JPH1152412A - 反射型液晶表示素子 - Google Patents
反射型液晶表示素子Info
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- JPH1152412A JPH1152412A JP9205742A JP20574297A JPH1152412A JP H1152412 A JPH1152412 A JP H1152412A JP 9205742 A JP9205742 A JP 9205742A JP 20574297 A JP20574297 A JP 20574297A JP H1152412 A JPH1152412 A JP H1152412A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 明るい白表示を可能にし、かつ白色以外の表
示光についてもその色の明暗を良好に表現することので
きる反射型液晶表示素子の提供が望まれている。 【解決手段】 透明基板２と反射板３との間に、ゲスト
−ホストモードの液晶層６、電界制御複屈折モードの液
晶層７、相転移型ゲスト−ホストモードの液晶層８が透
明基板２側からこの順に設けられてなる反射型液晶表示
素子１である。これらの液晶層６、７、８は、個々に電
圧が印加されることによりその動作がそれぞれ独立して
制御されるよう構成されている。
示光についてもその色の明暗を良好に表現することので
きる反射型液晶表示素子の提供が望まれている。 【解決手段】 透明基板２と反射板３との間に、ゲスト
−ホストモードの液晶層６、電界制御複屈折モードの液
晶層７、相転移型ゲスト−ホストモードの液晶層８が透
明基板２側からこの順に設けられてなる反射型液晶表示
素子１である。これらの液晶層６、７、８は、個々に電
圧が印加されることによりその動作がそれぞれ独立して
制御されるよう構成されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に明るい白表示
を可能にした反射型液晶表示素子に関する。
を可能にした反射型液晶表示素子に関する。
【０００２】
【従来の技術】液晶カラーディスプレイ等の液晶表示装
置は、軽量、薄型といった優れた特徴があることから、
小型カメラ、ビデオカメラ、デジタルカメラ等のＡＶ機
器や、ワープロ、パソコン等のＯＡ機器のためのディス
プレイとして現在広く用いられている。ところが、従来
の液晶表示装置では、光の利用効率が数％と低いことか
らバックライトが必要となり、消費電力が高くなってし
まうといった改善すべき課題があった。このような課題
に対し、自然光を利用する反射型の液晶表示装置が提案
され、実用に供されている。このような反射型の液晶表
示装置のうち、特にカラー表示のものとしては、カラー
フィルタ（ＣＦ）を用いた方式のものやＥＣＢ（電界制
御複屈折）方式のものが知られている。
置は、軽量、薄型といった優れた特徴があることから、
小型カメラ、ビデオカメラ、デジタルカメラ等のＡＶ機
器や、ワープロ、パソコン等のＯＡ機器のためのディス
プレイとして現在広く用いられている。ところが、従来
の液晶表示装置では、光の利用効率が数％と低いことか
らバックライトが必要となり、消費電力が高くなってし
まうといった改善すべき課題があった。このような課題
に対し、自然光を利用する反射型の液晶表示装置が提案
され、実用に供されている。このような反射型の液晶表
示装置のうち、特にカラー表示のものとしては、カラー
フィルタ（ＣＦ）を用いた方式のものやＥＣＢ（電界制
御複屈折）方式のものが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、理想的な反
射型カラー液晶表示素子を得るためには１画素で全ての
色を表現できることが必要となる。しかして、前記のカ
ラーフィルタ方式のものは、表示したい色以外の色の光
を吸収することによって表示したい色を表現するように
したものであるものの、このカラーフィルタ方式のもの
では、例えばＲ（赤）、Ｇ（緑）、Ｂ（青）の加法混色
方式を用いた場合、３画素で色再現を行うことから原理
的に印刷物なみの明るさを得ることができない。
射型カラー液晶表示素子を得るためには１画素で全ての
色を表現できることが必要となる。しかして、前記のカ
ラーフィルタ方式のものは、表示したい色以外の色の光
を吸収することによって表示したい色を表現するように
したものであるものの、このカラーフィルタ方式のもの
では、例えばＲ（赤）、Ｇ（緑）、Ｂ（青）の加法混色
方式を用いた場合、３画素で色再現を行うことから原理
的に印刷物なみの明るさを得ることができない。
【０００４】また、ＥＣＢ（電界制御複屈折）方式のも
のでは、液晶層に印加する電圧を制御することにより、
各画素で表示する色を白、オレンジ、青、緑、赤と変化
させることができるものの、この方式のものでは、白表
示のときにも光が偏光板を通過することから、入射光の
約１／２をロスすることになり、十分に明るい白表示を
行うことができないといった不満がある。さらに、この
ＥＣＢ（電界制御複屈折）方式のものでは、偏光板を通
過することから透過率（反射率）が低く、暗い表示とな
ってしまうことなどにより、各色の明暗を十分に表現す
ることができない。
のでは、液晶層に印加する電圧を制御することにより、
各画素で表示する色を白、オレンジ、青、緑、赤と変化
させることができるものの、この方式のものでは、白表
示のときにも光が偏光板を通過することから、入射光の
約１／２をロスすることになり、十分に明るい白表示を
行うことができないといった不満がある。さらに、この
ＥＣＢ（電界制御複屈折）方式のものでは、偏光板を通
過することから透過率（反射率）が低く、暗い表示とな
ってしまうことなどにより、各色の明暗を十分に表現す
ることができない。
【０００５】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、明るい白表示を可能に
し、かつ白色以外の表示光についてもその色の明暗を良
好に表現することのできる反射型液晶表示素子を提供す
ることにある。
で、その目的とするところは、明るい白表示を可能に
し、かつ白色以外の表示光についてもその色の明暗を良
好に表現することのできる反射型液晶表示素子を提供す
ることにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の反射型液晶表示
素子では、透明基板と反射板との間に、ゲスト−ホスト
モードの液晶層、電界制御複屈折モードの液晶層、相転
移型ゲスト−ホストモードの液晶層が透明基板側からこ
の順に設けられ、これらの液晶層が、個々に電圧が印加
されることによりその動作がそれぞれ独立して制御され
るよう構成されてなることを前記課題の解決手段とし
た。
素子では、透明基板と反射板との間に、ゲスト−ホスト
モードの液晶層、電界制御複屈折モードの液晶層、相転
移型ゲスト−ホストモードの液晶層が透明基板側からこ
の順に設けられ、これらの液晶層が、個々に電圧が印加
されることによりその動作がそれぞれ独立して制御され
るよう構成されてなることを前記課題の解決手段とし
た。
【０００７】この反射型液晶表示素子によれば、ゲスト
−ホストモードの液晶層、電界制御複屈折モードの液晶
層、相転移型ゲスト−ホストモードの液晶層を、個々に
電圧を印加することによってその動作をそれぞれ独立し
て制御し得るように構成したので、以下の作用を奏す
る。ゲスト−ホストモードの液晶層を偏光素子として機
能させ、白表示時に該ゲスト−ホストモードの液晶層に
よる偏光作用を消失させるようにすることにより、非常
に明るい白を表示することが可能になる。また、ゲスト
−ホストモードの液晶層に偏光作用を持たせた状態で電
界制御複屈折モードの液晶層に電圧を印加することによ
り、該電界制御複屈折モードの液晶層によって構成され
る単位画素で多色表示が可能になる。さらに、相転移型
ゲスト−ホストモードの液晶層で光の吸収の度合いを制
御することにより、電界制御複屈折モードの液晶層で得
られた色の明暗を調整することが可能になる。
−ホストモードの液晶層、電界制御複屈折モードの液晶
層、相転移型ゲスト−ホストモードの液晶層を、個々に
電圧を印加することによってその動作をそれぞれ独立し
て制御し得るように構成したので、以下の作用を奏す
る。ゲスト−ホストモードの液晶層を偏光素子として機
能させ、白表示時に該ゲスト−ホストモードの液晶層に
よる偏光作用を消失させるようにすることにより、非常
に明るい白を表示することが可能になる。また、ゲスト
−ホストモードの液晶層に偏光作用を持たせた状態で電
界制御複屈折モードの液晶層に電圧を印加することによ
り、該電界制御複屈折モードの液晶層によって構成され
る単位画素で多色表示が可能になる。さらに、相転移型
ゲスト−ホストモードの液晶層で光の吸収の度合いを制
御することにより、電界制御複屈折モードの液晶層で得
られた色の明暗を調整することが可能になる。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の反射型液晶表示素
子を詳しく説明する。図１は本発明の反射型液晶表示素
子の一実施形態例を示す図であり、図１中符号１は反射
型液晶表示素子である。この反射型液晶表示素子１は、
透明基板２と対向基板（図示略）上の反射板３との間に
第１の透明板４および第２の透明板５をほぼ平行に配設
し、これら各板の間にそれぞれ異なるモードの液晶層を
形成して構成されたものである。すなわち、この反射型
液晶表示素子１には、透明基板２と第１の透明板４との
間にゲスト−ホスト液晶層（ゲスト−ホストモードの液
晶層）６が設けられ、第１の透明板４と第２の透明板５
との間にＥＣＢ液晶層（電界制御複屈折モードの液晶
層）７が設けられ、第２の透明板５と反射板３との間に
相転移型ゲスト−ホスト液晶層（相転移型ゲスト−ホス
トモードの液晶層）８が設けられている。
子を詳しく説明する。図１は本発明の反射型液晶表示素
子の一実施形態例を示す図であり、図１中符号１は反射
型液晶表示素子である。この反射型液晶表示素子１は、
透明基板２と対向基板（図示略）上の反射板３との間に
第１の透明板４および第２の透明板５をほぼ平行に配設
し、これら各板の間にそれぞれ異なるモードの液晶層を
形成して構成されたものである。すなわち、この反射型
液晶表示素子１には、透明基板２と第１の透明板４との
間にゲスト−ホスト液晶層（ゲスト−ホストモードの液
晶層）６が設けられ、第１の透明板４と第２の透明板５
との間にＥＣＢ液晶層（電界制御複屈折モードの液晶
層）７が設けられ、第２の透明板５と反射板３との間に
相転移型ゲスト−ホスト液晶層（相転移型ゲスト−ホス
トモードの液晶層）８が設けられている。
【０００９】透明基板２は、ガラス等の透明基材からな
るもので、光の入射側に配置されるもので、その内面
（第１の透明板４側の面）側にはＩＴＯ等の透明導電性
膜からなる透明電極９と、ポリイミド等からなりラビン
グ等の配向処理が施された配向膜（図示略）とがこの順
に形成配置されている。
るもので、光の入射側に配置されるもので、その内面
（第１の透明板４側の面）側にはＩＴＯ等の透明導電性
膜からなる透明電極９と、ポリイミド等からなりラビン
グ等の配向処理が施された配向膜（図示略）とがこの順
に形成配置されている。
【００１０】反射板３は、この例ではアルミニウム（Ａ
ｌ）や銀（Ａｇ）等の導電性材料が対向基板上に成膜さ
れて形成されたもので、これ自体が前記の第２の相転移
型ゲスト−ホスト液晶層８の動作を制御するための電極
として機能するものとなっている。なお、この反射板３
の内面（第２の透明板５側の面）側にも、ポリイミド等
からなりラビング等の配向処理が施された配向膜（図示
略）が形成されている。
ｌ）や銀（Ａｇ）等の導電性材料が対向基板上に成膜さ
れて形成されたもので、これ自体が前記の第２の相転移
型ゲスト−ホスト液晶層８の動作を制御するための電極
として機能するものとなっている。なお、この反射板３
の内面（第２の透明板５側の面）側にも、ポリイミド等
からなりラビング等の配向処理が施された配向膜（図示
略）が形成されている。
【００１１】第１の透明板４、第２の透明板５は、いず
れも透明基板２と同様にガラス等の透明基材からなるも
ので、その両面には透明電極１０、１１（１２、１３）
が形成され、さらにこれらを覆ってそれぞれの上に、ポ
リイミド等からなりラビング等の配向処理が施された配
向膜（図示略）が形成配置されている。
れも透明基板２と同様にガラス等の透明基材からなるも
ので、その両面には透明電極１０、１１（１２、１３）
が形成され、さらにこれらを覆ってそれぞれの上に、ポ
リイミド等からなりラビング等の配向処理が施された配
向膜（図示略）が形成配置されている。
【００１２】ゲスト−ホスト液晶層６は、主体となる液
晶中に、ほぼ黒色になるように二色性色素１４が混合・
分散されて構成されたものである。ここで、主体となる
液晶としては、無電界時に基板に対しほぼ平行に一軸配
向することによって偏光効果を示し、また、電圧の印加
により基板（透明基板２、第１の透明板４）に対し次第
に垂直に近くなるように配列することにより、偏光効果
が消失していくＰ型液晶、あるいはこれと逆の挙動を示
すＮ型液晶が用いられる。
晶中に、ほぼ黒色になるように二色性色素１４が混合・
分散されて構成されたものである。ここで、主体となる
液晶としては、無電界時に基板に対しほぼ平行に一軸配
向することによって偏光効果を示し、また、電圧の印加
により基板（透明基板２、第１の透明板４）に対し次第
に垂直に近くなるように配列することにより、偏光効果
が消失していくＰ型液晶、あるいはこれと逆の挙動を示
すＮ型液晶が用いられる。
【００１３】ＥＣＢ液晶層７は、電界を印加することに
より複屈折率が変化して着色するＥＣＢ効果を利用した
ものであり、このＥＣＢ液晶層７としてはＤＡＰ型、ホ
モジニアス型、ＨＡＮ型等のいずれのものも用いること
ができる。
より複屈折率が変化して着色するＥＣＢ効果を利用した
ものであり、このＥＣＢ液晶層７としてはＤＡＰ型、ホ
モジニアス型、ＨＡＮ型等のいずれのものも用いること
ができる。
【００１４】相転移型ゲスト−ホスト液晶層８は、この
例では初期配向時に上下基板間でツイストするＰ型液晶
を主体とし、このＰ型液晶中にほぼ黒色になるように二
色性色素１５を混合・分散して構成されたものであり、
電圧の印加によって液晶と同時に二色性色素分子１５が
基板（第２の透明板５、反射板３）に対し次第に垂直に
近くなるように配列することにより、光が透過し易くな
ってその吸光度が漸次減少するものである。すなわち、
この相転移型ゲスト−ホスト液晶層８は、前記ゲスト−
ホスト液晶層６のように偏光効果を示すものでなく、し
たがってＥＣＢ液晶層７を出射した光の偏光状態を変化
させずにその光量を減少させ、反射板３にて反射させた
後この反射光を再度ＥＣＢ液晶層７に入れるようにした
ものである。
例では初期配向時に上下基板間でツイストするＰ型液晶
を主体とし、このＰ型液晶中にほぼ黒色になるように二
色性色素１５を混合・分散して構成されたものであり、
電圧の印加によって液晶と同時に二色性色素分子１５が
基板（第２の透明板５、反射板３）に対し次第に垂直に
近くなるように配列することにより、光が透過し易くな
ってその吸光度が漸次減少するものである。すなわち、
この相転移型ゲスト−ホスト液晶層８は、前記ゲスト−
ホスト液晶層６のように偏光効果を示すものでなく、し
たがってＥＣＢ液晶層７を出射した光の偏光状態を変化
させずにその光量を減少させ、反射板３にて反射させた
後この反射光を再度ＥＣＢ液晶層７に入れるようにした
ものである。
【００１５】このような構成によりゲスト−ホスト液晶
層６、ＥＣＢ液晶層７、相転移型ゲスト−ホスト液晶層
８は、これを挟む電極間、すなわち透明基板２の透明電
極９と第１の透明板４の透明電極１０との間、あるいは
第１の透明板４の透明電極１１と第２の透明板５の透明
電極１２との間、あるいは第２の透明板５の透明電極１
３と電極を兼ねる反射板３との間において、個々に電圧
が印加されることにより、これら各液晶層６、７、８は
その動作がそれぞれ独立して制御されるようになってい
る。
層６、ＥＣＢ液晶層７、相転移型ゲスト−ホスト液晶層
８は、これを挟む電極間、すなわち透明基板２の透明電
極９と第１の透明板４の透明電極１０との間、あるいは
第１の透明板４の透明電極１１と第２の透明板５の透明
電極１２との間、あるいは第２の透明板５の透明電極１
３と電極を兼ねる反射板３との間において、個々に電圧
が印加されることにより、これら各液晶層６、７、８は
その動作がそれぞれ独立して制御されるようになってい
る。
【００１６】次に、このような構成の反射型液晶表示素
子１の動作について説明する。なお、この例において
は、全ての液晶層についてその主体となる液晶としてＰ
型液晶を用い、初期配向をホモジニアス配向としたもの
を用いている。この反射型液晶表示素子１によって図２
に示す状態１〜状態４、すなわち、白の表示（状態
１）、明るい緑の表示（状態２）、暗い緑の表示（状態
３）、黒の表示（状態４）を行う場合についてそれぞれ
説明すると、まず、状態１については、ゲスト−ホスト
液晶層６への電圧印加をＯＮにして該ゲスト−ホスト液
晶層６の偏光効果を消失させ、その状態で相転移型ゲス
ト−ホスト液晶層８への電圧印加もＯＮにし、光の吸収
を小さくする。また、ＥＣＢ液晶層７については、電界
を印加せず、したがって着色を行わないようにする。こ
のように各液晶層６、７、８の動作を制御すると、透明
基板２に入射した光はほとんどロスを生じることなく、
反射板３で反射して透明基板２から出射するので、十分
に明るい白が表示されるようになる。
子１の動作について説明する。なお、この例において
は、全ての液晶層についてその主体となる液晶としてＰ
型液晶を用い、初期配向をホモジニアス配向としたもの
を用いている。この反射型液晶表示素子１によって図２
に示す状態１〜状態４、すなわち、白の表示（状態
１）、明るい緑の表示（状態２）、暗い緑の表示（状態
３）、黒の表示（状態４）を行う場合についてそれぞれ
説明すると、まず、状態１については、ゲスト−ホスト
液晶層６への電圧印加をＯＮにして該ゲスト−ホスト液
晶層６の偏光効果を消失させ、その状態で相転移型ゲス
ト−ホスト液晶層８への電圧印加もＯＮにし、光の吸収
を小さくする。また、ＥＣＢ液晶層７については、電界
を印加せず、したがって着色を行わないようにする。こ
のように各液晶層６、７、８の動作を制御すると、透明
基板２に入射した光はほとんどロスを生じることなく、
反射板３で反射して透明基板２から出射するので、十分
に明るい白が表示されるようになる。
【００１７】状態２については、ゲスト−ホスト液晶層
６への電圧印加をＯＦＦにして該ゲスト−ホスト液晶層
６の偏光効果を発揮させ、その状態で、ＥＣＢ液晶層７
に電界を印加することにより、往復で約５００〜５５０
ｎｍのリタデーション（位相差）を得るようにする。ま
た、相転移型ゲスト−ホスト液晶層８への電圧印加はＯ
Ｎにし、これにより光の吸収をなるべく小さく抑える。
このように各液晶層６、７、８の動作を制御すると、透
明基板２に入射した光はゲスト−ホスト液晶層６で偏光
しさらにＥＣＢ液晶層７を往復することによって緑色光
となる。また、このようにして出射される緑色光は、相
転移型ゲスト−ホスト液晶層８での光の吸収がほとんど
ないことから、明るい表示、すなわち明るい緑色を表示
するようになる。
６への電圧印加をＯＦＦにして該ゲスト−ホスト液晶層
６の偏光効果を発揮させ、その状態で、ＥＣＢ液晶層７
に電界を印加することにより、往復で約５００〜５５０
ｎｍのリタデーション（位相差）を得るようにする。ま
た、相転移型ゲスト−ホスト液晶層８への電圧印加はＯ
Ｎにし、これにより光の吸収をなるべく小さく抑える。
このように各液晶層６、７、８の動作を制御すると、透
明基板２に入射した光はゲスト−ホスト液晶層６で偏光
しさらにＥＣＢ液晶層７を往復することによって緑色光
となる。また、このようにして出射される緑色光は、相
転移型ゲスト−ホスト液晶層８での光の吸収がほとんど
ないことから、明るい表示、すなわち明るい緑色を表示
するようになる。
【００１８】状態３については、ゲスト−ホスト液晶層
６への電圧印加をＯＦＦにして該ゲスト−ホスト液晶層
６の偏光効果を発揮させ、その状態で、ＥＣＢ液晶層７
に電界を印加することにより、往復で約５００〜５５０
ｎｍのリタデーション（位相差）を得るようにする。ま
た、相転移型ゲスト−ホスト液晶層８への電圧印加をＯ
ＦＦにしあるいは低電圧に抑え、これにより該相転移型
ゲスト−ホスト液晶層８での光の吸収を大きくする。こ
のように各液晶層６、７、８の動作を制御すると、透明
基板２に入射した光はゲスト−ホスト液晶層６で偏光し
さらにＥＣＢ液晶層７を往復することによって緑色光と
なる。また、このようにして出射される緑色光は、相転
移型ゲスト−ホスト液晶層８を通過した際光が大きく吸
収されていることから、暗い表示、すなわち暗い緑色を
表示するようになる。
６への電圧印加をＯＦＦにして該ゲスト−ホスト液晶層
６の偏光効果を発揮させ、その状態で、ＥＣＢ液晶層７
に電界を印加することにより、往復で約５００〜５５０
ｎｍのリタデーション（位相差）を得るようにする。ま
た、相転移型ゲスト−ホスト液晶層８への電圧印加をＯ
ＦＦにしあるいは低電圧に抑え、これにより該相転移型
ゲスト−ホスト液晶層８での光の吸収を大きくする。こ
のように各液晶層６、７、８の動作を制御すると、透明
基板２に入射した光はゲスト−ホスト液晶層６で偏光し
さらにＥＣＢ液晶層７を往復することによって緑色光と
なる。また、このようにして出射される緑色光は、相転
移型ゲスト−ホスト液晶層８を通過した際光が大きく吸
収されていることから、暗い表示、すなわち暗い緑色を
表示するようになる。
【００１９】状態４については、ゲスト−ホスト液晶層
６への電圧印加をＯＦＦにして該ゲスト−ホスト液晶層
６の偏光効果を発揮させ、その状態で、ＥＣＢ液晶層７
に電界を印加することにより、往復で約３００ｎｍのリ
タデーション（位相差）を得るようにする。また、相転
移型ゲスト−ホスト液晶層８への電圧印加をＯＦＦに
し、これにより該相転移型ゲスト−ホスト液晶層８での
光の吸収を大きくする。このように各液晶層６、７、８
の動作を制御すると、透明基板２に入射した光はゲスト
−ホスト液晶層６で偏光しさらにＥＣＢ液晶層７を往復
することによって可視光領域のほぼ下限またはそれ以下
の波長の光となり、したがってほとんど視認できない光
となる。また、この光は、相転移型ゲスト−ホスト液晶
層８で光が大きく吸収されることから、透明基板２を出
射することもほとんどなくしたがってほとんど視認不能
となり、よって黒を表示するようになる。なお、ここで
は緑色の表示の例について説明したが、ＥＣＢ液晶層７
による往復でのリタデーション（位相差）を適宜に変化
させることによって赤や青などの色表示を行うこともで
き、したがって一画素多色表示が可能となる。
６への電圧印加をＯＦＦにして該ゲスト−ホスト液晶層
６の偏光効果を発揮させ、その状態で、ＥＣＢ液晶層７
に電界を印加することにより、往復で約３００ｎｍのリ
タデーション（位相差）を得るようにする。また、相転
移型ゲスト−ホスト液晶層８への電圧印加をＯＦＦに
し、これにより該相転移型ゲスト−ホスト液晶層８での
光の吸収を大きくする。このように各液晶層６、７、８
の動作を制御すると、透明基板２に入射した光はゲスト
−ホスト液晶層６で偏光しさらにＥＣＢ液晶層７を往復
することによって可視光領域のほぼ下限またはそれ以下
の波長の光となり、したがってほとんど視認できない光
となる。また、この光は、相転移型ゲスト−ホスト液晶
層８で光が大きく吸収されることから、透明基板２を出
射することもほとんどなくしたがってほとんど視認不能
となり、よって黒を表示するようになる。なお、ここで
は緑色の表示の例について説明したが、ＥＣＢ液晶層７
による往復でのリタデーション（位相差）を適宜に変化
させることによって赤や青などの色表示を行うこともで
き、したがって一画素多色表示が可能となる。
【００２０】このように本実施形態例の反射型液晶表示
素子１にあっては、ゲスト−ホスト液晶層６、ＥＣＢ液
晶層７、相転移型ゲスト−ホスト液晶層８を、個々に電
圧を印加することによってその動作をそれぞれ独立して
制御し得るように構成したので、ゲスト−ホスト液晶層
６を偏光素子として機能させ、白表示時に該ゲスト−ホ
スト液晶層６による偏光作用を消失させるようにするこ
とにより、非常に明るい白を表示することができる。ま
た、ゲスト−ホスト液晶層６に偏光作用を持たせた状態
でＥＣＢ液晶層７に電圧を印加することにより、該ＥＣ
Ｂ液晶層７によって構成される単位画素で多色表示が可
能になり、したがって理想的なカラー表示を実現するこ
とができる。さらに、相転移型ゲスト−ホスト液晶層８
で光の吸収の度合いを制御することにより、ＥＣＢ液晶
層７で得られた色の明暗を調整することができる。
素子１にあっては、ゲスト−ホスト液晶層６、ＥＣＢ液
晶層７、相転移型ゲスト−ホスト液晶層８を、個々に電
圧を印加することによってその動作をそれぞれ独立して
制御し得るように構成したので、ゲスト−ホスト液晶層
６を偏光素子として機能させ、白表示時に該ゲスト−ホ
スト液晶層６による偏光作用を消失させるようにするこ
とにより、非常に明るい白を表示することができる。ま
た、ゲスト−ホスト液晶層６に偏光作用を持たせた状態
でＥＣＢ液晶層７に電圧を印加することにより、該ＥＣ
Ｂ液晶層７によって構成される単位画素で多色表示が可
能になり、したがって理想的なカラー表示を実現するこ
とができる。さらに、相転移型ゲスト−ホスト液晶層８
で光の吸収の度合いを制御することにより、ＥＣＢ液晶
層７で得られた色の明暗を調整することができる。
【００２１】なお、前記実施形態例においては、反射板
３を電極としてそのまま用いているが、散乱効果を得る
べく反射板３を凸凹にする場合には、透明電極を反射板
３とは別にして、該反射板３の内面側に設けるようにし
てもよい。
３を電極としてそのまま用いているが、散乱効果を得る
べく反射板３を凸凹にする場合には、透明電極を反射板
３とは別にして、該反射板３の内面側に設けるようにし
てもよい。
【００２２】
【発明の効果】以上説明したように本発明の反射型液晶
表示素子は、ゲスト−ホストモードの液晶層、電界制御
複屈折モードの液晶層、相転移型ゲスト−ホストモード
の液晶層を、個々に電圧を印加することによってその動
作をそれぞれ独立して制御し得るように構成したもので
あるから、ゲスト−ホストモードの液晶層を偏光素子と
して機能させ、白表示時に該ゲスト−ホストモードの液
晶層による偏光作用を消失させるようにすることによ
り、非常に明るい白を表示することができる。また、ゲ
スト−ホストモードの液晶層に偏光作用を持たせた状態
で電界制御複屈折モードの液晶層に電圧を印加すること
により、該電界制御複屈折モードの液晶層によって構成
される単位画素で多色表示を行うことができる。さら
に、相転移型ゲスト−ホストモードの液晶層で光の吸収
の度合いを制御することにより、電界制御複屈折モード
の液晶層で得られた色の明暗を調整することができる。
したがって、本発明の反射型液晶表示素子にあっては単
位画素で多色表示を行うことができ、しかも相転移型ゲ
スト−ホストモードの液晶層でその色表示の明暗を調整
することができることから、理想的なカラー表示を実現
することができる。
表示素子は、ゲスト−ホストモードの液晶層、電界制御
複屈折モードの液晶層、相転移型ゲスト−ホストモード
の液晶層を、個々に電圧を印加することによってその動
作をそれぞれ独立して制御し得るように構成したもので
あるから、ゲスト−ホストモードの液晶層を偏光素子と
して機能させ、白表示時に該ゲスト−ホストモードの液
晶層による偏光作用を消失させるようにすることによ
り、非常に明るい白を表示することができる。また、ゲ
スト−ホストモードの液晶層に偏光作用を持たせた状態
で電界制御複屈折モードの液晶層に電圧を印加すること
により、該電界制御複屈折モードの液晶層によって構成
される単位画素で多色表示を行うことができる。さら
に、相転移型ゲスト−ホストモードの液晶層で光の吸収
の度合いを制御することにより、電界制御複屈折モード
の液晶層で得られた色の明暗を調整することができる。
したがって、本発明の反射型液晶表示素子にあっては単
位画素で多色表示を行うことができ、しかも相転移型ゲ
スト−ホストモードの液晶層でその色表示の明暗を調整
することができることから、理想的なカラー表示を実現
することができる。
【図１】本発明の液晶表示素子の一実施形態例の概略構
成図である。
成図である。
【図２】図１に示した液晶表示素子による動作の状態を
説明するための図である。
説明するための図である。
１…反射型液晶表示素子、２…透明基板、３…反射板、
４…第１の透明板、５…第２の透明板、６…ゲスト−ホ
スト液晶層（ゲスト−ホストモードの液晶層）、７…Ｅ
ＣＢ液晶層（電界制御複屈折モードの液晶層）、８…相
転移型ゲスト−ホスト液晶層（相転移型ゲスト−ホスト
モードの液晶層）
４…第１の透明板、５…第２の透明板、６…ゲスト−ホ
スト液晶層（ゲスト−ホストモードの液晶層）、７…Ｅ
ＣＢ液晶層（電界制御複屈折モードの液晶層）、８…相
転移型ゲスト−ホスト液晶層（相転移型ゲスト−ホスト
モードの液晶層）
Claims (1)
- 【請求項１】 透明基板と反射板との間に、ゲスト−ホ
ストモードの液晶層、電界制御複屈折モードの液晶層、
相転移型ゲスト−ホストモードの液晶層が透明基板側か
らこの順に設けられ、 これらの液晶層が、個々に電圧が印加されることにより
その動作がそれぞれ独立して制御されるよう構成されて
なることを特徴とする反射型液晶表示素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9205742A JPH1152412A (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | 反射型液晶表示素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9205742A JPH1152412A (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | 反射型液晶表示素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1152412A true JPH1152412A (ja) | 1999-02-26 |
Family
ID=16511915
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9205742A Pending JPH1152412A (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | 反射型液晶表示素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1152412A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002069030A3 (en) * | 2001-02-27 | 2003-12-11 | Univ British Columbia | High dynamic range display devices |
| US7777945B2 (en) | 2002-03-13 | 2010-08-17 | Dolby Laboratories Licensing Corporation | HDR displays having light estimating controllers |
| US8687271B2 (en) | 2002-03-13 | 2014-04-01 | Dolby Laboratories Licensing Corporation | N-modulation displays and related methods |
| US8941580B2 (en) | 2006-11-30 | 2015-01-27 | Sharp Laboratories Of America, Inc. | Liquid crystal display with area adaptive backlight |
| US9099046B2 (en) | 2009-02-24 | 2015-08-04 | Dolby Laboratories Licensing Corporation | Apparatus for providing light source modulation in dual modulator displays |
| US9143657B2 (en) | 2006-01-24 | 2015-09-22 | Sharp Laboratories Of America, Inc. | Color enhancement technique using skin color detection |
| US9711111B2 (en) | 2008-06-25 | 2017-07-18 | Dolby Laboratories Licensing Corporation | High dynamic range display using LED backlighting, stacked optical films, and LCD drive signals based on a low resolution light field simulation |
-
1997
- 1997-07-31 JP JP9205742A patent/JPH1152412A/ja active Pending
Cited By (33)
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| US8684533B2 (en) | 2001-02-27 | 2014-04-01 | Dolby Laboratories Licensing Corporation | Projection displays |
| US7172297B2 (en) | 2001-02-27 | 2007-02-06 | The University Of British Columbia | High dynamic range display devices |
| US7106505B2 (en) | 2001-02-27 | 2006-09-12 | The University Of British Columbia | High dynamic range display devices |
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| US9412337B2 (en) | 2001-02-27 | 2016-08-09 | Dolby Laboratories Licensing Corporation | Projection displays |
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| US8408718B2 (en) | 2001-02-27 | 2013-04-02 | Dolby Laboratories Licensing Corporation | Locally dimmed display |
| US8277056B2 (en) | 2001-02-27 | 2012-10-02 | Dolby Laboratories Licensing Corporation | Locally dimmed display |
| US6891672B2 (en) | 2001-02-27 | 2005-05-10 | The University Of British Columbia | High dynamic range display devices |
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| US7800822B2 (en) | 2002-03-13 | 2010-09-21 | Dolby Laboratories Licensing Corporation | HDR displays with individually-controllable color backlights |
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| US8890799B2 (en) | 2002-03-13 | 2014-11-18 | Dolby Laboratories Licensing Corporation | Display with red, green, and blue light sources |
| US8199401B2 (en) | 2002-03-13 | 2012-06-12 | Dolby Laboratories Licensing Corporation | N-modulation displays and related methods |
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| US8446351B2 (en) | 2002-03-13 | 2013-05-21 | Dolby Laboratories Licensing Corporation | Edge lit LED based locally dimmed display |
| US9270956B2 (en) | 2002-03-13 | 2016-02-23 | Dolby Laboratories Licensing Corporation | Image display |
| US8059110B2 (en) | 2002-03-13 | 2011-11-15 | Dolby Laboratories Licensing Corporation | Motion-blur compensation in backlit displays |
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| US9911389B2 (en) | 2009-02-24 | 2018-03-06 | Dolby Laboratories Licensing Corporation | Locally dimmed quantum dot display |
| US9478182B2 (en) | 2009-02-24 | 2016-10-25 | Dolby Laboratories Licensing Corporation | Locally dimmed quantum dots (nano-crystal) based display |
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