JPH1172012A - 弁を回転させるための装置 - Google Patents

弁を回転させるための装置

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JPH1172012A
JPH1172012A JP18418198A JP18418198A JPH1172012A JP H1172012 A JPH1172012 A JP H1172012A JP 18418198 A JP18418198 A JP 18418198A JP 18418198 A JP18418198 A JP 18418198A JP H1172012 A JPH1172012 A JP H1172012A
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Japan
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valve
tooth
toothed
rotation
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JP18418198A
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Marcel Blasendorff
ブラーゼンドルフ マルセル
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Wartsila NSD Schweiz AG
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Wartsila NSD Schweiz AG
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/32Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for rotating lift valves, e.g. to diminish wear
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F7/00Casings, e.g. crankcases or frames
    • F02F2007/0097Casings, e.g. crankcases or frames for large diesel engines

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Abstract

(57)【要約】 【課題】構造が簡単で、比較的安価であるとともに、取
り付けも非常に容易である弁を回転させるための装置を
提供すること。 【解決手段】弁1を回転させるための装置3は、弁1の
長手軸Aを中心として弁1の回転を可能にするフリーホ
イール機構を含む。同装置3は二つの回転方向のうちの
一方のみを回転させることが可能である。フリーホイー
ル機構は二つの歯状エレメント31,32及びフォロア
ばね33を含み、同歯状エレメント31,32は、同エ
レメント31,32の歯状部310,320が互いに対
して係合され得るように配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弁の長手軸を中心
に回転可能なフリーホイール機構を含む同弁を回転させ
るための装置に関し、同装置は2つの回転方向のうちの
一方向のみに弁を回転させることが可能である。本発明
は、更に、同装置を備えたエンジンのための弁装置及び
エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】エンジン、特に船舶及び発電所にて使用
される大型ディーゼルエンジンでは、排出弁及び流入弁
の開放及び閉止時の少なくとも一方において、これらの
弁を回転させることは周知である。排出弁においては、
弁を閉じる際に回転が生じる。弁の閉止時における回転
は、弁座の密着面と相対向する弁の表面に付着した燃焼
時の残渣を掻き取る、或いは削り取ることを主目的とし
ている。弁表面の付着物が増大すると弁の密着性が著し
く低減することから、このように残渣を除くことにより
弁の寿命が長くなる。これに対し、流入弁では弁の開放
時に回転が生じる。この場合、流入弁から供給されるも
のが空気であるため、弁の閉止時のように付着物の除去
が行われるわけではない。むしろ、弁が弁座と強く密着
している場合における弁の弁座からの解放を促進するた
めに弁が回転される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】公知の回転装置は、そ
の精巧な構造に起因して比較的複雑であり、比較的高価
でもある。加えて、これら装置は、時として、大型ディ
ーゼルエンジンに設置することが比較的困難である。
【0004】本発明の目的は、構造的にも簡単で、従っ
て比較的安価であるとともに、取り付けも非常に簡便で
ある弁を回転させるための装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、弁の長
手軸を中心に回転可能なフリーホイール機構(Freilauf
einrichtung)を含む同弁を回転させるための装置であ
って、同装置は2つの回転方向のうちの一方向のみに回
転させることが可能であり、同フリーホイール機構は、
2つの歯状エレメント(Verzahnungsstuecke)とフォロ
アばね(Mitnehmerfeder)とを備えるとともに、同歯状
エレメントは、同エレメントの歯状部が互いに係合可能
であるように配置されていることを特徴とする装置によ
って達成される。
【0006】即ち、本発明の請求項1に従う弁を回転さ
せるための装置は、弁の長手軸を中心にして回転可能で
ある特殊なフリーホイール機構を備える。しかしなが
ら、この回転は、2方向のうちの一方のみに可能であ
る。フリーホイール機構は、2つの歯状エレメントを備
え、同歯状エレメントの歯状部は互いに係合可能であ
る。フリーホイール機構は更にフォロアばねも備える。
【0007】本発明の請求項2に従う装置では、弁及び
弁を回転させるための装置をアセンブリした後、弁は、
一方の歯状エレメントには連結されるが、他方の歯状エ
レメントには連結されない。歯状エレメントは、弁の長
手軸に対して傾斜して延びるように形成される歯状部を
備え、同歯状エレメントが互いに対して接近あるいは離
間するように移動された場合、同歯状部が互いに対して
係合するように配置されており、それにより、歯状エレ
メントが互いに対して係合あるいは離間するように移動
された場合、同エレメントは互いに対して回転され得
る。更に、フォロアばねは、弁に連結されていない歯状
エレメントと共働するように配置されるコイルばねとし
てデザインされており、このような構成とすることによ
り、歯状エレメントが互いに対して接近する方向に移動
される場合は回転は生じないが、歯状エレメントが互い
に対して離間する方向に移動される場合は回転が生じ
る。あるいは、その逆、即ち、歯状エレメントが互いに
対して接近する方向に移動される場合は回転が生じる
が、互いに対して離間する方向に移動される場合は回転
が生じないようにすることもできる。従って、フリーホ
イール機構は二つの歯状エレメントとコイルばねを含ん
でいるのみでよく、構造的にも簡単で、比較的安価にて
組立可能である。
【0008】更なる好適な実施形態である請求項3の発
明において、弁の長手軸の方向より見た場合、最初に基
底部、次いで同基底部と隣接する第一の歯状エレメン
ト、そして最後に第二の歯状エレメントが互いに積み重
ねられるように配置されている。弁と弁を回転させるた
めの装置とを組み立てた後、弁は第二の歯状エレメント
に強固に連結される。更に、基底部及び第一の歯状エレ
メントは、これらが互いに対して弁の長手軸方向におい
ては移動不能であるが、互いに対して弁の長手軸を中心
に回転可能であるように連結されている。コイルばねは
基底部と第一の歯状エレメントに対して予め押圧連結さ
れている。
【0009】請求項4に記載の発明において、コイルば
ねは弁の長手軸方向において基底部と第一の歯状エレメ
ントとを少なくとも部分的に包囲するとともに両部材に
対して強固に接触した状態に配置されている。この実施
形態は、組立及び分解が非常に容易である。基本的には
コイルばねを基底部もしくは第一の歯状エレメントの一
方に、またはこれら両部材に押圧することも可能であ
る。
【0010】更に好適な実施形態である請求項5に記載
の発明において、第二の歯状エレメントは支持プレート
に連結されており、同支持プレート及び同第二の歯状エ
レメントは、弁の長手軸方向においては互いに対して移
動不能であるが、弁の長手軸を中心に互いに対して回転
可能である。復帰用ばねが基底部と支持プレートとの間
に配置されている。この実施形態において、変位後の弁
の再設定は、復帰用ばねによって容易に行われる。同時
に、弁を回転させるための装置を作動させる基本的な方
法も保持される。
【0011】装置の更なる好適な実施形態である請求項
6に記載の発明において、コイルばねの巻回方向及び二
つの歯状エレメントの歯状部は、第二の歯状エレメント
が第一の歯状エレメントに向かう方向に移動される場
合、第二の歯状エレメントの回転、惹いては弁の回転は
生じないが、第一の歯状エレメントはむしろ自由に回転
するように構成されている。それに対し、同第二の歯状
エレメントが同第一の歯状エレメントから離間する方向
に移動する場合、同第一の歯状エレメントの回転は生じ
ないが、同第二の歯状エレメント、ひいては弁の回転が
生じる。この実施形態は排出弁には特に適している。そ
の理由としては、弁が閉止される際に回転が生じるから
である。
【0012】装置の更なる好適な実施形態である請求項
7に記載の発明において、コイルばねの巻回方向及び二
つの歯状エレメントの歯状部は、第二の歯状エレメント
が第一の歯状エレメントに向かって移動される場合、第
二の歯状エレメントの回転、惹いては弁の回転が生じる
のに対し、第一の歯状エレメントは回転しないように設
計されている。一方、第二の歯状エレメントが第一の歯
状エレメントから離間される場合、第二の歯状エレメン
ト、惹いては弁の回転は生じないが、第一の歯状エレメ
ントはむしろフリーホイール機構の様式にて回転する。
【0013】この型の弁を回転させる装置はエンジンの
弁装置、特に大型ディーゼルエンジンの弁装置に適して
いる。即ち、請求項8の発明では、エンジン、特にディ
ーゼルエンジンに対する弁装置であって、請求項1乃至
7のいずれか1項に従う少なくとも一つの弁を回転させ
るための装置を備える弁装置が提供される。
【0014】更に請求項9の発明では、エンジン、特に
ディーゼルエンジンであって、請求項8に記載の弁装置
を少なくとも一つ備えるエンジンが提供される。
【0015】
【発明の実施の形態】例えば、ディーゼルエンジンに使
用される典型的な弁装置を図1に示す。弁1は、閉じら
れた状態にて弁座2に配置されている(実線にて示
す)。弁1の開放位置は一点鎖線にて示されている。更
に、弁を回転させるための装置も示されており、符号3
にてその全体が示されている。接触領域、即ち弁1が弁
座2と接触した状態にある領域は、より明瞭に描写され
るように簡略化して記載されている。なぜならば、図1
は、単に、本発明の弁を回転させるための装置の一部を
明確にする目的にて示された概略図だからである。
【0016】図2において、本発明の弁を回転させるた
めの装置3の一実施形態が詳細に示されている。しかし
ながら弁1自身は省略されており、弁1のシャフトの上
端部のみが認められる。弁1の長手軸Aは、方向を明確
にするために図示されている。弁を回転させるための装
置3は、基底部30と、第一の歯状エレメント31と、
第二の歯状エレメント32と、コイルばねの形態のフォ
ロアばね33と、支持プレート34と、基底部30及び
支持プレート34の間に配置される復帰用ばね35と、
支持プレート34及び第二の歯状エレメント32の間に
配置されるボール・ベアリング36とを備える。更に、
個々の部材における潤滑油のためのボアも含まれるが、
これらの詳細な説明はここでは省略する。図2には示さ
れていない弁軸(即ち、弁軸を含む弁1)は、図1の破
線で示されるように、円錐連結(konischen Verbindun
g)によって第二の歯状エレメント32と連結されてい
る(押圧着座された状態)。
【0017】基底部30及び第一の歯状エレメント31
は固定リング37によって互いに連結(固定)されてお
り、実際には、基底部30と第一の歯状エレメント31
とが弁1の長手軸Aの方向において互いに動かないよう
に連結されている。これに対して、基底部30と第一の
歯状エレメント31は基本的には互いに対して回転可能
である。コイルばね33は基底部30と第一の歯状エレ
メント31の両方を部分的に包囲し、両部材と接触した
状態にて固定して配置されている。コイルばね33の内
径は、基底部30及び第一の歯状エレメント31の同ば
ね33と接触する領域の外径より僅かに小さくなるよう
に選択されることにより、上記固定状態が達成される。
このようにして、コイルばね33の弱い押圧状態が達成
される。
【0018】同様に、支持プレート34は、固定リング
38によって第二の歯状エレメント32に連結、即ち固
定されている。従って、支持プレート34と第二の歯状
エレメント32は長手方向においては互いに対して移動
しないが、互いに対して回転可能である。この回転に関
連するボール・ベアリング36の機能は、以下において
詳細に示される。
【0019】第二の歯状エレメント32の外壁の一部領
域に設けられた歯状部320と、第一の歯状エレメント
31の内壁に設けられた対応する歯状部310が図2に
示されている。第二の歯状エレメント32の外壁上にあ
る歯状部320は図2において破線及び/あるいは二点
鎖線にて示されており、二点鎖線は図面の紙面の前方
(表側)の外壁上の歯状部320の軌跡を示しており、
破線は、図面の紙面の後方(裏側)の歯状部320の軌
跡を示している。歯状部320は弁1の長手軸Aに対し
て傾斜するように延びている。簡略化するために、第二
の歯状エレメント32の個々の歯が図面の紙面の前方に
二点鎖線の方向に延びており、その状態で弁1の長手軸
Aの周りに180°だけ回転した状態を想定する。18
0°回転した同一の歯は、図面の紙面の後側に位置し、
破線にて示した方向に延びる。第一の歯状エレメント3
1の内壁上にある歯状部310は、対応して同様に延び
るとともに破線にて同様に示される。
【0020】図3に同様に示されるコイルばね33は、
長さがLのばねブロック(Federblocks)の形状を有し
ており、個々の巻回部が互いに対して密に接した状態と
なっている。図2及び図3に示される実施形態におい
て、巻回部は長方形の断面を有する(図3の断面参
照)。従って、コイルばね33の内面は完全な円筒形を
有し、それにより、基底部30及び第一の歯状エレメン
ト31に対する表面圧力は、ばねが予め押圧接触された
状態にあるので、異なる断面を有するばねよりは小さく
保持される。
【0021】コイルばね33は、同ばね33が回転応力
を受けた場合に、半径方向に伸び縮みするように機能す
る。同ばね33が伸びるか、あるいは縮むかは、個々の
場合において、回転応力の方向がコイルばね33の巻回
の方向に一致するか、あるいは同ばね33の巻回の方向
と反対方向であるかに依存する。
【0022】復帰用ばね35は、図面に従う実施形態に
おいてはコイルばねとして設計されており、弁1の長手
軸Aの方向に、圧縮及び伸長され得る。本発明の装置の
動作について、図2を参照して以下に記載する。サイク
ルの最初において、図2に示されていない弁は最初は閉
じられており(図1の実線)、次いで開放され(図1の
一点鎖線)、再び閉じられる(図1の実線)ことを想像
していただきたい。弁は円錐連結により第二の歯状エレ
メント32と強固に連結されている。弁の開閉は、エン
ジンにおいて一般的であるカムシャフト(図示しない)
にて行われる。
【0023】次いで排出弁の場合を考えると、既に記載
したように、同排出弁が閉じられた際に弁の回転が生じ
る。弁は、同弁1の長手軸Aの方向において弁座から離
間し、即ち、開放され、その際、弁軸は、長手軸Aに沿
って例えばカムシャフトのような手段によって直線的に
負荷を受ける。第二の歯状エレメント32及び支持プレ
ート34は、第一の歯状エレメント31に向かう方向へ
弁軸とともに移動する。図2に示す歯状部320に従う
と、第一の歯状エレメント31はこのプロセスにおいて
右側へ回転しようとする。歯状エレメント31のそのよ
うな回転を可能にするために、第一の歯状エレメント3
1及び基底部30と予め押圧接触された状態にあるコイ
ルばね33は伸びる必要がある。図2に示すコイルばね
33は「左巻き」に巻回しているので、上述のような回
転応力を付与すると半径方向に僅かに伸長する。コイル
ばねのこの僅かな伸長は第一の歯状エレメント31(及
び、同様に基底部30)を解放するために十分であり、
従って、第一の歯状エレメント31の右方向への回転を
可能にする。基底部30は、弁1が開放される際、復帰
用ばね35の比較的大きな応力が負荷されているので、
このプロセスでは回転しない。弁1は第一の歯状エレメ
ント31と連結していないので、弁座2から離間する弁
1の直線的な動きのみが弁を回転することなく生じる。
【0024】弁の閉止は復帰用ばね35によって生じ、
同ばね35は支持プレート34にて支持されるとともに
同支持プレート34を第二の歯状エレメント32ととも
に弁1の長手軸Aの方向を逆向き(ここでは上方)に移
動させる。この移動において、歯状エレメント31及び
32は、各々対応する歯状部310及び320に追随し
て互いに対して回転する必要がある。最初に、第二の歯
状エレメント32が回転することなく再び直線的に移動
しようとする。その結果、第一の歯状エレメント31に
よりコイルばね33の左への回転応力が生ずる。それに
より、同ばね33が半径方向に収縮するとともに、基底
部30及び第一の歯状エレメント31に対して強く押圧
される。従って、第一の歯状エレメント31は、コイル
ばね33によって回転が阻止されるために回転できず、
その結果、第一の歯状エレメント31は固持される。し
かしながら、2つの歯状エレメント31及び32の歯状
部310及び320により、同歯状エレメント31及び
32の互いに対する回転が生じ、それにより、第二の歯
状エレメント32が必然的に回転する。この場合、弁1
は円錐連結により第二の歯状エレメント32と強固に連
結されているので、第二の歯状エレメント32の回転
は、対応する弁1の回転を意味する。しかしながら、弁
の閉止時に支持プレート34は復帰用ばね35の応力に
より連続的に負荷を受けているので、実際には回転は生
じない。これに対し、第一の歯状エレメント31に対す
る第二の歯状エレメント32の回転を発生させるため
に、支持プレート34と第二の歯状エレメント32との
間にはボール・ベアリング36が設けられている。この
ボール・ベアリング36は第二の歯状エレメント32の
回転を可能にする。
【0025】結果として、排出弁に好適な装置を動作さ
せる方法が達成される。弁は開放時には回転されない
が、閉止時には回転される。その結果、弁表面に集まっ
た付着物が掻き取られ、或いは削り取られ、弁の寿命が
長くなる。
【0026】この手段を流入弁に適用するためには、図
2に示すような歯状エレメント31及び32の歯状部3
10,320に対して、コイルばね33を「右巻き」に
巻回する必要がある。それにより、弁の開放時、即ち、
第二の歯状エレメント32が第一の歯状エレメント31
に向かう方向に移動される場合、第一の歯状エレメント
31は主としてコイルばね33によって固持されるとと
もに、第二の歯状エレメント32は弁1とともに回転す
る。これに対し、弁1の閉止時には、第一の歯状部31
及び第二の歯状部32は回転することなく、弁1ととも
に直線的に移動する。
【0027】当業者に明らかなように、弁の開閉時にお
ける弁の回転角度は、弁1の長手軸Aに対する二つの歯
状エレメント31及び32の歯状部の傾斜に依存する
か、又はストローク、即ち、弁1の長手軸Aの方向に生
じる二つの歯状エレメント31及び32の変位の大きさ
に依存する。弁1の長手軸Aを中心とした回転における
典型的な値は、例えば、約15°の回転角である。
【0028】上記実施形態に対する実施可能な変形例に
おいて、コイルばね33は、例えば、付勢された状態に
て、基底部30の内側及び第一の歯状エレメント31の
内側に押圧するように構成することもできる。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
構造が簡単で、比較的安価であるとともに、取り付けも
非常に容易である弁を回転させるための装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】弁、弁座及び弁を回転させるための装置からな
る弁装置の縦断面図。
【図2】本発明に従う弁を回転させるための装置の一実
施形態の縦断面図。
【図3】本発明に従う弁を回転させるための装置のコイ
ルばねの一実施形態の側面図。
【符号の説明】
1…弁、2…弁座、3…弁を回転させるための装置、3
0…基底部、31…第一の歯状エレメント、32…第二
の歯状エレメント、33…フォロアばね、34…支持プ
レート、35…復帰用ばね、36…ボール・ベアリン
グ、37,38…固定リング、310,320…歯状
部、A…弁の長手軸。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弁(1)をその長手軸(A)を中心にして
    回転させるフリーホイール機構を含む同弁(1)を回転
    させるための装置(3)であって、前記装置(3)は2
    つの回転方向のうちの一方向のみに回転させることが可
    能であり、 前記フリーホイール機構は、2つの歯状エレメント(3
    1,32)とフォロアばね(33)とを備えるととも
    に、同歯状エレメント(31,32)は、同エレメント
    (31,32)の歯状部(310,320)が互いに係
    合可能であるように配置されていることを特徴とする装
    置。
  2. 【請求項2】前記弁(1)及び前記弁を回転させるため
    の装置(3)を組み立てた後において、同弁(1)は一
    方の歯状エレメント(32)に強固に連結されるのに対
    し、他方の歯状エレメント(31)は連結されておら
    ず、 前記歯状エレメント(31,32)が互いに対して接近
    及び離間する場合、前記弁(1)の長手軸(A)に対し
    傾斜して延びるように設計された同エレメントの歯状部
    (310,320)が互いに対して係合するように配置
    され、それにより、同歯状エレメント(31,32)
    は、互いに対して接近及び離間する場合、互いに対して
    回転可能であり、 前記フォロアばねはコイルばね(33)から構成され、
    同ばね(33)は前記弁(1)に連結されない歯状エレ
    メント(31)と協働するように配置され、それによ
    り、前記歯状エレメント(31,32)が互いに接近す
    るように移動する場合には弁(1)の回転は生じない
    が、同エレメント(31,32)が互いに離間するよう
    に移動する場合には弁(1)の回転が生じるか、或い
    は、前記歯状エレメント(31,32)が互いに接近す
    るように移動する場合には弁(1)の回転が生じるが、
    同エレメント(31,32)が互いに離間するように移
    動する場合には弁(1)の回転が生じないことを特徴と
    する請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】弁(1)の長手軸(A)の方向から見た場
    合、基底部(30)、第一の歯状エレメント(31)及
    び第二の歯状エレメント(32)の順序にて上下に積み
    重ねられ、前記弁(1)及び同弁(1)を回転させるた
    めの装置(3)を組み立てた後において同弁(1)は前
    記第二の歯状エレメント(32)に強固に連結され、 前記基底部(30)及び前記第一の歯状エレメント(3
    1)は、前記弁(1)の長手軸(A)の方向には相互に
    移動不能であるが同弁(1)の長手軸(A)を中心に相
    互に回転可能であるように連結されているとともに、前
    記コイルばね(33)は前記基底部(30)及び前記第
    一の歯状エレメント(31)に対して予め押圧された状
    態にて接触していることを特徴とする請求項2に記載の
    装置。
  4. 【請求項4】前記コイルばね(33)は、前記弁(1)
    の長手軸(A)の方向において前記基底部(30)及び
    前記第一の歯状エレメント(31)を少なくとも部分的
    に包囲するとともに同基底部(30)及び同第一の歯状
    エレメント(31)に対して強固に接触した状態に配置
    されることを特徴とする請求項3に記載の装置。
  5. 【請求項5】前記第二の歯状エレメント(32)は支持
    プレート(34)と連結され、同支持プレート(34)
    及び同第二の歯状エレメント(32)は弁(1)の長手
    軸(A)の方向には相互に移動不能であるが、弁(1)
    の長手軸(A)を中心に相互に回転可能であり、 前記基底部(30)と前記支持プレート(34)との間
    には復帰用ばね(35)が配置されていることを特徴と
    する請求項3あるいは4に記載の装置。
  6. 【請求項6】前記コイルばね(33)の巻回方向及び前
    記二つの歯状エレメント(31,32)の歯状部(31
    0,320)は、同第二の歯状エレメント(32)が同
    第一の歯状エレメント(31)に向かう方向に移動する
    場合は同第二の歯状エレメント(32)、ひいては弁
    (1)の回転は生じず、同第一の歯状エレメント(3
    1)が自由に回転する一方で、同第二の歯状エレメント
    (32)が同第一の歯状エレメント(31)から離間す
    る方向に移動する場合は同第一の歯状エレメント(3
    1)の回転は生じないが、同第二の歯状エレメント(3
    2)、ひいては弁(1)の回転が生じるように形成され
    ていることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項
    に記載の装置。
  7. 【請求項7】前記コイルばね(33)の巻回方向及び前
    記二つの歯状エレメント(31,32)の歯状部(31
    0,320)は、同第二の歯状エレメント(32)が同
    第一の歯状エレメント(31)に向かう方向に移動する
    場合は同第二の歯状エレメント(32)、ひいては弁
    (1)の回転が生じるが同第一の歯状エレメント(3
    1)の回転は生じない一方で、同第二の歯状エレメント
    (32)が同第一の歯状エレメント(31)から離間す
    る方向に移動する場合は同第二の歯状エレメント(3
    2)、ひいては弁(1)の回転は生じないが、同第一の
    歯状エレメント(31)がフリーホイール機構の様式に
    て回転するように形成されていることを特徴とする請求
    項2乃至5のいずれか1項に記載の装置。
  8. 【請求項8】エンジン、特にディーゼルエンジンに対す
    る弁装置であって、請求項1乃至7のいずれか1項に従
    う少なくとも一つの弁(1)を回転させるための装置
    (3)を備える弁装置。
  9. 【請求項9】エンジン、特にディーゼルエンジンであっ
    て、請求項8に記載の弁装置を少なくとも一つ備えるエ
    ンジン。
JP18418198A 1997-07-16 1998-06-30 弁を回転させるための装置 Pending JPH1172012A (ja)

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EP0892154A1 (de) 1999-01-20
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