JPH117015A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH117015A
JPH117015A JP9161528A JP16152897A JPH117015A JP H117015 A JPH117015 A JP H117015A JP 9161528 A JP9161528 A JP 9161528A JP 16152897 A JP16152897 A JP 16152897A JP H117015 A JPH117015 A JP H117015A
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JP
Japan
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liquid crystal
crystal display
display device
conductive layer
fluorescent tube
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JP9161528A
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English (en)
Inventor
Atsushi Nemoto
篤志 根本
Masumi Sasuga
真澄 流石
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Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Japan Display Inc
Original Assignee
Hitachi Device Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ノイズ源となるランプケーブルによる表示画面
への影響を抑制し、表示品質を向上する。 【解決手段】導電層ECL、粘着剤層ADLおよび絶縁
層INLが積層されてなるノイズ遮蔽テープNSTで、
回路基板PCBに沿って配線され、下側ケースMCAの
収納部MC4に収納されたランプケーブルLPC1を覆
い、絶縁層INLで導電層ECLと電子部品EPとのシ
ョートを防止し、導電層ECLをそれと一体の接続部N
C、ねじ穴CH、ねじを介して、金属製シールドケース
SHDに接続し接地した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重ね合わせた2枚
の透明絶縁基板の間に液晶を封入してなる液晶表示素子
に、光を供給する線状光源を配置した液晶表示装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置(すなわち、液晶表示モジ
ュール)は、例えば、画素電極や配向膜等の各種層を積
層した面がそれぞれ対向するように所定の間隔を隔てて
2枚のガラス等からなる基板を重ね合わせ、該両基板間
の縁周囲に枠状(ロの字状)に設けた設けたシール材に
より、両基板を貼り合わせるとともにシール材の内側の
両基板間に液晶を封止し、さらに両基板の外側にそれぞ
れ偏光板を設けてなる液晶表示素子と、この液晶表示素
子の下に配置され、液晶表示素子に光を供給するバック
ライトと、液晶表示素子の外周部の外側に配置した液晶
駆動用回路基板と、これらの各部材を保持するプラスチ
ックモールド成型品からなる枠状体と、これらの各部材
を収納し、液晶表示素子の周囲を覆い、その表示領域を
露出させる開口部を有する金属製シールドケース(メタ
ルフレーム)等から構成されている。
【0003】バックライトは、例えば、光源から発せら
れる光を光源から離れた方へ導き、液晶表示素子全体に
光を均一に照射するための透明のアクリル等の合成樹脂
板からなる例えば直方体状の導光体と、導光体の少なく
とも1端面(側面)に沿って配置した線状光源である蛍
光管と、蛍光管をそのほぼ全長にわたって覆い、断面形
状がほぼU字状で、蛍光管の光を外部に漏らさないよう
に導光体へもどすランプ反射シートと、導光体の上に配
置され、導光体からの光を拡散する拡散シートおよび輝
度を向上させる1枚または2枚のプリズムシートと、導
光体の下に配置され、導光体からの光を液晶表示素子の
方へ反射させる反射シートとから構成される。このよう
なバックライトは、エッジライト方式と称される。
【0004】また、液晶表示素子の下に拡散板を介して
それぞれ平行に配列された複数本の蛍光管と、蛍光管の
下に配置され、蛍光管からの光を液晶表示素子の方へ反
射させる反射板とから構成される、いわゆる直下型のバ
ックライトもある。
【0005】このような従来の液晶表示装置は、例えば
特公昭60−19474号公報や実開平4−22780
号公報に記載されている。
【0006】例えばアクティブ・マトリクス方式の液晶
表示装置の液晶表示素子では、液晶層を介して互いに対
向配置されるガラス等からなる2枚の透明絶縁基板のう
ち、その一方のガラス基板の液晶層側の面に、そのx方
向に延在し、y方向に並設されるゲート線群と、このゲ
ート線群と絶縁されてy方向に延在し、x方向に並設さ
れるドレイン線群とが形成されている。
【0007】これらのゲート線群とドレイン線群とで囲
まれた各領域がそれぞれ画素領域となり、この画素領域
にスイッチング素子として例えば薄膜トランジスタ(T
FT)と透明画素電極とが形成されている。
【0008】ゲート線に走査信号が供給されることによ
り、薄膜トランジスタがオンされ、このオンされた薄膜
トランジスタを介してドレイン線からの映像信号が画素
電極に供給される。
【0009】なお、ドレイン線群の各ドレイン線はもち
ろんのこと、ゲート線群の各ゲート線においても、それ
ぞれ透明絶縁基板の周辺にまで延在されて外部端子を構
成し、この外部端子にそれぞれ接続されて映像駆動回
路、ゲート走査駆動回路、すなわち、これらを構成する
複数個の駆動用IC(半導体集積回路)が該透明絶縁基
板の周辺に外付けされるようになっている。つまり、こ
れらの各駆動用ICを搭載したテープキャリアパッケー
ジ(TCP)を基板の周辺に複数個外付けする。
【0010】しかし、このように透明絶縁基板は、その
周辺に駆動用ICが搭載されたTCPが外付けされる構
成となっているので、これらの回路によって、透明絶縁
基板のゲート線群とドレイン線群との交差領域によって
構成される表示領域の輪郭と、該透明絶縁基板の外枠の
輪郭との間の領域(通常、額縁と称している)の占める
面積が大きくなってしまい、液晶表示モジュールの外形
寸法を小さくしたいという要望に反する。
【0011】それゆえ、このような問題を少しでも解消
するために、すなわち、液晶表示素子の高密度化と液晶
表示モジュールの外形をできる限り縮小したいとの要求
から、TCP部品を使用せず、映像駆動用ICおよびゲ
ート走査駆動用ICを透明絶縁基板上に直接搭載する構
成が提案された。このような実装方式をフリップチップ
方式、あるいはチップ・オン・ガラス(COG)方式と
いう。
【0012】また、公知例ではないが、フリップチップ
方式の液晶表示装置に関しては、同一出願人であるが、
モジュール実装方法について先願がある(特願平6−2
56426号)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図13は、従来の液晶
表示モジュールの下側モールドケースに収納された状態
のバックライトの概略平面図である。
【0014】MCAは一体成型により形成され、バック
ライトを収納する下側ケース、LPはバックライトの光
源である冷陰極蛍光管、LSはランプ反射シート、GL
Bは導光板、LPC1、LPC2はそれぞれ蛍光管LP
の両端から引き出されたランプケーブル、IVはインバ
ータ、PCBは回路基板である。
【0015】従来の液晶表示装置では、図13に示すよ
うに、インバータIV(点灯回路)から遠い側の蛍光管
LPの端部から引き出された(すなわち、インバータI
Vから遠い側の蛍光管LPの電極に接続された)低電圧
側のランプケーブルLPC1を、表示画面の周囲を囲む
ように配線していた。なお、図13には詳細に図示され
てないが、ランプケーブルLPC1、2は、プラスチッ
クで一体成型により形成された下側ケースMCAに一体
に設けられた収納用溝に収納され配線されている。
【0016】このように従来、バックライトの蛍光管L
Pの端部から引き出されたランプケーブルLPC1が、
回路基板PCB上に実装された電子部品や液晶表示素子
(ここでは図示せず。導光板GLBの上に配置される)
の近傍に配線されていた。すなわち、蛍光管LPのラン
プケーブルLPC1と、電子部品や液晶表示素子との距
離が十分取られていないので、該蛍光管LPの点灯回路
からの信号が該ランプケーブルLPC1を経由して電子
部品や液晶表示素子にノイズとして飛び込み、液晶表示
画面上にリップルと称せられる濃淡の横縞が上下に移動
する表示不良が発生する問題があった。
【0017】冷陰極蛍光管の点灯回路の種類によって
は、表示画面を囲むように配線されたランプケーブルL
PC1に高周波高電圧が印加され、該ランプケーブルL
PC1が、表示に影響を与えるノイズ源となる問題があ
った。すなわち、トランス二次側出力の片側をグランド
等につないで基準とし、もう片側に電圧振幅(つまり、
出力)を得る方式ではなく、トランス二次側出力の中点
を基準とし、両側にそれぞれ電圧振幅を得る方式により
駆動するインバータIVを用いると、低電圧側のランプ
ケーブルLPC1にも高周波高電圧がかかり、ランプケ
ーブルLPC1からのノイズが駆動回路や液晶表示素子
に飛び込み、リップル発生の原因となって、表示品質を
低下させる問題があった。
【0018】本発明の目的は、ノイズ源となるランプケ
ーブルによる表示画面への影響を抑制し、表示品質を向
上することができる液晶表示装置を提供することにあ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、液晶表示素子に光を供給する線状光源を
有する液晶表示装置において、前記線状光源の両端部か
ら引き出された2本のランプケーブルのうち、少なくと
も一方を導電層で覆ったことを特徴とする。
【0020】また、前記導電層の前記ランプケーブルと
反対側が絶縁層で覆われていることを特徴とする。
【0021】また、前記導電層を接地したことを特徴と
する。
【0022】また、液晶表示素子と、前記液晶表示素子
の端部近傍に配置した回路基板と、前記液晶表示素子の
下に配置した導光板およびその端面に沿って配置した蛍
光管を含んでなるバックライトと、前記液晶表示素子の
周囲を覆い、その表示領域を露出させる開口部を有し、
遮光性の枠体からなる金属製シールドケースとを有する
液晶表示装置において、前記蛍光管の両端から引き出さ
れた2本のランプケーブルのうち、該蛍光管の点灯回路
から遠い端部から引き出されたランプケーブルを、導電
層、粘着剤層、絶縁層からなるノイズ遮蔽テープで、前
記絶縁層が外側になるように覆い、前記導電層を接地し
たことを特徴とする。
【0023】また、液晶表示素子と、前記液晶表示素子
の端部近傍に配置した回路基板と、前記液晶表示素子の
下に配置した導光板およびその端面に沿って配置した蛍
光管を含んでなるバックライトと、前記液晶表示素子お
よび前記回路基板を収納し、前記液晶表示素子の周囲を
覆い、その表示領域を露出させる開口部を有する上側金
属製シールドケースと、一体成型により形成され、前記
バックライトを収納する下側モールドケースとを有する
液晶表示装置において、前記蛍光管の両端から引き出さ
れた2本のランプケーブルのうち、該蛍光管の点灯回路
から遠い端部から引き出され、前記モールドケースの収
納溝に配線されたランプケーブルを、導電層、粘着剤
層、絶縁層からなるノイズ遮蔽テープで、前記絶縁層が
外側になるように覆い、前記粘着剤層により前記ノイズ
遮蔽テープを前記モールドケースに固着し、前記導電層
を接地したことを特徴とする。
【0024】また、前記ランプケーブルの前記回路基板
に沿って配置された部分を前記ノイズ遮蔽テープで覆っ
たことを特徴とする。
【0025】さらに、前記導電層を前記金属性シールド
ケースに接続し、接地したことを特徴とする。
【0026】本発明では、ノイズ源であるランプケーブ
ルを導電層でシールドしたので、ランプケーブルから発
生するノイズが駆動回路や液晶表示素子に侵入するのを
阻止できる。したがって、画面上のリップル(縞状の表
示異常)の発生を低減でき、表示品質が向上する。ま
た、ランプケーブルを導電層でシールドするのみの構造
なので、当該液晶表示装置のコンパクト化にも有利であ
る。また、該導電層を金属性シールドケース等を介して
接地することにより、ランプケーブルに対するノイズシ
ールド効果が高まり、リップル低減効果およびEMI
(エレクトロ マグネティック インタフィアレンス(Ele
ctro Magnetic Interference)、すなわち、電磁波障
害)ノイズ対策効果を高めることができる。さらに、導
電層の外側を絶縁層で覆うことにより、該導電層と電子
部品等とのショートを防止できる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について詳細に説明する。なお、以下で説明する
図面で、同一機能を有するものは同一符号を付け、その
繰返しの説明は省略する。
【0028】《液晶表示モジュールMDLの全体構成》
図3は、液晶表示モジュールMDLの分解斜視図であ
る。
【0029】SHDは金属板からなるシールドケース
(メタルフレームとも称す)、WDは表示窓、SPC1
〜4は絶縁スペーサ、FPC1、2は折り曲げられた多
層フレキシブル回路基板(FPC1はゲート側回路基
板、FPC2はドレイン側回路基板)、PCBはインタ
ーフェイス回路基板、ASBはアセンブルされた駆動回
路基板付き液晶表示素子、PNLは重ね合わせた2枚の
透明絶縁基板の一方の基板上に駆動用ICを搭載した液
晶表示素子(液晶表示パネルとも称す)、GC1および
GC2はゴムクッション、PRSはプリズムシート(2
枚)、SPSは拡散シート、GLBは導光板、RFSは
反射シート、MCAは一体成型により形成された下側ケ
ース(モールドケース)、LPは蛍光管、LPCはラン
プケーブル、LCTはインバータ用の接続コネクタ、G
Bは蛍光管LPを支持するゴムブッシュであり、図に示
すような上下の配置関係で各部材が積み重ねられて液晶
表示モジュールMDLが組み立てられる。
【0030】図4は、液晶表示モジュールMDLの組立
完成図で、液晶表示素子PNLの表面側(すなわち、上
側、表示側)からみた正面図、前側面図、右側面図、左
側面図である。
【0031】図5は、液晶表示モジュールMDLの組立
完成図で、液晶表示素子の裏面側(下側)からみた裏面
図である。
【0032】モジュールMDLは、下側ケースMCA、
シールドケースSHDの2種の収納・保持部材を有す
る。
【0033】HLDは、当該モジュールMDLを表示部
としてパソコン、ワープロ等の情報処理装置に実装する
ために設けた4個の取付穴である。下側ケースMCAの
取付穴MH(図8、2参照)に一致する位置にシールド
ケースSHDの取付穴HLDが形成されており(図4参
照)、両者の取付穴にねじ等を通して情報処理装置に固
定、実装する。当該モジュールMDLでは、バックライ
ト用のインバータをMI部分に配置し、接続コネクタL
CT、ランプケーブルLPCを介してバックライトBL
に電源を供給する。本体コンピュータ(ホスト)からの
信号および必要な電源は、モジュール裏面に位置するイ
ンターフェイスコネクタCT1を介して、液晶表示モジ
ュールMDLのコントローラ部および電源部に供給す
る。
【0034】なお、図4において、モジュールMDLの
シールドケースSHDの各外形最大寸法については、横
(長辺)方向の長さWは275.5±0.5mm、縦
(短辺)方向の長さHは199±0.5mm、厚さTは
8±0.5mm、有効画素部ARからはかって、シール
ドケースSHDの上額縁までの幅X1は5.25mm、
下額縁までの幅X2は9.25mm、左額縁までの幅Y
1は16.5mm、右額縁までの幅Y2は5.5mm、
右額縁までのコーナー部近傍の幅広部の幅Y3は7.5
mmである。
【0035】以下、各構成部品の具体的な構成について
詳しく説明する。
【0036】《金属製シールドケースSHD》図4に、
シールドケースSHDの上面、前側面、右側面、左側面
が示され、シールドケースSHDの斜め上方からみたと
きの斜視図は図3に示される。
【0037】シールドケース(メタルフレーム)SHD
は、1枚の金属板をプレス加工技術により、打ち抜きと
折り曲げ加工により作製される。WDは液晶表示素子P
NLを視野に露出する開口を示し、以下表示窓と称す。
【0038】NLはシールドケースSHDと下側ケース
MCAとの固定用爪(全部で12個)、HKは同じく固
定用のフック(全部で6個)であり、シールドケースS
HDに一体に設けられている。図3、図4に示された固
定用爪NLは折り曲げ前の状態で、駆動回路付き液晶表
示素子ASBをスペーサSPCを挟んで、シールドケー
スSHDに収納した後、それぞれ内側に折り曲げられて
下側ケースMCAに設けられた四角い固定用凹部NR
(図8の各側面図参照)に挿入される(折り曲げた状態
は図5参照)。固定用フックHKは、それぞれ下側ケー
スMCAに設けた固定用突起HP(図8の側面図参照)
に嵌合される。これにより、駆動回路付き液晶表示素子
ASB等を保持・収納するシールドケースSHDと、導
光板GLB、蛍光管LP等を保持・収納する下側ケース
MCAとがしっかりと固定される。また、液晶表示素子
PNLの下面の表示に影響を与えない四方の縁周囲には
薄く細長い長方形状のゴムクッションGC1、GC2
(ゴムスペーサとも称す。図3参照)が設けられてい
る。また、固定用爪NLと固定用フックHKは取り外し
が容易なため(固定用爪NLの折り曲げを延ばし、固定
用フックHKを外すだけ)、2部材の分解・組立が容易
なので、修理が容易で、バックライトBLの蛍光管LP
の交換も容易である。また、本例では、図4に示すよう
に、一方の辺を主に固定用フックHKで固定し、向かい
合う他方の辺を固定用爪NLで固定しているので、すべ
ての固定用爪NLを外さなくても、一部の固定用爪NL
を外すだけで分解することができる。したがって、修理
やバックライトの交換が容易である。
【0039】CSPは貫通穴で、製造時、固定して立て
たピンに、シールドケースSHDを貫通穴CSPに挿入
して実装することにより、シールドケースSHDと他部
品との相対位置を精度よく設定するためのものである。
絶縁スペーサSPC1〜4は、絶縁物の両面に粘着材が
塗布されており、シールドケースSHDおよび駆動回路
付き液晶表示素子ASBを確実に絶縁スペーサの間隔を
保って固定できる。また、当該モジュールMDLをパソ
コン等の応用製品に実装するとき、この貫通穴CSPを
位置決めの基準とすることも可能である。
【0040】《絶縁スペーサ》図3、9、1に示すよう
に、絶縁スペーサSPCは、シールドケースSHDと駆
動回路付き液晶表示素子ASBとの絶縁を確保するだけ
でなく、シールドケースSHDとの位置精度の確保や駆
動回路付き液晶表示素子ASBとシールドケースSHD
との固定をする。
【0041】《インターフェイス回路基板PCB》図9
(a)は、コントローラ部および電源部の機能を有する
インターフェイス回路基板PCBの裏面(下面)図、
(b)は搭載したハイブリッド集積回路HIの前横側面
図と横側面図、(c)はインターフェイス回路基板PC
Bの正面(上面)図である。
【0042】本例では、基板PCBはガラスエポキシ材
からなる6層の多層プリント基板を採用した。多層フレ
キシブル基板も使用可能であるが、この部分は折り曲げ
構造を採用しなかったため、価格が相対的に安い多層プ
リント基板とした。
【0043】電子部品は全て情報処理装置から見て裏面
側である基板PCBの下面側に搭載する。表示制御装置
用として、1個の集積回路素子TCONを基板上に配置
している。集積回路素子TCONは、パッケージに収納
されておらず、プリント基板上に集積回路ICを直接ボ
ールグリッドアレイ(Ball Grid Array)実装してな
る。インターフェイスコネクタCT1は、基板のほぼ中
央に位置し、さらに複数の抵抗、コンデンサや高周波ノ
イズ除去用回路部品EMIが搭載されている。
【0044】また、ハイブリッド集積回路HIは、回路
の一部をハイブリッド集積化し、小さな回路基板の上面
および下面に主に供給電源形成用の複数個の集積回路や
電子部品が実装されて構成され、インターフェイス回路
基板PCB上に1個実装されている。図に示すように、
ハイブリッド集積回路HIのリードを長く形成し、回路
基板PCBとハイブリッド集積回路HIとの間の回路基
板PCB上にもTCON等を含む電子部品EPが複数個
実装されている。
【0045】また、ゲートドライバ基板FPC1とイン
ターフェイス回路基板PCBとの電気的接続手段JN1
を介する電気接続は、本例では、コネクタCT3を使用
している。
【0046】コネクタCT3を使用した理由は、画素数
や表示色数が増えて配線間ピッチが狭くなっても、フレ
キシブル基板FPC1と信頼性良く電気接続できるため
である。
【0047】基板PCBの上面は、情報処理装置から見
て表面側であり、EMIノイズが最も輻射されるポテン
シャルが高い方向である。このため、本例では、図9
(c)に示すように、多層の表面導体層をほぼ全面にグ
ランドのベタ状あるいは、メッシュ状パターンERHで
被覆している。ソルダレジストSRSの下に銅導体のメ
ッシュ状パターンERHが貫通穴VIA部分を除いて全
面被覆形成されている。このパターンERHは、基板P
CBの下面のグランドパターンGNDと電気的に接続す
ることで、EMIノイズ輻射を減少させることができ
る。なお、グランドパターンGNDは、基板PCBのグ
ランドGNDとシールドケースSHDのグランドFGN
とをつなぎ、さらに、コネクタCT1からくるグランド
と半田付けすることにより、本体側のグランドに接続さ
れる。
【0048】なお、本例では、インターフェイス回路基
板PCBの長さは172.3mm、幅は13.1mmで
ある。
【0049】前述したように、フレキシブル基板FPC
1、2も、基板の表面導体層はパターンERHで被覆さ
れており、液晶表示素子PNLの2辺の外周部は、全て
直流電位で固定され、効果的に基板内側からのEMIノ
イズ輻射を減少させることができる。
【0050】《駆動回路基板付き液晶表示素子ASB》
次に、駆動回路基板付き液晶表示素子ASBについて説
明する。
【0051】図10(a)に示すように、透明絶縁基板
SUB1のパターン形成面とは反対側の面に、ドレイン
ドライバフレキシブル基板FPC2を折り曲げて接着し
ている。有効画素エリアARのわずか(約1mm)外側
に偏光板POL1とPOL2があり、そこから、約1〜
2mm離れて基板FPC2のFMLの端部が位置する。
透明絶縁基板SUB1の端からFPC2の折れ曲り部の
突出の先端までの距離は、わずか約1mmと小さく、コ
ンパクト実装が可能となる。したがって、本例では、有
効画素エリアARから基板FPC2の折れ曲り部の突出
の先端までの距離は約7.5mmとなった。
【0052】《ゴムクッションGC》ゴムクッションG
C1、2は、図3、9(b)、1(b)に示される。ゴ
ムクッションGC1、2は、液晶表示素子PNLの下部
透明ガラス基板SUB1の額縁周辺の端部下面とバック
ライトBLを収納する下側ケースMCAとの間に、プリ
ズムシートPRSを介して配置されている。ゴムクッシ
ョンGC1、2の弾性を利用して、シールドケースSH
Dを装置内部方向に押し込むことにより固定用フックH
Kが固定用突起HPにひっかかり、また、固定用爪NL
が折り曲げられ、固定用凹部NRに挿入されて、各固定
用部材がストッパとして機能し、シールドケースSHD
と下側ケースMCAとが固定され、モジュール全体が一
体となってしっかりと保持され、他の固定用部材が不要
である。したがって、組立が容易で製造コストを低減で
きる。また、機械的強度が大きく、耐振動衝撃性が高
く、装置の信頼性を向上できる。なお、ゴムクッション
GC1、GC2には、片側に粘着材が付いており、基板
SUB2の所定個所に貼られる。
【0053】《バックライトBL》図6は、バックライ
トBLからプリズムシートPRS、拡散シートSRS
(図3、9、1参照)を取り外したときのバックライト
BLの正面図である。図7は、別の構成例を示す図6と
同様のバックライトBLの正面図である。
【0054】液晶表示素子PNLを背面から照らすサイ
ドライト方式バックライトBLは、1本の冷陰極蛍光管
LP、蛍光管LPのランプケーブルLPC、蛍光管LP
およびランプケーブルLPCを保持する2個のゴムブッ
シュGB、導光板GLB、導光板GLBの上面全面に接
して配置された拡散シートSPS、導光板GLBの下面
全面に配置された反射シートRFS、拡散シートSPS
の上面全面に接して配置された2枚のプリズムシートP
RSから構成される。
【0055】反射シートLSは、蛍光管LPを反射シー
トLP上に配置した後、丸めて180度折り曲げ、粘着
材を有する両面テープBATによりその端部を導光板G
LBの端部下面に接着させる(図10(a)参照)。
【0056】《拡散シートSPS》拡散シートSPS
は、導光板GLBの上に載置され、導光板GLBの上面
から発せられる光を拡散し、液晶液晶表示素子PNLに
均一に光を照射する。
【0057】《プリズムシートPRS》プリズムシート
PRSは、拡散シートSPSの上に載置され、下面は平
滑面で、上面がプリズム面となっている。プリズム面
は、例えば、互いに平行直線状に配列された断面形状が
V字状の複数本の溝からなる(言い換えれば、多数本の
3角柱状のプリズムを平行に配列してなる)。プリズム
シートPRSは、拡散シートSPSから広い角度範囲に
わたって拡散される光をプリズムシートPRSの法線方
向に集めることにより、バックライトBLの輝度を向上
させることができる。したがって、バックライトBLを
低消費電力化することができ、その結果、モジュールM
DLを小型化、軽量化することができ、製造コストを低
減することができる。なお、プリズムシートPRSを2
枚使用する場合は、2枚のプリズムシートPRSの各溝
の伸張方向が直交するように、2枚重ねて配置される。
【0058】《拡散シートSPSとプリズムシートPR
Sの固定方法》光学シートである拡散シートSPSと2
枚のプリズムシートPRSの各1辺端部に、それぞれシ
ートの設置時に位置が一致する固定用の小穴が2個ずつ
設けられている。これに対応して、モールド成型により
製造される下側ケースMCAの1辺両端部に、ピン状の
凸部MPNが該ケースMCAと一体に設けられている。
なお、凸部MPNは、図6に示されるように、下側ケー
スMCAの該1辺側の、バックライトBLのインバータ
収納部MIの上下両側に1個ずつ設けてある。拡散シー
トSPSとプリズムシートPRSの設置の際は、これら
の小穴に凸部MPNをそれぞれ貫通させた後、該凸部M
PNの先端部に該凸部が貫通するスリーブSLV(図3
参照)をそれぞれはめ込み、拡散シートSPSと2枚の
プリズムシートPRSを固定する。スリーブSLVは例
えばシリコンゴム等の弾性体からなり、該スリーブSL
Vの穴の内径が凸部MPNの外径より小さくなってお
り、これにより、スリーブSLVが脱落しにくいように
なっている。
【0059】また、本例では、位置固定の精度をさらに
向上させるため、光学シートの別の1辺端部に、少なく
とも1個の小穴を設け、前記ケースの別の1辺端部に一
体に設けたピン状の凸部に前記小穴を貫通させることに
した。図2に、透明絶縁基板SUB1および回路基板P
CBとケースMCAとの平面的相対位置関係を示す。バ
ックライトBLとは反対側の辺で、前記ケースの1辺端
部に一体に設けたピン状の凸部MPNに、光学シートの
追加の1個の小穴を貫通させ、合計3個の小穴で精度良
く位置固定を行う。この追加の小穴およびピン状の凸部
MPNは、透明絶縁基板SUB1の下側で、さらに、該
透明絶縁基板SUB1の外周部の内側に配置させ、液晶
モジュール外形を縮小している。ピン状の凸部MPN
は、ゲート側フレキシブル基板FPC1下に配置されて
いる回路基板PCBとは、平面的に重ならない位置にあ
るので、液晶モジュールの厚みを増やすことなく、前記
ケースMCAに一体に設けることができる。
【0060】このような構成により、バックライトの拡
散シートSPSとプリズムシートPRSを設置する際、
作業性が良く、また、凸部MPNと小穴との組み合わせ
により自動的に位置が決まるため、位置決めが正確かつ
容易にできる。さらに、所定のシート1枚を容易に脱着
することができ、不良シートのみ交換が可能であり、シ
ート類の再生(リペア)が容易にできる。この結果、製
造時間が低減でき、作業性が改善でき、原価を低減でき
る。
【0061】《反射シートRFS》反射シートRFS
は、導光板GLBの下に配置され、導光板GLBの下面
から発せられる光を液晶液晶表示素子PNLの方へ反射
させる。
【0062】《下側ケースMCA》図8は、下側ケース
MCAの正面図、前側面図、後側面図、右側面図、左側
面図、図2は、図8の正面図のA部、B部、C部、D部
(すなわち、下側ケースMCAのコーナー部)の拡大詳
細図である。
【0063】モールド成型により形成した下側ケースM
CAは、蛍光管LP、ランプケーブルLPC、導光板G
LB等の保持部材、すなわち、バックライト収納ケース
であり、合成樹脂で1個の型で一体成型することにより
作られる。下側ケースMCAは、金属製シールドケース
SHDと、各固定部材と弾性体の作用により、しっかり
と合体するので、モジュールMDLの耐振動衝撃性、耐
熱衝撃性が向上でき、信頼性を向上できる。
【0064】下側ケースMCAの底面には、周囲の枠状
部分を除く中央の部分に、該面の半分以上の面積を占め
る大きな開口MOが形成されている。これにより、モジ
ュールMDLの組み立て後、液晶液晶表示素子PNL
と、下側ケースMCAとの間のゴムクッションGC1、
2(図10(b)、図1(b)参照)の反発力により、
下側ケースMCAの底面に上面から下面に向かって垂直
方向に加わる力によって、下側ケースMCAの底面がふ
くらむのを防止でき、最大厚みを抑えることができる。
したがって、ふくらみを抑えるために、下側ケースの厚
さを厚くしなくて済み、下側ケースの厚さを薄くするこ
とができるので、モジュールMDLを薄型化、軽量化す
ることができる。
【0065】図8のMCLは、インターフェイス回路基
板PCBの発熱部品、本例では、ハイブリッドIC化し
た電源回路(DC−DCコンバータDD)等の実装部に
対応する箇所の下側ケースMCAに設けた切欠き(コネ
クタCT1接続用の切欠きを含む)である。このよう
に、回路基板PCB上の発熱部を下側ケースMCAで覆
わずに、切欠きを設けておくことにより、インターフェ
イス回路基板PCBの発熱部の放熱性を向上することが
できる。すなわち、現在、薄膜トランジタTFTを用い
た液晶表示装置を高性能化し、使い易さを向上するた
め、多階調化、単一電源化が要求されている。これを実
現するための回路は、消費電力が大きく、また、回路手
段をコンパクトに実装しようとすると、高密度実装とな
り、発熱が問題となる。したがって、下側ケースMCA
に発熱部に対応して切欠きMCLを設けることにより、
回路の高密度実装性、およびコンパクト性を向上するこ
とができる。この他にも、表示制御集積回路素子TCO
Nが発熱部品と考えられ、この上の下側ケースMCAを
切り欠いてもよい。
【0066】図8のMHは、当該モジュールMDLをパ
ソコン等の応用装置に取り付けるための4個の取付穴で
ある。金属製シールドケースSHDにも、下側ケースM
CAの取付穴MHに一致する取付穴HLDが形成されて
おり、ねじ等を用いて応用製品に固定、実装される。
【0067】蛍光管LPとランプケーブルLPCとを保
持したゴムブッシュGBは、ゴムブッシュGBがぴった
りはまるように形成された収納部MGにはめ込まれ、蛍
光管LPは下側ケースMCAと非接触で収納部ML内に
収納される。
【0068】図8、2のMBは導光板GLBの保持部
で、PJ部は、位置決め部である。MLは蛍光管LPの
収納部、MGはゴムブッシュGBの収納部である。MC
1〜4はランプケーブルLPC1および2の収納部であ
る。
【0069】《冷陰極蛍光管LPの配置位置》図10
(a)に示すように、モジュールMDL内において、細
長い蛍光管LPは、液晶液晶表示素子PNLの長辺の一
方に実装されたドレイン側フレキシブル基板FPC2お
よびドレイン側駆動ICの下のスペースに配置されてい
る。これにより、モジュールMDLの外形寸法を小さく
することができるので、モジュールMDLを小型化、軽
量化することができ、製造コストを低減することができ
る。
【0070】すなわち、図6、7に示すように、バック
ライトBLの冷陰極蛍光管LPは、液晶表示モジュール
MDLの長辺側で、かつ表示下方側に配置されている。
すなわち、図11、図12に示すように、パソコンある
いはワープロ等の情報処理装置に、液晶表示モジュール
MDLを表示部として組み込んだとき、冷陰極蛍光管L
Pが表示部の長辺下方側になるように配置されている。
なお、LPC2は約1100Vの高電圧がかかる高圧側
のランプケーブル、LPC1はグランド電圧側のランプ
ケーブルである。図6に示す例は、インバータIVを表
示部内のインバータ収納部MIに配置する場合で、ラン
プケーブルLPC1は後で詳述するように、液晶表示モ
ジュールMDLの左および上の2辺に沿って配線され、
ランプケーブルLPC2は右の1辺に沿って配線され、
両ランプケーブルLPC1、2は、右上方から出てい
る。一方、図7に示す例では、インバータIVを情報処
理装置のキーボード部内に配置することもでき、ランプ
ケーブルLPC1は液晶表示モジュールMDLの左、上
および右の3辺に沿って配線され、両ランプケーブルL
PC1、2は、右下から出ている。
【0071】このように冷陰極蛍光管LPを液晶表示モ
ジュールMDLの表示下方側に配置したことにより、図
12に示すように、情報処理装置のキーボード部にイン
バータIVを配置する場合でも、冷陰極蛍光管LPの高
圧側のランプケーブルLPC2の長さを短くすることが
でき、ノイズの発生や波形の変化を引き起こすインピー
ダンスを低減でき、冷陰極蛍光管LPの始動性を向上で
きる。なお、インバータIVをキーボード部側に配置す
る場合は、表示部の幅をさらに縮小できる。また、冷陰
極蛍光管LPを液晶表示モジュールMDLの表示上方側
に配置した場合に比べ、冷陰極蛍光管LPが図11、1
2の表示部の開閉による衝撃を受けにくく、信頼性が向
上する。また、図11、12に示すように、液晶表示素
子PNL(表示画面)の中心が、表示部の中心より上方
へシフトされるので、使用者がキーボードを打つ手で表
示画面の下方が見にくくなるのを防止できる。
【0072】また、図7、8、2、9から明らかなよう
に、表示上方側では、ランプケーブルLPC1は導光板
GLBの下を通っているので、縦方向の長さを縮小でき
る。
【0073】《ランプケーブルLPCの下側ケースMC
Aへの収納》本例では、コンパクトに実装を行うため
と、EMIノイズへの悪影響がないようにランプケーブ
ルLPCの配線を工夫した。
【0074】図10(b)は、図4に示す液晶表示モジ
ュールMDLのD−D′切断線における断面図を示す。
【0075】すなわち、前述のように、図6では、2本
のランプケーブルLPCの内、グランド電圧側のケーブ
ルLPC1は、蛍光管LPの収納部以外の2辺の外形に
沿うように、下側ケースMCAに形成された溝からなる
収納部MC4、MC2に収納される(図8、図10
(b)、図1(a)参照)。高圧側ケーブルLPC2
は、インバータ(インバータ電源回路)IVに接続され
る部分に近いように、短く配線し、下側ケースMCAに
形成された溝からなる収納部MC1に収納される(図
8、図1(b)参照)。また、図7では、グランド電圧
側のケーブルLPC1は、蛍光管LPの収納部以外の3
辺の外形に沿うように、下側ケースMCAに形成された
溝からなる収納部MC4、MC2、MC1(図8参照)
に収納される。高圧側ケーブルLPC2は、インバータ
IVが内蔵された情報処理装置のキーボード部に近いよ
うに、短く配線し、下側ケースMCAに形成された溝か
らなる収納部MC3に収納される。したがって、グラン
ド電圧配線のみ長い経路をとるので、EMIノイズへの
悪影響は、従来と比べ変化ない。したがって、従来のよ
うに、2本のランプケーブルLPC1、2を一辺側から
取り出す場合に比べ、図10(a)に示すように、蛍光
管LP側には、ランプケーブルLPC1がなく、配線エ
リアを1.5〜2mmだけ減らせる。本例では、図10
(b)に示すように、ランプケーブルLPC1を透明絶
縁基板SUB1の内側で、導光板GLBの下側に位置す
るように配置し、コンパクトな設計としている。
【0076】ランプケーブルLPC1、LPC2の先端
部にはインバータIVが接続される。インバータIV
は、インバータ収納部MIに収納されるか、パソコンや
ワープロ等の情報処理装置のキーボード部に収納され
る。前記のように、モジュールMDLをパソコン等の応
用製品に組み込んだ場合、ランプケーブルLPCがモジ
ュールの外側の側面を通ったり、インバータIVがモジ
ュールMDの外側にはみ出ることなく、バックライトB
Lの蛍光管LP、ランプケーブルLPC、ゴムブッシュ
GB、インバータIVをコンパクトに収納、実装するこ
とができ、モジュールMDLを小型化、軽量化すること
ができ、製造コストを低減することができる。
【0077】なお、蛍光管LPの設置場所は、導光板G
LBの短辺側に設置してもよい。
【0078】《ノイズ遮蔽テープNSTによるリップル
発生防止》図1(a)は図4のA−A′切断線における
液晶表示モジュールMDLの要部断面図、(b)はB−
B′切断線における液晶表示モジュールMDLの要部断
面図、(c)は(a)に示すノイズ遮蔽テープNSTの
実装前の断面図である。
【0079】図1に示すように、透明ガラス基板SUB
1、SUB2面と垂直な方向から見た場合、インターフ
ェイス回路基板PCBは、液晶表示素子PNLと重ね合
わせられ、下部透明絶縁基板SUB1の下面の下側に配
置されている。また、ゲートドライバフレキシブル基板
FPC1は、その一端部が液晶表示素子PNLの透明ガ
ラス基板SUB1と直接電気的、機械的に接続され、ド
レイン側と異なり折り曲げることなく、ほぼその全幅が
インターフェイス回路基板PCBの上に重ね合わせられ
ている。このように、インターフェイス回路基板PCB
を液晶表示素子PNLと一部重ね合わせ、さらに、ゲー
トドライバ回路基板FPC1をインターフェイス回路基
板PCB上に重ね合わせて配置することにより、額縁部
の幅、面積を縮小でき、液晶表示素子および該液晶表示
素子を表示部として組み込んだパソコン、ワープロ等の
情報処理装置の外形寸法を縮小できる。
【0080】ところで、冷陰極蛍光管LPのインバータ
IVの種類によっては、表示画面を囲むように配線され
た(図6、図7参照)ランプケーブルLPC1に高周波
高電圧が印加され、該ランプケーブルLPC1が、表示
に影響を与えるノイズ源となる。すなわち、トランス二
次側出力の片側をグランド等につないで基準とし、もう
片側に電圧振幅(つまり、出力)を得る方式ではなく、
トランス二次側出力の中点を基準とし、両側にそれぞれ
電圧振幅を得る方式により駆動するインバータIVを用
いると、低電圧側のランプケーブルLPC1にも高周波
高電圧がかかり、ランプケーブルLPC1からのノイズ
が駆動回路や液晶表示素子PNLに飛び込み、画面上の
リップル発生の原因となって、表示品質を低下させる問
題があった。
【0081】そこで、本実施の形態では、図1(c)に
示すような導電層ECL、粘着剤層ADLおよび絶縁層
INLの3層積層構造からなるノイズ遮蔽テープNST
を使用し、図1(a)に示すように、下側ケースMCA
の溝からなる収納部MC4に収納されたランプケーブル
LPC1をノイズ遮蔽テープNSTで覆い、ランプケー
ブルLPC1から発せられるノイズを該遮蔽テープNS
Tの導電層ECLでシールドした。なお、ランプケーブ
ルLPC1のノイズ遮蔽テープNSTで覆う部分は、本
実施の形態では図2の左側に示すように、電子部品EP
が実装された回路基板PCBに沿って配置された部分の
みである。また、ノイズ遮蔽テープNSTの絶縁層IN
Lは、導電層ECLと電子部品EP等とのショートを防
止する役目をする。さらに、ノイズ遮蔽テープNSTの
導電層ECLは、図2の左上に示すように、それと一体
の凸部として設けた接続部NC、ねじ穴CH、および図
3の左上に示すねじSCを介して、金属製シールドケー
スSHDに接続され、これを介してグランドに接続され
ている。なお、接続部NCの斜線を付した部分(ここに
は絶縁層INLおよび粘着剤層ADLはない)が、シー
ルドケースSHDと接触し、当該モジュールをそれが表
示部として実装されるパソコン等のケースへ固定するた
めのねじSCをしめることで、ノイズ遮蔽テープNST
の導電層ECLがシールドケースSHDに接続される。
これにより、リップル(縞状の表示異常)低減効果とE
MI対策効果を高めることができる。このように、本実
施の形態では、ノイズ源であるランプケーブルLPC1
を導電層ECLでシールドしたので、ランプケーブルL
PC1から発生するノイズが駆動回路や液晶表示素子P
NLに侵入するのを阻止できる。したがって、画面上の
リップルの発生を低減でき、表示品質が向上する。ま
た、ランプケーブルLPC1を導電層ECLでシールド
するのみの構造なので、液晶表示モジュールMDLのコ
ンパクト化にも有利である。
【0082】なお、導電層ECLは例えば銅からなり、
その厚さは0.08mm、絶縁層INLは例えばポリエ
ステル、ポリエチレンテレフタラート(PET)からな
り、その厚さは0.055mmである。絶縁層INLは
厚いと剥がれやすくなるので、薄い方が望ましい。
【0083】また、本実施の形態では、最もリップル防
止効果の高い部分、すなわち、電子部品EPを搭載した
回路基板PCBに沿って配線されたランプケーブルLP
C1の部分のみ、ノイズ遮蔽テープNSTでシールドし
た。しかし、下側ケースMCAの収納部MC4のみなら
ず、収納部MC2(図2、8参照。図6の場合)、ある
いは収納部MC2およびMC1(図7参照)に収納され
るランプケーブルLPC1のそれぞれほぼ全長にわたっ
て、ノイズ遮蔽テープNSTでシールドすることによ
り、ランプケーブルLPC1からのノイズが液晶表示素
子PNLへ侵入する問題に対しても抑制効果を高めるこ
とができる。また、図1(a)に示す構造では、ランプ
ケーブルLPC1の全周囲を導電層ECLで覆わなかっ
たが、ランプケーブルLPC1の全周囲を導電層ECL
で覆うのが最も望ましい。また、本実施の形態では、ノ
イズ遮蔽テープNSTの導電層ECLを、接続部NCと
ねじ穴CHとねじSCを用いて、接地された金属製シー
ルドケースSHDに接続したが、導電層ECLを回路基
板PCBのグランド配線(図示省略)に接続されたグラ
ンドパターンGNDに接続してもよい。
【0084】《液晶表示モジュールMDLを実装した情
報処理》図11、12は、それぞれ液晶表示モジュール
MDLを実装したノートブック型のパソコン、あるいは
ワープロの斜視図である。図11は、インバータIV
を、表示部、すなわち、液晶表示モジュールMDLのイ
ンバータ収納部MI(図8参照)に配置した場合、図1
2は、キーボード部に配置した場合を示す。
【0085】駆動ICの液晶表示素子PNL上へのCO
G実装と外周部のドレインおよびゲートドライバ用周辺
回路として多層フレキシブル基板を採用し、ドレインド
ライバ用回路に折り曲げ実装を採用することで、従来に
比べ大幅に外形サイズ縮小ができる。本例では、片側実
装されたドレインドライバ用周辺回路を情報機器のヒン
ジ上方の表示部の上側に配置できるため、コンパクトな
実装が可能となった。
【0086】情報機器からの信号は、まず、図では、左
側のインターフェイス基板PCBのほぼ中央に位置する
コネクタから表示制御集積回路素子(TCON)へ行
き、ここでデータ変換された表示データが、ドレインド
ライバ用周辺回路へ流れる。このように、フリップチッ
プ方式と多層フレキシブル基板とを使用することで、情
報機器の横幅の外形の制約が解消でき、小型で低消費電
力の情報機器を提供できた。
【0087】以上本発明を実施の形態に基づいて具体的
に説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々
変更可能であることは勿論である。例えば、本発明は、
単純マトリクス方式の液晶表示装置、縦電界方式や横電
界方式のアクティブマトリクス方式の液晶表示装置、あ
るいはCOG(チップオンガラス)方式の液晶表示装
置、あるいはその他の表示装置にも適用可能なことは言
うまでもない。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
表示画面に影響を与えるノイズ源となるランプケーブル
を導電層でシールドすることにより、画面上のリップル
の発生を低減し、液晶表示装置の高画質化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は図4のA−A′切断線における液晶表
示モジュールMDLの要部断面図、(b)はB−B′切
断線における液晶表示モジュールMDLの要部断面図、
(c)は(a)に示すノイズ遮蔽テープNSTの断面図
である。
【図2】図8の正面図のA部、B部、C部、D部(すな
わち、下側ケースMCAのコーナー部)の拡大詳細図で
ある。
【図3】液晶表示モジュールMDLの分解斜視図であ
る。
【図4】液晶表示モジュールMDLの組立て完成後の表
示側から見た正面図、前側面図、右側面図、左側面図で
ある。
【図5】液晶表示モジュールMDLの組立て完成後の裏
面図である。
【図6】バックライトBLからプリズムシートPRS、
拡散シートSRSを取り外したときの該バックライトB
Lの正面図と前側面図である。
【図7】別の構成例を示す図6と同様のバックライトB
Lの正面図と前側面図である。
【図8】下側ケースMCAの正面図、前側面図、後側面
図、右側面図、左側面図である。
【図9】(a)はコントローラ部および電源部の機能を
有するインターフェイス回路基板PCBの裏面(下面)
図、(b)は搭載したハイブリッド集積回路HIの前側
面図と横側面図、(c)はインターフェイス回路基板P
CBの正面(上面)図である。
【図10】(a)は図4のC−C′切断線における液晶
表示モジュールMDLの要部断面図、(b)はD−D′
切断線における液晶表示モジュールMDLの要部断面図
である。
【図11】液晶表示モジュールMDLを実装したノート
ブック型のパソコン、あるいはワープロの斜視図であ
る。
【図12】液晶表示モジュールMDLを実装した別のノ
ートブック型のパソコン、あるいはワープロの斜視図で
ある。
【図13】従来の液晶表示モジュールの下側ケースに収
納された状態のバックライトの概略平面図である。
【符号の説明】
NST…ノイズ遮蔽テープ、ECL…導電層、INL…
絶縁層、ADL…粘着剤層、LPC1、LPC2…ラン
プケーブル、EP…電子部品、PCB…回路基板、PN
L…液晶表示素子、SHD…金属製シールドケース、M
CA…下側ケース。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶表示素子に光を供給する線状光源を有
    する液晶表示装置において、前記線状光源の両端部から
    引き出された2本のランプケーブルのうち、少なくとも
    一方を導電層で覆ったことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】前記導電層の前記ランプケーブルと反対側
    が絶縁層で覆われていることを特徴とする請求項1記載
    の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】前記導電層を接地したことを特徴とする請
    求項1記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】液晶表示素子と、 前記液晶表示素子の端部近傍に配置した回路基板と、 前記液晶表示素子の下に配置した導光板およびその端面
    に沿って配置した蛍光管を含んでなるバックライトと、 前記液晶表示素子の周囲を覆い、その表示領域を露出さ
    せる開口部を有し、遮光性の枠体からなる金属製シール
    ドケースとを有する液晶表示装置において、 前記蛍光管の両端から引き出された2本のランプケーブ
    ルのうち、該蛍光管の点灯回路から遠い端部から引き出
    されたランプケーブルを、導電層、粘着剤層、絶縁層か
    らなるノイズ遮蔽テープで、前記絶縁層が外側になるよ
    うに覆い、 前記導電層を接地したことを特徴とする液晶表示装置。
  5. 【請求項5】液晶表示素子と、 前記液晶表示素子の端部近傍に配置した回路基板と、 前記液晶表示素子の下に配置した導光板およびその端面
    に沿って配置した蛍光管を含んでなるバックライトと、 前記液晶表示素子および前記回路基板を収納し、前記液
    晶表示素子の周囲を覆い、その表示領域を露出させる開
    口部を有する上側金属製シールドケースと、 一体成型により形成され、前記バックライトを収納する
    下側モールドケースとを有する液晶表示装置において、 前記蛍光管の両端から引き出された2本のランプケーブ
    ルのうち、該蛍光管の点灯回路から遠い端部から引き出
    され、前記モールドケースの収納溝に配線されたランプ
    ケーブルを、導電層、粘着剤層、絶縁層からなるノイズ
    遮蔽テープで、前記絶縁層が外側になるように覆い、 前記粘着剤層により前記ノイズ遮蔽テープを前記モール
    ドケースに固着し、 前記導電層を接地したことを特徴とする液晶表示装置。
  6. 【請求項6】前記ランプケーブルの前記回路基板に沿っ
    て配置された部分を前記ノイズ遮蔽テープで覆ったこと
    を特徴とする請求項4または5記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】前記導電層を前記金属性シールドケースに
    接続し、接地したことを特徴とする請求項4または5記
    載の液晶表示装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4896013A (en) * 1988-04-07 1990-01-23 T-Star Industrial Electronics Corporation Hyperboloid current pick-up for an electrical discharge wire cutting machine
CN115097668A (zh) * 2022-07-25 2022-09-23 业成科技(成都)有限公司 背光源膜片组制备方法、背光模组及显示结构

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