JPH1170448A - 半導体ウェーハの面取り面研磨装置 - Google Patents

半導体ウェーハの面取り面研磨装置

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Publication number
JPH1170448A
JPH1170448A JP23525097A JP23525097A JPH1170448A JP H1170448 A JPH1170448 A JP H1170448A JP 23525097 A JP23525097 A JP 23525097A JP 23525097 A JP23525097 A JP 23525097A JP H1170448 A JPH1170448 A JP H1170448A
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JP
Japan
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polishing
semiconductor wafer
drum
wafer
chamfered
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Withdrawn
Application number
JP23525097A
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English (en)
Inventor
Akira Kawaguchi
章 川口
Akihito Yanoo
明仁 矢野尾
Masao Takada
昌夫 高田
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Publication of JPH1170448A publication Critical patent/JPH1170448A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体ウェーハの面取り面研磨装置におい
て、半導体ウェーハの面取り面を滑らかに形成するとと
もに、外周面をも良好に研磨する。 【解決手段】 半導体ウェーハWの面取り面Mを研磨す
る半導体ウェーハの面取り面研磨装置であって、半導体
ウェーハを保持するウェーハ回転機構55と、面取り面
に面取り面用研磨布111を押圧状態に当接させるとと
もに、面取り面用研磨布を面取り面の傾斜に沿って半導
体ウェーハの外縁から中心に向けて摺動可能に支持する
面取り面研磨機構と、半導体ウェーハの外側面Sに外側
面用研磨布215を当接させ、外側面用研磨布を摺動可
能に支持する外側面研磨機構とを備え、外側面研磨機構
は、外周面が外側面用研磨布で覆われかつ半導体ウェー
ハの軸線と平行な軸線をもって回転可能に支持された外
側面用研磨ドラム200と、外側面用研磨ドラムを回転
させる外側面用ドラム駆動手段201とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェーハの
周縁に形成された面取り面を研磨する半導体ウェーハの
面取り面研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコンウェーハ等の半導体ウェーハの
周縁に形成された面取り面を食刻加工(エッチング)す
る技術として、CCR(Chemical Corne
r Rounding)加工が知られているが、このC
CR加工を施した場合、面取り面と半導体ウェーハ表裏
面との境界部分に突起が形成される。この突起は微小で
あるが、半導体ウェーハを樹脂製のカセットに収容した
とき、これがカセットに接触してカセットを削り、微小
な削り屑を生じてしまう。この削り屑が半導体ウェーハ
の性能を劣化させる原因となることはいうまでもない。
【0003】そこで、CCR加工とは別に半導体ウェー
ハの面取り面にCMP(Chemical Mecha
nical Polishing)加工を施すことが知
られている。このCMP加工は、半導体ウェーハの面取
り面に向けて研磨液を供給しながら研磨布によって研磨
する技術であって、従来、このCMP加工を実施する装
置としては、図17に示すように、研磨布が巻回された
研磨ドラムDを、その軸線が半導体ウェーハWの回転軸
に対して傾斜した状態で回転可能に支持し、この研磨ド
ラムDを回転させながら半導体ウェーハWの面取り面M
に押し付けることによって研磨を行なっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記C
MP加工装置を用いても、研磨ドラムDを半導体ウェー
ハWの回転軸に対して傾斜した軸線回りに回転させると
半導体ウェーハWの面取り面Mに円周方向に研磨による
すじが残り、面取り面Mが滑らかに形成されない恐れが
あった。また、半導体ウェーハWは、その表裏面におけ
る面取り面Mの間に外側面Sが形成されており、従来の
面取り面研磨装置では面取り面Mを研磨することができ
ても外側面Sを十分に研磨することができなかった。
【0005】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、半導体ウェーハの面取り面を滑らかに形成すると
ともに、外周面をも良好に研磨することができる半導体
ウェーハの面取り面研磨装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を採用した。すなわち、請求項
1記載の半導体ウェーハの面取り面研磨装置では、半導
体ウェーハの周縁に形成された面取り面を研磨する半導
体ウェーハの面取り面研磨装置であって、前記半導体ウ
ェーハをその円周方向に回転可能に保持するウェーハ回
転機構と、該ウェーハ回転機構に保持された半導体ウェ
ーハの面取り面に研磨液を供給しながら面取り面用研磨
布を押圧状態に当接させるとともに、該面取り面用研磨
布を面取り面の傾斜に沿って半導体ウェーハの外縁から
中心に向けて摺動可能に支持する面取り面研磨機構と、
前記ウェーハ回転機構に保持された半導体ウェーハの外
側面に研磨液を供給しながら外側面用研磨布を当接させ
るとともに、該外側面用研磨布を摺動可能に支持する外
側面研磨機構とを備え、該外側面研磨機構は、外周面が
前記外側面用研磨布で覆われかつ前記半導体ウェーハの
軸線と平行な軸線をもって回転可能に支持された外側面
用研磨ドラムと、該外側面用研磨ドラムを回転させる外
側面用ドラム駆動手段とを備えている技術が採用され
る。
【0007】この半導体ウェーハの面取り面研磨装置で
は、面取り面用研磨機構によって、面取り面用研磨布を
面取り面の傾斜に沿って半導体ウェーハの外縁から中心
に向けて摺動させることによって、面取り面用研磨布と
半導体ウェーハの面取り面との接触点において面取り面
用研磨布が移動する方向と半導体ウェーハの面取り面の
移動する方向とが直交するので、研磨による円周方向の
すじの発生が防止される。また、面取り面用研磨布を面
取り面に押圧状態に当接させ弾性変形させるとともに摺
動させるので、半導体ウェーハの外側面に当接する面取
り面用研磨布の盛り上がり部が形成され、該盛り上がり
部が前記外側面に押圧状態で当接するとともに外側面か
ら面取り面に向かって摺動する。したがって、外周面に
ついても面取り面用研磨布で研磨が行われる。さらに、
外側面研磨機構が、外周面が外側面用研磨布で覆われか
つ半導体ウェーハの軸線と平行な軸線をもって回転可能
に支持された外側面用研磨ドラムと、該外側面用研磨ド
ラムを回転させる外側面用ドラム駆動手段とを備えてい
るので、回転する外側面用研磨ドラムの外周面が半導体
ウェーハの外側面に当接して摺動することにより、外側
面用研磨布で前記外側面がさらに重複して研磨される。
このとき、前記外側面は、外側面用研磨ドラムの回転方
向、すなわち半導体ウェーハの周方向に向けて研磨され
るので、外側面用研磨布による研磨方向が面取り面用研
磨布による研磨方向と交差することにより、研磨レート
が向上するとともに良好な面粗度が得られる。
【0008】請求項2記載の半導体ウェーハの面取り面
研磨装置では、請求項1記載の半導体ウェーハの面取り
面研磨装置において、前記面取り面研磨機構は、外周面
が前記面取り面用研磨布で覆われかつ前記半導体ウェー
ハの表裏面と平行な軸線を有して回転可能に支持された
面取り面用研磨ドラムと、該面取り面用研磨ドラムを回
転させる面取り面用ドラム駆動手段とを備えている技術
が採用される。
【0009】この半導体ウェーハの面取り面研磨装置で
は、面取り面用研磨機構に面取り面用研磨布で外周面を
覆った面取り面用研磨ドラムを備えることによって、面
取り面用研磨ドラムを半導体ウェーハに接触させたとき
に、面取り面用研磨ドラムが回転する方向と半導体ウェ
ーハの面取り面が移動する方向とが直交する状態で研磨
が行なわれ、面取り面に摺動する面取り面用研磨布の速
度が面取り面用研磨ドラムの回転速度で調整される。
【0010】請求項3記載の半導体ウェーハの面取り面
研磨装置では、請求項1または2記載の半導体ウェーハ
の面取り面研磨装置において、前記外側面用ドラム駆動
手段は、前記外側面用研磨ドラムを前記半導体ウェーハ
の軸線方向に移動させる外側面用ドラム移動機構を備え
ている技術が採用される。
【0011】この半導体ウェーハの面取り面研磨装置で
は、外側面用ドラム駆動手段が、外側面用研磨ドラムを
半導体ウェーハの軸線方向に移動させる外側面用ドラム
移動機構を備えているので、外側面用ドラム移動機構に
よって外側面用研磨ドラムを前記軸線方向に移動させな
がら半導体ウェーハの外側面の研磨を行うことにより、
外側面用研磨ドラムの外周面の一部だけでなく、外周面
全体が有効に前記外側面に当接する。したがって、外側
面用研磨ドラム外周面の外側面用研磨布が部分的に偏摩
耗することを防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体ウェー
ハの面取り面研磨装置の一実施形態を図1から図16を
参照しながら説明する。これらの図にあって、符号1は
ウェーハ取り出し機構、2はウェーハ位置決めユニッ
ト、3はウェーハ搬送機構、4は表面研磨室、5は表面
研磨室移送機構、6は表面研磨機構、7は裏面研磨室、
8は裏面研磨室移送機構、9は裏面研磨機構、10はウ
ェーハ収納機構を示している。
【0013】本形態の半導体ウェーハの面取り面研磨装
置は、図2および図3に示すように、半導体ウェーハW
をカセットC1から取り出すウェーハ取り出し機構1
と、該ウェーハ取り出し機構1から取り出された半導体
ウェーハWの位置決めを行うウェーハ位置決めユニット
2と、該ウェーハ位置決めユニット2で位置決めされた
半導体ウェーハWを搬送して半導体ウェーハWの表面側
および裏面側の研磨工程に送るウェーハ搬送機構3と、
該ウェーハ搬送機構3で搬送される半導体ウェーハWを
その表面側の研磨が行われる表面研磨室4へ移送し研磨
後にウェーハ搬送機構3へと戻す表面研磨室移送機構5
と、表面研磨室4において半導体ウェーハWの表面側を
研磨する表面研磨機構6と、表面側が研磨され再びウェ
ーハ搬送機構3で搬送される半導体ウェーハWをその裏
面側の研磨が行われる裏面研磨室7へ移送し研磨後にウ
ェーハ搬送機構3へと戻す裏面研磨室移送機構8と、裏
面研磨室7において半導体ウェーハWの裏面側を研磨す
る裏面研磨機構9と、裏面側が研磨され再びウェーハ搬
送機構3で搬送される半導体ウェーハWを収納用カセッ
トC2へと移載するウェーハ収納機構10と、前記各機
構に電気的に接続されこれらを制御する操作制御部12
とを備えている。
【0014】前記ウェーハ取り出し機構1は、図2から
図4に示すように、カセット載置用テーブル13と、該
カセット載置用テーブル13の上面に中央部を囲むよう
に載置された4つのカセットC1と、カセット載置用テ
ーブル13の中央部に設けられ所定のカセットC1から
半導体ウェーハWを取り出し用ハンド14で吸着し一枚
づつ取り出してウェーハ搬送機構3へと移載するローダ
ーユニット15とを備えている。
【0015】前記各カセットC1は、収納されている複
数の半導体ウェーハWが水平状態となるように載置さ
れ、各半導体ウェーハWを取り出す方向がカセット載置
用テーブル13の中央部に向かうように設置される。ま
た、前記ローダーユニット15は、水平方向に延在する
取り出し用ハンド14をカセット載置用テーブル13の
上面中央部に配した状態で該カセット載置用テーブル1
3内に設置されている。前記取り出し用ハンド14は、
ローダーユニット15の垂直軸線を中心に回転可能かつ
延在方向に進退可能とされているとともに、上下動可能
に支持されている。
【0016】前記ウェーハ位置決めユニット2は、前記
カセット載置用テーブル13に隣接状態に設置された基
台16上のカセット載置用テーブル13側端部に設置さ
れ、カセットC1から取り出された半導体ウェーハWを
載置台2a上でセンタリング(芯出し)およびオリエン
テーションフラット(オリフラ)の方向決めを行うもの
である。
【0017】前記ウェーハ搬送機構3は、図5および図
6に示すように、ウェーハ位置決めユニット2によって
位置決めされた半導体ウェーハWを第1受け渡し部20
で表面研磨室移送機構5に受け渡す第1搬送部21と、
表面研磨機構6によって表面側が研磨された半導体ウェ
ーハWを表面研磨室移送機構5から第1受け渡し部20
で受け取って移送し第2受け渡し部22で半導体ウェー
ハWを反転させる第2搬送部23と、該第2搬送部23
によって反転された半導体ウェーハWを受け取って第3
受け渡し部24で裏面研磨室移送機構8に受け渡す第3
搬送部25と、裏面研磨機構9によって裏面側が研磨さ
れた半導体ウェーハWを裏面研磨室移送機構8から受け
取って第4受け渡し部26でウェーハ収納機構10に受
け渡す第4搬送部27とから構成されている。
【0018】前記第1〜第4受け渡し部20、22、2
4、26は、基台16上部にカセット載置用テーブル1
3側の端部から順に長手方向に配され、前記第1〜第4
搬送部21、23、25、27は、前記第1〜第4受け
渡し部20、22、24、26の一側面に沿ってカセッ
ト載置用テーブル13側の端部から順に設けられてい
る。
【0019】前記第1搬送部21は、先端部に形成され
た円弧状の吸着溝28aで半導体ウェーハWを吸着して
支持する第1ハンド28と、該第1ハンド28をローダ
ーユニット15と第1受け渡し部20との間で水平移動
可能に支持する第1ロッドレスシリンダ29と、第1ハ
ンド28を上下動可能に支持する第1上下動シリンダ3
0と、前記第1ハンド28の吸着溝28a、第1ロッド
レスシリンダ29および第1上下動シリンダ30にそれ
ぞれ個別に接続された圧縮空気供給用の各配管を束ねた
第1配管部31とを備えている。
【0020】前記第1ロッドレスシリンダ29は、その
両端部が第1受け渡し部20の一側面に水平状態に固定
され、第1ロッドレスシリンダ29の第1可動部32に
は、第1ハンド28の基端部が上下動可能に支持される
とともに前記第1上下動シリンダ30が設置されてい
る。また、第1可動部32は、第1ロッドレスシリンダ
29と平行してその上方に配された第1ガイド部33に
水平移動可能に支持されている。前記第1ハンド28
は、基台16の長手方向に直交する方向に水平状態に延
在するとともに、その基端部が、第1上下動シリンダ3
0のピストン部30a先端部と連結部材34を介して接
続されている。
【0021】前記第2搬送部23は、先端部に形成され
た2つの吸着孔35aで半導体ウェーハWを吸着して支
持する第2ハンド35と、該第2ハンド35を第1受け
渡し部20と第2受け渡し部22との間で水平移動可能
に支持する第2ロッドレスシリンダ36と、第2ハンド
35を上下動可能に支持する第2上下動シリンダ37
と、前記第2ハンド35の吸着孔35a、第2ロッドレ
スシリンダ36および第2上下動シリンダ37にそれぞ
れ個別に接続された圧縮空気供給用の各配管を束ねた第
2配管部38とを備えている。
【0022】前記第2ロッドレスシリンダ36は、その
両端部が第1受け渡し部20および第2受け渡し部22
のそれぞれの一側面に水平状態に固定され、第2ロッド
レスシリンダ36の第2可動部39には、第2ハンド3
5の基端部が上下動かつ回転可能に支持されるとともに
前記第2上下動シリンダ37が設置されている。また、
第2可動部39は、第2ロッドレスシリンダ36と平行
してその上方に配された第2ガイド部40に水平移動可
能に支持されている。
【0023】前記第2ハンド35は、基台16の長手方
向に直交する方向に水平状態に延在するとともに、その
基端部が、第2上下動シリンダ37のピストン部37a
先端部と連結部材41を介して接続されている。また、
第2ハンド35の基端部には、第2ハンド35の延在方
向を軸線として第2ハンド35を回転可能に支持する反
転用アクチュエータ42が設けられている。
【0024】前記第3搬送部25は、先端部に形成され
た2つの吸着孔43aで半導体ウェーハWを吸着して支
持する第3ハンド43と、該第3ハンド43を第2受け
渡し部22と第3受け渡し部24との間で水平移動可能
に支持する第3ロッドレスシリンダ44と、第3ハンド
43を上下動可能に支持する第3上下動シリンダ45
と、前記第3ハンド43の吸着孔35a、第3ロッドレ
スシリンダ44および第3上下動シリンダ45にそれぞ
れ個別に接続された圧縮空気供給用の各配管を束ねた第
3配管部46とを備えている。
【0025】前記第3ロッドレスシリンダ44は、その
両端部が第2受け渡し部22および第3受け渡し部24
のそれぞれの一側面に水平状態に固定され、第3ロッド
レスシリンダ44の第3可動部47には、第3ハンド4
3の基端部が上下動可能に支持されるとともに前記第3
上下動シリンダ45が設置されている。また、第3可動
部47は、第3ロッドレスシリンダ44と平行してその
上方に配された第3ガイド部48に水平移動可能に支持
されている。前記第3ハンド43は、第2ハンド35と
同様に、基台16の長手方向に直交する方向に水平状態
に延在するとともに、その基端部が、連結部材49を介
して第3上下動シリンダ45のピストン部45a先端部
と接続されている。
【0026】前記第4搬送部27は、半導体ウェーハW
を載置する第4ハンド50と、該第4ハンド50を第3
受け渡し部24と第4受け渡し部26との間で水平移動
可能に支持する第4ロッドレスシリンダ51とを備えて
いる。前記第4ロッドレスシリンダ51は、その両端部
が第3受け渡し部24および第4受け渡し部26のそれ
ぞれの一側面に水平状態に固定され、第4ロッドレスシ
リンダ51の第4可動部52には、第4ハンド50の基
端部が上下動可能に支持されている。
【0027】前記第4ハンド50は、基台16の長手方
向に直交する方向に向けて延在するとともに、その先端
部が基端部より低い位置で水平状態に配されている。第
4ハンド50の先端部は、載置される半導体ウェーハW
の直径と同幅に設定され、また該半導体ウェーハWの外
縁部に当接して位置決めする突起部50aが4つ設けら
れている。
【0028】また、第4受け渡し部26には、基台16
の長手方向端部に第4受け渡し部26に移動された第4
ハンド50を昇降可能に支持するハンド昇降用エアシリ
ンダ53が設けられている。該ハンド昇降用エアシリン
ダ53は、上下方向に延在して配され、そのシリンダロ
ッド53aの先端部には、第4ハンド50の側部がはめ
込まれる第4ハンド支持部材53bが取り付けられてい
る。
【0029】前記第1受け渡し部20は、図7に示すよ
うに、ローダーユニット15に隣接して設けられた矩形
状の水槽であり、内部に洗浄水として純水が供給されて
満たされている。また、前記第2受け渡し部22は、第
1受け渡し部20に隣接し該第1受け渡し部20より深
く設定された矩形状の水槽であり、第1受け渡し部20
等から溢れた純水が流れ込むように設定され底部に該純
水が排水される洗浄水排水孔54が形成されている。前
記第3受け渡し部24および前記第4受け渡し部26
は、前記第2受け渡し部22に隣接し前記第1受け渡し
部20と同じ深さに設定された矩形状の水槽であり、互
いに連通状態とされ内部に洗浄水として純水が供給され
て満たされている。
【0030】前記表面研磨室移送機構5は、図8に示す
ように、第1受け渡し部20および表面研磨室4におい
て半導体ウェーハWをそれぞれ上方から吸着状態に支持
する一対のウェーハ吸着盤54と、これらウェーハ吸着
盤54を上下動かつ回転可能にそれぞれ支持する一対の
吸着盤支持部(ウェーハ回転機構)55と、これら吸着
盤支持部55を第1受け渡し部20と表面研磨室4との
間に立設された回転可能な旋回軸部材56で支持すると
ともに該旋回軸部材56を中心に旋回させる旋回機構5
7とを備えている。すなわち、一対のウェーハ吸着盤5
4は、旋回軸部材56を中心に対称な位置に配されてい
る。
【0031】一方、前記裏面研磨室移送機構8は、第3
受け渡し部24および裏面研磨室7において半導体ウェ
ーハWをそれぞれ上方から吸着状態に支持する一対のウ
ェーハ吸着盤54と、これらウェーハ吸着盤54を上下
動かつ回転可能にそれぞれ支持する一対の吸着盤支持部
55と、これら吸着盤支持部55を第3受け渡し部24
と裏面研磨室7との間に立設された回転可能な旋回軸部
材56を中心に旋回させる旋回機構57とを備えてい
る。
【0032】前記旋回機構57は、前記旋回軸部材56
を回転させる旋回用ロータリーアクチュエータ58と、
旋回軸部材56を挿通状態に回転可能に支持する筒状支
持部材59とを備えている。前記旋回用ロータリーアク
チュエータ58は、表面研磨室4または裏面研磨室7の
下方にそれぞれ設置されるとともに回転駆動軸60に固
定された連結ギヤ61が旋回軸部材56の下部に固定さ
れた下部ギヤ62に噛み合わされている。前記筒状支持
部材59は、基台16の中央部を貫通状態とされ、下部
の外周に設けられた下部フランジ部63が基台16上面
に固定されて支持されている。
【0033】前記旋回軸部材56の下端には、半径方向
外方に延在する棒状の旋回ストッパ64が固定されると
ともに、基台16の上部裏面には、旋回位置決め部65
が所定位置の2箇所(1箇所図示せず)に固定されてい
る。該旋回位置決め部65は、旋回ストッパ64の先端
部が所定量旋回して係止する位置、すなわちにウェーハ
吸着盤54が、第1受け渡し部20の上部または表面研
磨室4の上部まで旋回する場合および第3受け渡し部2
4の上部または裏面研磨室7の上部まで旋回する場合に
それぞれ相当する位置に設けられている。また、旋回位
置決め部65は、旋回ストッパ64の先端部が当接する
際の衝撃を吸収するショックアブソーバ66と係止位置
を微調整する位置決めボルト67とを下部側面に備えて
いる。
【0034】前記旋回軸部材56の上端には、上部フラ
ンジ部68が設けられ、該上部フランジ部68の上部に
は、円筒部材69が軸線を同じくして固定されている。
該円筒部材69の外周面には、上下方向に延在して配さ
れた一対の吸着盤昇降用エアシリンダ70が互いに円筒
部材69の軸線に対して対称な位置に設けられている。
これら吸着盤昇降用エアシリンダ70は、上部に固定さ
れたシリンダ部70aと該シリンダ部70a内から上下
方向に進退可能とされたシリンダロッド部70bとを備
えている。該シリンダロッド部70bに先端部には、前
記吸着盤支持部55が固定されている。
【0035】該吸着盤支持部55は、シリンダロッド部
70bの先端部に固定された枠部71と、該枠部71の
上部に固定された回転モータ72と、該回転モータ72
の回転駆動軸に接続されその回転数を減速する減速機7
3aと、該減速機73aによって減速されたウェーハ吸
着盤54の回転角を検出する回転角検出センサ73b
と、減速機73aの回転軸に接続され上下方向の軸線を
中心として回転可能に枠部71の下端に支持された支持
ロッド74とを備えている。該支持ロッド74は、図示
しない吸引手段に接続され上下に貫通する接続孔74a
が内部に形成されている。
【0036】前記ウェーハ吸着盤54は、前記支持ロッ
ド74の下端に上面が固定され、軸線を同じくして前記
回転モータ72の回転によって回転可能とされている。
また、ウェーハ吸着盤54は、図9に示すように、吸着
する半導体ウェーハWより所定量小さな径に設定される
とともにオリフラに対応して一部が切欠部54aとされ
た円盤状に形成され、水切り性を高めるために略円錐形
状とされている。さらに、ウェーハ吸着盤54の下面に
は、前記接続孔74aに接続された吸引孔(図示せず)
が形成されている。
【0037】前記表面研磨室4および前記裏面研磨室7
は、図1および図8に示すように、旋回軸部材56に対
して第1受け渡し部20および第3受け渡し部24の反
対側にそれぞれ配置され、研磨室側板75、研磨室天板
76、研磨室シャッタ77および研磨室底板78とから
構成されている。該研磨室底板78は、中央部外方に向
かって傾斜状態に設定され、その最下部には、研磨時に
使用された研磨液を排水する研磨液排水孔79が形成さ
れている。該研磨液排水孔79は、使用済み研磨液を再
使用するための排液貯留部(図示せず)に接続されてい
る。なお、研磨室側板75の下部には、ミスト抜き用の
ミスト取り出し口75aが設けられている。
【0038】前記研磨室天板76は、表面研磨室4およ
び裏面研磨室7の上方をそれぞれ覆って配され、その中
央部には、ウェーハ吸着盤54に吸着された半導体ウェ
ーハWの外径より若干大きく設定された内径を有する円
形の天板開口部76aが形成されている。また、研磨室
天板76は、外側の研磨室側板75の直上部分に基台1
6の長手方向に伸縮可能に支持された一対のシャッタ用
エアシリンダ80を備え、これらシャッタ用エアシリン
ダ80のシリンダロッド80aの先端部には連結部材8
1を介して一対の板状の研磨室シャッタ77がそれぞれ
固定されている。
【0039】前記連結部材81には、貫通孔81aが形
成され、該貫通孔81aには研磨室天板76上に設けら
れたガイド棒82が挿通状態とされている。すなわち、
連結部材81、ガイド棒82にガイドされて基台16の
長手方向に水平移動可能に支持されている。これらの研
磨室シャッタ77は、研磨室天板76に沿って表面研磨
室4および裏面研磨室7をそれぞれ覆って配されるとと
もに、前記シャッタ用エアシリンダ80の伸縮によって
基台16の長手方向に開閉可能に研磨室天板76に支持
されている。また、前記一対の研磨室シャッタ77は、
互いに対向する内縁部に半円状の切欠部77aが形成さ
れ、閉口時に前記支持ロッド74の径より若干大きな内
径を有する円形の開口部が中央部に形成される。
【0040】前記研磨室天板76は、周縁部に上方に突
出し研磨室天板76上面を囲むように配された研磨室天
板周壁部83が設けられている。また、表面研磨室4と
第1受け渡し部20との間および裏面研磨室7と第3受
け渡し部24との間には、中間部天板84がそれぞれ設
けられ、これら中間部天板84には、周縁部に上方に突
出し中間部天板84上面を囲むように配された中間部天
板周壁部85が設けられている。
【0041】前記中間部天板84は、第1受け渡し部2
0および第3受け渡し部24の旋回軸部材56側の側板
20a,24a上部に一側縁がそれぞれ配され、その他
側縁は表面研磨室4および裏面研磨室7の研磨室側板7
5外側面にそれぞれ配されている。すなわち、中間部天
板84は、研磨室天板76より低い位置に配されかつ第
1受け渡し部20および第3受け渡し部24より高い位
置に配されている。
【0042】前記研磨室天板周壁部83は、突出量が他
の部分より小さくされた第1低壁部83aが中間部天板
84側に形成され、また前記中間部天板周壁部85は、
突出量が他の部分より小さくされた第2低壁部85aが
第1受け渡し部20側および第3受け渡し部24側にそ
れぞれ形成されている。また、研磨室天板76および中
間部天板84上には、洗浄水が供給されるとともに研磨
室天板周壁部83および中間部天板周壁部85によって
浅く貯められている。
【0043】前記表面研磨機構6および前記裏面研磨機
構9は、図1、図10および図11に示すように、表面
研磨室4内および裏面研磨室7内でそれぞれウェーハ吸
着盤54によって保持状態の半導体ウェーハWの側方に
配されかつ半導体ウェーハWの表裏面と平行な軸線、す
なわち前記長手方向に直交する方向の軸線を有して回転
可能に支持された面取り面用研磨ドラム90と、面取り
面用研磨ドラム90を回転駆動するとともに移動させる
面取り面用ドラム駆動手段91と、研磨時に研磨液を面
取り面用研磨ドラム90上に供給するとともに半導体ウ
ェーハWの面取り面にも供給する面取り面用研磨液供給
手段92とをそれぞれ備えている。
【0044】また、前記表面研磨機構6および前記裏面
研磨機構9は、表面研磨室4内および裏面研磨室7内で
それぞれウェーハ吸着盤54によって保持状態の半導体
ウェーハWを挟んで面取り面用研磨ドラム90と対向す
る位置に配されかつ半導体ウェーハWの軸線と平行な軸
線をもって回転可能に支持された外側面用研磨ドラム2
00と、外側面用研磨ドラム200を回転駆動するとと
もに移動させる外側面用ドラム駆動手段201と、研磨
時に研磨液を外側面用研磨ドラム200上に供給すると
ともに半導体ウェーハWの外側面Sにも供給する外側面
用研磨液供給手段(図示せず)とをそれぞれ備えてい
る。
【0045】前記面取り面用ドラム駆動手段91は、面
取り面用研磨ドラム90を基台16の長手方向に直交す
る方向に進退移動させるドラム直動ユニット部93と、
該ドラム直動ユニット部93に揺動可能に支持され面取
り面用研磨ドラム90を先端部に接続するとともに、該
面取り面用研磨ドラム90を半導体ウェーハWの面取り
面に押圧状態に当接させ半導体ウェーハWの軸線に向か
う方向に摺動可能に支持する面取り面用ドラム支持部9
4とを備えている。
【0046】前記ドラム直動ユニット部93は、第1受
け渡し部20と表面研磨室4との間および第3受け渡し
部24と裏面研磨室7との間にそれぞれ配され、基台1
6上に固定され図示しないボールネジおよび該ボールネ
ジを回転駆動するモータ等を内蔵した面取り面用ユニッ
ト本体93aと、該ボールネジに螺着されボールネジに
沿って移動可能な面取り面用直動部95とを備えてい
る。
【0047】前記面取り面用ドラム支持部94は、前記
面取り面用直動部95の上部に設けられたピボット軸受
部95aに揺動可能に上端部が支持された面取り面用揺
動腕部96と、該面取り面用揺動腕部96の下端部に固
定され基台16の長手方向に直交する方向に延在して配
されるとともに先端部に面取り面用研磨ドラム90を回
転可能に支持するドラム支持軸部97とを備えている。
前記面取り面用揺動腕部96は、上端部に貫通孔96a
が形成され、該貫通孔96aに挿通されるとともに前記
ピボット軸受部95aに両端部が回転可能に支持される
揺動用ロッド96bを備えている。
【0048】前記ドラム支持軸部97は、前記面取り面
用揺動腕部96の下端部に固定され表面研磨室4内側の
研磨室側板75に貫通状態のドラム用筒状部材98と、
該ドラム用筒状部材98内に軸線を同じくするとともに
軸受部98aを介して回転可能に挿通されたドラム回転
軸部材99とを備えている。該ドラム回転軸部材99
は、先端部に面取り面用研磨ドラム90が軸線を同じく
して固定され、後端部に図示しない回転駆動源が接続さ
れている。
【0049】前記面取り面用揺動腕部96の上端部およ
び面取り面用直動部95の下部は、バランス用バネ10
0で連結されているとともに、面取り面用揺動腕部96
の下端部および面取り面用直動部95の下部は、押圧用
エアシリンダ101で連結されている。前記バランス用
バネ100は、面取り面用揺動腕部96によって支持さ
れているドラム支持軸部97を一定高さに保持して、該
ドラム支持軸部97に取り付けられている面取り面用研
磨ドラム90の高さ位置を設定するものである。
【0050】また、前記押圧用エアシリンダ101は、
研磨時に、バランス用バネ100によって一定高さに保
持されたドラム支持軸部97をウェーハ吸着盤54に吸
着状態の半導体ウェーハWへ向けた斜め上方に一定の押
圧力で押し、ドラム支持軸部97に取り付けられている
回転状態の面取り面用研磨ドラム90外周面を表面研磨
機構6においては半導体ウェーハWの表面側の面取り面
に、裏面研磨機構9においては半導体ウェーハWの裏面
側の面取り面に、それぞれ押圧させるものである。
【0051】前記ドラム用筒状部材98の先端には、面
取り面用研磨ドラム90の外周面半分を覆うドラム用カ
バー102が取り付けられている。該ドラム用カバー1
02は、ドラム用筒状部材98に固定され面取り面用研
磨ドラム90の内側面に近接状態に配された円盤部10
2aと、面取り面用研磨ドラム90の外周面のうち表面
研磨室4内および裏面研磨室7内にそれぞれ配された半
導体ウェーハWに対して反対側の半分を近接状態で覆う
円弧状板部102bとを備えている。
【0052】なお、前記円盤部102aと表面研磨室4
内側の研磨室側板95との間および前記円盤部102a
と裏面研磨室7内側の研磨室側板95との間には、表面
研磨室4内および裏面研磨室7内のドラム用筒状部材9
8を覆う蛇腹部材がそれぞれ取り付けられている。これ
ら蛇腹部材は、研磨時に研磨液がドラム用筒状部材98
内等に入り込むことを防止するものである。
【0053】前記面取り面用研磨液供給手段92は、前
記ドラム用カバー102の円弧状板部102bの上部に
取り付けられた複数の供給ノズル104と、これら供給
ノズル104に固定されウェーハ吸着盤54に保持状態
の半導体ウェーハW側に配された研磨液用ブラシ105
と、前記供給ノズル104に接続され研磨液を供給する
研磨液導入手段106とを備えている。前記研磨液用ブ
ラシ105は、ナイロン等の弾性体で形成され、その先
端部が面取り面用研磨ドラム90の軸線方向に沿って外
周面上に当接状態に配されている。
【0054】前記研磨液導入手段106は、図4に示す
ように、研磨液を貯留するスラリータンク107と、該
スラリータンク107から研磨液を吸い上げて前記供給
ノズル104および外側面用研磨液供給手段へ導くスラ
リーポンプ108とを備えている。なお、符号109
は、使用済み研磨液を再使用するために用いる排出ミス
ト除去用のサイクロンである。
【0055】前記面取り面用研磨ドラム90は、図12
に示すように、ドラム回転軸部材99先端部に設けられ
た取付用フランジ99aに軸線を同じくしてボルト10
9で固定されるアルミニウム合金製のホイール本体11
0と、該ホイール本体110の外周面を覆って設けられ
た面取り面用研磨布111とを備えている。前記ホイー
ル本体110の外周面には、軸線に平行に延在するとと
もに半径方向外方に突出する突条形状のキー110aが
設けられ、前記面取り面用研磨布111に内側からくい
込んで面取り面用研磨布111の回り止めとされてい
る。
【0056】前記面取り面用研磨布111は、繊維の向
きが一定でない不織布で円環状に形成された単位研磨布
111aを複数枚積層させ円筒状にしたものであり、ホ
イール本体110の外周面に軸線を同じくして外挿状態
に取り付けられている。面取り面用研磨布111の両端
面には、塩化ビニールで形成され面取り面用研磨布11
1と同じ外径に設定された円環状の補強板112がそれ
ぞれ配され、これら補強板112の外側面には、ステン
レスで形成され面取り面用研磨布111より小さな外径
に設定された円環状の押え板113がそれぞれ配されて
いる。
【0057】前記面取り面用研磨布111は、圧縮率が
6〜10%に設定され、本実施形態では8%の圧縮率に
セットされている。また、面取り面用研磨布111の半
径方向の厚さは、半導体ウェーハWの4倍程度に設定さ
れ、例えば半導体ウェーハWの厚さが0.75mmの場
合には、3.0mmの厚さとされる。なお、前記圧縮率
は、JIS L−1096に準拠するものであり、単位
研磨布111aに初荷重W0を負荷した1分後の厚さT1
を読み、同時に荷重W1に増し、1分後の厚さT2を読む
ことによって次式で算出される。 圧縮率(%)=(T1−T2)/T1×100 (但し、W0=300g/cm2、W1=1800g/c
2
【0058】面取り面用研磨ドラム90基端側の押え板
113は、ホイール本体110の基端部外周面に形成さ
れた拡径部110bに係止され、また面取り面用研磨ド
ラム90先端側の押え板113は、ホイール本体110
先端面にボルト114で固定された円環状の研磨布押圧
板115によって基端側へと押圧状態に支持されてい
る。したがって、面取り面用研磨布111は、補強板1
12および押え板113に挟持状態とされ一定の押圧力
によって軸線方向に圧縮状態とされている。
【0059】前記外側面用ドラム駆動手段201は、図
1、図10および図13に示すように、外側面用研磨ド
ラム200を軸線方向、すなわち上下方向に往復移動さ
せるドラム移動ユニット部(外側面用ドラム移動機構)
202と、該ドラム移動ユニット部202によって上下
方向に移動可能とされ外側面用研磨ドラム200を先端
部に配するとともに該外側面用研磨ドラム200を半導
体ウェーハWの面取り面に押圧状態に当接させる外側面
用ドラム支持部203とを備えている。
【0060】前記ドラム移動ユニット部202は、第1
受け渡し部20と表面研磨室4との間および第3受け渡
し部24と裏面研磨室7との間にそれぞれ配され、基台
16上に固定され図示しないボールネジおよび該ボール
ネジを回転駆動するモータ等を内蔵した外側面用ユニッ
ト本体204と、該ボールネジに螺着されボールネジに
沿って移動可能な外側面用直動部205とを備えてい
る。該外側面用直動部205は、基台16の長手方向と
直交する方向に移動可能とされ、その上部に軸線を水平
にして回転可能に円筒状のカムフォロア206が設けら
れている。
【0061】前記外側面用ドラム支持部203は、基台
16上に固定された上下ガイド207に上下方向に移動
可能に支持されたカム本体208と、該カム本体208
に水平方向に回動可能に支持され一端部209aに外側
面用研磨ドラム200を支持する外側面用揺動腕部20
9と、該外側面用揺動腕部209の他端部209b上に
固定され外側面用研磨ドラム200を回転駆動するドラ
ム用駆動モータ210とを備えている。
【0062】前記カム本体208は、下面が傾斜面とさ
れたカム部208aを備え、該カム部208aがカムフ
ォロア206上に配されている。すなわち、外側面用直
動部205が移動することによって、カムフォロア20
6が、カム部208aの下面に当接しながらカム本体2
08を上下に移動させるように設定されている。
【0063】前記外側面用揺動腕部209は、平面視略
T字状に形成され、その中間突出部209cがカム本体
208の軸受部208bに回動可能に支持されている。
また、外側面用揺動腕部209の他端部209bには、
カム本体208に他端が支持され水平に配された押圧用
シリンダ211の一端が接続されている。すなわち、外
側面用揺動腕部209は、押圧用シリンダ211によっ
て他端部209bが水平方向に揺動させられると中間突
出部209cを支点として、一端部209aが他端部2
09bの揺動方向の逆方向に揺動させられるように設定
されている。
【0064】また、外側面用揺動腕部209は、その一
端部209aに垂直方向に軸線を有した軸受部209d
が設けられ、該軸受部209dには、軸部材209eが
回転可能に軸支されている。該軸部材209eには、そ
の下部に軸線を同じくして軸受部209dから下方に突
出したドラム側プーリー212が設けられ、該ドラム側
プーリー212とドラム用駆動モータ210に連結され
たモータ側プーリー(図示せず)とは、無端状ベルト2
13が巻回されて接続されている。
【0065】また、軸部材209eには、その上部に軸
線を同じくして外側面用研磨ドラム200が固定されて
いる。該外側面用研磨ドラム200は、円筒状の外側面
用ホイール本体214と、該外側面用ホイール本体21
4の外周面に貼設された外側面用研磨布215とを備え
ている。外側面用ホイール本体214は、円筒状の外周
部214aと軸部材209eに固定される円環状の上蓋
部214bとによって、塩化ビニルで一体に形成されて
いる。なお、取付状態において、外側面用ホイール本体
214の上部を上蓋部214bによって塞いでいるの
は、研磨液が内部に入り込まないようにするためであ
る。
【0066】前記外側面用研磨布215は、面取り面用
研磨布111と同様に、繊維の向きが一定でない不織布
で形成されているが、複数を積層したものではなく、一
枚が外側面用ホイール本体214に巻回されて固定され
ている。
【0067】前記ウェーハ収納機構10は、図14に示
すように、第3受け渡し部24の上方に配され第3受け
渡し部24に移送された半導体ウェーハWを収納用ハン
ド116で取り出して移送するアンローダーユニット1
28と、該アンローダーユニット128によって移送さ
れる半導体ウェーハWが収納される収納用カセットC2
を所定位置に載置する収納用カセット載置部117とを
備えている。
【0068】前記アンローダーユニット128は、基台
16上に立設された2つの柱部材118の上部に架設さ
れた梁部材119に垂下状態に支持されており、該梁部
材119に取り付けられた水平方向移動装置120によ
って梁部材119の延在方向、すなわち基台16の長手
方向に直交する方向に沿って移動可能とされている。前
記水平方向移動装置120の側面には、上下方向に伸縮
可能な収納用エアシリンダ121がその上部を固定して
垂下状態とされ、該収納用エアシリンダ121の下部に
は先端部に収納用ハンド116を備えるハンド揺動回転
部122が支持されている。
【0069】該ハンド揺動回転部122は、基台16の
長手方向に直交する水平軸線を中心に収納用ハンド11
6を揺動させる揺動用ロータリーアクチュエータ123
と、収納用ハンド116をその延在方向を軸線として回
転させる回転用ロータリーアクチュエータ124とを備
えている。前記収納用ハンド116は、先端部に図示し
ない吸引手段に接続された複数の吸着孔(図示せず)が
形成され、これら吸着孔によって第4受け渡し部26に
移送された半導体ウェーハWを吸着して支持するもので
ある。
【0070】前記収納用カセット載置部117は、基台
16の端部側の側面に設けられ、第4受け渡し部26よ
り低い位置に配されている。この収納用カセット載置部
117は、基台16の長手方向に直交する方向に4つの
収納用カセットC2を並べることができ純水が供給され
満たされている水槽部125と、該水槽部125内に配
され前記収納用カセットC2が個別に載置されて位置決
めされる4つのカセット用ハンド126と、水槽部12
5と基台16との間に設置され各カセット用ハンド12
6を個別に昇降可能に支持する4つのカセット昇降用エ
アシリンダ127とを備えている。
【0071】前記収納用カセットC2は、半導体ウェー
ハWの載置位置がその表裏面が基台16の長手方向に平
行にかつ半導体ウェーハWの軸線が水平状態になるよう
に設定されている。また、前記カセット用ハンド126
は、縦断面L字状に形成され、その上部が対応する前記
カセット昇降用エアシリンダ127のシリンダロッド1
27a先端に固定されている。
【0072】次に、本発明に係る半導体ウェーハの面取
り面研磨装置の一実施形態における半導体ウェーハの面
取り面研磨方法について、〔ウェーハ取り出し工程〕、
〔ウェーハ位置決め工程〕、〔表面研磨工程〕、〔ウェ
ーハ反転工程〕、〔裏面研磨工程〕および〔ウェーハ収
納工程〕とに分けて説明する。
【0073】〔ウェーハ取り出し工程〕まず、研磨処理
前の半導体ウェーハWを入れたカセットC1を、半導体
ウェーハWの表面が下方に向くようにカセット載置用テ
ーブル13上の所定位置にセットする。
【0074】ローダーユニット15を駆動して、取り出
し用ハンド14を上下動させるとともにカセット載置用
テーブル13の中央部から所定位置の半導体ウェーハW
の上部に移動させ、半導体ウェーハWを吸着保持する。
吸着後、取り出し用ハンド14を再びカセット載置用テ
ーブル13の中央部に戻すとともに垂直軸線を中心に回
転させ、半導体ウェーハWを保持した先端部をウェーハ
位置決めユニット2に向ける。
【0075】〔ウェーハ位置決め工程〕ローダーユニッ
ト15によって半導体ウェーハWを保持した取り出し用
ハンド14を上方に移動させ、ウェーハ位置決めユニッ
ト2の載置台2aに対応した高さに設定した後、取り出
し用ハンド14をウェーハ位置決めユニット2の載置台
2a上へ水平移動させる。このとき、載置台2aの下部
には、予め第1ハンド28を配しておく。
【0076】そして、半導体ウェーハWを載置台2a上
に配した状態で吸着を解除するとともに、半導体ウェー
ハWを開放してウェーハ位置決めユニット2に移載す
る。次に、ウェーハ位置決めユニット2を駆動して、載
置台2a上の半導体ウェーハWの芯出しおよびオリフラ
の方向決めを行い、半導体ウェーハWを所定の向きに位
置決めする。
【0077】〔表面研磨工程〕次に、第1上下動シリン
ダ30によって第1ハンド28を上昇させるとともに位
置決めされた半導体ウェーハWを上面に載置し、吸着溝
28aによって吸着保持する。そして、第1ロッドレス
シリンダ29によって第1受け渡し部20の上方へと第
1ハンド28を水平移動して半導体ウェーハWを第1受
け渡し部20へ移送する。
【0078】この状態において、予め第1受け渡し部2
0の上方に位置させたウェーハ吸着盤54を、吸着盤昇
降用エアシリンダ70によって吸着盤支持部55ととも
に下降させ、半導体ウェーハW上に当接させる。このと
き、第1ハンド28の吸着を解除し半導体ウェーハWを
解放するとともに、ウェーハ吸着盤54によって半導体
ウェーハWを、軸線を同じくして吸着保持する。
【0079】ウェーハ吸着盤54が半導体ウェーハWを
保持した状態で、旋回用ロータリーアクチュエータ58
を駆動させて旋回軸部材56を180゜回転させるとと
もにウェーハ吸着盤54を180゜旋回させ、表面研磨
室4の上方に位置させる。そして、表面研磨室4の研磨
室シャッタ77を、シャッタ用エアシリンダ80の作動
によってスライドさせ、研磨室天板76の天板開口部7
6aを開口させる。
【0080】天板開口部76aが開いた状態で、吸着盤
昇降用エアシリンダ70によってウェーハ吸着盤54を
下降させ、表面研磨室4内の所定位置に配される。この
とき、ウェーハ吸着盤54に保持状態の半導体ウェーハ
Wの向きは、オリフラが基台16の長手方向に直交する
方向に沿って配されている。さらに、この状態で、研磨
室シャッタ77を、再びシャッタ用エアシリンダ80の
作動によってスライドさせ、研磨室天板76の天板開口
部76aを閉じる。このとき、支持ロッド74が、互い
に当接した研磨室シャッタ77の切欠部77aで形成さ
れた円形の開口部内に配される。
【0081】次に、表面研磨室4内の面取り面用研磨ド
ラム90を、ドラム直動ユニット部93を駆動すること
によって基台16側から保持状態の半導体ウェーハWの
両側へと移動させる。さらに、押圧用エアシリンダ10
1を作動させ、面取り面用揺動腕部96を押し上げるこ
とによって面取り面用研磨ドラム90の面取り面用研磨
布111を、半導体ウェーハWの両側から表面側の面取
り面に所定の押圧力で押圧状態に当接させる。このと
き、半導体ウェーハWのオリフラは、一方の面取り面用
研磨ドラム90の面取り面用研磨布111において研磨
液用ブラシ105の下方近傍に当接される。
【0082】この状態で、スラリーポンプ108を駆動
させてスラリータンク107から吸い上げた研磨液を、
一方の供給ノズル104から面取り面用研磨布111上
に供給する。そして、図示しない回転駆動源を駆動させ
て、オリフラの面取り面に当接する面取り面用研磨ドラ
ム90を、面取り面用研磨布111がオリフラの面取り
面に沿って半導体ウェーハWの軸線に向かう方向に摺動
する方向に回転させることによって研磨を行う。
【0083】このとき、供給ノズル104から面取り面
用研磨布111上に供給される研磨液は、自重と面取り
面用研磨ドラム90の回転とによって半導体ウェーハW
側へと移動するとともに研磨液用ブラシ105の先端に
当接して、面取り面用研磨ドラム90の軸線方向に広げ
られる。すなわち、研磨液を面取り面用研磨ドラム90
の軸線方向に一様に供給するとともに、面取り面用研磨
布111に馴染ませるので、前記軸線方向のどの位置の
面取り面用研磨布111においても良好な研磨性能が得
られる。また、研磨液が直接面取り面Mに供給される
と、面取り面Mが研磨液によって冷却されてしまい、研
磨性能に影響を及ぼしてしまうが、本実施形態では、研
磨液を面取り面用研磨布111を介して面取り面Mに供
給させるため、研磨液による面取り面Mの温度変化が少
なく、良好な研磨性能が維持される。
【0084】オリフラの面取り面の研磨を終了した後、
他方の面取り面用研磨ドラム90も同様に回転させると
ともに、他方の供給ノズル104から面取り面用研磨布
111に研磨液を供給する。同時に、回転モータ72を
駆動させ、ウェーハ吸着盤54とともに半導体ウェーハ
Wを回転させる。このとき、回転モータ72の回転は減
速機73aによって所定回転速度に設定されるととも
に、ウェーハ吸着盤54の回転角が回転角検出センサ7
3bによって検出される。
【0085】このとき、供給ノズル104から面取り面
用研磨布111上に供給される研磨液は、自重と面取り
面用研磨ドラム90の回転とによって半導体ウェーハW
側へと移動するとともに研磨液用ブラシ105の先端に
当接して、面取り面用研磨ドラム90の軸線方向に広げ
られる。すなわち、研磨液を面取り面用研磨ドラム90
の軸線方向に一様に供給するとともに、面取り面用研磨
布111に馴染ませるので、前記軸線方向のどの位置の
面取り面用研磨布111においても良好な研磨性能が得
られる。
【0086】したがって、前記面取り面用研磨ドラム9
0、前記面取り面用ドラム駆動手段91および前記面取
り面用研磨液供給手段92は、半導体ウェーハWの面取
り面Mに研磨液を供給しながら面取り面用研磨布111
を押圧状態に当接させて弾性変形させるとともに、該面
取り面用研磨布111を面取り面Mの傾斜に沿って半導
体ウェーハWの外縁から中心に向けて摺動可能に支持す
る面取り面研磨機構として機能する。
【0087】さらに、面取り面用研磨布111を面取り
面Mに押圧状態に当接させ弾性変形させるとともに摺動
させるので、図15に示すように、半導体ウェーハWの
外側面Sに当接する面取り面用研磨布111の盛り上が
り部111bが形成され、該盛り上がり部111bが前
記外側面Sに押圧状態で当接するとともに外側面Sから
面取り面Mに向かって摺動する。すなわち、面取り面用
研磨布111によって面取り面Mの研磨が行われるとと
もに、外側面Sについても同時に研磨が行われる。
【0088】また、上記研磨時において使用された研磨
液は、面取り面用研磨ドラム90から直接研磨室底板7
8上に流れ落ちるか、またはドラム用カバー102の円
弧状板部102bによって下方に誘導されて研磨室底板
78上に流れ落ちる。なお、ドラム用カバー102の円
盤部102aは、ドラム用筒状部材98の周囲へ研磨液
が飛び散ることを防ぎ、円弧状板部102bは、研磨室
側板75へ研磨液が飛び散ることを防いでいる。
【0089】一方、押圧用シリンダ211を作動させる
ことによって、図1、図10、図13および図16に示
すように、外側面用揺動腕部209の一端部209a
を、中間突出部209cを支点として揺動させ、外側面
用研磨ドラム200を保持状態の半導体ウェーハWの両
側へと移動させるとともに外側面Sに所定の押圧力で押
圧状態に当接させる。
【0090】さらに、ドラム用駆動モータ210を駆動
することにより、無端状ベルト213を介して外側面用
研磨ドラム200を所定の回転速度で回転させる。この
状態で、外側面用研磨液供給手段によって、外側面用研
磨布215に研磨液を供給するとともに、外側面Sに当
接してその円周方向に摺動する外側面用研磨布215で
外側面Sの研磨を行う。
【0091】したがって、前記外側面用研磨ドラム20
0、前記外側面用ドラム駆動手段201および外側面用
研磨液供給手段は、半導体ウェーハWの外側面Sに研磨
液を供給しながら外側面用研磨布215を押圧状態に当
接させるとともに、該外側面用研磨布215を摺動可能
に支持する外側面研磨機構として機能する。
【0092】研磨室底板78上に流れ落ちた研磨液は、
傾斜に従って研磨液排水孔79へ流れて、排液貯留部
(図示せず)へと排出される。なお、該排液貯留部の使
用済み研磨液は、再使用するためにサイクロン109に
よってミスト除去処理が施される。また、前記面取り面
用研磨ドラム90は、研磨する半導体ウェーハW毎にド
ラム直動ユニット部93によって軸線方向に所定量移動
され、面取り面用研磨布111の外周面における広い範
囲で研磨することによって、面取り面用研磨ドラム90
の長寿命化が図られている。
【0093】さらに、前記外側面用研磨ドラム200
は、研磨時にドラム移動ユニット部202を駆動するこ
とにより、軸線方向(上下方向)に移動させられる。す
なわち、移動する外側面用直動部205のカムフォロア
206で、カム本体208および外側面用揺動腕部20
9を上下動させることにより、外側面用研磨ドラム20
0を上下方向に移動させる。したがって、外側面用研磨
布215の外周面における広い範囲で研磨することによ
って、外側面用研磨ドラム200の長寿命化が図られて
いる。
【0094】表面側の面取り面Mと外側面Sとを研磨し
た後、研磨室シャッタ77をスライドさせて研磨室天板
76の天板開口部76aを開口させる。そして、半導体
ウェーハWを保持したウェーハ吸着盤54を吸着盤昇降
用エアシリンダ70によって研磨室天板76の上方まで
上昇させる。
【0095】なお、表面研磨室4において一方のウェー
ハ吸着盤54に保持された半導体ウェーハWの表面側の
面取り面Mが研磨されている間に、他方のウェーハ吸着
盤54は、前記ウェーハ取り出し工程および前記ウェー
ハ位置決め工程を経て第1受け渡し部20に搬送された
別の半導体ウェーハWを、一方のウェーハ吸着盤54と
同様にして吸着保持している。
【0096】この状態で、旋回用ロータリーアクチュエ
ータ58を駆動して旋回軸部材56を回転させ、一方お
よび他方のウェーハ吸着盤54をそれぞれ180゜旋回
させる。すなわち、一方のウェーハ吸着盤54に保持さ
れた半導体ウェーハWは、再び第1受け渡し部20の上
方に移送されるとともに、他方のウェーハ吸着盤54に
保持された半導体ウェーハWは、表面研磨室4の上方に
移送され一方のウェーハ吸着盤54に保持された半導体
ウェーハWと同様に表面側の面取り面Mの研磨が行われ
る。
【0097】旋回時において、旋回中の一方のウェーハ
吸着盤54および保持された半導体ウェーハWから、研
磨室天板76および中間部天板84上に研磨液が落ちる
場合がある。しかしながら、研磨室天板76および中間
部天板84には、研磨室天板周壁部83および中間部天
板周壁部85によって周縁部が高くされ洗浄水が貯めら
れているので、落ちた研磨液は、研磨室天板周壁部83
および中間部天板周壁部85から他の部分に流れ落ちな
いとともに乾いて付着することがない。
【0098】また、中間部天板84が研磨室天板76よ
り低く設定されるとともに第1受け渡し部20および第
3受け渡し部24より高く設定され、研磨室天板周壁部
83および中間部天板周壁部85には第1低壁部83a
および第2低壁部85aがそれぞれ形成されているの
で、研磨室天板76上に落ちた研磨液は、洗浄水ととも
に第1低壁部83aを介して研磨室天板76から中間部
天板84へと流れ落ち、さらに第2低壁部85aを介し
て中間部天板84から第1受け渡し部20および第3受
け渡し部24へと流れ落ちる。
【0099】〔ウェーハ反転工程〕表面研磨済みの半導
体ウェーハWを第1受け渡し部20の上方に移送した
後、保持しているウェーハ吸着盤54を下降させて、第
1受け渡し部20の純水中に水没状態で位置させるとと
もに、ウェーハ吸着盤54を所定量回転させる。このと
き、半導体ウェーハWおよびウェーハ吸着盤54に付着
している研磨液が、純水によって洗い落とされる。
【0100】研磨液を洗い落とした後、再びウェーハ吸
着盤54を上昇させ第1受け渡し部20の上方に位置さ
せ、さらに第2ハンド35を第2上下動シリンダ37で
ウェーハ吸着盤54より低い位置に設定するとともに第
1受け渡し部20のウェーハ吸着盤54の下方に第2ロ
ッドレスシリンダ36によって水平移動させる。この状
態で、ウェーハ吸着盤54を下降させるとともに半導体
ウェーハWを第2ハンド35上に載置する。このとき、
ウェーハ吸着盤54の吸着を解除して半導体ウェーハW
を開放するとともに、第2ハンド35の吸着孔35aで
半導体ウェーハWの下面、すなわち表面側を吸着して半
導体ウェーハWを保持する。
【0101】次に、半導体ウェーハWを保持した第2ハ
ンド35を、第2ロッドレスシリンダ36によって第2
受け渡し部22へと水平移動する。なお、第2受け渡し
部22に移送された第2ハンド35は、第2受け渡し部
22の底部に対して半導体ウェーハWの半径より高い位
置に設定される。この状態で、反転用アクチュエータ4
2を駆動して第2ハンド35を延在方向を軸線として1
80゜回転させる。そして、第3ハンド43を、第3上
下動シリンダ45および第3ロッドレスシリンダ44に
よって第2ハンド35に保持された半導体ウェーハWの
下方に移動させる。
【0102】第3ハンド43が第2ハンド35の下方に
位置した後、第2ハンド35を下降させて半導体ウェー
ハWを第3ハンド43上に載置する。このとき、第2ハ
ンド35の吸着を解除して半導体ウェーハWを開放する
とともに、第3ハンド43の吸着孔35aで半導体ウェ
ーハWの下面、すなわち裏面側を吸着して半導体ウェー
ハWを保持する。第3ハンド43は、半導体ウェーハW
を吸着した後、第3受け渡し部24へと第3ロッドレス
シリンダ44によって水平移動される。
【0103】〔裏面研磨工程〕第3ハンド43が第3受
け渡し部24に配された後、予め第3受け渡し部24の
上方に位置させた裏面研磨室移送機構8のウェーハ吸着
盤54を、下降させるとともに第3ハンド43上の半導
体ウェーハWの上面に当接させる。このとき、第3ハン
ド43の吸着を解除して半導体ウェーハWを開放すると
ともに、裏面研磨室移送機構8のウェーハ吸着盤54で
半導体ウェーハWの上面、すなわち表面側を吸着して半
導体ウェーハWを保持する。
【0104】この後、表面研磨工程と同様に、裏面研磨
室移送機構8によって、裏面を下方に向けて保持した半
導体ウェーハWを裏面研磨室7内へと移送し、裏面側の
オリフラおよび外縁部全周の面取り面の研磨を行う。こ
のとき、表面側の研磨と同様に、裏面側においても外側
面の研磨も同時に行われる。そして、裏面側の面取り面
の研磨が終了した後、表面研磨工程と同様に、裏面研磨
室移送機構8のウェーハ吸着盤54に保持状態の半導体
ウェーハWは、再び第3受け渡し部24の上方に移送さ
れる。
【0105】なお、表面研磨工程と同様に、裏面研磨室
7において一方のウェーハ吸着盤54に保持された半導
体ウェーハWの裏面側の面取り面Mが研磨されている間
に、他方のウェーハ吸着盤54は、前記表面研磨工程お
よび前記ウェーハ反転工程を経て第3受け渡し部24に
搬送された別の半導体ウェーハWを、一方のウェーハ吸
着盤54と同様にして吸着保持している。
【0106】この状態で、旋回用ロータリーアクチュエ
ータ58を駆動して旋回軸部材56を回転させ、一方お
よび他方のウェーハ吸着盤54をそれぞれ180゜旋回
させる。すなわち、一方のウェーハ吸着盤54に保持さ
れた半導体ウェーハWは、再び第3受け渡し部24の上
方に移送されるとともに、他方のウェーハ吸着盤54に
保持された半導体ウェーハWは、裏面研磨室7の上方に
移送され一方のウェーハ吸着盤54に保持された半導体
ウェーハWと同様に裏面側の面取り面Mの研磨が行われ
る。
【0107】〔ウェーハ収納工程〕裏面研磨済みの半導
体ウェーハWを第3受け渡し部24の上方に移送した
後、保持しているウェーハ吸着盤54を下降させて、第
3受け渡し部24の純水中に水没状態で位置させるとと
もに、ウェーハ吸着盤54を所定量回転させる。このと
き、半導体ウェーハWおよびウェーハ吸着盤54に付着
している研磨液が、純水によって洗い落とされる。
【0108】研磨液を洗い落とした後、ウェーハ吸着盤
54をさらに下降させ、予め第3受け渡し部24の底部
近傍に配した第4ハンド50上に半導体ウェーハWを載
置する。このとき、ウェーハ吸着盤54の吸着を解除し
て半導体ウェーハWを開放するとともに、第4ハンド5
0上で突起部50aによって半導体ウェーハWを位置決
め保持する。
【0109】次に、半導体ウェーハWを保持した第4ハ
ンド50を、第4ロッドレスシリンダ51によって水没
状態で第4受け渡し部26へと水平移動する。このと
き、第4受け渡し部26へ移動された第4ハンド50の
移動方向側部がハンド昇降用エアシリンダ53の第4ハ
ンド支持部材53bにはめ込まれる。この後、ハンド昇
降用エアシリンダ53によって、第4ハンド50は半導
体ウェーハWを載置した状態で第4受け渡し部26の上
方へと上昇される。
【0110】このとき、予めアンローダーユニット12
8を駆動させて収納用ハンド116の先端部を、吸着孔
を下方に向けて第4受け渡し部26の上方に配してお
き、第4ハンド50は、半導体ウェーハWが収納用ハン
ド116に当接する位置で上昇が停止される。この状態
で、収納用ハンド116の吸着孔で半導体ウェーハWの
上面を吸着するとともに、半導体ウェーハWを保持す
る。この後、第4ハンド50は、再びハンド昇降用エア
シリンダ53によって、第4受け渡し部26の底部近傍
へと下降退避される。
【0111】次に、半導体ウェーハWを水平状態で保持
した収納用ハンド116を、回転用ロータリーアクチュ
エータ124を作動させて延在方向を軸線として90゜
回転させ、半導体ウェーハWを垂直状態とする。そし
て、この状態で収納用ハンド116を、収納用エアシリ
ンダ121を作動させてハンド揺動回転部122ととも
に上昇させた後、揺動用ロータリーアクチュエータ12
3を作動させて基台16の長手方向に直交する水平軸線
を中心に下方(図中の矢印方向)に105゜回転させて
揺動し、収納用カセット載置部117の水槽部125上
方に半導体ウェーハWを位置させる。
【0112】さらに、水平方向移動装置120を駆動さ
せ、収納用ハンド116を梁部材119の延在方向に移
動させて所定の収納用カセットC2の収納位置の直上に
半導体ウェーハWを位置決めする。この後、収納用エア
シリンダ121を伸ばして、収納用ハンド116に保持
状態の半導体ウェーハWを収納用カセットC2の収納位
置まで下降させる。そして、収納用ハンド116の吸着
を解除し、半導体ウェーハWを開放するとともに収納用
カセットC2に収納する。
【0113】上記各工程によって所定枚数の半導体ウェ
ーハWが収納用カセットC2に収納された後、該収納用
カセットC2が載置されたカセット用ハンド126をカ
セット昇降用エアシリンダ127によって上昇させ、収
納用カセットC2の取手部分を水槽部125から上方に
出した状態とする。この後、半導体ウェーハWは収納用
カセットC2ごと水槽部125から取り出されて次工程
へと移送される。
【0114】この半導体ウェーハの面取り面研磨装置で
は、半導体ウェーハWを上方からウェーハ吸着盤54で
支持するとともに、面取り面用研磨ドラム90が半導体
ウェーハWの下面側の面取り面Mに当接状態とされかつ
半導体ウェーハWの軸線に対して対称(すなわち、半導
体ウェーハWの円周方向に等間隔)に配されているの
で、研磨時において半導体ウェーハWは下面側の面取り
面Mに当接された面取り面用研磨ドラム90の面取り面
用研磨布111によって支持される。
【0115】すなわち、各面取り面用研磨布111は、
面取り面Mにそれぞれ押圧力を加えるが半導体ウェーハ
Wの円周方向に等間隔にそれぞれ配されているので、バ
ランスがとれることによって、前記押圧力の半径方向成
分が互いに相殺され、半導体ウェーハWに加わる押圧力
が軸線方向上方へ向かう成分のみとなる。したがって、
半導体ウェーハWの吸着部分に加わる研磨時の押圧力
は、半導体ウェーハWの吸着面に垂直(すなわち、吸着
方向)に加わることにより、ウェーハ吸着盤54の吸着
力が良好に維持されるとともに半導体ウェーハWは吸着
方向にさらに押圧されてより確実に保持される。
【0116】また、外側面研磨機構として、外周面Sが
外側面用研磨布215で覆われかつ半導体ウェーハWの
軸線と平行な軸線をもって回転可能に支持された外側面
用研磨ドラム200と、該外側面用研磨ドラム200を
回転させる外側面用ドラム駆動手段201とを備えてい
るので、回転する外側面用研磨ドラム200の外周面が
半導体ウェーハWの外側面Sに当接して摺動することに
より、外側面用研磨布215で外側面Sがさらに重複し
て研磨される。
【0117】このとき、外側面Sは、外側面用研磨ドラ
ム200の回転方向、すなわち半導体ウェーハWの周方
向に向けて研磨されるので、外側面用研磨布215によ
る研磨方向が面取り面用研磨布111による研磨方向と
交差することにより、研磨レートが向上するとともに良
好な面粗度が得られる。
【0118】なお、本発明は、次のような実施形態をも
含むものである。 (1)オリフラが形成された半導体ウェーハWを研磨し
たが、図9に示すように、ノッチ部分Nが形成された半
導体ウェーハW1を研磨しても構わない。この場合、本
実施形態におけるウェーハ吸着盤54において吸着保持
する際に、ノッチ部分Nが切欠部54aに対向するよう
に半導体ウェーハW1を位置決めすることによって、ノ
ッチ部分Nを含んだ全周に亙って面取り面の研磨が可能
となる。すなわち、ウェーハ吸着盤54は、オリフラが
形成された半導体ウェーハWとノッチ部分Nが形成され
た半導体ウェーハW1に兼用することができる。
【0119】(2)それぞれ一つの面取り面用研磨ドラ
ム90および外側面用研磨ドラム200によって半導体
ウェーハWを研磨したが、複数の面取り面用研磨ドラム
または外側面用研磨ドラムを採用しても構わない。この
場合、面取り面用研磨ドラムおよび外側面用研磨ドラム
の数が多いほど円周方向の各研磨ドラム、すなわち各研
磨布の間隔が狭くなるので、半導体ウェーハの全周の面
取り面を研磨するのに必要な半導体ウェーハの回転角度
が小さくなり、加工時間をより短縮させることができ
る。
【0120】(3)上記実施形態では、面取り面用研磨
液供給手段92および外側面用研磨液供給手段によっ
て、面取り面用研磨ドラム90および外側面用研磨ドラ
ム200に研磨液を供給しながら研磨を行ったが、面取
り面用研磨ドラムおよび外側面用研磨ドラムを、研磨液
が貯留された研磨液槽に浸した状態で研磨を行っても構
わない。
【0121】(4)上記実施形態では、表面研磨室4お
よび裏面研磨室7のウェーハ吸着盤54、面取り面用研
磨ドラム90および外側面用研磨ドラム200をそれぞ
れ所定の方向に回転させて研磨を行ったが、いずれも逆
方向に回転可能とされており、適宜これらの回転方向を
組み合わせることができるように設定されている。
【0122】(5)面取り面用研磨ドラム90、外側面
用研磨ドラム200および半導体ウェーハWの回転速度
は、適宜所定速度に設定可能とされており、ウェーハ吸
着盤54に吸着された半導体ウェーハWの回転速度を、
当接する面取り面用研磨ドラム90または外側面用研磨
ドラム200の回転速度より高速に設定しても低速に設
定しても構わない。なお、半導体ウェーハを面取り面用
研磨ドラムにおける研磨布の移動速度より速い周速度で
回転させるように設定すると、周方向への面取り面の移
動速度が研磨布の移動速度を上回ることにより、面取り
面に対する研磨布の摺動方向が相対的に周方向側に傾
き、特に上記速度差が顕著な場合はほぼ周方向となる。
したがって、面取り面が相対的にその周方向に向かって
研磨されることになり、周方向の凹凸も容易に平坦化す
ることができる。
【0123】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を奏する。 (1)請求項1記載の半導体ウェーハの面取り面研磨装
置によれば、面取り面用研磨布を面取り面の傾斜に沿っ
て半導体ウェーハの外縁から中心に向けて摺動させるこ
とによって、面取り面用研磨布と半導体ウェーハの面取
り面との接触点において面取り面用研磨布が移動する方
向と半導体ウェーハの面取り面の移動する方向とが直交
するので、研磨による円周方向のすじの発生を防止する
ことができ、面取り面を滑らかに形成するとともに半導
体ウェーハの加工精度を高めて製造時の歩留まりや半導
体ウェーハの特性の劣化を抑制することができる。ま
た、面取り面用研磨布を面取り面に押圧状態に当接させ
弾性変形させるとともに摺動させることによって、半導
体ウェーハの外側面に当接する面取り面用研磨布の盛り
上がり部が形成され、面取り面とともに外側面について
も同時に研磨を行うことができ、半導体ウェーハの外縁
部全体に高い加工精度で研磨処理を行うことができる。
さらに、外側面研磨機構が、外周面が外側面用研磨布で
覆われかつ半導体ウェーハの軸線と平行な軸線をもって
回転可能に支持された外側面用研磨ドラムと、該外側面
用研磨ドラムを回転させる外側面用ドラム駆動手段とを
備えているので、回転する外側面用研磨ドラムの外周面
が半導体ウェーハの外側面に当接して摺動することによ
り、外側面用研磨布で前記外側面をさらに重複して研磨
することができる。このとき、前記外側面は、外側面用
研磨ドラムの回転方向、すなわち半導体ウェーハの周方
向に向けて研磨されるので、外側面用研磨布による研磨
方向が面取り面用研磨布による研磨方向と交差すること
により、研磨レートを向上させることができるとともに
良好な面粗度を得られる。
【0124】(2)請求項2記載の半導体ウェーハの面
取り面研磨装置によれば、面取り面用研磨機構に面取り
面用研磨布で外周面を覆った面取り面用研磨ドラムを備
えることによって、面取り面用研磨ドラムを半導体ウェ
ーハに接触させたときに、面取り面用研磨ドラムが回転
する方向と半導体ウェーハの面取り面が移動する方向と
が直交する状態で研磨を行うことができるとともに、面
取り面に摺動する研磨布の速度を面取り面用研磨ドラム
の回転速度で容易に調整することができる。
【0125】(3)請求項3記載の半導体ウェーハの面
取り面研磨装置によれば、外側面用ドラム駆動手段が、
外側面用研磨ドラムを半導体ウェーハの軸線方向に移動
させる外側面用ドラム移動機構を備えているので、外側
面用研磨ドラムの外周面の一部だけでなく、外周面全体
を有効に前記外側面に当接させることができ、外側面用
研磨ドラム表面の外側面用研磨布が部分的に偏摩耗する
ことを防止することができる。したがって、外側面用研
磨布の交換頻度を低減することができるとともに、良好
な研磨性能を長期に亙って得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る半導体ウェーハの面取り面研磨
装置の一実施形態における表面研磨室および表面研磨機
構を示す縦断面図である。
【図2】 本発明に係る半導体ウェーハの面取り面研磨
装置の一実施形態を示す正面図である。
【図3】 本発明に係る半導体ウェーハの面取り面研磨
装置の一実施形態を示す平面図である。
【図4】 本発明に係る半導体ウェーハの面取り面研磨
装置の一実施形態を示す左側面図である。
【図5】 本発明に係る半導体ウェーハの面取り面研磨
装置の一実施形態におけるウェーハ搬送機構を示す平面
図である。
【図6】 本発明に係る半導体ウェーハの面取り面研磨
装置の一実施形態におけるウェーハ搬送機構を示す正面
図である。
【図7】 本発明に係る半導体ウェーハの面取り面研磨
装置の一実施形態における第1〜第4搬送部を示す縦断
面図である。
【図8】 図3のX−X線矢視断面図である。
【図9】 本発明に係る半導体ウェーハの面取り面研磨
装置の一実施形態におけるウェーハ吸着盤と吸着される
半導体ウェーハとの位置関係を示す説明図である。
【図10】 本発明に係る半導体ウェーハの面取り面研
磨装置の一実施形態における表面研磨室および表面研磨
機構を示す一部を破断した平面図である。
【図11】 本発明に係る半導体ウェーハの面取り面研
磨装置の一実施形態における面取り面研磨機構を示す断
面図である。
【図12】 本発明に係る半導体ウェーハの面取り面研
磨装置の一実施形態における面取り面用研磨ドラムを示
す断面図である。
【図13】 本発明に係る半導体ウェーハの面取り面研
磨装置の一実施形態における外側面研磨機構を示す縦断
面図である。
【図14】 本発明に係る半導体ウェーハの面取り面研
磨装置の一実施形態におけるウェーハ収納機構を示す縦
断面図である。
【図15】 本発明に係る半導体ウェーハの面取り面研
磨装置の一実施形態における面取り面の研磨を説明する
ための要部を拡大した縦断面図である。
【図16】 本発明に係る半導体ウェーハの面取り面研
磨装置の一実施形態における半導体ウェーハと面取り面
用研磨ドラムおよび外側面用研磨ドラムとの位置関係を
示す概略斜視図である。
【図17】 本発明に係る半導体ウェーハの面取り面研
磨装置の従来例における面取り面の研磨を説明するため
の概略断面図である。
【符号の説明】 72 回転モータ 73a 減速機 54 ウェーハ吸着盤 55 吸着盤支持部(ウェーハ回転機構) 90 面取り面用研磨ドラム 91 面取り面用ドラム駆動手段 92 研磨液供給手段 111 面取り面用研磨布 200 外側面用研磨ドラム 201 外側面用ドラム駆動手段 202 ドラム移動ユニット部(外側面用ドラム移動機
構) 215 外側面用研磨布 M 面取り面 S 外側面 W,W1 半導体ウェーハ
フロントページの続き (72)発明者 高田 昌夫 兵庫県朝来郡生野町口銀谷字猪野々985番 地1 三菱マテリアル株式会社生野製作所 内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウェーハの周縁に形成された面取
    り面を研磨する半導体ウェーハの面取り面研磨装置であ
    って、 前記半導体ウェーハをその円周方向に回転可能に保持す
    るウェーハ回転機構と、 該ウェーハ回転機構に保持された半導体ウェーハの面取
    り面に研磨液を供給しながら面取り面用研磨布を押圧状
    態に当接させるとともに、該面取り面用研磨布を面取り
    面の傾斜に沿って半導体ウェーハの外縁から中心に向け
    て摺動可能に支持する面取り面研磨機構と、 前記ウェーハ回転機構に保持された半導体ウェーハの外
    側面に研磨液を供給しながら外側面用研磨布を当接させ
    るとともに、該外側面用研磨布を摺動可能に支持する外
    側面研磨機構とを備え、 該外側面研磨機構は、外周面が前記外側面用研磨布で覆
    われかつ前記半導体ウェーハの軸線と平行な軸線をもっ
    て回転可能に支持された外側面用研磨ドラムと、 該外側面用研磨ドラムを回転させる外側面用ドラム駆動
    手段とを備えていることを特徴とする半導体ウェーハの
    面取り面研磨装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体ウェーハの面取り
    面研磨装置において、 前記面取り面研磨機構は、外周
    面が前記面取り面用研磨布で覆われかつ前記半導体ウェ
    ーハの表裏面と平行な軸線を有して回転可能に支持され
    た面取り面用研磨ドラムと、 該面取り面用研磨ドラムを回転させる面取り面用ドラム
    駆動手段とを備えていることを特徴とする半導体ウェー
    ハの面取り面研磨装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体ウェーハ
    の面取り面研磨装置において、 前記外側面用ドラム駆動手段は、前記外側面用研磨ドラ
    ムを前記半導体ウェーハの軸線方向に移動させる外側面
    用ドラム移動機構を備えていることを特徴とする半導体
    ウェーハの面取り面研磨装置。
JP23525097A 1997-08-29 1997-08-29 半導体ウェーハの面取り面研磨装置 Withdrawn JPH1170448A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014064040A (ja) * 2009-12-03 2014-04-10 Ebara Corp 裏面が研削された基板を研磨する方法および装置
CN114683128A (zh) * 2022-06-02 2022-07-01 成都泰美克晶体技术有限公司 一种薄片晶圆边缘抛光设备

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