JPH1153120A - ディスク制御装置およびディスク制御プログラムを記録した媒体 - Google Patents

ディスク制御装置およびディスク制御プログラムを記録した媒体

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JPH1153120A
JPH1153120A JP9214420A JP21442097A JPH1153120A JP H1153120 A JPH1153120 A JP H1153120A JP 9214420 A JP9214420 A JP 9214420A JP 21442097 A JP21442097 A JP 21442097A JP H1153120 A JPH1153120 A JP H1153120A
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JP
Japan
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disk
disk device
data transfer
time
response
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Withdrawn
Application number
JP9214420A
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English (en)
Inventor
Shinji Ogata
伸治 尾形
Norio Nakagawa
徳郎 中川
Shinya Mukai
真也 向井
Noriko Yasukawa
憲子 安川
Yoshiyuki Shibata
美幸 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク装置が使用できない時間を短縮し、
ディスク装置を用いてシステムの性能を向上させる。 【解決手段】 ディスク装置にライト要求を発行した後
に応答を受けてデータ転送を開始し、ディスク装置から
の処理完了の通知があったら正常終了の処理を行い、監
視手段11により、ディスク装置から処理完了の通知が
ない場合にライト要求を発行した後応答を受けたときか
ら計測してディスク装置のライトキャッシュへのデータ
転送時間の最大時間として予測される最大予測時間が経
過したか監視する。ライト要求を発行した後に応答を受
けたときからデータ転送数をカウントするデータ転送数
カウント手段19を設けて、このカウント値が初期値に
等しいか判別手段13で判別し、最大予測時間が経過し
かつカウント値が初期値のときエラー通知手段14によ
り使用者にエラーが発生したことを通知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク装置への
データ転送またはディスク装置からのデータ転送を制御
するディスク制御装置およびディスク制御プログラムを
記録した媒体に関する。ディスク装置内にホスト装置か
ら転送されたライトデータを格納するためのライトキャ
ッシュメモリ(以降、ライトキャッシュと呼ぶ)を持つ
ディスク装置においては、ディスク装置では、ホスト装
置からライトキャッシュへのデータ転送処理とライトキ
ャッシュからディスク媒体へのデータ転送処理を効率的
に行うことにより、ホスト装置からディスク装置へのデ
ータ転送処理時間の短縮の改善を図る。
【0002】ホスト装置からデータのライト要求を発行
された場合に、ホスト装置から転送されるデータはまず
ライトキャッシュ上に展開される。ディスク装置内では
本処理と、ライトキャッシュ上のデータをディスク媒体
へ転送する処理を同時に行うことにより、ライトキャッ
シュの空きを確保することによって、ホスト装置から転
送されるデータをライトキャッシュ上に展開する処理を
行う。ディスク装置がライトデータのキャッシュ制御を
行う場合には、ホスト装置からディスク装置へのデータ
転送が完了した時点で、実際にライトデータがディスク
媒体に書き込みが完了していない場合でも、ホスト装置
に転送完了の通知を行い、ホスト装置ではデータ転送処
理の完了を認識し、次の処理を行うことができる。
【0003】ディスク装置では、ディスク媒体上に不良
や問題がある場合には、リトライ処理やリカバリ処理な
どを実施することにより、ホスト装置が管理するデータ
が正しくディスク媒体上に存在するように制御する。た
だし、このような場合には、ディスク媒体が正常状態の
場合のアクセス処理時間より長い時間を要するが、ディ
スク装置からいずれ処理完了の応答がなされる。
【0004】しかし、ディスク装置内のプログラムエラ
ーの発生や、ホスト装置とディスク装置間の接続状態の
異常が発生した場合(以降、ディスク装置の無応答状態
と呼ぶ)には、ディスク装置からホスト装置へその完了
通知を行うことができない。ホスト装置側ではディスク
装置側でこのような状態にあるためにディスク装置から
のホスト装置への処理完了通知処理を行うことができな
い状態にあることを把握できないというために、ホスト
装置はディスク装置からの完了通知待ち状態となる。こ
れにより、ホスト装置の使用者からはシステムが使用で
きなくなってしまったように見える。ホスト装置では、
ディスク装置の無応答状態の検出をホスト装置の使用者
により検出し、この状態が発生していることを使用者に
通知して、異常状態から脱出する処理を行う。
【0005】このような場合、使用者にエラー発生を早
期に通知して、システムが使用できない時間を短縮する
ことが必要である。
【0006】
【従来の技術】従来のディスク装置を制御する情報処理
システムを図9に示す。図9において、101はホスト
装置であり、ホスト装置101はホスト装置101に接
続されたディスク装置102を制御する。ディスク装置
102内にはデータ転送処理部103、ライトキャッシ
ュ(ライトキャッシュメモリ)104、リードキャッシ
ュ(リードキャッシュメモリ)105、キャッシュ管理
部106、ディスク媒体リードライト処理部107およ
びディスク媒体108がそれぞれ設けられている。ホス
ト装置101からのライト要求時にはデータ転送処理部
103はホスト装置101にライトデータの送信要求を
行い、キャッシュ管理部106に問い合わせることによ
り、空きライトキャッシュ104に1ブロック単位でデ
ータを蓄積する。ライトキャッシュ104に蓄積された
ライトデータは、ディスクリードライト処理部107に
よりディスク媒体108に格納される。ホスト装置10
1からのリード要求時にはキャッシュ管理部106に問
い合わせることにより空きリードキャッシュ105に1
ブロック単位でディスク媒体108からデータが展開さ
れ、データ転送処理部103によりホスト装置101に
データを転送する。
【0007】ホスト装置101内には、リード/ライト
要求発行部109、時間監視部110、タイマ111お
よびデータ転送処理部112を有するディスク制御プロ
グラム113、ディスク装置制御部114およびデータ
メモリ115がそれぞれ設けられている。リード/ライ
ト要求発行部109によりディスク装置102に対して
データのライト要求を発行すると、ディスク装置102
よりデータの送信の要求を受ける。これにより、データ
転送処理部112はデータメモリ115からデータを読
み出してディスク装置制御部114からデータ転送を開
始する。ディスク装置102からの応答によりタイマ1
11を駆動し、所定時間、例えば30秒が経過したか時
間監視部110により監視する。所定時間内にディスク
装置102より処理完了の通知があれば、正常終了の処
理を行い、所定時間が経過しても処理完了の通知がなけ
れば、ディスク装置102内のプログラムエラーが発生
したり、ホスト装置101とディスク装置102間の接
続状態の異常が発生した、すなわち、ディスク装置10
2の無応答状態が発生したと判断し、使用者にエラーを
通知する。ここで、所定時間(例えば30秒)として、
ディスク装置102のディスク媒体108に不良があ
る、またはリトライ処理/リカバリ処理などの処理が行
われているなどを考慮した十分に長い時間を取ってい
る。
【0008】図10はホスト装置101のディスク制御
の処理を説明するフローチャートである。図10におい
て、まず、ステップS101でタイマ111をクリア
し、初期化しておく。次に、ステップS102でディス
ク装置102に対してライト要求を発行し、ステップS
103でディスク装置102からデータ送信要求の応答
を受ける。次に、ステップS104で応答を受けたとき
からタイマ111を起動し、時間監視を行う。そして、
ステップS105でデータ転送を開始する。
【0009】こうして、ステップS106でディスク装
置102からの処理完了応答の通知を待つ。次に、ステ
ップS107でディスク装置102からの処理完了の通
知があるか判別し、通知があったときは、ステップS1
08で正常終了の処理を行う。通知がない場合、ステッ
プS109で所定時間、例えば30秒が経過したか否か
を判別し、所定時間経過していないときは、ステップS
106に戻って処理完了の通知を待ち、所定時間経過し
たときは、ステップS110で使用者にエラーの発生を
通知する。すなわち、ディスク装置102内のプログラ
ムエラーやホスト装置101とディスク装置102間の
接続状態の異常が発生したこと(すなわち、ディスク装
置102の無応答状態)を使用者に通知する。このよう
に、十分長い時間(例えば、30秒)を設定して、ディ
スク装置102の無応答状態を監視していた。
【0010】図11は他の従来例を示す図である。図1
1において、ホスト装置101Aにはディスク装置10
2A,102Bが二重化されて接続されている。リード
/ライト要求処理部109Aによりディスク装置102
A,102Bに対してライト要求を発行して、ディスク
装置102A,102Bよりデータ送信要求を受ける
と、ライトデータはデータメモリ115Aからデータ転
送処理部112Aにより読み出されて、ディスク装置制
御部114Aからディスク装置102A,102Bにそ
れぞれデータ転送が開始される。ディスク装置102
A,102Bからの応答によりタイマ111Aを駆動し
て、時間監視部110Aにより監視を行い、所定時間、
例えば30秒経過してもディスク装置102A,102
Bより処理完了の通知がないときは、エラーの発生を通
知し、所定時間内に処理完了の通知があったときは、正
常終了とする。ライトデータは、ディスク装置102
A,102Bのデータ転送処理部103A,103Bに
よりキャッシュ管理部106A,106Bに問い合わせ
ることで空きのライトキャッシュ104A,104Bに
1ブロック単位で蓄積され、データ媒体リードライト処
理部107A,107Bによりディスク媒体108A,
108Bにそれぞれ格納される。
【0011】リード/ライト要求発行部109Aでリー
ド要求を発行すると、データ転送処理部112Aでリー
ドするディスク装置、例えばディスク装置102Aを決
定する。リード要求によりディスク装置102Aより応
答があったら、タイマ111Aを駆動、時間監視部11
0Aで時間を監視し、所定時間内にディスク装置102
Aより処理完了の通知があったら、正常終了とし、所定
時間が経過してもディスク装置102Aより処理完了の
通知がないときは、他方のディスク装置102Bにリー
ド要求を発行して、ディスク装置切換の処理を行う。
【0012】図12はリード要求時のホスト装置の処理
を説明するフローチャートである。図12において、ま
ず、ステップS111でタイマ111Aをクリアし、初
期化し、ステップS112で二重化されているディスク
装置102A,102Bのうちリード処理を行うディス
ク装置、例えばディスク装置102Aを決定する。次
に、ステップS113でディスク装置102Aにリード
要求を発行し、ステップS114でディスク装置102
Aよりデータを送信するとの応答を受ける。次に、ステ
ップS115でタイマ111Aを起動し、時間監視を行
い、ステップS116でディスク装置102Aからの処
理完了の通知待ちに入る。
【0013】次に、ステップS117でディスク装置1
02Aからの処理完了の通知があったか否かを判別し、
通知があったときは、ステップS118で正常終了の処
理を行い、通知がないときは、ステップS119に進
む。ステップS119では所定時間、例えば30秒が経
過したか否か判別し、経過していないときは、ステップ
S116に戻ってディスク装置102Aからの処理完了
の通知を待つ。所定時間が経過したときは、ステップS
120でディスク装置102Aにエラーが発生したこと
を使用者に通知する。そして、ステップS121で他方
のディスク装置102Bに対して再びリード要求を発行
し、ステップS122でディスク装置102Bからの処
理完了の通知を待つ。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
にあっては、ディスク装置の無応答状態の検出をホスト
装置の使用者による検出を行う場合、使用者からはディ
スク装置の動作状態を把握することが不可能なため、十
分な時間を設定して、ディスク装置内のプログラムエラ
ーが発生した場合、ホスト装置とディスク装置間の接続
状態の異常が発生した場合のディスク装置の無応答状態
を監視しなければならない。
【0015】すなわち、ホスト装置自身がディスク装置
の媒体上に不良や問題があるなどを考慮して十分長く設
定された時間を設定してディスク装置の無応答状態を監
視し、さらにホスト装置ではディスク装置内でのリトラ
イ処理/リカバリ処理などの処理が行われていることも
考慮した非常に十分長い時間を設定してディスク装置の
無応答状態を監視しなければならない。
【0016】また、このようなディスク装置の無応答状
態により、ディスク装置が二重化されている場合には、
他方のディスク装置に切換えることが遅れてしまう。そ
の結果、ホスト装置でディスク装置を使用できない状態
が長期化するという問題があった。本発明は、このよう
な従来の問題に鑑みてなされたものであって、ディスク
装置の無応答状態を早期に検出することで、使用者への
エラーの発生を早期に通知し、ディスク装置の使用でき
ない時間を短縮化することができるディスク制御装置お
よびディスク制御プログラムを記録した媒体を提供する
ことを目的とする。また、本発明はディスク装置を二重
化している場合に一方のディスク装置の無応答状態を早
期に検出することで他方のディスク装置に早期に切換
え、ディスク装置の使用できない時間を短縮化すること
ができるディスク制御装置およびディスク制御プログラ
ムを記録した媒体を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、図1のように構成する。請求項1の発明
は、ディスク装置にライト要求を発行した後に応答を受
けてデータ転送を開始し、ディスク装置からの処理完了
の通知があったら正常終了の処理を行うディスク制御装
置において、前記ディスク装置から処理完了の通知がな
い場合にライト要求を発行した後応答を受けたときから
計測して前記ディスク装置のライトキャッシュへのデー
タ転送時間の最大時間として予測される最大予測時間が
経過したか監視する監視手段11と、ライト要求を発行
した後に応答を受けたときからデータ転送数をカウント
するデータ転送数カウント手段19と、データ転送数カ
ウント手段19のカウント値が初期値に等しいか判別す
る判別手段13と、前記最大予測時間が経過しかつカウ
ント値が初期値のとき使用者にエラーが発生したことを
通知するエラー通知手段14と、を備える。
【0018】請求項2の発明は、前記最大予測時間は、
前記ディスク装置内のライトキャッシュサイズを予め知
ることによりライトキャッシュ全てにデータ転送処理を
行った場合に要する時間とした。請求項3の発明は、前
記ディスク装置のライトキャッシュ上のデータをディス
ク媒体に書き込む処理を行うように要求する書込み要求
発行手段20を設けた。
【0019】請求項4の発明は、二重化されたディスク
装置の一方にリード要求を発行した後応答を受けてデー
タ転送を開始し、一方のディスク装置の処理完了の通知
があったら正常終了の処理を行うディスク制御装置にお
いて、前記ディスク装置の一方から処理完了の通知がな
い場合に、リード要求を発行した後に応答を受けたとき
から計測して前記ディスク装置から所定量のデータ転送
を受けるまでのデータ転送時間の最大時間として予測さ
れる最大予測時間が経過したか監視する監視手段11A
と、リード要求を発行した後に応答を受けたときからデ
ータ転送数をカウントするデータ転送数カウント手段1
9Aと、データ転送数カウント手段19Aのカウント値
が初期値に等しいか判別する判別手段12Aと、前記最
大予測時間が経過しかつカウント値が初期値のとき二重
化されたディスク装置の他方にリード要求を再度発行す
るリード要求再発行手段21と、を備える。
【0020】請求項5の発明は、前記最大予測時間は、
ディスク装置のリードする位置が確定するまでの時間
と、ディスク媒体からリードキャッシュへのデータ転送
処理時間からなる。請求項6の発明は、ディスク装置に
ライト要求を発行した後に応答を受けてデータ転送を開
始し、ディスク装置からの処理完了応答の通知があった
ら正常終了の処理を行うためのディスク制御プログラム
を記録した媒体において、前記ディスク装置から処理完
了応答の通知がない場合にライト要求を発行した後に応
答を受けたときから計測して前記ディスク装置のライト
キャッシュへのデータ転送時間の最大時間として予測さ
れる最大予測時間が経過したか監視する監視手段11
と、ライト要求を発行した後に応答を受けたときからデ
ータ転送数をカウントするデータ転送数カウント手段1
9のカウント値が初期値に等しいか判別する判別手段1
3と、前記最大予測時間が経過しかつカウント値が初期
値のとき使用者にエラーが発生したことを通知するエラ
ー通知手段14と、を備えたことを特徴とするディスク
制御プログラムを記録した媒体よりなる。
【0021】請求項7の発明は、ディスク制御プログラ
ムを記録した媒体において、前記最大予測時間は、前記
ディスク装置内のライトキャッシュサイズを予め知るこ
とによりライトキャッシュ全てにデータ転送処理を行っ
た場合に要する時間としたことを特徴とするディスク制
御プログラムを記録した媒体よりなる。請求項8の発明
は、ディスク制御プログラムを記録した媒体において、
前記ディスク装置のライトキャッシュ上のデータをディ
スク媒体に書き込む処理を行うように要求する書込み要
求発行手段20を設けたことを特徴とするディスク制御
プログラムを記録した媒体よりなる。
【0022】請求項9の発明は、二重化されたディスク
装置の一方にリード要求を発行した後応答を受けてデー
タ転送を開始し、一方のディスク装置の処理完了応答の
通知があったら正常終了の処理を行うためのディスク制
御プログラムを記録した媒体において、前記ディスク装
置の一方から処理完了応答の通知がない場合に、リード
要求を発行した後に応答を受けたときから計測して前記
ディスク装置から所定量のデータ転送を受けるまでのデ
ータ転送時間の最大時間として予測される最大予測時間
が経過したか監視する監視手段11Aと、リード要求を
発行した後に応答を受けたときからデータ転送数をカウ
ントするデータ転送数カウント手段19Aのカウント値
が初期値に等しいか判別する判別手段13Aと、前記最
大予測時間が経過しかつカウント値が初期値のとき二重
化されたディスク装置の他方にリード要求を再度発行す
るリード要求再発行手段21と、を備えたことを特徴と
するディスク制御プログラムを記録した媒体よりなる。
【0023】請求項10の発明は、ディスク制御プログ
ラムを記録した媒体において、前記最大予測時間は、デ
ィスク装置のリードする位置が確定するまでの時間と、
ディスク媒体からリードキャッシュへのデータ転送処理
時間からなることを特徴とするディスク制御プログラム
を記録した媒体よりなる。このような構成を備えた本発
明によれば、最大予測時間が経過し、データ転送数カウ
ンタのカウント値が初期値のままのときは、ディスク装
置へデータを取り込む処理が実施されていないと判断
し、ディスク装置内のプログラムエラーが発生したり、
また、ディスク装置との接続状態に異常が発生したよう
なディスク装置の無応答状態が発生したと認識し、早期
にディスク装置にエラーが発生したことを通知するの
で、ディスク装置を使用することができない時間を短縮
することができる。その結果、ディスク装置を使用した
システムの性能を向上させることができる。
【0024】また、ディスク装置のテストキャッシュに
前回のデータが残っているような場合には、ディスク装
置のライトキャッシュのデータをディスク媒体に書き込
む要求を発行するので、ディスク装置のライトキャッシ
ュにデータが残っているような状態がなくなり、ディス
ク装置の無応答状態を早期に検出して、エラーの発生を
通知できるので、ディスク装置を使用することができな
い時間を短縮することができ、その結果、ディスク装置
を使用したシステムの性能を向上させることができる。
【0025】さらに、ディスク装置を二重化して一方の
ディスク装置にリード要求を発行し、そのディスク装置
が無応答状態になったときは早期に検出して、他方のデ
ィスク装置に再度リード要求を発行して、切換え処理を
行うため、ディスク装置を使用することができない時間
を短縮することができる。その結果、二重化したディス
ク装置を用いるシステムの性能を向上させることができ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】図2は本発明の第1の実施形態を
示す全体構成図である。図2において、1はホスト装置
であり、ホスト装置1にはディスク装置2が接続され、
ディスク制御装置としてのホスト装置1はディスク装置
2を制御する。ディスク装置2内にはデータ転送処理部
3、キャッシュ管理部4、ライトキャッシュ(ライトキ
ャッシュメモリ)5、リードキャッシュ(リードキャッ
シュメモリ)6、ディスク媒体リードライト処理部7お
よびディスク媒体8がそれぞれ設けられている。
【0027】データ転送処理部3は、ホスト装置1から
ライト要求があると、ホスト装置1に対してデータの送
信要求を行い、応答する。キャッシュ管理部4はライト
キャッシュ5およびリードキャッシュ6を管理する。デ
ータ転送処理部3はキャッシュ管理部4に問い合わせる
ことにより、空きのライトキャッシュ5に受け取ったデ
ータを格納する。ライトキャッシュ5には1ブロック単
位(256バイト)でデータが蓄積される。ライトキャ
ッシュ5に蓄積されたデータはデータ媒体リードライト
処理部7によりディスク媒体8に格納される。ホスト装
置1よりリード要求があると、データ転送処理部3は、
ホスト装置1にデータを送信する旨の応答を行う。デー
タ転送処理部3からキャッシュ管理部4に問い合わせる
ことにより空きのリードキャッシュ6にディスク媒体8
からデータをディスク媒体リードライト処理部7により
読み出してデータが展開される。リードキャッシュ6に
は1ブロック単位でデータが蓄積される。リードキャッ
シュ6に蓄積されたデータは、データ転送処理部3によ
りホスト装置1に転送される。
【0028】ホスト装置1内には図示しないメモリ(媒
体)内にディスク制御プログラム9が格納され、ディス
ク制御プログラム9はリード/ライト要求発行手段とし
てのリード/ライト要求発行部10、時間監視手段とし
ての時間監視部11、タイマ12、判別手段としての判
別部13、エラー通知手段としてのエラー通知部14、
およびデータ転送処理手段としてのデータ転送処理部1
5を有する。
【0029】また、ホスト装置1内にはディスク装置制
御部16、データメモリ17、予測時間メモリ18が設
けられ、ディスク装置制御部15内にはデータ転送数カ
ウンタ19がそれぞれ設けられている。リード/ライト
要求発行部10は、ライト要求またはリード要求を発行
し、これらの要求はデータ転送処理部15、ディスク装
置制御部16を経由してディスク装置2に出力される。
本実施形態においては、リード要求の場合は従来例と同
じであり、ディスク装置2に対するライト要求の場合に
ついて説明する。データ転送処理部15は、ディスク装
置2のアクセス位置の決定、データ転送量の決定などを
行う。
【0030】タイマ12は、ディスク装置2にライト要
求を発行し、応答があったときカウントを開始する。時
間監視部11は、タイマ12のカウントする時間を監視
し、予測時間メモリ18内に予め格納されている最大予
測時間になったか監視する。最大予測時間は、ホスト装
置1からディスク装置2のライトキャッシュ5へのデー
タ転送時間の最大時間として予測できる時間であり、デ
ィスク装置2のライトキャッシュサイズを予め知ること
ができるので、ライトキャッシュ5の全てにホスト装置
1からデータ転送を行った場合に要する時間である。こ
の最大予測時間は、ホスト装置1とディスク装置2のラ
イトキャッシュ5への転送時間であるため、ディスク装
置2のライトキャッシュ5からディスク媒体8にデータ
を転送する時間に比較して十分に短い時間である。すな
わち、この最大予測時間は、ディスク装置2内でのリト
ライ処理、リカバリ処理などの処理が行われることを考
慮して設定した従来の十分長い時間に比較して十分に短
い時間となっている。
【0031】判別部13は、データ転送数カウンタ19
のカウント値が初期値に等しいか判別する。ディスク装
置制御部16にデータ転送数カウンタ19を設け、ホス
ト装置1からディスク装置2にデータ転送処理を開始す
る前にデータ転送数カウンタ19を初期化し、ライト要
求して応答があったときからデータ転送数カウンタ19
を起動し、このデータ転送数カウンタ19をデータ転送
処理部15で読み込み、ディスク装置2がホスト装置1
からのデータを取り込む処理を実行しているか判別でき
るようにしている。ライト要求を発行して、ディスク装
置2から応答があったときからタイマ12を起動し、時
間監視部11において、タイマ12で計測した時間が最
大予測時間を経過したことを監視したとき、判別部13
はデータ転送数カウンタ19のカウント値が初期値に等
しいか判別し、カウント値が初期値と異なっていた場合
には、ディスク装置2からホスト装置1にデータを取り
込む処理が実施されており、ディスク装置2の無応答状
態になる問題が発生していないと判断し、そのまま、デ
ィスク装置2からの処理部の通知待ち状態とする。デー
タ転送数カウンタ19のカウント値が初期値のままであ
った場合には、ディスク装置2からホスト装置1のデー
タの取り込み処理が開始されていないと判断し、ディス
ク装置2の無応答状態になる問題が発生したとする。
【0032】エラー通知部14は、判別部13によりデ
ータ転送数カウンタ19のカウント値が初期値に等しい
と判別されたときは、ディスク装置2の無応答状態にな
る問題が発生しているので、ディスク装置2からの処理
完了の通知を待つ状態を解除し、ホスト装置1の使用者
にエラーの発生を通知する。ディスク装置2より応答を
受けてからホスト装置1の使用者にエラーが通知される
までの時間は、従来より十分短い。
【0033】ディスク装置制御部16は、リード/ライ
ト要求発行部10からのライト要求をディスク装置2に
発行し、ディスク装置2からのデータ要求に基づき、デ
ータをディスク装置2に送る。このときのデータの送信
量の変化に伴い、データ転送数カウンタ19のカウント
値を制御する。データメモリ17内にはデータが格納さ
れており、データ転送処理部15により読み出されて、
ディスク装置制御部16からディスク装置2に送信され
る。予測時間メモリ18内には前記最大予測時間が予め
格納されている。
【0034】図3はホスト装置1のディスク制御の処理
を説明するフローチャートである。なお、この処理にお
いては、ディスク装置2のライトキャッシュ5内にはデ
ータは残っていないものとする。図3において、まず、
ステップS1でデータ転送処理部15によりタイマ12
とデータ転送数カウンタ19をクリアし、初期化する。
次に、ステップS2でホスト装置1よりディスク装置2
に対してデータを転送する処理が必要になった場合に、
リード/ライト要求発行部10によりライト要求を発行
し、データ転送処理部15、ディスク装置制御部16を
経由してディスク装置2にライト要求を出力する。
【0035】次に、ステップS3でディスク装置2のデ
ータ転送処理部3よりデータ送信の要求を受ける。ディ
スク装置2より応答を受けたときからステップS4でタ
イマ12およびデータ転送数カウンタ19を起動し、ス
テップS5でデータ転送を開始する。すなわち、データ
転送処理部15でデータメモリ17からデータを読み出
して、ディスク装置制御部16からデータ転送を開始す
る。こうして、ステップS6でディスク装置2からの処
理完了の通知を待つ状態に入る。
【0036】ステップS7ではディスク装置2からの処
理完了の通知があったかを判別し、予め設定した最大予
測時間が経過する前に、ディスク装置2からの処理完了
の通知があったときは、ステップS8で正常終了の処理
を行う。通知がないときは、ステップS9に進む。タイ
マ12で計測した時間が最大予測時間を超えたか否かを
時間監視部11で監視する。最大予測時間が経過しない
ときは、ステップS6に戻ってディスク装置2からの処
理完了の通知を待ち、最大予測時間を経過したときは、
ステップS10に進む。ステップS10ではデータ転送
数カウンタ19のカウント値が初期値のままか判別部1
3で判別し、カウント値が初期値と異なっているとき
は、ディスク装置2からホスト装置1のデータを取り込
む処理が実施されており、ディスク装置2の無応答状態
となる問題は発生していないと判断して、ステップS6
に戻り、ディスク装置2からの処理完了の通知終了状態
を継続する。データ転送数カウンタ19のカウント値が
初期値のままのときは、ディスク装置2からホスト装置
1のデータを取り込む処理が開始されていないと判断
し、ディスク装置2に無応答状態になる問題が発生した
と認識して、ステップS11でホスト装置1の使用者に
エラーが発生したことを通知する。
【0037】ディスク装置2より応答を受けてからホス
ト装置1の使用者に対してエラーが通知されるまでの時
間は、2秒程度であり、従来の待ち時間、例えば30秒
に比較して十分短いため、ホスト装置1において、ディ
スク装置2を使用することができない時間を大幅に短縮
することができる。その結果、ディスク装置2を使用す
るシステムの性能を向上させることができる。
【0038】図4は本発明の第2の実施形態を示す全体
構成図である。第1の実施形態においては、ディスク装
置2のライトキャッシュ5にデータが残っていない場合
の処理について説明したが、ディスク装置2で、ライト
キャッシュ制御を行う場合には、ホスト装置1からライ
トキャッシュ5へのデータ転送完了時に、ホスト装置1
から転送されたデータが全てディスク媒体8に書き込ま
れる前にディスク装置2からデータ転送完了通知を行
う。このため、次にホスト装置1からディスク装置2へ
データのライト要求が発生した場合には、ライトキャッ
シュ5上に前回のデータが残っており次のライトコマン
ド発行時に前回のライトデータをディスク媒体8に書き
込む処理が行われてから、ディスク装置2でホスト装置
1からデータを取り込む処理を開始する場合がある。こ
の場合、正常状態であっても最大予測時間より処理時間
を要する場合がある。この時には、エラー通知を行わな
いようにしなければならない。そこで、本実施形態にお
いては、ディスク装置2のライトキャッシュ5上のデー
タをディスク媒体8に書き込む処理を行うコマンドを用
意しこのコマンドが正常終了することを確認してから、
次コマンドを発行することにより、エラー監視を行う。
【0039】図4において、図2の第1の実施形態に対
して、ホスト装置1のディスク制御プログラム9内に書
込み要求発行手段としての書込み要求発行部20が追加
して設けられている。他の構成は図2と同様になってい
る。書込み要求発行部20は、ディスク装置2のライト
キャッシュ5にあるデータをディスク媒体8に書き込む
ことを要求する。この書込み要求によりライトキャッシ
ュ5にあるデータがディスク媒体8に書き込まれて、ラ
イトキャッシュ5に空きになったとき、リード/ライト
要求発行部10からライト要求を発行する。
【0040】図5は図4のディスク制御の処理を説明す
るフローチャートである。図5において、図3のフロー
チャートに対して、ステップS0およびステップS0A
が追加して設けられている。ステップS0およびステッ
プS0Aを説明して他のステップS1〜S11について
は説明を省略する。ステップS0において、書込み要求
発行部20により、ディスク装置2に対してライトキャ
ッシュ5にあるデータをディスク媒体8に書き込むよう
要求を発行する。この書込み要求は、データ転送処理部
15、ディスク装置制御部16を経由してディスク装置
2に発行される。ディスク装置2では書込み要求をデー
タ転送処理部3で受け、ライトキャッシュ5にあるデー
タをディスク媒体リードライト処理部7の処理によりデ
ィスク媒体8に書き込む。こうして、ライトキャッシュ
5は空き状態にある。この書込み処理が完了したことを
データ転送処理部3はホスト装置1に通知する。
【0041】次に、ステップS0Aで書込み通知があっ
たか判別し、通知があったときは、ステップS1〜S1
1の処理を行う。このように、ライトキャッシュ5にデ
ータが残っている場合でもデータをディスク媒体8に書
込み処理してからエラー通知を行うので、前記第1の実
施形態を同様な効果が得られる。図6は本発明の第3の
実施形態を示す全体構成図である。
【0042】図6において、1Aはホスト装置であり、
ホスト装置1Aにはディスク装置2Aおよびディスク装
置2Bが二重化されてそれぞれ接続されている。ディス
ク制御装置としてのホスト装置1Aはディスク装置2
A,2Bをそれぞれ制御する。ここではホスト装置1A
からディスク装置2Aへのリード要求時の制御を説明す
る。ホスト装置1Aからディスク装置2A,2Bに対す
るライト要求時の制御は、従来と同じである。
【0043】ディスク装置2A,2B内には、図2と同
様に、データ転送処理部3A,3B、キャッシュ管理部
4A,4B、ライトキャッシュ5A,5B、リードキャ
ッシュ6A,6B、ディスク媒体リードライト処理部7
A,7B、およびディスク媒体8A,8Bがそれぞれ設
けられている。ホスト装置1Aには図示しないメモリ
(媒体)にディスク制御プログラム9Aが格納され、デ
ィスク制御プログラム9Aはリード/ライト要求発行手
段としてのリード/ライト要求発行部10A、時間監視
手段としての時間監視部11A、第1のタイマ12A、
第2のタイマ12B、判別手段としての判別部13A、
エラー通知手段としてのエラー通知部14A、リード要
求再発行手段としてのリード要求再発行部21およびデ
ータ転送処理手段としてのデータ転送処理部15Aを有
する。また、ホスト装置1Aにはディスク装置制御部1
6A、データメモリ17Aおよび予測時間メモリ18A
がそれぞれ設けられ、ディスク装置制御部16A内には
データ転送数カウント手段としてのデータ転送数カウン
タ19Aが設けられている。
【0044】予測時間メモリ18A内にはディスク装置
2A,2Bからホスト装置1Aにリードデータが転送さ
れるリードデータ転送時間の最大時間として予測される
最大予測時間が予め格納されている。この最大予測時間
は、ディスク装置2A,2Bのリードする位置が確定す
るまでの時間とディスク媒体8A,8Bからリードキャ
ッシュ6A,6Bに所定量のデータが転送される時間で
ある。所定量のデータは、1ブロック(256バイト)
に限らず、例えば1バイトであっても良い。ディスク装
置2A,2Bのリードする位置が確定するまでの時間
は、ディスクの回転時間とシーク時間よりなる。また、
リードキャッシュ6A,6Bからホスト装置1に転送さ
れる時間はごくわずかであり、この時間は最大予測時間
に入らない。この最大予測時間は、ディスク装置2A,
2B内でのリトライ処理/リカバリ処理などの処理が行
われる時間は入らず、2秒程度であり、従来の所定時
間、例えば30秒に比べると、十分に短い時間である。
【0045】ディスク装置制御部16A内のデータ転送
数カウンタ19Aは、ディスク装置2A,2Bから送ら
れてくるリードデータをカウントする。リード要求発行
後ディスク装置2A,2Bより応答があったときからデ
ータ転送数カウンタ19Aを起動し、ホスト装置1Aが
ディスク装置2A,2Bからデータを取り込む処理を実
行しているが、データ転送処理部15Aでデータ転送数
カウンタ19Aのカウント値を読み出すようにしてい
る。また、データ転送処理部15Aは、ディスク装置2
A,2Bの決定、アクセス位置の決定、データ転送量の
決定などを行う。
【0046】リード/ライト要求発行部10Aは、デー
タ転送処理部15A、ディスク装置制御部16Aを経由
して安定したディスク装置2A,2Bにリード要求を発
行する。第1のタイマ12Aは従来のタイマであり、時
間監視部11Aは、第1のタイマ12Aの計測した時間
が所定の時間、例えば30秒を経過したか監視する。第
2のタイマ12Bは新しく設けたタイマであり、また、
時間監視部11Aは、第2のタイマ12Bの計測した時
間が最大予測時間、例えば2秒を経過したか監視する。
リード要求発行後ディスク装置2A,2Bからの応答が
あったときから計測して最大予測時間が経過したとき、
判別部13Aはデータ転送数カウンタ19Aのカウント
値が初期値に等しいか判別する。カウント値が初期値と
異なっている場合には、ディスク装置2A,2Bからホ
スト装置1Aにデータの取込み処理が実施されており、
ディスク装置2A,2Bの無応答状態となる問題は発生
していないと判断して、ディスク装置2A,2Bからの
処理完了の通知待ちとする。カウント値が初期値のまま
のときは、ディスク装置2A,2Bからホスト装置1A
にデータの取込み処理が実施されておらず、ディスク装
置2A,2Bの無応答状態になる問題が発生したと判断
する。この場合には、リード要求再発行部21は、二重
化されているディスク装置2A,2Bの他方に再度リー
ド要求を発行する。これにより、両方のディスク装置2
A,2Bが起動され、データ転送処理部15Aではいず
れかのディスク装置、例えばディスク装置2Bからの処
理完了の通知を受けたとき、ディスク装置2Bの処理を
完了したこととする。
【0047】エラー通知部14Aは、ディスク装置2
A,2Bのうちディスク装置2Aから所定の時間、例え
ば30秒を経過しても処理完了応答の通知がないとき
は、そのディスク装置2Aにエラーが発生したことを使
用者に通知する。図7はホスト装置1Aのディスク制御
の処理を説明するフローチャートである。
【0048】図7において、まず、ステップS21でデ
ータ転送処理部15Aの指示により、ディスク装置制御
部16Aでデータ転送数カウンタ19Aをクリアし、初
期化する。また、データ転送処理部15Aにより、第1
のタイマ12Aおよび第2のタイマ12Bをクリアし、
初期化する。次に、ステップS22でディスク転送処理
部15Aにより二重化状態にあるディスク装置2A,2
Bのうちリード処理を行うディスク装置、例えばディス
ク装置2Aを決定する。
【0049】次に、ステップS23でリード/ライト要
求発行部10Aによりデータ転送処理部15A、ディス
ク装置制御部16Aを経由して決定したディスク装置2
Aに対してリード要求を発行する。リード要求を受けた
ディスク装置2Aのデータ転送処理部3Aは、データを
ホスト装置1Aに転送する旨の応答を行う。次に、ステ
ップS24でディスク装置2Aより応答を受けると、ス
テップS25でデータ転送処理部15Aにより、第1の
タイマ12Aおよび第2のタイマ12Bを起動し、ま
た、データ転送数カウンタ19Aを起動する。そして、
ステップS26でディスク装置2Aからの処理完了の待
ち状態に入る。
【0050】次に、ステップS27でディスク装置2A
からの処理完了の通知があったか判別する。処理完了の
通知があったときは、ステップS28で正常終了の処理
を行い、処理完了の通知がないときは、ステップS29
で第2のタイマ12Bで計測した時間が最大予測時間を
経過したか時間監視部11Aで監視する。第2のタイマ
12Bで計測した時間が最大予測時間に達していないと
きは、ステップS26に戻って、ディスク装置2Aから
の処理完了の待ち状態を継続する。第2のタイマ12B
で計測した時間が最大予測時間を経過したときは、ステ
ップS30で判別部13Aによりデータ転送数カウンタ
19Aのカウント値が初期値に等しいか判別する。カウ
ント値が初期値と異なっている場合には、ディスク装置
2Aからホスト装置1Aへデータを取り込む処理が実施
されており、ディスク装置2Aの無応答状態となる問題
は発生していないと判断して、ステップS26に戻り、
ディスク装置2Aからの処理完了の待ち状態を継続す
る。カウント値が初期値のままの場合には、ディスク装
置2Aからホスト装置1Aへデータを取り込む処理が実
施されておらず、ディスク装置2Aの無応答状態となる
問題が発生したと判断して、ステップS31で二重化状
態にあるディスク装置2Aとペアのディスク装置2Bに
対してリード要求再発行部10Aによりリード要求を再
度発行する。こうして、ステップS32でディスク装置
2Aまたはディスク装置2Bからの処理完了応答の待ち
状態に入る。
【0051】次に、ステップS33で一方のディスク装
置2Aからの処理完了の通知があったかを判別し、あっ
たときはステップS39に進み、ないときは他方のディ
スク装置2Bより処理完了の通知があったので、ステッ
プS34でディスク装置2Bの正常終了の処理を行う。
次に、ステップS35で一方のディスク装置2Aより処
理完了の通知があったか否かを判別し、通知がないとき
は、ステップS36で従来の所定の時間、例えば30秒
経過したか判別し、経過したときは、ステップS37で
一方のディスク装置2Aのエラー発生を通知する。ま
た、ステップS35で一方のディスク装置2Aより処理
完了応答の通知があったときは、ステップS38で一方
のディスク装置2Aの終了処理を行うが、データは他方
のディスク装置2Bよりデータを受けとっているので、
一方のディスク装置2Aからのデータ受信は行わない。
なお、ステップS33で一方のディスク装置2Aより処
理完了の通知があったときは、ステップS39で一方の
ディスク装置2Aよりデータを受信し、正常終了の処理
を行う。
【0052】また、ステップS40で他方のディスク装
置2Bから処理完了の通知があったか判別し、通知がな
いときは、ステップS41で従来の所定時間が経過した
か判別し、経過したときは、ステップS42で他方のデ
ィスク装置2Bにエラーが発生したことを通知する。ス
テップS40で他方のディスク装置2Bは処理完了の通
知があったときは、ステップS43で他方のディスク装
置2Bの終了処理を行うが、データは一方のディスク装
置2Aですでに受信しているので、他方のディスク装置
2Bからのデータ受信は行わない。
【0053】このように、一方のディスク装置2Aか
ら、最大予測時間が経過しても処理完了の通知がないと
きは、他方のディスク装置2Bにリード処理要求を再度
発行して、他方のディスク装置2Bに切り換えるため、
ディスク装置2A,2Bを使用することができない状態
を短縮することができる。その結果、ディスク装置2
A,2Bを用いるシステムの性能を向上させることがで
きる。
【0054】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、最大予測時間が経過し、データ転送数カウンタのカ
ウント値が初期値のままのときは、ディスク装置の無応
答状態となる問題が発生したと認識し、早期にディスク
装置にエラーが発生したことを通知するため、ディスク
装置を使用することができない時間を短縮することがで
きる。その結果、ディスク装置を使用したシステムの性
能を向上させることができる。
【0055】また、ディスク装置のライトキャッシュに
前回のデータが残っているような場合には、ディスク装
置のライトキャッシュのデータをディスク媒体に書き込
む要求を発行するため、ディスク装置のライトキャッシ
ュにデータが残っているような状態がなくなり、エラー
の発生を早期に通知できるので、ディスク装置を使用す
ることができない時間を短縮することができ、その結
果、ディスク装置を使用したシステムの性能を向上させ
ることができる。
【0056】さらに、ディスク装置を二重化して一方の
ディスク装置にリード要求を発行し、そのディスク装置
が無応答状態になったときは早期に検出して、他方のデ
ィスク装置に再度リード要求を発行して、切換え処理を
行うため、ディスク装置を使用することができない時間
を短縮することができる。その結果、二重化したディス
ク装置を用いるシステムの性能を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の第1の実施形態を示す全体構成図
【図3】図2のホスト装置の処理を説明するフローチャ
ート
【図4】本発明の第2の実施形態を示す全体構成図
【図5】図4のホスト装置の処理を説明するフローチャ
ート
【図6】本発明の第3の実施形態を示す全体構成図
【図7】図6のホスト装置の処理を説明するフローチャ
ート(その一)
【図8】図6のホスト装置の処理を説明するフローチャ
ート(その二)
【図9】従来例を示す図
【図10】従来例の処理を説明するフローチャート
【図11】他の従来例を示す図
【図12】他の従来例の処理を説明するフローチャート
【符号の説明】
1,1A:ホスト装置(ディスク制御装置) 2,2A,2B:ディスク装置 3,3A,3B:データ転送処理部 4,4A,4B:キャッシュ管理部 5,5A,5B:ライトキャッシュ 6,6A,6B:リードキャッシュ 7,7A,7B:ディスク媒体リードライト処理部 8,8A,8B:ディスク媒体 9,9A:ディスク制御プログラム 10,10A:リード/ライト要求発行部 11,11A:時間監視部(時間監視手段) 12:タイマ 12A:第1のタイマ 12B:第2のタイマ 13,13A:判別部(判別手段) 14,14A:エラー通知部(エラー通知手段) 15,15A:データ転送処理部 16,16A:ディスク装置制御部 17,17A:データメモリ 18,18A:予測時間メモリ 19,19A:データ転送数カウンタ(データ転送数カ
ウント手段) 20:書込み要求発行部(書込み要求発行手段) 21:リード要求再発行部(リード要求再発行手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 向井 真也 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 安川 憲子 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 柴田 美幸 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスク装置にライト要求を発行した後に
    応答を受けてデータ転送を開始し、ディスク装置からの
    処理完了の通知があったら正常終了の処理を行うディス
    ク制御装置において、 前記ディスク装置から処理完了の通知がない場合にライ
    ト要求を発行した後応答を受けたときから計測して前記
    ディスク装置のライトキャッシュへのデータ転送時間の
    最大時間として予測される最大予測時間が経過したか監
    視する監視手段と、 ライト要求を発行した後に応答を受けたときからデータ
    転送数をカウントするデータ転送数カウント手段と、 該データ転送数カウント手段のカウント値が初期値に等
    しいか判別する判別手段と、 前記最大予測時間が経過しかつカウント値が初期値のと
    き使用者にエラーが発生したことを通知するエラー通知
    手段と、を備えたことを特徴とするディスク制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のディスク制御装置におい
    て、 前記最大予測時間は、前記ディスク装置内のライトキャ
    ッシュサイズを予め知ることによりライトキャッシュ全
    てにデータ転送処理を行った場合に要する時間としたこ
    とを特徴とするディスク制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1,2記載のディスク制御装置にお
    いて、 前記ディスク装置のライトキャッシュ上のデータをディ
    スク媒体に書き込む処理を行うように要求する書込み要
    求発行手段を設けたことを特徴とするディスク制御装
    置。
  4. 【請求項4】二重化されたディスク装置の一方にリード
    要求を発行した後応答を受けてデータ転送を開始し、一
    方のディスク装置の処理完了の通知があったら正常終了
    の処理を行うディスク制御装置において、 前記ディスク装置の一方から処理完了の通知がない場合
    に、リード要求を発行した後に応答を受けたときから計
    測して前記ディスク装置から所定量のデータ転送を受け
    るまでのデータ転送時間の最大時間として予測される最
    大予測時間が経過したか監視する監視手段と、 リード要求を発行した後に応答を受けたときからデータ
    転送数をカウントするデータ転送数カウント手段と、 該データ転送数カウント手段のカウント値が初期値に等
    しいか判別する判別手段と、 前記最大予測時間が経過しかつカウント値が初期値のと
    き二重化されたディスク装置の他方にリード要求を再度
    発行するリード要求再発行手段と、を備えたことを特徴
    とするディスク制御装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載のディスク制御装置におい
    て、 前記最大予測時間は、ディスク装置のリードする位置が
    確定するまでの時間と、ディスク媒体からリードキャッ
    シュへのデータ転送処理時間からなることを特徴とする
    ディスク制御装置。
  6. 【請求項6】ディスク装置にライト要求を発行した後に
    応答を受けてデータ転送を開始し、ディスク装置からの
    処理完了応答の通知があったら正常終了の処理を行うた
    めのディスク制御プログラムを記録した媒体において、 前記ディスク装置から処理完了応答の通知がない場合に
    ライト要求を発行した後に応答を受けたときから計測し
    て前記ディスク装置のライトキャッシュへのデータ転送
    時間の最大時間として予測される最大予測時間が経過し
    たか監視する監視手段と、 ライト要求を発行した後に応答を受けたときからデータ
    転送数をカウントするデータ転送数カウント手段のカウ
    ント値が初期値に等しいか判別する判別手段と、 前記最大予測時間が経過しかつカウント値が初期値のと
    き使用者にエラーが発生したことを通知するエラー通知
    手段と、を備えたことを特徴とするディスク制御プログ
    ラムを記録した媒体。
  7. 【請求項7】請求項6記載のディスク制御プログラムを
    記録した媒体において、 前記最大予測時間は、前記ディスク装置内のライトキャ
    ッシュサイズを予め知ることによりライトキャッシュ全
    てにデータ転送処理を行った場合に要する時間としたこ
    とを特徴とするディスク制御プログラムを記録した媒
    体。
  8. 【請求項8】請求項6,7記載のディスク制御プログラ
    ムを記録した媒体において、 前記ディスク装置のライトキャッシュ上のデータをディ
    スク媒体に書き込む処理を行うように要求する書込み要
    求発行手段を設けたことを特徴とするディスク制御プロ
    グラムを記録した媒体。
  9. 【請求項9】二重化されたディスク装置の一方にリード
    要求を発行した後応答を受けてデータ転送を開始し、一
    方のディスク装置の処理完了応答の通知があったら正常
    終了の処理を行うためのディスク制御プログラムを記録
    した媒体において、 前記ディスク装置の一方から処理完了応答の通知がない
    場合に、リード要求を発行した後に応答を受けたときか
    ら計測して前記ディスク装置から所定量のデータ転送を
    受けるまでのデータ転送時間の最大時間として予測され
    る最大予測時間が経過したか監視する監視手段と、 リード要求を発行した後に応答を受けたときからデータ
    転送数をカウントするデータ転送数カウント手段のカウ
    ント値が初期値に等しいか判別する判別手段と、 前記最大予測時間が経過しかつカウント値が初期値のと
    き二重化されたディスク装置の他方にリード要求を再度
    発行するリード要求再発行手段と、を備えたことを特徴
    とするディスク制御プログラムを記録した媒体。
  10. 【請求項10】請求項9記載のディスク制御プログラム
    を記録した媒体において、 前記最大予測時間は、ディスク装置のリードする位置が
    確定するまでの時間と、ディスク媒体からリードキャッ
    シュへのデータ転送処理時間からなることを特徴とする
    ディスク制御プログラムを記録した媒体。
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