JPH1161917A - 吐水装置 - Google Patents

吐水装置

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JPH1161917A
JPH1161917A JP24204297A JP24204297A JPH1161917A JP H1161917 A JPH1161917 A JP H1161917A JP 24204297 A JP24204297 A JP 24204297A JP 24204297 A JP24204297 A JP 24204297A JP H1161917 A JPH1161917 A JP H1161917A
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JP
Japan
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water
water discharge
discharge pipe
faucet
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JP24204297A
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English (en)
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Tadahiro Honda
忠洋 本田
Hitoshi Nakao
仁 中尾
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吐水管が誤って回転された場合でも、水栓本
体内の手感知センサ等の機能部の破損を確実に防止する
ことができ、かつ、水栓本体を確実に基台上に安定して
固定設置できる吐水装置を提供する。 【解決手段】 所定位置に固定される水栓本体11と、
水栓本体11に基部が連結される吐水管12とを備えた
吐水装置において、吐水管12の基部には、回転トルク
リミッタ40が設けられて、一定以上の回転トルクが吐
水管12にかかった場合には、吐水管12が回動するよ
うにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手洗い等のみなら
ず、水差し等の容器への注水も行える吐水装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に、特開平7─2291
83号公報において、吐水装置の一形態として、図7及
び図8に示すグースネック形状の自動水栓Bを提示し
た。図示するように、自動水栓Bは、台所や洗面室にお
けるカウンター100の上面であって、受水器である洗
面ボウル99の奥部に形成される後部設置面100a上
に設置されており、以下の構成を有する。即ち、後部設
置面100a上には、上方が前傾した状態で筒状の水栓
本体101が立設されており、大径筒状の水栓本体10
1の頂部には上方凸の状態で円弧状に屈曲された細長・
小径のU字管からなる吐水管102の基部が連通連結さ
れている。吐水管102の先部には吐水口103が形成
されており、吐水口103における吐水方向の軸線、即
ち、吐水軸103aは、鉛直方向に伸延している。
【0003】水栓本体101と吐水管102の連結部の
構造についてさらに説明すると、水栓本体101の頂部
には吐水管取付ヘッド104が固着されており、その縮
径上部には回り止めキー104aが設けられている。一
方、吐水管102の基部には筒状フランジ114が一体
的に形成されており、筒状フランジ114内に吐水管取
付ヘッド104の縮径上部を嵌入することができる。ま
た、筒状フランジ114の内面には、回り止めキー10
4aを嵌入するキー溝114aが設けられている。そし
て、水栓本体101への吐水管102への連結は、筒状
フランジ114内に吐水管取付ヘッド104の縮径上部
を嵌入した後、水栓本体101の上部外周面に設けた雄
ねじ部に押圧キャップ115の内周面に設けた雌ねじ部
を螺合することによって行われる。また、吐水管取付ヘ
ッド104にはカウンター100に設けた取付孔105
を通して水栓本体101内に伸延してきた給湯配管10
6の下流端が連通連結されている。一方、給湯配管10
6の上流端はカウンター100の下方空間内に配設され
ている弁アセンブリ107の流出口108に連通連結さ
れている。弁アセンブリ107は、上流側弁となる湯水
混合栓109と、下流側弁となる電磁開閉弁110とを
組み合わせたものであり、湯水混合栓109の給水口と
給湯口には、それぞれ、水道本管等の給水源と給湯器等
の熱湯源とに連通連結されている。
【0004】また、水栓本体101内には手感知センサ
111が配設されており、手感知センサ111は、水栓
本体101の中間部前面に設けられた透孔112を通し
て、かつ、指向軸113上に投光及び受光することがで
きる。
【0005】また、図7に示すように、手感知センサ1
11の指向軸113と吐水口103の吐水軸103aと
は受水器99の上部で交差しており、この交差部に、使
用者が手を差し出すと、手感知センサ111が検出信号
を図示しない制御装置に送り、制御装置からの駆動信号
に基づいて電磁開閉弁110の開動作を行い、湯水混合
栓109によって所定温度に設定された湯が吐水口10
3から吐水され、使用者は手等を洗うことができる。上
記したグースネック形状の自動水栓Bは、意匠性が優れ
ていること、及び、吐水空間及び作業空間を広くとるこ
とができることに特徴を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の自動水栓Bは、未だ、以下の解決すべき課題を有して
いた。即ち、上記したグースネック形状の自動水栓Bを
構成するに際しては手感知センサ111をどこに配置す
るかを考慮する必要があるが、手感知センサ111を吐
水口103の近傍に配置すると、せっかくの意匠性を損
なうことになる。そこで、図7及び図8に示すように、
手感知センサ111を水栓本体101の胴部に配置する
ことになるが、この場合、手感知センサ111の感知領
域が固定されるため、吐水管102を固定、即ち、回転
しないようにしなければならない。従って、上述したよ
うに、吐水管102の基部に一体的に連結された筒状フ
ランジ114は、吐水管取付ヘッド104に、回り止め
キー104aとキー溝114aとの係合、及び、押圧キ
ャップ115の水栓本体101への螺合によって、相対
回転ができない状態で強固に押圧・挟持されている。
【0007】しかし、グースネック構造を有する自動水
栓Bの特殊な形状から、使用者は吐水管102は回転す
るのではと直感的に思うことになる。この際、思うだけ
ならば、なんら問題はないが、実際に吐水管102が回
転されると、水栓本体101まで回転力が伝達され、そ
の結果、水栓本体101が金属メッキした合成樹脂等か
らなり剛性が十分でない場合は、水栓本体101や、そ
の内部に配設した手感知センサ111等の機能部が破損
するおそれがある。また、逆に、水栓本体101の剛性
が十分な場合は、水栓本体101は、カウンター100
に設けた取付孔105を通して貫通する緊締ボルト11
6と緊締ナット117との協働によってねじ締めされて
いるのみであるため、吐水管102が回転されると、水
栓本体101の全体がカウンター100に対して回転す
ることになり、水栓本体101のカウンター100への
設置を不安定なものにすると共に、給湯配管106にね
じりを生じることになる。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、吐水管が誤って回転された場合でも、水栓
本体内の手感知センサ等の機能部の破損を確実に防止す
ることができ、かつ、水栓本体を確実に基台上に安定し
て固定設置できる吐水装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の吐水装置は、基台の所定位置に固定される水栓本
体と、該水栓本体に基部が連結される吐水管とを備えた
吐水装置において、前記吐水管の基部には、回転トルク
リミッタが設けられて、一定以上の回転トルクが前記吐
水管にかかった場合には、該吐水管が回動する。請求項
2記載の吐水装置は、請求項1記載の吐水装置におい
て、前記水栓本体を前記基台へ所定の緊締トルクによっ
て固定し、該緊締トルクを前記回転トルクより大きく設
定している。請求項3記載の吐水装置は、請求項1又は
2記載の吐水装置において、前記吐水管はグースネック
形状に湾曲していると共に、前記水栓本体の下部は、前
記基台に設けられている単一の取付孔内に嵌入されると
共に、該取付孔を貫通する緊締ボルト及び緊締ナットに
よって前記基台にねじ締めされている。
【0010】請求項4記載の吐水装置は、請求項1〜3
のいずれか1項に記載の吐水装置において、前記水栓本
体には、正常位置にある前記吐水管の下方にある手を検
知する手感知センサが設けられて、該手感知センサが作
動した場合にのみ、前記吐水管が湯又は水を吐出する構
造となっている。請求項5記載の吐水装置は、請求項1
〜4のいずれか1項に記載の吐水装置において、前記回
転トルクリミッタは、前記吐水管の基部に環状の回転フ
ランジを連設し、該回転フランジを、湯水配管の端部に
連通連結すると共に前記水栓本体の頂部に固着される吐
水管取付ヘッドの上部端面と、前記吐水管の基部に軸線
方向に摺動自在に装着される押圧キャップの下部端面と
の間で押圧・挟持することによって構成され、かつ、こ
の押圧力を調整することによって前記回転トルクの許容
値を設定するようにしている。請求項6記載の吐水装置
は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の吐水装置にお
いて、前記回転トルクリミッタの回転トルクの許容値
は、50〜150kg・cmの範囲に設定されている。
【0011】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。
【0012】(第1の実施の形態)図1〜図5を参照し
て、本発明の第1の実施の形態に係る吐水装置の構成に
ついて説明する。なお、本実施の形態は、吐水装置が自
動水栓Aの場合である。まず、図1及び図2を参照し
て、自動水栓Aの全体構成を説明する。図1に示すよう
に、病室(台所や洗面室等でもよい)において、基台の
一例であるカウンター10の上面であって、受水器の一
例である洗面ボウルBの奥部に形成される後部設置面1
0a上に自動水栓Aは載置されており、この自動水栓A
は、以下の構成を有する。即ち、カウンター10上に
は、上方が前傾した状態で筒状の水栓本体11が立設さ
れている。水栓本体11の頂部にはグースネック形状に
湾曲している吐水管12の基部が連結されており、吐水
管12の先部には吐水口13が形成されている。図1に
示すように、吐水管12は中央部が上方凸の状態で湾曲
されたU字管からなり、その先部に設けられた吐水口1
3は下方に、即ち、洗面ボウルBの内部に向けられてい
る。
【0013】吐水管12の基部は水栓本体11の頂部に
配設された吐水管取付ヘッド14の上部に設けられた流
出孔15に連通連結されている。一方、吐水管取付ヘッ
ド14の下部に設けられると共に連絡流路16を介して
流出孔15と連通される流入口17には、カウンター1
0に設けた取付孔18を通して水栓本体11内に伸延し
てきた湯水配管19の下流端が連通連結されている。ま
た、湯水配管19の上流側は給水分岐配管19aと給湯
分岐配管19bとに分岐されている。
【0014】図1及び図2に示すように、カウンター1
0の下方空間内には弁アセンブリ20が配設されてい
る。弁アセンブリ20は、実質的に、上流側弁を形成す
る湯水混合栓22と、下流側弁を形成する一対の電磁開
閉弁21、21aとから構成されている。湯水混合栓2
2の水流入口24は、湯水混合栓22に設けた逆止弁2
4aと止水栓24bを具備する給水配管24cを介して
水道本管等の水供給源に連通連結されている。一方、湯
水混合栓22の湯流入口25は止水栓25aを具備する
給湯配管25bを介して給湯器等の給熱湯源に連通連結
されている。また、湯水混合栓22の湯水流出口22a
は一方の電磁開閉弁21aを具備する給湯分岐配管19
bに連通連結されている。さらに、湯水混合栓22の給
水側から、他方の電磁開閉弁21を具備する給水分岐配
管19aが分岐されている。
【0015】図1〜図4に示すように、水栓本体11内
には手感知センサ26が配設されており、手感知センサ
26は、水栓本体11の中間部前面に設けられた透孔2
7を通して指向軸28に沿ってセンサ光を投射すること
ができる。
【0016】カウンター10上には台座29を介して水
栓本体11が載置されており、台座29の内部には、制
御基板からなる制御装置30が水密状態に内蔵されてい
る。制御装置30の上部には操作部31が配設されてお
り、操作部31は、吐水モード切換スイッチ32と、手
動吐水スイッチ33とを具備する。カウンター10の下
方空間には、電磁開閉弁21、21aを駆動するための
電力や、手感知センサ26や制御装置30に制御電力を
供給するためのアダプター34が配設されている。
【0017】図1、図2及び図3に示すように、手感知
センサ26の指向軸28と吐水口13の吐水軸13aと
は洗面ボウルBの上方で交差しており、使用者が手を交
差部に差し出すと、手感知センサ26が検出信号を制御
装置30に送り、制御装置30からの駆動信号に基づい
て電磁開閉弁21、21aが選択的に開動作を行い、湯
水混合栓22又は給水分岐配管19aから所定温度に設
定された湯又は水が吐水12に給水され、その後、吐
水口13から吐水されることになる。従って、使用者は
手等を洗ったり、また、図1及び図3に示すように、水
差し35内に、湯や水を注ぐことができる。
【0018】本発明は、上記した構成を有する自動水栓
Aにおいて、吐水管12の基部と水栓本体11の頂部と
を、吐水管12に許容値以上の回転トルクがかかった場
合、この吐水管12を水栓本体11に対して回転させる
回転トルクリミッタ40を介して連通連結したことに特
徴を有する。
【0019】即ち、図3〜図5に示すように、水栓本体
11の頂部に固着した吐水管取付ヘッド14の上部中央
には、内部に流出孔15を具備する雄ねじ筒41が一体
的に連設されている。雄ねじ筒41の外周面には雄ねじ
面42が形成されると共に、その上端面には押圧面43
が形成されている。
【0020】一方、吐水管12の基部には後部連結筒4
4を介して環状の回転フランジ45が一体的に連結され
ており、回転フランジ45の下面は上記した雄ねじ筒4
1の押圧面43に当接されている。なお、回転フランジ
45の外径は雄ねじ筒41の外径よりわずかに小径とな
っている。また、回転フランジ45の下面中央部には案
内筒46が同軸的に連設されており、案内筒46を吐水
管取付ヘッド14の流出孔15に嵌入することによっ
て、吐水管12の基部を吐水管取付ヘッド14に連通連
結することができる。なお、水密性を高めるため、案内
筒46の外周面と吐水管取付ヘッドの流出孔15の内周
面との間にはOリング47が装着されている。
【0021】吐水管12の基部には軸線方向に摺動自在
に押圧キャップ48が装着されており、その内周面に
は、吐水管取付ヘッド14に連設した雄ねじ筒41の外
周面に設けた雄ねじ面42に螺合される雌ねじ面49が
形成されている。また、押圧キャップ48の内周面の奥
部には、回転フランジ45の背面の環状部にシールパッ
キン45aを介して当接される環状肩部49aが形成さ
れている。かかる構成によって、押圧キャップ48を回
転して押圧キャップ48の雌ねじ面49を吐水管取付ヘ
ッド14の雄ねじ筒41の雄ねじ面42に螺着すること
によって、回転フランジ45を押圧キャップ48の環状
肩部49aと雄ねじ筒41の押圧面43との間で押圧・
挟持することができる。
【0022】また、本実施の形態では、押圧キャップ4
8の雌ねじ面49への吐水管取付ヘッド14の雄ねじ筒
41の雄ねじ面42の螺合量すなわち押圧力を調整する
ことによって、回転トルクの許容値を所定の値に設定す
ることができる。ここで、回転トルクの許容値は、水栓
本体11の破壊をもたらす回転トルクを安全率で割った
値を用いることができる。また、具体的な値としては、
使用者(子供、大人、男・女)を考慮して50〜150
kg・cmにするのが好ましい。
【0023】また、図3及び図4に示すように、台座2
9上に載置されている水栓本体11は、薄肉筒状の外管
50と、同外管50内に嵌装される厚肉筒状の内管51
より構成されている。そして、台座29の下部に連設さ
れた保持筒29aは取付孔18内に嵌入されている。一
方、内管51の基部は、カウンター10の後部設置面1
0a上に、箱型状の台座29と共に、緊締ボルト53、
緊締ボルト53に一体的に連結され緊締ボルト53の頭
部を形成する内管係合体52、ワッシャ54、緊締用座
板55、緊締ナット56からなる取付構造によってカウ
ンター10に固着されている。即ち、カウンター10に
設けた単一の取付孔18を通して緊締ボルト53を下方
に向けて伸延し、伸延部にワッシャ54と、緊締用座板
55を挿通した後、緊締ナット56を緊締ボルト53に
螺着することによって、内管係合体52と緊締ナット5
6との間で、内管51の基部と台座29とを挟圧するこ
とによって、カウンター10の後部設置面10aに水栓
本体11を強固に固定載置する。また、図3に示すよう
に、押圧キャップ48の外周面には雄ねじ部57が設け
られており、化粧キャップ58を取付け可能としてい
る。
【0024】次に、上記した構成を有する自動水栓Aに
よる吐水動作について説明する。例えば、台座29上の
吐水モード切換スイッチ32を押して混合湯水モードを
選択した後、使用者が手を正常位置にある吐水管12の
吐水口13のほぼ直下に差し出すと、手感知センサ26
が検出信号を制御装置30に送り、制御装置30からの
駆動信号に基づいて電磁開閉弁21aの開動作を行う
と、電磁開閉弁21は閉状態にあるので、湯水混合栓2
2において給水配管24cからの水と給湯配管25bか
らの湯が混合されて、所定温度に設定された混合湯水が
湯水配管19を通して水栓本体11に供給され、吐水管
12の吐水口13から洗面ボウルBに向けて吐水される
ことになる。
【0025】一方、台座29上の吐水モード切換スイッ
チ32を押して水モードを選択した後、使用者が手を正
常位置にある吐水管12の吐水口13の略直下に差し出
すと、手感知センサ26が検出信号を制御装置30に送
り、制御装置30からの駆動信号に基づいて電磁開閉弁
21の開動作を行うと、電磁開閉弁21aは閉状態にあ
るので、給水配管24cからの水が給水分岐配管19a
及び湯水配管19の下流側部分を通して水栓本体11に
供給され、吐水管12の吐水口13から吐水されること
になる。
【0026】ところで、上記した吐水作業において、使
用者が、誤って吐水管12に触り、これを回転しようと
する場合がある。この場合、相当の回転トルクが吐水管
12に加わることになるが、本実施の形態では、回転ト
ルクリミッタ40の回転トルクが許容値(50〜150
kg・cm)を超えると、吐水管12は水栓本体11に
対して相対回転することになり、許容値を超えた回転ト
ルクが水栓本体11にかかるのを確実に防止することが
でき、水栓本体11やその内部に配設されている手感知
センサ26等の破損を確実に防止することができる。ま
た、水栓本体11のカウンター10への固定を緊締ボル
ト53と緊締ナット56による緊締力を用いて行うよう
にしているので、水栓本体11とカウンター10との間
における緊締トルクが上記した吐水管12と水栓本体1
1間の回転トルクの許容値より大きくなるように設定す
ることによって、水栓本体11がカウンター10に対し
て相対的に回転するのを確実に防止できる。また、この
緊締トルクを所定の値に設定することによって、水栓本
体11が過度にカウンター10に緊締・固定されるのも
防止でき、固定作業を容易に行うことができる。
【0027】(第2の実施の形態)図6を参照して、本
発明の第2の実施の形態に係る自動水栓A1の構成につ
いて説明する。
【0028】図示するように、本実施の形態に係る自動
水栓A1は、前述した第1の実施の形態に係る自動水栓
Aと実質的に同一の構成を有しており、ただ、湯水混合
栓22を不要として単水栓として構成したことに特徴を
有する。なお、第1の実施の形態に係る自動水栓Aと同
一の構成は同一の符号で示す。
【0029】本実施の形態においても、使用者が、誤っ
て吐水管12に相当の回転トルクを加えた場合であって
も、回転トルクが許容値を超えると、吐水管12は水栓
本体11に対して相対回転することになり、許容値を超
えた回転トルクが水栓本体11にかかるのを確実に防止
することができ、水栓本体11等の破損を確実に防止す
ることができる。また、本実施の形態においても、水栓
本体11のカウンター10への固定を緊締ボルト53と
緊締ナット56による緊締力を用いて行うようにしてい
るので、水栓本体11とカウンター10との間における
緊締トルクが上記した吐水管12と水栓本体11間の回
転トルクの許容値より大きくなるように設定することに
よって、水栓本体11がカウンター10に対して相対的
に回転するのを確実に防止できる。また、この緊締トル
クを所定の値に設定することによって、水栓本体11を
過度にカウンター10に緊締・固定するのも防止でき、
固定作業を容易に行うことができる。
【0030】以上、本発明を、幾つかの実施の形態を参
照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形
態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他
の実施の形態や変形例も含むものである。
【0031】
【発明の効果】請求項1〜6記載の吐水装置において
は、吐水管の基部と水栓本体の頂部とは、吐水管に許容
値を超えた回転トルクがかかった場合、吐水管を水栓本
体に対して回転させる回転トルクリミッタを介して連通
連結されている。従って、使用者が、誤って吐水管に相
当の回転トルクを加えた場合であっても、回転トルクが
許容値を超えると、吐水管は水栓本体に対して相対回転
することになり、許容値を超えた回転トルクが水栓本体
にかかるのを確実に防止することができ、水栓本体等の
破損を確実に防止することができる。
【0032】請求項2記載の吐水装置においては、水栓
本体を基台へ所定の緊締トルクによって固定し、緊締ト
ルクを回転トルクより大きく設定している。従って、緊
締トルクを所定の値に設定することによって、水栓本体
が基台に対して相対的に回転するのを防止でき、水栓本
体を過度に基台に固定されるのを防止でき、固定作業を
容易に行うことができる。
【0033】請求項3記載の吐水装置においては、吐水
管はグースネック形状に湾曲していると共に、水栓本体
の下部は、基台に設けられている単一の取付孔内に嵌入
されると共に、取付孔を貫通する緊締ボルト及び緊締ナ
ットによって基台にねじ締めされている。従って、グー
スネック形状の吐水管においても、効果的に吐水管を水
栓本体に対して相対回転することができ、許容値を超え
た回転トルクが水栓本体にかかるのを確実に防止するこ
とができ、水栓本体の破損を確実に防止することができ
る。また、緊締ボルトと緊締ナットによる水栓本体の基
台への緊締トルクを、回転トルクの許容値より大きく設
定しておけば、水栓本体が基台に対して相対的に回転す
るのを防止でき、かつ、緊締トルクを所定の値に設定す
ることによって、水栓本体を過度に基台に緊締されるの
を防止でき、固定作業を容易に行うことができる。
【0034】請求項4記載の吐水装置においては、水栓
本体には、正常位置にある吐水管の下方にある手を検知
する手感知センサが設けられて、手感知センサが作動し
た場合にのみ、吐水管が湯又は水を吐出する構造となっ
ている。従って、吐水装置においても、使用者が、誤っ
て吐水管に相当の回転トルクを加えた場合であっても、
回転トルクが許容値を超えると、吐水管は水栓本体に対
して相対回転することになり、許容値を超えた回転トル
クが水栓本体にかかるのを確実に防止することができ、
水栓本体の破損を確実に防止することができる。
【0035】請求項5記載の吐水装置においては、回転
トルクリミッタは、吐水管の基部に環状の回転フランジ
を連設し、この回転フランジを、吐水管取付ヘッドの上
部端面と押圧キャップの下部端面との間で押圧・挟持す
ることによって構成しているので、安価に製作すること
ができる。また、押圧力を調整することによって回転ト
ルクの許容値を容易に設定することができる。請求項6
記載の吐水装置においては、回転トルクリミッタの回転
トルクは、50〜150kg・cmの範囲に設定されて
いる。従って、使用者(子供、大人、男・女)に適した
回転トルクの許容値を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る吐水装置の側
面図である。
【図2】同正面図である。
【図3】同要部拡大側面図である。
【図4】同要部拡大正面図である。
【図5】回転トルクリミッタの拡大説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る吐水装置の側
面図である。
【図7】従来の吐水装置の側面図である。
【図8】同拡大側面図である。
【符号の説明】
A 自動水栓 A1 自動水栓 B 洗面ボウル 10 カウンタ
ー(基台) 10a 後部設置面 11 水栓本体 12 吐水管 13 吐水口 13a 吐水軸 14 吐水管取
付ヘッド 15 流出孔 16 連絡流路 17 流入口 18 取付孔 19 湯水配管 19a 給水分
岐配管 19b 給湯分岐配管 20 弁アセン
ブリ 21 電磁開閉弁 21a 電磁開
閉弁 22 湯水混合栓 22a 湯水流
出口 24 水流入口 24a 逆止弁 24b 止水栓 24c 給水配
管 25 湯流入口 25a 止水栓 25b 給湯配管 26 手感知セ
ンサ 27 透孔 28 指向軸 29 台座 29a 保持筒 30 制御装置 31 操作部 32 吐水モード切換スイッチ 33 手動吐水
スイッチ 34 アダプター 35 水差し 40 回転トルクリミッタ 41 雄ねじ筒 42 雄ねじ面 43 押圧面 44 後部連結筒 45 回転フラ
ンジ 45a シールパッキン 46 案内筒 47 Oリング 48 押圧キャ
ップ 49 雌ねじ面 49a 環状肩
部 50 外管 51 内管 52 内管係合体 53 緊締ボル
ト 54 ワッシャ 55 緊締用座
板 56 緊締ナット 57 雄ねじ部 58 化粧キャップ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台の所定位置に固定される水栓本体
    と、該水栓本体に基部が連結される吐水管とを備えた吐
    水装置において、 前記吐水管の基部には、回転トルクリミッタが設けられ
    て、一定以上の回転トルクが前記吐水管にかかった場合
    には、該吐水管が回動することを特徴とする吐水装置。
  2. 【請求項2】 前記水栓本体を前記基台へ所定の緊締ト
    ルクによって固定し、該緊締トルクを前記回転トルクよ
    り大きく設定したことを特徴とする請求項1記載の吐水
    装置。
  3. 【請求項3】 前記吐水管はグースネック形状に湾曲し
    ていると共に、前記水栓本体の下部は、前記基台に設け
    られている単一の取付孔内に嵌入されると共に、該取付
    孔を貫通する緊締ボルト及び緊締ナットによって前記基
    台にねじ締めされている請求項1又は2記載の吐水装
    置。
  4. 【請求項4】 前記水栓本体には、正常位置にある前記
    吐水管の下方にある手を検知する手感知センサが設けら
    れて、該手感知センサが作動した場合にのみ、前記吐水
    管が湯又は水を吐出する構造となっている請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の吐水装置。
  5. 【請求項5】 前記回転トルクリミッタは、前記吐水管
    の基部に環状の回転フランジを連設し、該回転フランジ
    を、湯水配管の端部に連通連結すると共に前記水栓本体
    の頂部に固着される吐水管取付ヘッドの上部端面と、前
    記吐水管の基部に軸線方向に摺動自在に装着される押圧
    キャップの下部端面との間で押圧・挟持することによっ
    て構成され、かつ、この押圧力を調整することによって
    前記回転トルクの許容値を設定するようにしたことを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の吐水装
    置。
  6. 【請求項6】 前記回転トルクリミッタの回転トルクの
    許容値は、50〜150kg・cmの範囲に設定されて
    いる請求項1〜5のいずれか1項に記載の吐水装置。
JP24204297A 1997-08-21 1997-08-21 吐水装置 Pending JPH1161917A (ja)

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