JPH1157906A - シームレス缶の製造方法 - Google Patents

シームレス缶の製造方法

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JPH1157906A
JPH1157906A JP23188197A JP23188197A JPH1157906A JP H1157906 A JPH1157906 A JP H1157906A JP 23188197 A JP23188197 A JP 23188197A JP 23188197 A JP23188197 A JP 23188197A JP H1157906 A JPH1157906 A JP H1157906A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 側壁部を薄くしても側壁部の破断が起こり難
い、薄肉化再絞りーしごき加工によるシームレス缶の製
造。 【解決手段】 内外面が有機被膜3で被覆された絞り成
形体4を、減厚量が高さ方向に実質的に等しくなるよう
に、絞り成形体4の側壁部4cの高さ方向肉厚分布に対
応した、後方に向って僅かに細くなるテーパ部20eが
設けられたポンチ20と、曲率半径の小さい加工コーナ
14、および加工コーナ14の前方にあるしごき部14
a、17を有するダイ11との協同により薄肉化再絞り
ーしごき加工してシームレス缶25を製造する。このシ
ームレス缶25を、前記のタイプのポンチ45と、第1
のしごき部37の前方に第2のしごき部41を有する点
がダイ11と異なるダイ31、32との協同により薄肉
化再絞りーしごき加工してシームレス缶27を製造す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再絞りーしごき加
工法による、有機被膜で被覆されたシームレス缶の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平7−275961号公報に、内外
面が有機被膜で被覆された金属カップに皺押さえ具を装
入し、皺押さえ具で金属カップ底部をダイ平面部に対し
押さえつつ、ポンチをダイのキャビティ内に前進させ
て、金属カップの側壁部外面を、ダイ平面部、ダイの曲
率半径の小さい加工コーナに密接させながら、加工コー
ナにおける曲げ延伸により側壁部の板厚を減少し、さら
にポンチと、加工コーナの前端部、または前端部より前
方にあるしごき部との協同によりしごき加工を行なって
側壁部の板厚をより減少して細長いシームレス缶を製造
する方法、すなわち同一工程で行なう薄肉化再絞りーし
ごき加工法が提案されている。しかしながら上記公報に
記載の薄肉化再絞りーしごき加工法では、側壁部を薄く
しようとすると、側壁部が破断し易く、そのため製造さ
れるシームレス缶の側壁部の薄肉化、従ってシームレス
缶の軽量化によるコスト低減が十分でないという問題が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、側壁部を薄
くしても側壁部の破断が起こり難い、改善された、同一
工程で行なう薄肉化再絞りーしごき加工法によるシーム
レス缶の製造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のシ
ームレス缶の製造方法は、内外面が有機被膜で被覆され
た絞り成形体に皺押さえ具を装入し、皺押さえ具で絞り
成形体の底部をダイ平面部に対し押さえつつ、ポンチを
ダイのキャビティ内に前進させて、絞り成形体の側壁部
外面を、ダイ平面部、ダイの曲率半径の小さい加工コー
ナに密接させながら、加工コーナにおける曲げ延伸によ
り側壁部の板厚を減少し、さらにポンチと、加工コーナ
の前端部、または前端部より前方にあるしごき部との協
同によりしごき加工を行なって側壁部の板厚をより減少
して絞り成形体より細長い第1のシームレス缶を製造す
る方法であって、減厚量が高さ方向に実質的に等しくな
るように、絞り成形体の側壁部の高さ方向肉厚分布に対
応した、後方に向って僅かに細くなるテーパ部が、ポン
チに設けられていることを特徴とする。しごき部が加工
コーナの前端部にある時は、しごき部は円形線よりな
る。加工コーナの前端部より前方にあるしごき部は、通
常短円筒形である。
【0005】平坦なブランクから通常の絞り成形を行な
う際に、絞り成形体の側壁部となるべき部分は、周方向
に圧縮されながらダイキャビティ内に入っていくことに
よって形成される。また側壁部と底部の間の湾曲部は比
較的高い延伸力を受ける。そのため絞り成形体の湾曲部
はブランクの厚さよりやや薄くなるが、側壁部は下方か
ら上方に向って次第に厚くなり、端面部の厚さはブラン
クの厚さよりかなり厚くなることが知られている。例え
ば端面部の厚さをtm、ブランクの厚さをt0、絞り比を
Rとすると、tmは、t0にRの平方根を掛けた値に等し
いとされている(「図解プレス加工辞典」、宮川松男
編、第118〜119頁、昭和51年10月30日、日
刊工業新聞社発行)。なおこの関係式は、極く軟らかい
深絞り用鋼板(ロックウエル30T硬度が約50)のブ
ランクについて得られたものと思われる。そのため従来
の、全長が実質的に円筒形のポンチを用いて、絞り成形
体の薄肉化再絞りーしごき加工を行なうと、形成される
シームレス缶の側壁部の肉厚が高さ方向に実質的に等し
くなるため、減厚量、特にしごき量が上方になる程、す
なわち開口端に近づく程大きくなる。従ってしごき量が
破断上限に達し易く、成形中の側壁部の破断が起こり易
くなるものと思われる。
【0006】請求項1に係わる発明の場合、ポンチに、
減厚量が高さ方向に実質的に等しくなるように、絞り成
形体の側壁部の高さ方向肉厚分布に対応した、後方に向
って僅かに細くなるテーパ部が設けられている。そのた
め同じ再絞り比で、同じ高さが得られるようにした薄肉
化再絞りーしごき加工で比較した場合、従来のポンチを
使用した場合のように側壁部の減厚量が上方部において
高くなることがない。従って側壁部の破断を起こすこと
なく、側壁部を薄くすることができる。
【0007】請求項2に係る発明は、被成形体を、絞り
成形体でなく、請求項1記載の方法で形成された第1の
シームレス缶として、第1のシームレス缶に、請求項1
記載の方法を1回ないし複数回行なって、第1のシーム
レス缶より細長い第2のシームレス缶を製造する方法で
ある。第1のシームレス缶を形成するポンチに、後方に
向って僅かに細くなるテーパ部が付されているので、第
1のシームレス缶の側壁部も、少なくとも上方部が上方
に向って肉厚が大きくなっている。従って段落番号00
06に記載したのと同様の作用で、破断することなく、
側壁部がより薄く、かつ少なくとも上方部が上方に向っ
て肉厚が大きくなっている、細長い第2のシームレス缶
を製造することができる。請求項1記載の方法を複数回
行なう場合についても、各回毎に同様のことがいえる。
【0008】請求項3に係わる発明のシームレス缶の製
造方法は、第1のシームレス缶に皺押さえ具を装入し、
皺押さえ具で第1のシームレス缶の底部をダイ平面部に
対し押さえつつ、ポンチをダイのキャビティ内に前進さ
せて、第1のシームレス缶の側壁部外面を、ダイ平面
部、ダイの曲率半径の小さい加工コーナに密接させなが
ら、加工コーナにおける曲げ延伸により側壁部の板厚を
減少し、さらにポンチと、加工コーナの前端部、または
前端部より前方にある第1のしごき部との協同によりし
ごき加工を行なって側壁部の板厚をより減少し、直ちに
第1のしごき部に近接してその前方に設けられた第2の
しごき部との協同によりしごき加工を行なって側壁部の
板厚をさらに減少して、第1のシームレス缶より細長い
第3のシームレス缶を製造する方法であって、減厚量が
高さ方向に実質的に等しくなるように、第1のシームレ
ス缶の側壁部の高さ方向肉厚分布に対応した、後方に向
って僅かに細くなるテーパ部が、ポンチに設けられてい
ることを特徴とする。
【0009】段落番号0007に記載したように、第1
のシームレス缶の側壁部は上方に向って肉厚が大きくな
っている。従って段落番号0006に記載したのと同様
の作用で、破断することなく、側壁部がより薄く、細長
い第3のシームレス缶を製造することができる。成形が
終了した時点で、第1のしごき部と第2のしごき部の間
の側壁部部分(開口端部に当たる)は、第2のしごき部
によるしごき加工を受けない。従ってこの部分(開口端
部)はその下方の側壁部部分より厚く(図10の曲線2
参照)、ネックイン加工やフランジ加工の際の皺や割れ
等の成形不良が発生し難い。
【0010】請求項4に係わる発明のシームレス缶の製
造方法は、第2のシームレス缶に皺押さえ具を装入し、
皺押さえ具で第2のシームレス缶の底部をダイ平面部に
対し押さえつつ、ポンチをダイのキャビティ内に前進さ
せて、第2のシームレス缶の側壁部外面を、ダイ平面
部、ダイの曲率半径の小さい加工コーナに密接させなが
ら、加工コーナにおける曲げ延伸により側壁部の板厚を
減少し、さらにポンチと、加工コーナの前端部、または
前端部より前方にある第1のしごき部との協同によりし
ごき加工を行なって側壁部の板厚をより減少し、直ちに
第1のしごき部に近接してその前方に設けられた第2の
しごき部との協同によりしごき加工を行なって側壁部の
板厚をさらに減少して、第2のシームレス缶より細長い
第4のシームレス缶を製造する方法において、減厚量が
高さ方向に実質的に等しくなるように、第2のシームレ
ス缶の側壁部の高さ方向肉厚分布に対応した、後方に向
って僅かに細くなるテーパ部が、ポンチに設けられてい
ることを特徴とする。段落番号0007に記載したよう
に、第2のシームレス缶の側壁部は、少なくとも上方部
が上方に向って肉厚が大きくなっている。従って段落番
号0009に記載したように、破断することなく、側壁
部がより薄く、細長い第4のシームレス缶を製造するこ
とができる。また成形が終了した時点における第1のし
ごき部と第2のしごき部の間の側壁部部分(開口端部に
当たる)は、その下方の側壁部部分より厚く、ネックイ
ン加工やフランジ加工の際の皺や割れ等の成形不良が発
生し難い。
【0011】請求項5に係わる発明のシームレス缶の製
造方法は、絞り成形体に皺押さえ具を装入し、皺押さえ
具で絞り成形体の底部をダイ平面部に対し押さえつつ、
ポンチをダイのキャビティ内に前進させて、絞り成形体
の側壁部外面を、ダイ平面部、ダイの曲率半径の小さい
加工コーナに密接させながら、加工コーナにおける曲げ
延伸により側壁部の板厚を減少し、さらにポンチと、加
工コーナの前端部、または前端部より前方にある第1の
しごき部との協同によりしごき加工を行なって側壁部の
板厚をより減少し、直ちに第1のしごき部に近接してそ
の前方に設けられた第2のしごき部との協同によりしご
き加工を行なって側壁部の板厚をさらに減少して、絞り
成形体より細長い第5のシームレス缶を製造する方法で
あって、減厚量が高さ方向に実質的に等しくなるよう
に、絞り成形体の側壁部の高さ方向肉厚分布に対応し
た、後方に向って僅かに細くなるテーパ部が、ポンチに
設けられていることを特徴とする。絞り成形体は、側壁
部が上方に向って肉厚が大きくなっている。従って段落
番号0009に記載したように、破断することなく、側
壁部がより薄く、細長い第5のシームレス缶を製造する
ことができる。また成形が終了した時点における第1の
しごき部と第2のしごき部の間の側壁部部分(開口端部
に当たる)は、その下方の側壁部部分より厚く、ネック
イン加工やフランジ加工の際の皺や割れ等の成形不良が
発生し難い。
【0012】請求項6に係わる発明は、ポンチが、テー
パ部の前方に円筒形部を備えている、請求項1、請求項
2、請求項3、請求項4または請求項5記載のシームレ
ス缶の製造方法である。絞り成形体、第1のシームレス
缶および第2のシームレス缶の側壁部は、下方部が上方
部より薄い。従って下方部近傍をポンチの円筒形部とダ
イのしごき部によって加工しても、側壁部を破断するこ
となく、側壁部をより薄くすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1に示すブランク1は、缶用金
属板2の両面に薄い有機被膜3、例えば熱可塑性ポリエ
ステル系フィルムが熱接着により被覆されたもので、円
形で、全厚はt0である。図2に示す絞り成形体4は、
ブランク1より、比較的大きい曲率半径を有する加工コ
ーナのダイを用いた通常の絞り成形法によって形成され
た絞り成形体である。絞り成形体4の底部4aの厚さ
は、ブランク1の厚さt0に実質的に等しい。絞り成形
体4の湾曲部4bの最小肉厚はt0より僅かに小さく、
側壁部4cの肉厚は上方に向って次第に大きくなり、端
面部4c1において最大になる(図8の曲線1参照)。
【0014】図3は、絞り成形体4を薄肉化再絞りーし
ごき加工して、中間シームレス缶25を形成している途
中の状態を示す。11はダイ、12はダイ11を支持す
るダイ支持部である。20はポンチプレート(図示され
ない)にポンチ支持筒22を介して着設された、ダイ1
1と同軸のポンチ、21は僅かな間隙19をあけてポン
チ20を包囲して、ポンチ20と同軸に上部ダイシュー
(図示されない)に着設された皺押さえ具である。ダイ
11は、上面である平坦な環状平面部13、環状平面部
13に接続する曲率半径Rd1の小さい加工コーナ1
4、加工コーナ14の下端14aに連接する、逆円錐台
形のアプローチ部15、アプローチ部15に曲率部また
はシャープコーナ16を介して接続する短円筒形のしご
き部17および逃げ面18を備えている。加工コーナ1
4で再絞り加工を行なう際に薄肉化を実現するために、
加工コーナ14の曲率半径Rd1は、(1〜5)xt0
(t0はブランクの板厚)、より好ましくは(1〜2.
9)xt0であることが望ましい。
【0015】ポンチ20は下方より、平坦でエア吹き出
し孔の開口部(図示されない)を有する底面20a、底
面20aに接続する湾曲部20b、湾曲部20bの上端
に接続する僅かな高さの逆円錐台形部20c、逆円錐台
形部20cの上端に接続し、全高のほぼ半分を占める円
筒形部20dを備えている。ポンチ20はさらに、円筒
形部20dの上端20d1に接続し、軸線に対する僅か
なテーパ角βで内側上方に傾斜するテーパ部20eを備
えている。ポンチ20の高さは、形成される中間シーム
レス缶25の高さより若干大きい。逆円錐台形部20c
は、加工の初期におけるしごき量を軽減するために設け
られている。しごき加工の初期においては、前工程の底
部すなわち元板厚部分をしごき加工することになるの
で、この部分のしごき量を軽減するためにテーパ部を有
する逆円錐台形部20cが設けられている。逆円錐台形
部20cの高さH1および中心軸に対する傾斜角αは、
絞り比、元板厚としごきクリアランス(しごき量)によ
って決められる(図9参照)。通常、高さH1は2〜1
0mm、傾斜角αは0度10分〜1度30分程度である
が、この限りでない。
【0016】中間シームレス缶25の側壁部25aの高
さ方向或る位置における厚さは、ダイ11のしごき部1
7とポンチ20間のクリアランスによって決まる。クリ
アランスは、当該位置におけるポンチ20の直径をd、
しごき部の内径をDとすると、(Dーd)/2である。
中間シームレス缶25の側壁部25aのほぼ下半部は、
絞り成形体4の底部4aのポンチ底面20aと接触する
部分の外側部、湾曲部4bおよび側壁部4cの下方部よ
りなる(図2参照)が、これらの部分の厚さはほぼ等し
い。従ってこれらの部分は、ポンチ20の円筒形部20
dとしごき部17によってしごかれるが、しごき後の肉
厚減少量すなわち減厚量(しごき後の或る部分に対応す
る絞り成形体4の側壁部4cの部分の肉厚から、しごき
後上記部分の肉厚を引いた値)は実質的に同じである。
絞り成形体4の上方部は上方に向って厚くなるが、この
厚くなる割合に見合ってテーパ部20eのテーパ角βを
定めることによって、この部分のしごき後の減厚量を実
質的に同じに、従って側壁部全体の減厚量を実質的に等
しくすることができる。テーパ角βは、通常0度1分〜
0度30分、より好ましくは0度2分〜0度15分であ
る。
【0017】円筒形部20dの高さHs1と、テーパ部
20eのテーパ角βは、中間シームレス缶25の側壁部
25aが形成される前後の体積計算(体積一定の条件を
入れた)と、減厚量計算(減厚量一定の条件を入れた)
を、例えばCADを用いて行なうことによっておよその
値が求められる。正確な値は、高さHs1とテーパ角β
の種々の組み合わせによる実験を行なって、「減厚量が
実質的に一定」が得られる組み合わせを見つけることに
よって定められる。
【0018】以上の工具により中間シームレス缶25
は、次のようにして形成される。絞り成形体4に皺押さ
え具21を装入し、皺押さえ具21で絞り成形体4の底
部4aの周辺部をダイ11の環状平面部13に対して押
圧しながら、ポンチ20をダイ11のキャビティ内に前
進させて、絞り成形体4の側壁部4c外面を、環状平面
部13およびダイ11の曲率半径の小さい加工コーナ1
4に密接させながら、加工コーナ14における曲げ延伸
により側壁部4cの板厚を減少させる。直ちにポンチ2
0としごき部17との協同により、板厚が減少した側壁
部4cをしごき加工して肉厚を更に減少させ、フランジ
部(後述の25b)が残る時点で成形を終了する。この
ようにして絞り成形体4を、それより側壁部(25a)
が薄く、細く、かつ高い中間シームレス缶25に形成す
る。図4は成形が終了して、フランジ部25bが付いた
中間シームレス缶25が形成された状態を示す。中間シ
ームレス缶25の側壁部25aのほぼ下半を占める下方
部25a1の肉厚は実質的に均一である。側壁部25a
のほぼ上半を占める上方部25a2の肉厚は上方に向っ
て直線的に次第に大きくなっている(図8の曲線2参
照)。なお25a3は、下方部25a1と上方部25a2
との境界部である。
【0019】図5は、中間シームレス缶25をさらに薄
肉化再絞りーしごき加工して、より細く、かつ高いシー
ムレス缶27を形成中の状態を示す。図5において、3
1は薄肉化再絞り−しごきダイ、32はしごきリングダ
イであり、しごきリングダイ32は支持体43によって
支持されており、薄肉化再絞り−しごきダイ31はしご
きリングダイ32の上に互いに同軸に取り付けられてい
る。しごきリングダイ32の内径は、再絞り−しごきダ
イ31の内径より小さい。45は再絞り−しごきダイ3
1およびしごきリングダイ32と同軸のポンチであり、
46は僅かな間隙30をあけてポンチ45を包囲して、
ポンチ45と同軸に上部ダイシュー(図示されない)に
着設された皺押さえ具である。ダイ31は、上面である
平坦な環状平面部33、環状平面部33に接続する曲率
半径Rd2の小さい加工コーナ34、加工コーナ34の
下端34aに連接する逆円錐台形のアプローチ部35、
アプローチ部35に曲率部またはシャープコーナ36を
介して接続する短円筒形の上しごき部37および逃げ面
38を備えている。加工コーナ34で絞り加工を行なう
際に薄肉化を実現するために、加工コーナ34の曲率半
径Rd2は、(1〜5)xt0(t0はブランクの板
厚)、より好ましくは(1〜2.9)xt0であること
が望ましい。ダイ32は、逆円錐台形のアプローチ部3
9、アプローチ部39に曲率部またはシャープコーナ4
0を介して接続する短円筒形の下しごき部41および逃
げ面42を備えている。
【0020】ポンチ45は下方より、平坦でエア吹き出
し孔の開口部(図示されない)を有する底面45a、底
面45aに接続する湾曲部45b、湾曲部45bの上端
に接続する僅かな高さの逆円錐台形部45c、逆円錐台
形部45cの上端に接続し、全高のほぼ半分を占める円
筒形部45dを備えている。ポンチ45はさらに、円筒
形部45dの上端45d1に接続し、軸線に対する僅か
なテーパ角ρで内側上方に傾斜するテーパ部45eを備
えている。ポンチ45の高さは、形成されるシームレス
缶27の全高より若干大きい。逆円錐台形部45cの高
さH2および中心軸に対する傾斜角θは、絞り比、元板
厚としごきクリアランス(しごき量)によって決められ
る(図11参照)。通常、高さH2は2〜10mm、傾
斜角θは0度10分〜1度30分程度であるが、この限
りでない。
【0021】シームレス缶27の側壁部27aの厚さ
は、前記のようにダイの上しごき部37および下しごき
部41とポンチ45間のクリアランスによって決まる。
シームレス缶27の側壁部27aのほぼ下半部は、中間
シームレス缶25の底部25cのポンチ底面45aと接
触する部分の外側部、湾曲部25dおよび側壁部25a
の下方部25a1よりなる(図4参照)。前二者は、厚
さは下方部25a1より大きいが、クリアランスが比較
的大きいポンチ先端の逆円錐台形部45cと下しごき部
41によってしごかれる。側壁部25aの下方部25a
1はポンチ45の円筒形部45dと下しごき部41によ
ってしごかれるが、この部分の厚さはほぼ均一である。
従って側壁部27aのほぼ下半部のしごき後の減厚量は
ほぼ均等である。
【0022】中間シームレス缶25の上方部25a2は
上方に向って厚くなるが、この厚くなる割合に見合って
テーパ部45eのテーパ角ρを定めることによって、こ
の部分のしごきによる減厚量を実質的に同じに、従って
側壁部25a全体の減厚量を実質的に等しくすることが
できる。テーパ角ρは、通常0度1分〜0度30分、よ
り好ましくは0度2分〜0度15分である。
【0023】円筒形部45dの高さHs2と、テーパ部
45eのテーパ角ρは、シームレス缶27の側壁部27
aが形成される前後の体積計算(体積一定の条件を入れ
た)と、減厚量計算(減厚量一定の条件を入れた)を、
例えばCADを用いて行なうことによっておよその値が
求められる。正確な値は、高さHs2とテーパ角ρの種
々の組み合わせによる実験を行なって、「減厚量が実質
的に一定」が得られる組み合わせを見つけることによっ
て定められる。
【0024】以上の工具によりシームレス缶27は、次
のようにして形成される。中間シームレス缶25に皺押
さえ具46を装入し、皺押さえ具46で中間シームレス
缶25の底部25cの周辺部をダイ31の環状平面部3
3に対して押圧しながら、ポンチ45をダイ31、32
のキャビティ内に前進させて、中間シームレス缶25の
側壁部25a外面を、環状平面部33およびダイ31の
曲率半径の小さい加工コーナ34に密接させながら、加
工コーナ34における曲げ延伸により側壁部25aの板
厚を減少させる。直ちにポンチ45と上しごき部37お
よび下しごき部41との協同により、板厚が減少した側
壁部25aをしごき加工して肉厚を更に減少させ、フラ
ンジ部(後述の27b)が残る時点で成形を終了する。
この場合、成形が終了した時点で、下しごき部41とし
ごき37の間にある側壁部25aの部分である開口端部
27xは下しごき部41によるしごき加工を受けない。
従って開口端部27xは、減厚された側壁部25a(後
述の27a)の他の部分に比べて特に厚い(図10の曲
線2の(27x)参照)。このようにして中間シームレ
ス缶25を、それより側壁部27aが薄く、細く、かつ
高いシームレス缶27に形成する。
【0025】図6は成形が終了して、フランジ部27a
が付いたシームレス缶27が形成された状態を示す。シ
ームレス缶27の側壁部27aの下方部27a1の肉厚
は実質的に均一であり、上方部27a2の肉厚は上方に
向って次第に大きくなった後、下しごき部41に接触す
る部分から上の開口端部27xは一段と大きくなってい
る。なお27a3は、下方部27a1と上方部27a2と
の境界部である。
【0026】シームレス缶27は、次の工程で底部27
cをドーミング加工された後、工具から取り出される。
その後、側壁部27aをフランジ部27b下方から切断
され、開口端部27xをネックイン加工およびフランジ
加工され、例えば図7に示すような、フランジ部28
a、ネックイン部28b、側壁部28c、チャイム部2
8dおよび内側に凹んだドーム部28を有する、缶詰等
に用いられるシームレス缶28に形成される。開口端部
27xは、外面が円筒形で、内面が僅かなテーパ角ρの
円錐台形である。そのため上記切断後の開口端部27x
の端面が側壁部27aの中で最も厚い。従って側壁部2
7aの主部の肉厚を薄くしても、この端面は比較的厚い
ので、ネックイン加工時の皺やフランジ加工時の割れが
起こり難い。
【0027】図示は省略したが、図3に示すタイプのポ
ンチとダイを用いて、中間シームレス缶25を薄肉化再
絞りーしごき加工して、中間シームレス缶25より細長
く、かつ側壁部がより薄く、その減厚量が全高に亘り実
質的に等しいシームレス缶を製造することができる。こ
のシームレス缶を、さらに図3に示すタイプのポンチと
ダイを用いて1回もしくは複数回薄肉化再絞りーしごき
加工して、より細長く、かつ側壁部がより薄く、その減
厚量が全高に亘り実質的に等しい別のシームレス缶を製
造することができる。図示は省略したが、上記のように
して製造したシームレス缶を、図5に示すタイプのポン
チとダイを用いて、薄肉化再絞りーしごき加工して、よ
り細長く、かつ側壁部がより薄く、その減厚量が全高に
亘り実質的に等しい、かつ比較的肉厚の開口端部を有す
るシームレス缶を製造することができる。さらに図示は
省略したが、絞り成形体4を、図5に示すタイプのポン
チとダイを用いて、薄肉化再絞りーしごき加工して、よ
り細長く、かつ側壁部がより薄く、その減厚量が全高に
亘り実質的に等しい、かつ比較的肉厚の開口端部を有す
るシームレス缶を製造することができる。
【0028】
【実施例】厚さ0.180mm、DRー6M(2回冷延
鋼板:ロックウエル30T硬度:66〜72)のティン
フリースチール2(電解クロム酸処理鋼板)の、缶内面
となるべき面に厚さ0.025mmの、缶外面となるべ
き面に厚さ0.017mmの二軸延伸エチレンテレフタ
レート/エチレンイソフタレート共重合体(モル比:8
8/12,融点230℃,ガラス転移温度Tg:70
℃)フィルム3を熱接着することにより作製されたラミ
ネート鋼板(総厚さt0=0.222mm)に、パラフ
ィンワックス(融点Tm:60℃)を両面に各約50m
g/m2を塗布した。このラミネート鋼板を、絞り成形
機(図示されない)により、直径154mmの円形ブラ
ンク1に打ち抜き、ブランク1を加工コーナの曲率半径
が0.8mmの通常のダイを用いて、絞り比1.62で
絞り加工することにより、平均高さH0が43mm、内
径D0が95mmの絞り成形体4(図2)を作製した。
絞り成形体4の側壁部4cの厚さと底部4a内面からの
高さとの関係を図8の曲線1に示す。
【0029】絞り成形体4を、加工コーナ14の曲率半
径Rd1が0.50mm(Rd1/t0=2.25)、ア
プローチ部15の中心軸に対する上方傾斜角が5度、1
6がシャープコーナ、しごき部17の内径D1が81.
97mmのダイ11、および湾曲部20bの曲率半径が
5mm、逆円筒形部20cの高さH1が6mm、傾斜角
αが1度、円筒形部20dの直径d1が81.70m
m、高さHs1が23mm、テーパ部20eの高さが3
6mm、テーパ角βが0度4分のポンチ20(表面温度
を50℃に保持した)を備える図3に示すタイプの工具
を用いて、絞り比1.16で薄肉化再絞り−しごき加工
を行ない、高さが72mmの中間シームレス缶25を作
製した。中間シームレス缶25の側壁部25aの厚さと
底部25c内面からの高さとの関係を図8の曲線2に示
す。曲線2において、底部内面よりの高さが約4〜5m
mの位置の箇所において板厚減少が無いのは、図9に示
すように、逆円筒形部20cの下端部近傍では、しごき
部17とポンチ20とのクリアランスが、当該位置にお
ける絞り成形体の側壁部4cの肉厚より大きいためであ
る。曲線1と曲線2との対応する部分(例えば点aと点
b、または点cと点d)の厚さの差から、対応する部分
における減厚量(mm)が求められる。ポンチストロー
ク(ポンチ底面20aがダイ11の平面部13に達した
時のストロークを0mmとする)と減厚量との関係を曲
線3に示す。減厚量は、高さが約4〜5mmの位置で0
であるのを除いて約0.06mmと実質的に一定であ
る。なお曲線1における点cと点eの間の部分はフラン
ジ部25bである。
【0030】比較のため、テーパ部20eを有しない、
逆円錐台形部20cを除いては全長が円筒形のポンチを
用いた点以外は、前記と同様にして、絞り成形体4を再
絞りーしごき加工したが、ポンチの底面から約65mm
の位置で側壁部が破断して成形が不可能であった。破断
位置の減厚量は約0.09mmであった。
【0031】段落番号0029に記載のようにして作製
した、中間シームレス缶25を図5に示すタイプの工具
を用いて、薄肉化再絞りーしごき加工して高さが127
mmのシームレス缶27を作製した。この場合、加工コ
ーナ34の曲率半径Rd2が0.70mm(Rd2/t0
=3.15)、上しごき部37の内径D2が66.32
mmのダイ31、および下しごき部41の内径D3が6
6.23mmで、ダイ31の上しごき部37の上端から
ダイ32の下しごき部41の上端までの垂直高さが1
8.5mmであった。アプローチ部35の中心軸に対す
る上方傾斜角が4度、アプローチ部39の中心軸に対す
る上方傾斜角が2度、36および40はシャープコーナ
であった。ポンチ45の湾曲部45bの曲率半径が5m
m、逆円筒形部45cの高さH2が15mm、傾斜角θ
が0度35分、円筒形部45dの直径d2が66.05
mm、高さHs2が55mm、テーパ部45eの高さが
42mm、テーパ角ρが0度3分20秒であった。ポン
チ45の表面温度を50℃に保持した。
【0032】シームレス缶27の側壁部27aの厚さと
底部27c内面からの高さとの関係を図10の曲線2に
示す。中間シームレス缶25の側壁部25aの厚さと底
部25c内面からの高さとの関係も図10の曲線1に示
す。曲線1と曲線2との対応する部分(例えば点fと点
g、または点hと点i)の厚さの差から、対応する部分
における減厚量(mm)が求められる。ポンチストロー
ク(ポンチ底面45aがダイ31の平面部33に達した
時のストロークを0mmとする)と減厚量との関係を曲
線3に示す。減厚量は、高さが40mmに至るまでの位
置においては比較的小さい範囲内で変動する。これは図
11に示すように、逆円錐台形部45cのため、上しご
き部37のみによってしごかれるからである。減厚量
は、高さが40mmを越えた位置では約0.04mmで
あり、ほぼ一定である。なお点jと点lの間の部分はフ
ランジ部25bを、点kと点mの間の部分はフランジ部
27bを示す。
【0033】比較のため、テーパ部45eを有しない、
逆円錐台形部45cを除いては全長が円筒形のポンチを
用いた点以外は、前記と同様にして、中間シームレス缶
25を薄肉化再絞りーしごき加工したが、ポンチの底面
から約105mmの位置で側壁部が破断して成形が不可
能であった。破断位置の減厚量は約0.06mmであっ
た。
【0034】
【発明の効果】請求項1、2に係わる発明の、同一工程
で行なう薄肉化再絞りーしごき加工法によるシームレス
缶の製造方法は、側壁部を薄くしても側壁部の破断が起
こり難いという効果を奏する。請求項3、4、5に係わ
る発明は、上記効果に加えて、形成された開口端部にネ
ックインする時の皺やフランジ加工する時の割れ等が発
生し難いという利点を有する。請求項6に係わる発明
は、上記効果または利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の絞り成形体を形成するためのブランクの
例の縦断面図である。
【図2】図2は、絞り成形体の例の縦断面図である。
【図3】図3は、図2の絞り成形体を薄肉化再絞りーし
ごき加工している途中の状態を示す要部縦断面図であ
る。
【図4】図4は、図3に示す薄肉化再絞りーしごき加工
が終了して、中間シームレス缶が形成された時点の状態
を示す要部縦断面図である。
【図5】図5は、図2の絞り成形体より形成された中間
シームレス缶を薄肉化再絞りーしごき加工している途中
の状態を示す要部縦断面図である。
【図6】図6は、図5に示す薄肉化再絞りーしごき加工
が終了してシームレス缶が形成された時点の状態を示す
要部縦断面図である。
【図7】図7は、図6のシームレス缶に、ドーミング加
工、ネックイン加工およびフランジ加工を施してなる缶
体の例の縦断面図である。
【図8】図8は、図3および図4に示す成形における、
絞り成形体および中間シームレス缶の側壁部の厚さと、
それぞれの缶底部内面からの高さとの関係、ならびに成
形時における側壁部の減厚量とポンチストロークとの関
係を示す線図である。
【図9】図9は、図3に示す成形の初期における状態を
示す要部縦断面図である。
【図10】図10は、図5および図6に示す成形におけ
る、中間シームレス缶およびシームレス缶の側壁部の厚
さと、それぞれの缶底部内面からの高さとの関係、なら
びに成形時における側壁部の減厚量とポンチストローク
との関係を示す線図である。
【図11】図11は、図5に示す成形の初期における状
態を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
3 有機被膜 4 絞り成形体 4a 底部 4c 側壁部 11 ダイ 13 環状平面部(ダイ平面部) 14 加工コーナ 14a 下端(前端部) 17 しごき部 20 ポンチ 20d 円筒形部 20e テーパ部 21 皺押え具 25 中間シームレス缶(第1のシームレス缶) 25a 側壁部 25c 底部(第1のシームレス缶の底部) 27 シームレス缶(第3のシームレス缶) 27a 側壁部 28 シームレス缶 31 ダイ 32 リングダイ 33 環状平面部(ダイ平面部) 34 加工コーナ 34a 下端(前端部) 37 上しごき部(第1のしごき部) 41 下しごき部(第2のしごき部) 45 ポンチ 45d 円筒形部 45e テーパ部 46 皺押え具

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内外面が有機被膜で被覆された絞り成形
    体に皺押さえ具を装入し、皺押さえ具で絞り成形体の底
    部をダイ平面部に対し押さえつつ、ポンチをダイのキャ
    ビティ内に前進させて、絞り成形体の側壁部外面を、ダ
    イ平面部、ダイの曲率半径の小さい加工コーナに密接さ
    せながら、加工コーナにおける曲げ延伸により側壁部の
    板厚を減少し、さらにポンチと、加工コーナの前端部、
    または前端部より前方にあるしごき部との協同によりし
    ごき加工を行なって側壁部の板厚をより減少して絞り成
    形体より細長い第1のシームレス缶を製造する方法にお
    いて、減厚量が高さ方向に実質的に等しくなるように、
    絞り成形体の側壁部の高さ方向肉厚分布に対応した、後
    方に向って僅かに細くなるテーパ部が、ポンチに設けら
    れていることを特徴とするシームレス缶の製造方法。
  2. 【請求項2】 第1のシームレス缶に、請求項1記載の
    方法を1回ないし複数回行なって、第1のシームレス缶
    より細長い第2のシームレス缶を製造する方法。
  3. 【請求項3】 第1のシームレス缶に皺押さえ具を装入
    し、皺押さえ具で第1のシームレス缶の底部をダイ平面
    部に対し押さえつつ、ポンチをダイのキャビティ内に前
    進させて、第1のシームレス缶の側壁部外面を、ダイ平
    面部、ダイの曲率半径の小さい加工コーナに密接させな
    がら、加工コーナにおける曲げ延伸により側壁部の板厚
    を減少し、さらにポンチと、加工コーナの前端部、また
    は前端部より前方にある第1のしごき部との協同により
    しごき加工を行なって側壁部の板厚をより減少し、直ち
    に第1のしごき部に近接してその前方に設けられた第2
    のしごき部との協同によりしごき加工を行なって側壁部
    の板厚をさらに減少して、第1のシームレス缶より細長
    い第3のシームレス缶を製造する方法において、減厚量
    が高さ方向に実質的に等しくなるように、第1のシーム
    レス缶の側壁部の高さ方向肉厚分布に対応した、後方に
    向って僅かに細くなるテーパ部が、ポンチに設けられて
    いることを特徴とするシームレス缶の製造方法。
  4. 【請求項4】 第2のシームレス缶に皺押さえ具を装入
    し、皺押さえ具で第2のシームレス缶の底部をダイ平面
    部に対し押さえつつ、ポンチをダイのキャビティ内に前
    進させて、第2のシームレス缶の側壁部外面を、ダイ平
    面部、ダイの曲率半径の小さい加工コーナに密接させな
    がら、加工コーナにおける曲げ延伸により側壁部の板厚
    を減少し、さらにポンチと、加工コーナの前端部、また
    は前端部より前方にある第1のしごき部との協同により
    しごき加工を行なって側壁部の板厚をより減少し、直ち
    に第1のしごき部に近接してその前方に設けられた第2
    のしごき部との協同によりしごき加工を行なって側壁部
    の板厚をさらに減少して、第2のシームレス缶より細長
    い第4のシームレス缶を製造する方法において、減厚量
    が高さ方向に実質的に等しくなるように、第2のシーム
    レス缶の側壁部の高さ方向肉厚分布に対応した、後方に
    向って僅かに細くなるテーパ部が、ポンチに設けられて
    いることを特徴とするシームレス缶の製造方法。
  5. 【請求項5】 絞り成形体に皺押さえ具を装入し、皺押
    さえ具で絞り成形体の底部をダイ平面部に対し押さえつ
    つ、ポンチをダイのキャビティ内に前進させて、絞り成
    形体の側壁部外面を、ダイ平面部、ダイの曲率半径の小
    さい加工コーナに密接させながら、加工コーナにおける
    曲げ延伸により側壁部の板厚を減少し、さらにポンチ
    と、加工コーナの前端部、または前端部より前方にある
    第1のしごき部との協同によりしごき加工を行なって側
    壁部の板厚をより減少し、直ちに第1のしごき部に近接
    してその前方に設けられた第2のしごき部との協同によ
    りしごき加工を行なって側壁部の板厚をさらに減少し
    て、絞り成形体より細長い第5のシームレス缶を製造す
    る方法において、減厚量が高さ方向に実質的に等しくな
    るように、絞り成形体の側壁部の高さ方向肉厚分布に対
    応した、後方に向って僅かに細くなるテーパ部が、ポン
    チに設けられていることを特徴とするシームレス缶の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 ポンチが、テーパ部の前方に円筒形部を
    備えている、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4
    または請求項5記載のシームレス缶の製造方法。
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