JPH1166279A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents
画像処理装置及び画像処理方法Info
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- JPH1166279A JPH1166279A JP9223992A JP22399297A JPH1166279A JP H1166279 A JPH1166279 A JP H1166279A JP 9223992 A JP9223992 A JP 9223992A JP 22399297 A JP22399297 A JP 22399297A JP H1166279 A JPH1166279 A JP H1166279A
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- images
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- signal
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 階調再現範囲が広い良好な画像を生成するこ
とが可能な画像処理装置及び画像処理方法の提供。 【解決手段】 標準露光量により撮影した1枚分の画像
信号と、その標準露光量から所定の露光量差の有る明る
い露光量で撮影したもう1枚分の画像信号とに基づい
て、風景等を撮影した通常撮影か静止画かを判定する(S
1-S3)。ネガ画像を含む静止画の場合は、S1で得られた
2枚分の画像信号に基づいて、ダイナミックレンジ拡大
処理を施す(S4-S10)。一方、風景画像等の場合は、標準
露光量により撮影した画像信号だけを使用して出力画像
信号を生成する。
とが可能な画像処理装置及び画像処理方法の提供。 【解決手段】 標準露光量により撮影した1枚分の画像
信号と、その標準露光量から所定の露光量差の有る明る
い露光量で撮影したもう1枚分の画像信号とに基づい
て、風景等を撮影した通常撮影か静止画かを判定する(S
1-S3)。ネガ画像を含む静止画の場合は、S1で得られた
2枚分の画像信号に基づいて、ダイナミックレンジ拡大
処理を施す(S4-S10)。一方、風景画像等の場合は、標準
露光量により撮影した画像信号だけを使用して出力画像
信号を生成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、風景や静
止画を撮影する画像処理装置及び画像処理方法に関す
る。
止画を撮影する画像処理装置及び画像処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、風景や静止画を撮影する画像処理
装置としてのカメラにおいて、例えば、暗い部屋の窓か
ら見える外の風景を撮影すると、カメラの露出の状態に
より、撮影した画像が真っ白になり、所謂、白つぶれす
ることがある。これは、カメラが有するCCD(Charge
Couple Device)等の撮像素子の階調の表現範囲(以下、
ダイナミックレンジという)が実際に撮影した画像のダ
イナミックレンジよりも狭いため、その撮影した画像の
全領域に渡って最適な諧調で表現することができないた
めである。そこで、上記のような撮影環境の場合には、
撮影条件として、例えば、撮像素子の露光量を変えて同
じ風景を2枚以上撮影し、それらを合成する「ダイナミ
ックレンジの拡大処理」を行うことで、撮像素子のダイ
ナミックレンジを疑似的に拡大する手法が提案されてい
る。
装置としてのカメラにおいて、例えば、暗い部屋の窓か
ら見える外の風景を撮影すると、カメラの露出の状態に
より、撮影した画像が真っ白になり、所謂、白つぶれす
ることがある。これは、カメラが有するCCD(Charge
Couple Device)等の撮像素子の階調の表現範囲(以下、
ダイナミックレンジという)が実際に撮影した画像のダ
イナミックレンジよりも狭いため、その撮影した画像の
全領域に渡って最適な諧調で表現することができないた
めである。そこで、上記のような撮影環境の場合には、
撮影条件として、例えば、撮像素子の露光量を変えて同
じ風景を2枚以上撮影し、それらを合成する「ダイナミ
ックレンジの拡大処理」を行うことで、撮像素子のダイ
ナミックレンジを疑似的に拡大する手法が提案されてい
る。
【0003】図8は、従来例としての撮像素子のダイナ
ミックレンジの拡大処理が可能な画像処理装置としての
カメラの一例を示すブロック構成図であり、ここでは、
補色フィルタを用いた単板処理を想定している。
ミックレンジの拡大処理が可能な画像処理装置としての
カメラの一例を示すブロック構成図であり、ここでは、
補色フィルタを用いた単板処理を想定している。
【0004】図中、撮像素子101で得られた露光量の
異なる2枚分の画像信号は、アナログ/デジタル(以
下、A/D)変換部102によりA/D変換される。そ
して、A/D変換部102からの2枚分の画像データ
は、その画像データに含まれる白色画像に相当する部分
が、当該装置による画像処理後に外部装置により画像再
現されたときに原画像通り白色に再現できるように、ホ
ワイトバランス処理部103にてホワイトバランスの調
整がなされる。そして、ホワイトバランス調整後の画像
データは、メモリ105内に一旦格納される。
異なる2枚分の画像信号は、アナログ/デジタル(以
下、A/D)変換部102によりA/D変換される。そ
して、A/D変換部102からの2枚分の画像データ
は、その画像データに含まれる白色画像に相当する部分
が、当該装置による画像処理後に外部装置により画像再
現されたときに原画像通り白色に再現できるように、ホ
ワイトバランス処理部103にてホワイトバランスの調
整がなされる。そして、ホワイトバランス調整後の画像
データは、メモリ105内に一旦格納される。
【0005】次に、ダイナミックレンジ拡大処理部10
4は、メモリ105内に格納されている2枚の画像デー
タを合成し、ダイナミックレンジが拡大された1枚の画
像データを作成する。そして、得られた画像データは、
マトリックス変換部106にて補色純色変換マトリック
スを用いてRGB信号に変換され、ガンマ変換部107
にてガンマ変換され、出力画像信号として外部に出力さ
れる。そして、これらのモジュールは、コントローラ1
10により制御されている。
4は、メモリ105内に格納されている2枚の画像デー
タを合成し、ダイナミックレンジが拡大された1枚の画
像データを作成する。そして、得られた画像データは、
マトリックス変換部106にて補色純色変換マトリック
スを用いてRGB信号に変換され、ガンマ変換部107
にてガンマ変換され、出力画像信号として外部に出力さ
れる。そして、これらのモジュールは、コントローラ1
10により制御されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような画像処理
装置において、撮像素子のダイナミックレンジ拡大処理
(以下、単にダイナミックレンジ拡大処理という)を行
う場合は、少なくとも2枚以上の略同時に撮影された露
光量の異なる画像を合成する必要が有る。従って、2枚
の画像に空間的なズレがある場合、例えば、風景を撮影
した場合に、木々が風によって揺れていたり、人が動い
たりすると、2枚の画像中の一部分だけがズレてしま
し、良好な合成画像を作成することができない。また、
一般には、このような動きの有る被写体を撮影すること
が多いため、ダイナミックレンジ拡大処理を行っても、
空間的なズレの影響により、良好な合成画像を作成する
ことが困難な場合も多い。
装置において、撮像素子のダイナミックレンジ拡大処理
(以下、単にダイナミックレンジ拡大処理という)を行
う場合は、少なくとも2枚以上の略同時に撮影された露
光量の異なる画像を合成する必要が有る。従って、2枚
の画像に空間的なズレがある場合、例えば、風景を撮影
した場合に、木々が風によって揺れていたり、人が動い
たりすると、2枚の画像中の一部分だけがズレてしま
し、良好な合成画像を作成することができない。また、
一般には、このような動きの有る被写体を撮影すること
が多いため、ダイナミックレンジ拡大処理を行っても、
空間的なズレの影響により、良好な合成画像を作成する
ことが困難な場合も多い。
【0007】また、上記のようなカメラによって静止画
を撮影し、例えば、画像が記録されているフィルム等を
撮影した場合には、撮影した複数の画像間の空間的なズ
レが生じないため、ダイナミックレンジ拡大処理よって
良好な合成画像を作成することができる。
を撮影し、例えば、画像が記録されているフィルム等を
撮影した場合には、撮影した複数の画像間の空間的なズ
レが生じないため、ダイナミックレンジ拡大処理よって
良好な合成画像を作成することができる。
【0008】そこで、本発明は、階調再現範囲が広い良
好な画像を生成することが可能な画像処理装置及び画像
処理方法の提供を目的とする。
好な画像を生成することが可能な画像処理装置及び画像
処理方法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の画像処理装置は以下の構成を特徴とする。
め、本発明の画像処理装置は以下の構成を特徴とする。
【0010】即ち、撮像素子により撮像された撮影条件
の異なる複数枚の画像の画像信号に基づいて、その複数
枚の画像の種類を判定する判定手段と、前記複数枚の画
像を表わす画像信号から、階調表現範囲を拡大した画像
信号を生成する画像生成手段とを備え、前記判定手段に
よって静止画と判定された場合に、前記画像生成手段に
よって階調表現範囲を拡大した画像を得ることを特徴と
する。
の異なる複数枚の画像の画像信号に基づいて、その複数
枚の画像の種類を判定する判定手段と、前記複数枚の画
像を表わす画像信号から、階調表現範囲を拡大した画像
信号を生成する画像生成手段とを備え、前記判定手段に
よって静止画と判定された場合に、前記画像生成手段に
よって階調表現範囲を拡大した画像を得ることを特徴と
する。
【0011】好ましくは、前記判定手段は、前記複数枚
の画像の画像信号の、光量と信号レベルとの関係を表わ
す利得が所定値になるように調整する調整手段を含み、
その調整手段により調整された画像信号間のレベルの差
に基づいて、画像の種類を判定するとよい。
の画像の画像信号の、光量と信号レベルとの関係を表わ
す利得が所定値になるように調整する調整手段を含み、
その調整手段により調整された画像信号間のレベルの差
に基づいて、画像の種類を判定するとよい。
【0012】更に、好ましくは、ネガ画像信号のネガポ
ジ反転を行う反転手段と、予め登録したフィルムのオレ
ンジベースに関する情報を使用して、前記複数枚の画像
がネガ画像か否かを判定するネガ画像判定手段とを備
え、そのネガ画像判定手段によって前記複数枚の画像の
画像信号がネガ画像と判定されたとき、前記画像生成手
段による階調表現範囲の拡大と、前記反転手段によるネ
ガポジ反転とを行うことを特徴とする。
ジ反転を行う反転手段と、予め登録したフィルムのオレ
ンジベースに関する情報を使用して、前記複数枚の画像
がネガ画像か否かを判定するネガ画像判定手段とを備
え、そのネガ画像判定手段によって前記複数枚の画像の
画像信号がネガ画像と判定されたとき、前記画像生成手
段による階調表現範囲の拡大と、前記反転手段によるネ
ガポジ反転とを行うことを特徴とする。
【0013】また、上記の目的を達成するため、本発明
の画像処理方法は以下の構成を特徴とする。
の画像処理方法は以下の構成を特徴とする。
【0014】即ち、撮像素子により撮像された撮影条件
の異なる複数枚の画像の画像信号に基づいて、その複数
枚の画像の種類を判定し、その判定により静止画と判定
した場合に、前記複数枚の画像の画像信号から、階調表
現範囲を拡大した画像を生成することを特徴とする。
の異なる複数枚の画像の画像信号に基づいて、その複数
枚の画像の種類を判定し、その判定により静止画と判定
した場合に、前記複数枚の画像の画像信号から、階調表
現範囲を拡大した画像を生成することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像処理装置
の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】[第1の実施形態]図1は、本発明の第1
の実施形態としての画像処理装置のブロック構成図であ
る。
の実施形態としての画像処理装置のブロック構成図であ
る。
【0017】本実施形態において、画像処理装置には、
通常撮影モード静止画と撮影モードとがあり、撮影する
画像に応じて処理モードの選択が可能である。また、静
止画撮影モードには、更に、ネガ画像撮影用のネガ撮影
モードがある。これらの各モードは、モード選択部54
から設定可能であり、そのモード選択部54からの設定
に応じて、スイッチ1(以下、SW1)及びスイッチ2
(以下、SW2)が切り換えられる。
通常撮影モード静止画と撮影モードとがあり、撮影する
画像に応じて処理モードの選択が可能である。また、静
止画撮影モードには、更に、ネガ画像撮影用のネガ撮影
モードがある。これらの各モードは、モード選択部54
から設定可能であり、そのモード選択部54からの設定
に応じて、スイッチ1(以下、SW1)及びスイッチ2
(以下、SW2)が切り換えられる。
【0018】図2は、本発明の第1の実施形態としての
スイッチと撮影モードのデフォルト時の選択状態を示す
図である。各スイッチは、デフォルト時は同図に示すよ
うに設定される。SW1は、ダイナミックレンジ拡大処
理を選択するためのスイッチであり、SW2は、ネガ画
像からポジ画像に反転するネガポジ反転処理を選択する
ためのスイッチである。
スイッチと撮影モードのデフォルト時の選択状態を示す
図である。各スイッチは、デフォルト時は同図に示すよ
うに設定される。SW1は、ダイナミックレンジ拡大処
理を選択するためのスイッチであり、SW2は、ネガ画
像からポジ画像に反転するネガポジ反転処理を選択する
ためのスイッチである。
【0019】<ダイナミックレンジ拡大処理>ここで、
本実施形態におけるダイナミックレンジ拡大処理につい
て図7を参照して説明する。
本実施形態におけるダイナミックレンジ拡大処理につい
て図7を参照して説明する。
【0020】図7は、本発明の第1の実施形態としての
撮像素子のダイナミックレンジ拡大処理を説明する図で
ある。
撮像素子のダイナミックレンジ拡大処理を説明する図で
ある。
【0021】図中、横軸は撮像素子の入射光量、縦軸は
その撮像素子からの出力値を示す。ダイナミックレンジ
拡大処理では、まず、同じ風景(被写体)に対し、撮影
条件の異なる2枚の画像として、例えば、所定の露光量
で撮影した画像の画像信号Aと、その露光量より所定の
露光量差を持って明るく撮影した画像の画像信号Bとの
2枚分の画像信号を用意する。
その撮像素子からの出力値を示す。ダイナミックレンジ
拡大処理では、まず、同じ風景(被写体)に対し、撮影
条件の異なる2枚の画像として、例えば、所定の露光量
で撮影した画像の画像信号Aと、その露光量より所定の
露光量差を持って明るく撮影した画像の画像信号Bとの
2枚分の画像信号を用意する。
【0022】この場合、明るい画像である画像信号Bの
場合は、同図に示すように、ある入射光量の時点で撮像
素子の出力値が飽和する。尚、同図では説明の便宜上、
画像信号Bの場合の信号出力値の飽和点と後述するしき
い値Tとを同じ位置として表現しているが、実際にはズ
レが生じることは言うまでもない。
場合は、同図に示すように、ある入射光量の時点で撮像
素子の出力値が飽和する。尚、同図では説明の便宜上、
画像信号Bの場合の信号出力値の飽和点と後述するしき
い値Tとを同じ位置として表現しているが、実際にはズ
レが生じることは言うまでもない。
【0023】一方、画像信号Aの場合は、撮像素子の出
力値の範囲で全入射光量の範囲を表現することができ
る。また、一般に撮像素子の出力信号にはノイズが重畳
されており、そのノイズ量をNで示している。
力値の範囲で全入射光量の範囲を表現することができ
る。また、一般に撮像素子の出力信号にはノイズが重畳
されており、そのノイズ量をNで示している。
【0024】次に、所定のしきい値Tを境に、2つの画
像を合成する。この画像の合成をする際に使用する画像
信号として、画像信号Aからは入射光量がしきい値Tか
ら最大出力値までの範囲(高輝度領域)を選択し、画像
信号Bからは入射光量が0からしきい値Tに相当する範
囲(低輝度領域)を選択する。そして、選択した画像信
号Bのレベルを、例えば1/2倍して画像信号Aの信号
レベルに合せた後、2つの画像信号を合成する。この場
合、低輝度領域では、画像信号Bを1/2倍に調節する
ことにより、ノイズ量Nも1/2に低減することができ
る。即ち、ダイナミックレンジ拡大処理を行うと共に、
撮像素子によるノイズ成分を低減することができる。
像を合成する。この画像の合成をする際に使用する画像
信号として、画像信号Aからは入射光量がしきい値Tか
ら最大出力値までの範囲(高輝度領域)を選択し、画像
信号Bからは入射光量が0からしきい値Tに相当する範
囲(低輝度領域)を選択する。そして、選択した画像信
号Bのレベルを、例えば1/2倍して画像信号Aの信号
レベルに合せた後、2つの画像信号を合成する。この場
合、低輝度領域では、画像信号Bを1/2倍に調節する
ことにより、ノイズ量Nも1/2に低減することができ
る。即ち、ダイナミックレンジ拡大処理を行うと共に、
撮像素子によるノイズ成分を低減することができる。
【0025】尚、本発明の画像処理装置を実現する際に
行われるダイナミックレンジ拡大処理については、上述
した手法に限られるものではなく、他の手法を採用して
も良い。
行われるダイナミックレンジ拡大処理については、上述
した手法に限られるものではなく、他の手法を採用して
も良い。
【0026】<通常撮影モード>モード選択部54にて
通常撮影モードが選択された場合は、SW1及びSW2
がoffに設定される。この場合、ダイナミックレンジ
拡大処理、ネガポジ反転処理の何れの処理も行わない。
通常撮影モードが選択された場合は、SW1及びSW2
がoffに設定される。この場合、ダイナミックレンジ
拡大処理、ネガポジ反転処理の何れの処理も行わない。
【0027】ここで、通常撮影モードの場合の処理の流
れを説明する。撮影によりCCD1から得られた補色の
色信号は、A/D変換部2によりA/D変換される。そ
して、A/D変換部2からの画像データは、その画像デ
ータに含まれる白色画像に相当する部分が、当該装置に
よる画像処理後に外部装置により画像再現されたときに
原画像通り白色に再現できるように、ホワイトバランス
処理部3にてホワイトバランスの調整がなされる。そし
て、ホワイトバランス調整後の画像データは、マトリッ
クス変換部6にて補色から純色へ変換される。そして、
ガンマ変換部7にて所望のガンマ処理が施され、出力画
像信号として出力される。
れを説明する。撮影によりCCD1から得られた補色の
色信号は、A/D変換部2によりA/D変換される。そ
して、A/D変換部2からの画像データは、その画像デ
ータに含まれる白色画像に相当する部分が、当該装置に
よる画像処理後に外部装置により画像再現されたときに
原画像通り白色に再現できるように、ホワイトバランス
処理部3にてホワイトバランスの調整がなされる。そし
て、ホワイトバランス調整後の画像データは、マトリッ
クス変換部6にて補色から純色へ変換される。そして、
ガンマ変換部7にて所望のガンマ処理が施され、出力画
像信号として出力される。
【0028】<ネガ画像モード>次に、モード選択部5
4にて静止画モードのうち、ネガ画像モードが選択され
た場合は、SW1及びSW2がonに設定される。この
場合は、ダイナミックレンジ拡大処理とネガポジ反転処
理とを行う。
4にて静止画モードのうち、ネガ画像モードが選択され
た場合は、SW1及びSW2がonに設定される。この
場合は、ダイナミックレンジ拡大処理とネガポジ反転処
理とを行う。
【0029】ダイナミックレンジ拡大処理を行うと、撮
影した画像のダイナミックレンジを拡大できるととも
に、撮像素子によるノイズ成分を低減することができ
る。
影した画像のダイナミックレンジを拡大できるととも
に、撮像素子によるノイズ成分を低減することができ
る。
【0030】また、通常のポジ画像に対する処理におい
ては、撮像素子によるノイズが黒成分に重畳されるが、
ネガポジ反転処理を施す場合は該ノイズが白成分に重畳
されることになる。一般に、黒成分に重畳しているノイ
ズより、白成分に重畳しているノイズを低減させる方
が、より視覚的に画質を向上することができる。従っ
て、ポジ画像に対してダイナミックレンジ拡大処理を行
うより、ネガ画像に対して当該処理を行う方がノイズを
低減する観点からはより効果的である。
ては、撮像素子によるノイズが黒成分に重畳されるが、
ネガポジ反転処理を施す場合は該ノイズが白成分に重畳
されることになる。一般に、黒成分に重畳しているノイ
ズより、白成分に重畳しているノイズを低減させる方
が、より視覚的に画質を向上することができる。従っ
て、ポジ画像に対してダイナミックレンジ拡大処理を行
うより、ネガ画像に対して当該処理を行う方がノイズを
低減する観点からはより効果的である。
【0031】本実施形態では、ネガ撮影モードが選択さ
れた場合、ネガ画像に対してダイナミックレンジ拡大処
理とネガポジ反転処理とを行うため、画像のダイナミッ
クレンジを拡大できるだけでなく、白成分に重畳してい
るノイズを効果的に低減することができる。
れた場合、ネガ画像に対してダイナミックレンジ拡大処
理とネガポジ反転処理とを行うため、画像のダイナミッ
クレンジを拡大できるだけでなく、白成分に重畳してい
るノイズを効果的に低減することができる。
【0032】ここで、図1を参照して本実施形態におけ
る処理の流れを説明すれば、露光量を変えてCCD1に
より撮影した2枚分以上の画像に相当する画像信号(補
色の色信号)は、A/D変換部2によりA/D変換され
る。そして、A/D変換部2からの画像データは、ホワ
イトバランス処理部3にてホワイトバランスの調整がな
された後、メモリ53に格納される。そして、メモリ5
3に格納された2枚分の画像データを使用して、ダイナ
ミックレンジ拡大処理部52による画像合成を用いたダ
イナミックレジン拡大処理が行われる。更に、合成され
た画像データは、マトリックス変換部6で純色信号に変
換された後、ネガポジ反転部55によるネガポジ反転と
ガンマ変換部7による所望のガンマ変換が施され、出力
画像信号として出力される。
る処理の流れを説明すれば、露光量を変えてCCD1に
より撮影した2枚分以上の画像に相当する画像信号(補
色の色信号)は、A/D変換部2によりA/D変換され
る。そして、A/D変換部2からの画像データは、ホワ
イトバランス処理部3にてホワイトバランスの調整がな
された後、メモリ53に格納される。そして、メモリ5
3に格納された2枚分の画像データを使用して、ダイナ
ミックレンジ拡大処理部52による画像合成を用いたダ
イナミックレジン拡大処理が行われる。更に、合成され
た画像データは、マトリックス変換部6で純色信号に変
換された後、ネガポジ反転部55によるネガポジ反転と
ガンマ変換部7による所望のガンマ変換が施され、出力
画像信号として出力される。
【0033】<静止画モード(ネガ画像モードを除く)
>次に、静止画モードのうち、ネガ画像モードを除くそ
の他のモードが選択された場合、SW1はon、SW2
はoffに設定される。この場合は、ダイナミックレン
ジ拡大処理を行う。具体的には、露光量を変えてCCD
1により2枚以上撮影した画像信号(補色の色信号)
は、A/D変換部2によりA/D変換される。そして、
A/D変換部2からの画像データは、ホワイトバランス
処理部3にてホワイトバランスの調整がなされた後、メ
モリ53に格納される。そして、メモリ53に格納され
た2枚分の画像データを使用して、ダイナミックレンジ
拡大処理部52による画像合成を用いたダイナミックレ
ジン拡大処理が行われる。更に、合成された画像データ
は、マトリックス変換部6で純色信号に変換された後、
ガンマ変換部7による所望のガンマ変換が施され、出力
画像信号として出力される。
>次に、静止画モードのうち、ネガ画像モードを除くそ
の他のモードが選択された場合、SW1はon、SW2
はoffに設定される。この場合は、ダイナミックレン
ジ拡大処理を行う。具体的には、露光量を変えてCCD
1により2枚以上撮影した画像信号(補色の色信号)
は、A/D変換部2によりA/D変換される。そして、
A/D変換部2からの画像データは、ホワイトバランス
処理部3にてホワイトバランスの調整がなされた後、メ
モリ53に格納される。そして、メモリ53に格納され
た2枚分の画像データを使用して、ダイナミックレンジ
拡大処理部52による画像合成を用いたダイナミックレ
ジン拡大処理が行われる。更に、合成された画像データ
は、マトリックス変換部6で純色信号に変換された後、
ガンマ変換部7による所望のガンマ変換が施され、出力
画像信号として出力される。
【0034】上述した各撮影モードにおけるSW1及び
SW2の設定は、デフォルト設定であるが、ユーザは必
要に応じてダイナミックレンジ拡大処理の有無を選択す
ることができる。即ち、ユーザは、ダイナミックレンジ
拡大選択部51を操作することにより、デフォルト設定
によってはダイナミックレンジ拡大処理が行われない通
常撮影モードのときでも、ユーザはダイナミックレンジ
拡大処理を選択することもでき、また、デフォルト設定
によればダイナミックレンジ拡大処理が行われる静止画
撮影モードのときでも、ダイナミックレンジ拡大処理が
必要ない場合には、ユーザは当該処理を省略することが
可能である。
SW2の設定は、デフォルト設定であるが、ユーザは必
要に応じてダイナミックレンジ拡大処理の有無を選択す
ることができる。即ち、ユーザは、ダイナミックレンジ
拡大選択部51を操作することにより、デフォルト設定
によってはダイナミックレンジ拡大処理が行われない通
常撮影モードのときでも、ユーザはダイナミックレンジ
拡大処理を選択することもでき、また、デフォルト設定
によればダイナミックレンジ拡大処理が行われる静止画
撮影モードのときでも、ダイナミックレンジ拡大処理が
必要ない場合には、ユーザは当該処理を省略することが
可能である。
【0035】尚、上述した動作は、コントローラ70に
より制御されている。コントローラ110は、CPU7
1、ROM72、RAM73を備え、CPU71は、R
OM73に格納されたプログラムに従って動作すること
は言うまでもない。
より制御されている。コントローラ110は、CPU7
1、ROM72、RAM73を備え、CPU71は、R
OM73に格納されたプログラムに従って動作すること
は言うまでもない。
【0036】[第2の実施形態]第2の実施形態では、
撮影した画像の種類を自動的に判定した結果に応じて、
各画像にふさわしい撮影モードに変更可能な画像処理装
置について説明する。
撮影した画像の種類を自動的に判定した結果に応じて、
各画像にふさわしい撮影モードに変更可能な画像処理装
置について説明する。
【0037】図3は、本発明の第2の実施形態としての
画像処理装置のブロック構成図である。同図に示す画像
処理装置について第1の実施形態の画像処理装置と同様
な構成は説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
画像処理装置のブロック構成図である。同図に示す画像
処理装置について第1の実施形態の画像処理装置と同様
な構成は説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0038】図4は、本発明の第2の実施形態としての
画像処理装置におけるモード判定と撮影した画像の処理
の流れを示すフローチャートである。
画像処理装置におけるモード判定と撮影した画像の処理
の流れを示すフローチャートである。
【0039】ステップS1:被写体に対して、所定の露
光量により撮影した画像の画像信号Aと、その露光量か
ら所定の露光量差の有る、1レベル分明るい露光量で撮
影したもう1枚の画像の画像信号Bとを得る。尚、これ
らの2枚の画像の画像信号は、画像処理装置の不図示の
シャッタが1回操作されることにより、絞りまたは露光
時間を変えて撮像素子1により連続して得られる。
光量により撮影した画像の画像信号Aと、その露光量か
ら所定の露光量差の有る、1レベル分明るい露光量で撮
影したもう1枚の画像の画像信号Bとを得る。尚、これ
らの2枚の画像の画像信号は、画像処理装置の不図示の
シャッタが1回操作されることにより、絞りまたは露光
時間を変えて撮像素子1により連続して得られる。
【0040】ステップS2:ステップS1で得られた2
枚分の画像信号が、A/D変換部2にてA/D変換され
た後、メモリ53に格納される。
枚分の画像信号が、A/D変換部2にてA/D変換され
た後、メモリ53に格納される。
【0041】ステップS3:メモリ53に格納されてい
る2枚分の画像データを用いて、その画像データが、風
景等を撮影した通常撮影か静止画かを判定する。ここ
で、その判断処理を、図6を参照して説明する。
る2枚分の画像データを用いて、その画像データが、風
景等を撮影した通常撮影か静止画かを判定する。ここ
で、その判断処理を、図6を参照して説明する。
【0042】図6は、本発明の第2の実施形態としての
撮像した画像の判定処理を説明する図である。撮像した
2枚の画像に動きがあれば、その2枚の画像の画像信号
には差異が生じている。従って、その差異を検出すれば
風景等を撮影した通常撮影か静止画かの判断ができるわ
けであるが、本実施形態の場合、画像信号Bは、明るい
画像として撮像したため、ある入射光量以上に対する撮
像素子の出力信号は同図の高輝度領域に示すように飽和
している。そのため、そのままの信号レベルではもう一
方の画像信号Aとの信号値と比較できない。そこで、画
像信号Aの信号値を2倍して画像信号Bの信号値と同レ
ベルの信号値とし、その同レベルとなった同図の低輝度
領域に示す範囲において画像信号A及びBを比較する。
撮像した画像の判定処理を説明する図である。撮像した
2枚の画像に動きがあれば、その2枚の画像の画像信号
には差異が生じている。従って、その差異を検出すれば
風景等を撮影した通常撮影か静止画かの判断ができるわ
けであるが、本実施形態の場合、画像信号Bは、明るい
画像として撮像したため、ある入射光量以上に対する撮
像素子の出力信号は同図の高輝度領域に示すように飽和
している。そのため、そのままの信号レベルではもう一
方の画像信号Aとの信号値と比較できない。そこで、画
像信号Aの信号値を2倍して画像信号Bの信号値と同レ
ベルの信号値とし、その同レベルとなった同図の低輝度
領域に示す範囲において画像信号A及びBを比較する。
【0043】そして、両方の画像信号の比較結果から画
像信号の差分を算出し、その最大値とヒストグラムを取
ることで、その差分が撮像した画像のフレーム内に局所
的に生じているか、全体的に生じているかを調べる。差
分の最大値が予め定めた所定の差分値よりも大きく、差
分が略最大値となる画素数が所定の画素数よりも多い場
合は、撮影した2枚の画像の差分が局所的に発生してい
るか、或は全体的に大きく動いていると判断できるた
め、通常撮影モードが好ましいと判定する。
像信号の差分を算出し、その最大値とヒストグラムを取
ることで、その差分が撮像した画像のフレーム内に局所
的に生じているか、全体的に生じているかを調べる。差
分の最大値が予め定めた所定の差分値よりも大きく、差
分が略最大値となる画素数が所定の画素数よりも多い場
合は、撮影した2枚の画像の差分が局所的に発生してい
るか、或は全体的に大きく動いていると判断できるた
め、通常撮影モードが好ましいと判定する。
【0044】例えば、風によって揺れている木を撮影し
た場合に、本実施形態に係る画像処理装置により撮影し
た2枚の画像の差分を採ると、動いた木の領域に大きな
差分が生じ、それ以外の領域に生じる差分は少ないと考
えられる。また、画像の差分が生じるのは、1画素だけ
でなく、木の領域に相当する複数の画素である。このよ
うな場合は、木の領域には大きな差分が生じ、その木の
領域以外に生じる差分は小さいので通常撮影モードが好
ましいと判定する。
た場合に、本実施形態に係る画像処理装置により撮影し
た2枚の画像の差分を採ると、動いた木の領域に大きな
差分が生じ、それ以外の領域に生じる差分は少ないと考
えられる。また、画像の差分が生じるのは、1画素だけ
でなく、木の領域に相当する複数の画素である。このよ
うな場合は、木の領域には大きな差分が生じ、その木の
領域以外に生じる差分は小さいので通常撮影モードが好
ましいと判定する。
【0045】また、画像の差分が撮像した画像のフレー
ム全体に渡って大きく、且つ差分の大きさにバラツキが
ない場合には、被写体が大きく動いたと考えられるた
め、ダイナミックレンジ合成処理は行わず、通常撮影モ
ードが好ましいと判定する。
ム全体に渡って大きく、且つ差分の大きさにバラツキが
ない場合には、被写体が大きく動いたと考えられるた
め、ダイナミックレンジ合成処理は行わず、通常撮影モ
ードが好ましいと判定する。
【0046】コントローラ70は、これらの判定結果に
応じて、SW1及びSW2を操作して撮影モードを設定
する。
応じて、SW1及びSW2を操作して撮影モードを設定
する。
【0047】ステップS11:上記のようにして通常撮
影モードと判定された場合には、画像信号Aに相当する
メモリ53内の画像データのみを残し、その他は消去す
る。
影モードと判定された場合には、画像信号Aに相当する
メモリ53内の画像データのみを残し、その他は消去す
る。
【0048】ステップS12〜ステップS13:メモリ
53に格納されている画像信号Aに相当する画像データ
を読み出し、その画像データに対して、ホワイトバラン
ス処理部3によるホワイトバランスの調整、マトリック
ス変換部6による純色信号への変換、そしてガンマ変換
部7による所望のガンマ変換が施され、出力画像信号と
して出力される。
53に格納されている画像信号Aに相当する画像データ
を読み出し、その画像データに対して、ホワイトバラン
ス処理部3によるホワイトバランスの調整、マトリック
ス変換部6による純色信号への変換、そしてガンマ変換
部7による所望のガンマ変換が施され、出力画像信号と
して出力される。
【0049】ステップS4:一方、ステップS3で静止
画モードと判断された場合は、メモリ53に格納されて
いる画像信号A及びBに相当する画像データを読み出
し、ホワイトバランス処理部3にてホワイトバランスを
調整する。本実施形態において、ホワイトバランス処理
部3では、画像信号A及びBに相当する画像データに含
まれる白色画像に相当する部分が、当該装置による画像
処理後に外部装置により画像再現されたときに原画像通
り白色に再現できるようにホワイトバランスの調整がな
されと共に、白色部分がどの位置に存在するかを示す白
色点情報を生成される。この白色点情報は、メモリ53
に格納されている画像信号A(所定の標準露光量で撮影
された画像)に相当するデータから算出した値(y−c
/c、m−g/g)であり、m,g,y,cは、画像信
号Aの示す画像中の白色点と判定された画素の信号値で
ある。
画モードと判断された場合は、メモリ53に格納されて
いる画像信号A及びBに相当する画像データを読み出
し、ホワイトバランス処理部3にてホワイトバランスを
調整する。本実施形態において、ホワイトバランス処理
部3では、画像信号A及びBに相当する画像データに含
まれる白色画像に相当する部分が、当該装置による画像
処理後に外部装置により画像再現されたときに原画像通
り白色に再現できるようにホワイトバランスの調整がな
されと共に、白色部分がどの位置に存在するかを示す白
色点情報を生成される。この白色点情報は、メモリ53
に格納されている画像信号A(所定の標準露光量で撮影
された画像)に相当するデータから算出した値(y−c
/c、m−g/g)であり、m,g,y,cは、画像信
号Aの示す画像中の白色点と判定された画素の信号値で
ある。
【0050】ステップS5:次に、ネガ画像モードにす
るか否かを判定すべく、ステップS1で撮像した画像
に、ネガフィルムの未露光領域を含むセピア色の部分
(以下、オレンジベースという)が含まれるかを判定す
る。この判定には、ステップS4により得られた画像デ
ータ及び白色点情報を使用する。
るか否かを判定すべく、ステップS1で撮像した画像
に、ネガフィルムの未露光領域を含むセピア色の部分
(以下、オレンジベースという)が含まれるかを判定す
る。この判定には、ステップS4により得られた画像デ
ータ及び白色点情報を使用する。
【0051】図5は、本発明の第2の実施形態としての
オレンジベース領域を示す図であり、ステップS4によ
り得られた白色点情報に基づいて作成されるフラグ(X
軸:m−g/g、Y軸:y−c/c)を示している。
オレンジベース領域を示す図であり、ステップS4によ
り得られた白色点情報に基づいて作成されるフラグ(X
軸:m−g/g、Y軸:y−c/c)を示している。
【0052】ステップS1で撮像した画像がネガ画像の
場合は、白色点としてネガフィルムのオレンジベースが
検出されるため、ステップS4で検出された白色点情報
の示す白色点は、同図に斜線で示した範囲内(1.0<
y−c/c,0.0<m−g/g)に偏って存在するこ
とになる。
場合は、白色点としてネガフィルムのオレンジベースが
検出されるため、ステップS4で検出された白色点情報
の示す白色点は、同図に斜線で示した範囲内(1.0<
y−c/c,0.0<m−g/g)に偏って存在するこ
とになる。
【0053】また、オレンジベース領域の値は、フィル
ムメーカ、或はそのフィルムの種類毎に略決まった値を
示すため、オレンジベース判定情報57として予め複数
のメーカのフィルムの白色点情報を格納し、この情報を
オレンジベース判定部56で用いることにより、撮像し
た画像がネガ画像か否かが判定できる。
ムメーカ、或はそのフィルムの種類毎に略決まった値を
示すため、オレンジベース判定情報57として予め複数
のメーカのフィルムの白色点情報を格納し、この情報を
オレンジベース判定部56で用いることにより、撮像し
た画像がネガ画像か否かが判定できる。
【0054】ステップS6〜ステップS8,ステップS
14:ステップS5により、ホワイトバランス調整後の
画像データが、ネガ画像と判定された場合は、自動的に
ネガ撮影モードが選択される。そして、ホワイトバラン
ス調整後の画像データは、ダイナミックレンジ拡大処理
を施して2枚の撮影画像が1枚の画像に合成され、マト
リックス変換部6で純色信号に変換された後、ネガポジ
反転部55によりネガポジ反転され、ガンマ変換部7に
よりガンマ変換されて出力画像信号として出力される。
14:ステップS5により、ホワイトバランス調整後の
画像データが、ネガ画像と判定された場合は、自動的に
ネガ撮影モードが選択される。そして、ホワイトバラン
ス調整後の画像データは、ダイナミックレンジ拡大処理
を施して2枚の撮影画像が1枚の画像に合成され、マト
リックス変換部6で純色信号に変換された後、ネガポジ
反転部55によりネガポジ反転され、ガンマ変換部7に
よりガンマ変換されて出力画像信号として出力される。
【0055】尚、本実施形態におけるダイナミックレン
ジ拡大処理は、ステップS1で入手した画像信号A及び
Bを使用し、図7を参照して前述した手法により行うも
のとする。
ジ拡大処理は、ステップS1で入手した画像信号A及び
Bを使用し、図7を参照して前述した手法により行うも
のとする。
【0056】ステップS9〜ステップS10,ステップ
S14:ステップS5により、ホワイトバランス調整後
の画像データが、ネガ画像と判定されなかった場合は、
静止画のポジ画像と判定される。そして、ホワイトバラ
ンス調整後の画像データは、ダイナミックレンジ拡大処
理を施して2枚の撮影画像が1枚の画像に合成され、マ
トリックス変換部6で純色信号に変換された後、ガンマ
変換部7によりガンマ変換されて出力画像信号として出
力される。
S14:ステップS5により、ホワイトバランス調整後
の画像データが、ネガ画像と判定されなかった場合は、
静止画のポジ画像と判定される。そして、ホワイトバラ
ンス調整後の画像データは、ダイナミックレンジ拡大処
理を施して2枚の撮影画像が1枚の画像に合成され、マ
トリックス変換部6で純色信号に変換された後、ガンマ
変換部7によりガンマ変換されて出力画像信号として出
力される。
【0057】このように、撮像した画像を使用して、画
像処理装置が最適な撮影モードを選択するため、画像処
理装置の扱いに不慣れなユーザであっても、良好な撮影
画像を容易に得ることができる。
像処理装置が最適な撮影モードを選択するため、画像処
理装置の扱いに不慣れなユーザであっても、良好な撮影
画像を容易に得ることができる。
【0058】尚、上述した各実施形態では、撮影条件の
異なる2枚の画像として、所定の標準露光量により撮影
した1枚の画像信号(以下、画像信号A)と、その標準
露光量から所定の露光量差が有り、1レベル分明るい露
光量で撮影したもう1枚の画像信号(以下、画像信号
B)とを用いたが、これに限られるものではなく、例え
ば、1レベル分暗い露光量で撮影した画像を用いること
もできる。また、ストロボ等を使用して撮影条件を変化
させてもよいことは言うまでもない。
異なる2枚の画像として、所定の標準露光量により撮影
した1枚の画像信号(以下、画像信号A)と、その標準
露光量から所定の露光量差が有り、1レベル分明るい露
光量で撮影したもう1枚の画像信号(以下、画像信号
B)とを用いたが、これに限られるものではなく、例え
ば、1レベル分暗い露光量で撮影した画像を用いること
もできる。また、ストロボ等を使用して撮影条件を変化
させてもよいことは言うまでもない。
【0059】また、前述のステップS3では、画像信号
Aの信号値を2倍して画像信号Bの信号値と同レベルの
信号値とし、その同レベルの画像信号としたが、これに
限られるものではなく、例えば、何れの画像信号も所定
の信号レベルに調整(増幅)してもよいことは言うまで
もない。
Aの信号値を2倍して画像信号Bの信号値と同レベルの
信号値とし、その同レベルの画像信号としたが、これに
限られるものではなく、例えば、何れの画像信号も所定
の信号レベルに調整(増幅)してもよいことは言うまで
もない。
【0060】また、本実施形態では、通常撮影と静止画
の撮影の両方が可能な画像処理装置について示したが、
例えば、フィルムスキャナ等のように、静止画対応の画
像処理装置に適用しても同様な効果が得られる。
の撮影の両方が可能な画像処理装置について示したが、
例えば、フィルムスキャナ等のように、静止画対応の画
像処理装置に適用しても同様な効果が得られる。
【0061】[他の実施形態]尚、本発明は、複数の機
器(例えばホストコンピュータ,インタフェイス機器,
リーダ,プリンタ等)から構成されるシステムに適用し
ても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファ
クシミリ装置等)に適用してもよい。
器(例えばホストコンピュータ,インタフェイス機器,
リーダ,プリンタ等)から構成されるシステムに適用し
ても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファ
クシミリ装置等)に適用してもよい。
【0062】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0063】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0064】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM等
を用いることができる。
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM等
を用いることができる。
【0065】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部
を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実
現される場合も含まれることは言うまでもない。
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部
を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実
現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0066】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処
理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も
含まれることは言うまでもない。
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処
理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も
含まれることは言うまでもない。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
階調再現範囲が広い良好な画像を生成することが可能な
画像処理装置及び画像処理方法の提供が実現する。
階調再現範囲が広い良好な画像を生成することが可能な
画像処理装置及び画像処理方法の提供が実現する。
【0068】
【図1】本発明の第1の実施形態としての画像処理装置
のブロック構成図である。
のブロック構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態としてのスイッチと撮
影モードのデフォルト時の選択状態を示す図である。
影モードのデフォルト時の選択状態を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態としての画像処理装置
のブロック構成図である。
のブロック構成図である。
【図4】本発明の第2の実施形態としての画像処理装置
におけるモード判定と撮影した画像の処理の流れを示す
フローチャートである。
におけるモード判定と撮影した画像の処理の流れを示す
フローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態としてのオレンジベー
ス領域を示す図である。
ス領域を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態としての撮像した画像
の判定処理を説明する図である。
の判定処理を説明する図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に適用可能な撮像素子
のダイナミックレンジ拡大処理を説明する図である。
のダイナミックレンジ拡大処理を説明する図である。
【図8】従来例としての撮像素子のダイナミックレンジ
の拡大処理が可能な画像処理装置の一例を示すブロック
構成図である。
の拡大処理が可能な画像処理装置の一例を示すブロック
構成図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 撮像素子により撮像された撮影条件の異
なる複数枚の画像の画像信号に基づいて、その複数枚の
画像の種類を判定する判定手段と、 前記複数枚の画像を表わす画像信号から、階調表現範囲
を拡大した画像信号を生成する画像生成手段とを備え、
前記判定手段によって静止画と判定された場合に、前記
画像生成手段によって階調表現範囲を拡大した画像を得
ることを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項2】 前記判定手段は、 前記複数枚の画像の画像信号の、光量と信号レベルとの
関係を表わす利得が所定値になるように調整する調整手
段を含み、 その調整手段により調整された画像信号間のレベルの差
に基づいて、画像の種類を判定することを特徴とする請
求項1記載の画像処理装置。 - 【請求項3】 前記判定手段は、 前記複数枚の画像の中のある画像の画像信号のレベル
に、他の画像の画像信号のレベルを調整する調整手段を
含み、 その調整手段により調整された画像信号と、前記ある画
像の画像信号との差に基づいて、画像の種類を判定する
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 【請求項4】 更に、ネガ画像信号のネガポジ反転を行
う反転手段と、 予め登録したフィルムのオレンジベースに関する情報を
使用して、前記複数枚の画像がネガ画像か否かを判定す
るネガ画像判定手段とを備え、そのネガ画像判定手段に
よって前記複数枚の画像の画像信号がネガ画像と判定さ
れたとき、前記画像生成手段による階調表現範囲の拡大
と、前記反転手段によるネガポジ反転とを行うことを特
徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の画像処
理装置。 - 【請求項5】 前記ネガ画像判定手段は、前記撮像素子
により撮像された画像の画像信号にホワイトバランスの
調整を行って得られた白色点情報と、前記オレンジベー
スに関する情報とに基づいてネガ画像か否かを判定する
ことを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。 - 【請求項6】 更に、静止画の撮影に適した静止画撮影
モードを選択可能な第1の選択手段を備え、その第1の
選択手段により静止画撮影モードが選択されたとき、前
記画像生成手段が階調表現範囲を拡大した画像を生成す
ることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 【請求項7】 ネガ画像の撮影に適したネガ撮影モード
を選択可能な第2の選択手段を備え、その第2の選択手
段によりネガ撮影モードが選択されたとき、前記画像生
成手段による階調表現範囲の拡大と、前記反転手段によ
るネガポジ反転とを行うことを特徴とする請求項3また
は請求項4記載の画像処理装置。 - 【請求項8】 撮像素子により撮像された撮影条件の異
なる複数枚の画像の画像信号に基づいて、その複数枚の
画像の種類を判定し、 その判定により静止画と判定した場合に、前記複数枚の
画像の画像信号から、階調表現範囲を拡大した画像を生
成することを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項9】 前記判定において、 前記複数枚の画像の画像信号の、光量と信号レベルとの
関係を表わす利得が所定値になるように調整し、 その調整された画像信号間のレベルの差に基づいて、画
像の種類を判定することを特徴とする請求項8記載の画
像処理方法。 - 【請求項10】 更に、フィルムのオレンジベースに関
する情報を使用して、前記複数枚の画像がネガ画像か否
かを判定し、 ネガ画像と判定されたときには、階調表現範囲の拡大
と、そのネガ画像のネガポジ反転とを行うことを特徴と
する請求項9記載の画像処理方法。 - 【請求項11】 撮像素子により撮像された撮影条件の
異なる複数枚の画像の画像信号に基づいて、その複数枚
の画像の種類を判定する判定工程のコードと、 その判定工程にて静止画と判定した場合に、前記複数枚
の画像を表わす画像信号から、階調表現範囲を拡大した
画像を生成する画像生成工程のコードと、を備えること
を特徴とするコンピュータ可読メモリ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9223992A JPH1166279A (ja) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | 画像処理装置及び画像処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9223992A JPH1166279A (ja) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | 画像処理装置及び画像処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1166279A true JPH1166279A (ja) | 1999-03-09 |
Family
ID=16806898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9223992A Pending JPH1166279A (ja) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | 画像処理装置及び画像処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1166279A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7190402B2 (en) | 2001-05-09 | 2007-03-13 | Fanuc Ltd | Visual sensor for capturing images with different exposure periods |
US8599282B2 (en) | 2007-04-26 | 2013-12-03 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Method and apparatus for generating image |
-
1997
- 1997-08-20 JP JP9223992A patent/JPH1166279A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7190402B2 (en) | 2001-05-09 | 2007-03-13 | Fanuc Ltd | Visual sensor for capturing images with different exposure periods |
US8599282B2 (en) | 2007-04-26 | 2013-12-03 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Method and apparatus for generating image |
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