JPH1161685A - 防水剤 - Google Patents

防水剤

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JPH1161685A
JPH1161685A JP22473197A JP22473197A JPH1161685A JP H1161685 A JPH1161685 A JP H1161685A JP 22473197 A JP22473197 A JP 22473197A JP 22473197 A JP22473197 A JP 22473197A JP H1161685 A JPH1161685 A JP H1161685A
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JP
Japan
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paper
water
stock solution
wax
drawn
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Pending
Application number
JP22473197A
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English (en)
Inventor
Makoto Ito
伊藤  誠
Giichi Nakagawa
義一 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyowa Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】用紙に塗布することによって、水滴等がかかっ
ても、用紙にシミがついたり、また、描かれていた文字
がにじむことを防止することのできる防水剤を提供す
る。 【解決手段】缶1の中には、防水剤(原液)と噴射剤と
が容量比で3対1の比率で封入されている。原液は、マ
イクロクリスタリンワックス、パラフィンロウ、にシリ
コーンオイルを添加した溶質をイソドデカン、イソヘキ
サン、ノルマルヘキサン、イソプロピルアルコール等の
有機溶剤で10.0wt%以下に希釈したものである。
これを、文字や図形等が描かれた用紙に塗布すると、用
紙表面に被膜を形成し、この被膜の撥水効果によって、
用紙にかかった水滴をはじいて、用紙にシミがついた
り、描かれている文字や図形のにじむことが防止され
る。また、油性成分である溶質の濃度が10.0wt%
以下としたので、塗布された原液によるべたつき感もな
く、用紙の手触り感を損なうこともなかった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、文字や図形等が
描かれた用紙に塗布することによって、該用紙にかかっ
た水分をはじいて、描かれている文字や図形等がにじむ
ことを防止する防水剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パーソナルコンピュータ等で
作成したものをプリンタで印刷したものや、複写機等で
複写したものを書類として利用することが日常的に行わ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この書
類に水滴や飲み物等がかかって、用紙にシミがついた
り、用紙に描かれていた文字や図形がにじむ等して、書
類を台無しにしてしまうということがあり、水滴や飲み
物等の水分から書類を守る方法として紙の表面(印刷
面)に塗布する防水剤が検討されはじめている。この種
の防水剤の働きとしては、書類にかかった水分をはじく
だけでは十分ではなく、紙の手触り感を損なわないよう
にしなければならない(防水剤によるべたつきを感じさ
せないようにしなければならない。)。
【0004】この発明の目的は、用紙に塗布することに
よって、水滴等がかかっても、用紙にシミがついたり、
描かれている文字や図形等がにじむことを防止するとと
もに、紙の手触り感が損なわれない防水剤を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、文字や図形
等が描かれた紙に塗布する防水剤において、マイクロク
リスタリンワックス、パラフィンロウ、ミツロウ等の固
形ワックスまたはロウである油性成分の1種または2種
以上に対してシリコーンオイルを添加した溶質を、有機
溶剤で略10.0wt%以下に希釈したことを特徴とす
る。
【0006】この構成によれば、この防水剤を紙に塗布
すると、含有されている固形ワックスやロウ等の油性成
分が紙の表面(塗布した面)に水分をはじく撥水効果の
ある被膜となって形成されるため、紙に水滴や飲み物等
の水分がかかっても、この被膜が水分をはじいて紙にシ
ミがついたり、描かれている文字や図形等がにじむこと
が防止される。また、溶質を有機溶剤で略10.0wt
%以下に希釈したことにより、防水剤を塗布したことに
よるべたつきを感じさせない実用的な防水剤を得ること
ができる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施形態であ
る防水剤が封入されたエアゾールの外観を示す図であ
り、図2はこのエアゾールの断面図である。缶1は、後
述する防水剤(原液)と噴射剤とを混合して内部に封入
しており、ボタン2が押されるとバルブ3の働きによ
り、内部に封入されている原液を噴射剤とともにボタン
2に設けられている噴射口2aから霧状に吹き出す、い
わゆるエアゾールタイプのものである。この実施形態で
は噴射剤としては、LPG(液化石油ガス)を使用して
おり、缶1の内部における、原液と噴射剤との比率は、
原液:噴射剤=3:1(容量比) である。なお、使用
できる噴射剤はLPGに限らず、ジメチルエーテル、圧
縮空気、窒素ガス、炭酸ガス等を使用することも可能で
ある。
【0008】この防水スプレーは、用紙から15cm程
度離し、ボタン2を押して用紙上に噴射するだけで、原
液を塗布することができる。原液の塗布された用紙上に
は、後述するように水分をはじく被膜が形成され、この
被膜が、該用紙にシミがついたり、描かれていた文字や
図形がにじむということを防止する。
【0009】次に、原液の構成について説明する。本実
施形態の原液は、マイクロクリスタリンワックス、パラ
フィンロウ、ミツロウ等の固形ワックスまたはロウであ
る油性成分の原料、1種または2種以上に対してシリコ
ーンオイルを添加した溶質を有機溶剤で溶質の濃度を1
0.0wt%以下に希釈したものである。有機溶剤とし
ては、イソドデカン、イソヘキサン、ノルマルヘキサ
ン、イソプロピルアルコール等が使用できる。この、原
液を紙に塗布すると、含有されている固形ワックスまた
はロウの油性成分が紙の表面に被膜を形成する。この被
膜が用紙にかかった水滴をはじいて、用紙にシミがつい
たり、描かれている文字や図形がにじむことを防止す
る。また、溶質の濃度を有機溶剤で11wt%に希釈し
たものでは、用紙上に形成された被膜にべたつきを感じ
て用紙の手触り感が損われてしまったが、溶質の濃度を
有機溶剤によって10.0wt%以下に希釈したもので
は用紙上に形成された被膜にべたつきを感じることがな
く、用紙の手触り感が損なわれなかった。
【0010】以下、実験した原液の処方実施例(5例)
とともに、本願発明による原液の効果を具体的に説明す
る。
【0011】
【実施例】
〔処方実施例1〕 パルミチン酸セチル 5.0(wt%) マイクロクリスタリンワックス 4.0(wt%) シリコーンオイル 2.0(wt%) イソヘキサン 89.0(wt%) この処方は、パルミチン酸セチルとマイクロクリスタリ
ンワックスの2種にシリコーンオイルを添加した溶質の
濃度を有機溶剤(イソヘキサン)で希釈して11wt%
とした例である。この処方例の原液を用紙に塗布したと
ころ、用紙上に形成された被膜による撥水力は良好であ
ったが、べたつきを感じ、用紙の手触り感が損われ、実
用的な原液を得ることができなかった。
【0012】〔処方実施例2〕 パルミチン酸セチル 4.0(wt%) マイクロクリスタリンワックス 4.0(wt%) シリコーンオイル 2.0(wt%) イソヘキサン 89.0(wt%) この処方は、上記した〔処方実施例1〕におけるパルミ
チン酸セチルの濃度を5.0wt%から4.0wt%に
減少させたものであり、有機溶剤(イソヘキサン)で希
釈して10wt%とした例である。この処方例の原液を
用紙に塗布したところ、用紙上に形成された被膜による
撥水力は良好であり、上記した処方実施例1における原
液のようなべたつきを感じさせず、用紙の手触り感を損
わない実用的な原液となった。このことから(上記した
〔処方実施例1〕とこの〔処方実施例2〕から)、油性
成分の溶質の濃度を有機溶剤で10.0wt%に希釈す
ることにより、実用的な原液が得られることが確認され
た。
【0013】〔処方実施例3〕 パルミチン酸セチル 3.5(wt%) マイクロクリスタリンワックス 3.0(wt%) シリコーンオイル 0.7(wt%) イソヘキサン 92.8(wt%) この処方は、上記した〔処方実施例1〕および〔処方実
施例2〕の処方例と同様にパルミチン酸セチルとマイク
ロクリスタリンワックスの2種にシリコーンオイルを添
加した溶質の濃度を有機溶剤(イソヘキサン)で希釈し
て7.2wt%とした例である。この処方例の原液を用
紙に塗布したところ、用紙上に形成された被膜による撥
水力は良好であり、且つ、油性成分によるべたつきもそ
れほど感じることはなく、用紙の手触り感も損なわれな
かった。上記した〔処方実施例2〕の処方例とこの処方
例の実験結果から、油性成分の溶質の濃度を有機溶剤で
7.2wt%に希釈しても(10.0wt%以下に希釈
しても)、実用的な防水剤が得られることが確認でき
た。
【0014】〔処方実施例4〕 ステアリン酸 3.0(wt%) シリコーンオイル 1.0(wt%) イソドデカン 4.0(wt%) イソヘキサン 92.0(wt%) この処方は、ステアリン酸を油性原料とし、これにシリ
コーンオイルを添加した溶質の濃度を有機溶剤(イソド
デカン、イソヘキサン)で希釈して4.0wt%とした
例である。この処方例の原液を用紙に塗布したところ、
用紙上に形成された被膜による撥水力は良好であり、ま
た、油性成分によるべたつきもなく、用紙の手触り感も
損なわれなかった。上記した〔処方実施例1〕〜〔処方
実施例3〕の処方例とこの処方例の実験結果から、有機
溶剤で油性成分の溶質の濃度を10.0wt%〜4.0
wt%に希釈すれば、実用的な原液が得られることが確
認できた。また、シリコーンオイルを添加した油性原料
(ここでは、ステアリン酸)が1種(上記した〔処方実
施例2〕の処方例は2種)であっても、実用的な原液が
得られることも同時に確認できた。
【0015】〔処方実施例5〕 マイクロクリスタリンワックス 2.0(wt%) パラフィンロウ 3.0(wt%) シリコーンオイル 1.0(wt%) イソドデカン 5.0(wt%) イソヘキサン 89.0(wt%) この処方では、マイクロクリスタリンワックスとパラフ
ィンロウとの2種の油性成分の原料にシリコーンオイル
を添加した溶質の濃度を有機溶剤(イソドデカン、イソ
ヘキサン)で希釈して6.0wt%とした例である。こ
の処方例の原液を用紙に塗布したところ、用紙上に形成
された被膜による撥水力は良好であり、また、油性成分
によるべたつきもなく、用紙の手触り感も損なわれなか
った。さらに、マイクロクリスタリンワックスは、他の
種類のロウと混合すると結晶の成長を抑制する性質を備
えているため、用紙上に形成された被膜が経時的に安定
し、この処方により防水効果の経時的な安定度が高い原
液を得ることができることを確認した。
【0016】また、上記した〔処方実施例2〕、〔処方
実施例3〕、〔処方実施例4〕、〔処方実施例5〕の4
つの処方例の原液に、適量の紫外線吸収剤を加えて実験
した結果、紙の紫外線による変色を防止する効果も見ら
れた。
【0017】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、この
防水剤を紙に塗布すると、含有されている固形ワックス
やロウ等の油性成分が紙の表面(塗布した面)に水分を
はじく撥水効果のある被膜となって形成されるため、紙
に水滴や飲み物等の水分がかかっても、この被膜が水分
をはじいて、紙にシミがついたり、描かれている文字や
図形等がにじむことが防止される。また、溶質を有機溶
剤で略10.0wt%以下に希釈したことにより、防水
剤を塗布したことによるべたつきも殆どなく、紙の手触
り感を損なわない、実用的な防水剤を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である防水剤が封入された
エアゾールの外観を示す図である。
【図2】この発明の実施形態である防水剤が封入された
エアゾールの断面図である。
【符号の説明】 1−缶 2−ボタン 2a−噴射口 3−バルブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字や図形等が描かれた紙に塗布する防
    水剤において、 マイクロクリスタリンワックス、パラフィンロウ、ミツ
    ロウ等の固形ワックスまたはロウである油性成分の1種
    または2種以上に対してシリコーンオイルを添加した溶
    質を、有機溶剤で略10.0wt%以下に希釈したこと
    を特徴とする防水剤。
JP22473197A 1997-08-21 1997-08-21 防水剤 Pending JPH1161685A (ja)

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JP22473197A JPH1161685A (ja) 1997-08-21 1997-08-21 防水剤

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JPH1161685A true JPH1161685A (ja) 1999-03-05

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103711030A (zh) * 2013-12-17 2014-04-09 华南理工大学 一种超疏水纸张的制备方法
CN110653981A (zh) * 2019-09-02 2020-01-07 浙江蓝图包装有限公司 一种环保包装盒的生产工艺
CN110653980A (zh) * 2019-09-02 2020-01-07 浙江蓝图包装有限公司 一种防水包装盒的生产工艺

Cited By (4)

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CN103711030B (zh) * 2013-12-17 2016-04-13 华南理工大学 一种超疏水纸张的制备方法
CN110653981A (zh) * 2019-09-02 2020-01-07 浙江蓝图包装有限公司 一种环保包装盒的生产工艺
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