JPH1152170A - 光スターカプラの光軸調整方法及び光スターカプラの製造方法 - Google Patents

光スターカプラの光軸調整方法及び光スターカプラの製造方法

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JPH1152170A
JPH1152170A JP9213215A JP21321597A JPH1152170A JP H1152170 A JPH1152170 A JP H1152170A JP 9213215 A JP9213215 A JP 9213215A JP 21321597 A JP21321597 A JP 21321597A JP H1152170 A JPH1152170 A JP H1152170A
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optical
reflection
mixing
bundle
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JP9213215A
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Nobuhiko Tsuji
伸彦 辻
Tetsuya Saito
哲哉 斎藤
Takeshi Kobayashi
毅 小林
Yasukazu Sano
安一 佐野
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光軸調整を短時間で行えるようにする。 【解決手段】 バンドル部120には、複数の光ファイ
バ101〜116の端部が束ねられている。ミキシング
ロッド130は、入出射端から反射端にかけて光導波路
が形成されており、光ファイバのコア100aに合致す
べき位置に孔131aのあいた蒸着ミラー131が入出
射端に形成されているとともに、所定の波長の光を反射
するホログラム拡散器132が反射端に形成されてい
る。これらを接合する際には、ミキシングロッド130
の反射端の後方より、ホログラム拡散器132を透過可
能な照明光181を照射する。そして、ミキシングロッ
ド130の反射端の後方より、バンドル部120の端面
とミキシングロッド130の入出射端とで反射される照
明光181を観察し、バンドル部120の光ファイバの
コア配列と、ミキシングロッド130の入出射端の蒸着
ミラー131の孔の配列とを合致させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は1本の光ファイバか
らの光信号を他の複数の光ファイバに均等に分岐させる
ための光スターカプラの光軸調整方法及びそのような光
スターカプラの製造方法に関し、特に円柱または角柱の
ロッドをミキシング部として用いた光スターカプラの光
軸調整方法及び光スターカプラの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に光ファイバ等を用いて情報通信綱
を構築するには、1つの光信号を複数の光ファイバに分
岐したり、複数の光ファイバからの光信号を1つの光フ
ァイバに集めたりする光スターカプラが必要となる。こ
の光スターカプラにはミキシング部が設けられている。
1つの光ファイバに入射された光信号は、光ファイバが
持っている所定の広がり角で入射時に拡散し、ミキシン
グ部内で全反射を繰り返して伝搬する。その結果、出力
側の複数の光ファイバからは、n個に分岐された光信号
が出射される。この時、基本的にミキシング部が長いほ
ど、入力の光信号を均一化でききる。ミキシング部の形
態としては様々なものがあるが、その1つに円柱または
角柱のロッド状部材(ミキシングロッド)をミキシング
部としたものがある。
【0003】このようなミキシングロッド用いた光スタ
ーカプラでは、光ファイバを束ねたバンドル部とミキシ
ングロッドとが接合されており、その接合部には反射ミ
ラーが設けられている。反射ミラーは、ミキシングロッ
ドの端部に、光ファイバのコアに合致すべき領域を除い
て形成されている。これにより、ミキシングロッド内で
拡散された光信号のうち光ファイバのコアに入射されな
かった光を反射ミラーで反射し、再度ミキシングロッド
内を往復させることができる。したがって、バンドル部
とミキシングロッドとを接合する際には、ミキシングロ
ッドの端面の反射ミラーが形成されていない領域と、複
数の光ファイバの端部のコアとが正確に合致するように
位置合わせ(光軸調整)を行う必要がある。
【0004】図5は、従来の光軸調整方法を示す図であ
る。バンドル部320には、複数の光ファイバ301〜
316が束ねられている。バンドル部320の端面は、
光ファイバ301〜316の端部とともに平面に成形さ
れている。
【0005】一方、ミキシングロッド330の端面(入
出射端)には、複数の光ファイバ301〜316のコア
300aと合致すべき領域に孔331aのあいた蒸着ミ
ラー331が形成されている。逆側の端面(反射端)に
は、ホログラム拡散器332が形成されている。このホ
ログラム拡散器332は、ミキシングロッド330内を
伝搬する光信号を、拡散反射するものであり、所定の深
さの格子状の溝と、その上に設けられた誘電体多層膜か
らなる。
【0006】そして、バンドル部320とミキシングロ
ッド330とを接合する際には、例えば1番のポート
(1つの光ファイバ)から所定の波長の光341を入射
し、残りの全ての光ファイバに分岐されたの光342の
光量を測定する。そして、バンドル部320とミキシン
グロッド330との位置の微調整をしながら、分岐され
た光342の光量が所定の許容範囲内に収まるようにす
る。
【0007】図6は、光量の測定例を示す図である。こ
の図は、横軸にポート番号を示し、縦軸に、各ポートの
光量を示している。また、図中の点線が、光量の許容範
囲を示している。この図に示すように、各ポートで検出
される光量には、ばらつきがある。そして、これらの全
てのポートにおいて許容範囲内の光量を得るような位置
を見つけ出す。
【0008】このような位置の調整を、光を入射するポ
ートを変えながら、各ポートにおいて行う。そして、ど
のポートへ光を入射しても、分岐された光の光量が所定
の許容範囲内に収まるような位置を見つけ出し、その位
置でバンドル部320とミキシングロッド330とを接
合する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法で
は、分岐されたすべての光ファイバ(またはポート)の
光量を測定する必要があるため手間がかかっていた。特
にファイバの数が多い場合には、非常に煩雑な作業が必
要であった。
【0010】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、光軸調整を短時間で行うことの出来る光スタ
ーカプラの光軸調整方法を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、光軸調整を短時間で行うこ
との出来る光スターカプラの製造方法を提供することで
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、複数の光ファイバの端部が束ねられたバ
ンドル部と、入出射端から反射端にかけて光導波路が形
成されており、前記光ファイバのコアに合致すべき位置
に孔のあいた反射ミラーが前記入出射端に形成されてい
るとともに、所定の波長の光を反射する特定光反射部が
前記反射端に形成されたミキシング部とからなる光スタ
ーカプラの光軸調整方法において、前記バンドル部の端
面と前記ミキシング部の前記入出射端とが向かい合うよ
うに配置し、前記ミキシング部の前記反射端の後方よ
り、前記特定光反射部を透過可能な照明光を照射し、前
記ミキシング部の前記反射端の後方より、前記バンドル
部の端面と前記ミキシング部の入出射端とで反射される
前記照明光を観察し、前記バンドル部の前記光ファイバ
のコア配列と、前記ミキシング部の入出射端の前記反射
ミラーの孔の配列とを合致させる、ことを特徴とする光
スターカプラの光軸調整方法が提供される。
【0012】この方法で光スターカプラの光軸を調整す
れば、光ファイバのコアと、反射ミラーの孔とを目視観
察により光軸の調整ができ、微妙な位置合わせを短時間
で行うことができる。
【0013】また、1つの光信号を複数に分岐させる光
スターカプラの製造方法において、複数の光ファイバの
端部を束ねることによりバンドル部を形成し、入出射端
から反射端にかけて光導波路が形成されたミキシング部
の前記入出射端に、前記光ファイバのコアに合致すべき
位置に孔のあいた反射ミラーを形成するとともに、前記
反射端に、所定の波長の光を反射する特定光反射部を形
成し、前記バンドル部の端面と前記ミキシング部の前記
入出射端とが向かい合うように配置し、前記ミキシング
部の前記反射端の後方より、前記特定光反射部を透過可
能な照明光を照射し、前記ミキシング部の前記反射端の
後方より、前記バンドル部の端面と前記ミキシング部の
入出射端とで反射される前記照明光を観察し、前記バン
ドル部の前記光ファイバのコア配列と、前記ミキシング
部の入出射端の前記反射ミラーの孔の配列とを合致さ
せ、前記バンドル部と前記ミキシング部とを接合する、
ことを特徴とする光スターカプラの製造方法が提供され
る。
【0014】この方法で光スターカプラを製造すれば、
光ファイバのコアと、反射ミラーの孔とを目視観察によ
り光軸を調整し、適切な位置でバンドル部とミキシング
部とを接合できるため、光軸のずれの少ない光スターカ
プラを迅速に製造できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の光スターカプラ
の光軸調整方法を示す図である。ここで、光軸調整方法
の詳細を説明する前に、バンドル部120とミキシング
ロッド130との構成を説明する。
【0016】バンドル部120には、複数の光ファイバ
101〜116が束ねられている(ここでは、16本の
光ファイバを束ねたものとする)。バンドル部120の
端面は、光ファイバ101〜116の端部とともに平面
に成形されている。
【0017】一方、ミキシングロッド130は、空気よ
りも十分に高い屈折率(内部を伝搬する所定の波長の光
が側面で全反射されるだけの屈折率)のガラスからなっ
ている。すなわち、ミキシングロッド130は、周囲の
空気をクラッドとした光導波路である。このミキシング
ロッド130の端面(入出射端)には、複数の光ファイ
バ101〜116のコアと合致すべき領域に孔131a
のあいた蒸着ミラー131が形成されている。この蒸着
ミラー131は、銅を蒸着することにより形成されてい
る。
【0018】逆側の端面(反射端)には、ホログラム拡
散器132が設けられている。このホログラム拡散器1
32は、所定の間隔の格子状の凹凸をエッチングし、そ
の上から誘電体多層膜を形成したものである。これによ
り、ホログラム拡散器132は、ミキシングロッド13
0内を伝搬する特定の波長の光信号を、拡散反射するこ
とができる。ホログラム拡散器132が反射するのは、
伝送路に使われる光ファイバにおいて伝送損失が少ない
波長の光である。例えば、石英ファイバまたはPCF
(プラスチッククラッドファイバ)では、赤外領域の波
長がホログラム拡散器132で拡散反射される。この例
においても、赤外領域の波長を拡散反射するものとす
る。したがって、光ファイバから赤外線の波長の光を入
射したとしても、この誘電体多層膜の後方からバンドル
部120の様子を観察することはできない。
【0019】以上のようなバンドル部120とミキシン
グロッド130とを接合する際の光軸調整方法を、以下
に説明する。本発明の光軸調整方法では、まずバンドル
方向を可視化するために、所定の波長λ1の照明光18
1をホログラム拡散器132に照射する。波長λ1に
は、ホログラム拡散器132を透過する光、例えば赤色
の光を使用する。この時、ホログラム拡散器132の方
向からテレスコープ(拡大鏡)200で覗くと、前方の
ミキシングロッド130端面の蒸着ミラー131の孔1
31aの配列と、バンドル部120の光ファイバ101
のコア100aの配列とが確認できる。
【0020】すなわち、入射された波長λ1の照明光1
81はホログラム拡散器132を透過し、ミキシングロ
ッド130の入出射端を照らす。その照明光181は、
入出射端の蒸着ミラー131で反射されるが、蒸着ミラ
ー131の孔131aの部分では照明光181は反射さ
れない。したがって、テレスコープ200では、明るく
見える蒸着ミラー131の中の円形の暗部として、複数
の孔131aを確認できる。
【0021】また、照明光181は、蒸着ミラー131
の孔131aを通ったり、蒸着ミラー131を透過する
(蒸着ミラー131の照明光181に対する反射率は1
00%ではなく、一部の光は透過する)ことで、バンド
ル部120の端面にも照射される。照明光181で照ら
し出されたバンドル部120は、光ファイバ101〜1
16のコア100a以外の領域では、照明光181を反
射する。その反射光は、テレスコープ200で確認でき
る。光ファイバ101〜116のコア100aの部分
は、テレスコープ200では真っ黒に見える。ただし、
光ファイバ101〜116の出射端(バンドル部120
で束ねられている端部の逆側の端部)が開放されている
場合には、その周囲の光が光ファイバ101〜116に
入射し、テレスコープ200において、コア100aが
白く映し出される。
【0022】作業者は、テレスコープ200で見ること
の出来る、蒸着ミラー131の孔の像201と光ファイ
バのコアの像202の中から、合致させるべき像同士を
観察し、光軸の調整を行う。光軸調整は、対応する孔の
像201とコアの像202との円を合致させるように、
バンドル部120またはミキシングロッド130をX−
Y平面(バンドル部120とミキシングロッド130と
の接合面に平行な直交座標)のX軸方向とY軸方向とへ
動かしたり、回転させる。これにより、バンドル部12
0とミキシングロッド130との相対的位置と傾きが調
整される。この調整を光ファイバごとに行い、全ての光
ファイバ101〜116のコア100aと、蒸着ミラー
131の孔131aとを一致させる。調整が終わると、
バンドル部120とミキシングロッド130とを接着剤
で固定する。これにより、バンドル部120とミキシン
グロッド130とを、正確な位置で接合される。
【0023】本発明の光軸調整方法によれば、光ファイ
バ101〜116のコア100aと、蒸着ミラー131
に設けられた孔131aとを目視で確認し、合致させる
ことができる。そのため、従来のように出力される光の
光量の測定等をする必要がなく、光軸の調整を短時間で
行うことができる。
【0024】次に、上記のような方法で光軸を調整し、
光スターカプラを製造する場合の製造例について説明す
る。まず、複数の光ファイバ101〜116をバンドル
部120で束ねる。例えば、四角い筒状の枠に、複数の
光ファイバ101〜116を挿入し、接着剤固定する。
また、バンドル部120に、光ファイバの直径と同じ内
径の貫通孔を所定の配列で設けておき、その孔に光ファ
イバを挿入してもよい。そして、光ファイバ101〜1
16を束ねたバンドル部120の端面を平面に成形す
る。
【0025】次に、ミキシングロッドの両面に、蒸着ミ
ラー131とホログラム拡散器132とを形成する。図
2は、蒸着ミラーの形成工程の前半を示す図である。 [S11]ミキシングロッド130の端部をレジスト液
に浸すことにより、ミキシングロッド130の端部にレ
ジスト171を塗布する。このとき、レジストの厚さは
数μmとする。 [S12]ホットプレートを用い、ミキシングロッド1
30の端部を85°Cで30分間加熱する。 [S13]レジスト171に対して結合すべき光ファイ
バのバンドル部120を用いて白色光を50分間照射
し、レジスト171を露光する。これにより、バンドル
部120の端部における光ファイバの配置にしたがっ
て、レジスト171が露光される。 [S14]レジスト171を現像する。これにより、光
ファイバのコアと合致する部分に限って、レジスト17
1が残される。
【0026】図3は、蒸着ミラーの形成工程の後半を示
す図である。 [S15]ホットプレートを用い、ミキシングロッド1
30の端部を85°Cで30分間加熱する。 [S16]Cuを厚さ0.1μmで蒸着し、Cuの膜1
72を形成する。 [S17]レジスト171の部分に針で穴を空けた後、
綿棒で残っているレジスト171を削る。これにより、
レジスト171の上に蒸着されたCuの膜172が除去
され、所定の位置に孔131aのあいた蒸着ミラー13
1が形成される。 [S18]ミキシングロッド130の端部に、蒸着ミラ
ー131の上からSiO 2 膜172をコーティングす
る。これにより、銅蒸着ミラーが湿気により劣化するこ
とがなくなり、耐久性が向上する。
【0027】このようにして、ミキシングロッド130
の入出射端に蒸着ミラー131を形成することができ
る。次に、ホログラム拡散器132を形成する。それに
は、ミキシングロッド130の反射端に、格子状に凹部
(四角形)をエッチングにより形成する。この凹部は、
例えば、深さを1μm以下とし、格子間隔を10μmと
する。形成された溝の上から、誘電体の多層膜を蒸着す
る。これにより、ホログラム拡散器132が形成され
る。
【0028】さらに、バンドル部120とミキシングロ
ッド130との光軸調整を、前述の本発明の方法で行
う。光軸が正しく調整できたら、バンドル部120とミ
キシングロッド130とを接合し、接着剤で固定する。
そして、ミキシングロッド130の周囲をホルダで保護
する。
【0029】このようにして、光軸が正確に調整された
光スターカプラを短時間で製造することができ、光スラ
ーカプラの生産性が向上する。図4は、本発明の方法で
製造された光スターカプラの例を示す図である。
【0030】この光スターカプラのバンドル部120と
ミキシングロッド130とは、光ファイバ101〜11
6のコアの配列と蒸着ミラー131の孔の配列とが合致
する位置で接着剤151で接着され、固定されている。
【0031】筒状のホルダ160は、バンドル部120
に固定され、エアークラッド140の領域を覆ってい
る。そして、バンドル部120と反対側の開口部には、
雌ねじの溝が形成されている。この溝に、雄ねじの溝を
有するボルト部材161がねじ込まれている。ホログラ
ム拡散器132とボルト部材161との間には、支持部
材162と緩衝部材163とが挟み込まれている。支持
部材162は、錐体のアルミ部材である。この支持部材
162は、錐体の頂点でホログラム拡散器132を支え
ており、平面部分が緩衝部材163に固定されている。
緩衝部材163は、所定の弾性を有する板状のゴム製の
部材であり、ボルト部材161に固定されている。
【0032】このような構成の光スターカプラにおい
て、例えば光ファイバ101からミキシングロッドに光
信号180を入射すると、その光信号180はミキシン
グロッド130の中に広がり、ミキシングロッド130
の側面で全反射されながら伝搬し、ホログラム拡散器1
32に達する。すると、ホログラム拡散器132で拡散
反射され、逆方向に伝搬する。この反射光の一部は、蒸
着ミラー131で反射されるが、その他の光信号は光フ
ァイバ101〜116のコアに入射する。蒸着ミラー1
31で反射された光信号180は、ミキシングロッド1
30内の往復を繰り返し、最終的に光ファイバ101〜
116のコアに入射する。
【0033】なお、この光スターカプラでは、ホログラ
ム拡散器132を支持部材162で支えているため、振
動や熱的ストレスがミキシングロッド130の両端に与
える影響を抑制することができ、内部を伝搬する光信号
180の損失の変動も少なくなる。その結果、分岐され
た光信号の強度が安定し、信頼性が向上する。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光スターカ
プラの光軸調整方法では、ミキシング部の反射端の後方
より、特定光反射部を透過する照明光を入射し、光ファ
イバのコアと反射ミラーの孔との目視観察により光軸の
調整をするため、光ファイバの数が多くなっても、各光
ファイバの光軸を個々に目視観察して調整すればよく、
光軸調整を短時間で行うことができる。
【0035】また、本発明の光スターカプラの製造方法
では、ミキシング部の反射端の後方より、特定光反射部
を透過する照明光を入射し、光ファイバのコアと反射ミ
ラーの孔との目視観察により光軸を調整して、バンドル
部とミキシング部とを接合するため、光軸調整を短時間
で行うことができる。その結果、光スターカプラの生産
性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光スターカプラの光軸調整方法を示す
図である。
【図2】蒸着ミラーの形成工程の前半を示す図である。
【図3】蒸着ミラーの形成工程の後半を示す図である。
【図4】本発明の方法で製造された光スターカプラの例
を示す図である。
【図5】従来の光軸調整方法を示す図である。
【図6】光量の測定例を示す図である。
【符号の説明】
101〜116 光ファイバ 120 バンドル部 130 ミキシングロッド 131 蒸着ミラー 132 ホログラム拡散器 181 照明光 200 テレスコープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 安一 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光ファイバの端部が束ねられたバ
    ンドル部と、入出射端から反射端にかけて光導波路が形
    成されており、前記光ファイバのコアに合致すべき位置
    に孔のあいた反射ミラーが前記入出射端に形成されてい
    るとともに、所定の波長の光を反射する特定光反射部が
    前記反射端に形成されたミキシング部とからなる光スタ
    ーカプラの光軸調整方法において、 前記バンドル部の端面と前記ミキシング部の前記入出射
    端とが向かい合うように配置し、 前記ミキシング部の前記反射端の後方より、前記特定光
    反射部を透過可能な照明光を照射し、 前記ミキシング部の前記反射端の後方より、前記バンド
    ル部の端面と前記ミキシング部の入出射端とで反射され
    る前記照明光を観察し、前記バンドル部の前記光ファイ
    バのコア配列と、前記ミキシング部の入出射端の前記反
    射ミラーの孔の配列とを合致させる、 ことを特徴とする光スターカプラの光軸調整方法。
  2. 【請求項2】 前記光ファイバのコア配列と前記反射ミ
    ラーの孔の配列とを合致させる際には、拡大鏡を用い
    て、前記バンドル部の端面と前記ミキシング部の入出射
    端とで反射される前記照明光を観察することを特徴とす
    る請求項1記載の光スターカプラの光軸調整方法。
  3. 【請求項3】 1つの光信号を複数に分岐させる光スタ
    ーカプラの製造方法において、 複数の光ファイバの端部を束ねることによりバンドル部
    を形成し、 入出射端から反射端にかけて光導波路が形成されたミキ
    シング部の前記入出射端に、前記光ファイバのコアに合
    致すべき位置に孔のあいた反射ミラーを形成するととも
    に、前記反射端に、所定の波長の光を反射する特定光反
    射部を形成し、 前記バンドル部の端面と前記ミキシング部の前記入出射
    端とが向かい合うように配置し、 前記ミキシング部の前記反射端の後方より、前記特定光
    反射部を透過可能な照明光を照射し、 前記ミキシング部の前記反射端の後方より、前記バンド
    ル部の端面と前記ミキシング部の入出射端とで反射され
    る前記照明光を観察し、前記バンドル部の前記光ファイ
    バのコア配列と、前記ミキシング部の入出射端の前記反
    射ミラーの孔の配列とを合致させ、前記バンドル部と前
    記ミキシング部とを接合する、 ことを特徴とする光スターカプラの製造方法。
JP9213215A 1997-08-07 1997-08-07 光スターカプラの光軸調整方法及び光スターカプラの製造方法 Pending JPH1152170A (ja)

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JPH1152170A true JPH1152170A (ja) 1999-02-26

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JP (1) JPH1152170A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002236416A (ja) * 2000-12-07 2002-08-23 Bridgestone Corp トナー供給ローラおよびこれを用いた画像形成装置
JP2013152286A (ja) * 2012-01-24 2013-08-08 Hitachi Cable Ltd 光モジュール及びその製造方法

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