JPH1175292A - 電気音響変換器 - Google Patents

電気音響変換器

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Publication number
JPH1175292A
JPH1175292A JP24976397A JP24976397A JPH1175292A JP H1175292 A JPH1175292 A JP H1175292A JP 24976397 A JP24976397 A JP 24976397A JP 24976397 A JP24976397 A JP 24976397A JP H1175292 A JPH1175292 A JP H1175292A
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JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
outer peripheral
peripheral part
rigidity
bent
Prior art date
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Pending
Application number
JP24976397A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Watanabe
正宏 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP24976397A priority Critical patent/JPH1175292A/ja
Publication of JPH1175292A publication Critical patent/JPH1175292A/ja
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  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 平板振動板の外周部分における不要な共振の
発生を軽減して音響歪みを抑制した電気音響変換器を提
供する。 【解決手段】 並列配置される複数の突起部7a1〜7
a7を有する平面状の振動板70を備えた電気音響変換
器であって、前記平面振動板70の外周部70cに折曲
部aを設けて、外周部70cの剛性を突起部7a1〜7
a7の剛性より高くした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平面型スピーカで
ある電気音響変換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1は電気音響変換器を説明するための
図であり、同図(A)は電気音響変換器の正面図,同図
(B)は電気音響変換器の右側面断面図、図2は電気音
響変換器を構成する振動板を説明するための図であり、
同図(A)は振動板の正面図,同図(B)は従来の振動
板をA−A´線で縦断した縦断断面図、同図(C)は本
発明の振動板をA−A´線で縦断した縦断断面図、図3
は振動板の外周部の構造を説明するための図であり、同
図(A)は図2(B)に示した従来の振動板の一部拡大
断面図、同図(B)は図2(C)に示した本発明の振動
板の一部拡大断面図である。
【0003】電気音響変換器である全面駆動薄型スピー
カユニットAは、図1(A),(B)に示すように、フ
レーム1、リアプレート2、マグネット3、ポールピー
ス4、ガイドピン5、ボイルコイル6、ダイヤフラム
(振動板)7、ダンパー8、エッジ9から大略構成され
る。これらマグネット3、ボイルコイル6、ダイヤフラ
ム(振動板)7の組み合わせ(セグメント)を増やすこ
とにより振動板面積を拡大することが可能となる。この
スピーカユニットAの寸法は、例えば、厚さ25mm、
幅115mm、高さ136mmであり、また、その最大
振幅は10mmp−p(at 600gf)、耐入力は
60Wである。
【0004】フレーム1は、超耐熱ABS樹脂等の耐熱
性樹脂で成型されてなる枠体である。このフレーム1は
その四隅に設けられたねじ穴1A〜1Dを介して図示せ
ぬスピーカキャビネットにねじ留め固定される(スピー
カキャビネットの寸法は、例えば、厚さ60mm、幅1
20mm、高さ500mm)。また、フレーム1の裏側
全面にはリアプレート2が強固にねじ留め固定され、一
方、その表側(振動板7側)の四隅には4つのダンパー
8が接着固定される。この4つのダンパー8で振動板7
の四隅を振動自在に支持するのである。
【0005】リアプレート2は、鉄等の金属板で形成さ
れており、長手状ポールピース4をその上面に接着した
長手状マグネット3をそれぞれ固定するベース板であ
る。このリアプレート2の裏側全面には多数の空気抜き
スリット・穴が設けられると共に、ボイルコイル6の始
端、終端に接続する一対のスピーカ端子が設けられてい
る(いずれも図示せず)。一方、このリアプレート2の
表側(振動板7側)には、前記した如く、長手状マグネ
ット3が接着された長手状ポールピース4の両端がガイ
ドピン5でねじ留め固定される。図示する例では、長手
状マグネット3は7本が互いに平行に併設される。
【0006】マグネット3は、ストロンチウムフェライ
ト等のフェライトを焼結してなるマグネットである。そ
して、前記したように、このマグネット3をリアプレー
ト2の表側(振動板7側)に固定した場合に、リアプレ
ート2に接するマグネット3の一面がN極となり、一
方、ポールピース4に接するマグネット3の他面(振動
板7側)がS極となるように、このマグネット3は着磁
されている。このマグネット3の寸法は、例えば、長さ
80mm、幅5mm、厚さ8mmである。
【0007】ポールピース4は、鉄等の金属板で形成さ
れており、マグネット3をリアプレート2に固定するた
めの一対のねじ穴をその両端部に備えている。ボイルコ
イル6は、振動板7を構成する各頂上部7a1〜7a7
の周囲にそれぞれ順次巻回した被覆銅線である。前記し
たように、このボイルコイル6の始端、終端(図示せ
ず)にはリアプレート2上に設けられた一対のスピーカ
端子にそれぞれ接続される。
【0008】ダイヤフラム(振動板)7は、ボイルコイ
ル6の発熱に耐えかつ振動板としての機械的特性に優れ
たポリイミド(PI)フィルムを用い、これを一体成型
したものである。また、振動板7の軽量化のためには、
振動板自体を極力薄くする必要があるが、ここで用いる
振動板7の厚さは75μmとした。この振動板7は前記
したように、リアプレート2上に固定されたマグネット
3及びポールピース4上に被着され、その周囲をウレタ
ン等からなるエッジ9でフレーム1に位置決め固定され
る。この振動板7の具体的な構成は後述する。
【0009】ダンパー8は、振動板7を振動自在に支持
するものであり、バネ性、耐衝撃性耐熱性がそれぞれ高
い物質であるポリカーボネート等の熱可塑性の樹脂から
なる。限られたスペースで最大振幅10mmp−pを得
るために、多段の板バネ構造とする。このダンパー8は
フレーム1の四隅に固定されるので、各ダンパー8当り
150gfで10mmp−pの変位となる。この負荷を
4個の両端支持梁構造で受け持つ。さらに、振動板7の
面方向の引っ張り荷重はダンパー8の中心部の連結部分
で受け持つ構造である。そして梁構造を扇型に配置して
省スペースを図っている。
【0010】さて、前述した振動板7は、図2(A),
(B)に示すように、複数の頂上部7a1〜7a7、平
面部7b、外周部7cから構成され、これら頂上部7a
1〜7a7、平面部7b、外周部7cは一体に成型され
る。また、頂上部7a1〜7a7は振動版7の裏側(リ
アプレート2側)から表側に向って、曲面凸状(隆起)
に成型されており、これら頂上部7a1〜7a7は主振
動部7Aとして一体成型されている。ここで、振動版7
の表側は全面駆動薄型スピーカユニットAの正面側であ
る。頂上部7a1〜7a7は振動板7の長手方向(図1
(A),図2(A)中、上下方向)に7本並列してな
り、また、各頂上部7a1〜7a7の断面形状は、その
両端部を除き、図2(B)中、A−A´線で縦断した凸
状(蒲鉾状,半円柱形状)である。この主振動部7Aの
周囲は外周部7cが形成されている。
【0011】こうして、上述した構成の全面駆動薄型ス
ピーカユニットAの一対のスピーカ端子間に、音声信号
(駆動電流)を供給することによって、振動板7の各頂
上部7a1〜7a7は紙面に対して前後に均一に全面振
動することになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記したよう
に、ダイヤフラム(振動板)7は、軽量化のために振動
板自体を極力薄くしてポリイミドフィルムで一体成型し
たものであるから、成型後の振動板7の各部の厚さを均
一に保つことは極めて難しい。特に、7本の頂上部7a
1〜7a7の長手方向(図1(A),図2(A)中、上
下方向)の厚さよりもこの長手方向と直交する方向(図
1(A),図2(A)中、左右方向)の厚さが薄いもの
となる欠点が生じていた。このため、各頂上部7a1〜
7a7の短手方向における機械的強度が劣っていた。こ
の結果、全面駆動薄型スピーカユニットAを駆動するた
めに、比較的レベルが大きい音声信号(駆動電流)をこ
れに供給すると、主振動部7Aとして頂上部7a1〜7
a7は一体に振動せずに、各頂上部7a1〜7a7が均
一に振動せずにばらばらに振動してしまい、隣り同士の
頂上部がぶつかりあって、分割振動による異常音を発生
する恐れがあった(いわゆる「ビリツキ音」)。
【0013】この結果、前述した従来の全面駆動薄型ス
ピーカユニットAでは、特に中域(約800Hz〜約4
kHz)においては音圧が最大で40dBのディップが
生じており、これ以外の他の音域よりも格段にレベル変
動が大きい。このために、中域においてフラットな音圧
周波数特性を得ることができなかった。
【0014】本発明は、全周波数帯域においてフラット
な音圧を得ることができないという課題を解決するため
に、特に、振動板7の外周部分7cの剛性を各頂上部7
a1〜7a7の剛性より高くすることにより、主振動部
7Aとして頂上部7a1〜7a7を一体に振動させて
も、外周部分7cにおける不要な共振の発生を軽減して
音響歪みを抑制した電気音響変換器を提供することを目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明は、下記(1)の構成になる電気音響変
換器を提供する。
【0016】(1) 図2(C),図3(B)に示すよ
うに、長手状の複数の突起部(頂上部)7a1〜7a7
が並列して形成される平面状の振動板70を全面駆動す
る電気音響変換器(全面駆動薄型スピーカユニット)A
Aであって、前記振動板70の外周部70cを折曲構造
(折曲部a)として前記突起部(頂上部)7a1〜7a
7の剛性より高くしたことを特徴とする電気音響変換
器。
【0017】
【発明の実施の態様】以下、本発明の電気音響変換器に
ついて、図面に沿って説明する。図2(C)は本発明の
振動板をA−A´線で縦断した縦断断面図、図3(B)
は図2(C)に示した本発明の振動板の一部拡大断面図
である。前述したものと同一構成部分には同一符号を付
し、その説明を省略する。
【0018】本発明の電気音響変換器(全面駆動薄型ス
ピーカユニット)AAは、図2(B)(C)、図3
(A),(B)に示すように、エッジ9に振動板7の平
坦なな外周部7cが支持される従来のものに対して、エ
ッジ9に折曲部aを有する平坦ではない外周部70cが
支持されるものであり、この折曲部aの弾性力によって
外周部分70cの剛性を一段と高くした振動板70を用
いたものである。
【0019】具体的には、本発明の電気音響変換器であ
る全面駆動薄型スピーカユニットAAは、図1(A),
(B)に示すように、フレーム1、リアプレート2、マ
グネット3、ポールピース4、ガイドピン5、ボイルコ
イル6、ダイヤフラム(振動板)70、ダンパー8、エ
ッジ9から大略構成される。
【0020】ダイヤフラム(振動板)70は、ボイルコ
イル6の発熱に耐えかつ振動板としての機械的特性に優
れたポリイミド(PI)フィルムを用い、これを一体成
型したものである。この振動板70は前記したように、
リアプレート2上に固定されたマグネット3及びポール
ピース4上に被着され、その周囲をウレタン等からなる
エッジ9でフレーム1に位置決め固定される。
【0021】振動板70は、図2(A),(C)、図3
(B)に示すように、複数の頂上部7a1〜7a7、平
面部7b、折曲部aを有する外周部70cから構成され
る。この外周部70cはその剛性を高めるために、エッ
ジ9と接する部分に折曲部aを備える。この折曲部aは
振動板70の一体成型時に形成される。図示する折曲部
aは1段差を形成するものであるが、求める剛性を得る
ために、折曲部aを複数の段差(2段、3段、…)を形
成するもであっても良い。因みに、前述した平坦な外周
部70cの剛性(ヤング率)は、290kgf/mm2
である。
【0022】また、外周部70cの折曲部aは振動板7
0の全周囲に1本の線で枠状に形成されるものである
が、この折曲部aを設ける位置は振動板70の全周囲に
亘り形成する必要はなく、求める剛性を得るために、振
動板70の左右両側面だけ、あるいは、その上下面だけ
等、必要に応じて任意の外周部70cの位置に設けるこ
とができるのは勿論である。
【0023】さらに、外周部70cの折曲部aは振動板
70の周囲に太さが均一な1本の線で枠状に設けられる
ものであるが、求める剛性を得るために、折曲部aの太
さを均一な太さとせずに、求める剛性を得るために、微
小な半円球が線状に連結した形状、折り曲げ線が連続し
た形状等、任意の太さであっても良い。
【0024】さらに、前記したように、外周部70cの
求める剛性を得るために、折曲部aの段差の数、折曲部
aの設置位置、折曲部aの太さを組み合わせたものであ
っても良いことは言うまでもない。
【0025】こうして、振動板70はその外周部70c
に折曲部aを設けることにより、外周部分70cの剛性
を一段と高くしたから、上述した構成の全面駆動薄型ス
ピーカユニットAAの一対のスピーカ端子間に、音声信
号(駆動電流)を供給することによって、振動板7の各
頂上部7a1〜7a7は紙面に対して前後に均一に全面
振動する場合に発生する外周部分70cにおける不要な
共振(分割振動)の発生を軽減して音響歪みを抑制する
ことができる。
【0026】
【発明の効果】上述した構成の本発明の電気音響変換器
は、特に、振動板の外周部を折曲構造として外周部の剛
性を一段と高くすることにより、突起部を一体に振動さ
せても、外周部分における不要な共振の発生(分割振
動)を軽減して音響歪みを抑制した電気音響変換器を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気音響変換器を説明するための図である。
【図2】電気音響変換器を構成する振動板を説明するた
めの図である。
【図3】振動板の外周部の構造を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
7,70 振動板 7a1〜7a7 頂上部(突起部) 7c,70c 外周部 a 折曲部 A,AA 全面駆動薄型スピーカユニット(電気音響変
換器)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長手状の複数の突起部が並列して形成され
    る平面状の振動板を全面駆動する電気音響変換器であっ
    て、 前記振動板の外周部を折曲構造として前記突起部の剛性
    より高くしたことを特徴とする電気音響変換器。
JP24976397A 1997-08-29 1997-08-29 電気音響変換器 Pending JPH1175292A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24976397A JPH1175292A (ja) 1997-08-29 1997-08-29 電気音響変換器

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JP24976397A JPH1175292A (ja) 1997-08-29 1997-08-29 電気音響変換器

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Publication Number Publication Date
JPH1175292A true JPH1175292A (ja) 1999-03-16

Family

ID=17197876

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24976397A Pending JPH1175292A (ja) 1997-08-29 1997-08-29 電気音響変換器

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JP (1) JPH1175292A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6654475B2 (en) 2000-09-29 2003-11-25 Victor Company Of Japan, Ltd. Electricity-to-sound transducer

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6654475B2 (en) 2000-09-29 2003-11-25 Victor Company Of Japan, Ltd. Electricity-to-sound transducer

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