JPH1166672A - ディスク回転機構 - Google Patents

ディスク回転機構

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JPH1166672A
JPH1166672A JP9227654A JP22765497A JPH1166672A JP H1166672 A JPH1166672 A JP H1166672A JP 9227654 A JP9227654 A JP 9227654A JP 22765497 A JP22765497 A JP 22765497A JP H1166672 A JPH1166672 A JP H1166672A
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urging
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Hidenobu Fujita
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ディスクのターンテーブルへの安定した装着が
可能であり、部品点数が少なくてコストダウンを図る事
ができ、高さ寸法をコンパクトに構成する事ができて薄
型化が可能なディスク回転機構を提供する。 【解決手段】ディスク1を装着してそのディスク1と共
に回転するターンテーブル3と、そのターンテーブル3
上に設けられ、前記ディスク1の内周縁を押圧してその
ディスク1を保持する複数のディスク保持部2−1a,
2−2aをそれぞれ有する2個の保持レバー2と、前記
ディスク1の内周縁を押圧する方向に前記2個の保持レ
バー2をそれぞれ付勢するネジリバネ5とを備えた構成
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(Compact Di
sc),LD(Laser Disc)等の各種ディスク装置におけ
るディスク回転機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、一般的に使用される各種ディ
スク装置のディスク回転機構の一つとして、ディスクの
載置に連動する部材をターンテーブルに設け、ディスク
の載置に伴い、この連動部材がディスクをターンテーブ
ルの載置面に押圧してディスクを保持する機構が挙げら
れる。このようなディスク回転機構は、一般に、ポータ
ブルディスク再生機のように、小型化や携帯時のディス
ク脱落防止を必要とするものに使用されている。
【0003】そこで、このようなディスク回転機構の従
来例について説明する。図5乃至図8は、そのディスク
回転機構の一従来例を示している。これらの内、図5は
その一従来例のディスク回転機構の外観を示す斜視図で
ある。同図において、13は載置面13aを有するター
ンテーブル、12は後述するディスク11をターンテー
ブル13の載置面13aに押圧して保持するボールであ
る。ターンテーブル13の上面中央部にはキャップ14
が設けられており、キャップ14の外周縁部にはボール
12の直径よりも小さい径の開口を有するボール収納部
14aが形成され、このボール収納部14に収納される
ボール12は、内側より後述するリング状ゴム15によ
って外側方向に付勢されている。
【0004】即ち、ボール12は、一部がボール収納部
14aの開口より突出した状態で常時外側方向に付勢さ
れ、且つターンテーブル13の回転中心より半径方向に
弾性を持って移動自在に設けられ、リング状ゴム15の
付勢力に抗してキャップ14内に収納されるように構成
されている。尚、ボール収納部14aは、ターンテーブ
ル13の回転軸周りに120度間隔で3カ所形成され、
それぞれにボール12がリング状ゴム15に付勢されな
がら収納されている。このような構成のディスク回転機
構において、まず、ターンテーブル13へのディスク1
1の装着について以下に説明する。
【0005】ここで、図6は、一従来例のディスク回転
機構におけるディスク装着前及びディスク放出後の状態
を示す側面縦断面図であり、図7は、ディスク装着途中
及びディスク放出途中を示す側面縦断面図、図8は、デ
ィスク装着状態を示す側面縦断面図である。
【0006】図6に示すように、ターンテーブル13に
ディスク11を装着する前は、リング状ゴム15の付勢
力によってキャップ14のボール収納部14aの開口よ
りボール12の一部が突出した状態となっている。この
状態において、ディスク11の内周をキャップ14の外
周に嵌め込みながら載置すると、同図に示すように、デ
ィスク11内周縁の下面はボール収納部14aの開口よ
り突出したボール12の上面に当接する。この当接状態
においてディスク11を下方向に押圧すると、その押圧
力によって、図7に示すように、ボール12がリング状
ゴム15の付勢力に抗して内側方向に収納され、それに
伴いディスク11の下方向への移動が可能となる。
【0007】そして、図8に示すように、ディスク11
が下方向へ移動する事によってターンテーブル13の載
置面13aに装着されると、下方向への押圧に伴うディ
スク11の押圧力が解かれ、ボール12がリング状ゴム
15の付勢力によって、一部がボール収納部14aの開
口より突出した状態に復帰する。そして、その突出した
ボール12の下面がディスク11内周縁の上面に当接
し、その当接によってディスク11がターンテーブル1
3の載置面13aに押圧保持される。
【0008】次に、ターンテーブル13に装着されたデ
ィスク11の放出について説明する。図8のように、デ
ィスク11をボール収納部14aより突出したボール1
2の下面によって、ターンテーブル13の載置面13a
に押圧保持している状態において、ディスク11を上方
向に移動させると、その移動に伴う押圧力によって、図
7に示すように、ボール12がリング状ゴム15の付勢
力に抗して内側方向に収納され、それに伴ってディスク
11の上方向への移動が可能となり、その後の上方向へ
の移動によって、図6に示すように、ディスク11がタ
ーンテーブル13より放出される。
【0009】そして、ディスク11がターンテーブル1
3より放出されると、上方向への移動にともなうディス
ク11の押圧力が解かれ、ボール12がリング状ゴム1
5の付勢力によって、一部がボール収納部14aの開口
部より突出した状態に復帰する。従って、上記のような
ディスク回転機構によれば、ディスク11をターンテー
ブル13の載置面13aに押圧保持して装着する事がで
き、且つディスク11装着時にディスク11を上方向に
移動させる事によって放出する事ができる。
【0010】次に、ディスク回転機構の他の従来例につ
いて説明する。この、他の従来例のディスク回転機構の
外観は、上記図5に示すものと同様である。また、図9
乃至図11は、そのディスク回転機構の他の従来例を示
している。ここで、図9は、他の従来例のディスク回転
機構におけるディスク装着前及びディスク放出後の状態
を示す側面縦断面図であり、図10は、ディスク装着途
中及びディスク放出途中を示す側面縦断面図、図11
は、ディスク装着状態を示す側面縦断面図である。
【0011】これらの図において、21はディスク、2
3は載置面23bを有するターンテーブル、22はディ
スク21をターンテーブル23の載置面23bに押圧し
て保持するボールであり、ターンテーブル23に設けら
れた、ディスク21の内径面との当接部23cには、ボ
ール22の直径よりも小さい径の開口を有するボール収
納部23aが形成されている。26は、コイルバネ25
による回転軸に沿った上方向の付勢力を、ボール収納部
23aに収納されるボール22に対して内側より外側方
向に作用させる斜面から成る付勢部26aを有する押さ
え板である。
【0012】即ち、ボール22は、一部がボール収納部
23aの開口部より突出した状態で常時外側方向に付勢
され、かつ付勢部26aの斜面に沿ってターンテーブル
23の回転中心の半径方向に対して移動可能に設けら
れ、コイルバネ25に抗してターンテーブル23内に収
納されるように構成されている。尚、ボール収納部23
aは、ターンテーブル23の回転軸周りに120度間隔
で3カ所形成され、それぞれにボール22が押さえ板2
6の付勢部26aの斜面により付勢されながら収納され
ている。
【0013】このような構成のディスク回転機構におい
て、まず、ターンテーブル23へのディスク21の装着
について以下に説明する。図9に示すように、ターンテ
ーブル23にディスク21を装着する前は、押さえ板2
6の付勢部26aの斜面によって、コイルバネ25の付
勢力がターンテーブル23の回転中心に対する外側方向
に作用し、ターンテーブル23のボール収納部23aの
開口よりボール22の一部が突出した状態となってい
る。
【0014】この状態において、ディスク21の内周を
ターンテーブル23のディスク内径との当接部23cに
嵌め込みながら載置すると、同図に示すように、ディス
ク21内周縁の下面はボール収納部23aの開口部より
突出したボール22の上面に当接する。この当接状態に
おいてディスク21を更に下方向に押圧すると、その押
圧力によって、図10に示すように、ボール22が押さ
え板26の付勢部26aの斜面に沿って内側方向(矢印
a方向)に収納される。このとき、押さえ板26はコイ
ルバネ25の付勢力に抗して下方向に移動する。そし
て、そのボール22の収納に伴い、ディスク21の下方
向への移動が可能となる。
【0015】そして、図11に示すように、ディスク2
1が下方向へ移動する事によってターンテーブル23の
載置面23bに装着されると、ディスク21の内径によ
るボール22への押圧力が解かれる。そして、ボール2
2は、押さえ板26の付勢部26aの斜面よりコイルバ
ネ25の付勢力によって外側方向(矢印b方向)に付勢
され、再びボール収納部23aの開口部より突出し、そ
の突出したボール22の下面がディスク21内周縁の上
面に当接し、その当接によってディスク21がターンテ
ーブル23の載置面23bに押圧保持される。
【0016】次に、ターンテーブル23に装着されたデ
ィスク21の放出について説明する。図11のように、
ディスク21を、ボール収納部23aより突出したボー
ル22の下面によって、ターンテーブル23の載置面2
3bに押圧保持している状態において、ディスク21を
上方向に移動させると、その移動に伴う押圧力によっ
て、図10に示すように、ボール22が押さえ板26の
付勢部26aの斜面を介して受けているコイルバネ25
よりの付勢力に抗して内側方向に収納され、それに伴っ
てディスク21の上方向への移動が可能となり、その後
の上方向への移動によって、図9に示すように、ディス
ク21がターンテーブル23より放出される。
【0017】そして、ディスク21がターンテーブル2
3より放出されると、上方向への移動にともなうディス
ク21の押圧力が解かれ、ボール22が押さえ板26の
付勢部26aの斜面を介して受けているコイルバネ25
よりの付勢力によって、一部がボール収納部23aの開
口部より突出した状態に復帰する。従って、上記のよう
なディスク回転機構によれば、ディスク21をターンテ
ーブル23の載置面23bに押圧保持して装着する事が
でき、且つディスク21装着時にディスク21を上方向
に移動させる事によって放出する事ができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記一
従来例のような構成では、最低でもボール12が3個と
リング状ゴム15が1個の合計4個の部品が必要であ
り、部品点数が多いという欠点があった。ところが、例
えば部品点数を削減するために、ボール12の数を単純
に2個とした場合には、ディスク11における平面を2
カ所で押圧する事となり、装着が不十分となる。平面を
確実に規制するためには、3カ所以上で押圧する必要が
ある。また、ボール12の付勢手段として、リング状ゴ
ム15を使用しているので、その経時変化によって付勢
荷重が低下するという欠点があった。
【0019】また、上記他の従来例のような構成では、
付勢荷重を安定させるためにコイルバネ25を用いてい
るのであるが、3個のボール22にその付勢荷重が均等
に掛かるようにするための押さえ板26が必要となり、
最低でもボール22が3個、押さえ板26が1個、コイ
ルバネ25が1個の合計5個の部品が必要となり、部品
点数が更に多くなるという欠点があった。また、ボール
22が内側方向へ移動する場合、押さえ板26が下方向
に移動するので、押さえ板26が移動可能なスペースを
下方向に確保する必要があり、結果的にターンテーブル
の厚みが大きくなるという欠点があった。
【0020】本発明は、これらの不具合点に鑑み、ディ
スクのターンテーブルへの安定した装着が可能であり、
また、部品点数が少なくてコストダウンを図る事がで
き、さらには高さ寸法をコンパクトに構成する事ができ
て薄型化が可能なディスク回転機構を提供する事を目的
とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、ディスクを装着してそのディスクと共
に回転するターンテーブルと、そのターンテーブル上に
設けられ、前記ディスクの内周縁を押圧してそのディス
クを保持する複数のディスク保持部をそれぞれ有する2
個の保持レバーと、前記ディスクの内周縁を押圧する方
向に前記2個の保持レバーをそれぞれ付勢する付勢手段
とを備えた構成とする。また、前記2個の保持レバーを
それぞれスライドさせて付勢する構成とする。さらに、
前記2個の保持レバーはそれぞれ2個の前記ディスク保
持部を有する構成とする。
【0022】また、前記2個の保持レバーにそれぞれ設
けられ、前記付勢手段によりその保持レバーを付勢する
ための付勢部は、前記ターンテーブルの平面から見て前
記2個のディスク保持部を結ぶ線分の垂直2等分線上に
それぞれ位置する構成とする。
【0023】また、ねじりバネの一端を一方の前記保持
レバーに設けられた付勢部に当接させてその一方の保持
レバーを付勢し、前記ねじりバネの他端を他方の前記保
持レバーに設けられた付勢部に当接させてその他方の保
持レバーを付勢する構成とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明のデ
ィスク回転機構の一実施形態における、ディスク装着前
及びディスク放出後を示す図である。また、図2は、同
ディスク回転機構におけるディスク装着途中及びディス
ク放出途中を示す図である。また、図3は、同ディスク
回転機構におけるディスク装着状態を示す図である。そ
して、それぞれの図において、(a)は平面図、(b)
はAA断面図、(c)はBB断面図である。
【0025】これらの図において、1はディスク、2は
ディスク1を保持する保持レバー、3はディスク1が載
置されるターンテーブル、5は保持レバー2にディスク
1を保持するための付勢力を与える付勢手段としてのネ
ジリバネである。
【0026】ターンテーブル3は、ディスク1を載置す
るための輪状の載置面3bと、ディスク1の内径を位置
決めする円筒状のディスク支持部3fと、保持レバー2
の両端部2−1,2−2をそれぞれディスク支持部3f
から突出させるための開口を有する保持レバー収納部3
aと、保持レバー2の上下をそれぞれ規制する保持レバ
ーガイド3d,3cと、ネジリバネ5の支持用突起3e
を有している。
【0027】保持レバー2は、各図に示すように略左右
対称に2個設けられており、それぞれの保持レバー2
は、各平面図(a)に示すように上下対称の形をしてい
る。また、各保持レバー2は、その上記両端部2−1,
2−2にディスク保持部2−1a,2−2a及びディス
ク受け部2−1b,2−2bをそれぞれ有していて、こ
の部分が上記ディスク支持部3fの開口より突出してい
る。そして、保持レバー2はターンテーブル3上の上記
保持レバーガイド3cと3dの間に挟んで配置してあ
り、上下方向を規制されつつターンテーブル3の内周方
向から外周方向に移動可能に設けられている。
【0028】ネジリバネ5は、各平面図(a)及び各B
B断面図(c)に示すように、ターンテーブル3上の上
記支持用突起3eによって内径を支持され、その2本の
足5a,5bは、それぞれ2つの保持レバー2の付勢部
2cに係合している。これにより、保持レバー2に付勢
力を与え、そのディスク保持部2−1a及び2−2aを
ディスク1に押しつける事により、ディスク1を保持す
る事ができる。また、各平面図(a)において、上記保
持レバー2の付勢部2cは、ディスク保持部2−1aと
2−2aを結ぶ垂直2等分線上に設けられている。
【0029】尚、上述のように、2個の保持レバーがそ
れぞれ2個のディスク保持部を有しており、ディスク保
持部は合計4個となるので、これに従ってターンテーブ
ル3上の保持レバー収納部3aも4カ所形成されてい
る。
【0030】このような構成の本発明のディスク回転機
構において、まず、ターンテーブル3へのディスク1の
装着について以下に説明する。図1に示すように、ター
ンテーブル3にディスク1を装着する前は、2個の保持
レバー2の付勢部2cがそれぞれネジリバネ5の両足5
a,5bと係合し、そこからターンテーブル3の中心か
ら外周方向に向かう付勢力を受けており、それぞれ2カ
所でターンテーブル3の内壁3gに当接した状態にあ
り、それぞれのディスク保持部2−1a,2−2aがタ
ーンテーブル3の保持レバー収納部3aから突出した状
態となっている。
【0031】この状態において、ディスク1の内周をタ
ーンテーブル3のディスク支持部3fに嵌め込みながら
載置すると、同図に示すように、ディスク1内周縁の下
面は保持レバー2の両端部2−1及び2−2の上方に位
置するディスク受け部2−1b,2−2bに当接する。
この当接状態においてディスク1を更に下方向に押圧す
ると、その押圧力によって、図2に示すように、保持レ
バー2はネジリバネ5の付勢力に抗してターンテーブル
3の中心方向に収納され、それに伴い、ディスク1の下
方向への移動が可能となる。
【0032】そして、図3に示すように、ディスク1が
下方向へ移動する事によってターンテーブル3の載置面
3bに装着されると、保持レバー2はネジリバネ5の付
勢力によって、そのディスク保持部2−1a,2−2a
の一部が保持レバー収納部3aの開口部より突出した状
態となる。そして、その突出した4カ所のディスク保持
部がディスク1内周縁の上面に当接し、その当接によっ
てディスク1がターンテーブル3の載置面3bに押圧保
持される。
【0033】この状態では、ディスク1は2つの保持レ
バー2がそれぞれ有する2つのディスク保持部2−1
a,2−2aの合計4カ所で押圧されている。そして、
1つの保持レバー2に注目すると、平面図(a)におい
て、保持レバー2上に設けられた付勢部2cは、上記の
ように2つのディスク保持部2−1aと2−2aを結ぶ
線分の垂直2等分線上に配置されている。
【0034】従って、付勢部2cに、前記垂直2等分線
に平行で、且つターンテーブル3の中心から外周方向に
向かう付勢力を与えたときには、2つのディスク保持部
2−1a及び2−2aは、均等な力でディスク1の内径
上縁を押圧する。そして、2つの保持レバー2の付勢部
2cは、左右対称形状の1つのネジリバネ5の両足5a
及び5bより均等な荷重を受けるので、4つのディスク
保持部は均等な力でディスク1の内径上縁を押圧する事
ができる。
【0035】図4は、以上の概念を模式的に示す図であ
る。同図(a)に示すように、各保持レバー2のディス
ク保持部が2−1a,2−2aのように2個の場合は、
本発明の構成であり、上記のように4つのディスク保持
部が、矢印で示すように均等な力でディスク1の内径を
押圧する事ができる。
【0036】ところが、同図(b)に示すように、仮に
各保持レバー2のディスク保持部が2−1a,2−2a
に加えて2−3aと3個になったときでも、中心のディ
スク保持部2−3aの長さが微妙に短い場合は、この部
分はディスク1に当接する事ができず、両側のディスク
保持部2−1a,2−2aの2カ所でディスク1に当接
する事になり、結果的に(a)で示すディスク保持部が
2個の場合と同じになる。
【0037】また、(b)のように各保持レバー2のデ
ィスク保持部が3個の場合で、3カ所のディスク保持部
がディスク1の内径に完全に適合して当接したとして
も、付勢力のほとんどは中心のディスク保持部2−3a
に伝達され、両側のディスク保持部2−1a,2−2a
には弱い力しか伝達されず、矢印で示すようなディスク
1の押圧状態となり、ディスク保持部が3個もある意味
が薄らいでしまう。
【0038】さらには、同図(c)に示すように、各保
持レバー2のディスク保持部が3個の場合で、中心のデ
ィスク保持部2−3aの長さが微妙に長い場合は、図の
左側の保持レバー2のように中心のディスク保持部1カ
所でディスク1に当接するか、右側の保持レバー2のよ
うに傾いてディスク保持部2カ所でディスク1に当接す
るかのいずれの状態になるのかが不明であり、不安定な
押圧状態となる。
【0039】従って、同図(a)に示すように、各保持
レバー2のディスク保持部を2個とし、4つのディスク
保持部が均等な力でディスク1の内径を押圧する本発明
の構成とするのが最適である事が分かる。尚、ディスク
保持部は3カ所以上あれば良いので、一方の保持レバー
2の保持部を1個とし、他方の保持レバー2の保持部を
2個とする事も考えられるが、2つの保持レバー2を共
通部品とする事ができなくなるので、かえってコストア
ップとなる。
【0040】次に、ターンテーブル3に装着されたディ
スク1の放出について説明する。図3のように、ディス
ク1を、保持レバー収納部3aより突出した保持レバー
2のディスク保持部2−1a,2−2aによって、ター
ンテーブル3の載置面3bに押圧保持している状態にお
いて、ディスク1を上方向に移動させると、その移動に
伴う押圧力によって、図2に示すように、保持レバー2
がネジリバネ5の付勢力に抗して内側方向に収納され、
それに伴ってディスク1の上方向への移動が可能とな
り、その後の上方向への移動によって、図1に示すよう
に、ディスク1がターンテーブル3より放出される。
【0041】そして、ディスク1がターンテーブル3よ
り放出されると、上方向への移動にともなうディスク1
の押圧力が解かれ、保持レバー2は、ネジリバネ5の付
勢力によって外周方向に移動し、ターンテーブル3の内
壁3gに当接した位置に止まった状態となり、保持レバ
ー2のディスク保持部2−1a,2−2aがターンテー
ブル3の収納部3aの開口部より突出した状態に復帰す
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
2個の保持レバーのみによってディスクの内周縁を4カ
所以上で押圧する事ができるので、ターンテーブルへの
ディスクの安定した装着が低コストで可能となる。
【0043】また、請求項2によるならば、上記2個の
保持レバーがスライド移動する事によって、ディスクを
保持する位置とディスクを解除する位置をそれぞれ取る
事が可能となり、ディスクのスムーズな着脱を実現する
とともに、高さ寸法をコンパクトに構成する事ができ、
薄型化が可能となる。
【0044】また、請求項3によるならば、1つの保持
レバーのディスク保持部を2個とする事によって、ディ
スクと保持レバーは必ず2つのディスク保持部で係合
し、計4カ所のディスク保持部でディスクを保持するた
めに、不安定な要素がなく、安定したディスクの保持が
可能となる。
【0045】さらに、請求項4によるならば、保持レバ
ーに与えられる付勢力は、保持レバー上の2個のディス
ク保持部の中間位置に作用するために、その2個のディ
スク保持部は、付勢力の1/2の力でそれぞれ均等にデ
ィスク内周縁を押圧する事が可能となり、各保持レバー
に与えられる付勢力が均等であれば、4カ所のディスク
保持部でディスク内周縁をそれぞれ均等な荷重で押圧
し、更に安定したディスクの保持が可能となる。
【0046】そして、請求項5によるならば、1つのね
じりバネで2個の保持レバーを同じ荷重で付勢する事が
可能となり、部品点数の削減によるコストダウンと、デ
ィスク保持荷重の安定とを同時に実現する事が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク回転機構におけるディスク装
着前及びディスク放出後を示す図。
【図2】そのディスク装着途中及びディスク放出途中を
示す図。
【図3】そのディスク装着状態を示す図。
【図4】本発明のディスク保持の概念を模式的に示す
図。
【図5】一従来例のディスク回転機構の外観を示す斜視
図。
【図6】そのディスク装着前及びディスク放出後の状態
を示す側面縦断面図。
【図7】そのディスク装着途中及びディスク放出途中を
示す側面縦断面図。
【図8】そのディスク装着状態を示す側面縦断面図。
【図9】他の従来例のディスク回転機構におけるディス
ク装着前及びディスク放出後の状態を示す側面縦断面
図。
【図10】そのディスク装着途中及びディスク放出途中
を示す側面縦断面図。
【図11】そのディスク装着状態を示す側面縦断面図。
【符号の説明】
1 ディスク 2 保持レバー 2−1,2−2 端部 2−1a,2−2a ディスク保持部 2−1b,2−2b ディスク受け部 2c 付勢部 3 ターンテーブル 3a 保持レバー収納部 3b 載置面 3c,3d 保持レバーガイド 3e 支持用突起 3f ディスク支持部 3g 内壁 5 ネジリバネ 5a,5b 足

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクを装着して該ディスクと共に回
    転するターンテーブルと、該ターンテーブル上に設けら
    れ、前記ディスクの内周縁を押圧して該ディスクを保持
    する複数のディスク保持部をそれぞれ有する2個の保持
    レバーと、前記ディスクの内周縁を押圧する方向に前記
    2個の保持レバーをそれぞれ付勢する付勢手段とを備え
    た事を特徴とするディスク回転機構。
  2. 【請求項2】 前記2個の保持レバーをそれぞれスライ
    ドさせて付勢する事を特徴とする請求項1に記載のディ
    スク回転機構。
  3. 【請求項3】 前記2個の保持レバーはそれぞれ2個の
    前記ディスク保持部を有する事を特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載のディスク回転機構。
  4. 【請求項4】 前記2個の保持レバーにそれぞれ設けら
    れ、前記付勢手段により該保持レバーを付勢するための
    付勢部は、前記ターンテーブルの平面から見て前記2個
    のディスク保持部を結ぶ線分の垂直2等分線上にそれぞ
    れ位置する事を特徴とする請求項3に記載のディスク回
    転機構。
  5. 【請求項5】 ねじりバネの一端を一方の前記保持レバ
    ーに設けられた付勢部に当接させて該一方の保持レバー
    を付勢し、前記ねじりバネの他端を他方の前記保持レバ
    ーに設けられた付勢部に当接させて該他方の保持レバー
    を付勢する事を特徴とする請求項4に記載のディスク回
    転機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100463446B1 (ko) * 2002-06-27 2004-12-23 삼성전기주식회사 광 디스크 턴테이블

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