JPH1152287A - 偏光均衡式ビームスプリッタ - Google Patents

偏光均衡式ビームスプリッタ

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JPH1152287A
JPH1152287A JP19015397A JP19015397A JPH1152287A JP H1152287 A JPH1152287 A JP H1152287A JP 19015397 A JP19015397 A JP 19015397A JP 19015397 A JP19015397 A JP 19015397A JP H1152287 A JPH1152287 A JP H1152287A
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beam splitter
light
balanced
polarization
cube
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JP19015397A
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E Decker Derek
イー デッカー デレク
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 複数の偏光均衡光路を構成するように配
列された幾つかのビームスプリッタキューブを有するビ
ームスプリッタ組立体。各偏光均衡光路は、均衡した一
対以上の光路を含み、均衡した各対の光路は、直交偏光
作用を備えた2つの透過光路、又は直交偏光作用を備え
た2つの反射光路のいずれかを有している。透過光路と
反射光路の直交した対は、光分割によって生ずる偏光作
用を相殺する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に、光線用のビ
ームスプリッタに関し、より詳細には、出力が入力光の
偏光の変化に反応しないビームスプリッタ装置に関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】レーザー診断法の分野
では、別個の検出器又はセンサを各々有する種々の振動
数範囲のパワーレベルに対して、レーザー又は他の光線
が監視される。これは、レーザー光を、検出器又は他の
組の診断用センサへの入力となる幾つかの光線に分割す
ることを必要としている。監視している光線の偏光とは
無関係にパワーを測定するのが望ましい。あいにく、ビ
ームスプリッタからの出力は、入射光の偏光から独立し
てはいない。入射光のEベクトルは、2つの直交軸線、
即ち入射面と直交する軸線と、入射光と反射光を含む面
である入射面と平行な軸線に沿って、分解することがで
きる。入射面と直交するEベクトルの成分はS成分と呼
ばれ、入射面と平行なEベクトルの成分はP成分と呼ば
れる。
【0003】ビームスプリッタは、光を偏光させようと
する。入射光のS成分は、透過されるよりもより効率的
に反射される。これに対し、入射光のP成分は、反射さ
れるよりもより効率的に透過される。入射光の偏光に対
するビームスプリッタの感度のため、透過光と反射光の
パワーレベルは、偏光の関数である。必要とされるの
は、入射光の偏光と無関係に略均一のパワーの複数の光
を出力するビームスプリッタ装置である。より重要なこ
とは、バワーの診断時に、入力の偏光のみが変化しない
場合に、出力光がパワーの変動を示してはならない。
【0004】
【課題を解決するための手段】図示されている好ましい
実施の形態によれば、本発明は、複数の偏光均衡光路を
構成するように配列された幾つかのビームスプリッタを
有するビームスプリッタ組立体を提供する。各ビームス
プリッタは、透過光路および反射光路と、指向性偏光作
用とを有している。ビームスプリッタは、均衡した一対
の光路を各々含む幾つかの偏光均衡光路を構成するよう
に配列されている。均衡した一対の光路は各々、直交偏
光作用をもつ2つの透過光路、又は直交偏光作用をもつ
2つの反射光路のいずれかを有している。透過光路と反
射光路の直交した組合せは、偏光作用を相殺する鍵であ
る。ビームスプリッタを通る各透過に対して、偏光作用
が第1の透過の偏光作用と直交している場合には、均衡
透過となる。また、ビームスプリッタによる各反射に対
して、偏光作用が第1の反射の偏光作用と直交している
場合には、均衡反射となる。
【0005】好ましくは、全てのビームスプリッタは、
入射光を均等に50/50分割して透過光と反射光にす
る。また、ビームスプリッタは好ましくは、同一の構造
の非偏光ビームスプリッタである。本明細書に記載され
ている特徴と利点は、必ずしも包括的なものではなく、
特に、当業者にとっては、図面、明細書、および特許請
求の範囲から、多くの付加的な特徴と利点が明らかであ
ろう。さらに、本明細書において使用されている術語が
主として読み易さと教示を目的として選定されたもので
あり、本発明の要旨を制限するために選定されたもので
はなく、本発明の要旨を決定するには特許請求の範囲に
よるべきであることを理解すべきである。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図10は、専ら例示の目的
のため、本発明の種々の好ましい実施の形態を示してい
る。当業者は、以下の説明から、ここに記載されている
本発明の原理から逸脱することなしに、ここに示されて
いる構造および方法の別の実施の形態を使用することが
できることを容易に認識するであろう。本発明の好まし
い実施の形態は、複数の偏光均衡光路を構成するように
配列された幾つかのビームスプリッタキューブを有する
ビームスプリッタ組立体である。まず、図1および図2
を参照して、2つの均衡出力を備えた3キューブ二次ビ
ームスプリッタ組立体について説明する。次いで、図3
〜図10を参照して、6つの均衡出力を備えた13キュ
ーブ四次ビームスプリッタ組立体について説明する。
【0007】図1および図2に示されるように、3キュ
ーブ二次ビームスプリッタ組立体10は、ビームスプリ
ッタキューブ12、14、16と、2つの偏光均衡出力
18、20とを有している。ビームスプリッタキューブ
12は、入射光22を受け入れる一次キューブであり、
ビームスプリッタキューブ14、16は、一次キューブ
12から入射光出力を受け入れる二次キューブである。
ビームスプリッタキューブ12は、入射光22を受け入
れ、透過光24と反射光26に分割する。部分反射面2
8が、ビームスプリッタキューブ12、並びに、ここに
記載されている他のビームスプリッタキューブに含まれ
ている。好ましくは、全てのビームスプリッタは、入射
光の透過光と反射光への略50/50の分割を行う同一
の非偏光ビームスプリッタである。
【0008】ビームスプリッタキューブ14は、ビーム
スプリッタキューブ12から透過光24を受け入れ、偏
光が均衡している透過光18と偏光が均衡していない反
射光30に分割する。ビームスプリッタキューブ14
は、入射光がキューブに入る入光面32と、透過光18
がキューブを去る透過面34と、反射光30がキューブ
を去る反射面36とを有している。ここで使用される
“透過”面は、透過光がキューブを出る面であり、“反
射”面は、反射光がキューブを出る面である。ビームス
プリッタキューブは全て、同等の入光面、透過面、およ
び反射面を有している。ビームスプリッタキューブ16
は、ビームスプリッタキューブ12から反射光26を受
け入れ、透過光38と反射光20に分割する。出力光2
0は、偏光が均衡しているが、透過光38は、偏光が均
衡していない。
【0009】透過光18は、偏光が均衡している。何故
ならば、透過光24に関するビームスプリッタキューブ
12の偏光作用が、ビームスプリッタキューブ14の直
交偏光作用によって均衡されるからである。透過光2
4、18は、均衡した一対の光路を形成している。同様
に、反射光20は、偏光が均衡している。何故ならば、
反射光26に関するビームスプリッタキューブ12の偏
光作用が、ビームスプリッタキューブ16の直交偏光作
用によって均衡されるからである。透過光26、20
は、均衡した一対の光路を形成している。偏光の均衡
が、図2に示されている。入射光22の偏光を、2つの
直交軸線、即ちS成分軸線40とP成分軸線42に分解
することができる。S成分軸線40は、ビームスプリッ
タキューブ12の入射面44と直交しており、P成分軸
線42は、入射面44と平行である。入射面は、入射光
と反射光の両方を含んでいる面である。即ち、入射面4
4は、入射光22と反射光26の両方を含んでいる。ビ
ームスプリッタキューブ12の偏光作用は、入射光22
のS成分が透過されるのではなく反射され、入射光22
のP成分が反射されるのではなく透過されるようなもの
である。それ故、透過光24は、反射光26よりも、S
成分が小さくP成分が大きい。従って、透過光24と反
射光26は、偏光が均衡していない。
【0010】ビームスプリッタキューブ14、16は、
ビームスプリッタキューブ12の偏光作用を均衡させる
ように配向されている。ビームスプリッタキューブ14
は、ビームスプリッタキューブ12の入射面44と直交
した入射面46を有している。(軸線40に沿った)透
過光24のS成分は、ビームスプリッタキューブ14に
対して入射光48のP成分になる。何故ならば、2つの
入射面44、46が直交しているからである。同様に、
(軸線42に沿った)透過光24のP成分は、ビームス
プリッタキューブ14に対して入射光48のS成分にな
る。ビームスプリッタキューブ14は、透過出力18が
2つの直交透過を経ているので、均衡作用を有してい
る。ビームスプリッタキューブ14での第2の透過は、
軸線42に沿ったものではなく軸線40に沿ったもので
あり、ビームスプリッタキューブ12での第1の透過の
作用と対向し且つ均衡している。
【0011】入射光22がS軸線40に沿って偏光され
ると仮定すると、透過光18は、ビームスプリッタキュ
ーブ12ではS型透過を受け、ビームスプリッタキュー
ブ14ではP型透過を受ける。ここでは、これを“Ts
Tp”と表す。透過光24、18、およびビームスプリ
ッタキューブ12、14を通る関連した光路は、偏光均
衡光路を定める均衡した一対の透過光路を構成する。ビ
ームスプリッタキューブ14の反射光30は“TsR
p”と表され、偏光が均衡していない。同様にして、ビ
ームスプリッタキューブ16の反射光20は、偏光が均
衡している。ビームスプリッタキューブ16の入射面5
0は、ビームスプリッタキューブ12の入射面44と直
交している。(軸線40に沿った)反射光26のS成分
は、ビームスプリッタキューブ16に対して入射光52
のP成分になる。何故ならば、2つの入射面44、50
が直交しているからである。同様に、反射光26のP成
分は、ビームスプリッタキューブ16に対して入射光5
2のS成分になる。ビームスプリッタキューブ14は、
反射出力20が2つの直交反射を経ているので、均衡作
用を有している。ビームスプリッタキューブ16での第
2の反射は、S方向においてではなくP方向において大
きく、ビームスプリッタキューブ12での第1の反射の
作用と対向し且つ均衡している。
【0012】入射光22がS軸線40に沿って偏光され
ると仮定すると、反射光20は、ビームスプリッタキュ
ーブ12ではS型反射を受け、ビームスプリッタキュー
ブ16ではP型反射を受ける。ここでは、これを“Rs
Rp”と表す。反射光26、20、およびビームスプリ
ッタキューブ12、14を通る関連した光路は、偏光均
衡光路を定める均衡した一対の反射光路を構成する。ビ
ームスプリッタキューブ16の透過光38は“RsT
p”と表され、偏光が均衡していない。図3には、6つ
の偏光出力102〜107を備えた13キューブ四次ビ
ームスプリッタ組立体100が示されている。ビームス
プリッタ組立体100は、入射光110を受け入れる一
次ビームスプリッタキューブ112と、一次ビームスプ
リッタキューブに隣接した2つの二次ビームスプリッタ
キューブ114、116と、二次ビームスプリッタキュ
ーブに隣接した4つの三次ビームスプリッタキューブ1
18、120、122、124と、三次ビームスプリッ
タキューブに隣接した6つの四次ビームスプリッタキュ
ーブ126、128、130、132、134、136
とを有している。ビームスプリッタキューブ112、1
14、116は、図1のビームスプリッタキューブ1
2、14、16にそれぞれ対応している。
【0013】入射光110がS軸線140に沿って(ビ
ームスプリッタキューブ112の入射面に対して)偏光
されると仮定すると、均衡出力は、以下のように定めら
れる。均衡出力102は、ビームスプリッタキューブ1
12でのS型透過、ビームスプリッタキューブ114で
のP型透過、ビームスプリッタキューブ118でのS型
透過、ビームスプリッタキューブ126でのP型透過に
よって形成される。これを“TsTpTsTp”と表
す。均衡出力光102の光路は、ビームスプリッタキュ
ーブ112、114、118、126を通る均衡した二
対の透過光路を有する。均衡出力103は、ビームスプ
リッタキューブ112でのS型透過、ビームスプリッタ
キューブ114でのP型透過、ビームスプリッタキュー
ブ118でのS型反射、ビームスプリッタキューブ12
8でのP型反射によって形成される。これを“TsTp
RsRp”と表す。均衡出力光103の光路は、ビーム
スプリッタキューブ112、114を通る均衡した一対
の透過光路と、ビームスプリッタキューブ118、12
8を通る均衡した一対の反射光路とを有する。
【0014】均衡出力104は、ビームスプリッタキュ
ーブ112でのS型透過、ビームスプリッタキューブ1
14でのP型反射、ビームスプリッタキューブ120で
のP型透過、ビームスプリッタキューブ130でのS型
反射によって形成される。これを“TsRpTpRs”
と表す。均衡出力光104の光路は、ビームスプリッタ
キューブ112、120を通る均衡した一対の透過光路
と、ビームスプリッタキューブ114、130を通る均
衡した一対の反射光路とを有する。均衡出力105は、
ビームスプリッタキューブ112でのS型反射、ビーム
スプリッタキューブ116でのP型反射、ビームスプリ
ッタキューブ124でのP型透過、ビームスプリッタキ
ューブ136でのS型透過によって形成される。これを
“RsRpTpTs”と表す。均衡出力光105の光路
は、ビームスプリッタキューブ112、116を通る均
衡した一対の反射光路と、ビームスプリッタキューブ1
24、136を通る均衡した一対の透過光路とを有す
る。
【0015】均衡出力106は、ビームスプリッタキュ
ーブ112でのS型反射、ビームスプリッタキューブ1
16でのP型反射、ビームスプリッタキューブ124で
のP型反射、ビームスプリッタキューブ134でのS型
反射によって形成される。これを“RsRpRpRs”
と表す。均衡出力光106の光路は、ビームスプリッタ
キューブ112、116、124、134を通る均衡し
た二対の反射光路を有する。均衡出力107は、ビーム
スプリッタキューブ112でのS型反射、ビームスプリ
ッタキューブ116でのP型透過、ビームスプリッタキ
ューブ122でのP型反射、ビームスプリッタキューブ
132でのS型透過によって形成される。これを“Rs
TpRpTs”と表す。均衡出力光107の光路は、ビ
ームスプリッタキューブ112、122を通る均衡した
一対の反射光路と、ビームスプリッタキューブ116、
132を通る均衡した一対の透過光路とを有する。
【0016】均衡出力102〜107に加えて、ビーム
スプリッタ組立体100は、偏光が均衡していない出力
も発生させる。これらの非均衡出力は、ビームスプリッ
タキューブの適当な面に加えられる吸収光ブロック14
2によって弱められる。吸収光ブロック142は好まし
くは、陽極酸化アルミニウムである。ビームスプリッタ
組立体100の構造を明瞭にするために、図4〜図10
は、ビームスプリッタ組立体全体の種々の副組立体を示
している。図4は、均衡出力光102、104を発生さ
せるビームスプリッタキューブを示している。均衡出力
102は、ビームスプリッタキューブ112を通る透過
150、ビームスプリッタキューブ114を通る均衡透
過152、ビームスプリッタキューブ118を通る透過
154、ビームスプリッタキューブ126を通る均衡透
過156によって形成される。均衡出力光102の光路
は、ビームスプリッタキューブ112、114を通る均
衡した一対の透過光路と、ビームスプリッタキューブ1
18、126を通る別の均衡した一対の透過光路とを有
する。
【0017】図4は又、均衡出力104が、ビームスプ
リッタキューブ112を通る透過150、ビームスプリ
ッタキューブ114を通る反射158、ビームスプリッ
タキューブ120を通る均衡透過160、ビームスプリ
ッタキューブ130を通る均衡反射162によって形成
されることも示している。均衡出力104は、ビームス
プリッタキューブ112、120を通る均衡した一対の
透過光路と、ビームスプリッタキューブ114、130
を通る均衡した一対の反射光路とを有している。ビーム
スプリッタキューブ126から反射された光、ビームス
プリッタキューブ120から反射された光、ビームスプ
リッタキューブ130によって透過された光は均衡して
おらず、吸収光ブロック142によって弱められる。ビ
ームスプリッタキューブ118は、透過光154に加え
て、反射光166を発生させる。図5および図6は、光
166の均衡出力103への更なる分割を示している。
吸収光ブロック142は、非均衡光の放射を弱める。
【0018】図5に示されるように、ビームスプリッタ
キューブ112、114、118、120、126、1
28、130は、関連した入射面168、170、17
2、174、176、178、180をそれぞれ有して
おり、各面は、入射光と反射光を収容する。均衡出力光
102を定める4つの透過光路が、二対の直交入射面1
68、170と172、176を通過することに留意さ
れたい。均衡出力104に関しては、2つの反射光路1
58、162の入射面170、180のように、2つの
透過光路150、160の入射面168、174がそれ
ぞれ直交していることに留意されたい。直交した一対の
入射面は各々、ビームスプリッタキューブの偏光作用を
均衡させる。図6には、均衡出力103を形成するビー
ムスプリッタキューブが示されている。均衡出力103
は、ビームスプリッタキューブ112を通る透過15
0、ビームスプリッタキューブ114を通る均衡透過1
52、ビームスプリッタキューブ118を通る透過15
4、ビームスプリッタキューブ118を通る反射16
6、ビームスプリッタキューブ128を通る均衡反射1
82によって形成される。均衡出力光102の光路は、
ビームスプリッタキューブ112、114を通る均衡し
た一対の透過光路と、ビームスプリッタキューブ11
8、126を通る別の均衡した一対の透過光路とを有す
る。均衡出力103の光路は、ビームスプリッタキュー
ブ112、114を通る均衡した一対の透過光路15
0、152と、ビームスプリッタキューブ118、12
8を通る均衡した一対の反射光路166、182とを有
している。ビームスプリッタキューブ128を通って透
過された光は均衡しておらず、吸収光ブロック142に
よって弱められる。図5に示されるように、透過光路1
50、152の入射面168、170は直交しており、
反射光路166、182の入射面172、178は直交
している。
【0019】ビームスプリッタキューブ112は、透過
光150に加えて、反射光164を発生させる。図7〜
図10は、後述するように、反射光164の均衡出力1
05〜107への更なる分割を示している。図7には、
均衡出力105を形成するビームスプリッタキューブが
示されている。均衡出力105は、ビームスプリッタキ
ューブ112を通る反射164、ビームスプリッタキュ
ーブ116を通る均衡反射184、ビームスプリッタキ
ューブ124を通る透過186、ビームスプリッタキュ
ーブ136を通る均衡透過188によって形成される。
均衡出力光105の光路は、ビームスプリッタキューブ
112、116を通る均衡した一対の透過光路164、
184と、ビームスプリッタキューブ124、136を
通る均衡した一対の透過光路186、188とを有す
る。ビームスプリッタキューブ124は又、反射190
も発生させ、反射190は、図8に示されるように、均
衡出力106を発生させるのに使用される。ビームスプ
リッタキューブ116は又、透過192も発生させ、透
過192は、図9に示されるように、均衡出力107を
発生させるのに使用される。ビームスプリッタキューブ
136から反射された光は均衡しておらず、吸収光ブロ
ック142によって弱められる。
【0020】図8には、均衡出力106を形成するビー
ムスプリッタキューブが示されている。均衡出力106
は、ビームスプリッタキューブ112を通る反射16
4、ビームスプリッタキューブ116を通る均衡反射1
84、ビームスプリッタキューブ124を通る反射19
0、ビームスプリッタキューブ134を通る均衡反射1
94によって形成される。均衡出力光106の光路は、
ビームスプリッタキューブ112、116を通る均衡し
た一対の透過光路164、184と、ビームスプリッタ
キューブ124、136を通る別の均衡した一対の反射
光路190、194とを有する。ビームスプリッタキュ
ーブ134を通って透過された光は均衡しておらず、吸
収光ブロック142によって弱められる。図9には、均
衡出力107を形成するビームスプリッタキューブが示
されている。均衡出力107は、ビームスプリッタキュ
ーブ112を通る反射164、ビームスプリッタキュー
ブ116を通る透過192、ビームスプリッタキューブ
122を通る均衡反射196、ビームスプリッタキュー
ブ132を通る均衡透過198によって形成される。均
衡出力光107の光路は、ビームスプリッタキューブ1
12、122を通る均衡した一対の反射光路164、1
96と、ビームスプリッタキューブ116、132を通
る均衡した一対の透過光路192、198とを有する。
ビームスプリッタキューブ122を通って透過された光
とビームスプリッタキューブ132によって反射された
光は均衡しておらず、吸収光ブロック142によって弱
められる。
【0021】図10は、均衡出力105、106、10
7を発生させるビームスプリッタキューブの入射面を示
している。図10に示されるように、ビームスプリッタ
キューブ112、116、122、124、132、1
34、136は、関連した入射面168、202、20
4、206、208、210をそれぞれ有しており、各
面は、入射光と反射光によって定められている。均衡出
力105を発生させる際、2つの反射光路164、18
4の入射面168、202は、2つの透過光路186、
188の入射面206、212のように、直交してい
る。均衡出力光106を定める4つの反射光路164、
184、190、194が、二対の直交入射面168、
202と206、210を通過することに留意された
い。均衡出力107に関しては、2つの透過光路19
2、198の入射面202、208のように、2つの反
射光路164、196の入射面168、204がそれぞ
れ直交していることに留意されたい。直交した対の入射
面は各々、ビームスプリッタキューブの偏光作用を均衡
させる。
【0022】図3〜図10の13のキューブ形体は、最
少数のビームスプリッタ且つ最小の入力損で6つの均衡
出力を形成するのに特に効果的である。図1および図2
の3キューブ形体が基本構成ブロックとして使用されて
いる場合には、9つのキューブによって4つの出力組立
体を構成することができ、各出力が4つのキューブを通
過する。6つの偏光均衡出力を得るため、9キューブ形
体の均衡出力の2つに2以上の3キューブ形体を加え、
全部で15キューブにすることができる。このような1
5キューブ形体は、4つのキューブを通過する2つの均
衡出力と、6つのキューブを通過する4つの均衡出力と
を有している。このような形体は図3〜図10の13キ
ューブ形体よりも好ましくはない。何故ならば、より多
くのキューブが必要となり、かつ、4つの出力が更に弱
められるからである。
【0023】以上の説明から、本発明が、複数の偏光均
衡光路を形成する新規かつ有利なビームスプリッタ組立
体を提供することが明白である。上述の説明は、本発明
の典型的な実施の形態を示しているにすぎない。当業者
には理解されるように、本発明は、その精神および必須
の特徴から逸脱することなしに、他の特定の形態で具体
化することができる。ここに記載されている偏光相殺作
用が維持される限り、ここに記載されているビームスプ
リッタキューブの特定の配向を変更することができる。
たとえば、図1のキューブ16のような或るキューブの
上下を逆にし、均衡出力20が上方からではなく下方か
ら出るようにしてもよい。また、別の例として、図8の
均衡出力106を発生させるビームスプリッタキューブ
の“RsRpRpRs”配向を次の配向、即ち“RsR
pRsRp”、“RsRsRpRp”、“RpRsRp
Rs”、“RpRsRsRp”、“RpRpRsRs”
のいずれかに変更してもよい。さらに、より多くの出力
を得るため、ここに記載されている原理を使用して、六
次又は八次のビームスプリッタ組立体を構成してもよ
い。非偏光又は部分偏光ビームスプリッタを使用しても
よい。出力は同じである必要はなく、部分偏光ビームス
プリッタ、又は均衡した異なる対のビームスプリッタ、
又はここに開示されている50%反射率ビームスプリッ
タ以外のビームスプリッタを使用することによって、不
均一な出力を得ることができる。
【0024】したがって、本発明の開示は、特許請求の
範囲に規定されている本発明の範囲を限定するものでは
なく、専ら例示的なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による二次ビームスプリッタ組立体の3
ビームスプリッタキューブの斜視図である。
【図2】図1の3キューブ二次ビームスプリッタ組立体
の入射面の斜視図である。
【図3】本発明による四次ビームスプリッタ組立体の1
5ビームスプリッタキューブの斜視図である。
【図4】図3の四次ビームスプリッタ組立体の副組立体
の6ビームスプリッタキューブの斜視図である。
【図5】図4および図6のビームスプリッタ副組立体の
入射面の斜視図である。
【図6】図3の四次ビームスプリッタ組立体の副組立体
の4ビームスプリッタキューブの斜視図である。
【図7】図3の四次ビームスプリッタ組立体の副組立体
の4ビームスプリッタキューブの斜視図である。
【図8】図3の四次ビームスプリッタ組立体の副組立体
の4ビームスプリッタキューブの斜視図である。
【図9】図3の四次ビームスプリッタ組立体の副組立体
の4ビームスプリッタキューブの斜視図である。
【図10】図7、図8、図9のビームスプリッタ副組立
体の入射面の斜視図である。
【符号の説明】
10 3キューブ二次ビームスプリッタ組立体 12、14、16 ビームスプリッタキューブ 32 入光面 34 透過面 36 反射面 40 S成分軸線 42 P成分軸線 44 入射面 100 13キューブ四次ビームスプリッタ組立体 112 一次ビームスプリッタキューブ 114、116 二次ビームスプリッタキューブ 118、120、122、124 三次ビームスプリッ
タキューブ 126、128、130、132、134、136 四
次ビームスプリッタキューブ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビームスプリッタ組立体であって、 複数のビームスプリッタを備え、各ビームスプリッタ
    が、透過光路と反射光路を有し、各ビームスプリッタ
    が、偏光方向によって特徴付けられる入射光に関して偏
    光作用を有しており、 ビームスプリッタが、均衡した一対以上の光路を各々含
    む1以上の偏光均衡光路を構成するように配列されてお
    り、偏光均衡光路における均衡した各対の光が、直交偏
    光作用をもつ2つの透過光路、又は直交偏光作用をもつ
    2つの反射光路のいずれかを有していることを特徴とす
    るビームスプリッタ組立体。
  2. 【請求項2】 全ての偏光均衡光路が、均衡した同数の
    対の光路を有していることを特徴とする請求項1に記載
    のビームスプリッタ組立体。
  3. 【請求項3】 各ビームスプリッタが、非偏光ビームス
    プリッタキューブであることを特徴とする請求項1に記
    載のビームスプリッタ組立体。
  4. 【請求項4】 各ビームスプリッタが、入射光を2つの
    放出光に均等に分割する50%ビームスプリッタである
    ことを特徴とする請求項1に記載のビームスプリッタ組
    立体。
  5. 【請求項5】 偏光均衡光路にない光の放出を弱めるた
    めの手段を更に備えていることを特徴とする請求項1に
    記載のビームスプリッタ組立体。
  6. 【請求項6】 4つのビームスプリッタを各々通過する
    6つの偏光均衡光路を備えていることを特徴とする請求
    項1に記載のビームスプリッタ組立体。
  7. 【請求項7】 13のビームスプリッタを備えているこ
    とを特徴とする請求項6に記載のビームスプリッタ組立
    体。
  8. 【請求項8】 1つの偏光均衡光路が、均衡した二対の
    透過光路を有し、別の偏光均衡光路が、均衡した二対の
    反射光路を有し、4つの偏光均衡光路が、一対の偏光透
    過光路と、一対の偏光反射光路とを有していることを特
    徴とする請求項7に記載のビームスプリッタ組立体。
  9. 【請求項9】 入射光の偏光に反応しない複数の同じ強
    度の出力光を発生させるためのビームスプリッタ組立体
    であって、 複数の50%ビームスプリッタキューブを備え、各ビー
    ムスプリッタキューブが、部分反射面に至る入射光路
    と、部分反射面から両方とも延びている透過光路および
    反射光路と、入射光路および反射光路を含む入射面とを
    有し、 ビームスプリッタキューブが、均衡した一対以上の光路
    を各々含む複数の偏光均衡光路を構成するように配列さ
    れており、偏光均衡光路の均衡した各対の光が、直交偏
    光作用をもつ2つの透過光路、又は直交偏光作用をもつ
    2つの反射光路のいずれかを有していることを特徴とす
    るビームスプリッタ組立体。
  10. 【請求項10】 入射光から複数の偏光均衡出力光を発
    生させるためのビームスプリッタ組立体であって、 複数のビームスプリッタキューブを備え、各ビームスプ
    リッタキューブが、入射光を受け入れて透過光と反射光
    に分割する入光面と、透過光がビームスプリッタキュー
    ブを出る透過面と、反射光がビームスプリッタキューブ
    を出る反射面とを有し、各ビームスプリッタキューブ
    が、入射光と反射光を含む入射面を有し、複数のビーム
    スプリッタキューブが、一次ビームスプリッタキューブ
    と、 一次ビームスプリッタキューブの入射面と直交して配向
    された入射面を各々有する2つの二次ビームスプリッタ
    キューブとを備え、二次ビームスプリッタキューブの各
    々の入光面が、一次ビームスプリッタキューブの透過面
    又は反射面のいずれかに隣接しており、 複数のビームスプリッタキューブが、4つの三次ビーム
    スプリッタキューブを更に備え、三次ビームスプリッタ
    キューブの各々の入光面が、二次ビームスプリッタキュ
    ーブの透過面又は反射面のいずれかに隣接しており、 複数のビームスプリッタキューブが、6つの四次ビーム
    スプリッタキューブを更に備え、四次ビームスプリッタ
    キューブの各々の入光面が、三次ビームスプリッタキュ
    ーブの透過面又は反射面のいずれかに隣接しており、 四次ビームスプリッタキューブの各々が、関連した一
    次、二次、および三次のビームスプリッタキューブと共
    同して、偏光均衡光路を構成することを特徴とするビー
    ムスプリッタ組立体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7123257B2 (en) 2001-07-31 2006-10-17 Canon Kabushiki Kaisha Coloring information adding method and apparatus, and image processing method and apparatus
JP2015515025A (ja) * 2012-04-17 2015-05-21 エンデュア メディカル インコーポレイテッドEndure Medical Inc. 立体ビーム分割器
JP2015520419A (ja) * 2012-06-07 2015-07-16 アルコン リサーチ, リミテッド 顕微鏡のための直交光ビーム分割
JP2017161493A (ja) * 2016-03-04 2017-09-14 富士電機株式会社 分光装置及び分光方法

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