JPH1153281A - データ処理システム - Google Patents

データ処理システム

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JPH1153281A
JPH1153281A JP9206729A JP20672997A JPH1153281A JP H1153281 A JPH1153281 A JP H1153281A JP 9206729 A JP9206729 A JP 9206729A JP 20672997 A JP20672997 A JP 20672997A JP H1153281 A JPH1153281 A JP H1153281A
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time
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coupling device
received
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JP9206729A
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Takao Nakajima
隆夫 中島
Hiroshi Morishima
浩 守島
Koichi Soma
康一 相馬
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結合装置において、要求されたコマンドを指
定された優先順位によって処理する同時に、優先順位の
低いコマンドの沈み込みによるIFCCの報告を防止す
ることのできるデータ処理装置。 【解決手段】 結合装置10は、処理装置20〜22か
らのコマンドの受信時にそのコマンド処理の完了時刻を
予測して予測完了時刻を求めるコマンド完了時刻予測手
段10−11と、受信した前記コマンドを受信時刻と指
定された優先順位とに基づいて直列化するコマンド受信
手段10−10とを備え。コマンド受信手段は、コマン
ドの受信時に前記完了時刻予測手段により求められた前
記予測完了時刻が、コマンド受信時刻にコマンドの予測
完了時間が一定時間を超過するか否かを判定するために
用いる予め定められたタイムアウト判定時間を加算した
時刻以降となる場合に、前記コマンドの受信拒否をコマ
ンドを発行した処理装置に対して応答する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ処理システ
ムに係り、特に、複数の処理装置とこれらの処理装置に
より共用される結合装置とを含んで構成されるデータ処
理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】複数の処理装置(中央処理複合体)と、
これらの処理装置により共用される結合装置(構造化電
子記憶機構)と、それらを結合するメッセージパスとか
らなるデータ処理システムに関する従来技術として、例
えば、特開平6−83706号公報、特開平6−837
83号公報、特開平6−4490号公報、特許第250
9064号公報等に記載された技術が知られている。
【0003】特開平6−83706号公報に記載の従来
技術は、処理装置間において、データの一貫性を維持し
つつ高速なデータ共用を実現する結合装置のキャッシュ
構造に関するものであり、特開平6−83783号公報
に記載の従来技術は、処理装置間のデータ排他制御、処
理装置間のメッセージ通信機能を持つ結合装置のリスト
構造に関するものである。また、特開平6−4490号
公報に記載の従来技術は、処理装置と結合装置との間の
メッセージの送信機構に関するもので、I/Sチャネル
が、従来の入出力チャネルとは異なり、入出力の完了割
り込みを発生せずにメッセージ操作の完了を処理装置に
通知することができるようにしたものである。さらに、
特許第2509064号公報に記載の従来技術は、処理
装置と結合装置との間で発行されるコマンドに対する応
答が所定時間内に受信されない場合の、結合装置内の制
御及び一貫性の維持に関するものである。
【0004】一般に、処理装置上で動作するオペレーテ
ィングシステムは、結合装置にコマンドを発行すること
により、結合装置の機能を利用している。そして、前述
した特許第2509064号公報に記載の従来技術は、
前述したコマンドに対する応答が300ms以内に受信
されない場合、インターフェース制御チェック(IFC
C)がI/Sチャネルから要求プログラムに報告されて
いる。このとき、結合装置は、実行中のコマンドが実行
を完了するか、実行を取り消されてその状態がコマンド
を受信する前の状態に戻されるかのいずれかの状態とな
り、結合装置内の制御及び一貫性の維持が保たれてい
る。
【0005】一方、処理装置上のプログラムは、IFC
Cが報告された場合に、実行中のコマンドが完了したか
取り消されたかを直接知るための手段が備えられていな
い。従って、処理装置は、一般的な回復処理として、結
合装置の状態を確認するために新たな別のコマンドを発
行して、前のコマンドの完了状態を確認してから以前の
処理を継続する必要があり、あるいは、前のコマンドが
完了している場合に、同一のコマンドを再発行しても問
題なく動作するためのプロトコルを確立しておく必要が
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術は、
IFCCの報告によって結合装置の状態を確認する場
合、確認のための手続きを実行するために、処理装置、
I/Sチャネル、結合装置の全てにオーバーヘッドが生
じ、また、その間次のコマンドの発行が待たされるた
め、発行待ちとなるコマンドの応答時間が拡大するとい
う問題点を有している。
【0007】また、一般に、結合装置は、複数の処理装
置によって共用されているため、IFCCの報告後に他
の処理装置から発行されたコマンドによって結合装置の
状態は変化する可能性がある。このため、前述の従来技
術は、処理装置がIFCCの報告によって結合装置の状
態を確認しようとして、前のコマンドの終了状態を確認
することができるとは限らず、その結果、回復不能とな
ってプログラムの異常終了を引き起こす可能性があると
いう問題点を有している。
【0008】一方、オペレーティングシステムは、入出
力装置に対する入出力要求を優先順位に従って直列化
し、直列化された順序に従って入出力要求を実行してい
る。また、結合装置は、複数のオペレーティングシステ
ムによって共用され、同時に複数のコマンドを受信可能
とされているので、同時に複数のオペレーティングシス
テムによって発行されたコマンドを受信して、受信順序
に従って要求を直列化して実行する。複数のオペレーテ
ィングシステムからの要求コマンドは、各オペレーティ
ングシステム毎に優先順位に従って直列化が行われるの
と同様に、結合装置内においても優先順位に従って直列
化されることが望ましい。
【0009】しかし、前述した従来技術は、結合装置に
おいて優先順位によってコマンドの直列化を行った場
合、優先順位の高いコマンドが一時的に高頻度で発行さ
れると、優先順位の低いコマンドの沈み込みが生じて、
そのコマンドについてI/SチャネルによってIFCC
が報告される可能性がある。
【0010】前述した従来技術は、このようなIFCC
が報告された場合、オペレーティングシステムによって
実行される実行中のコマンドの終了状態を確認するため
に要する手続きによるオーバーヘッドの増加、発行を待
たされるコマンドの応答時間の拡大、実行中のコマンド
要求を打ち切ることによる要求元ジョブの異常終了など
を引き起こしてしまうという問題点を有している。
【0011】本発明の目的は、結合装置において複数の
オペレーティングシステムから要求されたコマンドを優
先順位によって直列化しつつ、真に障害がある場合を除
いて、IFCCの報告を防止することを可能にし、これ
により、実行中のコマンドの終了状態を確認するために
要する手続きの実行によるオーバーヘッドの増加、発行
を待たされるコマンドの応答時間の拡大、実行中のコマ
ンド要求を打ち切ることによる要求元ジョブの異常終了
を防止することができる複数の処理装置とこれらの処理
装置により共用される結合装置とを含んで構成されるデ
ータ処理システムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、それぞれが、プロセッサとメモリとを含んで構成さ
れる複数の処理装置と、前記複数の処理装置が共有する
メッセージ経路により各処理装置と接続された結合装置
とを備え、前記処理装置のそれぞれが前記結合装置によ
って遂行されるべきコマンドを結合装置に送信するコマ
ンド送信手段を備えて構成されたデータ処理システムに
おいて、前記結合装置が、前記処理装置からのコマンド
の受信時にそのコマンド処理の完了時刻を予測して予測
完了時刻を求めるコマンド完了時刻予測手段と、受信し
た前記コマンドを受信時刻と指定された優先順位とに基
づいて直列化するコマンド受信手段とを備え、前記コマ
ンド受信手段が、前記コマンドの受信時に前記完了時刻
予測手段により求められた前記予測完了時刻が、コマン
ド受信時刻にコマンドの予測完了時間が一定時間を超過
するか否かを判定するために用いる予め定められたタイ
ムアウト判定時間を加算した時刻以降となる場合に、前
記コマンドの受信拒否をコマンドを発行した処理装置に
対して応答することにより達成される。
【0013】また、前記目的は、前記コマンド受信手段
が、前記受信したコマンドを直列化した後、前記受信し
たコマンドより実行順序が後になる全ての受信済みコマ
ンドについて、前記完了時刻予測手段によって前記予測
完了時刻を求め、求めた前記予測完了時刻が当該コマン
ドのコマンド受信時刻に前記タイムアウト判定時間を加
算した時刻以降となる場合、そのコマンドの受信拒否を
コマンドを発行した処理装置に応答することにより達成
される。
【0014】さらに、前記目的は、前記コマンド送信手
段が、プログラムから要求されたコマンドを優先順位に
基づいて直列化し、前記直列化したコマンドに優先順位
を指定した上直列化した順番に前記結合機構に送信する
機能を有し、前記コマンドが受信を拒否された場合、優
先順位に基づいて前記コマンドの再直列化と再送信とを
行うことにより達成される。
【0015】本発明は、前述の構成を備えることによ
り、コマンドの受信時に、そのコマンドの完了時刻を予
測して、IFCCの報告が予測される場合に、そのコマ
ンドの受信を拒否することにより、優先順位の低いコマ
ンドのIFCCの報告が行われることを防止することが
できる。
【0016】また、本発明は、優先順位の高いコマンド
の受信時に、そのコマンドの受信により追い越される受
信済みの全てのコマンドについて完了時刻を予測し、I
FCCの報告予測される全てのコマンドについてコマン
ドの受信拒否を応答することにより、IFCCの報告が
行われることを防止することができる。
【0017】この結果、本発明は、IFCCの報告を防
止することができるので、実行中のコマンドの終了状態
を確認するために要する手続きの実行によるオーバーヘ
ッドの増加、発行を待たされるコマンドの応答時間の拡
大、実行中のコマンド要求を打ち切ることによる要求元
ジョブの異常終了を防止することができる
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるデータ処理シ
ステムの一実施形態を図面により詳細に説明する。
【0019】図1は本発明の一実施形態によるデータ処
理システムの全体構成を示すブロック図、図2は本発明
の一実施形態によるデータ処理システムにおける処理装
置及び結合装置の機能構造とコマンド実行順序の制御方
法とを説明する図、図3は処理装置から結合装置に送ら
れるコマンドの内容を説明する図、図4は入出力制御ブ
ロックの内容を説明する図、図5はメッセージ・ベクタ
・テーブルの内容を説明する図、図6はメッセージ・コ
マンド情報ブロックの内容を説明する図、図7は結合装
置のコマンド受信手段によるコマンド受信の処理動作を
説明するフローチャートである。図1〜図6において、
4は入出力装置、10は結合装置、20〜22は処理装
置、10−1、20−1〜22−1はプロセッサ、10
−2、20−2〜22−2はメモリ、10−3、20−
3〜22−3は入出力プロセッサ(IOP)、10−
4、20−4〜22−4はI/Sチャネル、10−5、
20−5〜22−5は入出力チャネル、10−10はコ
マンド受信手段、10−11はコマンド完了時刻予測手
段、10−12はコマンド受信キュー、10−13はコ
マンド実行手段、10−14は入出力制御ブロック、1
0−15はメッセージ・ベクタ・テーブル、10−13
はメッセージ・コマンド情報ブロック、20−10〜2
2−10はコマンド要求キュー、20−11〜22−1
1はコマンド送信手段、30−1、30−2〜32−
1、32−2はメッセージパスである。
【0020】本発明の一実施形態によるデータ処理シス
テムは、図1に示すように、結合装置10及び複数の処
理装置20〜22により構成される。結合装置10及び
処理装置20〜22は、それぞれデータ処理用プログラ
ムを遂行するプロセッサ10−1〜22−1と、デー
タ、データ処理用プログラム、及び、少なくとも1つの
オペレーティング・システムを記憶する主記憶装置とし
てのメモリ10−2、20−2〜22−2と、入出力処
理を行うIOP10−3、20−3〜22−3と、結合
装置10と処理装置20〜22との間を結ぶ専用の高速
なチャネルであるI/Sチャネル10−4、20−4〜
22−4とを持ち、複数のメッセージパス30−1、3
0−2〜32−1、32−2により接続されている。そ
して、処理装置20〜22は、入出力チャネル20−5
〜22−5を介して入出力装置4を共有している。
【0021】また、処理装置20〜22のそれぞれは、
図2に示すように、自装置から結合装置10に対して発
行するコマンドを登録するコマンド要求キュー20−1
0〜22−10と、コマンドを結合装置10に送信する
コマンド送信手段20−11〜22−11とをさらに備
えている。そして、結合装置10は、図2に示すよう
に、コマンド受信手段10−10と、コマンド完了時刻
予測手段10−11と、各処理装置から受信したコマン
ドを所定の順序に登録するコマンド受信キュー10−1
2と、コマンド受信キュー10−12に登録されている
コマンドを順に実行するコマンド実行手段10−13
と、結合装置10において、受信したコマンドに対する
優先順序を決定するためにのテーブルである入出力制御
ブロック10−14、メッセージ・ベクタ・テーブル1
0−15、メッセージ・コマンド情報ブロック10−1
6とをさらに備えている。
【0022】次に、図2を参照して、本発明の一実施形
態によるデータ処理システムにおけるコマンド実行順序
の制御方法を説明する。
【0023】複数の処理装置20〜22のそれぞれから
要求されるコマンドは、各処理装置内で優先順位に従っ
てコマンド要求キュー20−10〜22−10内に直列
化される。図2において、処理装置20では、a1〜a
3の順に、処理装置21では、b1〜b3の順に、処理
装置22では、c1〜c3の順に各コマンドが直列化さ
れている。これらのコマンドは、優先順位に従って各処
理装置のコマンド送信手段20−11〜22−11か
ら、メッセージ経路30−1、30−2〜32−1、3
2−2を経て結合装置10に対して発行される。
【0024】結合装置10のコマンド受信手段10−1
0は、メッセージ経路30−1、30−2〜32−1、
32−2を介して送られてくるコマンド群を受信し、コ
マンドの受信時刻と指定された優先順位とに基づいて後
述する補正受信時刻を求め、コマンド完了時刻予測手段
10−11は、そのコマンドの予測完了時刻を求める。
そして、コマンド実行を所定の時間内に行うことが可能
であると判断された場合、そのコマンドをコマンド受信
キュー10−12に補正受信時刻によって直列化して登
録する。
【0025】補正受信時刻は、コマンドの受信時刻を基
準として優先順位が高いコマンドの場合、受信時刻を戻
して見掛けの受信時刻を早め、一方、優先順位が低い場
合、見掛けの受信時刻を遅らせた時刻として求められ
る。従って、受信したコマンドを補正時刻の順に直列化
を行うことにより、優先順位の高いコマンドは実際の受
信時刻より前に受信されたものとし、一方、優先順位の
低いコマンドは実際の受信時刻より後に受信されたもの
として、その順序で登録されることになる。コマンド受
信キュー10−12に登録されたコマンドは、コマンド
の実行可能となった時点でコマンド実行手段10−13
によって取り出されて実行さる。
【0026】前述において、処理装置20〜22から結
合装置に送られるコマンドは、図3に、メッセージ・コ
マンド・ブロック40としてその内容を示すように、コ
マンド・コード40−1と、優先順位40−2と、処理
すべきデータとを含んで構成されている。そして、優先
順位40−2により、コマンド毎に優先順位を指定する
ことができる。また、一般に、優先順位は、そのコマン
ドを発行したアドレス空間の実行優先順位を指定する
が、アプリケーションインターフェースによる明示的な
指定等その他の指定方法を選択することも可能である。
【0027】さて、結合装置10は、処理装置20〜2
2からコマンドを受信すると、そのコマンドに対する図
4に示すような入出力制御ブロック10−14を作成
し、そのコマンドが、メッセージ経路30−1、30−
2〜32−1、32―2のいずれから受信されたかを示
すメッセージ経路情報50−1、コマンド受信時刻50
−2、コマンド受信時刻と優先順位40−2によって補
正した補正受信時刻50−3、コマンド完了時刻予測処
理10−11によって求めたコマンド予測完了時刻50
−4を入出力制御ブロック10−14に格納する。
【0028】また、図5に示すメッセージ・ベクタ・テ
ーブル10−15は、受信したコマンドの受信可否の判
定のために使用する情報として、タイムアウト検出時間
60−1、補正受信時刻を求める場合に使用する基準優
先順位60−2、予測完了時刻を求める場合に使用する
メッセージパス転送時間60−3を格納している。
【0029】また、図6に示すメッセージ・コマンド情
報ブロック10−16は、コマンドの予測完了時刻を求
めるための情報として、コマンド・コード毎のコマンド
受信からコマンドの処理を完了してコマンド応答を行う
までの平均経過時間70を格納している。
【0030】次に、図7に示すフローを参照して結合装
置10におけるコマンドの受信手段の動作を説明する。
【0031】(1)結合装置10において、コマンド受
信手段10−10がメッセージ経路30−1、30−2
〜32−1、32−2からコマンド群が受信されると、
コマンド受信手段10−10は、各コマンド毎に指定さ
れた優先順位40−2、結合装置内に保持されている基
準優先順位60−2、及び、コマンド受信時刻50−2
から補正受信時刻50−3を求める。この補正受信時刻
50−3は、次の式(1)により、 Tra=Tr−α・〔(Pc−Ps)/Ps〕 ……(1) として求められる。 但し、Tra …補正受信時刻 Tr …コマンド受信時刻 α …変換係数 Pc …コマンドで指定された優先順位 Ps …基準優先順位 である(ステップ100、101)。
【0032】前記式(1)から明らかなように、基準優
先順位以上の優先順位が指定されているコマンドは、実
際の受信時刻より前に受信したかの如く扱われ、基準優
先順位以下の優先順位が指定されたコマンドは、実際の
受信時刻より遅れて受信したかの如く扱われる。また、
受信時刻の補正は、変換係数αによって一定の範囲内に
抑えられるので、優先順位が低いコマンドであっても受
信から一定時間以上経過すると、それ以降に受信した優
先順位が高いコマンドが先に実行されることがなくな
り、沈み込みを防止することができる。
【0033】(2)すでに受信済のコマンドがコマンド
受信キュー10−12に登録されており、実行待ちのコ
マンドがあるか否かのチェックを行い、受信済のコマン
ドがコマンド受信キュー10−12に1つも登録されて
いない場合、そのコマンドを、コマンド受信キュー10
−12に登録して処理を終了し、次のコマンドの受信を
待つ(ステップ102、120)。
【0034】(3)ステップ102で、すでに受信済の
コマンドがコマンド受信キュー10−12に登録されて
いると判断された場合、ステップ101で求めた補正受
信時刻50−3を入力として、コマンド完了時刻予測手
段10−11によってそのコマンドの予測完了時刻50
−4を求める(ステップ110)。
【0035】(4)ステップ110で求めた予測完了時
刻50−4が、そのコマンドの受信時刻50−2にタイ
ムアウト検出時間60−1を加算したタイムアウト時刻
以降であるか否かをチェックし、予測完了時刻50−4
がタイムアウト検出時刻以降である場合、そのコマンド
の処理が完了する以前にIFCCが報告されることが予
測されるため、メッセージ経路を介して当該コマンドの
受信拒否を応答して処理を終了し、次のコマンドの受信
を待つ(ステップ103、104)。
【0036】前記処理装置20〜22上で動作している
オペレーティングシステムは、結合装置10から前述の
コマンドの受信拒否が応答された場合、そのコマンドを
再度自装置内のコマンド要求キュー20−10〜22−
10に再登録し、適当な時点で再発行する。この場合、
そのコマンドの完了が遅れるため入出力要求の応答時間
の拡大が生じるが、前記IFCCの報告に起因する要求
元ジョブの異常終了は防止される。
【0037】(5)ステップ103で、求めた予測完了
時刻50−4が、そのコマンドの受信時刻50−2にタ
イムアウト検出時間60−1を加算した時刻以前である
と判定された場合、そのコマンドの処理はIFCCが報
告される以前に完了し、IFCCが報告されることはな
いと予測されるため、そのコマンドをコマンド受信キュ
ー10−12に補正受信時刻によって直列化して登録す
る(ステップ121)。
【0038】(6)優先順位の高いコマンドが受信さ
れ、ステップ121によって、そのコマンドがコマンド
受信キュー10−12のすでに登録されたコマンド列に
割り込んで登録された場合、すでに受信済の優先順位の
低いコマンドの完了時刻が遅延して、IFCCが報告さ
れる可能性が生じる。このため、コマンド受信手段10
−10は、ステップ121による新たなコマンドの登録
が、すでに登録されたコマンド列に割り込んで行われ、
登録位置以降に先行して登録されているコマンドがある
か否かをチェックし、登録位置以降に登録されているコ
マンドがなければ、処理を終了して次のコマンドの受信
を待つ(ステップ105)。
【0039】(7)ステップ105で、登録位置以降に
先行して登録されているコマンドがあると判定された場
合、前記コマンドの受信時にすでに受信済で、補正受信
時刻が前記コマンドの補正受信時刻50−3以降である
コマンドの予測完了時刻50−4を、コマンド完了時刻
予測処理10−11によって再予測させる(ステップ1
11)。
【0040】(8)再予測された予測完了時刻50−4
が、そのコマンドの受信時刻50−2にタイムアウト検
出時間60−1を加算したタイムアウト時刻以降である
か否かをチェックし、タイムアウト時刻以前の場合、ス
テップ105の処理に戻って、他の先行して登録されて
いる前述の登録位置以降のコマンドの処理を続ける(ス
テップ106)。
【0041】(9)ステップ106で、タイムアウト時
刻以降であると判定された場合、そのコマンドをコマン
ド受信キュー10−12から削除し、メッセージ経路を
介してそのコマンドを発行した処理装置に対して、コマ
ンドの受信拒否を応答し、ステップ105の処理に戻っ
て、補正受信時刻が前記コマンドの補正受信時刻以降で
あるコマンドがなくなるまで処理を繰り返す(ステップ
107、108)。
【0042】前述したような受信処理により、コマンド
受信キュー10−12に登録されたコマンドは、コマン
ドの実行が可能となった時点でコマンド実行部10−1
3によって取り出されて実行される。そして、各コマン
ドの処理が正常に終了した場合、コマンド受信手段10
−10は、各コマンドの平均経過時間70を求め、この
時間をコマンド・コード毎にメッセージコマンド情報ブ
ロックに記録する。この平均経過時間70は、次の式
(2)により、 Tea=β・Tea+(1−β)・Te ……(2 )として求められる。 但し、Tea…平均経過時間 Te …経過時間 β …重み0〜1 である。
【0043】次に、コマンド完了時刻予測手段10−1
1の動作について説明する。
【0044】コマンド完了時刻予測手段10−11は、
補正受信時刻50−3を入力情報として、各コマンドの
処理完了までの平均経過時間とメッセージパス転送時間
から入力されたコマンドの予測完了時刻50−4とを求
める。コマンドの受信時に、そのコマンドが正常終了す
るか、異常終了となるかの予測を行うことはできないた
め、前述の平均経過時間と予測完了時刻とは、常に正常
終了することを前提として予測が行われる。
【0045】コマンドの予測完了時刻は、そのコマンド
より先に実行されるコマンドと、それらのコマンドそれ
ぞれの平均経過時間70と、そのコマンドに対する応答
に要するメッセージパスの転送時間60−3とを加算し
て、次の式(3)により、 として求められる。 但し、Tci …i番目のコマンドの予測完了時刻 Tra1 …1番目のコマンドの補正受信時刻 Teai …i番目のコマンドの平均経過時間 Tt …メッセージパス転送時間 である。
【0046】また、図1には示していないが、結合装置
10に複数のプロセッサ10−1が装備されている場
合、プロセッサ数分のコマンドが同時に実行されるもの
として、コマンドの予測完了時刻は、次の式(4)によ
り、 として求められる。 但し、Tci …i番目のコマンドの予測完了時刻 Tcij…i番目のコマンドをプロセッサjで実行した場
合の予測完了時間 である。
【0047】前述の式(4)は、iを固定して全てのプ
ロセッサjについてコマンドの予測完了時間を計算し、
そのときの最小値をi番目のコマンドの予測完了時間、
またその時のjをi番目のコマンドを実行するプロセッ
サとすることを示している。この場合に、プロセッサ間
の排他制御等のオーバーヘッドについては、各コマンド
の平均経過時間に反映されていると考えられるため、コ
マンド完了時刻予測処理では特に考慮する必要はない。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、結
合装置において複数のオペレーティングシステムから要
求されたコマンドを優先順位によって直列化しつつ、コ
マンドの実行を行うことができ、真に障害がある場合を
除いて、IFCCの報告が行われることを防止すること
ができ、これにより、実行中のコマンドの終了状態を確
認するために要する手続きの実行によるオーバーヘッド
の増加、発行を待たされるコマンドの応答時間の拡大、
実行中のコマンド要求を打ち切ることによる要求元ジョ
ブの異常終了を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるデータ処理システム
の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態によるデータ処理システム
における処理装置及び結合装置の機能構成とコマンド実
行順序の制御方法とを説明する図である。
【図3】処理装置から結合装置に送られるコマンドの内
容を説明する図である。
【図4】入出力制御ブロックの内容を説明する図であ
る。
【図5】メッセージ・ベクタ・テーブルの内容を説明す
る図である。
【図6】メッセージ・コマンド情報ブロックの内容を説
明する図である。
【図7】結合装置のコマンド受信手段によるコマンド受
信の処理動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
4 入出力装置 10 結合装置 20〜22 処理装置 10−1、20−1〜22−1 プロセッサ 10−2、20−2〜22−2 メモリ 10−3、20−3〜22−3 入出力プロセッサ(I
OP) 10−4、20−4〜22−4 I/Sチャネル 10−5、20−5〜22−5 入出力チャネル 10−10 コマンド受信手段 10−11 コマンド完了時刻予測手段 10−12 コマンド受信キュー 10−13 コマンド実行手段 10−14 入出力制御ブロック 10−15 メッセージ・ベクタ・テーブル 10−13 メッセージ・コマンド情報ブロック 20−10〜22−10 コマンド要求キュー 20−11〜22−11 コマンド送信手段 30−1、30−2〜32−1 32−2 メッセージパス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれが、プロセッサとメモリとを含
    んで構成される複数の処理装置と、前記複数の処理装置
    が共有するメッセージ経路により各処理装置と接続され
    た結合装置とを備え、前記処理装置のそれぞれが前記結
    合装置によって遂行されるべきコマンドを結合装置に送
    信するコマンド送信手段を備えて構成されたデータ処理
    システムにおいて、前記結合装置は、前記処理装置から
    のコマンドの受信時にそのコマンド処理の完了時刻を予
    測して予測完了時刻を求めるコマンド完了時刻予測手段
    と、受信した前記コマンドを受信時刻と指定された優先
    順位とに基づいて直列化するコマンド受信手段とを備
    え、前記コマンド受信手段は、前記コマンドの受信時に
    前記完了時刻予測手段により求められた前記予測完了時
    刻が、コマンド受信時刻にコマンドの予測完了時間が一
    定時間を超過するか否かを判定するために用いる予め定
    められたタイムアウト判定時間を加算した時刻以降とな
    る場合に、前記コマンドの受信拒否をコマンドを発行し
    た処理装置に対して応答することを特徴とするデータ処
    理システム。
  2. 【請求項2】 前記コマンド受信手段は、前記受信した
    コマンドを直列化した後、前記受信したコマンドより実
    行順序が後になる全ての受信済みコマンドについて、前
    記完了時刻予測手段によって前記予測完了時刻を求め、
    求めた前記予測完了時刻が当該コマンドのコマンド受信
    時刻に前記タイムアウト判定時間を加算した時刻以降と
    なる場合、そのコマンドの受信拒否をコマンドを発行し
    た処理装置に応答することを特徴とする請求項1記載の
    データ処理システム。
  3. 【請求項3】 前記コマンド送信手段は、プログラムか
    ら要求されたコマンドを優先順位に基づいて直列化し、
    前記直列化したコマンドに優先順位を指定した上直列化
    した順番に前記結合機構に送信する機能を有し、前記コ
    マンドが受信を拒否された場合、優先順位に基づいて前
    記コマンドの再列化と再送信とを行うことを特徴とする
    請求項1または2記載のデータ処理システム。
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