JPH1173532A - 紙票類識別装置 - Google Patents

紙票類識別装置

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JPH1173532A
JPH1173532A JP9231450A JP23145097A JPH1173532A JP H1173532 A JPH1173532 A JP H1173532A JP 9231450 A JP9231450 A JP 9231450A JP 23145097 A JP23145097 A JP 23145097A JP H1173532 A JPH1173532 A JP H1173532A
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JP9231450A
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Yuji Kobayashi
勇次 小林
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙幣などの紙票類の特徴を光学的に検出して
良否を識別する構成部分における検出劣化の修正と外乱
光の処置とを自動的に行え、また、摩耗劣化の防止が行
える紙票類識別装置を提供する。 【解決手段】 DA変換回路51の入力データZ1を変
化すると投光側素子13Axの投光量L1が変化する。
投光量L1を紙幣100などの紙票類に透過した入光量
L2を受光側素子13Bxで検出してAD変換回路55
の出力データZ2により良否を識別する。紙幣100が
無い状態でデータZ2が第1の所定値でなければデータ
Z1を増加して投光側素子13Ax・受光側素子13B
xの劣化を修正する。投光側素子13Axの投光が無い
状態で外乱光L3によりデータZ2が第3の所定値以上
になればデータZ1を強制的に増加してデータZ2を第
1の所定値よりも大きい第2の所定値にして識別可能に
する。各素子13Ax・13Bxを同一側に配置してプ
リズム13Cを用い、投光面・入光面・出光面・受光面
を紙幣100の搬送路の壁面よりも後退配置させて摩耗
劣化を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、紙幣・小切手・
伝票カードなど(この発明において、紙票類という)の
特徴を検出することにより紙票類の良否を識別する装置
(このは発明において、紙票類識別装置という)に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】こうした紙票類識別装置は自動販売装置
や銀行預金自動受払装置などに汎用されており、紙票類
識別装置500の基本構成として、図5のような構成が
周知である。図5において、入口10Aから入れ込んだ
紙票類10、例えば、紙幣を搬送機構12によって、矢
印Aのように、搬送路14の奥側に向かって搬送すると
ともに、搬送路14の途中箇所に設けた特徴検出部13
によって紙票類10の特徴、例えば、外形、模様などを
検出して得られる特徴検出信号13aを制御処理部30
に与える。
【0003】制御処理部30から、搬送機構12を駆動
する駆動部11に搬送制御信号11aを与えて、紙票類
10の搬送を制御するとともに、紙票類10が搬送され
た搬送量に対応する制御量、例えば、駆動部11の回転
軸の回転量を、例えば、回転パルス発生器などにより検
出して得られる搬送量検出信号11bを制御処理部30
に与える。
【0004】なお、駆動部11をパルスモータで駆動す
るようにした構成では、搬送制御信号11aがパルス信
号で与えられるので、このパルス信号のパルス数を制御
処理部30で計数し、計数して得たデータを搬送量検出
信号11bによるデータに代えることができるため、上
記の搬送量を検出する部分の構成を省略することができ
る。
【0005】制御処理部30には、良否を識別するため
の正規の各特徴に対して、所定の許容量を与えた上限側
基準値αのデータと下限側基準値βのデータと、良否の
識別などを行うため制御処理フローのプログラムなどが
記憶してある。
【0006】制御処理部30は、特徴検出信号13aに
よって得られる検出値γが、各基準値α・βのデータの
範囲内にあるときは良品、例えば、本物の紙幣として識
別し、また、各基準値α・βのデータの範囲外にあると
きは不良品、例えば、偽物の紙幣として識別する。
【0007】そして、紙票類10が良品のときは、制御
処理部30から、紙票類10を矢印Bの方向に搬送して
収納庫15に入れ込むするための搬送制御信号11aを
駆動部11に与えて収納し、また、紙票類10が不良品
のときは、制御処理部30から、紙票類10を矢印Cの
方向に搬送して入口10Aから排出するため搬送制御信
号11aを駆動部11に与えて返戻する。
【0008】操作部16は、装置の動作条件を設定また
は変更するための操作キー、装置の使用不能を表示する
ための操作キーなどが設けてあり、各操作により得られ
る操作信号16aを制御処理部30に与える。また、表
示部17は、制御処理部30の動作状態や、上記の使用
不能などを表示する。
【0009】制御処理部30は、例えば、図6のよう
に、マイクロコンピュータを主体にしたボード型の制御
処理ユニットCPU/Bによって構成してあり、各検出
信号・各操作信号を入出力ポート31から取り込んで、
そのデータを作業用メモリ32に記憶するとともに、作
業用メモリ32に記憶したデータと、データ用メモリ3
4に記憶した基準値α・βなどのデータと、時計回路3
5から得られる時間的なデータとを、処理用メモリ33
に記憶した制御処理フローのプログラムによって処理し
て得られる処理データを作業用メモリ32に記憶すると
ともに、その処理データにもとづく各制御信号・各表示
信号を入出力ポート31から出力するように構成したも
のである。作業用メモリ32は、例えば、RAM、処理
用メモリ33・データ用メモリ34は、例えば、ROM
またはフラッシュメモリである。
【0010】ところで、紙票類識別装置500の特徴検
出部13による特徴の検出は、外形と普通の文字・模様
・透かしなどは投光側素子と受光側素子とによる光学的
な特徴検出、例えば、発光ダイオードとホトトランジス
タとの組み合わせによる赤外光の検出によって行い、ま
た、磁性材、例えば、鉄粉を含んだ印刷による文字・模
様などは磁気的な検出、例えば、磁気ヘッドを使用した
ホール効果素子または磁気抵抗素子による検出によって
行っている。
【0011】そして、搬送機構12・特徴検出部13・
搬送路14の具体的な構成は、紙票類10を紙幣100
とした場合の構成として、図7のような構成(以下、第
1従来技術という)と、図8のような構成(以下、第2
従来技術という)とが、実開昭63−103170号公
報により開示されており、また、図9・図10のような
構成(以下、第3従来技術という)が特開平5−101
248号公報により開示されている。
【0012】図7の第1従来技術の構成は、特徴検出部
13が透過型の光学的検出による検出を行うようにした
構成であって、投光側素子13Aからの投光を紙幣10
0に透過させて得られる光を受光側素子13Bで検出す
る構成になっている。
【0013】図7において、ローラ12A・12Bとロ
ーラ12C・12Dとは搬送機構の一部を構成してお
り、これらのローラのうちの1つのローラ、例えば、ロ
ーラ12Aの軸12A1が駆動部11によって駆動さ
れ、他のローラ12A・12B・12C・12Dの軸は
適宜の伝動機構、例えば、歯車機構またはタイミングベ
ルト機構などを介して軸12A1に連動している。
【0014】対向して配置した案内体14A・案内体1
4Bは、例えば、金属板であって、搬送路を構成してお
り、案内体14A・案内体14Bの間の間隙14Cが搬
送路14になっている。案内体14A・案内体14Bの
所要の箇所に設けた切れ込み部分から、ローラ12A・
12B・12C・12Dと、投光側素子13Aと受光側
素子13Bとを搬送路14内に入れ込ませてある。
【0015】投光側素子13Aは、例えば、複数の発光
ダイオード13A1〜13Anで構成してあり、また、
受光側素子13Bは、例えば、投光側素子13Aに対向
して配置した複数のホトトランジスタ13B1〜13B
nで構成してあって、それぞれ、紙幣100の搬送方向
を横断する方向に配置してある。そして、ホトトランジ
スタ13B1〜13Bnから得られる検出信号13a1
〜13an(図示せず)を特徴検出信号13aとしてお
り、必要に応じて、例えば、制御処理部30内でサンプ
リングするなどにより、所定の短時間間隔で切換走査し
て得られた信号により、紙幣100の特徴を表すデータ
を得ている。
【0016】図8の第2従来技術の構成は、特徴検出部
13が反射型の光学的検出による検出を行うようにした
構成であって、投光側素子13Aによる投光を紙幣10
0の表面で反射させた光を受光側素子13Bで検出する
構成になっている。
【0017】図8において、投光側素子13Aは、例え
ば、複数の発光ダイオード13A1〜13Anで構成し
てあり、また、受光側素子13Bは、例えば、投光側素
子13Aに隣接して配置した複数のホトトランジスタ1
3B1〜13Bnで構成してあって、それぞれ、紙幣1
00の搬送方向を横断する方向に配置してある。そし
て、ホトトランジスタ13B1〜13Bnから得られる
検出信号13a1〜13an(図示せず)を特徴検出信
号13aとしており、例えば、図7の場合と同様にし
て、紙幣100の特徴を表すデータを得るようにしたも
のである。なお、この構成の場合には、紙幣の下側の案
内体14Bの表面を反射率の高い面、例えば、鏡面にし
て、紙幣100が通過していないときに、最高の反射光
が得られるようにしてある。
【0018】なお、必要に応じて、図8の構成に加え
て、投光側素子13A・受光側素子13Bによる反射型
の検出構成と同様のものを、投光側素子13A・受光側
素子13Bとは異なる位置の紙幣100の裏面側に配置
して紙幣100の両面の反射信号を同時に検出する構成
(以下、第4従来技術という)も周知である。
【0019】図9・図10の第3従来技術の構成は、特
徴検出部13を1つのブロック状に構成するとともに、
投光側素子13A・受光側素子13Bを間隔を間引いて
配置したものであって、例えば、複数の発光ダイオード
13A1〜13Anの各々と、これらに対向して配置し
た複数のホトトランジスタ13B1〜13Bnの各々と
に間隔を設けて配置したものある。
【0020】図9・図10において、取付座14Dは搬
送路14の一部を構成しており、2つの取付座14A1
・14B2の間に設けた間隙が搬送路14になってい
る。つまり、取付座14A1が搬送路14の片面側を形
成し、取付座14B2が搬送路14の反対面側を形成し
ている。
【0021】各発光ダイオード13A1〜13Anの各
端子は、1つのプリント配線板131に取り付けてあっ
て、各入力電圧は端子ブロック132に接続されたコネ
クタ(図示せず)から与えられ、また、各ホトトランジ
スタ13B1〜13Bnの各端子は、他の1つのプリン
ト配線板133に取り付けてあって、各検出信号は端子
ブロック134に接続されたコネクタ(図示せず)から
出力される。
【0022】投光側の取付座14A1に設けた穴の中
に、各発光ダイオード13A1〜13Anを入れ込んだ
後に、プリント配線板131をねじ131A・131B
によって投光側の取付座14A1に取り付けると、各発
光ダイオード13A1〜13Anの各頭部が搬送路14
の片側面の壁面14A11から搬送路14の中に僅かに
突き出た状態に固定され、また、受光側の取付座14B
2に設けた穴の中に、各ホトトランジスタ13B1〜1
3Bnを入れ込んだ後に、プリント配線板133をねじ
133A・133Bによって受光側の取付座14B2に
取り付けると、各ホトトランジスタ13B1〜13Bn
の各頭部が搬送路14の反対側面の壁面14B21から
搬送路14の中に僅かに突き出た状態に固定される。
【0023】上記の透過型の検出構成の場合において、
発光ダイオード13A1〜13Anのうちの1つの発光
ダイオード13Axと、ホトトランジスタ13B1〜1
3Bnのうちの1つホトトランジスタ13Bxとを1対
にした部分の具体的な回路構成は、例えば、図11の
〔透過型検出〕のような回路構成(以下、第5従来技術
という)になっており、また、上記の反射型の検出構成
の場合においても、発光ダイオード13Axとホトトラ
ンジスタ13Bxとを1対にした部分の具体的な回路構
成は、例えば、図11の〔反射型検出〕のような回路構
成(以下、第6従来技術という)になっている。
【0024】図11の〔透過型検出〕の回路構成におい
て、発光ダイオード13Axの発光量、つまり、投光量
L1の調整は、電源Vcc1の電圧と、電流制限用の抵
抗R1との各値を変化させることにより、発光ダイオー
ド13Axの内部電流Ifを変化させて調整し、また、
ホトトランジスタ13Bxの出力電圧Vout、つま
り、特徴検出信号13aの電圧の調整は、電源Vcc2
の電圧と、負荷抵抗R2の各値の変化させることにより
調整している。
【0025】投光量L1がホトトランジスタ13Bx側
に到達する入光量L2は、通過する紙幣100が無い場
合には投光量L1がそのまま到達し、通過する紙幣10
0がある場合には、紙幣100の基本的なパターンによ
る特徴、つまり、紙質・文字・模様・透かしなどによっ
て減衰させられた後の入光量L2がホトトランジスタ1
3Bxに到達するので、結局、ホトトランジスタ13B
xの出力電圧Voutの変化によって紙幣100の有無
と特徴とを検出することがてきる。
【0026】図11の〔反射型検出〕の回路構成におい
て、発光ダイオード13Axの発光量、つまり、投光量
L1の調整と、ホトトランジスタ13Bxの出力電圧V
out、つまり、特徴検出信号13aの電圧の調整と
は、〔透過型検出〕の回路構成の場合と同様にして行っ
ており、また、入光量L2は、投光量L1が紙幣の表面
で反射した場合の反射光、または、投光量L1が案内体
14Bで反射した反射光になるので、〔反射型検出〕の
回路構成と同様に、ホトトランジスタ13Bxの出力電
圧Voutの変化によって紙幣100の有無と特徴とを
検出することができることになる。
【0027】しかし、紙幣100の汚れや皺によっても
入光量L2が変化し、また、太陽光や室内照明灯光の漏
れ込みなどによる外乱光L3によっても入光量L2が変
化するので、紙幣100の識別には、こうした変化をも
含めた比較的広い幅の許容量をもつ上限値α・下限値β
を定めて良否の識別を行っている。
【0028】紙幣100の特徴検出には、外形による特
徴の検出(以下、外形検出という)と、上記の基本的な
パターンによる特徴の検出(以下、パターン検出とい
う)とがあり、例えば、図12のような構成(以下、第
7従来技術という)が特開平5−12527号公報によ
って開示されている。
【0029】図12の〔外形検出〕において、出力電圧
Voutの波形は、図7・図8の構成におけるホトトラ
ンジスタ13B1〜13Bn、または、図9・図10の
ホトトランジスタ13B1〜13Bnによって検出され
ている特徴検出信号13a1〜13an(図示せず)の
各信号の波形であって、その代表的なもの1つにおける
出力波形を示したものである。
【0030】出力電圧Voutは、紙幣100が通過す
る直前から直後までに検出された信号であり、通過時間
は搬送機構12の搬送量検出信号11bまたは搬送制御
信号11aのパルス数にもとづいて紙幣100の搬送量
を求めることができ、また、搬送機構12によって紙幣
100の外形がホトトランジスタ13B1〜13Bnの
箇所を通過する時間幅TA1の間の電圧値が紙幣100
の特徴によって変化させられることになる。したがっ
て、時間幅TA1が紙幣100の外形寸法に相当するの
で、この時間幅TA1が、良品の紙幣100に対する基
準の時間幅の上限値α1・下限値β1と間にあれば、そ
のときの紙幣100を良品として識別でき、そうでない
ときは不良品として識別することがでる。
【0031】このため、出力電圧Voutの最高出力V
maxよりも少し下がった電圧を基準電圧Vsとして、
基準電圧Vsを超える部分を高レベルHLとし、基準電
圧Vs以下の部分を低レベルLLとして整形した整形信
号Vtを作り、その低レベルLLの区間の時間幅によっ
て上記の時間幅TA1を得るようにしている。
【0032】したがって、紙幣100が不良であり、幅
が不足している場合には、両端側に配置されたホトトラ
ンジスタ、例えば、ホトトランジスタ13B1またはホ
トトランジスタ13Bnによる出力電圧Voutが最高
出力Vmaxのままになるので時間幅TA1が狭くな
り、また、紙幣100の中間箇所に穴があいている場合
には、点線で示したように、出力電圧Voutの途中に
最高出力Vmaxになる箇所が生ずるので、低レベルL
Lの区間が途切れてしまい、時間幅TA1が短く分断さ
れるため、不良品として識別できる。
【0033】図12の〔パターン検出〕において、出力
電圧Voutは、上記の〔外形検出〕の場合と同様の検
出波形に相当するものであり、鎖線で示す波形が検出す
るパターンの基準とする上限値α2のパターンと下限値
β2のパターンであり、良否の識別は、出力電圧Vou
tの信号波形が全ての区間で上限値α2のパターンと下
限値β2のパターンとの間にあるときには良品として識
別し、その信号波形が、例えば、点線で示すように、い
ずれかの箇所で上限値α2のパターンまたは下限値β2
のパターンとを超えているときには不良品として識別す
るように構成したものである。
【0034】そして、上記の第2従来技術〜第7従来技
術の構成は、紙幣100に代えて、他の紙票類、例え
ば、小切手、伝票カードなどの良否の識別にも、同様に
使用し得ることは説明するまでもない。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】上記の第1従来技術〜
第7従来技術の構成では、投光側素子13A、例えば、
発光ダイオード13A1〜13Anと、受光側素子13
B、例えば、ホトトランジスタ13B1〜13Bnとの
各頭部が搬送路14の中に突き出しているので、これら
の頭部が搬送される紙票類10、例えば、紙幣100に
直接的に触れて摩耗し、または、汚濁して、各頭部の透
光性が低下するため、実質的な投光側素子13Aの投光
量L1と受光側素子13Bの受光量L2が低下して、特
徴検出部13の使用寿命を短くしているという不都合が
ある。
【0036】また、透過型構成の特徴検出部13の構成
では、図9・図10のように、発光ダイオード13A1
〜13An、つまり、投光側素子13Aに対するプリン
ト配線板131またはそれに代わる配線と、ホトトラン
ジスタ13B1〜13Bn、つまり、受光側素子13B
に対するプリント配線板131またはそれに代わる配線
とが必要であるため、構成が複雑化して装置を安価に提
供できないほか、保守作業もこれらの両方のプリント配
線板またはそれに代わる配線部分にわたって行わなけれ
ばならないという不都合がある。
【0037】さらに、投光側素子13Aと受光側素子1
3Bの摩耗・汚濁や経年変化などによる劣化によって生
ずる投光量L1・受光量L2・出力電圧Voutの低下
や、上記の外乱光L3の漏れ込みによる特徴検出信号1
3aの出力電圧Voutの大幅な変化に対しても識別が
可能なように構成しているために、良否の識別基準の許
容量、つまり、上限値αと下限値βとの間の幅を十分に
広げておかざるを得ないので、必然的に、相当量の不良
品が収納されてしまうという不都合がある。
【0038】上記の外乱光L3による影響を避けるに
は、ホトトランジスタ13B1〜13Bn、つまり、各
受光側素子の頭部に、可視光を遮断するための濾過膜を
設けたり、発光ダイオード13A1〜13An、つま
り、投光側素子13Aに与える電圧を適宜の周波数で変
調した電圧にして発光を変調光にするとともに、特徴検
出信号13aの出力電圧Voutから周波数変調成分の
みを検出するという信号処理を設けたりすることが考え
られるが、投光側素子13Aと受光側素子13Bとの動
作可能な波長領域が制限されることや構成の複雑化によ
って安価に提供できないことなどの不都合がある。
【0039】また、発光ダイオード13A1〜13An
とホトトランジスタ13B1〜13Bnとが、新品で
も、特性にばらつきがあるため、ばらつきが多い場合に
は、装置の生産時に、制限用抵抗R1と負荷抵抗R2と
の値を調整しなければならないという不都合がある。こ
のため、こうした不都合のない紙票類識別装置の提供が
望まれているという課題がある。
【0040】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な紙票類を搬送する搬送路に配置した投光側素子と受光
側素子とによって上記の紙票類の外形、模様などの特徴
を検出する特徴検出部を設けた紙票類識別装置におい
て、
【0041】所定の電圧をDA変換した出力、すなわ
ち、DA変換出力にもとづいて得られる電圧を上記の投
光側素子に与えるとともに、上記の受光側素子の出力を
AD変換して得られる出力、すなわち、AD変換出力に
もとづいて上記の紙票類の良否を識別するDA/AD変
換識別手段と、上記の紙票類が上記の特徴検出部に搬送
されていないときに得られる上記のAD変換出力にもと
づいて上記のDA変換出力を制御することにより上記の
AD変換出力を所定値に修正するAD変換出力修正手段
とを設ける第1の構成と、
【0042】この第1の構成におけるAD変換出力修正
手段に代えて、上記の紙票類が上記の特徴検出部に搬送
されていないときに得られる上記のAD変換出力の値を
基準値と比較して得られる出力にもとづいて上記のDA
変換出力を制御することにより上記のAD変換出力を所
定値に修正するAD変換出力修正手段を設ける第2の構
成と、
【0043】上記の第1の構成と同様の紙票類識別装置
において、上記の投光側素子と上記の受光側素子とを上
記の搬送路の片面側に配置するとともに、上記の投光側
素子からの投光を上記の搬送路の反対面側に設けたコ字
形の反射経路をもつプリズム体で反射させた後に上記の
受光側素子に受光させる投受光経路手段と、上記の投光
側素子の投光面と上記の受光側素子の受光面とを上記の
片面側の壁面よりも後退させて配置するともに、上記の
コ文形の反射経路の入光面と出光面とを上記の反対面側
の壁面よりも後退させて配置する後退配置手段とを設け
る第3の構成と、
【0044】この第3の構成に加えて、上記の第1の構
成におけるDA/AD変換識別手段・AD変換出力修正
手段を設ける第4の構成と、この第3の構成に加えて、
上記の第2の構成におけるDA/AD変換識別手段・A
D変換出力修正手段を設ける第5の構成とにより上記の
課題を解決したものである。
【0045】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態として、上
記の第1従来技術・第3従来技術・第5従来技術の通過
型検出による特徴検出部13を設けた紙票類識別装置5
00にこの発明を適用した場合の実施例を説明する。
【0046】
【実施例】以下、図1〜図4により実施例を説明する。
図1〜図4において、図5〜図12と同一の符号で示す
部分は、図5〜図12において説明した同一符号の部分
と同一の機能をもつ部分であり、また、図1〜図4にお
いて同一符号で示す部分は、図1〜図4のいずれかにお
いて説明する同一符号の部分と同一の機能をもつ部分で
ある。
【0047】〔第1実施例〕以下、図1の〔対向配置型
構成〕と図3とにより第1実施例を説明する。この第1
実施例は、第1従来技術・第3従来技術・第5従来技術
の透過型検出による特徴検出部13を設けた図5のよう
な紙票類識別装置500、つまり、紙票類10、例え
ば、紙幣100を搬送する搬送路14に、投光側素子1
3A、例えば、発光ダイオード13A1〜13Anと、
受光側素子13B、例えば、ホトトランジスタ13B1
〜13Bnとによって紙票類10の外形、模様などの特
徴を検出する特徴検出部13を設けた紙票類識別装置5
00に対して、上記の第1の構成を設けた実施例であ
る。
【0048】そして、図1の〔対向配置型構成〕が、図
11の〔透過型構成〕と異なる箇所は、第1には、電源
Vcc3による所定の電圧をDA変換回路51によって
DA変換した出力、すなわち、DA変換出力51aにも
とづいて得られる電圧を投光側素子13A、例えば、発
光ダイオード13Axに与えるとともに、受光側素子1
3B、例えば、ホトトランジスタ13Bxの出力をAD
変換回路55によってAD変換して得られる出力、すな
わち、AD変換出力55aにもとづいて紙票類10、例
えば、紙幣100の良否を識別するようにした箇所であ
る。つまり、AD変換出力55aが特徴検出信号13a
になっている。
【0049】第2には、紙票類10、例えば、紙幣10
0が特徴検出部13に搬送されていないときに得られる
AD変換出力55aにもとづいて、例えば、制御処理部
30の処理用メモリ33に記憶した制御処理フローのプ
ログラムとデータ用メモリ34に記憶したデータとによ
って、DA変換出力51aを制御することによりAD変
換出力55aを所定値に修正するようにした箇所であ
る。
【0050】そして、具体的には、図1の構成を、発光
ダイオード13A1〜13Anのうちの1つの発光ダイ
オード13Axとホトトランジスタ13B1〜13Bn
のうちの1つのホトトランジスタ13Bxとの組み合わ
せごとに設けたものであり、図1において、DA変換回
路51は、例えば、市販のDA変換用ICであって、例
えば、電源Vcc3の電圧5Vを8ビットのディジタル
値Z1で表した256段階の電圧を、制御処理部30か
ら与えられる修正制御信号51bのディジタル値Z1に
もとづいて制御することにより、目的とする電圧値をD
A変換出力51aとして出力するものである。なお、抵
抗R51はDA変換回路51の負荷抵抗である。
【0051】演算増幅回路52は、例えば、市販の演算
増幅用ICであって、抵抗R52A・抵抗R52Bによ
る負帰還によって平衡増幅することにより、温度変化等
の環境変化に対して、安定した増幅出力52aを得るよ
うにしたものである。
【0052】電力増幅回路53は、例えば、市販の電力
増幅用トランジスタであって、前段から与えられる増幅
出力52aを、発光ダイオード13Axが上記の摩耗や
汚濁または経年変化による劣化を起こした場合にも、所
要の発光を行わせる得るようにするための十分な電力に
増幅した電圧53aを発光ダイオード13Axに与える
ものである。なお、抵抗R53Aは入力側保護抵抗、ま
た、抵抗R53Bは出力側保護抵抗である。
【0053】つまり、発光ダイオード13Axに与える
電圧53aをDA変換出力51aにもとづいて得られる
電圧にしてある。また、発光ダイオード13Axは、例
えば、市販の発光ダイオードであって、電圧53aによ
って目的とする投光量L1の赤外光を得るようにしたも
のである。
【0054】ホトトランジスタ13Bxは、例えば、市
販のホトトランジスタであって、入光量L2によって目
的とする出力電圧Voutの特徴検出信号13aをAD
変換回路55に与えるようにしたものであり、標準的な
初期の調整状態において、修正制御信号51bによって
DA変換回路51に与えているディジタル値が、例え
ば、「20」の値であるときに、出力電圧Voutが2
Vになるように調整してあるものである。なお、コンデ
ンサC13は入力光に含まれるノイズ光成分を除去する
とともに、出力電圧Voutの波形を特徴検出に悪影響
を与えない程度に平滑するためのものである。
【0055】AD変換回路55は、例えば、市販のAD
変換用ICであって、出力電圧Voutを、例えば、
0.02Vを1単位として8ビットのディジタル値Z2
に変換して得られるAD変換出力55aを特徴検出信号
13aとして制御処理部30に与えるようにしたもので
ある。
【0056】また、制御処理部30(図示せず)は、図
6の構成と同様の構成をもっており、紙票類10、例え
ば、紙幣100が特徴検出部13に搬送されていないと
き、つまり、投光量L1が全て受光量L2になっている
とみなされる場合であって、外乱光処置を行わない定常
動作の場合におけるAD変換出力55aの所定値S1
と、同様に投光量L1が全て受光量L2になっていると
みなされる場合であって、外乱光処置を行った場合にお
けるAD変換出力55aの所定値S2と、投光量L1が
無い場合であって、外乱光L3が所定量以上あるため
に、外乱光処置を必要とする場合におけるAD変換出力
55aの所定値S3と、DA変換回路51に与える修正
制御信号51bの最大値Z1maxとを、データ用メモ
リ34に予め記憶しておくとともに、後記の図3の制御
処理フローのプログラムを処理用メモリ33に予め記憶
して、所要の制御処理を行うようにしたものである。
【0057】所定値S1・S2・S3は実験によって決
めた値に選定するが、ここでは、所定値S1は、発光ダ
イオード13Axに電圧53aを与えている状態におい
て、例えば、「100」であって電圧値で2Vとし、所
定値S2は、発光ダイオード13Axに電圧53aを与
えている状態において、例えば、「200」であって電
圧値で4Vとし、所定値S3は、発光ダイオード13A
xに電圧53aを与えていない状態において、例えば、
「50」であって電圧値1Vとしてあるものとする。
【0058】そして、上記の制御処理により、投光側素
子13Aと受光側素子13Bとの経年変化などの劣化に
よるAD変換出力55aの低下や、投光側素子13Aと
受光側素子13Bの各頭部の摩耗や汚濁などによるAD
変換出力55aの低下など自動的に修正できるように
し、また、投光側素子13A、例えば、発光ダイオード
13A1〜13Anの個々の特性のばらつきと、受光側
素子13B、例えば、ホトトランジスタ13B1〜13
Bnの個々の特性のばらつきによる上記の特徴検出のば
らつきを自動的に修正できるようにしたものである。
【0059】なお、図5のように、紙票類10、例え
ば、紙幣100が入口10Aに入れ込まれたことを、入
口10A付近に設けた非接触型の入込検出器18、例え
ば、発光ダイオード13Ax・ホトトランジタ13Bx
との組み合わせによる検出構成と同様の検出器を1組だ
け設けたものであって常に投光を継続しているものによ
って得られる入込検出信号18aにもとづいて、制御処
理部30が投光側素子13A、例えば、発光ダイオード
13A1〜13Anに電圧53aを与えるための電源V
cc2を、例えば、図1のリレー・スイッチSW53に
よって投入し、また、紙票類10、例えば、紙幣100
の識別が終了したときに、リレー・スイッチSW53に
よって電源Vcc2を遮断することにより、投光側素子
13A、例えば、発光ダイオード13A1〜13Anの
劣化を極力低減させるように構成してある。なお、上記
の電源Vcc2の遮断に代えて、例えば、リレー・スイ
ッチSW53と同様のリレー・スイッチにより電源Vc
c3を遮断し、または、修正制御信号51bのデータ値
Z1をゼロにし、もしくは、演算増幅回路52に入力側
に出力52aをゼロにするための電圧を与えるなどによ
って、電圧53aをゼロまたは微小電圧にして投光側素
子13A、例えば、発光ダイオード13A1〜13An
の劣化を防止するようにしてもよい。
【0060】図3の制御処理フローは、紙票類10、例
えば、紙幣100を識別して収納または排出する制御処
理を行うメイン制御処理ルーチンのサブルーチンとして
構成されているものであり、例えば、20秒ごとに、図
3の制御処理フローに移行してくるようになっている。
【0061】また、この制御処理フローによる制御処理
は、投光側素子13A、例えば、発光ダイオード13A
1〜13Anの個々のものと、受光側素子13B、例え
ば、ホトトランジスタ13B1〜13Bnの個々のもの
とが、1対の組み合わせになっている各対について制御
処理するものであるが、ここでは、そのうちの1対に対
する制御処理を行う部分について説明する。なお、こう
した制御処理の仕方の部分は後記の第2実施例における
図4の制御処理フローの場合も同様になっている。以
下、図3の制御処理フローを説明する。
【0062】〔制御処理フローの説明〕 ◆ステップSP1では、制御処理が紙票類10、例え
ば、紙幣100の特徴を識別するための識別処理中であ
るか否かを判別する。識別処理中であるときはメイン制
御処理ルーチンの所定のステップ箇所に移行し、そうで
ないときは次のステップSP2に移行する。ここでの判
別は、例えば、上記のリレー・スイッチSW53を投入
動作する制御信号が与えられているか否かによって判別
する。
【0063】◆ステップSP2では、外乱光処置が必要
か否かを判別する。外乱光処置が必要なときはステップ
SP10に移行し、そうでないときは次のステップSP
3に移行する。ここでの状態は、投光側素子13A、つ
まり、発光ダイオード13Axが投光状態になっていな
いので、外乱光が無いときは、AD変換出力55aの値
はゼロであるが、外乱光L3がある場合には、外乱光L
3の強度に対応したAD変換出力55aが、外乱光の強
さに従って増加するので、AD変換出力55aのディジ
タル値Z2の現在値Z2aが上記の所定値S3、すなわ
ち、「50」を超えているか否かによって判別する。
【0064】◆ステップSP3では、外乱光処置を解除
した後に、次のステップSP5に移行する。ここでの制
御処理は、後記のステップSP11〜ステップSP12
の制御処理を行ったデータが作業用メモリ32に記憶さ
れているので、そのデータを消去して、代わりに初期ま
たは前回に設定した所定値S1を得るための修正制御信
号51bのディジタル値Z1の値に記憶し直す。なお、
外乱光処置がされていないときは、そのまま、次のステ
ップSP4に移行する。また、このステップにより外乱
光処置を解除したときは、メイン制御処理ルーチンにお
ける紙票類10の良否の識別処理を、定常動作の場合の
処理に戻して処理を行うことになる。
【0065】◆ステップSP4では、投光側素子13
A、つまり、発光ダイオード13Axを動作状態にした
後に、次のステップSP5に移行する。ここでの制御処
理は、例えば、リレー・スイッチSW53を投入状態に
する制御信号を出力する。 ◆ステップSP5では、現在値Z2aが外乱光処置を必
要としない場合の所定値S1、すなわち、「100」に
なっているか否かを判別する。所定値S1になっている
ときはステップSP17に移行し、そうでないときは次
のステップSP6に移行する。
【0066】◆ステップSP6では、ディジタル値Z1
の現在値Z1aがZ1の最大値Z1maxになっている
か否かを判別する。最大値Z1maxになっているとき
はステップSP15に移行し、そうでないときは次のス
テップSP7に移行する。なお、最大値Z1maxにな
っているにもかかわらず、先行するステップSP5での
判別が目的を達していないのは、投光側素子13A、つ
まり、発光ダイオード13Axは、それ以上の発光能力
が無い状態に劣化しており、投光量L1の不足を修復で
きないため、装置が故障状態になったことになる。
【0067】◆ステップSP7では、ステップSP5で
の判別が、所定値S1、すなわち、「100」よりも小
さいときはディジタル値Z1の現在値Z1aを所要量だ
け増加、例えば、「+1」増加し、また、所定値S1、
すなわち、「100」よりも大きいときはディジタル値
Z1の現在値Z1aを所要量だけ減少、例えば、「−
1」減少するとともに、増減後の値を作業用メモリ32
に記憶した後に、ステップSP5に戻る。
【0068】◆ステップSP10では、投光側素子13
A、つまり、発光ダイオード13Axを動作状態にした
後に、次のステップSP5に移行する。ここでの制御処
理は、ステップSP4と同様の制御信号を出力する。 ◆ステップSP11では、外乱光処置を行った後に、次
のステップSP12に移行する。ここでの外乱光処置
は、初期または前回に設定したディジタル値Z2の現在
値Z2aを、所定値S2、すなわち、「200」にする
ために必要なディジタル値Z1の値を修正制御信号51
bの現在値Z1aとするとともに、その値を作業用メモ
リ32に記憶した後に、次のステップSP12に移行す
る。なお、外乱光処置がされているときは、そのまま、
次のステップSP12に移行する。また、このステップ
により外乱光処置を行ったときは、入光量L2のレベル
が増加するとともに、特徴検出信号13a中における紙
票類10の特徴による検出レベルの変化が外乱光L3に
よる検出レベルよりも高い方で変化するので、紙票類1
0の特徴検出が可能になるものである。したがって、メ
イン制御処理ルーチンにおける紙票類10の良否の識別
処理を、外乱光処置の場合の上限側基準値α・下限側基
準値βのデータ、つまり、レベルを上げた基準データを
用いて処理するか、または、ディジタル値Z2から所定
量、例えば、「100」、つまり、電圧値2Vを差し引
いた値に対して定常動作の上限側基準値α・下限側基準
値βのデータを用いて処理するとことになる。
【0069】◆ステップSP12では、現在値Z2aが
外乱光処置を行った場合の所定値S2、すなわち、「2
00」になっているか否かを判別する。所定値S2にな
っているときはステップSP17に移行し、そうでない
ときは次のステップSP13に移行する。 ◆ステップSP13では、ステップSP6と同様の判別
を行い、ディジタル値Z1の現在値Z1aが最大値Z1
maxになっているときはステップSP15に移行し、
そうでないときは次のステップSP14に移行する。な
お、最大値Z1maxになっていることは、ステップS
P6で述べたように、装置が故障状態になったことにな
る。
【0070】◆ステップSP14では、ステップSP1
2での判別が、所定値S2、すなわち、「200」より
も小さいときはディジタル値Z1の現在値Z1aを所要
量だけ増加、例えば、「+1」増加し、また、所定値S
2、すなわち、「200」よりも大きいときはディジタ
ル値Z1の現在値Z1aを所要量だけ減少、例えば、
「−1」減少するとともに、増減後の値を作業用メモリ
32に記憶した後に、ステップSP12に戻る。 ◆ステップSP15では、投光側素子13Aのうちの現
在制御処理しているもの、または、受光側素子13Bの
うちの現在制御処理しているものが故障している旨の表
示を行うための表示信号17aを出力して故障表示状態
にするとともに、後記のステップSP17と同様の投光
動作を停止した後に、次のステップSP16に移行す
る。なお、必要に応じて、警音動作も行うようにする。
【0071】◆ステップSP16では、係員が手動操作
で直接解除しない限り、ステップSP16を繰り返して
おり、手動操作で解除したときに、メイン制御処理ルー
チンの所定のステップ箇所に戻る。 ◆ステップSP17では、投光側素子13A、つまり、
発光ダイオード13Axの投光動作を停止にした後に、
メイン制御処理ルーチンの所定のステップ箇所に戻る。
ここでの制御処理は、例えば、リレー・スイッチSW5
3を遮断状態にするための制御信号を出力することにな
る。
【0072】したがって、装置の生産時や使用中におい
て、投光側素子13Aと受光側素子13Bのいずれか一
方または両方に、特性のばらつきが生じた場合でも、定
常動作では所定値S1、外乱光L3に対しては所定値S
2によって制御することにより、自動的に修正し、また
は、故障を警報するので、製造労力や保守労力を低減で
きる。
【0073】つまり、この第1実施例によれば、装置の
生産時や使用中において、投光側素子13Aと受光側素
子13Bのいずれか一方または両方に、特性のばらつき
が生じた場合でも、定常動作では所定値S1、外乱光L
3に対しては所定値S2によって制御することにより、
自動的に修正し、または、故障を警報するので、製造労
力や保守労力を低減することができる。
【0074】〔第2実施例〕以下、図1の〔対向配置型
構成〕と図4とにより第2実施例を説明する。この第2
実施例は、上記の第1実施例と同様の紙票類識別装置5
00に対して、上記の第2の構成を設けた実施例であ
る。
【0075】そして、この第2実施例が上記の第1実施
例と異なる箇所は、図1の制御処理フローに代えて、図
4の制御処理フローのプログラムを処理用メモリ33に
記憶した箇所であって、主として、AD変換出力55a
の値Z1を基準値、例えば、所定値S1・所定値S2と
比較して得られる出力、すなわち、ディジタル値に基づ
いてDA変換出力51を制御している箇所が異なるもの
である。
【0076】また、図4の制御処理フローも、図3の制
御処理フローと同様のサブルーチンとして構成されてい
るものであり、例えば、20秒ごとに、図4の制御処理
フローに移行してくるようになっている。以下、図4の
制御処理フローを説明する。
【0077】〔制御処理フローの説明〕 ◆ステップSP21〜ステップSP24では、図3にお
けるステップSP1〜ステップSP4と同様の制御処理
を行うものであり、ステップSP24の制御処理の後に
ステップSP25に移行し、ステップSP22で外乱光
処置が必要なときはステップSP30に移行するもので
ある。 ◆ステップSP25では、外乱光処理が不要な場合、つ
まり、定常動作の場合の所定値S1、すなわち、「10
0」とディジタル値Z2の現在値Z2aとを比較して得
られる出力、例えば、比較差Z2xの値を得た後に、次
のステップSP26に移行する。
【0078】◆ステップSP26では、比較差Z2xの
修正を行うために必要なディジタル値Z1の増加値Z1
xを、作業用メモリ32に記憶されているディジタル値
Z1の現在値Z1aに加算した加算値の信号を新しい修
正制御信号51aとして与えるとともに、その加算値を
新しいZ1aとして記憶し直した後に、次のステップS
P27に移行する。 ◆ステップSP27〜ステップSP29では、図3のス
テップSP5〜ステップSP7と同様の制御処理を行う
ものである。
【0079】◆ステップSP30では、図3におけるス
テップSP10と同様の制御処理を行った後に、次のス
テップSP31に移行する。 ◆ステップSP31では、外乱光処置を行う場合の所定
値S2、すなわち、「200」とディジタル値Z2の現
在値Z2aとを比較して得られる出力、例えば、比較差
Z2yの値、つまり、外乱光処置を行う場合に必要なデ
ータを算定した後に、次のステップSP32に移行す
る。なお、外乱光処置がされているときは、そのまま、
次のステップSP32に移行する。
【0080】◆ステップSP32では、比較差Z2yの
修正を行うために必要なディジタル値Z1の増加値Z1
yを、作業用メモリ32に記憶されているディジタル値
Z1の現在値Z1aに加算した加算値の信号を新しい修
正制御信号51aとして与えることにより外乱光処置を
行うとともに、その加算値を新しいZ1aとして記憶し
直した後に、次のステップSP33に移行する。なお、
外乱光処置がされているときは、そのまま、次のステッ
プSP33に移行する。また、このステップにより外乱
光処置を行なったときは、メイン制御処理ルーチンにお
ける紙票類10の良否の識別処理を、図3のステップS
P11の場合と同様に処理することになる。 ◆ステップSP33〜ステップSP38では、図3のス
テップSP12〜ステップSP17と同様の制御処理を
行うものである。したがって、この第2実施例によれ
ば、上記の第1実施例の場合と同様に、製造労力や保守
労力を低減することができる。
【0081】〔第3実施例〕以下、図1の〔隣接配置型
構成〕と図2とにより第3実施例を説明する。この第3
実施例は、上記の第1実施例と同様の紙票類識別装置5
00に対して、上記の第3の構成を設けた実施例であ
る。
【0082】図1の〔隣接配置型構成〕と図2とにおい
て、第3実施例の構成が上記の第1実施例の構成と異な
る箇所は、第1には、投光側素子13A、例えば、発光
ダイオード13A1〜13Anのうちの1つの13Ax
と、受光側素子13B、例えば、ホトトランジスタ13
B1〜13Bnのうちの1つの13Bxとを、例えば、
一方の取付座14A1に取り付けることによって、搬送
路14の片面側に配置するとともに、投光側素子13
A、つまり、発光ダイオード13A1〜13Bnからの
投光を、上記の搬送路14の反対面側、例えば、取付座
14B2に設けたコ字形の反射経路13C1をもつプリ
ズム体13Cの各々、すなわち、プリズム体13C1〜
13Cnで反射させた後に、受光側素子13B、例え
ば、ホトトランジスタ13B1〜13Bnに受光させる
ようにした箇所である。
【0083】第2には、投光側素子13A、つまり、発
光ダイオード13A1〜13Anの各々の投光面130
Aと、受光側素子13B、つまり、ホトトランジスタ1
3B1〜13Bnの各々の受光面130Bとを、搬送路
14の片面側の壁面14A11よりも後退させて配置す
るとともに、コ文形の反射経路13C1の入光面13C
11と出光面13C12とを、搬送路14の反対面側の
壁面14B21よりも後退させて配置するようにした箇
所である。
【0084】そして、具体的には、図2の〔ホ−ホ断
面〕のように、1つの発光ダイオード13Axと1つの
ホトトランジスタ13Bxとを合成樹脂材の保持体13
0Dの中に埋め込んで構成した複合素子130を用いて
構成してあり、複数個の複合素子130をプリント配線
板136に取り付けておき、発光ダイオード13Axの
投光面130Aと、ホトトランジスタ13Bxの受光面
130Bとを、取付座14A1の穴の中に入れ込んで、
プリント配線板136をねじ136Aによって取付座1
4A1に固定すると、投光面130Aと受光面130B
とが、搬送路14の片面側の壁面14A11から、例え
ば、0.5mm程度だけ,後退した状態になる。
【0085】また、プリズム体13Cは、例えば、透明
な合成樹脂材で形成するとともに、2つの45°傾斜面
13C15・13C16を、例えば、アルミニウム蒸着
膜を施した鏡面にして形成することによって、入光面1
3C11から入った光をコ字形の反射経路13C1を通
って出光面13C12に出るように構成したものであ
る。
【0086】そして、入光面13C11と出光面13C
12とを取付座14B2の穴の中に入れ込んで、プリズ
ム体13Cをねじ13C17・13C18によって取付
座14B2に固定すると、入光面13C11と出光面1
3C12とを、搬送路14の反対面側の壁面14B21
から、例えば、0.5mm程度だけ,後退させて配置し
た状態になる。なお、複合素子130・プリズム体13
Cは、例えば、市販の沖電気工業株式会社製OPU87
2型「カプセル型受発一体カプセルセンサ」である。
【0087】そして、図1の〔隣接配置型構成〕が、図
1の〔対向配置型構成〕と異なる箇所は、後者の場合に
は、紙票類10、例えば、紙幣100の搬送方向の両端
部分では、投光量L1が紙幣100の1箇所を透過した
後に入光量L2になるが、紙票類10、つまり、紙幣1
00の中間部分では、投光量L1が紙幣100の異なる
2箇所を透過した後に入光量L2になるという変化が生
ずる箇所である。
【0088】こうした透過部分の変化によって、特徴検
出信号13aとして出力されるAD変換出力55aが変
化することになるが、その変化に合わせて、特徴の識別
処理を行わせれば、識別上の不都合は解消し得る。
【0089】したがって、この第3実施例の構成によれ
ば、投光面130A・受光面130B・入光面13C1
1・出光面13C12のいずれもが、搬送路14の各壁
面14B11・14B12から後退した位置に配置して
あるので、紙票類10、例えば、紙幣100との摩擦に
よる摩耗や汚濁がなくなるため、特徴検出の能力低下を
防止できるとともに、使用寿命を長くすることができる
ほか、投光側素子13Aと受光側素子13Bとが搬送路
14の片側に配置してあるので、配線部分の点検作業や
保守作業が簡単にできる。
【0090】〔第4実施例〕以下、図1の〔隣接配置型
構成〕と図2・図3とにより第4実施例を説明する。こ
の第4実施例は、上記の第3実施例による紙票類識別装
置500に対して、図3の制御処理フローによる制御処
理を行うようにした実施例である。つまり、図2のよう
な機械的な構成と、図1の〔隣接配置型構成〕のような
電気的な構成をもつ特徴検出部13を、制御処理部30
によって図3のような制御処理フローによる制御処理を
行うようにしたものであって、上記の第4の構成を構成
していることになるものである。
【0091】〔第5実施例〕以下、図1の〔隣接配置型
構成〕と図2・図4とにより第5実施例を説明する。こ
の第5実施例は、上記の第3実施例と同様の紙票類識別
装置500に対して、図4の制御処理フローによる制御
処理を行うようにした実施例である。つまり、図2のよ
うな機械的な構成と、図1の〔隣接配置型構成〕のよう
な電気的な構成をもつ特徴検出部13を、制御処理部3
0によって図4のような制御処理フローによる制御処理
を行うようにしたものであって、上記の第5の構成を構
成していることになるものである。
【0092】〔変形実施〕この発明は次のように変形し
て実施することを含むものである。 (1)上記の第1の構成・第2の構成を、上記の第2従
来技術・第4従来技術・第6従来技術などの反射型検出
による構成をもつ紙票類識別装置500に適用して構成
する。
【0093】(2)図7の構成における発光ダイオード
13A1〜13Anとホトトランジスタ13B1〜13
Bnに代えて、上記の複合素子160とプリズム体13
C1とを設けて構成する。 (3)投光側素子13Aと受光側素子13Bとを、特性
のばらつきが少ない素子で構成できるときは、投光側素
子13Aのうちの複数のものに対して、1つのDA変換
回路51・演算増幅回路52を共用させて構成する。
【0094】(4)受光側素子13Bを、他の光/電気
変換素子、例えば、ホトダイオードまたはCCD(電荷
結合素子)などに変更して構成する。 (5)入込検出器18を、図2の複合素子130・プリ
ズム体13Cと同様のものを用いるとともに、同様に後
退させて構成する。
【0095】
【発明の効果】この発明によれば、以上のように、紙票
類が特徴検出部に搬送されていないときに得られる受光
側素子のAD変換出力にもとづいて制御されるDA変換
出力を投光側素子に与えて投光量を制御することより、
各素子の特性のばらつき、経年変化による劣化などにも
とづく、特徴検出能力の低下やばらつきと、外乱光によ
る特徴検出能力の低下などを自動的に修正できるように
しているため、特徴検出が安定化するので、識別の基準
値の許容範囲を狭くして良否判別の精度を向上できるほ
か、製造労力や保守労力を低減することができる。
【0096】また、投光面・受光面・入光面・出光面が
全て搬送路の各壁面よりも後退して配置しているので、
紙票類の摩擦による摩耗や汚濁を無くして、特徴検出の
能力低下の防止、使用の長寿命化が行えるほか、投光側
素子と受光側素子を搬送路の片側に配置しているので、
配線部分の点検作業や保守作業が簡単にできるなどの特
長がある。
【図面の簡単な説明】
図面中、図1〜図4はこの発明の実施例を、また、図5
〜図12は従来技術を示し、各図の内容は次のとおりで
ある。
【図1】要部配線構成図
【図2】要部構成正面・横断平面図
【図3】制御処理フロー図
【図4】制御処理フロー図
【図5】全体ブロック構成図
【図6】要部ブロック構成図
【図7】要部平面・横断平面・斜視図
【図8】要部平面・横断平面・斜視図
【図9】要部平面図
【図10】要部横断平面・縦断側面図
【図11】要部電気配線構成図
【図12】要部信号波形図
【符号の説明】
10 紙票類 10A 入口 11 駆動部 11a 搬送制御信号 11b 搬送量検出信号 12 搬送機構 12A ローラ 12A1 軸 12B ローラ 12C ローラ 12D ローラ 13 特徴検出部 13A 投光側素子 13A1〜13An 発光ダイオード 13Ax 発光ダイオード 13B 受光側素子 13B1〜13Bn ホトトランジスタ 13Bx ホトトランジタ 13C プリズム体 13C1 反射経路 13C11 入光面 13C12 出光面 13C15 45°傾斜面 13C16 45°傾斜面 13C17 ねじ 13C18 ねじ 13a 特徴検出信号 13a1〜13an 特徴検出信号 14 搬送路 14A 案内体 14B 案内体 14B 取付座 14A1 取付座 14B2 取付座 14A11 壁面 14B21 壁面 14C 間隙 14D 取付座 15 収納庫 16 操作部 16a 操作信号 17 表示部 17a 表示信号 18 入込検出器 18a 入込検出信号 30 制御処理部 31 入出力ポート 32 作業用メモリ 33 処理用メモリ 34 データ用メモリ 51 DA変換回路 51a DA変換出力 51b 修正制御信号 52 演算増幅回路 52a 増幅出力 53 電力増幅回路 53a 電圧 55 AD変換回路 55a AD変換出力 100 紙幣 130 複合素子 130A 投光面 130B 受光面 130D 保持体 131 配線板 131A ねじ 131B ねじ 132 端子ブロック 133 配線板 134 端子ブロック 136 プリント配線板 136A ねじ 500 紙票類識別装置 A 搬送方向 B 搬送方向 C 搬送方向 HH 高レベル HL 低レベル If 内部電流 L1 投光量 L2 入光量 L3 外乱光 R1 抵抗 R2 負荷抵抗 R51 抵抗 R52A 抵抗 R52B 抵抗 R53A 入力側保護抵抗 R53B 出力側保護抵抗 SW53 リレー・スイッチ TA1 時間幅 Vcc1 電源 Vcc2 電源 Vcc3 電源 Vmax 最高出力 Vout 出力電圧 Vs 基準電圧 Vt 整形信号 Z1 ディジタル値 Z2 ディジタル値 α2 上限値 β2 下限値

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙票類を搬送する搬送路に配置した投光
    側素子と受光側素子とによって前記紙票類の外形、模様
    などの特徴を検出する特徴検出部を設けた紙票類識別装
    置であって、 所定の電圧をDA変換した出力(以下、DA変換出力と
    いう)にもとづいて得られる電圧を前記投光側素子に与
    えるとともに、前記受光側素子の出力をAD変換して得
    られる出力(以下、AD変換出力という)にもとづいて
    前記紙票類の良否を識別するDA/AD変換識別手段
    と、 前記紙票類が前記特徴検出部に搬送されていないときに
    得られる前記AD変換出力にもとづいて前記DA変換出
    力を制御することにより前記AD変換出力を所定値に修
    正するAD変換出力修正手段とを具備することを特徴と
    する紙票類識別装置。
  2. 【請求項2】 紙票類を搬送する搬送路に配置した投光
    側素子と受光側素子とによって前記紙票類の外形、模様
    などの特徴を検出する特徴検出部を設けた紙票類識別装
    置であって、 所定の電圧をDA変換した出力(以下、DA変換出力と
    いう)にもとづいて得られる電圧を前記投光側素子に与
    えるとともに、前記受光側素子の出力をAD変換して得
    られる出力(以下、AD変換出力という)にもとづいて
    前記紙票類の良否を識別するDA/AD変換識別手段
    と、 前記紙票類が前記特徴検出部に搬送されていないときに
    得られる前記AD変換出力の値を基準値と比較して得ら
    れる出力にもとづいて前記DA変換出力を制御すること
    により前記AD変換出力を所定値に修正するAD変換出
    力修正手段とを具備することを特徴とする紙票類識別装
    置。
  3. 【請求項3】 紙票類を搬送する搬送路に配置した投光
    側素子と受光側素子とによって前記紙票類の外形、模様
    などの特徴を検出する特徴検出部を設けた紙票類識別装
    置であって、 前記投光側素子と前記受光側素子とを前記搬送路の片面
    側に配置するとともに、前記投光側素子からの投光を前
    記搬送路の反対面側に設けたコ字形の反射経路をもつプ
    リズム体で反射させた後に前記受光側素子に受光させる
    投受光経路手段と、 前記投光側素子の投光面と前記受光側素子の受光面とを
    前記片面側の壁面よりも後退させて配置するともに、前
    記コ文形の反射経路の入光面と出光面とを前記反対面側
    の壁面よりも後退させて配置する後退配置手段とを具備
    することを特徴とする紙票類識別装置。
  4. 【請求項4】 紙票類を搬送する搬送路に配置した投光
    側素子と受光側素子とによって前記紙票類の外形、模様
    などの特徴を検出する特徴検出部を設けた紙票類識別装
    置であって、 前記投光側素子と前記受光側素子とを前記搬送路の片面
    側に配置するとともに、前記投光側素子からの投光を前
    記搬送路の反対面側に設けたコ字形の反射経路をもつプ
    リズム体で反射させた後に前記受光側素子に受光させる
    投受光経路手段と、 前記投光側素子の投光面と前記受光側素子の受光面とを
    前記片面側の壁面よりも後退させて配置するともに、前
    記コ文形の反射経路の入光面と出光面とを前記反対面側
    の壁面よりも後退させて配置する後退配置手段と、 所定の電圧をDA変換した出力(以下、DA変換出力と
    いう)にもとづいて得られる電圧を前記投光側素子に与
    えるとともに、前記受光側素子の出力をAD変換して得
    られる出力(以下、AD変換出力という)にもとづいて
    前記紙票類の良否を識別するDA/AD変換識別手段
    と、 前記紙票類が前記特徴検出部に搬送されていないときに
    得られる前記AD変換出力にもとづいて前記DA変換出
    力を制御することにより前記AD変換出力を所定値に修
    正するAD変換出力修正手段とを具備することを特徴と
    する紙票類識別装置。
  5. 【請求項5】 紙票類を搬送する搬送路に配置した投光
    側素子と受光側素子とによって前記紙票類の外形、模様
    などの特徴を検出する特徴検出部を設けた紙票類識別装
    置であって、 前記投光側素子と前記受光側素子とを前記搬送路の片面
    側に配置するとともに、前記投光側素子からの投光を前
    記搬送路の反対面側に設けたコ字形の反射経路をもつプ
    リズム体で反射させた後に前記受光側素子に受光させる
    投受光経路手段と、 前記投光側素子の投光面と前記受光側素子の受光面とを
    前記片面側の壁面よりも後退させて配置するともに、前
    記コ文形の反射経路の入光面と出光面とを前記反対面側
    の壁面よりも後退させて配置する後退配置手段と、 所定の電圧をDA変換した出力(以下、DA変換出力と
    いう)にもとづいて得られる電圧を前記投光側素子に与
    えるとともに、前記受光側素子の出力をAD変換して得
    られる出力(以下、AD変換出力という)にもとづいて
    前記紙票類の良否を識別するDA/AD変換識別手段
    と、 前記紙票類が前記特徴検出部に搬送されていないときに
    得られる前記AD変換出力の値を基準値と比較して得ら
    れる出力にもとづいて前記DA変換出力を制御すること
    により前記AD変換出力を所定値に修正するAD変換出
    力修正手段とを具備することを特徴とする紙票類識別装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011059077A (ja) * 2009-09-14 2011-03-24 Laurel Precision Machines Co Ltd 光学センサ装置
JP2014055804A (ja) * 2012-09-11 2014-03-27 Nec Computertechno Ltd 物体検知装置、メカトロニクス装置および物体検知方法

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