JPH115222A - 住宅用断熱パネルの製造方法 - Google Patents
住宅用断熱パネルの製造方法Info
- Publication number
- JPH115222A JPH115222A JP9159667A JP15966797A JPH115222A JP H115222 A JPH115222 A JP H115222A JP 9159667 A JP9159667 A JP 9159667A JP 15966797 A JP15966797 A JP 15966797A JP H115222 A JPH115222 A JP H115222A
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- JP
- Japan
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- panel
- heat insulating
- insulating material
- foam
- stock solution
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- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高価な設備や型枠の予備加熱、パネルの養生
など従来法の無駄な点が排除されて製造工程の簡略化が
図れ、その上、製品パネルに反りや捩じれが発生する恐
れがなく品質の優れた住宅用断熱パネルの製造方法を提
供する。 【解決手段】 台9上に載置した長方形面材8の周縁部
に側壁用枠材6を立設固定してパネル用型枠5を形成
し、該型枠内に、その内側寸法よりも寸法の小さい軽量
断熱材2を該断熱材の周囲に隙間7ができるように配置
し、その時に形成される隙間7に、その上部から合成樹
脂発泡体原液を注入し発泡硬化させることにより、前記
型枠5と前記軽量断熱材2とを接着一体化させることよ
りなる断熱パネルの製造方法に関する。
など従来法の無駄な点が排除されて製造工程の簡略化が
図れ、その上、製品パネルに反りや捩じれが発生する恐
れがなく品質の優れた住宅用断熱パネルの製造方法を提
供する。 【解決手段】 台9上に載置した長方形面材8の周縁部
に側壁用枠材6を立設固定してパネル用型枠5を形成
し、該型枠内に、その内側寸法よりも寸法の小さい軽量
断熱材2を該断熱材の周囲に隙間7ができるように配置
し、その時に形成される隙間7に、その上部から合成樹
脂発泡体原液を注入し発泡硬化させることにより、前記
型枠5と前記軽量断熱材2とを接着一体化させることよ
りなる断熱パネルの製造方法に関する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、住宅用断熱パネ
ルの製造方法に関し、詳しくは住宅の柱と柱との間に嵌
挿して壁面の機密性、保温断熱性を高めるために使用さ
れる非耐力壁バネルの製造方法に関するものである。
ルの製造方法に関し、詳しくは住宅の柱と柱との間に嵌
挿して壁面の機密性、保温断熱性を高めるために使用さ
れる非耐力壁バネルの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のパネルは、多段プレス機
の上下定盤間に表裏面材と側壁用枠材とを用いて空間を
形成し、この空間内にポリウレタンフォーム用原液を注
入し発泡硬化させるバッチ式製造法、或いは、水平方向
に搬送される上下面材間にポリウレタンフォーム用原液
を連続的に吐出し、これを上下に配置したコンベア間で
圧接しつつ搬送し発泡硬化させる形式の連続式製造法に
より製造されていた。
の上下定盤間に表裏面材と側壁用枠材とを用いて空間を
形成し、この空間内にポリウレタンフォーム用原液を注
入し発泡硬化させるバッチ式製造法、或いは、水平方向
に搬送される上下面材間にポリウレタンフォーム用原液
を連続的に吐出し、これを上下に配置したコンベア間で
圧接しつつ搬送し発泡硬化させる形式の連続式製造法に
より製造されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したバッチ式製造
法では、生産設備として少なくとも多段式プレス機と注
入発泡機が必要であり、連続式製造法ではコンベア装置
をはじめ、面材供給装置や発泡機、裁断機など一層規模
が大きく高価な一連の設備が必要で、相当の資本を投入
しない限り誰でも手軽に参入できないという不便さがあ
った。
法では、生産設備として少なくとも多段式プレス機と注
入発泡機が必要であり、連続式製造法ではコンベア装置
をはじめ、面材供給装置や発泡機、裁断機など一層規模
が大きく高価な一連の設備が必要で、相当の資本を投入
しない限り誰でも手軽に参入できないという不便さがあ
った。
【0004】また、上記の製造法は、いずれも例えばポ
リウレタンフォーム用原液など熱硬化性樹脂を用いる一
体発泡成型法であるため、パネル用型枠の温度を約30
〜50℃まで加温する必要があり、そのための熱源も含
め、ユーティリティ費用が高くつくという難点がある。
その上、発泡後も熱硬化性樹脂の強度が確保できるまで
パネル全体をプレス機またはコンベア間で圧接し拘束す
る必要があり、通常、プレス機の場合は、パネルの厚み
により10〜30分程度の拘束時間(キュア時間)が必
要である。これは生産面の効率を低め好ましくない。
リウレタンフォーム用原液など熱硬化性樹脂を用いる一
体発泡成型法であるため、パネル用型枠の温度を約30
〜50℃まで加温する必要があり、そのための熱源も含
め、ユーティリティ費用が高くつくという難点がある。
その上、発泡後も熱硬化性樹脂の強度が確保できるまで
パネル全体をプレス機またはコンベア間で圧接し拘束す
る必要があり、通常、プレス機の場合は、パネルの厚み
により10〜30分程度の拘束時間(キュア時間)が必
要である。これは生産面の効率を低め好ましくない。
【0005】また、これらの方法により形成されたフォ
ームは、通常、製造直後の一次収縮や使用環境の変化
(温度、湿度など)によって寸法変化を起こし易く、こ
のため製品パネルに反りや捩じれが発生するという欠点
があった。
ームは、通常、製造直後の一次収縮や使用環境の変化
(温度、湿度など)によって寸法変化を起こし易く、こ
のため製品パネルに反りや捩じれが発生するという欠点
があった。
【0006】この発明は、上記のごとき問題点を解決す
べくなされたものであって、その目的とするところは、
断熱パネルの製造に当り従来よりも安価で簡易な方法を
用いることによって、高価な設備が不要となり、型枠の
予備加熱やパネルの拘束時間が排除されて製造工程の簡
略化が図れ、その上、製造後のパネルに反りや捩じれが
発生する恐れがなく品質的にも改善された住宅用断熱パ
ネルの製造方法を提供することにある。
べくなされたものであって、その目的とするところは、
断熱パネルの製造に当り従来よりも安価で簡易な方法を
用いることによって、高価な設備が不要となり、型枠の
予備加熱やパネルの拘束時間が排除されて製造工程の簡
略化が図れ、その上、製造後のパネルに反りや捩じれが
発生する恐れがなく品質的にも改善された住宅用断熱パ
ネルの製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の請求項1記載の発明は、台上に載置した
長方形面材の周縁部に側壁用枠材を立設固定してパネル
用型枠を形成し、該型枠内に、その内側寸法よりも寸法
の小さい軽量断熱材を該断熱材の周囲に隙間ができるよ
うに配置し、その時に形成される隙間に、その上部から
合成樹脂発泡体原液を注入し発泡硬化させることによ
り、前記型枠と前記軽量断熱材とを接着一体化させるこ
とを特徴とする住宅用断熱パネルの製造方法を要旨とす
る。
め、この発明の請求項1記載の発明は、台上に載置した
長方形面材の周縁部に側壁用枠材を立設固定してパネル
用型枠を形成し、該型枠内に、その内側寸法よりも寸法
の小さい軽量断熱材を該断熱材の周囲に隙間ができるよ
うに配置し、その時に形成される隙間に、その上部から
合成樹脂発泡体原液を注入し発泡硬化させることによ
り、前記型枠と前記軽量断熱材とを接着一体化させるこ
とを特徴とする住宅用断熱パネルの製造方法を要旨とす
る。
【0008】ここで使用される軽量断熱材としては、従
来から公知の建材用多孔質断熱材であれば有機系、無機
系を問わずいずれも使用可能であるが、中でも、請求項
2記載の通りの、硬質ポリウレタンフォーム、フェノー
ルフォーム、ポリスチレンフォーム、ポリエチレンフォ
ームの中から選ばれた1種の発泡プラスチック系保温材
を好適な例として挙げることができる。特に、これらの
保温材は、JIS A9511に規定されている通り、
軽くて強く、断熱特性が良好で、加工し易いという特徴
があり、その上、品質の保証された規格品が何時でも容
易に入手できるという利便さかある。また、好ましい無
機系断熱材としては、珪酸カルシウム板、グラスウー
ル、ロックウール板どを例示することができる。
来から公知の建材用多孔質断熱材であれば有機系、無機
系を問わずいずれも使用可能であるが、中でも、請求項
2記載の通りの、硬質ポリウレタンフォーム、フェノー
ルフォーム、ポリスチレンフォーム、ポリエチレンフォ
ームの中から選ばれた1種の発泡プラスチック系保温材
を好適な例として挙げることができる。特に、これらの
保温材は、JIS A9511に規定されている通り、
軽くて強く、断熱特性が良好で、加工し易いという特徴
があり、その上、品質の保証された規格品が何時でも容
易に入手できるという利便さかある。また、好ましい無
機系断熱材としては、珪酸カルシウム板、グラスウー
ル、ロックウール板どを例示することができる。
【0009】前記の軽量断熱材とパネル用型枠との間に
形成される隙間の寸法は、特に限定されるものではない
が、通常、5〜20mmであり、10±1mm程度が最適で
ある。この隙間が5mm未満になると、合成樹脂発泡体原
液を隙間全体へ均一に注入することが次第に困難とな
り、逆に、隙間が20mm以上になると、合成樹脂発泡体
原液の使用量が必要以上に多くなって無駄なコストが発
生し好ましくない。
形成される隙間の寸法は、特に限定されるものではない
が、通常、5〜20mmであり、10±1mm程度が最適で
ある。この隙間が5mm未満になると、合成樹脂発泡体原
液を隙間全体へ均一に注入することが次第に困難とな
り、逆に、隙間が20mm以上になると、合成樹脂発泡体
原液の使用量が必要以上に多くなって無駄なコストが発
生し好ましくない。
【0010】上記の合成樹脂発泡体原液には、型枠と軽
量断熱材とを相互に結合する接着剤としての機能に加
え、軽量断熱材本体に劣らぬ十分な断熱性能が要求され
る。このような機能を有する限り公知の合成樹脂発泡体
原液のいすれも使用可能であるが、特に好適なものとし
ては、請求項3に記載した通りの、硬質ポリウレタンフ
ォーム用原液又はフェノールフォーム用原液を挙げるこ
とができる。
量断熱材とを相互に結合する接着剤としての機能に加
え、軽量断熱材本体に劣らぬ十分な断熱性能が要求され
る。このような機能を有する限り公知の合成樹脂発泡体
原液のいすれも使用可能であるが、特に好適なものとし
ては、請求項3に記載した通りの、硬質ポリウレタンフ
ォーム用原液又はフェノールフォーム用原液を挙げるこ
とができる。
【0011】この種の原液は、目地充填用として一般に
入手し易く、かつ目地に注入してから1〜3分程度で発
泡が完了するほど反応性を高めに組成されているので、
パネル成型時間か非常に短かくてすむという利点があ
り、また、発泡終了時には軽量断熱材の表面に自己接着
(表面の凹凸に対する投錨効果も含む)して型枠と軽量
断熱材とを強固に接着一体化させることができる。
入手し易く、かつ目地に注入してから1〜3分程度で発
泡が完了するほど反応性を高めに組成されているので、
パネル成型時間か非常に短かくてすむという利点があ
り、また、発泡終了時には軽量断熱材の表面に自己接着
(表面の凹凸に対する投錨効果も含む)して型枠と軽量
断熱材とを強固に接着一体化させることができる。
【0012】前記の隙間に合成樹脂発泡体原液を注入す
るための注入発泡機としては、通常目地用として市販さ
れているボンベ型スプレー発泡機のような簡易かつ安価
な仕様のものが十分使用できる。その一つの例として
は、ガスマー社製の注入ガン(Type FF-1600) を挙げる
ことができる。
るための注入発泡機としては、通常目地用として市販さ
れているボンベ型スプレー発泡機のような簡易かつ安価
な仕様のものが十分使用できる。その一つの例として
は、ガスマー社製の注入ガン(Type FF-1600) を挙げる
ことができる。
【0013】また、この発明において使用する長方形面
材としては、はり合わせアルミニウム箔のほか各種の不
燃性加工紙、離型紙などが用いられ、特に後者を採用し
た場合には、発泡成形後に該離型紙を剥離することによ
り、容易に面材の無いパネル成型品とすることができる
というメリットがある。これらの周縁部に立設される側
壁用枠材としては、鋼板、アルミニウム板などの金属
板、プラスチック成形板、木板或いは合板などこの分野
で公知のものがいずれも使用できる。
材としては、はり合わせアルミニウム箔のほか各種の不
燃性加工紙、離型紙などが用いられ、特に後者を採用し
た場合には、発泡成形後に該離型紙を剥離することによ
り、容易に面材の無いパネル成型品とすることができる
というメリットがある。これらの周縁部に立設される側
壁用枠材としては、鋼板、アルミニウム板などの金属
板、プラスチック成形板、木板或いは合板などこの分野
で公知のものがいずれも使用できる。
【0014】住宅用の断熱パネルの寸法は、特に規格化
されているものではないが、通常、厚み50〜70mm×
幅900〜1000mm×長さ1800〜3000mmの外
寸法のパネルが多用されている。また、その際使用する
側壁用枠材には、材質と厚みを勘案して、隙間に注入す
る合成樹脂発泡体原液の発泡圧に十分耐える強度のもの
を適宜選定し使用することが肝要である。
されているものではないが、通常、厚み50〜70mm×
幅900〜1000mm×長さ1800〜3000mmの外
寸法のパネルが多用されている。また、その際使用する
側壁用枠材には、材質と厚みを勘案して、隙間に注入す
る合成樹脂発泡体原液の発泡圧に十分耐える強度のもの
を適宜選定し使用することが肝要である。
【0015】
【実施例】つぎに、実施例及び図面に基づいて本発明の
特徴をさらに詳細に説明する。図1に示すように、台9
上に載置した長方形面材(ここでは離型紙)8の長辺側
及び短辺側各周縁部に厚さ40mmの杉材からなる側壁用
枠材6を立設固定して、外寸法:厚み70mm×幅900
mm×長さ1800mm(したがって、内寸法:厚み70mm
×幅820mm×長さ1720mm)のパネル用型枠5を形
成した。
特徴をさらに詳細に説明する。図1に示すように、台9
上に載置した長方形面材(ここでは離型紙)8の長辺側
及び短辺側各周縁部に厚さ40mmの杉材からなる側壁用
枠材6を立設固定して、外寸法:厚み70mm×幅900
mm×長さ1800mm(したがって、内寸法:厚み70mm
×幅820mm×長さ1720mm)のパネル用型枠5を形
成した。
【0016】図において、2は両面ポリエチレンコート
紙4、4付きの硬質ポリフレタンフォーム3からなる軽
量断熱材(東洋ゴム工業(株)製、商品名:ソフランS
P2ボード)であり、工場生産された当該連続ラミネー
トボードから、厚み70mm×幅800mm×長さ1700
mmの寸法に裁断し作成したものである。
紙4、4付きの硬質ポリフレタンフォーム3からなる軽
量断熱材(東洋ゴム工業(株)製、商品名:ソフランS
P2ボード)であり、工場生産された当該連続ラミネー
トボードから、厚み70mm×幅800mm×長さ1700
mmの寸法に裁断し作成したものである。
【0017】つぎに、この軽量断熱材2を上記パネル用
型枠5内に載置し、図に示すごとく該軽量断熱材2の周
囲にほぼ10mmの隙間7が形成されるよう配置し、その
上部から硬質ポリウレタンフォーム用原液(東洋ゴム工
業(株)製スプレー用ノンフロン原液、品番:ソフラン
R SP30−X)を、スプレー装置(ガスマー社製、
Type FF-1600 )を用いて上記隙間7にトップフリーの
状態で注入し発泡硬化させた。ついで、硬化後の型枠か
らはみ出したフォームをナイフでカットすることにより
目的とする断熱パネル1を得た。
型枠5内に載置し、図に示すごとく該軽量断熱材2の周
囲にほぼ10mmの隙間7が形成されるよう配置し、その
上部から硬質ポリウレタンフォーム用原液(東洋ゴム工
業(株)製スプレー用ノンフロン原液、品番:ソフラン
R SP30−X)を、スプレー装置(ガスマー社製、
Type FF-1600 )を用いて上記隙間7にトップフリーの
状態で注入し発泡硬化させた。ついで、硬化後の型枠か
らはみ出したフォームをナイフでカットすることにより
目的とする断熱パネル1を得た。
【0018】
【表1】
【0019】表1は軽量断熱材として使用した上記ソフ
ランSP2ボード(硬質ポリウレタンフォーム)の基本
的物性を、また、表2は隙間に注入したスプレー用原液
(ソフランR SP30−X)の反応性と発泡硬化後の
フォーム特性を、各々その測定法と共に示したものであ
る。
ランSP2ボード(硬質ポリウレタンフォーム)の基本
的物性を、また、表2は隙間に注入したスプレー用原液
(ソフランR SP30−X)の反応性と発泡硬化後の
フォーム特性を、各々その測定法と共に示したものであ
る。
【0020】
【表2】
【0021】なお、表2において反応性を示す各項目
(クリームタイム、ゲルタイム、タックフリータイム)
は、下記の方法により測定したものである。 クリームタイム:P液(イソシアネート成分)とR液
(ポリオール成分)の混合を始めてから反応混合液がク
リーム状に白濁して立ち上がってくるまでの時間を測定
する。 ゲルタイム:上記P液とR液の混合を始めてから、増粘
が起きてゲル強度が出始めるまでの時間を測定する。 タックフリータイム:同じくP液とR液の混合を始めて
から、手触りによってフォーム表面に粘着性がなくなる
までの時間を測定する。
(クリームタイム、ゲルタイム、タックフリータイム)
は、下記の方法により測定したものである。 クリームタイム:P液(イソシアネート成分)とR液
(ポリオール成分)の混合を始めてから反応混合液がク
リーム状に白濁して立ち上がってくるまでの時間を測定
する。 ゲルタイム:上記P液とR液の混合を始めてから、増粘
が起きてゲル強度が出始めるまでの時間を測定する。 タックフリータイム:同じくP液とR液の混合を始めて
から、手触りによってフォーム表面に粘着性がなくなる
までの時間を測定する。
【0022】表2から明らかなように、スプレー原液の
タックフリータイムは15秒と短いので、これを隙間に
注入してから僅か数分内に発泡硬化反応が完了し、型枠
と軽量断熱材とが接着一体化された断熱パネルが得られ
る。また、スプレー原液のフォーム物性は、表1に示す
軽量断熱材としての硬質ポリウレタンフォームの基本的
物性のすべてに極めて近似したものなので、この発明に
より得られる断熱パネルは従来の一体発泡成型品に決し
て劣らぬ品質を備えているものといえる。
タックフリータイムは15秒と短いので、これを隙間に
注入してから僅か数分内に発泡硬化反応が完了し、型枠
と軽量断熱材とが接着一体化された断熱パネルが得られ
る。また、スプレー原液のフォーム物性は、表1に示す
軽量断熱材としての硬質ポリウレタンフォームの基本的
物性のすべてに極めて近似したものなので、この発明に
より得られる断熱パネルは従来の一体発泡成型品に決し
て劣らぬ品質を備えているものといえる。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によると、住宅用断熱パネルを製造するに際し、パネ
ル用型枠内にこれより寸法の小さい軽量断熱材を配置し
て該断熱材の周囲に隙間を形成し、その隙間にスプレー
発泡機を介して合成樹脂発泡体原液を注入し、型枠と軽
量断熱材とを接着一体化させるという方法を採用したか
ら、プレス機やコンベアなど高価な設備が不要となり、
簡易かつ安価な仕様で製造できるようになった。
明によると、住宅用断熱パネルを製造するに際し、パネ
ル用型枠内にこれより寸法の小さい軽量断熱材を配置し
て該断熱材の周囲に隙間を形成し、その隙間にスプレー
発泡機を介して合成樹脂発泡体原液を注入し、型枠と軽
量断熱材とを接着一体化させるという方法を採用したか
ら、プレス機やコンベアなど高価な設備が不要となり、
簡易かつ安価な仕様で製造できるようになった。
【0024】また、隙間に注入する発泡体原液として反
応性の高いものを選択使用することにより、パネル成型
時間を1〜3分程度にまて短縮可能となった。
応性の高いものを選択使用することにより、パネル成型
時間を1〜3分程度にまて短縮可能となった。
【0025】軽量断熱材に、例えば、JIS に規定の発泡
プラスチック保温板など既存の成形板が使用できるの
で、従来の一体発泡成型品にみられた反りや捩じれによ
るパネルの変形が生ずる恐れがなく、また、断熱材の種
類や厚みの選択とその組合わせが比較的自由てあり、そ
の大きさも任意に設定できるので、多品種、少量生産に
も適応し易いという効果を奏する。
プラスチック保温板など既存の成形板が使用できるの
で、従来の一体発泡成型品にみられた反りや捩じれによ
るパネルの変形が生ずる恐れがなく、また、断熱材の種
類や厚みの選択とその組合わせが比較的自由てあり、そ
の大きさも任意に設定できるので、多品種、少量生産に
も適応し易いという効果を奏する。
【図1】この発明に係る住宅用断熱パネルの製造工程を
説明するための斜視図である。
説明するための斜視図である。
1 : 住宅用断熱パネル 2 : 軽量断熱材 5 : パネル用型枠 6 : 側壁用枠材 7 : 隙間 8 : 面材 9 : 台
Claims (3)
- 【請求項1】台上に載置した長方形面材の周縁部に側壁
用枠材を立設固定してパネル用型枠を形成し、該型枠内
に、その内側寸法よりも寸法の小さい軽量断熱材を該断
熱材の周囲に隙間ができるように配置し、その時に形成
される隙間に、その上部から合成樹脂発泡体原液を注入
し発泡硬化させることにより、前記型枠と前記軽量断熱
材とを接着一体化させることを特徴とする住宅用断熱パ
ネルの製造方法。 - 【請求項2】前記軽量断熱材が、硬質ポリウレタンフォ
ーム、フェノールフォーム、ポリスチレンフォーム、ポ
リエチレンフォームの中から選ばれた1種の発泡プラス
チック系保温材である請求項1記載の住宅用断熱パネル
の製造方法。 - 【請求項3】前記合成樹脂発泡体原液が、硬質ポリウレ
タンフォーム用原液又はフェノールフォーム用原液であ
る請求項1又は2記載の住宅用断熱パネルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9159667A JPH115222A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | 住宅用断熱パネルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9159667A JPH115222A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | 住宅用断熱パネルの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH115222A true JPH115222A (ja) | 1999-01-12 |
Family
ID=15698717
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9159667A Withdrawn JPH115222A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | 住宅用断熱パネルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH115222A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005193528A (ja) * | 2004-01-07 | 2005-07-21 | Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd | フェノール樹脂充填金属複合パネル |
JP2010167790A (ja) * | 2010-04-22 | 2010-08-05 | Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd | フェノール樹脂充填金属複合パネルの製造方法 |
-
1997
- 1997-06-17 JP JP9159667A patent/JPH115222A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005193528A (ja) * | 2004-01-07 | 2005-07-21 | Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd | フェノール樹脂充填金属複合パネル |
JP4526824B2 (ja) * | 2004-01-07 | 2010-08-18 | 旭化成建材株式会社 | フェノール樹脂充填金属複合パネル |
JP2010167790A (ja) * | 2010-04-22 | 2010-08-05 | Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd | フェノール樹脂充填金属複合パネルの製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040907 |