JPH1153889A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH1153889A
JPH1153889A JP9220888A JP22088897A JPH1153889A JP H1153889 A JPH1153889 A JP H1153889A JP 9220888 A JP9220888 A JP 9220888A JP 22088897 A JP22088897 A JP 22088897A JP H1153889 A JPH1153889 A JP H1153889A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】しきい値電圧の状態、電源電圧Vcc、温度等
のワースト条件時の動作状態を知り、その状態に相当し
たデータ取り込みタイミングでデータを取り込むことを
可能とし、高速かつ正確に動作させるしきい値電圧検出
補正回路を備えた半導体記憶装置の提供。 【解決手段】拡散によるしきい値電圧の依存性の少ない
ノンドープトランジスタと通常のNchもしくはPch
トランジスタとを流れる電流とを比較することによりし
きい値電圧の出来を知り、その結果をATDのパルス幅
等にフィードバックし動作マージンの最適化を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置に
関し、特に半導体記憶装置における記憶保持される信号
の読み出し等に用いられCMOSトランジスタで構成さ
れたしきい値電圧のばらつき検出補正回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来の半導体記憶装置のデー
タ読み出し回路の構成の一例を示すブロック図である。
図11を参照すると、アドレスバッファ801、アドレ
ス入力の変化を検出するアドレス遷移検出回路(以下
「ATD回路」という)802、データラッチタイミン
グを決めるラッチパルス生成器803、データラッチ回
路804、メインセルのデータをセンシングするセンス
アンプ806、データを出力する出力バッファ805か
らなる。
【0003】図12は、図11に示したデータ読み出し
回路の動作を説明するためのタイミング図であり、図1
1の〜の信号波形を示す図である。なお、図12の
※2の部分を拡大して示した波形図を図21、図22に
示す。図12に示すように、アドレスが入力されるとア
ドレス変化を検知してATDパルスを発生し、その信
号からデータ取り込みタイミングを決めるラッチパルス
を生成する。
【0004】一方、アドレスの入力からそのアドレスに
相当するメインセルのデータをセンスアンプ806によ
りセンシングする。このデータをラッチパルスがLo
wの期間にラッチし、そのデータを出力バッファ805
からデータ出力として出力する。
【0005】図13は、従来のセンスアンプ806の概
略構成を示す図である。M101、M102はメモリセ
ルであり、読み出し動作時には、それぞれソースをグラ
ンド、ドレインをビット線BL101、ゲートをそれぞ
れワード線WL101、102に接続している。R10
1はリファレンスセルでメインセルと同様にソースをグ
ランド、ドレインをビット線BL102に接続している
が、ゲートには定電圧V102を印加しており一定の電
流が流れるようになっている。ビット線は、それぞれフ
ィードバックNOR回路F101、F102に接続して
おり、これはNchトランジスタN101、N102と
インバータINV101、INV102から構成され、
メモリセル、リファレンスセルのドレインに印加する電
圧が一定になるように制御している。
【0006】P101、P102は負荷トランジスタで
ありPchトランジスタからなりゲートとソースをそれ
ぞれF101、F102のNchトランジスタN10
1、N102のドレインに接続しドレインをVccに接
続している。
【0007】S.A101はセンスアンプであり、F1
01、102のNchトランジスタN101、N102
のドレインの電圧を比較し、メモリセルのON、OFF
を検出している。
【0008】図13に示したセンスアンプの動作につい
て説明すると、リファレンスセルのゲートに定電圧V1
02、ドレインにフィードバックNOR回路F102を
接続しているため、しきい値電圧、電源電圧Vcc、温
度には依存するがほぼ一定の電流が流れる。メインセル
側も同様な構成になっているが、ゲートにはVcc電源
電圧またはそれを昇圧した定電圧V101を印加してい
る。OFFセルは、しきい値電圧が高いため電流が流れ
ず、ONセルはしきい値電圧が低く電流が流れる仕組み
になっている。
【0009】センスアンプS.A101への入力電圧
は、セルを流れる電流に依存し、電流が流れると低電
圧、流れないと高電圧が印加される。この入力電圧とリ
ファレンスセル側の入力電圧を比較することにより、セ
ンスアンプS.A101にて、ON,OFF判定を行っ
ている。
【0010】センスアンプの動作は上記のようである
が、実際、ビット線は非常に長く、このため寄生の抵
抗、容量が存在する。またセルのドレインにもPN接合
による寄生容量が存在する。
【0011】このため、電源電圧Vccが低くなると、
及び高温にて、センスアンプ自身の各ノードの確定スピ
ードはより遅くなる。また、しきい値電圧の出来によっ
てもスピードは左右される。Nchトランジスタのしき
い値電圧が高くなると、フィードバックNOR回路の能
力が低下するため、スピードは遅くなる。同様に、Pc
hトランジスタのしきい値電圧もフィードバックNOR
回路、負荷トランジスタの能力に影響し、スピードを遅
くする要因である。
【0012】図14は、ATDパルスジェネレータ回路
802の回路構成の一例を示す図である。ATDパルス
ジェネレータ回路802は、アドレスの変化を検知して
ワンショットパルスを発生するものであり、アドレス入
力信号とアドレス入力信号を複数個のインバータを接続
した遅延回路111により遅延させた信号をそれぞれ2
入力のNOR回路NOR111とNAND回路NAND
111に入力する。NOR回路NOR111の出力にイ
ンバータINV111を通したものとNAND回路NA
ND111の出力を2入力のNAND回路NAND11
2に入力し、その出力を遅延回路112を通すような構
成とされている。
【0013】パルス作成は2つ目のNAND回路NAN
D112までで行っており、遅延回路111、112は
パルス幅を調節する。図15は、図14に示したATD
パルスジェネレータ回路の動作を説明するためのタイミ
ング波形図であり、図14の各ノードの信号波形を示し
たものであり、アドレス入力波形がATDIN111、
遅延回路111の出力が111、NOR回路NOR11
1、NAND回路NAND111の出力がそれぞれ11
2、113、ATDパルスの波形がATDOUT111
である。
【0014】図16、図17、図18は、上記したセン
スアンプ回路806によるデータ確定スピード及びAT
Dパルスジェネレータ回路802に依存するデータラッ
チ時間のしきい値電圧、電源電圧Vcc、温度依存性を
それぞれ示す図である。
【0015】センスアンプデータ確定等のアナログ回路
における依存性とデータラッチ回路等のディジタル回路
における依存性は、図16、図17、図18に示すよう
に、異なっている。このため、センスアンプのデータ確
定タイミングとそのデータをラッチするタイミングがず
れ、誤動作を起こす可能性がある。
【0016】前記のような問題点を除去するために、図
19に示すようなしきい値電圧検出補正回路が、例えば
特開昭58−100294号公報に提案されている。図
16は、上記公報に提案されるダイナミックメモリにお
ける差動型センス回路の構成を示すもので、N161,
N162はセンス用のNchトランジスタであり、ドレ
インは相補のビット線BL161、BL162に接続さ
れている。このビット線BL161,BL162に沿っ
て、それぞれ複数個のメモリセルと、1個のダミーセル
が設けられている。
【0017】メモリセル及びダミーセルはMOSトラン
ジスタM161、D161及びキャパシタCS161、
CS162からなり記憶情報はキャパシタに蓄えられた
電荷のかたちで保持される。MOSキャパシタCC16
1、CC162はゲート、ドレインのみを有するトラン
ジスタでキャパシタの役割をする。Nchトランジスタ
N163,N164,N165,N166はそれぞれス
イッチングの役割をする。
【0018】図20に、図19に示すしきい値電圧検出
補正回路の動作を説明するためのタイムチャートを示
す。時刻t1までφ161、φ163にそれぞれVDD
+V1、VDDに電圧を印加しているためNchトラン
ジスタN161,N162,N163,N164がそれ
ぞれONし、ビット線BL161、BL162がプリチ
ャージされ、キャパシタCC161、CC162に電荷
が蓄えられる。ただしVDDはHighレベル電圧、V
1はN163,N164,N165,N166のしきい
値電圧以上の電圧、VSSはLowレベル電圧とする。
【0019】次に、t1後、φ161をVSSに低下す
るとキャパシタCC161,CC162の電荷がビット
線BL161,BL162に注入される。その後、信号
φ162をVDDレベルとすると、ワード線WL16
1、ダミーワード線WLD161をプルアップレベルま
で引き上げ、平衡状態に達する。
【0020】その後、メインセルの出力電圧及びダミー
セルの出力電圧を比較する差動増幅によってメモリセル
のON、OFFを判定している。
【0021】この回路では、ワード線をプルアップする
ことによって、差動増幅する前のNchトランジスタN
161,N162の状態を等しくし、しきい値電圧の差
に依存しないセンシングが可能になる。
【0022】この方式は、センスアンプ内のセンス用の
2つのNMOSトランジスタにおいてしきい値のばらつ
きを検出補正し、しきい値電圧のばらつきによらないセ
ンシングを行っている。しかし、拡散ロット、時季変動
等によるしきい値電圧の変動を補正するものではない。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術は下
記記載の問題点を有している。
【0024】第1の問題点は、しきい値電圧、温度、電
源電圧Vccの値が変動した場合、誤動作をおこす可能
性がある、ということである。
【0025】その理由は、ディジタル系(例えばデータ
ラッチ回路)の動作とアナログ系(例えばセンスアンプ
回路)の動作では、図16乃至図18に示したように、
しきい値電圧、温度、Vcc等に対して異なる異存性を
持つためである。このため、しきい値電圧等が振れるこ
とにより、動作スピードの変化の割合がセンスアンプの
データ出力確定時間とデータ取り込み時間とで異なって
しまうため、動作マージンがなくなり、誤動作を起こす
可能性がある。
【0026】図21は、図11のデータ読み出し回路に
おいて、正常動作時、図22は誤動作時のラッチタイミ
ングの波形を示す図である(図12の※2の部分を拡大
した図)。図21においては、ラッチパルスのエンド
エッジの前にセンスアンプ806の出力データが確定
しており、正常にラッチできている。一方、誤動作時、
図22に示すように、センスアンプ806のデータ確定
がラッチパルスのエンドエッジの後になっており、中
間レベルの不定センシングを行っていることがわかる。
【0027】第2の問題点は、上述の誤動作を回避する
ために、動作マージンをもたせると、スピードを満足す
ることが出来なくなるということである。
【0028】その理由は、動作スピードは、ラッチによ
るセンスアンプデータの取り込みに依存する、というこ
とにある。動作マージンを確保するため、ラッチパルス
のエンドエッジを遅らせることにより確実に動作するよ
うになるが、その分スピードも遅くなり、特性を満足す
ることができなくなる可能性がある。
【0029】したがって本発明は、上述の問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的は、しきい値電圧の
状態、電源電圧Vcc、温度等のワースト条件時の動作
状態を知り、その状態に相当したデータ取り込みタイミ
ングでデータを取り込むことを可能とし、高速かつ正確
に動作させるしきい値電圧検出補正回路を備えた半導体
記憶装置を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の半導体記憶装置は、拡散によるしきい値電
圧の依存性の少ないチャネル部の基板濃度が通常のトラ
ンジスタよりも少ないトランジスタ(以下「ノンドープ
トランジスタ」という)と通常のNchトランジスタと
を流れる電流を比較することによりしきい値電圧の状態
を知り、この結果をATD回路にフィードバックし動作
マージンの最適化を行う。
【0031】[作用]本発明の作用について説明する
と、読み出し動作タイミングの最適化を周辺回路のトラ
ンジスタのしきい値電圧の出来を検出することにより行
う。それにより必要以上にスピードを落とすことがなく
動作マージンの最適化が可能である。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して以下に説明する。図1は、本発明の実施の形
態のしきい値電圧検出回路の構成を示す図である。図1
を参照すると、本発明の実施の形態において、しきい値
電圧の検出の基準となるのがノンドープトランジスタN
D11であり、ゲートに定電圧V11を入力し、ソース
をNchトランジスタN12のドレインに接続し、ドレ
インをPchトランジスタP13のドレイン及びゲート
と接続している。しきい値電圧の測定に用いるNchの
トランジスタN11は、ゲートに定電圧V12を入力
し、ソースをノンドープトランジスタND11と同様
に、NchトランジスタN12のドレインに接続し、ソ
ースをPchトランジスタP14のドレインに接続して
いる。NchトランジスタN12は、ゲートをVcc、
ソースをグランドに接続している。
【0033】PchトランジスタP13,P14は、大
きさが同じで、ソースを電源電圧Vccに接続し、ゲー
トを共通接続し、トランジスタP13のドレイン及びノ
ンドープトランジスタのソースに接続している。Pch
トランジスタP14のドレインはNchトランジスタN
11のソース及び出力O11に接続している。
【0034】図1に示すように、しきい値電圧検出回路
は、ソースが共通接続され定電流源N12に接続される
差動対トランジスタND11,N11、差動対の能動負
荷を構成するカレントミラー回路P13,P14からな
る差動増幅回路として構成されている。すなわち、この
回路の動作は、基本的に差動増幅回路で、負荷トランジ
スタP13,P14は同じ大きさで、ソースには共通の
電源電圧Vcc、ゲートを共通にしているためそれぞれ
のソースであるノンドープトランジスタND11及びN
chトランジスタN11のソースには同等の電圧が印加
される。
【0035】トランジスタND11,N11のゲートに
は、電圧は異なるが定電圧が印加されているため、基本
的に、それぞれのトランジスタのしきい値電圧およびゲ
ートに印加する電圧に比例した電流が流れる。
【0036】しかし、トランジスタND11,N11の
ソースは共通接続されて定電流として機能するNchト
ランジスタN12に接続しているため、それぞれのトラ
ンジスタND11,N11に流れる電流の合計は、トラ
ンジスタN12の能力により制限されてしまう。このた
め、トランジスタND11,N11を流れる電流は、多
く流れる方は、さらに多くの電流が流れ、流れない方は
より流れなくなるため、2つのトランジスタを流れる電
流の差が増幅される。実際、しきい値電圧の出来を知る
ためには、基準のトランジスタND11の大きさ及びゲ
ートに印加する電圧を調節し基準となる電流を決める。
そして、しきい値電圧の高低を知るためには、トランジ
スタN11の電流が基準電流よりも多いか、少ないかを
比較する。
【0037】しきい値電圧が低い場合、トランジスタN
11には、多くの電流が流れ、トランジスタND11に
は電流が流れなくなる。このため、トランジスタND1
1のドレイン、負荷トランジスタP13,P14に印加
している電圧がHighレベルになり、トランジスタP
14はOFFする。このため、出力は、Lowレベルに
なる。
【0038】逆に、トランジスタN11のしきい値電圧
が高い場合、トランジスタN11には電流が流れず、ト
ランジスタND11に電流が多く流れるため、負荷トラ
ンジスタP14はONし、出力はHighレベルとな
る。
【0039】しきい値電圧検出回路を用いた回路の一例
を図3、図4に示す。図3は、本発明の一実施例のAT
Dパルスジェネレータの構成を示す図である。図4は、
図3の遅延回路31、32の構成の一例を示す図であ
る。図1に示したしきい値電圧検出回路によりNchト
ランジスタのしきい値電圧が高いか低いかを判断し、そ
の出力信号より、ATDパルスの幅を調節するという構
成になっている。センスアンプ出力のデータ確定スピー
ドは、データ取り込みを行うラッチパルスエンドよりも
しきい値電圧の依存性が大きい。このため、しきい値電
圧が高くできていると、データ確定前にデータを取り込
むため誤ラッチになる。
【0040】そこで、しきい値電圧が高くできていると
判断した場合(しきい値電圧検出回路の出力がHig
h)、ATDパルスジェネレータの遅延回路のインバー
タの段数を増やすことにより、ラッチパルスの幅が長く
なりデータ取り込み時間が遅くなるため、正確に読みと
り動作を行うことが可能になる。一方、しきい値電圧が
低い場合、ATDパルスジェネレータの遅延回路のイン
バータの段数が少ないものを使用する。データ読みとり
マージンが確保出来る場合はスピードを落すことなく読
み出し動作を行う。
【0041】図2は、遅延回路変更後のセンスアンプデ
ータ確定スピード及びデータラッチスピードのしきい値
電圧依存性を示す図である。ラッチ回路を切り替えるこ
とにより、しきい値電圧の低い領域では、遅延の少ない
回路を選択する。またしきい値電圧の高い領域では、遅
延をつけスピードを遅くし、確実に動作するように変更
する。これにより、確実な動作を保証し、適切なスピー
ドにて動作させることが可能である。
【0042】本発明の実施の形態のしきい値電圧検出補
正回路は、テストモードで、ウエハーテストもしくは選
別工程にて行う。このため、スピード、動作マージンの
最適化を行ったサンプルの出荷が可能である。スピー
ド、動作マージンの最適化を行う遅延回路の選択は、従
来通り、ヒューズセルによる切替により行う。
【0043】なお読み出しのマージンは温度、電源電圧
Vccにも依存しているので、このしきい値電圧の検出
は読み出しマージンのなくなる方向である電源電圧VC
C高、温度高の条件で行うのがよい。
【0044】しかし、温度、電源電圧Vcc、しきい値
電圧の読み出し動作に関する依存性は、回路構成によっ
て異なるため、ワースト条件の評価も回路によって必要
である。
【0045】本発明の別の実施の形態について説明す
る。図5は、本発明の第2の実施の形態の回路構成を示
す図である。図5に示した構成は、Pchトランジスタ
のしきい値電圧検出補正回路である。図5を参照して、
構成は、図1に示した構成とトランジスタの極性が相違
するだけでほぼ同じである。
【0046】能動負荷を構成するNchトランジスタN
51、N52のゲートには同電位、ソースにもグランド
を接続しているためグランドに流れる電流はノンドープ
トランジスタND51の能力及びPchトランジスタP
52の能力に比例する。ノンドープトランジスタND5
1のゲートに定電圧V51を印加し、ドレインをPch
トランジスタP51のソースに接続し、ソースをNch
トランジスタN51のゲート及びドレインに接続してい
る。一方、そのしきい値電圧を検出するPchトランジ
スタP52のゲートには定電圧52を印加し、ドレイン
をノンドープトランジスタと同様に、Pchトランジス
タP51のソースに接続し、ソースはNchトランジス
タN52のドレインに接続している。出力O51はPc
hトランジスタP52のソースに接続している。
【0047】本発明の実施の形態の動作について説明す
ると、NchトランジスタN51,N52のゲート及び
ソースは同電位のため、それぞれを流れる電流はND5
1,P52を流れる電流に比例する。Pchトランジス
タのしきい値電圧が低かった場合、Pchトランジスタ
P52に多くの電流が流れるため、Nchトランジスタ
N52を電流が流れ、NchトランジスタN51には電
流が流れないため、トランジスタN51,N52のゲー
ト電圧が上がり、出力O11はLowに引かれる。
【0048】逆にPchトランジスタP52のしきい値
電圧が高い場合、NchトランジスタN51により多く
の電流が流れ、NchトランジスタN51,N52のゲ
ート電圧が下がり、出力O11はHighを出力する。
以上のようにして、Pchトランジスタのしきい値電圧
の高低を検出する。
【0049】補正方法は、Nchトランジスタの場合と
同様に、図3、及び図4の回路を使用する。Pchトラ
ンジスタP52のしきい値が低い場合、図4の遅延回路
を用い、スピードを遅くし動作マージンを広げる。一
方、PchトランジスタP52のしきい値が高い場合、
動作マージンが確保されているため、遅延を通さない。
これにより、スピード及び動作マージンの最適化が可能
である。
【0050】上記第1、第2の実施の形態において、動
作マージンの拡大の方法として、図3に示すようにAT
Dパルス幅を広げるということを行っている。動作マー
ジンを広げ正確に読み出しを行うためには、ラッチパル
スのエンドエッジが時間的に遅くなればよい。そのため
スピード調節方法として、センスアンプのデータ出力を
遅らせずに、ラッチパルスのエンドエッジを遅らせる場
所に、遅延回路を設置することが可能である。
【0051】本発明の応用例の一例として、図8に示す
ような回路構成が挙げられる。これは、図1または図5
に示した回路において、しきい値電圧測定の基準となる
ノンドープトランジスタND1に印加する定電圧V11
(V51)を変えたしきい値電圧検出回路を複数個用意
することで、しきい値電圧の状態を細かく検知し、スピ
ード調節を細かく行うというものである。この出力20
1から、図6に示すような複数の遅延回路を選択するこ
とで、図7に示すように、より最適なラッチスピードが
調節できる。
【0052】また同様な効果が得られる方法として、図
9、及び図10に示すような方法がある。これは図1ま
たは図5に示したしきい値電圧検出回路(図9の21
1)におけるしきい値電圧測定の基準となるノンドープ
トランジスタND1のゲートに、図10に示すように、
大きさの異なる複数の電圧を時間差をつけて印加すると
いう方法である。この出力から、図6に示すような複数
の遅延回路を選択することで、図7に示すように、より
適切なラッチスピードが調節できる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば下記
記載の効果を奏する。
【0054】本発明の第1の効果は、しきい値電圧等の
製造ばらつきを検知する事ができる、ということであ
る。
【0055】その理由は、本発明においては、製造ばら
つきの少ないノンドープトランジスタを流れる電流を基
準とし、周辺回路にて使用するNch、Pchトランジ
スタを流れる電流にてしきい値電圧の出来を検知するた
めである。
【0056】本発明の第2の効果は、適切な動作マージ
ンにて動作させることが可能であるということである。
【0057】その理由は、本発明においては、上記効果
にて検知されたしきい値電圧の値を用い、動作マージ
ン、スピードを調節するためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施例における読み出しスピードの
しきい値電圧依存性を示すグラフである。
【図3】本発明の実施例におけるATD回路の構成を示
す図である。
【図4】本発明の実施例におけるATD回路の遅延回路
の回路構成を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施例の回路構成を示す図であ
る。
【図6】本発明の別の実施例における遅延回路の回路構
成を示す図である。
【図7】本発明の実施例における半導体記憶装置におけ
る読み出しスピードのしきい値電圧依存性を示すグラフ
である。
【図8】本発明の第3の実施例の構成を示す図である。
【図9】本発明の第4の実施例の構成を示す図である。
【図10】本発明の第4の実施例における入力電圧のタ
イムチャートの一例を示す図である。
【図11】従来の半導体記憶装置の読み出し回路の構成
を示すブロック図である。
【図12】図11に示した従来の回路の読み出し動作時
の主信号のタイムチャートである。
【図13】従来のセンスアンプ回路の構成を示す図であ
る。
【図14】従来のATDパルスジェネレータ回路の構成
を示す図である。
【図15】従来のATDパルスジェネレータ回路の動作
を示すタイムチャートである。
【図16】読み出しスピードのしきい値電圧依存性のグ
ラフである。
【図17】読み出しスピードの電源電圧Vcc依存性の
グラフである。
【図18】読み出しスピードの温度依存性のグラフであ
る。
【図19】従来の半導体記憶装置の構成を示す図であ
る。
【図20】図19に示した従来の半導体記憶装置の主信
号のタイムチャートである。
【図21】図11に示した回路の読み出し動作時の主信
号のタイムチャートである。
【図22】図11に示した回路の読み出し動作時の主信
号のタイムチャートである。
【符号の説明】
N11、N12 NMOSトランジスタ ND11 ノンドープトランジスタ P13、P14 PMOSトランジスタ Vcc 電源電圧 V11、V12 定電圧 O11 しきい値電圧検出回路の出力 NOR31 NOR回路 NAND31、32 NAND回路 DELAY回路31、32 インバータを複数接続した
回路 ATDIN31 ATDパルス作成回路の入力信号 ATDOUT32 ATDパルス作成回路の出力信号 DELAYIN41 遅延回路入力 DELAYOUT41 遅延回路出力 N51、N52 NMOSトランジスタ P51、P52 PMOSトランジスタ ND51 ノンドープトランジスタ Vcc 電源電圧 V51、V52 定電圧 O51 しきい値電圧検出回路の出力 M101、M102 メモリセルトランジスタ R101 リファレンスセルトランジスタ V101 メモリセルのゲート印加電圧 WL101、102 ワード線 BL101、102 ビット線 F101、F102 フィードバックNOR回路 V102 リファレンスセルのゲート印加電圧 P101、P102 PMOSトランジスタ Vcc 電源電圧 S.A101 従来のセンスアンプ S.A出力 センスアンプの出力 NOR111 NOR回路 NAND111、112 NAND回路 DELAY回路111、112 インバータを複数接続
した回路 ATDIN111 ATDパルス作成回路の入力信号 111 DELAY回路41の出力信号 112 NOR41の出力信号 113 NAND41回路の出力信号 ATDOUT111 ATDパルス作成回路の出力信号 ATDIN111 ATDパルス作成回路の入力信号 111 DELAY回路41の出力波形 112 NOR41の出力波形 113 NAND41回路の出力波形 ATDOUT111 ATDパルス作成回路の出力波形 N161、N162 NMOSトランジスタ N163、N164 NMOSトランジスタ N165、N166 NMOSトランジスタ M161、D161 メモリセル CS161、CS162 キャパシタ CC161、CC162 キャパシタ BL161、BL162 ビット線 WL161、WLD161 ワード線 LATCH PULSE ラッチパルスの波形 SENSE AMP OUTPUT センスアンプの出
力波形 LATCH PULSE ラッチパルスの波形 SENSE AMP OUTPUT センスアンプの出
力波形 201、202、203 しきい値電圧検出回路 201、202、203 しきい値電圧検出回路 211 しきい値電圧検出回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】拡散により変動するパラメータであるしき
    い値電圧を有するトランジスタを用いて内部回路を構成
    する半導体記憶装置において、 前記拡散により変動するパラメータを検出し補正するし
    きい値電圧検出補正手段を備えたことを特徴とする半導
    体記憶装置。
  2. 【請求項2】前記しきい値電圧検出補正手段が、前記ト
    ランジスタのしきい値電圧の高低を判断し、前記しきい
    値電圧を補正する手段を有することを特徴とする請求項
    1記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】前記しきい値電圧検出補正手段が、前記ト
    ランジスタに流れる電流値にて前記トランジスタのしき
    い値電圧の検出を行うことを特徴とする請求項2記載の
    半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】前記しきい値電圧検出補正手段が、前記し
    きい値電圧を検出する際、チャネル部の基板濃度が通常
    のトランジスタよりも少なく、拡散によるしきい値電圧
    変動が前記通常のトランジスタより小さい第一のトラン
    ジスタを用い、ゲート及びドレインにそれぞれ定電圧を
    印加し、前記第一のトランジスタに流れる電流を基準電
    流として用いる、ことを特徴とする請求項3記載の半導
    体記憶装置。
  5. 【請求項5】前記しきい値電圧検出補正手段が、前記し
    きい値電圧の検出を、前記第一のトランジスタと通常の
    周辺回路を構成する第二のNchトランジスタもしくは
    Pchトランジスタを流れる電流を比較することにより
    行うことを特徴とする請求項4記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】前記しきい値電圧検出補正手段における前
    記基準電流として、前記第一のトランジスタを複数用意
    し前記複数の第一のトランジスタのゲートに各々に異な
    る定電圧を印加するか、もしくは1つの前記第一のトラ
    ンジスタのゲートに時間差を設けて電圧の異なる定電圧
    を複数回印加することによって、前記基準電流を得るこ
    とを特徴とする請求項3、又は4記載の半導体記憶装
    置。
  7. 【請求項7】前記しきい値電圧検出補正手段にてしきい
    値電圧を検出した後、アドレス遷移検出回路(ATD)
    のパルス幅を調節することにより補正を行う、ことを特
    徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載の半導体記
    憶装置。
  8. 【請求項8】前記しきい値電圧検出補正手段にて、しき
    い値電圧の検出をテストモードにて行い、その結果より
    読み出しマージンの最適化をヒューズセルにて記憶する
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一に記載の
    半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】拡散によるしきい値電圧の依存性の少ない
    ノンドープ型の第一のトランジスタに流れる電流と、周
    辺回路等に用いられる通常の第二のトランジスタに流れ
    る電流とを比較することによりしきい値電圧の高低を判
    断するしきい値電圧検出手段を備え、しきい値電圧が高
    と判断した際に、センスアンプの出力をラッチするデー
    タラッチ回路のラッチパルスを広げて動作マージンを広
    げるようにしたことを特徴とする半導体記憶装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103576065A (zh) * 2012-07-24 2014-02-12 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 一种晶体管阈值电压的测试电路
CN103675636A (zh) * 2012-09-20 2014-03-26 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 一种晶体管阈值电压的测试电路

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