JPH0832847A - 電子スチル・カメラおよびその制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 必要な画像データのみを記録媒体に記録す
る。 【構成】 カメラ・ヘッド10によって被写体が撮影され
ると被写体像を表わす画像データが，コントロール装置
28のフレーム・メモリ28に記憶される。フレーム・メモ
リ28は複数駒分の画像データを記憶できる。リミテッド
・モードが設定されているときはフレーム・メモリ28に
空メモリが無くなると撮影は禁止される。エンドレス・
モードが設定されているときは，最も古くフレーム・メ
モリ28に記憶された画像データが消去され，消去された
画像データが記憶されているメモリに新たな画像データ
が記憶される。フレーム・メモリ28の画像データが間引
いて読出され，コンピュータ装置40のモニタ表示装置44
に複数駒の縮小画像が表示される。表示された縮小画像
のうち所望の画像が選択され，選択された画像を表わす
画像データがフレーム・メモリ28から読出されコンピュ
ータ装置40に与えられ，記録装置45によって記録媒体に
記録される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【技術分野】この発明は，被写体を撮像し被写体像を表
わす画像データを記録媒体に記録する電子スチル・カメ
ラおよびその制御方法に関する。

【０００２】

【背景技術】被写体像を表わす画像データをメモリ・カ
ードに記録するディジタル電子スチル・カメラが現在実
現されている。ディジタル電子スチル・カメラは被写体
を表わす画像データがディジタル・データなのでデータ
の加工などが比較的容易にできるという特徴を有してい
る。

【０００３】ディジタル電子スチル・カメラはその記録
可能枚数が，カメラに装着されるメモリ・カードの容量
に依存し，メモリ・カードの容量によって定まる記録枚
数以上の枚数を記録することはメモリ・カードを取り換
えなければできない。

【０００４】またディジタル電子スチル・カメラにおい
ては被写体を撮影して得られたすべての画像データがメ
モリ・カードに記録されていた。このためメモリ・カー
ドに記録された画像データのうち不要な画像データを消
去するには，まず画像データをメモリ・カードから読出
し，読出した画像データによって表わされる被写体像を
表示装置に表示する。表示画像を見て，画像データの要
否が判断され，不要な画像データのみが消去される。

【０００５】さらに連続撮影により，被写体を表わす被
写体像を，明るさなどを変えて複数駒得る場合には，得
られた複数駒の被写体像をすべて表示し，表示された被
写体像の中から任意の被写体像が撮影者によって選択さ
れる。選択された被写体像がプリントなどに用いられ
る。

【０００６】このように複数駒の被写体像の中の任意の
駒を選択するときは一旦すべての被写体像が表示され，
表示された被写体像の中から任意の駒が選択される。駒
の自動選択はできず，駒の選択も比較的面倒なものであ
る。

【０００７】

【発明の開示】この発明は，必要な画像データのみを記
録媒体に記録できるようにすることを目的とする。

【０００８】またこの発明は，複数の被写体像から必要
な被写体像を自動的に選択して記録媒体に記録できるよ
うにすることを目的とする。

【０００９】第１の発明の電子スチル・カメラは，被写
体を撮像し，被写体像を表わす画像データを出力する撮
像手段，上記撮像手段から出力された複数駒の画像デー
タをあらかじめ定められた順序でかつあらかじめ定めら
れた記憶領域に記憶する記憶手段，エンドレス撮影モー
ドまたはリミテッド撮影モードを設定するモード設定手
段，上記モード設定手段によりエンドレス撮影モードが
設定されているときに，撮影指令に応答して上記撮影手
段を用いて被写体を撮像し，撮像によって得られた画像
データを，上記記憶手段に順次記録し，上記記憶手段に
記憶する領域が無くなったときには最も古く記憶された
画像データを消去し，撮像によって得られた最も新しい
画像データを上記記憶手段に記憶するエンドレス撮影モ
ード制御手段，上記モード設定手段によりリミテッド撮
影モードが設定されているときに，撮影指令に応答して
上記撮像手段を用いて被写体を撮像し，撮像によって得
られた画像データを，上記記憶手段に順次記録し，上記
記憶手段に記憶する領域が無くなったときには上記撮像
手段による撮像を禁止するリミテッド撮像モード制御手
段，および与えられる記録指令に応答して上記記憶手段
に記憶された画像データを読出し，記録媒体に記録する
記録制御手段を備えていることを特徴とする。

【００１０】第１の発明の電子スチル・カメラの制御方
法は，エンドレス撮影モードが設定されているときに，
撮影指令に応答して被写体を撮像し，被写体像を表わす
画像データを得，得られた画像データを，あらかじめ定
められた順序でかつあらかじめ定められた記憶領域に記
憶し，記憶する領域が無くなったときには最も古く記憶
された画像データを消去し，撮像によって得られた最も
新しい画像データを記憶し，リミテッド撮影モードが設
定されているときに，撮影指令に応答して被写体を撮像
し，被写体像を表わす画像データを得，得られた画像デ
ータを，あらかじめ定められた順序でかつあらかじめ定
められた記憶領域に記憶し，記憶する領域が無くなった
ときには被写体の撮像を禁止し，記録指令に応答して記
憶された画像データを記録媒体に記録することを特徴と
する。

【００１１】第１の発明によるとエンドレス撮影モード
が設定されているときには，撮影が行なわれると撮影に
よって得られた画像データがあらかじめ定められた順序
でかつあらかじめ定められた記憶領域に記憶される。記
憶する領域が無くなったときには最も古く記憶された画
像データが消去され，消去された画像データが記憶され
ていた領域に新たな画像データが記憶される。エンドレ
ス撮影モードが設定されているときには記憶領域が無く
なっても撮影を続行でき，シャッタ・チャンスを逃すこ
とも未然に防止できる。一旦記憶された画像データのう
ち所望の画像データは記録媒体に記録される。

【００１２】またリミテッド撮影モードが設定されてい
るときに撮影が行なわれても撮影によって得られた画像
データがあらかじめ定められた順序でかつあらかじめ定
められた記憶領域に記憶される。記憶する領域が無くな
ったときには撮影が禁止される。リミテッド撮影モード
が設定されているときには記憶領域が無くなると撮影が
禁止されるので，画像データを記録媒体に記録する前に
画像データを消去することがなく，重要な画像データの
消去を未然に防止できる。

【００１３】記憶された画像データによって表わされる
被写体像を表示し，表示された被写体像を選択し，選択
された被写体像を表わす画像データを記録媒体に記録す
ることが好ましい。

【００１４】撮影によって得られた画像データにより表
わされる被写体像を確認できるので，必要な画像データ
と不要な画像データを区別でき，必要な画像データのみ
を記録媒体に記録できる。

【００１５】上記において好ましくは，記憶された画像
データによって表わされる被写体像の縮小画像を生成
し，生成された縮小画像を表示する。

【００１６】表示画像は縮小されているので，１画面上
に多くの画像を表示できる。したがって必要な被写体像
と不要な被写体像とを容易に区別できる。

【００１７】第２の発明の電子スチル・カメラは，１駒
の撮影ごとに露出量を変えて，あらかじめ定められた複
数の駒数の被写体を連続撮像し，被写体像を表わす画像
データを出力する撮像手段，上記撮像手段から出力され
た複数駒の画像データを記憶する記憶手段，被写体像に
おける少なくとも一部の領域の明度を設定する明度設定
手段，上記記憶手段に記憶された画像データによって表
わされる被写体像のうち，上記明度設定手段により設定
された明度に近い明度を上記領域に対応する領域にもつ
被写体像を決定する被写体像決定手段，および上記被写
体像決定手段により決定された被写体像を表わす画像デ
ータを上記記憶手段から読出し，記録媒体に記録する記
録手段を備えていることを特徴とする。

【００１８】第２の発明の電子スチル・カメラの制御方
法は，被写体像における少なくとも一部の領域の明度を
設定し，１駒の撮影ごとに露出量を変えて，あらかじめ
定められた駒数の被写体を撮像し，被写体像を表わす画
像データを得，得られた複数駒の被写体像の画像データ
を記憶し，記憶された画像データによって表わされる被
写体像のうち設定された明度に近い明度を上記領域に対
応する領域にもつ被写体像を決定し，決定された被写体
像を表わす画像データを記録媒体に記録する。

【００１９】第２の発明によると，撮影者によって被写
体像として得たい明度が設定される。この明度の設定は
被写体像の一部の領域であってもよいし，全部の領域で
あってもよい。被写体は１駒の撮影ごとに露出量を変え
て複数駒，撮影される。撮影によって被写体を表わす画
像データが得られ，これらの画像データによって表わさ
れる被写体像のうち，撮影者によって設定された明度に
もっとも近い明度を上記領域に対応する領域にもつ被写
体像が選択されて記録媒体に記録される。第２の発明に
よると撮影者が所望する明るさの被写体像が得られるよ
うになる。

【００２０】露出量の変化はたとえば，シャッタ速度ま
たは絞りの変化によって行なわれる。

【００２１】第３の発明の電子スチル・カメラは，１駒
の撮影ごとにフォーカス・レンズの位置を変えて，あら
かじめ定められた複数の駒数の被写体を撮像し，被写体
像を表わす画像データを出力する撮像手段，上記撮像手
段から出力された複数駒の画像データを記憶する記憶手
段，上記記憶手段に記憶された画像データによって表わ
される被写体像のうち，もっとも合焦している被写体像
を決定する被写体像決定手段，および上記被写体像決定
手段により決定された被写体像を表わす画像データを上
記記憶手段から読出し，記録媒体に記録する記録手段を
備えていることを特徴とする。

【００２２】第３の発明の電子スチル・カメラの制御方
法は，１駒の撮影ごとにフォーカス・レンズの位置を変
えて，あらかじめ定められた複数の駒数の被写体を撮像
し，被写体像を表わす画像データを得，得られた複数駒
の被写体像の画像データを記憶し，記憶された画像デー
タによって表わされる被写体像のうちもっとも合焦して
いる被写体像を決定し，決定された被写体像を表わす画
像データを記録媒体に記録することを特徴とする。

【００２３】第３の発明によると，被写体は１駒の撮影
ごとにフォーカス・レンズの位置を変えて複数駒，撮影
される。撮影によって被写体を表わす画像データが得ら
れ，これらの画像データによって表わされる被写体像の
うちもっとも合焦している被写体像が選択されて記録媒
体に記録される。第３の発明によると詳細なフォーカシ
ングを行なわずとも合焦画像が得られる。

【００２４】第４の発明の電子スチル・カメラは，ズー
ム・レンズを備え，１駒の撮影ごとにズーム量を変えて
あらかじめ定められた複数の駒数の被写体を撮像し，被
写体像を表わす画像データを出力する撮像手段，上記撮
像手段から出力される複数駒の画像データをすべて記憶
する記憶手段，上記記憶手段に記憶された画像データに
よって表わされる被写体像を表示する表示手段，上記表
示手段に表示された被写体像のうち所望の大きさをもつ
被写体像を選択する選択手段，および上記選択手段によ
り選択された被写体像を表わす画像データを上記記憶手
段から読出し，記録媒体に記録する記録手段を備えてい
ることを特徴とする。

【００２５】第４の発明の電子スチル・カメラの制御方
法は，ズーム・レンズを備えた撮像手段を用い，１駒の
撮影ごとに上記ズーム・レンズのズーム量を変えてあら
かじめ定められた複数の駒数の被写体を撮像し，被写体
像を表わす画像データを得，得られた複数駒の被写体像
の画像データを記憶し，記憶された画像データによって
表わされる被写体像をすべて表示し，表示された被写体
像のうち所望の大きさをもつ被写体像を選択し，選択さ
れた被写体像を表わす画像データを記録媒体に記録する
ことを特徴とする。

【００２６】第４の発明によると，被写体は１駒の撮影
ごとにズーム・レンズのズーム量を変えて複数駒，撮影
される。撮影によって被写体を表わす画像データを得ら
れ，画像データによって表わされる被写体像が表示され
る。表示される被写体像のうち所望の被写体像が選択さ
れ，選択された被写体像を表わす画像データが記録媒体
に記録される。第４の発明によると所望の大きさをもつ
被写体像を得られる。

【００２７】記憶された画像データによって表わされる
画像の縮小画像を生成し，生成した縮小画像を表示する
ことが好ましい。

【００２８】表示画像が縮小されているので，１画面上
に多くの画像を表示でき，所望の画像を比較的容易に区
別できる。

【００２９】第５の発明の電子スチル・カメラは，１駒
の撮影ごとに絞り値を変えることにより露出量を変え
て，あらかじめ定められた複数の駒数の被写体を連続撮
影し，被写体像を表わす画像データを出力する撮像手
段，上記撮像手段から出力される複数駒の画像データを
記憶する記憶手段，上記記憶手段に記憶された画像デー
タによって表わされる被写体像のうち，明度に応じて複
数の領域に分ける領域分割手段，被写体像の明度を設定
する明度設定手段，上記領域分割手段によって分けられ
た領域のうち，上記明度設定手段により設定された明度
に近い明度をもつ被写体の領域であって組合わせること
により被写体像を構成する領域を決定する領域決定手
段，および上記領域決定手段により決定された各領域を
表わす画像データを上記記憶手段から読出し，記録媒体
に記録する記録制御手段を備えていることを特徴とす
る。

【００３０】第５の発明の電子スチル・カメラの制御方
法は，絞りを備えた撮像手段を用い，１駒の撮影ごとに
上記絞りの絞り値を変えることにより露出量を変えてあ
らかじめ定められた複数の駒数の被写体を連続撮影し，
被写体像を表わす画像データを得，得られた画像データ
を記憶し，記憶された画像データによって表わされる被
写体像を，明度に応じて複数の領域に分割し，明度を設
定し，分割された領域のうち，設定された明度に近い明
度をもつ被写体像の領域であって組合わせることにより
被写体像を構成する領域を決定し，決定された各領域を
表わす画像データを，記録媒体に記録することを特徴と
する。

【００３１】第５の発明によると，撮影者によって被写
体像として得たい明度が設定される。撮影は１駒の撮影
ごとに露出量を変えて複数駒，撮影される。撮影によっ
て複数駒の画像データが得られ，一旦記憶される。画像
データによって表わされる被写体像のうち，明度に応じ
て複数の領域に分けられる。分けられた領域のうち設定
された明度に近い明度をもつ領域が，被写体像を構成す
るように決定される。決定された領域の画像データが記
録媒体に記録される。

【００３２】明度に応じて領域が分けられ，撮影者によ
り設定された明度をもつ領域から被写体像が構成される
ので，領域ごとに明るさが非常に異なる場合であっても
所望の明るさをもつ被写体像が得られる。

【００３３】第６の発明による電子スチル・カメラは，
１駒の撮影ごとにフォーカス・レンズの位置を変えて，
あらかじめ定められた複数の駒数の被写体を連続撮影
し，被写体像を表わす画像データを出力する撮像手段，
上記撮像手段から出力される複数駒の画像データを記憶
する記憶手段，上記記憶手段に記憶された画像データに
よって表わされる被写体像のうち，各画像ごとに合焦領
域と非合焦領域とに分ける領域分割手段，上記領域分割
手段によって分けられた領域のうち，被写体の領域であ
って組合わせることにより被写体像を構成する合焦領域
を決定する領域決定手段，および上記領域決定手段によ
り決定された各領域を表わす画像データを上記記憶手段
から読出し，記録媒体に記録する記録制御手段を備えて
いることを特徴とする。

【００３４】第６の発明による電子スチル・カメラの制
御方法は，フォーカス・レンズの位置を変えてあらかじ
め定められた複数の駒数の被写体を連続撮影し，被写体
像を表わす画像データを得，得られた画像データを記憶
し，記憶された画像データによって表わされる被写体像
を，合焦領域と非合焦領域とに分割し，分割された領域
のうち，被写体像の領域であって組合わせることにより
被写体像を構成する合焦領域を決定し，決定された各領
域を表わす画像データを，記録媒体に記録することを特
徴とする。

【００３５】第６の発明によると，撮影は１駒の撮影ご
とにフォーカス・レンズの位置を変えて複数駒，撮影さ
れる。撮影によって複数駒の画像データが得られ，一旦
記憶される。画像データによって表わされる被写体像の
うち，合焦領域と非合焦領域に分けられる。分けられた
領域のうち被写体像を構成する合焦領域が決定される。
決定された領域の画像データが記録媒体に記録される。

【００３６】合焦領域と非合焦領域が分けられ，合焦領
域から被写体像が構成されるので，被写体像の中のすべ
ての領域において合焦するようになる。

【００３７】

【実施例の説明】

(1) 第１実施例 図１はこの発明の実施例を示すもので，電子スチル・カ
メラ・システムの電気的構成を示すブロック図である。

【００３８】電子スチル・カメラ・システムには，被写
体の撮影，被写体像の表示，被写体像を表わす画像デー
タの転送などを制御するコンピュータ装置40が含まれて
いる。コンピュータ装置40から出力される指令は，コン
ピュータ装置40とバス接続されているコントロール装置
20に与えられる。コントロール装置20からカメラ・ヘッ
ド10に，コンピュータ装置40からの指令にもとづく撮影
制御信号が与えられ被写体の撮影が行なわれる。

【００３９】被写体が撮影されると被写体像を表わすア
ナログ映像信号がカメラ・ヘッド10からコントロール装
置20に与えられ，ディジタル画像データに変換され一旦
記憶される。コントロール装置20に一旦記憶されたディ
ジタル画像データは，コンピュータ装置40からの転送指
令に応じてコントロール装置20からコンピュータ装置40
に転送される。

【００４０】カメラ・ヘッド10には，フォーカシングの
ためのフォーカス・レンズ11，ズーミングのためのズー
ム・レンズ12および露光制御のための絞り13が含まれて
いる。フォーカス・レンズ11，ズーム・レンズ12および
絞り13は，コネクタ32および19を介してコントロール装
置20から与えられる制御データにもとづいて駆動され
る，フォーカス・モータ15，ズーム・モータ12および絞
りモータ17によって制御される。

【００４１】フォーカス・レンズ11およびズーム・レン
ズ12によって被写体像が，ＣＣＤ14の受光面上に結像す
る。被写体像を表わすアナログのＲＧＢ点順次信号がＣ
ＣＤ14から出力され，コネクタ18および31を介してコン
トロール装置20のプロセス回路23に与えられる。

【００４２】プロセス回路23にはアナログ／ディジタル
変換回路21および色分離回路22が含まれている。カメラ
・ヘッド10から与えられるアナログのＲＧＢ点順次信号
は，アナログ／ディジタル変換回路21においてディジタ
ル画像データに変換されて色分離回路22に与えられる。
色分離回路22において，Ｒ，ＧおよびＢの別個の画像デ
ータに分離されて出力される。

【００４３】Ｒ，ＧおよびＢの画像データは，メモリ回
路26のルックアップ・テーブル26Ｒ，26Ｇおよび26Ｂに
それぞれ与えられる。ルックアップ・テーブル26Ｒ，26
Ｇおよび26Ｂは入力するＲ，ＧおよびＢの画像データを
ガンマ補正するためのデータを記憶しているもので，ル
ックアップ・テーブル26Ｒ，26Ｇおよび26ＢにＲ，Ｇお
よびＢの画像データが与えられることにより，ガンマ補
正されて出力される。

【００４４】ルックアップ・テーブル26Ｒ，26Ｇおよび
26Ｂを格納したメモリ回路26から出力されるＲ，Ｇおよ
びＢの画像データはフレーム・メモリ28に与えられる。
フレーム・メモリ28は複数駒分の画像データを記憶する
ことができるメモリであり，この実施例ではフレーム・
メモリ28は８駒分の画像データを記憶することができ
る。フレーム・メモリ28には，Ｒの画像データを記憶す
るフレーム・メモリ28Ｒ，Ｇの画像データを記憶するフ
レーム・メモリ28ＧおよびＢの画像データを記憶するフ
レーム・メモリ28Ｂが含まれており，これらのフレーム
・メモリ28Ｒ，28Ｇおよび28Ｂによって１駒のすべての
画像データが記憶される。

【００４５】コントロール装置20に含まれたＣＰＵ29
は，バス接続されたコンピュータ装置40から与えられる
指令に応じて，フレーム・メモリ28に記憶された画像デ
ータの読出し，間引きながらの読出し，カメラ・ヘッド
10における撮影制御を行なう。

【００４６】コンピュータ装置40は，ＣＰＵ42によって
全体の動作が統括される。コンピュータ装置40には入力
装置46が含まれており，入力装置46における指令がＣＰ
Ｕ42に与えられる。入力装置46には，キーボード，マウ
スなどが含まれる。ＣＰＵ42には記録媒体に記録する記
録装置45が外付けされている。例えば，光磁気ディスク
が記録媒体として用いられる。

【００４７】またコンピュータ装置40には画像データに
よって表わされる被写体像などを表示するモニタ表示装
置44が接続されている。このモニタ表示装置44は，ＣＰ
Ｕ42によって制御されるドライバ43により駆動される。
コンピュータ装置40はＳＣＳＩコントローラ41によって
コントロール装置20とバス接続されている。

【００４８】図２は，コンピュータ装置40に接続されて
いるモニタ44の表示画面（この画面を基本画面という）
の一例を示している。

【００４９】モニタ表示装置44の表示画面におけるほぼ
上半分の領域はプレビュー画面表示領域60とされてい
る。プレビュー画面表示領域60には８つの表示領域ＰＲ
１〜ＰＲ８が設定されている。これらの表示領域ＰＲ１
〜ＰＲ８には，コントロール装置20に含まれるフレーム
・メモリ28に記憶された画像データによって表わされる
被写体像の縮小画像が表示される。

【００５０】モニタ表示装置44の表示画面におけるほぼ
下半分の領域は設定表示領域61とされている。設定表示
領域61は，入力機器46によって設定されたカメラ・ヘッ
ド10による撮影条件を表示するものである。

【００５１】設定表示領域61には，自動露出の設定を表
示する自動露出表示部62，絞り13を開放した場合の絞り
値を表示する開放絞り値表示部63，絞り13を最も絞った
場合の絞り値を表示する全閉絞り値表示部64が含まれて
いる。設定表示領域61には，設定されている絞り値を表
示する設定絞り値表示部65，絞り値を変更するための絞
り変更表示部66，設定されているフォーカシング位置を
表わすフォーカシング位置表示部67，フォーカシング位
置を変更するためのフォーカシング位置変更表示部68，
設定されているズーム量を表わすズーム量表示部69，ズ
ーム量を変更するためのズーム量変更表示部70が含まれ
ている。

【００５２】後述のように（第２実施例），電子スチル
・カメラ・システムは，利用者が所望の明るさを設定
し，設定した明るさを得る自動選択モードの設定が可能
である。このため設定表示領域61には自動選択モード表
示部71，Ｒ，ＧおよびＢの明度を表示する明度表示部71
Ｒ，71Ｇおよび71Ｂ，スタート絞り値表示部72ならびに
絞り値変化間隔表示部73が含まれている。

【００５３】設定表示領域61には，モード表示部74も含
まれている。モード表示部74は，エンドレス・モードま
たはリミテッド・モードのいずれのモードが設定されて
いるかを示すものである。エンドレス・モードは，被写
体を撮影しコントロール装置20のフレーム・メモリ28に
空メモリが無くなった場合において，最も古く記憶され
たデータを消去し，消去したメモリに撮影によって得ら
れた新たなデータを記憶することにより撮影を続行する
モードである。リミテッド・モードは，コントロール装
置20のフレーム・メモリ28に記憶できる駒数以下の駒数
において撮影が可能であり，撮影により得られた駒数と
なったときは撮影を禁止するモードである。設定表示領
域61には，リミテッド・モードにおいて撮影する駒数を
表示する駒数表示部75も含まれている。

【００５４】さらに設定表示領域61には，単写が設定さ
れていることを表示する単独シャッタ表示部76，連写が
設定されていることを表示する連続シャッタ表示部77，
およびコントロール装置20に含まれるフレーム・メモリ
28に記憶されている画像データをコンピュータ装置40に
転送することを表示する転送表示部78が含まれている。

【００５５】図３はエンドレス・モードが設定されてい
るときに被写体の撮影を繰返した場合の，コントロール
装置20に含まれるフレーム・メモリ28に記憶されている
画像データによって表わされる被写体像の様子を表わし
ている。

【００５６】フレーム・メモリ28は，初期動作時におい
てはすべて空メモリとされている。フレーム・メモリ28
は８駒の被写体像の画像データを記憶することができ，
撮影ごとに順次フレーム・メモリ28に記憶されていく。
１枚めのメモリには第１回めの撮影により得られた被写
体像を表わす画像データが記憶され，２枚めのメモリに
は第２回めの撮影により得られた被写体像を表わす画像
データが記憶される。このように８回の撮影が行なわれ
ると，撮影に対応して，１枚めから８枚めのメモリに順
序よく記憶される。第８回めの撮影が終ると，フレーム
・メモリ28には空メモリが無くなる。すると，最も古い
撮影によって記憶された画像データ，この場合は１枚め
のメモリに記憶された画像データが消去され，第９回め
の撮影によって得られた画像データが１枚めのメモリに
記憶される。さらに撮影が続行されると，最も古い撮影
によって得られた画像データが順次消去され，消去され
たメモリに，新たな撮影によって得られた画像データが
記憶されていく。このようにして，フレーム・メモリ28
に空メモリが無くなっても撮影が続行され，新たな撮影
によって得られた画像データはフレーム・メモリ28に記
憶されていく。

【００５７】図４はリミテッド・モードが設定されてい
るときに被写体の撮影を繰返した場合の，コントロール
装置20に含まれるフレーム・メモリ28に記憶されている
画像データによって表わされる被写体像の様子を表わし
ている。

【００５８】リミテッド・モードにおいてもフレーム・
メモリ28は，初期動作時においてはすべて空メモリとさ
れている。フレーム・メモリ28は８駒の被写体像の画像
データを記憶することができ，撮影ごとに順次フレーム
・メモリ28に記憶されていく。１枚めのメモリには第１
回めの撮影により得られた被写体像を表わす画像データ
が記憶され，２枚めのメモリには第２回めの撮影により
得られた被写体像を表わす画像データが記憶される。こ
のように８回の撮影が行なわれると，撮影に対応して，
１枚めから８枚めのメモリに順序よく記憶される。第８
回めの撮影が終ると，フレーム・メモリ28には空メモリ
が無くなる。すると撮影が禁止される。リミテッド・モ
ードにおいては撮影によって得られた画像データを誤っ
て消去してしまうことを防止できる。

【００５９】図５は撮影によって，コントロール装置20
のフレーム・メモリ28に一旦記憶された画像データによ
って表わされる被写体像の縮小画像がプレビュー画面表
示領域60に表示される様子を示している。プレビュー画
面表示領域60には，コントロール装置20のＣＰＵ29の制
御のもとにフレーム・メモリ28に記憶されている画像デ
ータが間引いて読出され，コンピュータ装置40に与えら
れることによりフレーム・メモリ28に記憶されている画
像データによって表わされる画像の縮小画像が表示され
る。

【００６０】図５に示す例では，フレーム・メモリ28に
８駒分の画像データがすべて記憶されており，空メモリ
が無い状態である。フレーム・メモリ28に内蔵される第
１枚めのメモリに記憶されている画像データによって表
わされる画像の縮小画像が第１の表示領域ＰＲ１に表示
されている。同様にフレーム・メモリ28に内蔵される第
２枚めから第８枚めのメモリに記憶されている画像デー
タによって表わされる画像の縮小画像が第２から第８の
表示領域ＰＲ２〜ＰＲ８に表示されている。

【００６１】図５に示す例においては，モード表示部74
の表示が，リミテッド・モードが設定されていることを
表わしており（黒丸印によって示されている），これ以
上の撮影は禁止される。エンドレス・モードが設定され
ると，最も古く記憶された画像データが消去され撮影に
よって得られた画像データが，画像データが消去された
メモリに新たに記憶される。新たに記憶された画像デー
タによって表わされる画像の縮小画像がプレビュー画面
表示領域60の対応する表示領域に表示される。

【００６２】電子スチル・カメラ・システムの利用者
は，プレビュー画面表示領域60に表示された縮小画像デ
ータを見て所望の画像を選択し，選択した画像を表わす
画像データのみを，フレーム・メモリ28から読出しコン
ピュータ装置40に転送して記録することができる。利用
者によって選択された画像は表示領域ＰＲ１〜ＰＲ８の
領域に黒枠で示されている。図５に示す例では第２の表
示領域ＰＲ２が選択されている。画像を選択することを
表わす黒枠は，コンピュータ装置40の入力機器46に含ま
れるカーソル・キーを操作することにより移動し，所望
の画像を選択できる。

【００６３】電子スチル・カメラ・システムの利用者
が，黒枠で所望の画像を選択し，入力機器46に含まれる
カーソル・キーを用いて転送表示部78を設定し，入力機
器46の実行キーを押すと，利用者によって選択された画
像を表わす画像データの読出し指令がコンピュータ装置
40のＣＰＵ42から出力されコントロール装置20のＣＰＵ
29に与えられる。コントロール装置20のＣＰＵ29はコン
ピュータ装置40からの読出し指令に応答して，指令に応
じた画像の画像データをフレーム・メモリ28から読出
し，コンピュータ装置40に与える。画像データはコンピ
ユータ装置40の記録装置45に与えられ記録媒体に記録さ
れる。

【００６４】記録媒体に記録された画像データによって
表わされる画像以外に，所望の画像があれば選択され，
コンピュータ装置40からコントロール装置20に転送指令
が与えられる。この転送指令に応答して画像データがコ
ントロール装置20からコンピュータ装置40に与えられ記
録媒体に記録される。プレビュー画面表示領域60に所望
の画像が表示されていなければ，コンピュータ装置40の
入力機器46から消去指令が入力され，コントロール装置
20のＣＰＵ29に与えられる。コントロール装置20のＣＰ
Ｕ29は消去指令を受けて，フレーム・メモリ28をクリア
する。これにより，リミテッド・モードが設定されてい
ても被写体の撮像が可能となる。

【００６５】図６および図７は，エンドレス・モードま
たはリミテッド・モードが設定されているときのコント
ロール装置20のＣＰＵ29の動作手順を示すフローチャー
トである。

【００６６】図６を参照して，コンピュータ装置40にお
いてエンドレス・モードが設定されているか，リミテッ
ド・モードが設定されているかが判断される（ステップ
111）。エンドレス・モードが設定されていると，コン
ピュータ装置40からの撮影指令の待機状態とされる（ス
テップ112 ）。

【００６７】コンピュータ装置40から撮影指令があると
（ステップ112 でYES ），カメラ・ヘッド10の撮影制御
を行なうとともに（ステップ113 ），フレーム・メモリ
28に空メモリがあるかどうかが判断される（ステップ11
4 ）。

【００６８】フレーム・メモリ28に空メモリがあると
（ステップ114 でYES ），撮影によって得られた画像デ
ータがあらかじめ定められたメモリに記憶される（ステ
ップ115 ）。フレーム・メモリ28に空メモリが無いと
（ステップ114 でNO），フレーム・メモリ28に内蔵され
たメモリのうち最も古く記憶された画像データが消去さ
れ（ステップ116 ），消去された画像データが記憶され
ていたメモリに撮影によって得られた新たな画像データ
が記憶される（ステップ117 ）。

【００６９】フレーム・メモリ28に記憶された画像デー
タは間引いて読出されコンピュータ装置40に与えられる
（ステップ118 ）。これによりコンピュータ装置40のプ
レビュー画面表示領域60に，フレーム・メモリ28に記憶
された画像データによって表わされる画像の縮小画像が
表示される。

【００７０】電子スチル・カメラ・システムの利用者に
よって，プレビュー画面表示領域60に表示された縮小画
像のうち所望の画像が選択され転送指令が与えられると
（ステップ119 でYES ），利用者により指定された画像
を表わす画像データが，フレーム・メモリ28から読出さ
れコンピュータ装置40に転送される（ステップ120 ）。
画像データはコンピュータ装置40の記録装置40に与えら
れ記録媒体に記録される。

【００７１】リミテッド・モードが設定されていると，
図７を参照して，コンピュータ装置40からの撮影指令の
待機状態とされる（ステップ121 ）。

【００７２】コンピュータ装置40から撮影指令があると
（ステップ121 でYES ），フレーム・メモリ28に空メモ
リがあるかどうかが判断される（ステップ122 ）。

【００７３】フレーム・メモリに空メモリが無いと（ス
テップ122 でNO），撮影は禁止される（ステップ125
）。これによりフレーム・メモリ28に一旦記憶された
画像データを誤って消去してしまうことが防止される
（ステップ125 ）。

【００７４】フレーム・メモリに空メモリがあると（ス
テップ122 でYES ），カメラ・ヘッド10の撮影制御が行
なわれ被写体の撮影が行なわれる（ステップ123 ）。撮
影によって得られた画像データは，あらかじめ定められ
たメモリに記憶される（ステップ124 ）。

【００７５】フレーム・メモリ28に記憶された画像デー
タは間引いて読出されコンピュータ装置40に与えられる
（ステップ126 ）。これによりコンピュータ装置40のプ
レビュー画面表示領域60に，フレーム・メモリ28に記憶
された画像データによって表わされる画像の縮小画像が
表示される。

【００７６】電子スチル・カメラ・システムの利用者に
よって，プレビュー画面表示領域60に表示された縮小画
像のうち所望の画像が選択され転送指令が与えられると
（ステップ127 でYES ），利用者によって指定された画
像を表わす画像データが，フレーム・メモリ28から読出
されコンピュータ装置40に転送される（ステップ12
8）。画像データはコンピュータ装置40の記録装置40に
与えられ記録媒体に記録される。

【００７７】(2) 第２実施例 図１に示す電子スチル・カメラ・システムは，利用者
が，所望の明るさを設定することにより設定した所望の
明るさの被写体像を得る，自動選択モードの設定が可能
である。

【００７８】図８は，自動選択モードが設定されている
ときの，コンピュータ装置40のモニタ44の表示画面の一
例を示している。図９は，自動選択モードが設定される
ときの，コントロール装置20に含まれるＣＰＵ29の処理
手順を示すフローチャートである。

【００７９】コンピュータ装置40の入力機器46に含まれ
るカーソル・キーが操作され自動選択表示部71が表示さ
れ，入力機器46の実行キーが押されると自動選択モード
が設定される（ステップ131 ）。つづいて画像として得
たい所望の明度が入力される（ステップ132 ）。この明
度の入力は入力機器46に含まれるテン・キーを用いて設
定明度表示部71Ｒ，71Ｇおよび71Ｂの表示を変えること
により，Ｒ，ＧおよびＢごとに行なうことができる。た
とえば画像のＲ成分の平均値が100 ，Ｇ成分の平均値が
100 ，Ｂ成分の平均値が100 に設定される。明度の設定
は被写体像の一部の領域であってもよいし，全部の領域
であってもよい。

【００８０】さらに，スタート絞り値表示部72および絞
り値変化間隔表示部73の表示が，入力機器46により設定
される（ステップ133 ）。

【００８１】ステップ131 ，132 および133 の設定が終
了すると，入力機器46によりカーソルは連続シャッタ表
示部77に移動され実行キーが押される。これにより自動
選択撮影指令がＣＰＵ29に与えられる（ステップ134
）。

【００８２】自動選択撮影指令がコンピュータ装置40か
らコントロール装置20のＣＰＵ29に与えられると，スタ
ート絞り値表示部72に表示されている絞り値となるよう
にカメラ・ヘッド10の絞り13が制御される。つづいて１
駒の撮影ごとに，絞り値変化間隔表示部73に表示されて
いる間隔で絞り値が閉じられて撮影が行なわれる（ステ
ップ135 ）。フレーム・メモリ28に記録可能な駒数だけ
連続して撮影が繰返される。

【００８３】撮影によって得られた画像データはフレー
ム・メモリ28に順次記憶されていく（ステップ136 ）。
フレーム・メモリ28に記憶された画像データは間引いて
読出されコンピュータ装置40のモニタ44に与えられ，フ
レーム・メモリ28に記憶された画像データによって表わ
される画像の縮小画像がプレビュー画面表示領域60に表
示される（ステップ137 ）。

【００８４】一方，フレーム・メモリ28に記憶されてい
る画像データによって表わされる画像の平均明度が，
Ｒ，ＧおよびＢごとに算出される（ステップ138 ）。明
度の設定が被写体像の一部の領域である場合は，その一
部の領域に対応した領域における明度がＲ，ＧおよびＢ
ごとに算出される。フレーム・メモリ28に記憶されてい
る画像データにより表わされる画像のうち設定明度表示
部71Ｒ，71Ｇおよび71Ｂにおいて設定された明度に最も
近い明度をもつ画像が選択される（ステップ139）。明
度の設定が被写体像の一部の領域である場合は，その一
部の領域に対応した領域における明度をもつ画像が選択
される。選択された画像の縮小画像に枠表示が行なわれ
る。これにより利用者はどの明るさの画像が選択された
かどうかを確認することができる。

【００８５】つづいて，カーソルが転送表示部78に移動
され，実行キーが押されたかどうかが判断される。実行
キーが押される（ステップ140 でYES ），自動選択され
た画像を表わす画像データがフレーム・メモリから読出
されコンピュータ装置40に与えられる（ステップ143
）。画像データは記録装置45によって記録媒体に記録
される。

【００８６】自動選択された画像が所望の画像でなけれ
ば，他の画像を選択するかどうかが判断される（ステッ
プ141 ）。他の画像を選択する場合には，カーソル・キ
ーによってプレビュー表示領域60の黒枠が所望の縮小画
像に移動され，かつ転送表示部78にカーソルが移動さ
れ，実行キーが押される。これにより新たに選択された
画像を表わす画像データがフレーム・メモリ28から読出
されコンピュータ装置40に転送される（ステップ143
）。

【００８７】撮影によって得られた画像データによって
表わされる画像の中に所望の画像が含まれていないと入
力機器46の消去キーが押され，フレーム・メモリ28に記
憶された画像データは消去される。

【００８８】撮影ごとに絞り値を変えて撮影し，所望の
明るさの画像を得るようにしているが，撮影ごとにフォ
ーカス量またはズーム量を変えて撮影し，所望の合焦し
ている画像または大きさの画像を得るようにしてもよ
い。

【００８９】(3) 第３実施例 屋内の部分と屋外の部分など，被写体に暗い部分と明る
い部分とが含まれている場合，暗い部分に露出を合わせ
ると明るい部分が真白くなるいわゆる白とびが起き，明
るい部分に露出を合わせると暗い部分が真黒くなるいわ
ゆる黒つぶれが起きる。図１に示す電子スチル・カメラ
・システムでは，同じ被写体を露出を変えて複数駒撮影
し，適正な明るさに撮影された被写体の部分を合成して
全体として適正な明るさをもつ画像を得る，露出合成モ
ードの設定が可能である。

【００９０】図10は，露出合成モードの設定時におけ
る，コンピュータ装置40のモニタ表示装置44の表示画面
の一例を示している。図11は，コンピュータ装置40にお
いてモニタ表示装置44の露出合成設定画面の一例を示し
ている。図12は露出合成モードにおける，コントロール
装置20のＣＰＵ29の処理手順を示すフローチャートであ
る。

【００９１】露出合成モードにおける撮影を行なう場合
まず，コンピュータ装置40のモニタ表示装置44の画面上
に，図11に示す合成設定画面が表示される。合成設定画
面は，コンピュータ装置40の入力機器46から合成設定画
面表示指令が与えられるこにとより表示制御される。

【００９２】合成設定画面には，露出合成表示領域80と
フォーカス合成表示領域90とが含まれている。露出合成
表示領域80が露出合成モードにおける設定状況を表示す
る領域であり，フォーカス合成表示領域90が後述するフ
ォーカス合成モードにおける設定状況を表示する領域で
ある。

【００９３】露出合成表示領域80には，露出合成モード
が設定されていることを表わす露出合成モード表示部8
2，露光量を変えるため絞り値を変えていくときの最初
の絞り値を表示するスタート絞り値表示部83，絞り値を
変化させる間隔を表示する絞り値変化間隔表示部84，露
光量を変えて撮影する駒数を表示する枚数表示部85，画
像として得たい明るさを表示する適正明度表示部86が含
まれている。

【００９４】フォーカス合成表示領域90には，フォーカ
ス合成モードが設定されていることを表わすフォーカス
合成表示部91，フォーカス量を変えるためフォーカス・
レンズ11の位置を変えていくときの最初のフォーカス・
レンズ11の位置を表わすスタート・フォーカス値表示部
92，フォーカス・レンズ11の動く間隔を表示するフォー
カス量変化間隔表示部93およびフォーカス量を変えて撮
影する駒数を表示する枚数表示部94が含まれている。

【００９５】図12を参照して露出合成モードにおける撮
影を行なうときはモニタ表示装置44上に合成設定画面が
表示され露出合成モードが設定される。入力機器46のカ
ーソル・キーが操作され，スタート絞り値表示部83，絞
り値変化間隔表示部84，枚数表示部85適正明度表示部86
にカーソルが動かされ，スタート絞り値，絞り値変化間
隔，適正明度がそれぞれ設定される（ステップ151 ）。

【００９６】設定が終了すると図10に示す基本画面に戻
される。カーソルが連続シャッタ表示部77に移動され，
実行キーが押されることにより入力機器46からコンピュ
ータ装置40に撮影指令が与えられ，コンピュータ装置40
からコントロール装置20に与えられる（ステップ152
）。コントロール装置20のＣＰＵ29に撮影指令が与え
られると，スタート絞り値表示部83に表示された絞り値
となるように絞り13が制御され，絞り値変化間隔表示部
84に表示された絞り値の間隔で，かつ枚数表示部85に表
示された数の駒がカメラ・ヘッド10によって撮影される
（ステップ153 ）。

【００９７】撮影によって得られた画像データは順次フ
レーム・メモリ28に与えられ，記録されていく（ステッ
プ154 ）。フレーム・メモリ28に記憶された画像データ
は読み出され，エッジ検出処理が行なわれ画像データに
よって表わされる画像のうち明るい領域と暗い領域とに
分けられる（ステップ155 ）。明るい領域と暗い領域と
に分けられた複数の画像の画像データはコンピュータ装
置40に転送され，縮小画像がプレビュー画面表示領域60
に表示される。この様子が図10に示されている。図10に
おいては室内画像領域102 の明暗がハッチングの密度で
示されており，ハッチングが密なほど暗い部分であり，
ハッチングが疎なほど明るい部分である。

【００９８】明るい領域と暗い領域とに分けた画像のう
ち，合成設定画面に表示された適正明度にもっとも近い
領域であって組合わせることにより１枚の画像となる領
域が，明るい領域と暗い領域とからそれぞれ選択される
（ステップ156 ）。

【００９９】選択されると，１つの画像となるように明
るい領域と暗い領域とが合成される（ステップ157 ）。
この合成画像を表わす画像データがコントロール装置20
からコンピュータ装置40に転送される（ステップ158
）。

【０１００】合成画像を表わす画像データがコンピュー
タ装置40に転送されると，図11に示すようにモニタ表示
装置44は合成設定画面とされモニタ表示装置44の画面の
ほぼ下半分の領域に合成画像100 が表示される。この合
成画像100 は室内を表わす領域102 と屋外を表わす領域
101 とから構成されているが，いずれの領域においても
利用者により設定された適正明度をもつものとなってい
る。

【０１０１】したがって，明るい部分と暗い部分とを含
む被写体を撮影した場合であっても，いわゆる白とびや
黒つぶれを防止して適正な明るさをもつ画像が得られ
る。

【０１０２】(4) 第４実施例 被写体の中に近くの物体と遠くの物体とがあると，近く
の物体に焦点を合わせると遠くの物体の焦点が合わず，
遠くの物体に焦点を合わせると近くの物体の焦点が合わ
ない。このように被写体の中に近くの物体と遠くの物体
とがあるときは，両方の物体ともに焦点を合わせること
はできない。図１に示す電子スチル・カメラ・システム
では被写体の中に近くの物体と遠くの物体とがある場合
であっても両方の物体ともに焦点が合った画像を得るこ
とができる，フォーカス合成モードの設定が可能であ
る。

【０１０３】図13は，フォーカス合成モードの設定時に
おける，コンピュータ装置40のモニタ44の表示画面の一
例を示している。図14はコンピュータ装置40においてモ
ニタ44のフォーカス合成設定画面の一例を示している。
図15はフォーカス合成モードにおける，コントロール装
置20のＣＰＵ29の処理手順を示すフローチャートであ
る。

【０１０４】図15を参照して，露出合成モードにおける
撮影を行なうときはモニタ表示装置44上に図14に示す合
成設定画面が表示されフォーカス合成モードが設定され
る。入力機器46のカーソル・キーが操作され，スタート
・フォーカス値表示部92，フォーカス変化間隔表示部9
4，および枚数表示部94にカーソルが動かされ，スター
ト・フォーカス値，フォーカス変化間隔および，撮影枚
数がそれぞれ設定される（ステップ161 ）。

【０１０５】設定が終了すると被写体の中のうち最も遠
い位置に存在する物体にピントが合うようにカメラ・ヘ
ッド10のフォーカス・レンズ11が制御される（ステップ
162）。

【０１０６】フォーカス・レンズ11の制御が終了すると
図13に示す基本画面に戻される。カーソルが連続シャッ
タ表示部77に移動され，実行キーが押されることにより
入力機器46からコンピュータ装置40に撮影指令が与えら
れ，コンピュータ装置40からコントロール装置20に与え
られる（ステップ163 ）。コントロール装置20のＣＰＵ
29に撮影指令が与えられると，フォーカス変化間隔表示
部93に表示された距離の間隔で，かつ枚数表示部94に表
示された数の駒がカメラ・ヘッド10によって撮影される
（ステップ164 ）。

【０１０７】撮影によって得られた画像データは順次フ
レーム・メモリ28に与えられ，記録されていく（ステッ
プ165 ）。フレーム・メモリ28に記憶された画像データ
は読み出され，コンピュータ装置40に転送されフレーム
・メモリ28に記憶された画像データによって表わされる
画像の縮小画像がプレビュー画面に表示される（ステッ
プ166 ）。この様子が図13に示されている。図13におい
て，被写体像のうち物体の合焦の程度がハッチングの疎
密で表わされている。図13において合焦しているほどハ
ッチングは密となり，ピントがぼけるほどハッチングは
疎となる。

【０１０８】またフレーム・メモリ28に記憶された画像
データによって表わされる画像のうち合焦部分が存在す
る被写体像が選択される（ステップ167 ）。選択された
被写体像のうち合焦部分が抽出されるように画像データ
が抽出される（ステップ168）。

【０１０９】抽出された画像データによって表わされる
画像から１枚の画像が合成される（ステップ169 ）。こ
の合成画像を現わす画像データがコントロール装置20か
らコンピュータ装置40に転送される（ステップ170 ）。

【０１１０】合成画像を表わす画像データがコンピュー
タ装置40に転送されると，モニタ44は合成設定画面とさ
れモニタ44の画面のほぼ下半分の領域に合成画像100 が
表示される。この合成画像100 は，合成画像の中に存在
する物体103 および104 のいずれもが合焦しているもの
となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】電子スチル・カメラ・システムの電気的構成を
示すブロック図である。

【図２】コンピュータ装置に接続されるモニタ表示装置
の表示画面の一例を示している。

【図３】エンドレス・モードが設定された場合の撮影と
フレーム・メモリの記憶内容の関係を示している。

【図４】リミテッド・モードが設定された場合の撮影と
フレーム・メモリの記憶内容との関係を示している。

【図５】コンピュータ装置に接続されるモニタ表示装置
の表示画面の一例を示している。

【図６】エンドレス・モードの処理手順を示すフローチ
ャートである。

【図７】リミテッド・モードの処理手順を示すフローチ
ャートである。

【図８】コンピュータ装置に接続されるモニタ表示装置
の表示画面の一例を示している。

【図９】自動選択モードの処理手順を示すフローチャー
トである。

【図１０】コンピュータ装置に接続されるモニタ表示装
置の表示画面の一例を示している。

【図１１】コンピュータ装置に接続されるモニタ表示装
置に表示される合成設定画面を示している。

【図１２】露出合成モードの処理手順を示すフローチャ
ートである。

【図１３】コンピュータ装置に接続されるモニタ表示装
置の表示画面の一例を示している。

【図１４】コンピュータ装置に接続されるモニタ表示装
置に表示される合成設定画面を示している。

【図１５】フォーカス合成モードの処理手順を示すフロ
ーチャートである。

【符合の説明】

10 カメラ・ヘッド（撮像手段） 20 コントロール装置 28 フレーム・メモリ（記憶手段） 29 ＣＰＵ（エンドレス撮影モード制御手段，リミテッ
ド撮影モード制御手段，記録制御手段） 40 コンピュータ装置 46 入力機器

Claims (20)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 被写体を撮像し，被写体像を表わす画像
   データを出力する撮像手段，上記撮像手段から出力され
   た複数駒の画像データをあらかじめ定められた順序でか
   つあらかじめ定められた記憶領域に記憶する記憶手段，
   エンドレス撮影モードまたはリミテッド撮影モードを設
   定するモード設定手段，上記モード設定手段によりエン
   ドレス撮影モードが設定されているときに，撮影指令に
   応答して上記撮影手段を用いて被写体を撮像し，撮像に
   よって得られた画像データを，上記記憶手段に順次記録
   し，上記記憶手段に記憶する領域が無くなったときには
   最も古く記憶された画像データを消去し，撮像によって
   得られた最も新しい画像データを上記記憶手段に記憶す
   るエンドレス撮影モード制御手段，上記モード設定手段
   によりリミテッド撮影モードが設定されているときに，
   撮影指令に応答して上記撮像手段を用いて被写体を撮像
   し，撮像によって得られた画像データを，上記記憶手段
   に順次記録し，上記記憶手段に記憶する領域が無くなっ
   たときには上記撮像手段による撮像を禁止するリミテッ
   ド撮像モード制御手段，および与えられる記録指令に応
   答して上記記憶手段に記憶された画像データを読出し，
   記録媒体に記録する記録制御手段，を備えた電子スチル
   ・カメラ。
2. 【請求項２】 上記記憶手段に記憶された画像データに
   よって表わされる被写体像を表示する表示手段，および
   上記表示手段に表示された被写体像を選択する選択手段
   を備え，上記記録制御手段が，上記選択手段により選択
   された被写体像を表わす画像データを上記記憶手段から
   読出し，記録媒体に記録するものである，請求項１に記
   載の電子スチル・カメラ。
3. 【請求項３】 上記記憶手段に記憶された画像データに
   よって表わされる画像の縮小画像を得る縮小手段を備
   え，上記表示手段が，上記縮小手段によって縮小された
   縮小画像を表示するものである，請求項２に記載の電子
   スチル・カメラ。
4. 【請求項４】 １駒の撮影ごとに露出量を変えて，あら
   かじめ定められた複数の駒数の被写体を連続撮像し，被
   写体像を表わす画像データを出力する撮像手段，上記撮
   像手段から出力された複数駒の画像データを記憶する記
   憶手段，被写体像における少なくとも一部の領域の明度
   を設定する明度設定手段，上記記憶手段に記憶された画
   像データによって表わされる被写体像のうち，上記明度
   設定手段により設定された明度に近い明度を上記領域に
   対応する領域にもつ被写体像を決定する被写体像決定手
   段，および上記被写体像決定手段により決定された被写
   体像を表わす画像データを上記記憶手段から読出し，記
   録媒体に記録する記録手段，を備えた電子スチル・カメ
   ラ。
5. 【請求項５】 上記撮像手段における露出量の変化を，
   シャッタ速度または絞りの変化により行なうものであ
   る，請求項４に記載の電子スチル・カメラ。
6. 【請求項６】 １駒の撮影ごとにフォーカス・レンズの
   位置を変えて，あらかじめ定められた複数の駒数の被写
   体を撮像し，被写体像を表わす画像データを出力する撮
   像手段，上記撮像手段から出力された複数駒の画像デー
   タを記憶する記憶手段，上記記憶手段に記憶された画像
   データによって表わされる被写体像のうち，もっとも合
   焦している被写体像を決定する被写体像決定手段，およ
   び上記被写体像決定手段により決定された被写体像を表
   わす画像データを上記記憶手段から読出し，記録媒体に
   記録する記録手段，を備えた電子スチル・カメラ。
7. 【請求項７】 ズーム・レンズを備え，１駒の撮影ごと
   にズーム量を変えてあらかじめ定められた複数の駒数の
   被写体を撮像し，被写体像を表わす画像データを出力す
   る撮像手段，上記撮像手段から出力される複数駒の画像
   データをすべて記憶する記憶手段，上記記憶手段に記憶
   された画像データによって表わされる被写体像を表示す
   る表示手段，上記表示手段に表示された被写体像のうち
   所望の大きさをもつ被写体像を選択する選択手段，およ
   び上記選択手段により選択された被写体像を表わす画像
   データを上記記憶手段から読出し，記録媒体に記録する
   記録手段，を備えた電子スチル・カメラ。
8. 【請求項８】 上記記憶手段に記憶された画像データに
   よって表わされる画像の縮小画像を得る縮小手段を備
   え，上記表示手段が，上記縮小手段によって縮小された
   縮小画像を表示するものである，請求項７に記載の電子
   スチル・カメラ。
9. 【請求項９】 １駒の撮影ごとに絞り値を変えることに
   より露出量を変えて，あらかじめ定められた複数の駒数
   の被写体を連続撮影し，被写体像を表わす画像データを
   出力する撮像手段，上記撮像手段から出力される複数駒
   の画像データを記憶する記憶手段，上記記憶手段に記憶
   された画像データによって表わされる被写体像のうち，
   明度に応じて複数の領域に分ける領域分割手段，被写体
   像の明度を設定する明度設定手段，上記領域分割手段に
   よって分けられた領域のうち，上記明度設定手段により
   設定された明度に近い明度をもつ被写体の領域であって
   組合わせることにより被写体像を構成する領域を決定す
   る領域決定手段，および上記領域決定手段により決定さ
   れた各領域を表わす画像データを上記記憶手段から読出
   し，記録媒体に記録する記録制御手段，を備えた電子ス
   チル・カメラ。
10. 【請求項１０】 １駒の撮影ごとにフォーカス・レンズ
    の位置を変えて，あらかじめ定められた複数の駒数の被
    写体を連続撮影し，被写体像を表わす画像データを出力
    する撮像手段，上記撮像手段から出力される複数駒の画
    像データを記憶する記憶手段，上記記憶手段に記憶され
    た画像データによって表わされる被写体像のうち，各画
    像ごとに合焦領域と非合焦領域とに分ける領域分割手
    段，上記領域分割手段によって分けられた領域のうち，
    被写体の領域であって組合わせることにより被写体像を
    構成する合焦領域を決定する領域決定手段，および上記
    領域決定手段により決定された各領域を表わす画像デー
    タを上記記憶手段から読出し，記録媒体に記録する記録
    制御手段，を備えた電子スチル・カメラ。
11. 【請求項１１】 エンドレス撮影モードが設定されてい
    るときに，撮影指令に応答して被写体を撮像し，被写体
    像を表わす画像データを得，得られた画像データを，あ
    らかじめ定められた順序でかつあらかじめ定められた記
    憶領域に記憶し，記憶する領域が無くなったときには最
    も古く記憶された画像データを消去し，撮像によって得
    られた最も新しい画像データを記憶し，リミテッド撮影
    モードが設定されているときに，撮影指令に応答して被
    写体を撮像し，被写体像を表わす画像データを得，得ら
    れた画像データを，あらかじめ定められた順序でかつあ
    らかじめ定められた記憶領域に記憶し，記憶する領域が
    無くなったときには被写体の撮像を禁止し，記録指令に
    応答して，記憶された画像データを記録媒体に記録す
    る，電子スチル・カメラの制御方法。
12. 【請求項１２】 記憶された画像データによって表わさ
    れる被写体像を表示し，表示された被写体像を選択し，
    選択された被写体像を表わす画像データを記録媒体に記
    録する，請求項11に記載の電子スチル・カメラの制御方
    法。
13. 【請求項１３】 記憶された画像データによって表わさ
    れる被写体像の縮小画像を生成し，生成された縮小画像
    を表示する，請求項12に記載の電子スチル・カメラの制
    御方法。
14. 【請求項１４】 被写体像における少なくとも一部の領
    域の明度を設定し，１駒の撮影ごとに露出量を変えて，
    あらかじめ定められた駒数の被写体を撮像し，被写体像
    を表わす画像データを得，得られた複数駒の被写体像の
    画像データを記憶し，記憶された画像データによって表
    わされる被写体像のうち設定された明度に近い明度を上
    記領域に対応する領域にもつ被写体像を決定し，決定さ
    れた被写体像を表わす画像データを記録媒体に記録す
    る，電子スチル・カメラの制御方法。
15. 【請求項１５】 上記露出量の変化を，シャッタ速度ま
    たは絞りの変化により行なうものである，請求項14に記
    載の電子スチル・カメラの制御方法。
16. 【請求項１６】 １駒の撮影ごとにフォーカス・レンズ
    の位置を変えて，あらかじめ定められた複数の駒数の被
    写体を撮像し，被写体像を表わす画像データを得，得ら
    れた複数駒の被写体像の画像データを記憶し，記憶され
    た画像データによって表わされる被写体像のうちもっと
    も合焦している被写体像を決定し，決定された被写体像
    を表わす画像データを記録媒体に記録する，電子スチル
    ・カメラの制御方法。
17. 【請求項１７】 ズーム・レンズを備えた撮像手段を用
    い，１駒の撮影ごとに上記ズーム・レンズのズーム量を
    変えてあらかじめ定められた複数の駒数の被写体を撮像
    し，被写体像を表わす画像データを得，得られた複数駒
    の被写体像の画像データを記憶し，記憶された画像デー
    タによって表わされる被写体像をすべて表示し，表示さ
    れた被写体像のうち所望の大きさをもつ被写体像を選択
    し，選択された被写体像を表わす画像データを記録媒体
    に記録する，電子スチル・カメラの制御方法。
18. 【請求項１８】 記憶された画像データによって表わさ
    れる画像の縮小画像を生成し，生成した縮小画像を表示
    する，請求項17に記載の電子スチル・カメラの制御方
    法。
19. 【請求項１９】 絞りを備えた撮像手段を用い，１駒の
    撮影ごとに上記絞りの絞り値を変えることにより露出量
    を変えてあらかじめ定められた複数の駒数の被写体を連
    続撮影し，被写体像を表わす画像データを得，得られた
    画像データを記憶し，記憶された画像データによって表
    わされる被写体像を，明度に応じて複数の領域に分割
    し，明度を設定し，分割された領域のうち，設定された
    明度に近い明度をもつ被写体像の領域であって組合わせ
    ることにより被写体像を構成する領域を決定し，決定さ
    れた各領域を表わす画像データを，記録媒体に記録す
    る，電子スチル・カメラの制御方法。
20. 【請求項２０】 フォーカス・レンズの位置を変えてあ
    らかじめ定められた複数の駒数の被写体を連続撮影し，
    被写体像を表わす画像データを得，得られた画像データ
    を記憶し，記憶された画像データによって表わされる被
    写体像を，合焦領域と非合焦領域とに分割し，分割され
    た領域のうち，被写体像の領域であって組合わせること
    により被写体像を構成する合焦領域を決定し，決定され
    た各領域を表わす画像データを，記録媒体に記録する，
    電子スチル・カメラの制御方法。