JPH1170167A - 輸液装置 - Google Patents

輸液装置

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JPH1170167A
JPH1170167A JP9234928A JP23492897A JPH1170167A JP H1170167 A JPH1170167 A JP H1170167A JP 9234928 A JP9234928 A JP 9234928A JP 23492897 A JP23492897 A JP 23492897A JP H1170167 A JPH1170167 A JP H1170167A
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JP
Japan
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infusion tube
electromagnetic
drive train
infusion
dense portion
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Withdrawn
Application number
JP9234928A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kuriyama
弘 栗山
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基本的にフィンガ式と類似の構造を備えなが
ら、部品点数が少なく、機械的動作部を低減した簡易な
構造を備えた新規の輸液ポンプを提供する。 【解決手段】 輸液チューブ16に隣接して、磁気遮蔽
板21と、電磁駆動部22a,・・・,22h,23
a,・・・,23hとを備えた電磁駆動体が配置されて
いる。電磁駆動体は対向駆動列22と背反駆動列23と
を備えている。対向駆動列22に属する電磁駆動部は輸
液チューブ16に向いた磁極を備え、背反駆動列23に
属する電磁駆動部は輸液チューブ16とは逆側を向いた
磁極を備えている。電磁駆動体の周囲には磁性流体24
が配置され、この磁性流体24を可撓性の合成ゴムなど
からなる薄い被膜25が包摂している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は輸液装置に係り、特
に、ペリスタルティック式輸液ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、医療用の薬液を体内に注入する場
合に用いる輸液装置として種々の構造のものが用いられ
ているが、その中で、可撓性の輸液チューブを蠕動運動
によりしごくようにして薬液を送り出すペリスタルティ
ック式の輸液ポンプを用いたものがある。
【0003】ペリスタルティック式の輸液ポンプとして
は、可撓性の輸液チューブを半円状に配置して、ローラ
を輸液方向に回転させることにより輸液チューブをしご
き、送液を行うロータリ式と、直線状に伸びた輸液チュ
ーブの延長方向に複数配列されたフィンガを順番にチュ
ーブに押し付けていくことによって送液を行うフィンガ
式とがある。これらのペリスタルティック式の輸液ポン
プは、高い注入圧がとれるので、安定した注入ができる
という利点がある。
【0004】図6は、従来のペリスタルティックフィン
ガ式の輸液ポンプの主要構造を示す概略構成図である。
基板10にスプリング11を介して押え板12が取り付
けられており、この押え板12に対向するように、図示
しないモータに連結された回転軸13に偏芯的に取付固
定された複数のカム板14が回転軸13の軸線に沿って
配置されている。カム板14のそれぞれには、中央にカ
ム板14を収容する矩形孔を備えたフィンガ15が噛み
合っている。
【0005】押え板12とフィンガ15の先端部とは輸
液チューブ16を介して対向し、輸液チューブ16は押
え板12とフィンガ15との間に挟持されている。この
状態で回転軸13を回転させると、カム板14も回転
し、カム板14の偏芯した外周形状によってフィンガ1
5が図示左右方向に移動し、輸液チューブ16に対して
フィンガ15の先端部が出没するように構成されてい
る。カム板14は回転軸13の軸線方向に少しずつ位相
が変わるように取り付けられており、回転軸13を回転
させるとフィンガ15の先端は順番に輸液チューブ16
を押圧し、この押圧部分が時間と共に図示下方へ移動し
ていき、押圧部分が押え板12の下端部に対向する位置
まで移動すると次に押え板12の上端部に対向する位置
に押圧部分が出現して再び下降するという動作を繰り返
す。このため、輸液チューブ16の内部の薬液は上記押
圧部分の繰り返し移動によって下方へ繰り返し押し出さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に複数のフィンガ15を備えたペリスタルティック式の
輸液ポンプにおいては、通常の自然落下式の輸液セット
に対してそのまま容易に装着できるなど、装着が容易で
あるという利点がある反面、複数のフィンガを個々に動
かす必要があるためにロータリ式の輸液ポンプに較べて
構造が非常に複雑になり、小型化も困難であり、価格も
高くなるという問題点がある。
【0007】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、基本的にフィンガ式と類似の構造
を備えながら、部品点数の削減、機械的動作部の低減を
図ることにより、簡易な構造を備えた新規の輸液ポンプ
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、可撓性の輸液チューブを一方
から支持する押え部材と、前記輸液チューブに対して前
記押え部材の反対側に配置され、前記輸液チューブの延
長方向に対して略平行に複数の電磁駆動部を配列した電
磁駆動体と、前記輸液チューブと前記電磁駆動体との間
に配置された可撓性被膜と、前記電磁駆動体と前記可撓
性被膜との間に収容された磁性流動体とを有し、前記電
磁駆動部の励磁による前記磁性流動体の凝集によって前
記可撓性被膜を突出させ、前記輸液チューブを押圧する
ように構成されていることを特徴とする輸液装置であ
る。
【0009】この手段においては、電磁駆動部を励磁さ
せることにより、磁性流動体が凝集して可撓性被膜を突
出させ、輸液チューブを押圧するため、励磁する電磁駆
動部を変えることにより、輸液チューブの押圧部分を移
動させることができることから、輸液チューブを蠕動さ
せて送液を行うことができる。したがって、部品点数が
少なくなり、組立も容易になり、安価に製造できるとと
もに小型化も可能であり、しかも機械的動作部分がほと
んどないため、静粛に動作させることができるととも
に、故障も低減できる。
【0010】ここで、前記電磁駆動体は前記輸液チュー
ブの延長方向に前記電磁駆動部を順次励磁させて前記磁
性流動体の密集部を移動させるように構成されているこ
とが好ましい。
【0011】この手段によれば、輸液チューブの延長方
向に電磁駆動部を順次励磁させることにより、磁性流動
体の密集部を円滑に移動させることができ、効率的に薬
液を送り出すことができる。
【0012】この場合にはまた、前記電磁駆動体には、
前記輸液チューブの延長方向に配列された複数の電磁駆
動部の下流端から上流端へと前記密集部を戻すための復
元経路が設けられていることが望ましい。
【0013】この手段によれば、復元経路により密集部
を下流端から上流端へと戻すことができるので、密集部
を拡散させた後に再び凝集させる必要なく、そのまま次
の送液ステップに移ることができるため、効率的かつ迅
速に薬液を送り出すことができる。
【0014】この場合にはさらに、前記電磁駆動体に
は、前記輸液チューブ側において前記輸液チューブに対
向しその延長方向に配列された複数の電磁駆動部からな
る対向駆動列と、前記輸液チューブとは逆側において前
記復元経路に沿って配列された複数の電磁駆動部からな
る背反駆動列とを備えており、前記対向駆動列では、前
記輸液チューブの送液方向に前記電磁駆動部を順次励磁
して前記磁性流動体の密集部を移動させるように構成さ
れ、前記背反駆動列では、前記輸液チューブの送液方向
とは逆方向に順次前記電磁駆動部を励磁して前記磁性流
動体の密集部を前記輸液チューブの上流側へ移動させる
ように構成されており、前記対向駆動列の下流端に到達
した前記密集部を前記背反駆動列の下流端へと移動さ
せ、前記背反駆動列の上流端に到達した前記密集部を前
記対向駆動列の上流端へと移動させることが望ましい。
【0015】この手段によれば、復元経路に沿って配列
された複数の電磁駆動部を有する背反駆動列を設けたこ
とにより、送液を行うための対向駆動列により下流端に
到達した密集部を復元経路に引き取って再び上流端に戻
すことができるとともに、対向駆動列により一つの密集
部が下流側へ向けて移動している間に、背反駆動列によ
りもう一つの密集部を上流側へ向けて戻すこともできる
ため、送液サイクルを高速化することができる。
【0016】そして、前記背反駆動列による前記密集部
の移動速度を前記対向駆動列による前記密集部の移動速
度よりも早くし、前記密集部が対向駆動列により下流に
向けて移動している間に、もう一つの前記密集部が前記
背反駆動列の上流端に到達してからしばらく待機し、そ
の後に前記対向駆動列の上流端へと移動するように構成
されていることが特に好ましい。
【0017】この手段によれば、対向駆動列による密集
部の下流側への移動が終了した後に背反駆動列の上流端
にて待機していたもう一つの密集部を直ちに対向駆動列
の上流端に送り出すことができるとともに、背反駆動列
の上流端にて磁性流動体の密集部を静止状態で待機させ
ることにより、磁性流動体の凝集遅れも少なく、充分な
量の磁性流体を対向駆動列の側に送り出すことができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る実施形態について説明する。
【0019】(第1実施形態)図1は本発明に係る第1
実施形態の輸液装置の主要部を示す概略断面図、図2は
第1実施形態の輸液装置の主要部を示し、図1の断面と
直交する平面で切断した状態を示す概略断面図である。
【0020】この輸液装置においては、可撓性を有する
合成樹脂などにより形成された輸液チューブ16に対し
て、一側から押え板20を接触させている。押え板20
は、上記従来例の押え板12と同様の機能を果たすもの
であり、押え板12のように稼働時の振動などを吸収す
るために基板10に対してスプリング11により弾性支
持されていてもよいが、完全に固定されていてもよい。
【0021】輸液チューブ16の他側には、磁気遮蔽板
21と、この磁気遮蔽板21の両側にそれぞれ複数配列
された電磁駆動部22a,22b,22c,22d,2
2e,22f,22g,22h,23a,23b,23
c,23d,23e,23f,23g,23hとを備え
た電磁駆動体が配置されている。各電磁駆動部は図示し
ない制御装置により制御された駆動回路から別個に電力
の供給を受けており、それぞれ電磁コイル部と磁芯部と
からなる電磁石として構成されている。電磁駆動体は、
輸液チューブ16の側において配列された電磁駆動部2
2a,22b,22c,22d,22e,22f,22
g,22hからなる対向駆動列22と、磁気遮蔽板21
を挟んで輸液チューブ16の反対側に配列された電磁駆
動部23a,23b,23c,23d,23e,23
f,23g,23hからなる背反駆動列23とを備えて
いる。対向駆動列22に属する電磁駆動部は輸液チュー
ブ16に向いた磁極を備え、背反駆動列23に属する電
磁駆動部は輸液チューブ16とは逆側を向いた磁極を備
えている。
【0022】上記電磁駆動体の周囲には磁性流体24が
配置され、この磁性流体24を可撓性の合成ゴムなどか
らなる薄い被膜25が包摂している。磁性流体24はマ
グネタイトなどのスピネル型酸化鉄その他の強磁性物質
の超微粒子を水、種々の炭化水素及びそれらのエステ
ル、エーテル類などの液体中に分散させた濃密なコロイ
ド溶液である。超微粒子は好ましくは6〜10nm程度
の直径を有し、分散性を保持するために表面を界面活性
剤の吸着層で被覆することが望ましい。磁性流体を用い
る場合には、輸液チューブ16及び被膜24はきわめて
柔軟で伸展性が高いとともに弾性を呈する薄い合成ゴム
で構成されることが好ましい。
【0023】上記磁性流体を用いる代わりに、強磁性体
の微小粒子又は小球を被膜24の内側にある程度余裕を
もって収容したり、微小粒子又は小球に流動性を付与す
るためにオイルなどを混合したりすることも可能であ
る。本発明においては、磁力に応じて流動することの可
能なもの、すなわち、磁性流動体であれば、いわゆる磁
性流体に限らずいかなる材質のものであっても構わな
い。
【0024】図2に示すように、上記電磁駆動体、磁性
流体24、被膜25は、輸液チューブ16とほぼ平行に
配置された支持板26,27によって挟持されている。
ここで、支持板26,27を電磁駆動体に直接に固着若
しくは隣接させ、被膜25を電磁駆動体を取り巻く無端
帯状とし、その幅方向両端部を全周に亘って支持板2
6,27に接着若しくは固着することによって構成して
もよい。
【0025】次に、上記構造を有する本実施形態の制御
方法及び動作について説明する。この実施形態において
は、まず、対向駆動列22における輸液チューブ16の
上流側の電磁駆動部22aを励磁し、周囲の磁性流体を
充分に凝集させて磁性流体24の密集部24aを形成す
る。この密集部24aは磁性流体24の凝集圧力により
被膜25を外側に突出させ、輸液チューブ16を押しつ
ぶすようにして変形させる。このとき、輸液チューブ1
6及び磁性流体24の断面は図3に示すようになる。
【0026】次に、電磁駆動部22bを励磁し、電磁駆
動部22aを消磁すると、密集部24aは図示左側に移
動し、輸液チューブ16の変形部分もまた図示左方へと
移動する。以後、同様にして、下流側の電磁駆動部を次
々と励磁し、上流側の電磁駆動部を消磁していくことに
より、磁性流体24の密集部24aを下流側へと順次移
動させ、輸液チューブ16の変形部分も同様に移動させ
ていくことができる。このため、磁性流体24の密集部
24aにより輸液チューブ16内の薬液を下流側へ押し
出すことができる。
【0027】一方、背反駆動列23においては、電磁駆
動部22aが励磁されるとほぼ同時に電磁駆動部23a
が励磁され、この電磁駆動部23aの磁力により周囲の
磁性流体が凝集して密集部24bが形成され、電磁駆動
部23b,23c,23d,23e,23f,23gを
順次、上記対向駆動列22の電磁駆動部よりも高速に励
磁、消磁させて、最終的に電磁駆動部23hを励磁した
状態として待機する。電磁駆動部23hは、対向駆動列
22が順次下流側に励磁していく間中、励磁されたまま
となっており、電磁駆動部22hが励磁された状態か
ら、電磁駆動部23aが再び励磁されて電磁駆動部22
hが消磁されるのと同期して、若しくは一瞬早く、電磁
駆動部22aが励磁されたときに電磁駆動部23hは消
磁される。電磁駆動部22aが励磁されると、再び下流
側に向けて順次対向駆動列22の電磁駆動部が励磁され
ていく。
【0028】このようにして、対向駆動列22内の電磁
駆動部の励磁により輸液チューブ16は蠕動運動を繰り
返し行い、輸液チューブ16内の薬液は次々と下流側に
押し出される。
【0029】上記動作においては、対向駆動列22にお
ける電磁駆動部の励磁の遷移速度に対して、背反駆動列
23における電磁駆動部の励磁の遷移速度をより高速に
し、電磁駆動部23hにて次の磁性流体の密集部を待機
させるようにしているため、上流端(上流側端部)にお
ける磁性流体の移動の遅れを防止し、より早く対向駆動
列22の電磁駆動部22aの近傍に磁性流体24を集め
ることができるとともに、対向駆動列22の上流端にお
ける磁性流体の凝集遅れや凝集不足を回避することによ
り充分な量の磁性流体を集められるようにしている。
【0030】本実施形態では上述のように駆動制御して
いるが、対向駆動列22と背反駆動列23とを完全に対
称的に駆動させ、常時、相互に最も遠い位置に2つの磁
性流体の密集部24a,24bが存在するようにしても
よい。
【0031】また、上記電磁駆動体においては、対向駆
動列22と背反駆動列23とを設けて電磁駆動部を2列
に配列しているが、磁性流体の密集部がよりスムーズに
移動するように電磁駆動部若しくは磁極を閉曲線に沿っ
たループ状となるように配列してもよい。
【0032】さらに、磁性流体などの磁性流動体を充分
に凝集させることができるならば、磁性流体の密集部を
回転させることなく、密集部が下流まで到達した時点若
しくはその前に再び上流側の電磁駆動部を励磁して磁性
流動体を凝集させるようにしてもよい。この場合には、
電磁駆動部は輸液チューブに沿って1列のみで足りるこ
ととなる。
【0033】本実施形態では、従来のフィンガ式の輸液
ポンプの種々の改良された方式を同時に採用することも
できる。たとえば、輸液ポンプによる薬液の脈動を防止
するために、輸液チューブの蠕動に起因する薬液の脈動
周期と同期して、下流側の輸液チューブ16の通液断面
積を変えるように制御する、出没する押圧フィンガなど
の脈動制御手段を併設してもよい。
【0034】また、輸液チューブ内の薬液の閉塞検出を
行って警報を行うために、輸液チューブ16の上流側と
下流側の薬液の圧力差を輸液チューブ16の外側から付
与される応力に対する抵抗力の差により検出する機構を
設けてもよい。
【0035】(第2実施形態)次に、図4及び図5を参
照して、上記第1実施形態に示す輸液装置の全体構成の
例について説明する。図4は本実施形態の全体構成を示
す概略構成図であり、薬液カートリッジ41に接続可能
な輸液チューブ16に沿って上述の第1実施形態で示す
ように構成された吐出機構40が配置されている。吐出
機構40の下流側にはマイクロセンサ42が取り付けら
れており、輸液チューブ16内の気泡の存在や輸液チュ
ーブ16内の薬液の液流の停止などを検出するようにな
っている。
【0036】吐出機構40などの動作部は中央制御部4
3によって制御されるようになっており、中央制御部4
3はタイミング回路44に制御信号を送り、電磁駆動回
路45によって上記電磁駆動体の各電磁駆動部毎に駆動
信号を供給する。吐出機構40の実際の動作速度は光学
式検出器などからなる検知回路49によって検出され
る。タイミング回路44から電磁駆動回路45に送出さ
れるタイミング信号と検知回路49からもたらされる検
出信号とがパルスカウンタ46に導入され、パルスカウ
ンタ46によって両者の差が計数され、中央制御部43
にフィードバックされる。
【0037】なお、タイミング回路44などには電池な
どの電源47により電力供給を受ける電源回路48から
所定の電力が供給されるようになっている。
【0038】中央制御部43には、操作部51、警報装
置52、外部端子接続部53、表示装置54がそれぞれ
接続されている。薬液の送り出し途中において上記マイ
クロセンサ42によって薬液中の気泡や液流の停止が検
出されると、中央制御部43はスピーカなどからなる警
報装置52から警報を発する。また、中央制御部43は
他の制御機器や計測機器からの信号を外部端子接続部5
3から入力し、当該信号に従って、薬液の注入速度や注
入時間を制御する。さらに中央制御部43は、薬液の注
入速度や注入積算時間などを表示装置54に常時表示す
るようになっている。
【0039】図5は本実施形態の外観を示す概略構成図
であり、掌に把持可能な程度の大きさの合成樹脂製のケ
ース体50の内部に輸液チューブ16が挿入されるよう
になっており、輸液チューブ16に沿って上述の吐出機
構40及びマイクロセンサ42が配置されている。ま
た、中央制御部43、タイミング回路44、電磁駆動回
路45、パルスカウンタ46、電源回路48が回路基板
上に形成され、回路ブロック55を構成している。さら
に、ケース体50の内部には電源(電池)47及び警報
装置52が収容されている。ケース体の表面上には、複
数の押しボタンからなる操作部51、ミニジャックなど
からなる外部端子接続部53、液晶表示パネルなどから
なる表示部54が配置されている。
【0040】ケース体50の上部には開口部50aが設
けられ、この開口部50aには薬液カートリッジ41を
着脱可能に挿入することができるように構成されてい
る。薬液カートリッジ41には図4に示すようにジョイ
ント部41aが設けられ、薬液カートリッジ41をケー
ス体50の開口部50aに挿入すると、ケース体50の
内部に設けられた図示しないジョイント受け部に自動的
に接続されるようになっている。ジョイント受け部には
輸液チューブ16の先端が接続されており、薬液カート
リッジ41が装着されると、そのジョイント部41aは
輸液チューブ16に連通するように構成されている。
【0041】この実施形態は全体として掌や着衣のポケ
ットに収まるようなサイズに構成することができる。こ
れを可能にするのは、上記第1実施形態に示す簡易な構
成の輸液ポンプである。本実施形態において、薬液カー
トリッジはケース体50の内部に完全に収容する必要は
なく、図5に示すように、カートリッジの主要部分はケ
ース体50の外部に突出するように構成することによっ
てケース体50自体をさらに小型化することができる。
この場合には、必要に応じてサイズをさらに小さくした
携帯用の薬液カートリッジを装着するようにし、装置全
体をさらに小型に構成することができる。このような輸
液装置の小型化は近年の医療現場において多く要求され
ているものであり、本発明は、医療現場においてきわめ
て顕著な効果を奏するものである。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
磁駆動部を励磁させることにより、磁性流動体が凝集し
て可撓性被膜を突出させ、輸液チューブを押圧するた
め、励磁する電磁駆動部を変えることにより、輸液チュ
ーブの押圧部分を移動させることができることから、輸
液チューブを蠕動させて送液を行うことができる。した
がって、部品点数が少なくなり、組立も容易になり、安
価に製造できるとともに小型化も可能であり、しかも機
械的動作部分がほとんどないため、静粛に動作させるこ
とができるとともに、故障も低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る輸液装置の第1実施形態の主要部
を示す概略断面図である。
【図2】図1の断面と直交する平面で切断した状態を示
す概略断面図である。
【図3】第1実施形態における磁性流体の密集部及び輸
液チューブの変形部を示す概略断面図である。
【図4】本発明に係る輸液装置の第2実施形態の構成を
示す構成ブロック図である。
【図5】第2実施形態の外観を示す正面図である。
【図6】従来のフィンガタイプのペリスタルティック式
の輸液ポンプの構造を示す断面図である。
【符号の説明】
20 押え板 21 磁気遮蔽板 22 対向駆動列 22a,22b,22c,22d,22e,22f,2
2g,22h,23a,23b,23c,23d,23
e,23f,23g,23h 電磁駆動部 23 背反駆動列 24 磁性流体 24a,24b 密集部 25 被膜 26,27 支持板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性の輸液チューブを一方から支持す
    る押え部材と、前記輸液チューブに対して前記押え部材
    の反対側に配置され、前記輸液チューブの延長方向に対
    して略平行に複数の電磁駆動部を配列した電磁駆動体
    と、前記輸液チューブと前記電磁駆動体との間に配置さ
    れた可撓性被膜と、前記電磁駆動体と前記可撓性被膜と
    の間に収容された磁性流動体とを有し、前記電磁駆動部
    の励磁による前記磁性流動体の凝集によって前記可撓性
    被膜を突出させ、前記輸液チューブを押圧するように構
    成されていることを特徴とする輸液装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記電磁駆動体は前
    記輸液チューブの延長方向に前記電磁駆動部を順次励磁
    させて前記磁性流動体の密集部を移動させるように構成
    されていることを特徴とする輸液装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記電磁駆動体に
    は、前記輸液チューブの延長方向に配列された複数の電
    磁駆動部の下流端から上流端へと前記密集部を戻すため
    の復元経路が設けられていることを特徴とする輸液装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記電磁駆動体に
    は、前記輸液チューブ側において前記輸液チューブに対
    向しその延長方向に配列された複数の電磁駆動部からな
    る対向駆動列と、前記輸液チューブとは逆側において前
    記復元経路に沿って配列された複数の電磁駆動部からな
    る背反駆動列とを備えており、前記対向駆動列では、前
    記輸液チューブの送液方向に前記電磁駆動部を順次励磁
    して前記磁性流動体の密集部を移動させるように構成さ
    れ、前記背反駆動列では、前記輸液チューブの送液方向
    とは逆方向に順次前記電磁駆動部を励磁して前記磁性流
    動体の密集部を前記輸液チューブの上流側へ移動させる
    ように構成されており、前記対向駆動列の下流端に到達
    した前記密集部を前記背反駆動列の下流端へと移動さ
    せ、前記背反駆動列の上流端に到達した前記密集部を前
    記対向駆動列の上流端へと移動させることを特徴とする
    輸液装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記背反駆動列によ
    る前記密集部の移動速度を前記対向駆動列による前記密
    集部の移動速度よりも早くし、前記密集部が対向駆動列
    により下流に向けて移動している間に、もう一つの前記
    密集部が前記背反駆動列の上流端に到達してからしばら
    く待機し、その後に前記対向駆動列の上流端へと移動す
    るように構成されていることを特徴とする輸液装置。
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