JP3517458B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

Info

Publication number
JP3517458B2
JP3517458B2 JP25642694A JP25642694A JP3517458B2 JP 3517458 B2 JP3517458 B2 JP 3517458B2 JP 25642694 A JP25642694 A JP 25642694A JP 25642694 A JP25642694 A JP 25642694A JP 3517458 B2 JP3517458 B2 JP 3517458B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
crystal display
flexible substrate
display device
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP25642694A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08122806A (ja
Inventor
史朗 上田
俊一 熊岡
眞澄 流石
克彦 柴田
陽一 五十嵐
直人 小林
Original Assignee
株式会社 日立ディスプレイズ
日立デバイスエンジニアリング株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社 日立ディスプレイズ, 日立デバイスエンジニアリング株式会社 filed Critical 株式会社 日立ディスプレイズ
Priority to JP25642694A priority Critical patent/JP3517458B2/ja
Priority to TW084109773A priority patent/TW344043B/zh
Priority to US08/542,962 priority patent/US5739887A/en
Priority to KR1019950035732A priority patent/KR100255144B1/ko
Priority to CN95119938A priority patent/CN1089905C/zh
Publication of JPH08122806A publication Critical patent/JPH08122806A/ja
Priority to US08/783,090 priority patent/US5838400A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3517458B2 publication Critical patent/JP3517458B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0296Conductive pattern lay-out details not covered by sub groups H05K1/02 - H05K1/0295
    • H05K1/0298Multilayer circuits
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/36Assembling printed circuits with other printed circuits
    • H05K3/361Assembling flexible printed circuits with other printed circuits

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、重ね合わせた2枚の透
明絶縁基板の間に液晶を封入してなる液晶表示素子と、
その下に配置した導光板と、その側面近傍に配置した蛍
光管とを含んで成るバックライトを有する液晶表示装
置、および該液晶表示装置を表示部として組み込んだ情
報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブ・マトリクス方式の液晶表示
装置は、マトリクス状に配列された複数の画素電極のそ
れぞれに対応してスイッチング素子を設けたものであ
る。各画素における液晶は論理的には常時駆動されてい
るので、時分割駆動方式を採用している単純マトリクス
方式と比べてアクティブ・マトリクス方式はコントラス
トが良く特にカラーでは欠かせない技術になっている。
【0003】従来のアクティブ・マトリクス方式の液晶
表示装置は、薄膜トランジスタ(TFT)が形成され液
晶を封止した液晶表示部(液晶表示パネル)に、これを
駆動する駆動IC(ドライバIC)をテープキャリアに
搭載したテープキャリアパッケージ(TCP)として垂
直方向の走査線側及び水平方向の信号線側に異方性導電
膜(異方性コネクタ)により接続し、更に駆動ICに必
要な液晶表示データや液晶用タイミング信号を生成し各
駆動ICへ伝達する周辺回路をプリント基板に配線して
テープキャリアパッケージ(TCP)の周辺に配置しテ
ープキャリアパッケージ(TCP)と半田接続をとるこ
とによって液晶表示装置を構成していた。
【0004】なお、薄膜トランジスタを使用したアクテ
ィブ・マトリクス方式の液晶表示装置は、例えば特開昭
63−309921号公報や、「冗長構成を採用した1
2.5型アクティブ・マトリクス方式カラー液晶ディス
プレイ」、日経エレクトロニクス、頁193〜210、
1986年12月15日、日経マグロウヒル社発行、で
知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の液晶表示装置で
は、周辺回路基板にプリント基板を使用しており、ドラ
イバICに入力する信号及び電源は、プリント基板から
ケーブルやTCP等を介して液晶表示素子に接続され
る。したがって、従来の液晶表示装置では、液晶表示装
置の画素数が増えると、液晶表示素子とTCPとの接続
本数が増加し、電気接続不良の確率が高くなる問題があ
った。また、表示色数が増えると表示データのデータ線
数が増加し、最外形も増加する傾向にあり、該液晶表示
装置を組み込んだパソコンやワープロ等の情報処理装置
の外形寸法が大形になる問題があった。
【0006】また、従来の液晶表示装置では、本体コン
ピュータから送信されてくる制御信号、クロック及び表
示用データを基に、表示データ制御回路、水平方向及び
垂直方向駆動用周辺回路を介して駆動ICに必要な信号
や電源を供給する。したがって、液晶表示装置の表示色
数や画素数が増加すると、前記必要な信号の周波数が増
加し、配線間の信号の電気的相互干渉が増加し、EMI
(エレクトロ マグネティック インタフィアレンス)
を引き起こす不要な輻射電波の発生ポテンシャルが高く
なる傾向にあり、該液晶表示装置を組み込んだパソコン
やワープロ等の情報処理装置の環境使用条件を満足出来
なくなる問題があった。
【0007】さらに、従来の液晶表示装置では、表示デ
ータ制御回路用や電源回路用基板、水平及び垂直走査用
の周辺駆動回路基板にプリント基板を使用しており、こ
れら基板間の信号及び電源の電気的接続は、フラットケ
ーブル等のジョイナーを介して液晶表示素子に接続され
る。したがって、液晶表示装置の表示色数が増加する
と、限定された領域で必要な配線本数が増加し、狭ピッ
チの接続を信頼性良く、また効率良く行う必要が生じ
た。
【0008】本発明の第1の目的は、画素数及び表示色
数が増えて、液晶表示素子との接続配線数や表示データ
のデータ線本数が増加しても精度良い接続信頼性を確保
しながら、周辺駆動回路を縮小して液晶表示装置及び情
報処理装置の小型化を図ることである。
【0009】本発明の第2の目的は、表示色数や画素数
が増えて制御信号、クロック及び表示用データの周波数
及び配線数が増加しても、EMIレベルが低い、耐環境
性の優れた液晶表示装置を有する情報処理装置を提供す
ることである。
【0010】本発明の第3の目的は、液晶表示装置の部
品点数の削減と信頼性の高い基板間接続を実現すること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
るために、本発明の液晶表示装置は、重ね合わせた2枚
の透明絶縁基板の一方の基板上に駆動ICを搭載したチ
ップ・オン・ガラス型液晶表示素子と、前記液晶表示素
子の少なくとも1辺側の外周部に配置されており、前記
駆動ICの入力端子用パターンと電気的に接続される、
3層以上の導体層の部分を有する多層フレキシブル基板
とで構成することを特徴とする。
【0012】または、重ね合わせた2枚の透明絶縁基板
の一方の基板上に駆動ICを搭載したチップ・オン・ガ
ラス型液晶表示素子と、前記液晶表示素子の4辺のう
ち、1個の長辺及び1個の短辺の2辺側の外周部に配置
されており、前記2辺側の前記駆動ICの入力端子用パ
ターンと電気的に接続される、3層以上の導体層の部分
を有する多層フレキシブル基板とで構成することを特徴
とする。
【0013】または、重ね合わせた2枚の透明絶縁基板
の一方の基板上に駆動ICを搭載したチップ・オン・ガ
ラス型液晶表示素子と、前記液晶表示素子の4辺のう
ち、対向する2個の長辺側及び1個の短辺側の外周部に
配置されており、前記2個の長辺及び1個の短辺の各辺
側の前記駆動ICの入力端子用パターンと電気的に接続
される、3層以上の導体層の部分を有する多層フレキシ
ブル基板とで構成することを特徴とする。
【0014】さらに、前記透明絶縁基板上の駆動ICの
入力端子用パターンと電気的に接続される多層フレキシ
ブル基板のパターン部分が、2層以下の導体層あるいは
メッキされた導体層からなり、異方性導電膜で駆動IC
の入力端子用パターンと電気的に接続されていることこ
とを特徴とする。
【0015】さらに、液晶表示素子の一辺側の外周部に
配置されており、表示制御回路用及び電源回路用配線を
多層プリント基板で構成することを特徴とする。
【0016】さらに、多層フレキシブル基板が折り曲げ
られる構造であり、前記折れ曲がり部分を2層以下の導
体層からなる多層フレキシブル基板で構成することを特
徴とする。
【0017】さらに、多層フレキシブル基板の導体層が
3層以上の部分において、一方側にのみ電子部品が搭載
されていることを特徴とする。
【0018】さらに、多層フレキシブル基板の導体層が
3層以上の部分において、一方側にのみ搭載された電子
部品が、シールドケースの開口部に位置することを特徴
とする。
【0019】さらに、折れ曲がった多層フレキシブル基
板の導体層が3層以上の部分において、該部分の表面側
にのみ電子部品が搭載されており、更に前記電子部品
が、シールドケースの開口部に位置しており、裏面側
は、液晶表示素子の駆動ICを搭載した透明絶縁基板の
裏面側に接着する構造を特徴とする。
【0020】また、液晶表示パネルとの接続信頼性を確
保するため、透明絶縁基板の上に形成された駆動ICへ
の入力配線パターンと電気的に接続される多層フレキシ
ブル基板の2層以下の導体層部分は、駆動IC毎に分離
した凸状の形状からなることを特徴とする。
【0021】さらに、透明絶縁基板の上に形成された駆
動ICへの入力配線パターンと電気的に接続される多層
フレキシブル基板の2層以下の導体層からなる部分は、
駆動IC毎に分離したの凸状の形状部分からなり、更に
前記凸状の形状部分内に透明絶縁基板上の配線とのアラ
イメントが可能なマークが形成されていることを特徴と
する。
【0022】上記第2の課題を解決するために、本発明
の液晶表示装置は、部品実装用のパッドパターン部分
と、電気接続用貫通孔と、グランドや5ボルトなどの直
流電源のベタ状あるいはメッシュ状パターン部分とから
形成される表面導体層を有する多層フレキシブル基板か
ら構成することを特徴とする。
【0023】または、部品実装用のパッドパターン部分
と、電気接続用貫通孔と、グランドや5ボルトなどの直
流電源のベタ状あるいはメッシュ状パターン部分とから
形成される表面導体層を有する多層フレキシブル基板を
第1の基板とし、電気接続用孔と、グランドのベタ状あ
るいはメッシュ状パターン部分とから形成される表面導
体層と、電子部品が片側実装されている裏面導体層とを
有する表示データ制御回路用及び電源回路用の多層配線
基板を第2の基板とし、前記第1の基板と第2の基板の
グランドのベタ状あるいはメッシュ状パターン部分が、
同一の金属製シールドケースのグランド用パッドと電気
接続されていることを特徴とする。
【0024】上記第3の課題を解決するために、透明絶
縁基板上の金属配線パターンを介して周辺駆動回路であ
る複数の多層フレキシブル基板の配線が相互に電気的に
接続される構造であることを特徴とする。
【0025】または、周辺駆動回路の多層フレキシブル
基板と、表示制御回路用及び電源回路用の多層配線基板
とは、異方性導電膜を用いて電気接続することを特徴と
する。
【0026】
【作用】周辺駆動回路の配線基板を多層フレキシブル基
板で構成するため、配線密度を高くでき、折り曲げも可
能で小型化に有利となる。また、グランドパターンや直
流電源等の配線層を表面層に形成でき、EMI対策とし
て有利となる。更に、多層フレキシブル基板をTCPの
替わりに使用し、周辺回路基板間のジョイナーが不要と
なるため、液晶表示装置の部品点数を削減できる。
【0027】また、本発明によれば、画素数が多くなり
端子ピッチが小さくなり、液晶表示パネルの映像信号線
の端子を片側引き出しができなくなり、両側から引き出
す場合でも、前記端子と接続する映像信号線駆動用の多
層フレキシブル回路基板を前記表示パネルの2辺、通常
は長辺の2方側に配置し、折り曲げることで、十分表示
部の周囲の額縁部の面積を小さくすることができる。こ
のため、高精細及びXGA(エクステンディット グラ
フィックス アレイ)等の高画素数を有する液晶表示素
子としてパソコン、ワープロ等の情報処理装置に実装し
たときに、液晶表示装置およびこれを組み込んだ情報処
理装置を小型化、軽量化することができ、映像信号線駆
動用回路基板が配置された側が、画面の上側及び下側に
均等に配置されるため、画面の上下位置を適切とするこ
とができる。
【0028】さらに、本発明の液晶表示装置では、当該
装置内において、細長い蛍光管を液晶表示素子の外周部
に実装した多層フレキシブル基板の下のスペースに配置
することにより、スペースの使用効率良く蛍光管を収納
することができる。したがって、当該装置の外形寸法を
小さくすることができ、当該装置を小型化、軽量化する
ことができる。
【0029】
【実施例】本発明、本発明の更に他の目的及び本発明の
更に他の特徴は図面を参照した以下の説明から明らかと
なるであろう。
【0030】《液晶表示モジュールの全体構成》図1
は、液晶表示モジュールMDLの分解斜視図である。
【0031】SHDは金属板から成るシールドケース
(メタルフレームとも称す)、WDは表示窓、SPC1
〜4は絶縁スペーサ、FPC1〜3は折り曲げられた多
層フレキシブル回路基板(FPC1はゲート側回路基
板、FPC2及びFPC3はドレイン側回路基板)、P
CBはインターフェイス回路基板、ASBはアセンブル
された駆動回路基板付き液晶表示素子、PNLは重ね合
わせた2枚の透明絶縁基板の一方の基板上に駆動ICを
搭載した液晶表示素子、GC1及びGC2はゴムクッシ
ョン、PRSはプリズムシート、SPSは拡散シート、
GLBは導光板、RFSは反射シート、MCAは一体成
型により形成された下側ケース(モールドケース)、L
Pは蛍光管、LPCはランプケーブル、LCTはインバ
ーター用の接続コネクタ、GBは蛍光管LPを支持する
ゴムブッシュであり、図に示すような上下の配置関係で
各部材が積み重ねられて液晶表示モジュールMDLが組
み立てられる。
【0032】図2は、液晶表示モジュールMDLの組立
完成図で液晶表示素子の表面側からみた斜視図である。
【0033】モジュールMDLは、下側ケースMCA、
シールドケースSHDの2種の収納・保持部材を有す
る。
【0034】HLDは、当該モジュールMDLを表示部
としてパソコン、ワープロ等の情報処理装置に実装する
ために設けた4個の取付穴である。下側ケースMCAの
取付穴MH1〜4に一致する位置にシールドケースSH
Dの取付穴SH1〜4が形成されており(図4、図19
参照)、両者の取付穴にねじ等を通して情報処理装置に
固定、実装する。当該モジュールMDLには、輝度調整
用のボリュームVRが設けられており、バックライト用
のインバーターをMI部分に配置し、接続コネクタLC
T、ランプケーブルLPCを介してバックライトBLに
電源を供給する。本体コンピュータ(ホスト)からの信
号及び必要な電源は、モジュール裏面に位置するインタ
ーフェイスコネクタCTを介して、液晶表示モジュール
MDLのコントローラ部及び電源部に供給する。
【0035】図3は、図1に示した実施例であるTFT
液晶表示モジュールのTFT液晶表示素子とその外周部
に配置された回路を示すブロック図である。図示してい
ないが、本発明では、ドレインドライバIC1〜ICM
及びゲートドライバIC1〜ICNは、液晶表示素子の
一方の透明絶縁基板上に形成されたドレイン側引き出し
線DTM及びゲート側引き出し線GTMと異方性導電膜
あるいは紫外線硬化樹脂等でチップ・オン・ガラス実装
(COG実装)されている。本例では、XGA仕様であ
る1024×3×768の有効ドットを有する液晶表示
素子に適用している。このため、液晶表示素子の透明絶
縁基板上には、192出力のドレインドライバICを対
向する各々の長辺に8個ずつ(M=16)と、100出
力のゲートドライバICを短辺に8個(N=8)とをC
OG実装している。液晶表示素子の上側及び下側にはド
レインドライバ部103が配置され、また、側面部に
は、ゲートドライバ部104、他方の側面部には、コン
トローラ部101、電源部102が配置される。コント
ローラ部101及び電源部102、ドレインドライバ部
103、ゲートドライバ部104は、それぞれ電気的接
続手段JN1〜4により相互接続させる。
【0036】以下、各構成部品の具体的な構成を図4〜
図20に示し、各部材について詳しく説明する。
【0037】《金属製シールドケースSHD》図4は、
シールドケースSHDの上面、前側面、後側面、右側
面、左側面を示す図であり、シールドケースSHDの斜
め上方からみたときの斜視図は図1に示される。
【0038】シールドケース(メタルフレーム)SHD
は、1枚の金属板をプレス加工技術により、打ち抜きと
折り曲げ加工により作製される。WDは表示パネルPN
Lを視野に露出する開口を示し、以下表示窓と称す。
【0039】NLはシールドケースSHDと下側ケース
MCAとの固定用爪(全部で10個)、HKは同じく固
定用のフック(全部で6個)であり、シールドケースS
HDに一体に設けられている。図1、図4に示された固
定用爪NLは折り曲げ前の状態で、駆動回路付き液晶表
示素子ASBをスペーサSPCを挟んで、シールドケー
スSHDに収納した後、それぞれ内側に折り曲げられて
下側ケースMCAに設けられた四角い固定用凹部NR
(図19の各側面図参照)に挿入される。固定用フック
HKは、それぞれ下側ケースMCAに設けた固定用突起
HP(図19の側面図参照)に嵌合される。これによ
り、駆動回路付き液晶表示素子ASB等を保持・収納す
るシールドケースSHDと、導光板GLB、蛍光管LP
等を保持・収納する下側ケースMCAとがしっかりと固
定される。また、表示パネルPNLの下面の表示に影響
を与えない四方の縁周囲には薄く細長い長方形状のゴム
クッションGC1、GC2(ゴムスペーサとも称す。図
1参照)が設けられている。また、固定用爪NLと固定
用フックHKは取り外しが容易なため(固定用爪NLの
折り曲げを延ばし、固定用フックHKを外すだけ)、2
部材の分解・組立が容易なので、修理が容易で、バック
ライトBLの蛍光管LPの交換も容易である。また、本
実施例では、図4に示すように、一方の辺を主に固定用
フックHKで固定し、向かい合う他方の辺を固定用爪N
Lで固定しているので、すべての固定用爪NLを外さな
くても、一部の固定用爪NLを外すだけで分解すること
ができる。したがって、修理やバックライトの交換が容
易である。
【0040】CSPは、絶縁スペーサSPC1〜4の孔
SSP(図5参照)と共通して同じ平面位置に設けた共
通貫通穴で、製造時、固定して立てたピンに、シールド
ケースSHDと絶縁スペーサSPC1〜4とを順に各共
通貫通穴に挿入して実装することにより、両者の相対位
置を精度よく設定するためのものである。絶縁スペーサ
SPC1〜4は、絶縁物INSの両面に粘着材ADH
(図5参照)が塗布されており、シールドケースSHD
及び駆動回路付き液晶表示素子ASBを確実に絶縁スペ
ーサの間隔を保って固定できる。また、当該モジュール
MDLをパソコン等の応用製品に実装するとき、この共
通貫通穴CSPを位置決めの基準とすることも可能であ
る。
【0041】FGFは金属製シールドケースSHDと一
体に形成された合計10個のフレームグランド用爪で、
シールドケースSHDの上面に開けられた「コ」の字状
の開口、換言すれば、四角い開口中に延びた細長い突起
により構成される。この細長い突起が、それぞれ装置内
部へ向かう方向に根元のところで折り曲げられ、絶縁ス
ペーサSPC1〜3の切りかけ部SGFを介して、多層
フレキシブル回路基板FPC1〜3及びインターフェイ
ス基板PCBのグランド配線に接続されたフレームグラ
ンドパッドFGP(図6参照)に半田付けにより接続さ
れた構造になっている。なお、爪FGNをシールドケー
スSHDの側面に2個設けたので、爪FGNを装置内部
へ折り曲げ、かつ、フレームグランドパッドFGPに半
田付けする作業は、液晶表示パネルPNLと一体化され
た回路基板アセンブリASBをシールドケースSHD内
に収納し、スペーサで固定した後、シールドケースSH
Dの内面(下面)を上に向けた状態で行なうことがで
き、作業性がよい。また、爪FGNを折り曲げるとき
は、爪FGNが回路基板アセンブリASBに当たらない
ので、折り曲げの作業性がよい。また、半田付け作業で
は、開放されたシールドケースSHDの内面側から半田
こてを当てることができるので、半田付けの作業性がよ
い。したがって、爪FGF及びFGNとフレームグラン
ドパッドFGPとの接続信頼性を向上することができ
る。
【0042】シールドケースSHDの表面に開けられた
四角い開口SHLは、駆動回路付き液晶表示素子ASB
の多層フレキシブル基板FPC1〜3に搭載された電子
回路部品であるコンデンサCHD、CHGの収納される
部分であり、ドレイン基板側に各々10個、ゲート基板
側に10個あり、絶縁スペーサSPC1〜3にも平面的
に共通する位置に切り欠けSPL(図5参照)が設けら
れている。本手段により、当該モジュールMDLの厚み
を更に薄くすることができる。
【0043】シールドケースSHDの表面に開けられた
丸い開口CVLは、輝度調整用ボリュームVRを制御す
るために設けられたもので、絶縁スペーサSPC4にも
共通貫通穴SVL(図5参照)がある。
【0044】《絶縁スペーサ》図5は、絶縁スペーサS
PCの上面を示す図であり、絶縁スペーサSPCの斜め
上方からみたときの斜視図は図1に示される。更に、S
PC1の開口部SPLでのA−A切断線における断面
図、及びSPC4のB−B切断線における断面図を示
す。
【0045】前述したように、絶縁スペーサSPCは、
シールドケースSHDと駆動回路付き液晶表示素子AS
Bとの絶縁を確保するだけでなく、シールドケースSH
Dとの位置精度の確保や駆動回路付き液晶表示素子AS
BとシールドケースSHDとの固定をする。
【0046】《多層フレキシブル基板FPC1〜3》図
6は、表示パネルPNLの外周部に多層フレキシブル基
板FPC1〜3及び多層プリント基板PCBを実装した
状態を示す下面図である。本例では、多層フレキシブル
基板FPC1〜3は、この後の工程で折り曲げられる。
【0047】図6の上側の8個は垂直走査回路側の駆動
ICチップ、左右側の各8個は映像信号駆動回路側の駆
動ICチップで、異方性導電膜や紫外線硬化剤等を使用
して透明絶縁基板上にチップ・オン・ガラス(COG)
実装されている。従来法では、駆動用ICチップがテー
プ オートメイティド ボンディング法(TAB)により
実装されたテープキャリアパッケージ(TCP)を異方
性導電膜を使用して表示パネルPNLに接続していた。
COG実装では、直接駆動ICを使用するため、前記の
TAB工程が不要となり工程短縮となり、テープキャリ
アも不要となるため原価低減の効果もある。更に、CO
G実装は、高精細・高密度表示パネルPNLの実装技術
として適している。すなわち、本例では、XGAパネル
として1024×3×768ドットの10インチ画面サ
イズのTFT液晶表示モジュールを設計した。このた
め、赤(R)、緑(G)、青(B)の各ドットの大きさ
は、207μm(ゲート線ピッチ)×69μm(ドレイ
ン線ピッチ)となっており、1画素は、赤(R)、緑
(G)、青(B)の3ドットの組合せで、207μm角
となっている。このため、ドレイン線引き出しDTMを
片側に1024×3本とすると、引き出し線ピッチは6
9μm以下となってしまい、現在使用可能なTCP実装
の接続ピッチ限界以下となる。COG実装では、使用す
る異方性導電膜等の材料にも依存するが、おおよそ駆動
用ICチップのバンプBUMP(図13参照)のピッチ
で約70μm及び下地配線との交叉面積で約50μm角
が現在使用可能な最小値といえる。このため、本例で
は、液晶パネルの対向する2個の長辺側にドレインドラ
イバICを一列に並べ、ドレイン線を2個の長辺側に交
互に引き出して、ドレイン線引き出しDTMのピッチを
69×2μmとした。したがって、駆動用ICチップの
バンプBUMP(図13参照)ピッチを約100μm及
び下地配線との交叉面積を約70μm角に設計でき、下
地配線とより高い信頼性の接続が可能となった。ゲート
線ピッチは207μmと十分大きいため、片側の短辺側
にてゲート線引き出しGTMを引き出しているが、更に
高精細になると、ドレイン線と同様に対向する2個の短
辺側にゲート線引き出し線GTMを交互に引き出すこと
も可能である。
【0048】ドレイン線あるいはゲート線を交互に引き
出す方式では、前述したように、引き出し線DTMある
いはGTMと駆動ICの出力側BUMPとの接続は容易
になるが、周辺回路基板を液晶パネルPNLの対向する
2長辺の外周部に配置する必要が生じ、このため外形寸
法が片側引き出しの場合よりも大きくなるという問題が
あった。特に、表示色数が増えると表示データのデータ
線数が増加し、情報処理装置の最外形が増加する。この
ため、本発明では、多層フレキシブル基板を使用するこ
とで従来の問題を解決する。また、XGAパネルとし
て、14インチ以上の画面サイズとなると、ドレイン線
引き出しDTMのピッチは、約100μm以上と大きく
なり、1個の長辺側にドレインドライバICをCOG実
装にて片側配置できる。この場合も、本発明の多層フレ
キシブル基板を使用できる。
【0049】図7(a)は、本例で使用した多層フレキ
シブル基板の1断面図である。
【0050】3層以上の導体層、例えば、本例では、4
層の導体層L1〜4の部分FMLを液晶パネルPNLの
辺に並行して設け、この部分に周辺回路配線や電子部品
を搭載することで、データ線数が増加しても、基板外形
を保持したまま層数を増やすことで対応できる。各導体
層間の接続は、貫通孔VIA(図14参照)を通して電
気的に接続される。導体層L1〜4は、銅CU配線から
形成されるが、導体層L3のみは、銅CU上に金メッキ
AUを施している。したがって、出力端子TMと駆動I
Cへの入力端子配線Td(図13参照)との接続抵抗が
低減できる。各導体層間は、絶縁層としてポリイミドフ
ィルムBFI材からなる中間層を介在させ、粘着剤BI
Nにより各導体層を固着する。導体層は、出力端子TM
以外は、絶縁層で被覆されるが、多層配線部分FMLで
は、絶縁を確保するためソルダレジストSRSを最上及
び最下層に塗布した。
【0051】多層フレキシブル基板の利点は、COG実
装する場合に必要な接続端子部分TMを含む導体層L3
が他の導体層と一体で構成でき、部品点数が減ることで
ある。
【0052】また、3層以上の導体層の部分FMLで構
成することで、変形が少なく硬い部分になるため、この
部分に位置決め用穴FHLを配置できる。また、多層フ
レキシブル基板の折り曲げ時にも、この部分で変形を生
じることなく、信頼性及び精度良い折り曲げができる。
更に、後で述べるが、ベタ状あるいはメッシュ状導体パ
ターンERHを表面層L1に配置でき、残りの2層以上
の導体層で、部品実装用や周辺配線用導体パターンの配
線を行なうことができる。
【0053】更に、突出部分FSLは単層L3の導体層
である必要は無く、図7(b)に本発明の他の実施例と
して示すように、突出部分FSLを2層の導体層L2、
L3で構成することもできる。この構成は、駆動ICへ
の入力端子配線Tdのピッチが狭くなった場合に、端子
配線Td及び接続端子部分TMのパターンを千鳥状に複
数列の配線群にパターン形成し、異方性導電膜等で各々
を電気的に接続させ、導体層L3にある接続端子部分T
Mの引き出し時に、一方の列の配線群は貫通孔VIAを
介して他層の導体層L2に接続させる場合や、周辺配線
の一部を突出部分FSL内の導体層L2に配置する場合
に、2層の導体層L2、L3の構成は有効である。
【0054】このように、突出部分FSLを2層以下の
導体層で構成することで、ヒートツールでの熱圧着時
に、熱伝導が良く圧力を均一に加えることができ、接続
端子部分TMと端子配線Tdの電気的な信頼性を向上で
きる。また、多層フレキシブル基板の折り曲げ時にも、
接続端子部分TMに曲げ応力を与えることなく、精度良
い折り曲げができる。また、突出部分FSL部分が半透
明であるため、導体層のパターンが多層フレキシブル基
板の上面側からも観察できるため、接続状態等のパター
ン検査が上面側からもできるという利点もある。
【0055】図8は、ゲートドライバを駆動するための
多層フレキシブル基板FPC1の上面図(a)と下面図
(b)及び多層フレキシブル基板上のA,B及びC部の
導体パターンの要部拡大図(c)、図9は、ドレインド
ライバを駆動するための多層フレキシブル基板FPC2
の上面図(a)と下面図(b)及び多層フレキシブル基
板上のA,B及びC部の導体パターンの要部拡大図
(c)、図10は、ドレインドライバを駆動するための
多層フレキシブル基板FPC3の上面図(a)と下面図
(b)及び多層フレキシブル基板上のA,B及びC部の
導体パターンの要部拡大図(c)を示す。
【0056】フレキシブル基板上のアラインメントマー
クについて説明する。
【0057】図8〜図10に示すフレキシブル基板FP
C1〜3において、接続端子部分TMの長さは、接続信
頼性確保のため、通常2mm程度に設計する。しかし、
フレキシブル基板FPC1〜3の長辺が170〜240
mmと長いため、僅かな長軸方向の回転を含む位置ずれ
により、入力端子配線Tdと接続端子部分TMとの位置
ずれが生じ、接続不良となる可能性がある。液晶パネル
PNLとフレキシブル基板FPC1〜3との位置合わせ
は、各基板の両端に開けた開口孔FHLを固定ピンに差
し込んだ後、入力端子配線Tdと接続端子部分TMを数
個所で合わせて行なうことができる。しかし、本例で
は、更に合わせ精度を向上させるため、アラインメント
マークを設けた。
【0058】図37及び図38に示すが、ゲートドライ
バ駆動ICの入力としては、V1RからV1Lの計20
本あり、図8に示す接続端子部分TMの番号2〜21に
各々電気接続させる。端子TMのピッチPGは約600
μmである。アラインメントマークALMGは、各駆動
ICへの前記20本の端子TMの近傍に位置させ、入力
端子配線Tdパターンとの位置合わせ精度向上及び接続
後の検査を行なう。本例では、接続信頼性を向上させる
ため、20本の入力用端子TMと隣接した位置にダミー
線NC(端子番号1及び22)を設け、更に、ロの字の
アラインメントマークALMGは、前記ダミー線NCに
パターン接続してもうけ、対向する透明基板SUB1上
の四角の塗りつぶしパターンALG(図24参照)が丁
度ロの字内に納まる状態に位置合わせする。更に、本例
では、FPC1の両端側に、ドレインドライバ基板FP
C2、FPC3との接続を行なうためのジョイント用パ
ターンJN3及びJN4を設けたため、アラインメント
マークALMGは、最外配線のパターンJN4内の番号
1あるいはパターンJN3内の番号1にパターン接続し
ている。
【0059】図39ないし図43に示すが、ドレインド
ライバ駆動ICの入力としては、端子AVDD〜AVD
D間の計47本あり、図9及び図10に示す接続端子部
分TMの番号3〜49に電気接続させる。端子TMのピ
ッチPDは約370μmである。本例では、アラインメ
ントマークALMDは、前記47本の入力用端子TMと
隣接して、接続信頼性向上用のダミー線NC(端子番号
2及び50)を配置する。更にその外側には、液晶容量
Clcの対向電極であり、透明絶縁基板SUB2の内側
にある共通透明画素電極COM(図22参照)に電圧を
供給するため、図9及び図10に示す端子(番号1及び
51)が配置される。こうして、コモン電圧は、透明絶
縁基板SUB1上の配線Tdパターンを通して、導電性
ビーズやペーストから、透明絶縁基板SUB2側の共通
透明画素電極COMに供給される。
【0060】アラインメントマークALMDは、この電
極COMに電気的につながる端子(番号1及び51)に
パターン接続してもうけ、透明基板SUB1上の四角の
塗りつぶしパターンALD(図4参照)と合わせる。更
に、本例では、図9及び図10のFPC2及びFPC3
の上端部にて、ゲートドライバ基板FPC1との接続を
行なうためのジョイント用パターンJN3及びJN4を
設けている。さらに、FPC2及びFPC3の下端部
は、電源回路及びコントローラ回路用の多層プリント基
板上に、接続を行なうためのジョイント用配線パターン
JN1及びJN2を設け、更にアラインメントマークA
LMCを最外配線にパターン接続する。
【0061】次に、2層以下の導体層部分FSLの形状
につき説明する。
【0062】単層あるいは2層の導体配線からなる部分
FSLの突出長さは、本例では折り曲げ部BNT(図7
参照)を設けたため、約4.5mmとした。但し、折り
曲げない構造では、部分FSLを更に短くできる。
【0063】部分FSLの突出形状は、駆動IC毎に分
離した凸状の形状とした。したがって、ヒートツールで
の熱圧着時にフレキシブル基板が長軸方向に熱膨張し
て、端子TMのピッチPG及びPDが変化し、接続端子
Tdとの剥がれや接続不良が生じる現象を防止できる。
すなわち、駆動IC毎に分離した凸状の形状とすること
で、端子TMのピッチPG及びPDずれを最大でも駆動
IC毎の周期の長さに対応する熱膨張量とすることがで
きる。本例では、フレキシブル基板の長軸方向で8分割
に分離した凸状の形状とすることにしており、この熱膨
張量を約1/8に減少させることができ、端子TMへの
応力緩和にも寄与し、熱に対する液晶モジュールMDL
の信頼性を向上できる。
【0064】以上のように、アラインメントマークAL
MG及びALMDを設け、部分FSLの突出形状を駆動
IC毎に分離した凸状とすることで、接続配線数や表示
データのデータ本数が増加しても精度良く、接続信頼性
を確保しながら、周辺駆動回路を縮小できる。
【0065】次に、3層以上の導体層部分FMLについ
て説明する。
【0066】FPC1〜3の導体層部分FMLには、チ
ップコンデンサCHG、CHDが実装される。すなわ
ち、ゲート側基板FPC1では、図37及び図38に示
すが、グランド電位Vss(0ボルト)と電源Vdg
(10ボルト)の間あるいは、電源Vsg(5ボルト)
と電源Vdgの間にC41〜C50の合計10個をハン
ダ付けする。更に、ドレイン側基板FPC2及びFPC
3では、図39ないし図43に示すが、グランド電位V
ssと電源Vdd(5ボルト)の間あるいは、グランド
電位Vssと電源Vdp(2.5ボルト)の間にC21
〜C30の合計10個をFPC2基板上に、C31〜C
40の合計10個をFPC3基板上にハンダ付けする。
これらのコンデンサCHG、CHDは、電源ラインに重
畳するノイズを低減するためのものである。なお、ハン
ダ付けの精度を上げるため、基板FPC1〜3に設けた
小孔FALを利用して、チップコンデンサを基板上に自
動で搭載可能としている。
【0067】本例では、これらのチップコンデンサを片
側の表面導体層L1のみにハンダ付けし、折り曲げ後に
シールドケースSHD側に全て位置するようにし、更
に、シールドケースSHDの開口部SHLと平面的に共
通位置になるように設計した。したがって、液晶モジュ
ールMDLの厚みを一定に保ちながら、電源ノイズの平
滑化用コンデンサを基板FPC1〜3に搭載可能となっ
た。
【0068】次に、情報処理装置から発生する高周波ノ
イズの低減方法につき説明する。
【0069】金属シールドケースSHD側は、液晶モジ
ュールMDLの表面側であり、情報処理機器の正面側で
あるため、この面からのEMI(エレクトロ マグネテ
ィック インタフィアレンス)ノイズの発生は、外部機
器に対する使用環境に大きな問題を生じる。
【0070】このため、本例では、導体層部分FMLの
表面層L1は、可能な限り直流電源のベタ状あるいはメ
ッシュ状パターンERHで被覆している。図14(a)
は、図8のD部分にあるFML部分のパターン構成を示
す平面図である。メッシュMESHは、表面導体層L1
に開けた300μm径程度の多数の穴からなり、このメ
ッシュ状パターンERHは、貫通穴VIA及びコンデン
サ部品CHD、CHGの部分は除いて、ほぼ全面を被覆
する。
【0071】更に、パターンERHがソルダレジストS
RSから露出したパターンFGPをゲート側基板FPC
1には2個所、ドレイン側基板FPC2及びFPC3に
は各々4個所に配置し、シールドケースSHDのFGF
グランドとハンダ付けを行ない、EMIノイズを低減し
ている。すなわち、本例のように、回路基板が複数に分
割されている場合、直流的には駆動回路基板のうち少な
くとも1箇所がフレームグランドに接続されていれば、
電気的な問題は起きないが、高周波領域ではその箇所が
少ないと、各駆動回路基板の特性インピーダンスの違い
等により電気信号の反射、グランド配線の電位が振られ
る等が原因で、EMIを引き起こす不要な輻射電波の発
生ポテンシャルが高くなる。特に、薄膜トランジスタを
用いたアクティブ・マトリクス方式のモジュールMDL
では、高速のクロックを用いるので、EMI対策が難し
い。これを防止するために、複数に分割された各回路基
板毎に少なくとも1箇所でグランド配線(交流接地電
位)をインピーダンスが十分に低い共通のフレーム(す
なわち、シールドケースSHD)に接続する。これによ
り、高周波領域におけるグランド配線が強化されるの
で、全体で1箇所だけシールドケースSHDに接続した
場合と比較すると、本実施例の10箇所の場合は輻射の
電界強度で大幅に改善が見られた。
【0072】《インターフェイス回路基板PCB》コン
トローラ部及び電源部の機能を有するインターフェイス
回路基板PCBの下面図を図11(a)に、搭載したハ
イブリッド集積回路HIの横側面図、前側面図を図11
(b)に、インターフェイス回路基板PCBの上面図を
図11(c)に示す。
【0073】本例では、基板PCBはガラスエポキシ材
からなる8層の多層プリント基板を採用した。多層フレ
キシブル基板も使用可能であるが、この部分は折り曲げ
構造を採用しなかったため、価格が相対的に安い多層プ
リント基板とした。
【0074】電子部品は全て情報処理装置から見て裏面
側である基板PCBの下面側に搭載する。表示制御装置
用として、2個の集積回路素子TCONを基板の左右に
配置している。インターフェイスコネクタCTは、基板
のほぼ中央に位置し、更に複数の抵抗やコンデンサが搭
載されている。輝度調整ボリュームVRの回転部は、前
述したように、基板PCBの穴PVLと平面的に同一位
置にあるシールドケースSHDの穴CVLを通して外部
から調整可能としている。
【0075】2個の集積回路素子TCONを使用してい
る理由は、PCB基板外形を小さくするためと、消費電
力を分散させるためと、液晶パネルPNLの2長辺部分
に一列に並んだドレインドライバICへ信号を効率良く
供給するためである。《表示制御集積回路素子TCON
の分割》の項で、TCON分割法につき更に詳述する。
【0076】また、本例では、基板PCBが液晶パネル
PNLの封入口EPX(図6参照)側の外周部に配置さ
れるため、基板PCBの中央付近部に凹部PCNを配置
することで、封入口EPXの突出個所に基板PCBが接
触しないようにできる。したがって、従来に比べ、基板
PCBを液晶パネルPNLに更に約1mm接近させるこ
とができ、モジュールMDL外形のコンパクト化に有利
となった。同様に、封入口EPXが、液晶パネルPNL
の中央になく、コーナー部やコーナー部寄りに位置して
いる場合も、封入口EPXの突出個所を避けるように、
凹部PCNを配置することができる。
【0077】また、ハイブリッド集積回路HIは、回路
の一部をハイブリッド集積化し、小さな回路基板の上面
および下面に主に供給電源形成用の複数個の集積回路や
電子部品が実装されて構成され、インターフェイス回路
基板PCB上に1個実装されている。図に示すように、
ハイブリッド集積回路HIのリードを長く形成し、回路
基板PCBとハイブリッド集積回路HIとの間の回路基
板PCB上にもTCON等を含む電子部品EPが複数個
実装されている。なお、部品実装の自動化のために基板
PCBに4個の孔CALを設けている。
【0078】また、ドレインドライバ基板FPC2及び
FPC3とインターフェイス回路基板PCBとの電気接
続は、本例では、異方性導電膜ACF1を使用しいる。
【0079】図12(a)は、多層フレキシブル基板F
PC2を多層プリント基板PCB上に異方性導電膜AC
F1で電気接続した状態を示す斜視図である。
【0080】基板PCBの接続個所JN1及びJN2上
に異方性導電膜ACFを貼り付け、基板FPC2及びF
PC3の穴FHLを治具の位置決めピンに仮固定し、開
口穴CJHとFPC3の穴FJHとを合わせて粗い合わ
せを行なう。合わせ精度向上のため、基板PCB側に
は、四角の塗りつぶしパターンALCを配置している。
このパターンALCをFPC2及びFPC3側のロの字
状の合わせパターンALMCに納まる状態に位置を調整
しながら、ヒートツールでフレキシブル基板を仮熱圧着
する。更に位置ずれがないことを確認後、本熱圧着し、
基板FPC2及びFPC3を基板PCBに固定する。
【0081】異方性導電膜ACFを使用した理由は、基
板PCB幅が約20mmとの外形上の制約があったた
め、接続個所JN1及びJN2の幅は約15mmと狭く
なり、この領域内に信号線や電源ラインを約44本(図
39、図42のI/F4、I/F5参照)配線する必要
が有り、配線間ピッチは約340μmと小さくなった。
したがって、従来のハンダ付けでは信頼性の良い電気接
続が難しくなった。したがって、本手段により、画素数
や表示色数が増えて配線間ピッチが狭くなっても、イン
ターフェイス基板と信頼性良く電気接続できる。
【0082】基板PCBの上面は、情報処理装置から見
て表面側であり、EMIノイズが最も輻射されるポテン
シャルが高い方向である。このため、本例では、図11
(c)に示すように、多層の表面導体層をほぼ全面にグ
ランドのベタ状あるいは、メッシュ状パターンERHで
被覆している。図14(b)は、パターンERHの拡大
した正面図である。ソルダレジストSRSの下に銅導体
のメッシュ状パターンERHが貫通穴VIA部分を除い
て全面被覆形成されている。このパターンERHは、基
板PCBの下面のパターンFGPとシールドケースSH
DのFGNグランドとをハンダ付けすることで、EMI
ノイズ輻射を減少させることができる。
【0083】前述したように、フレキシブル基板FPC
1〜3も、基板の表面導体層はパターンERHで被覆さ
れており、液晶パネルPNLの4辺の外周部は、全て直
流電位で固定され、効果的に基板内側からのEMIノイ
ズ輻射を減少させることができる。
【0084】《駆動回路基板付き液晶表示素子ASB》
図16は、駆動回路基板付き液晶表示素子ASBの上面
図である。
【0085】透明絶縁基板SUB1のパターン形成面と
は反対側の面に、フレキシブル基板FPC1〜3を折り
曲げて接着している。有効画素エリアARの僅か(約1
mm)外側に偏光板POL1があり、そこから、約1〜
2mm離れて基板FPC2、FPC3のFMLの端部が
位置する。透明絶縁基板SUB1の端からFPC1〜3
の折れ曲り部の突出の先端までの距離は、僅か約1mm
と小さく、コンパクト実装が可能となる。したがって、
本例では、有効画素エリアARから基板FPC1〜3の
折れ曲り部の突出の先端までの距離はドレイン側約10
mm、ゲート側約12mmとなった。
【0086】次に、フレキシブル基板折り曲げ実装方法
につき説明する。
【0087】図12(b)は、多層フレキシブル基板の
折り曲げ実装方法を示す斜視図である。ドレインドライ
バ基板FPC2、FPC3とゲートドライバ基板FPC
1の接続は、ジョイナーとしてフレキシブル基板を使用
し、必要ならば、この部分で折りたたんで折り曲げ実装
することも可能である。しかし、本例では、部品点数を
減らすためと折り曲げ実装を簡単に行なうため、透明絶
縁基板SUB1上に基板間の電気的接続パターンJN3
及びJN4を形成している。
【0088】まず、フレキシブル基板FPC1〜3と液
晶パネルPNLの粗い位置合わせとして、治具に液晶パ
ネルPNLを所定位置に固定し、治具の固定ピンに穴F
HLを差し込んで基板FPC1〜3を仮固定する。液晶
パネルPNL上には、異方性導電膜ACF2が貼ってあ
り、前述したアライントマークで更に正確に位置合わせ
ながら、ヒートツールにて仮熱圧着し、再度位置ずれの
無いことを確認後、本熱圧着し、フレキシブル基板FP
C1〜3を液晶パネルPNL上に固定する。
【0089】次に、フレキシブル基板の導体層部分FM
Lの部品実装が全く無い面に両面テープを貼り、治具を
使用して、導体層部分BNTにて折り曲げる。
【0090】図15は使用した両面テープBAT1〜3
を示す。幅3mmであり、長さ160〜240mmと細
長い形状であるが、接着性が確保できれば良く、短い形
状のものを数個所で貼付けても良い。また、両面テープ
BAT1〜3は、透明絶縁基板SUB1側に予め貼って
いても良い。
【0091】以上のように、治具を使用して、多層フレ
キシブル基板を精度良く折り曲げ、透明絶縁基板SUB
1の表面に接着できる。
【0092】《電気的接続パターンJN3及びJN4》
電気的接続パターンJN3及びJN4を配置すること
で、部品点数を減らし、折り曲げ実装を簡単に行なうこ
とができる。
【0093】電気的接続パターンJN3及びJN4は、
液晶パネルPNLの画素パターン形成と同時に形成され
る。本例では、パターンJN3は4本配線(図37参
照)からなり、基板SUB1の額縁周辺から内部に向か
って、Vdg(10ボルト)、Vsg(5ボルト)、C
L3(ゲート走査用クロック)、Vss(グランド)
と、おおよそ次第に電圧が小さくなるように配線した。
なお、CL3(図31参照)は、周期が1水平期間の約
20μsec(約500kHz)で、5〜10ボルトの
間でレベル変化する低周波のクロックパルスである。パ
ターンJN4も4本配線(図38参照)からなり、額縁
周辺から内部に向かって、Vee(−17ボルト)、V
eg(ゲートオフ電圧)、FLM(フレーム開始指示信
号)、Vss(グランド)とおおよそ次第に絶対電圧値
が小さくなるように配線した。Veg(図26参照)
は、2水平期間周期(約250kHz)で、−17〜−
11ボルトの間でレベル変化する低周波クロックパルス
である。FLM(図31参照)は、60Hz周期で、5
〜10ボルトの間でレベル変化する低周波パルスであ
る。したがって、これらの交流信号は、EMIノイズと
しては、低周波のため問題とならない。また、合計8本
の電源及び信号線は、ゲートドライバ基板FPC1内の
多層配線内で交叉して、ゲート駆動ICの入力端子に供
給する。したがって、ゲート駆動ICの入力端子の順序
の制約を受けることがなく、基板SUB1上の各配線の
平均直流電圧を額縁周辺から内部に向かって、おおよそ
単調に変化するように配置することができ、高湿度環境
下での配線パターン間のマイグレイションの防止や配線
間の電磁気的干渉を低減できる。配線幅については、流
れる電流容量を考慮し、Vss電源ラインは太くした。
また、配線間隔は、本例では、ほぼ等しくしたが、配線
間の電圧差が大きい場合は、広くすることもできる。
【0094】以上の構成で、ゲートドライバ駆動に必要
な計8個の信号は、ドレインドライバ基板FPC2のJ
N3部1〜4端子(図9参照)及び基板FPC3のJN
4部1〜4端子(図10参照)を通して、ゲートドライ
バ基板FPC1のJN3及びJN4の1〜4端子(図8
参照)に伝達される。
【0095】《ゴムクッションGC》図17は、ゴムク
ッションGC1、GC2の上面図を示す図であり、斜め
上方からみたときの斜視図は図1に示す。図20(a)
は、図2に示す液晶モジュールMDLのA−A切断線に
おける断面図を示す。
【0096】ゴムクッションGC1は、図20に示すよ
うに、表示パネルPNLの基板SUB1の額縁周辺上の
フレキシブル基板FPCと下側ケースMCAとの間に介
在される。これにより、2層以下の導体層部分FSLに
圧力を加え固定し、基板SUB1の配線パターンとの接
続信頼性の向上を行なう。また、駆動ICが下側ケース
MCAに接触して機械的破損を生じることを防止してい
る。
【0097】ゴムクッションGC2は、表示パネルPN
Lの基板SUB2と導光板GLB上の反射シートLSと
の間に介在される。ゴムクッションGC2の弾性を利用
して、シールドケースSHDを装置内部方向に押し込む
ことにより固定用フックHKが固定用突起HPにひっか
かり、また、固定用爪NLが折り曲げられ、固定用凹部
NRに挿入されて、各固定用部材がストッパとして機能
し、シールドケースSHDと下側ケースMCAとが固定
され、モジュール全体が一体となってしっかりと保持さ
れ、他の固定用部材が不要である。従って、組立が容易
で製造コストを低減できる。また、機械的強度が大き
く、耐振動衝撃性が高く、装置の信頼性を向上できる。
なお、ゴムクッションGC1、GC2には、片側に粘着
材が付いており、フレキシブル基板FPC及び基板SU
B2の所定個所に貼られる。
【0098】《バックライトBL》図18は蛍光管LP
を組み込む前のサイドライト方式バックライトBLで、
反射シートLS、拡散シートSRS、プリズムシートP
RS、導光板GLB及び反射シートRFSの組立ての上
面図、及びA−A切断線における断面図である。
【0099】表示パネルPNLを背面から照らすサイド
ライト方式バックライトBLは、1本の冷陰極蛍光管L
P、蛍光管LPのランプケーブルLPC、蛍光管LPお
よびランプケーブルLPCを保持するゴムブッシュG
B、導光板GLB、導光板GLBの上面全面に接して配
置された拡散シートSPS、導光板GLBの下面全面に
配置された反射シートRFS、拡散シートSPSの上面
全面に接して配置されたプリズムシートPRSから構成
される。
【0100】反射シートLSは、蛍光管LPを反射シー
トLP上に配置した後、丸めて180度折り曲げ、粘着
材BATにその端を接着させる。
【0101】モジュールMDL内において、細長い蛍光
管LPは、液晶表示パネルPNLの長辺の一方に実装さ
れたドレイン側フレキシブル基板FPC2およびドレイ
ン側駆動ICの下のスペース(図20参照)に配置され
ている。これにより、モジュールMDLの外形寸法を小
さくすることができるので、モジュールMDLを小型
化、軽量化することができ、製造コストを低減すること
ができる。
【0102】《拡散シートSPS》拡散シートSPS
は、導光板GLBの上に載置され、導光板GLBの上面
から発せられる光を拡散し、液晶表示パネルPNLに均
一に光を照射する。
【0103】《プリズムシートPRS》プリズムシート
PRSは、拡散シートSPSの上に載置され、下面は平
滑面で、上面がプリズム面となっている。プリズム面
は、例えば、互いに平行な直線状に配列された断面形状
がV字状の複数本の溝から成る。プリズムシートPRS
は、拡散シートSPSから広い角度範囲にわたって拡散
される光をプリズムシートPRSの法線方向に集めるこ
とにより、バックライトBLの輝度を向上させることが
できる。したがって、バックライトBLを低消費電力化
することができ、その結果、モジュールMDLを小型
化、軽量化することができ、製造コストを低減すること
ができる。
【0104】《反射シートRFS》反射シートRFS
は、導光板GLBの下に配置され、導光板GLBの下面
から発せられる光を液晶表示パネルPNLの方へ反射さ
せる。
【0105】《下側ケースMCA》図19は、下側ケー
スMCAの上面図、上側面図、下側面図、右側面図、左
側面図である。
【0106】モールド成型により形成した下側ケースM
CAは、図1に示す蛍光管LP、ランプケーブルLP
C、導光板GLB等の保持部材、すなわち、バックライ
ト収納ケースであり、合成樹脂で1個の型で一体成型す
ることにより作られる。下側ケースMCAは、金属製シ
ールドケースSHDと、各固定部材と弾性体の作用によ
り、しっかりと合体するので、モジュールMDLの耐振
動衝撃性、耐熱衝撃性が向上でき、信頼性を向上でき
る。
【0107】下側ケースMCAの底面には、周囲の枠状
部分を除く中央の部分に、該面の半分以上の面積を占め
る大きな開口MOが形成されている。これにより、モジ
ュールMDLの組み立て後、液晶表示パネルPNLと、
導光板GLB間のゴムクッションGC2(図20参照)
の反発力により、下側ケースMCAの底面に上面から下
面に向かって垂直方向に加わる力によって、下側ケース
MCAの底面がふくらむのを防止でき、最大厚みを抑え
ることができる。したがって、ふくらみを抑えるため
に、下側ケースの厚さを厚くしなくて済み、下側ケース
の厚さを薄くすることができるので、モジュールMDL
を薄型化、軽量化することができる。
【0108】MCLは、インターフェイス回路基板PC
Bの発熱部品、本実施例では、ハイブリッドIC化した
電源回路(DC−DCコンバータ)等の実装部に対応す
る箇所の下側ケースMCAに設けた切欠き(図11に示
すコネクタCT接続用の切欠きを含む)である。このよ
うに、回路基板PCB上の発熱部を下側ケースMCAで
覆わずに、切欠きを設けておくことにより、インターフ
ェイス回路基板PCBの発熱部の放熱性を向上すること
ができる。すなわち、現在、薄膜トランジタTFTを用
いた液晶表示装置を高性能化し、使い易さを向上するた
め、多階調化、単一電源化が要求されている。これを実
現するための回路は、消費電力が大きく、また、回路手
段をコンパクトに実装しようとすると、高密度実装とな
り、発熱が問題となる。したがって、下側ケースMCA
に発熱部に対応して切欠きMCLを設けることにより、
回路の高密度実装性、およびコンパクト性を向上するこ
とができる。この他にも、表示制御集積回路素子TCO
Nが発熱部品と考えられ、この上の下側ケースMCAを
切り欠いてもよい。
【0109】MH1〜4は、当該モジュールMDLをパ
ソコン等の応用装置に取り付けるための4個の取付穴で
ある。金属製シールドケースSHDにも、下側ケースM
CAの取付穴MH1〜4に一致する取付穴SH1〜4が
形成されており、ねじ等を用いて応用製品に固定、実装
される。
【0110】蛍光管LPとランプケーブルLPCとを保
持したゴムブッシュGBは、ゴムブッシュGBがぴった
りはまるように形成された収納部MGにはめ込まれ、蛍
光管LPは下側ケースMCAと非接触で収納部ML内に
収納される。
【0111】MBは導光板GLBの保持部で、PJ部
は、位置決め部である。MLは蛍光管LPの収納部、M
GはゴムブッシュGBの収納部、MVXは、蛍光管LP
周りの反射シートLSと導光板GLBの重なり部分を収
容するための溝部分である。MC1はランプケーブルL
PC1の収納部、MC2はランプケーブルLPC2の収
納部である。
【0112】《ランプケーブルLPCの下側ケースMC
Aへの収納》本例では、コンパクトに実装を行なうため
と、EMIノイズへの悪影響がないようにランプケーブ
ルLPCの配線を工夫した。
【0113】図20(b)は、図2に示す液晶モジュー
ルMDLのB−B切断線における断面図を示す。
【0114】すなわち、2本のランプケーブルLPCの
内、グランド電圧側のケーブルLPC2は、蛍光管LP
の収納部以外の3辺の外形に沿うように、下側ケースM
CAに形成された溝から成る収納部MC2に収納され
る。高圧側ケーブルLPC1は、インバータIVに接続
される部分に近いように、短く配線し、形成された溝か
ら成る収納部MC1に収納される。したがって、グラン
ド電圧配線のみ長い経路をとるので、EMIノイズへの
悪影響は、従来と比べ変化無い。したがって、従来のよ
うに、2本のランプケーブルLPC1、2を一辺側から
取り出す場合に比べ、図20(a)に示すように、蛍光
管LP側には、ランプケーブルLPC2が無く、配線エ
リアを1.5〜2mmだけ減らせる。本例では、図20
(b)に示すように、ランプケーブルLPC2を透明絶
縁基板SUB1の内側で、丁度駆動ICの下側に位置す
るように配置し、コンパクトな設計としている。ドレイ
ンドライバの引き出しが両側の場合は、特にこの配線方
法は、液晶モジュールのコンパクト化に適する。
【0115】ランプケーブルLPC1、LPC2の先端
部にはインバータIVが接続される。インバータIV
は、インバータ収納部MIに収納される。このように、
モジュールMDLをパソコン等の応用製品に組み込んだ
場合、ランプケーブルLPCがモジュールの外側の側面
を通ったり、インバータIVがモジュールMDの外側に
はみ出ることなく、バックライトBLの蛍光管LP、ラ
ンプケーブルLPC、ゴムブッシュGB、インバータI
Vをコンパクトに収納、実装することができ、モジュー
ルMDLを小型化、軽量化することができ、製造コスト
を低減することができる。
【0116】なお、蛍光管LPの設置場所は、導光板G
LBの短辺側に設置してもよい。
【0117】《表示制御集積回路素子TCONの分割》
以下、本発明の液晶表示装置の実施例を基に表示制御集
積回路TCONの分割方法につき説明する。
【0118】最初に、本実施例のTFT液晶表示モジュ
ールについて、概要を説明する。
【0119】図21は、TFT液晶表示パネルとその外
周部に配置された回路を示すブロック図である。TFT
液晶表示パネル(TFT−LCD)の上側にドレインド
ライバ部103が配置され、また、1024×3×76
8画素から構成されるXGA仕様の液晶表示パネル(T
FT−LCD)の側面部には、ゲートドライバ部10
4、コントローラ部101,電源部102が配置され
る。
【0120】ドレインドライバ部103及びゲートドラ
イバ部104は、前述したように、多層フレキシブル基
板を折り曲げ実装し、十分コンパクト設計ができた。
【0121】コントローラ部101及び電源部102
は、多層プリント基板PCBに実装する。コントローラ
部101,電源部102を搭載したインターフェイス基
板PCBは、液晶パネルPNLの封入口側の短辺の外周
部に、ゲートドライバ部104と対向して配置される
が、情報機器の横幅の制約があり、可能な限り基板PC
Bの幅も縮小させる必要が生じた。
【0122】図22は、図21に示すTFT液晶表示パ
ネル(TFTP−LCD)の等価回路を示す図である。
【0123】図22に示すように、薄膜トランジスタT
FTは、隣接する2本のドレイン信号線Dと、隣接する
2本のゲート信号線Gとの交差領域内に配置される。
【0124】薄膜トランジスタTFTのドレイン電極、
ゲート電極は、それぞれ、ドレイン信号線D、ゲート信
号線Gに接続される。
【0125】薄膜トランジスタTFTのソース電極は画
素電極に接続され、画素電極とコモン電極との間に液晶
層が設けられるので、薄膜トランジスタTFTのソース
電極との間には、液晶容量CLCが等価的に接続される。
【0126】薄膜トランジスタTFTは、ゲート電極に
正のバイアス電圧を印加すると導通し、ゲート電極に負
のバイアス電圧を印加すると不導通になる。
【0127】また、薄膜トランジスタTFTのソース電
極と前ラインのゲート信号線との間には、保持容量Ca
ddが接続される。
【0128】なお、ソース電極、ドレイン電極は本来そ
の間のバイアス極性によって決まるもので、この液晶表
示装置の回路ではその極性は動作中反転するので、ソー
ス電極、ドレイン電極は動作中入れ替わると理解された
い。しかし、以下の説明では、便宜上一方をソース電
極、他方をドレイン電極と固定して表現する。
【0129】また、図22に示すTFT液晶表示パネル
(TFT−LCD)の1画素の等価回路において、薄膜
トランジスタTFTのドレイン−ゲート間、および、ゲ
ート−ソース間には、浮遊容量Cgd,Cgsが存在す
る。
【0130】したがって、図23に示すように、各ゲー
ト信号線の間には、保持容量Caddとゲート−ソース
間の浮遊容量Cgsとの直列回路が接続されることにな
る。
【0131】保持容量Caddは、良く知られているよ
うに、薄膜トランジスタ(TFT)がスイッチングする
とき、ゲート電位変化が画素電極電位に与える影響を低
減する働きをする。また、保持容量Caddは、放電時
間を長くする作用もあり、薄膜トランジスタTFTがオ
フした後の映像情報を長い間蓄積する。
【0132】本例では、ゲート1ライン目の保持容量C
addの他端が開放状態になるのを防止するために、ゲ
ート信号線(G1)の外側にダミーゲート信号線(G
0)が設けられ、ゲート1ライン目の保持容量Cadd
の他端をダミーゲート信号線(G0)に接続する。
【0133】また、最終ラインのゲート信号線(G76
8)の外側にはゲート信号線が存在しないため、最終ゲ
ート信号線(G768)とその他のゲート信号線(G1
〜G767)との間では、ゲート信号線に接続されるコ
ンデンサの容量値が相違する。このため、本例のTFT
液晶表示モジュールにおいては、ゲート信号線に接続さ
れるコンデンサの容量値が略同じにするために、最終ゲ
ート信号線(G768)の外側に、ダミーゲート信号線
(G769)が設けられる。
【0134】本例では、ゲート信号線G0から開始し、
正規のゲート信号線(G1〜G768)に順次、1水平
期間に1パルスのゲートパルスを印加していく。また、
ゲート信号線(G0〜G768)の両側に設けたダミー
ゲート信号線(G−1,G769)には、ゲートオフ時
のパルスを印加する。
【0135】図24は、本例の液晶表示パネルのゲー
ト、ドレイン配線及び配線引き出し部周辺の構成を示す
平面図である。
【0136】前に述べたように、本例では、ドレインピ
ッチ拡大のため、両側引き出しを採用した。すなわち、
ドレイン線D1、D3等の奇数番号の配線は、上側に引
き出し、D2,D4等の偶数番号の配線は、下側に引き
出す。ドレイン線の各々192本の配線群は1個の駆動
ICの出力に電気的につながる。
【0137】ダミーゲート信号線(G−1,G0,G7
69)は、製造工程中において静電気が侵入するのを防
止する効果も有している。
【0138】ダミーゲート信号線(G−1、G769)
には、ゲートオフ電圧を多層フレキシブル基板FPC1
のパターンを通して直接供給する。ゲート信号線(G0
〜G768)は、各々100本の配線群が、1個のゲー
ト駆動ICの出力に電気的につながる。このため、最終
番目のゲート駆動IC8では、出力端子X1〜X69
(図37参照)のみゲート信号線(G700〜768)
につなげ、残り31個の出力端子は、開放となる。
【0139】図25は、本例のTFT液晶表示モジュー
ルの各ドライバ(ドレインドライバ、ゲートドライバ、
コモンドライバ)の概略構成と、信号の流れを示すブロ
ック図である。
【0140】図25において、表示制御装置201、バ
ッファ回路210は図21に示すコントローラ部101
に設けられ、ドレインドライバ211は図21に示すド
レインドライバ部103に設けられ、ゲートドライバ2
06は図21に示すゲートドライバ部104に設けられ
る。
【0141】ドレインドライバ211は、表示データの
データラッチ部と出力電圧発生回路とから構成される。
【0142】また、階調基準電圧生成部208,マルチ
プレクサ209,コモン電圧生成部202,コモンドラ
イバ203,レベルシフト回路207,ゲートオン電圧
生成部204,ゲートオフ電圧生成部205およびDC
−DCコンバータ212は図21に示す電源部102に
設けられる。
【0143】図26に、コモン電極に印加されるコモン
電圧、ドレインに印加されるドレイン電圧、ゲート電極
に印加されるゲート電圧のレベル、および、その波形を
示す。なお、ドレイン波形は黒を表示しているときのド
レイン波形を示す。
【0144】図27は、本例のTFT液晶表示モジュー
ルにおける、ゲートドライバ206、ドレインドライバ
211に対する表示用データとクロック信号の流れを示
す図である。また、図32は、本体コンピュータから表
示制御装置201に入力される表示データ及び表示制御
装置201からドレイン、ゲートドライバへ出力される
信号を示すタイミングチャートである。
【0145】表示制御装置201は、本体コンピュータ
からの制御信号(クロック,表示タイミング信号、同期
信号)を受けて、ドレインドライバ211への制御信号
として、クロックD1(CL1)、シフトクロックD2
(CL2)及び表示データを生成し、同時に、ゲートド
ライバ206への制御信号として、フレーム開始指示信
号FLM、クロックG(CL3)及び表示データを生成
する。
【0146】また、ドレインドライバ211の前段のキ
ャリー出力は、そのまま次段のドレインドライバ211
のキャリー入力に入力される。
【0147】図28は、入力表示データと画素の関係を
示す1構成図である。
【0148】表示制御装置が1個の場合は、2画素分を
表示制御装置に入力し表示制御内において上側のドレイ
ン・ドライバ用、下側のドレイン・ドライバ用に表示デ
ータを振り分けて出力する。本例では、本体コンピュー
タからの入力表示データは、2画素分を並列にインター
フェイスI/F1へ入力し、基板PCB内配線で1画素
分データになるように分けて、2個の表示制御装置のそ
れぞれの入力端子へ入力する。
【0149】図35及び図36に表示制御装置及びその
周辺部の入出力配線を示す。
【0150】本体コンピュータからは、I/F1から、
上側用表示制御集積回路素子TCON(マスタ側と定
義)に最大7ビツトまでの入力が可能となっている。す
なわち、1画素目の赤ドット用データRA0〜6、1画
素目の青ドット用データBA0〜6、2画素目の緑ドッ
ト用データGB0〜6の表示データを入力する。表示制
御集積回路素子TCONは、これらデータを変換して、
各々R00〜05、B00〜05、G10〜15の6ビ
ット表示データを出力する。6ビット表示データとした
理由は、現状では、7ビット表示用ドレインドライバが
入手困難なこと、6ビット表示用が相対的に廉価である
ことによる。
【0151】最下位の入力表示データであるRA0、B
A0、GA0は、表示制御集積回路素子TCONのRF
RC、BFRC、GFRCに接続され、フレーム レー
ト コントロール(FRCと略す。)用入力として使用
する。FRC法は、指定するフレーム毎に表示データを
制御し、液晶セルClcに印加される実効値を制御し、多
色表示する方法で、単純マトリクス液晶では、既存の技
術で、TFT液晶への応用した例は、ヒロユキ マノ,
ツトム フルハシ, アンド トシオ タナカエト
アル.,”マルチカラー ディスプレイ コントロール
メソッド フォー TFT−LCD”, エス アイ
ディー 91 ダイジェスト,547頁,1991年
(Hiroyuki Mano, Tsutomu Furuhashi, and Toshio Tan
aka et al., "Multicolor Display Control Method for
TFT-LCD", SID 91 DIGEST, 547(1991))に記載されて
いる。
【0152】したがって、最下位ビットを指定すること
で、FRC駆動のセット、リセットができ、各色に対
し、最大約128階調表示を行なえる。
【0153】また、下側用表示制御装置(スレーブ側と
定義)には、1画素目の緑ドット用データGA0〜6、
2画素目の赤ドット用データRB0〜6、2画素目の青
ドット用データBB0〜6の表示データを入力にし、B
10〜15、G01〜05、R10〜15を出力する。
最下位の入力表示データであるGB0、RB0、BB0
は、GFRC、RFRC、BFRCに接続させる。
【0154】このように、本例のTFT液晶表示モジュ
ールは、各色に対し、64階調表示あるいは、FRC法
で約128階調表示を前提として、本体コンピュータか
ら送信されてくる表示用データは、各色毎の7ビットあ
るいは6ビット入力の構成とし、ドレインドライバは各
色毎の6ビット処理が可能である構成とした。この表示
制御装置は、入力する画素数と出力する画素数とが一致
する構成となっているので、入力されるクロックの周期
(DCLK)と出力する周期(CL2)は同じになる。
また入力したデータを処理する必要がなければ、そのま
ま受け取ったデータをドレイン・ドライバへ出力する。
【0155】図29は、2個の表示制御集積回路素子T
CONの概略構成を示すブロック図である。
【0156】各々の表示制御装置201は、1ビット当
たりの回路構成部226と、周期処理部分230と、制
御信号生成部222から構成される。
【0157】1ビット当たりの回路構成部221は、D
型フリップフロップ226と、論理処理回路227と、
D型フリップフロップ228とが従属接続されてなり、
本体コンピュータからの表示用データを受け取り、制御
信号生成部222からのクロック信号を基にドレインド
ライバ211に表示用データを出力する。本例では、各
色毎の6ビットの構成であるため、1画素分の表示デー
タの並列処理行なうので、3ドット分の合計で18個の
回路部221から構成される。
【0158】データ処理部221の論理処理回路227
は、表示用データを反転するために挿入されるものであ
る。つまり、図26に示すが、例えば、黒レベルのドレ
イン波形を1水平期間(1H)毎に変化させるため、論
理処理回路227で1ビットずつ論理反転を行ない、ド
レンイドライバに入力している。
【0159】図32から明かなように、ドレインドライ
バのシフト用クロックD2(CL2)は、本体コンピュ
ータから入力されるクロック信号(DCLK)および表
示用データの周波数と同じであり、本体コンピュータか
らのクロック信号と同一周波数のクロック信号により、
D型フリップフロップ226に取り込まれた表示用デー
タは、D型フリップフロップ228からクロック信号に
よりデータバスに出力され、本体コンピュータから送信
されてくる単純1列の表示用データを、データバスに出
力する。
【0160】表示制御装置201は、本体コンピュータ
からの制御信号によりドライバを駆動する制御信号を生
成しているので、2個の表示制御装置間で出力クロック
の位相がずれることはないが、内部の初期値(不定値)
またはリセットの解除の状態により生成する信号では、
これら2個の間において同期及び極性が一致しない場合
がある。もし、同期がとれていないと、本例のXGAパ
ネルでは、上側のドレイン・ドライバと下側のドレイン
・ドライバとで白黒が反転してしまう現象が発生する問
題があった。
【0161】本例では、上記問題を対策するため、周期
処理部分230を表示制御装置201内に配置する。
【0162】図30は、周期処理部分230の要部回路
構成を示す。
【0163】マスタ側からスレーブ側に、同期信号を送
ることとし、スレーブ側ではこの信号を使用して内部処
理を行う。実施例では、ドレイン・ドライバのデータ反
転/非反転の指示が、2個間の同期処理に当る。
【0164】マスタモード及びスレーブモードの選択
は、モード設定端子から行なう。
【0165】表示制御装置201が、マスタ側であった
場合は、マスタモード端子がHiレベル、スレーブモー
ド端子がLowレベルとなり、データ極性信号がそのま
ま実際に回路内で使用する信号となり、論理処理回路2
27のクロック入力になる。更に、データ極性信号が、
出力バッファから出力パッドPADを通して、スレーブ
側の表示制御装置201に入力され、同期信号として作
用する。
【0166】表示制御装置201が、スレーブ側であっ
た場合は、マスタモード端子がLowレベル、スレーブ
モード端子がHiレベルとなり、もはや、出力バッファ
は作動しなくなる。この状態で、マスタ側の出力バッフ
ァから出力パッドPADを通ってきたデータ極性信号
が、スレーブ側の表示制御装置201のPADに入力と
して印加される。このマスタ側からのデータ極性信号が
そのまま実際に回路内で使用する信号となり、スレーブ
側の表示制御装置201の論理処理回路227のクロッ
ク入力になる。したがって、2個の表示制御装置間で出
力クロックの位相がずれることはない。
【0167】図35、図36に、表示制御集積回路素子
TCONの周囲の結線図及び端子名を示す。
【0168】マスタ側の出力バッファから出力パッドP
ADを通ってきたデータ極性信号は、端子DDTからス
レーブ側入力パッドPADの端子DDTに伝達される。
【0169】また、表示用データの反転が必要なけれ
ば、論理処理回路227は必要ない。
【0170】すなわち、例えば、図26に示す黒レベル
のドレイン波形を1水平期間(1H)毎に変化させるた
め、図25の階調基準電圧生成部において、1水平期間
(1H)毎に変化する電源反転回路とトランジスタに直
結する梯子型抵抗回路とを組合せ、各階調レベルに対応
する2種類の階調基準電圧を生成しておき、マルチプレ
クサ209で1水平期間(1H)毎に同期した2種類の
階調基準電圧を選択し、ドレンイドライバの同一の階調
基準電圧供給ラインへ入力にする。この方法では、電源
反転回路手段及びマルチプレクサ209との同期手段が
必要となり、論理反転法に比べ、一般に回路設計が難し
くなる。ただし、この方法によれば、2個の表示制御装
置TCON内に論理処理回路227が不要となり、Dフ
リップフロップ226、228も1個にでき、面積縮小
に更に有利である。
【0171】図33は、3種類の構成に対する表示制御
集積回路素子TCONの外形を示す平面図である。
【0172】図33(a)は、本例のXGA液晶パネル
PNLを1個の表示制御集積回路素子TCONで制御す
る場合の外形サイズを示す。表示データ端子のみでも、
〔7ビット(入力)+6ビット(出力)〕×3(RGB
ドット)×2画素(上/下ドレインドライバ用)=78
端子が最低必要となる。この他にドレイン、ゲートドラ
イバへ出力される制御信号も2倍に増え、合計で、14
4端子となることがわかった。端子間ピッチ0.5mm
とすると、外形は、約22mm角となる。
【0173】図33(b)は、マスタ及びスレーブ側の
2個の表示制御集積回路素子TCONでデータを制御す
る場合の外形サイズを示す。図11は、この構成にて、
実際に表示制御集積回路素子TCONを作製し、基板P
CBに実装したものである。表示データ端子として、
〔7ビット(入力)+6ビット(出力)〕×3(RGB
ドット)=39端子と半減する。この他にドレイン、ゲ
ートドライバへ出力される信号も約半減し、合計で、8
0端子となる。端子間ピッチ0.5mmとすると、外形
は、約13.6mm(縦)×12mm(横)となる。完
全に半減されない理由は、モード設定や本体コンピュー
タからの同期信号、表示タイミング信号等は、半減でき
ないためである。但し、この構成は、モード設定端子が
あるため、XGAパネルだけでなく、VGAパネル(6
40×3×480ドット)やSVGAパネル(800×
3×600ドット)にも対応できる。
【0174】図33(c)は、2個の表示制御集積回路
素子TCONで制御する場合で、更にXGAパネル専用
とし、モード設定端子を省いた場合の外形サイズを示
す。これにより、合計で64端子と、大幅に減り、外形
も12mm角と縮小できる。
【0175】《液晶表示モジュールMDLを実装した情
報機器》図34は、液晶表示モジュールMDLを実装し
たノートブック型のパソコン、あるいは、ワープロの斜
視図である。
【0176】本発明の実施例である駆動ICの液晶パネ
ルPNL上へのCOG実装と外周部のドレイン及びゲー
トドライバ用周辺回路としての多層フレキシブル基板に
折り曲げ実装を採用することで、従来に比べ大幅に外形
サイズ縮小ができる。したがって、ドレインドライバ用
周辺回路を情報機器のヒンジ上方の表示部の上下に対称
に配置できるため、表示部中心と液晶パネルPNLの中
心とを容易に一致させることができる。
【0177】情報機器からの信号は、まず、図では、左
側のインターフェイス基板PCBのほぼ中央に位置する
コネクタCTから2個の表示制御集積回路素子TCON
へ行き、ここでデータ変換された表示データが、上下に
分かれてドレインドライバ用周辺回路へ流れる。このよ
うに、複数の表示制御集積回路素子TCONを使用する
ことで、情報機器の横幅の外形の制約が解消でき、小型
で低消費電力の情報機器を提供できた。
【0178】図35、図36は図22に示すコントロー
ラ部101を、図37、図38は図22に示すゲートド
ライバ部104を、図39〜図43は図22に示すドレ
インドライバ部103を、図44、図45は図26に示
す各ドライバの回路を示している。
【0179】以上、本発明を実施例に基づき具体的に説
明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものでは
なく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更し得ること
は言うまでもない。
【0180】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0181】(1)液晶表示装置において、透明絶縁基
板上に駆動ICを搭載したチップ・オン・ガラス型の液
晶パネルとその外周部に位置し、前記駆動IC用基板を
3層以上の折れ曲げ可能な多層フレキシブル基板とした
ので、画素数や表示色数が増加し、配線数が増加して
も、液晶表示装置の周辺駆動回路が小型化され、情報処
理装置の外形サイズを小さくすることが可能である。
【0182】(2)多層フレキシブル基板の表面導体層
をグランドや5ボルトなどの直流電源のベタ状あるい
は、メッシュ状パターン部分でほぼ全面を被覆すること
にしたので、画素数や表示色数が増加し、必要な信号の
周波数が増加しても、EMIレベルが低い、耐環境性の
優れた液晶表示装置を有する情報処理装置を提供するこ
とができる。
【0183】(3)チップ・オン・ガラス型の液晶パネ
ルと折れ曲げ可能な多層フレキシブル基板の組合せによ
り、従来のテープ キャリア パッケージ(TCP)が不
要となり、また、周辺駆動回路間の接続を透明絶縁基板
上の配線を使用することもできるので、部品点数を削減
させることが可能である。
【0184】(4)周辺駆動回路間の接続に異方性導電
膜を使用し、多層フレキシブル基板上のアライメントマ
ークで位置合わせすることで、画素数や表示色数が増加
し、配線数が増加しても、信頼性良く基板間の接続がで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した液晶表示装置の液晶表示モジ
ュールの分解斜視図である。
【図2】図1に示す液晶表示モジュールの表面側からみ
た組立て完成後の斜視図である。
【図3】本発明の液晶表示装置の実施例である液晶表示
モジュールの液晶表示パネルとその周辺に配置された回
路を示すブロック図である。
【図4】シールドケースSHDの上面図、前側面図、後
側面図、右側面図、左側面図である。
【図5】スペーサSPCの上面図、A−A切断線におけ
る断面図、B−B切断線における断面図である。
【図6】本実施例の液晶表示パネルの外周部に多層フレ
キシブル基板及び多層プリント基板を実装した状態を示
す下面図である。
【図7】(a)は、本実施例で使用した折り曲げ可能な
多層フレキシブル基板の断面図である。(b)は、本発
明の他の実施例であり、突出部分FSLを2層の導体層
で構成した多層フレキシブル基板の断面図である。
【図8】本実施例で使用したゲートドライバを駆動する
ための多層フレキシブル基板の上面図と下面図及び導体
パターンの要部拡大図である。
【図9】本実施例で使用した一方側のドレインドライバ
を駆動するための多層フレキシブル基板の上面図と下面
図及び導体パターンの要部拡大図である。
【図10】本実施例で使用した他方側のドレインドライ
バを駆動するための多層フレキシブル基板の上面図と下
面図及び導体パターンの要部拡大図である。
【図11】本実施例で使用したコントローラ部及び電源
部の機能を有するインターフェイス回路基板の上面図と
下面図及び基板に搭載したハイブリッド集積回路の横側
面図、前側面図である。
【図12】(a)は、本実施例で使用した多層フレキシ
ブル基板と多層プリント基板を異方性導電膜で電気接続
した状態を示す斜視図である。(b)は、本実施例で使
用した折り曲げ可能な多層フレキシブル基板の折り曲げ
実装方法を示す斜視図である。
【図13】図12に示す斜視図のA−A切断線における
断面図である。
【図14】本実施例で使用した多層フレキシブル基板の
3層以上の部分における表面導体層のパターンを示す上
面図で、直流電圧に固定されたメッシュ状パターンでほ
ぼ全面被覆された状態を示す。
【図15】粘着テープの上面図である。
【図16】多層フレキシブル基板の折り曲げ後の駆動回
路基板付き液晶表示素子の上面図である。
【図17】ゴムクッションGCの上面図である。
【図18】蛍光管を組み込む前の導光体、プリズムシー
ト、拡散シート、反射シートからなるバックライトの組
立て途中の上面図及びA−A切断線における断面図であ
る。
【図19】下側ケースMCAの上面図、前側面図、後側
面図、右側面図、左側面図である。
【図20】(a)は、図2に示す液晶表示モジュールの
組立て完成図のA−A切断線における断面図であり、シ
ールドケース、多層フレキシブル基板の折り曲げ部や搭
載されたチップ部品、ゴムクッション、バックライト、
下側ケースの相対位置関係を示す。(b)は、図2に示
す液晶表示モジュールの組立て完成図のB−B切断線に
おける断面図であり、ランプケーブルLPCの相対位置
を示す。
【図21】本実施例のTFT液晶表示モジュールの等価
回路を示すブロック図である。
【図22】図22に示すTFT液晶表示パネルの1ドッ
トの等価回路を示す図である。
【図23】図22に示すTFT液晶表示パネルの1画素
の等価回路の各ゲート信号線に接続される容量を示す図
である。
【図24】本実施例のTFT液晶表示パネルのゲート配
線、ドレイン配線及び配線引き出し部周辺の構成を示す
平面図である。
【図25】本実施例のTFT液晶表示モジュールの各ド
ライバの概略構成と、信号の流れを示すブロック図であ
る。
【図26】本実施例のTFT液晶表示モジュールにおけ
る、コモン電極に印加されるコモン電圧、ドレイン電極
に印加されるドレイン電圧、ゲート電極に印加されるゲ
ート電圧のレベル及びその波形を示す図である。
【図27】本実施例のTFT液晶表示モジュールにおけ
る、表示制御装置からゲート及びドレインドライバへの
表示用データとクロック信号の流れを示す図である。
【図28】本実施例のTFT液晶表示モジュールにおけ
る、入力表示データと2画素内の赤緑青の各ドットとの
対応関係を示す図である。
【図29】図27に示す表示制御装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【図30】図29に示す表示制御装置の周期処理回路の
要部を示す回路図である。
【図31】本実施例のTFT液晶表示モジュールにおけ
る、本体コンピュータから表示制御装置に入力される表
示データ及び表示制御装置からゲート、ドレインへ出力
される信号のタイミングチャートを示す図である。
【図32】図31に示すタイミングチャートにおける、
入力される表示データとドレインドライバへ出力される
表示データのタイミングを示す図である。
【図33】表示制御集積回路素子TCONの外形を示す
平面図である。
【図34】本実施例の液晶表示モジュールを実装したノ
ートブック型のパソコン、あるいは、ワープロの斜視図
である。
【図35】本実施例のTFT液晶表示モジュールにおけ
る、表示制御集積回路素子TCONとインターフェイス
I/F1との間の結線部分を示す図である。
【図36】本実施例のTFT液晶表示モジュールにおけ
る、表示制御集積回路素子TCONとインターフェイス
I/F1との間の結線部分を示す図である。
【図37】本実施例のTFT液晶表示モジュールにおけ
る、ゲート駆動ICに入出力される信号とドレインドラ
イバ基板側から入力信号の結線部分を示す図である。
【図38】本実施例のTFT液晶表示モジュールにおけ
る、ゲート駆動ICに入出力される信号とドレインドラ
イバ基板側から入力信号の結線部分を示す図である。
【図39】本実施例のTFT液晶表示モジュールにおけ
る、インターフェイスI/F4とドレイン駆動ICに入
力される信号との間及びドレイン駆動ICからの出力の
結線部分を示す図である。
【図40】本実施例のTFT液晶表示モジュールにおけ
る、インターフェイスI/F4とドレイン駆動ICに入
力される信号との間及びドレイン駆動ICからの出力の
結線部分を示す図である。
【図41】本実施例のTFT液晶表示モジュールにおけ
る、インターフェイスI/F4とドレイン駆動ICに入
力される信号との間、ドレイン駆動ICからの出力及び
ゲートドライバ基板側への出力の結線部分を示す図であ
る。
【図42】本実施例のTFT液晶表示モジュールにおけ
る、インターフェイスI/F5とドレイン駆動ICに入
力される信号との間及びドレイン駆動ICからの出力の
結線部分を示す図である。
【図43】本実施例のTFT液晶表示モジュールにおけ
る、インターフェイスI/F5とドレイン駆動ICに入
力される信号との間、ドレイン駆動ICからの出力及び
ゲートドライバ基板側への出力の結線部分を示す図であ
る。
【図44】本実施例のTFT液晶表示モジュールにおけ
る、ホスト側の入力インターフェイスとドレインドライ
バ基板側への出力インターフェイス間の結線部分であ
り、実際の液晶駆動回路の回路構成を示す図である。
【図45】本実施例のTFT液晶表示モジュールにおけ
る、ホスト側の入力インターフェイスとドレインドライ
バ基板側への出力インターフェイス間の結線部分であ
り、実際の液晶駆動回路の回路構成を示す図である。
【符号の説明】
PNL…液晶表示素子(パネル)、SUB1…透明絶縁
基板1、SUB2…透明絶縁基板2、SHD…シールド
ケース、IC…駆動ドライバ、FPC1〜3…多層フレ
キシブル基板、FML…多層フレキシブル基板において
3層以上の導体層から構成される部分、FSL…多層フ
レキシブル基板において3層以上の導体層から構成され
る部分、BNT…多層フレキシブル基板の折り曲げ部
分、ALMC、ALMD、ALMG…アライメントマー
ク、CHD、CHG…チップ部品、ERH…直流電圧の
ベタ状あるいは、メッシュ状導体パターン、PCB…イ
ンターフェイス回路基板、ACF1、ACF2…異方性
導電膜、TCON…表示制御集積回路素子、PCN…封
入口の凸部近傍に位置する周辺基板に設けた凹部、BL
…バックライト、LP…蛍光管、LPC…ランプケーブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊岡 俊一 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日 立製作所 電子デバイス事業部内 (72)発明者 流石 眞澄 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日 立製作所 電子デバイス事業部内 (72)発明者 柴田 克彦 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日 立製作所 電子デバイス事業部内 (72)発明者 五十嵐 陽一 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日 立製作所 電子デバイス事業部内 (72)発明者 小林 直人 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイ スエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−29923(JP,A) 特開 平3−17628(JP,A) 特開 平2−287434(JP,A) 特開 昭63−313187(JP,A) 特開 平5−315758(JP,A) 特開 平5−243741(JP,A) 実開 平4−124718(JP,U) 実開 平4−77137(JP,U) 実開 平1−142924(JP,U) 実開 平3−105880(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1345

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重ね合わせた2枚の透明絶縁基板の一方の
    基板上に駆動ICを搭載したチップ・オン・ガラス型液
    晶表示素子と、前記透明絶縁基板の一方の少なくとも1
    辺側の外周部に配置された3層以上の導体層を絶縁層で
    隔てながら積層してなる多層フレキシブル基板とを備
    え、前記3層以上の導体層の多層フレキシブル基板の一
    方の表面に最も近い第1導体層はグランド電位に設定さ
    れ、前記第1導体層以外の前記3層以上の導体層は前記
    透明絶縁基板の一方の前記少なくとも1側の外周部に形
    成された前記駆動ICの入力端子用パターンと電気的に
    接続されることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】重ね合わせた2枚の透明絶縁基板の一方の
    基板上に駆動ICを搭載したチップ・オン・ガラス型液
    晶表示素子と、前記透明絶縁基板の一方の4辺のうち、
    1個の長辺及び1個の短辺の2辺側の外周部に配置され
    てされた3層以上の導体層を絶縁層で隔てながら積層し
    てなる多層フレキシブル基板とを備え、前記3層以上の
    導体層の多層フレキシブル基板の一方の表面に最も近い
    第1導体層はグランド電位に設定され、前記第1導体層
    以外の前記3層以上の導体層は前記透明絶縁基板の一方
    の前記少なくとも1側の外周部に形成された前記駆動I
    Cの入力端子用パターンと電気的に接続されることを特
    徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】重ね合わせた2枚の透明絶縁基板の一方の
    基板上に駆動ICを搭載したチップ・オン・ガラス型液
    晶表示素子と、前記透明絶縁基板の一方の4辺のうち、
    対向する2個の長辺側及び1個の短辺側の外周部に配置
    された3層以上の導体層を絶縁層で隔てながら積層して
    なる多層フレキシブル基板とを備え、前記3層以上の導
    体層の多層フレキシブル基板の一方の表面に最も近い第
    1導体層はグランド電位に設定され、前記第1導体層以
    外の前記3層以上の導体層は前記透明絶縁基板の一方の
    前記少なくとも1側の外周部に形成された前記駆動IC
    の入力端子用パターンと電気的に接続されることを特徴
    とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】前記透明絶縁基板の一方の外周部上に形成
    された前記駆動ICの入力端子用パターンと電気的に接
    続される前記多層フレキシブル基板のパターン部分が、
    2層以下の導体層あるいはメッキされた導体層からなり
    且つ異方性導電膜で前記駆動ICの入力端子用パターン
    と電気的に接続されていることを特徴とする請求項1、
    2又は3記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】前記液晶表示素子の前記2枚の透明絶縁基
    板の一方の前記外周部上を覆うメタルフレームをさらに
    備え、前記多層フレキシブル基板の前記一方の表面には
    前記第1の導体層を露出するパターンが形成され、該露
    出パターンにおいて該第1の導体層は前記メタルフレー
    ムと電気的に接続されることを特徴とする請求項1、2
    又は3記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】前記多層フレキシブル基板は前記透明絶縁
    基板の一方の前記外周部上から該透明絶縁基板の一方の
    裏面に折り曲げられる構造であり、前記折れ曲がり部分
    前記3層以上の導体層の2層以下構成することを特
    徴とする請求項1、2又は3記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】前記多層フレキシブル基板の前記3層以上
    の導体層で構成される部分において、前記多層フレキシ
    ブル基板の前記一方の表面のみに電子部品が搭載されて
    いることを特徴とする請求項1、2又は3記載の液晶表
    示装置。
  8. 【請求項8】前記多層フレキシブル基板の前記3層以上
    の導体層で構成される部分において、電子部品が前記多
    層フレキシブル基板の前記一方の表面のみに搭載され
    つ前記メタルフレームの前記透明絶縁基板の一方の前記
    外周部上を覆う部分に設けられた開口部に位置すること
    を特徴とする請求項記載の液晶表示装置。
  9. 【請求項9】前記透明絶縁基板の一方の前記外周部上か
    ら該透明絶縁基板の一方の裏面に折り曲げられた前記多
    層フレキシブル基板は前記3層以上の導体層で構成され
    且つ該多層フレキシブル基板の他方の表面は該透明基板
    の一方の前記駆動ICを搭載した外周部の裏面側に接着
    することを特徴とする請求項記載の液晶表示装置。
  10. 【請求項10】前記多層フレキシブル基板の前記透明絶
    縁基板の一方の外周部上に複数個並設された前記駆動I
    Cへの入力配線パターンと電気的接続部分は前記3
    層以上の導体層のうちの2層以下を備え該接続部分は
    駆動IC毎に分離して該3層以上の導体層を備えた部
    分から該透明絶縁基板の一方の該外周部に突き出された
    形状を有することを特徴とする請求項1、2又は3記載
    の液晶表示装置。
  11. 【請求項11】前記多層フレキシブル基板の前記透明絶
    縁基板の一方の外周部上に複数個並設された前記駆動I
    C毎に該外周部に突き出た複数の接続部分内には該外周
    上の配線とのアライメントが可能なマークが形成され
    ていることを特徴とする請求項10液晶表示装置。
  12. 【請求項12】前記多層フレキシブル基板の前記第1導
    体層はベタ状あるいはメッシュ状パターンを有する
    求項1、2又は3記載の液晶表示装置。
JP25642694A 1994-10-21 1994-10-21 液晶表示装置 Expired - Lifetime JP3517458B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25642694A JP3517458B2 (ja) 1994-10-21 1994-10-21 液晶表示装置
TW084109773A TW344043B (en) 1994-10-21 1995-09-18 Liquid crystal display device with reduced frame portion surrounding display area
US08/542,962 US5739887A (en) 1994-10-21 1995-10-13 Liquid crystal display device with reduced frame portion surrounding display area
KR1019950035732A KR100255144B1 (ko) 1994-10-21 1995-10-17 표시영역외주의 프레임면적의 축소화에 적합한 액정표시장치
CN95119938A CN1089905C (zh) 1994-10-21 1995-10-20 在显示区域周围具有减少的框架部分的液晶显示装置
US08/783,090 US5838400A (en) 1994-10-21 1997-01-14 Liquid crystal display device with reduced frame portion surrounding display area

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25642694A JP3517458B2 (ja) 1994-10-21 1994-10-21 液晶表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08122806A JPH08122806A (ja) 1996-05-17
JP3517458B2 true JP3517458B2 (ja) 2004-04-12

Family

ID=17292505

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25642694A Expired - Lifetime JP3517458B2 (ja) 1994-10-21 1994-10-21 液晶表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3517458B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000165085A (ja) 1998-11-24 2000-06-16 Nec Corp フレキシブルボード及びその不要輻射防止方法並びに携帯 電話機
JP2001257350A (ja) 2000-03-08 2001-09-21 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置およびその作製方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08122806A (ja) 1996-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100255144B1 (ko) 표시영역외주의 프레임면적의 축소화에 적합한 액정표시장치
KR100304745B1 (ko) 액정표시장치
US6411359B1 (en) Liquid crystal display device having smaller frame area
KR100266356B1 (ko) 접혀구부러진 구동용 다층가요성 회로기판을 채용한 플립칩방식의 액정표시장치
US6456344B1 (en) LCD having a pattern for preventing a wavy brightness irregularity at the edges of the screen due to drive elements or tape carrier packages
JP3576294B2 (ja) 液晶表示装置
JP3247793B2 (ja) 液晶表示装置
JPH09138389A (ja) 液晶表示装置
JP3517458B2 (ja) 液晶表示装置
JPH11344696A (ja) 液晶表示装置
JP3288870B2 (ja) 液晶表示装置
JPH1138431A (ja) 液晶表示装置
JP3294444B2 (ja) 液晶表示装置
JP2000047209A (ja) 液晶表示装置
JP2001177040A (ja) 半導体集積回路とこの半導体集積回路を実装したプリント回路基板、およびこのプリント回路基板を用いた液晶表示装置
JPH09189919A (ja) 液晶表示装置
JPH09138388A (ja) 液晶表示装置
JPH09138405A (ja) 液晶表示装置
JPH11305227A (ja) 液晶表示装置
JPH1138433A (ja) 液晶表示装置
JP3429614B2 (ja) 液晶表示装置
JP3958341B2 (ja) 液晶表示モジュールおよび液晶表示装置
JPH11305226A (ja) 液晶表示装置
JP3406586B2 (ja) 液晶表示装置
JP2000019560A (ja) 液晶表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040126

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080130

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090130

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090130

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100130

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110130

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110130

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120130

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120130

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120130

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313121

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120130

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120130

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130130

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130130

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140130

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term