JPH1172555A - 信号処理方法とその装置 - Google Patents

信号処理方法とその装置

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JPH1172555A
JPH1172555A JP9232574A JP23257497A JPH1172555A JP H1172555 A JPH1172555 A JP H1172555A JP 9232574 A JP9232574 A JP 9232574A JP 23257497 A JP23257497 A JP 23257497A JP H1172555 A JPH1172555 A JP H1172555A
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JP
Japan
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digital signal
signal
digital
order
magnitude
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Application number
JP9232574A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Hashimoto
康広 橋本
Jun Sasaki
潤 佐々木
Ryusuke Imai
隆介 今井
Ken Kikuchi
研 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 母数が増加する場合でも、必要とされている
演算回数の増加が抑えられつつ、中央値、あるいは順序
統計量を高速に求めること。 【解決手段】 直前設定母数領域内の複数のディジタル
信号に対する大きさ順がテーブル22に予め設定された
状態で、母数領域が新たにシフト設定される度に、順位
設定部21によりその母数領域内の最新のディジタル信
号を含む状態として上記大きさ順の更新設定が行われた
上、その更新設定後の大きさ順からは中央値検出部23
により中央値、あるいは順序統計量としてのディジタル
信号が高速に検出されるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル信号列
に対し、少なくとも一部が重複された状態として母数領
域が順次シフト設定される度に、その母数領域内に含ま
れるディジタル信号から、中央値、あるいは順序統計量
としてのディジタル信号が高速に求められるようにした
信号処理方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまで、音波や電波が受信されるに際
して、その受信信号中に含まれている、微小物体からの
反射信号を明瞭に表示する方法としては、例えば特開平
9ー43340号公報「信号処理装置およびその方法」
に記載されているように、中央値を用いた正規化処理に
よるCFAR(Constant False Alarm rate :一定誤警
報確率)技術が知られている。ここにいう中央値とは、
母数列{x(n),x(n+1),...,x(n+2m)}に含まれている
(2m+1)個の要素を、それら要素各々の値の大きさ
に着目の上、昇順、または降順に並べた際での中央要素
(値の大きさがm+1番目に大きい要素)の値として定
義され得、急峻なエッジを保持したまま、幅がm以下の
インパルス性雑音を除去する特性を持つことが知られて
いる。また、中央値とは別に、値の大きさが任意番目の
要素の値は順序統計量と呼ばれている。尤も、中央値の
定義としては、2m個の要素に対するものも考えられる
ものとなっている。
【0003】なお、中央値を算出する上で、要素各々を
その値の大きさ順に並べるための順位決定方法として
は、これまでに、例えば単純挿入法やヒープソート法が
知られている。これら方法については、例えば「Numeri
cal Recipes in C(日本語版)」(平成5年6月25
日、技術評論社発行、p.239〜248)に記載され
ているところである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、受信信号列
から中央値を算出するには、その受信信号列に対し、図
15に示すように、中央値算出領域1が母数領域として
更新設定される度に、その中央値算出領域1からは中央
値が算出されるものとなっている。即ち、受信信号列上
に、例えば1受信信号づつずれた状態として中央値算出
領域1がシフト設定される度に、その中央値算出領域1
からは中央値が算出されるといった具合にして、受信信
号列全体に対する中央値が順次算出されているものであ
る。ここで、設定中央値算出領域1上でのデータ数(以
下、単に母数と称す)をn(=2m+1)、受信信号列
の全データ数をN(>>n)とすれば、中央値を算出する
ためのループ回数は、単純挿入法による場合は、N×n
2 回必要とされ、また、ヒープソート法による場合に
は、N×nlog2n回必要となっている。このため、ルー
プ回数が徒に膨大に増加する結果として、中央値算出上
での処理負荷の増大化は否めないものとなっているのが
実情である。
【0005】本発明の目的は、母数が増加する場合で
も、必要とされている演算回数の増加が抑えられつつ、
中央値、あるいは順序統計量を高速に求め得る信号処理
方法とその装置を供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、直前設定母
数領域内に含まれている複数のディジタル信号のうち、
最古のディジタル信号以外のディジタル信号各々が該信
号値の大きさ順に設定されている状態として、母数領域
が新たにシフト設定される度に、該母数領域内に含まれ
ている複数のディジタル信号のうち、最新のディジタル
信号を含む状態として上記大きさ順の更新設定が行われ
た上、該更新設定後の大きさ順からは中央値、あるいは
順序統計量としてのディジタル信号が検出された後、上
記更新設定後の大きさ順は最古のディジタル信号が除去
された状態として更新設定されることで達成される。
【0007】また、装置構成としては、その構成要素と
して、母数領域が新たにシフト設定される度に、該母数
領域内に含まれている複数のディジタル信号が一時記憶
されるディジタル信号一時記憶手段と、直前設定母数領
域内に含まれている複数のディジタル信号のうち、最古
のディジタル信号以外のディジタル信号各々が該信号値
の大きさ順に設定されている順位保持手段と、上記ディ
ジタル信号一時記憶手段に複数のディジタル信号が一時
記憶される度に、上記順位保持手段上に設定されている
大きさ順を、最新のディジタル信号を含む状態として更
新設定する第1の順位更新手段と、上記順位保持手段上
に最新のディジタル信号を含む状態として更新設定され
ている大きさ順から、中央値、あるいは順序統計量とし
てのディジタル信号を選択的に出力する中央値/順序統
計量検出手段と、上記順位保持手段上に最新のディジタ
ル信号を含む状態として更新設定されている大きさ順
を、最古のディジタル信号が除去された状態として更新
設定する第2の順位更新手段とを少なくとも具備せしめ
ることで達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1から図14に
より説明する。先ず各種実施形態についての具体的説明
に先立って、本発明による信号処理方法のその原理を移
動平均の高速計算方法と比較しつつ、説明すれば以下の
ようである。
【0009】即ち、既述の図15に示すように、中央値
算出領域1を移動平均算出領域に置換した上、その領域
内にn(=2m+1)個のデータ数が含まれているもの
として、現時刻t=kに設定された移動平均算出領域上
での移動平均値をMA(k)とおけば、次時刻t=k+1
に設定された移動平均算出領域上での移動平均値MA(k
+1)は、以下の数式1として表され得るものとなってい
る。
【0010】
【数1】
【0011】換言すれば、直前設定移動平均算出領域上
での移動平均値が保持されている場合には、現設定移動
平均算出領域内に新たに含まれることとなったデータx
(k+m+1)と、現設定移動平均算出領域内から外れること
となったデータx(k-m)とを用い、現設定移動平均算出
領域上での移動平均値は容易に求められるというもので
ある。この移動平均計算方法によれば、移動平均算出領
域がシフト設定される度に、これまでに要されていたn
回に亘る加算処理と1回の除算処理は、減算処理1回、
除算処理1回、加算処理1回のみで済まされることにな
り、その分、移動平均算出処理に要される時間の短縮化
が図れるというわけである。
【0012】実に、本発明による信号処理方法では、母
数領域が設定される度に、上記移動平均計算方法と類似
の手法を以て、その母数領域に対する中央値、あるいは
順序統計量が高速に求められるようにしたものである。
具体的には、直前設定母数領域内に含まれている複数の
ディジタル信号のうち、最古のディジタル信号以外のデ
ィジタル信号各々がこれら信号値の大きさ順に設定され
ている状態で、母数領域が新たにシフト設定されるとす
れば、その母数領域内に含まれている複数のディジタル
信号のうち、最新のディジタル信号を含む状態として上
記大きさ順は容易に更新設定され得、したがって、この
更新設定後の大きさ順からは中央値、あるいは順序統計
量としてのディジタル信号が高速に検出され得るという
ものである。また、その後に設定される母数領域に備え
るべく、上記更新設定後の大きさ順が最古のディジタル
信号が除去された状態として更新設定される場合は、全
く同様にして、その母数領域に対する中央値、あるいは
順序統計量としてのディジタル信号が高速に検出され得
るものである。
【0013】さて、本発明の各種実施形態について具体
的に説明すれば、先ず図1は本発明による信号処理装置
の一例での構成を示したものである。その信号処理装置
自体は、後述の各種信号処理装置の構成要素として流用
可能な、基本処理ユニットとしての中央値算出器2とし
て構成されたものとなっている。ここで、図1によりそ
の構成と概要動作について説明すれば、直前設定母数領
域内に含まれている複数のディジタル信号のうち、最古
のディジタル信号以外のディジタル信号各々がそれら信
号値の大きさ順に順位アドレステーブル(順位保持手
段)22上に予め設定されている状態で、母数領域が新
たにシフト設定されるとすれば、その母数領域内に含ま
れている複数のディジタル信号は領域信号入力部(ディ
ジタル信号一時記憶手段)25に一時記憶されるものと
なっている。これにより順位設定部(第1の順位更新手
段)21では、その母数領域内に新たに含まれることと
なったディジタル信号を含む状態として順位アドレステ
ーブル22上で上記大きさ順が更新設定された上、その
更新設定後の大きさ順からは中央値検出部(中央値検出
手段)23により中央値としてのディジタル信号が検出
されているものである。その後、順位更新部(第2の順
位更新手段)24により上記更新設定後の大きさ順は最
古のディジタル信号が除去された状態として更新設定さ
れることで、その後にシフト設定される母数領域に備え
られているものである。
【0014】以上のように、母数領域内に、例えば(2
m+1)個のディジタル信号が含まれている場合には、
順位アドレステーブル22上での信号値の大きさが(m
+1)番目位置は予め一義的に知れていることから、中
央値検出部23では、その(m+1)番目位置に設定さ
れているディジタル信号を単に取り出すだけで、中央値
は容易に検出され得るものである。このような事情は、
任意番目位置でのディジタル信号を順序統計量として検
出する場合にも同様とされているものである。因みに、
初期設定状態では、順位アドレステーブル22上には適
当な信号値が初期設定されるものとなっている。
【0015】ところで、以上の説明では、順位アドレス
テーブル22上には、ディジタル信号各々がそれら信号
値のままの状態として大きさ順に設定されているとして
説明されているが、実際の信号処理に際しては、その大
きさ順は領域信号入力部25上のアドレス0〜n−1
(n:2m+1として想定)として管理されたものとな
っている。図2はその際での順位設定部21による順位
アドレステーブル22上へのアドレス更新設定動作例を
示したものである。図示のように、本例では、ディジタ
ル信号列に対しては、1ディジタル信号づつずれた状態
として1次元母数領域が順次シフト設定される場合が想
定されており、したがって、領域信号入力部25をnア
ドレス分容量とすれば、中間処理を考慮の上、順位アド
レステーブル22もnアドレス分容量とされているが、
直前設定母数領域に対する大きさ順は(n−1)アドレ
ス分として設定されたものとなっている。
【0016】ここで、図2を参照しつつ、その順位設定
部21によるアドレス更新設定動作について詳細に説明
すれば、図示のように、順位アドレステーブル22上に
直前設定母数領域に対する大きさ順が設定されている状
態で、母数領域が新たにシフト設定されるとすれば、そ
の母数領域内に含まれている複数のディジタル信号は領
域信号入力部25に一時記憶されるものとなっている。
ところで、これらディジタル信号のうち、新たに含まれ
ることとなったディジタル信号はxnew のみであり、x
new 以外のディジタル信号各々についての大きさ順位は
順位アドレステーブル22上に既に直前設定母数領域に
対する大きさ順として設定されていることから、先ずは
new の順位アドレステーブル22上での大きさ順位が
決定される必要があるものとなっている。その大きさ順
位の決定に際しては、例えば、最初に順位アドレステー
ブル22上に順位1として設定されているディジタル信
号のアドレスadr_1が読み込まれた上、これを読出しア
ドレスとして領域信号入力部25からはアドレスadr_1
対応ディジタル信号値x[adr_1]を得た上、xnew との
間で比較が行われるものとなっている。この比較の結
果、xnew ≧ x[adr_1]であれば、アドレスadr_new が
新たに順位1として設定されるべく、順位アドレステー
ブル22上にそれまで設定されていたアドレスはその順
位が1つ繰り下がるよう、順位アドレステーブル22上
の内容は1アドレス分、シフトされた上、そのシフトに
より生じた空白位置にはadr_new が設定されているもの
である。これに対し、もしも、xnew < x[adr_1]であ
る場合には、xnew の大きさ順位が決定されるまでの
間、ディジタル信号値x[adr_2],x[adr_3],..,x[
adr_k],...各々との間で順次比較が行われているもので
ある。比較が順次行われている状態で、もしも、xnew
≧ x[adr_k]が満足されれば、図2に示すように、順位
がk以下のアドレス各々はその順位が1つ繰り下がるよ
う、フトされた上、そのシフトにより生じた空白位置に
はadr_new が順位kとして設定されるものである。
【0017】以上の如くにして、xnew の順位が決定さ
れた後は、中央値検出部23により順位アドレステーブ
ル22上の順位(m+1)位置からは、アドレスadr_mi
dが読み込まれた上、これを読出しアドレスとして領域
信号入力部25からはアドレスadr_mid対応ディジタル
信号値x[adr_mid]が得られるが、このディジタル信号
値x[adr_mid]が中央値検出部23から中央値として出
力されているものである。アドレスadr_midの代わり
に、任意順位位置でのアドレスを用いれば、中央値と同
様にして、順序統計値も容易に得られるものである。
【0018】さて、中央値が得られた後は、その後にシ
フト設定される母数領域に対する処理に備えるための準
備処理が順位更新部24により行われるが、図3はその
順位更新部24による順位アドレステーブル22上へ
の、その準備処理としてのアドレス更新設定動作例を示
したものである。その準備処理では、順位アドレステー
ブル22上に現に設定されている、大きさ順位としての
アドレスのうちから、最古のディジタル信号(このディ
ジタル信号は、その後にシフト設定される母数領域内に
は含まれなくなる)に対応するアドレスが削除された
後、必要に応じて大きさ順位の更新が行われた上、順位
アドレステーブル22上に残されたアドレス各々につい
ては、そのアドレス値自体が−1更新される処理が行わ
れるものとなっている。より詳細に説明すれば、先ずは
順位アドレステーブル22に順位1として設定されてい
るアドレスADR_1と、領域信号入力部25上のアドレス
のうち、最も古いディジタル信号が設定されているアド
レスadr_oldとの間で比較が行われるが、この比較の結
果、同一(ADR_1= adr_old)であれば、順位1位置に
設定されているアドレス対応のディジタル信号値が最も
古いことになり、順位アドレステーブル22上の内容
は、順位2以下の位置に設定されているアドレス各々は
その順位が1繰上げられるべくシフトされた上、そのア
ドレス値自体が−1更新されているものである。また、
もしも、その比較で同一でない場合(ADR_1≠ adr_ol
d)には、同一の比較結果が得られるまで、ADR_2,ADR_
3,,...各々との間で比較が行われているものである。
図3に示すように、もしも、順位k位置に設定されてい
るアドレスADR_kと同一であるならば、順位(k+1)
位置に設定されているアドレス各々はその順位が1繰上
げられるべくシフトされた上、削除されなかったアドレ
スADR_1〜ADR_n(但し、アドレスADR_kを除く)各々に
ついては、そのアドレス値自体が−1更新されているも
のである。
【0019】以上、本発明による基本処理ユニットとし
ての信号処理装置について説明したが、以上の説明から
も判るように、母数領域がシフト設定される度に、その
母数領域に対する中央値を得る上で、順位設定部21に
よる動作時に最大n回のループが、また、順位更新部2
4による動作時には最大n回のループが要され、したが
って、最大でも、合計2×n回のループにより、中央
値、あるいは順序統計量が高速に得られるものとなって
いる。
【0020】さて、以上の信号処理装置は基本処理ユニ
ットとして、各種装置に適用され得るものとなっている
が、先ずはソーナーへの適用について説明すれば以下の
ようである。即ち、図4はそのソーナーの一例での概要
構成を示したものである。図示のように、信号処理装置
としての中央値算出器2はそのソーナーの1構成要素と
されているが、その構成は既述の図1に示したものに同
様である。図示のように、送信器51では送信信号が生
成されているが、この送信信号は送受波器52で音響信
号に変換された上、水中内に音波として照射されている
一方、その照射音波に対する応答としての反射音波はま
た、送受波器52で受波電気信号に変換された上、受信
器53で所定に処理されたものとなっている。受信器5
3では、受信電気信号は多値ディジタル信号に変換され
た後、ビームフォーミング処理が行われることによっ
て、図5に示す如く、異なる方向に指向性を有する音響
ビーム1〜X各々に対応したビーム(ディジタル信号
列)が作成されているものである。受信器53からのビ
ーム各々は領域設定部54上では、図6に示すように、
ビーム毎に時系列に並べられた状態として保持されてい
るが、この状態で、それらビーム各々には領域設定部5
4により、n(本例では、n=5の場合を例示)個のデ
ィジタル信号を含み、かつ1ディジタル信号づつずれた
状態として1次元状に母数領域71が順次シフト設定さ
れた上、それらディジタル信号が中央値算出器2上に一
時記憶されているものである。また、そのシフト設定の
度に、それらディジタル信号の中央位置相当のディジタ
ル信号は代表信号(着目信号)72として正規化演算部
55に対し設定されたものとなっている。したがって、
母数領域71が順次シフト設定される度に、中央値算出
器2からは中央値xm が得られるが、正規化演算部55
では、その中央値xm によりその際での設定代表信号7
2の信号値xが、以下の数式2として示すように、正規
化処理されているものである。
【0021】
【数2】
【0022】結局、1次元母数領域71がシフト設定さ
れる度に、正規化演算部55からは正規化処理結果が得
られているものであるが、この処理結果は、その後、映
像信号変換部56上で、例えば数式3として示す変換式
を用い輝度信号に変換された状態として、表示部57上
に2次元画像として可視表示されているものである。
【0023】
【数3】
【0024】ここで、代表信号72に対する中央値xm
による正規化処理による効果について言及すれば、図7
(A),(B)にそれぞれ反射音波受信信号としてのデ
ィジタル信号列の正規化処理前、処理後での状態例を示
す。図7(A),(B)に示すように、反射音波受信信
号中に含まれている不要な信号成分が抑圧され得る結果
として、微小な反射信号であっても、それが明瞭に表示
され得ることが判る。因みに、以上では、1ディジタル
信号づつずれた状態として1次元状に母数領域71が順
次シフト設定されているが、複数ディジタル信号づつず
れた状態として1次元状に母数領域71が順次シフト設
定させることも可能となっている。このように、母数領
域が粗設定される場合は、代表信号各々が間引かれ、そ
の結果として、代表信号各々が連続した状態として正規
化処理されなくなり、その分、表示部57上では、2次
元画像としての精細表示は望めないものとなっている。
【0025】ところで、以上では、ビーム各々には領域
設定部54により母数領域71が1次元状に順次シフト
設定されているが、2次元状に順次シフト設定される場
合にも、1次元に帰着させることにより本発明が適用さ
れ得るものとなっている。図8は母数領域71が2次元
状に順次シフト設定される場合でのソーナーの一例での
概要構成を示したものである。図示のように、既述の図
4に示すものに比し、新たにゲート部81,82が加え
られたものとなっている。ここで、その領域設定部54
による動作を、図9(A)〜(D)により説明すれば以
下のようである。
【0026】即ち、図9(A)に現時刻(t=k)での
設定母数領域(本例での領域大きさは、3×3ディジタ
ル信号)71を示す。この場合には、ゲート部81,8
2はともに閉じられた上、中央値算出器2に対しては、
その母数領域71内に含まれているディジタル信号xp+
1,k+1,xp,k+1,xp-1,k+1,xp+1,k,xp,k,xp-1,
k,xp+1,k-1,xp,k-1,xp-1,k-1が一時記憶されるも
のとなっている。中央値算出器2では、それらディジタ
ル信号が恰も母数領域71が1次元状に設定されたの如
くに処理された上、中央値xm が得られているものであ
る。一方、その母数領域71内の中央に位置されている
ディジタル信号xp,kは領域設定部54により代表信号
として設定されたものとなっている。よって、正規化演
算部55では、その中央値xm により代表信号が正規化
された上、映像信号変換部56を介し表示部57上に可
視表示され得るものである。また、同図(B)に移動中
(t=k+1)での設定母数領域71を示す。図示のよ
うに、図9(A)に比し、ディジタル信号xp-1,k+2が
新たに加わっている一方では、ディジタルxp-1,k-1が
外れているが、この場合での設定母数領域は次設定母数
領域への移動途中であることから、ゲート部81,82
はともに開かれたものとなっている。これにより、中央
値xm および代表信号は正規化演算部55で正規化演算
されることはなく、したがって、処理結果は表示部57
に表示されないものとなっている。更に、同図(C)は
同じく移動中(t=k+2)でのものであり、この場合
での動作も、同図(B)の場合と同様に、同図(B)に
比し、ディジタル信号xp,k+2が新たに加わっている一
方では、ディジタル信号がxp,k-1が外れており、ゲー
ト部81,82はともに開かれた状態におかれ、処理結
果は表示部57に表示されないものとなっている。しか
しながら、同図(D)は同図(C)に比し、ディジタル
信号xp+1,k+2が新たに加わっている一方では、ディジ
タル信号xp+1,k-1が外れているが、この場合での母数
領域は完全に移動した状態にあり、したがって、ゲート
部81,82が同図(A)の場合と同様に閉じられ、正
規化演算部55からの処理結果が表示部57に表示され
ているものである。
【0027】以上のように、母数領域が2次元状に設定
される場合であっても、1次元状の設定に帰着させ、ゲ
ート開閉処理を組合わせるだけの簡易な構成によって、
母数領域が2次元状に拡張可能とされたものとなってい
る。因みに、以上では、結果として、3ディジタル信号
づつずれた状態として2次元状に母数領域71が順次シ
フト設定されているが、例えば6ディジタル信号づつず
れた状態として2次元状に母数領域71が順次シフト設
定させることも可能となっている。このように、母数領
域が粗設定される場合は、先の場合と同様、代表信号各
々が連続した状態として正規化処理されなくなり、その
分、表示部57上では、2次元画像としての精細表示は
望めないものとなっている。
【0028】引続き、海底地形を容易に観測するための
ソーナーへの適用について説明すれば、図10はそのソ
ーナーの一例での概要構成を示したものである。図示の
ように、図4に示したソーナーとは、その構成上、正規
化演算部55が不要とされていることがその相違として
挙げられたものとなっている。勿論、中央値算出器2は
そのソーナーの1構成要素とされているわけであるが、
その構成は図1に示すものに同様である。したがって、
このソーナーでは、図4に示したソーナーとは異なり、
中央値算出器2からの中央値xm は直接、映像信号変換
部56上で、例えば数式4として示す変換式を用い輝度
信号に変換された上、表示部57に表示されているもの
である。
【0029】
【数4】
【0030】ここで、中央値xm 自体が直接的に映像信
号に変換処理される場合での効果について言及すれば、
文字通り、中央値xm はその信号値が中間的な大きさと
され、信号値が極端に大きい、あるいは小さい、不要雑
音としてのディジタル信号が中央値xm として選択され
ることはなく、したがって、図11(A)に示す、反射
音波受信信号としてのディジタル信号列に対し上記不要
信号除去処理が施されることによって、そのディジタル
信号列は図11(B)に示す如くに得られ、これによ
り、海底の起伏等が状態良好に、しかも高速に観測され
得るものとなっている。
【0031】最後に、画像監視装置への適用について説
明すれば、図12はその一例での概要構成を示したもの
である。図示のように、その画像監視装置では、通常、
視野が固定とされたカメラ131からは、監視対象とし
ての被写体は、その画像検出信号がディジタル画素信号
に変換された状態の2次元画像として検出された上、2
次元状に展開された状態としてフレームメモリ132上
に一時記憶されるものとなっている。したがって、領域
設定部133により、2次元状に展開された状態のディ
ジタル画素信号に対し2次元状に母数領域が順次シフト
設定される度に、その母数領域内に含まれているディジ
タル画素信号からは、中央値算出器2により中央値xm
が得られているが、これら中央値xm 各々は映像信号変
換部134で順次映像信号に変換された上、表示部13
5上に2次元画像として可視表示されたものとなってい
る。
【0032】さて、ここで、画像監視装置が、例えば屋
外に設置されている場合を想定すれば、カメラレンズに
付着された汚れや水滴等により、フレームメモリ132
上に一時記憶される2次元画像上には、図13(A)に
示す如く、それら汚れや水滴等による不要画像が混入さ
れる虞があるものとなっている。同図(B)には、その
2次元画像上のA―B線上でのディジタル画素信号が示
されているが、これより、不要ディジタル画素信号がパ
ルス状で、かつ被写体対応のディジタル画素信号に比し
その幅が十分小さい場合に、それらディジタル画素信号
の代替値として中央値が表示される場合には、同図
(C)に示すように、不要画像が高速に除去され得るも
のである。
【0033】以上の説明からも判るように、本発明によ
る信号処理方法による場合には、母数領域上でのデータ
数(母数)をn、全データ数をNとして、全データから
中央値各々を得る上で必要とされるループ回数はN×2
×n回で済まされることになる。これに対し、単純挿入
法による場合は、N×n2 回、また、ヒープソート法に
よる場合には、N×nlog2n回必要となっている。図1
4には、N=1000である場合でのそれら方法各々に
対する演算回数が示されているが、本発明による信号処
理方法による場合、nの値が大きい程、演算回数は低減
され得るものであることが判る。
【0034】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1,4,
7による場合は、母数が大きい場合であっても、必要と
されている演算回数の増加が抑えられつつ、中央値、あ
るいは順序統計量を高速に求め得る信号処理方法が、ま
た、請求項2,3,5,6,8,9,10による場合に
は、その信号処理方法に係わる各種装置が得られたもの
となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による信号処理装置の一例での
構成を示す図
【図2】図2は、その信号処理装置上での順位設定部に
よる順位アドレステーブル上へのアドレス更新設定動作
例を示す図
【図3】図3は、同じくその信号処理装置上での順位更
新部による順位アドレステーブル上へのアドレス更新設
定動作例を示す図
【図4】図4は、基本処理ユニットとしての信号処理装
置を含むソーナーの一例での概要構成を示す図
【図5】図5は、そのソーナー上でのビームフォーミン
グ処理を説明するための図
【図6】図6は、同じくそのソーナー上での領域設定部
による母数領域設定動作例を説明するための図
【図7】図7(A),(B)は、それぞれ反射音波受信
信号としてのディジタル信号列の正規化処理前、処理後
での状態例を示す図
【図8】図8は、母数領域が2次元状に順次シフト設定
される場合での、ソーナーの一例での概要構成を示す図
【図9】図9(A)〜(D)は、そのソーナー上での領
域設定部による母数領域設定動作例を説明するための図
【図10】図10は、海底地形観測用ソーナーの一例で
の概要構成を示す図
【図11】図11(A),(B)は、そのソーナー上で
の不要信号除去処理例を示す図
【図12】図12は、画像監視装置の一例での概要構成
を示す図
【図13】図13(A)〜(C)は、その画像監視装置
上での不要画像除去処理例を示す図
【図14】図14は、本発明による信号処理方法と他の
演算方法各々とのループ回数の比較を示す図
【図15】図15は、受信信号列から中央値が順次算出
される際に、その受信信号列上への中央値算出領域のシ
フト設定方法を説明するための図
【符号の説明】
1…中央値算出領域、2…中央値算出器、21…順位設
定部、22…順位アドレステーブル、23…中央値検出
部、24…順位更新部、25…領域信号入力部、51…
送信器、52…送受波器、53…受信器、54…領域設
定部、55…正規化演算部、56…映像信号変換部、5
7…表示部、131…カメラ、132…フレームメモ
リ、133…領域設定部、134…映像信号変換部、1
35…表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊池 研 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル信号列に対し、少なくとも一
    部のディジタル信号が重複された状態として母数領域が
    順次シフト設定される度に、該母数領域内に含まれてい
    る複数のディジタル信号からは、中央値、あるいは順序
    統計量としてのディジタル信号が検出されるようにした
    信号処理方法であって、直前設定母数領域内に含まれて
    いる複数のディジタル信号のうち、最古のディジタル信
    号以外のディジタル信号各々が該信号値の大きさ順に設
    定されている状態として、母数領域が新たにシフト設定
    される度に、該母数領域内に含まれている複数のディジ
    タル信号のうち、最新のディジタル信号を含む状態とし
    て上記大きさ順の更新設定が行われた上、該更新設定後
    の大きさ順からは中央値、あるいは順序統計量としての
    ディジタル信号が検出された後、上記更新設定後の大き
    さ順は最古のディジタル信号が除去された状態として更
    新設定されるようにした信号処理方法。
  2. 【請求項2】 ディジタル信号列に対し、少なくとも一
    部のディジタル信号が重複された状態として母数領域が
    順次シフト設定される度に、該母数領域内に含まれてい
    る複数のディジタル信号からは、中央値、あるいは順序
    統計量としてのディジタル信号が検出されるようにした
    信号処理装置であって、母数領域が新たにシフト設定さ
    れる度に、該母数領域内に含まれている複数のディジタ
    ル信号が一時記憶されるディジタル信号一時記憶手段
    と、直前設定母数領域内に含まれている複数のディジタ
    ル信号のうち、最古のディジタル信号以外のディジタル
    信号各々が該信号値の大きさ順に設定されている順位保
    持手段と、上記ディジタル信号一時記憶手段に複数のデ
    ィジタル信号が一時記憶される度に、上記順位保持手段
    上に設定されている大きさ順を、最新のディジタル信号
    を含む状態として更新設定する第1の順位更新手段と、
    上記順位保持手段上に最新のディジタル信号を含む状態
    として更新設定されている大きさ順から、中央値、ある
    いは順序統計量としてのディジタル信号を選択的に出力
    する中央値/順序統計量検出手段と、上記順位保持手段
    上に最新のディジタル信号を含む状態として更新設定さ
    れている大きさ順を、最古のディジタル信号が除去され
    た状態として更新設定する第2の順位更新手段とを少な
    くとも含む信号処理装置。
  3. 【請求項3】 ディジタル信号列に対し、少なくとも一
    部のディジタル信号が重複された状態として母数領域が
    順次シフト設定される度に、該母数領域内に含まれてい
    る複数のディジタル信号からは、中央値、あるいは順序
    統計量としてのディジタル信号が検出されるようにした
    信号処理装置であって、母数領域が新たにシフト設定さ
    れる度に、該母数領域内に含まれている複数のディジタ
    ル信号が所定アドレス順に一時記憶されるディジタル信
    号一時記憶手段と、直前設定母数領域内に含まれている
    複数のディジタル信号のうち、最古のディジタル信号以
    外のディジタル信号各々が該信号値の大きさ順に、上記
    ディジタル信号一時記憶手段上のアドレスとして設定さ
    れている順位保持手段と、上記ディジタル信号一時記憶
    手段に複数のディジタル信号が一時記憶される度に、上
    記順位保持手段上に設定されている大きさ順を、最新の
    ディジタル信号を含む状態として更新設定する第1の順
    位更新手段と、上記順位保持手段上に最新のディジタル
    信号を含む状態として更新設定されている大きさ順か
    ら、中央値、あるいは順序統計量をアドレスとして検出
    した上、上記ディジタル信号一時記憶手段上のディジタ
    ル信号のうちから、該アドレス対応のディジタル信号を
    選択的に出力する中央値/順序統計量検出手段と、上記
    順位保持手段上に最新のディジタル信号を含む状態とし
    て更新設定されている大きさ順を、最古のディジタル信
    号が除去された状態として更新設定する第2の順位更新
    手段とを少なくとも含む信号処理装置。
  4. 【請求項4】 ディジタル信号列に対し、少なくとも一
    部のディジタル信号が重複された状態として母数領域が
    順次シフト設定される度に、該母数領域内に含まれてい
    る複数のディジタル信号からは、中央値としてのディジ
    タル信号が検出された上、ディジタル信号列が所定に処
    理されるようにした信号処理方法であって、直前設定母
    数領域内に含まれている複数のディジタル信号のうち、
    最古のディジタル信号以外のディジタル信号各々が該信
    号値の大きさ順に設定されている状態として、母数領域
    が新たにシフト設定される度に、該母数領域内に含まれ
    ている複数のディジタル信号のうち、最新のディジタル
    信号を含む状態として上記大きさ順の更新設定が行われ
    た上、該更新設定後の大きさ順からは中央値としてのデ
    ィジタル信号が検出された後、上記更新設定後の大きさ
    順は最古のディジタル信号が除去された状態として更新
    設定される一方では、中央値として検出された上記ディ
    ジタル信号により同一母数領域内に含まれている着目デ
    ィジタル信号が正規化された上、映像信号に変換された
    状態として可視表示されるようにした信号処理方法。
  5. 【請求項5】 ディジタル信号列に対し、少なくとも一
    部のディジタル信号が重複された状態として母数領域が
    順次シフト設定される度に、該母数領域内に含まれてい
    る複数のディジタル信号からは、中央値としてのディジ
    タル信号が検出された上、ディジタル信号列が所定に処
    理されるようにした信号処理装置であって、母数領域が
    新たにシフト設定される度に、該母数領域内に含まれて
    いる複数のディジタル信号が一時記憶されるディジタル
    信号一時記憶手段と、直前設定母数領域内に含まれてい
    る複数のディジタル信号のうち、最古のディジタル信号
    以外のディジタル信号各々が該信号値の大きさ順に設定
    されている順位保持手段と、上記ディジタル信号一時記
    憶手段に複数のディジタル信号が一時記憶される度に、
    上記順位保持手段上に設定されている大きさ順を、最新
    のディジタル信号を含む状態として更新設定する第1の
    順位更新手段と、上記順位保持手段上に最新のディジタ
    ル信号を含む状態として更新設定されている大きさ順か
    ら、中央値としてのディジタル信号を選択的に出力する
    中央値検出手段と、上記順位保持手段上に最新のディジ
    タル信号を含む状態として更新設定されている大きさ順
    を、最古のディジタル信号が除去された状態として更新
    設定する第2の順位更新手段と、中央値として検出され
    た上記ディジタル信号により同一母数領域内に含まれて
    いる着目ディジタル信号を正規化する正規化手段と、該
    正規化手段からの正規化値を映像信号に変換する映像信
    号変換手段と、該映像信号変換手段からの映像信号を可
    視表示する表示手段とを少なくとも含む信号処理装置。
  6. 【請求項6】 ディジタル信号列に対し、少なくとも一
    部のディジタル信号が重複された状態として母数領域が
    順次シフト設定される度に、該母数領域内に含まれてい
    る複数のディジタル信号からは、中央値としてのディジ
    タル信号が検出された上、ディジタル信号列が所定に処
    理されるようにした信号処理装置であって、音波、また
    は電波を送信する送信手段と、該送信手段から送信され
    た音波、または電波に対する反射音波、または反射電波
    を受信した上、複数の方位対応ディジタル信号列として
    変換出力する受信手段と、該受信手段からの、方位対応
    ディジタル信号列各々が時系列に並べて保持された状態
    で、該方位対応ディジタル信号列各々に対し1次元、ま
    たは2次元母数領域を順次シフト設定する領域設定手段
    と、該領域設定手段により母数領域が新たにシフト設定
    される度に、該母数領域内に含まれている、時間的、ま
    たは空間的に連続している複数のディジタル信号が一時
    記憶されるディジタル信号一時記憶手段と、直前設定母
    数領域内に含まれている複数のディジタル信号のうち、
    最古のディジタル信号以外のディジタル信号各々が該信
    号値の大きさ順に設定されている順位保持手段と、上記
    ディジタル信号一時記憶手段に複数のディジタル信号が
    一時記憶される度に、上記順位保持手段上に設定されて
    いる大きさ順を、最新のディジタル信号を含む状態とし
    て更新設定する第1の順位更新手段と、上記順位保持手
    段上に最新のディジタル信号を含む状態として更新設定
    されている大きさ順から、中央値としてのディジタル信
    号を選択的に出力する中央値検出手段と、上記順位保持
    手段上に最新のディジタル信号を含む状態として更新設
    定されている大きさ順を、最古のディジタル信号が除去
    された状態として更新設定する第2の順位更新手段と、
    中央値として検出された上記ディジタル信号により同一
    母数領域内に含まれている着目ディジタル信号を正規化
    する正規化手段と、該正規化手段からの正規化値を映像
    信号に変換する映像信号変換手段と、該映像信号変換手
    段からの映像信号を可視表示する表示手段とを少なくと
    も含む、ソーナー一般やレーダ一般等としての信号処理
    装置。
  7. 【請求項7】 ディジタル信号列に対し、少なくとも一
    部のディジタル信号が重複された状態として母数領域が
    順次シフト設定される度に、該母数領域内に含まれてい
    る複数のディジタル信号からは、中央値としてのディジ
    タル信号が検出された上、ディジタル信号列が所定に処
    理されるようにした信号処理方法であって、直前設定母
    数領域内に含まれている複数のディジタル信号のうち、
    最古のディジタル信号以外のディジタル信号各々が該信
    号値の大きさ順に設定されている状態として、母数領域
    が新たにシフト設定される度に、該母数領域内に含まれ
    ている複数のディジタル信号のうち、最新のディジタル
    信号を含む状態として上記大きさ順の更新設定が行われ
    た上、該更新設定後の大きさ順からは中央値としてのデ
    ィジタル信号が検出された後、上記更新設定後の大きさ
    順は最古のディジタル信号が除去された状態として更新
    設定される一方では、中央値として検出された上記ディ
    ジタル信号は、映像信号に変換された状態として可視表
    示されるようにした信号処理方法。
  8. 【請求項8】 ディジタル信号列に対し、少なくとも一
    部のディジタル信号が重複された状態として母数領域が
    順次シフト設定される度に、該母数領域内に含まれてい
    る複数のディジタル信号からは、中央値としてのディジ
    タル信号が検出された上、ディジタル信号列が所定に処
    理されるようにした信号処理装置であって、母数領域が
    新たにシフト設定される度に、該母数領域内に含まれて
    いる複数のディジタル信号が一時記憶されるディジタル
    信号一時記憶手段と、直前設定母数領域内に含まれてい
    る複数のディジタル信号のうち、最古のディジタル信号
    以外のディジタル信号各々が該信号値の大きさ順に設定
    されている順位保持手段と、上記ディジタル信号一時記
    憶手段に複数のディジタル信号が一時記憶される度に、
    上記順位保持手段上に設定されている大きさ順を、最新
    のディジタル信号を含む状態として更新設定する第1の
    順位更新手段と、上記順位保持手段上に最新のディジタ
    ル信号を含む状態として更新設定されている大きさ順か
    ら、中央値としてのディジタル信号を選択的に出力する
    中央値検出手段と、上記順位保持手段上に最新のディジ
    タル信号を含む状態として更新設定されている大きさ順
    を、最古のディジタル信号が除去された状態として更新
    設定する第2の順位更新手段と、中央値として検出され
    た上記ディジタル信号を映像信号に変換する映像信号変
    換手段と、該映像信号変換手段からの映像信号を可視表
    示する表示手段とを少なくとも含む信号処理装置。
  9. 【請求項9】 ディジタル信号列に対し、少なくとも一
    部のディジタル信号が重複された状態として母数領域が
    順次シフト設定される度に、該母数領域内に含まれてい
    る複数のディジタル信号からは、中央値としてのディジ
    タル信号が検出された上、ディジタル信号列が所定に処
    理されるようにした信号処理装置であって、音波、また
    は電波を海底、または地上に向けて送信する送信手段
    と、該送信手段から送信された音波、または電波に対す
    る反射音波、または反射電波を受信した上、複数の方位
    対応ディジタル信号列として変換出力する受信手段と、
    該受信手段からの、方位対応ディジタル信号列各々が時
    系列に並べて保持された状態で、該方位対応ディジタル
    信号列各々に対し1次元、または2次元母数領域を順次
    シフト設定する領域設定手段と、該領域設定手段により
    母数領域が新たにシフト設定される度に、該母数領域内
    に含まれている、時間的、または空間的に連続している
    複数のディジタル信号が一時記憶されるディジタル信号
    一時記憶手段と、直前設定母数領域内に含まれている複
    数のディジタル信号のうち、最古のディジタル信号以外
    のディジタル信号各々が該信号値の大きさ順に設定され
    ている順位保持手段と、上記ディジタル信号一時記憶手
    段に複数のディジタル信号が一時記憶される度に、上記
    順位保持手段上に設定されている大きさ順を、最新のデ
    ィジタル信号を含む状態として更新設定する第1の順位
    更新手段と、上記順位保持手段上に最新のディジタル信
    号を含む状態として更新設定されている大きさ順から、
    中央値としてのディジタル信号を選択的に出力する中央
    値検出手段と、上記順位保持手段上に最新のディジタル
    信号を含む状態として更新設定されている大きさ順を、
    最古のディジタル信号が除去された状態として更新設定
    する第2の順位更新手段と、中央値として検出された上
    記ディジタル信号を映像信号に変換する映像信号変換手
    段と、該映像信号変換手段からの映像信号を可視表示す
    る表示手段とを少なくとも含む、ソーナーやレーダ等と
    しての信号処理装置。
  10. 【請求項10】 2次元ディジタル画素信号に対し、少
    なくとも一部のディジタル画素信号が重複された状態と
    して2次元母数領域が順次シフト設定される度に、該母
    数領域内に含まれている複数のディジタル画素信号から
    は、中央値としてのディジタル画素信号が検出された
    上、2次元ディジタル画素信号が所定に処理されるよう
    にした信号処理装置であって、被写体を画像として検出
    した上、画像検出信号をディジタル画素信号に変換する
    画像検出手段と、該画像検出手段からのディジタル画素
    信号が2次元状に展開された状態として一時記憶される
    画像記憶手段と、2次元状に展開された状態のディジタ
    ル画素信号に対し2次元母数領域を順次シフト設定する
    領域設定手段と、該領域設定手段により母数領域が新た
    にシフト設定される度に、該母数領域内に含まれてい
    る、画像的に連続している複数のディジタル画素信号が
    一時記憶されるディジタル信号一時記憶手段と、直前設
    定母数領域内に含まれている複数のディジタル画素信号
    のうち、最古のディジタル画素信号以外のディジタル画
    素信号各々が該信号値の大きさ順に設定されている順位
    保持手段と、上記ディジタル信号一時記憶手段に複数の
    ディジタル画素信号が一時記憶される度に、上記順位保
    持手段上に設定されている大きさ順を、最新のディジタ
    ル画素信号を含む状態として更新設定する第1の順位更
    新手段と、上記順位保持手段上に最新のディジタル画素
    信号を含む状態として更新設定されている大きさ順か
    ら、中央値としてのディジタル画素信号を選択的に出力
    する中央値検出手段と、上記順位保持手段上に最新のデ
    ィジタル画素信号を含む状態として更新設定されている
    大きさ順を、最古のディジタル画素信号が除去された状
    態として更新設定する第2の順位更新手段と、中央値と
    して検出された上記ディジタル画素信号を映像信号に変
    換する映像信号変換手段と、該映像信号変換手段からの
    映像信号を可視表示する表示手段とを少なくとも含む、
    画像監視装置としての信号処理装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7275058B2 (en) 2003-02-18 2007-09-25 Seiko Epson Corporation Method and system for finding a k order statistic in a union of sorted sets
JP2009229104A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Toshiba Corp ウェイト算出方法、ウェイト算出装置、アダプティブアレーアンテナ、及びレーダ装置
JP2012026961A (ja) * 2010-07-27 2012-02-09 Japan Radio Co Ltd 情報処理装置、及びレーダシステム
JP2017142708A (ja) * 2016-02-12 2017-08-17 国立大学法人広島大学 画像処理装置、画像処理方法及び監視システム

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