JPH1157100A

JPH1157100A - スイング練習台

Info

Publication number: JPH1157100A
Application number: JP23030897A
Authority: JP
Inventors: Tokio Matsunaga; 時雄松永
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1997-08-12
Filing date: 1997-08-12
Publication date: 1999-03-02

Abstract

(57)【要約】【課題】様々な傾斜面のスイングの練習が行えるよう
な簡易なスイング練習台を提供すること。【解決手段】底板１の各コーナー上部に折りたたんで
収納可能な受け部２を軸着し、天板６の各コーナー下部
に折りたたんで収納可能な脚部９を軸着し、使用時には
受け部２のアーム４及び脚部９のアーム８を引き出し、
脚部９のアーム８の先端係合ピン８ａを受け部２のアー
ム４の凹部４ｂに係合させて天板６の一辺を支持し、天
板６を傾斜させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、スイングの練習
（例えば、ゴルフのスイング練習）に用いるスイング練
習台に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ゴルフは、かつては貴族のスポーツと言
われたが、今や大衆的スポーツであり、健康増進を兼ね
たスマートなスポーツとして愛好者が多く、スイングの
練習のための練習場はいずこも盛況な様相を呈してい
る。

【０００３】ゴルフの競技は、複数の人数でパーティを
組んで所定のコースを回ってプレイを行い、各ホールの
スコアを合計して打数の少ない方を勝ちとするストロー
ク・プレイと、１対１で、各ホール毎にスコアの多い少
ないによって勝負を決めるマッチプレイとに分けられる
が、いずれも各ホールを決められた標準スコア以内の打
数を目指してグリーンに設けられたカップにボールを入
れる競技である。

【０００４】ゴルフのコースには、スタート地点からホ
ールまでの間にはフェアウェイの外側にラフ、バンカ
ー、池等も設けられ、全般的に起伏の多い地形を利用し
てコースが設定されている。従って、フェアウェイと言
えども地面のアップダウンがあり、打ったボールの落下
地点が傾斜面になっている場合もある。しかし傾斜面で
の打球は難しく思い通りにボールを打てないことが多
く、これがスコアに大きく影響する。

【０００５】即ち、傾斜面での打球は水平面での打球と
異なり、両足への体重のかけ方やスイングの姿勢も、傾
斜の方向、傾斜の度合いに応じて様々である。従って、
様々な傾斜面に応じたスイングの方法を訓練することは
ゴルフを上達させるための重要な要素である。

【０００６】ゴルフのスイングの練習は、普通は設備の
整った練習場で行うことが多いが、図７に示すような簡
単なマット１２を利用し、家庭においては庭の一角にこ
のようなマットを置き、また職場等においても屋上等あ
る程度の広さのある場所に同様なマットを置き、それぞ
れ簡易ネット等を打球方向に設けて練習をすることもあ
る。

【０００７】このようなマット１２はビニール製又はゴ
ム製等であって、表面が人工芝状に形成された板状体で
ある。そして、これを地面又は床面に敷き、適宜の位置
にボール１３を置き、適宜なクラブで打球方向１７に向
けて打球するものであるが、設備の整った練習場におい
ても基本的には上記と似たようなマットが使用され、水
平面上にあるボールに対してスイングを行うものであ
る。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】前述したように、ゴル
フ場における実際のコースは起伏の多い地形に設けられ
ているため、コースには多種多様な傾斜があり、このよ
うな傾斜面におけるスイングの仕方を習得することがゴ
ルフ上達のための不可欠な要素であるが、練習場におい
ても傾斜面を設けたスイングの練習施設は極めて少な
く、まして、上記の如きマットでは傾斜面を形成させる
ことは困難である。

【０００９】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、家庭や職場等でも様々な傾斜面での打球の
練習が行えるような簡易なスイング練習台を提供するこ
とを目的とするものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成するために鋭意検討を重ねた結果、この効果的な
対策を見出し、本発明に到達したものである。

【００１１】即ち、本発明は、物体に対するスイングの
練習に用いられるスイング練習台において、底板と、こ
の底板から突出可能な第１の支持アームと、前記物体を
載せる天板と、この天板から突出可能な第２の支持アー
ムとの組み合わせからなり、前記第１の支持アームを前
記底板から突出させると共に、前記第２の支持アームを
前記天板から突出させ、前記第１の支持アームに設けら
れた複数の凹凸嵌合部のいずれかに対して前記第２の支
持アームの先端部を嵌合させ、その凹凸嵌合位置の選択
によって前記天板を任意の方向に傾斜させるように構成
されたことを特徴とするスイング練習台に係るものであ
る。

【００１２】本発明によれば、第２の支持アームの第１
の支持アームへの嵌合位置の選択によって、天板を任意
の方向へ傾斜させると共に、任意の傾斜角度で天板を傾
斜させることができるので、これを用いて練習すれば様
々な傾斜面でのスイングの練習をすることができる。

【００１３】

【発明の実施の形態】上記のスイング練習台において
は、全体の規格、構造及び部材の配置等は後述する実施
例に限定されるものではなく、種々変形することができ
る。

【００１４】例えば、第２の支持アームの第１の支持ア
ームへの凹凸勘合は、第１の支持アームに設けた凹部に
対する第２の支持アームの凸部の嵌合でもよく、第１の
支持アームに設けた凸部に対する第２の支持アームの凹
部の嵌合であってもよい。

【００１５】また、例えば、底板は設けずに天板のみを
設け、この天板の各辺下部にその辺を支える折りたたみ
可能な脚又は伸縮可能な脚を蝶番等を介して設け、台の
傾斜角度を各種に変化させてもよい。

【００１６】また、例えば、このスイング練習台を用い
てスイングの練習を行うために、使用者が乗るための踏
台を併用してもよく、この踏台も様々に傾斜するよう構
成してもよい。

【００１７】

【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。

【００１８】図１は、実施例によるスイング練習台（以
下、台と称することがある。）の傾斜状態を示す斜視図
である。

【００１９】本実施例のスイング練習台は、大別して底
板１と天板６とによって本体を形成し、それぞれに傾斜
時の支持手段が各コーナーに設けられている。そして、
図１は天板６のＤ辺を上げた状態を示しているが、同様
にして、他のＡ、Ｂ、Ｃの各辺もそれぞれを上げて台を
傾斜させることができると共に、水平状態のままで使用
することもできる。

【００２０】底板１の各コーナー近傍には、断面がコの
字形の軸受け３がピン３ａによって軸着され、この軸受
け３にはこれよりサイズの小さい断面がコの字形のアー
ム４の一方端部が内嵌してピン３ｂによって軸着され、
このアーム４の他端側下部には板状の接地板４ａが接合
されている（図４参照）。

【００２１】更に、アーム４の両側のフランジ部には、
対向する位置に一対の凹部４ｂが３カ所に設けられて受
け部２を形成し、後述する天板のアームを受け止めるよ
うになっている。そして、この受け部２は図２に示すよ
うに、このコーナーに接する２辺に対して平行及び直交
する方向に実線矢印の如く１８０°回動可能になってお
り、使用時には突出させ、非使用時には収納できるよう
になっている。

【００２２】また、この底板１の４辺には周縁を補強す
るためのフランジ１ａがコーナーの近傍以外の部分に設
けられ、このフランジ１ａの両端下部には、後述するス
トッパー５が底板１の底面に接合されて外向きに突設さ
れている。

【００２３】図２は、このスイング練習台を示し、
（ａ）は平面図、（ｂ）は（ａ）のｂ−ｂ線断面図であ
るが、天板６にも上記した底板１における受け部２と対
称に支持機構としての脚部９が設けられている。即ち、
天板６には底板１と同様に軸受け７がピン７ａによって
軸着され、この軸受け７にアーム８の一方端がピン７ｂ
によって軸着され、アーム８の他端部に係合ピン８ａが
設けられて脚部９が形成されている（図３参照）。そし
て、これらは底板１の受け部２と同様に、図２に破線矢
印で示す如く１８０°回動可能になっており、使用時に
は突出させて天板６を支え、非使用時には収納できるよ
うになっている。

【００２４】そして、天板６の４辺には補強のためのフ
ランジ６ａが形成され、このスイング練習台は図２
（ｂ）に示す如く、天板６のフランジ６ａを底板１のフ
ランジ１ａとストッパー５との間に位置させることによ
り、傾斜時にはストッパー５が天板のフランジ６ａを受
け止める（図５参照）ようになっており、それぞれのフ
ランジを対向させて天板６が底板１上に重なって台を形
成している。

【００２５】図３は、図２（ａ）における III−III 線
断面図であり、主として天板６側の支持機構である脚部
９を示している。そして図示の如く、アーム８の先端が
押さえ金具１０ｂに係合して収納時には固着されるよう
になっており、他のコーナー部も同様に形成されてい
る。

【００２６】また、図４は、図２（ａ）におけるIV−IV
線断面図であり、主とし底板１側の支持機構である受け
部２を示している。そして、これも図示の如く、接地板
４ａの先端が押さえ金具１０ａに係合して収納時には固
着される構造であり、他のコーナー部も同様に形成され
ている。

【００２７】図５は、この台がＨ₁、Ｈ₂、Ｈ₃の３段
階に傾斜することを示す概略図である。即ち、使用時に
は底板１の受け部２及び天板６の脚部９を同一方向に引
き出し、天板６の脚部９のアーム８先端の係合ピン８ａ
底板１の受け部２のアーム４に設けた凹部４ｂに係合さ
せる。

【００２８】まず、受け部２のアーム４の先端寄りの凹
部に脚部９のアーム８の係合ピン８ａを係合させること
により、Ｈ₁の高さに上げられ、同様にして順次非先端
寄りの凹部に係合させることにより、Ｈ₂、Ｈ₃の高さ
に上げられ、これに伴い天板６が傾斜面を形成する。

【００２９】上述した如く、本実施例の台は天板６の
Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄの４辺をそれぞれ適宜に上げて傾斜面を
形成することができる。そして、図２（ａ）に示す如
く、長さＬは１．４ｍ、幅Ｗは０．９ｍ及び収納状態の
高さＨは約５ｃｍの寸法に形成され、材料はピンを除い
て総てアルミニウムを用いて軽量（重量２５Ｋｇ）に作
られ、天板６の上面にはゴム又はビニールからなる人工
芝１１が貼られている。

【００３０】本実施例の台は、図１に示す如く、まずＡ
〜Ｄのいずれかの辺を上げて台を任意の方向に傾斜さ
せ、使用者は矢印１７の方向へスイングする場合は、仮
想線で図示したスタンド位置１６に立って台上にボール
１３を置き、これを打つものであるが、パターの練習時
には台の上に乗ることもできる。

【００３１】本実施例によれば、各部の支持機構が折り
たたみ式になっているので、収納時にはコンパクトにな
り、更に材料としてアルミニウムを用いているので、軽
量なため持ち運びが容易であり、場所をとらず保管も容
易である。

【００３２】また、図１に示す如く、カップ１５を設け
ればパターの練習用としても更に効果的となり、ボール
１３を載るためのティー１４を固定式又は着脱式に設け
れば、ロングホールの打球用としても効果を高めること
ができる。

【００３３】また、例えば、図６に示すように、天板６
の各辺の両端部にヒンジー２１を介してアーム受け２０
を設け、この係合部２０ａに、天板６側の支持機構とし
て着脱式のアーム２２の上部側を差し込み、このアーム
の下部側は底板側の受け部２に係合させるようにすれ
ば、着脱式の２個のアーム２２で各辺の支持用として共
通に使用することができると共に、簡易な構造により製
作費を低減させることもできる。

【００３４】また、踏台を併用し、この踏台に予め傾斜
面を形成し、この中心を基台上に軸着させて３６０°回
動可能にしておけば、スイング練習台の傾斜に対応させ
て適宜な方向に傾斜させた状態の踏台の上に乗って練習
することができる。

【００３５】また、このスイング練習台は、ゴルフ以外
のボール等を打球するスポーツの練習にも適用可能であ
る。

【００３６】

【発明の作用効果】上述した如く、本発明は、底板と、
この底板から突出可能な第１の支持アームと、前記物体
を載せる天板と、この天板から突出可能な第２の支持ア
ームとの組み合わせからなり、前記第１の支持アームを
前記底板から突出させる共に、前記第２の支持アームを
前記天板から突出させ、前記第１の支持アームに設けら
れた複数の凹凸嵌合部のいずれかに対して前記第２の支
持アームの先端部を嵌合させ、この凹凸嵌合位置の選択
によって前記天板を任意の方向に傾斜させるように構成
されているので、天板を任意の方向へ任意の傾斜角度で
傾斜させることができ、これを用いてスイングの練習を
すれば、様々な傾斜面でのスイングの練習を行うことが
できる。更に、第１及び第２の支持アームを収容状態で
保管すれば、広いスペースを要することなく、容易に保
管することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例によるスイング練習台の傾斜状
態を示す斜視図である。

【図２】同、スイング練習台を示し、（ａ）は平面図、
（ｂ）は（ａ）のｂ−ｂ線断面図である。

【図３】図２（ａ）の III−III 線断面図である。

【図４】図２（ａ）のIV−IV線断面図である。

【図５】同、スイング練習台の３段階の傾斜状態を示す
概略図である。

【図６】同、台２の支持アームの変形例を示し、（ａ）
は概略斜視図、（ｂ）は（ａ）のＡ部の詳細図である。

【図７】従来例によるスイング練習用マットを示す斜視
図である。

【符号の説明】

１・・・底板１ａ・・・フランジ２・・・受け部３、７・・・軸受け３ａ、３ｂ、７ａ、７ｂ・・・ピン４、８・・・アーム４ａ・・・接地板４ｂ・・・凹部５・・・ストッパー６・・・天板８ａ・・・係合ピン９・・・脚部１０ａ、１０ｂ・・・押さえ金具１１・・・人工芝１３・・・ボール１４・・・ボールセッティング穴１５・・・カップ１６・・・スタンド位置１７・・・打球方向２０・・・アーム受け２０ａ・・・係合部２１・・・ヒンジー２２・・・アームＡ、Ｂ、Ｃ、Ｄ・・・側辺Ｌ・・・長さＷ・・・幅

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】物体に対するスイングの練習に用いられ
るスイング練習台において、底板と、この底板から突出
可能な第１の支持アームと、前記物体を載せる天板と、
この天板から突出可能な第２の支持アームとの組み合わ
せからなり、前記第１の支持アームを前記底板から突出
させると共に、前記第２の支持アームを前記天板から突
出させ、前記第１の支持アームに設けられた複数の凹凸
嵌合部のいずれかに対して前記第２の支持アームの先端
部を嵌合させ、その凹凸嵌合位置の選択によって前記天
板を任意の方向に傾斜させるように構成されたことを特
徴とするスイング練習台。