JPH1167989A - 冷却構造 - Google Patents

冷却構造

Info

Publication number
JPH1167989A
JPH1167989A JP22632397A JP22632397A JPH1167989A JP H1167989 A JPH1167989 A JP H1167989A JP 22632397 A JP22632397 A JP 22632397A JP 22632397 A JP22632397 A JP 22632397A JP H1167989 A JPH1167989 A JP H1167989A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermal expansion
heat transfer
low thermal
expansion member
cooled
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22632397A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Kimura
直樹 木村
Jun Niekawa
潤 贄川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP22632397A priority Critical patent/JPH1167989A/ja
Publication of JPH1167989A publication Critical patent/JPH1167989A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた冷却性能が維持できる冷却構造を実現
すること。 【解決手段】 被冷却部品10は低熱膨張部材11を介
して伝熱ブロック12に固定され、伝熱ブロック12に
固定されたフィン要素130の上側は支持ブロック15
により固定されている冷却構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気自動車に用いら
れるモーターや電力制御回路、その他、計算器等の各種
電気機器に搭載される、冷却が必要な電気部品等の冷却
に適したヒートシンクに関する。
【0002】
【従来の技術】モーターや半導体素子等の使用に伴う発
熱問題は、近年重要課題として注目されてきている。パ
ソコン等の各種電気機器やその他の機器に搭載されてい
る半導体素子等の冷却方法として、その機器にファンを
取り付け、機器筐体内の空気を冷却する方式や、その冷
却すべき半導体素子に冷却部材を取り付けたりする方法
等が知られている。
【0003】その冷却すべき半導体素子(被冷却部品)
に取り付ける冷却部材として、例えばその被冷却部品に
直接、フィンを取り付ける方法が考えられる。そのフィ
ンを経て熱をその被冷却部品の外部に放出させるためで
ある。しかし被冷却部品はサイズが小さいことが多く、
従って取り付けるフィンの数も限られてくる。また、被
冷却部品とフィンとの接続面積が小さいと、被冷却部品
の熱が多くフィンに伝わらない。
【0004】このような事情から、図4に示すように、
被冷却部品30の熱を一旦、伝熱ブロック32で受け、
伝熱ブロック32および、それに取り付けたフィン33
から熱を放出させる冷却構造が知られている。伝熱ブロ
ック32やフィン33は熱伝導性に優れるアルミニウム
材や銅材が適用される場合が多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】被冷却部品30に取り
付ける伝熱ブロック32やフィン33は、放熱機能の観
点では、熱伝導率は高い材料を用いることが望ましい。
しかし、通常、被冷却部品30(半導体素子等)はその
熱膨張率がアルミニウム材や銅材に比べ著しく小さい場
合が多く、このため図4に示すように、被冷却部品30
とアルミニウム材や銅材製の伝熱ブロック32とを直接
接合すると、伝熱ブロック32が加熱された際、その熱
膨張の大きな相違が問題となる。例えば被冷却部品30
と伝熱ブロック32との接合部分で剥離が生じたり、或
いは伝熱ブロック32の熱膨張の影響で被冷却部品30
が変形し、場合によっては被冷却部品30が破損したり
することもあった。そこで、伝熱ブロック32と被冷却
部品30との間に軟らかい熱伝導性のグリスを介在させ
たりすることが多かった。
【0006】しかしながら、伝熱ブロック32と被冷却
部品30との間に熱伝導性のグリスを介在させると、熱
膨張の相違は吸収されるものの、伝熱ブロック32と被
冷却部品30との間の熱伝導性が大きく低下してしま
う。これはグリス等が通常、材質的に熱抵抗が高いため
である。
【0007】そこで、図3に示すように、低熱膨張部材
31(金属基複合材料等)を介在させる方法が有力視さ
れている。低熱膨張部材31としては、なるべく被冷却
部品30に近い熱膨張率を有し、かつ、なるべく熱伝導
性に優れる部材が望まれる。このような特性を満たす材
料は多くないが、金属基複合材料は、高熱伝導性で低い
熱膨張特性を実現する材料として期待される。
【0008】金属基複合材料はMMC(metal m
atrix composite)等と呼ばれることも
ある材料で、アルミナ等の粒子或いは繊維等がアルミニ
ウム等のマトリックス金属に複合された材料がその代表
例である。マトリックスとして伝熱性に優れる金属を用
い、セラミック繊維等の被複合材をそれに複合した複合
材料は、熱膨張率がそのマトリックス金属に比べ格段に
小さくなり、また熱伝導率も従来のセラミック等に比べ
て高いものになり得る。
【0009】しかしながら、図3に示すように、被冷却
部品30を低熱膨張部材31を介在させて伝熱ブロック
32と接合した場合でも、低熱膨張部材31と伝熱ブロ
ック32との熱膨張率の大きな相違により、いわゆるバ
イメタル効果のため、それらに大きな反りが生じてしま
うことがあった。低熱膨張部材31と伝熱ブロック32
とのバイメタル効果により大きな反りが生ずると、被冷
却部品30と低熱膨張部材31との接合部分で剥離が生
じたり、或いは被冷却部品30が許容範囲以上に変形し
てしまうことがあった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の冷却構造は、上
述の事情に鑑みなされたもので、伝熱ブロックの一方面
側には複数のフィン要素の一方端側が固定され、前記伝
熱ブロックの他方面側には低熱膨張部材を介して被冷却
部品が固定されており、複数の前記フィン要素の他方端
側に支持ブロックが固定されている、というものであ
る。その伝熱ブロックと低熱膨張部材の熱応力の相違は
20%以内であることが望ましい。また、上下2個のブ
ロック部の間に並び立つ複数のフィン要素を備えたヒー
トシンクと、一方の前記ブロック部の外側面に固定され
た低熱膨張部材と、前記低熱膨張部材を介して前記ブロ
ック部に固定された被冷却部品と、他方の前記ブロック
の外側面に前記被冷却部品とほぼ線対称に固定され、か
つ前記低熱膨張部材とほぼ同等の熱応力を生ずる部材
と、を備えた冷却構造を提案する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の冷却構造を説明す
るための概念図である。被冷却部品10(半導体素子
等)は、低熱膨張部材11(MMC等)を介して伝熱ブ
ロック12に固定されている。伝熱ブロック12には、
複数のフィン要素130が立ち並ぶように取り付けられ
ている。これら複数のフィン要素130の集合としてフ
ィン13は構成される。
【0012】フィン要素130の上側には支持ブロック
15が固定されている。また、フィン要素130同士の
間は支持部材14により相互に拘束されている。図1に
示すような冷却構造において、低熱膨張部材11に比
べ、伝熱ブロック12の熱膨張率は相当に大きい。従っ
て低熱膨張部材11と伝熱ブロック12との積層体は、
図1において上に凸になるように反ろうとするであろ
う。しかし、本発明の冷却構造の場合、複数のフィン要
素130の上部を支持ブロック15で固定しているの
で、低熱膨張部材11と伝熱ブロック12との積層体が
上に凸になるように反ろうとする挙動を抑制する。従っ
て、反りの発生による、被冷却部品10への影響が低減
される。
【0013】図1の例において、低熱膨張部材11とし
て、金属基複合材料(MMC)が好適である。その製造
方法は、一例を示すと、例えば、炭素繊維を水分に分散
させ、それを脱水成形することでプリフォームを作製す
る。その作製したプリフォームを適当な金型にセット
し、高温下でアルミニウム材その他の金属溶湯を加圧含
浸させて凝固させる。更に必要なら塑性加工や熱処理等
を施して低熱膨張部材11は作製できる。この例でのM
MCの熱膨張率は炭素繊維の含有率等にもよるが、例え
ば14ppm程度の低い値にすることができる。この熱
膨張率はアルミニウム材の熱膨張率(24ppm程度)
に比べ相当に小さくなっている。半導体素子等の被冷却
部品10の熱膨張も、例えば12ppm程度であり、こ
の材料による低熱膨張部材11との熱的整合性は良好で
ある。
【0014】支持ブロック15の材質も、例えばMMC
が好適に適用できる。この支持ブロック15の熱膨張率
も、低熱膨張部材11と同等程度にしておくことが望ま
しい。概ね、その熱膨張率の相違は20%以内に設定し
ておくと良い。尚、低熱膨張部材11と伝熱ブロック1
2との積層体が反る際の応力に対し、それを抑制する程
度のサイズの支持ブロック15にする必要はある。
【0015】図1の例では、フィン要素130同士の間
に支持部材14をに設けている。この支持部材14は必
須ではないが、低熱膨張部材11と伝熱ブロック12と
の積層体の反りを一層抑制する意味で効果がある。
【0016】図2は本発明の他の冷却構造を説明する概
念図である。被冷却部品20は、低熱膨張部材21を介
してヒートシンク200に固定されている。ヒートシン
ク200は、下と上の2個のブロック部22、24を有
し、その間には複数のフィン要素230が並び立つよう
に備わっているものである。図中の符号23は複数のフ
ィン要素230の集合を意味する。ブロック部22、2
4およびフィン要素230は、これらが鋳造等で一体に
形成されたものでも、接合して形成されたものでも構わ
ない。
【0017】そして上側のブロック部24の外側には、
低熱膨張部材25が固定されている。この低熱膨張部材
25は低熱膨張部材21と、同程度の熱膨張変形力を有
するものが良い。ここで熱膨張変形力とは、ある温度で
の熱膨張による変形力の意味である。例えば、低熱膨張
部材25は低熱膨張部材21と同様の材質で同様のサイ
ズのものを適用すると良い。
【0018】この例においても、低熱膨張部材21とブ
ロック部22との積層体が上に凸になるように反ろうと
する挙動を低熱膨張部材25が効果的に抑制している。
従って、反りの発生による、被冷却部品20への影響が
低減される。
【0019】
【実施例】上述した図1の冷却構造(本発明例1)につ
き、被冷却部品10を0〜125℃まで温度変化させた
ときの、低熱膨張部材11と伝熱ブロック12との接合
面の反りの発生状況を調べた。反りの程度は、その接合
面の中心部分の上昇高さ(μm)の最大値を以て評価し
た。また上述した図2の冷却構造(本発明例2)につ
き、被冷却部品20を0〜125℃まで温度を変化させ
たときの、低熱膨張部材21とブロック部22との接合
面の反りの発生状況を調べた。また比較例として、上述
した図3の冷却構造(比較例2)につき、被冷却部品3
0を0〜125℃まで温度を変化させたときの、低熱膨
張部材31と伝熱ブロック32との接合面の反りの発生
状況を調べた。以上の結果を表1に記す。
【0020】
【表1】
【0021】表1の結果を見れば判るように、本発明例
は何れも反りが小さく抑制されていることが判る。従っ
て、優れた冷却性能が実現しうる冷却構造であることが
判る。
【0022】
【発明の効果】本発明の冷却構造は、優れた冷却性能が
実現しうるものである。また被冷却部品の取り付け部分
の熱的整合性が優れているので長期の使用に際し優れた
特性が維持できるものである。このように本発明は優れ
た産業上の貢献をなすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷却構造を説明する概念図である。
【図2】本発明の他の冷却構造を説明する概念図であ
る。
【図3】従来の冷却構造を説明する概念図である。
【図4】従来の冷却構造を説明する概念図である。
【符号の説明】
10 被冷却部品 11 低熱膨張部材 12 伝熱ブロック 13 フィン 130 フィン要素 14 支持部材 15 支持ブロック 20 被冷却部品 200 ヒートシンク 21 低熱膨張部材 22 ブロック部 23 フィン 230 フィン要素 24 ブロック部 25 低熱膨張部材 30 被冷却部品 31 低熱膨張部材 32 伝熱ブロック 33 フィン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝熱ブロックの一方面側には複数のフィ
    ン要素の一方端側が固定され、前記伝熱ブロックの他方
    面側には低熱膨張部材を介して被冷却部品が固定されて
    おり、複数の前記フィン要素の他方端側に支持ブロック
    が固定されている、冷却構造。
  2. 【請求項2】前記伝熱ブロックと前記低熱膨張部材の熱
    応力の相違が20%以内である、請求項1記載の冷却構
    造。
  3. 【請求項3】 上下2個のブロック部の間に並び立つ複
    数のフィン要素を備えたヒートシンクと、一方の前記ブ
    ロック部の外側面に固定された低熱膨張部材と、前記低
    熱膨張部材を介して前記ブロック部に固定された被冷却
    部品と、他方の前記ブロックの外側面に前記被冷却部品
    とほぼ線対称に固定され、かつ前記低熱膨張部材とほぼ
    同等の熱応力を生ずる部材と、を備えた冷却構造。
JP22632397A 1997-08-22 1997-08-22 冷却構造 Pending JPH1167989A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22632397A JPH1167989A (ja) 1997-08-22 1997-08-22 冷却構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22632397A JPH1167989A (ja) 1997-08-22 1997-08-22 冷却構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1167989A true JPH1167989A (ja) 1999-03-09

Family

ID=16843395

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22632397A Pending JPH1167989A (ja) 1997-08-22 1997-08-22 冷却構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1167989A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006203017A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 放熱部品
JP2007128935A (ja) * 2005-11-01 2007-05-24 Showa Denko Kk パワーモジュール用ベースの製造方法
JP2017092468A (ja) * 2015-11-10 2017-05-25 昭和電工株式会社 パワーモジュール用ベース

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006203017A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 放熱部品
JP4529704B2 (ja) * 2005-01-21 2010-08-25 パナソニック株式会社 放熱部品を有する電子機器
JP2007128935A (ja) * 2005-11-01 2007-05-24 Showa Denko Kk パワーモジュール用ベースの製造方法
JP2017092468A (ja) * 2015-11-10 2017-05-25 昭和電工株式会社 パワーモジュール用ベース

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4617209B2 (ja) 放熱装置
JPWO2007105580A1 (ja) パワーモジュール用ベース
JP5237254B2 (ja) 熱伝導部材、電子装置及び前記熱伝導部材の使用方法
JP2006294971A (ja) パワーモジュール用基板及びその製造方法
WO2003061001A1 (en) Heat sink having high efficiency cooling capacity and semiconductor device comprising it
JP7282950B2 (ja) 電気回路装置の放熱構造
JPWO2013121521A1 (ja) 半導体装置
JP2004022973A (ja) セラミック回路基板および半導体モジュール
JP2002329938A (ja) セラミック回路基板
JP2002237556A (ja) パワー半導体装置
JP2005332874A (ja) 回路基板及びこれを用いた半導体装置
JP2003046038A (ja) 熱伝導基材とその製造方法及び半導体装置
JPH1167989A (ja) 冷却構造
JP2000030975A (ja) 冷却部品
WO2019159776A1 (ja) 冷却装置
JP2004022964A (ja) Al−SiC系複合体およびそれを用いた放熱部品、半導体モジュール装置
JPH0677347A (ja) 基 板
JP5047422B2 (ja) 吸熱器
JP2004200567A (ja) 放熱体及びその製造方法、パワーモジュール用基板、パワーモジュール
JPH10284653A (ja) ヒートシンク
JP2009200455A (ja) 半導体放熱用基板
JP2003306730A (ja) Al−SiC系複合体および放熱部品
JP2002299532A (ja) Al−SiC系複合体および放熱部品
JP2000012749A (ja) 半導体パッケージ用放熱板
JPH10284652A (ja) ヒートシンクとそれを用いた冷却器