の具体的実施の態様について
詳細に説明したが、本発明は、これら具体例にのみ制限
されるべきものではなく、本発明の技術的範囲を逸脱す
ることなしに種々の変形が可能であることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術に基づく三相DCモータを示した概
略図。
【図2】 三相DCモータ用の制御回路を示した概略
図。
【図3A】 本発明の一実施例に基づいて多相DCモー
タを開始させるために図2に示した制御回路によって実
施されるソフトウエアルーチンを示したフローチャート
の一部。
【図3B】 図3Aに示したフローチャートの一部と結
合されるべき別の部分を示したフローチャートの一部。
【図4】 本発明の一実施例に基づく三相DCモータ用
の制御回路を示した概略図。
【符号の説明】
7 制御回路 8,9,10 コイル 11 センタータップ 12 パワー段 13,15,18 高側駆動用トランジスタ 14,16,20 低側駆動用トランジスタ 22 検知抵抗 40 マイクロコントローラ 42 オペアンプ 48 比較器 54 シリアルインターフェース 56 シーケンサ 58 プレドライバ回路
フロントページの続き (72)発明者 カルロ バーテマラ アメリカ合衆国, カリフォルニア 95132, サン ノゼ, ダルトレイ ウ エイ 1784 (72)発明者 パオロ メネゴリ アメリカ合衆国, カリフォルニア 95127, サン ノゼ, ジュリエット アベニュー 859 (72)発明者 マッシミリアーノ ブランビッラ イタリア国, ミラノ, ジオバッニ, 100.20099−セスト 5, ピアッツァ オリドリニ (番地の表示なし)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータと複数個のコイルとを具備してお
    り且つ複数個の位相で動作され且つ前記ロータが前記位
    相のうちの一つと相対的な位置を有しているDCモータ
    をスタートさせる方法において、 奇数回の試行の各々に対し、 前記複数個の位相の各々に対し、 前記位相に電流を導入し、 前記位相への電流の導入と前記位相における前記電流が
    所定のスレッシュホールドを超える時刻との間の時間期
    間を測定し、 前記位相における前記電流を終了させ、 最も短い時間期間を有する位相を識別し、 前記多数の試行のうち選択した位相として開始用の位相
    を識別し、 前記DCモータを開始させる、ことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記最も短い時間期
    間を有する位相を識別するステップが、 第一測定からメモリ内に時間期間を格納し、 前記複数個の位相の各々に対し、 前記位相に対して測定した時間期間を前記メモリ内に格
    納した時間期間と比較し、 前記位相に対する時間期間が前記メモリ内に格納してあ
    る時間期間より短い場合には、前記メモリ内に格納した
    時間期間を前記メモリから除去し且つ前記位相に対する
    時間期間を前記メモリ内に格納する、ことを特徴とする
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、更に、 前記試行の各々に対し、最も短い時間期間を有するもの
    として識別した位相のIDをメモリ内に格納する、こと
    を特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、更に、 前記位相に対する時間期間が最大時間期間を超える場合
    に前記所定のスレッシュホールドを減少させる、ことを
    特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記DCモータを開
    始させるステップが、 上昇させたスレッシュホールドを選択し、 前記開始用位相内に電流を導入し、 前記開始用位相内における電流を終了させ且つ前記開始
    用位相から2個の位相を取除いた第三位相内へ電流を導
    入する、ことを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 請求項2において、更に、前記コイルを
    接地へ結合させることを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 複数個のコイルを具備しており且つ複数
    個の位相で動作されるDCモータにおけるロータであっ
    て、前記ロータが前記位相のうちの一つと相対的な位置
    を有しているロータの位置を検知する方法において、 予め選択した奇数回の試行の各々に対し、前記ロータの
    位置に最も近く位置している位相を決定し、 多数回の試行において前記ロータの位置に最も近いと決
    定された位相を識別する、ことを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記ロータの位置に
    最も近くに位置している位相を決定する動作が、 前記複数個の位相の各々に対し、 前記位相内に電流を導入し、 前記位相内への電流の導入と前記位相内の電流が所定の
    スレッシュホールドを超える時刻との間の前記位相に対
    する時間期間を測定し、 前記位相内の電流を終了させ、 最も短い時間期間を有する位相を識別する、ことを特徴
    とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項8において、最も短い時間期間を
    有する位相を識別する動作が、 前記複数個の位相の各々に対し、 前記時間期間を前もって確立した時間期間と比較し、 前記二つの時間期間のうちの最も短いもの及び前記最も
    短い時間期間を測定した位相のIDをメモリ内に格納す
    る、ことを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項8において、前記時間期間を測
    定する動作が、更に、前記コイルを接地へ結合させる動
    作を包含していることを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 DCモータにおけるロータを開始させ
    る回路において、前記DCモータは複数個のコイルを具
    備しており且つ複数個の位相で動作し、前記ロータが前
    記位相のうちの一つと相対的な位置を有している回路に
    おいて、 論理回路が設けられており、 前記論理回路から信号を受取り且つ情報を発生するよう
    に構成されているシーケンサ回路が設けられており、 前記シーケンサ回路によって発生された情報を受取り且
    つ前記情報に基づいて前記モータの選択した位相へ電流
    を供給するように構成されているドライバ回路が設けら
    れており、 前記ドライバ回路ヘ結合されており且つ前記コイルにお
    ける電流に基づいて信号を発生するように構成されてい
    る増幅器が設けられており、 前記増幅器によって発生された信号及び速度制御信号を
    受取るように構成されており前記増幅器によって発生さ
    れた信号が前記速度制御信号を超える場合に信号を発生
    する比較器が設けられており、 前記比較器によって発生された信号及び前記論理回路か
    らの信号を受取り且つ前記論理回路からの信号に応答し
    てカウントを開始し且つ前記比較器によって発生された
    信号に応答してカウントを終了させるように構成されて
    いるカウンタが設けられており、 前記カウンタからのカウントを受取り且つ前記論理回路
    と通信を行うように構成されているメモリが設けられて
    おり、 前記論理回路は、順番に前記位相の各々の中へ開始され
    るべき電流を指示し且つ前記メモリからのカウンタによ
    って発生された各位相に対するカウントを読取ることに
    より前記位相と相対的な前記ロータの位置を決定するよ
    うに構成されており、前記カウントは前記位相における
    電流の開始と前記電流がスレッシュホールドへ上昇する
    時刻との間の各位相に対する期間に基づくものであり、
    前記ロータの位置は最も短い時間期間を有する位相に対
    して最も近いものと決定される、ことを特徴とする回
    路。
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