JPH1170292A - ドラム式洗濯機 - Google Patents
ドラム式洗濯機Info
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- JPH1170292A JPH1170292A JP24960597A JP24960597A JPH1170292A JP H1170292 A JPH1170292 A JP H1170292A JP 24960597 A JP24960597 A JP 24960597A JP 24960597 A JP24960597 A JP 24960597A JP H1170292 A JPH1170292 A JP H1170292A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drum
- bearing
- notch
- bolt
- mounting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 外槽及びドラムに取り付ける軸受のコストを
削減する。 【解決手段】 軸受のアーム13aの先端の取付しろに
は、後方に開放したU字状の切欠部13bを形成し、そ
の溝13cにボルト31のネジ部を通して内周側でワッ
シャ34を介しナット33を螺合する。ボルト31とナ
ット33とを締め付けると、ワッシャ34が切欠部13
bを押圧し、軸受と外槽とは固着される。軸受は貫通孔
を有しないので、一次元方向の型抜きによって成型する
ことができる。従って、金型コストが低く、加工工程も
簡単になる。
削減する。 【解決手段】 軸受のアーム13aの先端の取付しろに
は、後方に開放したU字状の切欠部13bを形成し、そ
の溝13cにボルト31のネジ部を通して内周側でワッ
シャ34を介しナット33を螺合する。ボルト31とナ
ット33とを締め付けると、ワッシャ34が切欠部13
bを押圧し、軸受と外槽とは固着される。軸受は貫通孔
を有しないので、一次元方向の型抜きによって成型する
ことができる。従って、金型コストが低く、加工工程も
簡単になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水平軸を中心に回
転される円筒形状のドラム内に洗濯物を収容して洗濯を
行なうドラム式洗濯機に関し、更に詳しくは、ドラム及
び外槽の組立構造に関する。
転される円筒形状のドラム内に洗濯物を収容して洗濯を
行なうドラム式洗濯機に関し、更に詳しくは、ドラム及
び外槽の組立構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ドラム式洗濯機は、略水平に配置された
円筒形状の外槽内に水平軸を中心に回転自在にドラムが
配設され、外槽の前端面開口に設けられたドアを開放し
てドラム内に洗濯物を収容する構成を有している。図4
は一般的なドラム式洗濯機の全体構造を示す背面透視
図、図5はこの洗濯機の側面一部断面透視図である。
円筒形状の外槽内に水平軸を中心に回転自在にドラムが
配設され、外槽の前端面開口に設けられたドアを開放し
てドラム内に洗濯物を収容する構成を有している。図4
は一般的なドラム式洗濯機の全体構造を示す背面透視
図、図5はこの洗濯機の側面一部断面透視図である。
【0003】図4及び図5により全体の構造を説明す
る。フレーム1、天板2、前面板3、後面カバー4及び
脚部5により構成される外箱の内部には、前面が開口し
た外槽6が防振バネ7及びダンパ8により吊支されてい
る。前面板3には外槽6の前面開口を開閉するドア9が
設けられ、洗濯物はドア9を開放して外槽6内に配置さ
れたドラム10内へと収容される。ドラム10の後面に
は固定軸受11が堅固に取り付けられ、その固定軸受1
1には太径の主軸12が固着されている。外槽6の後面
には軸受13が固定され、その軸受13はベアリング1
4を介して主軸12を回転自在に支持している。外槽6
の後方に突出した主軸12の先端には大プーリ15が取
り付けられており、外槽6の下面に取り付けられたモー
タ16の回転駆動力は小プーリ17、Vベルト18を介
して大プーリ15に伝達される。
る。フレーム1、天板2、前面板3、後面カバー4及び
脚部5により構成される外箱の内部には、前面が開口し
た外槽6が防振バネ7及びダンパ8により吊支されてい
る。前面板3には外槽6の前面開口を開閉するドア9が
設けられ、洗濯物はドア9を開放して外槽6内に配置さ
れたドラム10内へと収容される。ドラム10の後面に
は固定軸受11が堅固に取り付けられ、その固定軸受1
1には太径の主軸12が固着されている。外槽6の後面
には軸受13が固定され、その軸受13はベアリング1
4を介して主軸12を回転自在に支持している。外槽6
の後方に突出した主軸12の先端には大プーリ15が取
り付けられており、外槽6の下面に取り付けられたモー
タ16の回転駆動力は小プーリ17、Vベルト18を介
して大プーリ15に伝達される。
【0004】外部の水道栓等から給水ホース19を通し
て供給された水は、バルブ等を備えた注水口20を介し
て外槽6内へ注水される。注水口20には洗剤収納ボッ
クスが設けられており、給水された水がこの洗剤ボック
ス内を通過することによって洗剤が溶け出して洗剤水が
作られる。ドラム10の周壁には多数の通水孔10aが
設けられており、外槽6内に給水された水はその通水孔
10aを通してドラム10内へ流入し、また逆にドラム
10内で洗濯物から脱水された水は通水孔10aを通し
て外槽6へと飛散される。ドラム10の内周壁には、所
定の間隔で洗濯物をかき上げるためのバッフル10bが
設けられている。外槽6内に溜まった水は、排水ポンプ
21の駆動力により、前方から引き出し可能なリントフ
ィルタ22を通って排水ホース23を通して外部に排出
される。
て供給された水は、バルブ等を備えた注水口20を介し
て外槽6内へ注水される。注水口20には洗剤収納ボッ
クスが設けられており、給水された水がこの洗剤ボック
ス内を通過することによって洗剤が溶け出して洗剤水が
作られる。ドラム10の周壁には多数の通水孔10aが
設けられており、外槽6内に給水された水はその通水孔
10aを通してドラム10内へ流入し、また逆にドラム
10内で洗濯物から脱水された水は通水孔10aを通し
て外槽6へと飛散される。ドラム10の内周壁には、所
定の間隔で洗濯物をかき上げるためのバッフル10bが
設けられている。外槽6内に溜まった水は、排水ポンプ
21の駆動力により、前方から引き出し可能なリントフ
ィルタ22を通って排水ホース23を通して外部に排出
される。
【0005】ドラム10は主軸12によってのみ支持さ
れているため、回転軸周りに大きなアンバランスをもっ
てドラム10が回転するとき、固定軸受11及び軸受1
3に大きな力が作用する。このため、固定軸受11はド
ラム10に対し、軸受13は外槽6に対して極めて頑丈
に取り付けられる。例えば軸受13は、図4に示すよう
に、回転中心から四方の外周側に延出した4本のアーム
が外槽6の後面を支持するように装着されている。この
アームと外槽6とは軸中心近傍のほかに、Eで示す部分
で固定されている。
れているため、回転軸周りに大きなアンバランスをもっ
てドラム10が回転するとき、固定軸受11及び軸受1
3に大きな力が作用する。このため、固定軸受11はド
ラム10に対し、軸受13は外槽6に対して極めて頑丈
に取り付けられる。例えば軸受13は、図4に示すよう
に、回転中心から四方の外周側に延出した4本のアーム
が外槽6の後面を支持するように装着されている。この
アームと外槽6とは軸中心近傍のほかに、Eで示す部分
で固定されている。
【0006】この外槽6と軸受13との取付部Eの従来
の構造の一例を図6により説明する。図6は取付部Eの
拡大図であって、(a)は背面側から見た平面図、
(b)は下面から見た平面図、(c)はD1−D2線断面
図である。外槽6は、円筒形状の胴部を成す側周板6a
の後端部内周に、その外周端が略垂直に折り曲げられた
円形状の後面板6bが嵌合され、後方に延出した側周板
6a及び後面板6bの縁端部がカシメ部30により固着
されている。図6(c)に示すように、軸受13のアー
ム13aの先端は前方(外槽6の後面板6bに近付く方
向)に折れ曲がり、側周板6aに対して略垂直にボルト
孔の形成された肉厚の取付しろ13fを形成している。
このボルト孔の内周には、押えボルト31のネジに螺合
するネジ溝が切削されている。側周板6aと後面板6b
との密着面には孔が開口しており、その孔と取付しろ1
3fのボルト孔とが一致するように軸受13を外槽6に
嵌め込み、当金32を介して押えボルト31を側周板6
aの外側からねじ込み、取付しろ13fのボルト孔に螺
合する。このようにして、軸受13の4本のアーム13
aの先端をそれぞれ外槽6に対して固定する。
の構造の一例を図6により説明する。図6は取付部Eの
拡大図であって、(a)は背面側から見た平面図、
(b)は下面から見た平面図、(c)はD1−D2線断面
図である。外槽6は、円筒形状の胴部を成す側周板6a
の後端部内周に、その外周端が略垂直に折り曲げられた
円形状の後面板6bが嵌合され、後方に延出した側周板
6a及び後面板6bの縁端部がカシメ部30により固着
されている。図6(c)に示すように、軸受13のアー
ム13aの先端は前方(外槽6の後面板6bに近付く方
向)に折れ曲がり、側周板6aに対して略垂直にボルト
孔の形成された肉厚の取付しろ13fを形成している。
このボルト孔の内周には、押えボルト31のネジに螺合
するネジ溝が切削されている。側周板6aと後面板6b
との密着面には孔が開口しており、その孔と取付しろ1
3fのボルト孔とが一致するように軸受13を外槽6に
嵌め込み、当金32を介して押えボルト31を側周板6
aの外側からねじ込み、取付しろ13fのボルト孔に螺
合する。このようにして、軸受13の4本のアーム13
aの先端をそれぞれ外槽6に対して固定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の取付方法では、軸受13にボルト孔を貫通して形成
しその内周面にネジ溝を切る必要がある。このため、軸
受13を金型により成型する場合には、上下方向(図6
(c)では左右方向)の型抜きのみならず水平方向のス
ライド抜き加工が必要となる。従って、金型自体が大が
かりになりコストが高くなる。また、加工工程が増える
ため加工時間も長くなる。一方、ボルト孔を後加工で切
削する場合には、孔の位置精度を確保するのが難しく、
切削加工を慎重に行なわなければならないため加工時間
が長くなる。また、いずれにしてもネジ溝はボルト孔形
成後に切削加工する必要があるため、加工時間は更に長
くなる。
来の取付方法では、軸受13にボルト孔を貫通して形成
しその内周面にネジ溝を切る必要がある。このため、軸
受13を金型により成型する場合には、上下方向(図6
(c)では左右方向)の型抜きのみならず水平方向のス
ライド抜き加工が必要となる。従って、金型自体が大が
かりになりコストが高くなる。また、加工工程が増える
ため加工時間も長くなる。一方、ボルト孔を後加工で切
削する場合には、孔の位置精度を確保するのが難しく、
切削加工を慎重に行なわなければならないため加工時間
が長くなる。また、いずれにしてもネジ溝はボルト孔形
成後に切削加工する必要があるため、加工時間は更に長
くなる。
【0008】また、ドラム10に対する固定軸受11の
取付方法も同様であり、同様の課題を有している。
取付方法も同様であり、同様の課題を有している。
【0009】本発明はこのような課題を解決するために
成されたもので、その目的とするところは、加工時間が
短縮できコストの低減が可能な軸受の取付構造を用いた
ドラム式洗濯機を提供することにある。
成されたもので、その目的とするところは、加工時間が
短縮できコストの低減が可能な軸受の取付構造を用いた
ドラム式洗濯機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】上
記課題を解決するために成された第1の発明は、筒形状
のドラムの後面に水平軸を固定し、該ドラムを内装する
外槽の後面に取り付けた軸受により前記水平軸を回転自
在に支持する構造を有するドラム式洗濯機において、軸
中心より外周に向かって延伸するアームを有する軸受部
材をドラム又は外槽の後面に固定する取付構造であっ
て、ドラム又は外槽の後端面よりも後方に延出する側周
板の後縁端の所定位置に孔を開口した取付しろを形成す
る一方、軸受部材のアームの先端部には前記取付しろの
内周に接する軸受取付しろを形成し、該軸受取付しろに
は前記取付しろの孔に一致する位置に後方に向かって開
放した切欠を形成し、外槽又はドラムの側周板の外側か
ら前記孔を貫通させたボルトを前記切欠に通し、該切欠
の内周側において該ボルトに螺合したナットと該ボルト
との締付けにより軸受取付しろと取付しろとを固着した
ことを特徴としている。
記課題を解決するために成された第1の発明は、筒形状
のドラムの後面に水平軸を固定し、該ドラムを内装する
外槽の後面に取り付けた軸受により前記水平軸を回転自
在に支持する構造を有するドラム式洗濯機において、軸
中心より外周に向かって延伸するアームを有する軸受部
材をドラム又は外槽の後面に固定する取付構造であっ
て、ドラム又は外槽の後端面よりも後方に延出する側周
板の後縁端の所定位置に孔を開口した取付しろを形成す
る一方、軸受部材のアームの先端部には前記取付しろの
内周に接する軸受取付しろを形成し、該軸受取付しろに
は前記取付しろの孔に一致する位置に後方に向かって開
放した切欠を形成し、外槽又はドラムの側周板の外側か
ら前記孔を貫通させたボルトを前記切欠に通し、該切欠
の内周側において該ボルトに螺合したナットと該ボルト
との締付けにより軸受取付しろと取付しろとを固着した
ことを特徴としている。
【0011】すなわち、外槽(又はドラム)側の取付し
ろには貫通孔が設けられており、一方軸受部材のアーム
先端の軸受取付しろには貫通孔ではなく切欠が設けられ
ている。例えば外槽に軸受部材を取り付ける際には、外
槽の取付しろの孔と軸受取付しろの切欠との位置を一致
させるように軸受部材を外槽の後面に装着し、外槽の側
周板の外側から孔にボルトを挿入して切欠の内側にまで
突出させる。このボルトのネジ部にワッシャを通し、ナ
ットを螺合する。ナットを締め付けると切欠周囲の軸受
取付しろはワッシャに押圧され、外槽の取付しろと軸受
取付しろとは密着して固定される。軸受取付しろにおい
ては切欠の後方が開放しているが、軸受部材が外槽から
離れるように力が加わるとき、ボルトのネジ部やナット
は閉塞している軸受取付しろに当接する。このため、切
欠でありながら貫通孔と同等の頑強さが確保できる。
ろには貫通孔が設けられており、一方軸受部材のアーム
先端の軸受取付しろには貫通孔ではなく切欠が設けられ
ている。例えば外槽に軸受部材を取り付ける際には、外
槽の取付しろの孔と軸受取付しろの切欠との位置を一致
させるように軸受部材を外槽の後面に装着し、外槽の側
周板の外側から孔にボルトを挿入して切欠の内側にまで
突出させる。このボルトのネジ部にワッシャを通し、ナ
ットを螺合する。ナットを締め付けると切欠周囲の軸受
取付しろはワッシャに押圧され、外槽の取付しろと軸受
取付しろとは密着して固定される。軸受取付しろにおい
ては切欠の後方が開放しているが、軸受部材が外槽から
離れるように力が加わるとき、ボルトのネジ部やナット
は閉塞している軸受取付しろに当接する。このため、切
欠でありながら貫通孔と同等の頑強さが確保できる。
【0012】また、前記軸受取付しろは、最外周にU字
状の第1の切欠を設け、その内周側にナットが収容され
る凹部を設け、更にその内周側にナットより突出するボ
ルトのネジ部を支持する後方に開放した第2の切欠を設
けた構造とすることができる。これによれば、第1の切
欠に通したボルトのネジ部にワッシャ及びナットを容易
に取り付けることができるとともに、ナットより突出し
たネジ部が第2の切欠により略垂直に保たれるので、外
槽と軸受とを位置ずれなく固定することができる。
状の第1の切欠を設け、その内周側にナットが収容され
る凹部を設け、更にその内周側にナットより突出するボ
ルトのネジ部を支持する後方に開放した第2の切欠を設
けた構造とすることができる。これによれば、第1の切
欠に通したボルトのネジ部にワッシャ及びナットを容易
に取り付けることができるとともに、ナットより突出し
たネジ部が第2の切欠により略垂直に保たれるので、外
槽と軸受とを位置ずれなく固定することができる。
【0013】また、上記課題を解決するために成された
第2の発明は、筒形状のドラムの後面に水平軸を固定
し、該ドラムを内装する外槽の後面に取り付けた軸受に
より前記水平軸を回転自在に支持する構造を有するドラ
ム式洗濯機において、軸中心より外周に向かって延伸す
るアームを有する軸受部材をドラム又は外槽の後面に固
定する取付構造であって、ドラム又は外槽の後端面より
も後方に延出する側周板の後縁端の所定位置に孔を開口
した取付しろを形成する一方、軸受部材のアームの先端
部には前記取付しろの内周に接する軸受取付しろを形成
し、該軸受取付しろは、前記取付しろの孔に一致する位
置において前方に向かって開放するU字状切欠と、該切
欠の内側で該切欠の前方を閉塞し後方に開放した立壁部
とを有し、外槽又はドラムの側周板の外側から前記孔を
貫通させたボルトを前記切欠に通し、該切欠の内側にお
いて該ボルトに螺合したナットと該ボルトとの締付けに
より軸受取付しろと取付しろとを固着したことを特徴と
している。
第2の発明は、筒形状のドラムの後面に水平軸を固定
し、該ドラムを内装する外槽の後面に取り付けた軸受に
より前記水平軸を回転自在に支持する構造を有するドラ
ム式洗濯機において、軸中心より外周に向かって延伸す
るアームを有する軸受部材をドラム又は外槽の後面に固
定する取付構造であって、ドラム又は外槽の後端面より
も後方に延出する側周板の後縁端の所定位置に孔を開口
した取付しろを形成する一方、軸受部材のアームの先端
部には前記取付しろの内周に接する軸受取付しろを形成
し、該軸受取付しろは、前記取付しろの孔に一致する位
置において前方に向かって開放するU字状切欠と、該切
欠の内側で該切欠の前方を閉塞し後方に開放した立壁部
とを有し、外槽又はドラムの側周板の外側から前記孔を
貫通させたボルトを前記切欠に通し、該切欠の内側にお
いて該ボルトに螺合したナットと該ボルトとの締付けに
より軸受取付しろと取付しろとを固着したことを特徴と
している。
【0014】すなわち、この第2の発明に係るドラム式
洗濯機では、軸受取付しろにおいて、ボルトのネジ部が
挿入される切欠溝は前方に開放している。そして、その
切欠と連なる、該切欠の内側では切欠溝の前側を閉塞し
後方に開放した立壁部が設けられている。従って、例え
ば外槽の側周板の外側から孔に挿入されたボルトのネジ
部は始めに前方に向いて開放した切欠溝を通り、次いで
前方が閉塞され後方が開放した立壁部に到達する。そし
て、この立壁部においてワッシャを介してナットが螺合
され、ナットを締め付けると切欠周囲の軸受取付しろは
ワッシャに押圧され、外槽の取付しろと軸受取付しろと
は密着して固定される。
洗濯機では、軸受取付しろにおいて、ボルトのネジ部が
挿入される切欠溝は前方に開放している。そして、その
切欠と連なる、該切欠の内側では切欠溝の前側を閉塞し
後方に開放した立壁部が設けられている。従って、例え
ば外槽の側周板の外側から孔に挿入されたボルトのネジ
部は始めに前方に向いて開放した切欠溝を通り、次いで
前方が閉塞され後方が開放した立壁部に到達する。そし
て、この立壁部においてワッシャを介してナットが螺合
され、ナットを締め付けると切欠周囲の軸受取付しろは
ワッシャに押圧され、外槽の取付しろと軸受取付しろと
は密着して固定される。
【0015】
【発明の効果】第1及び第2の発明に係るドラム式洗濯
機の軸受の取付構造によれば、軸受部材には貫通孔を形
成する必要がないので、上下方向のみの金型により軸受
部材を成形することができる。従って、金型のコストが
安価で済むと共に加工時間も短縮できる。また、ナット
を用いて締付けを行なうことができ、軸受部材自体にネ
ジ溝を切削する必要がないので、従来よりも更に加工時
間を短縮できる。この結果、組立コストも低減でき、ト
ータルで大幅なコスト削減が達成できる。
機の軸受の取付構造によれば、軸受部材には貫通孔を形
成する必要がないので、上下方向のみの金型により軸受
部材を成形することができる。従って、金型のコストが
安価で済むと共に加工時間も短縮できる。また、ナット
を用いて締付けを行なうことができ、軸受部材自体にネ
ジ溝を切削する必要がないので、従来よりも更に加工時
間を短縮できる。この結果、組立コストも低減でき、ト
ータルで大幅なコスト削減が達成できる。
【0016】
【実施例】以下、第1の発明に係るドラム式洗濯機にお
ける軸受の取付構造の一実施例を図1及び図2を参照し
て説明する。図1は本実施例による軸受の取付構造を示
す拡大図であり、(a)は背面平面図、(b)は下面平
面図、(c)はA1−A2線断面図である。また、図2は
軸受13のアーム13aの先端部の構造を示す拡大図で
あり、(a)は背面平面図、(b)は下面平面図、
(c)はB1−B2線断面図である。
ける軸受の取付構造の一実施例を図1及び図2を参照し
て説明する。図1は本実施例による軸受の取付構造を示
す拡大図であり、(a)は背面平面図、(b)は下面平
面図、(c)はA1−A2線断面図である。また、図2は
軸受13のアーム13aの先端部の構造を示す拡大図で
あり、(a)は背面平面図、(b)は下面平面図、
(c)はB1−B2線断面図である。
【0017】外槽6は、従来と同様に側周板6aの後縁
端が後面板6bの垂直面よりも後方に延出しており、後
面板6bの縁端はその内周に接して後方に略垂直に折り
曲げられ、縁端がカシメ部30により固着されている。
側周板6aと後面板6bの密着面には両者を貫通するボ
ルト孔が形成されている。
端が後面板6bの垂直面よりも後方に延出しており、後
面板6bの縁端はその内周に接して後方に略垂直に折り
曲げられ、縁端がカシメ部30により固着されている。
側周板6aと後面板6bの密着面には両者を貫通するボ
ルト孔が形成されている。
【0018】一方、図2(c)に示すように、軸受13
のアーム13a先端部は前方に折り曲げられ、更にその
外周において、後方に開放した第1切欠部13bを有す
る取付しろが形成されている。最外周の切欠溝13cは
略U字形状になっており、その切欠溝13cの円弧部分
の内径はボルト31のネジ部の外径よりも若干大きくな
っている。第1切欠部13bの内周側には、ワッシャ3
4及びナット33が収容できるように内側(前方)に大
きく抉れた凹部13dが形成されており、更にその内周
側には、ボルト31が挿入されたときにそのネジ部先端
を略垂直に案内するように、後方に開放した第2切欠部
13eが形成されている。
のアーム13a先端部は前方に折り曲げられ、更にその
外周において、後方に開放した第1切欠部13bを有す
る取付しろが形成されている。最外周の切欠溝13cは
略U字形状になっており、その切欠溝13cの円弧部分
の内径はボルト31のネジ部の外径よりも若干大きくな
っている。第1切欠部13bの内周側には、ワッシャ3
4及びナット33が収容できるように内側(前方)に大
きく抉れた凹部13dが形成されており、更にその内周
側には、ボルト31が挿入されたときにそのネジ部先端
を略垂直に案内するように、後方に開放した第2切欠部
13eが形成されている。
【0019】軸受13を外槽6に取り付ける際には、ま
ず外槽6のボルト孔に切欠溝13cが合致するように外
槽の後面板6bの内側に軸受13を嵌め込み、当金32
を介してボルト31のネジ部をボルト孔に挿入する。ボ
ルト31のネジ部は切欠溝13cを通るから、凹部13
dにおいて、ボルト31のネジ部にワッシャ34を通し
ナット33を螺合する。ナット33をボルト31に対し
締め付けると、ナット33に押されたワッシャ34が第
1切欠部13b(切欠溝13cの周囲)に密着し、第1
切欠部13bと外槽6とを固定する。ナット33から上
方に突出したネジ部先端は第2切欠部13eの切欠溝に
入る。一旦ナット33をボルト31に締め付けた後に、
外槽6から軸受13を離そうとする力(図1(c)にお
いて右方向に作用する力)が加わると、ナット33及び
ワッシャ34が凹部13dの前方壁面に当接するので、
軸受13の離脱を妨げる。
ず外槽6のボルト孔に切欠溝13cが合致するように外
槽の後面板6bの内側に軸受13を嵌め込み、当金32
を介してボルト31のネジ部をボルト孔に挿入する。ボ
ルト31のネジ部は切欠溝13cを通るから、凹部13
dにおいて、ボルト31のネジ部にワッシャ34を通し
ナット33を螺合する。ナット33をボルト31に対し
締め付けると、ナット33に押されたワッシャ34が第
1切欠部13b(切欠溝13cの周囲)に密着し、第1
切欠部13bと外槽6とを固定する。ナット33から上
方に突出したネジ部先端は第2切欠部13eの切欠溝に
入る。一旦ナット33をボルト31に締め付けた後に、
外槽6から軸受13を離そうとする力(図1(c)にお
いて右方向に作用する力)が加わると、ナット33及び
ワッシャ34が凹部13dの前方壁面に当接するので、
軸受13の離脱を妨げる。
【0020】この実施例における軸受13の第1及び第
2切欠部13b、13eは後方に開放しているので、軸
受13は図2(c)の左右方向の型抜きのみで成形する
ことが可能である。つまり、従来のようなスライド方向
の型抜き、或いは、孔開け加工は不要である。又、ネジ
溝の切削加工も不要である。
2切欠部13b、13eは後方に開放しているので、軸
受13は図2(c)の左右方向の型抜きのみで成形する
ことが可能である。つまり、従来のようなスライド方向
の型抜き、或いは、孔開け加工は不要である。又、ネジ
溝の切削加工も不要である。
【0021】次に、第2の発明に係るドラム式洗濯機に
おける軸受の構造の実施例を図3により説明する。この
実施例では、軸受13のアーム13a先端部の最外周の
第1切欠部13bは前方に向いて開口するU字状の切欠
になっている。その第1切欠部13bの内周側の構造は
上記実施例と同様である。このため、図3(b)に示す
ように、ボルトの挿入面側から見ると、前方(図中では
下方)に向いて開放した第1切欠部13bの切欠溝13
cと、後方(図中では上方)に向いて開放した略V字状
の第2切欠部13eの切欠溝とが重なって、ボルトのネ
ジ部が挿入可能な貫通孔のように覗き見える。このよう
な構造では、第1切欠部13b及び第2切欠部13e
は、図3(c)においてそれぞれ左右方向に抜く金型に
より形成することができる。つまり、この実施例におい
ても、従来必要であったスライド方向の型抜きを必要と
しない。
おける軸受の構造の実施例を図3により説明する。この
実施例では、軸受13のアーム13a先端部の最外周の
第1切欠部13bは前方に向いて開口するU字状の切欠
になっている。その第1切欠部13bの内周側の構造は
上記実施例と同様である。このため、図3(b)に示す
ように、ボルトの挿入面側から見ると、前方(図中では
下方)に向いて開放した第1切欠部13bの切欠溝13
cと、後方(図中では上方)に向いて開放した略V字状
の第2切欠部13eの切欠溝とが重なって、ボルトのネ
ジ部が挿入可能な貫通孔のように覗き見える。このよう
な構造では、第1切欠部13b及び第2切欠部13e
は、図3(c)においてそれぞれ左右方向に抜く金型に
より形成することができる。つまり、この実施例におい
ても、従来必要であったスライド方向の型抜きを必要と
しない。
【0022】なお、上記説明では外槽に対する軸受の取
付について述べたが、ドラムに対する固定軸受の取付に
ついても同様である。また、上記実施例は一例であっ
て、本発明の趣旨の範囲で適宜変形や修正を行なうこと
ができることは明らかである。
付について述べたが、ドラムに対する固定軸受の取付に
ついても同様である。また、上記実施例は一例であっ
て、本発明の趣旨の範囲で適宜変形や修正を行なうこと
ができることは明らかである。
【図1】 第1の発明のドラム式洗濯機の一実施例によ
る軸受の取付構造を示す図。
る軸受の取付構造を示す図。
【図2】 この実施例による軸受の構造を示す図。
【図3】 第2の発明のドラム式洗濯機の一実施例によ
る軸受の構造を示す図。
る軸受の構造を示す図。
【図4】 一般的なドラム式洗濯機の全体構成を示す背
面透視図。
面透視図。
【図5】 一般的なドラム式洗濯機の全体構成を示す側
面一部断面透視図。
面一部断面透視図。
【図6】 従来のドラム式洗濯機による軸受の取付構造
を示す図。
を示す図。
6…外槽 6a…側周板 6b…後面板 13…軸受 13a…アーム 13b…第1切欠部 13c…切欠溝 13d…凹部 13e…第2切欠部 31…ボルト 32…当金 33…ナット 34…ワッシャ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 直樹 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 筒形状のドラムの後面に水平軸を固定
し、該ドラムを内装する外槽の後面に取り付けた軸受に
より前記水平軸を回転自在に支持する構造を有するドラ
ム式洗濯機において、軸中心より外周に向かって延伸す
るアームを有する軸受部材をドラム又は外槽の後面に固
定する取付構造であって、 ドラム又は外槽の後端面よりも後方に延出する側周板の
後縁端の所定位置に孔を開口した取付しろを形成する一
方、軸受部材のアームの先端部には前記取付しろの内周
に接する軸受取付しろを形成し、該軸受取付しろには前
記取付しろの孔に一致する位置に後方に向かって開放し
た切欠を形成し、外槽又はドラムの側周板の外側から前
記孔を貫通させたボルトを前記切欠に通し、該切欠の内
周側において該ボルトに螺合したナットと該ボルトとの
締付けにより軸受取付しろと取付しろとを固着したこと
を特徴とするドラム式洗濯機。 - 【請求項2】 前記軸受取付しろは、最外周にU字状の
第1の切欠を設け、その内周側にナットが収容される凹
部を設け、更にその内周側にナットより突出するボルト
のネジ部を支持する後方に開放した第2の切欠を設けた
ことを特徴とする請求項1に記載のドラム式洗濯機。 - 【請求項3】 筒形状のドラムの後面に水平軸を固定
し、該ドラムを内装する外槽の後面に取り付けた軸受に
より前記水平軸を回転自在に支持する構造を有するドラ
ム式洗濯機において、軸中心より外周に向かって延伸す
るアームを有する軸受部材をドラム又は外槽の後面に固
定する取付構造であって、 ドラム又は外槽の後端面よりも後方に延出する側周板の
後縁端の所定位置に孔を開口した取付しろを形成する一
方、軸受部材のアームの先端部には前記取付しろの内周
に接する軸受取付しろを形成し、該軸受取付しろは、前
記取付しろの孔に一致する位置において前方に向かって
開放するU字状切欠と、該切欠の内側で該切欠の前方を
閉塞し後方に開放した立壁部とを有し、外槽又はドラム
の側周板の外側から前記孔を貫通させたボルトを前記切
欠に通し、該切欠の内側において該ボルトに螺合したナ
ットと該ボルトとの締付けにより軸受取付しろと取付し
ろとを固着したことを特徴とするドラム式洗濯機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24960597A JPH1170292A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | ドラム式洗濯機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24960597A JPH1170292A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | ドラム式洗濯機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1170292A true JPH1170292A (ja) | 1999-03-16 |
Family
ID=17195518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24960597A Pending JPH1170292A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | ドラム式洗濯機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1170292A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7451626B2 (en) | 2003-07-08 | 2008-11-18 | Lg Electronics Inc. | Drum-type washing machine |
-
1997
- 1997-08-29 JP JP24960597A patent/JPH1170292A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7451626B2 (en) | 2003-07-08 | 2008-11-18 | Lg Electronics Inc. | Drum-type washing machine |
US7743480B2 (en) | 2003-07-08 | 2010-06-29 | Lg Electronics Inc. | Method of manufacturing a drum-type washing machine |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20060824 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060926 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070213 |